JP2002147069A - スライドドアのインナハンドル組立体 - Google Patents

スライドドアのインナハンドル組立体

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JP2002147069A
JP2002147069A JP2001050673A JP2001050673A JP2002147069A JP 2002147069 A JP2002147069 A JP 2002147069A JP 2001050673 A JP2001050673 A JP 2001050673A JP 2001050673 A JP2001050673 A JP 2001050673A JP 2002147069 A JP2002147069 A JP 2002147069A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライドドアの開閉のためのインナハンドル
操作を一層便利にしたスライドドアのインナハンドル組
立体を提供する。 【解決手段】 本発明によるスライドドアのインナハン
ドル組立体は、多数の締結部及び／又は組立用突起を備
え、スライドドアの室内側にねじなどの締結部材を介し
て組み立てられるハウジングと、ハウジングに両方向回
動自在にヒンジ固定されるインナハンドルと、インナハ
ンドルが常時中立位置に復帰するように動作制御するイ
ンナハンドル動作制御機構とから構成されることを特徴
としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のスライドド
アに設置されるインナハンドル組立体に関するものであ
り、特にスライドドアの開状態を保持させる開状態保持
機構を備えたスライドドアにおいて、スライドドアの開
閉のためのインナハンドル操作を一層便利にしたスライ
ドドアのインナハンドル組立体に関する。
【０００２】
【従来の技術】周知の如く、バン型自動車などに設置さ
れるスライドドアは、車体の側面に沿って車体の前後方
向にスライドすることにより開閉する引き戸タイプなの
で、搭乗者の出入りが容易であり、狭い空間でも周囲か
らドアの開閉を干渉されないという長所がある。
【０００３】従来のスライドドアには、一般の開き戸タ
イプのドアと同じく、ドアを閉状態に維持するようにす
るドア閉保持機構と、ドア閉保持機構に連結され、ドア
閉保持機構の動作を制御するロックコントローラと、ロ
ックコントローラに連結され、ドアの閉状態を解除する
インナハンドル組立体及びアウタハンドル組立体と、ロ
ックコントローラに連結され、ドアが閉状態で施錠され
るようにロックコントローラを制御するドアロックノブ
とが設けられ、開かれたドアを閉じると、ドア閉保持機
構によってドアが自動に開かれないように固定され、ド
アの閉状態でインナハンドル及びアウタハンドルを操作
すると、ドア閉保持機構が解除され、閉じられたドアを
開くことができ、ドアロックノブを操作すると、ドアの
閉状態でインナハンドル及びアウタハンドルを操作して
もドアが開かれないようになっている。
【０００４】しかし、このような従来のスライドドアの
場合には、車両が勾配のある路面に駐車した状態でドア
を開くと、ドアが自重によってスライドされながら独り
でに閉じられるので、搭乗者が独りでに閉じられるドア
に挟まれて怪我するか、これを防止するためには搭乗者
が開かれたドアを掴んでいなければならないという煩わ
しい問題が生じた。
【０００５】これを解消するために、スライドドアが開
かれた状態に維持されるようにするドア開保持機構をス
ライドドアに設置することが提案され、既に広く用いら
れており、このようなドア開保持機構を動作制御するた
めのロックコントローラ、インナハンドル及びアウタハ
ンドルが多方面にわたって研究されている。
【０００６】一例として、クライスラー社の米国特許第
５，６０５，３６３号のようなスライドドアコントロー
ルアセンブリが提案されて用いられているが、かかるス
ライドドアコントロールアセンブリは、アウタハンドル
を引っ張ると、ドア開保持機構とドア閉保持機構が同時
に解除されるようになっており、インナハンドルを掴ん
だ状態でインナハンドルに備えられたボタンを押すと、
ドア開保持機構とドア閉保持機構が同時に解除されるよ
うになっている。
【０００７】しかし、アウタハンドルの場合、ハンドル
操作者が外部に立っている状態でアウタハンドルを操作
するから、ハンドル操作に別に無理がないが、インナハ
ンドルの場合には搭乗者が車輌内の狭小たる空間上にお
いて片手でインナハンドルを掴んだままボタンを押す状
態でドアをスライドさせて開閉するので、スライドドア
を解除するための作業が相当煩わしく且つ難しい。
【０００８】別の一例として、インナハンドルをアウタ
ハンドルと同様に引っ張ると、ドア開保持機構とドア閉
保持機構が同時に解除されるようにすることも提案され
て用いられているが、このような方式の場合はむしろ前
記米国特許第５，６０５，３６３号のスライドドアコン
トロールアセンブリよりもスライドドアを解除するため
の作業がさらに煩わしくて難しかった。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明はかか
る問題を解決するためのもので、その目的はスライドド
アの開閉のためのインナハンドル操作を一層便利にした
スライドドアのインナハンドル組立体を提供することに
ある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるスライドドアのインナハンドル組立体
は、多数の締結部及び／又は組立用突起を備え、スライ
ドドアの室内側にねじなどの締結部材を介して組み立て
られるハウジングと、前記ハウジングに両方向回動自在
にヒンジ固定されるインナハンドルと、インナハンドル
が常時中立位置に復帰するように動作制御するインナハ
ンドル動作制御機構とから構成されることを特徴として
いる。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳細に説明する。図１は本発明に係るイ
ンナハンドル組立体を備えたスライドドア開閉装置の概
略的な構成を示す。同図に示すように、スライドドア開
閉装置は、スライドドア１０を閉状態に維持させるドア
閉保持機構４００と、スライドドア１０を開状態に維持
させるドア開保持機構５００と、ドア閉保持機構４００
及びドア開保持機構５００にそれぞれ連結され、これら
ドア閉保持機構４００及びドア開保持機構５００の動作
を制御するロックコントローラ３００と、ロックコント
ローラ３００を動作させてスライドドア１０の閉状態を
選択的に解除するインナハンドル組立体１００及びアウ
タハンドル組立体（図示していない）と、ロックコント
ローラ３００に連結され、これらの動作を制御するドア
ロックノブ２００とから構成されている。
【００１２】次に、このようなスライドドア開閉装置の
相互連係動作を概略的に説明する。インナハンドル組立
体１００とアウタハンドル組立体にそれぞれ備えられた
インナハンドル１２０とアウタハンドルを操作すると、
これに連結されたロックコントローラ３００が動作し、
ドア閉保持機構４００とドア開保持機構５００がロック
コントローラ３００によって選択的に解除されると共
に、ドアロックノブ２００を操作すると、これに連結さ
れたロックコントローラ３００の動作が制御され、イン
ナハンドル１２０とアウタハンドルによるロックコント
ローラ３００の動作が選択的に遮断される。
【００１３】図２及び図３は図１に示された本発明に係
るインナハンドル組立体を互いに異なる方向から見た斜
視図である。これらの図面に示すように、インナハンド
ル組立体１００は、多数の締結部１１０ａと組立用突起
１１０ｂを備えてスライドドア１０の室内側にねじなど
の締結部材を介して組み立てられるハウジング１１０
と、ハウジング１１０に両方向回動自在にヒンジ固定さ
れるインナハンドル１２０と、インハンドル１２０が常
時中立位置に復帰するように動作制御するインナハンド
ル動作制御機構１３０とから構成されている。
【００１４】ハウジング１１０の表面にはインナハンド
ル装着面１１１が設けられ、且つインナハンドル１２０
の両側先端が貫通するように挿入される一対のインナハ
ンドル先端挿入孔１１２が設けられる一方、ハウジング
１１０の裏面には一対のインナハンドル先端固定用ヒン
ジ連結部１１３が各挿入孔１１２の上下部に対向して形
成され、下方の挿入孔１１２の両側部にはインナハンド
ル１２０の回動角を制御するためのストッパ１１４が形
成され、上方の挿入孔１１２より上部に配置されたヒン
ジ連結部１１３の底面には凸凹を成す固定部１１３ａが
形成されている。
【００１５】インナハンドル装着面１１１の上部に位置
したハウジング１１０には、ドアロックノブ２００が貫
通するように挿入されるノブ挿入孔１１５が設けられ、
別途のヒンジ軸（図示していない）を中心にドアロック
ノブ２００が回動自在に備えられる。このヒンジ軸はド
アロックノブ２００の中心に位置し、ドアロックノブ２
００がヒンジ軸を中心に左右両方に回動できるようにな
っている。
【００１６】ドアロックノブ２００の表面には操作部２
１０が設けられ、その裏面にはロッド６４１が連結され
るロッド連結部２２０と、ドアロックノブ２００の回動
角を制御するためのストッパ２３０が設けられた構造と
なっている。
【００１７】インナハンドル１２０は全体形状を「コ」
字状としており、中心部分の把持部１２１がハウジング
１１０のインナハンドル装着面１１１に配置されるよう
に、両方のインナハンドル先端１２２がハウジング１１
０の挿入孔１１２に嵌め込まれてハウジング１１０の背
面に突出し、ヒンジ軸Ａ、Ｂを中心に回転可能に固定さ
れる。下方のインナハンドル先端１２２にはロッド６１
１の連結されるロッド連結部１２２ａが設けられてい
る。
【００１８】インナハンドル動作制御機構１３０は、外
周面にばね先端突出孔１３３ｂが設けられ、上方に配置
されたインナハンドル先端１２２と嵌合される装着溝１
３３ａが底面に設けられ、インナハンドル先端１２２と
一緒に回動される回動部材１３３と、ハウジング１１０
の固定部１１３ａと相互嵌合される凸凹型の固定部１３
１ａが上面に設けられ、外周面にばね先端突出孔１３１
ｂが設けられ、上方に開放された回動部材１３３に挿入
されて固定部１１３ａに嵌合されて固定されるばね固定
体１３１と、ばね固定体１３１に装着され、両方の先端
が回動部材１３３の突出孔１３３ｂとばね固定体１３１
の突出孔１３１ｂを介して突出すると共に、これら孔１
３３ｂの両方の側面にそれぞれ弾持されるトーションば
ね１３２とから構成されている。インナハンドル動作制
御器１３０は上方のインナハンドル先端１２２と、この
上部に配置された固定部１１３ａを備えたヒンジ連結部
１１３との間に挟まれ、ヒンジ軸Ａを介して固定されて
いる。
【００１９】図２及び図３はドアロックノブ２００の操
作部２１０が左方に押し付けられてドアロックノブ２０
０がオフされた状態であって、トーションばね１３２の
復元力によってインナハンドル１２０が中立位置に置か
れた状態を示しているが、このような条件下でスライド
ドア１０が閉じられた状態であると仮定してスライドド
ア開閉装置の作動状態を説明する。
【００２０】スライドドア１０の閉状態で、搭乗者がイ
ンナハンドル１２０をドア開方向に引いたり押したりす
ると、ヒンジ軸Ａ、Ｂを中心にインナハンドル１２０が
ドア開方向に回転され、インナハンドル１２０のロッド
連結部１２２ａに連結されたロッド６１１が引っ張られ
るので、該ロッドに連結されたロックコントローラ３０
０はこれに相応して動作し、ドア閉保持機構４００の嵌
合が解除されながらスライドドア１０が開かれる。
【００２１】その後、スライドドア１０が連続的に開か
れて所定の位置に達すると、ドア開保持機構５００が車
体構造物と嵌合され、ドア開保持機構５００によってス
ライドドア１０の開状態が維持される。
【００２２】このような状態で、搭乗者がインナハンド
ル１２０をドア閉方向に引いたり押したりすると、ヒン
ジ軸Ａ、Ｂを中心にインナハンドル１２がドア閉方向に
回転され、インナハンドル１２０のロッド連結部１２２
ａに連結されたロッド６１１が押されるので、該ロッド
に連結されたロックコントローラ３００がこれに相応し
て動作し、ドア開保持機構５００の嵌合が解除されなが
らスライドドア１０が閉じられる。
【００２３】その後、スライドドア１０が連続的に閉じ
られて所定の位置に達すると、ドア閉保持機構４００が
車体構造物と嵌合され、ドア閉保持機構４００によって
スライドドア１０の閉状態が保持される。
【００２４】一方、インナハンドル１２０をいずれか一
方に反らすと、トーションばね１３２の一方の先端がば
ね固定体１３１のばね先端突出孔１３１ｂの一方の側面
に固定された状態で、トーションばね１３２の他方の先
端が回転される回動部材１３３のばね先端突出孔１３３
ｂの他方の先端によって押し付けられるので、インナハ
ンドル操作者がインナハンドル１２を放すと、トーショ
ンばね１３２の復元力によってインナハンドル１２０は
中立位置に復帰する。
【００２５】図２及び図３に示す状態で搭乗者がドアロ
ックノブ２００の操作部２１０を左方に押してドアロッ
クノブ２００をオンに切り換えると、ドアロックノブ２
００はドア開方向に回転され、ロッド連結部２２０に連
結されたロッド６４１が引かれるので、該ロッドに連結
されたロックコントローラ３００がこれに相応して動作
し、インナハンドル１２０をドア開方向に反らしてもス
ライドドア１０は開かない。
【００２６】本発明によれば、スライドドア１０の閉状
態でインナハンドル１２０をドア開方向に引いたり押し
たりすると、インナハンドル１２０が中立位置でドア開
方向に反らされながらロックコントローラ３００によっ
てドア閉保持機構４００が解除されると共に、スライド
ドア１０の開状態でインナハンドル１２０をドア閉方向
に引いたり押したりすると、インナハンドル１２０が中
立位置でドア閉方向に反らされながらロックコントロー
ラ３００によってドア開保持機構５００が解除されるの
で、搭乗者がインナハンドル１２０をドア開方向または
ドア閉方向に反らす一方向操作のみでもスライドドア１
０の開閉が十分行われる。
【００２７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インナハンドルがハウジングに両方向回転可能に固定さ
れ、且つインナハンドル動作制御機構によって常時中立
位置に復帰する構造となっており、インナハンドルをド
ア開方向またはドア閉方向に反らすと、インナハンドル
が中立位置でドア開方向またはドア閉方向に反らされな
がらドア開保持機構またはドア閉保持機構が解除される
ので、搭乗者がいずれか一方に力を加えるだけでスライ
ドドアが容易に開かれるか閉じられ、搭乗者によるスラ
イドドアの操作の便易性が大きく向上するという効果を
奏する。
【００２８】本発明は上述した実施例に限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲から外れない限度内で様々に
変形実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るインナハンドル組立体を備えたス
ライドドア開閉装置の概略的な構成を示す図である。
【図２】本発明に係るインナハンドル組立体の一例を示
す斜視図である。
【図３】本発明に係るインナハンドル組立体の一例を図
２とは異なる方向から見た斜視図である。
【符号の説明】
１０ スライドドア １００ インナハンドル組立体 １１０ ハウジング １１０ａ 締結部 １１０ｂ 組立用突起 １１１ インナハンドル安着面 １１２ インナハンドル先端挿入孔 １１３ インナハンドル先端固定用ヒンジ連結部 １１３ａ 固定部 １１４ ストッパ １１５ ノブ挿入孔 １２０ インナハンドル １２１ 把持部 １２２ インナハンドル先端 １２２ａ ロッド連結部 １３０ インナハンドル動作制御機構 １３１ ばね固定体 １３１ａ 固定部 １３１ｂ ばね先端突出孔 １３２ トーションばね １３３ 回動部材 １３３ａ 装着溝 １３３ｂ ばね先端突出孔 ２００ ドアロックノブ ２１０ 操作部 ２２０ ロッド連結部 ２３０ ストッパ ３００ ロックコントローラ ４００ ドア閉保持機構 ５００ ドア開保持機構 ６２０、６３０ 動力伝達部材 ６１１、６４１ ロッド Ａ，Ｂ ヒンジ軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】多数の締結部（１１０ａ）及び／又は組立
    用突起（１１０ｂ）を備え、スライドドア（１０）の室
    内側にねじなどの締結部材を介して組み立てられるハウ
    ジング（１１０）と、該ハウジングに両方向回動自在に
    ヒンジ固定されるインナハンドル（１２０）と、インナ
    ハンドル（１２０）が常時中立位置に復帰するように動
    作制御するインナハンドル動作制御機構（１３０）とか
    ら構成されることを特徴とするスライドドアのインナハ
    ンドル組立体。
  2. 【請求項２】前記インナハンドル装着面（１１１）の上
    部に位置したハウジング（１１０）の部分には、ドアロ
    ックノブ（２００）が貫通するように挿入されるノブ挿
    入孔（１１５）が設けられ、ノブ挿入孔（１１５）にド
    アロックノブ（２００）がそれの中心に位置したヒンジ
    軸を中心に左右両方に回動自在に装着され、前記ドアロ
    ックノブ（２００）の表面には操作部（２１０）が設け
    られ、前記ドアロックノブの裏面にはロッド（６４１）
    の連結されるロッド連結部（２２０）と、ドアロックノ
    ブ（２００）の回動角を制御するためのストッパ（２３
    ０）とが設けられていることを特徴とする請求項１記載
    のスライドドアのインナハンドル組立体。
  3. 【請求項３】前記インナハンドル動作制御機構（１３
    ０）は、外周面にばね先端突出孔（１３３ｂ）を備え、
    上方に配置されたインナハンドル先端（１２２）を嵌合
    する装着溝（１３３ａ）を底面に備え、インナハンドル
    先端（１２２）と一緒に回動される回動部材（１３３）
    と、ハウジング（１１０）の固定部（１１３ａ）と相互
    嵌合される凸凹型の固定部（１３１ａ）が上面に設けら
    れ、外周面に回動部材のばね先端突出孔（１３３ｂ）に
    相応するばね先端突出孔（１３１ｂ）を備え、上方に開
    放された回動部材（１３３）に挿入されて固定部（１１
    ３ａ）に嵌合されて固定されるばね固定体（１３１）
    と、ばね固定体（１３１）に安着され、両方の先端が回
    動部材（１３３）の突出孔（１３３ｂ）とばね固定体
    （１３１）の突出孔（１３１ｂ）を介して突出するとと
    もに、これら孔（１３３ｂ）の両方の側面にそれぞれ弾
    持されるトーションばね（１３２）とから構成され、上
    方のインナハンドル先端（１２２）と、この上部に配置
    された固定部（１１３ａ）を備えたヒンジ連結部（１１
    ３）との間に挟まれ、ヒンジ軸（Ａ）を介して固定され
    ることを特徴とする請求項１記載のスライドドアのイン
    ナハンドル組立体。
JP2001050673A 2000-11-14 2001-02-26 スライドドアのインナハンドル組立体 Pending JP2002147069A (ja)

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