JP3671613B2 - 電動式開閉戸の開閉装置 - Google Patents

電動式開閉戸の開閉装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅の窓や出入口等の開口部に設けられる電動式開閉戸の開閉装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種電動式開閉戸においては、巻取りドラム等の巻装手段に戸体を連繋し、該巻装手段を電動モータの駆動に基づいて正逆回転させることによって戸体(シャッターカーテン)の開閉を行うようにしている。
そしてこのようなものでは、停電や電動モータ、あるいは開閉制御回路等の故障があって電動モータが不作動となった場合であっても戸体の手動開閉ができるよう、電動モータと巻装手段とのあいだの動力伝動経路中にクラッチ手段を設けたものがある。そしてこのものにおいては、単にクラッチ手段を断状態にしても戸体は動くことがなく、手動による開閉操作が必要であった。
ところがクラッチ手段を断状態にするケースのなかには、火災発生などの非常事態において全閉状態の戸体を開放して緊急脱出をする場合があり、その様なとき、クラッチ断操作をしても戸体が閉鎖したまま動かないものであると、手動開放操作をすることを忘れ、反ってこの戸体は開放しないという避難者心理が働きいて災害に巻き込まれてしまうということが考えられる。このため、特開平3−180686号公報に示されるように、巻取りドラムに、シャッターカーテンを開放する方向に蓄勢した蓄勢弾機を設け、クラッチ手段を断状態にすることに合わせて前記蓄勢弾機の蓄勢力によって全閉状態のシャッターカーテンを緊急的に自動開放するようにしたものが提唱されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで前記公開公報のものでは、クラッチ手段が断操作されて自由状態になった巻取りドラムはシャッターカーテンの開放作動を行うことになる。ところで前記蓄勢力は全閉時が最大であるため、シャッターカーテンは、当初に大きな蓄勢力を受けて激しい開放作動をすることになって大きな騒音が発生する許りでなく、全開となったとき座板がマグサに激しく当って更なる騒音の発生を誘引すると共にこれら部材を破損するという問題がある。
しかもシャッターカーテンが複数のスラットをインターロック結合して構成されるようなものでは、前述したように当初の大きな蓄勢力を受けて開放作動した場合に、インターロック部に負荷が掛かって変形したり破損したりする惧れがあって問題があるうえ、開放当初に大きな蓄勢力を受けると加速度的に開放速度が大きくなって巻取りドラムの巻取り速度を越える所謂バックラッシュ現象を生じることがあり、この場合、シャッターカーテンの巻姿勢が緩んだりずれたりして乱れてしまうという問題があって、ここにも本発明が解決しようとする課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、電動モータの駆動に伴い巻装手段を正逆回転させて戸体の開閉を行うように構成した電動式開閉戸において、前記電動モータから巻装手段への動力伝動を断続するクラッチ手段と、戸体開放方向に向けて蓄勢され、全閉状態の戸体をクラッチ手段が断状態になることに伴い緊急開放する蓄勢手段と、前記クラッチ手段が断状態となったとき、蓄勢手段の蓄勢力を受けた戸体の緊急開放に抵抗を与えて減速するための減速手段とを設けるにあたり、クラッチ手段は、電動モータに連動連結される第一クラッチ体と、該第一クラッチ体に係脱自在に係合する第二クラッチ体と、第一クラッチ体とは自由回動し、第二クラッチ体とは一体回動する状態でこれらクラッチ体を内装し、さらに巻装手段に一体回動するよう連結されるクラッチケーシングとを備えて構成され、減速手段は、第一クラッチ体とクラッチケーシングとのあいだに設けたことを特徴とする電動式開閉戸の開閉装置である。
請求項2の発明は、電動モータの駆動に伴い巻装手段を正逆回転させて戸体の開閉を行うように構成した電動式開閉戸において、前記電動モータから巻装手段への動力伝動を断続するクラッチ手段と、戸体開放方向に向けて蓄勢され、全閉状態の戸体をクラッチ手段が断状態になることに伴い緊急開放する蓄勢手段と、前記クラッチ手段が断状態となったとき、該蓄勢手段の蓄勢力を受けた戸体の緊急開放に抵抗を与えて減速するための減速手段とを設けるにあたり、クラッチ手段は、電動モータに連動連結される第一クラッチ体と、該第一クラッチ体に係脱自在に係合する第二クラッチ体と、第一クラッチ体とは自由回動し、第二クラッチ体とは一体回動する状態でこれらクラッチ体を内装し、さらに巻装手段に一体回動するよう連結されるクラッチケーシングとを備えて構成され、減速手段は、第一クラッチ体と第二クラッチ体とのあいだに設けたことを特徴とする電動式開閉戸の開閉装置である。
請求項3の発明は、電動モータの駆動に伴い巻装手段を正逆回転させて戸体の開閉を行うように構成した電動式開閉戸において、前記電動モータから巻装手段への動力伝動を断続するクラッチ手段と、戸体開放方向に向けて蓄勢され、全閉状態の戸体をクラッチ手段が断状態になることに伴い緊急開放する蓄勢手段と、前記クラッチ手段が断状態となったとき、該蓄勢手段の蓄勢力を受けた戸体の緊急開放に抵抗を与えて減速するための減速手段とを設けるにあたり、クラッチ手段は、電動モータに連動連結される第一クラッチ体と、該第一クラッチ体に係脱自在に係合する第二クラッチ体と、第一クラッチ体とは自由回動し、第二クラッチ体とは一体回動する状態でこれらクラッチ体を内装し、さらに巻装手段に一体回動するよう連結されるクラッチケーシングとを備えて構成され、減速手段は、第一クラッチ体と巻装手段を構成する巻取ドラムとのあいだに設けたことを特徴とする電動式開閉戸の開閉装置である。
そして、このようにすることにより、戸体の緊急開放が減速する状態でなされて、巻姿勢が乱れることがないうえ、部材同志の衝接による騒音の発生や、部材の破損を防止できる。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図1〜図9の図面に基づいて説明する。
図面において、1は住宅の開口部に取付けられる窓サッシであって、該窓サッシ1は、アルミ製の窓枠材1aと、ガラス板がアルミ製の枠体に囲繞されて形成された左右一対のガラス戸1bとで横引き式に構成されている。そして、窓サッシ1の屋外側を、本発明が実施された電動式開閉戸である窓シャッターのシャッターカーテン2が開閉する設定となっているが、このシャッターカーテン2は、開口部上方の躯体側に設けられるシャッターケース3内に回動自在に支持される巻装装置(巻装手段)4に巻装されており、該巻装装置4が電動モータ5の駆動力に基づいて回転することで巻取り、巻出しされて、開口部を開放する開放姿勢と開口部を閉鎖する閉鎖姿勢とのあいだを開閉作動するように構成されており、これらの基本構成は何れも従来通りのものに設定されている。
一方、6は躯体開口部両側部から外方に突出する状態で取付けられる左右一対の下地枠であって、該下地枠6の外方突出端部にガイドレール部7が一体的に取付けられ、該ガイドレール部7によってシャッターカーテン2の左右両縁部の移動案内を行う設定となっている。
【0006】
さて、前記シャッターケース3の左右の側板のうち一方の側板3aには、巻装装置4を構成する円筒パイプ状の固定軸4a基端部が一体的に支持され、他方の側板3bには、出力軸5aが固定軸4aと同軸方向となる状態で電動モータ5の基端部が一体的に支持されており、固定軸4a先端部と電動モータ5先端部とは互いに対向する状態で配されている。そして、固定軸4aの基端部および先端部にパイプサポート4bがそれぞれ正逆回動自在に設けられ、これらパイプサポート4bの外周に、シャッターカーテン2が巻装される巻取りドラム4cの内周が一体的に連結され、これによって巻取りドラム4cはシャッターケース両側板3a、3bに対して回動自在に配設されるが、この巻取りドラム4cは、他方の端部が電動モータ5の基端部にまで伸長され電動モータ5を内嵌する設定となっている。一方、8はバランス弾機(蓄勢弾機)であって、該バランス弾機8の一端は固定軸4aに、他端は固定軸4a先端側のパイプサポート4bにそれぞれ固定されており、巻取りドラム4cがシャッターカーテン2の閉鎖方向に回転することに伴い蓄勢されるように設定されている。そして本実施の形態のバランス弾機8は、シャッターカーテン2の全閉状態でシャッターカーテン2を半開状態(中途開状態)まで自然に開放する蓄勢力になるよう設定されている。
ここで、電動モータ5は、必要において減速機、ブレーキ装置等の動力制御用装置が具備された開閉機としてユニット化されたものになっており、モータ出力軸5aからは各装置により制御された駆動力を出力する設定となっている。
【0007】
そして、前記電動モータ5の出力軸5aは、アダプター5bを介して固定軸4a側に突出しており、その突出先端部に、出力軸5aと巻取りドラム4cとを断続切換え自在に動力伝動するためのクラッチ手段9が接続されている。ここでクラッチ手段9は、円筒状のケーシング10に、第一、第二クラッチ体11、12および第二クラッチ体12を第一クラッチ体11側に付勢する付勢弾機13が軸方向に隣接する状態で内装されている。つまり、電動モータ5側に位置する第一クラッチ体11には、出力軸5aが一体回動すべく回り止め状に嵌入(例えばキー嵌合、スプライン嵌合、面取り嵌合等)する細径の駆動側軸部11aと、該駆動側軸部11aより大径で、軸方向第二クラッチ体12側に向けて三個の係合凸部11bが突出する係合部11cとが形成されている。さらに、駆動側軸部11bの外周には、本発明の減速手段を構成する制動部材14が軸回り方向に一体回動する状態で外嵌しており、該制動部材14の外周面には、後述する油脂材15を溜めるためのリング状の油溜め溝14aが複数刻設されている。
一方、第二クラッチ体12は、第一クラッチ体係合部11cと略同様な外径を有する基部12aを備えて形成されるが、該基部12aには、第一クラッチ体側係合凸部11bと齟齬状態で係脱自在に係合すべく突出する三つの係合凸部12bが形成されている。さらに、これら係合凸部12bの外周から基部12aの外周に続く状態で大径の凸条部12cが形成されていると共に、基部12aの固定軸4a側には付勢弾機13の一端部が内嵌するための凹穴12dが形成されている。
【0008】
一方、ケーシング10の外周面には軸方向に長い係合突条10aが形成されており、該係合突条10aが、巻取りドラム4cの内周面に形成の係合凹溝4dに係合することによって、ケーシング10は巻取りドラム4cと一体回動するように設定されている。そしてケーシング10は、内径側に突出する隔壁10bにより軸中心部は連通する状態で二つの室に分割されるが、一方の室であるクラッチ室10cには、前記第一クラッチ体係合部11c、第二クラッチ体12、そして付勢弾機13が内装され、他方の室である減速室10dには、前記駆動側軸部11aが回り止め状に嵌合した前記制動部材14が軸回り方向摺動自在に内嵌されている。そして、制動部材14とケーシング10とは、制動部材14の外周面と減速室10dの内周面とのあいだに供給される前記油脂材15によって摺動抵抗(粘性抵抗)が付与された状態で相対回動するように設定されている。
因みに、第一クラッチ体11の電動モータ5側への移動規制は、係合部11cと駆動側軸部11aとの段差面が隔壁10bに当接することでなされ、制動部材14の電動モータ5側への移動規制は減速室10dの開口端を塞ぐべく設けられた塞ぎ板10eに当接することでなされる設定となっている。
【0009】
一方、前記第二クラッチ体12は、外周面の突条部12cがクラッチ室10c内周面に形成の係合凹部10fに係合することで、クラッチ室10cに対して軸回り方向の回り止めがなされてケーシング10と一体回動するが、軸方向への移動は自由になるよう設定されている。さらに、付勢弾機13は、前記第二クラッチ体凹穴12dと、ケーシング10のクラッチ室10cの開口端を塞ぐべく設けられた塞ぎ板10gとのあいだに配されて第二クラッチ体12を第一クラッチ体11に係合する側に向けて付勢している。
16は第二クラッチ体12の軸芯部に形成の貫通孔12eを貫通する解除ロッドであって、該解除ロッド16の先端部16aは、解除ロッド16の第二クラッチ体12に対する相対回動を妨げない状態で折曲されていて貫通孔12eから抜けないよう設定されている。
【0010】
そうして、クラッチ手段9は、シャッターカーテン2が電動モータ5の駆動力に基づく開閉作動をしている通常状態では、第一、第二係合凸部11b、12b同志が付勢弾機13の付勢力を受ける状態で係合してクラッチ続状態となっており、モータ出力軸5aからの駆動力は、第一クラッチ体11、第二クラッチ体12、ケーシング10を経由して巻取りドラム4cに動力伝動されるように設定されている。
これに対し、解除ロッド16を付勢弾機13に抗して引張り操作して、第一、第二係合凸部11b、12b同志の係合が解除されるクラッチ断状態とした場合、第二クラッチ体12が第一クラッチ体11から自由になって電動モータ出力軸5a側との動力伝動状態が解除され、電動モータ5に関係なく第二クラッチ体12の自由回動が許容され、これによって、ケーシング10、巻取りドラム4cの回転が自由になるように設定されている。このクラッチ断状態において、シャッターカーテン2が全閉状態であれば、バランス弾機8の蓄勢力を受けて自動開放しようとするが、このとき、シャッターカーテン2を巻取るべく自動回動する巻取りドラム4c側(第二クラッチ体12側)は、固定側となる電動モータ5側に対し、制動部材14と減速室10dとのあいだの前記摺動抵抗が働く状態で巻取り作動をすることになって回転速度が減速される設定となっている。
【0011】
一方、前記解除ロッド16は、ジョイントプレート16bを介して第二解除ロッド17に連結され、第二解除ロッド17が、固定軸4aの筒内からシャッターケース3の一方の側板3a側に引出され、該側板3a部位でインナーワイヤ18aに連結されている。そして、側板3aから引出されたインナーワイヤ18aはアウターワイヤ18bに覆蓋されたワイヤ部材18として、左右一方側のガイドレール部7内に引き込まれるように設定されている。
つまりガイドレール部7は、シャッターカーテン2の両側縁部を嵌合案内するよう左右方向を向く前後一対のガイド面部7aと、これらガイド面部7aから下地枠6に取り付けるべく折曲形成された一対の取付け辺7bとで構成されており、これら取付け辺7b同志の間に形成される空隙S部の上側からワイヤ部材18が挿通されている。そして、ワイヤ部材18の先端は、一方のガイドレール部7の左右方向内方(開口部側)の取付け辺7bの適箇所に切欠き形成された取付け孔7cを介して空隙部Sに組込まれる解除操作具19に連結されている。
【0012】
さて、前記解除操作具19はケース体20に内装され、該ケース体20の左右方向外半部を空隙部Sに入り込ませ、ケース体20の上下辺20a、20bにそれぞれ折曲形成された取付け片20cを、ガイドレール部取付け辺7bに螺子7dを用いて止着することで固定されているが、この組込み状態で、ケース体20の内側辺20dは取付け辺7bよりも内方に突出してガイド部7aと略並列となり、これによって、解除操作具19は窓サッシ1を開放してすぐに操作しやすガイドレール部7に設けられて、緊急を要する非常時にも操作しやすいようになっている。
【0013】
21はケース体内側辺20dに沿う状態で配される解除レバーであって、該解除レバー21は、中間部がケース体20前後辺に支持されるピン軸20eに回動自在に支持されており、先端側のレバー操作部21aをピン軸20eを支点として略180度下方揺動することで、レバー操作部21aが上位に位置する通常姿勢から、下位に位置する解除姿勢とに揺動変姿する設定となっている。ここで、ケース体内側辺20dはケース体20内側に凹部20fが形成されていて、レバー操作部21aを把持するとき操作しやすいように設定されている。一方、22はスライドアームであって、該スライドアーム22の下端部は、解除レバー21のピン軸20eによる軸支部よりも基端側に位置する基部21bに軸承されており、レバー操作部21aの下方揺動に伴う基部21bの上方揺動を受けて、基部21bとの軸承部22aがピン軸20eを支点とする円弧を軌跡とする上方揺動を行うように設定されている。
また、スライドアーム22の上端部には、前記解除ロッド16に連繋するインナーワイヤ18aのケース体20引き込み端部が連結されるが、該インナーワイヤ18aはプーリ20gにより方向変換した状態となっている。さらにスライドアーム22は、スプリング23により外方から内方に向く付勢力を受けており、これによって、解除レバー基部21bとの軸承部22aと、インナーワイヤ18aとの連結部とが内外方向にずれていることに基づくスライドアーム22の外方への揺動が規制され、前記解除レバー21の揺動があった場合に、スライドアーム22が外方に揺動することなく上方にスライド移動するように設定されている。
【0014】
そして、解除レバー21が通常姿勢でスライドアーム22が下位に位置する状態で、インナーワイヤ18aはクラッチ手段9をクラッチ続状態になるよう引張り調整されており、この状態から解除レバー21を下方揺動することでスライドアーム22を上位にスライド移動させると、インナーワイヤ18aが、第二解除ロッド17、解除ロッド16を介して第二クラッチ体12を第一クラッチ体11との係合から解除せしめ、クラッチ手段9を前述したクラッチ断状態に切換えるように設定されている。
ここで、解除レバー21操作に基づくスライドアーム22のスライド作動は、軸承部22aが円弧状に移動することによりスプリング23の支点越えを伴うものになっており、このため、スプリング23は、解除レバー21の通常姿勢または解除姿勢の何れかを姿勢保持するよう付勢することになって、解除レバー21の姿勢保持部材を兼用化できる配慮がなされている。
【0015】
また、スライドアーム22には、インナーワイヤ18aの長さを微調整するための調整装置24が設けられており、これによって解除ロッド16、17やワイヤ部材18の経時的変化に対応する調整を、ガイドレール部7の操作しやすい場所で行うことができるように配慮されている。つまり、調整装置24は、スライドアーム22側に固定されるナット24a、該ナット24aに螺合するビス24bとで構成され、先端にインナーワイヤ18aを貫通せしめたビス24bをナット24aに対して螺合調整することでインナーワイヤ18aの長さ調整ができるように設定されている。一方、解除操作具19を構成するケース体内側辺20dには、解除レバー21が解除姿勢のときのスライドアーム22のビス24bに対向して貫通孔20hが形成されており、該貫通孔20hから工具を挿入してビス24bの調整ができるように設定されている。
さらに、前記ケース体20のガイドレール部7への固定において、上下の螺着スパンは、ガイドレール部7を下地枠6に取り付けるときに行う螺着スパンと同様に設定されている。
【0016】
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、シャッターカーテン2は、停電等のない通常の使用状態では、図示しない操作スイッチの操作に基づいて電動モータ5が正逆駆動して開閉作動するが、停電や非常事態等の発生で緊急開放したいような場合、前述したように、ガイドレール部7近傍に設けられた解除操作具19の操作レバー21を、上位位置から180度下方揺動させてクラッチ手段9をクラッチ断状態とすれば、巻取りドラム4cが電動モータ5側から自由になり、この状態で巻取りドラム4cに弾装されたバランス弾機8の付勢力を受けて巻取りドラム4cがシャッターカーテン2を巻取って自動開放する。そしてこの場合に、回転側であるケーシング10と、固定側である制動部材14とのあいだの摺動抵抗を受けて巻取りドラム4cは巻取り速度が減速されることになる。この結果、クラッチ手段9がクラッチ断状態となって、バランス弾機8の当初の大きな付勢力を受けて瞬間的に開放しようとする巻取りドラム4cの回転が減速され、大きな騒音を伴うことなく開放することができる許りでなく、勢いよく開放することで生じるバックラッシュ現象の発生も防止できて、シャッターカーテン2の巻姿勢が乱れるようなこともない。
【0017】
さらにこの場合に、バランス弾機8はシャッターカーテン2を半開状態にする付勢力にバランスされているため、クラッチ手段9をクラッチ断状態としてシャッターカーテン2を自動開放したとしても、シャッターカーテン2最下端の座板が躯体開口部上方のマグサに当接してしまうようなことが回避されて、これら部材を損傷させてしまうこともない。しかも、この場合に、バランス弾機8の付勢力はシャッターカーテン2の自重よりも小さいものにバランスされているので、シャッターカーテン2を開閉作動させるにあたり、電動モータ5は不足分を補う状態で駆動させることになり、バランス弾機8の付勢力をシャッターカーテン2の自重よりも大きいものにバランスさせて上がり勝手としたもののように、開閉作動とは逆のモータ駆動をさせるようなことがなく、電動モータ5への負担を軽減させることができる。
【0018】
しかもこのものでは、クラッチ手段9の断続切換えをする解除操作具19が、前述したようにクラッチ断、続の各状態に維持させることができるので、停電しているあいだクラッチ断状態に切換えておき、この間、手動操作をすることができる。さらに、クラッチ断状態から続状態に切換えた場合、第二クラッチ体12は第一クラッチ体11側に付勢されていることから、電動モータ5が駆動を始めて第一クラッチ体11が回転することで、これら第一、第二クラッチ体11、12同志が自動的に係合してクラッチ続状態に復帰でき、操作性が優れる。
【0019】
尚、本発明は前記実施の形態に限定されることは勿論なく、前記実施の形態では減速手段を第一クラッチ体とクラッチ手段を構成するケーシングとのあいだに設けているが、減速手段は、第一クラッチ体と第二クラッチ体とのあいだ、第一クラッチ体と巻取りドラムとのあいだ等、適宜の動力電動経路中に設けることができる。
さらに、前記実施の形態では、全閉状態のシャッターカーテンを自動開放させるための蓄勢手段としてバランス弾機を用いているが、蓄勢手段としてはバランス弾機に限定されず、クラッチ手段が動力続状態となった通常の開閉作動時には巻取り方向の蓄勢力を発揮せず、クラッチ手段を動力断状態にすることに連動して巻取り方向に蓄勢するよう構成したものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】窓部の側面断面図である。
【図2】窓部の平面断面図である。
【図3】窓シャッターの分解斜視図である。
【図4】巻取り装置の説明をする正面図である。
【図5】クラッチ手段のクラッチ続状態を示す断面図である。
【図6】クラッチ手段のクラッチ断状態を示す断面図である。
【図7】図7(A)、(B)はそれぞれ図5A−A断面図、B−B断面図である。
【図8】第一、第二クラッチ体の分解斜視図である。
【図9】解除操作具を説明する正面図である。
【図10】巻装装置と解除装置の連繋状態を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1 窓サッシ
2 シャッターカーテン
3 シャッターケース
4 巻装装置
4a 固定軸
4c 巻取りドラム
5 電動モータ
7 ガイドレール
8 バランス弾機
9 クラッチ手段
10 ケーシン
10d 減速室
11 第一クラッチ体
11a 駆動側軸部
11b 係合凸部
12 第二クラッチ
12b 係合凸部
13 付勢弾機
14 制動部材
15 油脂材
16 解除ロッド
18 ワイヤ部材
19 解除操作具
20 ケース体
21 解除レバー
22 スライドアーム
23 スプリング
24 調整装置

Claims (3)

  1. 電動モータの駆動に伴い巻装手段を正逆回転させて戸体の開閉を行うように構成した電動式開閉戸において、前記電動モータから巻装手段への動力伝動を断続するクラッチ手段と、戸体開放方向に向けて蓄勢され、全閉状態の戸体をクラッチ手段が断状態になることに伴い緊急開放する蓄勢手段と、
    前記クラッチ手段が断状態となったとき、蓄勢手段の蓄勢力を受けた戸体の緊急開放に抵抗を与えて減速するための減速手段とを設けるにあたり、クラッチ手段は、電動モータに連動連結される第一クラッチ体と、該第一クラッチ体に係脱自在に係合する第二クラッチ体と、第一クラッチ体とは自由回動し、第二クラッチ体とは一体回動する状態でこれらクラッチ体を内装し、さらに巻装手段に一体回動するよう連結されるクラッチケーシングとを備えて構成され、減速手段は、第一クラッチ体とクラッチケーシングとのあいだに設けたことを特徴とする電動式開閉戸の開閉装置。
  2. 電動モータの駆動に伴い巻装手段を正逆回転させて戸体の開閉を行うように構成した電動式開閉戸において、前記電動モータから巻装手段への動力伝動を断続するクラッチ手段と、戸体開放方向に向けて蓄勢され、全閉状態の戸体をクラッチ手段が断状態になることに伴い緊急開放する蓄勢手段と、前記クラッチ手段が断状態となったとき、該蓄勢手段の蓄勢力を受けた戸体の緊急開放に抵抗を与えて減速するための減速手段とを設けるにあたり、クラッチ手段は、電動モータに連動連結される第一クラッチ体と、該第一クラッチ体に係脱自在に係合する第二クラッチ体と、第一クラッチ体とは自由回動し、第二クラッチ体とは一体回動する状態でこれらクラッチ体を内装し、さらに巻装手段に一体回動するよう連結されるクラッチケーシングとを備えて構成され、減速手段は、第一クラッチ体と第二クラッチ体とのあいだに設けたことを特徴とする電動式開閉戸の開閉装置。
  3. 電動モータの駆動に伴い巻装手段を正逆回転させて戸体の開閉を行うように構成した電動式開閉戸において、前記電動モータから巻装手段への動力伝動を断続するクラッチ手段と、戸体開放方向に向けて蓄勢され、全閉状態の戸体をクラッチ手段が断状態になることに伴い緊急開放する蓄勢手段と、前記クラッチ手段が断状態となったとき、該蓄勢手段の蓄勢力を受けた戸体の緊急開放に抵抗を与えて減速するための減速手段とを設けるにあたり、クラッチ手段は、電動モータに連動連結される第一クラッチ体と、該第一クラッチ体に係脱自在に係合する第二クラッチ体と、第一クラッチ体とは自由回動し、第二クラッチ体とは一体回動する状態でこれらクラッチ体を内装し、さらに巻装手段に一体回動するよう連結されるクラッチケーシングとを備えて構成され、減速手段は、第一クラッチ体と巻装手段を構成する巻取ドラムとのあいだに設けたことを特徴とする電動式開閉戸の開閉装置。
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