JP5283333B2 - 自閉式ドアの作動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転自在なスクリューとぜんまい式の動力蓄勢手段とを組み合わせ、スクリューに作用する回転力を動力蓄勢手段に蓄えて、その回転蓄勢力でスクリューを作動させ、このスクリューの回転を直線運動に変換し、主としてドア(引き戸)を円滑に移動させることができる自閉式ドアの作動装置に関するものである。
従来、例えば自動ドア装置のように所要の区間を往復移動させるような装置にあっては、モータによるチェーンや無端ベルトの巻掛け駆動によってドアを開閉させている。そのために、ボックス構造の無目の内部でモータから減速機を介して比較的低速度でガイドレールに沿って吊下げ具を移動させ、その吊下げ具に取付く扉を開閉操作するようにされている。このような無端ベルト駆動式の自動開閉ドア装置については、例えば特許文献1によって知られている。この自動開閉ドア装置では、吊下げ具に取付く戸車をガイドレール上で走行させて扉の開閉ができる構造になっている。
また、開扉された戸をコイルばねの復元力で自動的に閉扉する構成のものが、例えば特許文献2によって知られている。このような自閉式のドア装置においては、引き戸本体の閉鎖直前の閉鎖速度を減速するエアダンパと、引き戸本体の閉鎖方向への移動を停止可能とする電磁ブレーキと、引き戸本体が閉鎖する際に人あるいは物体を感知するセンサとを有して、そのセンサが人あるいは物体を感知すると信号により閉鎖する方向に移動する引き戸本体を停止状態に保持する構成のものである。
特開平7−197731号公報 特開2002−332775号公報
前述のようなベルト駆動式の自動扉にあっては、一般にそのベルトに繋がる扉の吊下げ具が、扉の移動限界に達するとリミットスイッチなどによって駆動を停止され、次の閉扉操作まで停止状態にされるか、あるいは一定時間経過すると閉じ方向に逆転駆動されるようになっている。しかしながら、このような構成では、頻繁な作動で駆動ベルトが伸びて誤動作するという問題点がある。また、駆動のための原動機(モータ)を必要とする関係から、制御手段を付帯させることになるので、どうしても高価なものになるという問題点もある。
また、特許文献2によって知られる自閉式のドア装置では、戸閉めの際にその閉止終端部に近づくと緩やかに停止させること、あるいは閉扉時に人や物体が戸の移動位置にあることをセンサによって感知して、走行速度を減速して停止させるのにブレーキなどを付設する必要があるので、その制動に関するタイミングを設定するのにブレーキの調整を行わねばならず、手数を要するのみならず、高価に付くという問題点がある。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであって、リードの大きいスクリューを使用してその支持軸とぜんまいばねとを繋ぎ、ぜんまいばねによる蓄勢力を利用し、簡単な構成で両者の協働作用によってスクリューによる駆動機能で推進動力を活用する自閉式ドアの作動装置を提供することを目的とする。
このような問題点を解決するために、本発明に係る自閉式ドアの作動装置は、
自閉式ドアの作動装置であって、
建物の出入口の鴨居下側に沿って水平に付設され、一側面の上半部を開放してカバーで囲われた箱型断面で内部を上下に仕切られてその下部に動力伝達手段およびドア吊り車の各ガイドレールを長手方向に備える構造の引き戸の吊下げガイド部材に、
その上半部内には、前記両ガイドレールと軸線を平行して回転自在に支持されるリードの大きい駆動スクリューと、ぜんまいばね式の動力蓄勢手段とが歯車伝動機構で接続されて設けられ、前記吊下げガイド部材の下半部内には、前記駆動スクリューのスクリュー溝に係合する複数の動力伝達ローラを配列された動力伝達手段が前記駆動スクリューの軸線に平行して水平方向に移動するように配されており、
前記動力伝達手段にドア吊り車が連結され、その動力伝達手段の移動で回転する前記駆動スクリューを介してドアの開扉時に蓄勢された前記動力蓄勢手段の蓄勢力が閉扉時に放出されて、ドアが移動終末に近づくと蓄勢力の減衰で走行速度が低下して閉扉するように構成されていることを特徴とするものである(第1発明)。
前記発明において、前記動力蓄勢手段におけるぜんまいばねは、開扉時の前記動力伝達手段の直線移動によって与えられる前記駆動スクリューの回転力が歯車伝動機構を介し伝達されて巻き込まれることにより動力が蓄勢され、そのぜんまいばねの蓄勢力が放出されることにより駆動スクリューが逆回転駆動されるように構成されているのがよい(第2発明)。
削除
前記発明において、前記動力蓄勢手段は、芯軸を両軸頸部で軸支する軸受部材を設けてこれらを囲う箱型構造に組合せ形成されたフレームの内側で、前記芯軸上にケーシング組込み型のユニット構造のぜんまいばねが少なくとも1個配置され、その芯軸の一端が前記歯車伝動機構と動力的に連結されている構成であるのが好ましい(第3発明)。
また、前記動力蓄勢手段におけるぜんまいばねは、中心を芯軸が貫通するようにしてその軸線に直交する一側面が開放されたケーシング内に収容され、外端部を前記ケーシングの周壁に設けられた切込み部に係止して、内端部を前記芯軸に係合させて回転力が付勢されるようにしたユニット構造とされ、前記ケーシングの外周に形成される突部を前記フレームに設けられた透かし孔に係合させて固定するように構成されているのがよい(第4発明)。
また、前記第4発明において、前記ぜんまいばねを収容するケーシングは、開放側に対して閉鎖側が周縁に段部を設けた形状にされ、ぜんまいばねを収容した状態にて芯軸上で閉鎖側段部に他の同じ形状のケーシングの開放側を嵌合させて複数組み合わせ配置できる構成されているのが好ましい(第5発明)。
削除
本発明によれば、回転自在に支持された駆動スクリューとぜんまいばね式の動力蓄勢手段とを歯車伝動機構によって接続することにより、自閉式のドア装置に使用して、ドアを開く操作によりドア吊り車と連結される動力伝達手段の直進によって、この動力伝達手段に備わる複数の動力伝達ローラとの係合でリードの大きい駆動スクリューを回転させ、その駆動スクリューの回転でもって、ぜんまいばねを巻き込ませて動力を蓄勢させる。ドアに加える開放操作力がなくなってドアが閉じる場合には、蓄勢されていたぜんまいばねの巻き戻し作用(蓄勢力の放出)によって、今度は駆動スクリューが回転駆動されて前記動力伝達ローラを逆方向に直進駆動し、その動力伝達ローラを備える動力伝達手段を介して連なるドアを閉じ方向に移動させる(自動閉扉させる)ことになる。この自動閉扉に際しては、起動時点でぜんまいばねがその特性による蓄勢力が大であるため速い速度で駆動スクリューを回転させ、ドアは速やかに閉じ方向に移動されるが、やがて閉扉終端に近づくほどにぜんまいばねの巻き戻し力(蓄勢力)が減少するので、ドアの移動速度も遅くなり、緩やかに終端位置に到達して閉止される。したがって、ドアが閉じる際に柱と衝突することなく静粛に閉じることができ、別途制動機構を用いることなく簡単な構成で自動閉止できるという効果を奏するのである。もちろん、ドアに外力が作用すると蓄勢力が減衰している状態では、ドアの閉じ方向への移動が止められて出入口を出入する物体や人に危害を及ぼさないという利点がある。
また、本発明によれば、動力蓄勢手段としてぜんまいばねを用い、このぜんまいばねとリードの大きい駆動スクリューとを連結して、この駆動スクリューに係合する複数の動力伝達ローラが配されて直線移動する動力伝達手段の平行配置により、直線運動を回転運動に変換して正逆方向に動力の伝達を行わせ、外部動力を用いることなく有効に機能させることができる。
さらに、本発明においては、動力蓄勢手段として用いられるぜんまいばねをケーシング内に収容してその動力放出(入力)側を芯軸に繋ぎ、ユニット構造にしてそのケーシングを箱型にされたフレーム内で、ケーシング外周の突部とフレーム側の透かし孔との係合により向きを揃えて収納保持するように構成されているので、このぜんまいばねユニットを複数並べて動力の増加を図ることができ、この際、すべてのぜんまいばねの入出力を揃えることができることから、回転動力の蓄勢にばらつきなく加増させることができ、取扱い容易にすることができる。
なお、本発明では、動力蓄勢手段として用いるぜんまいばねを取り出す動力に対応して、同等の能力を持つぜんまいばねの数を増加させることにより、動力の増加拡大を行うことができる利便性を有する。また、蓄勢力の調整はぜんまいばねの巻き込みを加減して行えるので、調整ノブを用いて芯軸の回転で調整が容易に行えるという利点がある。さらに、このぜんまいばねによる動力蓄勢手段をユニット化することが可能であるので、使用するスペースが確保できれば、故障などでの交換等が容易であるという利点もある。
次に、本発明による自閉式ドアの作動装置の具体的な一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1には、本実施形態の自閉式ドアの作動装置を表わす正面図が、図2には本実施形態の作動装置の要部縦断面図が、図3には作動装置の外形正面図が、図4には動力蓄勢手段のぜんまいばね取付部を表わす断面図(a)とその逆方向駆動の場合の断面図(b)が、図5にはぜんまいばねを収容するケーシングを表わす外形図(a)とケーシングにぜんまいばねが収容された状態の中央縦断面図(b)が、図6には作動装置により自閉するドアの走行部を表わす断面図が、図7には動力蓄勢手段のカバーを開いた状態での正面図が、それぞれ示されている。
この実施形態の作動装置10は、引き戸構造の自閉式ドア装置1に適用したものについて説明する。この自閉式ドア装置1は、建物の出入口に設けられ、鴨居2(図6参照)の下側に沿って出入口の全長にわたり水平に付設された引き戸の吊下げガイド部材3と、この吊下げガイド部材3の内部に形成されるガイドレール4,4に案内されて引き戸(ドア40)を吊下げ移動させるドア吊り車5と、前記吊下げガイド部材3の適所に設置されてドア40の自閉操作を行わせる駆動スクリュー11およびぜんまいによる動力蓄勢手段20を備えて構成されている。
前記吊下げガイド部材3は、図6に示されるように、断面(長さ方向に直交する断面)が所要寸法の縦長箱形にして、下面を開放され、かつ一方の側面上半部が開放された形状であり、この部材の内部で、上下方向の中間位置に上下を仕切る隔壁3aを備え、この隔壁3aから下側で縦軸中心線aを挟んで内向き対称に、下端にて鉤形に形成されるドア吊り車5のローラ5a,5aを案内するガイドレール4,4と、このガイドレール4,4の上部にて横向きに突出する動力伝達アーム16(本発明の動力伝達手段に相当する)に付設のガイドローラ18を当接させて走行案内するガイドレール6,6とが、それぞれ設けられている。また、前記隔壁3aの上側には、前記駆動スクリュー11と、動力蓄勢手段20および関連機器などを収容できる方形のスペースが形成されこのスペースの長手方向に沿って一方の側面部を開放して、この開放側面に着脱可能なカバー8が付されている。
前記作動装置10は、図1〜図4に示されるように、幅広い溝部11aが大きいリードで形成される駆動スクリュー11と、この駆動スクリュー11の軸孔11c内で軸方向にスライド可能に組み込まれた支持軸12と、この支持軸12に連結されて動力を蓄勢する動力蓄勢手段20および前記駆動スクリュー11の溝部11aに動力伝達ローラ17を係合して回転力を直線運動に変換し前記ドア40を閉(開)動作させる動力伝達アーム16と、前記駆動スクリュー11・動力蓄勢手段20を支持する断面逆L字型のフレーム10aとこのフレーム10aに付設される複数の軸を支持するブラケット13,13′、21,21′(本発明の軸受部材に対応する)および後述する前記動力蓄勢手段箇所を囲うカバー部材28とを備えている。
前記駆動スクリュー11は、軸心に形成される軸孔11cを貫通する支持軸12により両側に配される軸支持ブラケット13,13’を介して吊下げガイド部材3内の隔壁3a上面に配設されている。そして、この駆動スクリュー11の下向き一部が隔壁3aに設けられた開口部から下側に突出すように配置される。また、軸孔11cを貫通する支持軸12は軸線方向にスライド可能で回転方向にはともに回転して動力伝達できるように、スプライン構造で結合されている。またさらに、駆動スクリュー11の両端部には、支持軸12に被嵌して一端を軸支持ブラケット13,13’側面に接するカラー14と当接して他端を駆動スクリュー端部に当接するコイルばね15(緩衝ばね)がそれぞれ配されて、駆動スクリュー11に軸方向の過負荷が作用した場合、その負荷に応じて駆動スクリュー11が作用方向に後退移動して障害が発生しないように構成されている。
このようにされる駆動スクリュー11の溝部11aには、前記吊下げガイド部材3の内部で、上側のガイドレール6,6に案内されて駆動スクリュー11の軸線と平行して軸線方向に移動自在な動力伝達アーム16に配設される複数の動力伝達ローラ17が係合し、駆動スクリュー11の回転でその動力伝達ローラ17を介して動力伝達アーム16が移動するように関係付けられている。このようにされた動力伝達アーム16が作動装置10における駆動スクリュー11から動力を受けてドア40を閉扉(開扉)する動力伝達手段として機能する。
前記動力伝達ローラ17は、動力伝達アーム16の上面に前記駆動スクリュー11の溝部11aのリードに合致するピッチで多数個を水平回転自在に軸支持して配列されている。この動力伝達ローラ17を備える動力伝達アーム16は、ドア40の幅寸法よりやや短い長さ寸法で形成され、その適所に吊下げガイド部材3に設けられているガイドレール6,6と係合して水平を保って案内される複数のガイドローラ18が配設されている。この状態で動力伝達アーム16上の各動力伝達ローラ17が駆動スクリュー11の溝部11aに係合して動力伝達できる状態に保たれている。
この動力伝達アーム16は、前記ドア吊り車5における縦向きの中心軸5bと連結されるように軸ピン孔16bが設けてあり、この軸ピン孔16bにより一つのドア吊り車5と繋いでドア40を移動できるようにされている。
前記動力蓄勢手段20は、ユニット構造に形成されたぜんまいばね24と、このぜんまいばね24を支持する箱型フレームと前記ぜんまいばね24に動力を伝え、または蓄勢動力を取出す芯軸22と、この芯軸22の一端部に付設の動力伝達用の歯車26とで構成されている。
前記ぜんまいばね24は、図4および図5にて示されるように、一側面を開放された有底円筒形のケーシング23に収容され、外端部をそのケーシング23の周壁に設けられた切込み部23cに係止され、内端を前記芯軸22に設けられたスリット22aに係着されている。前記ケーシング23は、所要幅で蓄勢力が維持できる寸法に巻き付けられたぜんまいばね24を内部に収容できる内法で、閉鎖側板23dの中心に芯軸22の貫通孔23eが形成され、周壁の外面には対称位置で箱形フレームに固定保持させる突部23bが形成され、この突部23bから90°変位した位置で周面に突き出した突起片23aが対称位置に設けられ、箱形フレームの内面にその突起片23aを当接させて保形できる構造である。このように形成されるケーシング23は、その開口部に別個ケーシング23の閉鎖側板23dの周縁に形成される段部23d’を嵌め合わせると、同軸線上で複数個を順次密接して配置できるようにされている。
動力蓄勢手段20として前述のものと逆の方向に蓄勢力を放出する場合には、例えば図4(b)で示すように,ぜんまいばね24の巻き方向が逆になるようにして芯軸22およびケーシング23の切込み部23cに両端部を取付けるようにすれば、ドアの戸先側を左、または右にすることができる。また、このような構造を複数組組み入れると、引分けドア(両開きドア)の自閉式に採用することができる。
前記芯軸22は、箱形フレーム29の内側で所要間隔にて配される左右のブラケット21,21’(本発明の軸受部材に相当)に両軸端部を支承され、その一端には動力伝達用の歯車26が固着され、他端にぜんまいばね24の巻き込み調節用のノブ27が付されている。また、前記ぜんまいばね24の内端を係着するためのスリット22aは、芯軸22の他端から軸上に配列されるぜんまいばね24の数に対応した長さで軸芯線上に、ぜんまいばね24を形成するばね板が挿入できる寸法で設けてある。
前記箱形フレーム29は、作動装置10全体を支持する吊り下げガイド部材3内に組み込まれる断面逆L字型のフレーム10aの一部とこれに対向するL字型の薄板で形成されたカバー部材28とを組み合わせて構成されている。この箱形フレーム29は、内部に前記芯軸22を支承する前記ブラケット21,21’とその芯軸22上に複数個のケーシング23にて収容されたぜんまいばね24のユニットが配列されるに適した寸法で直方体に形成され、芯軸22に並行して対向する二側面(具体的には前記フレーム10aの直立部位とカバー部材28の直立部位)に横長の長方形をした透かし孔10b,28aが設けてある。この透かし孔10b,28aには前記ぜんまいばね収容のケーシング23における突部23b,23bがそれぞれ嵌り合うようにして、そのケーシング23を芯軸22の周りに固定状態で保持するようにされている。なお、この箱形フレーム29を構成するカバー部材28は、前記フレーム10aに固定されるブラケット21,21’およびそのフレーム10aに取付けられて内部を囲うようになっている。
こうした動力蓄勢手段20は、前記吊り下げガイド部材3の隔壁3a上面で前記駆動スクリュー11の位置からやや離れた位置に定着される。この動力蓄勢手段20と駆動スクリュー11とは、駆動スクリュー11の支持軸12を延長した伝達軸31の端部をブラケット21にて軸受支されて、その伝達軸31端に取付く歯車32を前記芯軸22に取付く歯車26と噛み合わせて(前記歯車32と歯車26との噛み合い部分が、本発明の歯車伝動機構に対応する)駆動スクリュー11とぜんまいばね24とが連結されるようになっている。なお、駆動スクリュー11の支持軸12と伝達軸31とは、継手33によって着脱可能に連結されている。また、この動力蓄勢手段20においては、大きな蓄勢動力を必要とする場合、同条件のぜんまいばね24を2個,3個と加えて前記要領で芯軸22上に配列することにより、動力を拡大することができる。また、各ぜんまいばね24の蓄勢力を調整するには、前記伝達軸31と支持軸12とを連結する継手33にて両軸を切り離した後に、芯軸22の他端に付した調整用のノブ27により、ぜんまいばね24の巻き込みを加減調整することにより行える。図7における図中符号30は、ケーシング23の終端開口部を閉じるふた板である。
このように構成された作動装置10を備える自閉式のドア開閉装置1は、図1に示されるように、建物の鴨居(図示せず)などに沿って取付け支持される。作動装置10は、使用の初期において、ドア40の戸先側が三方枠の縦枠に当たるのを確認して動力蓄勢手段20のぜんまいばね24が動力最大放出状態になって組み付けられ、次いでドア40が全開状態で動力蓄勢手段20のぜんまいばね24が最も巻き込まれて最大蓄勢状態に維持されるように設定して組立てられる。言換えると、ドア40が全開状態で動力放出が起動できるように位置付ける。
この状態でドア40を停止状態から開放すると、ドア40が支持されているドア吊り車5,5に連結する動力伝達アーム16の動力伝達ローラ17を介して係合する駆動スクリュー11が停止状態にしていた制止力を除かれるので、動力蓄勢手段20のぜんまいばね24の蓄勢力が放出され、このぜんまいばね24が緩められて芯軸22が回転する。この芯軸22の端部に取付く歯車26が回転することにより噛合している歯車32にて伝達軸31を介して駆動スクリュー11の支持軸12が回転される。したがって、駆動スクリュー11が回転され、この駆動スクリュー11の溝部11aに係合する動力伝達ローラ17がスクリューのリードによって移動し、動力伝達アーム16が進行する。複数の動力伝達ローラ17は駆動スクリュー11の回転に伴い順次溝部11aに係合して送られるので、動力伝達アーム16と連結されるドア吊り車5,5はガイドレール4,4上を走行して吊下げられているドア40が出入口を閉じる方向に移動する。すなわち、ぜんまいばね24の蓄勢力が放出されて芯軸22が回転する動力で駆動スクリュー11が回転し、係合する複数の動力伝達ローラ17を順次直進移動させて動力伝達アーム16と繋がるドア40を閉じ方向に移動させるのである。
このドア40の閉じ方向への移動は、そのぜんまいばね24の起動初期から中間位置程度までは蓄勢力が大きいので、速やかに移動(走行)するが、蓄勢力の放出に伴い巻き込まれていたぜんまいばね24が次第に拡開するにつれて蓄勢力が減衰するので、駆動力も低減し、ドア40の走行速度も低下する。したがって、閉止終端に近づくほどにドア40が緩やかに移動して閉扉停止する。この結果、閉止時に柱(縦枠)とドア40端とが激しく衝突することなく、自然に閉じ合う状態で閉止させることができるのである。そして、衝突音の発生も無く静粛な閉扉が行える。また、閉止前に物体や人がドア40と接触することがあっても、その接触によりドア40が、いわゆる当り止めの状態となって停止し、ドア40と柱とで挟み付けられることはなく、傷害を起こすこともない。
次に、ドア40を開く場合は、前述のようにドア40側に取付く動力伝達アーム16の動力伝達ローラ17が駆動スクリュー11の溝部11aに係合しているので、溝部11aのリードが大きいその駆動スクリュー11を、閉扉時とは逆にドア40を手で開く操作により、動力伝達ローラ17に加えられる直進方向の作用力で、駆動スクリュー11が逆に回転される。したがって、この駆動スクリュー11の逆転により支持軸12から伝達軸31を介して動力蓄勢手段20の芯軸22が逆回転し、ぜんまいばね24が巻き込まれ、このぜんまいばね24に動力が蓄勢される。
したがって、開く方向に移動させたドア40は出入口を人や物体が通過して開方向に付勢されていた力が除かれると、そのとき動力蓄勢手段20に蓄勢されていた動力が開放されることにより、前述の要領でドア40が自閉するのである。また、ドア40の開閉に際してその両作動端で、駆動スクリュー11に過度の推力が作用することがあっても、その駆動スクリュー11の両端部にはコイルばね15(緩衝ばね)が介在されて、かつ支持軸12上で駆動スクリュー11がスライド可能にされているから、軸方向にスライドして無理なく緩衝される。また、駆動スクリュー11が軸方向に移動しても圧縮された側のコイルばね15の反発力で押し戻されて平衡状態に復帰され、次の作動に支障を来たすことはない。
このように本発明の動装置10によれば、ぜんまいばね24を用いる動力蓄勢手段20と回転運動を直線運動に変換できる駆動スクリュー11とを組み合わせることにより、別途動力を要することなく、前述のように本実施形態のような自閉式ドア装置に用いれば、従来実施されている傾斜案内レールを用いて重力により自閉させる方式のように製作に際して多くの手数を要するものや、制動用の電磁ブレーキを要する方式のような特殊な構成または電気機器を必要とせず、簡単な構成で合目的な自閉式ドアの作動装置を得ることができ、かつ安全性の確保を容易にすることができるのである。
以上に説明の作動装置10は、出入口の鴨居2の下に組み込まれた形式のものについて記載したが、この他に、例えば図8および図9にて示されるように、建物の出入口における内側(例えば屋内側)で鴨居2など出入口上部框に沿わせて所要長さのケーシング35に組込まれたガイドレール6,6ならびに前記構成と同様の作動装置10Aをセットされた外付け式の自閉式ドアの作動装置として採用することもできるのである。なお、この形式においては開閉作動するドア40の内側面に溝付きの受け金具36を取付け、作動装置10Aの動力伝達アーム16の一部からドア40側に突出して前記受け金具36の溝部36aに係合するようにした駆動突起部片37を設けておくことにより、その駆動突起部片37の先端部と前記受け金具36の溝部36aとを係合させておくことにより、前述の機能を発揮させることができる。なお、この外付け構造の自閉式ドアの作動装置における作動装置10Aは、前述の実施形態のものと同様の構成であるので、詳細な説明については省略しており、図上に表れる構造について、前述の構造と同一の符号を付している。
また、本発明に係る作動装置10は、前述の片開き式の自閉式ドアの作動装置に加えて、引分け(両開き)式の自閉ドア装置に採用することができる。この引分け式自閉ドア装置としての一実施形態が図10によって示されている。
この引分け式自閉ドア装置における作動装置10Bとしては、基本構成において前述の作動装置10と同様であるが、左右のドア40,40に対してそれぞれ右ねじの駆動スクリュー11と左ねじの駆動スクリュー11′およびこれら駆動スクリュー11,11′に対応してドア開閉する動力伝達手段がそれぞれ設けられ、その一方の駆動スクリュー11にのみ前述の動力蓄勢手段20が付帯するようになっている。そして、その一方の動力蓄勢手段20と直結される駆動スクリュー11に対して他方の駆動スクリュー11′には、ラインシャフト45で動力の授受が同期して伝達されるように接続されている。その他の構成については前述のものと同じであるので、詳細な説明を省略することとする。
このように構成された本発明に係る作動装置10Bは、引分け(両開き)式自閉ドア装置に用いて、左右いずれかのドア40,40を手で開くと、各ドアの頂部に付設される動力伝達アーム16の動力伝達ローラ17によって前述のように各駆動スクリュー11,11′が回転される。そして、一方の駆動スクリュー11につながる動力蓄勢手段20のぜんまいばねに回転力が伝達されてそのぜんまいばねが巻き込まれ、動力が蓄勢される。したがって、ドア40,40に開放方向の作用力が作用しなくなって抑止力が除かれると、前記動力蓄勢手段20に蓄勢された回転力が放出され、左右の駆動スクリュー11,11′がぜんまいばねの回転動力放出作動で同時に逆転して、それぞれの駆動スクリュー11,11′に係合する動力伝達ローラ17を介して動力伝達アーム16,16により両方のドア40,40が一斉に閉方向に移動して出入り口を閉じる。
このように引分け式の自閉ドア作動装置においても前記実施形態の片開き自閉式ドアの作動装置と同様に作動して、引分け式のドア40,40では2倍の動きになるので、出入り口の開口もドア40,40の移動量を少なくして有効に開閉させることができるのである。
削除
以上の説明では、自閉式ドア装置に用いた実施形態について記載したが、これ以外に、例えば開閉装置として開いた後に自動的に閉じるような装置に用いると有効に機能させることができる。
本実施形態の自閉式ドアの作動装置を表わす正面図 本実施形態の作動装置の縦断面図 作動装置の外形正面図 動力蓄勢手段のぜんまいばね取付部を表わす断面図(a)とその逆方向駆動の場合の断面図(b) 図5にはぜんまいばねを収容するケーシングを表わす外形図(a)とケーシングにぜんまいばねが収容された状態の中央縦断面図(b) この自閉式ドアの作動装置におけるドア走行部を表わす断面図 動力蓄勢手段のカバーを開いた状態での正面図 自閉式ドアの作動装置を外付けした態様を表わすドアの外観図 外付け形式の自閉式ドアの作動装置の要部拡大縦断面図 引分け式自閉ドア装置の一態様を表わす図
1 自閉式ドアの作動装置
2 鴨居
3 吊下げガイド部材
4,6 ガイドレール
5 ドア吊り車
10,10A,10B 作動装置
10a フレーム
11,11′ 駆動スクリュー
11a 駆動スクリューの溝部
12 支持軸
15 コイルばね(緩衝ばね)
16 動力伝達アーム
17 動力伝達ローラ
20 動力蓄勢手段
21,21’ ブラケット
22 芯軸
23 ケーシング(ぜんまいばね用)
24 ぜんまいばね
26,32 歯車
27 巻き込み調節用のノブ
28 カバー部材
31 伝達軸
33 継ぎ手
35 ケーシング
36 受け金具
37 駆動突起部片
40 ドア
45 ラインシャフト

Claims (5)

  1. 自閉式ドアの作動装置であって、
    建物の出入口の鴨居下側に沿って水平に付設され、一側面の上半部を開放してカバーで囲われた箱型断面で内部を上下に仕切られてその下部に動力伝達手段およびドア吊り車の各ガイドレールを長手方向に備える構造の引き戸の吊下げガイド部材に、
    その上半部内には、前記両ガイドレールと軸線を平行して回転自在に支持されるリードの大きい駆動スクリューと、ぜんまいばね式の動力蓄勢手段とが歯車伝動機構で接続されて設けられ、前記吊下げガイド部材の下半部内には、前記駆動スクリューのスクリュー溝に係合する複数の動力伝達ローラを配列された動力伝達手段が前記駆動スクリューの軸線に平行して水平方向に移動するように配されており、
    前記動力伝達手段にドア吊り車が連結され、その動力伝達手段の移動で回転する前記駆動スクリューを介してドアの開扉時に蓄勢された前記動力蓄勢手段の蓄勢力が閉扉時に放出されて、ドアが移動終末に近づくと蓄勢力の減衰で走行速度が低下して閉扉するように構成されていることを特徴とする自閉式ドアの作動装置。
  2. 前記動力蓄勢手段におけるぜんまいばねは、開扉時の前記動力伝達手段の直線移動によって与えられる前記駆動スクリューの回転力が歯車伝動機構を介し伝達されて巻き込まれることにより動力が蓄勢され、そのぜんまいばねの蓄勢力が放出されることにより駆動スクリューが逆回転駆動されるように構成されている請求項1に記載の自閉式ドアの作動装置。
  3. 前記動力蓄勢手段は、芯軸を両軸頸部で軸支する軸受部材を設けてこれらを囲う箱型構造に組合せ形成されたフレームの内側で、前記芯軸上にケーシング組込み型のユニット構造のぜんまいばねが少なくとも1個配置され、その芯軸の一端が前記歯車伝動機構と動力的に連結されている構成である請求項1または2に記載の自閉式ドアの作動装置。
  4. 前記動力蓄勢手段におけるぜんまいばねは、中心を芯軸が貫通するようにしてその軸線に直交する一側面が開放されたケーシング内に収容され、外端部を前記ケーシングの周壁に設けられた切込み部に係止して、内端部を前記芯軸に係合させて回転力が付勢されるようにしたユニット構造とされ、前記ケーシングの外周に形成される突部を前記フレームに設けられた透かし孔に係合させて固定するように構成されている請求項1〜3のいずれかに記載の自閉式ドアの作動装置。
  5. 前記ぜんまいばねを収容するケーシングは、開放側に対して閉鎖側が周縁に段部を設けた形状にされ、ぜんまいばねを収容した状態にて芯軸上で閉鎖側段部に他の同じ形状のケーシングの開放側を嵌合させて複数組み合わせ配置できる構成とされている請求項4に記載の自閉式ドアの作動装置。
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