JP4203181B2 - リコイル装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自閉式の引戸において、戸パネルを閉じ操作するための動力源に使用されるリコイル装置に関する。このリコイル装置は、ぜんまいばねと、ぜんまいばねの巻き戻し力(以下、単にばね出力という)を変更するための調整機構とを備えている。
【0002】
【従来の技術】
この種のリコイル装置は特開平7−259425号公報に公知である。そこでは、ワイヤーを巻き取り収納するドラムと、ドラムを巻き取り方向に回転付勢するぜんまいばねと、これらを収容するケースと、ドラムを軸支する主軸などでリコイル装置を構成している。主軸には、ぜんまいばねの一端が係止固定してあり、主軸を左右いずれかへ回転操作することにより、ぜんまいばねのばね出力を戸パネルの重量の違いに応じて大小に変更できる。なお、主軸を任意の調整位置において回転不能に位置保持するために、ケースの外面にU字状の回り止めばねを配置し、このばねで主軸に設けた六角軸の対辺部を挟み保持している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のリコイル装置は、ばね出力が一定値を越えて大きくなる場合に、回り止めばねの挟持力が不足して、主軸が緩み回転するおそれがある。こうした不具合を解消するために、主軸とケースとの間にラチェット機構を設けて、ばね出力が減少する側へ主軸が回転するのを阻止できるようにしたリコイル装置がある(文献不詳)。かかるラチェット機構を備えたリコイル装置によれば、主軸を締め込み操作するだけでばね出力を増加できるうえ、ラチェット爪を係合解除操作することにより、ばね出力を減少できる。
【0004】
上記のようにラチェット機構が内蔵されたリコイル装置は、ぜんまいばねを限界位置まで不必要に巻き締めることが可能となる。このように、ぜんまいばねが許容範囲を越えて巻き締めてあると、例えば戸パネルを急開閉操作したり、戸パネルに他物が衝突して大きな衝撃力が作用するような場合に、ぜんまいばねの主軸との連結部や、ドラムとの連結部が強いストレスを受けて折れることがある。こうした場合には、リコイル装置を分解してぜんまいばねを交換するか、リコイル装置全体を交換しなければならず、そのために多くの手間とコストが掛かる。
【0005】
大き過ぎたばね出力を小さくするために、ラチェット爪をラチェットホイールから離脱するとき、主軸が急回転して必要以上にばね出力が低下することがあり、ばね出力を減少するときの調整が行いにくい。こうした場合には、主軸をある程度まで締め込んだ後、戸パネルの重量との釣り合いを確認しながらラチェットホイールを(主軸)を1歯ずつ締め込み操作しなければならず、この調整に多くの手間が掛ってしまう。
【0006】
本発明の目的は、ぜんまいばねのばね出力が許容範囲を越えて増加調整されるのを阻止し、従ってぜんまいばねの主軸やドラムとの連結部の折損を確実に防止することにより、信頼性に優れたリコイル装置を提供することにある。本発明の目的は、ばね出力を増加する側へも減少する側へも、ラチェットホイールの一歯ごとに調整でき、従ってばね出力の調整がより少ない手間で簡単に行えるリコイル装置を提供することにある。
【0007】
本発明の目的は、現在のばね出力の程度を大まかに表示するためのインジケーターを備えたリコイル装置を提供することにある。本発明の目的は、戸パネルの重量の違いや、ガイドレールの傾き等に応じて、ばね出力を適値に調整変更でき、この調整作業が簡単かつ容易に行える、自閉式の引戸に好適なリコイル装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のリコイル装置は、図1に示すごとくケース1の内部に、ワイヤー2を巻き取り収納するドラム3と、ドラム3を回転自在に軸支する主軸4と、ドラム3と主軸4との間に設けられて、ドラム3を巻き戻し方向へ回転付勢するぜんまいばね5と、主軸4とケース1との間に設けられて、主軸4の緩み回転を阻止するラチェット機構と、ぜんまいばね5の過剰巻き込みを阻止する巻き過ぎ防止機構とが設けてある。巻き過ぎ防止機構は、主軸4と同行回転する原動ギヤ10と、原動ギヤ10で減速して回転操作される従動ギヤ21と、従動ギヤ21が所定量回転した状態において、従動ギヤ21の回転を阻止するストッパー22とを含む。
巻き過ぎ防止機構は、ゼネバギヤ機構を構成する原動ギヤ10と従動ギヤ21とからなる。ストッパー22は従動ギヤ21に設けた円弧溝23と、ケース1に支持されて円弧溝23に係合するストッパーピン25とで構成する。
【0009】
上記のラチェット機構は、主軸4と同行回転するラチェットホイール9と、ケース1で揺動自在に軸支されて、両端に第1受爪16および第2受爪17が設けてあるアンカー腕12と、アンカー腕12を第1受爪16がラチェットホイール9に係合する向きに揺動付勢するばね13とを含む。アンカー腕12がばね13に抗して離脱揺動する状態において、第1受爪16がラチェット歯14から離脱するのに先行して、第2受爪17がラチェット歯14の回転軌跡内へ入り込んで、主軸4の緩み回転量を規制するように構成する。
【0011】
円弧溝23は渦巻状に形成する。ケース1に従動ギヤ21の半径方向線に沿う表示溝24を設け、この表示溝24でストッパーピン25をスライド可能に支持して、従動ギヤ21の回転量を表示できるようにする。主軸4には、ラチェットホイール9と、原動ギヤ10と、主軸4を締緩操作する操作部11とを一体に形成する。
【0012】
【作用および発明の効果】
原動ギヤ10と、従動ギヤ21と、従動ギヤ21の回転量を規制するストッパー22とを含む巻き過ぎ防止機構は、主軸4を締め込んでぜんまいばね5のばね出力を増加するとき、ばね出力が許容限界に達するまでに、ストッパー22によって従動ギヤ21がそれ以上に回転操作されるのを阻止し、これにより主軸4の締め込みを規制する。従って、本発明のリコイル装置によれば、ぜんまいばね5の過剰巻き込みを確実に阻止して、その主軸4との連結部やドラム3との連結部に過剰なばね力が作用するのを解消し、リコイル装置が長期にわたって安定した状態で使用できることを保証する。
【0013】
アンカー腕12の両端に設けた第1受爪16と第2受爪17とで、ラチェットホイール9をばね出力が増加する側と減少する側とのそれぞれに一歯ずつ送り回転できるようにしたので、ばね出力の増加調整を確実に行え、ばね出力の減少調整も同様に確実に行える。従って、従来のこの種のリコイル装置に比べて、ばね出力の調整がより少ない手間で簡単に行える。例えば、リコイル装置を自閉式の引戸の閉止動力源として適用する場合には、戸パネル30の重量の違いや、ガイドレール32の傾き等に応じてばね出力を大小に調整できるので、施工時の調整作業に要する手間を減少して、その分だけ施工費用を節約できる。
【0014】
ゼネバギヤ機構を利用した巻き過ぎ防止機構によれば、例えば平歯車を利用して減速する場合に比べて、原動ギヤ10と従動ギヤ21との回転比を大きくとることができるにもかかわらず、従動ギヤ21の占有スペースを最小化できるので、ぜんまいばね5の調整範囲を広く確保しながら、リコイル装置をコンパクトにまとめることができる点で有利である。
【0015】
円弧溝23を渦巻状に形成し、円弧溝23と係合するストッパーピン25を表示溝24でスライド可能に支持したリコイル装置においては、従動ギヤ21の回転量に応じて、ストッパーピン25を円弧溝23で変位操作して、表示溝24におけるストッパーピン25の位置を変更できる。例えば、ぜんまいばね5が巻き込み操作されるのに伴って、ストッパーピン25が円弧溝23によって表示溝24の一方の端から他方の端へ向かって、変位操作されるようにしておける。従って、作業者は表示溝24におけるストッパーピン25の位置を確認することにより、現在のばね出力の程度を大まかに知ることができ、これによりばね出力の調整をより的確に行い、あるいは調整限界を明確に知ることができる。
【0016】
主軸4にラチェットホイール9、原動ギヤ10および操作部11を一体に形成したリコイル装置によれば、部品点数の増加を阻止できるので、その分だけリコイル装置の製作コストを減少できる。
【0017】
【実施例】
図1ないし図5は本発明に係るリコイル装置の実施例を示す。図1ないし図3においてリコイル装置は、角箱状のケース1の内部に、ワイヤ2を巻き取り収納するドラム3と、ドラム3を回転自在に軸支する主軸4と、ドラム3と主軸4との間に設けられてドラム3を巻戻し方向へ回転付勢するぜんまいばね5と、主軸4とケース1との間に設けられるラチェット機構および巻き過ぎ防止機構などで構成してある。
【0018】
図3においてケース1は、前ケース1aと後ケース1b、および前後ケース1a・1bで挟み固定される中間ケース1cとからなり、中間ケース1cで区分される後室にドラム3を収容し、中間ケース1cより前側の前室にラチェット機構と巻き過ぎ防止機構を収容する。前ケース1aと後ケース1bとは、重合する側壁部分をビスで締結して固定してある。
【0019】
ドラム3は、それぞれプラスチック成形品からなる円形のばね室6を有するドラム本体3aと、ばね室6の後面開口を塞ぐ蓋3bとで構成されており、ばね室6内にぜんまいばね5を収容する。ぜんまいばね5の外端はドラム本体3aに係止固定し、ばね内端はばね室6に臨ませた主軸4に係止固定する。ドラム本体3aおよび蓋3bには、主軸4で軸支される軸受穴7が設けてある。
【0020】
図3において主軸4は、ドラム3を支持する軸部の前部にラチェットホイール9と、原動ギヤ10とを一体に設け、さらに原動ギヤ10の前端の軸部端面にドライバーT用の操作溝(操作部)11を一体に形成したプラスチック成形品からなる。主軸4の前後端は前ケース1aと後ケース1bとにそれぞれ回転自在に軸支してある。主軸4をケース1に組み付けた状態において、操作溝11は図2に示すようにケース1の前面に露出するので、操作溝11に係合したドライバーTで主軸4を回転操作することにより、ぜんまいばね5を巻き込んでそのばね出力を増加できる。
【0021】
ぜんまいばね5の張力に抗して主軸4の緩み回転を防ぐために、主軸4とケース1との間にはラチェット機構を設ける。ラチェット機構は、図1および図4に示すごとくラチェットホイール9と、ラチェットホイール9の上方に配置されて、その回転を制御するアンカー腕12と、アンカー腕12を揺動付勢する引張りコイル形のばね13とで構成する。ラチェットホイール9には、6個のラチェット歯14が風車状に設けてある。アンカー腕12は、部分円弧状のアーム15の一端に第1受爪16を設け、アーム15の他端に第2受爪17を設けたプラスチック成形品からなる。アーム15の中途部の前後には支軸18を突設してあり、その前後端面にドライバーT用の操作溝19が凹み形成されている。支軸18を前ケース1aと中間ケース1cとに軸支することにより、アンカー腕12の両端は上下に揺動して、各受爪16・17が択一的にラチェット歯14を受け止め係合する。ばね13は第2受爪17寄りのアーム端と、前ケース1aに設けた掛止片20とに掛止装着されて、第1受爪16がラチェット歯14と係合する向きにアンカー腕12を揺動付勢している。
【0022】
先に説明したように、主軸4に設けた操作溝11をドライバーTで時計回転方向へ巻き締め操作すると、ラチェット歯14が第1受爪16をばね13の付勢力に抗して押し上げ操作しながら、第1受爪16の先端をくぐり抜ける。同時に、アンカー腕12は反時計回転方向へばね13で引き戻されて、第1受爪16がラチェット歯14の回転軌跡内へ入り込む。従って、主軸4をラチェット歯14の1歯ずつ締め込み操作して、ばね出力を増加調整できる。
【0023】
ばね出力が大き過ぎる場合には、アンカー腕12の支軸18に設けた操作溝19をドライバーTで操作する。詳しくは、図4に示すようにアンカー腕12をばね13の付勢力に抗して時計回転方向へ回動操作し、第1受爪16の爪先がラチェット歯14の歯先から離脱するのに先行して、第2受爪17を別のラチェット歯14の回動軌跡内へ進入させる。アンカー腕12をさらに同方向へ回転操作すると、第1受爪16がラチェット歯14から離脱するので、主軸4およびラチェットホイール9はぜんまいばね5で反時計回転方向へ強制的に回転される。しかし、このときは既に第2受爪17が該当のラチェット歯14の回動軌跡内に入り込んでいるので、該ラチェット歯14は図4の矢印で示すように第2受爪17に接当する間だけ反時計方向に回転できるにすぎない。
【0024】
上記の状態からドライバーTの操作力を開放すると、アンカー腕12は元のばね13の付勢力を受けて反時計回転方向へ揺動する。その結果、第2受爪17がラチェット歯14の歯先から離脱するのに先行して、第1受爪16の先端がラチェット歯14の回動軌跡内へ進入するので、このときもラチェット歯14が第1受爪16に接当する間だけ主軸4は反時計回転方向へ回動する。全体では、アンカー腕12が往復揺動するとき、ラチェットホイール9は1歯分だけ緩み回転する。従って、主軸4とアンカー腕12に設けた操作溝11・19を適宜操作することにより、ぜんまいばね5のばね出力を簡単に所望値に増減調整できる。
【0025】
巻き過ぎ防止機構は、主軸4の前部に設けた原動ギヤ10と、これに噛み合う従動ギヤ21とでゼネバギヤ機構として構成し、これにストッパー22を付加したものである。詳しくは、原動ギヤ10に1個だけギヤ歯を設け、原動ギヤ10が1回転するときに、従動ギヤ21が1歯分だけ送り操作されるように構成する。従動ギヤ21は、ギヤ部分と軸部分とを一体に成形したプラスチック成形品からなり、その軸部分が前ケース1aと中間ケース1cとで回転自在に軸支されている。ストッパー22は、従動ギヤ21の前ケース1aとの対向端面に設けた渦巻状の円弧溝23と、円弧溝23と前ケース1aに設けた表示溝24とに同時に係合するストッパーピン25とで構成する。
【0026】
先に説明したように、原動ギヤ10が1回転する毎に従動ギヤ21は10分の1回転する。このとき円弧溝23は従動ギヤ21と同行回転する。従って、従動ギヤ21が10回転すると、円弧溝23の渦巻外端がストッパーピン25に受け止められるので、従動ギヤ21はそれ以上回転できない。つまり、以後は主軸4をばね出力が増加する側へは回転操作できず、ぜんまいばね5が許容限界を越えて巻き締められるのを阻止できる。実際には、この受け止め状態においても僅かにばね張力に余裕を残している。
【0027】
上記のストッパーピン25を表示要素にして、ばね出力を視認できるようにするために、円弧溝23を渦巻状に形成し、表示溝24を従動ギヤ21の半径方向線に沿う縦長の直線溝に形成している。従動ギヤ21の回転に伴って、円弧溝23はストッパーピン25を径方向へ移動操作する。そのため、従動ギヤ21の回転量に応じてストッパーピン25の表示溝24における上下位置が異なる。
【0028】
具体的には、ばね出力が小さい場合には、ストッパーピン25は表示溝24の上端に位置し、ばね出力が限界近くにまで増加すると、ストッパーピン25は表示溝24の下端に位置する。従って、作業者は表示溝24におけるストッパーピン25の位置を確認することによって、現状のばね出力を大まかに知ることができ、ばね出力の調整を行う際の目安とすることができる。
【0029】
図5は本発明のリコイル装置を適用した自閉式引戸を示しており、戸パネル30の上端両側にハンガーローラ31を設け、両ローラ31を開口枠に固定したガイドレール32で走行案内している。ガイドレール32の閉じ端側の上部に、本発明のリコイル装置Rを配置し、そのドラムから繰り出したワイヤ2の端部をハンガーローラ31のブラケット33に固定している。戸パネル30がリコイル装置Rで閉じ操作されるときの運動慣性力を減殺して、戸パネル30をゆっくりと閉じ移動させるためにエアーダンパー34を設け、そのピストンロッド35の突端と、開放端側のハンガーローラ31のブラケット33に固定したキャッチ36とを、永久磁石37で分離可能に連結している。エアダンパー34は、戸パネル30が閉じ端側へ接近した状態にのみ作用して、戸パネル30が開口枠の縦枠部分に衝突するのを防止する。
【0030】
こうした自閉式引戸においては、戸パネル30の高さ寸法や幅寸法の違いに応じて、リコイル装置Rのばね出力を大小に調整する。あるいはガイドレール32の微妙な傾きに応じてばね出力を微調整する。こうしたばね出力の調整を行う場合に、本発明のリコイル装置は、調整作業を迅速かつ確実に行えることになる。
【0031】
巻き過ぎ防止機構としては、ゼネバギヤ機構等の間欠送り機構以外の、ギヤ群を伝達要素とする減速機構で構成できる。ストッパーピン25によるばね出力の表示が必要でない場合や、従動ギヤ21の回転操作範囲を1回転未満とする場合には、円弧溝23を渦巻状に形成する必要はなく、単一曲率の円弧溝23で形成することができる。ストッパー22を従動ギヤ21の周面に突設しておき、これを原動ギヤ10の欠歯周面に接当させて、あるいはケース1に設けた受片に接当させて、従動ギヤ10の回転量を規制することができる。ラチェット機構は、少なくとも第1受爪16を備えているだけでもよい。操作部11や操作溝19は、一文字や十文字状の溝で形成する以外に断面非円形の穴で形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ケースを破断したリコイル装置の正面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】リコイル装置の構成部品を分解した状態での断面図である。
【図4】ラチェット機構および巻き過ぎ防止機構の動作を示す正面図である。
【図5】リコイル装置の使用例を示す自閉式引戸の正面図である。
【符号の説明】
1 ケース
2 ワイヤー
3 ドラム
4 主軸
5 ぜんまいばね
10 原動ギヤ
21 従動ギヤ
22 ストッパー
Claims (4)
- ケース(1)の内部に、ワイヤー(2)を巻き取り収納するドラム(3)と、ドラム(3)を回転自在に軸支する主軸(4)と、ドラム(3)と主軸(4)との間に設けられて、ドラム(3)を巻き戻し方向へ回転付勢するぜんまいばね(5)と、主軸(4)とケース(1)との間に設けられて、主軸(4)の緩み回転を阻止するラチェット機構と、ぜんまいばね(5)の過剰巻き込みを阻止する巻き過ぎ防止機構とが設けてあるリコイル装置であって、
巻き過ぎ防止機構が、主軸(4)と同行回転する原動ギヤ(10)と、原動ギヤ(10)で減速して回転操作される従動ギヤ(21)と、従動ギヤ(21)が所定量回転した状態において、従動ギヤ(21)の回転を阻止するストッパー(22)とを含み、
巻き過ぎ防止機構が、ゼネバギヤ機構を構成する原動ギヤ(10)と従動ギヤ(21)とからなり、
ストッパー(22)が、従動ギヤ(21)に設けた円弧溝(23)と、ケース(1)に支持されて円弧溝(23)に係合するストッパーピン(25)とで構成してあるリコイル装置。 - ラチェット機構が、主軸(4)と同行回転するラチェットホイール(9)と、ケース(1)で揺動自在に軸支されて、両端に第1受爪(16)および第2受爪(17)が設けてあるアンカー腕(12)と、アンカー腕(12)を第1受爪(16)がラチェットホイール(9)に係合する向きに揺動付勢するばね(13)とを含み、
アンカー腕(12)がばね(13)に抗して離脱揺動する状態において、第1受爪(16)がラチェット歯(14)から離脱するのに先行して、第2受爪(17)がラチェット歯(14)の回転軌跡内へ入り込んで、主軸(4)の緩み回転量を規制するように構成してある請求項1記載のリコイル装置。 - 円弧溝(23)が渦巻状に形成されており、
ケース(1)に従動ギヤ(21)の半径方向線に沿う表示溝(24)が設けられており、
この表示溝(24)でストッパーピン(25)をスライド可能に支持して、従動ギヤ(21)の回転量を表示できるようにした請求項1または2記載のリコイル装置。 - 主軸(4)にラチェットホイール(9)と、原動ギヤ(10)と、主軸(4)を締緩操作する操作部(11)とが一体に形成してある請求項1、2または3記載のリコイル装置。
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