JP2000342752A - 遊技機およびそれに用いる基板ケース - Google Patents

遊技機およびそれに用いる基板ケース

Info

Publication number
JP2000342752A
JP2000342752A JP2000063992A JP2000063992A JP2000342752A JP 2000342752 A JP2000342752 A JP 2000342752A JP 2000063992 A JP2000063992 A JP 2000063992A JP 2000063992 A JP2000063992 A JP 2000063992A JP 2000342752 A JP2000342752 A JP 2000342752A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
data
board
rfid
control board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000063992A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Minamino
佳則 南野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takasago Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Takasago Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takasago Electric Industry Co Ltd filed Critical Takasago Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2000063992A priority Critical patent/JP2000342752A/ja
Publication of JP2000342752A publication Critical patent/JP2000342752A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】不正行為を容易に発見できる基板ケースおよび
これを備えた遊技機を提供すること。 【解決手段】メイン制御基板60を収容する基板ケース
50は、ケース本体51およびケース蓋52からなり、
このケース本体51とケース蓋52とは、一方を破壊し
ない限り分離できないように固着されている。ケース蓋
52には、セキュリティデータを保持したRFID装置
70が埋め込まれている。RFID装置70に保持され
たセキュリティデータは、RFID装置70との間で無
線によるデータ送受信が可能なRFID検査機80から
アクセスデータを送信することにより、RFID装置7
0から読み出すことができるようになっている。これに
より、RFID検査機80を用いて、このスロットマシ
ンに備えられている基板ケースが、正規の基板ケース5
0であるか否かを簡単に検査できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえばスロッ
トマシンやパチンコ機などの遊技機、およびこのような
遊技機のための基板ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】スロットマシンやパチンコ機などの遊技
機には、CPUやROMなどを実装してなる制御基板が
備えられており、遊技機における遊技動作は、制御基板
に実装されたCPUがROMに記録されているプログラ
ムに基づく制御を行うことにより実現される。したがっ
て、遊技機における遊技の内容は、ROMに記録されて
いるプログラムで決まる。
【0003】そのため、制御基板に実装されたROM
が、遊技客が多量のメダルや遊技球を獲得できるような
プログラム、または、遊技店の利益を増大させることが
できるようなプログラムが記録された不正ROM(いわ
ゆる裏ROM)に交換されることがある。また、ROM
に記録されている正規のプログラムが、上記のような不
正プログラムに書き換えられることがある。このような
不正行為を発見するために、上記ROMが実装された制
御基板は、ケース本体とケース蓋とからなる基板ケース
内に収納され、この基板ケースには、種々の工夫が施さ
れている。たとえば、パチンコ機の中には、ケース蓋を
ケース本体に固定するためのねじに、緩み方向に回すこ
とができない特殊なねじを採用して、基板ケースを破壊
しない限り、基板ケースから制御基板を取り出せないよ
うにしたものがある。また、スロットマシンでは、ケー
ス本体とケース蓋とに跨って、剥離痕跡を残すことがで
きる封印シールを貼り付けたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な特殊ねじが採用された遊技機では、基板ケースごと不
正ROMを収容したものに交換された場合、その不正行
為を発見することが困難であった。さらに、最近では、
剥離痕跡を残さずに封印シールを剥がすことができる方
法が知られており、基板ケースに封印シールが貼り付け
られていても、剥離痕跡を残さないように封印シールが
剥がされて、不正プログラムへの書換や不正ROMへの
交換が行われることがある。また、目視では発見できな
いくらいに上手く封印シールが切断されて、不正プログ
ラムへの書換や不正ROMへの交換が行われることがあ
る。このような場合、不正行為を発見することが困難で
あった。
【0005】そこで、この発明の目的は、不正プログラ
ムへの書換えや不正ROMへの交換などの不正行為を容
易に発見できる基板ケースおよびこれを備えた遊技機を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、遊技機に
用いられて、遊技に関する動作を制御するための制御基
板を収容するための基板ケースであって、データ読出装
置により読出可能なセキュリティデータを保持したデー
タ保持装置が外部に露出しない状態に設けられているこ
とを特徴とする基板ケースである。
【0007】この発明によれば、データ読出装置により
読出可能なセキュリティデータを保持したデータ保持装
置が設けられているので、データ読出装置を用いて、こ
の基板ケースが正規のものか否かを容易に検査すること
ができる。すなわち、データ読出装置でセキュリティデ
ータを読み出すことができた場合には、その基板ケース
は正規のものであると判断でき、セキュリティデータを
読み出すことができなかった場合には、その基板ケース
は偽物であると判断できる。したがって、たとえ基板ケ
ースごと不正ROMを収容したものに交換された場合で
あっても、その不正行為を容易に発見することができ
る。
【0008】なお、請求項2のように、上記データ保持
装置は、上記基板ケースに埋め込まれていてもよい。ま
た、請求項3のように、上記データ保持装置は、上記制
御基板を収容するために内部に形成された収容空間に臨
んで配置されていてもよい。この場合、上記データ保持
装置は、上記基板ケースの内面に貼り付けられることに
より、上記収容空間に臨んで配置されていることが好ま
しい。
【0009】また、上記基板ケースは、一方面が開放さ
れたケース本体およびこのケース本体の開放面を閉塞す
るように設けられたケース蓋とを含み、上記ケース本体
と上記ケース蓋とは、分離不能に結合されていることが
好ましい。この場合、ケース本体またはケース蓋を破壊
しない限り、基板ケースに収容された制御基板を取り出
すことができないから、不正プログラムへの書換や不正
ROMへの交換などの不正行為を防止できる。また、こ
のような不正行為が行われた場合には、ケース本体また
はケース蓋の少なくとも一方に破壊痕跡が残るので、不
正行為が行われたことを容易に発見できる。
【0010】請求項4記載の発明は、遊技に関する動作
を制御するための制御基板と、この制御基板を収容する
ための基板ケースと、上記基板ケースから外部に露出し
ない状態に設けられ、データ読出装置により読出し可能
なセキュリティデータを保持したデータ保持装置とを含
むことを特徴とする遊技機である。この発明によれば、
請求項1に関連して述べた効果と同様の効果を奏するこ
とができる。
【0011】なお、請求項5のように、上記データ保持
装置は、上記基板ケースに埋め込まれていてもよい。ま
た、請求項6のように、上記データ保持装置は、上記制
御基板に関連して設けられていてもよく、この場合、請
求項7のように、上記制御基板に実装された実装部品に
埋め込まれていることが好ましい。さらに、上記データ
保持装置が上記実装部品に埋め込まれる場合、上記制御
基板は、遊技に関する動作のプログラムを記憶した記憶
素子と、この記憶素子に記録されたプログラムに従う制
御を実行する制御実行素子と、上記記憶素子および制御
実行素子が実装された配線板とを含み、上記データ保持
装置は、上記記憶素子に埋め込まれることがより好まし
い。こうすることにより、データ読出装置を用いて記憶
素子が正規のものであるか否かを直接に検査できるの
で、ケース本体とケース蓋とを分離不能に結合するな
ど、基板ケースを開成不能にする構造を採用する必要が
なくなる。
【0012】また、請求項8のように、上記データ保持
装置は、上記制御基板を収容するために内部に形成され
た収容空間に臨んで配置されていてもよい。この場合、
上記データ保持装置は、上記基板ケースの内面に貼り付
けられることにより、上記収容空間に臨んで配置されて
いることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係るスロットマシンの正面図であ
る。このスロットマシンの機体は、箱型の機体本体およ
びこの機体本体の前面に開閉可能に取り付けられた機体
扉10からなり、機体扉10の前面には、リール表示窓
11、メダル投入口12、始動レバー13および3個の
停止釦スイッチ14,15,16が配設されている。
【0014】リール表示窓11内には、3個のリールR
1,R2,R3の周面の一部が視認可能に配置されてお
り、リールR1,R2,R3の回転中は、その回転状態
をリール表示窓11から視認できるようになっている。
リールR1,R2,R3の周面には、それぞれ複数種類
の図柄が表示されており、リールR1,R2,R3の回
転中は、それぞれの周面に表示された図柄がリール表示
窓11内に次々に現れる。そして、リールR1,R2,
R3を停止させると、各リールR1,R2,R3のたと
えば3コマ分の図柄が中、上、下、斜めの各停止ライン
L1,L2,L3,L4,L5上に整列して並ぶ。
【0015】このスロットマシンにおいて遊技を行う際
には、まず、メダル投入口12からメダルを投入する。
メダル投入口12からメダルが投入されると、その投入
枚数に応じた本数の停止ラインが有効化される。たとえ
ば、1枚のメダルが投入されたときは1本の停止ライン
L1が有効化され、2枚のメダルが投入されたときは3
本の停止ラインL1〜L3が有効化され、3枚のメダル
が投入されたときは5本の停止ラインL1〜L5が有効
化される。こうして有効な停止ラインを決定した後、始
動レバー13を操作すると、リールR1,R2,R3が
一斉に回転開始される。そして、停止釦スイッチ14,
15,16を押すと、回転中のリールR1,R2,R3
が、押された停止釦スイッチに対応するリールから順に
停止されていく。3つのリールR1,R2,R3がすべ
て停止した時点で、有効化された停止ライン上に整列し
た図柄の組み合わせが予め定める入賞にかかるものであ
れば、入賞の種類ごとに定められた所定の枚数のメダル
が、機体扉10の下方部に設けられたメダル払出口17
からメダル受皿18に払い出される。
【0016】図2は、このスロットマシンの機体本体の
内部構成を示す正面図である。機体本体20の内部は、
図1に示す機体扉10を開放することによって露呈す
る。機体本体20の内部には、3個のリールR1,R
2,R3がほぼ中央に配置されている。3個のリールR
1,R2,R3の下方には、機内に投入されたメダルを
貯留しておくためのメダルホッパ31が配設されてい
る。このメダルホッパ31には、機体扉10に形成され
たメダル投入口12(図1参照)から投入されたメダル
が、機体扉10の裏面(内側の面)に設けられたメダル
通路(図示せず)を通って取り込まれるようになってい
る。
【0017】メダルホッパ31の下方には、メダルホッ
パ31内に貯留されたメダルをメダル払出口17(図1
参照)に送り出すためのメダル送出装置32が設けられ
ている。メダル送出装置32は、たとえば、有効化され
た停止ラインL1〜L5上に入賞にかかる図柄の組み合
わせが整列したときや、このスロットマシンが所定枚数
(たとえば50枚)のメダルを預けることができるよう
に構成されている場合には、上記所定枚数より多くメダ
ルが投入(預入)されたときに、払い出すべき枚数のメ
ダルをメダル払出口17に向けて送り出す。
【0018】一方、3個のリールR1,R2,R3の上
方には、ケース取付用部材40が固定配置されており、
ケース取付用部材40には、このスロットマシンにおけ
る遊技の基本となる動作を制御するためのメイン制御基
板を収容した基板ケース50が取り付けられている。こ
の実施形態の特徴の1つは、基板ケース50の構造にあ
る。図3は、基板ケース50の構成を部分的に示す断面
図である。基板ケース50は、ケース取付用部材40に
取り付けられるケース本体51と、このケース本体51
に固定されたケース蓋52とからなる。ケース本体51
およびケース蓋52は、いずれも透明なABS樹脂(ア
クリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂)などの合
成樹脂の一体成形品である。
【0019】ケース本体51は、略矩形状の底板51A
と底板51Aの周縁から立ち上がった側壁51Bとを有
しており、底板51Aに対向する面は開放面となってい
る。一方、ケース蓋52は、底板51Aとほぼ同じ大き
さを有する略矩形状の平板である。ケース蓋52は、ケ
ース本体51の開放面を閉塞するようにケース本体51
に固定されており、ケース本体51とともに、CPU6
1およびこのスロットマシンの遊技動作プログラムを記
憶したROM62などをプリント配線板63に実装して
なるメイン制御基板60を収容するための基板収容空間
を形成している。
【0020】ケース本体51とケース蓋52とは、たと
えば、緩み方向に回すことができない特殊ねじ(図示せ
ず)を用いて締結されている。この特殊ねじは、従来か
ら一般に用いられているものであり、頭部のねじ溝にス
クリュードライバの穂先を係合させた状態で、スクリュ
ードライバの穂先と締付け方向側に対向する溝壁面は溝
底面とほぼ直交しているが、緩み方向側に対向する溝壁
面は溝底面に対して傾斜した傾斜面となっている。これ
により、上記特殊ねじでケース蓋52をケース本体51
に一旦固定すると、特殊ねじを緩めてケース蓋52を開
けることはできず、ケース本体51またはケース蓋52
を破壊しない限り、メイン制御基板60を外部に取り出
すことはできない。ゆえに、ケース本体51およびケー
ス蓋52が破壊されていない場合には、基板ケース50
ごと取り替えられている場合を除き、メイン制御基板6
0は正規のものであると言える。
【0021】なお、ケース本体51とケース蓋52と
は、上述したような特殊ねじに限らず、たとえば熱溶接
などの公知の方法によって、少なくとも一方を破壊しな
い限り分離できないように固着されていればよい。ま
た、ケース蓋52には、予め定めるセキュリティデータ
を保持したRFID(Radio Frequency Identificatio
n)装置70が、ケース蓋52の成形時に一体的に埋め
込まれている。RFID装置70に保持されたセキュリ
ティデータは、RFID装置70との間で無線によるデ
ータ送受信が可能なRFID検査機80から所定のデー
タ(アクセスデータ)を送信することにより、RFID
装置70から読み出すことができるようになっている。
【0022】これにより、このスロットマシンに正規の
基板ケース50が備えられている場合には、RFID検
査機80から上記アクセスデータを送信すれば、RFI
D検査機80はRFID装置70から上記セキュリティ
データを受信する。一方、基板ケース50が正規のもの
ではない基板ケース(以下、「偽基板ケース」とい
う。)と取り替えられている場合には、RFID検査機
80から上記アクセスデータを送信しても、RFID検
査機80が上記セキュリティデータを受信することはな
い。ゆえに、RFID検査機80を用いて、このスロッ
トマシンに備えられている基板ケースが、正規の基板ケ
ース50であるか偽基板ケースであるかを簡単に検査す
ることができる。
【0023】図4は、RFID装置70およびRFID
検査機80の概略構成を概念的に示すブロック図であ
る。RFID装置70は、RFID検査機80による検
査に必要な第1照合データおよびセキュリティデータを
保持している。RFID検査機80は、RFID装置7
0から受信したデータがセキュリティデータであるか否
かを判定するためのデータ判定部81と、このデータ判
定部81による判定結果を表示するための表示器82
と、このRFID検査機80全体の動作を制御するため
のCPU83とを備えている。このデータ判定部81、
表示器82およびCPU83は、バス84によって相互
に接続されており、このバス84には、アクセスデータ
および第2照合データが格納されたROM85と、CP
U83のワークエリアとして機能するRAM86とが接
続されている。
【0024】図5は、RFID装置70の構成を示すブ
ロック図である。RFID装置70は、ICチップ71
と、このICチップ71に接続された送受信アンテナ7
2とを備えている。ICチップ71には、送受信アンテ
ナ72で受信された変調波(受信波)を復調するための
復調部711が備えられている。復調部711には、周
波数発振部712から周波数f1の基準位相信号が与え
られており、復調部711は、送受信アンテナ72で受
波からの変調波と周波数発振部712からの基準位相信
号とを比較して、受信した変調波に含まれている信号成
分を取り出す。こうして取り出された信号成分は、フィ
ルタ713で予め定める周波数帯域以外の周波数成分が
除去された後、A/D変換部714に与えられてディジ
タルデータ(受信データ)に変換される。
【0025】A/D変換部714によるA/D変換後の
受信データは、たとえばマイクロプロセッサからなる信
号処理部715に与えられる。この信号処理部715に
は、たとえばROMからなる情報記憶部716が接続さ
れており、この情報記憶部716に、第1照合データお
よびセキュリティデータが格納されている。信号処理部
715は、A/D変換部714から受信データが与えら
れると、情報記憶部716から第1照合データを読み出
して、その読み出した第1照合データと受信データとを
比較し、第1照合データと受信データとが一致するか否
かを判定する。
【0026】第1照合データは、RFID検査機80の
ROM85に記憶されているアクセスデータと同一のデ
ータである。したがって、受信データが第1照合データ
と一致した場合、信号処理部715は、RFID検査機
80からのアクセスがあったと判断する。そして、情報
記憶部716からセキュリティデータを読み出して、そ
の読み出したセキュリティデータを、RFID検査機8
0のデータ判定部81に向けて送出すべき変調波を作成
するための変調部717に与える。
【0027】変調部717には、周波数発振部718か
ら所定周波数f2の搬送波が与えられている。変調部7
17は、この周波数f2の搬送波を信号処理部715か
ら与えられるセキュリティデータによりBPSK方式で
変調して変調波を作成し、その作成した変調波を送信部
719に与える。送信部719に与えられた変調波は、
送信部719で適度に増幅された後、送受信アンテナ7
2からRFID検査機80のデータ判定部81に向けて
送出される。
【0028】一方、受信データと第1照合データとが一
致しない場合、すなわち、受信したデータがアクセスデ
ータでない場合には、信号処理部715は、正規のRF
ID検査機80によるアクセスではないと判断して、エ
ラーを表すデータ(エラーデータ)を変調部717に与
える。そして、このエラーデータで周波数f2の搬送波
が変調されることにより変調波が作成されて、その変調
波が送受信アンテナ72から送出される。これにより、
正規のRFID検査機80以外の装置によって、RFI
D装置70が保持しているセキュリティデータが読み出
されることを防止できる。
【0029】なお、上記のエラーデータは、必ずしも送
信される必要はなく、受信データと第1照合データとが
一致しない場合には、このRFID装置70からのデー
タ送信が行われないようにしてもよい。上述のようなR
FID装置70の各部の動作は、RFID検査機80の
データ判定部81からの受信波から作成された電力を利
用して行われる。すなわち、送受信アンテナ72には、
同調用コイルを含む共振回路(図示せず)が備えられて
おり、データ判定部81からの電波が送受信アンテナ7
2で受信されると、その受信波によって同調用コイルを
貫く磁束が変化して、上記共振回路に交流電圧が発生す
る。そして、この発生した交流電圧は、ICチップ71
に備えられたAC/DCコンバータ720で直流電圧に
変換された後、レギュレータ721で一定電圧以下に
(たとえば5ボルト以下)に降圧されて、信号処理部7
15などの各部に動作電圧として与えられる。したがっ
て、このスロットマシンに電源が投入されていない状態
でも、RFID装置70とRFID検査機80との間で
データの送受信を行うことができる。
【0030】図6は、RFID検査機80に備えられた
データ判定部81の構成を示すブロック図である。デー
タ判定部81には、たとえばマイクロプロセッサからな
る信号処理部811が備えられている。このスロットマ
シンに備えられている基板ケースが正規の基板ケース5
0であるか偽基板ケースであるかの検査に際して、信号
処理部811は、バス84を介して接続されたCPU8
3(図4参照)にアクセスデータを要求するコマンドを
与える。すると、CPU83によってROM85からア
クセスデータが読み出されて、その読み出されたアクセ
スデータが信号処理部811に入力される。
【0031】信号処理部811に入力されたアクセスデ
ータは、RFID装置70に向けて送出すべき変調波を
作成するための変調部812に与えられる。この変調部
812には、周波数発振部813から周波数f1の搬送
波が与えられている。変調部812は、この周波数f1
の搬送波を信号処理部811から与えられるアクセスデ
ータによってBPSK方式で変調して変調波を作成し、
その作成した変調波を送信部814に与える。送信部8
14に与えられた変調波は、この送信部814で適度に
増幅された後、送受信アンテナ815から送出される。
【0032】また、データ判定部81には、送受信アン
テナ815で受信した変調波(受信波)を復調するため
の復調部816が備えられている。復調部816には、
周波数発振部817からRFID装置70で用いられて
いる搬送波と同じ周波数f2の基準位相信号が与えられ
ており、復調部816は、送受信アンテナ815からの
変調波と周波数発振部817からの基準位相信号とを比
較して、受信した変調波に含まれている信号成分を取り
出す。こうして取り出された信号成分は、フィルタ81
8で予め定める周波数帯域以外の周波数成分が除去され
た後、A/D変換部819に与えられてディジタルデー
タ(受信データ)に変換される。
【0033】A/D変換部819によるA/D変換後の
受信データは、A/D変換部819から信号処理部81
1に与えられ、さらに信号処理部811からバス84を
介して接続されたCPU83に与えられる。CPU83
は、信号処理部811から受信データが与えられると、
ROM85から第2照合データを読み出して、その読み
出した第2照合データと受信データとを比較し、第2照
合データと受信データとが一致するか否かを判定する。
【0034】第2照合データは、RFID装置70が保
持しているセキュリティデータと同一のデータである。
RFID装置70は、このRFID検査機80からのア
クセスデータを受信したことに応答してセキュリティデ
ータを送信するから、CPU83に与えられた受信デー
タが第2照合データと一致した場合、CPU83は、こ
のスロットマシンにRFID装置70が埋設された正規
の基板ケース50が備えられていると判断する。そし
て、その旨の表示(たとえば「OK」のような文字な
ど)を表示器82(図4参照)に出力させる。
【0035】一方、CPU83は、受信データと第2照
合データとが一致しない場合や、アクセスデータを送信
したにもかかわらず、何らデータを受信しない場合に
は、基板ケース50は正規のものではないと判断し、基
板ケース50が正規のものでないと判定した理由などを
表す表示(たとえば「受信データと第2照合データとの
不一致」といった文字や、所定のエラーコード(数字)
など)を表示器82に出力させる。
【0036】以上のように、この実施形態によれば、こ
のスロットマシンにおける遊技の基本となる動作を制御
するためのメイン制御基板60は、破壊しない限りは開
けることができない基板ケース50に収容されており、
この基板ケース50のケース蓋52には、RFID検査
機80を用いて非接触で真偽を検査できるRFID装置
70が埋め込まれている。したがって、基板ケース50
の目視による検査を行うことにより、基板ケース50が
無理に開けられたか否かを判断することができ、基板ケ
ース50内に収容されたメイン制御基板60やこのメイ
ン制御基板60に実装されたROM62の不正交換など
を容易に発見できる。
【0037】また、たとえ基板ケース50が不正ROM
を収容した偽基板ケースにケースごと交換されても、R
FID検査機80を用いて検査を行うことにより、その
不正行為を容易に発見することができる。なお、この実
施形態において、RFID装置70は、ケース蓋52の
成形時に埋め込まれるとしているが、たとえば図7に示
すように、ケース蓋52にRFID装置70を埋め込む
ための凹部521を形成して、この凹部521内にRF
ID装置70を配置し、その後、凹部521内に樹脂5
22を流し込んだり、凹部521を塞ぐ蓋部材を被せた
りすることにより、ケース蓋52に埋設されてもよい。
【0038】また、RFID装置70は、必ずしもケー
ス蓋52に埋設される必要はなく、ケース本体51に埋
設されていてもよいし、図8に示すように、メイン制御
基板60のプリント配線板63に埋設されていてもよ
い。この場合、RFID装置70をプリント配線板63
内に完全に埋め込む必要はなく、たとえば、送受信アン
テナ72をプリント配線によりプリント配線板63の表
面に形成することによって、送受信アンテナ72が露出
していてもよい。
【0039】さらに、RFID装置70は、図9に示す
ように、たとえば樹脂製のシール90によって、ケース
蓋52の内面に貼り付けられていてもよい。また、ケー
ス本体51の内面に貼り付けられていてもよい。さらに
は、図10に示すように、RFID装置70は、プリン
ト配線板63の表面に配置されていてもよい。この場
合、RFID装置70の表面をエポキシ樹脂などで被覆
したり、送受信アンテナ72をプリント配線によりプリ
ント配線板63の表面に形成したりすることによって、
RFID装置70をプリント配線板63から容易に分離
できないようにされることが好ましい。
【0040】また、RFID装置70は、メイン制御基
板60に備えられたCPU61またはROM62などの
実装部品に埋め込まれていてもよい。たとえば、図11
に示すように、ROM62を被覆するパッケージ621
にRFID装置70が埋め込まれている場合、RFID
検査機80を用いて基板ケース50内に正規のROM6
2が収容されているか否かを直接的に検査できるので、
ケース本体51とケース蓋52とを分離不能にする特殊
ねじなどを用いなくても、ROM交換などの不正行為を
容易に発見することができる。
【0041】以上、この発明の実施の形態について説明
したが、この発明は、上述の実施形態以外の形態で実施
することもできる。たとえば、上述の実施形態では、1
個のRFID装置70が基板ケース50内に設けられて
いる場合を例にとっているが、RFID装置70は1個
に限らず、基板ケース50内に複数個設けられていても
よい。この場合、上述した実施形態およびその変形例
(たとえば図7〜図11参照)が組み合わされることに
より、複数個のRFID装置70は、たとえばケース蓋
52とプリント配線板63とに埋め込まれるなど、それ
ぞれ基板ケース50内の異なる箇所に配設されてもよ
い。
【0042】また、上述の実施形態では、RFID装置
70に備えられた情報記憶部716はROMで構成され
ているとしたが、ROM以外にも、WORM(Write On
ce Read Many:1回だけ書込み可能)型のメモリが用い
られてもよいし、EPROM(erasable programmable
read only memory)などの書換え可能型メモリが用いら
れてもよい。さらに、ROM、WORMおよび書換え可
能型メモリは、その製造工程において、データ書き込み
装置の出力端子にメモリ側の端子を接続してデータを書
き込むタイプのものであってもよいし、RFID方式で
データ書き込み装置からデータを書き込むことができる
タイプのものであってもよい。
【0043】このRFID方式で書き込み可能なメモリ
が情報記憶部716に適用された場合は、RFID装置
70が基板ケース50のケース蓋52に埋め込まれた後
であっても、RFID方式でデータ書き込み装置を用い
て、情報記憶部716に第1照合データおよびセキュリ
ティデータを書き込むことができる。また、上述の実施
形態において、RFID装置70とRFID検査機80
のデータ判定部81との間のデータ通信は、電波を用い
て行われるとしたが、たとえばレーザビームのような光
など、電波以外の電磁波がデータ通信に用いられてもよ
い。
【0044】さらに、上述の実施形態では、この発明が
スロットマシンに適用された場合を例にとったが、この
発明は、スロットマシン以外にも、たとえばパチンコ機
などの遊技機に広く適用可能である。その他、特許請求
の範囲に記載された事項の範囲内で、種々の設計変更を
施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るスロットマシンの
正面図である。
【図2】このスロットマシンの機体本体の内部構成を示
す正面図である。
【図3】基板ケースの構成を部分的に示す断面図であ
る。
【図4】RFID装置およびRFID検査機の概略構成
を概念的に示すブロック図である。
【図5】RFID装置の構成を示すブロック図である。
【図6】RFID検査機に備えられたデータ判定部の構
成を示すブロック図である。
【図7】RFID装置をケース蓋に埋め込むための他の
方法について説明するための断面図である。
【図8】RFID装置の配置の変形例について説明する
ための断面図である。
【図9】RFID装置の配置の他の変形例について説明
するための断面図である。
【図10】RFID装置の配置のさらに他の変形例につ
いて説明するための断面図である。
【図11】RFID装置の配置のさらに他の変形例につ
いて説明するための断面図である。
【符号の説明】
50 基板ケース 51 ケース本体 52 ケース蓋 60 メイン制御基板 61 CPU(実装部品、制御実行素子) 62 ROM(実装部品、記憶素子) 63 プリント配線板 70 RFID装置 80 RFID検査機(データ読出装置)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技機に用いられて、遊技に関する動作を
    制御するための制御基板を収容するための基板ケースで
    あって、 データ読出装置により読出可能なセキュリティデータを
    保持したデータ保持装置が外部に露出しない状態に設け
    られていることを特徴とする基板ケース。
  2. 【請求項2】上記データ保持装置は、上記基板ケースに
    埋め込まれていることを特徴とする請求項1記載の基板
    ケース。
  3. 【請求項3】上記データ保持装置は、上記制御基板を収
    容するために内部に形成された収容空間に臨んで配置さ
    れていることを特徴とする請求項1または2記載の基板
    ケース。
  4. 【請求項4】遊技に関する動作を制御するための制御基
    板と、 この制御基板を収容するための基板ケースと、 上記基板ケースから外部に露出しない状態に設けられ、
    データ読出装置により読出し可能なセキュリティデータ
    を保持したデータ保持装置とを含むことを特徴とする遊
    技機。
  5. 【請求項5】上記データ保持装置は、上記基板ケースに
    埋め込まれていることを特徴とする請求項4記載の遊技
    機。
  6. 【請求項6】上記データ保持装置は、上記制御基板に関
    連して設けられていることを特徴とする請求項4記載の
    遊技機。
  7. 【請求項7】上記データ保持装置は、上記制御基板に実
    装された実装部品に埋め込まれていることを特徴とする
    請求項6記載の基板ケース。
  8. 【請求項8】上記データ保持装置は、上記制御基板を収
    容するために上記基板ケースの内部に形成された収容空
    間に臨んで配置されていることを特徴とする請求項4な
    いし6のいずれかに記載の遊技機。
JP2000063992A 1999-03-31 2000-03-08 遊技機およびそれに用いる基板ケース Pending JP2000342752A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000063992A JP2000342752A (ja) 1999-03-31 2000-03-08 遊技機およびそれに用いる基板ケース

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9272199 1999-03-31
JP11-92721 1999-03-31
JP2000063992A JP2000342752A (ja) 1999-03-31 2000-03-08 遊技機およびそれに用いる基板ケース

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000342752A true JP2000342752A (ja) 2000-12-12

Family

ID=26434092

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000063992A Pending JP2000342752A (ja) 1999-03-31 2000-03-08 遊技機およびそれに用いる基板ケース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000342752A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008036227A (ja) * 2006-08-08 2008-02-21 Olympia:Kk 遊技機の不正監視装置
JP2008062105A (ja) * 2007-11-29 2008-03-21 Olympia:Kk 基板ケース及び遊技機
JP2008067887A (ja) * 2006-09-14 2008-03-27 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2008302036A (ja) * 2007-06-07 2008-12-18 Olympia:Kk 遊技機及び遊技機用メモリモジュール
JP2010125035A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Universal Entertainment Corp 遊技機
JP2011244935A (ja) * 2010-05-25 2011-12-08 Takasago Electric Ind Co Ltd 遊技機
JP2012110765A (ja) * 2012-03-19 2012-06-14 Sanyo Product Co Ltd 遊技機

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008036227A (ja) * 2006-08-08 2008-02-21 Olympia:Kk 遊技機の不正監視装置
JP4619330B2 (ja) * 2006-08-08 2011-01-26 株式会社オリンピア 遊技機の不正監視装置
JP2008067887A (ja) * 2006-09-14 2008-03-27 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2008302036A (ja) * 2007-06-07 2008-12-18 Olympia:Kk 遊技機及び遊技機用メモリモジュール
JP2008062105A (ja) * 2007-11-29 2008-03-21 Olympia:Kk 基板ケース及び遊技機
JP2010125035A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Universal Entertainment Corp 遊技機
JP2011244935A (ja) * 2010-05-25 2011-12-08 Takasago Electric Ind Co Ltd 遊技機
JP2012110765A (ja) * 2012-03-19 2012-06-14 Sanyo Product Co Ltd 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3886294B2 (ja) 封印シール
JP2005334085A (ja) 遊技機及び遊技機における不正行為防止方法並びにプログラム、記録媒体
JP2001137503A (ja) 遊技機および遊技機用貼付体
JP2007330581A (ja) 遊技機
JP2007167343A (ja) 遊技機
JP2000342752A (ja) 遊技機およびそれに用いる基板ケース
JP2004357920A (ja) 基板ケース及び遊技機
JP2002085768A (ja) 遊技機
JP6217001B2 (ja) 遊技機
JP2005130909A (ja) 回路基板収納ケース、及びそれを備えた遊技機
JP2000140336A (ja) 弾球遊技機
JP2008212573A (ja) 遊技機及び遊技機監視装置
JP2002066073A (ja) 遊技機および遊技機用制御装置の製造方法
JP4262664B2 (ja) 遊技機
JP2008259750A (ja) 遊技機およびその遊技機を検査するための遊技機検査システム
JP2007330441A (ja) 遊技機
JP2008212568A (ja) 遊技機
JP2005334143A (ja) Rfidを用いた遊技機の防犯システム
JP2000342831A (ja) 遊技機用データ記憶装置、遊技機用データ読出装置および遊技機用データ記憶装置の真偽判定システム
JP4702913B2 (ja) 識別情報管理システム
JP3138463U (ja) 遊技機の改竄検査システム
JP2008289779A (ja) 遊技機
JP4536768B2 (ja) 基板ケース及び遊技機
JP4517283B2 (ja) 遊技機検査システム
JP4590077B2 (ja) 識別情報管理システム