JP6217001B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は不正行為を検出可能とする遊技機に関する。
スロットマシンやパチンコ機などの遊技機は、メダルや遊技球などの遊技媒体を投入後、所定の操作を行って遊技を進行させ、所定の遊技状態に入賞する等、一定の条件を満たすことで、当該遊技又はその後の遊技において所定数あるいは多数の遊技媒体を獲得できるようになっている。
ところで、この種の遊技機が設置された遊技場においては、不当な方法により、不正に遊技媒体を払い出させる不正行為が行われることがある。
この不正行為には、例えば、遊技機の前面側に位置する前扉を開扉し、所定の抽選確率の設定変更を行うための設定用操作部を不当に操作して、設定値を変更することにより、遊技媒体を不正に払い出させるという不正行為がある。
このような不正行為を放置しておくと、遊技媒体が不正に払い出されて、遊技場が損害を蒙る事態となる。そこで、このような不正行為が発生したときに、その後の遊技を不能とする技術が提案されている。
例えば、遊技機であるスロットマシンにおいて、周面に複数の図柄が描かれたリールと、前扉の中央に形成され、リールの図柄を視認可能に表示する表示窓と、リールの周面の一部を覆うように当該リールの周面の外方に配置され、当該リールの周面の周方向に移動可能に取り付けられた遮蔽部材と、前扉の開扉を検知する検知センサと、前扉の開扉が検知されると、リールと表示窓との間に遮蔽部材を介在させるように制御する主制御部とを備えたスロットマシンが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この技術によれば、前扉の開扉が検知されると、主制御部が、リールと表示窓との間に遮蔽部材を介在させるので、表示窓からのリール図柄の視認が不能となり、その後の遊技が不能となることで、不正な遊技媒体の払い出しを阻止できる。
特開2007−044199号公報
本発明は、上記のような遊技機における不正行為を検出可能とする遊技機の提供を目的とする。
この目的を達成するため、本発明の遊技機は、遊技の進行を制御する主制御基板と、この主制御基板を収容する基板ケースと、この基板ケースを開封不能に封止するかしめピンとを備えた遊技機であって、主制御基板に電源を供給するための電源装置と、この電源装置から主制御基板へ電源電力を送る電源用配線と、を備え、電源用配線が、かしめピンに設けられ、主制御基板は、かしめピンの切断に伴って電源用配線が切断されると、その後の遊技を不能にする構成としてある。
また、本発明の遊技機は、遊技の進行を制御する主制御基板と、この主制御基板を収容する基板ケースと、この基板ケースを開封不能に封止するかしめピンとを備えた遊技機であって、かしめピンに、所定の配線が設けられ、主制御基板は、遊技の進行を制御するためのプログラムを実行する中央演算処理装置と、所定の電圧レベルを示す電圧を保持する電圧保持回路とを有し、電圧保持回路は、かしめピンの切断に伴って所定の配線が切断されると、所定の電圧レベルを示す電圧を電圧信号として中央演算処理装置のリセット端子に入力させ、中央演算処理装置は、リセット端子への電圧信号の入力が継続することで、遊技を不能にする構成としてある。
本発明の実施形態に係るスロットマシンの外観構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの内部構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの制御系の構成を示すブロック図である。 本発明の第一実施形態に係る主基板ユニットの構成を示す斜視図であって、基板ケースを開放した状態を示す図である。 本発明の第一実施形態に係るかしめピンの構成を示す外観斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る主基板ユニットの断面図であり、(a)は、基板ケースを閉じる直前の状態を示す図であり、(b)は、基板ケースを閉じた状態を示す図である。 主基板ユニットの要部拡大斜視断面図であり、(a)は、かしめピン挿入前の状態を示す図であり、(b)は、かしめピン挿入後の状態を示す図である。 主基板ユニットの蓋ケースにカバーを取り付けた状態を示す外観斜視図である。 主基板ユニットの蓋ケースとカバーとを分解した状態を示す分解斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る不正検出装置の構成を示す回路図であって、かしめピンが切断されていない状態を示す図である。 本発明の第一実施形態に係る不正検出装置の構成を示す回路図であって、かしめピンが切断された状態を示す図である。 本発明の第一実施形態に係る不正検出装置の他の構成を示す回路図である。 本発明の第一実施形態に係る副制御部の動作手順を示すフローチャートである。 主基板ユニットの他の構成を示す外観斜視図である。 かしめピンの他の構成を示す外観斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る主基板ユニットの構成を示す正面図である。 設定キーユニットの構成を示す外観斜視図であり、(a)は、カバーを閉じた状態を示す図であり、(b)は、カバーを開けた状態を示す図である。 本発明の第二実施形態に係るかしめピンの構成を示す外観斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る不正検出装置の構成を示す回路図であって、かしめピンが切断されていない状態を示す図である。 本発明の第二実施形態に係る不正検出装置の構成を示す回路図であって、かしめピンが切断された状態を示す図である。 本発明の第二実施形態に係る副制御部の動作手順を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る遊技機の好ましい実施形態について、各図を参照して説明する。
[遊技機]
所定の内容で遊技を実行する遊技機には、スロットマシン、パチンコ機、パロット、雀球、アレンジボールなど様々な機類があるが、本実施形態では、本発明をスロットマシンに適用した場合について説明する。
本実施形態のスロットマシンは、複数のリールを回転させることによって遊技媒体であるメダルを獲得できる回胴式遊技機として構成されており、遊技の進行を制御する主制御部が、当該スロットマシンを構成する各種装置を納めた筐体の内側面に配設された構成となっている。
以下、本実施形態に係るスロットマシンについて詳述する。
図1〜図3に示すように、本実施形態のスロットマシン1は、メダル投入口2から実際に投入されるメダルの数(例えば、3枚)、又は内部的に記憶されたクレジットメダルからベットボタン2aの操作によって信号形式で投入されるメダルの数(例えば、3枚)に応じてゲーム開始可能な状態となり、この状態でスタートレバー3が操作(始動操作)されると、複数のリール4(4a〜4c)が回転を開始するとともに、それぞれのリール4a〜4cに対応する停止ボタン5a〜5cが押圧操作されると、スタートレバー3の操作タイミングで行われる抽選処理の抽選結果に応じた図柄の組合せで停止するように各リール4a〜4cが停止制御され、停止した図柄の組合せに基づいて入賞の有無が判定され、判定結果に応じてメダル払出装置7からメダルが払い出されるという、通常のスロットマシン遊技を実現可能な構成を備えている。
このようなスロットマシン遊技を実現可能なスロットマシン1においては、遊技の進行を制御する主制御部として機能する主基板ユニット10が、筐体1bの内側面に設けられている。
主基板ユニット10は、CPU(中央演算処理装置)、ROM及びRAMなどの記憶手段、I/OインターフェイスなどのIC部品、抵抗、コンデンサ、トランジスタなどの様々な電子部品が実装されたプリント基板である主制御基板20と、この主制御基板20を収容する基板ケース11とで構成されている(図4参照)。
主制御基板20は、例えば、実装されたROMに記憶されているプログラムの内容を書替えたり、実装されている電子部品を異なる電子部品に取り替えたりすることで、スロットマシン1における遊技特性(例えば、出玉率)を容易に変更できるため、不正改造がなされる可能性の高い基板とされている。
そこで、主制御基板20は、基板ケース11を構成する二枚のケース部材である蓋ケース30と本体ケース40の間に挟み込まれた状態で当該基板ケース11の内部に収容されており、かつ、これら蓋ケース30と本体ケース40は、閉じた状態で所定のかしめピン50が係合することにより開封不能に封止されている(図7(a)、(b)参照)。
そして、かしめピン50には、主制御基板20に電源を供給するための電源用配線61aが付設されており(図5参照)、不正行為によりかしめピン50が切断され、これに伴って電源用配線61aが切断されると、主制御基板20への電源供給が停止して、遊技を実行できない遊技不能状態となり、不正行為による不正なメダルの払い出しを確実に阻止できるようになっている。
このような動作を実現可能とするための構成を不正検出装置とし、以下、この不正検出装置の構成について、図4〜図15を参照しつつ説明する。
[不正検出装置の第一実施形態]
本実施形態の不正検出装置Aは、図10に示すように、主制御基板20と、この主制御基板20を収容する基板ケース11を開封不能に封止するかしめピン50と、遊技に関する所定の演出を制御する副制御基板91と、主制御基板20等へ電源電力を供給する電源装置110と、これら主制御基板20や電源装置110等を接続する電源用配線61a等の各種配線によって構成されている。
以下、この不正検出装置Aの構成について説明する。
なお、本実施形態においては、主制御基板20を含む主基板ユニット10の構成と、基板ケース11に装着されるかしめピン50の構成について、先に説明し、その後に、不正検出装置Aの他の構成、及び、不正検出装置Aの動作について説明する。
(1)主基板ユニット及びかしめピン
主基板ユニット10は、蓋ケース30と本体ケース40との間に主制御基板20を収容してユニット化した構造となっている。
主制御基板20は、遊技の進行を制御するためのプログラムを実行するCPU(中央演算処理装置)23、遊技の進行を制御するためのプログラムやデータを記憶するROM、RAMなどの種々の電子部品が実装された部品実装面21と、これらの部品のリード部を半田接合する半田面22とからなるプリント基板で構成されている(図4参照)。
また、主制御基板20は、図3に示すように、投入されたメダルを検出するメダルセレクタ2bから出力されたメダル検出信号や、スタートレバー3、停止ボタン5a〜5cなどの各操作手段から出力された信号等を受信し、これらの信号に基づいて、筐体1bの内部に設けられたドラムユニット4Aやメダル払出装置7などの各装置を制御することで、スロットマシン遊技を進行させることができるようになっている。
蓋ケース30と本体ケース40は、いずれも矩形状で浅底のケース部材として形成されており、蓋ケース30が主制御基板20の部品実装面21側を覆い、本体ケース40が主制御基板20の半田面22側を覆うようにして、これら二枚のケース部材の間に主制御基板20を挟み込むことで、当該主制御基板20を収容するようになっている。
また、蓋ケース30と本体ケース40は、部品実装面21と半田面22を外部から視認可能、かつ、容易に破壊できないように、無色透明な工業用樹脂(例えば、ポリカーボネート)で形成されている。
なお、基板ケース11の内部において、主制御基板20は、蓋ケース30に対して所定のネジにより螺着されて収容されるようになっている。
また、基板ケース11は、蓋ケース30と本体ケース40とを開閉可能に支持するヒンジ12を備えている。このヒンジ12は、ケース閉状態において、蓋ケース30と本体ケース40とを軸止し、ヒンジ12側からケースを開放することができないように構成してある。
また、基板ケース11は、蓋ケース30と本体ケース40とを開封不能に封止するかしめ構造を備えている。
具体的に、かしめ構造は、図4〜図9に示すように、蓋ケース30と本体ケース40とに係合するかしめピン50(図5参照)と、蓋ケース30の外縁から突出する蓋かしめ部31と、本体ケース40の外縁から突出する本体かしめ部41とにそれぞれ設けられ、主制御基板20の基板面(部品実装面21及び半田面22)とほぼ平行に開口されるとともに、ケース閉状態でかしめピン50が挿通可能に連通する開口部32a,411,412と、蓋かしめ部31に設けられ、各開口部32a,411,412に挿通したかしめピン50が脱抜不能に係止される係止部32bと、を備え、蓋ケース30と本体ケース40とを閉状態にして、かしめピン50を開口部412から挿入すると(図7(a)参照)、かしめピン50が各開口部32a,411,412に亘って挿通されるとともに、脱抜不能に係止部32bに係止され、蓋ケース30と本体ケース40とが開封不能に封止される(図7(b)参照)。
以下、各部の構成について説明する。
蓋かしめ部31と本体かしめ部41は、図4に示すように、ヒンジ12の対辺側に設けられた、各ケース30,40外縁から主制御基板20の基板面とほぼ平行に突出する部位である。各かしめ部31,41には、それぞれケース閉状態で重なる凸部32と凹部42を形成してある。
凸部32は、本体ケース40に向かって垂下する部分で、この凸部32には、主制御基板20の基板面とほぼ平行、かつ、かしめピン50が挿通可能に開口された開口部32aと、かしめピン50が係止される係止部32bとを形成してある。
凹部42は、蓋ケース30に向かって開口した部分で、ケース閉状態で凸部32が収容されるように凹設され、この凹部42には、主制御基板20の基板面とほぼ平行、かつ、かしめピン50が挿通可能に開口された第一開口部411と第二開口部412を形成してある。
第一開口部411と第二開口部412は、それぞれ挿通されたかしめピン50の先端側と後端側に位置し、ケース閉状態において、凸部32(開口部32a)は、これらの間に位置するようになっている。
また、本体ケース40には、主制御基板20が収容される基板収容空間43と、かしめピン50が挿通されるかしめピン収容空間44とを仕切る側壁部45に、それら基板収容空間43とかしめピン収容空間44とを連通するように貫通した第三開口部46が穿設されている(図6(a)、(b)参照)。
かしめピン50は、ピン材の一例であり、各開口部32a,411,412に挿通されることで、蓋ケース30と本体ケース40とを開封不能に封止する閂(かんぬき)として機能する。
かしめピン50は、容易に破壊できない工業用樹脂(例えば、ポリカーボネート)で形成されており、図5に示すように、当該かしめピン50の先端部51から斜め後方の二方向に向かって延伸した弾性爪部52と、直方体状の胴部54と、先端部51と胴部54とを接続する首部53とで構成されている。
また、かしめピン50には、図5、図10に示すように、電源装置110から主制御基板20へ電源電力を供給するための電源用配線61aと、端部が主制御基板20を介して接地される接地用配線63aと、かしめピン50が切断されたことを主制御基板20と副制御基板91の両方で検出するための検出用配線62とが、当該かしめピン50の内部に挿通されるとともに、当該かしめピン50の先端部51の先端面から胴部54の後端面に亘って挿通されており、かつ、当該かしめピン50の先端部51の先端面と、胴部54の後端面から、それぞれ外方へ延出するように設けられている。
さらに、これら各配線61a,63a,62の一方の端部(かしめピン50の先端部51の先端面から外方へ延伸した各配線61a,63a,62の端部)には、主制御基板20に実装された主基板第一コネクタ24に接続されるピン側第一コネクタ55が取り付けられている。また、各配線61a,63a,62の他方の端部(かしめピン50の胴部54の後端面から外方へ延伸した各配線61a,63a,62の端部)には、電源装置110に接続するためのピン側第二コネクタ56が取り付けられている。
このように構成されたかしめピン50は、各配線61a,63a,62及びピン側第一コネクタ55が本体ケース40と蓋ケース30の各開口部32a,411,412,46に挿通された後、かしめピン50の本体が基板ケース11の各開口部32a,411,412に挿通されることで、蓋ケース30と本体ケース40とを開封不能に封止する。
このようにかしめピン50及び各配線61a,63a,62を基板ケース11の各開口部32a,411,412,46に挿通するときの具体的な手順は、次の通りである。
まず、図4に示すように、ヒンジ12を軸として本体ケース40と蓋ケース30とを開放した状態にする。このとき、主制御基板20は、蓋ケース30に収容せず、取り外した状態とする。
かしめピン50を用意し、この先端部51の先端面から外方へ延伸した各配線61a,63a,62の端部に取り付けられているピン側第一コネクタ55を、図6(a)に示すように、本体ケース40の外部から、本体ケース40の第二開口部412、蓋ケース30の開口部32a、本体ケース40の第一開口部411、第三開口部46の順に挿通する。そして、このピン側第一コネクタ55を、主制御基板20に実装された主基板第一コネクタ24に接続する。
この主制御基板20を蓋ケース30にネジ止めして固定し、本体ケース40と蓋ケース30とを閉じて主制御基板20を収容する(図6(a)、(b)参照)。このとき、本体ケース40と蓋ケース30との間、特に、本体ケース40の凹部42とこの凹部42に収容される蓋ケース30の凸部32との間に、各配線61a,63a,62が挟まれて損傷しないように、それら各配線61a,63a,62を本体ケース40の第二開口部412から外部へ引き出すようにしながら、本体ケース40と蓋ケース30とを閉じる。
次いで、かしめピン50を本体ケース40と蓋ケース30の各開口部32a,411,412に挿入する(図7(a)、(b)参照)。このとき、各配線61a,63a,62が本体ケース40の基板収容空間43又はかしめピン収容空間44の内部に納まるように押し込みながら、かしめピン50を各開口部32a,411,412に挿入する。
かしめピン50の先端部51を第二開口部412に挿入し、さらに、図7(b)に示すように、その先端部51が第一開口部411と係合するまで、かしめピン50を押し込むことで、かしめピン50は、各開口部32a,411,412に亘って挿通される。
これにより、本体ケース40と蓋ケース30がかしめピン50により開封不能に閉塞される。
この状態で、例えば、蓋ケース30を持ち上げて基板ケース11を開放しようとする外力を加えると、第一開口部411の上面と先端部51が当接し、凸部32の開口部32aの底面と胴部54又は首部53が当接し、さらに、第二開口部412の上面と胴部54後端側が当接することで、かしめピン50が基板ケース11の開放を妨げるように作用する。すなわち、かしめピン50が閂(かんぬき)として動作し、蓋ケース30と本体ケース40とを封止する。
また、この押し込められた状態にあるかしめピン50は、これら各開口部32a,411,412から脱抜不能に係止されている。具体的に、かしめピン50の弾性爪部52は、弾性変形しながら開口部32aを通過した後、元の形状に復元すると、この弾性爪部52の先端が、凸部32の一の面(蓋ケース30に収納された主制御基板20に対向する側の面)における開口部32aの周縁である係止部32bに係止する。これにより、かしめピン50は、各開口部32a,411,412へ挿通した方向とは反対方向へ引き抜こうとしても、弾性爪部52の先端が凸部32の係止部32bに当接するので、それら各開口部32a,411,412から脱抜不能となっている。
さらに、そのようにかしめピン50が押し込められた本体ケース40の凹部42の上方には、蓋ケース30の蓋かしめ部31がその凹部42を覆うように位置しており、さらに、この蓋かしめ部31の上面側には、図7〜図9に示すように、この蓋かしめ部31を覆うカバー35が取り付けられている。これにより、かしめピン50は、蓋かしめ部31とカバー35とによって外部から遮蔽されているので、そのかしめピン50の弾性爪部52が外部から操作できないようになっている。
ただし、主制御基板20を新規の基板に交換する等、蓋ケース30と本体ケース40との開封が必要となった場合には、次の手順で、その開封が実行される。
蓋かしめ部31は、図9に示すように、肉薄で梁状に形成された接合部33a,33bを介して蓋ケース30に連結された形状で、蓋ケース30と一体に形成されている。
この接合部33a,33bをニッパーなどの切断工具で切断すると、蓋かしめ部31が第二開口部412側にスライド可能となる。そして、かしめピン50の首部53を切断するなどして、第一開口部411とかしめピン50(先端部51)との係合を解除することで、蓋ケース30と本体ケース40とを開封できるようになっている。
ただし、この接合部33a,33bは、カバー35で覆われているので、この接合部33a,33bを容易に切断できないようになっている。
以上が本実施形態における主基板ユニット10とかしめピン50の構成であるが、カバー35及び蓋かしめ部31が不当に破壊され、かしめピン50が不当に切断される不正行為が発生した場合には、そのかしめピン50に付設された電源用配線61aが切断されることで、主制御基板20への電源供給が停止して、その後の遊技が不能な状態となり、不正なメダルの払い出しを阻止できるようになっている。
次に、このような動作を実現可能とする不正検出装置Aの構成について、図10を参照して説明する。
(2)不正検出装置
図10に示すように、不正検出装置Aは、電源用配線61aと接地用配線63aと検出用配線62が、かしめピン50の内部を通して配設されており、このかしめピン50が切断されることで電源用配線61aが切断されて、主制御基板20への電力供給が停止して、遊技が不能な状態となるとともに、このようにかしめピン50の切断により遊技不能状態となったことを、前扉1aの正面上方に配置された液晶表示器8bに表示させることで報知する構成となっている。
以下、この構成について詳細に説明する。
電源用配線61aは、一方の端部が電源装置110に接続されており、他方の端部が主制御基板20のCPU23等に接続されている。これにより、電源装置110から主制御基板20へ電源電力が供給される。
なお、スロットマシン1の筐体1bの内側面には、所定の演出制御を実行する副制御基板91を所定の基板ケースに収容した副基板ユニット90が配設されており(図2参照)、その副制御基板91と電源装置110との間には、電源装置110から副制御基板91のCPU92等へ電源電力を供給するための電源用配線61bが接続されている。
副制御基板91は、CPU(中央演算処理装置)92、ROM、RAMなどの種々な電子部品が実装されたプリント基板であって、所定の報知手段であるスピーカ8a、液晶表示器8b、LED8cを駆動して、音声出力、画像表示、発光表示等による演出制御を実行する。
接地用配線63aは、一方の端部が電源装置110に接続されており、他方の端部が主制御基板20の接地用端子(GND)に接続されている。これにより、接地用配線63aの端部が主制御基板20を介して接地される。
なお、電源装置110と副制御基板91のCPU92との間には、接地用配線63bが接続されている。
検出用配線62は、主制御基板20と副制御基板91との間を接続する配線であって、一方の端部が、かしめピン50の切断を主制御基板20にて検出するための第一検出回路25に接続され、他方の端部が、かしめピン50の切断を副制御基板91にて検出するための第二検出回路93に接続されている。
第一検出回路25は、LEDなどの発光素子25bと抵抗25cが直列に接続されるとともに、所定の電圧値を保持する電圧保持回路25aがそれら発光素子25bと抵抗25cとの直列回路に並列に接続され、この並列回路が検出用配線62の一方の端部に接続された回路構成となっている。
第二検出回路93は、第一検出回路25からの信号をCPU92のINT端子へ入力するための増幅回路93aが検出用配線62の他方の端部に接続されるとともに、LEDなどの発光素子93bと抵抗93cとの直列回路が、検出用配線62の他方の端部に接続された回路構成となっている。
このような構成において、不正検出装置Aは、次のような内容で動作する。
まず、かしめピン50が切断されていない正常な状態における不正検出装置Aの動作について説明する。
電源装置110に備えられた電源スイッチ111(図2参照)がOFFからONに切り替えられることで電源が投入されると、電源装置110は、外部から商用電力を受電し、この商用電力を変圧等した電源電力を、電源用配線61aを通して主制御基板20へ供給するとともに、電源用配線61bを通して副制御基板91へ供給する。
主制御基板20は、電源装置110からの電源電力の供給を受けると、所定の初期設定を実行後、通常実行するスロットマシン遊技を実行可能な遊技可能状態に移行し、メダル等の遊技媒体の投入を受付可能な状態とする。
また、主制御基板20の第一検出回路25は、主制御基板20が電源装置110から電源電力の供給を受けていることで、電圧保持回路25aが所定の電圧値(Vcc)を保持してHigh状態となり、この電圧保持回路25aで保持されている電圧の印加により発光素子25bが発光(点灯)する。さらに、電圧保持回路25aで保持されているHighレベルの電圧値が、正常状態を示す通電信号として、検出用配線62を通して副制御基板91の第二検出回路93へ送られる。
第二検出回路93では、主制御基板20の第一検出回路25から送られてきた正常状態を示す通電信号を受け取る。そして、この通電信号であるHighレベルの電圧の印加により発光素子93bが発光(点灯)する。
また、その通電信号が、増幅回路93aを通して、CPU92のINT端子に入力される。この通電信号は、Highレベルの電圧値を示す信号であるので、CPU92は、かしめピン50が切断されておらず、不正行為が発生していないものと判断する。
その後、副制御基板91は、主制御基板20から所定のコマンドを受信すると、所定の演出制御を実行する。
次に、かしめピン50が切断された状態における不正検出装置Aの動作について、図11を参照して説明する。
かしめピン50が切断された場合は、この切断に伴って、そのかしめピン50の内部に通された電源用配線61aと接地用配線63aと検出用配線62がすべて切断される。
これにより、電源用配線61aを通して電源装置110から主制御基板20へ供給されていた電源電力の当該供給が停止し、主制御基板20の動作が停止する。これにより、その後の遊技ができない遊技不能状態となり、その後の不正なメダルの払い出しが阻止される。
また、このように、主制御基板20が電源装置110からの電力供給を受けなくなったことで、主制御基板20の第一検出回路25では、電圧保持回路25aが保持していた電圧値Vccが0Vに下降してLow状態となり、発光素子25bへの電圧の印加が停止して、この発光素子25bが消灯する。
さらに、電圧保持回路25aで検出されたLowレベルの電圧値が、異常状態を示す通電信号として、検出用配線62を通して副制御基板91の第二検出回路93へ送られる。
第二検出回路93では、主制御基板20の第一検出回路25から送られてきた通電信号が受信される。そして、その通電信号の電圧値がLowレベルであるために、発光素子93bへの電圧の印加が停止して、この発光素子93bが消灯する。
また、その通電信号が、増幅回路93aを通して、CPU92のINT端子に入力される。この通電信号は、Lowレベルの電圧値を示す信号であるので、CPU92は、不正行為によりかしめピン50が切断されたものと判断する。
そして、CPU92は、スロットマシン1の前扉1aの前面上部(リール4a〜4cの図柄を表示する表示窓6の上方)に設けられた液晶表示器8bに対し、かしめピン50が切断されたために遊技が不能となっていることを示す文字等(例えば、「かしめピンが切断されているため遊技ができません!」など)を表示させる。これにより、かしめピンの切断という不正行為が発生したことを報知できる。また、遊技場の店員は、その液晶表示器8bの表示内容を視認することで、かしめピン50の切断に伴う不正行為が発生したことを把握できる。
なお、図10、図11においては、検出用配線62が、電源装置110を中継して配設された構成を示しているが、例えば、図12に示すように、検出用配線62は、電源装置110を中継させずに、主制御基板20と副制御基板91とを直接繋げるように配設することもできる。
また、かしめピン50が切断されて遊技不能状態となった後、遊技可能状態へ復帰させる場合は、切断されたかしめピン50を新品のかしめピン50と交換し、これを基板ケース11に装着して開封不能に封止し、電源装置110の電源スイッチ111をOFFにした後、さらにONにすることで、遊技可能状態に復帰する。
また、本実施形態の不正検出装置Aにおいては、かしめピン50が切断されることにより、主制御基板20への電源供給が停止するものであるが、副制御基板91への電力供給は停止しないので、液晶表示器8bに対する演出制御が可能となっている。
次に、この副制御基板91の動作について、図13を参照して説明する。
スロットマシン1の電源スイッチ111がOFFからONに切り換えられると(S10−Yes)、副制御基板91(CPU92)は、主制御基板20の第一検出回路25から送られてきた通電信号が、Lowレベルを示す通電信号であるか否かを判断する(S11)。
主制御基板20から送られてきた通電信号がLowレベルを示す通電信号であるときは(S11−Yes)、副制御基板91は、かしめピン50が切断されたために遊技が不能になったことを示す文字等を液晶表示器8bに表示させることで報知する(S12)。
一方、主制御基板20から送られてきた通電信号がLowレベルを示す通電信号ではなく、Highレベルを示す通電信号であるときは(S11−No)、副制御基板91は、S12の処理を実行しない。
その後、副制御基板91は、通常実行する演出制御を実行する(S13)。
以上説明した機能を実現することにより、本実施形態の不正検出装置Aは、かしめピン50が切断されたことを確実に検出するとともに、その後の遊技が不能な遊技不能状態とすることができる。これにより、不正行為者に対する不正なメダルの払い出しを阻止できる。
また、かしめピン50の切断が主制御基板20で検出されるだけでなく副制御基板91でも検出可能となっているので、この副制御基板91による液晶表示器8bの制御により、かしめピン50が切断されて遊技不能状態となったことを報知できる。
そして、この液晶表示器8bの報知内容を視認することにより、遊技場の店員は、その遊技不能状態が、遊技機の故障等によるものではなく、かしめピン50の切断によるものであることを知得でき、適切な対応をとることができる。
さらに、かしめピン50を切断して基板ケース11を開封し、主制御基板20に不正をして、再度、かしめピン50を封印しているように取り付けようとしても、かしめピン50に付設されていた各配線61a,63a,62が修復不能に切断されているので、主制御基板20に電源電力が供給されない状態がその後も維持される。これにより、不正行為者による遊技不能状態の解除を不能とするとともに、店員が不正行為の発生を認識するまで、その遊技不能状態を維持させることができ、店員は、その不正行為の発生を確実に知得することができる。
また、図6(a)、(b)、図7(a)、(b)においては、主制御基板20に実装された主基板第一コネクタ24が蓋ケース30の内部に収容されており、基板ケース11の外部からのアクセスが不能となっているが、例えば、図14に示すように、その主基板第一コネクタ24を、蓋ケース30に穿設されたコネクタ孔34に挿通して外部に露出した構造とすることもできる。
この場合、かしめピン50の構造は、図15に示すように、各配線61a,63a,62をUの字状に曲げ、この状態でかしめピン50の内部に挿通する。そして、Uの字状の湾曲部分を先端部51の内部に達するようにし、Uの字状の両方の端部を、いずれもかしめピン50の胴部54の後端面から外方へ延出させる。さらに、Uの字状の一方の先端には、主基板第一コネクタ24に接続するためのピン側第一コネクタ55を接続し、他方の先端には、電源装置110に接続するためのピン側第二コネクタ56を接続する。
そして、このかしめピン50を基板ケース11に装着する場合は、このかしめピン50を本体ケース40と蓋ケース30の各開口部32a,411,412に挿入し、蓋ケース30のコネクタ孔34から露出した主基板第一コネクタ24にピン側第一コネクタ55を接続し、ピン側第二コネクタ56を電源装置110に接続する。これにより、かしめピン50の装着が完了する。
このように主制御基板20の主基板第一コネクタ24とかしめピン50の構成が、図14、図15に示す構成となっている場合でも、かしめピン50が切断されたときには、このかしめピン50に付設された電源用配線61aも切断されるので、主制御基板20への電源供給が停止して、遊技不能状態となり、不正なメダルの払い出しを阻止できる。
[不正検出装置の第二実施形態]
次に、不正検出装置の第二実施形態について、図16〜図21を参照して説明する。
本実施形態は、第一実施形態と比較して、所定の遊技状態の設定確率を変更可能な状態にする設定キーユニットが主基板ユニットに接続されており、これら設定キーユニットと主制御基板との間を接続する配線がかしめピンに付設された点が相違する。すなわち、第一実施形態では、かしめピンに付設される配線が、電源装置から主制御基板へ電源電力を供給するための電源用配線を含む複数の配線であったのに対し、本実施形態では、かしめピンに付設される配線が、設定キーユニットと主制御基板との間を接続する配線を含む複数の配線となっている。主要な相違点はこのような点にあり、他の構成要素は第一実施形態とほぼ同様である。
したがって、図16〜図21において、図1等と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
なお、本実施形態においては、主基板ユニット10の基板ケース11に装着される設定キーユニット70の構成と、本実施形態のかしめピン50の構成について、先に説明し、その後に、不正検出装置Bの他の構成、及び、不正検出装置Bの動作について説明する。
(1)設定キーユニットとかしめピン
図16、図17(a)、(b)に示すように、主基板ユニット10の基板ケース11には、キー操作によって設定確率が変更可能な状態にする設定キースイッチ71を備える設定キーユニット70が装着されている。
ここで、設定キーユニット70は、基板ケース11の側部に装着され、キー操作によって主制御基板20にオン信号を出力するスイッチであって、このオン信号に基づいて主制御基板20を設定変更可能な状態にする設定キースイッチ71を備えている。
具体的に、設定キーユニット70は、キー操作に基づく信号を伝送する設定キースイッチ71と、設定キースイッチ71の鍵穴部72以外を覆って当該設定キースイッチ71を支持するホルダー73と、設定キースイッチ71の鍵穴部72を開閉可能に覆うカバー74と、設定キーユニット70を基板ケース11に取り付ける取付構造と、を備えている。
設定キースイッチ71は、鉄などの導電体で形成されたシリンダ状の胴体部の上面に、所定の設定キーが挿入される鍵穴部72が形成されている。また、この胴体部の下面には、キー操作に基づく信号を出力するリード部(図示せず)が形成されている。
リード部には、そのキー操作に基づく信号を伝送するためのキー信号配線65等(図18、図19参照)の端部が半田接合されており、これらキー信号配線65等の反対側の端部は、主制御基板20に接続される。
これにより、設定キースイッチ71は、主制御基板20と電気的に接続され、対応する設定キーを挿入・回転してON状態としたまま、電源装置110に設けられた電源スイッチ111をON(電源投入)することで、主制御基板20にON状態を示すキー信号が入力され、所定の遊技状態の設定確率を変更可能な状態とすることができる。
ホルダー73は、設定キースイッチ71の鍵穴部72以外を覆うカバー構造を有し、外側面には、板状の固定リブ75が、基板ケース11への取付構造として突設されている。
固定リブ75には、板状の厚み方向に貫通した固定孔75aが形成されており、当該設定キーユニット70を基板ケース11の側部に挿置した後、この固定リブ75の固定孔75aを通して基板ケース11のネジ孔(図示せず)にネジを螺入することで、当該設定キーユニット70を基板ケース11に固定することができる。
カバー74は、このカバー74を軸止するヒンジ部76を介してホルダー73に接続されており、そのヒンジ部76を中心として回動することにより、鍵穴部72を覆う方向又は鍵穴部72から離間する方向に開閉可能となっている。
設定キースイッチ71は、鍵穴部72に所定の設定キーを挿入し、所定方向(例えば、右方向)へ回すことでON状態となり、反対方向(例えば、左方向)へ回すことによりOFF状態となる。通常、設定キースイッチ71の操作状態は、OFF状態とされている。
この設定キースイッチ71は、例えば、所定の遊技状態の設定確率を変更する場合に、操作される。
具体的に、所定の遊技状態の設定確率の変更は、次のように行われる。
スロットマシン1の前扉1aを開扉し、電源装置110がON状態の場合には電源スイッチ111をONからOFFへ一旦切り替え、設定キースイッチ71をOFFからONへ切り換えた後に、その電源スイッチ111をOFFからONへ切り換える。これにより、主制御基板20は、現在設定されている設定値をRAMから読み出し、前扉1aの背面等に取り付けられた7セグ表示器140(図2、図3参照)に表示させる。前扉1aの背面等に取り付けられた設定ボタン130(図2、図3参照)を押すことで、7セグ表示器140に表示された値を1ずつ変化させていき(設定6からさらに設定ボタン130が操作されたときは、設定1に戻るように変化させていき)、所望の設定値が表示されたところで、スタートレバー3を押下する。これにより、7セグ表示器140に表示されている値が設定値として確定する。そして、設定キースイッチ71がONからOFFへ切り換えられることにより、その確定した設定値が主制御基板20のRAMに格納される。これにより、所定の遊技状態の設定確率の変更が終了する。その後、前扉1aが閉められたことが主制御基板20で検出されると、遊技を実行可能な遊技可能状態に移行する。
かしめピン50は、ピン材の一例であって、図18、図19に示すように、主制御基板20から設定キーユニット70の設定キースイッチ71へ電圧を印加するための電圧印加用配線64と、主制御基板20に実装されたCPU23の接地用端子(GND)に接続されて接地される接地用配線63cと、設定キースイッチ71における操作状態を示すキー信号を主制御基板20へ送るためのキー信号配線65とが、当該かしめピン50の内部に挿通されるとともに、当該かしめピン50の先端部51の先端面から胴部54の後端面に亘って挿通されており、かつ、当該かしめピン50の先端部51の先端面と、胴部54の後端面から、それぞれ外方へ延出するように設けられている。
また、各配線64,63c,65の一方の端部(かしめピン50の先端部51の先端面から外方へ延伸した各配線64,63c,65の端部)には、主制御基板20に実装された主基板第一コネクタ24に接続されるピン側第一コネクタ55が取り付けられている。また、各配線64,63c,65の他方の端部(かしめピン50の胴部54の後端面から外方へ延伸した各配線64,63c,65の端部)は、設定キースイッチ71のリード部(図示せず)に接続されている。
このように構成されたかしめピン50は、第一実施形態におけるかしめピン50と同様、ピン側第一コネクタ55及び各配線64,63c,65が、開放された本体ケース40と蓋ケース30との各開口部32a,411,412,46に挿通され、そのピン側第一コネクタ55が主制御基板20の主基板第一コネクタ24に接続され、この主制御基板20を収容した後に閉じた状態の本体ケース40と蓋ケース30の各開口部32a,411,412に対してかしめピン50が挿通されることで、それら本体ケース40と蓋ケース30とを開封不能に封止する。
なお、このようにかしめピン50、各配線64,63c,65、ピン側第一コネクタ55を本体ケース40と蓋ケース30との各開口部32a,411,412,46に挿通するときの具体的な手順は、第一実施形態において本体ケース40と蓋ケース30との各開口部32a,411,412,46にかしめピン50等を挿通する手順と同様である。
以上が本実施形態における設定キーユニット70とかしめピン50の構成であるが、このような構成を備える設定キーユニット70が主基板ユニット10の基板ケース11に取り付けられたスロットマシン1においても、かしめピン50の切断を検出したときに遊技を不能な状態にする不正検出装置Bを備えることができる。
次に、この不正検出装置Bの構成について、図19を参照して説明する。
(2)不正検出装置
図19に示すように、不正検出装置Bは、電圧印加用配線64と接地用配線63cとキー信号配線65が、かしめピン50の内部を通して配設されており、このかしめピン50が切断されたことを主制御基板20が検出すると、その後の遊技を不能とする遊技不能状態へ移行するとともに、このようにかしめピン50の切断により遊技不能状態となったことを、副制御基板91が液晶表示器8bに表示させることで報知する構成となっている。
以下、この構成について詳細に説明する。
電圧印加用配線64は、一方の端部が主制御基板20のCPU23の電源端子(Vcc)に接続されており、他方の端部が設定キースイッチ71のリード部に接続されている。これにより、主制御基板20のCPU23から設定キースイッチ71に対して、所定の電圧値(Vcc)を示す電圧が印加される。
接地用配線63cは、一方の端部が設定キースイッチ71のリード部に接続されており、他方の端部が主制御基板20のCPU23の接地用端子(GND)に接続されている。これにより、設定キースイッチ71が接地される。
キー信号配線65は、設定キースイッチ71の操作状態がON状態であるか、あるいはOFF状態であるかを示すキー信号を、設定キースイッチ71から主制御基板20へ送るための配線であって、一方の端部が、設定キースイッチ71のリード部に接続されており、他方の端部が、所定の増幅回路27を介して、主制御基板20のCPU23のリセット端子(RESET)に接続されている。
増幅回路27は、電圧レベルがHighレベルのキー信号を所定の電圧値でCPU23のリセット端子に入力するための回路である。
また、キー信号配線65には、所定の電圧値を保持する電圧保持回路28が接続されている。
電圧保持回路28は、本発明の通電信号出力回路として動作するものであり、所定の抵抗値を有する抵抗28aの一端に所定の電圧値(Vcc)を示す電圧を印加するとともに、その抵抗28aの他端をキー信号配線65に接続した構成となっており、かしめピン50が切断されたときに、CPU23のリセット端子に対して、電圧値がHighレベルの信号を電圧信号として継続的に入力するための回路である。
さらに、キー信号配線65には、このキー信号配線65によって伝送されるキー信号を副制御基板91へ送るための状態信号配線66が、主制御基板20に実装された主基板第二コネクタ26を介して接続されている。そして、この状態信号配線66の他端が、副制御基板91に実装された副基板コネクタ94を介して副制御基板91のCPU92に接続されている。
このような構成を備えた不正検出装置Bは、次のような内容で動作する。
まず、かしめピン50が切断されていない正常な状態における不正検出装置Bの動作について説明する。
電源装置110に備えられた電源スイッチ111(図2参照)がOFFからONに切り替えられることで電源が投入されると、電源装置110から主制御基板20へ電源電力が供給される。また、副制御基板91へも電源電力が供給される。
その電源装置110からの電源電力の供給を受けて、主制御基板20では、CPU23の電源端子(Vcc)から設定キースイッチ71に対して、所定値(Vcc)を示す電圧が印加される。これにより、設定キースイッチ71からは、この操作状態がON状態であるか、あるいはOFF状態であるかを示すキー信号が出力され、キー信号配線65を通して、主制御基板20のCPU23のリセット端子に入力される。
ここで、設定キースイッチ71の操作状態がOFF状態であるときは、Lowレベルの電圧値を示すキー信号が当該設定キースイッチ71から出力され、CPU23のリセット端子に入力される。このとき、電圧保持回路28では抵抗28aの一端において所定の電圧値(Vcc)が保持されているが、設定キースイッチ71が接地用配線63cを通して接地されているため、抵抗28aの他端(キー信号配線65に接続されている方の端部)の電圧レベルがLowレベルとなり、OFF状態を示すキー信号がそのままCPU23のリセット端子に入力される。
一方、設定キースイッチ71の操作状態がON状態であるときは、Highレベルの電圧値を示すキー信号が当該設定キースイッチ71から出力され、CPU23のリセット端子に入力される。
CPU23は、リセット端子に入力されたキー信号の電圧レベルを監視する。
ここで、Lowレベルを示すキー信号がリセット端子に入力されているときは、CPU23は、通常実行する処理を実行する。この場合、CPU23は、かしめピン50が切断されておらず、不正行為が発生していない正常な状態であるものと判断する。
一方、Highレベルを示すキー信号がリセット端子に入力されたときは、CPU23は、リセットがかかった状態となり、その後の処理が起動しないようになっている。
ただし、かしめピン50が切断されておらず、不正行為が発生していない正常な状態において、リセット端子にHighレベルのキー信号が入力される場合とは、操作状態がON状態の設定キースイッチ71から出力されたHighレベルのキー信号がリセット端子に入力された場合である。この場合は、所定の遊技状態の設定確率の変更が行われた後、その設定キースイッチ71がOFF状態に切り換えられることで、当該設定キースイッチ71からLowレベルのキー信号が出力され、このキー信号がリセット端子に入力されることで、CPU23は、リセット状態を解除して、その後の処理を起動可能とし、通常実行する処理を実行する。
また、設定キースイッチ71から出力されたキー信号は、主制御基板20のCPU23に入力されるだけでなく、通電信号として、キー信号配線65及び状態信号配線66を介して副制御基板91のCPU92へ送られる。
副制御基板91のCPU92は、その通電信号を監視する。そして、Lowレベルを示す通電信号を入力したときは、かしめピン50が切断されておらず、不正行為が発生していない正常な状態であるものと判断する。
また、Highレベルを示す通電信号を入力した場合において、この通電信号の入力時間が所定時間以内であるとき、CPU92は、かしめピン50が切断されておらず、不正行為が発生していない正常な状態であるものと判断する。
次に、かしめピン50が切断された場合における不正検出装置Bの動作について説明する。
かしめピン50が切断された場合には、このかしめピン50に付設されている各配線64,63c,65も切断されるので、主制御基板20と設定キースイッチ71が電気的に分断される。これにより、主制御基板20のCPU23から設定キースイッチ71へ電圧(Vcc)が印加されず、設定キースイッチ71からは、キー信号が出力されない。
また、キー信号配線65が切断されることにより、電圧保持回路28で保持されていた所定の電圧値(Vcc)を示す電圧が、Highレベルを示す電圧信号としてCPU23のリセット端子に入力される。
切断された各配線64,63c,65は、復元が困難なため、CPU23のリセット端子には、電圧保持回路28からの電圧信号がその後も継続的に入力される。
CPU23のリセット端子にHighレベルを示す電圧信号が入力されたとき、このCPU23ではリセットがかかった状態となり、その後の処理が起動しないことで、遊技ができない遊技不能状態となる。
このような処理を実行可能とする理由は、次の通りである。
CPU23のリセット端子にHighレベルの信号が入力される場合とは、上述したようにかしめピン50が切断されて電圧保持回路28からの電圧信号が入力される場合だけでなく、かしめピン50が切断されていない場合において、設定キースイッチ71の操作状態がON状態にされた場合も想定される。
設定キースイッチ71の操作状態をON状態にする場合とは、所定の遊技状態の設定確率を変更する場合である。
ただし、この設定確率の変更の作業が終了すると、設定キースイッチ71がOFF状態に切り換えられるので、この切り換えに伴ってLowレベルのキー信号がCPU23のリセット端子に入力されてリセット状態が解除され、CPU23は、その後の処理を起動可能となり、通常実行する処理を実行する。
一方、かしめピン50が切断された場合には、Highレベルの電圧信号がCPU23のリセット端子に入力される。しかも、かしめピン50の切断に伴って切断された各配線64,63c,65は復元が困難なことから、Highレベルの電圧信号がCPU23のリセット端子にその後も継続的に入力され続ける。これにより、CPU23は、リセット状態が維持されるので、その後の処理を起動することができず、遊技不能状態がその後も継続する。
このような理由から、CPU23は、リセット端子に入力されている信号の電圧レベルを監視することで、かしめピン50が切断されたときには、継続的に遊技不能状態とすることができる。
また、電圧保持回路28で保持されていたHighレベルを示す電圧信号は、通電信号として、キー信号配線65及び状態信号配線66を通して副制御基板91のCPU92へ送られる。
副制御基板91のCPU92は、その通電信号を監視し、Highレベルを示す通電信号の入力が所定時間以上継続したときに、かしめピン50が切断されたものと判断し、かしめピン50が切断されたために遊技ができない遊技不能状態であることを示す文字等を液晶表示器8bに表示させることより、当該遊技不能状態を報知させることができる。
次に、この副制御基板91の動作について、図21を参照して説明する。
スロットマシン1の電源スイッチ111がONにされると(S20−Yes)、副制御基板91(CPU92)は、主制御基板20から送られてきた通電信号が、Highレベルを示す信号であるか否かを判断する(S21)。
主制御基板20から送られてきた通電信号がHighレベルを示す信号であるときは(S21−Yes)、副制御基板91は、かしめピン50が切断されたために遊技が不能であることを示す文字等を液晶表示器8bに表示させることで報知する(S22)。
一方、主制御基板20から送られてきた通電信号がHighレベルを示す信号ではなく、Highレベルを示す通電信号であるときは(S21−No)、副制御基板91は、S22の処理を実行しない。
その後、副制御基板91は、通常実行する演出制御を実行する(S23)。
なお、かしめピン50が切断されて遊技不能状態へ移行した後に、遊技可能状態へ復帰させる場合は、切断されたかしめピン50を新品のかしめピン50と交換し、これを基板ケース11に装着して開封不能に封止し、前扉1aの背面に取り付けられたエラー解除ボタン120(図2参照)を押すことで、遊技可能状態に復帰させることができる。
以上説明した機能を実現することにより、本実施形態の不正検出装置Bは、かしめピン50が切断されたことを確実に検出するとともに、その後の遊技が不能な遊技不能状態とすることができる。これにより、不正行為者に対する不正なメダルの払い出しを阻止できる。
また、かしめピン50の切断が主制御基板20で検出されるだけでなく副制御基板91でも検出可能となっているので、この副制御基板91による液晶表示器8bの制御により、かしめピン50が切断されて遊技不能状態となったことを報知できる。
そして、この液晶表示器8bの報知内容を視認することにより、遊技場の店員は、その遊技不能状態が、遊技機の故障等によるものではなく、かしめピン50の切断によるものであることを知得でき、適切な対応をとることができる。
さらに、かしめピン50を切断して基板ケース11を開封し、主制御基板20に不正をして、再度、かしめピン50を封印しているように取り付けようとしても、かしめピン50に付設されていた各配線64,63c,65が修復不能に切断されているので、主制御基板20と設定キースイッチ71が電気的に分断された状態がその後も維持される。これにより、不正行為者による遊技不能状態の解除を不能とするとともに、店員が不正行為の発生を認識するまで、その遊技不能状態を維持させることができ、店員は、その不正行為の発生を早期かつ確実に知得することができる。
例えば、上述した特許文献1に記載の技術(以下、文献技術という)においては、次のような問題があった。
この文献技術では、設定用操作部が不当に操作されるときには必ず前扉が開扉されることに着目し、このように前扉が開扉されたときには、不正行為が発生したものと判断して、リールと表示窓との間に遮蔽部材を介在させ、表示窓からのリール図柄の視認を遮蔽することにより、その後の遊技を不能としていた。
ところが、前扉の開扉は、そのように設定用操作部を操作する場合においてのみ行われるものではなく、例えば、遊技媒体を貯留するためのホッパーに遊技媒体を補給する場合など、遊技場の店員による正当な業務の範囲内において行われる場合もある。
そして、このように店員の正当業務の範囲内で前扉が開扉された場合でも、文献技術においては、当該前扉の開扉を検知したときに、遮蔽部材を動作させて、その後の遊技を不能としていた。つまり、文献技術は、不正行為が発生した場合だけでなく、不正行為が発生していない場合でも、遮蔽部材を動作させることがあった。
そうすると、リールと表示窓との間に遮蔽部材が介在している場合において、この介在状態を店員が視認したとき、それが不正行為に起因するものなのか、あるいは、当該店員又は他の店員の正当業務に起因するものなのかが特定できず、当該店員による不正行為の発生の有無の判断を困難なものとしていた。よって、このような不正行為の発生に関する判断の不明確さをなくし、不正行為が発生した場合にのみ遊技を不能とする技術の提案が求められていた。
また、文献技術では、リールと表示窓との間に遮蔽部材を介在させてその後の遊技を不能とした後、店員が、その遮蔽部材をリールの上方に手動で回動させることで、この遮蔽部材の介在状態を解除して、遊技不能状態を解除するという作業を必要としていた。
ところが、遮蔽部材がリールと表示窓との間に介在する動作は、前述したように前扉の開扉が検知されたときに実行されるものであり、前扉の開扉は、不正行為の発生時だけでなく、ホッパーへの遊技媒体の補給など、店員の通常業務においても行われる動作である。このため、店員は、不正行為が発生していない場合でも、通常業務の範囲内で前扉を開扉したときには、動作した遮蔽部材をリールの上方へ手動で回動させて介在状態を解除しなければならなかった。このように、文献技術は、店員の通常業務の作業工数を増やす結果となってしまうという問題があった。
さらに、文献技術では、遮蔽部材の介在状態を解除するのに、この遮蔽部材をリールの上方に手動で回動させることとしているが、この作業は、当該作業者が店員であるかどうかに関係なく、誰でも簡単にできる作業であった。そうすると、前扉の開扉が不正行為者によって行われた場合において、この不正行為者が、設定用操作部を操作後、遮蔽部材を手動でリールの上方に回動させることにより、その遮蔽部材の介在状態を解除させることも可能である。
このように、文献技術では、前扉を開扉した不正行為者により遮蔽部材の介在状態が簡単に解除されてしまい、その結果、遊技媒体が不正に払い出されてしまうので、せっかく当該文献技術を採用しても、期待していた効果を奏することができないという問題があった。
また、遮蔽部材をリールの上方に手動で回動する作業を不正行為者が実行できないようにするために、例えば、指紋認証などの機構を遊技機内に配置することが考えられる。これは、遮蔽部材の回動作業を特定の店員しか行えないようにするためのものであり、その特定の店員の指紋を予め登録しておき、この店員が回動作業の開始前に指紋認証を受け、登録された店員であるとの判定を受けた後に、その作業を実行可能とするというものである。
ただし、このように指紋認証を行うためには、指紋認証を実行するための装置を遊技機に備える必要があるので、遊技機がコスト高になるという問題があった。
さらに、遮蔽部材を回動しようとするたびに指紋認証を受けなければならないことから、店員の作業工数が増加するという問題もあった。
また、文献技術は、設定用操作部を不当に操作して所定の抽選確率の設定を不正に変更するという不正行為が発生した場合にその後の遊技を不能とする技術であるが、不正行為は、設定用操作部を不当に操作するという行為に限るものではなく、次のような不正行為も発生することが考えられる。
例えば、遊技の進行を制御する主制御基板が、二つのケース部材の間に収容された状態で、遊技機の所定の箇所に配設されている場合において、それら二つのケース部材が、樹脂製のピン材であるかしめピンを用いて開封不能に封止されているときに、そのかしめピンを破壊して二つのケース部材を開封し、主制御基板に実装されたROMを交換するという不正行為が発生することが考えられる。
このような不正行為が発生した場合でも、かしめピンの破壊された状態がその後も残存するため、このかしめピンの破壊状態を不正行為の痕跡として残すことができ、そのかしめピンの破壊状態を発見することにより、不正行為が発生したことを知得できる。
ところが、その破壊されたかしめピンが、外見上破壊されていないかのように修復されたときには、不正行為の発見が遅れてしまうこととなり、ひいては、遊技場が損害を被ることとなってしまう。
このため、このようにかしめピンを破壊する不正行為が発生した場合でも、当該不正行為を早期かつ確実に検出して、遊技できない遊技不能状態へ移行可能とする技術の提案が求められていた。
これに対して、本発明の遊技機によれば、かしめピンの切断を検出したときにその後の遊技を不能とし、かしめピンが切断されていないときには、その後の遊技を不能としないので、このかしめピンの切断という不正行為が発生した場合にのみ、その後の遊技を不能とすることができる。
また、かしめピンと、このかしめピンに付設された所定の配線は、一度切断されると復元不可能なため、当該不正行為の発生の痕跡を存置させることができ、このように不正行為の痕跡が存置している間は、遊技不能状態への移行を確実に実行できる。
さらに、リールと表示窓との間に介在した遮蔽部材をリールの上方へ回動させる作業が不要なため、遊技場の店員の作業工数が増加するのを回避できる。
しかも、指紋認証のための装置を備える必要がないので、遊技機のコスト高を抑制できる。
また、かしめピンの切断に伴って所定の配線が切断されると、その後の遊技を不能にするので、かしめピンを破壊する不正行為を早期かつ確実に検出して遊技不能状態へ移行できる。
したがって、本発明によれば、不正行為の発生に伴ってその後の遊技を不能とする機能を不正行為の発生時にのみ実行可能とするとともに、不正行為が発生したときには遊技不能状態への移行を確実に実行可能とし、かつ、遊技場の店員の作業工数が増加するのを回避でき、さらに、遊技機のコスト高を抑制可能とし、しかも、かしめピンを破壊する不正行為を早期かつ確実に検出して遊技不能状態へ移行可能とする遊技機を提供することができる。
以上、本発明の遊技機の好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る遊技機は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した各実施形態では、かしめピンが、蓋ケースと本体ケースとを開封不能に封止するかしめピンとして説明したが、かしめピンは、蓋ケースと本体ケースとを封止するかしめピンに限るものではなく、主基板ケースをスロットマシンの筐体の内側面に固定するためのかしめピンであってもよい。
また、上述した各実施形態では、液晶表示器の表示制御を副制御基板が行うこととしたが、この副制御基板とは別に表示制御基板を設け、この表示制御基板に液晶表示器の表示制御を実行させるようにしてもよい。
さらに、上述した各実施形態では、かしめピンの内部に配線を設ける構成としたが、例えば、かしめピンの表面に配線を設ける構成としてもよい。
また、本発明の遊技機は、第一実施形態の不正検出装置と第二実施形態の不正検出装置とを任意に組み合わせたものを適用することができる。
1 スロットマシン(遊技機)
8b 液晶表示器(報知手段)
11 基板ケース
20 主制御基板
23 CPU(中央演算処理装置)
25a 電圧保持回路
28 電圧保持回路(通電信号出力回路)
50 かしめピン
61a 電源用配線
62 検出用配線
65 キー信号配線
66 状態信号配線
71 設定キースイッチ
91 副制御基板
110 電源装置

Claims (2)

  1. 遊技の進行を制御する主制御基板と、この主制御基板を収容する基板ケースと、この基板ケースを開封不能に封止するかしめピンとを備えた遊技機であって、
    前記主制御基板に電源を供給するための電源装置と、
    この電源装置から前記主制御基板へ電源電力を送る電源用配線と、を備え、
    前記電源用配線が、前記かしめピンに設けられ、
    前記主制御基板は、前記かしめピンの切断に伴って前記電源用配線が切断されると、その後の遊技を不能にする
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技の進行を制御する主制御基板と、この主制御基板を収容する基板ケースと、この基板ケースを開封不能に封止するかしめピンとを備えた遊技機であって、
    前記かしめピンに、所定の配線が設けられ、
    前記主制御基板は、
    遊技の進行を制御するためのプログラムを実行する中央演算処理装置と、
    所定の電圧レベルを示す電圧を保持する電圧保持回路とを有し、
    前記電圧保持回路は、前記かしめピンの切断に伴って前記所定の配線が切断されると、前記所定の電圧レベルを示す電圧を電圧信号として前記中央演算処理装置のリセット端子に入力させ、
    前記中央演算処理装置は、前記リセット端子への前記電圧信号の入力が継続することで、前記遊技を不能にする
    ことを特徴とする遊技機。
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