JP2000340768A - 容量素子の製造方法、及び、容量素子 - Google Patents

容量素子の製造方法、及び、容量素子

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容量素子の下部電極に充分な不純物を拡散さ
せる。 【解決手段】 表面にアモルファスのシリコン膜61a
を形成された半導体基板10上に、微結晶を含むシリコ
ン膜を形成する(t1〜t2)。続けて、同一炉内で、
シリコン膜61a上の微結晶を核としてシリコン膜61
a上にHSG(半球状粒)を形成する(t2〜t3)。
続けて、同一炉内で、不純物を含むソースガスを炉内に
導入して、HSG中に不純物を拡散し(t3〜t4)、
下部電極を形成する。また、t1〜t4の処理の間は、
炉内の水及び酸素の分圧を1×10 −6Torr以下に
設定する。さらに、t1〜t4の処理の間は、炉内の温
度を550〜600℃に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容量素子の製造方
法、及び、容量素子に関する。特に、本発明は、容量素
子の動作信頼性を向上可能な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置、例えばDRAM(Dy
namic Random Access Memory)を構成する容量素子の容
量を増大させるために、容量素子の下部電極にHSG
(Hemispherical Grain )を形成する技術(HSG技
術)が、盛んに用いられるようになった。
【0003】HSG技術では、真空中でアモルファスシ
リコン膜に熱処理を施し、シリコン原子をマイグレーシ
ョンさせ、膜表面にHSGを形成する。これによって、
下部電極の表面積を増大させ、容量素子の容量を増大す
る。HSG技術には、大きく分けてブランケットHSG
法と、選択HSG法の2種類が存在する。
【0004】ブランケットHSG法では、LP−CVD
(Low Pressure-Chemical Vapor Deposition)炉内で、
アモルファスシリコン膜を形成して、HSGを形成す
る。具体的には、LP−CVD炉内の圧力を例えば0.
2Torr程度に、温度を例えばアモルファスと結晶との遷
移温度程度に設定する。そして、シランガス又はジシラ
ンガスを炉内に導入してシリコン膜を形成する。シリコ
ン膜形成後、シランガスの供給を停止し、そのまま数分
間、炉内を真空に保持してアニーリングする。これによ
って、シリコン原子をマイグレーションさせて、膜表面
にHSGを形成する。
【0005】一方、選択HSG法では、予めアモルファ
スシリコン膜を形成してパターニングし、膜表面の自然
酸化膜や有機物を除去して、表面を清浄な状態にする。
その後、LP−CVD炉等を用いてアモルファスシリコ
ン膜表面にHSGを形成する。具体的には、LP−CV
D炉内の圧力を例えば1mTorr 程度に設定し、清浄なア
モルファスシリコン膜表面にシランガスを照射する。こ
れによって、アモルファスシリコン膜表面に、HSGの
成長核となる微結晶が形成される。その後、シランガス
の供給を停止し、炉内の圧力を1×10−7Torr以下に
保持して、微結晶を含むアモルファスシリコン膜をアニ
ーリングする。これにより、シリコン原子をマイグレー
ションさせて、膜表面にHSGを形成する。
【0006】なお、上記ブランケットHSG法、選択H
SG法のどちらの技術を用いても、形成直後のHSG
は、通常、不純物をほとんど含んでいない。即ち、形成
直後のHSGには、キャリアがほとんど存在しない。容
量素子の電極にキャリアがほとんど存在しないと、電極
の空乏化により容量が低下してしまう。
【0007】HSG中に不純物を拡散させる方法の1つ
に、HSG外部から不純物を注入する方法がある。例え
ば、シリコン膜表面にHSGを形成した後、LP−CV
D炉等を使用して、POCl(オキシ三塩化リン)雰
囲気中、700℃で熱処理を施す。これによって、HS
G中に不純物(リン)を拡散させる。
【0008】以上のように、POCl雰囲気中で熱処
理することによって、HSG中に充分な不純物を拡散さ
せることができる。しかし、POClはHSG中のシ
リコンと反応して、HSG表面に滑らかなリンガラス膜
を形成する。このリンガラス膜は、HSG間の隙間を埋
めて、下部電極の表面積を低下させてしまう。このた
め、フッ酸等を使用してHSG表面のリンガラス膜を除
去しなければならない。しかし、リンガラス膜はシリコ
ンとの化学反応によって形成されているため、リンガラ
ス膜を除去することによって、HSGのサイズが非常に
小さくなったり、欠損してしまう等の問題が発生する。
【0009】上記以外に、HSG中に不純物を拡散する
技術は、特開平10−70249号公報、及び、特開平
10−303368号公報に開示されている。特開平1
0−70249号公報に開示されている技術では、シリ
コン膜表面にHSGを形成した後、イオン注入法によっ
てHSG中に不純物を注入している。
【0010】特開平10−303368号公報に開示さ
れている技術では、シリコン膜表面にHSGを形成した
後、フッ化水素酸溶液やBOE(バッファ酸化エッチ
液)等の湿式洗浄剤を使用して、HSG表面の自然酸化
膜や汚染物質を取り除く。その後、LP−CVD装置や
RTP(急速熱処理)装置を使用して、HSG中に不純
物(リン)を拡散している。具体的には、LP−CVD
装置を使用した場合、ホスフィン(PH)雰囲気中
で、650〜850℃の熱処理を施して、HSG中にリ
ンを拡散している。一方、RTP装置を使用した場合、
ホスフィン雰囲気中で、550〜900℃の熱処理を施
して、HSG中にリンを拡散している。具体的には、L
P−CVD装置では、700℃、3時間の熱処理を施し
ている。また、RTP装置では、800℃、300秒の
熱処理を施している。
【0011】また、特開平10−303368号公報に
は、プラズマ放電によって励起したホスフィンをHSG
に照射してアニーリングし、HSG中に不純物を拡散す
る技術が開示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した特開
平10−70249号公報及び特開平10−30336
8号公報に開示されている技術では、以下に示すような
問題がある。特開平10−70249号公報に開示され
ている技術では、シリンダ型の下部電極、特に、高いア
スペクト比を有する下部電極の上部と下部に、均一にイ
オンを照射することは困難である。また、下部電極の下
部にも充分な不純物をドーピングするために、イオンの
注入エネルギーを大きくすると、HSGがつぶれたり、
欠損したりする場合があるという問題がある。
【0013】特開平10−303368号公報に開示さ
れている技術では、実際の動作時、ホールド不良(充分
に長く電荷を維持できないことによるエラー)が多発す
ることが判明した。本発明者等による解析の結果、HS
Gを有する下部電極の微少領域にウォーターマークや自
然酸化膜が存在し、下部電極(HSG)中に充分な不純
物が拡散されていないことが原因であることが判明し
た。このようなウォーターマークや自然酸化膜は、HS
G表面を湿式洗浄剤でクリーニングする際に残ったり、
クリーニング後の乾燥工程で形成されたりする。これ
は、HSGを形成した後に起こりやすく、その形状に起
因していると考えられる。
【0014】また近年では、DRAMと論理回路とを同
一チップ上に混載して、半導体装置を構成する場合があ
る。論理回路の製造工程には、サリサイド(セルフアラ
インシリサイド)プロセスがあるため、DRAM(容量
素子)製造工程での熱的裕度(印加できる熱的負荷の
量)が小さくなる。具体的には、通常のファーネスタイ
プの炉を使用した場合、熱処理温度を600℃以下にし
なければならない。また、RTP装置を使用した場合
は、800℃程度で総計数分まで許容可能である。
【0015】特開平10−303368号公報に開示さ
れている技術では、LP−CVD装置を使用した場合、
700℃で3時間の熱処理を施している。このため、下
部電極の形成で、上記熱的裕度を超えてしまう。一方、
RTP装置を使用した場合は、800℃で300秒の熱
処理を施しており、下部電極の形成だけで上記熱的裕度
を使い果たしてしまう。また、600℃以下で熱処理し
た場合、6時間処理を行っても電極の空乏化を抑えるの
に充分な不純物をHSG中に拡散することはできず、ほ
とんど現実的ではないことが判明した。
【0016】また、特開平10−303368号公報に
開示されているプラズマ放電を使用した技術では、70
0℃、300秒の熱処理でも充分な量のリンをHSG中
に拡散することができる。しかし、実際にデバイス(D
RAM)を試作したところ、容量の下部電極に接続され
たトランジスタのゲート絶縁膜で、リーク電流の増大等
が観察された。また、プラズマ放電では、リンが炉内壁
に堆積しやすく、パーティクの発生が増大するという問
題がある。
【0017】さらに、特開平10−303368号公報
に開示されているように、700℃や800℃という高
い温度で熱処理した場合、不純物がHSG外へ再拡散す
るのを防止するために、温度を600℃程度に下げてか
らウエハを出炉する。このよため、温度昇降に時間がか
かり、容量素子の生産性が低下するという問題がある。
【0018】従って、本発明は、生産性を向上可能な容
量素子の製造方法を提供することを目的とする。また、
本発明は、動作信頼性の高い容量素子を提供することを
目的とする。また、本発明は、低温で容量素子を構成す
る電極の空乏化を低減可能な容量素子の製造方法を提供
することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の観点にかかる容量素子の製造方法
は、半導体基板上に形成される下部電極、誘電体層、及
び、上部電極から構成される容量素子の製造方法であっ
て、非晶質の第1のシリコン膜を、前記半導体基板上の
所定領域に形成する第1シリコン膜形成工程と、前記第
1のシリコン膜の表面を清浄にする下部電極表面洗浄工
程と、前記第1のシリコン膜の表面に、微結晶を含む非
晶質の第2のシリコン膜を選択的に形成する核形成工程
と、前記第1及び第2のシリコン膜を低圧下、又は、不
活性ガス雰囲気中でアニーリングし、前記第2のシリコ
ン膜に含まれる微結晶を核としてHSG(半球状粒)を
成長させ、前記第1のシリコン膜の表面にHSGを形成
するHSG形成工程と、不純物を含むソースガスに前記
HSGを暴露しながらアニーリングし、前記HSG中に
不純物を熱拡散させて下部電極を形成する不純物拡散工
程と、前記HSGを表面に有する前記第1のシリコン膜
上に誘電体層を形成する誘電体層形成工程と、前記誘電
体層上に上部電極を形成する上部電極形成工程と、を備
え、少なくとも前記HSG形成工程と前記不純物拡散工
程の間は、酸素及び水の分圧を1×10 −6Torr以
下に保持する、ことを特徴とする。この発明によれば、
HSGの表面にウォーターマークや自然酸化膜等が形成
されることを抑制することができる。従って、例えば5
50℃程度の低温でも、充分な量の不純物をHSG中に
拡散することができる。
【0020】前記核形成工程、前記HSG形成工程、及
び、前記不純物拡散工程を、減圧化学気相成長装置(LP
CVD装置)の同一反応室内で行ってもよい。このように
すると、核形成工程から不純物拡散工程まで、反応室内
の酸素及び水の分圧を1×10−6Torr以下に容易
に保持することができる。
【0021】前記核形成工程と前記HSG形成工程と
は、反応室内に残留するPHガスの分圧が1×10
−4Torr以下になるようにしてもよい。このように
すると、HSGの成長が抑制されることを防止すること
ができる。
【0022】前記不純物拡散工程後、前記反応室内から
前記半導体基板を取り出した後、前記反応室内にシラ
ン、又は、ジシランを含むガスを導入し、前記反応室内
に残留するPHガスを低減させる工程をさらに備えて
もよい。このようにすると、次のHSG形成工程で、H
SGの成長が抑制されることを防止することができる。
【0023】前記反応室の内壁の最低温度を60℃以上
に保ち、該反応室内の低温部に吸着したPHガスの脱
ガスを促進し、該反応室内に残留するPH3ガスを低減
させる工程をさらに備えてもよい。このようにしても、
次のHSG形成工程で、HSGの成長が抑制されること
を防止することができる。前記不純物拡散工程後、前記
反応室内から、前記半導体基板を取り出した後、前記反
応室内に不活性ガスを導入し、該反応室内の圧力を上昇
させて所定時間保持し、続いて圧力を降下させるという
一連の動作を所定回数行い、該反応室内の低温部を加熱
し、該反応室の低温部に吸着したPH3ガスの脱ガスを
促進させて、該反応室内に残留するPHガスを低減さ
せる工程をさらに備えてもよい。このようにしても、次
のHSG形成工程で、HSGの成長が抑制されることを
防止することができる。
【0024】前記不純物拡散工程で、550℃よりも低
い温度では不純物の拡散に時間がかかりすぎる。また、
HSGの表面が酸化されていないので、600℃を超え
る温度では、不純物の吸収よりも脱離が支配的となり、
HSGの形状が崩れてしまう場合がある。このため、前
記不純物拡散工程は、550〜600℃で行なわれる。
【0025】前記HSG形成工程のアニール温度と、前
記不純物拡散工程のアニール温度は、実質的に同一であ
ってもよい。このようにすると、反応室内の温度を昇降
させる必要がなく、その分だけ、容量素子の形成にかか
る時間が短くなり、生産性を向上することができる。ま
た、温度の昇降に伴うパーティクルの発生を防止するこ
とができ、信頼性の高い容量素子を形成することができ
る。
【0026】前記誘電体層形成工程の前に、前記HSG
の表面領域をエッチングするエッチング工程をさらに備
えてもよい。このようにすると、形成された容量素子の
信頼性を向上することができる。前記HSGの表面から
1〜5nmの領域をエッチングしてもよい。
【0027】前記不純物拡散工程後、減圧下でアニーリ
ングして前記HSG表面の不純物濃度を所定濃度まで下
げる工程をさらに備えてもよい。このようにしても、形
成された容量素子の信頼性を向上することができる。
【0028】前記誘電体層形成工程前の前記HSG表面
の不純物濃度を、3×1020atoms/cmより
低く設定してもよい。前記ソースガスに含まれる不純物
はPHであってもよい。
【0029】前記第1シリコン形成工程は、前記半導体
基板上に形成された絶縁膜が有する凹部の内壁に前記第
1のシリコン膜を形成し、前記核形成工程の前に、前記
凹部の内壁に形成された前記第1のシリコン膜が、該凹
部から突き出すように、前記絶縁膜の少なくとも一部を
除去する工程をさらに備えてもよい。このようにする
と、HSGの形成領域が広くなり、容量素子の容量を大
きくすることができる。
【0030】本発明の第2の観点にかかる容量素子の製
造方法は、半導体基板上に形成される下部電極、誘電体
層、及び、上部電極から構成される容量素子の製造方法
であって、所定部分に凹部を有する絶縁膜上の、前記凹
部の内壁を含む全面に非晶質の第1のシリコン膜を形成
する第1シリコン膜形成工程と、前記第1のシリコン膜
の表面を清浄にする下部電極洗浄工程と、前記第1のシ
リコン膜の表面に、微結晶を含む非晶質の第2のシリコ
ン膜を形成する核形成工程と、前記第1及び第2のシリ
コン膜を低圧下、又は、不活性ガス雰囲気中でアニーリ
ングし、前記第2のシリコン膜に含まれる微結晶を核と
してHSG(半球状粒)を成長させ、前記第1のシリコ
ン膜の表面にHSGを形成するHSG形成工程と、不純
物を含むソースガスに前記HSGを暴露しながらアニー
リングして、前記HSG中に不純物を熱拡散させる不純
物拡散工程と、前記HSGを表面に有する前記第1のシ
リコン膜をエッチバックして、前記凹部内に下部電極を
形成する下部電極形成工程と、前記下部電極の表面に誘
電体層を形成する誘電体層形成工程と、前記誘電体層上
に上部電極を形成する上部電極形成工程と、を備え、少
なくとも前記HSG形成工程と前記不純物拡散工程の間
は、酸素及び水の分圧を1×10−6Torr以下に保
持する、ことを特徴とする。この発明によれば、HSG
の表面にウォーターマークや自然酸化膜等が形成される
ことを抑制することができる。従って、例えば550℃
程度の低温でも、充分な量の不純物をHSG中に拡散す
ることができる。
【0031】前記核形成工程、前記HSG形成工程、及
び、前記不純物拡散工程を、減圧化学気相成長装置(LP
CVD装置)の同一反応室内で行なってもよい。このよう
にすると、核形成工程から不純物拡散工程まで、反応室
内の酸素及び水の分圧を1×10−6Torr以下に容
易に保持することができる。
【0032】前記核形成工程と前記HSG形成工程と
は、反応室内に残留するPHガスの分圧が1×10
−4Torr以下になるようにしてもよい。このように
すると、HSGの成長が抑制されることを防止すること
ができる。
【0033】前記不純物拡散工程後、前記反応室内から
前記半導体基板を取り出した後、前記反応室内にシラ
ン、又は、ジシランを含むガスを導入し、前記反応室内
に残留するPHガスを低減させる工程をさらに備えて
もよい。このようにすると、次のHSG形成工程で、H
SGの成長が抑制されることを防止することができる。
【0034】前記反応室の内壁の最低温度を60℃以上
に保ち、該反応室内の低温部に吸着したPHガスの脱
ガスを促進し、該反応室内に残留するPH3ガスを低減
させる工程をさらに備えてもよい。このようにしても、
次のHSG形成工程で、HSGの成長が抑制されること
を防止することができる。前記不純物拡散工程後、前記
反応室内から、前記半導体基板を取り出した後、前記反
応室内に不活性ガスを導入し、該反応室内の圧力を上昇
させて所定時間保持し、続いて圧力を降下させるという
一連の動作を所定回数行い、該反応室内の低温部を加熱
し、該反応室の低温部に吸着したPH3ガスの脱ガスを
促進させて、該反応室内に残留するPHガスを低減さ
せる工程をさらに備えてもよい。このようにしても、次
のHSG形成工程で、HSGの成長が抑制されることを
防止することができる。
【0035】前記不純物拡散工程で、550℃よりも低
い温度では不純物の拡散に時間がかかりすぎる。また、
HSGの表面が酸化されていないので、600℃を超え
る温度では、不純物の吸収よりも脱離が支配的となり、
HSGの形状が崩れてしまう場合がある。このため、前
記不純物拡散工程は、550〜600℃で行なわれる。
【0036】前記HSG形成工程のアニール温度と、前
記不純物拡散工程のアニール温度は、実質的に同一であ
ってもよい。このようにすると、反応室内の温度を昇降
させる必要がなく、その分だけ、容量素子の形成にかか
る時間が短くなり、生産性を向上することができる。ま
た、温度の昇降に伴うパーティクルの発生を防止するこ
とができ、信頼性の高い容量素子を形成することができ
る。
【0037】前記誘電体層形成工程の前に、前記HSG
の表面領域をエッチングするエッチング工程をさらに備
えてもよい。このようにすると、形成された容量素子の
信頼性を向上することができる。前記HSGの表面から
1〜5nmの領域をエッチングしてもよい。
【0038】前記不純物拡散工程後、減圧下でアニーリ
ングして前記HSG表面の不純物濃度を所定濃度まで下
げる工程をさらに備えてもよい。このようにしても、形
成された容量素子の信頼性を向上することができる。
【0039】前記誘電体層形成工程前の前記HSG表面
の不純物濃度を、3×1020atoms/cmより
低く設定してもよい。前記ソースガスに含まれる不純物
はPHであってもよい。
【0040】前記誘電層形成工程の前に、前記凸部内の
下部電極が前記絶縁膜から突き出すように、該絶縁膜の
少なくとも一部を除去する工程をさらに備えてもよい。
このようにすると、誘電層の形成領域が広くなり、容量
素子の容量を大きくすることができる。
【0041】前記下部電極形成工程の前に、該下部電極
形成工程のエッチバック時に、前記凹部内を保護する保
護材を、前記HSGを有する前記第1のシリコン膜上に
形成する工程をさらに備えてもよい。
【0042】本発明の第3の観点にかかる容量素子の製
造方法は、半導体基板上に形成される下部電極、誘電体
層、及び、上部電極から構成される容量素子の製造方法
であって、所定部分に凹部を有する絶縁膜上の、前記凹
部の内壁を含む全面に非晶質の第1のシリコン膜を形成
する第1シリコン膜形成工程と、前記第1のシリコン膜
の表面に微結晶を含む非晶質の第2のシリコン膜を形成
する核形成工程と、前記第1及び第2のシリコン膜を低
圧下、又は、不活性ガス雰囲気中でアニーリングし、前
記第2のシリコン膜に含まれる微結晶を核としてHSG
(半球状粒)を成長させ、前記第1のシリコン膜の表面
にHSGを形成するHSG形成工程と、不純物を含むソ
ースガスに前記HSGを暴露しながらアニーリングし
て、前記HSG中に不純物を熱拡散させる不純物拡散工
程と、前記HSGを表面に有する前記第1のシリコン膜
をエッチバックして、前記凹部内に下部電極を形成する
下部電極形成工程と、前記下部電極の表面に誘電体層を
形成する誘電体層形成工程と、前記誘電体層上に上部電
極を形成する上部電極形成工程と、を備え、少なくとも
前記HSG形成工程と前記不純物拡散工程の間は、酸素
及び水の分圧を1×10−6Torr以下に保持する、
ことを特徴とする。この発明によれば、HSGの表面に
ウォーターマークや自然酸化膜等が形成されることを抑
制することができる。従って、例えば550℃程度の低
温でも、充分な量の不純物をHSG中に拡散することが
できる。
【0043】前記第1シリコン膜形成工程、前記核形成
工程、前記HSG形成工程、及び、前記不純物拡散工程
を、化学気相成長装置(CVD装置)の同一反応室内で行
ってもよい。このようにすると、核形成工程から不純物
拡散工程まで、反応室内の酸素及び水の分圧を1×10
−6Torr以下に容易に保持することができる。
【0044】前記核形成工程と前記HSG形成工程と
は、反応室内に残留するPHガスの分圧が1×10
−4Torr以下になるようにしてもよい。このように
すると、HSGの成長が抑制されることを防止すること
ができる。
【0045】前記不純物拡散工程後、前記反応室内から
前記半導体基板を取り出した後、前記反応室内にシラ
ン、又は、ジシランを含むガスを導入し、前記反応室内
に残留するPHガスを低減させる工程をさらに備えて
もよい。このようにすると、次のHSG形成工程で、H
SGの成長が抑制されることを防止することができる。
【0046】前記反応室の内壁の最低温度を60℃以上
に保ち、該反応室内の低温部に吸着したPHガスの脱
ガスを促進し、該反応室内に残留するPHガスを低減
させる工程をさらに備えてもよい。このようにしても、
次のHSG形成工程で、HSGの成長が抑制されること
を防止することができる。前記不純物拡散工程後、前記
反応室内から、前記半導体基板を取り出した後、前記反
応室内に不活性ガスを導入し、該反応室内の圧力を上昇
させて所定時間保持し、続いて圧力を降下させるという
一連の動作を所定回数行い、該反応室内の低温部を加熱
し、該反応室の低温部に吸着したPH3ガスの脱ガスを
促進させて、該反応室内に残留するPHガスを低減さ
せる工程をさらに備えてもよい。このようにしても、次
のHSG形成工程で、HSGの成長が抑制されることを
防止することができる。
【0047】前記不純物拡散工程で、550℃よりも低
い温度では不純物の拡散に時間がかかりすぎる。また、
HSGの表面が酸化されていないので、600℃を超え
る温度では、不純物の吸収よりも脱離が支配的となり、
HSGの形状が崩れてしまう場合がある。このため、前
記不純物拡散工程は、550〜600℃で行なわれる。
【0048】前記HSG形成工程のアニール温度と、前
記不純物拡散工程のアニール温度は、実質的に同一であ
ってもよい。このようにすると、反応室内の温度を昇降
させる必要がなく、その分だけ、容量素子の形成にかか
る時間が短くなり、生産性を向上することができる。ま
た、温度の昇降に伴うパーティクルの発生を防止するこ
とができ、信頼性の高い容量素子を形成することができ
る。
【0049】前記誘電体層形成工程の前に、前記HSG
の表面領域をエッチングするエッチング工程をさらに備
えてもよい。このようにすると、形成された容量素子の
信頼性を向上することができる。
【0050】前記HSGの表面から1〜5nmの領域を
エッチングしてもよい。前記不純物拡散工程後、減圧下
でアニーリングして前記HSG表面の不純物濃度を所定
濃度まで下げる工程をさらに備えてもよい。このように
しても、形成された容量素子の信頼性を向上することが
できる。
【0051】前記誘電体層形成工程前の前記HSG表面
の不純物濃度を、3×1020atoms/cmより
低く設定してもよい。前記ソースガスに含まれる不純物
はPHであってもよい。
【0052】前記誘電層形成工程の前に、前記凸部内の
下部電極が前記絶縁膜から突き出すように、該絶縁膜の
少なくとも一部を除去する工程をさらに備えてもよい。
このようにすると、誘電層の形成領域が広くなり、容量
素子の容量を大きくすることができる。
【0053】前記下部電極形成工程の前に、該下部電極
形成工程のエッチバック時に、前記凹部内を保護する保
護材を、前記HSGを有する前記第1のシリコン膜上に
形成する工程をさらに備えてもよい。
【0054】本発明の第4の観点にかかる容量素子は、
基板上に形成され、表面領域の不純物濃度が3×10
20atoms/cmよりも低いHSGを表面に有す
る第1電極と、前記第1電極上に形成された容量絶縁膜
と、前記層間絶縁膜上に形成された第2電極と、から構
成されることを特徴とする。前記HSGは、8×10
19atoms/cmより高く3×1020atom
s/cmより低い濃度の不純物を、表面領域に含んで
もよい。前記HSGは、8×1019atoms/cm
より高く3×1020atoms/cmより低い濃
度の不純物を、表面から10nmの領域に含んでもよ
い。
【0055】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)次に、本発
明の第1の実施の形態にかかる容量素子の製造方法につ
いて図面を参照して説明する。
【0056】第1の実施の形態にかかる製造方法によっ
て製造される容量素子は、半導体装置、例えばDRAM
(Dynamic Random Access Memory)のメモリアレイを構
成する。図1は、この容量素子が形成されている領域
(容量素子形成領域)の構成を示す断面図である。
【0057】図1に示すように、容量素子形成領域は、
半導体基板10と、第1層間絶縁膜20と、コンタクト
プラグ30と、第2層間絶縁膜40と、第3層間絶縁膜
50と、容量素子60と、第4層間絶縁膜70と、から
構成されている。半導体基板10は、例えばシリコン基
板であり、図示せぬ複数の素子(トランジスタ等)が形
成されている。
【0058】第1層間絶縁膜20は、半導体基板10上
に形成され、半導体基板10に形成された素子間や、半
導体基板10表面の配線と上層配線との間を絶縁する。
また、第1層間絶縁膜20は、例えば半導体基板101
に形成されたトランジスタの拡散層領域に至るコンタク
トホールを有する。なお、第1層間絶縁膜20の材質
は、例えばBPSG(borophosphosilicate glass )で
ある。
【0059】コンタクトプラグ30は、例えばポリシリ
コンから形成され、第1層間絶縁膜20のコンタクトホ
ール内に形成されている。第2層間絶縁膜40は、例え
ばUSG(undoped silicateglass )から形成され、第
1層間絶縁膜20上に形成されている。また、第2層間
絶縁膜40は、コンタクトプラグ30上を含む領域に、
容量素子60を形成するためのホールを有する。
【0060】第3層間絶縁膜50は、BPSG、US
G、又は、これらの積層膜から形成され、第2層間絶縁
膜40上に形成されている。また、第3層間絶縁膜50
は、第2層間絶縁膜40のホールに対応する部分に、容
量素子60を形成するためのホールを有する。
【0061】容量素子60は、第2層間絶縁膜40及び
第3層間絶縁膜50のホール内に形成されている。容量
素子60は、図1に示すように、下部電極61と、容量
絶縁膜62と、上部電極63と、から構成されている。
下部電極61は、例えば不純物を含むシリコンから形成
され、表面にHSG(Hemispherical Grain )を有す
る。また、下部電極61は、第2層間絶縁膜40及び第
3層間絶縁膜50のホール内壁に形成され、コンタクト
プラグ30に接続されている。なお、下部電極61の表
面には、不純物が外部へ拡散するのを防止する拡散バリ
ア膜(図示せず)が形成されている。容量絶縁膜62
は、下部電極61上に形成され、例えば窒化シリコンか
ら形成されている。上部電極63は、容量絶縁膜62上
に形成され、例えば不純物を含むシリコンから形成され
ている。
【0062】第4層間絶縁膜70は、例えばBPSGか
ら形成され、容量素子60を覆うように第3層間絶縁膜
50上に形成されている。次に、以上のように構成され
る容量素子形成領域の製造方法について、図2を参照し
て説明する。
【0063】初めに、図示せぬトランジスタ等が形成さ
れた半導体基板10上に、CVD(化学気相堆積)法等
によって、第1層間絶縁膜20を形成する。そして、フ
ォトリソグラフィーやエッチング等によって、例えばト
ランジスタの拡散領域上に、図2(a)に示すようなコ
ンタクトホールを第1層間絶縁膜20に形成する。
【0064】次に、CVD法等によって、第1層間絶縁
膜20のコンタクトホール内、及び、第1層間絶縁膜2
0上にポリシリコン膜を形成する。そして、CMP(化
学機械研磨)法等によって、第1層間絶縁膜20表面の
ポリシリコン膜を除去し、図2(b)に示すように、コ
ンタクトプラグ30を形成する。続いて、CVD法等に
よって、第1層間絶縁膜20上に、第2層間絶縁膜40
及び第3層間絶縁膜50をこの順で形成する。そして、
フォトリソグラフィーやエッチング等によって、図2
(b)に示すように、コンタクトプラグ30上を含む領
域に、容量素子60を形成するためのホール(凹部)5
1を形成する。
【0065】ホール51の形成後、図2(c)に示すよ
うに、ホール51内に容量素子60を形成する。なお、
容量素子60の製造方法については、後述する。そし
て、容量素子60の形成後、CVD法等によって、図2
(d)に示すように、第4層間絶縁膜70を形成して、
図1に示した容量素子形成領域を完成する。
【0066】次に、上記した容量素子60の製造方法に
ついて説明する。図3は、容量素子60の各製造工程を
示す断面図である。図4(a)は、容量素子60の各製
造工程を示すフローチャートである。また、図4(b)
は、従来の製造工程を示すフローチャートであり、本実
施の形態との違いを明確にするために示した。上記した
ようにしてホール51を形成した後、CVD等によっ
て、図3(a)に示すように、ホール51内及び第3層
間絶縁膜50上に、アモルファス状のシリコン膜61a
(導電膜)を形成する(図4のステップA−1)。な
お、シリコン膜61aは、不純物として、例えば濃度1
×1020atoms/cm3 のリンを含んでいる。
【0067】次に、スピンコート法等によって、図3
(a)に示すように、シリコン膜61a上にポジ型のフ
ォトレジスト64を形成する。そして、適切な露光条件
でフォトレジスト64を露光し、現像することによっ
て、図3(b)に示すように、ホール51内にのみフォ
トレジスト64を残す。なお、ホール51内に残ったフ
ォトレジスト64は、次のエッチバック工程で、ホール
51内部を保護する。その後、表面全体をエッチバック
することによって、図3(c)に示すように、シリコン
膜61aをパターニングし(図4のステップA−2)、
ホール51内のフォトレジスト64を除去する。
【0068】フォトレジスト64を除去した後、水で希
釈したフッ酸等を用いて、シリコン膜61aの表面を、
熱酸化膜換算で約6nm以上エッチングする。これによ
って、シリコン膜61a表面の自然酸化膜を除去してク
リーニングする(図4のステップA−3)。また、フッ
酸を用いることで、シリコン膜61aのシリコン原子が
水素終端される。即ち、シリコン膜61aは化学的に安
定化し、常温で清浄な大気中では、数時間も表面を清浄
に保つことができる。
【0069】シリコン膜61aのクリーニング後、以下
に示すようにして、シリコン膜61a表面にHSGの核
付けを行い(図4のステップA−4)、HSGを形成す
る(図4のステップA−5)。そして、ホスフィン(P
)を用いたアニーリングによってHSG中に不純物
(リン)を注入して拡散する(図4のステップA−
6)。これによって、図3(d)に示すように、下部電
極61を形成する。
【0070】上記HSGの核付けからHSG中への不純
物の拡散まで(図4のステップA−4〜B−6)は、真
空引き可能なロードロックを有するLP−CVD(Low
Pressure-Chemical Vapor Deposition)装置(炉)内で
一貫して行われる。HSGの核付けからHSG中への不
純物の拡散まで(図4のステップA−4〜B−6)を同
一炉内で行うことによって、水分及び酸素の分圧を非常
に低い状態に保つことができる。従って、HSG表面に
自然酸化膜等が形成されにくく、HSG形成後に、HS
G表面をフッ酸等でクリーニングする必要がなくなる。
また、フッ酸等によるクリーニング工程を除くことによ
って、HSG表面にウォーターマークが形成されない。
一方、従来の製造方法では、図4(b)に示すように、
HSGの成長(ステップB−5)と不純物の拡散(ステ
ップB−7)とは、異なる炉内で行われる。このため、
HSGの成長後、HSGの表面をフッ酸等でクリーニン
グする(ステップB−6)。従って、従来の製造方法で
は、HSG表面にウォーターマークや自然酸化膜等が形
成されてしまう。
【0071】また、本発明者等の実験では、酸素及び水
の分圧が1×10−6Torrを超えると、低温(例えば6
00℃以下)では、充分なリンをHSG内に拡散させる
ことが困難であることが判明した。一方、酸素及び水の
分圧を1×10−6Torr以下に保つことによって、低温
でも充分なリンをHSG中に拡散させることができるこ
とが判明した。従って、以下に示すHSG形成工程及び
不純物拡散工程は、低い温度(例えば550〜600
℃)で行われる。
【0072】図5は、LP−CVD炉内で行われるHS
Gの核付けからHSG中への不純物の拡散まで(図4の
ステップA−4〜B−6)の工程を示すタイムチャート
である。初めに、表面が清浄なシリコン膜61aが形成
された、図3(c)の状態のウエハを、LP−CVD炉
内に搬入する(t0)。なお、ウエハの入炉前に、上記
したように、水及び酸素の分圧を1×10−6Torr以下
に設定しておく。
【0073】ウエハの入炉後、ウエハを所定温度(例え
ば、550〜600℃)まで加熱し、温度が安定化する
のを待つ(t0〜t1)。なお、この温度上昇では、水
及び酸素の分圧を1×10−6Torr以下に設定している
ため、シリコン膜61a表面の酸化を抑制することがで
きる。
【0074】次に、炉内温度を所定温度(具体的には、
例えば560℃)に保ったまま、シラン(SiH)を
70sccmで炉内に導入する。そして、炉内の圧力を約1
mTorr に設定して、約20分間成膜する(t1〜t
2)。このように、比較的低い圧力下で成膜することに
よって、シリコン膜61a上に微結晶を含むアモルファ
スシリコンを6〜10nm程度、選択的に成長させる
(図4のステップA−4)。なお、この工程で形成され
た微結晶は、次の工程でHSGを成長させる際の核とな
る。
【0075】次に、シランの導入を停止し、炉内の圧力
を1×10−7Torr以下に設定して、所定時間(例え
ば、50分間)アニーリングする(t2〜t3)。これ
によって、シリコン膜61a上に形成されたアモルファ
スシリコンの微結晶を核として、HSGを成長させる
(図4のステップA−5)。なお、HSGの粒径は、ア
ニーリングの時間を調節することによって制御可能であ
る。
【0076】HSGの成長後、窒素によって約1%に希
釈されたホスフィンガスを300sccm 程度、炉内に導
入する。そして、炉内の圧力を約3Torrに設定し、約6
0分間保持する(t3〜t4)。これによって、HSG
内に、リンを不純物として拡散させる(図4のステップ
A−6)。そして、炉内の残留ガスをパージし(t4〜
t5)、炉内温度を出炉温度まで低下させ(t5〜t
6)、ウエハを出炉する(t6)。以上の処理によっ
て、図3(d)に示すような、片面にHSGを有する下
部電極61が形成される。
【0077】下部電極61を形成されたウエハの出炉
後、APM(アンモニア・過酸化水素水溶液)処理によ
って、下部電極61のHSG表面を約1〜5nm程度除
去する。このように、HSG表面の不純物濃度の濃い部
分を除去することによって、HSG表面の不純物濃度を
調整する(図4のステップA−7)。このようにするこ
とで、後述するように、容量素子の動作信頼性を向上さ
せることができる。なお、HSG表面を除去した後、下
部電極61の表面領域(例えば、HSG表面から約10
nmの領域)に含まれる不純物濃度は、1×1020at
oms/cm3 程度である。
【0078】次に、下部電極61表面に、例えばRTN
(急速熱窒化)処理によって、図示せぬ拡散バリア膜
(RTN膜)を形成する(図4のステップA−8)。こ
の拡散バリア膜によって、HSG中の不純物が再びHS
G外へ拡散するのを防止する。拡散バリア膜の形成後、
図3(e)に示すように、下部電極61上に、容量絶縁
膜62を形成する(図4のステップA−9)。この工程
では、例えば、LP−CVD法によって、下部電極61
上に窒化シリコン膜を約6nm形成する。そして、75
0℃程度のRTO(急速熱酸化)処理を約60秒行うこ
とによって、容量絶縁膜62を形成する。
【0079】続いて、LP−CVD法等によって、容量
絶縁膜62上に、不純物を含むシリコン膜を形成する。
そして、フォトリソグラフィーやエッチング等によっ
て、シリコン膜をパターニングし、図3(e)に示すよ
うに、上部電極63を形成して(図4のステップA−1
0)、容量素子60を完成する。容量素子60を完成し
た後は、上記したように(図2(d))、容量素子60
を覆うように、第3層間絶縁膜50上に第4層間絶縁膜
70を形成し、容量素子形成領域を完成する。
【0080】図6は、以上のようにして形成された容量
素子60のC(容量)−V(電圧)特性図である。な
お、図6中で示した横軸のバイアスは、容量素子の下部
電極に印加する電圧を0Vとしたときの、上部電極に印
加された電圧の大きさを表している。
【0081】図6に示すように、不純物(PH)の拡
散(アニーリング)を行わなかった容量素子では、負の
バイアスを印加した場合、容量の低下が著しい。これ
は、下部電極の不純物が少なく、空乏化が起こっている
ことを示している。また、HSGのない容量素子では、
バイアスの大きさによらず、容量はほぼ一定であるが、
全体的に容量が小さい。一方、第1の実施の形態にかか
る容量素子60では、バイアスの大きさによらず容量が
ほぼ一定であり、その値は全体的に大きい。即ち、下部
電極61にHSGを形成することによって、容量素子6
0の容量が増大し、上記した不純物拡散によって、下部
電極61の空乏化がかなり抑制されているということで
ある。
【0082】図7は、容量素子のTDDB(Time Depen
dent-Dielectric-Breakdown )特性をワイブルプロット
で表した図である。なお、図7中で示したSPM洗浄
は、硫酸・過酸化水素溶液でHSGを洗浄し、HSG表
面に吸着しているホスフィンを除去する処理である。
【0083】図7に示すように、不純物(PH)の拡
散(アニーリング)後、そのまま拡散バリア膜(RTN
膜)を形成した場合、容量素子の寿命は、HSG中に不
純物を注入せずにAPM処理を行った場合に比べて短
い。また、HSG表面をほとんどエッチングしないSP
M処理を行った場合も、容量素子の寿命は向上しない。
一方、不純物の拡散後にAPM処理を施した場合、容量
素子の寿命は、他の場合に比べて非常に長くなってい
る。即ち、上記したように、HSG中へ不純物を拡散し
た後、APM処理を施して、下部電極61のHSG表面
を約1〜5nm程度除去することによって、容量素子の
動作信頼性を向上できることが示された。以上のことか
ら、HSGの表面領域をエッチングして、不純物濃度の
濃い部分を除去し、HSGの表面領域の不純物濃度を3
×1020atoms/cm3 よりも小さく(具体的には、8×
1019〜3×1020atoms/cm3 程度)することによ
って、容量素子の信頼性を保持し、電極の空乏化を抑え
られることが示された。
【0084】以上のようにして、従来よりも低い温度
で、下部電極61の空乏化を抑えるのに充分な不純物を
HSG中に拡散させることができる。これによって、容
量素子60の容量が大きくなり、容量素子60の動作信
頼性を向上させることができる。
【0085】また、上記したように、HSG形成工程及
びHSG中への不純物拡散工程が、従来よりも低い温度
で行われるので、ウエハの入出炉時の温度昇降を少なく
することができる。これによって、ウエハの入出炉時の
温度昇降時間が短くなり、容量素子の生産効率を向上さ
せることができる。さらに、ウエハ入出炉時の温度昇降
が少ないため、炉内にパーティクルが発生しにくくな
る。これによって、容量素子60の形成時に膜表面にパ
ーティクルが付着しにくくなり、容量素子60の動作信
頼性を向上することができる。
【0086】なお、通常の製造方法では、上記したよう
な低温(600℃以下)で、単結晶シリコン中にリンを
拡散することはほとんど不可能である。しかし、上記し
た製造方法では、HSG中に充分なリンが拡散されてい
る。このリン拡散の詳細なメカニズムは不明であるが、
本発明者等がTEM(透過型電子顕微鏡)で観察した結
果、成長直後のHSGには、中心から放射状に双晶等の
無数の欠陥が観察された。このことから、HSGに生じ
たこれらの欠陥が、不純物の拡散経路になっている可能
性があると考えられる。しかし、HSG表面がわずかで
も酸化されると、このような拡散が阻害されると考えら
れる。即ち、上記したように、HSGの核付けからHS
G中への不純物の拡散までを同一炉内で行い、水分及び
酸素の分圧を非常に低い状態に保つことによって、HS
G表面の酸化が抑えられ、低温でも充分なリンがHSG
中に拡散されると考えられる。
【0087】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態にかかる容量素子の製造方法について図面
を参照して説明する。容量素子形成領域は、第1の実施
の形態と実質的に同一の構成である。また、容量素子形
成領域の製造方法では、半導体基板10上に第1層間絶
縁膜20、コンタクトプラグ30、第2層間絶縁膜4
0、及び、第3層間絶縁膜50を形成し、容量素子60
を形成するためのホール51を形成するところまでは、
第1の実施の形態と同様である。
【0088】第2の実施の形態では、ホール51形成後
の容量素子60形成工程が、第1の実施の形態と異な
る。図8は、第2の実施の形態での、容量素子60の各
製造工程を示す断面図である。図9は、第2の実施の形
態での、容量素子60の各製造工程を示すフローチャー
トである。
【0089】第2の実施の形態では、図9に示すよう
に、従来の製造方法(例えば、図4(b))や第1の実
施の形態とは異なり、導電膜の形成(ステップC−1)
からHSG中への不純物の拡散(注入)(ステップC−
4)までを同一炉内で行う。具体的には、ホール51を
形成された状態(図2(b))のウエハを、通常のCV
D装置(炉)に搬入する。そして、以下に示すようにし
て、図8(a)に示すように、ホール51内及び第3層
間絶縁膜50上に、表面にHSGを有する不純物を含ん
だシリコン膜61b(導電膜)を形成する。なお、ウエ
ハの入炉前に、第1の実施の形態と同様に、炉内の水及
び酸素の分圧を1×10−6Torr以下に設定しておく。
また、HSGの核付けからHSG中への不純物の拡散ま
で(図9のステップC−2〜C−4)は、低温(例えば
550〜600℃)で行われる。図10は、CVD炉内
で行われるシリコン膜61bの形成工程を示すタイムチ
ャートである。
【0090】ホール51を形成された状態のウエハをC
VD炉に搬入した後、ウエハを所定温度(例えば、55
0〜600℃)まで加熱し、温度が安定化するのを待つ
(t0〜t1)。次に、炉内温度を所定温度(具体的に
は、例えば570℃)に保ったまま、例えばシランガス
を炉内に導入し、炉内の圧力を0.5Torr程度に保持す
る(t1〜t2)。これによって、ホール51内及び第
3層間絶縁膜50上の一面に、不純物を含まないアモル
ファス状のシリコン膜61bを、約20nm形成する
(図9のステップC−1)。なお、一面にシリコン膜6
1bを形成することによって、層間絶縁膜から放出され
る水等の影響を最小限にすることができる。本発明のよ
うな低温プロセスでは、層間絶縁膜中の水等が充分に排
出されていない場合がある。このため、層間絶縁膜の一
部のみにシリコン膜61bを形成した場合(例えば、第
1の実施の形態)、炉内の水及び酸素の分圧を低く設定
するために、ターボ分子ポンプ等の排気能力の高いポン
プを新たに設けなければならない。しかし、一面にシリ
コン膜61bを形成することによって、通常のCVD炉
を用いて、炉内の水及び酸素の分圧を低く設定すること
ができる。
【0091】シリコン膜61bの形成後、シランガスの
導入を停止し、炉内の圧力を、例えば1×10−2Torr
まで低下させる。これによって、CVD炉内に残留して
いるシランガスで、HSG成長の核となる微結晶を含む
アモルファスシリコン膜を、シリコン膜61b表面に形
成する(図9のステップC−3)。
【0092】続けて、炉内の圧力を、例えば1×10
−2Torr程度に設定し、所定時間(例えば、50分程
度)アニーリングする(t3〜t4)。これによって、
シリコン膜61b表面に形成されたアモルファスシリコ
ンの微結晶を核として、HSGが成長する(図9のステ
ップC−3)。なお、HSGの粒径は、アニーリングの
時間を調節することによって制御可能である。
【0093】HSGの成長後、窒素で約1%に希釈され
たホスフィンを500sccm程度、炉内に導入する。そし
て、炉内の圧力を約5Torrに設定し、約30分間アニー
リングする(t4〜t5)。これによって、不純物を含
まない、表面にHSGを有するシリコン膜61b中に、
不純物(リン)を注入して拡散する(図9のステップC
−4)。
【0094】そして、炉内の残留ガスをパージし(t5
〜t6)、炉内温度を出炉温度まで低下させ(t6〜t
7)、ウエハを出炉する(t7)。以上のようにして、
導電膜の形成からHSG中への不純物の拡散まで(図9
のステップC−1〜C−4)を同一炉内で行い、図8
(a)に示すような、不純物を含むシリコン膜61bを
形成する。
【0095】シリコン膜61bの形成後、スピンコート
法等によって、図8(b)に示すように、シリコン膜6
1b上にポジ型のフォトレジスト64を形成する。そし
て、適切な露光条件でフォトレジスト64を露光し、現
像することによって、図8(c)に示すように、ホール
51内にのみフォトレジスト64を残す。
【0096】その後、表面全体をエッチバックすること
によって、図8(d)に示すように、シリコン膜61b
をパターニングし(図9のステップC−5)、下部電極
61を形成する。そして、図8(d)に示すように、ホ
ール51内のフォトレジスト64を除去する。フォトレ
ジスト64を除去した後、下部電極61のHSG表面を
約1〜5nmエッチングし、HSG最表面の不純物濃度
を調節する(図9のステップC−6)。なお、このエッ
チングは、例えば硫酸による剥離処理と、第1の実施の
形態で示したAPM処理とを組み合わせて行われる。こ
れによって、HSG表面の不純物濃度の濃い部分が除去
され、第1の実施の形態と同様に、容量素子60の動作
信頼性を向上させることができる。
【0097】その後、下部電極61表面に、第1の実施
の形態と同様にして、図示せぬ拡散バリア膜(RTN
膜)を形成する(図9のステップC−7)。そして、拡
散バリア膜を形成された下部電極61上に、第1の実施
の形態と同様にして、容量絶縁膜62及び上部電極63
を形成し(図9のステップC−8及びC−9)、図8
(e)に示すように、容量素子60を完成する。容量素
子60を完成した後は、上記したように(図2
(d))、容量素子60を覆うように、第3層間絶縁膜
50上に第4層間絶縁膜70を形成し、容量素子形成領
域を完成する。
【0098】以上のようにして形成された容量素子60
のC(容量)−V(電圧)特性図を図6に示す。図6に
示すように、バイアスによる容量の変化が第1の実施の
形態よりも小さくなっている。即ち、第2の実施の形態
では、第1の実施の形態よりも、下部電極61の空乏化
がさらに抑えられていることがわかる。
【0099】なお、以上のようにして形成された容量素
子60のTDDB特性は、第1の実施の形態とほぼ同一
であった。即ち、上記したように、硫酸による剥離処理
と、APM処理とを組み合わせてHSG最表面をエッチ
ングしても、容量素子60の寿命を、従来より長くする
ことができる。以上のようにして、従来よりも低い温度
で、下部電極61の空乏化を抑えるのに充分な不純物を
HSG中に拡散させることができる。これによって、容
量素子60の容量が大きくなり、容量素子60の動作信
頼性を向上させることができる。
【0100】また、上記したように、導電膜の形成から
HSG中への不純物の拡散までが、従来よりも低い温度
で行われるので、ウエハの入出炉時の温度昇降を少なく
することができる。これによって、ウエハの入出炉時の
温度昇降時間が短くなり、容量素子の生産効率を向上さ
せることができる。
【0101】さらに、ウエハ入出炉時の温度昇降が少な
いため、炉内にパーティクルが発生しにくくなる。これ
によって、容量素子60の形成時に膜表面にパーティク
ルが付着しにくくなり、容量素子60の動作信頼性を向
上することができる。また、HSG形成工程及び不純物
拡散工程では、上記したように、層間絶縁膜上の一面に
シリコン膜61bを形成しているので、通常のCVD炉
を用いて、炉内の水及び酸素の分圧を低く設定すること
ができる。これによって、装置のコストを低く抑えるこ
とができる。
【0102】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態にかかる容量素子の製造方法について図面
を参照して説明する。第3の実施の形態では、容量素子
形成領域の製造方法は、第1及び第2の実施の形態と同
様である。第3の実施の形態では、CVD炉内又はLP
−CVD炉内で上記処理を施されたウエハを出炉してか
ら、次に上記処理を施す行うウエハを入炉するまでの間
が異なる。
【0103】第1及び第2の実施の形態で示したよう
に、HSG形成工程及び不純物拡散工程を同一炉内で行
うと、ある問題が発生する。具体的には、HSG形成工
程及び不純物拡散工程を何度も繰り返すと、HSGの形
成が阻害されるようになる。
【0104】これは、炉内の内壁や、ウエハを保持する
ためのボートの表面に堆積したリン(ホスフィン)が原
因である。特に、ホスフィンは炉内のヒータから離れた
低温部分に吸着し、HSG形成工程及び不純物拡散工程
で、炉内に再拡散する。これによって、炉内のホスフィ
ン分圧が高くなり、結晶核形成とHSG成長を阻害す
る。また、低温部分に吸着したホスフィンは、ウエハ自
身が持ち込む水と反応し、吸湿性のあるリン酸を形成
し、炉内の水分圧をも高くする。
【0105】調査の結果、本発明者等は、炉内に残留す
るホスフィンガスの分圧を、1×10−4Torr以下に保
てば、上記したような問題の発生を抑制することが可能
であることを見いだした。従って、CVD炉内又はLP
−CVD炉内で上記処理を施されたウエハを出炉してか
ら、次に上記処理を施すウエハを入炉するまでの間、以
下に示すような処理を行う。HSG中への不純物拡散を
終了したウエハを出炉した後、ウエハを取り去ったボー
トを再度入炉する。そして、シランを含むガスを炉内に
導入し、例えば20分程度パージする。これによって、
炉内壁及びボート表面に堆積しているリン(ホスフィ
ン)を覆うように、シリコン膜が形成される。
【0106】また、炉内の最低温度を60℃以上に保
ち、炉内の低温部分に吸着したホスフィンの脱ガスを促
進させる。さらに、ヘリウム(He)やアルゴン(A
r)等の不活性ガスを導入し、炉内の圧力を高め(例え
ば5Torr)に設定する。そして、炉内の圧力をさらに上
昇させて所定時間保持し、続いて炉内の圧力を、例えば
5Torrまで低下させる。これによって、炉内の低温部分
を加熱し、低温部分に吸着したホスフィンの脱ガスを促
進させる。
【0107】以上のようにして、炉内壁やボート表面に
堆積したリン(ホスフィン)を除去し、炉内に残留する
ホスフィンガスの分圧を低く(例えば、1×10−5To
rr以下)保つことができる。よって、HSG形成工程及
び不純物拡散工程を、常に安定した状態で行うことがで
きる。
【0108】なお、第1の実施の形態では、炉内の圧力
を1×10−7Torr以下に設定し、第2の実施の形態で
は、炉内の圧力を1×10−2Torr程度に設定して、H
SGを成長させているが、不活性ガス(ヘリウム、アル
ゴン、窒素等)を用いてHSGを成長させてもよい。H
SG成長時に不活性ガスを僅かに流すと、真空ポンプか
らの酸素及び水分の逆拡散を抑えることができ、より清
浄なHSGを形成することができる。
【0109】また、第1の実施の形態で、APM処理を
施さずに、上記LP−CVD炉での残留ガスのパージ時
間(図5のt4〜t5)を長くすることによって、HS
G最表面の不純物濃度を下げることができる。なお、不
純物濃度を低下させる領域は、HSG表面から1〜5n
mであり、濃度は3×1020atoms/cm3 より低くす
る。ただし、パージ時間をあまり長くしすぎると、HS
G中の不純物が外部へ拡散して下部電極61の空乏化が
大きくなったり、シリコン原子のマイグレーションが再
び起こり、HSGの形状が変化してしまうので、注意が
必要である。
【0110】また、第2の実施の形態で、シリコン膜6
1b上に微結晶を含むアモルファスシリコン膜を形成す
る際(図10のt2〜t3)、シランの供給を停止して
いるが、例えば図11に示すように、シランを供給して
もよい(図11のt2〜t3)。この場、炉内の圧力を
例えば0.02Torrに設定することによって、安定して
微結晶を含むアモルファスシリコン膜を形成することが
できる。なお、t1〜t2とt2〜t3のシラン流量が
同一である必要はない。
【0111】また、第2の実施の形態では、不純物を含
まないシリコン膜61bへの不純物拡散を、HSG中へ
の不純物拡散と同時に行う。しかし、この方法で充分な
不純物を拡散できない場合は、シリコン膜61bの下や
間等に、不純物を含むシリコン膜を設けてもよい。ただ
し、シリコン膜の不純物濃度は、例えば1〜3×10
20atoms/cm3 に設定する。
【0112】さらに、第2の実施の形態では、不純物を
含まないシリコン膜61bの形成からHSG中への不純
物拡散までを、同一炉内で行っているが、不純物を含ま
ないシリコン膜61bを別の装置で予め形成してもよ
い。図12は、シリコン膜61bを別の装置で形成する
場合の各製造工程を示すフローチャートである。
【0113】シリコン膜61bを形成し(図12のステ
ップD−1)、その後、シリコン膜61b表面を希釈フ
ッ酸等でクリーニングする(図12のステップD−
2)。そして、上記したように、HSGの核付けからH
SG中への不純物の拡散まで(図12のステップD−3
〜D−5)を、同一のCVD炉内で行う。そして、HS
G中に不純物を拡散した後、ウエハを出炉する。その
後、第2の実施の形態と同様にして、下部電極61のパ
ターニングから上部電極63の形成まで(図12のステ
ップD−6〜D−10)を行い、容量素子60を完成す
る。以上のようにすると、不純物を含まないシリコン膜
61bの形成と、HSG形成及び不純物拡散とを、それ
ぞれ最適な条件下で行うことができる。
【0114】なお、第1及び第2の実施の形態で、フォ
トレジスト64をエッチバック時の保護膜として使用し
たが、SOG(シラノール)を用いてエッチバックやC
MP(化学的機械的研磨)法等を用いても、パターニン
グすることができる。
【0115】なお、第1及び第2の実施の形態で、第3
層間絶縁膜50を一度除去してから、容量絶縁膜62及
び上部電極63を形成してもよい。第1の実施の形態で
は、シリコン膜61aをパターニングした後、第3層間
絶縁膜50を除去する。そして、上記したようにしてH
SGを形成する。これによって、図13(a)に示すよ
うに、シリンダ型に形成されたシリコン膜61a(下部
電極61)の内側と外側の両方に、HSGが形成され
る。その後、図13(b)に示すように、下部電極61
上に、容量絶縁膜62及び上部電極63を形成する。
【0116】以上のようにして、下部電極61の表面積
が上記したよりも大幅に増加する。即ち、容量素子60
の容量を上記よりも大幅に増加することができる。具体
的には、第1の実施の形態で示した容量素子よりも、2
倍程度容量が大きくなる。ただし、隣の電極との間隔が
約0.1μmより狭い場合は、HSGの成長によって、
ショートを引き起こす可能性がある。このような場合
は、HSGを形成した後に層間絶縁膜50を除去しても
良い。
【0117】HSGを形成した後に層間絶縁膜50を除
去すると、図14(a)に示すように、シリンダ型に形
成されたシリコン膜61a(下部電極61)の内側にの
み、HSGが形成される。その後、図14(b)に示す
ように、下部電極61上に、容量絶縁膜62及び上部電
極63を形成する。これによっても、容量素子60の容
量を上記よりも増加することができる。具体的には、第
1の実施の形態で示した容量素子よりも、1.6倍程度
容量が大きくなる。
【0118】また、第2の実施の形態では、シリコン膜
bをパターニングした後、図14(a)に示すように、
第3層間絶縁膜50を除去する。そして、図14(b)
に示すように、下部電極61上に、容量絶縁膜62及び
上部電極63を形成する。このようにすると、第2の実
施の形態で示したよりも、容量絶縁膜62及び上部電極
63が、下部電極61上の広い範囲に形成される。この
ため、容量素子60の容量を上記よりも増加することが
できる。具体的には、第2の実施の形態で示した容量素
子よりも、1.6倍程度容量が大きくなる。
【0119】また、第3の実施の形態で、ホスフィンを
脱ガスする際、上記した炉内圧力の上昇、保持、及び、
下降を繰り返すようにしてもよい。これらの工程は、第
1及び第2の実施の形態でも同様に行うことができる。
【0120】また、下部電極61表面の拡散バリア膜、
容量絶縁膜62、及び、上部電極63は、上記以外の材
質から形成されても良い。例えば、下部電極61表面の
拡散バリア膜は、窒化チタン(TiN)等から形成され
てもよく、容量絶縁膜62はTa等の高誘電体膜
でもよく、上部電極63は、窒化チタンや窒化タングス
テン(WN)等の金属系物質から形成されてもよい。
【0121】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によって、低温でも、電極の空乏化を抑えるのに充分な
不純物を、HSG中に拡散させることができ、容量素子
の動作信頼性を向上することができる。また、低温処理
であるので、炉の温度を昇降する時間が短縮でき、半導
体装置の生産性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる容量素子寄生領域の
構成を示す断面図である。
【図2】図1に示した容量素子形成領域の各製造工程を
示す断面図である。
【図3】図1及び図2に示した容量素子の各製造工程を
示す断面図である。
【図4】図4(a)は、図1及び図2に示した容量素子
の各製造工程を示すフローチャートである。図4(b)
は、従来の製造工程の一例を示すフローチャートであ
る。
【図5】図3(c)から図3(d)への製造工程を示す
タイムチャートである。
【図6】第1及び第2の実施の形態にかかる容量素子、
及び、従来の容量素子のC(容量)−V(電圧)特性で
ある。
【図7】第1及び第2の実施の形態にかかる容量素子、
及び、従来の容量素子のTDDB(Time Dependent-Die
lectric-Breakdown )特性である。
【図8】第2の実施の形態にかかる容量素子の各製造工
程を示す断面図である。
【図9】第2の実施の形態にかかる容量素子の各製造工
程を示すフローチャートである。
【図10】図8(a)の製造工程を示すタイムチャート
である。
【図11】図8(a)の他の製造工程を示すタイムチャ
ートである。
【図12】第2の実施の形態にかかる容量素子の他の製
造工程を示すフローチャートである。
【図13】第1の実施の形態にかかる容量素子の他の製
造工程を示す断面図である。
【図14】第1及び第2の実施の形態にかかる容量素子
の他の製造工程を示す断面図である。
【符号の説明】
10 半導体基板 20 第1層間絶縁膜 30 コンタクトプラグ 40 第2層間絶縁膜 50 第3層間絶縁膜 51 ホール(凹部) 60 容量素子 61 下部電極 61a シリコン膜 61b シリコン膜 62 容量絶縁膜 63 上部電極 64 フォトレジスト 70 第4層間絶縁膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F038 AC02 AC10 AC14 AC15 AV06 BH03 DF05 EZ11 5F083 AD24 AD62 JA06 JA19 JA33 JA40 MA06 MA17 PR05 PR21 PR39 PR40

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に形成される下部電極、誘電
    体層、及び、上部電極から構成される容量素子の製造方
    法であって、 非晶質の第1のシリコン膜を、前記半導体基板上の所定
    領域に形成する第1シリコン膜形成工程と、 前記第1のシリコン膜の表面を清浄にする下部電極表面
    洗浄工程と、 前記第1のシリコン膜の表面に、微結晶を含む非晶質の
    第2のシリコン膜を選択的に形成する核形成工程と、 前記第1及び第2のシリコン膜を低圧下、又は、不活性
    ガス雰囲気中でアニーリングし、前記第2のシリコン膜
    に含まれる微結晶を核としてHSG(半球状粒)を成長
    させ、前記第1のシリコン膜の表面にHSGを形成する
    HSG形成工程と、 不純物を含むソースガスに前記HSGを暴露しながらア
    ニーリングし、前記HSG中に不純物を熱拡散させて下
    部電極を形成する不純物拡散工程と、 前記HSGを表面に有する前記第1のシリコン膜上に誘
    電体層を形成する誘電体層形成工程と、 前記誘電体層上に上部電極を形成する上部電極形成工程
    と、を備え、 少なくとも前記HSG形成工程と前記不純物拡散工程の
    間は、酸素及び水の分圧を1×10−6Torr以下に
    保持する、 ことを特徴とする容量素子の製造方法。
  2. 【請求項2】半導体基板上に形成される下部電極、誘電
    体層、及び、上部電極から構成される容量素子の製造方
    法であって、 所定部分に凹部を有する絶縁膜上の、前記凹部の内壁を
    含む全面に非晶質の第1のシリコン膜を形成する第1シ
    リコン膜形成工程と、 前記第1のシリコン膜の表面を清浄にする下部電極洗浄
    工程と、 前記第1のシリコン膜の表面に、微結晶を含む非晶質の
    第2のシリコン膜を形成する核形成工程と、 前記第1及び第2のシリコン膜を低圧下、又は、不活性
    ガス雰囲気中でアニーリングし、前記第2のシリコン膜
    に含まれる微結晶を核としてHSG(半球状粒)を成長
    させ、前記第1のシリコン膜の表面にHSGを形成する
    HSG形成工程と、 不純物を含むソースガスに前記HSGを暴露しながらア
    ニーリングして、前記HSG中に不純物を熱拡散させる
    不純物拡散工程と、 前記HSGを表面に有する前記第1のシリコン膜をエッ
    チバックして、前記凹部内に下部電極を形成する下部電
    極形成工程と、 前記下部電極の表面に誘電体層を形成する誘電体層形成
    工程と、 前記誘電体層上に上部電極を形成する上部電極形成工程
    と、を備え、 少なくとも前記HSG形成工程と前記不純物拡散工程の
    間は、酸素及び水の分圧を1×10−6Torr以下に
    保持する、 ことを特徴とする容量素子の製造方法。
  3. 【請求項3】半導体基板上に形成される下部電極、誘電
    体層、及び、上部電極から構成される容量素子の製造方
    法であって、 所定部分に凹部を有する絶縁膜上の、前記凹部の内壁を
    含む全面に非晶質の第1のシリコン膜を形成する第1シ
    リコン膜形成工程と、 前記第1のシリコン膜の表面に微結晶を含む非晶質の第
    2のシリコン膜を形成する核形成工程と、 前記第1及び第2のシリコン膜を低圧下、又は、不活性
    ガス雰囲気中でアニーリングし、前記第2のシリコン膜
    に含まれる微結晶を核としてHSG(半球状粒)を成長
    させ、前記第1のシリコン膜の表面にHSGを形成する
    HSG形成工程と、 不純物を含むソースガスに前記HSGを暴露しながらア
    ニーリングして、前記HSG中に不純物を熱拡散させる
    不純物拡散工程と、 前記HSGを表面に有する前記第1のシリコン膜をエッ
    チバックして、前記凹部内に下部電極を形成する下部電
    極形成工程と、 前記下部電極の表面に誘電体層を形成する誘電体層形成
    工程と、 前記誘電体層上に上部電極を形成する上部電極形成工程
    と、を備え、 少なくとも前記HSG形成工程と前記不純物拡散工程の
    間は、酸素及び水の分圧を1×10−6Torr以下に
    保持する、 ことを特徴とする容量素子の製造方法。
  4. 【請求項4】前記核形成工程、前記HSG形成工程、及
    び、前記不純物拡散工程を、減圧化学気相成長装置(LP
    CVD装置)の同一反応室内で行う、ことを特長とする請
    求項1又は2記載の容量素子の製造方法。
  5. 【請求項5】前記第1シリコン膜形成工程、前記核形成
    工程、前記HSG形成工程、及び、前記不純物拡散工程
    を、化学気相成長装置(CVD装置)の同一反応室内で行
    う、ことを特長とする請求項3記載の容量素子の製造方
    法。
  6. 【請求項6】前記核形成工程と前記HSG形成工程と
    は、反応室内に残留するPHガスの分圧が1×10
    −4Torr以下になるようにする、ことを特長とする
    請求項4又は5記載の容量素子の製造方法。
  7. 【請求項7】前記不純物拡散工程後、前記反応室内から
    前記半導体基板を取り出した後、前記反応室内にシラ
    ン、又は、ジシランを含むガスを導入し、前記反応室内
    に残留するPHガスを低減させる工程をさらに備え
    る、ことを特長とする請求項4又は5記載の容量素子の
    製造方法。
  8. 【請求項8】前記反応室の内壁の最低温度を60℃以上
    に保ち、該反応室内の低温部に吸着したPHガスの脱
    ガスを促進し、該反応室内に残留するPH3ガスを低減
    させる工程をさらに備える、ことを特長とする請求項4
    又は5記載の容量素子の製造方法。
  9. 【請求項9】前記不純物拡散工程後、前記反応室内か
    ら、前記半導体基板を取り出した後、前記反応室内に不
    活性ガスを導入し、該反応室内の圧力を上昇させて所定
    時間保持し、続いて圧力を降下させるという一連の動作
    を所定回数行い、該反応室内の低温部を加熱し、該反応
    室の低温部に吸着したPH3ガスの脱ガスを促進させ
    て、該反応室内に残留するPHガスを低減させる工程
    をさらに備える、ことを特長とする請求項4又は5記載
    の容量素子の製造方法。
  10. 【請求項10】前記不純物拡散工程は、550〜600
    ℃で行なわれる、ことを特長とする請求項1乃至3の何
    れか1項に記載の容量素子の製造方法。
  11. 【請求項11】前記HSG形成工程のアニール温度と、
    前記不純物拡散工程のアニール温度は、実質的に同一で
    ある、ことを特長とする請求項1乃至3の何れか1項に
    記載の容量素子の製造方法。
  12. 【請求項12】前記誘電体層形成工程の前に、前記HS
    Gの表面領域をエッチングするエッチング工程をさらに
    備える、ことを特長とする請求項1乃至3の何れか1項
    に記載の容量素子の製造方法。
  13. 【請求項13】前記HSGの表面から1〜5nmの領域
    をエッチングする、ことを特徴とする請求項12に記載
    の容量素子の製造方法。
  14. 【請求項14】前記不純物拡散工程後、減圧下でアニー
    リングして前記HSG表面の不純物濃度を所定濃度まで
    下げる工程をさらに備える、ことを特長とする請求項1
    乃至3の何れか1項に記載の容量素子の製造方法。
  15. 【請求項15】前記誘電体層形成工程前の前記HSG表
    面の不純物濃度を、3×1020atoms/cm
    り低く設定する、ことを特長とする請求項12乃至14
    の何れか1項に記載の容量素子の製造方法。
  16. 【請求項16】前記ソースガスに含まれる不純物はPH
    である、ことを特長とする請求項1乃至3の何れか1
    項に記載の容量素子の製造方法。
  17. 【請求項17】前記第1シリコン形成工程は、前記半導
    体基板上に形成された絶縁膜が有する凹部の内壁に前記
    第1のシリコン膜を形成し、 前記核形成工程の前に、前記凹部の内壁に形成された前
    記第1のシリコン膜が、該凹部から突き出すように、前
    記絶縁膜の少なくとも一部を除去する工程をさらに備え
    る、ことを特徴とする請求項1に記載の容量素子の製造
    方法。
  18. 【請求項18】前記誘電層形成工程の前に、前記凸部内
    の下部電極が前記絶縁膜から突き出すように、該絶縁膜
    の少なくとも一部を除去する工程をさらに備える、こと
    を特徴とする請求項2又は3に記載の容量素子の製造方
    法。
  19. 【請求項19】前記下部電極形成工程の前に、該下部電
    極形成工程のエッチバック時に、前記凹部内を保護する
    保護材を、前記HSGを有する前記第1のシリコン膜上
    に形成する工程をさらに備える、ことを特徴とする請求
    項2又は3に記載の容量素子の製造方法。
  20. 【請求項20】基板上に形成され、表面領域の不純物濃
    度が3×1020atoms/cmよりも低いHSG
    を表面に有する第1電極と、 前記第1電極上に形成された容量絶縁膜と、 前記層間絶縁膜上に形成された第2電極と、 から構成されることを特徴とする容量素子。
  21. 【請求項21】前記HSGは、8×1019atoms
    /cmより高く3×1020atoms/cmより
    低い濃度の不純物を、表面領域に含む、ことを特徴とす
    る請求項20に記載の容量素子。
  22. 【請求項22】前記HSGは、8×1019atoms
    /cmより高く3×1020atoms/cmより
    低い濃度の不純物を、表面から10nmの領域に含む、
    ことを特徴とする請求項21に記載の容量素子。
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