JP2000340577A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2000340577A
JP2000340577A JP11177571A JP17757199A JP2000340577A JP 2000340577 A JP2000340577 A JP 2000340577A JP 11177571 A JP11177571 A JP 11177571A JP 17757199 A JP17757199 A JP 17757199A JP 2000340577 A JP2000340577 A JP 2000340577A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】バイポーラトランジスタのベース駆動回路での
発生損失と、オフ時のスイッチング損失を低減する。 【解決手段】バイポーラトランジスタのベース3とエミ
ッタ4との間に、ユニポーラトランジスタを接続する。
バイポーラトランジスタがダーリントン接続である場合
は、ダーリントン接続した各バイポーラトランジスタの
ベースと、最後段バイポーラトランジスタのエミッタ間
に、それぞれユニポーラトランジスタを接続する。オン
時は外部からベース電流を流し、オフ時はベース電流を
停止し、ゲート端子Gに電圧を印加してユニポーラトラ
ンジスタをオンさせて、バイポーラトランジスタのベー
ス領域3の過剰キャリアを排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング用に
用いられる半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】個別のスイッチング用の半導体装置とし
て、バイポーラトランジスタ(以下BJTと記す)がよ
く知られている。図23は、バイポーラトランジスタの
一種であるnpnトランジスタの回路記号である。よく
知られているようにバイポーラトランジスタはベース
b、コレクタc、エミッタeの三部分からなる三端子の
デバイスである。
【0003】図24は、npnトランジスタの一例の断
面図、図25はバイポーラトランジスタの半導体基板表
面のパターンの一例の平面図である。図24において、
高比抵抗のnドリフト層2の表面層にpベース領域3が
形成され、そのpベース層3の表面層にn+ エミッタ領
域4が形成され、pベース層3、n+ エミッタ領域4の
表面に接触するそれぞれベース電極6、エミッタ電極7
が設けられている。nドリフト層2の裏面側には低抵抗
のn+ コレクタ層1が形成され、コレクタ電極8が設け
られている。このように回路記号のベースb、コレクタ
c、エミッタeの三部分は具体的にはそれぞれの領域と
電極とからなっている。
【0004】pベース領域3の表面露出部とn+ エミッ
タ領域4とは、ともにストライプ状とされたり、または
図24のようにn+ エミッタ領域4が多角形のpベース
領域3を囲むように形成されたりする。このタイプをセ
ル型と称する。
【0005】BJTの動作および特徴を下記に示す。B
JTをオン状態にするには、外部の電流源によりベース
電極6からエミッタ電極7へとベース電流を流す。そう
すると、そのベース電流に応じた大きな電流(コレクタ
電流)をコレクタ電極8からエミッタ電極7に流すこと
ができる。その機構は、ベース電流が流れると、n+
ミッタ領域4からpベース領域3にその領域の少数キャ
リアである電子が多量に注入され、pベース領域3を通
過してnドリフト層2に達するためである。このとき、
キャリア増倍が起きてpベース領域3およびnドリフト
層2内に過剰キャリアが満ちて伝導度変調を引き起こ
し、飽和状態でのコレクタエミッタ間飽和電圧VCE(以
下オン電圧と略す)が非常に低くなる特徴を有する。
【0006】特に高耐圧特性を得るためにnドリフト層
2として高比抵抗基板を使用した場合でも、飽和状態で
は伝導度変調を起こし、オン電圧は低くなる。BJTを
オフ状態にするには、ベース電流を止めるか、或いは外
部からベース電流を強制的に引き抜くことでオフする。
BJTにおける総合発生損失はオン期間損失+スイッチ
ング損失であり、それを最小とするために最適な注入ベ
ース電流と引き抜きベース電流とが存在する。
【0007】最適なベース電流としてはオン状態におい
て伝導度変調を起こす電流であり、オン電圧を非常に低
くすることができる。しかし、オン状態においては多量
の過剰キャリアが存在するため、ターンオフしようとし
たときには、その過剰キャリアを引き抜くためのターン
オフ時間が長くなる。従ってBJTは、比較的低周波数
域で用いられてきた。
【0008】BJTを直列接続し、前段のBJTの主電
流をベース電流として後段のBJTを駆動するいわゆる
ダーリントン接続により、更にBJTのオン電圧の低減
を図ることもおこなわれている。そのようなダーリント
ン接続したBJTについて、ターンオフ時間の短縮を図
った半導体装置が、特開平6−77243号公報に開示
されている。
【0009】その発明は、ダーリントン接続したBJT
にダイオードやMOSFETを付加するものである。図
26はその半導体装置の一つの回路構成図である。後段
のBJTQ2 のベースb2 とベース端子Bとの間にMO
SトランジスタQ3 が接続されている。このMOSトラ
ンジスタQ3 により、後段のBJTQ2 の蓄積キャリア
が排出され、ターンオフ時間が短縮できるとしている。
【0010】図27はまた、発明者らが特願平10−1
66567において出願した発明の一例の回路構成図で
ある。BJTBT1のコレクタ・ベース間、ベース・エ
ミッタ間にそれぞれ第一、第二のMOSトランジスタU
Tn、UTpを接続したものである。この例ではBJT
がnpnトランジスタ、UTnがnチャネル型MOSF
ET、UTpがpチャネル型MOSFETの例である。
この半導体装置は、ゲート端子Gへの正の信号により第
一のMOSトランジスタUTnがオンし、BT1にベー
ス電流が供給されてBT1がオンする。逆にゲート端子
Gへの負の信号により第一のMOSトランジスタUTn
がオフするとともに第二のMOSトランジスタUTpが
オンし、BT1のベース電流が停止されてBT1がオフ
する。この半導体装置はBJTを電圧駆動でオンオフで
きるようにしたものであり、またオフ時のターンオフ時
間を短くすることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】BJTは電流駆動型の
デバイスであるため、他の電圧駆動型のデバイスに比べ
てベース駆動回路での発生損失、特にターンオフ時のベ
ース駆動回路での発生損失が大きいという問題がある。
上記の特願平10−166567の目的の一つはベース
駆動回路での発生損失を削減することにあった。その目
的に対する効果は確かに認められたが、後述するように
図27の半導体装置も完全ではなく、例えばオン期間の
損失が大きいという別の問題を持っている。
【0012】また、BJTはターンオフ時にベース電流
を外部へ強制的に引き抜くが、その際に素子の全体にわ
たって均一に引き抜くことは困難であり、不均一動作が
生じ易い。そのためフォール時間が長くなり、スイッチ
ング損失が大きくなってしまうという問題もある。この
ような問題に鑑み本発明の目的は、ベース駆動回路での
発生損失および素子のスイッチング損失が少ない半導体
装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題解決のため本
発明は、エミッタ、ベース、コレクタからなるバイポー
ラトランジスタのエミッタとベースとに、ユニポーラト
ランジスタのドレインとソースとをそれぞれ接続し、バ
イポーラトランジスタのベースとユニポーラトランジス
タのゲートとにそれぞれ独立端子を設けるものとする。
【0014】バイポーラトランジスタがダーリントン接
続されたトランジスタであり、そのダーリントン接続さ
れた各バイポーラトランジスタごとに対応するユニポー
ラトランジスタを有し、各バイポーラトランジスタのベ
ースに各ユニポーラトランジスタのソースを接続し、最
後段のバイポーラトランジスタのエミッタに各のユニB
JTのドレインを接続したものでも良い。
【0015】BJTのベースとエミッタ間にユニポーラ
トランジスタを接続し、BJTのベースとユニポーラト
ランジスタのゲートとにそれぞれ独立端子を設ければ、
バイポーラトランジスタのオフ時にユニポーラトランジ
スタをオンさせることによって、BJTのベースからエ
ミッタに過剰キャリアが引き出され、オフさせることが
できる。すなわち、オフ時は電圧で駆動することが可能
となりベース駆動回路での発生損失の低減を図ることが
できる。
【0016】また、オフ時にバイポーラトランジスタか
ら外部へ強制的にベース電流を引き抜くよりも、均一に
電流を引き抜くことができ、スイッチング損失の低減も
図ることができる。オン状態に関しては外部からベース
電流を供給するので通常のBJTの動作と同様であり、
オン電圧は低く抑えられる。
【0017】特に、ユニポーラトランジスタ、BJTお
よびそれらの相互接続配線が一つの半導体基板上に形成
されてなるものとすれば、個別素子を組み合わせる場合
に比べて配線が一括してでき、信頼性を高められる。
【0018】具体的な構造としては、BJTが、第一導
電型高比抵抗層の表面層に形成された第二導電型ベース
領域と、第二導電型ベース領域の表面層に形成された第
一導電型エミッタ領域と、第二導電型ベース領域の表面
上に設けられたベース電極と、第一導電型エミッタ領域
の表面上に設けられたエミッタ電極と、第一導電型高比
抵抗層の他の部分形成された第一導電型コレクタ領域
と、その第一導電型コレクタ領域に接して設けられたコ
レクタ電極とからなり、ユニポーラトランジスタが、第
一導電型高比抵抗層の表面層に形成された第二導電型ソ
ース領域、第二導電型ドレイン領域と、第二導電型ソー
ス領域と第二導電型ドレイン領域との間の第一導電型の
高比抵抗層の表面露出部の表面上にゲート酸化膜を介し
て設けられたゲート電極と、第二導電型ソース領域の表
面上に設けられたソース電極と、第二導電型ドレイン領
域の表面上に設けられドレイン電極とからなるMOS電
界効果トランジスタとすればよい。
【0019】具体的には、ユニポーラトランジスタがp
チャネルMOSトランジスタであり、バイポーラトラン
ジスタがnpnトランジスタであるか、またはユニポー
ラトランジスタがnチャネルMOSトランジスタであ
り、バイポーラトランジスタがpnpトランジスタであ
るものとする。
【0020】そのようにすれば、バイポーラトランジス
タのベース領域、ユニポーラトランジスタのソース領
域、ドレイン領域が同じ導電型となるので、設計および
製造が容易である。
【0021】特にバイポーラトランジスタのベース領域
とユニポーラトランジスタのソース領域とが同一領域と
され、ベース電極がソース電極を兼ねてるものとする。
そのようにすれば、第二導電型ベース領域をバイポーラ
トランジスタとユニポーラトランジスタとで共有でき、
集積密度を高めるとともに動作を効率的にできる。
【0022】ユニポーラトランジスタをデプレッシヨン
型とすると良い。そのようにすれば、ユニポーラトラン
ジスタのゲートと最後段のバイポーラトランジスタのエ
ミッタとを短絡した状態で、全てのバイポーラトランジ
スタのベースの電位が最後段のバイポーラトランジスタ
のエミッタの電位に等しくなり、よってオフ時のコレク
タ・エミッタ間耐圧が低下することがない。
【0023】更に、バイポーラトランジスタのベース電
極を、第二導電型ベース領域内の第一導電型エミッタ領
域に関してユニポーラトランジスタの第二導電型ドレイ
ン領域から遠い側に設けることが重要である。そのよう
にすれば、バイポーラトランジスタのベース電流が有効
に作用し、オン電圧が低減される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。以下の実施例ではBJTをn
pn型、ユニポーラトランジスタをpチャネル型MOS
FETとして説明するが、BJTをpnp型、ユニポー
ラトランジスタをnチャネル型MOSFETとすること
も可能である。 [実施例1、2]図2は本発明第一の実施例の半導体装
置の回路構成図である。npnトランジスタBT1のエ
ミッタE・ベースB間にpチャネル型MOSトランジス
タUT1のドレインD・ソースSが接続されている。p
チャネルMOSトランジスタUT1のゲートはBT1の
ベース端子とは別のゲート端子Gとされている。
【0025】この半導体装置は、コレクタC・エミッタ
E間に電圧が印加されているとき、ベースBへのベース
電流によりオンする。そして、ベースBへのベース電流
を停止し、ゲートGへの負の入力信号により、pチャネ
ルMOSトランジスタUT1がオンして半導体装置がオ
フする。
【0026】従ってこの半導体装置は、オン時にはバイ
ポーラトランジスタであるBT1がオンするので低いオ
ン電圧となる。また、オフ時には、pチャネルMOSト
ランジスタUT1をオンすることにより、npnトラン
ジスタBT1からオン時に蓄積された過剰キャリアをエ
ミッタへと引き抜くことができる。
【0027】図1は、図2の構成回路をモノリシックに
実現した半導体装置の部分断面図である。図の左側部分
がnpnトランジスタBT1、右側部分がpチャネルM
OSトランジスタUT1に対応している。図に示したの
は基本的な部分であって、他に主に半導体装置の周辺部
分に耐圧を担う部分があるが、本発明の本質に係わる部
分ではないので省略している。
【0028】高比抵抗のnドリフト層2の表面層に、互
いに独立したpベース領域3およびpドレイン領域5が
形成され、そのpベース領域3内にn+ エミッタ領域4
が形成されている。特に、pベース領域3と、pドレイ
ン領域5とは隣接して配置されている。pドレイン領域
5、pベース領域3、n+ エミッタ領域4の表面にそれ
ぞれ接触するそれぞれドレイン電極11、ベース電極
6、エミッタ電極7が設けられている。n+ エミッタ領
域4の表面に設けられたエミッタ電極7は、pドレイン
領域5の表面に設けられたドレイン電極11と接続され
て、E端子に接続されている。これらの電極は、例えば
アルミニウム合金のスパッタ蒸着とフォトリソグラフイ
によって形成される。
【0029】pベース領域3とpドレイン領域5とに挟
まれたnドリフト層2の表面上にゲート酸化膜9を介し
てゲート電極層10が設けられている。ゲート電極層1
0は例えば多結晶シリコン膜からなり、金属膜のゲート
電極によって、G端子に接続されている。nドリフト層
2の裏面側には低抵抗のn+ コレクタ層1が形成され、
+ コレクタ層1の裏面には、コレクタ電極8が設けら
れ、C端子に接続されている。
【0030】n+ コレクタ層1、nドリフト層2、pベ
ース領域3、n+ エミッタ領域4とベース電極6、エミ
ッタ電極7およびコレクタ電極8はnpnトランジスタ
BT1を構成している。
【0031】pベース領域3とpドレイン領域5、およ
びその間の表面上のゲート酸化膜9、ゲート電極層1
0、ベース電極6、ドレイン電極11はpチャネルMO
SトランジスタUT1を構成している。
【0032】本発明の半導体装置はpチャネルMOSト
ランジスタUT1が、BJTであるBT1のベース電極
とエミッタ電極との間に内蔵された形の四端子のデバイ
スである。
【0033】図3(a)、(b)はパターンの二例を示
す半導体基板表面の平面図である。図3(a)は、pベ
ース領域3とp+ ドレイン領域4とがいずれもストライ
プ状であり、この半導体装置を実施例1とする。図3
(b)は、pドレイン領域5が八角形セル状であり、p
ベース領域3とn+ エミッタ領域4とがpドレイン領域
5を囲んでいる。この半導体装置を実施例2とする。p
ドレイン領域15とpベース領域3、n+ エミッタ領域
4とは、一方が円形、楕円形或いは八角形以外の多角形
であり、他方がそれを囲むような形状でもよい。
【0034】実施例1、2の半導体装置は、通常の二重
拡散MOSトランジスタと同様のプロセスを用いて作製
できる。例えば、耐圧1800V級の実施例1の半導体
装置は、比抵抗100Ω・cm、厚さ300μm のウェハ
を使用する。そのウェハの一方の面から表面不純物濃度
1×1020cm-3拡散深さ200μm の燐拡散をおこなっ
て、n+ コレクタ層1を形成し、残った部分をnドリフ
ト層2とする。pベース領域3、pドレイン領域5の拡
散深さは5μm 、n+ エミッタ領域7の拡散深さは2μ
m である。n+ エミッタ領域7の拡散深さは、実験によ
り決めた値である。n+ エミッタ領域4の幅は40μm
、pベース領域3の露出部の幅は15μm、nドリフト
層の露出部の幅は2μm 、pドレイン領域の半幅は20
μm である。
【0035】次に、実施例1の半導体装置の動作を少し
詳しく説明する。エミッタ電極7を接地し、コレクタ電
極8に正の電圧を印加した状態で、外部からベース電極
6にベース電流を供給する。このとき、ゲート電極層1
0のゲート電圧は正とする。すると、従来のBJTと同
様にオンし、コレクタ電極8からエミッタ電極7へ大き
な電流が流れる。
【0036】オン状態では、pベース領域3からn+
ミッタ領域4に流れた正孔より遙かに多量の電子が、p
ベース領域3およびnドリフト層2に注入され、ほぼ同
じ量の正孔が誘起されて、伝導度変調が起きて低いオン
電圧となる。
【0037】この半導体装置をオフ状態にするには、ベ
ース電極6へのベース電流の供給を止め、ゲート電極層
10のゲート電圧を負にする。まず、ベース電流の供給
停止では、npnトランジスタBT1がオフするが、B
T1のnドリフト層2およびpベース領域3にある過剰
の正孔は、n+ エミッタ領域4に流れつづけ、その間、
その正孔より遙に多量の電子が、pベース領域3および
nドリフト層2に注入され、オン状態を続けることにな
る。これがストレージ時間である。
【0038】本実施例1の半導体装置においては、ゲー
ト端子Gに負の電圧を加わえることにより、ゲート電極
層10直下の、pベース領域3およびpドレイン領域5
に挟まれたnドリフト層2の表面近傍に反転層が形成さ
れて、pチャネルMOSトランジスタUT1がオンす
る。するとpベース領域3内に存在する正孔は、pベー
ス領域3からその反転層を通じて、pドレイン領域5へ
流れ、エミッタ電極7に引き抜かれる。
【0039】これにより、やがて、n+ エミッタ領域7
からの電子の注入も停止し、pベース領域3内の正孔が
排出される。このため、フオール時間が短縮され、その
間のスイッチング損失も低減される。すなわち、オンは
電流で、オフは電圧で駆動させるものである。
【0040】表1に実施例1、2の半導体装置および比
較例1として従来のBJT、比較例2として特願平10
−166567に開示した半導体装置におけるベース駆
動回路での発生損失およびチップ発生損失の内訳の比較
を示す。比較例1、比較例2ともパターンはセルタイプ
とした。また通電時の定常電流は12A とした。
【0041】
【表1】 発生損失は、1パルス当たりの損失と周波数との積で表
したので平均的な電力で表されている。図4は、ベース
駆動回路の発生損失を比較した比較図である。縦軸は発
生損失である。
【0042】通常のBJT(比較例1)ではオン、オフ
共に電流で駆動するため駆動回路での発生損失は大き
い。それに対し、本発明の半導体装置では、オンはBJ
Tと同じく電流駆動であるが、オフは電圧駆動をおこな
っているため、比較例1のBJTに比べてベース駆動回
路での発生損失は約50%と小さくなっていることがわ
かる。なお、比較例2の半導体装置でベース駆動回路で
の発生損失は0.08Wと非常に小さいのは、オン、オ
フとも電圧駆動でおこなっているためである。
【0043】図5は、チップ発生損失のうちオン期間損
失を比較した比較図である。縦軸は発生損失である。実
施例2の半導体装置が比較例1のBJTとともに最も低
い値を示す。これは、電流駆動により過剰キャリアが多
く、十分飽和に達していて伝導度変調も大きいからであ
る。実施例1の半導体装置でオン期間損失がやや大きい
のは、パターンのせいであり、n+ エミッタ領域4の面
積が小さいためである。
【0044】図27の比較例2の半導体装置は、オン期
間の損失が大きい。この半導体装置では、BT1をオン
させるベース電流が前段のUTnを通じて供給されてい
る。特に高耐圧の半導体装置の場合、必然的に前段のU
Tnのオン電圧が大きくなり、ベース電流として供給さ
れるUTnの出力電流が小さくなるため、オン電圧が大
きく、損失が増すのである。
【0045】オフ時については、実施例1、2と同様に
pチャネルMOSトランジスタをオンさせてベース電流
をBT1のベース領域からエミッタ領域へと引き抜く機
構であるので、実施例1、2の半導体装置とほぼ同等の
スイッチング損失となる。
【0046】図4、6からは比較例2の半導体装置が優
れているように思われる。しかし、ベース駆動回路の発
生損失、オン期間損失、スイッチング損失は必ずしも1
対1の同じ比率で対比すべきものではなく、それぞれ用
途に応じた選択をすべきものである。
【0047】図6は、半導体装置でのターンオフ時の損
失およびその内訳を比較した比較図である。ストレージ
時間の損失、テール時間の損失はほぼ同じであるが、フ
ォール時間の損失に差が見られる。実施例1、2、比較
例1、2の半導体装置のフォール時間は、それぞれ10
0、80、120、100nsである。実施例1、2の半
導体装置、特に図3(b)のパターン(八角形セル)の
実施例2では、フォール時間が短く、その間の損失が低
減されている。これは本発明素子ではpチャネルMOS
トランジスタUT1によりキャリア排出がおこなわれる
こと、および電圧駆動により均一にターンオフ動作がお
こなわれることによる。
【0048】[実施例3]図7は、本発明第三の実施例
の半導体装置の回路構成図である。出力段としてのバイ
ポーラトランジスタがnpnトランジスタBT1、BT
2からなるダーリントントランジスタとなっている。第
一段npnトランジスタBT1のベースb 1 と第二段n
pnトランジスタBT2のエミッタE間、第二段npn
トランジスタBT2のベースb2 とエミッタE間に、そ
れぞれpチャネルMOSトランジスタUT1、UT2の
ソースS・ドレインDが接続されている。pチャネルM
OSトランジスタUT1、UT2のゲートは共通にされ
G端子に接続されている。すなわちダーリントン接続さ
れた二段のnpnトランジスタBT1、BT2のベース
と後段のnpnトランジスタBT2のエミッタとの間に
それぞれ対応するpチャネルMOSトランジスタUT
1、UT2が接続されていることになる。
【0049】この半導体装置では、コレクタC・エミッ
タE間に電圧が印加されているとき、外部からのベース
電流により、第一段npnトランジスタトランジスタB
T1がオンし、そのコレクタ電流がベース電流となって
第二段npnトランジスタトランジスタBT2がオンす
る。外部からのベース電流を停止し、ゲートGへの負の
入力信号により、npnトランジスタBT1、BT2が
オフするとともにpチャネルMOSトランジスタUT
2、UT3がオンし、BT1、BT2のターンオフを速
める。
【0050】図8は、図7の回路構成を、モノリシック
に実現した半導体装置の一例の部分断面図である。図の
左側から、npnトランジスタBT1、pチャネルMO
SトランジスタUT1、npnトランジスタBT2、p
チャネルMOSトランジスタUT2に対応している。
【0051】図1の実施例1の半導体装置と比較して、
付加されているのは、第二段npnトランジスタBT2
と、第二段pチャネルMOSトランジスタUT2とであ
る。それぞれの構造は、第一段npnトランジスタBT
1、第一段pチャネルMOSトランジスタUT1とほぼ
同じでよい。
【0052】すなわち、図1の構造に更に、nドリフト
層2の表面層に第二段npnトランジスタBT2のpベ
ース領域3aと、n+ エミッタ領域4aとが加えられ、
ベース電極6a、エミッタ電極7aが設けられている。
また第二段pチャネルMOSトランジスタUT2のpド
レイン領域5aと、ドレイン電極11aが加えられてい
る。特に、pベース領域4aと、pドレイン領域5aと
は隣接して配置されている。pベース領域4aと、pド
レイン領域5aとに挟まれたnドリフト層2の表面上に
ゲート酸化膜9aを介して第二段pチャネルMOSトラ
ンジスタUT2のゲート電極層10aが設けられ、G端
子に接続されている。ベース電極6aは、第一段npn
トランジスタBT1のエミッタ電極7と接続され、ドレ
イン電極11aは第一段pチャネルMOSトランジスタ
UT1のドレイン電極11、第二段npnトランジスタ
BT2のエミッタ電極7aとともにE端子に接続されて
いる。
【0053】第一段npnトランジスタBT1は、第二
段npnトランジスタBT2のベース電流を供給するト
ランジスタであるから、その面積は第二段npnトラン
ジスタBT2より小さくてよい。また、第一段pチャネ
ルMOSトランジスタUT1、第二段pチャネルMOS
トランジスタUT2は、それぞれ第一段npnトランジ
スタBT1、第二段npnトランジスタBT2からオフ
時にキャリアを排出するトランジスタであるから、第二
段pチャネルMOSトランジスタUT2の面積は、第一
段pチャネルMOSトランジスタUT1より大きくする
と良い。
【0054】この実施例2の半導体装置の動作を説明す
る。エミッタ端子Eを接地し、コレクタ端子Cに正の電
圧を印加した状態で、外部からのベース端子Bへのベー
ス電流が第一段npnトランジスタBT1をオンさせ
る。さらにnpnトランジスタBT1の主電流は、第二
段npnトランジスタBT2のベース電流となり、第二
段npnトランジスタBT2がオンすることにより実施
例3の半導体装置はオン状態となる。このとき第一段、
第二段pチャネルMOSトランジスタUT2、UT3の
ゲート端子Gには、正の入力信号を与える。ゲート端子
Gへの正の入力信号では、第一段、第二段pチャネルM
OSトランジスタUT2、UT3はオンしない。
【0055】ターンオフ時は、外部からのベース電流を
停止し、ゲート端子Gに負の電圧を加える。これにより
半導体装置がオフしはじめ、さらに第一段npnトラン
ジスタBT1、第二段npnトランジスタBT2のpベ
ース領域3、3aとpドレイン領域5、5a或いはpベ
ース領域3aとpドレイン領域5とに挟まれたそれぞれ
のnドリフト層2の表面近傍に反転層が形成され、pチ
ャネルMOSトランジスタUT1、UT2がオンする。
そして、npnトランジスタBT1、BT2の過剰正孔
が、pベース領域3、3aから前記の反転層を通じてp
ドレイン領域5、5a、5bに、更にエミッタ端子Eに
引き抜かれ、ターンオフは速くなる。
【0056】本実施例3の半導体装置では、pドレイン
領域5とpベース領域3aとに挟まれたnドリフト層2
の表面上にも酸化膜9bを介してゲート電極層10bを
設けている。すなわち、第二段npnトランジスタBT
2は、両側にpチャネルMOSトランジスタUT2を持
つことになる。このように、第一段npnトランジスタ
BT1に接続される第一段pチャネルMOSトランジス
タUT2が1か所であるのに対し、第二段npnトラン
ジスタBT2に接続される第二段pチャネルMOSトラ
ンジスタUT2をバイポーラトランジスタの両側に配置
することにより、第二段npnトランジスタBT2のベ
ース電流を引き抜く速さを速くする構造としている。
【0057】従って、この半導体装置は、オン時には、
バイポーラトランジスタであるnpnトランジスタBT
1、BT2がオンするので、低いオン電圧となる。ま
た、オフ時には、pチャネルMOSトランジスタUT
1、UT2をオンすることにより、オン時に蓄積された
キャリアを引き抜くことができる。すなわちターンオン
は電流駆動により、ターンオフは電圧駆動によりおこな
うので、オン時のオン電圧が低く、しかもベース駆動回
路の発生損失およびスイッチング損失を低減できる。
【0058】図26の半導体装置では、後段BJTQ2
のベースb2 とエミッタ端子Eとの間だけにMOSトラ
ンジスタQ3 が接続されている点と、MOSトランジス
タQ 3 のゲートがバイポーラトランジスタのベースと抵
抗を介して接続されている点が違っている。そして、こ
のMOSトランジスタQ3 により、後段BJTQ2 の蓄
積キャリアが排出され、ターンオフ時間が短縮できると
している。
【0059】しかし、前段のトランジスタBJTQ1
オフ動作は電流駆動によらねばならず、ベース駆動回路
の発生損失は大きく、ターンオフ時間が長くならざるを
得ない。また、他の例の説明で一体に集積できるとは記
しているものの、具体的な図が無く構造が不明である。
【0060】本発明実施例3の半導体装置ではバイポー
ラトランジスタBT1のベース・エミッタ間にもユニポ
ーラトランジスタUT1を接続し、オフ時のBT1の過
剰キャリアを排出できるので、ベース駆動回路の発生損
失およびオフ実施例のスイッチング損失の点で、図26
の半導体装置より優れていると考えられる。
【0061】[実施例4]図9は、本発明第四の実施例
の半導体装置の回路構成図である。出力段としてのバイ
ポーラトランジスタが三段のnpnトランジスタトラン
ジスタBT1、BT2、BT3からなるダーリントント
ランジスタとなっている。そして、第一段、第二段、第
三段のnpnトランジスタトランジスタBT1、BT
2、BT3のベースBと最後段のnpnトランジスタト
ランジスタBT3のエミッタE間に、それぞれ第一段、
第二段、第三段のpチャネルMOSトランジスタUT
1、UT2、UT3のソースS・ドレインDが接続され
ている。pチャネルMOSトランジスタUT1、UT
2、UT3のゲートは共通にされG端子となっている。
【0062】この半導体装置の動作も、基本的に実施例
1、2、3の半導体装置と同様であり、オン時には、バ
イポーラトランジスタであるnpnトランジスタBT
1、BT2、BT3がオンするので、低いオン電圧とな
る。また、オフ時には、pチャネルMOSトランジスタ
UT1、UT2、UT3をオンすることにより、オン時
に蓄積されたキャリアを引き抜くことができるので、タ
ーンオフ時間を短縮でき、スイッチング損失を低減でき
る。
【0063】図10は、図9の回路構成を、モノリシッ
クに実現した半導体装置の一例の部分断面図である。実
施例3の半導体装置と比較して、付加されているのは、
第三段npnトランジスタBT3と、第三段pチャネル
MOSトランジスタUT3とである。それぞれの構造
は、第一段npnトランジスタBT1、第一段pチャネ
ルMOSトランジスタUT1とほぼ同じでよい。実施例
3で説明した理由により、後段のnpnトランジスタ、
後段のpチャネルMOSトランジスタ程広い面積とす
る。
【0064】すなわちnドリフト層2の表面層に第三段
npnトランジスタBT3のpベース領域3bと、n+
エミッタ領域4bとが形成され、ベース電極6b、エミ
ッタ電極7bが設けられている。また第三段pチャネル
MOSトランジスタUT3のpドレイン領域5bが形成
され、ドレイン電極11bが設けられている。特に、p
ベース領域3bと、pドレイン領域5bとは隣接して配
置されている。pベース領域3bと、pドレイン領域5
bとに挟まれたnドリフト層2の表面上にゲート酸化膜
9cを介してpチャネルMOSトランジスタUT3のゲ
ート電極層10cが設けられ、G端子に接続されてい
る。ベース電極6bは、第二段npnトランジスタのエ
ミッタ電極7aと接続され、ドレイン電極11bは第
一、第二のpチャネルMOSトランジスタUT1、UT
2のドレイン電極11、11aおよびエミッタ電極7b
と共にE端子に接続されている。なお、図のように第三
段npnトランジスタBT3のベース領域3bとpドレ
イン領域5aとの間のnドリフト層2上にもゲート酸化
膜9dを介してゲート電極層10dを設けG端子と接続
すると良い。このpチャネルMOSトランジスタは、第
三段pチャネルMOSトランジスタUT3と等価であ
る。本実施例の断面図では、ターンオフ用のpチャネル
MOSトランジスタを、1次元的に横に配置している
が、2次元的に配置しても構わない。
【0065】バイポーラトランジスタの段数を増やすこ
とにより、後段程ベース電流が大きくなるため、オン電
圧は低下する。また、後段のバイポーラトランジスタに
接続されるpチャネルMOSトランジスタの面積を大き
くしていくことで、ターンオフの際、バイポーラトラン
ジスタの段数が増してもターンオフストレージ時間の増
加がなく、高速のスイッチングが可能である。
【0066】[実施例5]図11は、本発明第五の実施
例の半導体装置の回路構成図である。この図は、図7と
ほぼ同じであり、異なっているのは、第一、第二のpチ
ャネルMOSトランジスタUT1、UT2が、ノーマリ
ーオンのデプレッション型のMOSトランジスタになっ
ている点である。
【0067】この半導体装置は、オン動作は、実施例3
の半導体装置と同様である。しかしゲートGへ入力信号
が零のとき、実施例3の半導体装置では、pチャネルM
OSトランジスタUT1、UT2はオンしていなかった
のに対して、この実施例5の半導体装置では、pチャネ
ルMOSトランジスタUT1、UT2はオンしている。
従って、npnトランジスタBT1、BT2のベース
は、BT2のエミッタと短絡されていることになり、オ
フ時のコレクタC・エミッタE間耐圧の向上を図ること
ができる。この実施例4の半導体装置は、オフのために
必ずしもゲートを負に引く必要が無いが、スイッチング
速度をあげるためには、やはり負のゲート信号を与える
方が良い。
【0068】図12は、図11の回路構成を、モノリシ
ックに実現した半導体装置の一例の部分断面図である。
ゲート酸化膜9、9aおよび9b直下のnドリフト層2
の表面層に、p- 低濃度領域12が形成されていて、p
チャネルMOSトランジスタUT1、UT2は、デプレ
ッション型のMOSトランジスタとなっている。例え
ば、p- 低濃度領域12の表面濃度は、1×1016cm
-3であり、拡散深さは3μmである。このような構造で
は、pチャネルMOSトランジスタUT1、UT2のゲ
ート電極層10、10a、10bと、最後段のnpnト
ランジスタBT2のエミッタ電極7aとを短絡させた状
態でも、pチャネルMOSトランジスタUT1、UT2
がオンしており、npnトランジスタBT1、BT2の
ベース電位が、最後段npnトランジスタであるBT2
のエミッタ電位と等しくなるため、オフ時のコレクタC
・エミッタE間耐圧の向上を図ることができる。
【0069】[実施例6]図13は、本発明第六の実施
例の半導体装置の回路構成図である。この例では、出力
段としてのバイポーラトランジスタがpnpトランジス
タBT4となっている。そして、そのpnpトランジス
タBT4のコレクタC・ベースB間に、nチャネルMO
SトランジスタUT4のドレインD・ソースSが接続さ
れている。nチャネルMOSトランジスタUT4のゲー
トはpnpトランジスタBT4のベース端子Bとは別に
G端子となっている。
【0070】この半導体装置は、コレクタC・エミッタ
E間に電圧が印加されているとき、ベース端子Bへのベ
ース電流によりpnpトランジスタBT4がオンする。
このときゲートGへは負の入力信号が与えられる。ベー
ス電流を停止しゲートGへの正の入力信号により、pn
pトランジスタBT4がオフし、nチャネルMOSトラ
ンジスタUT4がオンする。
【0071】この半導体装置の動作は、信号の極性が変
わるだけで、基本的に実施例1の半導体装置と同様であ
り、オン時には、バイポーラトランジスタであるpnp
トランジスタBT4がオンするので、低いオン電圧とな
る。また、オフ時には、nチャネルMOSトランジスタ
UT4をオンすることにより、pnpトランジスタBT
4の過剰キャリアを引き抜くことができるので、ターン
オフ時間を短縮でき、高速動作が可能となる。
【0072】[実施例7]図14は、本発明第七の実施
例の半導体装置の部分断面図である。図の左側部分がn
pnトランジスタBT1、右側部分がpチャネルMOS
トランジスタUT1に対応している。
【0073】高比抵抗のnドリフト層2の表面層に、互
いに独立したpベース領域3およびpドレイン領域5が
形成され、そのpベース領域3内にn+ エミッタ領域4
が形成されている。特に、pベース領域3と、pドレイ
ン領域5とは隣接して配置されている。pドレイン領域
5、pベース領域3、n+ エミッタ領域4の表面にそれ
ぞれ接触するそれぞれドレイン電極11、ベース電極
6、エミッタ電極7が設けられている。n+ エミッタ領
域4の表面に設けられたエミッタ電極7は、pドレイン
領域5の表面に設けられたドレイン電極11と接続され
て、E端子に接続されている。
【0074】この半導体装置は、図1の実施例1、2の
半導体装置の断面図に良く似ており、違っているのはバ
イポーラトランジスタのベース電極6が、n+ エミッタ
領域4に関してユニポーラトランジスタのpドレイン領
域5から遠い側に設けられている点である。
【0075】図15(a)は、実施例7の半導体装置の
半導体基板表面の平面図である。pドレイン領域5は方
形であり、pベース領域3とn+ エミッタ領域4とがp
ドレイン領域5を囲んでいる。但しpドレイン領域5と
+ エミッタ領域4との間のpベース領域3の幅は狭
く、ベース電極は設けられていない。n+ エミッタ領域
4の中に別にpベース領域の露出部3aが設けられ、そ
こにベース電極6が設けられる。図14は、この図のA
−A線に沿った断面に相当する。
【0076】図15(b)は電極の配置図であり、電極
の輪郭が細線で示されている。ストライプ状のベース電
極6とエミッタ電極7とが交互に配置されている様子が
見られる。pドレイン領域5上のドレイン電極11は、
エミッタ電極7と一体化されているる。
【0077】この半導体装置の動作を説明する前に、再
度図1の実施例1の半導体装置内の電流挙動を説明す
る。図16は、実施例1の半導体装置のオン動作時のベ
ース電流の分布図である。ベース電極6からのベース電
流の流れを矢印で示している。
【0078】この実施例1の半導体装置のようにバイポ
ーラトランジスタのpベース領域3がユニポーラトラン
ジスタのpソース領域を兼ね、かつベース電極6のコン
タクト位置がユニポーラトランジスタのpドレイン領域
5と隣接するようにすると、ベース電極6から供給され
たベース電流はnエミッタ領域4へ流れ込み、nエミッ
タ領域4からの電子の注入を促すが、ベース電流の一部
は、高比抵抗のnドリフト層2を介してpドレイン領域
5へと流れ、ドレイン電極11から抜けてしまう。すな
わち、ベース電流の一部が、バイポーラトランジスタの
ベース電流として有効に作用しないためにオン電圧が大
きくなる。
【0079】本実施例7の半導体装置では、ベース電極
6とpドレイン領域5との間のpベース領域3内にn+
エミッタ領域4を形成することにより、オン動作時に供
給されたベース電流が、nドリフト層2を介してpドレ
イン領域5からドレイン電極11へと抜けることが少な
くなり、npnトランジスタのベース電流として作用さ
せることができる。そのため、単独のバイポーラトラン
ジスタのそれに近いオン電圧とすることができる。
【0080】勿論、エミッタ電極7を接地してコレクタ
電極8に正の電圧を印加し、更にゲート電極10に正の
電圧を印加してpチャネルMOSFETをオフにした状
態で、ベース電極6に外部からベース電流を注入するこ
とにより、バイポーラトランジスタがオンする。ターン
オフ時は、ベース電極6に供給しているベース電流を遮
断し、ゲート電極10に負の電圧を印加してpチャネル
MOSFETをオンさせることにより、pベース領域3
に存在する過剰キャリアがドレイン電極11から引き抜
かれる。そうするとベース電流をベース電極6から外部
へ強制的に引き抜くよりも均一に電流を引き抜けること
から、スイッチング損失の低減が図られる。
【0081】[実施例8]実施例7の半導体装置はセル
パターンのものであったが、これをストライプパターン
として形成することも可能である。図17は、ストライ
プパターンとした実施例8の半導体装置の半導体基板表
面の平面図である。
【0082】pベース領域3とn+ エミッタ領域4、p
ドレイン領域5はいずれもストライプ状であるのは、図
1の実施例1と同じであるが、pドレイン領域5とn+
エミッタ領域4との間のpベース領域3の幅は狭く、ベ
ース電極は設けられない。n + エミッタ領域4の中に別
にpベース領域の露出部3aが設けられ、そこにベース
電極が設けられる。
【0083】図18は、ベース駆動回路の発生損失を比
較した比較図である。縦軸は発生損失である。比較のた
め、セルパターンの実施例2の半導体装置と、BJTを
比較例1として記載した。
【0084】実施例7、8の半導体装置のベース駆動回
路の発生損失は、実施例2の半導体装置のそれとほぼ同
じであり、BJTに比べて約50%と小さくなっている
ことがわかる。これは、実施例7、8の半導体装置で
は、オンはBJTと同じく電流駆動であるが、オフは電
圧駆動をおこなっているためである。
【0085】図19は、チップ発生損失のうちオン期間
損失を比較した比較図である。実施例7の半導体装置
は、実施例2の半導体装置に比べオン期間損失が小さく
なっていることがわかかる。これは前に述べたようにベ
ース電流の無効分が少なかったためである。実施例8の
ストライプパターンの半導体装置ではnpnトランジス
タ部分の面積が減少することから、オン電圧は実施例7
に比べやや大きくなっている。
【0086】図20は、チップ発生損失のうちスイッチ
ング損失を比較した比較図である。実施例7のセルパタ
ーンのものは、実施例2と全く変わらない。実施例8の
ストライプパターンの半導体装置では、npnトランジ
スタ部分の面積が減少してオン電圧が大きかった分だ
け、逆にpチャネルMOSFETの面積が増加するため
ベース電流の引き抜き効率が向上し、スイッチング損失
がやや小さくなっている。比較例1のBJTはオン期間
損失は小さいが、スイッチング損失が大きいためチップ
発生損失は大きい。
【0087】[実施例9]図21は、本発明第九の実施
例の半導体装置の半導体基板表面の平面図である。pド
レイン領域5は方形であり、pベース領域3とn+ エミ
ッタ領域4とがpドレイン領域5を囲んでいる。但しp
ドレイン領域5とn+ エミッタ領域4との間のpベース
領域3の幅は狭く、ベース電極は設けられない。n+
ミッタ領域4の中に別にpベース領域の露出部3aが設
けられ、そこにベース電極が設けられる。しかもpドレ
イン領域5とpベース領域の露出部3aとが交互に配置
されている。
【0088】図22は、実施例9の半導体装置の部分断
面図である。図21のB−B線に沿った断面に相当し、
図の左側部分がnpnトランジスタBT1、右側部分が
pチャネルMOSトランジスタUT1に対応している。
これまでの実施例の断面図と違っているのは、ベース電
極6とエミッタ電極7とが二層の金属膜で構成されてい
る点である。
【0089】このようにエミッタ電極7とベース電極6
とを二層に金属膜で構成することによって、半導体装置
内の構造は表面電極の形状に依存せず形成することが可
能になることから、バイポーラトランジスタとpチャネ
ルMOSFETとを交互に配置することができる。
【0090】この半導体装置の動作は実施例7、8とほ
ぼ同様である。特性については、バイポーラトランジス
タとpチャネルMOSFETとを交互に配置することに
より、ターンオフ時のベース電流の引き抜きが更に均一
におこなわれるため、スイッチング損失が低減される。
また、表面の電極を一層でストライプ状に形成した場合
に発生した配線抵抗が二層化により低減できるため、オ
ン期間損失、スイッチング損失ともに低減される。
【0091】この実施例2の半導体装置のチップ発生損
失(オン期間損失、スイッチング損失)をも図18、1
9、20に示した。チップ発生損失がこれまでのどの実
施例より小さいのは、上記の理由による。なお、ベース
電極6を上に、エミッタ電極7を下に配置することもで
きる。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、エ
ミッタ、ベース、コレクタからなるバイポーラトランジ
スタのエミッタとベースとに、ユニポーラトランジスタ
のドレインとソースとをそれぞれ接続し、バイポーラト
ランジスタのベースとユニポーラトランジスタのゲート
とにそれぞれ独立端子を設けることにより、ベース駆動
回路での発生損失、オン期間損失、およびオフ実施例ス
イッチング損失の小さなスイッチング用半導体装置が得
られる。
【0093】バイポーラトランジスタは、ダーリントン
接続されたトランジスタであってもよく、その場合はダ
ーリントン接続された各バイポーラトランジスタごと
に、対応するユニポーラトランジスタを設け、各バイポ
ーラトランジスタのベースに各ユニポーラトランジスタ
のソースを接続し、最後段のバイポーラトランジスタの
エミッタに各ユニポーラトランジスタのドレインを接続
すればよい。この半導体装置は、総合的な損失の少ない
半導体装置として、広い耐圧範囲に適用でき、電力用変
換装置等の損失低減に大きな寄与をなすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例1の半導体装置の部分断面図
【図2】実施例1の半導体装置の回路構成図
【図3】(a)は実施例1の半導体装置のパターンの平
面図、(b)は実施例2の半導体装置のパターンの平面
【図4】ベース駆動回路の発生損失の比較図
【図5】オン期間の損失の比較図
【図6】オフ時スイッチング損失とその内訳の比較図
【図7】実施例3の半導体装置の回路構成図
【図8】実施例3の半導体装置の部分断面図
【図9】実施例4の半導体装置の回路構成図
【図10】実施例4の半導体装置の部分断面図
【図11】実施例5の半導体装置の回路構成図
【図12】実施例5の半導体装置の部分断面図
【図13】実施例6の半導体装置の回路構成図
【図14】実施例7の半導体装置の部分断面図
【図15】(a)は実施例7の半導体基板表面の平面
図、(b)は電極配置図
【図16】実施例1の半導体装置のキャリア分布図
【図17】実施例8の半導体基板表面の平面図
【図18】ベース駆動回路の発生損失の比較図
【図19】オン期間損失の比較図
【図20】オフ時スイッチング損失とその内訳の比較図
【図21】実施例9の半導体基板表面の平面図
【図22】実施例9の半導体装置の部分断面図
【図23】BJTの回路記号図
【図24】通常のBJTの断面図
【図25】BJTの一例の表面パターンの平面図
【図26】従来の半導体装置の回路構成図
【図27】従来の別の半導体装置の回路構成図
【符号の説明】
1 n+ コレクタ層 2 nドリフト層 3、3a pベース領域 4、4a、4b n+ エミッタ領域 5、5a、5b pドレイン領域 6 ベース電極 7 エミッタ電極 8 コレクタ電極 9、9a、9b、9c、9d ゲート酸化膜 10、10a、10b、10c、10d ゲート電極層 11、11a、11b ドレイン電極 12 p- 低濃度領域 B ベース端子 C コレクタ端子 E エミッタ端子 G ゲート端子 BT バイポーラトランジスタ UT ユニポーラトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/082 29/78 Fターム(参考) 5F003 BA06 BF02 BJ02 BJ08 BJ15 5F048 AA10 AC08 BA02 BB02 CA03 CA10 DA13 5F082 AA11 BC09 FA01 FA02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エミッタ、ベース、コレクタからなるバイ
    ポーラトランジスタのエミッタとベースとに、ユニポー
    ラトランジスタのドレインとソースとをそれぞれ接続
    し、バイポーラトランジスタのベースとユニポーラトラ
    ンジスタのゲートとにそれぞれ独立端子を設けたことを
    特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】バイポーラトランジスタがダーリントン接
    続されたトランジスタであり、そのダーリントン接続さ
    れた各バイポーラトランジスタごとに対応するユニポー
    ラトランジスタを有し、各バイポーラトランジスタのベ
    ースに各ユニポーラトランジスタのソースを接続し、最
    後段のバイポーラトランジスタのエミッタに各々のユニ
    ポーラトランジスタのドレインを接続することを特徴と
    する請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】ユニポーラトランジスタ、バイポーラトラ
    ンジスタおよびそれらの相互接続配線が一つの半導体基
    板上に形成されてなることを特徴とする請求項1または
    2に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】バイポーラトランジスタが、第一導電型高
    比抵抗層の表面層に形成された第二導電型ベース領域
    と、第二導電型ベース領域の表面層に形成された第一導
    電型エミッタ領域と、第二導電型ベース領域の表面上に
    設けられたベース電極と、第一導電型エミッタ領域の表
    面上に設けられたエミッタ電極と、第一導電型高比抵抗
    層の他の部分形成された第一導電型コレクタ領域と、そ
    の第一導電型コレクタ領域に接して設けられたコレクタ
    電極とからなり、ユニポーラトランジスタが、第一導電
    型高比抵抗層の表面層に形成された第二導電型ソース領
    域、第二導電型ドレイン領域と、第二導電型ソース領域
    と第二導電型ドレイン領域との間の第一導電型の高比抵
    抗層の表面露出部の表面上にゲート酸化膜を介して設け
    られたゲート電極と、第二導電型ソース領域の表面上に
    設けられたソース電極と、第二導電型ドレイン領域の表
    面上に設けられドレイン電極とからなるMOS電界効果
    トランジスタであることを特徴とする請求項3に記載の
    半導体装置。
  5. 【請求項5】バイポーラトランジスタのベース領域とユ
    ニポーラトランジスタのソース領域とが同一領域とされ
    ており、ベース電極がソース電極を兼ねていることを特
    徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】ユニポーラトランジスタがpチャネルMO
    Sトランジスタであり、バイポーラトランジスタがnp
    nトランジスタであることを特徴とする請求項1ないし
    5のいずれかに記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】ユニポーラトランジスタがnチャネルMO
    Sトランジスタであり、バイポーラトランジスタがpn
    pトランジスタであることを特徴とする請求項1ないし
    5のいずれかに記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】ユニポーラトランジスタがデプレッシヨン
    型であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか
    に記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】バイポーラトランジスタのベース電極を、
    第二導電型ベース領域内の第一導電型エミッタ領域に関
    してユニポーラトランジスタの第二導電型ドレイン領域
    から遠い側に設けることを特徴とする請求項5ないし8
    のいずれかに記載の半導体装置。
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