JP2000114406A - 半導体装置 - Google Patents
半導体装置Info
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- JP2000114406A JP2000114406A JP10287864A JP28786498A JP2000114406A JP 2000114406 A JP2000114406 A JP 2000114406A JP 10287864 A JP10287864 A JP 10287864A JP 28786498 A JP28786498 A JP 28786498A JP 2000114406 A JP2000114406 A JP 2000114406A
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Links
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Landscapes
- Bipolar Integrated Circuits (AREA)
- Electronic Switches (AREA)
- Logic Circuits (AREA)
- Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】バイポーラトランジスタのコレクタ、ベースに
それぞれ第一のユニポーラトランジスタのドレイン、ソ
ースを、ベース、エミッタにそれぞれ第二のユニポーラ
トランジスタのソース、ドレインを接続した半導体装置
において、エン電圧の低減を図る。 【解決手段】第二のユニポーラトランジスタであるpチ
ャネルMOSトランジスタのソース領域であるpベース
領域4とp+ ドレイン領域5内にそれぞれn + 補助ソー
ス領域6a、6bを形成し、nチャネルMOSトランジ
スタUT21、UT22を構成する。nチャネルMOS
トランジスタUT21は、第一のユニポーラトランジス
タであるnチャネルMOSトランジスタUT1と並列の
縦型MOSFETとなり、バイポーラトランジスタBT
1のベース電流を供給する。nチャネルMOSトランジ
スタUT22は、バイポーラトランジスタBT1と並列
の縦型MOSFETとなる。
それぞれ第一のユニポーラトランジスタのドレイン、ソ
ースを、ベース、エミッタにそれぞれ第二のユニポーラ
トランジスタのソース、ドレインを接続した半導体装置
において、エン電圧の低減を図る。 【解決手段】第二のユニポーラトランジスタであるpチ
ャネルMOSトランジスタのソース領域であるpベース
領域4とp+ ドレイン領域5内にそれぞれn + 補助ソー
ス領域6a、6bを形成し、nチャネルMOSトランジ
スタUT21、UT22を構成する。nチャネルMOS
トランジスタUT21は、第一のユニポーラトランジス
タであるnチャネルMOSトランジスタUT1と並列の
縦型MOSFETとなり、バイポーラトランジスタBT
1のベース電流を供給する。nチャネルMOSトランジ
スタUT22は、バイポーラトランジスタBT1と並列
の縦型MOSFETとなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユニポーラトラン
ジスタとバイポーラトランジスタとを接続した、オン抵
抗が低く、高速スイッチング特性を示す半導体装置に関
する。
ジスタとバイポーラトランジスタとを接続した、オン抵
抗が低く、高速スイッチング特性を示す半導体装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】スイッチング用の個別半導体装置とし
て、バイポーラトランジスタ(以下BJTと記す)とユ
ニポーラトランジスタである絶縁ゲート電界効果トラン
ジスタ(以下MOSFETと記す)がよく知られてい
る。また、最近では、電圧制御が可能なバイポーラトラ
ンジスタである絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ
(以下IGBTと記す)の使用が目立って増加してい
る。これらの半導体装置の特徴は以下に示す通りであ
る。
て、バイポーラトランジスタ(以下BJTと記す)とユ
ニポーラトランジスタである絶縁ゲート電界効果トラン
ジスタ(以下MOSFETと記す)がよく知られてい
る。また、最近では、電圧制御が可能なバイポーラトラ
ンジスタである絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ
(以下IGBTと記す)の使用が目立って増加してい
る。これらの半導体装置の特徴は以下に示す通りであ
る。
【0003】BJTは、特に高耐圧特性を得るためにコ
レクタ層に高比抵抗基板を使用した場合でも、飽和状態
の使用時は少数キャリアの注入に基づく伝導度変調を起
こしており、そのオン電圧は低いという特長を有する。
しかし、少数キャリアの蓄積効果によってターンオフ時
間は長くなるので、そのスイッチング速度は遅い。
レクタ層に高比抵抗基板を使用した場合でも、飽和状態
の使用時は少数キャリアの注入に基づく伝導度変調を起
こしており、そのオン電圧は低いという特長を有する。
しかし、少数キャリアの蓄積効果によってターンオフ時
間は長くなるので、そのスイッチング速度は遅い。
【0004】一方、MOSFETは本来注入された少数
キャリアが蓄積することがないので、スイッチング時間
は速いいという特長を有する。しかし、少数キャリアに
基づく伝導度変調が起こらないので、そのオン抵抗は高
い。
キャリアが蓄積することがないので、スイッチング時間
は速いいという特長を有する。しかし、少数キャリアに
基づく伝導度変調が起こらないので、そのオン抵抗は高
い。
【0005】また、IGBTにおいては、BJTと同様
に少数キャリアの蓄積効果があり、オン抵抗は小さい
が、ターンオフ時間が長い。それに加えて、ターンオフ
時に拡がる空乏層により掃き出される多数キャリアによ
って、コレクタ層からの少数キャリアの再注入が起き、
ターンオフ時間が長くなるのでスイッチング速度は遅
い。
に少数キャリアの蓄積効果があり、オン抵抗は小さい
が、ターンオフ時間が長い。それに加えて、ターンオフ
時に拡がる空乏層により掃き出される多数キャリアによ
って、コレクタ層からの少数キャリアの再注入が起き、
ターンオフ時間が長くなるのでスイッチング速度は遅
い。
【0006】従って、一般的にはスイッチング回路にお
いて、BJTやIGBTは定常損失は小さいが、スイッ
チング損失が大きいので、比較的低周波数(一般的には
50kHz以下)で用いられることが多く、MOSFE
Tは逆にスイッチング損失は小さいが定常損失が大きい
ので、比較的高周波数(一般的に100kHz以上)で
用いられることが多い。
いて、BJTやIGBTは定常損失は小さいが、スイッ
チング損失が大きいので、比較的低周波数(一般的には
50kHz以下)で用いられることが多く、MOSFE
Tは逆にスイッチング損失は小さいが定常損失が大きい
ので、比較的高周波数(一般的に100kHz以上)で
用いられることが多い。
【0007】その中間の周波数領域である20〜100
kHzにおいては、その用途に応じて両者の特徴を持つ
半導体装置が望まれている。例えばそのような一例とし
て、特開昭62-293678号公報に開示された半導体装置が
ある。図16はその半導体装置の等価回路図である。前
段にユニポーラトランジスタUTを、後段にバイポーラ
トランジスタBTを配したいわゆるBiMOS−Cascod
eトランジスタとなっている。しかしながらこの半導体
装置は、電圧制御が可能であり、オン抵抗も低いが、タ
ーンオフ時にバイポーラトランジスタBTに蓄積された
過剰キャリアを引き抜くことができないため、ターンオ
フ時間、特にストレージ時間が非常に長くなってしまう
という問題があった。
kHzにおいては、その用途に応じて両者の特徴を持つ
半導体装置が望まれている。例えばそのような一例とし
て、特開昭62-293678号公報に開示された半導体装置が
ある。図16はその半導体装置の等価回路図である。前
段にユニポーラトランジスタUTを、後段にバイポーラ
トランジスタBTを配したいわゆるBiMOS−Cascod
eトランジスタとなっている。しかしながらこの半導体
装置は、電圧制御が可能であり、オン抵抗も低いが、タ
ーンオフ時にバイポーラトランジスタBTに蓄積された
過剰キャリアを引き抜くことができないため、ターンオ
フ時間、特にストレージ時間が非常に長くなってしまう
という問題があった。
【0008】この対策として発明者らは先に、BiMO
S−Cascadeトランジスタのバイポーラトランジ
スタBTのベース・エミッタ間に第二のユニポーラトラ
ンジスタUT2を接続し、ターンオフ時に少数キャリア
を引き抜き、ストレージ時間の短縮を図った半導体装置
を考案した(特願平9−176687号)。
S−Cascadeトランジスタのバイポーラトランジ
スタBTのベース・エミッタ間に第二のユニポーラトラ
ンジスタUT2を接続し、ターンオフ時に少数キャリア
を引き抜き、ストレージ時間の短縮を図った半導体装置
を考案した(特願平9−176687号)。
【0009】図17、18、19は、その半導体装置の
三例の等価回路図である。まず図17の半導体装置では
npnトランジスタBT1のコレクタC・ベースB間、
エミッタE・ベースB間に、それぞれnチャネルMOS
トランジスタUT1、pチャネルMOSトランジスタU
T2のドレイン・ソースが接続されている。nチャネル
MOSトランジスタUT1およびpチャネルMOSトラ
ンジスタUT2のゲートは共通にされG端子に接続され
ている。
三例の等価回路図である。まず図17の半導体装置では
npnトランジスタBT1のコレクタC・ベースB間、
エミッタE・ベースB間に、それぞれnチャネルMOS
トランジスタUT1、pチャネルMOSトランジスタU
T2のドレイン・ソースが接続されている。nチャネル
MOSトランジスタUT1およびpチャネルMOSトラ
ンジスタUT2のゲートは共通にされG端子に接続され
ている。
【0010】この半導体装置は、エミッタEを接地し、
コレクタCに正の電圧を印加した状態でゲートGに正の
電圧を印加すると、nチャネルMOSトランジスタUT
1がオンし、、流れた電流が第一段バイポーラトランジ
スタBT1のベース電流となり、BT1がオンし、半導
体装置はオン状態となる。ゲートGへの正の入力信号で
は、pチャネルMOSトランジスタUT2はオンしな
い。次に、ゲートGの電位をnチャネルMOSトランジ
スタUT1のしきい値以下に下げると、UT1がオフ
し、ベース電流が遮断されてnpnトランジスタBT1
がオフする。さらに、ゲートGの電位を負にすると、p
チャネルMOSトランジスタUT2がオンし、npnト
ランジスタBT2のベースBとエミッタEとが短絡され
る。
コレクタCに正の電圧を印加した状態でゲートGに正の
電圧を印加すると、nチャネルMOSトランジスタUT
1がオンし、、流れた電流が第一段バイポーラトランジ
スタBT1のベース電流となり、BT1がオンし、半導
体装置はオン状態となる。ゲートGへの正の入力信号で
は、pチャネルMOSトランジスタUT2はオンしな
い。次に、ゲートGの電位をnチャネルMOSトランジ
スタUT1のしきい値以下に下げると、UT1がオフ
し、ベース電流が遮断されてnpnトランジスタBT1
がオフする。さらに、ゲートGの電位を負にすると、p
チャネルMOSトランジスタUT2がオンし、npnト
ランジスタBT2のベースBとエミッタEとが短絡され
る。
【0011】従って、この半導体装置は、オン時には、
バイポーラトランジスタであるnpnトランジスタBT
1がオンするので、低いオン抵抗となる。また、オフ時
には、pチャネルMOSトランジスタUT2をオンする
ことにより、npnトランジスタBT1からオン時に蓄
積された過剰キャリアを引き抜くことができるので、ス
トレージ時間、スイッチング時間を短縮でき、高速動作
が可能となる。
バイポーラトランジスタであるnpnトランジスタBT
1がオンするので、低いオン抵抗となる。また、オフ時
には、pチャネルMOSトランジスタUT2をオンする
ことにより、npnトランジスタBT1からオン時に蓄
積された過剰キャリアを引き抜くことができるので、ス
トレージ時間、スイッチング時間を短縮でき、高速動作
が可能となる。
【0012】図18の半導体装置では、出力段としての
バイポーラトランジスタがnpnトランジスタBT1、
BT2からなるダーリントントランジスタとなってい
る。そして、第一段npnトランジスタBT1のコレク
タC・ベースB間に、nチャネルMOSトランジスタU
T1のドレイン・ソースが接続されている。第一段np
nトランジスタBT1のベースBと第二段npnトラン
ジスタBT2のエミッタE間、第二段npnトランジス
タBT2のベースB・エミッタE間に、それぞれpチャ
ネルMOSトランジスタUT2、UT3のソース・ドレ
インが接続されている。nチャネルMOSトランジスタ
UT1、pチャネルMOSトランジスタUT2、UT3
のゲートは共通にされG端子に接続されている。すなわ
ちダーリントン接続された二段のnpnトランジスタB
T1、BT2のベースと後段のnpnトランジスタBT
2のエミッタとの間にそれぞれ対応するpチャネルMO
SトランジスタUT2、UT3が接続されていることに
なる。
バイポーラトランジスタがnpnトランジスタBT1、
BT2からなるダーリントントランジスタとなってい
る。そして、第一段npnトランジスタBT1のコレク
タC・ベースB間に、nチャネルMOSトランジスタU
T1のドレイン・ソースが接続されている。第一段np
nトランジスタBT1のベースBと第二段npnトラン
ジスタBT2のエミッタE間、第二段npnトランジス
タBT2のベースB・エミッタE間に、それぞれpチャ
ネルMOSトランジスタUT2、UT3のソース・ドレ
インが接続されている。nチャネルMOSトランジスタ
UT1、pチャネルMOSトランジスタUT2、UT3
のゲートは共通にされG端子に接続されている。すなわ
ちダーリントン接続された二段のnpnトランジスタB
T1、BT2のベースと後段のnpnトランジスタBT
2のエミッタとの間にそれぞれ対応するpチャネルMO
SトランジスタUT2、UT3が接続されていることに
なる。
【0013】この半導体装置では、エミッタEを接地
し、コレクタCに正の電圧を印加した状態でゲートGに
正の電圧を印加すると、nチャネルMOSトランジスタ
UT1がオンし、流れた電流が第一段バイポーラトラン
ジスタBT1のベース電流となり、BT1がオンする。
この電流が第二段npnトランジスタトランジスタBT
2のベース電流となって、BT2がオンし、半導体装置
はオン状態となる。ゲートGへの正の入力信号では、p
チャネルMOSトランジスタUT2、UT3はオンしな
い。次に、ゲートGの電位をnチャネルMOSトランジ
スタUT1のしきい値以下に下げると、UT1がオフ
し、ベース電流が遮断されてnpnトランジスタBT
1、BT2がオフする。さらに、ゲートGの電位を負に
すると、pチャネルMOSトランジスタUT2、UT3
がオンし、npnトランジスタBT2、BT3のベース
BとエミッタEとが短絡される。
し、コレクタCに正の電圧を印加した状態でゲートGに
正の電圧を印加すると、nチャネルMOSトランジスタ
UT1がオンし、流れた電流が第一段バイポーラトラン
ジスタBT1のベース電流となり、BT1がオンする。
この電流が第二段npnトランジスタトランジスタBT
2のベース電流となって、BT2がオンし、半導体装置
はオン状態となる。ゲートGへの正の入力信号では、p
チャネルMOSトランジスタUT2、UT3はオンしな
い。次に、ゲートGの電位をnチャネルMOSトランジ
スタUT1のしきい値以下に下げると、UT1がオフ
し、ベース電流が遮断されてnpnトランジスタBT
1、BT2がオフする。さらに、ゲートGの電位を負に
すると、pチャネルMOSトランジスタUT2、UT3
がオンし、npnトランジスタBT2、BT3のベース
BとエミッタEとが短絡される。
【0014】従って、この半導体装置は、バイポーラト
ランジスタであるnpnトランジスタBT1、BT2が
オンするので、オン時には低いオン抵抗となる。また、
オフ時には、pチャネルMOSトランジスタUT2、U
T3をオンすることにより、オン時に蓄積されたキャリ
アを引き抜くことができるので、ストレージ時間を短縮
でき、ターンオフが速くなる。
ランジスタであるnpnトランジスタBT1、BT2が
オンするので、オン時には低いオン抵抗となる。また、
オフ時には、pチャネルMOSトランジスタUT2、U
T3をオンすることにより、オン時に蓄積されたキャリ
アを引き抜くことができるので、ストレージ時間を短縮
でき、ターンオフが速くなる。
【0015】図19の半導体装置では、出力段としての
バイポーラトランジスタが三段のnpnトランジスタB
T1、BT2、BT3からなるダーリントントランジス
タとなっている。そして、第一段、第二段、第三段のn
pnトランジスタBT1、BT2、BT3のベースBと
最後段のnpnトランジスタBT3のエミッタE間に、
それぞれ第一段、第二段、第三段のpチャネルMOSト
ランジスタUT2、UT3、UT4のソース・ドレイン
が接続されている。nチャネルMOSトランジスタUT
1、pチャネルMOSトランジスタUT2、UT3、U
T4のゲートは共通にされG端子となっている。
バイポーラトランジスタが三段のnpnトランジスタB
T1、BT2、BT3からなるダーリントントランジス
タとなっている。そして、第一段、第二段、第三段のn
pnトランジスタBT1、BT2、BT3のベースBと
最後段のnpnトランジスタBT3のエミッタE間に、
それぞれ第一段、第二段、第三段のpチャネルMOSト
ランジスタUT2、UT3、UT4のソース・ドレイン
が接続されている。nチャネルMOSトランジスタUT
1、pチャネルMOSトランジスタUT2、UT3、U
T4のゲートは共通にされG端子となっている。
【0016】この半導体装置の動作も、先の二例の半導
体装置と同様であり、オン時には、バイポーラトランジ
スタであるnpnトランジスタBT1、BT2、BT3
がオンするので、低いオン抵抗となる。また、オフ時に
は、pチャネルMOSトランジスタUT2、UT3、U
T4をオンすることにより、オン時に蓄積されたキャリ
アを引き抜くことができるので、ストレージ時間を短縮
でき、高速動作が可能となる。
体装置と同様であり、オン時には、バイポーラトランジ
スタであるnpnトランジスタBT1、BT2、BT3
がオンするので、低いオン抵抗となる。また、オフ時に
は、pチャネルMOSトランジスタUT2、UT3、U
T4をオンすることにより、オン時に蓄積されたキャリ
アを引き抜くことができるので、ストレージ時間を短縮
でき、高速動作が可能となる。
【0017】図20(a)、(b)、(c)は、それぞ
れユニット化した第一のユニポーラトランジスタ、バイ
ポーラトランジスタ、第二のユニポーラトランジスタの
部分断面図である。
れユニット化した第一のユニポーラトランジスタ、バイ
ポーラトランジスタ、第二のユニポーラトランジスタの
部分断面図である。
【0018】半導体基板は、低抵抗率のn+ コレクタ層
1上に高抵抗率のnドリフト層2が形成されたものであ
る。第一のユニポーラトランジスタでは、nドリフト層
2の表面層に、pウェル領域3が形成され、そのpウェ
ル領域3にn+ ソース領域6が形成されている。n+ ソ
ース領域6とnドリフト層2とに挟まれたpベース領域
3の表面上にゲート酸化膜12を介してゲート電極層1
3が、n+ ソース領域6とpウェル領域3との表面に共
通にソース電極8が設けられている。n+ コレクタ層1
の裏面には、ユニポーラトランジスタのドレイン電極と
なるコレクタ電極16が設けられ、C端子に接続されて
いる。
1上に高抵抗率のnドリフト層2が形成されたものであ
る。第一のユニポーラトランジスタでは、nドリフト層
2の表面層に、pウェル領域3が形成され、そのpウェ
ル領域3にn+ ソース領域6が形成されている。n+ ソ
ース領域6とnドリフト層2とに挟まれたpベース領域
3の表面上にゲート酸化膜12を介してゲート電極層1
3が、n+ ソース領域6とpウェル領域3との表面に共
通にソース電極8が設けられている。n+ コレクタ層1
の裏面には、ユニポーラトランジスタのドレイン電極と
なるコレクタ電極16が設けられ、C端子に接続されて
いる。
【0019】バイポーラトランジスタでは、nドリフト
層2の表面層に、pベース領域4が形成され、pベース
領域4内にn+ エミッタ領域7が形成されている。前段
の第一のユニポーラトランジスタのソース電極8(また
は前段のバイポーラトランジスタのエミッタ電極)がバ
イポーラトランジスタのベース電極とされる。エミッタ
電極10(または最後段のエミッタ電極)から出力用E
端子に接続される。
層2の表面層に、pベース領域4が形成され、pベース
領域4内にn+ エミッタ領域7が形成されている。前段
の第一のユニポーラトランジスタのソース電極8(また
は前段のバイポーラトランジスタのエミッタ電極)がバ
イポーラトランジスタのベース電極とされる。エミッタ
電極10(または最後段のエミッタ電極)から出力用E
端子に接続される。
【0020】第二のユニポーラトランジスタでは、nド
リフト層2の表面層に、p+ ドレイン領域5が形成さ
れ、バイポーラトランジスタのpベース領域4がソース
領域となる。pベース領域4とp+ ドレイン領域5とに
挟まれたnドリフト層2の表面上にゲート絶縁膜14を
介してゲート電極層15が設けられる。p+ ドレイン領
域5の表面に接してドレイン電極11が設けられるが、
これは、バイポーラトランジスタ(または最後段のバイ
ポーラトランジスタの)エミッタ電極と接続される。
リフト層2の表面層に、p+ ドレイン領域5が形成さ
れ、バイポーラトランジスタのpベース領域4がソース
領域となる。pベース領域4とp+ ドレイン領域5とに
挟まれたnドリフト層2の表面上にゲート絶縁膜14を
介してゲート電極層15が設けられる。p+ ドレイン領
域5の表面に接してドレイン電極11が設けられるが、
これは、バイポーラトランジスタ(または最後段のバイ
ポーラトランジスタの)エミッタ電極と接続される。
【0021】図20(a)〜(c)のようなユニットを
組み合わせることにより、図17〜19の等価回路をモ
ノリシックに実現した半導体装置を試作した。
組み合わせることにより、図17〜19の等価回路をモ
ノリシックに実現した半導体装置を試作した。
【0022】図21はそれらの半導体装置の電流−電圧
特性図である。横軸はコレクタCエミッタE間電圧(V
CE)であり、縦軸は電流密度である。
特性図である。横軸はコレクタCエミッタE間電圧(V
CE)であり、縦軸は電流密度である。
【0023】低電流領域ではバイポーラトランジスタの
段数が多い方がオン電圧は大きくなっているものの、逆
に大電流領域ではバイポーラトランジスタの段数が多い
方が低オン電圧となっている。例えば5A/cm2 以下
の低電流密度領域では、出力段のBJTが二段、三段の
ダーリントントランジスタとするほど、オン電圧は大き
いが、5A/cm2 以上の高電流密度領域では、ダーリ
ントントランジスタの段数が増す程オン電圧が低下して
いる。
段数が多い方がオン電圧は大きくなっているものの、逆
に大電流領域ではバイポーラトランジスタの段数が多い
方が低オン電圧となっている。例えば5A/cm2 以下
の低電流密度領域では、出力段のBJTが二段、三段の
ダーリントントランジスタとするほど、オン電圧は大き
いが、5A/cm2 以上の高電流密度領域では、ダーリ
ントントランジスタの段数が増す程オン電圧が低下して
いる。
【0024】しかしながら、例えば、20A/cm2 の
電流密度では、三段のダーリントントランジスタとした
場合でも、オン電圧は6.3Vであり、一層の低減が望
まれる。
電流密度では、三段のダーリントントランジスタとした
場合でも、オン電圧は6.3Vであり、一層の低減が望
まれる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】オン電圧を低減するも
う他の方法としては、nチャネルMOSトランジスタあ
るいはバイポーラトランジスタを大面積化する方法があ
るが、チップサイズを大きくするとコストが高くなる問
題がある。
う他の方法としては、nチャネルMOSトランジスタあ
るいはバイポーラトランジスタを大面積化する方法があ
るが、チップサイズを大きくするとコストが高くなる問
題がある。
【0026】本発明の目的は、他の特性は低下させず
に、一層オン電圧を低減した半導体装置を提供すること
にある。
に、一層オン電圧を低減した半導体装置を提供すること
にある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、前段の第一のユニポーラトランジスタと、
後段のバイポーラトランジスタと、第二のユニポーラト
ランジスタとを有し、第一のユニポーラトランジスタの
ドレインとソースとをそれぞれバイポーラトランジスタ
のコレクタ、ベースに接続し、かつ、第二のユニポーラ
トランジスタのドレインとソースとをそれぞれバイポー
ラトランジスタのエミッタ、ベースに接続した半導体装
置において、バイポーラトランジスタのコレクタ、第二
のユニポーラトランジスタのソースにそれぞれドレイ
ン、ソースを接続する第一の補助ユニポーラトランジス
タまたはバイポーラトランジスタのコレクタ、第二のユ
ニポーラトランジスタのドレインにそれぞれドレイン、
ソースを接続する第二の補助ユニポーラトランジスタの
少なくとも一方を有するものとする。
に本発明は、前段の第一のユニポーラトランジスタと、
後段のバイポーラトランジスタと、第二のユニポーラト
ランジスタとを有し、第一のユニポーラトランジスタの
ドレインとソースとをそれぞれバイポーラトランジスタ
のコレクタ、ベースに接続し、かつ、第二のユニポーラ
トランジスタのドレインとソースとをそれぞれバイポー
ラトランジスタのエミッタ、ベースに接続した半導体装
置において、バイポーラトランジスタのコレクタ、第二
のユニポーラトランジスタのソースにそれぞれドレイ
ン、ソースを接続する第一の補助ユニポーラトランジス
タまたはバイポーラトランジスタのコレクタ、第二のユ
ニポーラトランジスタのドレインにそれぞれドレイン、
ソースを接続する第二の補助ユニポーラトランジスタの
少なくとも一方を有するものとする。
【0028】後段のバイポーラトランジスタがダーリン
トン接続されたバイポーラトランジスタであり、そのダ
ーリントン接続された各バイポーラトランジスタごとに
対応する第二のユニポーラトランジスタとを有するもの
においても同様である。
トン接続されたバイポーラトランジスタであり、そのダ
ーリントン接続された各バイポーラトランジスタごとに
対応する第二のユニポーラトランジスタとを有するもの
においても同様である。
【0029】またその場合、ダーリントン接続された一
部のバイポーラトランジスタに対応する第二のユニポー
ラトランジスタについてのみ、第一または第二の補助ユ
ニポーラトランジスタを有しても、全部のバイポーラト
ランジスタに対応する第二のユニポーラトランジスタに
ついて第一または第二の補助ユニポーラトランジスタを
有しても良い。
部のバイポーラトランジスタに対応する第二のユニポー
ラトランジスタについてのみ、第一または第二の補助ユ
ニポーラトランジスタを有しても、全部のバイポーラト
ランジスタに対応する第二のユニポーラトランジスタに
ついて第一または第二の補助ユニポーラトランジスタを
有しても良い。
【0030】第一の補助ユニポーラトランジスタは、第
一のユニポーラトランジスタまたは前段のバイポーラト
ランジスタと並列に構成されることになり、後段のバイ
ポーラトランジスタのベース電流を増大させる作用を持
つ。
一のユニポーラトランジスタまたは前段のバイポーラト
ランジスタと並列に構成されることになり、後段のバイ
ポーラトランジスタのベース電流を増大させる作用を持
つ。
【0031】第二の補助ユニポーラトランジスタは、対
応するバイポーラトランジスタと並列に構成されること
になり、特に低電密度領域で半導体装置のオン電圧を低
減する作用をもつ。
応するバイポーラトランジスタと並列に構成されること
になり、特に低電密度領域で半導体装置のオン電圧を低
減する作用をもつ。
【0032】第一の補助ユニポーラトランジスタと第二
の補助ユニポーラトランジスタがあれば、両方の作用を
併せ持つ半導体装置となる。
の補助ユニポーラトランジスタがあれば、両方の作用を
併せ持つ半導体装置となる。
【0033】ダーリントン接続された後段のバイポーラ
トランジスタの面積が前段のバイポーラトランジスタの
面積より大きいものとする。
トランジスタの面積が前段のバイポーラトランジスタの
面積より大きいものとする。
【0034】前段のバイポーラトランジスタの主電流を
ベース電流として、後段のバイポーラトランジスタが駆
動されるので、後段のバイポーラトランジスタの面積は
前段のそれより大きくするのが良い。
ベース電流として、後段のバイポーラトランジスタが駆
動されるので、後段のバイポーラトランジスタの面積は
前段のそれより大きくするのが良い。
【0035】第一のユニポーラトランジスタと第二のユ
ニポーラトランジスタのいずれか一方がnチャネルMO
Sトランジスタであり、他方がpチャネルMOSトラン
ジスタであるものとすれば、信号の極性により一方はオ
ンに他方はオフにできるので、一つの信号により第一の
ユニポーラトランジスタと第二のユニポーラトランジス
タとを制御できる。
ニポーラトランジスタのいずれか一方がnチャネルMO
Sトランジスタであり、他方がpチャネルMOSトラン
ジスタであるものとすれば、信号の極性により一方はオ
ンに他方はオフにできるので、一つの信号により第一の
ユニポーラトランジスタと第二のユニポーラトランジス
タとを制御できる。
【0036】第一のユニポーラトランジスタがnチャネ
ルMOSトランジスタであり、第二のユニポーラトラン
ジスタがpチャネルMOSトランジスタであり、バイポ
ーラトランジスタがnpnトランジスタであり、補助ユ
ニポーラトランジスタがnチャネルMOSトランジスタ
である組み合わせ、または、第一のユニポーラトランジ
スタがpチャネルMOSトランジスタであり、第二のユ
ニポーラトランジスタがnチャネルMOSトランジスタ
であり、バイポーラトランジスタがpnpトランジスタ
であり、補助ユニポーラトランジスタがpチャネルMO
Sトランジスタである組み合わせとすれば、信号制御装
置を一つにし、信号の極性をかえることにより、第一の
ユニポーラトランジスタ、第二のユニポーラトランジス
タ、補助ユニポーラトランジスタを制御できる。
ルMOSトランジスタであり、第二のユニポーラトラン
ジスタがpチャネルMOSトランジスタであり、バイポ
ーラトランジスタがnpnトランジスタであり、補助ユ
ニポーラトランジスタがnチャネルMOSトランジスタ
である組み合わせ、または、第一のユニポーラトランジ
スタがpチャネルMOSトランジスタであり、第二のユ
ニポーラトランジスタがnチャネルMOSトランジスタ
であり、バイポーラトランジスタがpnpトランジスタ
であり、補助ユニポーラトランジスタがpチャネルMO
Sトランジスタである組み合わせとすれば、信号制御装
置を一つにし、信号の極性をかえることにより、第一の
ユニポーラトランジスタ、第二のユニポーラトランジス
タ、補助ユニポーラトランジスタを制御できる。
【0037】第二のユニポーラトランジスタがpチャネ
ルMOSトランジスタの場合はp型ソース領域またはp
型ドレイン領域の少なくとも一方の中にn型補助ソース
領域を形成した補助ユニポーラトランジスタとし、第二
のユニポーラトランジスタがnチャネルMOSトランジ
スタの場合はn型ソース領域またはn型ドレイン領域の
少なくとも一方の中にp型補助ソース領域を形成した補
助ユニポーラトランジスタとする。
ルMOSトランジスタの場合はp型ソース領域またはp
型ドレイン領域の少なくとも一方の中にn型補助ソース
領域を形成した補助ユニポーラトランジスタとし、第二
のユニポーラトランジスタがnチャネルMOSトランジ
スタの場合はn型ソース領域またはn型ドレイン領域の
少なくとも一方の中にp型補助ソース領域を形成した補
助ユニポーラトランジスタとする。
【0038】そのようにすれば、第二のユニポーラトラ
ンジスタと補助ユニポーラトランジスタとを一体にで
き、ゲート電極層を共通にできる。
ンジスタと補助ユニポーラトランジスタとを一体にで
き、ゲート電極層を共通にできる。
【0039】第一のユニポーラトランジスタ、第二のユ
ニポーラトランジスタと補助ユニポーラトランジスタの
ゲートとを接続すれば、信号制御装置を一つにすること
ができる。
ニポーラトランジスタと補助ユニポーラトランジスタの
ゲートとを接続すれば、信号制御装置を一つにすること
ができる。
【0040】第一、第二のユニポーラトランジスタ、バ
イポーラトランジスタ、補助ユニポーラトランジスタお
よびそれらの相互接続配線を一つの半導体基板上に形成
すれば、個別素子を組み合わせる場合に比べ、配線が一
括してでき、しんらいせいが高められる。
イポーラトランジスタ、補助ユニポーラトランジスタお
よびそれらの相互接続配線を一つの半導体基板上に形成
すれば、個別素子を組み合わせる場合に比べ、配線が一
括してでき、しんらいせいが高められる。
【0041】第一導電型の高比抵抗半導体基板に、その
基板をドレイン層とする第一のユニポーラトランジスタ
と、その基板をコレクタ層とするバイポーラトランジス
タと、その基板をベース層とする第二のユニポーラトラ
ンジスタとを有するものとすれば、基板内の形成が容易
であり、チップ面積を縮減できる。
基板をドレイン層とする第一のユニポーラトランジスタ
と、その基板をコレクタ層とするバイポーラトランジス
タと、その基板をベース層とする第二のユニポーラトラ
ンジスタとを有するものとすれば、基板内の形成が容易
であり、チップ面積を縮減できる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら実施例
に基づき本発明の実施の形態を説明する。以下の実施例
では、主に第一のユニポーラトランジスタをnチャネル
MOSトランジスタ、第二のユニポーラトランジスタを
pチャネルMOSトランジスタ、バイポーラトランジス
タをnpnトランジスタとし、さらに第1導電型をn
型,第2導電型をp型とした例を示すが、逆の導電型の
構成とすることも可能である。
に基づき本発明の実施の形態を説明する。以下の実施例
では、主に第一のユニポーラトランジスタをnチャネル
MOSトランジスタ、第二のユニポーラトランジスタを
pチャネルMOSトランジスタ、バイポーラトランジス
タをnpnトランジスタとし、さらに第1導電型をn
型,第2導電型をp型とした例を示すが、逆の導電型の
構成とすることも可能である。
【0043】[実施例1]図1は、本発明第一の実施例
の半導体装置の等価回路図である。npnトランジスタ
BT1のコレクタC・ベースB間、エミッタE・ベース
B間にそれぞれnチャネルMOSトランジスタUT1、
pチャネルMOSトランジスタUT2のドレイン・ソー
スが接続されている。nチャネルMOSトランジスタU
T1およびpチャネルMOSトランジスタUT2のゲー
トは共通にされG端子に接続されている。
の半導体装置の等価回路図である。npnトランジスタ
BT1のコレクタC・ベースB間、エミッタE・ベース
B間にそれぞれnチャネルMOSトランジスタUT1、
pチャネルMOSトランジスタUT2のドレイン・ソー
スが接続されている。nチャネルMOSトランジスタU
T1およびpチャネルMOSトランジスタUT2のゲー
トは共通にされG端子に接続されている。
【0044】図17の等価回路図と異なっている点は、
コレクタCとpチャネルMOSトランジスタUT2のソ
ース、ドレイン間にそれぞれnチャネルMOSトランジ
スタUT21、UT22が接続されている点である。
コレクタCとpチャネルMOSトランジスタUT2のソ
ース、ドレイン間にそれぞれnチャネルMOSトランジ
スタUT21、UT22が接続されている点である。
【0045】図2は、図1の等価回路図をモノリシック
に実現した半導体装置の模擬的な部分断面図である。図
の左側から右へ第一のユニポーラトランジスタであるn
チャネルMOSトランジスタUT1、npnトランジス
タBT1、nチャネルMOSトランジスタUT21、p
チャネルMOSトランジスタUT2、nチャネルMOS
トランジスタUT22の各部分である。図に示したの
は、基本的な部分であって、他に主に半導体装置の周辺
部分に耐圧を担う部分があるが、本発明の本質に関わる
部分では無いので省略している。
に実現した半導体装置の模擬的な部分断面図である。図
の左側から右へ第一のユニポーラトランジスタであるn
チャネルMOSトランジスタUT1、npnトランジス
タBT1、nチャネルMOSトランジスタUT21、p
チャネルMOSトランジスタUT2、nチャネルMOS
トランジスタUT22の各部分である。図に示したの
は、基本的な部分であって、他に主に半導体装置の周辺
部分に耐圧を担う部分があるが、本発明の本質に関わる
部分では無いので省略している。
【0046】半導体基板は、低抵抗率のn+ コレクタ層
1上に高抵抗率のnドリフト層2が積層されたものであ
る。例えば、耐圧1600V級の実施例1の半導体装置
は、0.004Ω・cm、厚さ250μmのn+ コレク
タ層1上に、50Ω・cm、厚さ80μmのnドリフト
層2を積層したエピタキシャルウェハを使用した。nド
リフト層2の表面層に、nチャネルMOSトランジスタ
UT1のpウェル領域3、npnトランジスタBT1の
pベース領域4、pチャネルMOSトランジスタUT2
のp+ ドレイン領域5が形成されている。そのpウェル
領域3内にはn + ソース領域6が、pベース領域4内に
は、n+ エミッタ領域7とn+ 補助ソース領域6aが、
p+ ドレイン領域5内にはn+ 補助ソース領域6bがそ
れぞれ形成されている。例えば、pウェル領域3、pベ
ース領域4、p+ ドレイン領域5の拡散深さは5μm、
n+ ソース領域6、n+ 補助ソース領域6a、n+ 補助
ソース領域6bの拡散深さは0.3μmであり、n+ エ
ミッタ領域7の拡散深さは2.5μmである。n+ ソー
ス領域6、n+ 補助ソース領域6a、n+ 補助ソース領
域6b、n+ エミッタ領域7の拡散深さは、実験により
決められた値である。
1上に高抵抗率のnドリフト層2が積層されたものであ
る。例えば、耐圧1600V級の実施例1の半導体装置
は、0.004Ω・cm、厚さ250μmのn+ コレク
タ層1上に、50Ω・cm、厚さ80μmのnドリフト
層2を積層したエピタキシャルウェハを使用した。nド
リフト層2の表面層に、nチャネルMOSトランジスタ
UT1のpウェル領域3、npnトランジスタBT1の
pベース領域4、pチャネルMOSトランジスタUT2
のp+ ドレイン領域5が形成されている。そのpウェル
領域3内にはn + ソース領域6が、pベース領域4内に
は、n+ エミッタ領域7とn+ 補助ソース領域6aが、
p+ ドレイン領域5内にはn+ 補助ソース領域6bがそ
れぞれ形成されている。例えば、pウェル領域3、pベ
ース領域4、p+ ドレイン領域5の拡散深さは5μm、
n+ ソース領域6、n+ 補助ソース領域6a、n+ 補助
ソース領域6bの拡散深さは0.3μmであり、n+ エ
ミッタ領域7の拡散深さは2.5μmである。n+ ソー
ス領域6、n+ 補助ソース領域6a、n+ 補助ソース領
域6b、n+ エミッタ領域7の拡散深さは、実験により
決められた値である。
【0047】n+ ソース領域6とpウェル領域3に共通
に接触するソース電極8、pベース領域4の表面に接触
するベース電極9、n+ エミッタ領域7の表面に接触す
るエミッタ電極10、n+ 補助ソース領域6aとpベー
ス領域4の表面に共通に接触する補助ソース電極8a、
p+ ドレイン領域5とn+ 補助ソース領域6bとの表面
に共通に接触するドレイン電極11がそれぞれ設けられ
ている。
に接触するソース電極8、pベース領域4の表面に接触
するベース電極9、n+ エミッタ領域7の表面に接触す
るエミッタ電極10、n+ 補助ソース領域6aとpベー
ス領域4の表面に共通に接触する補助ソース電極8a、
p+ ドレイン領域5とn+ 補助ソース領域6bとの表面
に共通に接触するドレイン電極11がそれぞれ設けられ
ている。
【0048】n+ ソース領域6とnドリフト層2の表面
露出部とに挟まれたpウェル領域3の表面上にゲート酸
化膜12を介してnチャネルMOSトランジスタUT1
のゲート電極層13が、また、pベース領域4とp+ ド
レイン領域5とに挟まれたnドリフト層2の表面上にゲ
ート酸化膜14を介してpチャネルMOSトランジスタ
UT2のゲート電極層15が設けられている。
露出部とに挟まれたpウェル領域3の表面上にゲート酸
化膜12を介してnチャネルMOSトランジスタUT1
のゲート電極層13が、また、pベース領域4とp+ ド
レイン領域5とに挟まれたnドリフト層2の表面上にゲ
ート酸化膜14を介してpチャネルMOSトランジスタ
UT2のゲート電極層15が設けられている。
【0049】pチャネルMOSトランジスタUT2のソ
ース領域であるpベース領域4およびp+ ドレイン領域
5内にそれぞれn+ 補助ソース領域6a、6bを形成し
たことにより、n+ 補助ソース領域6a、pベース領域
4、nドリフト層2からなるnチャネルMOSトランジ
スタUT21、およびn+ 補助ソース領域6b、p+ド
レイン領域5、nドリフト層2からなるnチャネルMO
SトランジスタUT22が構成される。そして、ゲート
電極層15はこれらのnチャネルMOSトランジスタU
T21、UT22のゲート電極層でもある。ゲート電極
層13、15は例えば多結晶シリコン膜からなり、その
上に接触する金属層のゲート電極が設けられて、G端子
に接続される。図のようにソース電極8は、ゲート電極
層13上に絶縁膜20を介して延長し、pベース領域4
の表面に設けられたベース電極9と一体としても良い。
n+ 補助ソース領域6aとpベース領域4の表面に共通
に接触して設けられた補助ソース電極8aは、ベース電
極9と接続される。n+ エミッタ領域7の表面に設けら
れたエミッタ電極10は、p+ ドレイン領域5の表面に
設けられたドレイン電極11と一緒にされてE端子に接
続されている。これらの電極は、例えばアルミニウム合
金のスパッタ蒸着とフォトリソグラフイによって形成さ
れる。n+ コレクタ層1の裏面には、コレクタ電極16
が設けられ、C端子に接続される。
ース領域であるpベース領域4およびp+ ドレイン領域
5内にそれぞれn+ 補助ソース領域6a、6bを形成し
たことにより、n+ 補助ソース領域6a、pベース領域
4、nドリフト層2からなるnチャネルMOSトランジ
スタUT21、およびn+ 補助ソース領域6b、p+ド
レイン領域5、nドリフト層2からなるnチャネルMO
SトランジスタUT22が構成される。そして、ゲート
電極層15はこれらのnチャネルMOSトランジスタU
T21、UT22のゲート電極層でもある。ゲート電極
層13、15は例えば多結晶シリコン膜からなり、その
上に接触する金属層のゲート電極が設けられて、G端子
に接続される。図のようにソース電極8は、ゲート電極
層13上に絶縁膜20を介して延長し、pベース領域4
の表面に設けられたベース電極9と一体としても良い。
n+ 補助ソース領域6aとpベース領域4の表面に共通
に接触して設けられた補助ソース電極8aは、ベース電
極9と接続される。n+ エミッタ領域7の表面に設けら
れたエミッタ電極10は、p+ ドレイン領域5の表面に
設けられたドレイン電極11と一緒にされてE端子に接
続されている。これらの電極は、例えばアルミニウム合
金のスパッタ蒸着とフォトリソグラフイによって形成さ
れる。n+ コレクタ層1の裏面には、コレクタ電極16
が設けられ、C端子に接続される。
【0050】なお、実施例1の半導体装置は、通常の二
重拡散MOSトランジスタと同様のプロセスを用いて製
造することができる。
重拡散MOSトランジスタと同様のプロセスを用いて製
造することができる。
【0051】実施例1の半導体装置の動作を簡単に説明
する。エミッタ端子Eを接地し、コレクタ端子Cに正の
電圧を印加した状態で、ゲート端子Gにしきい値以上の
正の電圧を加えると、nチャネルMOSトランジスタU
T1がオンし、ベース電流がnpnトランジスタBT1
のベース電極9に供給されて、npnトランジスタBT
1がオンする。特にnpnトランジスタBT1のn+ エ
ミッタ領域7の拡散深さを、nチャネルMOSトランジ
スタUT1のn+ ソース領域6のそれより深くして、電
流増幅率を大きくし、オン抵抗の低減を図ることができ
る。なお、ゲート端子Gへの正の入力信号では、pチャ
ネルMOSトランジスタUT2はオンしない。
する。エミッタ端子Eを接地し、コレクタ端子Cに正の
電圧を印加した状態で、ゲート端子Gにしきい値以上の
正の電圧を加えると、nチャネルMOSトランジスタU
T1がオンし、ベース電流がnpnトランジスタBT1
のベース電極9に供給されて、npnトランジスタBT
1がオンする。特にnpnトランジスタBT1のn+ エ
ミッタ領域7の拡散深さを、nチャネルMOSトランジ
スタUT1のn+ ソース領域6のそれより深くして、電
流増幅率を大きくし、オン抵抗の低減を図ることができ
る。なお、ゲート端子Gへの正の入力信号では、pチャ
ネルMOSトランジスタUT2はオンしない。
【0052】ターンオフ時は、ゲート端子Gの電位をn
チャネルMOSトランジスタUT1のしきい値以下に下
げる。これにより、nチャネルMOSトランジスタUT
1はオフする。そして、npnトランジスタBT1のベ
ース電流の供給が止まり、npnトランジスタBT1が
オフする。さらに、ゲート端子Gに負の電圧を加えるこ
とにより、(pチャネルMOSトランジスタUT2のp
ソース領域である)pベース領域4とp+ ドレイン領域
5との間のnドリフト層2の表面層に反転層が形成さ
れ、pチャネルMOSトランジスタUT2がオンする。
するとpベース領域4に残る過剰の正孔は、反転層を通
じてドレイン電極11に引き抜かれるため、ターンオフ
が速やかにおこなわれ、高速動作が可能となる。
チャネルMOSトランジスタUT1のしきい値以下に下
げる。これにより、nチャネルMOSトランジスタUT
1はオフする。そして、npnトランジスタBT1のベ
ース電流の供給が止まり、npnトランジスタBT1が
オフする。さらに、ゲート端子Gに負の電圧を加えるこ
とにより、(pチャネルMOSトランジスタUT2のp
ソース領域である)pベース領域4とp+ ドレイン領域
5との間のnドリフト層2の表面層に反転層が形成さ
れ、pチャネルMOSトランジスタUT2がオンする。
するとpベース領域4に残る過剰の正孔は、反転層を通
じてドレイン電極11に引き抜かれるため、ターンオフ
が速やかにおこなわれ、高速動作が可能となる。
【0053】以上の基本的な動作は、従来の図17の回
路の半導体装置と同じであるが、本実施例においては、
pチャネルMOSトランジスタUT2部にnチャネルM
OSトランジスタUT21、UT22を導入したことに
より、次の作用が得られる。
路の半導体装置と同じであるが、本実施例においては、
pチャネルMOSトランジスタUT2部にnチャネルM
OSトランジスタUT21、UT22を導入したことに
より、次の作用が得られる。
【0054】nチャネルMOSトランジスタUT21
は、npnトランジスタBT1のコレクタ・ベース間に
接続されたことになり、縦型のMOSトランジスタとし
てnチャネルMOSトランジスタUT1と並列状態にあ
る。従って、nチャネルMOSトランジスタUT1と同
じく、npnトランジスタBT1のベース電流を供給す
ることになり、従来より大きなベース電流を供給でき
る。
は、npnトランジスタBT1のコレクタ・ベース間に
接続されたことになり、縦型のMOSトランジスタとし
てnチャネルMOSトランジスタUT1と並列状態にあ
る。従って、nチャネルMOSトランジスタUT1と同
じく、npnトランジスタBT1のベース電流を供給す
ることになり、従来より大きなベース電流を供給でき
る。
【0055】nチャネルMOSトランジスタUT22
は、npnトランジスタBT1のコレクタ・エミッタ間
に接続されたことになる。従って、npnトランジスタ
BT1とnチャネルMOSトランジスタUT22と並列
状態にある。
は、npnトランジスタBT1のコレクタ・エミッタ間
に接続されたことになる。従って、npnトランジスタ
BT1とnチャネルMOSトランジスタUT22と並列
状態にある。
【0056】また、素子のオフ状態ではゲート電圧を負
の電圧に印加するが、n+ 補助ソース領域6a、6bを
導入しても、問題なくpチャネルMOSトランジスタと
して動作し、npnトランジスタBT1のベース電流が
エミッタに引き抜かれる。
の電圧に印加するが、n+ 補助ソース領域6a、6bを
導入しても、問題なくpチャネルMOSトランジスタと
して動作し、npnトランジスタBT1のベース電流が
エミッタに引き抜かれる。
【0057】図3は、実施例1の半導体装置の電流−電
圧特性図であり、横軸は電圧、縦軸は電流密度である。
比較のため従来の図17の等価回路の半導体装置(比較
例1)の特性をも示した。
圧特性図であり、横軸は電圧、縦軸は電流密度である。
比較のため従来の図17の等価回路の半導体装置(比較
例1)の特性をも示した。
【0058】表1は、電流密度5A/cm2 でのオン電
圧の比較である。
圧の比較である。
【0059】
【表1】 実施例1の半導体装置の方が低いオン電圧を示すことが
わかる。これは、主にnチャネルMOSトランジスタU
T1に加えて、それと並列なnチャネルMOSトランジ
スタUT21により、npnトランジスタBT1に大き
なベース電流が供給されるためである。また、図3では
顕著に見られないが、nチャネルMOSトランジスタU
T22は、バイポーラトランジスタBT1と並列に構成
されることになるので、低電流密度領域でのオン電圧の
低減に寄与している。
わかる。これは、主にnチャネルMOSトランジスタU
T1に加えて、それと並列なnチャネルMOSトランジ
スタUT21により、npnトランジスタBT1に大き
なベース電流が供給されるためである。また、図3では
顕著に見られないが、nチャネルMOSトランジスタU
T22は、バイポーラトランジスタBT1と並列に構成
されることになるので、低電流密度領域でのオン電圧の
低減に寄与している。
【0060】[実施例2]図4は、本発明第二の実施例
の半導体装置の等価回路図である。出力段としてのバイ
ポーラトランジスタがnpnトランジスタBT1、BT
2からなるダーリントントランジスタとなっている。そ
して第一段npnトランジスタBT1のコレクタC・ベ
ースB間にnチャネルMOSトランジスタUT1のドレ
イン・ソースが接続され、BT1のベースBと第二段n
pnトランジスタBT2のエミッタE間、BT2のベー
スB・エミッタE間にそれぞれpチャネルMOSトラン
ジスタUT2、UT3のドレイン・ソースが接続されて
いる。nチャネルMOSトランジスタUT1およびpチ
ャネルMOSトランジスタUT2、UT3のゲートは共
通にされG端子に接続されている。すなわちダーリント
ン接続された二段のnpnトランジスタBT1、BT2
のベースBと後段のnpnトランジスタBT2のエミッ
タEとの間にそれぞれ対応するpチャネルMOSトラン
ジスタUT2、UT3が接続されていることになる。
の半導体装置の等価回路図である。出力段としてのバイ
ポーラトランジスタがnpnトランジスタBT1、BT
2からなるダーリントントランジスタとなっている。そ
して第一段npnトランジスタBT1のコレクタC・ベ
ースB間にnチャネルMOSトランジスタUT1のドレ
イン・ソースが接続され、BT1のベースBと第二段n
pnトランジスタBT2のエミッタE間、BT2のベー
スB・エミッタE間にそれぞれpチャネルMOSトラン
ジスタUT2、UT3のドレイン・ソースが接続されて
いる。nチャネルMOSトランジスタUT1およびpチ
ャネルMOSトランジスタUT2、UT3のゲートは共
通にされG端子に接続されている。すなわちダーリント
ン接続された二段のnpnトランジスタBT1、BT2
のベースBと後段のnpnトランジスタBT2のエミッ
タEとの間にそれぞれ対応するpチャネルMOSトラン
ジスタUT2、UT3が接続されていることになる。
【0061】図18の等価回路図と異なっている点は、
コレクタCとpチャネルMOSトランジスタUT2のソ
ース、ドレインとの間にそれぞれnチャネルMOSトラ
ンジスタUT21、UT22が接続されている点であ
る。
コレクタCとpチャネルMOSトランジスタUT2のソ
ース、ドレインとの間にそれぞれnチャネルMOSトラ
ンジスタUT21、UT22が接続されている点であ
る。
【0062】図5は、図4の等価回路図をモノリシック
に実現した半導体装置の模擬的な部分断面図である。図
の左側から右へ第一のユニポーラトランジスタであるn
チャネルMOSトランジスタUT1、npnトランジス
タBT1、nチャネルMOSトランジスタUT21、p
チャネルMOSトランジスタUT2、nチャネルMOS
トランジスタUT22、npnトランジスタBT2、p
チャネルMOSトランジスタUT3に対応している。
に実現した半導体装置の模擬的な部分断面図である。図
の左側から右へ第一のユニポーラトランジスタであるn
チャネルMOSトランジスタUT1、npnトランジス
タBT1、nチャネルMOSトランジスタUT21、p
チャネルMOSトランジスタUT2、nチャネルMOS
トランジスタUT22、npnトランジスタBT2、p
チャネルMOSトランジスタUT3に対応している。
【0063】実施例1の半導体装置と比較して付加され
ているのは第二段npnトランジスタBT2とpチャネ
ルMOSトランジスタUT3とである。すなわち、図1
の構造に更にnドリフト層2の表面層に第二段npnト
ランジスタBT2のpベース領域4aトランジスタとn
+ エミッタ領域7aとが加えられ、ベース電極9a、エ
ミッタ10aが設けられている。またpチャネルMOS
トランジスタUT3のp+ ドレイン領域5aとドレイン
電極11aとが加えられている。pベース領域4aとp
+ ドレイン領域5aとに挟まれたnドリフト層2の表面
上にゲート絶縁膜14aを介してゲート電極層15aが
設けられ、G端子に接続されている。
ているのは第二段npnトランジスタBT2とpチャネ
ルMOSトランジスタUT3とである。すなわち、図1
の構造に更にnドリフト層2の表面層に第二段npnト
ランジスタBT2のpベース領域4aトランジスタとn
+ エミッタ領域7aとが加えられ、ベース電極9a、エ
ミッタ10aが設けられている。またpチャネルMOS
トランジスタUT3のp+ ドレイン領域5aとドレイン
電極11aとが加えられている。pベース領域4aとp
+ ドレイン領域5aとに挟まれたnドリフト層2の表面
上にゲート絶縁膜14aを介してゲート電極層15aが
設けられ、G端子に接続されている。
【0064】第一段npnトランジスタBT1は、第二
段npnトランジスタBT2のベース電流を供給するト
ランジスタであるから、その面積は第二段npnトラン
ジスタBT2より小さくてよい。また、第一段pチャネ
ルMOSトランジスタUT2、第二段pチャネルMOS
トランジスタUT3は、それぞれ第一段npnトランジ
スタBT1、第二段npnトランジスタBT2からオフ
時にキャリアを排出するトランジスタであるから、第二
段pチャネルMOSトランジスタUT3の面積は、第一
段pチャネルMOSトランジスタUT2より大きくす
る。
段npnトランジスタBT2のベース電流を供給するト
ランジスタであるから、その面積は第二段npnトラン
ジスタBT2より小さくてよい。また、第一段pチャネ
ルMOSトランジスタUT2、第二段pチャネルMOS
トランジスタUT3は、それぞれ第一段npnトランジ
スタBT1、第二段npnトランジスタBT2からオフ
時にキャリアを排出するトランジスタであるから、第二
段pチャネルMOSトランジスタUT3の面積は、第一
段pチャネルMOSトランジスタUT2より大きくす
る。
【0065】実施例2の半導体装置の動作を簡単に説明
する。エミッタ端子Eを接地し、コレクタ端子Cに正の
電圧を印加した状態で、ゲート端子Gにしきい値以上の
正の電圧を加えると、nチャネルMOSトランジスタU
T1がオンし、ベース電流がnpnトランジスタBT1
のベース電極9に供給されて、npnトランジスタBT
1がオンする。このnpnトランジスタBT1のコレク
タ電流がnpnトランジスタBT2のベース電極9aに
供給されて、npnトランジスタBT2がオンする。従
って、この半導体装置は、オン時には、伝導度変調が起
きて、低いオン抵抗となる。第二段npnトランジスタ
BT2には、大きなベース電流が供給されるので、オン
電圧は実施例1の場合より一層低くなる。特にnpnト
ランジスタBT1のn+ エミッタ領域7の拡散深さを、
nチャネルMOSトランジスタUT1のn+ ソース領域
6のそれより深くして、電流増幅率を大きくし、オン抵
抗の低減を図ることができる。なお、ゲート端子Gへの
正の入力信号ては、pチャネルMOSトランジスタUT
2はオンしない。
する。エミッタ端子Eを接地し、コレクタ端子Cに正の
電圧を印加した状態で、ゲート端子Gにしきい値以上の
正の電圧を加えると、nチャネルMOSトランジスタU
T1がオンし、ベース電流がnpnトランジスタBT1
のベース電極9に供給されて、npnトランジスタBT
1がオンする。このnpnトランジスタBT1のコレク
タ電流がnpnトランジスタBT2のベース電極9aに
供給されて、npnトランジスタBT2がオンする。従
って、この半導体装置は、オン時には、伝導度変調が起
きて、低いオン抵抗となる。第二段npnトランジスタ
BT2には、大きなベース電流が供給されるので、オン
電圧は実施例1の場合より一層低くなる。特にnpnト
ランジスタBT1のn+ エミッタ領域7の拡散深さを、
nチャネルMOSトランジスタUT1のn+ ソース領域
6のそれより深くして、電流増幅率を大きくし、オン抵
抗の低減を図ることができる。なお、ゲート端子Gへの
正の入力信号ては、pチャネルMOSトランジスタUT
2はオンしない。
【0066】ターンオフ時は、ゲート端子Gの電位をn
チャネルMOSトランジスタUT1のしきい値以下に下
げる。これにより、nチャネルMOSトランジスタUT
1はオフする。そして、npnトランジスタBT1のベ
ース電流の供給が止まり、npnトランジスタBT1が
オフする。さらに、ゲート端子Gに負の電圧を加えるこ
とにより、(pチャネルMOSトランジスタUT2のp
ソース領域である)pベース領域4とp+ ドレイン領域
5、およびpベース領域4aとp+ ドレイン領域5aと
の間のnドリフト層2の表面層に反転層が形成され、p
チャネルMOSトランジスタUT2、UT3がオンす
る。するとpベース領域4、4aに残る過剰の正孔は、
反転層を通じてドレイン電極11、11aに引き抜かれ
るため、ターンオフが速やかにおこなわれ、高速動作が
可能となる。
チャネルMOSトランジスタUT1のしきい値以下に下
げる。これにより、nチャネルMOSトランジスタUT
1はオフする。そして、npnトランジスタBT1のベ
ース電流の供給が止まり、npnトランジスタBT1が
オフする。さらに、ゲート端子Gに負の電圧を加えるこ
とにより、(pチャネルMOSトランジスタUT2のp
ソース領域である)pベース領域4とp+ ドレイン領域
5、およびpベース領域4aとp+ ドレイン領域5aと
の間のnドリフト層2の表面層に反転層が形成され、p
チャネルMOSトランジスタUT2、UT3がオンす
る。するとpベース領域4、4aに残る過剰の正孔は、
反転層を通じてドレイン電極11、11aに引き抜かれ
るため、ターンオフが速やかにおこなわれ、高速動作が
可能となる。
【0067】バイポーラトランジスタを加えてダーリン
トン接続することにより後段のバイポーラトランジスタ
のベース電流が大きくなるためオン電圧は低下し、それ
ぞれのバイポーラトランジスタにpチャネルMOSトラ
ンジスタを接続することにより、バイポーラトランジス
タの段数が増してもターンオフストレージ時間の増加が
なく、高速のスイッチングが可能である。
トン接続することにより後段のバイポーラトランジスタ
のベース電流が大きくなるためオン電圧は低下し、それ
ぞれのバイポーラトランジスタにpチャネルMOSトラ
ンジスタを接続することにより、バイポーラトランジス
タの段数が増してもターンオフストレージ時間の増加が
なく、高速のスイッチングが可能である。
【0068】以上の基本的な動作は、従来の図18の回
路の半導体装置と同じであるが、本実施例においては、
pチャネルMOSトランジスタUT2部にnチャネルM
OSトランジスタUT21、UT22を導入したことに
より、次の作用が得られる。
路の半導体装置と同じであるが、本実施例においては、
pチャネルMOSトランジスタUT2部にnチャネルM
OSトランジスタUT21、UT22を導入したことに
より、次の作用が得られる。
【0069】nチャネルMOSトランジスタUT21
は、npnトランジスタBT1のコレクタ・ベース間に
接続されたことになり、nチャネルMOSトランジスタ
UT1と並列状態にある。従って、nチャネルMOSト
ランジスタUT1と同じく、npnトランジスタBT1
のベース電流を供給することになり、従来より大きなベ
ース電流を供給できる。
は、npnトランジスタBT1のコレクタ・ベース間に
接続されたことになり、nチャネルMOSトランジスタ
UT1と並列状態にある。従って、nチャネルMOSト
ランジスタUT1と同じく、npnトランジスタBT1
のベース電流を供給することになり、従来より大きなベ
ース電流を供給できる。
【0070】nチャネルMOSトランジスタUT22
は、npnトランジスタBT1のコレクタ・エミッタ間
に接続されたことになる。従って、npnトランジスタ
BT1とnチャネルMOSトランジスタUT22と並列
状態にある。
は、npnトランジスタBT1のコレクタ・エミッタ間
に接続されたことになる。従って、npnトランジスタ
BT1とnチャネルMOSトランジスタUT22と並列
状態にある。
【0071】図6は、本実施例2の半導体装置と従来の
図18の回路の半導体装置(比較例2)における電流−
電圧特性を比較した図である。
図18の回路の半導体装置(比較例2)における電流−
電圧特性を比較した図である。
【0072】本実施例2の半導体装置の方が低いオン電
圧を示すことがわかる。これは、主にnチャネルMOS
トランジスタUT1に加えて、それと並列なnチャネル
MOSトランジスタUT21により、npnトランジス
タBT1に大きなベース電流が供給されるためである。
圧を示すことがわかる。これは、主にnチャネルMOS
トランジスタUT1に加えて、それと並列なnチャネル
MOSトランジスタUT21により、npnトランジス
タBT1に大きなベース電流が供給されるためである。
【0073】[実施例3]図7は、本発明第三の実施例
の半導体装置の等価回路図である。出力段としてのバイ
ポーラトランジスタがnpnトランジスタBT1、BT
2からなるダーリントントランジスタとなっているの
は、実施例2と同じであるが、図4の等価回路図と異な
っている点は、コレクタCと第二段pチャネルMOSト
ランジスタUT3のソース、ドレインとの間にもnチャ
ネルMOSトランジスタUT31、UT32が接続され
ている点である。
の半導体装置の等価回路図である。出力段としてのバイ
ポーラトランジスタがnpnトランジスタBT1、BT
2からなるダーリントントランジスタとなっているの
は、実施例2と同じであるが、図4の等価回路図と異な
っている点は、コレクタCと第二段pチャネルMOSト
ランジスタUT3のソース、ドレインとの間にもnチャ
ネルMOSトランジスタUT31、UT32が接続され
ている点である。
【0074】図8は、図7の等価回路図をモノリシック
に実現した半導体装置の模擬的な部分断面図である。図
の左側から右へ第一のユニポーラトランジスタであるn
チャネルMOSトランジスタUT1、npnトランジス
タBT1、nチャネルMOSトランジスタUT21、p
チャネルMOSトランジスタUT2、nチャネルMOS
トランジスタUT22、npnトランジスタBT2、n
チャネルMOSトランジスタUT31、pチャネルMO
SトランジスタUT3、nチャネルMOSトランジスタ
UT32に対応している。
に実現した半導体装置の模擬的な部分断面図である。図
の左側から右へ第一のユニポーラトランジスタであるn
チャネルMOSトランジスタUT1、npnトランジス
タBT1、nチャネルMOSトランジスタUT21、p
チャネルMOSトランジスタUT2、nチャネルMOS
トランジスタUT22、npnトランジスタBT2、n
チャネルMOSトランジスタUT31、pチャネルMO
SトランジスタUT3、nチャネルMOSトランジスタ
UT32に対応している。
【0075】すなわち、図5の構造に更に第二段pチャ
ネルMOSトランジスタUT3のソース領域である第二
段npnトランジスタBT2のpベース領域4a内にn
+ 補助ソース領域4c、p+ ドレイン領域5a内にn+
補助ソース領域4dが加えられ、補助ソース電極8bが
設けられている。
ネルMOSトランジスタUT3のソース領域である第二
段npnトランジスタBT2のpベース領域4a内にn
+ 補助ソース領域4c、p+ ドレイン領域5a内にn+
補助ソース領域4dが加えられ、補助ソース電極8bが
設けられている。
【0076】基本的な動作は、実施例2の半導体装置と
ほぼ同じであるが、本実施例においては、pチャネルM
OSトランジスタUT3部にnチャネルMOSトランジ
スタUT31、UT32を導入したことにより、更に次
の作用が得られる。
ほぼ同じであるが、本実施例においては、pチャネルM
OSトランジスタUT3部にnチャネルMOSトランジ
スタUT31、UT32を導入したことにより、更に次
の作用が得られる。
【0077】nチャネルMOSトランジスタUT31
は、第一段npnトランジスタBT1と共に第二段np
nトランジスタBT2のベース電流を供給する。また、
nチャネルMOSトランジスタUT32は後段のnpn
トランジスタBT2と並列接続されたことになる。
は、第一段npnトランジスタBT1と共に第二段np
nトランジスタBT2のベース電流を供給する。また、
nチャネルMOSトランジスタUT32は後段のnpn
トランジスタBT2と並列接続されたことになる。
【0078】図6に、本実施例3の半導体装置の電流−
電圧特性をも示した。本実施例3のオン電圧は、実施例
2のそれより一層低くなっていることが分かる。これ
は、最終段pnpトランジスタBT2のベース電流の大
きさの違いによるところが大きい。
電圧特性をも示した。本実施例3のオン電圧は、実施例
2のそれより一層低くなっていることが分かる。これ
は、最終段pnpトランジスタBT2のベース電流の大
きさの違いによるところが大きい。
【0079】表2は、実施例2、3および比較例2の半
導体装置の電流密度5A/cm2 、20A/cm2 での
オン電圧の比較である。
導体装置の電流密度5A/cm2 、20A/cm2 での
オン電圧の比較である。
【0080】
【表2】 実施例2、3の半導体装置は、比較例の半導体装置より
低いオン電圧を示すことがわかる。実施例2、3の半導
体装置は低い電流密度では、オン電圧に余り差が無い
が、高い電流密度においては差が大きくなり、実施例3
の半導体装置のほうが明らかに優れている。
低いオン電圧を示すことがわかる。実施例2、3の半導
体装置は低い電流密度では、オン電圧に余り差が無い
が、高い電流密度においては差が大きくなり、実施例3
の半導体装置のほうが明らかに優れている。
【0081】[実施例4]図9は、本発明第四の実施例
の半導体装置の等価回路図である。出力段としてのバイ
ポーラトランジスタがnpnトランジスタBT1、BT
2、BT3からなる三段のダーリントントランジスタと
なっている。そして第一段npnトランジスタBT1の
コレクタC・ベースB間にnチャネルMOSトランジス
タUT1のドレイン・ソースが接続され、BT1のベー
スBと第二段npnトランジスタBT2のエミッタE
間、BT2のベースB・エミッタE間、BT3のベース
B・エミッタE間にそれぞれpチャネルMOSトランジ
スタUT2、UT3、UT4のドレイン・ソースが接続
されている。nチャネルMOSトランジスタUT1およ
びpチャネルMOSトランジスタUT2、UT3、UT
4のゲートは共通にされG端子に接続されている。すな
わちダーリントン接続された三段のnpnトランジスタ
BT1、BT2、BT3のベースBと最終段のnpnト
ランジスタBT3のエミッタEとの間にそれぞれ対応す
るpチャネルMOSトランジスタUT2、UT3、UT
4が接続されていることになる。
の半導体装置の等価回路図である。出力段としてのバイ
ポーラトランジスタがnpnトランジスタBT1、BT
2、BT3からなる三段のダーリントントランジスタと
なっている。そして第一段npnトランジスタBT1の
コレクタC・ベースB間にnチャネルMOSトランジス
タUT1のドレイン・ソースが接続され、BT1のベー
スBと第二段npnトランジスタBT2のエミッタE
間、BT2のベースB・エミッタE間、BT3のベース
B・エミッタE間にそれぞれpチャネルMOSトランジ
スタUT2、UT3、UT4のドレイン・ソースが接続
されている。nチャネルMOSトランジスタUT1およ
びpチャネルMOSトランジスタUT2、UT3、UT
4のゲートは共通にされG端子に接続されている。すな
わちダーリントン接続された三段のnpnトランジスタ
BT1、BT2、BT3のベースBと最終段のnpnト
ランジスタBT3のエミッタEとの間にそれぞれ対応す
るpチャネルMOSトランジスタUT2、UT3、UT
4が接続されていることになる。
【0082】図19の等価回路図と異なっている点は、
コレクタCとpチャネルMOSトランジスタUT2のソ
ース、ドレイン間にそれぞれnチャネルMOSトランジ
スタUT21、UT22が接続されている点である。
コレクタCとpチャネルMOSトランジスタUT2のソ
ース、ドレイン間にそれぞれnチャネルMOSトランジ
スタUT21、UT22が接続されている点である。
【0083】図9の等価回路図をモノリシックに実現す
るには、図5の部分断面図に更にnドリフト層2の表面
層に、npnトランジスタBT3のpベース領域と、そ
の内部にn+ エミッタ領域を形成し、エミッタ電極を設
け、pチャネルMOSトランジスタUT4のp+ ドレイ
ン領域とゲート構造を設け適宜接続すればよい。
るには、図5の部分断面図に更にnドリフト層2の表面
層に、npnトランジスタBT3のpベース領域と、そ
の内部にn+ エミッタ領域を形成し、エミッタ電極を設
け、pチャネルMOSトランジスタUT4のp+ ドレイ
ン領域とゲート構造を設け適宜接続すればよい。
【0084】第一段npnトランジスタBT1は、第二
段npnトランジスタBT2のベース電流を供給するト
ランジスタであり、第二段npnトランジスタBT2
は、第三段npnトランジスタBT3のベース電流を供
給するトランジスタであるから、第一段npnトランジ
スタBT1の面積は第二段npnトランジスタBT2よ
り小さくてよく、第二段npnトランジスタBT2の面
積は第三段npnトランジスタBT3より小さくてよく
い。また、第一段pチャネルMOSトランジスタUT
2、第二段pチャネルMOSトランジスタUT3、第三
段pチャネルMOSトランジスタUT4は、それぞれ第
一段npnトランジスタBT1、第二段npnトランジ
スタBT2、第三段npnトランジスタBT3からオフ
時にキャリアを排出するトランジスタであるから、第三
段pチャネルMOSトランジスタUT3の面積は、第二
段pチャネルMOSトランジスタUT2より大きく、第
二段pチャネルMOSトランジスタUT3の面積は、第
一段pチャネルMOSトランジスタUT2より大きくす
る。
段npnトランジスタBT2のベース電流を供給するト
ランジスタであり、第二段npnトランジスタBT2
は、第三段npnトランジスタBT3のベース電流を供
給するトランジスタであるから、第一段npnトランジ
スタBT1の面積は第二段npnトランジスタBT2よ
り小さくてよく、第二段npnトランジスタBT2の面
積は第三段npnトランジスタBT3より小さくてよく
い。また、第一段pチャネルMOSトランジスタUT
2、第二段pチャネルMOSトランジスタUT3、第三
段pチャネルMOSトランジスタUT4は、それぞれ第
一段npnトランジスタBT1、第二段npnトランジ
スタBT2、第三段npnトランジスタBT3からオフ
時にキャリアを排出するトランジスタであるから、第三
段pチャネルMOSトランジスタUT3の面積は、第二
段pチャネルMOSトランジスタUT2より大きく、第
二段pチャネルMOSトランジスタUT3の面積は、第
一段pチャネルMOSトランジスタUT2より大きくす
る。
【0085】後段のバイポーラトランジスタの段数を増
やすことにより後段ほどベース電流が大きくなるためオ
ン電圧は低下し、それぞれのバイポーラトランジスタに
pチャネルMOSトランジスタを接続することにより、
バイポーラトランジスタの段数が増してもターンオフス
トレージ時間の増加がなく、高速のスイッチングが可能
である。
やすことにより後段ほどベース電流が大きくなるためオ
ン電圧は低下し、それぞれのバイポーラトランジスタに
pチャネルMOSトランジスタを接続することにより、
バイポーラトランジスタの段数が増してもターンオフス
トレージ時間の増加がなく、高速のスイッチングが可能
である。
【0086】図12は、本実施例4の半導体装置と従来
の図19の回路の半導体装置(比較例3)における電流
−電圧特性を比較した図である。本実施例4の半導体装
置でオン電圧が低くなっていることが分かる。これは実
施例1、2の半導体装置と同じ機構による。
の図19の回路の半導体装置(比較例3)における電流
−電圧特性を比較した図である。本実施例4の半導体装
置でオン電圧が低くなっていることが分かる。これは実
施例1、2の半導体装置と同じ機構による。
【0087】[実施例5]図10は、本発明第五の実施
例の半導体装置の等価回路図である。出力段としてのバ
イポーラトランジスタがnpnトランジスタBT1、B
T2、BT3からなる三段のダーリントントランジスタ
となっているのは、実施例4と同じであるが、図9の等
価回路図と異なっている点は、コレクタCと第二段pチ
ャネルMOSトランジスタUT3のソース、ドレイン間
にもnチャネルMOSトランジスタUT31、UT32
が接続されている点である。
例の半導体装置の等価回路図である。出力段としてのバ
イポーラトランジスタがnpnトランジスタBT1、B
T2、BT3からなる三段のダーリントントランジスタ
となっているのは、実施例4と同じであるが、図9の等
価回路図と異なっている点は、コレクタCと第二段pチ
ャネルMOSトランジスタUT3のソース、ドレイン間
にもnチャネルMOSトランジスタUT31、UT32
が接続されている点である。
【0088】図10の等価回路図をモノリシックに実現
するには、図8の部分断面図に更にnドリフト層2の表
面層に、npnトランジスタBT3のpベース領域と、
その内部にn+ エミッタ領域を形成し、エミッタ電極を
設け、pチャネルMOSトランジスタUT4のp+ ドレ
イン領域とゲート構造を設け適宜接続すればよい。
するには、図8の部分断面図に更にnドリフト層2の表
面層に、npnトランジスタBT3のpベース領域と、
その内部にn+ エミッタ領域を形成し、エミッタ電極を
設け、pチャネルMOSトランジスタUT4のp+ ドレ
イン領域とゲート構造を設け適宜接続すればよい。
【0089】図12に、本実施例5の半導体装置の電流
−電圧特性をも示した。本実施例5のオン電圧は、実施
例4の半導体装置のそれより一層低くなっていることが
分かる。これは、実施例4と同様にpnpトランジスタ
BT1のベース電流が増大しているだけでなく、そのコ
レクタ電流に加えてnチャネルMOSトランジスタUT
31からもベース電流がpnpトランジスタBT2に供
給されることの効果が大きい。
−電圧特性をも示した。本実施例5のオン電圧は、実施
例4の半導体装置のそれより一層低くなっていることが
分かる。これは、実施例4と同様にpnpトランジスタ
BT1のベース電流が増大しているだけでなく、そのコ
レクタ電流に加えてnチャネルMOSトランジスタUT
31からもベース電流がpnpトランジスタBT2に供
給されることの効果が大きい。
【0090】[実施例6]図11は、本発明第六の実施
例の半導体装置の等価回路図である。出力段としてのバ
イポーラトランジスタがnpnトランジスタBT1、B
T2、BT3からなる三段のダーリントントランジスタ
となっているのは、実施例5と同じであるが、図10の
等価回路図と異なっている点は、コレクタCと第三段p
チャネルMOSトランジスタUT4のソース、ドレイン
間にもnチャネルMOSトランジスタUT41、UT4
2が接続されている点である。
例の半導体装置の等価回路図である。出力段としてのバ
イポーラトランジスタがnpnトランジスタBT1、B
T2、BT3からなる三段のダーリントントランジスタ
となっているのは、実施例5と同じであるが、図10の
等価回路図と異なっている点は、コレクタCと第三段p
チャネルMOSトランジスタUT4のソース、ドレイン
間にもnチャネルMOSトランジスタUT41、UT4
2が接続されている点である。
【0091】図11の等価回路図をモノリシックに実現
するには、実施例5の半導体装置のpチャネルMOSト
ランジスタUT4のソース領域であるnpnトランジス
タBT3のpベース領域内にもn+ 補助領域を形成して
補助ソース電極を設け、p+ドレイン領域内にもn+ 補
助領域を形成して適宜接続すればよい。
するには、実施例5の半導体装置のpチャネルMOSト
ランジスタUT4のソース領域であるnpnトランジス
タBT3のpベース領域内にもn+ 補助領域を形成して
補助ソース電極を設け、p+ドレイン領域内にもn+ 補
助領域を形成して適宜接続すればよい。
【0092】図12に、本実施例6の半導体装置の電流
−電圧特性をも示した。本実施例6のオン電圧は、実施
例5のそれより更に一層低くなっていることが分かる。
これは、実施例5と同様にpnpトランジスタBT2の
ベース電流が増大しているだけでなく、そのコレクタ電
流に加えてnチャネルMOSトランジスタUT41から
もベース電流がpnpトランジスタBT3に供給される
ことの効果が大きい。
−電圧特性をも示した。本実施例6のオン電圧は、実施
例5のそれより更に一層低くなっていることが分かる。
これは、実施例5と同様にpnpトランジスタBT2の
ベース電流が増大しているだけでなく、そのコレクタ電
流に加えてnチャネルMOSトランジスタUT41から
もベース電流がpnpトランジスタBT3に供給される
ことの効果が大きい。
【0093】表3は、実施例3、4、5および比較例3
の半導体装置の電流密度5A/cm 2 、20A/cm2
でのオン電圧の比較である。
の半導体装置の電流密度5A/cm 2 、20A/cm2
でのオン電圧の比較である。
【0094】
【表3】 実施例4、5、6の半導体装置は、比較例3の半導体装
置より低いオン電圧を示すことがわかる。実施例4、
5、6の半導体装置間で、低い電流密度ではオン電圧に
余り差が無いが、高い電流密度においては差が大きくな
り、実施例6の半導体装置が明らかに優れている。
置より低いオン電圧を示すことがわかる。実施例4、
5、6の半導体装置間で、低い電流密度ではオン電圧に
余り差が無いが、高い電流密度においては差が大きくな
り、実施例6の半導体装置が明らかに優れている。
【0095】すなわちバイポーラトランジスタがダーリ
ントン接続している場合、その一部のバイポーラトラン
ジスタに対応するpチャネルMOSトランジスタにだけ
補助ユニポーラトランジスタを設けても、オン電圧低減
の効果はあるが、より多くのバイポーラトランジスタに
対応するpチャネルMOSトランジスタに補助ユニポー
ラトランジスタを設ける程、更に一層オン電圧を低減で
きることがわかる。
ントン接続している場合、その一部のバイポーラトラン
ジスタに対応するpチャネルMOSトランジスタにだけ
補助ユニポーラトランジスタを設けても、オン電圧低減
の効果はあるが、より多くのバイポーラトランジスタに
対応するpチャネルMOSトランジスタに補助ユニポー
ラトランジスタを設ける程、更に一層オン電圧を低減で
きることがわかる。
【0096】[実施例7]図13は、本発明第七の実施
例の半導体装置の等価回路図である。出力段としてのバ
イポーラトランジスタがnpnトランジスタBT1、B
T2、BT3からなる三段のダーリントントランジスタ
となっている。そして第一段npnトランジスタBT1
のコレクタC・ベースB間にnチャネルMOSトランジ
スタUT1のドレイン・ソースが接続され、BT1のベ
ースBと第二段npnトランジスタBT2のエミッタE
間、BT2のベースB・エミッタE間、BT3のベース
B・エミッタE間にそれぞれpチャネルMOSトランジ
スタUT2、UT3、UT4のドレイン・ソースが接続
されている。nチャネルMOSトランジスタUT1およ
びpチャネルMOSトランジスタUT2、UT3、UT
4のゲートは共通にされG端子に接続されている。すな
わちダーリントン接続された三段のnpnトランジスタ
BT1、BT2、BT3のベースBと最終段のnpnト
ランジスタBT3のエミッタEとの間にそれぞれ対応す
るpチャネルMOSトランジスタUT2、UT3、UT
4が接続されていることになる。
例の半導体装置の等価回路図である。出力段としてのバ
イポーラトランジスタがnpnトランジスタBT1、B
T2、BT3からなる三段のダーリントントランジスタ
となっている。そして第一段npnトランジスタBT1
のコレクタC・ベースB間にnチャネルMOSトランジ
スタUT1のドレイン・ソースが接続され、BT1のベ
ースBと第二段npnトランジスタBT2のエミッタE
間、BT2のベースB・エミッタE間、BT3のベース
B・エミッタE間にそれぞれpチャネルMOSトランジ
スタUT2、UT3、UT4のドレイン・ソースが接続
されている。nチャネルMOSトランジスタUT1およ
びpチャネルMOSトランジスタUT2、UT3、UT
4のゲートは共通にされG端子に接続されている。すな
わちダーリントン接続された三段のnpnトランジスタ
BT1、BT2、BT3のベースBと最終段のnpnト
ランジスタBT3のエミッタEとの間にそれぞれ対応す
るpチャネルMOSトランジスタUT2、UT3、UT
4が接続されていることになる。
【0097】図11の等価回路図と異なっている点は、
各pチャネルMOSトランジスタUT2、UT3、UT
4のソース側のnチャネルMOSトランジスタUT2
1、UT31、UT41は接続されているが、ドレイン
側のnチャネルMOSトランジスタUT22、UT3
2、UT42が接続されていない点である。
各pチャネルMOSトランジスタUT2、UT3、UT
4のソース側のnチャネルMOSトランジスタUT2
1、UT31、UT41は接続されているが、ドレイン
側のnチャネルMOSトランジスタUT22、UT3
2、UT42が接続されていない点である。
【0098】図14は、図13の等価回路図をモノリシ
ックに実現した半導体装置の模擬的な部分断面図であ
る。図の左側から右へ第一のユニポーラトランジスタで
あるnチャネルMOSトランジスタUT1、npnトラ
ンジスタBT1、nチャネルMOSトランジスタUT2
1、pチャネルMOSトランジスタUT2、npnトラ
ンジスタBT2、nチャネルMOSトランジスタUT3
1、pチャネルMOSトランジスタUT3、npnトラ
ンジスタBT3、nチャネルMOSトランジスタUT4
1、pチャネルMOSトランジスタUT4に対応してい
る。
ックに実現した半導体装置の模擬的な部分断面図であ
る。図の左側から右へ第一のユニポーラトランジスタで
あるnチャネルMOSトランジスタUT1、npnトラ
ンジスタBT1、nチャネルMOSトランジスタUT2
1、pチャネルMOSトランジスタUT2、npnトラ
ンジスタBT2、nチャネルMOSトランジスタUT3
1、pチャネルMOSトランジスタUT3、npnトラ
ンジスタBT3、nチャネルMOSトランジスタUT4
1、pチャネルMOSトランジスタUT4に対応してい
る。
【0099】各npnトランジスタBT1、BT2、B
T3のpベース領域4、4a、4b内にn+ 補助ソース
領域6a、6c、6eが形成され、それぞれpベース領
域とn+ 補助ソース領域とを短絡する補助ソース電極8
a、8b、8cが設けられている。
T3のpベース領域4、4a、4b内にn+ 補助ソース
領域6a、6c、6eが形成され、それぞれpベース領
域とn+ 補助ソース領域とを短絡する補助ソース電極8
a、8b、8cが設けられている。
【0100】図15は、本実施例7の半導体装置と実施
例6の半導体装置における低電流密度領域での電流−電
圧特性を比較した図である。高電流密度領域では、図1
0の実施例6の電流−電圧特性曲線とほほ同じである。
これはnpnトランジスタBT3のコンダクタンスが支
配的となるためである。
例6の半導体装置における低電流密度領域での電流−電
圧特性を比較した図である。高電流密度領域では、図1
0の実施例6の電流−電圧特性曲線とほほ同じである。
これはnpnトランジスタBT3のコンダクタンスが支
配的となるためである。
【0101】低電流密度領域においては、実施例6の半
導体装置の方が実施例7の半導体装置よりやや低いオン
電圧を示している。これは低電密度流域ではコレクタ・
エミッタ間に並列に接続されているnチャネルMOSト
ランジスタUT41のコンダクタンスが支配的となるた
めである。
導体装置の方が実施例7の半導体装置よりやや低いオン
電圧を示している。これは低電密度流域ではコレクタ・
エミッタ間に並列に接続されているnチャネルMOSト
ランジスタUT41のコンダクタンスが支配的となるた
めである。
【0102】図9、11、12の例では、pチャネルM
OSトランジスタのpソース領域とp+ ドレイン領域と
にn+ 補助ソース領域を形成したが、このようにpソー
ス領域側だけに形成してもよい。
OSトランジスタのpソース領域とp+ ドレイン領域と
にn+ 補助ソース領域を形成したが、このようにpソー
ス領域側だけに形成してもよい。
【0103】また、図12では3段のダーリントントラ
ンジスタの結果であるが、1段、2段でも同様の傾向が
見られ、低電流域のコンダクタンスの違いが見られる。
ンジスタの結果であるが、1段、2段でも同様の傾向が
見られ、低電流域のコンダクタンスの違いが見られる。
【0104】以上の実施例では、pチャネルMOSトラ
ンジスタのpソース領域側、またはpソース領域側とp
+ ドレイン側に補助ユニポーラトランジスタを設けた例
を示したが、p+ ドレイン側だけに補助ユニポーラトラ
ンジスタを設けることもでき、その場合も特に低電流密
度領域でのオン電圧低減の効果が得られることはいうま
でもない。
ンジスタのpソース領域側、またはpソース領域側とp
+ ドレイン側に補助ユニポーラトランジスタを設けた例
を示したが、p+ ドレイン側だけに補助ユニポーラトラ
ンジスタを設けることもでき、その場合も特に低電流密
度領域でのオン電圧低減の効果が得られることはいうま
でもない。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、前
段の第一のユニポーラトランジスタと、後段のバイポー
ラトランジスタと、第二のユニポーラトランジスタとを
有し、第一のユニポーラトランジスタのドレインとソー
スとをそれぞれバイポーラトランジスタのコレクタ、ベ
ースに接続し、かつ、第二のユニポーラトランジスタの
ドレインとソースとをそれぞれバイポーラトランジスタ
のエミッタ、ベースに接続した半導体装置において、バ
イポーラトランジスタのコレクタ、第二のユニポーラト
ランジスタのソースにそれぞれドレイン、ソースを接続
する第一の補助ユニポーラトランジスタを設けることに
より、オン電圧を一層低減することができた。
段の第一のユニポーラトランジスタと、後段のバイポー
ラトランジスタと、第二のユニポーラトランジスタとを
有し、第一のユニポーラトランジスタのドレインとソー
スとをそれぞれバイポーラトランジスタのコレクタ、ベ
ースに接続し、かつ、第二のユニポーラトランジスタの
ドレインとソースとをそれぞれバイポーラトランジスタ
のエミッタ、ベースに接続した半導体装置において、バ
イポーラトランジスタのコレクタ、第二のユニポーラト
ランジスタのソースにそれぞれドレイン、ソースを接続
する第一の補助ユニポーラトランジスタを設けることに
より、オン電圧を一層低減することができた。
【0106】バイポーラトランジスタのコレクタ、第二
のユニポーラトランジスタのドレインにそれぞれドレイ
ン、ソースを接続する第二の補助ユニポーラトランジス
タを設けることにより、特に低電流密度領域でオン電圧
を一層低減することができた。
のユニポーラトランジスタのドレインにそれぞれドレイ
ン、ソースを接続する第二の補助ユニポーラトランジス
タを設けることにより、特に低電流密度領域でオン電圧
を一層低減することができた。
【0107】後段のバイポーラトランジスタは、ダーリ
ントン接続されたトランジスタであっても良く、その場
合は、ダーリントン接続された各バイポーラトランジス
タごとに対応して設けられた第二のユニポーラトランジ
スタの一部、または全部に第一の補助ユニポーラトラン
ジスタ、第二の補助ユニポーラトランジスタを設けるこ
とができる。
ントン接続されたトランジスタであっても良く、その場
合は、ダーリントン接続された各バイポーラトランジス
タごとに対応して設けられた第二のユニポーラトランジ
スタの一部、または全部に第一の補助ユニポーラトラン
ジスタ、第二の補助ユニポーラトランジスタを設けるこ
とができる。
【0108】第一、または第二の補助ユニポーラトラン
ジスタを設けることによって、特にスイッチング特性が
低下することは無く、従って、総合的な損失の少ない、
しかも複雑な製造工程を要しない半導体装置として、広
い耐圧範囲に適用でき、電力用変換装置等の損失低減お
よびその普及に大きな寄与をなすものである。
ジスタを設けることによって、特にスイッチング特性が
低下することは無く、従って、総合的な損失の少ない、
しかも複雑な製造工程を要しない半導体装置として、広
い耐圧範囲に適用でき、電力用変換装置等の損失低減お
よびその普及に大きな寄与をなすものである。
【図1】本発明実施例1の半導体装置の等価回路図
【図2】実施例1の半導体装置の部分断面図
【図3】実施例1の半導体装置および比較例の電流−電
圧特性図
圧特性図
【図4】本発明実施例2の半導体装置の等価回路図
【図5】実施例2の半導体装置の部分断面図
【図6】実施例2の半導体装置および比較例の電流−電
圧特性図
圧特性図
【図7】本発明実施例3の半導体装置の等価回路図
【図8】実施例3の半導体装置の部分断面図
【図9】本発明実施例4の半導体装置の等価回路図
【図10】本発明実施例5の半導体装置の等価回路図
【図11】本発明実施例6の半導体装置の等価回路図
【図12】実施例4、5、6の半導体装置の電流−電圧
特性図
特性図
【図13】本発明実施例7の半導体装置の等価回路図
【図14】実施例7の半導体装置の部分断面図
【図15】実施例7の半導体装置の電流−電圧特性図
【図16】BiMOS Cascodeトランジスタの等価回路
【図17】BiMOS Cascodeトランジスタにp-チャネルM
OSトランジスタを接続した等価回路図
OSトランジスタを接続した等価回路図
【図18】2段ダーリントントランジスタをもつ半導体
装置の等価回路図
装置の等価回路図
【図19】3段ダーリントントランジスタをもつ半導体
装置の等価回路図
装置の等価回路図
【図20】ユニット化したバイポーラトランジスタ、ユ
ニポーラトランジスタの部分断面図
ニポーラトランジスタの部分断面図
【図21】図17、18、19の等価回路をモノリシッ
ク化した従来の半導体装置の電流−電圧特性図
ク化した従来の半導体装置の電流−電圧特性図
1 n+ コレクタ層 2 nドリフト層 3 pウェル領域 4、4a、4b pベース領域 5、5a、5b p+ ドレイン領域 6 n+ ソース領域 6a、6b、6c、6d、6e n+ 補助ソース領域 7、7a、7b n+ エミッタ領域 8 ソース電極 8a、8b、8c 補助ソース電極 9、9a、9b ベース電極 10、10a、10b エミッタ電極 11、11a、11b ドレイン電極 12 ゲート酸化膜 13 ゲート電極層 14 ゲート酸化膜 15、15a、15b ゲート電極層 16 コレクタ電極 B ベース C コレクタ E エミッタ G ゲート BT バイポーラトランジスタ UT ユニポーラトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03K 19/08 H03K 17/56 E Fターム(参考) 5F048 AA01 AA10 AB10 AC07 BA01 BB05 BB09 BC07 BC20 BE06 BF02 CA03 DA08 DA10 DA13 5F082 AA03 AA04 AA16 BA22 BA27 BA47 BC09 EA03 EA22 FA02 FA20 GA04 5J055 AX05 BX16 CX00 DX04 DX75 EX07 EY21 GX01 GX06 GX07 5J056 AA04 BB01 BB07 BB57 BB59 CC22 DD02 DD13 DD23 DD39 FF08 KK02
Claims (15)
- 【請求項1】前段の第一のユニポーラトランジスタと、
後段のバイポーラトランジスタと、第二のユニポーラト
ランジスタとを有し、第一のユニポーラトランジスタの
ドレインとソースとをそれぞれバイポーラトランジスタ
のコレクタ、ベースに接続し、かつ、第二のユニポーラ
トランジスタのドレインとソースとをそれぞれバイポー
ラトランジスタのエミッタ、ベースに接続した半導体装
置において、バイポーラトランジスタのコレクタ、第二
のユニポーラトランジスタのソースにそれぞれドレイ
ン、ソースを接続する第一の補助ユニポーラトランジス
タまたはバイポーラトランジスタのコレクタ、第二のユ
ニポーラトランジスタのドレインにそれぞれドレイン、
ソースを接続する第二の補助ユニポーラトランジスタの
少なくとも一方を有することを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】前段の第一のユニポーラトランジスタと、
後段のバイポーラトランジスタと、第二のユニポーラト
ランジスタとを有し、第一のユニポーラトランジスタの
ドレインとソースとをそれぞれバイポーラトランジスタ
のコレクタ、ベースに接続し、かつ、第二のユニポーラ
トランジスタのドレインとソースとをそれぞれバイポー
ラトランジスタのエミッタ、ベースに接続した半導体装
置において、バイポーラトランジスタのコレクタ、第二
のユニポーラトランジスタのソースにそれぞれドレイ
ン、ソースを接続する第一の補助ユニポーラトランジス
タと、バイポーラトランジスタのコレクタ、第二のユニ
ポーラトランジスタのドレインにそれぞれドレイン、ソ
ースを接続する第二の補助ユニポーラトランジスタとを
有することを特徴とする半導体装置。 - 【請求項3】前段の第一のユニポーラトランジスタと、
後段のダーリントン接続されたバイポーラトランジスタ
と、そのダーリントン接続された各バイポーラトランジ
スタごとに対応する第二のユニポーラトランジスタとを
有し、第一のユニポーラトランジスタのドレインとソー
スとをそれぞれ初段のバイポーラトランジスタのコレク
タ、ベースに接続し、各バイポーラトランジスタのベー
スに各第二のユニポーラトランジスタのソースを接続
し、最後段のバイポーラトランジスタのエミッタに各第
二のユニポーラトランジスタのドレインを接続した半導
体装置において、バイポーラトランジスタのコレクタ、
初段の第二のユニポーラトランジスタのソースにそれぞ
れドレイン、ソースを接続する第一の補助ユニポーラト
ランジスタまたはバイポーラトランジスタのコレクタ、
第二のユニポーラトランジスタのドレインにそれぞれド
レイン、ソースを接続する第二の補助ユニポーラトラン
ジスタの少なくとも一方を有することを特徴とする半導
体装置。 - 【請求項4】前段の第一のユニポーラトランジスタと、
後段のダーリントン接続されたバイポーラトランジスタ
と、そのダーリントン接続された各バイポーラトランジ
スタごとに対応する第二のユニポーラトランジスタとを
有し、第一のユニポーラトランジスタのドレインとソー
スとをそれぞれ初段のバイポーラトランジスタのコレク
タ、ベースに接続し、各バイポーラトランジスタのベー
スに各第二のユニポーラトランジスタのソースを接続
し、最後段のバイポーラトランジスタのエミッタに各第
二のユニポーラトランジスタのドレインを接続した半導
体装置において、バイポーラトランジスタのコレクタ、
初段の第二のユニポーラトランジスタのソースにそれぞ
れドレイン、ソースを接続する第一の補助ユニポーラト
ランジスタと、バイポーラトランジスタのコレクタ、第
二のユニポーラトランジスタのドレインにそれぞれドレ
イン、ソースを接続する第二の補助ユニポーラトランジ
スタとを有することを特徴とする半導体装置。 - 【請求項5】前段の第一のユニポーラトランジスタと、
後段のダーリントン接続されたバイポーラトランジスタ
と、そのダーリントン接続された各バイポーラトランジ
スタごとに対応する第二のユニポーラトランジスタとを
有し、第一のユニポーラトランジスタのドレインとソー
スとをそれぞれ初段のバイポーラトランジスタのコレク
タ、ベースに接続し、各バイポーラトランジスタのベー
スに各第二のユニポーラトランジスタのソースを接続
し、最後段のバイポーラトランジスタのエミッタに各第
二のユニポーラトランジスタのドレインを接続した半導
体装置において、バイポーラトランジスタのコレクタ、
各段の第二のユニポーラトランジスタのソースにそれぞ
れドレイン、ソースを接続する第一の補助ユニポーラト
ランジスタまたはバイポーラトランジスタのコレクタ、
第二のユニポーラトランジスタのドレインにそれぞれド
レイン、ソースを接続する第二の補助ユニポーラトラン
ジスタの少なくとも一方を有することを特徴とする半導
体装置。 - 【請求項6】前段の第一のユニポーラトランジスタと、
後段のダーリントン接続されたバイポーラトランジスタ
と、そのダーリントン接続された各バイポーラトランジ
スタごとに対応する第二のユニポーラトランジスタとを
有し、第一のユニポーラトランジスタのドレインとソー
スとをそれぞれ初段のバイポーラトランジスタのコレク
タ、ベースに接続し、各バイポーラトランジスタのベー
スに各第二のユニポーラトランジスタのソースを接続
し、最後段のバイポーラトランジスタのエミッタに各第
二のユニポーラトランジスタのドレインを接続した半導
体装置において、バイポーラトランジスタのコレクタ、
各段の第二のユニポーラトランジスタのソースにそれぞ
れドレイン、ソースを接続する第一の補助ユニポーラト
ランジスタと、バイポーラトランジスタのコレクタ、第
二のユニポーラトランジスタのドレインにそれぞれドレ
イン、ソースを接続する第二の補助ユニポーラトランジ
スタとを有することを特徴とする半導体装置。 - 【請求項7】ダーリントン接続された後段のバイポーラ
トランジスタの面積が前段のバイポーラトランジスタの
面積より大きいことを特徴とする請求項3ないし6のい
ずれかに記載の半導体装置。 - 【請求項8】第一のユニポーラトランジスタと第二のユ
ニポーラトランジスタのいずれか一方がnチャネルMO
Sトランジスタであり、他方がpチャネルMOSトラン
ジスタであることを特徴とする請求項1ないし7のいず
れかに記載の半導体装置。 - 【請求項9】第一のユニポーラトランジスタがnチャネ
ルMOSトランジスタであり、第二のユニポーラトラン
ジスタがpチャネルMOSトランジスタであり、バイポ
ーラトランジスタがnpnトランジスタであり、補助ユ
ニポーラトランジスタがnチャネルMOSトランジスタ
であることを特徴とする請求項8記載の半導体装置。 - 【請求項10】第二のユニポーラトランジスタのp型ソ
ース領域またはp型ドレイン領域の少なくとも一方の中
にn型補助ソース領域を形成した補助ユニポーラトラン
ジスタを有することを特徴とする請求項9記載の半導体
装置。 - 【請求項11】第一のユニポーラトランジスタがpチャ
ネルMOSトランジスタであり、第二のユニポーラトラ
ンジスタがnチャネルMOSトランジスタであり、バイ
ポーラトランジスタがpnpトランジスタであり、補助
ユニポーラトランジスタがpチャネルMOSトランジス
タであることを特徴とする請求項8記載の半導体装置。 - 【請求項12】第二のユニポーラトランジスタのn型ソ
ース領域またはn型ドレイン領域の少なくとも一方の中
にp型補助ソース領域を形成した補助ユニポーラトラン
ジスタを有することを特徴とする請求項11記載の半導
体装置。 - 【請求項13】第一のユニポーラトランジスタ、第二の
ユニポーラトランジスタ、補助ユニポーラトランジスタ
のゲートを接続することを特徴とする請求項8ないし1
2のいずれかに記載の半導体装置。 - 【請求項14】第一、第二のユニポーラトランジスタ、
バイポーラトランジスタ、補助ユニポーラトランジスタ
およびそれらの相互接続配線が一つの半導体基板上に形
成されてなることを特徴とする請求項1ないし13のい
ずれかに記載の半導体装置。 - 【請求項15】第一導電型の高比抵抗半導体基板に、そ
の基板をドレイン層とする第一のユニポーラトランジス
タと、その基板をコレクタ層とするバイポーラトランジ
スタと、その基板をベース層とする第二のユニポーラト
ランジスタとを有することを特徴とする請求項14記載
の半導体装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10287864A JP2000114406A (ja) | 1998-10-09 | 1998-10-09 | 半導体装置 |
US09/333,224 US6242967B1 (en) | 1998-06-15 | 1999-06-15 | Low on resistance high speed off switching device having unipolar transistors |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10287864A JP2000114406A (ja) | 1998-10-09 | 1998-10-09 | 半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000114406A true JP2000114406A (ja) | 2000-04-21 |
Family
ID=17722751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10287864A Pending JP2000114406A (ja) | 1998-06-15 | 1998-10-09 | 半導体装置 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2000114406A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005260100A (ja) * | 2004-03-12 | 2005-09-22 | Fuji Electric Holdings Co Ltd | トレンチ横型半導体装置およびその製造方法 |
JP2009290070A (ja) * | 2008-05-30 | 2009-12-10 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体装置 |
CN108631759A (zh) * | 2017-03-16 | 2018-10-09 | 英飞凌科技奥地利有限公司 | 晶体管器件 |
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1998
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