JPH11330455A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH11330455A
JPH11330455A JP10124896A JP12489698A JPH11330455A JP H11330455 A JPH11330455 A JP H11330455A JP 10124896 A JP10124896 A JP 10124896A JP 12489698 A JP12489698 A JP 12489698A JP H11330455 A JPH11330455 A JP H11330455A
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JP
Japan
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transistor
electrode
channel mos
semiconductor device
emitter
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Withdrawn
Application number
JP10124896A
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English (en)
Inventor
Yuichi Harada
祐一 原田
Noriyuki Iwamuro
憲幸 岩室
Tadayoshi Iwaana
忠義 岩穴
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
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  • Bipolar Integrated Circuits (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バイポーラトランジスタのコレクタ・ベース間
に第一のユニポーラトランジスタが、エミッタ・ベース
間に第二のユニポーラトランジスタ接続された半導体装
置において、半導体チップ面積の縮減を図る。 【解決手段】金属電極および配線形成のための金属層を
二層以上とし、例えば、バイポーラトランジスタのベー
ス電極上にエミッタ電極、第二のユニポーラトランジス
タのソース電極上にドレイン電極を絶縁膜を介して配置
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、バイポーラトラ
ンジスタとユニポーラトランジスタとを接続した、オン
抵抗が低く、高速スイッチング特性を示す半導体装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】オン抵抗が低く、高速スイッチング特性
を示す個別のスイッチング用半導体装置としては、バイ
ポーラトランジスタとユニポーラトランジスタがあり、
ユニポーラトランジスタの例として、例えば絶縁ゲート
電界効果トランジスタ(以下MOSトランジスタと略
す)がよく知られている。また最近は、電圧制御可能な
バイポーラトランジスタである絶縁ゲート型バイポーラ
トランジスタ(以下IGBTと記す)が使われはじめて
いる。これらの半導体装置は、それぞれ下記のような特
徴を有する。
【0003】バイポーラトランジスタは、特に高耐圧特
性を得るためにコレクタ層に高比抵抗基板を使用した場
合でも、飽和状態での使用時は、少数キャリアの注入に
基づく伝導度変調を起こしており、そのオン抵抗は小さ
くなる特長を有する。しかし、その少数キャリアの蓄積
効果により、ターンオフ時間が長くなるのでスイッチン
グ速度は遅くなる。
【0004】ユニポーラトランジスタであるMOSトラ
ンジスタは本来、少数キャリアが蓄積することがないの
で、スイッチング速度は速い。しかし、少数キャリアの
注入に基づく伝導度変調が起きないので、そのオン抵抗
は大きい。IGBTにおいては、バイポーラトランジス
タと同様に少数キャリアの蓄積効果があり、オン抵抗は
小さいが、ターンオフ時間が長い。それに加えて、ター
ンオフ時に拡がる空乏層により掃き出される電子によっ
て、コレクタ層からの少数キャリアの再注入が起き、タ
ーンオフ時間が長くなる。
【0005】従って、一般的なスイッチング回路におい
て、バイポーラトランジスタやIGBTは定常損失が小
さいが、スイッチング損失が大きい特性を示すので、比
較的低周波(一般的には50kHz以下)で用いられる
ことが多く、MOSトランジスタは、逆にスイッチング
損失は小さいが定常損失が大きいので、比較的高周波
(一般的には100kHz以上)で用いられることが多
い。
【0006】それらの中間の周波数領域である20〜1
00kHzにおいては、その用途に応じて両者の特徴を
持つ半導体装置が望まれている。そのような例が、特開
昭62−293678号に開示されている。これは、前
段にユニポーラトランジスタUTを、後段にバイポーラ
トランジスタBTを配したいわゆるBiMOS−Cas
cadeトランジスタである。しかしながらこの半導体
装置は、オン抵抗が低く、電圧制御が可能であるが、タ
ーンオフ時にバイポーラトランジスタBTに蓄積された
過剰キャリアを引き抜くことができないため、ターンオ
フ時間、特にストレージ時間が非常に長くなってしまう
という問題点があった。
【0007】この対策として発明者らは先に、BiMO
S−Cascadeトランジスタのバイポーラトランジ
スタBTのベース・エミッタ間に第二のユニポーラトラ
ンジスタUT2を接続した半導体装置を考案した(特願
平9−176687号)。図13、14、15は、その
半導体装置の三例の等価回路図である。まず図13の半
導体装置ではnpnトランジスタBT1のコレクタC・
ベースB間、エミッタE・ベースB間に、それぞれnチ
ャネルMOSトランジスタUT1、pチャネルMOSト
ランジスタUT2のドレイン・ソースが接続されてい
る。nチャネルMOSトランジスタUT1およびpチャ
ネルMOSトランジスタUT2のゲートは共通にされG
端子に接続されている。
【0008】この半導体装置は、コレクタC・エミッタ
E間に電圧が印加されているとき、ゲートGへの正の入
力信号により、nチャネルMOSトランジスタUT1が
オンし、npnトランジスタBT1がオンする。ゲート
Gへの正の入力信号では、pチャネルMOSトランジス
タUT2はオンしない。次に、ゲートGへの負の入力信
号により、nチャネルMOSトランジスタUT1がオフ
し、npnトランジスタBT1がオフする。このとき、
pチャネルMOSトランジスタUT2がオンする。
【0009】従って、この半導体装置は、オン時には、
バイポーラトランジスタであるnpnトランジスタBT
1がオンするので、低いオン抵抗となる。また、オフ時
には、pチャネルMOSトランジスタUT2をオンする
ことにより、npnトランジスタBT1からオン時に蓄
積された過剰キャリアを引き抜くことができるので、ス
トレージ時間、スイッチング時間を短縮でき、高速動作
が可能となる。
【0010】図14の半導体装置では、出力段としての
バイポーラトランジスタがnpnトランジスタBT1、
BT2からなるダーリントントランジスタとなってい
る。そして、第一段npnトランジスタBT1のコレク
タC・ベースB間に、nチャネルMOSトランジスタU
T1のドレイン・ソースが接続されている。第一段np
nトランジスタBT1のベースBと第二段npnトラン
ジスタBT2のエミッタE間、第二段npnトランジス
タBT2のベースB・エミッタE間に、それぞれpチャ
ネルMOSトランジスタUT2、UT3のソース・ドレ
インが接続されている。nチャネルMOSトランジスタ
UT1、pチャネルMOSトランジスタUT2、UT3
のゲートは共通にされG端子に接続されている。すなわ
ちダーリントン接続された二段のnpnトランジスタB
T1、BT2のベースと後段のnpnトランジスタBT
2のエミッタとの間にそれぞれ対応するpチャネルMO
SトランジスタUT2、UT3が接続されていることに
なる。
【0011】この半導体装置では、コレクタC・エミッ
タE間に電圧が印加されているとき、ゲートGへの正の
入力信号により、nチャネルMOSトランジスタUT1
がオンし、第一段npnトランジスタBT1がオンす
る。その電流がベース電流となって、第二段npnトラ
ンジスタトランジスタBT2がオンする。ゲートGへの
正の入力信号では、pチャネルMOSトランジスタUT
2、UT3はオンしない。次に、ゲートGへの負の入力
信号により、nチャネルMOSトランジスタUT1がオ
フし、npnトランジスタBT1、BT2がオフする。
このとき、pチャネルMOSトランジスタUT2、UT
3がオンする。
【0012】従って、この半導体装置は、オン時には、
バイポーラトランジスタであるnpnトランジスタBT
1、BT2がオンするので、低いオン抵抗となる。ま
た、オフ時には、pチャネルMOSトランジスタUT
2、UT3をオンすることにより、オン時に蓄積された
キャリアを引き抜くことができるので、ストレージ時間
を短縮でき、高速動作が可能となる。
【0013】図15の半導体装置では、出力段としての
バイポーラトランジスタが三段のnpnトランジスタB
T1、BT2、BT3からなるダーリントントランジス
タとなっている。そして、第一段、第二段、第三段のn
pnトランジスタBT1、BT2、BT3のベースBと
最後段のnpnトランジスタBT3のエミッタE間に、
それぞれ第一段、第二段、第三段のpチャネルMOSト
ランジスタUT2、UT3、UT4のソース・ドレイン
が接続されている。nチャネルMOSトランジスタUT
1、pチャネルMOSトランジスタUT2、UT3、U
T4のゲートは共通にされG端子となっている。
【0014】この半導体装置の動作も、先の二例の半導
体装置と同様であり、オン時には、バイポーラトランジ
スタであるnpnトランジスタBT1、BT2、BT3
がオンするので、低いオン抵抗となる。また、オフ時に
は、pチャネルMOSトランジスタUT2、UT3、U
T4をオンすることにより、オン時に蓄積されたキャリ
アを引き抜くことができるので、ストレージ時間を短縮
でき、高速動作が可能となる。
【0015】図16は、図14の等価回路をモノリシッ
クに実現した半導体装置の部分断面図である。図の左側
から、nチャネルMOSトランジスタUT1、npnト
ランジスタBT1、pチャネルMOSトランジスタUT
2、npnトランジスタBT2、pチャネルMOSトラ
ンジスタUT3に対応している。図に示したのは、基本
的な部分であって、他に主に半導体装置の周辺部分に耐
圧を担う部分があるが、本発明の本質に関わる部分では
無いので省略している。
【0016】半導体基板は、低抵抗率のn+ コレクタ層
1上に高抵抗率のnドリフト層2が積層されたものであ
る。nドリフト層2の表面層に、nチャネルMOSトラ
ンジスタUT1のpウェル領域3、npnトランジスタ
BT1のpベース領域4、第二段npnトランジスタB
T2のpベース領域4a、pチャネルMOSトランジス
タUT2のp+ ドレイン領域5(pチャネルMOSトラ
ンジスタUT3のドレイン領域ともなっている)、第二
段pチャネルMOSトランジスタUT3のp+ドレイン
領域5aが形成され、そのpウェル領域3、pベース領
域4、4a内にそれぞれn+ ソース領域6、n+ エミッ
タ領域7、7aが形成されている。n+ソース領域6、
+ エミッタ領域7、7aは、いずれも例えばストライ
プ状である。特に、pベース領域4とp+ ドレイン領域
5と、pベース領域4aと、p+ドレイン領域5aとは
隣接して配置されている。n+ ソース領域6とpベース
領域3との表面に共通に設けられたソース電極8は、p
ベース領域4の表面に設けられたベース電極9と接続さ
れ、n+ エミッタ領域7の表面に設けられたエミッタ電
極10は第二段npnトランジスタBT2のpベース領
域4a上に設けられたベース電極9aと接続されてい
る。第二段npnトランジスタBT2のn+ エミッタ領
域7aの表面に設けられたエミッタ電極10aは、p+
ドレイン領域5、5aの表面に設けられたドレイン電極
11、11aと接続されて、E端子に接続されている。
+ ソース領域6とnドリフト層2とに挟まれたpベー
ス領域3の表面上にゲート酸化膜12を介してnチャネ
ルMOSトランジスタUT1のゲート電極層13、pベ
ース領域4とp+ ドレイン領域5とに挟まれたnドリフ
ト層2の表面上にゲート酸化膜14を介してpチャネル
MOSトランジスタUT2のゲート電極層15が、また
pベース領域4aとp+ ドレイン領域5aとに挟まれた
nドリフト層2の表面上にゲート酸化膜14aを介して
pチャネルMOSトランジスタUT3のゲート電極層1
5aが設けられ金属膜のゲート電極によって、G端子に
接続されている。pベース領域4aとp+ ドレイン領域
5とに挟まれたnドリフト層2の表面上にゲート酸化膜
14bを介してゲート電極層15bが設け、金属膜のゲ
ート電極によって、G端子に接続しても良い。図のよう
にゲート電極層13上に絶縁膜20を介してソース電極
8を延長し、ベース電極9と接続しても良い。これらの
電極も、いずれもストライプ状である。n+ コレクタ層
1の裏面には、コレクタ電極16が設けられ、C端子に
接続されている。本実施例の断面図では、ターンオフ用
のpチャネルMOSトランジスタを、1次元的に横に配
置しているが、2次元的に配置しても構わない。
【0017】図17は、図16の半導体装置の電極配置
図である。nチャネルMOSトランジスタUT1のソー
ス電極8は、図示されない絶縁膜を介してゲート電極層
13上に延長され、ベース電極9と接続されている。ま
たストライプ状のエミッタ電極10は、pチャネルMO
SトランジスタUT2のゲート電極層15、ゲート電極
層15b上をやはり絶縁膜を介して経て、バイポーラト
ランジスタBT2のベース電極9aと接続されている。
バイポーラトランジスタBT2のエミッタ電極10a
は、ゲート電極層15a、15b上をやはり絶縁膜を介
して経て、pチャネルMOSトランジスタUT2、UT
3のドレイン電極11、11aと接続されている。この
ようなストライプ状の電極とすることにより、電極は一
層の金属層で形成されている。
【0018】なお、図ではゲート電極層13、15がソ
ース電極8等の金属層の無い部分で互いに接続されてい
るが、接続されていることを示しただけであって、勿論
絶縁膜を介してであるが、金属層の下で接続されていて
も良い。図18は、図14の等価回路をモノリシックに
実現した別の半導体装置の電極配置図である。図が錯綜
するのを避けるため、多結晶シリコン層からなるゲート
電極層は省略し、金属膜からなる電極および配線だけを
記載している。nチャネルMOSトランジスタUT1の
ソース電極8と接続されたバイポーラトランジスタBT
1のベース電極9とエミッタ電極10、バイポーラトラ
ンジスタBT2のベース電極9aとエミッタ電極10a
とが共に櫛歯状とされている。pチャネルMOSトラン
ジスタUT2、UT3のドレイン電極11、11aも櫛
歯状とされている。この例では、nチャネルMOSトラ
ンジスタUT1のゲート電極層13に設けられた穴を通
して、ソース電極8が半導体基板表面のn+ ソース領域
に接触している。18はゲート電極層に接触して設けら
れた金属のゲート電極パッドである。19はエミッタ電
極パッドであり、バイポーラトランジスタBT1エミッ
タ電極10aと太い配線で接続されている。この配置で
も電極は一層の金属層で形成されている。
【0019】図19は、図14の等価回路をモノリシッ
クに実現した半導体装置の電極配置図である。図が錯綜
するのを避けるため、多結晶シリコン層からなるゲート
電極層は省略し、金属膜からなる電極および配線だけを
記載している。nチャネルMOSトランジスタUT1の
ソース電極8と接続されたバイポーラトランジスタBT
1、BT2、BT3のベース電極9、9a、9bとエミ
ッタ電極10、10a、10bが共に櫛歯状とされてい
る。pチャネルMOSトランジスタUT2、UT3、U
T4のドレイン電極11、11a、11bも櫛歯状とさ
れている。19はエミッタ電極パッドであり、エミッタ
電極10bと太い配線で接続されている。18はゲート
電極パッドである。この配置でも電極は一層の金属層で
形成されている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】図13〜15の等価回
路を実現した図16、18、19の半導体装置はいずれ
も、ターンオフ時にバイポーラトランジスタのベース領
域とエミッタ領域間に接続された第2のユニポーラトラ
ンジスタにより、ベース領域に供給されているベース電
流(少数キャリア)をエミッタ電極に引き抜くため、タ
ーンオフ時のストレージ時間の短縮を図ることができ
る。また、後段のバイポーラトランジスタのダーリント
ン接続段数を増やすことでオン抵抗を低減している。
【0021】しかし、図18、19に見られるように、
最終段バイポーラトランジスタのエミッタ電極10aま
たは10bが櫛歯状であると、E端子と接続するための
エミッタ電極パッド19を別に設けねばならない。これ
は、図16のストライプパターンの場合も同じである。
更に、バイポーラトランジスタが2段以上のダーリント
ントランジスタである場合には、前段バイポーラトラン
ジスタのエミッタ電極から後段バイポーラトランジスタ
のベース電極への配線が必要であり、その配線は、流れ
る電流に応じた断面積を必要とするため、ダーリントン
接続の段数を重ねるほど、断面積の大きい、すなわち幅
の広い配線としなければならない。
【0022】このように従来の半導体装置では、エミッ
タ電極パッド部分や配線部分など、実際の電流スイッチ
ングに寄与するトランジスタの活性部として利用できな
い部分が多く、例えば半導体装置のチップ面積の10%
程度はそのために使用される。更に、バイポーラトラン
ジスタのダーリントン接続段数を増やすことは配線部分
を増加させることになり、チップ面積の増大が避けられ
なかった。
【0023】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
てもので、低オン抵抗、高速ターンオフ特性を両立さ
せ、かつチップ面積を縮減した半導体装置を提供するこ
とを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記課題解決のため本発
明は、前段に第一のユニポーラトランジスタを、後段に
バイポーラトランジスタを有し、第一のユニポーラトラ
ンジスタのドレインとソースとをそれぞれバイポーラト
ランジスタのコレクタ、ベースに接続し、かつ、第二の
ユニポーラトランジスタのドレインとソースとをそれぞ
れバイポーラトランジスタのエミッタ、ベースに接続
し、第一導電型の高比抵抗半導体基板を第一のユニポー
ラトランジスタのドレイン層、バイポーラトランジスタ
のコレクタ層、第二のユニポーラトランジスタのベース
層とした半導体装置において、ユニポーラトランジス
タ、バイポーラトランジスタの金属電極とその間の金属
の接続配線が二層以上の金属層からなるものとする。
【0025】そのようにすれば、例えばバイポーラトラ
ンジスタのベース電極上にエミッタ電極を形成し、第二
のユニポーラトランジスタのソース電極上にドレイン電
極を形成することにより、電極パッドや配線部分など
を、トランジスタを形成した部分の上の金属層で形成で
きるため、チップ面積の小さい半導体装置とすることが
できる。
【0026】特に二層以上の金属層が少なくとも一部で
絶縁されるものとする。そのようにすれば、二層以上の
金属層を別の用途に利用できる。後段のバイポーラトラ
ンジスタがダーリントン接続されたトランジスタであ
り、そのダーリントン接続された各バイポーラトランジ
スタごとに対応する第二のユニポーラトランジスタを有
し、各バイポーラトランジスタのベースに各第二のユニ
ポーラトランジスタのソースを接続し、最後段のバイポ
ーラトランジスタのエミッタに各第二のユニポーラトラ
ンジスタのドレインを接続するものとする。
【0027】そのようにすれば、前段バイポーラトラン
ジスタのエミッタ電極から後段バイポーラトランジスタ
のベース電極への配線部分を縮小できる。しかも、ダー
リントン接続の段数を重ねるほど配線部分の縮小効果は
大きい。第一のユニポーラトランジスタのゲートと第二
のユニポーラトランジスタのゲートとを接続すれば、信
号制御装置を一つにすることができる。
【0028】具体的な構成としては、第一のユニポーラ
トランジスタがnチャネルMOSトランジスタであり、
第二のユニポーラトランジスタがpチャネルMOSトラ
ンジスタであり、バイポーラトランジスタがnpnトラ
ンジスタである組み合わせ、または、第一のユニポーラ
トランジスタがpチャネルMOSトランジスタであり、
第二のユニポーラトランジスタがnチャネルMOSトラ
ンジスタであり、バイポーラトランジスタがpnpトラ
ンジスタである組み合わせとすればよい。
【0029】そのような構成とすれば、信号制御装置を
一つにすることができる。バイポーラトランジスタのエ
ミッタ領域の接合深さが、第一のユニポーラトランジス
タの同じ導電型のソース領域のそれより深いものとす
る。そのようにすれば、バイポーラトランジスタにおけ
る電流増幅率を増大させ、、一方ユニポーラトランジス
タにおけるアバランシェ耐量の増大を図ることができ
る。
【0030】第一のユニポーラトランジスタがエンハン
スメント型であり、第二のユニポーラトランジスタがデ
プレッシヨン型であることを特徴とする請求項5ないし
7のいずれかに記載の半導体装置。第二のユニポーラト
ランジスタのゲートと最後段のバイポーラトランジスタ
のエミッタとを短絡した状態で、コレクタと最後段のバ
イポーラトランジスタのエミッタ間に電圧を印加する
と、それぞれのバイポーラトランジスタのベースの電位
がエミッタの電位に比べて上昇し、それぞれのバイポー
ラトランジスタのベースとエミッタ間を短絡させた状態
に比べると、コレクタ・エミッタ間の耐圧は劣化する。
【0031】そこで、第一のユニポーラトランジスタを
エンハンスメント型とし、第二のユニポーラトランジス
タをデプレッシヨン型とする。例えば、第二のユニポー
ラトランジスタがpチャネル型である場合は、チャネル
部を低濃度のp- 低濃度領域からなるものとし、またn
チャネル型である場合は、チャネル部を低濃度のn-
濃度領域からなるものとする。
【0032】そのようにすれば、第二のユニポーラトラ
ンジスタのゲートと最後段のバイポーラトランジスタの
エミッタとを短絡させた状態では、全てのバイポーラト
ランジスタのベースの電位が最後段のバイポーラトラン
ジスタのエミッタの電位に等しくなり、よってオフ時の
コレクタ・エミッタ間耐圧が低下することがない。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら実施例
に基づき本発明の実施の形態を説明する。以下の実施例
では、主に第一のユニポーラトランジスタをnチャネル
MOSトランジスタ、第二のユニポーラトランジスタを
pチャネルMOSトランジスタ、バイポーラトランジス
タをnpnトランジスタとした例を示すが、後述するよ
うに他の構成とすることも可能である。
【0034】[実施例1]図1は、本発明第一の実施例
の半導体装置の部分断面図であり、図13の等価回路を
モノリシックに実現したものである。図の左側部分がn
チャネルMOSトランジスタUT1、中央部分がnpn
トランジスタBT1、右側部分がnチャネルMOSトラ
ンジスタUT2にそれぞれ対応している。図に示したの
は、基本的な部分であって、他に主に半導体装置の周辺
部分に耐圧を担う部分があるが、本発明の本質に関わる
部分では無いので省略している。
【0035】半導体基板は、低抵抗率のn+ コレクタ層
1上に高抵抗率のnドリフト層2が積層されたものであ
る。例えば、耐圧200V級の実施例1の半導体装置
は、0.004Ω・cm、厚さ250μmのn+ コレク
タ層1上に、10Ω・cm、厚さ30μmのnドリフト
層2を積層したエピタキシャルウェハを使用した。nド
リフト層2の表面層に、nチャネルMOSトランジスタ
UT1のpウェル領域3、npnトランジスタBT1の
pベース領域4、pチャネルMOSトランジスタUT2
のp+ ドレイン領域5が形成され、そのpウェル領域
3、pベース領域4内にそれぞれn+ ソース領域6、n
+ エミッタ領域7が形成されている。例えば、pウェル
領域3、pベース領域4の拡散深さは5μm、n+ ソー
ス領域6、n + エミッタ領域7の拡散深さはそれぞれ
0.3μm、2.5μmである。n+ ソース領域6、n
+ エミッタ領域7の拡散深さは、実験により決めた値で
ある。これらの領域は、いずれも例えばストライプ状で
ある。特に、pベース領域4と、p+ ドレイン領域5と
は隣接して配置されている。
【0036】n+ ソース領域6とnドリフト層2とに挟
まれたpベース領域3の表面上にゲート酸化膜12を介
してnチャネルMOSトランジスタUT1のゲート電極
層13が、また、pベース領域4とp+ ドレイン領域5
とに挟まれたnドリフト層2の表面上にゲート酸化膜1
4を介してpチャネルMOSトランジスタUT2のゲー
ト電極層15が設けられている。ゲート電極層13、1
5は例えば多結晶シリコン膜からなり、その上に接触す
る金属層のゲート電極が設けられて、G端子に接続され
ている。
【0037】n+ ソース領域6とpベース領域3との表
面に共通に設けられたソース電極8は、ゲート電極層1
3上に絶縁膜20を介して延長され、pベース領域4の
表面に設けられたベース電極9と一体とされている。n
+ エミッタ領域7の表面に設けられたエミッタ電極10
は、ゲート電極層15上に絶縁膜20を介して延長さ
れ、p+ ドレイン領域5の表面に設けられたドレイン電
極11と一体とされて、E端子に接続されている。これ
らの電極は、例えばアルミニウム合金のスパッタ蒸着と
フォトリソグラフイによって形成される。n+ コレクタ
層1の裏面には、コレクタ電極16が設けられ、C端子
に接続されている。
【0038】この半導体装置の特徴は、金属電極、配線
とされると金属層が二層とされている点であり、例えば
ベース電極9上に絶縁膜20を介してではあるがエミッ
タ電極10が形成されている。図3は、図2の半導体装
置の電極配置図であり、細線はシリコン基板との接触領
域を示している。nチャネルMOSトランジスタUT1
のソース電極8は、図示されない絶縁膜を介してゲート
電極層13上に延長され、ベース電極9と一体とされて
いる。またnpnトランジスタBT1のエミッタ電極1
0とpチャネルMOSトランジスタUT2のドレイン電
極11とはpチャネルMOSトランジスタUT2のゲー
ト電極層15上でやはり絶縁膜を介して接続されて一体
とされ、npnトランジスタBT1のベース電極9上に
も張り出している様子が見られる。
【0039】図17や18に示したように従来、例えば
ベース電極とエミッタ電極とは、同一の金属層で形成さ
れていたため、それぞれの電極をストライプ状或いは櫛
歯状として互いにずらすことが必須であり、またE端子
と接続するためのエミッタ電極用のパッドを別に設けな
ければならなかった。本実施例1の半導体装置のよう
に、二層の金属層とすれば、例えばベース電極9上に絶
縁膜を介して広いエミッタ電極10を設けることができ
るので、E端子に接続するための電極パッドを別に設け
る必要がない。従って、チップ面積を有効に活用でき
て、チップサイズを縮減できる。
【0040】なお、図ではゲート電極層13、15がソ
ース電極8等の金属層の無い部分で互いに接続されてい
るが、必ずしもこのようにしなければならないわけでは
なく、勿論絶縁膜を介してであるが、金属層の下で接続
されていても良い。実施例1の半導体装置の動作を簡単
に説明する。エミッタ端子Eを接地し、コレクタ端子C
に正の電圧を印加した状態で、ゲート端子Gに正の電圧
を加えると、nチャネルMOSトランジスタUT1がオ
ンし、ベース電流がnpnトランジスタBT1のベース
電極9に供給されて、npnトランジスタBT1がオン
する。従って、この半導体装置は、オン時には、伝導度
変調が起きて、低いオン抵抗となる。特にnpnトラン
ジスタのn+ エミッタ領域7の拡散深さを、nチャネル
MOSトランジスタUT1のn+ ソース領域6のそれよ
り深くして、電流増幅率を大きくし、オン抵抗の低減を
図ることができる。
【0041】ターンオフ時は、ゲート端子Gの電位をn
チャネルMOSトランジスタUT1のしきい値以下に下
げる。これにより、nチャネルMOSトランジスタUT
1はオフする。そして、npnトランジスタBT1のベ
ース電流の供給が止まり、npnトランジスタBT1が
オフする。さらに、ゲート端子Gに負の電圧を加えるこ
とにより、(pチャネルMOSトランジスタUT2のp
ソース領域である)pベース領域4とp+ ドレイン領域
5との間のnドリフト層2の表面層に反転層が形成さ
れ、pチャネルMOSトランジスタUT2がオンする。
するとpベース領域4に残る過剰の正孔は、反転層を通
じてエミッタ電極10に引き抜かれるため、ターンオフ
が速やかにおこなわれ、高速動作が可能となる。
【0042】[実施例2]図3は、図13の等価回路を
モノリシックに実現した別の半導体装置の電極配置図で
ある。このようにバイポーラトランジスタBT1、ユニ
ポーラトランジスタUT1、UT2をブロック状に構成
することもできる。細線はシリコン基板との接触領域を
示している。
【0043】この例では、nチャネルMOSトランジス
タUT1のゲート電極層13に設けられた穴を通して、
ソース電極8が半導体基板表面のn+ ソース領域に接触
している。nチャネルMOSトランジスタUT1のソー
ス電極8と接続されたnpnトランジスタBT1のベー
ス電極9が一層目の金属層で櫛歯状とされているのに対
し、npnトランジスタBT1のエミッタ電極10は、
二層目の金属層としてベース電極9の上に広く設けられ
ている。pチャネルMOSトランジスタUT2のソース
電極21も一層目の金属層で櫛歯状とされており、ドレ
イン電極11は二層目の金属層としてそのソース電極2
1の上に広く設けられている。15は、pチャネルMO
SトランジスタUT2のゲート電極層である。npnト
ランジスタBT1のエミッタ電極10とpチャネルMO
SトランジスタUT2のドレイン電極11とは同電位な
ので一体とされており、両者を接続する配線が不要であ
るだけでなく、面積を広くできるので、別にE端子と接
続するための電極パッドを設ける必要が無い。従って、
従来に比較してチップの小面積化が可能である。
【0044】18はゲート電極層に接触して設けられた
金属のゲート電極パッドである。ゲート電極層15は、
必ずしも図のようにドレイン電極11の配線部分からは
み出して接続されていなければならないわけではない。
この半導体装置の動作は、実施例1のものと同様であ
る。 [実施例3]図4は、本発明第三の実施例の半導体装置
の部分断面図であり、図14の等価回路をモノリシック
に実現したものである。出力段としてのバイポーラトラ
ンジスタがnpnトランジスタBT1、BT2からなる
ダーリントントランジスタとなっている。図の左側か
ら、nチャネルMOSトランジスタUT1、npnトラ
ンジスタBT1、pチャネルMOSトランジスタUT
2、npnトランジスタBT2、pチャネルMOSトラ
ンジスタUT3に対応している。
【0045】実施例1の半導体装置と比較して、付加さ
れているのは、第二段npnトランジスタBT2と、第
二段pチャネルMOSトランジスタUT3とである。そ
れぞれの構造は、第一段npnトランジスタBT1、第
一段pチャネルMOSトランジスタUT2とほぼ同じで
よい。すなわち、図1の構造に更に、nドリフト層2の
表面層に第二段npnトランジスタBT2のpベース領
域4aと、n+ エミッタ領域7aとが加えられ、ベース
電極9a、エミッタ電極10aが設けられている。また
第二段pチャネルMOSトランジスタUT3のp+ ドレ
イン領域5aと、ドレイン電極11aが加えられてい
る。特に、pベース領域4aと、p+ ドレイン領域5a
とは隣接して配置されている。pベース領域4aと、p
+ ドレイン領域5aとに挟まれたnドリフト層2の表面
上にゲート酸化膜14aを介して第二段pチャネルMO
SトランジスタUT3のゲート電極層15aが設けら
れ、G端子に接続されている。第一段npnトランジス
タBT1のエミッタ電極10は、第二段npnトランジ
スタのベース電極9aと接続され、第二段npnトラン
ジスタのエミッタ電極10aは、第一段pチャネルMO
SトランジスタUT2のドレイン電極11、第二段pチ
ャネルMOSトランジスタのドレイン電極11aととも
にE端子に接続されている。
【0046】第一段npnトランジスタBT1は、第二
段npnトランジスタBT2のベース電流を供給するト
ランジスタであるから、その面積は第二段npnトラン
ジスタBT2より小さくてよい。また、第一段pチャネ
ルMOSトランジスタUT2、第二段pチャネルMOS
トランジスタUT3は、それぞれ第一段npnトランジ
スタBT1、第二段npnトランジスタBT2からオフ
時にキャリアを排出するトランジスタであるから、第二
段pチャネルMOSトランジスタUT3の面積は、第一
段pチャネルMOSトランジスタUT2より大きくす
る。
【0047】この半導体装置の特徴は、金属電極、配線
とされると金属層が二層とされている点であり、例えば
ベース電極9、9a上にそれぞれエミッタ電極10、1
0aが形成されている。また、第二段pチャネルMOS
トランジスタUT3のソース電極でもある第二段npn
トランジスタのベース電極9a上にドレイン電極11が
形成されている。
【0048】図5は、図4の半導体装置の電極配置図で
ある。細線はシリコン基板との接触領域を示している。
nチャネルMOSトランジスタUT1のソース電極8
は、一層目の金属層で図示されない絶縁膜を介してゲー
ト電極層13上に延長され、バイポーラトランジスタB
T1のベース電極9と一体とされている。また二層目金
属層からなる第一段npnトランジスタのエミッタ電極
10は、pチャネルMOSトランジスタUT2のゲート
電極層15、ゲート電極層15b上をやはり絶縁膜を介
して経て、一層目金属層の第二段npnトランジスタB
T2のベース電極9aと接続されている。更に二層目金
属層からなる第二段npnトランジスタBT2のエミッ
タ電極10aは、pチャネルMOSトランジスタUT2
のゲート電極層15および一層目金属層からなる第二段
npnトランジスタのベース電極9a上を経てドレイン
電極11と一体とされ、またpチャネルMOSトランジ
スタUT3のゲート電極層15a上を経てドレイン電極
11aと一体とされている。
【0049】この例でも、従来、同一の金属層で形成さ
れていたベース電極とエミッタ電極とを二層の金属層と
し、ベース電極9上に層間絶縁膜を介して広いエミッタ
電極10、およびベース電極9a上にエミッタ電極10
aを設け、E端子に接続するための電極パッドを兼ねら
れるようにした。第二段npnトランジスタのエミッタ
電極10aとpチャネルMOSトランジスタのドレイン
電極11とを接続する配線も、ソース電極でもあるベー
ス電極9a上に設けて、チップ面積の利用効率を高め
た。
【0050】なお、図ではゲート電極層13、15、1
5a、15bがソース電極8等の金属層の無い部分で互
いに接続されているが、必ずしもこのようにしなければ
ならないわけではなく、絶縁膜を介してであるが、金属
層の下で接続されていても良い。この実施例3の半導体
装置の動作を説明する。エミッタ端子Eを接地し、コレ
クタ端子Cに正の電圧を印加した状態で、ゲート端子G
に正の電圧を加えると、ゲート電極13直下のpベース
領域3の表面近傍に反転層が形成され、nチャネルMO
SトランジスタUT1がオンし、流れた電流が第一段n
pnトランジスタBT1のベース電流となって、npn
トランジスタBT1がオンする。さらにnpnトランジ
スタBT1の主電流は、第二段npnトランジスタBT
2のベース電流となり、第二段npnトランジスタBT
2がオンすることにより本実施例3の半導体装置はオン
状態となる。第二段npnトランジスタBT2には、大
きなベース電流が供給されるので、オン電圧は実施例1
の場合より一層低くなる。ゲート端子Gへの正の入力信
号ては、第一段、第二段pチャネルMOSトランジスタ
UT2、UT3はオンしない。
【0051】ターンオフ時は、ゲート端子Gの電位を第
一段nチャネルMOSトランジスタUT1のしきい値以
下に下げ、nチャネルMOSトランジスタBT1をオフ
することにより、バイポーラトランジスタのベース電流
が遮断され、半導体装置がオフしはじめる。さらに、ゲ
ート端子Gに負の電圧が加えられると、第一段npnト
ランジスタBT1、第二段npnトランジスタBT2の
pベース領域4、4aとp+ ドレイン領域11、11a
とに挟まれたそれぞれのnドリフト層2の表面近傍に反
転層が形成され、第一段、第二段pチャネルMOSトラ
ンジスタUT2、UT3がオンする。そして、npnト
ランジスタBT1、BT2の過剰正孔が、pベース領域
4、4aから反転層を通じてp+ ドレイン領域5、5
a、5bに、更にエミッタ端子Eに引き抜かれ、ターン
オフは速くなる。
【0052】本実施例3の半導体装置では、p+ ドレイ
ン領域5とpベース領域4aとに挟まれたnドリフト層
2の表面上にも酸化膜14bを介してゲート電極層15
bを設けている。すなわち、第二段npnトランジスタ
BT2は、両側にpチャネルMOSトランジスタUT3
を持つことになる。このように、第一段npnトランジ
スタBT1に接続される第一段pチャネルMOSトラン
ジスタUT2が1か所であるのに対し、第二段npnト
ランジスタBT2に接続される第二段pチャネルMOS
トランジスタUT3はバイポーラトランジスタの両側2
か所に配置することにより、第二段npnトランジスタ
BT2のベース電流を引き抜く速さを速くする構造とし
ている。これにより、ターンオフ時のストレージ時間が
短くなっている。
【0053】[実施例4]図6(a)は、図13の等価
回路をモノリシックに実現した別の半導体装置の電極配
置図である。このようにバイポーラトランジスタBT
1、BT2、ユニポーラトランジスタUT1、UT2、
UT3をブロック状に構成することもできる。図が錯綜
するのを避けるため、多結晶シリコン層からなるゲート
電極層は省略し、金属膜からなる電極および配線だけを
記載している。細線はシリコン基板との接触領域を示し
ている。
【0054】nチャネルMOSトランジスタUT1のソ
ース電極8と接続された第一段、第二段npnトランジ
スタBT1、BT2のベース電極9、9aが一層目の金
属層で櫛歯状とされているのに対し、第一段、第二段n
pnトランジスタBT1、BT2のエミッタ電極10、
10aは、二層目の金属層としてベース電極9、9aの
上に広く設けられている。pチャネルMOSトランジス
タUT2、UT3のソース電極21、21aも一層目の
金属層で櫛歯状とされており、ドレイン電極11、11
aは二層目の金属層としてそのソース電極21、21a
の上に広く設けられている。18はゲート電極層に接触
して設けられた金属のゲート電極パッドである。
【0055】第二段npnトランジスタBT2のエミッ
タ電極10aとドレイン電極11、11aとは同電位な
ので一体とされており、面積も広いので、別にE端子と
の接続のための電極パッドを設ける必要が無い。また、
エミッタ電極10aとドレイン電極11、11aとを接
続するための配線部分を省略できている。従来出力段ト
ランジスタがダーリントン接続したトランジスタの場合
に、前段のエミッタ電極と後段のベース電極とを接続す
る配線も同一の金属層で形成されていたため、トランジ
スタのベース電極、エミッタ電極を避けて配線を設けな
ければならなかった。そしてこの配線は、前段のトラン
ジスタの主電流が流れることから、断面積を大きくしな
ければならず、従って配線の幅を大きする必要があっ
た。この配線に関しても、本実施例3の半導体装置のよ
うに、二層の金属層とすれば、前段のベース電極9上に
設けることができることから、チップ面積の利用効率を
上げ、チップサイズの縮減を図ることができる。
【0056】図6(b)はA−A線に沿った断面図であ
る。一層目金属層からなるベース電極9a上に、二層目
金属層からなるエミッタ電極10aとドレイン電極11
aとが一体として形成されている。 [実施例5]図7は、本発明第五の実施例の半導体装置
の部分断面図であり、図15の等価回路をモノリシック
に実現したものである。出力段としてのバイポーラトラ
ンジスタがnpnトランジスタBT1、BT2、BT3
からなるダーリントントランジスタとなつている。図の
左側から、nチャネルMOSトランジスタUT1、np
nトランジスタBT1、pチャネルMOSトランジスタ
UT2、npnトランジスタBT2、pチャネルMOS
トランジスタUT3、npnトランジスタBT3、pチ
ャネルMOSトランジスタUT4に対応している。
【0057】実施例3の半導体装置と比較して、付加さ
れているのは、第三段npnトランジスタBT3と、第
三段pチャネルMOSトランジスタUT4とである。そ
れぞれの構造は、第一段npnトランジスタBT1、第
一段pチャネルMOSトランジスタUT2とほぼ同じで
よい。すなわち図4の構造に更に、nドリフト層2の表
面層に第三段npnトランジスタBT3のpベース領域
4bと、n+ エミッタ領域7bとが加えられ、ベース電
極9b、エミッタ電極10bが設けられている。また第
三段pチャネルMOSトランジスタU4のp+ ドレイン
領域5bとドレイン電極11bとが加えられている。特
に、pベース領域4bと、p+ ドレイン領域5bとは隣
接して配置されている。pベース領域4bと、p+ ドレ
イン領域5bとに挟まれたnドリフト層2の表面上にゲ
ート酸化膜14cを介してpチャネルMOSトランジス
タU4のゲート電極層15cが設けられ、G端子に接続
されている。第二段npnトランジスタのエミッタ電極
10aは、第三段npnトランジスタのベース電極9b
と接続され、第三段npnトランジスタのエミッタ電極
10bは、第一、第二、第三のpチャネルMOSトラン
ジスタUT2、UT3のドレイン電極11、11aおよ
び11bと共にE端子に接続されている。本実施例の断
面図では、ターンオフ用のpチャネルMOSトランジス
タを、1次元的に横に配置しているが、2次元的に配置
しても構わない。実施例3で説明した理由により、後段
のnpnトランジスタ、後段のpチャネルMOSトラン
ジスタ程広い面積とする。
【0058】この半導体装置の特徴は、金属電極、配線
とされると金属層が二層とされている点であり、例えば
ベース電極9、9a、9b上にそれぞれエミッタ電極1
0、10a、10bが形成されている。また、pチャネ
ルMOSトランジスタUT2、UT3のソース電極でも
あるベース電極9a、9b上にドレイン電極11、11
aが形成されている。
【0059】図8は、図7の半導体装置の電極配置図で
ある。細線はシリコン基板との接触領域を示している。
nチャネルMOSトランジスタUT1のソース電極8
は、図示されない絶縁膜を介してゲート電極層13上に
延長され、第一段npnトランジスタBT1のベース電
極9と一体とされている。二層目金属層からなる第一段
npnトランジスタBT1のエミッタ電極10は、pチ
ャネルMOSトランジスタUT2のゲート電極層15、
ゲート電極層15b上をやはり絶縁膜を介して経て、一
層目金属層からなる第二段npnトランジスタBT2の
ベース電極9aと接続され、更に、二層目金属層からな
る第二段npnトランジスタBT2のエミッタ電極10
aは、pチャネルMOSトランジスタUT2のゲート電
極層15a、ゲート電極層15d上をやはり絶縁膜を介
して経て、一層目金属層からなる第三段npnトランジ
スタBT3のベース電極9aと接続されている。二層目
金属層からなる第三段npnトランジスタBT3のエミ
ッタ電極10bは、ゲート電極層15a、15b上を経
てpチャネルMOSトランジスタUT2のドレイン電極
11と接続され、ゲート電極層15dとベース電極9a
上を経てpチャネルMOSトランジスタUT3のドレイ
ン電極11aと、ゲート電極層15cと上を経てpチャ
ネルMOSトランジスタUT3のドレイン電極11bと
一体とされている様子が見られる。
【0060】このように二層の金属層とすることによ
り、E端子に接続されるエミッタ電極10bを広くする
ことができ、別に電極パッドを設ける必要がない。ま
た、ドレイン電極11、11a、11bとエミッタ電極
10bとを接続するための配線部分を省略できることか
ら、チップ面積を小さくすることができる。なお、図で
はゲート電極層13、15a、15b、15c、15d
がソース電極8等の金属層の無い部分で互いに接続され
ているが、必ずしもこのようにしなければならないわけ
ではなく、勿論絶縁膜を介してであるが、金属層の下で
接続されていても良い。
【0061】この半導体装置の動作も、基本的に実施例
1、実施例2の半導体装置と同様であり、オン時には、
バイポーラトランジスタであるnpnトランジスタBT
1、BT2、BT3がオンする。バイポーラトランジス
タの段数を増やすことにより、後段程ベース電流が大き
くなるため、オン電圧は低下する。また、オフ時には、
pチャネルMOSトランジスタUT2、UT3、UT4
をオンすることにより、オン時に蓄積されたキャリアを
引き抜くことができる。後段のバイポーラトランジスタ
に接続されるpチャネルMOSトランジスタの面積を大
きくしていくことで、ターンオフの際、バイポーラトラ
ンジスタの段数が増してもターンオフストレージ時間の
増加がなく、高速のスイッチングが可能である。
【0062】[実施例6]図9は、図14の等価回路を
モノリシックに実現した本発明第六の実施例の半導体装
置の電極配置図である。図が錯綜するのを避けるため、
多結晶シリコン層からなるゲート電極層は省略し、金属
層からなる電極および配線だけを記載している。細線は
シリコン基板との接触領域を示している。
【0063】nチャネルMOSトランジスタUT1のソ
ース電極8と接続された第一段npnトランジスタBT
1のベース電極9、第二段npnトランジスタBT2の
ベース電極9a、第三段npnトランジスタBT3のベ
ース電極9bがいずれも一層目の金属層で櫛歯状とされ
ているのに対し、各段npnトランジスタBT1、BT
2、BT3のエミッタ電極10、10a、10bは、二
層目の金属層としてベース電極9、9a、9bの上に広
く設けられている。またpチャネルMOSトランジスタ
UT2、UT3、UT4のソース電極21、21a、2
1bも一層目の金属層で櫛歯状とされているのに対し、
ドレイン電極11、11a、11bは二層目の金属層と
してそれらのソース電極21、21a、21bの上に広
く設けられている。18はゲート電極層に接触して設け
られた金属のゲート電極パッドである。
【0064】第三段npnトランジスタBT3のエミッ
タ電極10bは、ドレイン電極11、11a、11bと
は同電位なので一体とされており、両者を接続するため
の配線部分を省略できる。また面積も広いので、別にE
端子との接続のための電極パッドを設ける必要が無い。
更に、ダーリントン接続したトランジスタの前段のエミ
ッタ電極と後段のベース電極とを接続する配線に関して
も、二層の金属層として前段のベース電極上に設けるこ
とができることから、チップ面積の利用効率を上げるこ
とができ、この効果はダーリントン接続したトランジス
タの段数が多いほど大きい。
【0065】これらの効果を合わせ、チップサイズの縮
減を図ることができる。本実施例の半導体装置の動作
は、実施例5のものと同様であり、ダーリントン接続の
段数を増やすことにより、オン電圧は低下しする。ま
た、後段のバイポーラトランジスタに接続されるpチャ
ネルMOSトランジスタの面積を大きくしていくこと
で、ターンオフの際、バイポーラトランジスタの段数が
増してもターンオフストレージ時間の増加がなく、高速
のスイッチングが可能である。
【0066】図10(a)、(b)、(c)は、それぞ
れユニット化した第一のユニポーラトランジスタ、バイ
ポーラトランジスタ、第二のユニポーラトランジスタの
各部分断面図である。バイポーラトランジスタでは、ベ
ース電極9とエミッタ電極10とが、第二のユニポーラ
トランジスタではソース電極21とドレイン電極11と
がそれぞれ重複する二層の金属層で形成されている。こ
のようなユニットを一次元的或いは二次元的に配列し
て、更に多段のダーリントン接続したトランジスタをも
つ半導体装置にも対応することができる。
【0067】[実施例7]図11は、本発明第七の実施
例の半導体装置の部分断面図である。図3と類似してい
るが、ゲート酸化膜14、14aおよび14b直下のn
ドリフト層2の表面層に、p- 低濃度領域17が形成さ
れて、pチャネルMOSトランジスタUT2、UT3
は、デプレッション型のMOSトランジスタとなってい
る点が違っている。例えば、p- 低濃度領域17の表面
濃度は、1×1016cm -3であり、拡散深さは3μmで
ある。
【0068】この半導体装置においても金属電極、配線
とされると金属層が二層とされていて、ベース電極9、
9a上にそれぞれエミッタ電極10、10aが形成され
ている。また、pチャネルMOSトランジスタUT2の
ソース電極でもあるベース電極9a上にドレイン電極1
1が形成されている。このように二層の金属層とするこ
とにより、E端子に接続されるエミッタ電極10aを広
くすることができ、別に電極パッドを設ける必要がな
い。また、ドレイン電極11、11aとエミッタ電極1
0aとを接続するための配線部分を省略できることか
ら、素子面積を小さくすることができる。
【0069】この半導体装置は、オン動作は、実施例3
の半導体装置と同様である。しかしゲートGへ入力信号
が零のとき、実施例3の半導体装置では、pチャネルM
OSトランジスタUT2、UT3はオンしていなかった
のに対して、この実施例4の半導体装置では、pチャネ
ルMOSトランジスタUT2、UT3はオンしている。
従って、npnトランジスタBT1、BT2のベース
は、BT2のエミッタと短絡されていることになり、オ
フ時のコレクタC・エミッタE間耐圧の向上を図ること
ができる。
【0070】p- 低濃度領域17の表面濃度が、nドリ
フト層2の不純物濃度より低いと、ゲートG・エミッタ
E間を短絡した状態では、p- 低濃度領域17が有効な
チャネル領域とならない。そのため、npnトランジス
タBT1、BT2において、ベース電位がエミッタ電位
より高くなり、漏れ電流がトランジスタ動作により増幅
され、耐圧の劣化を生じる。一方、p- 低濃度領域17
の表面濃度を、nドリフト層2の不純物濃度より高くす
ると、ゲートG・エミッタE短絡状態では、p - 低濃度
領域17が有効なチャネル領域となる。その結果、np
nトランジスタBT1、BT2のベース電位がエミッタ
電位と等しくなるのである。
【0071】この実施例7の半導体装置は、オフのため
に必ずしもゲートを負に引く必要が無いが、スイッチン
グ速度をあげるためには、やはり負のゲート信号を与え
る方が良い。 [実施例8]図12は、本発明第八の実施例の半導体装
置の部分断面図である。これまでの実施例では、出力段
バイポーラトランジスタがnpnトランジスタであっ
た。この例では、出力段としてのバイポーラトランジス
タがpnpトランジスタBT4となっている。そして、
そのpnpトランジスタBT4のコレクタC・ベースB
間、エミッタE・ベースB間に、それぞれpチャネルM
OSトランジスタUT5、nチャネルMOSトランジス
タUT6のドレイン・ソースが接続されている。pチャ
ネルMOSトランジスタUT5およびnチャネルMOS
トランジスタUT6のゲートは共通にされG端子となっ
ている。
【0072】この半導体装置は、コレクタC・エミッタ
E間に電圧が印加されているとき、ゲートGへの負の入
力信号により、pチャネルMOSトランジスタUT5が
オンし、pnpトランジスタBT4がオンする。ゲート
Gへの負の入力信号ては、nチャネルMOSトランジス
タUT6はオンしない。次に、ゲートGへの正の入力信
号により、pチャネルMOSトランジスタUT5がオフ
し、pnpトランジスタBT4がオフする。このとき、
nチャネルMOSトランジスタUT6がオンする。
【0073】この半導体装置の動作は、信号の極性が変
わるだけで、基本的に実施例3の半導体装置と同様であ
り、オン時には、バイポーラトランジスタであるpnp
トランジスタBT4がオンするので、低いオン抵抗とな
る。また、オフ時には、nチャネルMOSトランジスタ
UT6をオンすることにより、pnpトランジスタBT
4の過剰キャリアを引き抜くことができるので、ストレ
ージ時間を短縮でき、高速動作が可能となる。
【0074】このように出力段トランジスタはnpnト
ランジスタであってもpnpトランジスタであっても良
い。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、前
段に第一のユニポーラトランジスタを、後段にバイポー
ラトランジスタを有し、第一のユニポーラトランジスタ
のドレインとソースとをそれぞれバイポーラトランジス
タのコレクタ、ベースに接続し、かつ、第二のユニポー
ラトランジスタのドレインとソースとをそれぞれバイポ
ーラトランジスタのエミッタ、ベースに接続し、第一導
電型の高比抵抗半導体基板を第一のユニポーラトランジ
スタのドレイン層、バイポーラトランジスタのコレクタ
層、第二のユニポーラトランジスタのベース層とした半
導体装置において、ユニポーラトランジスタ、バイポー
ラトランジスタの金属電極とその間の金属の接続配線が
二層以上の金属層からなるものとすることにより、低オ
ン抵抗、高速ターンオフ特性を両立させ、かつチップ面
積を縮減した半導体装置とすることができる。
【0076】後段のバイポーラトランジスタは、ダーリ
ントン接続されたトランジスタであってもよく、その場
合はダーリントン接続された各バイポーラトランジスタ
ごとに、対応する第二のユニポーラトランジスタを設
け、各バイポーラトランジスタのベースに各第二のユニ
ポーラトランジスタのソースを接続し、最後段のバイポ
ーラトランジスタのエミッタに各第二のユニポーラトラ
ンジスタのドレインを接続すればよい。
【0077】本発明は、総合的な損失の少ない、スイッ
チング用の半導体装置として、広い耐圧範囲に適用で
き、電力用変換装置等の損失低減および普及に大きな寄
与をなすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例1の半導体装置の部分断面図
【図2】図1の半導体装置の電極配置図
【図3】本発明実施例2の半導体装置の電極配置図
【図4】本発明実施例3の半導体装置の部分断面図
【図5】図4の半導体装置の電極配置図
【図6】(a)は本発明実施例4の半導体装置の電極配
置図、(b)はA−A線に沿った断面図
【図7】本発明実施例5の半導体装置の部分断面図
【図8】図7の半導体装置の電極配置図
【図9】本発明実施例6の半導体装置の電極配置図
【図10】ユニット化したバイポーラトランジスタ、ユ
ニポーラトランジスタの部分断面図
【図11】本発明実施例7の半導体装置の部分断面図
【図12】本発明実施例8の半導体装置の部分断面図
【図13】BiMOS Cascodeトランジスタにp-chMOSFET接
続時の等価回路図
【図14】二段ダーリントントランジスタを有する半導
体装置の等価回路図
【図15】三段ダーリントントランジスタを有する半導
体装置の等価回路図
【図16】図14の半導体装置の部分断面図
【図17】図14の半導体装置の電極配置図
【図18】別の二段ダーリントントランジスタを有する
半導体装置の電極配置図
【図19】三段ダーリントントランジスタを有する半導
体装置の電極配置図
【符号の説明】
1 n+ コレクタ層 2 nドリフト層 3 pウェル領域 4、4a、4b pベース領域 5、5a、5b p+ ドレイン領域 6 n+ ソース領域 7、7a、7b n+ エミッタ領域 8 ソース電極 9、9a、9b ベース電極 10、10a、10b エミッタ電極 11、11a、11b ドレイン電極 12 ゲート酸化膜 13 ゲート電極層 14 ゲート酸化膜 15、15a、15b ゲート電極層 16 コレクタ電極 17 p- 低濃度領域 18 ゲート電極パッド 19 エミッタ電極パッド 20、20a、20b、20c 絶縁膜 21、21a、21b ソース電極 B ベース C コレクタ E エミッタ G ゲート BT バイポーラトランジスタ UT ユニポーラトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/331 29/73

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前段に第一のユニポーラトランジスタを、
    後段にバイポーラトランジスタを有し、第一のユニポー
    ラトランジスタのドレインとソースとをそれぞれバイポ
    ーラトランジスタのコレクタ、ベースに接続し、かつ、
    第二のユニポーラトランジスタのドレインとソースとを
    それぞれバイポーラトランジスタのエミッタ、ベースに
    接続し、第一導電型の高比抵抗半導体基板を第一のユニ
    ポーラトランジスタのドレイン層、バイポーラトランジ
    スタのコレクタ層、第二のユニポーラトランジスタのベ
    ース層とした半導体装置において、ユニポーラトランジ
    スタ、バイポーラトランジスタの金属電極とその間の金
    属の接続配線が二層以上の金属層からなること特徴とす
    る半導体装置。
  2. 【請求項2】二層以上の金属層が少なくとも一部で絶縁
    されることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】後段のバイポーラトランジスタがダーリン
    トン接続されたトランジスタであり、そのダーリントン
    接続された各バイポーラトランジスタごとに対応する第
    二のユニポーラトランジスタを有し、各バイポーラトラ
    ンジスタのベースに各第二のユニポーラトランジスタの
    ソースを接続し、最後段のバイポーラトランジスタのエ
    ミッタに各第二のユニポーラトランジスタのドレインを
    接続することを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】第一のユニポーラトランジスタのゲートと
    第二のユニポーラトランジスタのゲートとを接続するこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の半
    導体装置。
  5. 【請求項5】第一のユニポーラトランジスタがnチャネ
    ルMOSトランジスタであり、第二のユニポーラトラン
    ジスタがpチャネルMOSトランジスタであり、バイポ
    ーラトランジスタがnpnトランジスタであることを特
    徴とする請求項4記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】第一のユニポーラトランジスタがpチャネ
    ルMOSトランジスタであり、第二のユニポーラトラン
    ジスタがnチャネルMOSトランジスタであり、バイポ
    ーラトランジスタがpnpトランジスタであることを特
    徴とする前記請求項4記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】バイポーラトランジスタのエミッタ領域の
    接合深さが、第一のユニポーラトランジスタのソース領
    域のそれより深いことを特徴とする請求項5または6に
    記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】第一のユニポーラトランジスタがエンハン
    スメント型であり、第二のユニポーラトランジスタがデ
    プレッシヨン型であることを特徴とする請求項5ないし
    7のいずれかに記載の半導体装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005136290A (ja) * 2003-10-31 2005-05-26 Fuji Electric Device Technology Co Ltd 半導体装置
US8115256B2 (en) 2006-08-31 2012-02-14 Sanyo Electric Co., Ltd. Semiconductor device

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JP2005136290A (ja) * 2003-10-31 2005-05-26 Fuji Electric Device Technology Co Ltd 半導体装置
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