JP2000332736A - ビット同期回路 - Google Patents

ビット同期回路

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JP2000332736A
JP2000332736A JP11136675A JP13667599A JP2000332736A JP 2000332736 A JP2000332736 A JP 2000332736A JP 11136675 A JP11136675 A JP 11136675A JP 13667599 A JP13667599 A JP 13667599A JP 2000332736 A JP2000332736 A JP 2000332736A
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稔 茅野
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Toshifumi Katayama
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
    • H04L7/02Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information
    • H04L7/033Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information using the transitions of the received signal to control the phase of the synchronising-signal-generating means, e.g. using a phase-locked loop
    • H04L7/0337Selecting between two or more discretely delayed clocks or selecting between two or more discretely delayed received code signals
    • H04L7/0338Selecting between two or more discretely delayed clocks or selecting between two or more discretely delayed received code signals the correction of the phase error being performed by a feed forward loop

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  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力データのジッタ分布に依存することな
く、アイ開口部の中心位相を抽出し、最適なリタイミン
グマージンを確保するビット同期回路を提供する。 【解決手段】 データ変化点検出回路43で入力データ
37の変化点と基準クロック38をm分割したm相のク
ロック信号との位相比較を行う。この位相比較結果であ
るデータ変化点位相情報44を、各相ごとに位相累積レ
ジスタ45で累積的に蓄積して、入力データ37のジッ
タ分布を位相累積情報46として格納する。この位相累
積情報46に基づいて、アイ中心位相算出回路47でジ
ッタ範囲の負側端と正側端とを負側ジッタ範囲情報54
と正側ジッタ範囲情報55としてデコードし、現在選択
されているクロック位相である抽出位相値40との関係
で位相の制御方向を算出する。補正回路52で、現在の
アイの開口幅と抽出位相値40との位置関係を抽出し、
位相累積情報をクリアしてアイ開口幅を広げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はビット同期回路に係
わり、詳細にはジッタを有する入力データをリタイミン
グするビット同期回路に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル伝送では、例えば送信側で複
数の低次群ディジタル信号を多重化して作成された高次
群ディジタル信号が伝送路に送出され、これを受信した
受信側で再び低次群ディジタル信号に分離することが行
われる。この際、受信側で正しく受信データを認識する
ために、送信側と受信側とが互いに同期化されている必
要がある。従来この種のビット同期回路は、受信データ
をリタイミングすることで両者間の同期化を図る。
【0003】図14は従来提案されたビット同期回路の
構成の概要を表わしたものである。このビット同期回路
では、基準クロック信号10は多相クロック生成回路1
1に入力される。多相クロック生成回路11は、互いに
位相の異なるm相のクロック信号12を生成する。m相
のクロック信号12は、クロック選択回路13とセレク
タ回路14に入力される。セレクタ回路14は、クロッ
ク選択回路13によって生成されたクロック選択信号1
5に基づいて、m相のクロック信号12から択一的に選
択した選択クロック信号16を出力する。また、バース
ト状の入力データ17は、D型フリップフロップ(D-ty
pe Flip Flop:以下、D−FFと略す。)18のデータ
入力(D)端子と、クロック選択回路13に入力されて
いる。D−FF18のクロック入力(C)端子には、選
択クロック信号16が入力される。D−FF18は、選
択クロック信号16の立ち下がりに同期して、バースト
状の入力データ17をラッチし、D−FF18のデータ
出力(Q)端子からリタイミング信号19を出力する。
【0004】クロック選択回路13は、位相差検出回路
20と、デコード回路21と、位相調整回路22と、選
択クロックカウンタ回路23とを備えている。位相差検
出回路20のD端子にはm相のクロック信号12が、C
端子にはバースト状の入力データ17がそれぞれ入力さ
れる。位相差検出回路20は、m相のクロック信号12
とバースト状の入力データ17との位相差を比較し、こ
のm相それぞれについての位相差情報をQ端子から出力
する。デコード回路21は、位相差検出回路20から入
力された位相差情報に対応して、入力データ17の変化
点に対応する最適なクロック位相を示すクロック名に変
換する。位相調整回路22は、現在選択されているクロ
ック位相を示すクロック選択信号15と入力データの変
化点における最適位相のクロックの位相差分に応じて制
御すべき位相変移情報を生成する。選択クロックカウン
タ回路23は、アップカウント・ダウンカウント入力
(U/D)端子に位相調整回路22から位相変移情報が
入力され、C端子にはバースト状の入力データ17が入
力される。また、選択クロックカウンタ回路23の初期
値入力(A)端子には、クロック位相保持回路24から
の選択クロック情報25が入力される。選択クロックカ
ウンタ回路23のロード入力(L)端子には、メモリ制
御回路26からの初期値入力信号が入力される。この初
期値入力信号が論理レベル“H”のときには、他の入力
にかかわらずQ端子から出力されるクロック選択信号は
A端子から入力される選択クロック情報が出力される。
クロック選択回路24は、バースト状の入力データ17
が入力されているときにはクロック選択回路13で選択
されているクロック選択信号15が書き込まれるととも
に、バースト状の入力データ17の受信直前にその選択
されていたクロックを示す選択クロック情報25を選択
クロックカウンタ回路23のA端子に入力させる。この
ようなクロック位相保持回路24は、メモリ制御回路2
6によって制御される。
【0005】このような構成のビット同期回路は、基準
クロック10が入力された多相クロック生成回路11は
m相のクロック信号12を生成し、クロック選択回路1
3と選択回路14とに供給する。クロック選択回路13
では、位相差検出回路20でm相のクロック信号それぞ
れについて入力データ17と位相比較を行い、位相差情
報としてデコード回路21に供給する。デコード回路2
1では、その位相差情報に基づいて、現在の入力データ
17の位相状況からm相のクロック信号のうち選択すべ
き最適なクロック信号を示すクロック名に変換する。そ
して、位相差調整回路22で、これと現在選択されてい
るクロック信号を示すクロック選択信号17との間で、
制御すべき位相変移情報を生成する。例えば、選択すべ
きクロック信号がこのままでよいときは“0”を、“+
1”に相当する位相分だけ位相のずれたクロック信号を
選択すべきと判断したときは“+”を、“−1”に相当
する位相分だけ位相のずれたクロック信号を選択すべき
と判断したときは“−”を示す位相変移情報を生成させ
る。
【0006】選択クロックカウンタ回路23で、入力デ
ータ17に同期して、位相変移情報が“+1”のときは
アップカウント、“−”のときはダウンカウント、
“0”のときはそのままのクロック選択信号15を生成
する。このように選択されたクロック選択信号15で示
されるクロック信号は、選択回路14に入力される。選
択回路14では、このクロック選択信号15に基づい
て、m相のクロック信号12から択一的に選択クロック
信号16を出力する。入力データ17は、D−FF18
で選択クロック信号16の立ち下がり同期してリタイミ
ングされ、リタイミング信号19として出力される。ま
た、このビット同期回路では、初期値として前周期に最
適なクロック信号をクロック位相保持回路24で保持さ
せ、メモリ制御回路26で所定のタイミングで選択クロ
ックカウンタ回路23を初期化させることで、伝送路誤
り率が劣化して同期引き込みが必要になった場合でも速
やかに同期引き込みを完了することができるようになっ
ている。
【0007】このようなビット同期回路に関する技術
は、例えば特開平10−271101号公報「タイミン
グ同期回路」に開示されている。
【0008】また特開平56−104557号公報「ビ
ット同期回路」には、2相位相変調したビットデータ列
の変化点情報に対して、その変化点を入力データの変化
点より適当に遅らせた遅延クロックを入力データに加
え、マスク回路を介して位相比較を行うように構成した
技術が開示されている。このような構成により、入力デ
ータの伝送誤りなどによって変化点情報が消失しても、
遅延クロックの変化点が消失した入力データの変化点の
代用とすることができる。
【0009】さらに特公平7−28277号公報「ビッ
ト同期回路」には、バースト状の入力データと基準クロ
ック信号とを位相比較して生成した誤差信号に基づい
て、差周波情報を生成させて、これと誤差信号とを累積
的に蓄積するように構成した技術が開示されている。そ
して、この累積的に蓄積された差周波情報と誤差信号と
を合成して可変分周回路の分周比を可変制御すること
で、入力データが入力されなくても、前のバースト状の
入力データに基づいて同期制御を行うことができる。さ
らに、入力データの入力初期にも、ビット同期の位相差
が大きくならず安定した同期制御を行うことができるよ
うになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来提案
された、例えば特開平10−271101号公報や特開
昭62−104557号公報に開示された技術を適用し
た従来提案されたビット同期回路では、クロック選択に
おいて入力データの変化点位相と、現在選択されている
クロック信号との位相を比較し、その差分によって次の
クロック信号の位相を選択している。すなわち、現在の
入力データの変化点位相に対応したクロック位相の抽出
し、この抽出したクロック位相を有するクロック信号で
次の入力データをリタイミングしている。したがって、
入力データに、ジッタ分布などにより現在の入力データ
の変化点位相と次の入力データの変化点位相が異なる場
合、次の入力データのリタイミングマージンが著しく小
さくなって、データエラーの発生確率が高くなってしま
うという問題がある。また特公平7−28277号公報
に開示された技術では、差周波情報と誤差信号とを累積
的に蓄積することによって、入力データがないときに仮
想的な入力データとの位相比較により位相差が増大する
ことを回避するに過ぎないため、入力データ自体にジッ
タ分布を有する場合には、現在の入力データの変化点位
相と次の入力データの変化点位相が異なる場合、次の入
力データのリタイミングマージンが著しく小さくなって
しまう。
【0011】このように従来のビット同期回路では、入
力データの変化点位相と現在のクロック位相とを演算し
て、次のクロック位相を決定するようにしていたが、入
力データのジッタ分布に依存することなくリタイミング
することができなかった。理想的には、アイパターン
(以下、単にアイと略す。)の開口部の中心位相に対応
したタイミングで入力データをリタイミングすることが
要求される。
【0012】そこで本発明の目的は、入力データのジッ
タ分布に依存することなく、アイ開口部の中心位相を抽
出し、最適なリタイミングマージンを確保するビット同
期回路を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)基準クロックから互いに異なる位相の複数の
クロックを生成するクロック生成手段と、(ロ)位相の
いずれか1つを指定する抽出位相値に基づいて複数のク
ロックから択一的にクロックを選択するクロック選択手
段と、(ハ)入力データをこのクロック選択手段によっ
て選択されたクロックでラッチするラッチ手段と、
(ニ)入力データの変化点を検出する変化点検出手段
と、(ホ)この変化点検出手段によって検出された変化
点を累積して位相情報として記憶する記憶手段と、
(ヘ)この記憶手段によって累積的に記憶された位相情
報からジッタ範囲の正側端および負側端を検出するジッ
タ範囲検出手段と、(ト)このジッタ範囲検出手段によ
って検出されたジッタ範囲の正側端および負側端からア
イパターンの中心位相を算出する中心位相算出手段と、
(チ)この中心位相算出手段によって算出されたアイパ
ターンの中心位相とその時点における抽出位相値との比
較結果に応じて抽出位相値を更新する抽出位相値更新手
段とをビット同期回路に具備させる。
【0014】すなわち請求項1記載の発明では、基準ク
ロックを基にクロック生成手段によって生成された互い
に位相の異なる複数のクロックから択一的にクロック選
択手段で選択したクロックで、入力データをラッチする
ことでビット同期を行う。この際、変化点検出手段で検
出した入力データの変化点を記憶手段で累積的に位相情
報として蓄積させ、ジッタ範囲検出手段でこれら累積さ
れた変化点がジッタ範囲としてその正側端および負側端
を検出させる。そして、この検出した正側端および負側
端よりアイパターンの中心位相を算出し、現時点での抽
出位相値と比較して、最適な抽出位相値になるように更
新する。このようにして更新された抽出位相値により、
上述したクロック選択手段で最適なクロックを選択し、
リタイミングマージンを十分確保する。
【0015】請求項2記載の発明では、(イ)基準クロ
ックから互いに異なる位相の複数のクロックを生成する
クロック生成手段と、(ロ)位相のいずれか1つを指定
する抽出位相値に基づいて複数のクロックから択一的に
クロックを選択するクロック選択手段と、(ハ)入力デ
ータをこのクロック選択手段によって選択されたクロッ
クでラッチするラッチ手段と、(ニ)入力データの変化
点を検出する変化点検出手段と、(ホ)この変化点検出
手段によって検出された変化点を累積して位相情報とし
て記憶する記憶手段と、(ヘ)この記憶手段によって累
積的に記憶された位相情報からジッタ範囲の正側端およ
び負側端を検出するジッタ範囲検出手段と、(ト)この
ジッタ範囲検出手段によって検出された正側端と抽出位
相値との第1の幅を算出する第1の算出手段と、(チ)
ジッタ範囲検出手段によって検出された負側端と抽出位
相値との第2の幅を算出する第2の算出手段と、(リ)
第1および第2の算出手段によって算出された第1およ
び第2の幅の比較結果に応じて抽出位相値を更新する抽
出位相値更新手段とをビット同期回路に具備させる。
【0016】すなわち請求項2記載の発明では、基準ク
ロックを基にクロック生成手段によって生成された互い
に位相の異なる複数のクロックから択一的にクロック選
択手段で選択したクロックで、入力データをラッチする
ことでビット同期を行う。この際、変化点検出手段で検
出した入力データの変化点を記憶手段で累積的に位相情
報として蓄積させ、ジッタ範囲検出手段でこれら累積さ
れた変化点がジッタ範囲としてその正側端および負側端
を検出させる。そして、第1の算出手段で検出したジッ
タ範囲の正側端とその時点の抽出位相値との第1の幅を
算出させる。また、第2の算出手段で検出したジッタ範
囲の負側端とその時点の抽出位相値との第2の幅を算出
させる。次に抽出位相値更新手段で、この第1の幅およ
び第2の幅を比較することによって、その時点における
アイパターンの中心位相が現時点での抽出位相値に対し
て正負どちら側にあるかを判別させて、その判別結果に
応じて抽出位相値を更新する。このようにして更新され
た抽出位相値により、上述したクロック選択手段で最適
なクロックを選択し、リタイミングマージンを十分確保
する。
【0017】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
ビット同期回路で、第1の算出手段によって算出された
第1の幅と予め決められた第1の設定値とを比較する第
1の比較手段と、第2の算出手段によって算出された第
2の幅と予め決められた第2の設定値とを比較する第2
の比較手段と、第1の幅が第1の設定値より小さいとき
にはジッタ範囲の負側端をクリアし第2の幅が第2の設
定値より小さいときにはジッタ範囲の正側端をクリアす
る補正信号を生成する補正信号生成手段とを備え、記憶
手段はこの補正信号生成手段によって生成された補正信
号に対応した位相情報の変化点をクリアすることを特徴
としている。
【0018】すなわち請求項3記載の発明では、第1の
幅と予め決められた第1の幅とを比較する第1の比較手
段と、第2の幅と予め決められた第2の幅とを比較する
第2の比較手段とを設ける。そして、補正信号生成手段
に第1の幅が第1の設定値より小さいときにはジッタ範
囲の負側端をクリアし、第2の幅が第2の設定値より小
さいときにはジッタ範囲の正側端をクリアする補正信号
を生成させる。そして、記憶手段に累積的に記憶されて
いる位相情報について、この補正信号に対応する位相情
報の変化点をクリアさせることで、アイパターンの開口
幅を広げるようにした。このようにアイパターンの開口
幅が設定された幅より狭くなったときに、ジッタ範囲の
負側端あるいは正側端に対応する位相情報をクリアする
ようにしたので、電源投入時の不定位相値をクリアする
とともに、入力データのワンダなどにも追従したリタイ
ミング用のクロックを抽出することができるようにな
る。
【0019】請求項4記載の発明では、請求項1〜請求
項3記載のビット同期回路で、入力データの立ち上がり
および立ち下がり変化点をいずれか一方の変化点のみに
変換した両エッジ位相信号を生成するエッジ変換手段を
備え、変化点検出手段、記憶手段および抽出位相値更新
手段はこのエッジ変換手段によって生成された両エッジ
位相信号に同期させることを特徴としている。
【0020】すなわち請求項4記載の発明では、エッジ
変換手段により入力データの立ち上がりおよび立ち下が
り変化点をいずれか一方の変化点のみに変換した両エッ
ジ位相信号を生成させる。そして、変化点検出手段およ
び記憶手段および抽出位相値更新手段はこのエッジ変換
手段によって生成された両エッジ位相信号に同期させる
ようにした。これにより、立ち上がりエッジと立ち下が
りエッジの位相にばらつきがあった場合でも両エッジの
位相情報を考慮した位相抽出を行うことができるように
なる。したがって、入力データのデューティ比が劣化し
た場合であっても、正常なリタイミング用クロックを抽
出することができるようになる。
【0021】請求項5記載の発明では、請求項4記載の
ビット同期回路で、変化点検出手段は両エッジ位相信号
に同期して各位相ごとに論理レベルが“H”で隣接する
位相の論理レベルが“L”のときに変化点を検出するこ
とを特徴としている。
【0022】すなわち請求項5記載の発明では、変化点
検出手段で両エッジ位相信号に同期して各位相ごとに隣
接する2位相間の論理レベル“H”と“L”となるとき
に変化するようにしたので、非常に高速かつ簡素な構成
で入力データの変化点の位相を特定することができるよ
うになる。
【0023】請求項6記載の発明では、請求項1〜請求
項5記載のビット同期回路で、位相は所定の周期ごとに
分割され予め決められた位相領域番号によって識別され
ることを特徴としている。
【0024】すなわち請求項6記載の発明では、所定の
周期ごとに分割され予め決められた位相領域番号によっ
て識別される位相を用いて検出した位相情報、ジッタ範
囲の負側端および正側端、アイパターンの開口幅および
抽出位相値を表現することができ、各種算出手段の簡素
化を図ることができる。
【0025】請求項7記載の発明では、請求項6記載の
ビット同期回路で、抽出位相値変更手段は、第1の幅が
第2の幅より大きいときには負側に、第1の幅が第2の
幅より小さいときには正側に制御することを指示する中
心位相情報を生成する中心位相情報生成手段と、この中
心位相情報生成手段によって生成された中心位相情報が
負側に制御することを指示しているときには抽出位相値
をカウントダウンし、中心位相情報が正側に制御するこ
とを指示しているときには抽出位相値をカウントアップ
する抽出位相値カウント手段とを備えることを特徴とし
ている。
【0026】すなわち請求項7記載の発明では、中心位
相情報生成手段により第1の幅と第2の幅との大小関係
によって、アイパターンの中心位相と現時点での抽出位
相値との関係を求め、抽出位相値の制御方向を算出する
ようにしたので、最適なリタイミング用のクロックを選
択するための抽出位相値の更新を行う抽出位相値更新手
段の構成を簡素化することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
【0028】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0029】図1は本発明の一実施例におけるビット同
期回路の構成の概要を表わしたものである。本実施例に
おけるビット同期回路は、データ入力端子30と、クロ
ック入力端子31と、データ出力端子32とを有してい
る。さらに、このビット同期回路は、m(mは2以上の
整数)相クロック生成回路33と、位相抽出回路34
と、m入力1出力セレクタ回路35と、D−FF36と
を備えている。データ入力端子30から入力された入力
データ37は、位相抽出回路34とD−FF36とに供
給されている。入力データ37は、D−FF36のD端
子に入力されている。クロック入力端子31から入力さ
れた基準クロック38は、m相クロック生成回路33に
供給されている。m相クロック生成回路33は複数の遅
延回路を有し、これらの組み合わせにより、入力される
基準クロック38と同じ周波数で、互いに“360/
m”度ずつ位相の異なるm相のクロック信号39を生成
することができるようになっている。m相クロック生成
回路33で生成されたm相のクロック信号39は、位相
抽出回路34およびセレクタ回路35に供給される。セ
レクタ回路35には、位相抽出回路34から抽出位相値
40が入力され、この抽出位相値40の値に基づいてm
相のクロック信号39から択一的に抽出クロック41を
選択する。この抽出クロック41は、D−FF36のC
端子に入力されている。D−FF36は、このC端子か
ら入力される抽出クロック41に同期して、D端子から
入力される入力データ37をラッチし、Q端子からリタ
イミングデータ42を出力する。リタイミングデータ4
2は、データ出力端子32から外部に出力される。
【0030】位相抽出回路34は、入力データ37の変
化点位相が、m相クロック生成回路33で生成されたm
相のクロック信号39のどの位相にいるかを検出するこ
とができるようになっている。そして、この検出した位
相を基に、最適なリタイミング位相を算出し、これに対
応する抽出位相値40を生成する。この抽出位相値40
は、m相のクロック信号39のうちどのクロック信号を
選択するかを示すクロック選択情報である。このような
位相抽出回路34は、データ変化点検出回路43でm相
のクロック信号39と入力データ37との位相比較を行
う。すなわち入力データ37が、入力データ37の1周
期をm分割した位相領域のうちのどの位相領域にあるか
を検出し、m相のクロック信号それぞれに対応した位相
領域御とにデータ変化点位相情報44として出力する。
このデータ変化点位相情報44は、位相累積レジスタ4
5に入力される。位相累積レジスタ45は、入力データ
37の変化点に同期してデータ変化点位相情報44を格
納し、過去から現在までのデータ変化点位相情報を累積
的に蓄積する。そして、位相累積情報46としてアイ中
心位相算出回路47に出力する。アイ中心位相算出回路
47は、現在選択されているクロック位相を示す抽出位
相値40と位相累積情報46とに基づいてアイの中心位
相を算出するとともに、算出したアイの中心位相が現在
の抽出位相値40に対応した位相領域に対して、正負ど
ちら側の位相領域であるかを示すアイ中心位相情報48
を生成する。アイ中心位相情報48は、選択位相カウン
タ49に入力される。選択位相カウンタ49は、アイ中
心位相情報48に応じて、入力データ37の変化点に同
期して現在選択されているクロック信号に対応した抽出
位相値をカウントアップあるいはカウントダウンする。
このカウント結果は、抽出位相値40として位相抽出回
路34から出力される。
【0031】このように本実施例におけるビット同期回
路は、位相抽出回路34でm相のクロック信号39と入
力データ37との位相比較結果を位相累積レジスタ45
で累積的に蓄積するとともに、この累積的に蓄積した位
相累積情報からアイ中心位相算出回路47でアイの中心
位相を算出するようにしている。そして、現在選択され
ているクロック位相に対して、正負どちら側に制御すべ
きかを検出し、これを選択位相カウンタ49で抽出位相
値をカウントアップあるいはカウントダウンして更新す
ることで、入力データ37について抽出したアイの中心
位相によるタイミングで入力データの最適なリタイミン
グを可能としている。以下では、このような最適なリタ
イミングを可能とする位相抽出回路34の構成要部につ
いて詳細に説明する。
【0032】図2は図1に示した位相抽出回路34の構
成要部を表わしたものである。ただし、図1に示したビ
ット同期回路における同一部分には同一符号を付し、適
宜説明を省略する。ここでは、エッジ変換回路50を備
え、入力データ37の変化点について立ち上がりおよび
立ち下がりの両エッジに同期した両エッジ位相信号51
を生成することができるようになっている。さらに位相
抽出回路34は、補正回路52を備え、アイ中心位相算
出回路47で算出されたアイの開口幅に応じて、位相累
積レジスタ45の指定するレジスタをクリアする補正信
号53を生成することができるようになっている。この
ようなエッジ変換回路50および補正回路50が付加さ
れた位相抽出回路34では、m相のクロック信号39が
データ変化点検出回路43に入力されている。また、エ
ッジ変換回路50には入力データ37が入力されてお
り、入力データ37の立ち上がりエッジおよび立ち下が
りエッジの両方の変化点位相を、一方の変化点すなわち
立ち上がり変化点のみか立ち下がり変化点のみで示され
た両エッジ位相信号51が生成される。この両エッジ位
相信号51は、データ変化点検出回路43、位相累積レ
ジスタ45および選択位相カウンタ49に入力されてい
る。データ変化点検出回路43は、m相のクロック信号
39それぞれについて、両エッジ位相信号51の立ち上
がりエッジに同期して、この両エッジ位相信号51の変
化点位相を用いて位相比較を行い、入力データ37の立
ち上がり変化点および立ち下がり変化点の両変化点位相
についての位相比較を行う。
【0033】この位相比較結果は、データ変化点位相情
報44として位相累積レジスタ45に入力される。位相
累積レジスタ45は、両エッジ位相信号51の立ち上が
りに同期してデータ変化点位相情報44を累積的に蓄積
する。これら位相累積レジスタ45は、補正信号53で
指定される位相に対応する変化点を蓄積するレジスタの
みがクリアされる。位相累積レジスタ45で生成された
位相累積情報46は、アイ中心位相算出回路47に入力
される。アイ中心位相算出回路47は、抽出位相値40
と位相累積情報46とから、所定のジッタ振幅を有する
ジッタ範囲の負側である負側ジッタ範囲情報54と、ジ
ッタ範囲の正側である正側ジッタ範囲情報55と、アイ
の開口幅の正側である正側アイ開口幅情報56と、アイ
の開口幅の負側である負側アイ開口幅情報57とをそれ
ぞれ算出するとともに、抽出位相値40を基準にアイの
中心位相がどちら側の位相にあるかを示すアイ中心位相
情報48を生成する。アイ中心位相情報48は、抽出位
相値40で示される現在選択されているクロック位相と
入力データ37の位相との比較結果に基づいて、位相の
制御方向を示す情報である。すなわち、アイ中心位相情
報48は、位相の制御する方向として“+”方向、
“−”方向あるいは“0”がある。例えば位相を“+”
方向に制御することを示すアイ中心位相情報48は、現
在選択されている抽出位相値40に対して“+360/
m”度だけ位相がずれているクロック信号を選択させ
る。また、位相を“−”方向に制御することを示すアイ
中心位相情報48は、現在選択されている抽出位相値4
0に対して“−360/m”度だけ位相がずれているク
ロック信号を選択させる。アイ中心位相情報48が
“0”のときは、選択するクロック信号はそのままとす
る。このような位相制御方向を示すアイ中心位相情報4
8は、選択位相カウンタ49に入力される。選択位相カ
ウンタ49は、アイ中心位相情報48が示す位相制御方
向にしたがって、現在選択されているクロック位相を示
す抽出位相値40を、アップカウントあるいはダウンカ
ウントする。
【0034】アイ中心位相算出回路47で生成された負
側ジッタ範囲情報54と、正側ジッタ範囲情報55と、
正側アイ開口幅情報56と、負側アイ開口幅情報57と
は、それぞれ補正回路52に入力される。補正回路52
は、入力された負側ジッタ範囲情報54、正側ジッタ範
囲情報55、正側アイ開口幅情報56および負側アイ開
口幅情報57から、アイの開口幅が所定の設定値より小
さくなったときに、対応するジッタ範囲の正側あるいは
負側のジッタを広げる補正信号53を生成する。
【0035】以下では、さらに位相抽出回路34の構成
要部について詳細に説明する。
【0036】図3は図2に示したエッジ変換回路50の
構成要部を表わしたものである。ただし、図2に示した
位相抽出回路34における同一部分には同一符号を付
し、適宜説明を省略する。本実施例におけるエッジ変換
回路50は、入力データ37を1.5分周している。こ
こでは1.5分周しているが、入力データ37が2.5
分周、3.5分周、・・・のいずれかを行うように構成
してもよい。エッジ変換回路50は、入力データはD−
FF601、602のC端子と、インバータ(Inverter:
以下、INVと略す。)回路61の入力端子に入力され
ている。INV回路61の出力端子は、D−FF603
のC端子に接続されている。D−FF601のQ端子
は、D−FF602のD端子、2入力1出力論理和否定
(以下、NORと略す。)回路62の一方の入力端子お
よび2入力1出力論理和(以下、ORと略す。)回路6
3の一方の入力端子に接続されている。D−FF602
のQ端子は、D−FF603のD端子およびNOR回路
62の他方の入力端子に接続されている。NOR回路6
2の出力端子は、D−FF601のD端子に接続されて
いる。D−FF603のQ端子は、OR回路63の他方
の入力端子に接続されている。OR回路63の出力端子
からは、両エッジ位相信号51が出力される。
【0037】このようにエッジ変換回路50は、入力デ
ータの立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジを用い
て分周させ、両変化点位相を片方の変化点で表現した両
エッジ位相信号51を出力している。
【0038】図4は図2に示したデータ変化点検出回路
43の構成要部を表わしたものである。ただし、図2に
示した位相抽出回路34における同一部分には同一符号
を付し、適宜説明を省略する。すなわち、m相クロック
生成回路33によって生成された互いに位相の異なるm
相のクロック信号391〜39mは、それぞれD−FF6
1〜64mのD端子に入力されている。D−FF641
〜64mそれぞれのC端子には、エッジ変換回路50で
生成された両エッジ位相信号51が入力されている。D
−FF641〜64mは、この両エッジ位相信号51でm
相のクロック信号391〜39mをラッチしている。ま
た、D−FF641〜64mのQ端子は、それぞれ2入力
1出力論理積(以下、ANDと略す。)回路651〜6
mの一方の入力端子に接続されている。さらにD−F
F641〜64mのQ端子は、それぞれINV回路6
m、661〜66m-1の入力端子に接続されている。こ
れらINV回路661〜66mの出力端子は、AND回路
651〜65mの他方の入力端子に接続されている。AN
D回路651〜65mの出力端子からは、データ変化点位
相情報441〜44mが出力される。すなわち、入力デー
タ37の変化点でラッチされたm相のクロック信号39
1〜39mについて、隣接する2相間のラッチデータが
“10”となる箇所を検出することで、m相クロック信
号391〜39mの立ち上がり変化点位相に対して、両エ
ッジ位相信号39の立ち上がり変化点がどこにあるかを
検出している。これは、入力データ37の変化点位相
が、入力データ37の1周期をm分割した領域のどの領
域にあるのかを示す。ここでは、m相のクロック信号の
立ち上がり変化点位相について説明しているが、m相の
クロック信号の立ち下がり変化点位相について両エッジ
位相信号の変化点を検出する場合には、隣接する2相間
のラッチデータが“01”となる箇所を検出するように
すればよい。
【0039】このようにデータ変化点検出回路43で
は、m相クロック信号391〜39mの立ち上がり変化点
位相に対して、両エッジ位相信号51の立ち上がり変化
点がどこにあるかを示すデータ変化点位相情報441
44mが生成される。このデータ変化点位相情報441
44mは、データ変化点検出回路43から出力され、位
相累積レジスタ45に入力される。
【0040】図5は図2に示した位相累積レジスタ45
の構成要部を表わしたものである。ただし、図2に示し
た位相抽出回路34における同一部分には同一符号を付
し、適宜説明を省略する。本実施例における位相累積レ
ジスタ45では、エッジ変換回路50で生成された両エ
ッジ位相信号51がD−FF671〜67mのC端子に入
力されている。データ変化点検出回路43で生成された
データ変化点位相情報441〜44mは、それぞれ2入力
1出力OR回路681〜68mの一方の入力端子から入力
されている。これらOR回路681〜68mの他方の入力
端子は、それぞれD−FF671〜67mのQ端子が接続
されている。OR回路681〜68mの出力端子は、2入
力1出力AND回路691〜69mの一方の入力端子に接
続されている。また、補正回路52によって生成された
補正回路53は、それぞれINV回路701〜70mの入
力端子から入力されている。これらINV回路701
70mの出力端子は、AND回路691〜69mの他方の
入力端子に接続されている。AND回路691〜69m
出力端子は、D−FF671〜67mのD端子に接続され
ている。D−FF671〜67mのQ端子からは、位相累
積情報461〜46mが出力される。
【0041】このように位相累積レジスタ45は、補正
信号が補正を行わないことを示す論理レベル“L”のと
きには、データ変化点位相情報441〜44mとこれまで
蓄積していた位相累積情報461〜46mとがそれぞれ各
相ごとに論理和され、両エッジ位相信号51でラッチす
る。一方、補正信号が補正を行うことを示す論理レベル
“H”のときにはAND回路69によってマスクされた
値がD−FFにおいて、両エッジ位相信号51でラッチ
する。すなわち、補正を行わないときには、D−FFの
出力である位相累積情報を帰還して累積的に蓄積する一
方、補正を行うときにこれまで蓄積していた位相累積情
報をマスクすることで、両エッジ位相信号51でラッチ
された値がクリアされることになる。ここで累積的に蓄
積された位相累積情報461〜46mは、アイ中心位相算
出回路47に供給される。
【0042】図6は図2に示したアイ中心位相算出回路
47の構成要部を表わしたものである。ただし、図2に
示した位相抽出回路34における同一部分には同一符号
を付し、適宜説明を省略する。本実施例におけるアイ中
心位相算出回路47では、位相累積レジスタ45から供
給された位相累積情報461〜46mは、第1および第2
のエンコーダ711、712に入力される。第1のエンコ
ーダ711は、位相累積情報461〜46mのジッタ範囲
の負側端の位相をエンコードする。こにより、位相累積
情報461〜46mによって累積的に蓄積されている両エ
ッジ位相信号51と入力データの立ち上がりエッジ位相
との比較結果によって検出された変化点位相に伴うジッ
タ範囲の負側端を示す負側ジッタ範囲情報54を出力す
る。第2のエンコーダ712は、位相累積情報461〜4
mのジッタ範囲の正側端の位相をエンコードする。こ
れにより、位相累積情報461〜46mによって累積的に
蓄積されている両エッジ位相信号51と入力データの立
ち上がりエッジ位相との比較結果によって検出された変
化点位相に伴うジッタ振幅の正側端を示す正側ジッタ範
囲情報55を出力する。これら第1および第2のエンコ
ーダ711、712によってエンコードされた負側ジッタ
範囲情報54および正側ジッタ範囲情報55は、それぞ
れ第1および第2の減算回路721、722の一方の入力
端子から入力されている。第1および第2の減算回路7
1、722の他方の入力端子には、それぞれ現在選択さ
れているアイの中心位相を示す抽出位相値40が入力さ
れている。
【0043】第1の減算回路721は、負側ジッタ範囲
情報54から現在選択されているクロック位相であるア
イの中心位相を示す抽出位相値40を減算することによ
って、正側アイ開口幅情報56を生成する。正側アイ開
口幅情報56は、現在のアイの中心位相からアイのジッ
タ範囲の負側端までのアイの正側の開口幅を示す。第2
の減算回路722は、現在選択されているクロック位相
であるアイの中心位相を示す抽出位相値40から正側ジ
ッタ範囲情報55を減算することによって、負側アイ開
口幅情報57を生成する。負側アイ開口幅情報57は、
アイのジッタ範囲の正側端から現在のアイの中心位相ま
でのアイの負側の開口幅を示す。これら正側アイ開口幅
情報56および負側アイ開口幅情報57は、比較回路7
3に入力される。比較回路73は、正側アイ開口幅情報
56と負側アイ開口幅情報57を比較することで、抽出
位相値40によって示される現在選択されているクロッ
ク位相であるアイの中心位相が、この比較時点における
アイの中心位相に対して正負どちら側にあるかを検出す
る。この比較回路73によるアイの中心位相の検出結果
は、アイ中心位相情報48として生成され、選択位相カ
ウンタ49に供給される。
【0044】アイ中心位相情報48は、正側アイ開口幅
情報56が負側アイ開口幅情報57より大きいときに
は、抽出位相値40で示される現在選択されているアイ
の中心位相が比較時点のアイの中心位相より負側にある
と判断して、正側に中心位相を制御する“+”方向を示
す情報として出力される。また、正側アイ開口幅情報5
6が負側アイ開口幅情報57より小さいときには、抽出
位相値40で示される現在選択されているアイの中心位
相が比較時点のアイの中心位相より正側にあると判断し
て、負側に中心位相を制御する“−”方向を示す情報と
して出力される。さらに、正側アイ開口幅情報56が負
側アイ開口幅情報57と等しいときには、抽出位相値4
0で示される現在選択されているアイの中心位相と比較
時点のアイの中心位相とが同じ位相であると判断して、
中心位相の制御を行わない“0”を示す情報として出力
される。
【0045】このアイ中心位相算出回路47の比較回路
73によって生成されたアイ中心位相情報48は選択位
相カウンタ49に入力される。また、アイ中心位相算出
回路47で生成された負側ジッタ範囲情報54と、正側
ジッタ範囲情報55と、正側アイ開口幅情報56と、負
側アイ開口幅情報57とは、それぞれ補正回路52に入
力される。
【0046】選択位相カウンタ49は、公知のアップカ
ウンタおよびダウンカウンタから構成されており、その
図示を省略する。本実施例における選択位相カウンタ4
9は、入力されるアイ中心位相情報48に応じて抽出位
相値をカウントアップ、あるいはカウントダウンした値
で更新するか、あるいはそのままの値を保持する。すな
わち、アイ中心位相情報48が“+”方向を示す情報で
あるときには、抽出位相値40をカウントアップし、選
択するアイの中心位相を“+1”に相当する“+360
/m”度だけ位相のずれたアイの中心位相を示す抽出位
相値を生成する。また、アイ中心位相情報48が“−”
方向を示す情報であるときには、抽出位相値40をカウ
ントダウンし、選択するアイの中心位相を“−1”に相
当する“−360/m”度だけ位相のずれたアイの中心
位相を示す抽出位相値を生成する。アイ中心位相情報4
8が“0”を示す情報であるときには、抽出位相値40
をそのまま保持する。このようにして生成された抽出位
相値40は、セレクタ回路35とアイ中心位相算出回路
47に供給される。
【0047】図7は図2に示した補正回路52の構成要
部を表わしたものである。ただし、図2に示した位相抽
出回路34における同一部分には同一符号を付し、適宜
説明を省略する。本実施例における補正回路では、アイ
中心位相算出回路47で生成された正側アイ開口幅情報
56および負側アイ開口幅情報57は、それぞれ第3お
よび第4の減算回路741、742の一方の入力端子から
入力される。本実施例における補正回路52は、アイ保
証正側開口幅設定端子751とアイ保証負側開口幅設定
端子752とを備えている。アイ保証正側開口幅設定端
子751には予め決められた正側開口幅設定値が入力さ
れており、第3の減算回路741の他方の入力端子に接
続されている。アイ保証負側開口幅設定端子752には
予め決められた負側開口幅設定値が入力されており、第
4の減算回路742の他方の入力端子に接続されてい
る。第3の減算回路741は、予め決められた正側開口
幅設定値と正側アイ開口幅情報56との減算を行い、正
側アイ開口幅情報56が正側開口幅設定値以下のときに
論理レベル“H”の第1の検出信号761を出力する。
第4の減算回路742は、予め決められた負側開口幅設
定値と負側アイ開口幅情報57との減算を行い、負側ア
イ開口幅情報57が負側開口幅設定値以下のときに論理
レベル“H”の第2の検出信号762を出力する。第1
および第2の検出信号761、762は、2入力1出力O
R回路77の入力端子にそれぞれ入力されている。
【0048】またアイ中心位相算出回路47で生成され
た負側ジッタ範囲情報54および正側ジッタ範囲情報5
5は、それぞれ2入力1出力セレクタ回路78に入力さ
れている。セレクタ回路78は、負側ジッタ範囲情報5
4と正側ジッタ範囲情報55で示す補正するジッタの正
負両端位相のうち、第1あるいは第2の検出信号7
1、762に応じて、択一的に選択する。すなわち、第
1の検出信号761によって負側アイ開口幅情報56が
負側開口幅設定値以下と判別されているときには正側ジ
ッタ範囲情報55を選択し、第2の検出信号762によ
って正側アイ開口幅情報57が正側開口幅設定値以下と
判別されているときには負側ジッタ範囲情報54を選択
するようになっている。図7におけるセレクタ回路78
では、第1の検出信号761を優先させたセレクタ回路
78の選択制御信号とし、負側アイ開口幅情報56が負
側開口幅設定値以下と判別されているときには正側ジッ
タ範囲情報55を選択し、それ以外のときには負側ジッ
タ範囲情報54を選択する。セレクタ回路78によって
選択されたジッタ範囲情報は、デコーダ79に入力され
る。
【0049】デコーダ79は、セレクタ回路78によっ
て選択されたジッタ範囲情報をmビットのデコード補正
信号に変換する。ジッタ範囲情報は、m分割された位相
領域のうち、ジッタ範囲の正側端あるいは負側端を示し
ているため、デコード79でデコードされたデコード補
正信号は、mビットのうちジッタ範囲の正側端あるいは
負側端に対応するビットだけ“H”レベルとなる。この
ようにして生成されたデコード補正信号のmビットデー
タは、それぞれ2入力1出力AND回路801〜80m
一方の入力端子から入力される。AND回路801〜8
mの他方の入力端子は、共通してNOR回路77の出
力端子に接続されている。AND回路801〜80mの出
力端子からは、mビットの補正信号531〜53mが出力
される。NOR回路77は、第1および第2の検出信号
761、762がいずれも論理レベル“L”のときには、
論理レベル“L”を出力するので、デコーダ79でセレ
クタ回路78から出力されたデコード補正信号のデコー
ド結果をマスクする。
【0050】このように本実施例における補正回路52
は、累積的に蓄積した位相情報に基づいてアイ中心位相
算出回路47によって生成された負側ジッタ範囲情報5
4、正側ジッタ範囲情報55、正側アイ開口幅情報56
および負側アイ開口幅情報57から、現在選択されてい
る抽出位相によるアイの開口幅が所定値より小さいとき
に、入力データのジッタ分布などによってアイの開口幅
が狭くなったときにジッタ範囲の正側端あるいは負側端
をクリアしてアイの開口幅を広げる。すなわち、例えば
正側のアイ開口幅が狭くなったときには負側ジッタ範囲
を補正してアイの開口幅を広げ、負側のアイ開口幅が狭
くなったときには正側ジッタ範囲を補正してアイの開口
幅を広げる。このようにして生成された補正信号531
〜53mを生成する。これら補正信号531〜53mは、
上述したように位相累積レジスタ45に供給され、m分
割された位相領域の累積位相情報の対応するビットをク
リアする。これにより、電源投入時の不定位相値をクリ
アするとともに、入力データのワンダ等によって位相が
変化する場合であっても、これに追従してリタイミング
マージンを十分確保する。
【0051】このように構成された本実施例におけるビ
ット同期回路は、全体として次のようなアルゴリズムで
動作する。
【0052】図8は図1〜図7で示した本実施例におけ
るビット同期回路の動作アルゴリズムの概要を表わした
ものである。まずクロック入力端子31から入力された
基準クロックから、互い“360/m”度ずつ位相の異
なるm相のクロック信号39が生成される。また、デー
タ入力端子30から入力された入力データ39の立ち上
がりと立ち下がりの両方の変化点位相を立ち上がり変化
点のみの位相で表現された両エッジ位相信号51が生成
される。次に、m相のクロック信号391〜39mと両エ
ッジ位相信号51から入力データ39の変化点位相を検
出し、データ変化点位相情報44を生成する(ステップ
S90)。このデータ変化点位相情報44から、入力デ
ータ39の1周期分をm分割した各位相領域ごとに過去
から現在までのデータ変化点位相を累積する(ステップ
S91)。その際、m相の位相領域に対応した補正信号
531〜53mが入力されているとき(ステップS92:
Y)には、蓄積すべき位相累積情報をクリアする(ステ
ップS93)。補正信号が入力されず(ステップS9
2:N)そのまま蓄積され、あるいは入力された補正信
号によって対応するレジスタがクリアされた(ステップ
S93)位相累積情報46から、変化点のジッタ範囲の
負側端および正側端の位相領域を示す負側ジッタ範囲情
報54および正側ジッタ範囲情報55を生成する(ステ
ップS94)。次に、現在選択されているアイ中心位相
である抽出位相値40とこれら負側および正側ジッタ範
囲情報54、55から、現時点における正側および負側
のアイ開口幅を示す正側および負側アイ開口幅情報5
6、57を生成する(ステップS95)。そして、この
正側および負側アイ開口幅情報56、57を比較し(ス
テップS96)、抽出位相値40を基準にアイの中心位
相がどちら側にあるかを示すアイ中心位相情報48を生
成する。このアイ中心位相情報48に基づいて、算出さ
れたアイ中心位相に応じて抽出位相値を更新し(ステッ
プS97)、一連の処理を終了する(エンド)。ステッ
プS90はデータ変化点検出回路43で行われる。ステ
ップS91〜ステップS93における処理98は、位相
累積レジスタ45で行われる。ステップS94〜ステッ
プS96における処理99は、アイ中心位相算出回路4
7で行われる。ステップS97は、選択位相カウンタ4
9で行われる。
【0053】図9は図8で示した本実施例におけるビッ
ト同期回路の補正信号の生成アルゴリズムの概要を表わ
したものである。すなわち、図8のステップS94およ
びステップS95で生成された負側および正側ジッタ範
囲情報54、55と正側および負側アイ開口幅情報5
6、57とから、現在選択されている抽出位相によるア
イの開口幅が所定値以下のとき(ステップS100:
Y)に、入力データのジッタ分布などによってアイの開
口幅が狭くなったときに狭まったアイの開口幅の反対側
のエッジをクリアしてアイの開口幅を広げるための補正
信号を生成する(ステップS101)。ステップS10
1における補正信号生成後、あるいは現在選択されてい
る抽出位相によるアイの開口幅が所定値以下ではないと
き(ステップS100:N)は、そのまま一連の処理を
終了する(エンド)。このステップS100およびステ
ップS101における処理102は、補正回路52で行
われる。
【0054】次に、本実施例におけるビット同期回路の
具体的な動作についてタイミングチャートを参照しなが
ら説明する。
【0055】図10は本実施例におけるビット同期回路
の第1の動作例のタイミングチャートを表わしたもので
ある。ここでは、クロック入力端子31を介して入力さ
れる基準クロック38は、m相クロック生成回路33で
8相のクロック信号391〜398が生成されるものとす
る。また、データ入力端子30から入力される入力デー
タ37は、変化点が時刻T1、T2、T3、T4、T5
6、T7(ただし、T1<T2<・・・<T6<T7)にあ
るものとする。同図(a)は、このタイミングチャート
上の位相領域を識別するための時刻を示す。同図(b)
は、所定の1周期をm分割された位相領域を示す。すな
わち、1周期ごとに8分割されており、時刻T1の位相
領域番号を“1”とすると、順に“2”〜“8”とな
り、時刻T2では位相領域番号は“2”となる。同図
(c)は、入力データ37のタイミングチャートを示
す。同図(d)は、両エッジ位相信号51のタイミング
チャートを示す。同図(e)〜(l)は、それぞれ8相
のクロック信号391〜398のタイミングチャートを示
す。同図(m)は、データ変化点位相情報44のタイミ
ングチャートを示す。ここでは、上位ビットから順に、
データ変化点位相情報448、447、・・・、441
示している。
【0056】同図(c)に示すように時刻T1に論理レ
ベル“H”から“L”に変化し、その後時刻T2、T3
4およびT7で変化する(時刻T5、T6について図示せ
ず)入力データ37は、エッジ変換回路50で立ち上が
り変化点位相時刻T1、T7と立ち下がり変化点位相時刻
4に立ち上がりエッジを有する両エッジ位相信号51
が生成される(同図(d))。一方、m相クロック生成
回路33では、基準クロック38を基にして入力データ
37のデータ速度と同じ周波数で、かつ互いに位相が
“360/8”度ずつずれた8相のクロック信号391
〜398が生成される(同図(e)〜(l))。データ
変化点検出回路43では、両エッジ位相信号51と8相
のクロック信号391〜398との位相関係から両エッジ
位相信号51の立ち上がりエッジにおいて隣接する2位
相間の論理レベルが“10”である位相を検出し、これ
をデータ変化点位相情報441〜44mとして出力する。
時刻T 1では、両エッジ位相信号51の立ち上がりエッ
ジでクロック信号391、392が“10”の関係となっ
ているため、データ変化点位相情報441のみが論理レ
ベル“H”であるデータ変化点位相情報44は“000
00001”となる(同図(m))。同様にして時刻T
4では、両エッジ位相信号51の立ち上がりエッジでク
ロック信号392、393が“10”の関係となっている
ため、データ変化点位相情報442のみが論理レベル
“H”であるデータ変化点位相情報44は“00000
010”となる。時刻T7では、データ変化点位相情報
443のみが論理レベル“H”であるデータ変化点位相
情報44は“00000100”となる。
【0057】図11は図10に示した第1の動作例と同
一タイミングにおける別信号のタイミングチャートを表
わしたものである。図11(a)〜(d)は、図10と
同一のものを示している。また、図11(e)は、図1
0(m)と同一のものである。図11(f)は、位相累
積情報46のタイミングチャートを示す。同図(g)
は、負側ジッタ範囲情報54のタイミングチャートを示
す。同図(h)は、正側ジッタ範囲情報55のタイミン
グチャートを示す。同図(i)は、正側アイ開口幅情報
56のタイミングチャートを示す。同図(j)は、負側
アイ開口幅情報57のタイミングチャートを示す。同図
(k)は、アイ中心位相情報48のタイミングチャート
を示す。同図(l)は、抽出位相値40のタイミングチ
ャートを示す。同図(m)は、補正信号53のタイミン
グチャートを示す。
【0058】同図(f)に示すように位相累積レジスタ
45が蓄積した位相累積情報46は、時刻T4まで“0
0000000”であり、補正信号52も“00000
000”であるものとする。時刻T4では、位相累積レ
ジスタ45で両エッジ位相信号51の立ち上がりエッジ
でデータ変化点位相情報44“00000001”をラ
ッチするため、位相累積情報46“00000001”
を保持する。時刻T7でも同様に、位相累積レジスタ4
5で両エッジ位相信号51の立ち上がりエッジでデータ
変化点位相情報44“00000010”とこれまで累
積した位相累積情報“00000001”の論理和をラ
ッチするため、位相累積情報46“00000011”
を保持する。
【0059】ここでアイ中心位相算出回路47で生成さ
れる各種信号を説明するために、ジッタ範囲あるいはア
イ開口部について説明する。
【0060】図12はアイ中心位相算出回路47で生成
される各種信号の関係を表わしたものである。ここでは
位相累積情報46が“00001110”のときの各種
信号の関係を示している。すなわち、m分割位相領域番
号“2”〜“4”で、累積的に位相検出がされているこ
とを示している。したがって、ジッタ振幅110は、
“3”である。負側ジッタ範囲情報111は、m分割位
相領域番号“2”に対応する位相領域である。正側ジッ
タ範囲情報112は、m分割位相領域番号“4”に対応
する位相領域である。抽出位相値113の位置を、m分
割位相領域番号“7”の位相領域にあるものとすると、
正側アイ開口幅情報114はジッタ範囲情報の負側端1
11と抽出位相値113との幅である“3”となること
を示している。負側アイ開口幅情報115は、抽出位相
値113とジッタ範囲情報の正側端112との幅である
“3”となることを示している。
【0061】図11に戻って説明を続ける。時刻T4
は、位相累積情報46は“00000001”のため、
ジッタ振幅が“1”で図11(g)で示す負側ジッタ範
囲情報54は分割位相領域番号を示す“1”となる。同
様に図11(h)で示す正側ジッタ範囲情報55は、分
割位相領域番号を示す“1”となる。また、時刻T7
は、位相累積情報46は“00000011”のため、
ジッタ振幅が“2”で、負側ジッタ範囲情報54は分割
位相領域番号“1”を示す“1”に、正側ジッタ範囲情
報55は分割位相領域番号を示す“2”を示す“2”に
なる。
【0062】同図(l)に示すように抽出位相値40が
“4”であるものとすると、時刻T 4で正側アイ開口幅
情報56は負側ジッタ範囲情報54から抽出位相値40
を減算して“5”となる。また、負側アイ開口幅情報5
7は抽出位相値40から正側ジッタ情報57を減算して
“3”となる。さらに、アイ中心位相算出回路47の比
較回路で、正側アイ開口幅情報56と負側アイ開口幅情
報57とを比較し、正側アイ開口幅情報56の方が大き
いことから、アイの中心位相が抽出位相値40で示す
“4”より正側にあると判別し、アイ中心位相情報48
は“+”方向への制御を行う情報として出力される。こ
れにより抽出位相値40は、次の両エッジ位相信号51
の立ち上がりエッジに同期してアップカウントされ、
“5”となる。
【0063】ここで、補正回路52のアイ保証正側開口
幅設定端子751、アイ保証負側開口幅設定端子752
ら、予め正側開口幅設定値および負側開口幅設定値とし
て“2”が入力されているものとする。正側アイ開口幅
情報56および負側アイ開口幅情報57とも、それぞれ
予め設定された正側開口幅設定値および負側開口幅設定
値より大きいため、補正信号531〜53mはすべて論理
レベル“L”となる。
【0064】時刻T7では、正側アイ開口幅情報56は
負側ジッタ範囲情報54から抽出位相値40を減算して
“4”となる。また、負側アイ開口幅情報57は抽出位
相値40から正側ジッタ情報57を減算して“3”とな
る。さらに、アイ中心位相算出回路47の比較回路で、
正側アイ開口幅情報56と負側アイ開口幅情報57とを
比較し、正側アイ開口幅情報56の方が大きいことか
ら、アイの中心位相が抽出位相値40で示す“5”より
正側にあると判別し、アイ中心位相情報48は“+”方
向への制御を行う情報として出力される。また、正側ア
イ開口幅情報56および負側アイ開口幅情報57とも、
それぞれ予め設定された正側開口幅設定値および負側開
口幅設定値より大きいため、補正信号531〜53mはす
べて論理レベル“L”となる。
【0065】図13は本実施例における同期回路の第2
の動作例のタイミングチャートを表わしたものである。
ここでは、第1の動作例と同様にクロック入力端子31
を介して入力される基準クロック38は、m相クロック
生成回路33で8相のクロック信号391〜398が生成
されるものとする。また、データ入力端子30から入力
される入力データ37は、m分割された位相領域のうち
3領域分に相当するジッタ振幅を有し、第1の動作例と
同様に変化点が時刻T1、T2、T3、T4、T5、T6、T
7にあるものとする(時刻T3は図示せず。ただし、T1
<T2<・・・<T6<T7))。同図(a)は、このタ
イミングチャート上の位相領域を識別するための時刻を
示す。同図(b)は、m分割された位相領域を示す。す
なわち、1周期ごとに8分割されており、時刻T1の位
相領域番号を“1”とすると、順に“2”〜“8”とな
り、時刻T2では位相領域番号は“2”となる。同図
(c)は、入力データ37のタイミングチャートを示
す。同図(d)は、両エッジ位相信号51のタイミング
チャートを示す。同図(e)は、データ変化点位相情報
44のタイミングチャートを示す。同図(f)は、位相
累積情報46のタイミングチャートを示す。同図(g)
は、負側ジッタ範囲情報54のタイミングチャートを示
す。同図(h)は、正側ジッタ範囲情報55のタイミン
グチャートを示す。同図(i)は、正側アイ開口幅情報
56のタイミングチャートを示す。同図(j)は、負側
アイ開口幅情報57のタイミングチャートを示す。同図
(k)は、アイ中心位相情報48のタイミングチャート
を示す。同図(l)は、抽出位相値40のタイミングチ
ャートを示す。同図(m)は、補正信号53のタイミン
グチャートを示す。
【0066】図13(a)〜同図(e)までの動作につ
いては、図10および図11で示した第1の動作例と同
様なので説明を省略する。図13(f)に示す位相累積
情報46は、時刻T4まで、予めm分割位相領域番号
“6”〜“8”に相当する“11100000”が累積
的に蓄積されているものとする。また、同様に抽出位相
値40は、時刻T4までに“3”が設定されているもの
とする。これにより、時刻T4までは、位相累積情報4
6のジッタ範囲の負側端をデコードした負側ジッタ範囲
情報54はm分割位相領域番号“6”となる。位相累積
情報46のジッタ範囲の正側端をデコードした正側ジッ
タ範囲情報55はm分割位相領域番号“8”となる。時
刻T4で両エッジ位相信号51の立ち上がりエッジに同
期して、位相累積情報46は、m分割位相領域番号
“1”に対応する位相検出情報を累積し、“11100
001”となる。
【0067】時刻T4では、位相累積情報46が“11
100001”となるため、ジッタ範囲の負側端をデコ
ードした負側ジッタ範囲情報54はm分割位相領域番号
“6”となる。位相累積情報46のジッタ範囲の正側端
をデコードした正側ジッタ範囲情報55はm分割位相領
域番号“1”となる。
【0068】時刻T4までは、抽出位相値40が“3”
であることから、負側ジッタ範囲情報54から現在の抽
出位相値40を減算した正側アイ開口幅情報56は
“3”、現在の抽出位相値40から正側ジッタ範囲情報
55を減算した負側アイ開口幅情報57は“3”とな
る。したがって、アイ中心位相情報48は“0”とな
り、選択位相カウンタ49により抽出位相値の更新を行
わないため、時刻T1以降についても抽出位相値40は
“3”のままである。正側アイ開口幅情報56および負
側アイ開口幅情報57が、それぞれ予め設定された正側
開口幅設定値および負側開口幅設定値より大きいため、
補正信号53はすべて論理レベル“L”となる。
【0069】時刻T4では、抽出位相値40が“3”で
あることから、負側ジッタ範囲情報54が“6”、正側
ジッタ範囲情報55が“1”であるため、正側アイ開口
幅情報56は“3”、負側アイ開口幅情報57は“2”
となる。したがって、アイ中心位相情報48は“+”と
なり、選択位相カウンタ49により抽出位相値のアップ
カウントが行われ、次の両エッジ位相信号51の立ち上
がりエッジでは“4”に更新される。ところで、時刻T
4以降では、負側アイ開口幅情報57が予め設定された
負側開口幅設定値以下となるため、負側ジッタ範囲情報
54が示すm分割位相領域番号“6”をクリアする補正
信号53が“00100000”として出力される。こ
れにより、次の両エッジ位相信号51の立ち上がりエッ
ジである時刻T7では、位相累積情報46のm分割位相
領域番号“6”に対応する位相累積レジスタがクリアさ
れ、“11000011”となる。
【0070】したがって、時刻T7では、“11000
011”である位相累積情報46から、ジッタ範囲の負
側端をデコードした負側ジッタ範囲情報54はm分割位
相領域番号“7”、ジッタ範囲の正側端をデコードした
正側ジッタ範囲情報55はm分割位相領域番号“2”と
なる。時刻T7では、抽出位相値40は“4”に更新さ
れるため、負側ジッタ範囲情報54から現在の抽出位相
値40を減算した正側アイ開口幅情報56は“3”、現
在の抽出位相値40から正側ジッタ範囲情報55を減算
した負側アイ開口幅情報57は“3”となる。したがっ
て、アイ中心位相情報48は“+”となり、選択位相カ
ウンタ49により抽出位相値の更新が行われる。次の量
エッジ位相信号51の立ち上がりエッジで抽出位相値4
0は“5”となる。
【0071】また、時刻T7でも負側アイ開口幅情報5
7が予め設定された負側開口幅設定値である“2”以下
となるため、負側ジッタ範囲情報54が示すm分割位相
領域番号“7”をクリアする補正信号53が“0100
0000”として出力される。これにより、次の両エッ
ジ位相信号51の立ち上がりエッジでは、位相累積情報
46のm分割位相領域番号“7”に対応する位相累積レ
ジスタがクリアされる。
【0072】このように本実施例におけるビット同期回
路は、エッジ変換回路50で入力データ37の立ち上が
りおよび立ち下がり変化点を例えば立ち上がりエッジだ
けの片方の位相で表現した両エッジ位相信号51を生成
し、データ変化点検出回路43でこれと基準クロック3
8をm分割したm相のクロック信号との位相比較を行う
ようにした。この位相比較結果であるデータ変化点位相
情報44を、各相ごとに位相累積レジスタ45で累積的
に蓄積して、入力データ37のジッタ分布を位相累積情
報46として格納する。そして、この位相累積情報46
に基づいて、アイ中心位相算出回路47でジッタ範囲の
負側端と正側端とを負側ジッタ範囲情報54と正側ジッ
タ範囲情報55としてデコードし、現在選択されている
クロック位相である抽出位相値40との関係で位相の制
御方向を算出するようにした。また、負側端ジッタ範囲
情報54と正側ジッタ範囲情報55と抽出位相値40と
から、現在のアイの開口幅と抽出位相値40との位置関
係を抽出し、所定の開口幅より狭い開口幅と反対側の位
相累積情報をクリアしてアイ開口幅を広げ、入力データ
のワンダ等にも追従してリタイミング用のクロックを抽
出することができるようにした。これにより、位相累積
レジスタで過去から現在までの入力データの変化点位相
をジッタ分布として累積的に蓄積するようにしたので、
このジッタ分布に依存することなくアイ開口部の中心位
相を抽出することができるようになり、均整のとれたリ
タイミングマージンを確保することができる。また、入
力データの変化点に対して立ち上がりおよび立ち下がり
に両方のエッジを一方のエッジに変換することで、デー
タ変化点検出回路で両エッジの位相を持たせた変化点検
出を行うため、立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの
位相にばらつきがあっても両エッジの位相情報が考慮さ
れた位相抽出を行うことができ、入力データのデューテ
ィ比の劣化時にも最適なリタイミングクロックを抽出す
ることができるようになる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、過去から現在までの入力データの変化点位相
をジッタ分布として累積的に蓄積するようにしたので、
このジッタ分布に依存することなくアイ開口部の中心位
相を抽出することができるようになり、均整のとれたリ
タイミングマージンを確保することができる。
【0074】また請求項2記載の発明によれば、請求項
1記載の発明の効果に加えて、現時点での抽出位相から
アイパターンの開口幅の両側の幅を算出するようにした
ので、最適なリタイミング用クロックを簡素かつ高速な
回路で実現することができる。
【0075】さらに請求項3記載の発明によれば、アイ
パターンの開口幅が設定された幅より狭くなったとき
に、ジッタ範囲の負側端あるいは正側端に対応する位相
情報をクリアするようにしたので、電源投入時の不定位
相値をクリアするとともに、入力データのワンダなどに
も追従したリタイミング用のクロックを抽出することが
できるようになる。
【0076】さらにまた請求項4記載の発明によれば、
立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの位相にばらつき
があった場合でも両エッジの位相情報を考慮した位相抽
出を行うことができるようになる。したがって、入力デ
ータのデューティ比が劣化した場合であっても、正常な
リタイミング用クロックを抽出することができるように
なる。
【0077】さらに請求項5記載の発明によれば、変化
点検出手段で両エッジ位相信号に同期して各位相ごとに
隣接する2位相間の論理レベル“H”と“L”となると
きに変化するようにしたので、非常に高速かつ簡素な構
成で入力データの変化点の位相を特定することができる
ようになる。
【0078】さらに請求項6記載の発明によれば、所定
の周期ごとに分割され予め決められた位相領域番号によ
って識別される位相を用いて検出した位相情報、ジッタ
範囲の負側端および正側端、アイパターンの開口幅およ
び抽出位相値を表現することができ、各種算出手段の簡
素化を図ることができる。
【0079】さらにまた請求項7記載の発明によれば、
中心位相情報生成手段により第1の幅と第2の幅との大
小関係によって、アイパターンの中心位相と現時点での
抽出位相値との関係を求め、抽出位相値の制御方向を算
出するようにしたので、最適なリタイミング用のクロッ
クを選択するための抽出位相値の更新を行う抽出位相値
更新手段の構成を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるビット同期回路の構
成の概要を示すブロック図である。
【図2】本実施例における位相抽出回路の構成要部を示
すブロック図である。
【図3】本実施例におけるエッジ変換回路の構成要部を
示すブロック図である。
【図4】本実施例におけるデータ変化点検出回路の構成
要部を示すブロック図である。
【図5】本実施例における位相累積レジスタの構成要部
を示すブロック図である。
【図6】本実施例におけるアイ中心位相算出回路の構成
要部を示すブロック図である。
【図7】本実施例における補正回路の構成要部を示すブ
ロック図である。
【図8】本実施例におけるビット同期回路の動作アルゴ
リズムの概要を示す流れ図である。
【図9】本実施例における位相抽出回路で補正信号の生
成処理の概要を示す流れ図である。
【図10】本実施例におけるビット同期回路の第1の動
作例を示すタイミングチャートである。
【図11】本実施例におけるビット同期回路の第1の動
作例と同一タイミングにおける別信号の動作を示すタイ
ミングチャートである。
【図12】本実施例におけるアイ中心位相算出回路で生
成される各種信号の関係を示す説明図である。
【図13】本実施例におけるビット同期回路の第2の動
作例を示すタイミングチャートである。
【図14】従来提案されたビット同期回路の構成の概要
を示すブロック図である。
【符号の説明】
30 データ入力端子 31 クロック入力端子 32 データ出力端子 33 m相クロック生成回路 34 位相抽出回路 35 m入力1出力セレクタ回路 36、601〜603、641〜64m、671〜67m
−FF 37 入力データ 38 基準クロック 39、391〜39m クロック信号 40 抽出位相値 41 抽出クロック 42 リタイミングデータ 43 データ変化点検出回路 44、441〜44m データ変化点位相情報 45 位相累積レジスタ 46、461〜46m 位相累積情報 47 アイ中心位相算出回路 48 アイ中心位相情報 49 選択位相カウンタ 50 エッジ変換回路 51 両エッジ位相信号 52 補正回路 53、531〜53m 補正信号 54 負側ジッタ範囲情報 55 正側ジッタ範囲情報 56 正側アイ開口幅情報 57 負側アイ開口幅情報 61、661〜66m、701〜70m INV回路 62 2入力1出力NOR回路 63、681〜68m、77 2入力1出力OR回路 651〜65m、691〜69m、801〜80m 2入力1
出力AND回路 711 第1のエンコーダ 712 第2のエンコーダ 721 第1の減算回路 722 第2の減算回路 73 比較回路 741 第3の減算回路 742 第4の減算回路 751 アイ保証正側開口幅設定端子 752 アイ保証負側開口幅設定端子 761 第1の検出信号 762 第2の検出信号 78 2入力1出力セレクタ回路 79 デコーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 泰 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 茅野 稔 東京都港区芝浦三丁目18番21号 日本電気 エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 高橋 祐司 東京都港区芝浦三丁目18番21号 日本電気 エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 片山 富史 東京都港区芝浦三丁目18番21号 日本電気 エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 5K028 AA03 KK01 NN31 PP04 PP12 SS24 5K029 AA02 HH27 KK23 LL08 LL14 LL15 5K047 AA06 CC01 GG02 GG11 GG24 GG29 KK02 KK13 KK15 MM24 MM28 MM53 MM60 MM62

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準クロックから互いに異なる位相の複
    数のクロックを生成するクロック生成手段と、 前記位相のいずれか1つを指定する抽出位相値に基づい
    て前記複数のクロックから択一的にクロックを選択する
    クロック選択手段と、 入力データをこのクロック選択手段によって選択された
    クロックでラッチするラッチ手段と、 前記入力データの変化点を検出する変化点検出手段と、 この変化点検出手段によって検出された変化点を累積し
    て位相情報として記憶する記憶手段と、 この記憶手段によって累積的に記憶された位相情報から
    ジッタ範囲の正側端および負側端を検出するジッタ範囲
    検出手段と、 このジッタ範囲検出手段によって検出されたジッタ範囲
    の正側端および負側端からアイパターンの中心位相を算
    出する中心位相算出手段と、 この中心位相算出手段によって算出されたアイパターン
    の中心位相とその時点における前記抽出位相値との比較
    結果に応じて前記抽出位相値を更新する抽出位相値更新
    手段とを具備することを特徴とするビット同期回路。
  2. 【請求項2】 基準クロックから互いに異なる位相の複
    数のクロックを生成するクロック生成手段と、 前記位相のいずれか1つを指定する抽出位相値に基づい
    て前記複数のクロックから択一的にクロックを選択する
    クロック選択手段と、 入力データをこのクロック選択手段によって選択された
    クロックでラッチするラッチ手段と、 前記入力データの変化点を検出する変化点検出手段と、 この変化点検出手段によって検出された変化点を累積し
    て位相情報として記憶する記憶手段と、 この記憶手段によって累積的に記憶された位相情報から
    ジッタ範囲の正側端および負側端を検出するジッタ範囲
    検出手段と、 このジッタ範囲検出手段によって検出された正側端と前
    記抽出位相値との第1の幅を算出する第1の算出手段
    と、 前記ジッタ範囲検出手段によって検出された負側端と前
    記抽出位相値との第2の幅を算出する第2の算出手段
    と、 前記第1および第2の算出手段によって算出された第1
    および第2の幅の比較結果に応じて前記抽出位相値を更
    新する抽出位相値更新手段とを具備することを特徴とす
    るビット同期回路。
  3. 【請求項3】 前記第1の算出手段によって算出された
    第1の幅と予め決められた第1の設定値とを比較する第
    1の比較手段と、前記第2の算出手段によって算出され
    た第2の幅と予め決められた第2の設定値とを比較する
    第2の比較手段と、前記第1の幅が第1の設定値より小
    さいときには前記ジッタ範囲の負側端をクリアし前記第
    2の幅が第2の設定値より小さいときには前記ジッタ範
    囲の正側端をクリアする補正信号を生成する補正信号生
    成手段とを備え、前記記憶手段はこの補正信号生成手段
    によって生成された補正信号に対応した位相情報の変化
    点をクリアすることを特徴とする請求項2記載のビット
    同期回路。
  4. 【請求項4】 前記入力データの立ち上がりおよび立ち
    下がり変化点をいずれか一方の変化点のみに変換した両
    エッジ位相信号を生成するエッジ変換手段を備え、前記
    変化点検出手段、前記記憶手段および前記抽出位相値更
    新手段はこのエッジ変換手段によって生成された両エッ
    ジ位相信号に同期させることを特徴とする請求項1〜請
    求項3記載のビット同期回路。
  5. 【請求項5】 前記変化点検出手段は前記両エッジ位相
    信号に同期して各位相ごとに論理レベルが“H”で隣接
    する位相の論理レベルが“L”のときに変化点を検出す
    ることを特徴とする請求項4記載のビット同期回路。
  6. 【請求項6】 前記位相は所定の周期ごとに分割され予
    め決められた位相領域番号によって識別されることを特
    徴とする請求項1〜請求項5記載のビット同期回路。
  7. 【請求項7】 前記抽出位相値変更手段は、前記第1の
    幅が第2の幅より大きいときには負側に、前記第1の幅
    が前記第2の幅より小さいときには正側に制御すること
    を指示する中心位相情報を生成する中心位相情報生成手
    段と、この中心位相情報生成手段によって生成された中
    心位相情報が負側に制御することを指示しているときに
    は前記抽出位相値をカウントダウンし、前記中心位相情
    報が正側に制御することを指示しているときには前記抽
    出位相値をカウントアップする抽出位相値カウント手段
    とを備えることを特徴とする請求項6記載のビット同期
    回路。
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