JP3490078B2 - ベースバンド信号受信回路及びワード検出回路 - Google Patents

ベースバンド信号受信回路及びワード検出回路

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JP3490078B2
JP3490078B2 JP2002134955A JP2002134955A JP3490078B2 JP 3490078 B2 JP3490078 B2 JP 3490078B2 JP 2002134955 A JP2002134955 A JP 2002134955A JP 2002134955 A JP2002134955 A JP 2002134955A JP 3490078 B2 JP3490078 B2 JP 3490078B2
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    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
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    • H04L7/041Speed or phase control by synchronisation signals using special codes as synchronising signal
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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はベースバンド信号受
信回路及びワード検出回路に関し、例えば、近距離無線
通信方式の一種であるブルーツース(Bluetoot
h)方式に従う無線信号の受信機に適用し得るものであ
る。
【0002】
【従来の技術】2.4GHz帯の無線信号を使用した無
線通信システムであるブルーツースシステムのブルーツ
ース受信機は、上述の2.4GHz帯の無線信号から、
1MHzのシンボル送信速度のベースバンド信号を取り
出すためのRFIC(Radio Frequency
Integrated Circuit)トランシー
バや、取り出したベースバンド信号(デジタルシリアル
信号)からパケット組み立てを行うベースバンド受信回
路などを有する。
【0003】ベースバンド信号の送信は、625μs毎
のタイムスロット境界から開始され、最初に、4ビット
長のプリアンブルが、次に、64ビット長の同期ワード
が、最後に可変長のペイロードが送信される。各ブルー
ツース受信機のベースバンド受信回路は、入力されたベ
ースバンド信号中に64ビット長の同期ワードが存在す
るかどうかをモニタし、自己宛ての同期ワードが出現し
たら、それに続くペイロードの内容を取り込んで処理す
る。
【0004】従来のベースバンド受信回路は、単純に受
信したベースバンド信号の立上りエッジ及び又は立下り
エッジのみを検出してクロック信号を再生し、そのクロ
ック信号でベースバンド信号をサンプリングして、シン
ボルを復元していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ベースバンド受信回路では、単純に受信したベースバン
ド信号の立上りエッジ及び又は立下りエッジのみを検出
してクロック信号を再生しているので、ベースバンド信
号中に雑音が含まれていたり、受信したベースバンド信
号中に周波数ドリフトが存在したりすると、クロック信
号の再生精度が低下し、正確な同期ワードの検出を行う
ことができなかったり、同期ワードの検出ができたとし
てもそれ以降のペイロード受信でビット誤りが発生した
りという欠点があった。
【0006】 そのため、ベースバンド信号(シリアル
信号)のシンボルを正しく復元可能なベースバンド信号
受信回路や、そのベースバンド信号受信回路に適用して
好適な回路(ワード検出回路)が望まれている。
【0007】
【0008】
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、第1 の本発明のワード検出回路は、入力されたベー
スバンド信号に含まれている所定ワードを検出するもの
であって、上記ベースバンド信号を、そのシンボル送信
速度のN(Nは2以上の整数)倍のクロック周波数でサ
ンプリングしたデータを順次格納していく高速サンプリ
ングデータ記憶手段と、この高速サンプリングデータ記
憶手段に記憶されているデータの中から、上記所定ワー
ドのビット数に等しい数だけ、しかも、相前後するデー
タが上記クロックのN個分の時間差を有するように取り
出すデータ取出手段と、取り出されたデータの各ビット
と、上記所定ワードの各ビットとの一致不一致を検出す
る一致不一致比較手段と、この一致不一致比較手段の比
較結果に基づいて、所定ワードが検出されたか否かと、
上記N種類のクロック位相の中から、所定ワード検出時
の検出位相とを決定するワード検出手段とを備え、上記
一致不一致比較手段は、上記所定ワードと取り出された
データとの一致ビット数が閾値より大きいか否かを判定
するものであり、上記ワード検出手段は、閾値より大き
いクロック位相が所定数のサイクル以上連続したとき
に、所定ワードが検出されたと決定し、そのサイクルの
中間位相を検出位相と決定するものであることを特徴と
する。
【0010】 第の本発明のベースバンド信号受信回
路は、入力されたベースバンド信号のシンボル送信速度
のN(Nは2以上の整数)倍の周波数を有するN種類の
クロック位相のうち、与えられたクロック位相で上記ベ
ースバンド信号をサンプリングするサンプリング手段
と、上記ベースバンド信号に含まれている同期ワードを
検出する同期ワード検出回路とを備え、上記同期ワード
検出回路として、第の本発明のワード検出回路を適用
し、上記同期ワード検出回路の検出位相の情報を、上記
サンプリング手段のクロック位相に反映させることを特
徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】(A)第1の実施形態 以下、本発明のベースバンド信号受信回路及びサンプル
クロック抽出回路をブルーツース受信機に適用した第1
の実施形態を図面を参照しながら詳述する。
【0012】図1は、第1の実施形態に係るブルーツー
ス受信機の要部構成を示すブロック図である。
【0013】図1において、第1の実施形態のブルーツ
ース受信機1は、受信アンテナ2、RFICトランシー
バ3、ベースバンド信号サンプルクロック抽出回路(以
下、適宜、クロック抽出回路と略称する)4、周波数ド
リフト補正回路5、FIFO(First−in Fi
rst−out)バッファ6及び同期ワード検出回路7
などを有する。
【0014】RFICトランシーバ3は、受信アンテナ
2が捕捉した2.4GHz帯の無線信号から、1MHz
のシンボル送信速度のベースバンド信号S1を取り出す
(復調する)ものであり、得られたベースバンド信号S
1は、クロック抽出回路4、周波数ドリフト補正回路5
及びFIFOバッファ6に与えられる。
【0015】クロック抽出回路4は、入力されたベース
バンド信号S1をシンボル送信速度のN(Nは2以上の
整数)倍のクロック周波数でサンプルし、0から(N−
1)までの各クロック位相毎に、ベースバンド信号S1
の立上り変化点(立上りエッジ)や立下り変化点(立下
りエッジ)の数を積算し、積算された変化点数が最大と
なるクロック位相S2を抽出するものである。この変化
点クロック位相S2は、周波数ドリフト補正回路5に与
えられる。
【0016】周波数ドリフト補正回路5は、シンボル送
信速度を規定する送信側の発振周波数と受信側の発振周
波数との間に周波数のずれ(ドリフト)が存在する場合
に、受信信号のサンプル周波数を送信周波数に合わせる
ように補正するための回路である。周波数ドリフト補正
回路5は、送信側から送られてきたベースバンド信号S
1に追随して受信周波数(直接的には変化点クロック位
相S2)を調整し、補正後の変化点クロック位相S3を
出力するものである。
【0017】この補正後の変化点クロック位相S3に応
じて定まるクロック位相が、ベースバンド信号S1のサ
ンプリングに使用され、サンプリングされたシンボル
は、FIFOバッファ6において一時的に格納される。
【0018】FIFOバッファ6は、周波数ドリフトを
も考慮したバッファとなっているだけでなく、ベースバ
ンド信号S1に同期して得たクロックで書き込んで受信
機内部で発生した内部クロックで読み出すクロック乗せ
換え機能をも担っている。
【0019】FIFOバッファ6から読み出された受信
シンボルS4は、同期ワード検出回路7に与えられる。
同期ワード検出回路7は、受信シンボル系列に同期ワー
ドが存在するか否かの判定を行うものである。
【0020】図2は、ベースバンド信号サンプルクロッ
ク抽出回路4の詳細構成例を示すブロック図である。
【0021】上述したように、クロック抽出回路4は、
基本的には、ベースバンド信号のシンボル送信速度のN
倍の周波数で、ベースバンド信号S1をサンプリングし
て、その信号の変化点を調ベるものであり、そのため、
図示しないクロック発振回路から、シンボル送信速度の
N倍の周波数を高速クロックが与えられている。通常、
Nとして13や12の値が選ばれる。従って、ベースバ
ンド信号S1が1MHzのシンボル送信速度で送信さ
れ、Nの値として13が選択された場合には、ベースバ
ンド信号S1のサンプリング周波数は13MHzとな
る。図2は、Nの値として13を仮定した場合の構成例
を示している(図2では13MHzクロックと表記して
いる)。
【0022】図3(A)に示すベースバンドクロックの
1周期で規定される1シンボル期間は、13MHzクロ
ックの13周期に等しいので、1シンボル期間との関係
では、13MHzクロックは、図3(C)に示すように
13個のクロック位相(サンプルクロック位相)に分け
て考えることができる。なお、図3は、後述する具体的
な動作説明で利用するものである。
【0023】図2において、カウンタ(クロック位相カ
ウンタ)10は、13MHzクロックが到来する毎に、
「0」〜「12」の範囲で巡回的にカウントアップする
ものであり、このカウンタ10のカウント値(最大値が
12であるので4ビット表記;図3(B)参照)が、そ
の時点でのサンプルクロック位相の種類を表すものとな
っている。
【0024】計13個の変化点数レジスタ11−0〜1
1−12は、13個の各クロック位相についての累積変
化点数ED[0]〜ED[12]を保持するものであ
る。これら変化点数レジスタ11−0〜11−12のロ
ードイネーブル入力端子には、デコーダ12のデコード
出力が入力されており、択一的に、ロードイネーブル状
態になるようになされている。
【0025】例えば、カウンタ10のカウント値が
「0」の場合には、デコーダ12によって、「0」クロ
ック位相に係る変化点数レジスタ11−0がロードイネ
ーブル状態になり、13MHzクロックの到来によりカ
ウンタ10のカウント値が「1」に更新されると、デコ
ーダ12によって、「1」クロック位相に係る変化点数
レジスタ11−0がロードイネーブル状態になり、以
下、同様にして、択一的に、ロードイネーブル状態にな
り、ロードイネーブル状態になっているレジスタが巡回
的に変化する。
【0026】ロードイネーブル状態にある変化点数レジ
スタ11−i(iは0〜12のいずれか)は、13MH
zクロックに同期して、後述するマルチプレクサ(MU
X)15の出力をロードするようになされている。
【0027】全ての変化点数レジスタ11−0〜11−
12の出力ED[0]〜ED[12]は、13入力のマ
ルチプレクサ13に入力されている。マルチプレクサ1
3の制御端子には、現時点でのサンプルクロック位相を
規定するカウンタ10のカウント値が与えられる。マル
チプレクサ13は、カウンタ10のカウント値が「i」
クロック位相を表しているときには、そのクロック位相
に係る変化点数レジスタ11−iの出力を選択して出力
する。
【0028】言い換えると、マルチプレクサ13は、1
3MHzクロックが生じる毎に、出力を選択するレジス
タを11−0→11−1→11−2→11−3→……→
11−12→11−0のように巡回的に切り換える。し
かも、この巡回変化は、ロードイネーブル状態になって
いるレジスタの上述した巡回変化と同期している。
【0029】マルチプレクサ13の出力は、2入力マル
チプレクサ15の一方の入力端子に直接入力されると共
に、+1加算器14によって1インクリメントされてマ
ルチプレクサ15の他方の入力端子に入力される。マル
チプレクサ15の制御端子には、イクスクルーシブオア
回路18の出力が入力されるようになされている。
【0030】2個のラッチ回路16及び17、並びに、
イクスクルーシブオア回路18は、ベースバンド信号S
1の変化点検出回路を構成している。
【0031】ラッチ回路16は、RFICトランシーバ
3が出力したベースバンド信号S1を、13MHzクロ
ックに同期して取り込むと共に、ラッチ回路17に出力
し、ラッチ回路17も、ラッチ回路16がラッチしてい
るベースバンド信号を13MHzクロックに同期して取
り込む。
【0032】従って、ラッチ回路17の入出力は、隣接
するクロック位相(例えば「0」クロック位相及び
「1」クロック位相)間の位相差に応じた時間だけ異な
るものとなっている。
【0033】ベースバンド信号におけるこの位相差最小
時間だけずれた位相の論理レベルが一致することは、こ
の時間内には、立上り変化点も立下り変化点もないこと
を意味し、ベースバンド信号におけるこの位相差最小時
間だけずれた位相の論理レベルが異なることは、この時
間内に立上り変化点又は立下り変化点があることを意味
する。
【0034】すなわち、ラッチ回路17の入出力の論理
レベルの不一致を捉えることにより、立上り変化点又は
立下り変化点を検出できる。この一致不一致判定のため
にイクスクルーシブオア回路18が設けられている。
【0035】マルチプレクサ15は、イクスクルーシブ
オア回路18が変化点を検出していないことを表す
「0」を出力しているときは、マルチプレクサ13の出
力(「i」クロック位相での今までの変化点数そのも
の)を選択して出力する。これに対して、マルチプレク
サ15は、イクスクルーシブオア回路18が変化点を検
出したことを表す「1」を出力しているときは、+1加
算器14の出力(「i」クロック位相での今までの変化
点数+1)を選択して出力する。
【0036】マルチプレクサ15の出力は、上述したよ
うに、変化点数レジスタ11−0〜11−12に入力さ
れるが、そのときに、ロードイネーブル状態になってい
る変化点数レジスタ11−iに取り込まれてロードされ
る。
【0037】以上のようにして、変化点数レジスタ11
−0〜11−12にはそれぞれ、そのレジスタに係るク
ロック位相に同期して、ベースバンド信号S1の変化点
が生じた累積個数(変化点数)が格納される。
【0038】最大変化点数レジスタ19は、変化点数レ
ジスタ11−0〜11−12に保持されている計13個
の変化点数のうち、最大値を保持するものである。
【0039】また、変化点クロック位相レジスタ20
は、変化点数の最大値を保持している変化点数レジスタ
に係るクロック位相の種類情報(図1での変化点クロッ
ク位相S2)を保持しているものである。
【0040】比較回路21は、これらレジスタ19及び
20の保持内容の更新の必要性を判定するものである。
【0041】比較回路21には、マルチプレクサ15の
出力と、最大変化点数レジスタ19の出力とが入力され
ており、比較回路21は、これらを大小比較する。そし
て、比較回路21は、マルチプレクサ15の出力が最大
変化点数レジスタ19の出力以上のときには、レジスタ
19及び20に対して更新を指示する(ロードイネーブ
ル状態とする)。
【0042】最大変化点数レジスタ19には、マルチプ
レクサ15の出力が入力されており、比較回路21から
更新が指示されたときには、13MHzクロックに同期
してマルチプレクサ15の出力を取り込んで保持する。
【0043】変化点クロック位相レジスタ20には、カ
ウンタ10のカウント値が入力されており、比較回路2
1から更新が指示されたときには、13MHzクロック
に同期してカウンタ10のカウント値を取り込んで保持
する。
【0044】理想的なベースバンド信号では、立上り変
化点や立下り変化点間の間隔は1シンボル期間の整数倍
である。そのため、1シンボル期間を13等分する13
個のクロック位相のうち、1個のクロック位相だけがい
つもシンボルの境界の位相となる。符号が切り替わった
シンボルの境界では、立上り変化点又は立下り変化点が
生じる。すなわち、理想的な信号であれば、あるクロッ
ク位相の変化点数だけが更新されていき、他のクロック
位相の変化点数は0となり、有効な変化点数を有するク
ロック位相がベースバンド信号におけるシンボル境界の
位相を表している。
【0045】ベースバンド信号が理想的でなくても、変
化点数が最大のクロック位相がベースバンド信号におけ
るシンボル境界の位相を表していると捉えることができ
る。
【0046】以上のような考え方に基づき、図2に示す
ベースバンド信号サンプルクロック抽出回路4の構成が
構築されている。
【0047】次に、図3を参照しながら、図2に示すク
ロック抽出回路4の動作を具体的に説明する。
【0048】なお、図3に時点t1で示す初期状態で
は、全てのレジスタ11−0〜11−12、19、20
が0クリアされているものとする。また、図3(D)は
送信側でのベースバンド信号を表しており、図3(E)
は受信側でのベースバンド信号S1(図1及び図2参
照)を表しており、受信側でのベースバンド信号S1に
は雑音が混入されている。
【0049】時点t1で示す初期状態から、13MHz
クロックにより、カウンタ10のカウント値が「0」に
変化すると、マルチプレクサ13はレジスタ11−0の
出力である変化点数(このときは0)を選択する。これ
により、マルチプレクサ15には、今までの変化点数0
と1インクリメントされた変化点数1とが入力される。
図3(E)に示すように、このときには、ベースバンド
信号S1に変化点が生じていないので、マルチプレクサ
15は、今までの変化点数0を選択する。
【0050】カウンタ10のカウント値が「0」である
ので、デコーダ12の機能により、レジスタ11−0が
ロードイネーブル状態になっており、レジスタ11−0
に今までの変化点数0がそのまま再ロードされる。
【0051】マルチプレクサ15の出力(変化点数0)
と最大変化点数レジスタ19の出力(最大変化点数0)
とが比較されるが、マルチプレクサ15の出力(変化点
数0)が最大変化点数レジスタ19の出力(最大変化点
数0)以上であるため、レジスタ19及び20に対する
更新処理が実行され、最大変化点数レジスタ19の保持
値は、マルチプレクサ15の出力(変化点数0)に更新
され、変化点クロック位相レジスタ20の保持値は、カ
ウンタ10のカウント値(「0」クロック位相)に更新
される。
【0052】次の13MHzクロックにより、カウンタ
10のカウント値が「1」に変化すると、マルチプレク
サ13はレジスタ11−1の出力である変化点数(この
ときは0)を選択する。これにより、マルチプレクサ1
5には、今までの変化点数0と1インクリメントされた
変化点数1とが入力される。図3(E)に示すように、
このときには、ベースバンド信号S1に変化点が生じて
いるので、マルチプレクサ15は、1インクリメントさ
れた変化点数1を選択する。
【0053】カウンタ10のカウント値が「1」である
ので、デコーダ12の機能により、レジスタ11−1が
ロードイネーブル状態になっており、レジスタ11−1
に1インクリメントされた変化点数1がロードされる。
【0054】マルチプレクサ15の出力(変化点数1)
と最大変化点数レジスタ19の出力(最大変化点数0)
とが比較されるが、マルチプレクサ15の出力(変化点
数1)が最大変化点数レジスタ19の出力(最大変化点
数0)以上であるため、レジスタ19及び20に対する
更新処理が実行され、最大変化点数レジスタ19の保持
値は、マルチプレクサ15の出力(変化点数1)に更新
され、変化点クロック位相レジスタ20の保持値は、カ
ウンタ10のカウント値(「1」クロック位相)に更新
される。
【0055】以下、13MHzクロックが生じる毎に同
様な処理が実行され、ベースバンド信号S1の立上り変
化点や立下り変化点の有無などに応じて、変化点数レジ
スタ11−0〜11−12や、最大変化点数レジスタ1
9や、変化点クロック位相レジスタ20の内容が更新さ
れる。
【0056】ベースバンド信号S1においては、雑音に
よる立上り変化点や立下り変化点も含まれており、本来
の立上り変化点や立下り変化点のクロック位相以外のク
ロック位相に関係する変化点数などもカウントされる
が、そのような場合であっても、ある程度の時間を経る
と、本来の立上り変化点や立下り変化点のクロック位相
(図3の場合、「1」クロック位相)の変化点数が最大
となり、変化点クロック位相S2として正しい情報
(「1」クロック位相)が出力される。
【0057】なお、図3において、丸で囲った部分内の
数値が、最大変化点数レジスタ19の更新直後の値を示
しており、そのときのクロック位相が変化点クロック位
相レジスタ20の格納内容(変化点クロック位相S2)
を表している。
【0058】次に、変化点数レジスタ11−0〜11−
12に保持される変化点数や最大変化点数レジスタ19
に保持される最大変化点数の所要ビット数について考察
する。
【0059】通常、パケットの検索には、秒単位の時間
を必要とする場合がある。例えば、1秒間検索を続ける
と仮定した場合、シンボル送信速度が1MHzであるの
で、変化点数及び最大変化点数として0から1,00
0,000の値をとり得るようにする必要があり、20
ビット長(20ビットで表現できる最大値は1,04
8,576であり、1,000,000を表現するには
20ビットが必要)の14個のレジスタ11−0〜11
−12、19が必要になる。
【0060】20ビット長のレジスタが14個も必要で
あると、所要ゲート数が大きくなり、ハードウェア・イ
ンプリメント上の負担が重くなる。
【0061】そのため、図2に示したように、変化点数
及び最大変化点数のビット長を6ビット程度とすること
が好ましい。
【0062】6ビットとした場合、パケットの検索処理
に要する時間内で、6ビット長で表現可能な最大値に達
することがある。これに対する対策としては、以下の方
法を挙げることができる。最大変化点数レジスタ19に
保持されている最大変化点数が6ビット長で表現可能な
最大値である63に達したときには、レジスタ11−0
〜11−12、19の値を一斉に、例えば、4で割るよ
うにする(4での除算は、レジスタの構成によっては下
位側への2ビットシフトで実現することができる)。一
斉に割っているので、変化点数レジスタ11−0〜11
−12に保持されている変化点数や、最大変化点数レジ
スタ19に保持されている最大変化点数の大小関係は維
持される。
【0063】なお、このような構成又は機能を、図2に
示した構成に追加することが好ましい。
【0064】次に、図2に示したクロック抽出回路4を
考慮して、周波数ドリフト補正回路5の動作を説明す
る。
【0065】周波数ドリフト補正回路5は、ベースバン
ド信号S1の立上り変化点や立下り変化点を参照しなが
ら、クロック抽出回路4(変化点クロック位相レジスタ
20)からの変化点クロック位相S2を補正する。
【0066】図4〜図8は、シンボル変化点と、周波数
ドリフト補正回路5によるクロック位相補正との関係を
示すタイミングチャートである。なお、図4〜図8にお
いて、サンプリングクロック位相中の”m”の値は、ク
ロック抽出回路4から出力された変換点クロック位相S
2(最大変化点数のクロック位相)を示している。ま
た、ベースバンド信号S1の立上り変化点や立下り変化
点の検出構成としては、上述したクロック抽出回路4で
の検出構成(ラッチ回路16、17及びイクスクルーシ
ブオア回路18)を利用しても良く、周波数ドリフト補
正回路5内部に同様な構成を設けるようにしても良い。
【0067】図4は、ベースバンド信号S1(図4
(A))が変化点クロック位相S2(図4(C))と同
期して変化している場合である。言い換えれば、ベース
バンド信号S1と受信機の内部クロックとが同期してい
る場合である。この場合、周波数ドリフト補正回路5
は、変化点クロック位相S2の補正を実行せず、補正後
の変化点クロック位相S3の値として変化点クロック位
相S2と同一の値を設定する。
【0068】なお、図4(B)は13MHzクロックを
示しており、図4(D)はベースバンド信号における変
化点の検出信号を表している。図4の場合、変化点の検
出信号は、”m−1”のクロック位相の期間でベースバ
ンド信号S1に変化点が生じているので、”m”のクロ
ック位相の期間で有意となっている。ここで、ベースバ
ンド信号S1の変化点の検出速度は、13MHzより高
速なクロック(例えば24MHz)を適用して行うよう
にしても良い。
【0069】図5は、ベースバンド信号S1の変化点が
変化点クロック位相S2の1サイクル手前で変化した場
合を示している。言い換えれば、ベースバンド信号S1
と受信機の内部クロックとのずれが−1サイクルである
ことを示している。このような現象は、例えば、ベース
バンド信号S1のシンボル周波数(送信側のクロック周
波数)が受信回路のクロック周波数よりやや高い方向に
ドリフトする場合に生ずる。
【0070】上述したような1サイクル手前で変化した
ことは、図5(D)に示す変化点検出信号が有意となっ
たときにおける、13MHzクロックに同期して変化す
る図5(C)に示すクロック位相情報(例えば、クロッ
ク抽出回路4のカウンタ10の出力を利用したり、又
は、それと同様な構成により形成する)の値が、クロッ
ク抽出回路4からの変化点クロック位相S2の値より1
だけ小さいことで、周波数ドリフト補正回路5は認識す
ることができる。このような場合、周波数ドリフト補正
回路5は、補正後の変化点クロック位相S3の値を、入
力された変化点クロック位相S2の値より1だけ小さく
する。但し、入力された変化点クロック位相S2の値が
0である場合には、補正後の変化点クロック位相S3の
値を12に設定する。また、図5(C)に示すように、
内部管理するクロック位相の値の変化系列も−1サイク
ルだけ修正する(例えば、カウンタを利用してクロック
位相情報を形成している場合には再ロード処理によ
る)。
【0071】図6は、逆に、ベースバンド信号S1の変
化点が変化点クロック位相S2の1サイクル後で変化し
た場合を示している。言い換えれば、ベースバンド信号
S1と受信機の内部クロックとのずれが1サイクルであ
ることを示している。このような現象は、ベースバンド
信号S1のシンボル周波数(送信側のクロック周波数)
が受信回路のクロック周波数よりやや低い方向にドリフ
トする場合に生ずる。
【0072】このような場合、周波数ドリフト補正回路
5は、補正後の変化点クロック位相S3の値を、入力さ
れた変化点クロック位相S2の値より1だけ大きくす
る。但し、入力された変化点クロック位相S2の値が1
2である場合には、補正後の変化点クロック位相S3の
値を0に設定する。また、図6(C)に示すように、内
部管理するクロック位相の値の変化系列も1サイクルだ
け修正する。
【0073】上述した図5及び図6では、ベースバンド
信号S1と受信機の内部クロックとのずれが±1サイク
ルのずれに収まっている場合における変化点クロック位
相S2の補正を示している。このような変化点クロック
位相の補正を、図7及び図8に示すように、±2サイク
ルのずれまで拡張するようにしても良い。
【0074】図7は、ベースバンド信号S1の変化点が
変化点クロック位相S2の2サイクル手前で変化した場
合を示している。このような場合も、周波数ドリフト補
正回路5は、補正後の変化点クロック位相S3の値を、
入力された変化点クロック位相S2の値より1だけ小さ
くする。検出位相ずれが2サイクル手前であるのに、変
化点クロック位相S2の補正を−1に留めたのは、この
変化点が雑音に起因する可能性があり、雑音に依存して
必要以上に変化点クロック位相を補正すると、シンボル
受信の途中で同期ずれが発生する可能性があるためであ
る。
【0075】図8は、逆に、ベースバンド信号S1の変
化点が変化点クロック位相S2の2サイクル後で変化し
た場合を示している。このような場合も、図7の場合と
同様な考え方により、周波数ドリフト補正回路5は、補
正後の変化点クロック位相S3の値を、入力された変化
点クロック位相S2の値より1だけ大きくする。
【0076】なお、「0」シンボルが連続する場合や
「1」シンボルが連続する場合などでは、シンボル期間
の境界でもベースバンド信号S1には変化点が生じな
い。変化点クロック位相S2のタイミング前後でベース
バンド信号S1に変化点が生じないときには、周波数ド
リフト補正回路5は、変化点クロック位相S2をそのま
ま補正後の変化点クロック位相S3として出力する。
【0077】また、雑音が混入されているベースバンド
信号S1では、変化点クロック位相S2からかなりずれ
たタイミングで変化点が生じることがある。周波数ドリ
フト補正回路5は、変化点クロック位相S2から±3サ
イクル以上ずれた変化点については無視し、補正処理を
実行しない。
【0078】補正後の変化点クロック位相S3は、ベー
スバンド信号S1を一時的に格納するためのFIFOバ
ッファ6に送られる。
【0079】FIFOバッファ6の長さは、許容される
周波数ドリフトの値で決定される。例えば、ブルーツー
スで最も長いパケットであるDH5パケットの長さは約
3msであるが、この区間で5μsまでの周波数ドリフ
トを許容するとすれば、FIFOバッファ6の長さは±
5シンボルの範囲で必要となるので、FIFOバッファ
6は11シンボルの長さとなる。
【0080】ここで、補正後の変化点クロック位相S3
は、シンボルの変化点位相を示している。
【0081】シンボルが安定して変化する可能性の少な
い位相でのサンプリングを行うため(FIFOバッファ
6へ書き込むため)、ベースバンド信号S1のサンプリ
ングは、補正後の変化点クロック位相S3から次の変化
点クロック位相S3の中間点で行う。例えば、13MH
zクロックで規定される13個のクロック位相のいずれ
かでサンプリングする場合であれば、ベースバンド信号
S1に対するサンプリングクロック位相を、 (補正後の変化点クロック位相S3+6) モジュロ
13 の値に設定する。ここで、補正後の変化点クロック位相
S3に6(7でも良いが)を加えているのは、次の変化
点の位相(13クロックサイクル後)までの中間点(1
3/2≒6or7)を求めるためである。また、「モジ
ュロ13」にしているのは、13個(13種類)の位相
を「0」〜「12」で区別しているためである。
【0082】ベースバンド信号S1は、上述したような
クロック位相の位置でサンプリングされ、FIFOバッ
ファ6に格納される。
【0083】11シンボル長のFIFOバッファ6は、
受信開始後、最初の5シンボルが格納されるのを待つ
(すなわち、FIFOバッファ6内の書き込み/読み出
し制御回路は、書き込みのみを行い、読み出しは実行し
ない)。これは、周波数ドリフトがプラスマイナスのい
ずれの方向に生じて、FIFOバッファ6に格納されて
いるシンボル数が増減しても、パケットの終了まではシ
ンボルの破棄が起こらないように、当初のシンボル数を
5としたためである。
【0084】FIFOバッファ6(その書き込み/読み
出し制御回路)は、格納したシンボルの長さが5となっ
た時点で、1MHzの内部クロックでFIFOバッファ
6から読み出しを行い、受信信号S4として同期ワード
検出回路7に出力する。
【0085】以降、FIFOバッファ6は、周波数ドリ
フト補正回路5からの補正後のサンプリングクロック位
相S3に基づいたクロック位相でベースバンド信号S1
を書き込み、1MHzの内部クロックに同期して読み出
しを行い、読み出した受信信号(系列)S4を同期ワー
ド検出回路7に出力する。
【0086】同期ワード検出回路7は、入力された受信
信号(ベースバンド信号)S4に対する同期ワードの一
致判定を行う。
【0087】図9は、第1の実施形態の同期ワード検出
回路7の詳細構成を示すブロック図である。
【0088】図9において、同期ワード検出回路7は、
64ビット長のシフトレジスタ20、同期ワードレジス
タ21、一致比較器22、閾値レジスタ23及び大小比
較器24などを有する。
【0089】FIFOバッファ6から入力された受信信
号(ベースバンド信号)S4は、1MHZクロックに同
期して逐次シフトしながら64ビット長のシフトレジス
タ20にロードされ、シフトレジスタ20の各タップ2
0−1〜20−63からパラレルに取り出されて一致比
較器22に与えられる。
【0090】この一致比較器22には、同期ワードレジ
スタ21に格納されている正規の同期ワードの64ビッ
ト(64シンボル)も与えられており、一致比較器22
は、シフトレジスタ20からの64ビットと、同期ワー
ドレジスタ21に格納されている正規の同期ワード(6
4ビット)とを、そのビット位置単位に比較し、論理値
が一致するビット数(最大64であるので、7ビット表
記)を大小比較器24に与える。
【0091】大小比較器24には、閾値レジスタ23に
格納されている同期ワードの検出と判定するための閾値
一致ビット数も与えられており、大小比較器24は、一
致比較器22からの一致ビット数が、閾値レジスタ23
からの閾値一致ビット数を超えているときに、同期ワー
ドの検出信号を有意にする。
【0092】閾値一致ビット数は、例えば、受信電波の
状況た応じて、50から64程度の値に設定する。
【0093】同期ワードが検出された以降において、F
IFOバッファ6の出力がペイロードとして適宜処理さ
れる。
【0094】以上のように、第1の実施形態によれば、
ベースバンド信号からシンボルの変化点のクロック位相
を、ベースバンド信号の変化点の位置を複数について確
認しながら決定するため、ベースバンド信号の変化点に
同期したクロック位相を正確に決定することができ、そ
の結果、サンプリングのクロック位相の正確になり、ベ
ースバンド信号に雑音が混入されていてもシンボルの再
現を正確に行うことができる。
【0095】また、変化点クロック位相及びベースバン
ド信号の変化点から、周波数ドリフトによるベースバン
ド信号の位相変化を検出して補正する回路を有するた
め、周波数ドリフトにも強い受信機を実現することがで
きる。
【0096】さらに、同期ワードの検出をシンボル送信
速度で行うため、同期ワード検出回路の構成を小型化で
き、消費電力を削減することができる。
【0097】(B)第2の実施形態 次に、本発明をブルーツース受信機に適用した第2の実
施形態を図面を参照しながら詳述する。ここで、図10
が、この第2の実施形態に係るブルーツース受信機の要
部構成を示すブロック図であり、上述した第1の実施形
態に係る図1との同一、対応部分には、同一符号を付し
て示している。
【0098】図10に示すように、第2の実施形態のブ
ルーツース受信機1Bは、ベースバンド信号サンプルク
ロック抽出回路4、周波数ドリフト補正回路5、FIF
Oバッファ6及び同期ワード検出回路7などに加え、変
化点クロック位相選択部8を有する。
【0099】また、第2の実施形態では、同期ワード検
出回路7による同期ワードの検出情報が、クロック抽出
回路4、周波数ドリフト補正回路5及び変化点クロック
位相選択部8に与えられるようになされている。
【0100】この第2の実施形態の場合、消費電力のよ
り一段の低減のために、同期ワード検出回路7が同期ワ
ードを検出するまでは周波数ドリフト補正回路5の動作
を停止させる。この周波数ドリフト補正回路5の動作停
止時には、クロック抽出回路4からの変化点クロック位
相S2を位相加算回路9と変化点クロック位相選択部8
とを介してFIFOバッファ6に与えて、FIFOバッ
ファ6及び同期ワード検出回路7を動作させる。
【0101】ここで、位相加算回路9は、サンプルクロ
ック抽出回路4から出力された変化点クロック位相S2
の値を入力し、以下の式に従ってサンプリングクロック
位相S7を求める加算回路である。
【0102】 (変化点クロック位相S2+6) モジュロ 13 そして、同期ワード検出回路7によって同期ワードを検
出されると、今度は、クロック抽出回路4の動作を停止
させ、周波数ドリフト補正回路5を起動させ、周波数ド
リフト補正回路5からの補正後の変化点クロック位相S
3を変化点クロック位相選択部8を介してFIFOバッ
ファ6に与えて、FIFOバッファ6及び同期ワード検
出回路7を動作させる。なお、周波数ドリフト補正回路
5は、動作時においては、同期ワード検出時点でクロッ
ク抽出回路4から出力されていた変化点クロック位相S
2の値に基づいて、補正後の変化点クロック位相S3の
形成処理を行う。
【0103】第2の実施形態によれば、第1の実施形態
以上の低消費電力化を期待することができる。なお、ブ
ルーツース受信機は、携帯電話などに搭載されることが
多く、低消費電力化の要求は大きい。
【0104】(C)第3の実施形態 次に、本発明のベースバンド信号受信回路及びワード検
出回路をブルーツース受信機に適用した第3の実施形態
を図面を参照しながら詳述する。
【0105】図11は、第3の実施形態に係るブルーツ
ース受信機1Cの要部構成を示すブロック図であり、第
1の実施形態に係る図1との同一、対応部分には、同一
符号を付して示している。
【0106】図11において、第3の実施形態のブルー
ツース受信機1Cは、受信アンテナ2、RFICトラン
シーバ3、周波数ドリフト補正回路5、FIFOバッフ
ァ6及び同期ワード検出回路(ワード検出回路)7など
を有する。
【0107】受信アンテナ2、RFICトランシーバ
3、周波数ドリフト補正回路5及びFIFOバッファ6
は、第1の実施形態のものとほぼ同様なものである。
【0108】第3の実施形態の同期ワード検出回路7も
同期ワードの検出機能を担うものであるが、第1の実施
形態とは異なり、周波数ドリフト補正回路5の前段に設
けられている。
【0109】第3の実施形態の同期ワード検出回路7
は、いわゆるスライディング相関器構成を採用している
ものである。この同期ワード検出回路7は、64ビット
長の同期ワードが入力ベースバンド信号S1に生じたと
きに、同期ワード検出位相S5を周波数ドリフト補正回
路5に出力するものである。
【0110】同期ワード検出位相S5は、シンボル送信
速度より、高速なクロックで規定される位相情報であ
り、第1の実施形態における変化点クロック位相S2に
対応するものである。
【0111】言い換えると、第3の実施形態の同期ワー
ド検出回路7は、第1の実施形態のベースバンド信号サ
ンプルクロック抽出回路の機能と同期ワード検出回路の
機能とを兼ね備えているものである。
【0112】第3の実施形態の周波数ドリフト補正回路
5は、同期ワード検出回路7からの同期ワード検出位相
S5に基づいて、第1の実施形態での補正後の変化点ク
ロック位相S3を形成して出力するものである。
【0113】第3の実施形態のFIFOバッファ6は、
ベースバンド信号S1の書き込み、読み出しを通じたク
ロック乗せ換えを行うと共に、ペイロードS6の分離出
力機能を担っている。
【0114】図12は、第3の実施形態の同期ワード検
出回路7の詳細構成例を示したものであり、第1の実施
形態に係る図9との同一、対応部分には同一符号を付し
て示している。
【0115】図12において、第3の実施形態の同期ワ
ード検出回路7も、シフトレジスタ20、同期ワードレ
ジスタ21、一致比較器22、閾値レジスタ23及び大
小比較器24を有すると共に、クロック位相カウンタ2
5を有する。
【0116】同期ワードレジスタ21、一致比較器2
2、閾値レジスタ23及び大小比較器24は、第1の実
施形態の対応するものと同様なものである。
【0117】第3の実施形態の場合、ベースバンド信号
S1が入力されるシフトレジスタ20は、第1の実施形
態とは異なり、820ビット長を有するものであり、各
レジスタ要素20−1〜20−819には13MHzク
ロックがシフトのために入力されるようになされてい
る。
【0118】第1の実施形態でも説明したように、13
MHzクロックは、シンボル送信速度1MHzの13倍
(N倍)の周波数を有するものである。上述した820
個は、64ビット長の同期ワードの最終ビットを除いた
63ビット分については、13MHzクロックでセット
してシフトするので、63×13=819個必要であ
り、同期ワードの最終ビットについては、13MHzク
ロックで最低1回取り込んでおけば同期ワード検出を実
行できるので1個で良く、その結果、シフトレジスタ2
0の段数を820段(レジスタ要素を820個)にして
いる。
【0119】初段のレジスタ要素20−0と、その後、
13個ずつ隔てたレジスタ要素20−13、20−2
6、…、20−806、20−819との計64個のレ
ジスタ要素の出力(タップ出力)が一致比較器22にパ
ラレルに入力されるようになされている。
【0120】13MHzクロックは、シンボル送信速度
1MHzの13倍の周波数を有するので、理想的なベー
スバンド信号S1が入力されていると、出力が一致比較
器22に与えられる13個ずつずれた、計64個のレジ
スタ要素20−0、20−13、20−26、…、20
−806、20−819は、異なるシンボル期間の値を
一時蓄積しているものとなる。
【0121】言い換えると、64ビット長の同期ワード
の各値を、64個のレジスタ要素20−0、20−1
3、20−26、…、20−806、20−819が保
持するタイミングも生じる。1シンボル期間が13MH
zクロックの13周期に該当するので、13MHZクロ
ックの最大13周期で、64個のレジスタ要素20−
0、20−13、20−26、…、20−806、20
−819から同期ワード(の各値)が出力される。
【0122】64個のレジスタ要素20−0、20−1
3、20−26、…、20−806、20−819に同
期ワードが保持されていることを検出する、同期ワード
レジスタ21、一致比較器22、閾値レジスタ23及び
大小比較器24の動作は、第1の実施形態と同様であ
る。
【0123】クロック位相カウンタ25は、13MHz
クロックが到来する毎に、「0」〜「12」の範囲で巡
回的にカウントアップするものであり、このカウンタ2
5のカウント値(最大値が12であるので4ビット表
記)が、その時点でのサンプルクロック位相の種類を表
すものとなっている。
【0124】従って、大小比較器24からの同期ワード
検出信号が有意となったときのクロック位相カウンタ2
5の出力を認識することにより、どのクロック位相にお
いて、同期ワードが検出されたか否かを把握することが
できる。
【0125】この第3の実施形態の場合、ベースバンド
信号S1に含まれる雑音の影響や周波数ドリフトの影響
を除去するために、1シンボル区間(13のクロックサ
イクル数)のうちの所定サイクル区間以上、大小比較器
24の同期ワード検出信号が有意となったときに、はじ
めて同期ワードが検出されたとみなす。例えば、所定サ
イクル区間として5サイクル区間を選択した場合には、
64シンボルの同期ワード区間(64μs)で(13−
5)サイクル(約0.6μs)の周波数ドリフトが発生
しても同期ワードの検出が可能である。
【0126】なお、上記では、所定サイクル区間以上
(5サイクル以上)連続して有意なときに同期ワードが
検出されたとみなす場合を示したが、これに代え、又
は、これに加え、所定のサイクル割合の条件を盛り込む
ようにしても良い。例えば、「8サイクル中6サイク
ル」のような条件を設ければ、5サイクルは連続してい
ない場合であっても、4サイクル有意で1サイクル非有
意でその後2サイクル有意な場合にも、同期ワードが検
出されたとみなすことができる。
【0127】図13は、ベースバンド信号S1に同期ワ
ードが生じた場合において、複数のサイクル区間で同期
ワードが検出されている様子を示す説明図である。
【0128】図13(A)における縦軸は、一致比較器
22からの一致ビット数を示しており、閾値は、閾値レ
ジスタ23に格納されている閾値である。図13(A)
における横軸は、クロック位相カウンタ25のカウント
値を表している。また、図13(A)に示している範囲
は、同期ワードの最終シンボルに相当するベースバンド
信号S1の部分がシフトレジスタ20の初段のレジスタ
要素20−0に保持されるタイミングの前後を示してい
る。
【0129】1シンボル区間は、13MHzクロックの
クロックパルスが13個又は12個生じる期間であり、
同期ワードの最終シンボル区間でもクロックパルスが1
3個又は12個生じる。
【0130】シフトレジスタ20の初段のレジスタ要素
20−0が13MHzクロックのクロックパルスに基づ
いて同期ワードの最終シンボルを最初に保持したタイミ
ングは、ベースバンド信号S1におけるシンボル間の境
界タイミングに近く、一致比較器22に出力を与える他
のレジスタ要素20−13、20−26、…、20−8
06、20−819も、シンボル間の境界タイミングに
近いベースバンド信号S1のレベルを保持している。シ
ンボル間の境界は、立上り変化や立下り変化があること
も多く、僅かな位相ずれによって、一致比較器22への
64ビットが同期ワード系列の正しい64ビットになっ
ていないことも生じる。
【0131】同様に、シフトレジスタ20の初段のレジ
スタ要素20−0が13MHzクロックのクロックパル
スに基づいて同期ワードの最終シンボルを最後に保持す
るタイミングも、ベースバンド信号S1におけるシンボ
ル間の境界タイミングに近く、一致比較器22に出力を
与える他のレジスタ要素20−13、20−26、…、
20−806、20−819も、シンボル間の境界タイ
ミングに近いベースバンド信号S1のレベルを保持して
いる。この場合も、一致比較器22への64ビットが同
期ワード系列の正しい64ビットになっていないことも
生じる。
【0132】すなわち、図13でシンボル区間と記載し
ている全範囲で、ベースバンド信号S1に生じた同期ワ
ードの最終シンボルのレベルが安定している訳ではな
く、図13(B)に示すように、1シンボル区間の前後
を多少短くした区間でレベルが安定している。同期ワー
ドの他のシンボルも同様である。
【0133】従って、同期ワードの最終シンボル区間に
おける、13MHzクロックで規定される13又は12
のクロック位相のうち、中央部の複数のクロック位相m
−3、m−2、m−1、m、m+1、m+2のときに、
一致比較器22の一致ビット数が、閾値レジスタ23に
格納されている閾値を超える。
【0134】第3の実施形態の場合、同期ワード検出回
路7は、一致比較器22の一致ビット数が閾値レジスタ
23に格納されている閾値を超えている区間の中間点の
クロック位相(図13の場合m)をベースバンド信号S
1の同期ワード検出位相S5(図11参照)として周波
数ドリフト補正回路5に与える。同期ワード検出位相S
5は、1シンボル区間のうち、どのクロック位相で同期
ワードとの一致度が最大になったかを示す位置情報であ
り、0から12までの値をとり得る。
【0135】図12では、同期ワード検出位相S5を求
める構成要素の図示は省略しているが、大小比較器24
の出力及びクロック位相カウンタ25の出力に基づき、
図13を用いて説明した方法により求める。
【0136】また、ベースバンド信号S1のシンボルを
サンプリングする構成は、基本的には、この同期ワード
検出位相S5をベースにサンプリングを行う。
【0137】なお、上記同期ワード検出が完了したら、
消費電力の低減のために、同期ワード検出回路7は、次
の同期ワード検出要求が発生するまで動作を停止するこ
とが好ましい。
【0138】第3の実施形態の周波数ドリフト補正回路
5は、例えば、上述のようにして同期ワードの検出が完
了してから動作を開始する。周波数ドリフト補正回路5
は、入力されたベースバンド信号S1の立上り変化点及
び立下り変化点を参照しながら、同期ワード検出回路7
から出力された同期ワード検出位相S5で間接的に規定
される変化点クロック位相(第1の実施形態のS2参
照)を補正するものである。
【0139】ここで、同期ワード検出位相S5は、1シ
ンボル区間(0から12までの13クロック区間)のう
ち、入力されたベースバンド信号S1が最も安定してい
て、変化する可能性の少ないクロック位相(1シンボル
区間の中央)を示していると考えられる。そこで、以下
に示す式により、入力されたベースバンド信号S1の立
上り変化点又は立下り変化点の可能性が高いクロック位
相を求める。
【0140】 同期ワード検出位相S5+6 モジュロ 13 なお、1シンボル区間は、13MHzクロックの13サ
イクルの区間に等しく、1シンボル区間の中央からはじ
までは6.5サイクル相当であるが、整数扱いしなけれ
ばならないので6サイクルを採用することとしている。
また、6サイクル分ずらした後の位相を表した値が13
を超えても、クロック位相を表す0〜12の範囲に置き
換えるためモジュロ処理を行っている。
【0141】同期ワード検出回路7により同期ワードが
検出された際には、周波数ドリフト補正回路5の出力で
ある変化点クロック位相(第1の実施形態の変化点クロ
ック位相S2に相当)は、上記の式で求めたクロック位
相に初期設定される。
【0142】周波数ドリフト補正回路5は、周波数ドリ
フトを考慮し、初期設定された変化点クロック位相を補
正し、補正後の変化点クロック位相S3をFIFOバッ
ファ6に出力する。
【0143】周波数ドリフト補正回路5が、入力された
ベースバンド信号S1の立上り変化点及び立下り変化点
を参照しながら、初期設定された変化点クロック位相を
補正し、補正後の変化点クロック位相S3を得る方法
は、第1の実施形態の周波数ドリフト補正回路5につい
て、図4〜図8を用いて説明した方法と同様であるの
で、その説明は省略する。
【0144】補正された変化点クロック位相S3は、ベ
ースバンド信号S1のサンプル結果を一時的に格納する
ためのFIFOバッファ6に送られる。
【0145】ここで、補正後の変化点クロック位相S3
は、シンボルの変化点の位相を示している。シンボルが
安定していて変化する可能性の少ない位相でのサンプル
を行うため、ベースバンド信号S1のサンプルは、補正
後の変化点クロック位相S3から、次の変化点クロック
位相S3までの中間点に設定する。13MHzクロック
でサンプルする場合には、ベースバンド信号S1のサン
プリング位相は、例えば、以下の値に設定する。
【0146】補正後の変化点クロック位相S3+7 モ
ジュロ 13 ここで、補正後の変化点クロック位相S3に7を加えて
いるのは、次の変化点の位相(13クロックサイクル
後)までの中間点を求めるためであり、上述したシンボ
ル安定点から変化点への変換では、13サイクルの半分
の6.5サイクルを6サイクルろみなしたので、こちら
では6.5サイクルを7サイクルと見なすこととしたた
めである。
【0147】ベースバンド信号S1は、上式で求められ
たクロック位相でサンプリングされ、FIFOバッファ
6に格納される。FIFОバッファ6は、同期ワードの
検出後、ペイロード部の最初の5シンボルが格納される
のを待つ。格納したシンボルの個数が5となった時点
で、1MHzの内部クロックを用いてFIFОバッファ
6から読み出した先頭シンボルの内容をペイロード信号
S6して出力する。
【0148】以降、周波数ドリフト補正回路5はベース
バンド信号S1に同期して変化点クロック位相S3を算
出し、FIFОバッファ6からのペイロードS6の出力
は1MHzの内部クロックに同期して行われる。
【0149】上記第3の実施形態によれば、まず、ベー
スバンド信号と同期ワードのスライディング相関を取っ
て、相関が最大値付近のサンプル位相を同期ワードの検
出位相とするようにしたので、雑音に強い同期ワードの
検出が可能である。
【0150】また、相関が最大値付近のサンプル位相で
ある同期ワードの検出位相を以降のペイロードのサンプ
ル位相とするため、ペイロードのサンプリングも正確に
行うことができる。
【0151】さらに、ペイロード受信の際、入力された
ベースバンド信号に含まれる周波数ドリフトを補正する
ため、ペイロード受信においても、周波数ドリフトにも
強い受信が可能である。
【0152】さらにまた、同期ワード検出回路及び周波
数ドリフト補正回路を択一的に動作させているので、消
費電力を抑えることができる。
【0153】(D)第4の実施形態 次に、本発明のベースバンド信号受信回路及びワード検
出回路をブルーツース受信機に適用した第4の実施形態
を図面を参照しながら詳述する。
【0154】第4の実施形態は、第3の実施形態と比較
すると、同期ワード検出回路7の詳細構成だけが異なっ
ている。すなわち、第3の実施形態の同期ワード検出回
路は入力されたベースバンド信号の取り込み保持及びパ
ラレル出力のための構成としてシフトレジスタを利用し
たものであるが、第4の実施形態の同期ワード検出回路
は、その構成として、ハードウェア量削減や消費電力低
減のために、SRAMマクロを用いている。同期ワード
検出回路7の周辺の構成は、第3の実施形態と同様であ
り、上述した図11と同一である。
【0155】図14は、第4の実施形態の同期ワード検
出回路7の詳細構成を示すブロック図であり、第3の実
施形態に係る図12との同一、対応部分には同一符号を
付して示している。なお、図14ではクロック位相カウ
ンタ25を省略している。また、図14は、サンプルク
ロックとして12MHzの周波数を使用した例である
(12MHzクロック;第3の実施形態の13MHzク
ロックに対応するものである)。
【0156】図14において、第4の実施形態の同期ワ
ード検出回路7は、入力されたベースバンド信号S1の
各ビットを格納するための、バンク#0からバンク#3
までの4個のSRAMブロック(SRAMバンク)30
−0〜30−3と、これらSRAMバンク30−0〜3
0−3から読み出された64ビットを古いものから新し
いものの並びに整列させるためのバレルシフタ31とを
備え、バレルシフタ31から出力された64ビットが一
致比較器22に入力されるようになされている。
【0157】各SRAMバンク30−0、…、30−3
はそれぞれ、0〜11のいずれかの値のビット位置と、
0〜15のいずれかの値をとるワード位置で、その記憶
位置(ビット位置)が特定されるものである。
【0158】入力されたベースバンド信号S1は、12
MHzクロックでサンプルされ、まずは、4つのSRA
Mバンク30−0〜30−3に順次格納される。
【0159】同期ワード検出処理が起動された後、格納
されるビット位置の順番は、以下の通りである。
【0160】ベースバンド信号S1のビット位置(16
*12*i+j+12*k)の内容をSRAMi(j,
k)に格納する。ここで、SRAMi(j,k)は、S
RAMバンクiのビットjのワードkのビット位置を指
すものとする。但し、0≦i≦3,0≦j≦11,0≦
k≦15である。なお、ベースバンド信号S1のビット
位置が768以上になったときは、モジュロ768の処
理により0〜767の範囲の値にしたとみなした場合の
位置に格納する。
【0161】具体的な格納位置は、図14に示す通りで
ある。すなわち、ベースバンド信号S1のビット0をS
RAM0(0,0)のビット位置へ格納することから開
始し、縦方向のラスタスキャン状に順次格納していき、
ベースバンド信号S1のビット767をSRAM3(1
1,15)のビット位置へ格納した後では、ベースバン
ド信号S1のビット768以降に対し、再び、SRAM
0(0,0)のビット位置からの格納に戻る。
【0162】なお、SRAMとして、ビット毎の書き込
みイネーブル制御が存在しないものを適用した場合に
は、一旦、バンクiのワードkの内容を読み出し、ビッ
トjの内容を、ベースバンド信号S1のサンプル結果に
置き換えてワードの内容を書き込む必要がある。このと
きには、SRAMに対するクロック周波数としては12
MHzの2倍の24MHzを使用し(同期ワードの検出
に係るクロック周波数はこの場合も12MHz)、偶数
サイクルでSRAMからの読み出しを行い、奇数サイク
ルでSRAMへの書き込みを行うよう制御しても良い。
【0163】ベースバンド信号S1でのビット位置が、
バンク3のビット0のワード15に相当する756に始
めて達したとき、同期ワードの一致比較処理が起動され
る。
【0164】なお、ベースバンド信号S1でのビット位
置が755までのときは、12クロックサイクルずつ異
なるデータを、64ビット取り出すことはできず、その
ため、同期ワードの一致比較処理を実行しない。
【0165】この起動時においては、バンク0からバン
ク3の全てのメモリバンク30−0〜30−3から、こ
れから格納しようとする記憶領域のビット位置jの値0
に係る64ビットのデータ(0,12,…,180,1
92,…,373,384、…,564,576,…,
756)を読み出し、バンク3のビット0のワード15
(756)の内容をベースバンド信号S1のサンプルビ
ットの内容に置き換えてバレルシフタ31に出力すると
共に、バンク3のビット0のワード15の内容を置き換
えたものに更新する。なお、SRAMがビットイネーブ
ル制御をサポートしていない場合には、翌サイクルで更
新したバンク3の読み出しデータの内容(ビット0のワ
ード15を意図している)をバンク3に書き込む動作を
行う。
【0166】バレルシフタ31は、基本的には、メモリ
バンク30−0〜30−3側からの64ビット(置き換
えられた1ビットを含む)のデータを、(16*i+k
+1)モジュロ64の値をシフト量として左シフト(左
側への回転シフト)を行って一致比較器22に出力す
る。この時点では、iが3で、kが15であるのでシフ
ト量は0となり、バレルシフタ31はメモリバンク30
−0〜30−3側からの64ビットを左シフトすること
なく一致比較器22に出力する。
【0167】ここで、12MHzクロックは、シンボル
送信速度1MHzの12倍の周波数を有するので、理想
的なベースバンド信号S1が入力されていると、出力が
一致比較器22に与えられる12個ずつずれた、計64
ビットのデータ0、12、…、756は、異なるシンボ
ル期間の値となる。
【0168】言い換えると、64ビット長の同期ワード
の各値を、メモリバンク30−0〜30−3からの64
ビットのデータ0、12、…、756がとっているタイ
ミングも生じる。1シンボル期間が12MHzクロック
の12周期に該当するので、12MHZクロックの最大
12周期で、メモリバンク30−0〜30−3からの6
4ビットのデータが64ビット長の同期ワードの各値を
とることが生じる。
【0169】ベースバンド信号S1でのビット位置が、
バンク3のワード15の他のビット1〜11に相当する
757〜767のデータが入力されたときにも、メモリ
バンク30−0〜30−3は、バンクでのビット位置j
に係る64ビットのデータを読み出し、バンク3のワー
ド15の該当する1ビットのみ、ベースバンド信号S1
の値に置き換えてバレルシフタ31に出力すると共に、
メモリバンク(30−3)に再格納する。
【0170】このときも、バレルシフタ31は、メモリ
バンク30−0〜30−3側からの64ビット(置き換
えられた1ビットを含む)のデータを、(16*i+k
+1)モジュロ64の値をシフト量(この場合0)とし
て左シフト(左側への回転シフト)を行って一致比較器
22に出力する。
【0171】次に、ベースバンド信号S1でのビット位
置が、バンク0のワード0のビット0に相当する768
のデータが入力されたときを考える。
【0172】このときも、バンク0からバンク3の全て
のメモリバンク30−0〜30−3から、これから格納
しようとする記憶領域のビット位置jの値0に係る64
ビットのデータ(0,12,…,180,192,…,
373,384,…,564,576,…,756)を
読み出し、バンク0のビット0のワード0(ベースバン
ド信号でのビット位置0)の内容をベースバンド信号S
1のサンプルビットの内容(ベースバンド信号S1での
ビット位置768)に置き換えてバレルシフタ31に出
力すると共に、バンク0のビット0のワード0の内容を
置き換えたものに更新する。
【0173】このときも、バレルシフタ31は、メモリ
バンク30−0〜30−3側からの64ビット(置き換
えられた1ビットを含む)のデータを、(16*i+k
+1)モジュロ64の値をシフト量として左シフト(左
側への回転シフト)を行って一致比較器22に出力す
る。この時点では、iが0で、kが0であるのでシフト
量は1となり、バレルシフタ31はメモリバンク30−
0〜30−3側からの64ビットを1ビットだけ左シフ
トして一致比較器22に出力する。
【0174】この左シフト処理により、MSBの位置に
あったベースバンド信号S1でのビット位置768のデ
ータは、LSBの位置に移行される。これにより、64
ビットの並びは、MSB側から、12,…,180,1
92,…,373,384,…,564,576,…,
756,768となり、時間順序が正しいものとなって
一致比較器22に入力される。
【0175】ベースバンド信号S1でのビット位置が7
69以降のデータが入力されたときにも、上述したよう
に、i,j,kの内容を更新しながら、それら値に応じ
て動作する。
【0176】図14では、明確に示していないが、メモ
リバンク(SRAMバンク)30−0〜30−3に対し
て、上述したようなメモリ制御を行うメモリ制御回路が
設けられている。
【0177】第4の実施形態によっても、上記第3の実
施形態と同様な効果を奏することができる。
【0178】第4の実施形態によれば、第3の実施形態
の同期ワード検出回路で適用されたような多量のシフト
レジスタは不要であり、この代わりにSRAMマクロが
使用されているので、消費電力の一段の削減やハードウ
ェアサイズの縮小化を期待できる。
【0179】(E)他の実施形態 第1の実施形態のクロック抽出回路4では、変化点数に
基づき変化点クロック位相S2を決定するものを示した
が、例えば、変化点数を期間で除算して正規化したよう
な他の情報に基づいて変化点クロック位相S2を決定す
るようにしても良い。また、変化点クロック位相S2の
探索も、最大変化点数が所定個数に達したときに止める
ようにしても良い。
【0180】また、周波数ドリフト補正回路が省略でき
るような受信機であれば、クロック抽出回路4からの出
力を、変化点クロック位相ではなく、サンプリングする
クロック位相そのものであっても良い。
【0181】上記各実施形態においては、ブルーツース
におけるベースバンド信号の受信構成に本発明を適用し
たものを示したが、本発明の適用対象は、ブルーツース
受信機に限定されるものでなく、シリアルデータのベー
スバンド信号を受信する回路を含む他の受信機にも適用
することができ、その伝送路も無線に限定されるもので
はない。
【0182】また、周波数ドリフトが問題とならない通
信システムに本発明を適用する場合であれば、周波数ド
リフト補正回路を省略することができる。さらに、クロ
ック乗せ換えが必要でない通信システムなどでは、FI
FOバッファを省略することができる。
【0183】第1の実施形態で説明したベースバンド信
号サンプルクロック抽出回路は、各種のシリアルデータ
の受信機のクロック抽出回路として適用することが可能
である。
【0184】同様に、第3や第4の実施形態で説明した
同期ワード検出回路の構成は、同期ワードの検出目的だ
けでなく、所定ワード(同期以外の用途のためのもので
も良い)を一部に含むシリアルデータの受信機に適用す
ることが可能である。
【0185】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ベース
バンド信号(シリアル信号)のシンボルを正しく復元可
能なベースバンド信号受信回路や、そのベースバンド信
号受信回路に適用して好適な回路(サンプルクロック抽
出回路及びワード検出回路)を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のブルーツース受信機の要部構
成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態のベースバンド信号サンプルク
ロック抽出回路の詳細構成を示すブロック図である。
【図3】図2のクロック抽出回路の各部タイミングチャ
ートである。
【図4】第1の実施形態の周波数ドリフト補正回路の動
作説明に供するタイミングチャート(1)である。
【図5】第1の実施形態の周波数ドリフト補正回路の動
作説明に供するタイミングチャート(2)である。
【図6】第1の実施形態の周波数ドリフト補正回路の動
作説明に供するタイミングチャート(3)である。
【図7】第1の実施形態の周波数ドリフト補正回路の動
作説明に供するタイミングチャート(4)である。
【図8】第1の実施形態の周波数ドリフト補正回路の動
作説明に供するタイミングチャート(5)である。
【図9】第1の実施形態の同期ワード検出回路の詳細構
成を示すブロック図である。
【図10】第2の実施形態のブルーツース受信機の要部
構成を示すブロック図である。
【図11】第3の実施形態のブルーツース受信機の要部
構成を示すブロック図である。
【図12】第3の実施形態の同期ワード検出回路の詳細
構成を示すブロック図である。
【図13】第3の実施形態の同期ワード検出回路の動作
の説明図である。
【図14】第4の実施形態の同期ワード検出回路の詳細
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、1B、1C…ブルーツース受信機、2…受信アンテ
ナ、3…RFICトランシーバ、4…ベースバンド信号
サンプルクロック抽出回路(クロック抽出回路)、5…
周波数ドリフト補正回路、6…FIFOバッファ、7…
同期ワード検出回路。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたベースバンド信号に含まれて
    いる所定ワードを検出するワード検出回路において、 上記ベースバンド信号を、そのシンボル送信速度のN
    (Nは2以上の整数)倍のクロック周波数でサンプリン
    グしたデータを順次格納していく高速サンプリングデー
    タ記憶手段と、 この高速サンプリングデータ記憶手段に記憶されている
    データの中から、上記所定ワードのビット数に等しい数
    だけ、しかも、相前後するデータが上記クロックのN個
    分の時間差を有するように取り出すデータ取出手段と、 取り出されたデータの各ビットと、上記所定ワードの各
    ビットとの一致不一致を検出する一致不一致比較手段
    と、 この一致不一致比較手段の比較結果に基づいて、所定ワ
    ードが検出されたか否かと、上記N種類のクロック位相
    の中から、所定ワード検出時の検出位相とを決定するワ
    ード検出手段とを備え、 上記一致不一致比較手段は、上記所定ワードと取り出さ
    れたデータとの一致ビット数が閾値より大きいか否かを
    判定するものであり、 上記ワード検出手段は、閾値より大きいクロック位相が
    所定数のサイクル以上連続したときに、所定ワードが検
    出されたと決定し、そのサイクルの中間位相を検出位相
    と決定するものである ことを特徴とするワード検出回
    路。
  2. 【請求項2】 入力されたベースバンド信号のシンボル
    送信速度のN(Nは2以上の整数)倍の周波数を有する
    N種類のクロック位相のうち、与えられたクロック位相
    で上記ベースバンド信号をサンプリングするサンプリン
    グ手段と、 上記ベースバンド信号に含まれている同期ワードを検出
    する同期ワード検出回路とを備え、 上記同期ワード検出回路として、請求項に記載のワー
    ド検出回路を適用し、上記同期ワード検出回路の検出位
    相の情報を、上記サンプリング手段のクロック位相に反
    映させることを特徴とするベースバンド信号受信回路。
  3. 【請求項3】 上記同期ワード検出回路と上記サンプリ
    ング手段との間に介在し、上記同期ワード検出回路によ
    る位相情報を、上記ベースバンド信号に混入している周
    波数ドリフトに基づいて補正して上記サンプリング手段
    に与える周波数ドリフト補正手段を有することを特徴と
    する請求項に記載のベースバンド信号受信回路。
  4. 【請求項4】 上記サンプリング手段が、上記ベースバ
    ンド信号から求められたクロック位相でサンプリングし
    て保持すると共に、上記ベースバンド信号とは独立に形
    成されたクロック信号で読み出しを行うFIFOバッフ
    ァであることを特徴とする請求項2又は3に記載のベー
    スバンド信号受信回路。
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