JP2003258649A - 復号装置及びその復号方法 - Google Patents

復号装置及びその復号方法

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JP2003258649A
JP2003258649A JP2002056375A JP2002056375A JP2003258649A JP 2003258649 A JP2003258649 A JP 2003258649A JP 2002056375 A JP2002056375 A JP 2002056375A JP 2002056375 A JP2002056375 A JP 2002056375A JP 2003258649 A JP2003258649 A JP 2003258649A
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Masataka Wakamatsu
正孝 若松
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バーストデータを復号するためのメモリを少
なくでき、種々の異なるデータ長を持つバーストデータ
及びデータ途中の終結にも容易に対応できる復号装置及
びその復号方法を提供する。 【解決手段】 バーストデータの終結が検出されるまで
通常のストリームデータに対する復号処理と同じく、パ
ス選択情報の書き込みが終了したパスメモリに対して順
次トレースバックが行われ、復号処理が行われ、復号処
理を終えたパスメモリに最新のパス選択情報が順次上書
きされる。終結が検出されたとき、終結位置から所定の
ダミーデータが書き込まれ、そしてトレースバック及び
復号処理が引き続き行われ、復号処理が終結位置を通過
したとき、終結処理が行われ、所定のステータスに設定
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誤り訂正符号化デ
ータ通信における誤り訂正復号処理に係わり、特にバー
ストデータに対して誤り訂正復号を行うビタビ復号装置
及びその復号方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】データ通信の信頼性を高めるために、伝
送途中に生じたデータの誤りを訂正する誤り訂正技術が
広く用いられている。特に送信側において畳み込み符号
を用いて送信データを符号化し、受信側で受信データに
対してビタビ復号による最尤復号処理を行う誤り訂正方
式は誤り訂正能力が大きく、現在もっとも広く利用され
ている誤り訂正方式の一つである。
【0003】最尤符号器として広く利用されているビタ
ビ復号器は、受信したデータ系列に基づき符号器の状態
遷移を推定し、取りうる複数の状態のうち最も確からし
い(最尤の)状態遷移を決定し、これから本来送信され
る情報系列を推定する。ビタビ復号器の動作原理は、符
号器の状態遷移を時間的に表すトレリス線図によって説
明できることがすでに一般的に知られている。
【0004】ビタビ復号を実現するための復号方法とし
て、これまでにレジスタ交換(Regist Exchange:RG)
法と、トレースバック(Trace Back: TB)法などが提
案されているが、回路規模が小さく、それによって消費
電力の低減を容易に実現可能なトレースバック法が注目
を集めている。トレースバック法を用いたビタビ復号法
については、これまでに数多くの文献によって論じられ
てきた。例えば、学術論文であるG.Feygin and P.Glenn
Gulak「Suvivor sequency memory management in vite
rbi decoders」, IEEE International symposium on Ci
rcuit and System, pp. 2967-2970, 1991 にトレースバ
ック法について新しい方式が提案され、従来の方式との
比較検討もなされていた。
【0005】ただし、上述した提案による方法は、ディ
ジタル放送のような連続したデータ伝送、いわゆるスト
リームデータを処理対象としており、ディジタル通信の
ようなデータの集合、例えば、所定のデータ量をもつパ
ッケージデータを所定のタイミングで伝送する、いわゆ
るバーストデータの送受信においては、データの終了を
示す終結を検出して、検出のタイミングを以てデータの
終結処理を行う方法と組み合わせて符号化・復号処理が
行われる。
【0006】バーストデータの復号処理関して、特許文
献である「特開平5-335971」及び「特開平7-202725」で
は、終結を用いたバーストデータの復号処理について述
べられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の復号方式は、バーストデータ長が比較的に短く、例
えば100ビット以下のデータ通信を前提としている。
しかしながら、例えば、データ通信の規格である80
2.11によって代表されるワイヤレスLAN(Local
Area Network)の通信方式では、バーストデータ長は3
2キロビット以上になることもある。このような場合、
パスメモリを順次使い回しながら、バースト最後の終結
処理をうまく行う必要がある。
【0008】図5は、連続データに対するトレースバッ
ク法を用いたビタビ復号処理の一例を示している。図示
のように、連続データを復号するために、複数のメモリ
バンクからなるパスメモリが用いられている(図5の例
では、4つのパスメモリが用いられている)。なお、図
5において、Tはトレースバック長に対応する時間を表
している。また、各パスメモリのサイズは、T(ワー
ド)×状態数(ビット)である。
【0009】トレースバック法で復号処理を行うとき、
図5に示すように、4つのパスメモリに対して、書き込
み(W)、トレースバック(TB)及びトレースバック
に基づくデコード(復号)処理が繰り返して行われる。
即ち、パス選択情報が書き込まれたメモリブロックから
順次トレースバックが行われる。所定の長さのトレース
バックが終了すると、トレースバックの最終ステータス
を開始点に復号が開始される。復号が終了したメモリブ
ロックには、最新のパスメモリが上書きされていく。
【0010】具体的に、例えば、0〜Tの間パスメモリ
1に対して書き込みが行われる。これによって、パス選
択情報を示すパス選択データがパスメモリ1に書き込ま
れる。なお、初期状態において、パスメモリ1が書き込
まれている間、他のパスメモリはアイドリング状態にあ
る。パスメモリ1の書き込みが終了した後、T〜2Tの
間、パスメモリ2に対して新しいパス選択情報の書き込
みが行われる。また、同時にパスメモリ1に対して、書
き込みと逆の順序でトレースバックが行われる。そし
て、2T〜3Tの間、パスメモリ3に対して書き込みが
行われ、パスメモリ2に対してトレースバックが行われ
る。
【0011】次いで、3T〜4Tの間、パスメモリ4に
対して書き込みが行われ、パスメモリ3に対してトレー
スバックが行われる。また、この間パスメモリ1に対し
て復号処理が行われる。そして、4T〜5Tの間、復号
処理が終了したパスメモリ1に対して、新しいパス選択
情報の書き込みが行われる。また、この間、パスメモリ
2に対して復号処理が行われ、また、パスメモリ4に対
してトレースバック処理が行われる。このようにパスメ
モリを循環的に使用することで有限長のパスメモリを用
いて連続データのビタビ復号が実現される。
【0012】一方、従来では、バーストデータに対し
て、図6示すようなビタビ復号処理が行われていた。図
示のように、ここではバーストデータ長よりも容量の大
きいパスメモリが用意され、受信データに基づいて順次
生成されるパス選択情報がパスメモリに書き込まれる。
そして、バーストデータの末尾を示す終結を受信した時
点でこの終結に対応したステータスを出発点として復号
動作が行われる。このため、バーストデータの長さが変
わると、それに伴って書き込み、トレースバック及び復
号のそれぞれのタイミングも異なる。
【0013】このように、従来の連続データに対するト
レースバックを用いたビタビ復号処理において、有限長
の複数のパスメモリが設けられ、これらのパスメモリに
対して、書き込み、トレースバック及び復号処理が実行
される。なお、トレースバック処理は、書き込みが終了
したパスメモリから順次行われる。そして、所定の長さ
のトレースバックが終了すると、トレースバックの最終
ステータスを開始点に復号が開始される。復号が終了し
たパスメモリには、最新のパスメモリ選択情報が上書き
される。
【0014】また、システムによっては、長いバースト
データを送受信する場合、一定の間隔で終結を行うもの
もあり、このような場合に対応して有効な復号処理方式
が望まれる。しかし、これまでに提案された復号方式
は、これらの要求に十分応えられないという不利益があ
る。
【0015】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、バーストデータを復号するため
のメモリを少なくでき、種々の異なるデータ長を持つバ
ーストデータ及びデータ途中の終結にも容易に対応でき
る復号装置及びその復号方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の復号装置は、パス選択情報を記憶するパス
メモリと、上記パスメモリに格納されている上記パス選
択情報に基づき、トレースバック処理を行うトレースバ
ック手段と、上記トレースバックが終了した上記パスメ
モリに対して復号処理を行う復号手段と、上記パス選択
情報に終結を示す終結情報が検出されたとき、所定のダ
ミーデータを上記パスメモリに順次書き込む終結処理手
段とを有する。
【0017】また、本発明では、好適には、上記パスメ
モリは、複数のメモリから構成され、上記複数のメモリ
のうち、少なくとも1つのメモリに対して、上記パス選
択情報の書き込みを行う書き込み手段を有する。
【0018】また、本発明では、好適には、上記書き込
み手段は、上記復号手段によって復号処理が行われたパ
スメモリに対して、上記パス選択情報の書き込みを行
う。
【0019】また、本発明では、好適には、上記書き込
み手段は、上記終結情報が検出されたとき、上記終結位
置に上記終結情報を書き込む。
【0020】また、本発明では、好適には、上記復号手
段の出力を逆の順番に並び替える並び替え手段を有す
る。
【0021】また、本発明では、好適には、上記終結処
理手段は、上記終結情報が検出されたとき上記パスメモ
リへの書き込みアドレスと当該メモリの識別番号を所定
の記憶手段に記憶し、上記トレースバック手段は、上記
所定の記憶手段に記憶されている上記書き込みアドレス
と上記メモリ識別番号を参照して上記トレースバック処
理を行う。
【0022】また、本発明では、好適には、上記トレー
スバック処理のとき、処理対象のメモリアドレスとメモ
リ識別番号が上記記憶手段に記憶されている書き込みア
ドレスとメモリ識別番号と一致したとき、終結処理を行
う終結処理手段をさらに有する。具体的に、例えば、上
記終結処理手段は、上記終結処理において所定のステー
タスを設定する。
【0023】また、本発明の復号装置は、パス選択情報
を記憶するパスメモリと、上記パスメモリに格納されて
いる上記パス選択情報に基づき、トレースバック処理を
行うトレースバック手段と、上記トレースバックが終了
した上記パスメモリに対して復号処理を行う復号手段と
を有し、上記パス選択情報に終結を示す終結情報が検出
されたとき、上記復号手段は上記復号処理を開始する。
【0024】また、本発明の復号方法は、受信信号に応
じて生成されたパス選択情報をパスメモリに書き込むス
テップと、上記パスメモリに格納されている上記パス選
択情報に基づき、トレースバック処理を行うステップ
と、上記トレースバックが終了した上記パスメモリに対
して復号処理を行うステップと、上記パス選択情報に終
結を示す終結情報が検出されたとき、所定のダミーデー
タを上記パスメモリに順次書き込むステップとを有す
る。
【0025】また、本発明では、好適には、上記復号処
理の出力を逆の順番に並び替えるステップを有する。
【0026】また、本発明では、好適には、上記終結情
報が検出されたとき、当該終結時の書き込みアドレス及
びパスメモリ番号を記憶するステップを有し、上記トレ
ースバック処理のとき、処理対象のメモリアドレスとパ
スメモリ番号が上記記憶されている終結時の書き込みア
ドレス及びパスメモリ番号と一致したとき、終結処理を
行うステップをさらに有する。
【0027】さらに、本発明の復号方法は、パケット単
位で送信されるデータを受信して復号する復号方法であ
って、受信信号に応じて生成されたパス選択情報をパス
メモリに書き込むステップと、上記パス選択情報に終結
を示す終結情報が検出されたとき、直ちに上記パスメモ
リに格納されている上記パス選択情報に基づき、上記パ
ケットに含まれるヘッダ情報についてトレースバック処
理及び復号処理を行うステップと、上記復号処理によっ
て復号された上記ヘッダ情報に基づき、上記パケットに
含まれる情報データを復号するステップとを有する。
【0028】本発明の復号装置及びその復号方法によれ
ば、バーストデータに対して誤り訂正復号処理を行う場
合、バーストデータの終結が検出されるまで通常のスト
リームデータに対する復号処理とほぼ同じように、パス
選択情報の書き込みが終了したパスメモリに対して順次
トレースバックが行われ、復号処理が行われる。そし
て、復号処理を終えたパスメモリに最新のパス選択情報
が順次上書きされる。終結が検出されたとき、終結位置
から所定のダミーデータが書き込まれ、そしてトレース
バック及び復号処理が引き続き行われる。復号処理が終
結位置を通過したとき、終結処理が行われ、所定のステ
ータスに設定される。
【0029】また、本発明によれば、異なる通信方式に
対応するために異なる動作モードが用意されている。例
えば、ヘッダ部分と情報データを含むパケット単位でデ
ータの送受信を行う通信方式において、パケットの終結
が検出された時点で直ちにトレースバックに基づく復号
処理が行われ、ヘッダ部分が復号される。そして、復号
されたヘッダ部分の情報に従って情報データに対して復
調及び復号処理が行われる。このため、様々な動作モー
ドに対応することができ、かつ短いパケットを用いたパ
ケット通信において、小さな復号遅延で高速な復号処理
を実現可能である。
【0030】
【発明の実施の形態】第1実施形態 図1は本発明に係る復号装置の第1の実施形態を示すブ
ロック図である。図示のように、本実施形態の復号装置
は、トレースバックユニット(TB Unit)10−
1,10−2,10−3,10−4、パスメモリ20−
1,20−2,20−3,20−4、ブランチメトリッ
ク回路30、ACS回路40、終結タイミング回路5
0、読み出し/書き込みアドレス制御回路(R/Wアド
レス制御回路)60、セレクタ70、ラストイン/ファ
ーストアウト(LIFO)回路80及び終結位置検出回
路90によって構成されている。トレースバックユニッ
ト及びパスメモリは、それぞれ対をなしており、各トレ
ースバックユニットはそれに対応するパスメモリのパス
選択情報に対してトレースバック処理を行う。なお、図
1において、4組のトレースバックユニットとパスメモ
リを含む構成を示しているが、本発明の復号装置は、こ
の構成例に限定されることなく、トレースバックユニッ
トとパスメモリからなる組の数は、4以外でもよい。
【0031】本実施形態の復号装置は、受信した誤り訂
正符号化データであるバーストデータに対して、誤り訂
正復号処理を行うための復号装置である。以下、本実施
形態の各構成要素について説明する。トレースバックユ
ニット10−1,10−2,10−3及び10−4は、
それぞれパスメモリ20−1,20−2,20−3及び
20−4から読み出したデータ(RDAT)に対して、
トレースバック処理を行う。トレースバック処理によっ
て、生き残りパスが選択されるので、その出力に基づき
元の送信データを推定することができる。なお、トレー
スバックによる復号処理の詳細について、後に説明す
る。
【0032】パスメモリ20−1,20−2,20−3
及び20−4は、ACS回路40から出力されるパス選
択情報に応じたパス選択データを順次格納し、それぞれ
のトレースバックユニットに記憶されているパス選択デ
ータを提供する。パスメモリ20−1,20−2,20
−3及び20−4の記憶容量は、トレースバック長に応
じて設定され、例えば、トレースバック長の半分に対応
すればよい。一例として、トレースバック長が128の
場合、各パスメモリの容量は、例えばトレースバック長
の半分である64ワード分あればよい。
【0033】ブランチメトリック回路30は、受信デー
タ、例えば、図1に示すように、受信信号に基づき生成
された同相データIと直交データQとを入力し、これら
の受信データに応じて各時点kにおけるブランチメトリ
ックλikjkを算出し、ACS回路40に供給する。
【0034】ACS回路40は、ブランチメトリック回
路30から入力される各時点kにおけるブランチメトリ
ックλikjkに応じて、各バーストデータのビット単位
に、複数の状態について枝尤度の計算及び最適なパスの
判定を行い、その判定結果に応じてパス選択データを生
成し、パスメモリ20−1,20−2,20−3及び2
0−4に出力するので、各時点における判定結果が、パ
スメモリによって保持される。
【0035】終結タイミング回路50及び終結位置検出
回路90は、本発明の終結処理手段に対応する。終結タ
イミング回路50は、終結位置検出回路90によって検
出された終結位置に応じて、終結のタイミングを示す終
結タイミング信号STSを生成し、ACS回路40及びL
IFO80に出力する。
【0036】R/Wアドレス制御回路60は、所定のタ
イミングでパスメモリ20−1,20−2,20−3及
び20−4に書き込みアドレスWADRまたは読み出し
アドレスRADRを出力する。パスメモリ20−1,2
0−2,20−3及び20−4は、書き込みアドレスW
ADRに応じて、ACS回路40から出力されるパス選
択データを書き込み、また、読み出しアドレスRADR
に応じて、記憶されているデータを読み出し、それぞれ
のトレースバックユニットに出力する。なお、図1にお
いて、各パスメモリに書き込まれるデータが書き込みデ
ータWDATと表記され、各パスメモリから読み出され
るデータが読み出しデータRDATと表記されている。
【0037】セレクタ70は、トレースバックユニット
10−1,10−2,10−3及び10−4から出力さ
れるトレースバック及び復号処理の結果を選択して、L
IFO80に出力する。LIFO80は、終了タイミン
グ信号STSを受けると、セレクタ70より出力される復
号データに対してビット毎に順序を入れ換えて、即ち、
最後に出力された復号データビットを最初に出力し、最
初に出力される復号データビットを最後に出力する。な
お、本実施形態の復号装置において、LIFOを用いる
のは、トレースバック及び復号処理によって得られた復
号データが、元の送信データに対して逆の順序で出力さ
れるためである。
【0038】終結位置検出回路90は、トレースバック
ユニット10−1,10−2,10−3及び10−4か
らの出力に応じて、終結の位置を検出する。そして、検
出した終結位置を終結タイミング回路50に出力する。
このため、終結タイミング回路50において、この終結
位置に基づき、終結のタイミングを示す終結信号STS
生成され、ACS回路40に出力される。
【0039】以下、トレースバックユニット10−1,
10−2,10−3及び10−4におけるトレースバッ
ク及び復号処理について説明する。トレースバックユニ
ットは、パスメモリに格納されている判定結果データに
対して、トレースバック及び復号処理を実行する。
【0040】トレースバック処理は、パスメモリから判
定結果データをビット毎に読み出して、現時点の読み出
しデータとそれまでに読み出したデータによって表され
た状態の番号とに基づき、読み出したデータビットにつ
いて判定する。次に、トレースバックに続いて、復号処
理が行われる。復号処理では、トレースバックにによっ
て決定された状態番号と以前のデータに基づいて行われ
る。復号処理によって得られたポインタデータは復号デ
ータとして、セレクタ70に出力される。
【0041】図2は、本実施形態の復号装置において、
トレースバックを用いたバーストデータのビタビ復号処
理を示している。なお、図2に示す例では、時刻T〜2
Tの間でデータが終了し、終結処理が行われている。バ
ーストデータの終結を示すフラグ信号(以下、終結情報
と称する)が受信されるまでの期間は、従来の連続デー
タの復号処理とほぼ同じタイミングでパス選択情報の書
き込み、トレースバック及び復号処理が行われる。本実
施形態の復号装置においては、従来のバーストデータに
対する復号処理と異なり、終結情報が検出された後もそ
れまでと同様に書き込み、トレースバック及び復号処理
を継続する。
【0042】ただし、終結後は送信側から有効なデータ
が送信されてこないため、パス選択情報は入力されない
ので、パスメモリに予め決められていたダミーデータが
書き込まれる。このダミーデータの部分に対しても、通
常と同じようにトレースバックと復号処理が行われる
が、その動作が終結箇所を通過する際に、即ち、トレー
スバック及び復号処理における読み出しアドレスは、終
結情報を記憶格納しているメモリのアドレス、及びその
メモリの番号に一致したとき、終結処理が行われる。送
信側の符号器において、すべての送信データを「0」に
設定して終結した場合、終結時のステータスは「0」に
なるので、本実施形態の復号装置においても同様に、終
結時にステータス「0」に設定して処理を終了する。
【0043】以下、図2を参照しながら、本実施形態の
復号装置におけるトレースバックによる復号処理をさら
に詳しく説明する。図2に示すように、本実施形態にお
ける復号処理は、従来の連続データに対する復号処理と
ほぼ同じようなタイミングで行われる。ただし、本実施
形態では、終結が起こったとき、終結位置からダミーの
データがパスメモリに書き込まれながら、トレースバッ
ク及び復号処理がそれまでと同様に続けられるのは、従
来の復号処理と異なる点である。
【0044】以下、図2を参照しつつ、時間順に復号処
理を説明する。 時刻0〜T:パスメモリ1に対して書き込みが行われ、
パスメモリ2に対して復号処理が行われる。パスメモリ
4に対してトレースバックが行われる。なお、この間、
パスメモリ3はアイドリング状態にある。
【0045】T〜2T:パスメモリ1に対してトレース
バックが行われ、パスメモリ2に対して書き込みが行わ
れる。図示のように、パスメモリ2に対する書き込みの
途中、終結が起こるので、それ以降パス選択情報が入力
されなくなる。このため、終結位置からパスメモリ2に
対してダミーのデータが書き込まれる。また、この間パ
スメモリ3に対して復号処理が行われる。なお、パスメ
モリ4がアイドリング状態にある。
【0046】2T〜3T:パスメモリ2に対してトレー
スバックが行われ、パスメモリ3に対して引き続きダミ
ーデータの書き込みが行われる。また、パスメモリ4に
対して復号処理が行われる。
【0047】3T〜4T:パスメモリ1に対して復号処
理が行われ、パスメモリ3に対してトレースバックが行
われ、また、パスメモリ4に対してダミーデータの書き
込みが行われる。
【0048】4T〜5T:パスメモリ1に対してダミー
データの書き込みが行われ、パスメモリ2に対して復号
処理が行われ、また、パスメモリ4に対してトレースバ
ックが行われる。なお、パスメモリ2において、復号処
理が終結位置まで行われ、終結位置に到達したとき、終
結処理が行われる。終結処理において、予め取得した送
信側の符号器の終結状態に基づき、復号側の終結状態が
設定される。例えば、符号器において終結処理によって
「0」状態に設定されるとすると、復号装置において、
終結処理によって同じく「0」状態に設定される。
【0049】5T〜6T:パスメモリ1に対してトレー
スバックが行われ、パスメモリ2に対して終結状態に対
応するデータ、例えば、「0」が書き込まれる。また、
パスメモリ3に対して復号処理が行われるが、このと
き、パスメモリ3には有効なデータが格納されていな
い。このように、終結処理が行われた以降、復号処理に
よって得られる復号データが無効となる。
【0050】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、バーストデータを受信し、トレースバックを用いた
ビタビ復号方式によって誤り訂正復号処理を行う復号装
置において、終結が起こるまでに通常の連続データの復
号処理とほぼ同じく、パス選択情報の書き込みが終了し
たパスメモリに対して順次トレースバックが行われ、復
号処理が行われる。そして、復号処理を終えたパスメモ
リに最新のパス選択情報が順次上書きされる。終結が起
きたとき、終結位置から所定のダミーデータが書き込ま
れ、そしてトレースバック及び復号処理が引き続き行わ
れる。復号処理が終結位置を通過したとき、終結処理が
行われ、所定のステータスに設定される。
【0051】なお、図1に示すように、本実施形態の復
号装置において、パスメモリは、4つのメモリバンクか
ら構成されている。しかし、本発明では、パスメモリの
数を特に限定せず、4つ以上のメモリバンクから構成す
ることも可能である。また、パス選択情報の書き込み、
トレースバック及び復号処理をそれぞれ異なるメモリバ
ンクに対して行われることを保証するために、少なくと
も3つのパスメモリが必要である。メモリバンクの数が
多くなるにつれ、アイドリング状態のメモリバンクの数
が増えるため、メモリの利用率が低下することが考えら
れる。
【0052】第2実施形態 図3は本発明に係る復号装置の第2の実施形態を示すブ
ロック図である。図示のように、本実施形態の復号装置
は、トレースバックユニット10−1,10−2,10
−3,10−4、パスメモリ20−1,20−2,20
−3,20−4、ブランチメトリック回路30、ACS
回路40、終結タイミング回路50a、読み出し/書き
込みアドレス制御回路(R/Wアドレス制御回路)6
0、セレクタ70、及びラストイン/ファーストアウト
(LIFO)回路80によって構成されている。
【0053】図1に示す本発明の復号装置の第1の実施
形態と較べると、本第2の実施形態の復号装置におい
て、終結位置検出回路90が省略されている。本実施形
態の復号装置において、バーストデータの終結を示す終
結フラグがパス選択情報とともにパスメモリに書き込ま
れる。そして、トレースバック及び復号処理の読み出し
時にこの終結フラグを検出することで終結処理のタイミ
ングを知ることができる。このため、本実施形態におい
て、終結位置検出回路90を省くことが可能である。
【0054】以下、図3を参照しながら、本実施形態の
復号装置の各構成部分について説明する。本実施形態の
復号装置において、トレースバックユニット10−1,
10−2,10−3及び10−4は、第1の実施形態と
ほぼ同じ構成を有する。これらのトレースバックユニッ
トは、それぞれ対をなすパスメモリに格納されているパ
ス選択情報に基づきトレースバック処理を行う。
【0055】パスメモリ20−1,20−2,20−3
及び20−4は、ACS回路40から出力されるパス選
択情報に応じたパス選択データを順次格納し、それぞれ
のトレースバックユニットに記憶されているパス選択デ
ータを提供する。
【0056】ブランチメトリック回路30は、受信デー
タ、例えば、図1に示すように、受信信号に基づき生成
された同相データIと直交データQとを入力し、これら
の受信データに応じて各時点kにおけるブランチメトリ
ックλikjkを算出し、ACS回路40に供給する。
【0057】ACS回路40は、ブランチメトリック回
路30から入力される各時点kにおけるブランチメトリ
ックλikjkに応じて、各バーストデータのビット単位
に、複数の状態について枝尤度の計算及び最適なパスの
判定を行い、その判定結果に応じてパス選択データを生
成し、パスメモリ20−1,20−2,20−3及び2
0−4に出力するので、各時点における判定結果が、パ
スメモリによって保持される。
【0058】終結タイミング回路50aは、パスメモリ
20−1,20−2,20−3及び20−4に記憶され
る終結フラグに基づき、バーストデータの終結位置を検
出し、さらに当該検出結果に応じて、終結のタイミング
を示す終結タイミング信号S TSを生成し、ACS回路4
0及びLIFO80に出力する。
【0059】R/Wアドレス制御回路60は、パスメモ
リ20−1,20−2,20−3及び20−4に書き込
みアドレスWADRまたは読み出しアドレスRADRを
出力する。パスメモリ20−1,20−2,20−3及
び20−4は、書き込みアドレスWADRに応じて、A
CS回路40から出力されるパス選択データを書き込
み、また、読み出しアドレスRADRに応じて、記憶さ
れているデータを読み出し、それぞれのトレースバック
ユニットに出力する。
【0060】セレクタ70は、トレースバックユニット
10−1,10−2,10−3及び10−4から出力さ
れるトレースバック及び復号処理の結果を選択して、L
IFO80に出力する。LIFO80は、終結タイミン
グ信号STSを受けると、セレクタ70より出力される復
号データに対してビット毎に順序を入れ換えて、即ち、
最後に出力された復号データビットを最初に出力し、最
初に出力される復号データビットを最後に出力する。L
IFO80によって、終結タイミング信号STSを受けて
から、即ち、バーストデータの終結時点から一定の遅延
時間でデータを切り出すことによって必要とするバース
トデータの復号データが得られる。
【0061】以下、本実施形態の復号処理について説明
する。本実施形態の復号装置における復号処理は、図2
に示す第1の実施形態の復号処理とほぼ同じである。即
ち、バーストデータの終結を示す終結情報を受けるまで
の期間は、連続データの復号処理とほぼ同じタイミング
でパス選択情報の書き込み、トレースバック及び復号処
理が行われる。さらに、本実施形態の復号装置におい
て、終結情報が検出された後もそれまでと同様に書き込
み、トレースバック及び復号処理を継続する。
【0062】ただし、このとき送信側から有効なデータ
が送信されてこないため、パス選択情報は入力されない
ので、パスメモリに予め決められていたダミーデータが
書き込まれる。このダミーデータの部分に対しても、通
常と同じようにトレースバックと復号処理が行われる
が、その動作が終結位置を通過する際に、即ち、トレー
スバック及び復号処理における読み出しアドレスは、終
結情報を記憶格納しているメモリのアドレス、及びその
メモリの番号に一致したとき、終結処理が行われる。送
信側の符号器において、すべての送信データを「0」に
設定して終結した場合、終結時のステータスは「0」に
なるので、本実施形態の復号装置においても同様に、終
結時にステータス「0」に設定して処理を終了する。
【0063】上述したように、本実施形態の復号装置に
おいて、前述した本発明の第1の実施形態の復号装置と
ほぼ同じ動作をする。即ち、本実施形態の復号装置の動
作は、同じく図2によって説明することができる。ただ
し、本実施形態において、バーストデータの終結タイミ
ングの検出は、パスメモリに格納されている終結フラグ
を読み出すタイミングで行われる。
【0064】第3実施形態 図4は本発明に係る復号装置の第3の実施形態を示す図
である。本実施形態の復号装置は、上述した本発明の第
1または第2の実施形態とほぼ同じ構成を有する。ただ
し、本実施形態の復号装置は、第1及び第2の実施形態
とは異なる動作モードで復号処理が行われる。
【0065】具体的に、本実施形態の復号装置におい
て、受信データに終結フラグを検出したときの処理が上
述した第1または第2の実施形態の復号装置と異なる。
第1または第2の実施形態において、受信信号に終結情
報が検出されたとき、パスメモリへのデータの書き込み
がそのまま継続される。ただし、終結後有効なデータが
受信できなくなるので、パスメモリには予め決められた
ダミーデータが書き込まれる。そして、それまでと同じ
ように、書き込みが終了した後パスメモリからトレース
バック及び復号処理がそれぞれ時間Tの間に順次行われ
る。
【0066】しかし、本実施形態の復号装置において終
結フラグを検出した後、直ちに復号動作に移行する。以
下、図4を参照しつつ、本実施形態の復号装置における
復号処理について説明する。
【0067】図4は例えば、送信するデータの長さが2
T−N(N<T)の場合について復号処理のタイミング
を示している。図示のように、時刻0から送信が始まる
とすると、時刻2T−Nにおいて終結フラグが検出され
るとする。終結フラグが検出されたとき、パスメモリへ
のパス選択情報の書き込みが直ちに終了する。そして、
終了時のパスメモリに対応するトレースバックユニット
によって、終結フラグが検出されたときの書き込みアド
レス、即ち、終結位置からトレースバックに基づき復号
処理が実行される。これによって、終結後に直ちに復号
処理が実行されるので、元の送信データを直ちに再生可
能である。
【0068】上述した動作モードを実現するために、デ
ータ数をカウントするカウンタ、そして、データ数の2
倍をカウントするカウンタを設ければよい。ここで、入
力データ数の2倍をカウントするカウンタを必要とする
のは、終結位置から復号処理するのにデータ数と同じク
ロック数がかかり、さらにデータの並び順を直すために
はデータ数分のクロックがかかるためである。並び順を
変えるには、この動作モードで最大データ長に等しいビ
ット分のシフトレジスタ、例えば、LIFOが用いられ
る。また、この動作モードによる復号の遅延時間は、
(データ数×2)クロック周期である。
【0069】本実施形態の復号処理の動作モードは、例
えば、パケット通信などのように、情報データの他に、
情報データの特性などを示す属性情報が付加され、元の
情報データと付加されたデータによって形成されたパケ
ット単位でデータの送受信が行う場合に有効である。パ
ケット単位の通信を行う場合、受信側において送信デー
タから、まず各パケットに付加された属性情報を復号
し、それを再生する。そして、再生された属性情報に基
づき、情報データの復号処理を実行する。このため、パ
ケットの終結後に直ちに復号処理を開始し、属性情報を
再生してからこの属性情報に基づき情報データの復号と
再生処理が行われる。
【0070】上述したパケット通信の一例として、例え
ば、無線通信規格802.11aなどによって定められ
たワイヤレスLANにおけるパケットデータ通信であ
る。この場合、情報データに属性などの付加情報からな
るヘッダ部分を加えて生成したパケットが送信側から受
信側に向けて送信される。各パケットのヘッダ部分に、
そのパケットの長さ、変調方式などが記述されている場
合がある。このような場合には、まず、ヘッダ部分に対
して復号処理を行わないと、それ以降の復調・復号処理
ができない。このため、上述した本実施形態の動作モー
ドを適用することによって、各パケットが終結したと
き、直ちにヘッダ部分に対してトレースバックに基づく
復号処理が行われるので、パケットの情報データを復調
・復号に必要なパケット長、変調方式などのパラメータ
を取得し、それに基づいて情報データが復調及び復号さ
れる。
【0071】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、情報データとヘッダ部分からなるパケットを送受信
するパケット通信の場合に、パケットの終了を検出する
までに従来の復号処理とほぼ同じように、受信データに
基づき生成されたパス選択情報が順次パスメモリに書き
込まれ、そして、書き込み終了後のパスメモリに対し
て、トレースバック及び復号処理が順次行われる。パケ
ットの終結が検出されたときにパスメモリへのパス選択
の書き込みも直ちに終了し、終結位置からそのパスメモ
リの書き込みデータに基づき、トレースバックに基づく
復号処理が行われる。そして、ヘッダ部分の復号処理に
よって生成されたパケット長、変調方式などの情報に基
づき、パケットに含まれている情報データに対して復調
及び復号処理が行われる。
【0072】このため、本実施形態の動作モードによっ
て、短い遅延時間で復号処理を実現でき、復調及び復号
処理の高速化を実現できるほか、パケット通信のように
情報データの他に付加されたヘッダ部分が先に復号さ
れ、復号によって生成された情報に応じて情報データの
復号処理を行うことができる。特に、本実施形態の処理
モードを用いることにより、短いパケットを用いたパケ
ット通信において、小さな復号遅延で復号することがで
きる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の復号装置
及びその復号方法によれば、従来のストリームデータに
対して誤り訂正復号処理を行う復号装置をわずかに変更
することで、データ長の長いバーストデータを復号でき
る復号装置を実現できる。また、本発明の復号装置及び
その復号方法によれば、様々なデータ長またはデータ途
中の終結にも容易に対応することができる利点がある。
本発明の復号装置において、終結が検出されるまで通常
の連続データの復号処理とほぼ同様に、パス選択情報の
書き込みが終了したパスメモリに対して順次トレースバ
ックが行われ、そして復号処理が行われる。終結が検出
されたとき、終結位置が記憶され、また当該終結位置か
ら予め決められたダミーデータが書き込まれ、トレース
バックと復号処理が引き続き実行される。さらに、本発
明によれば、異なる動作モードを設けることで種々の異
なる通信方式に対応することができる。例えば、情報デ
ータのほかに、情報データのパケット長、変調方式など
の属性を示すヘッダ部分が含まれるパケット通信の場
合、終結が検出された直後から、トレースバックに基づ
く復号処理が行われ、これによって再生したヘッダ部分
の付加情報に基づき、情報データに対して復調及び復号
処理が行われる。このため、ヘッダ部分を先に再生して
から情報データを再生することが要求されるパケット通
信方式、特に、短いパケットを用いたパケット通信方式
に対応することができ、かつ小さな復号遅延で高速に復
号処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る復号装置の第1の実施形態を示す
ブロック図である。
【図2】第1の実施形態の復号装置の復号処理を示す図
である。
【図3】本発明に係る復号装置の第2の実施形態を示す
ブロック図である。
【図4】本発明に係る復号装置の第3の実施形態を示す
図である。
【図5】従来のストリームデータの復号処理を示す図で
ある。
【図6】従来のバーストデータの復号処理を示す図であ
る。
【符号の説明】
10−1,10−2,10−3,10−4…トレースバ
ックユニット、20−1,20−2,20−3,20−
4…パスメモリ、30…ブランチメトリック回路、40
…ACS回路、50,50a…終結タイミング回路、6
0…読み出し/書き込みアドレス制御回路(R/Wアド
レス制御回路)、70…セレクタ、80…ラストイン/
ファーストアウト(LIFO)回路、90…終結位置検
出回路。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パス選択情報を記憶するパスメモリと、 上記パスメモリに格納されている上記パス選択情報に基
    づき、トレースバック処理を行うトレースバック手段
    と、 上記トレースバックが終了した上記パスメモリに対して
    復号処理を行う復号手段と、 上記パス選択情報に終結を示す終結情報が検出されたと
    き、所定のダミーデータを上記パスメモリに順次書き込
    む終結処理手段とを有する復号装置。
  2. 【請求項2】上記パスメモリは、複数のメモリから構成
    され、 上記複数のメモリのうち、少なくとも1つのメモリに対
    して、上記パス選択情報の書き込みを行う書き込み手段
    を有する請求項1記載の復号装置。
  3. 【請求項3】上記書き込み手段は、上記復号手段によっ
    て復号処理が行われたパスメモリに対して、上記パス選
    択情報の書き込みを行う請求項2記載の復号装置。
  4. 【請求項4】上記書き込み手段は、上記終結情報が検出
    されたとき、上記終結位置に上記終結情報を書き込む請
    求項2記載の復号装置。
  5. 【請求項5】上記復号手段の出力を逆の順番に並び替え
    る並び替え手段を有する請求項1記載の復号装置。
  6. 【請求項6】上記終結処理手段は、上記終結情報が検出
    されたとき上記パスメモリへの書き込みアドレスと当該
    メモリの識別番号を所定の記憶手段に記憶する請求項1
    の復号装置。
  7. 【請求項7】上記トレースバック手段は、上記所定の記
    憶手段に記憶されている上記書き込みアドレスと上記メ
    モリ識別番号を参照して上記トレースバック処理を行う
    請求項6記載の復号装置。
  8. 【請求項8】上記トレースバック処理のとき、処理対象
    のメモリアドレスとメモリ識別番号が上記記憶手段に記
    憶されている書き込みアドレスとメモリ識別番号と一致
    したとき、終結処理を行う終結処理手段をさらに有する
    請求項6記載の復号装置。
  9. 【請求項9】上記終結処理手段は、上記終結処理におい
    て所定のステータスを設定する請求項8記載の復号装
    置。
  10. 【請求項10】パス選択情報を記憶するパスメモリと、 上記パスメモリに格納されている上記パス選択情報に基
    づき、トレースバック処理を行うトレースバック手段
    と、 上記トレースバックが終了した上記パスメモリに対して
    復号処理を行う復号手段とを有し、 上記パス選択情報に終結を示す終結情報が検出されたと
    き、上記復号手段は上記復号処理を開始する復号装置。
  11. 【請求項11】受信信号に応じて生成されたパス選択情
    報をパスメモリに書き込むステップと、 上記パスメモリに格納されている上記パス選択情報に基
    づき、トレースバック処理を行うステップと、 上記トレースバックが終了した上記パスメモリに対して
    復号処理を行うステップと、 上記パス選択情報に終結を示す終結情報が検出されたと
    き、所定のダミーデータを上記パスメモリに順次書き込
    むステップとを有する復号方法。
  12. 【請求項12】上記復号処理の出力を逆の順番に並び替
    えるステップを有する請求項11記載の復号方法。
  13. 【請求項13】上記終結情報が検出されたとき、終結位
    置に上記終結を示すフラグを書き込むステップを有する
    請求項11記載の復号方法。
  14. 【請求項14】上記終結情報が検出されたとき、当該終
    結時の書き込みアドレス及びパスメモリ番号を記憶する
    ステップを有する請求項11記載の復号方法。
  15. 【請求項15】上記トレースバック処理のとき、処理対
    象のメモリアドレスとパスメモリ番号が上記記憶されて
    いる終結時の書き込みアドレス及びパスメモリ番号と一
    致したとき、終結処理を行うステップをさらに有する請
    求項14記載の復号方法。
  16. 【請求項16】パケット単位で送信されるデータを受信
    して復号する復号方法であって、 受信信号に応じて生成されたパス選択情報をパスメモリ
    に書き込むステップと、 上記パス選択情報に終結を示す終結情報が検出されたと
    き、直ちに上記パスメモリに格納されている上記パス選
    択情報に基づき、上記パケットに含まれるヘッダ情報に
    ついてトレースバック処理及び復号処理を行うステップ
    と、 上記復号処理によって復号された上記ヘッダ情報に基づ
    き、上記パケットに含まれる情報データを復号するステ
    ップとを有する復号方法。
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