JPH05335973A - ビタビ復号器及び畳み込み符号の復号器 - Google Patents

ビタビ復号器及び畳み込み符号の復号器

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JPH05335973A
JPH05335973A JP16046792A JP16046792A JPH05335973A JP H05335973 A JPH05335973 A JP H05335973A JP 16046792 A JP16046792 A JP 16046792A JP 16046792 A JP16046792 A JP 16046792A JP H05335973 A JPH05335973 A JP H05335973A
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bits
modn
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metric
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JP16046792A
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Tomoko Kodama
智子 児玉
Makoto Nakamura
誠 中村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誤り率を劣化させることなく、復号遅延時間
を短縮することのできるビタビ復号器を提供することを
目的とする。 【構成】 生き残りパスの更新時に新たにパスに付加さ
れるビットそして、生き残りパスの選択結果でなく、遷
移先のステートを表現する複数のビットのうちの特定の
位置にあるビットを用いる。 【効果】 本発明により、従来は(打切り長+拘束長−
1)だったビタビ復号器の復号遅延時間を、誤り率の劣
化なく、打切り長まで短くすることか可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタルデータ通信
システム等において、ディジタル信号の誤りを訂正する
ビタビ復号器、及び該ビタビ復号器を用いた畳み込み符
号の復号器に関する。
【0002】
【従来の技術】ビタビ復号は、畳み込み符号化またはブ
ロック符号化されたデータを復号する方法の一つであ
り、効率的な軟判定復号を可能にするため、衛星通信シ
ステム、移動体通信システムなどのディジタルデータ通
信システムにおいて広く用いられている。
【0003】ビタビ復号器は、符号化器において生じ得
るすべてのステート(シフトレジスタの状態)に対し、
各復号時間でそれぞれのステートに遷移し得る複数のパ
スの中で最も確からしいパス「生き残りパス」を一つ選
択し、さらにそれらの生き残りパスを特定の長さだけ過
去にさかのぼったところのビットを出力することによ
り、高い確率で最尤な情報系列を推定する復号器であ
る。符号化率1/nの畳み込み符号では、符号化器にお
けるシフトレジスタの段数をmとすると、拘束長νはm
+1、ステートの数は2m 個となる。
【0004】図14は符号化率r=1/2、レジスタの
段数mの畳み込み符号化を行なう符号化器の例を示すブ
ロック図であり、同図を用いて、畳み込み符号化、ビタ
ビ復号の具体的な動作を説明する。同図において、シフ
トレジスタ2は前回の入力データを記憶し、シフトレジ
スタ3は前々回の入力データを記憶するものである。従
って、入力端1から入力データi(t)が与えられたと
きにはシフトレジスタ2にはデータi(t−1)、シフ
トレジスタ3にはデータi(t−2)が記憶されてい
る。
【0005】排他的論理和回路4(以下、加算器とい
う)は、入力データi(t)とシフトレジスタ3の出力
i(t−2)との排他的論理和を求め、加算器5は、入
力データi(t)と各シフトレジスタ2,3の出力i
(t−1),i(t−2)の排他的論理和を求めるもの
である。
【0006】そして、加算器4の出力は符号化データC
0 (t)として出力端6から出力され、加算器5の出力
は符号化データC1 (t)として出力端7から出力され
る。従って、次に示す(1),(2)式の関係が成立す
る。
【0007】 C0 (t)=i(t)+i(t−2) …(1) C1 (t)=i(t)+i(t−1)+i(t−2) …(2) また、図14に示す符号化器はシフトレジスタ2,3の
内容に応じて以下に示す4個のステートを取り得る。
【0008】 ステートS0 :i(t−1)=0,i(t−2)=0 ステートS1 :i(t−1)=0,i(t−2)=1 ステートS2 :i(t−1)=1,i(t−2)=0 ステートS3i(t−1)=1,i(t−2)=1 そして、符号化器の出力C0 ,C1 は現在のステート
と、次に入力されるデータiとにより一意的に決定さ
れ、同時に次に遷移するステートが決まる。また、これ
をステート遷移図に示すと図15に示す如くとなる。
【0009】図16は、符号化器におけるすべての可能
な状態遷移を示した図(トレリス線図)である。図16
において各復号時刻を「ステージ」とよび、二つの状態
を結ぶ線101〜108を「ブランチ」と呼ぶ。第t−
2ステージの各ステートから遷移するブランチに示され
た数値(0/0,0など)は、その遷移が生じたときの
入力/出力(i/c0,c1)を示す。またブランチで
結合した一連の系列を「パス」と呼ぶ。
【0010】この符号のビタビ復号器は、図17のよう
に構成され、同図を基に、従来のビタビ復号器を説明す
る。
【0011】図16に示す各復号ステージ(復号時刻)
で軟判定、または硬判定された受信信号r0 ,r1 の組
が図17に示す入力端子8から入力されると、これらの
受信信号r0 ,r1 はブランチメトリック計算回路9に
供給され、図16に示すトレリス線図上の各ブランチ1
01,102,…の確からしさを示す数値(ブランチメ
トリック)が計算される。
【0012】その後、これらのブランチメトリックはA
CS回路10に供給され、該ブランチメトリックの累計
で計算されるパスメトリックから、各ステートに遷移し
得る最尤のパスが選択される。例えば、図16のトレリ
ス線図では、第t−1ステージのS0 へ遷移し得る最尤
のパスを選択するため、第t−2ステージでのS0 のパ
スメトリックにブランチ101のブランチメトリックを
加えた値と、第t−2ステージでのS1 のパスメトリッ
クにブランチ103のブランチメトリックを加えた値と
が比較され、一方が選択される。ここで、前ステージで
のパスメトリックは、パスメトリックメモリ11から読
み出され、更新されたパスメトリックが再度パスメトリ
ックメモリ11に書き込まれる。
【0013】一方、第1のパスメモリ12からは第t−
2ステージでのS0 とS1 の生き残りパスが読み出さ
れ、前述のパスメトリックの比較結果に基づいてパスが
選択される。選択された生き残りパスは、最も古い1ビ
ットのみが出力信号生成回路13に出力され、残りのビ
ットは選択結果を示す新たな1ビットとともに、再度第
1のパスメモリ12に書き込まれる。ここで、生き残り
パスの更新の際に付加される1ビットは、前ステージの
可能な二つのステートのうちどちらから遷移したものか
を示すビットである。たとえば、図16のトレリスで、
第t−1ステージのS0 の生き残りパスが第t−2ステ
ージのS0 からの遷移パスならば「0」,S1 からの遷
移パスならば「1」が付加される。
【0014】また、拘束長がνのときは2ν個の生き残
りパスが存在し、この生き残りパスはトレリス線図上で
十分に長く過去に遡れば一つのパスにマージする。マー
ジした部分の情報は最尤であることが理論的に保証され
るが、回路規模と遅延時間を小さくするため、打切り長
(パスメモリ12に記憶される生き残りパスの長さ)は
誤り率を劣化させない範囲でなるべく小さいことが望ま
れる。
【0015】一方、高い確率で生き残りパスがマージす
るためには通常は拘束長νの4〜5倍の打切り長が必要
である。
【0016】そして、パスメモリから出力される2ν個
のビットは、出力信号生成回路13へ入力される。この
とき、パスがマージしている場合にはこれらのビットは
すべて等しい値となるが、異なる場合には適当な判定法
によって出力ビットが決められる。ここで生成された出
力信号は、出力端子14から出力される。
【0017】このような従来のビタビ復号器では、生き
残りパスの長さ、即ち、打切り長が長いほど復号誤り率
が小さくなり、データの信頼性が向上する。しかし、復
号器の復号遅延時間は(打切り長+拘束長−1)で与え
られるので、打切り長が長くなるとその分遅延時間が大
きくなる。
【0018】一方、図17において、パスメモリ11a
は、2m ワード×(打ち切り長)ビット(ただし、mは
メモリ長)の容量が必要であり、例えばメモリ長6(拘
束長7)の符号であれば64ワード×28ビット=1,
792ビット程度の大きさのメモリを要する。パスメモ
リも含めて1チップLSI化する場合、パスメモリはR
AMまたはレジスタで構成することができる。レジスタ
で構成する場合、高速処理が可能であるが回路規模が大
きくなるため、高速処理が不要な場合には通常RAMが
用いられる。例えば、64ワード×28ビットのメモリ
をゲートアレーの内部RAMで構成した場合には10,
050ゲートとなり、レジスタ(7ゲート)で構成した
場合には12,544ゲートとなる。
【0019】また、メトリックメモリ11bは、2m
ード×(メトリック桁数)ビットを記憶する必要があ
り、例えばメモリ長6(拘束長7)の符号であれば64
ワード×8ビット=512ビット程度の大きさのメモリ
を要する。高速性が要求される場合はレジスタで構成す
る必要があるが、そうでなければLSI内部RAMを用
いてもレジスタを用いてもよい。ただし、容量があまり
大きくないため、RAMを用いた場合にはアドレスデコ
ーダ・入力バッファ・出力バッファの回路規模が無視で
きず、かえってレジスタで構成したほうが回路規模を低
減できる場合がある。例えば、上記の64ワード×8ビ
ットのRAMは4,182ゲート、レジスタの場合には
3,584ゲートとなる。この例では、パスメモリ(R
AM)とメトリックメモリ(レジスタ)を合せて13,
634ゲートとなり、LSIのかなりの部分をメモリの
ために使うことになる。また、メモリのワード数は、符
号化器のメモリ長mに対して指数関数的に増大するた
め、メモリ長の大きい符号を使うとさらにメモリに要す
る回路規模が大きくなってしまう。
【0020】また、誤り訂正符号の一つとして畳み込み
符号があり、特にビタビ復号と組み合わせて用いた場合
に高い符号化利得が得られるため、昨今では衛星通信シ
ステム、移動体通信システムなどの通信システムにおい
て広く用いられている。
【0021】このような畳み込み符号では、パケット化
されたデータなどのように情報源から情報がブロック単
位で出力されるようなシステムにおいては、ブロック毎
にトレリスを終端させる。すなわちトレリスの始まりと
終わりが特定の状態になるように符号化するのが望まし
い。
【0022】トレリスを終端させる一つの符号化法とし
ては、図12に示すようにトレリスの最初と最後をS0
にする方法がある(一般的には、S0 でなくても既知の
状態であればよい)。この場合には符号化器のシフトレ
ジスタをクリアした状態で符号化を開始し、情報の最後
にmビットの全零のテイルビットを符号化器に入力す
る。このとき、情報ビット数をK、符号化率を1/2と
すると、符号化データの長さは2(K+m)ビットとな
り、実質的な符号化率はK/{2(K+m)}となる。
特にKが小さくmが大きい場合には、冗長度が2倍より
大きくなり、帯域拡大率を増加させるという問題が生じ
る。また、帯域拡大率が制限されているシステムでは、
符号化データのうち、特定のビットをパンクチャする必
要が生じ、復号情報の誤り率を劣化させることになる。
【0023】このような問題を解決する符号化法として
は、符号化器のシフトレジスタに情報の最初のmビット
を入力した状態で符号化を始め、残りのK−mビットの
情報を入力後に再度、最初のmビットを符号化器に入力
して符号化する方法がある。図13は情報の最初の2ビ
ットが1,0の場合のトレリス線図を示す。最初の状態
は、この場合にはS1 となり、最後の状態もS1 とな
る。この符号化によれば、情報Kビットに対して2Kビ
ットの符号化データが出力されるため、符号化率はちょ
うど1/2となり、帯域拡大が2倍に制限されてもパン
クチャ化する必要はない。
【0024】それぞれの符号化のビタビ復号は以下のよ
うにして行われる。最初と最後の状態がS0 に確定して
いる符号化の場合には、符号器側でもあらかじめ最初と
最後の状態がわかっているため、S0 以外の状態から始
まるパスやS0 以外の状態で終わるパスは生き残りパス
として選択されないように制御する必要がある。一方、
最初と最後の状態が、情報の最初のmビットに依存して
決まる符号化の場合には、復号器では、実際にはどの状
態からパスがはじまっているかわからない。このため、
第0ステージの各状態のパスメトリック(復号の初期状
態)をすべて同じ値としてビタビ復号を始める必要があ
る。また、復号の最後もどの状態で終わるかわからない
ため、一つの状態に強制的に終端させることができな
い。この結果、後者の符号化を行った場合には、復号時
にトレリスの最初と最後の状態が不確定なため、復号情
報の平均誤り率が劣化するという問題がある。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】このように従来におけ
るビタビ復号器においては、復号器の復号遅延時間は
(打切り長+拘束長−1)で与えられるので、打切り長
が長くなるとその分遅延時間が大きくなる。
【0026】つまり、復号誤り率を小さくすることと、
遅延時間を小さくすることとは、2律背反の関係にあ
り、両者を同時に満足させることができないという欠点
があった。
【0027】また、従来のビタビ復号器は、メモリ長が
大きくなるほど誤り訂正能力が大きくなるが、メモリ長
に対して指数関数的に復号器の複雑さが増大する。この
ためビタビ復号器を構成する個々の回路の回路規模をで
きるだけ小さくすることが望ましく、特に、1チップL
SI化する際には、大量のデータを記憶する必要のある
メトリックメモリやパスメモリの部分を小さくすること
が望まれていた。
【0028】更に従来における畳み込み符号の復号器に
おいては、ブロック化されている情報を畳み込み符号化
する場合、符号化による冗長度を小さくするため、Kビ
ットの情報のうち最初のmビットをあらかじめ符号化器
に入力した状態で符号化を始め、最後に再度最初のmビ
ットを符号化器に入力する符号化法が用いられている。
しかしながらこの符号化法で符号化された場合、トレリ
スの最初と最後の状態が、復号器側で不確定なため、復
号情報の平均誤り率が大きいという問題があった。 こ
の発明はこのような従来の課題を解決するためになされ
たもので、その第1の目的は、復号率を劣化させること
なく復号遅延時間を短くすることのできるビタビ復号器
を提供することである。
【0029】また、第2の目的は回路規模を小さくする
ことのできるビタビ復号器を提供することである。
【0030】更に、第3の目的はブロック化された情報
を畳み込み符号化する際の復号情報の誤り率を小さくす
ることのできる畳み込み符号の復号器を提供することで
ある。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願第1の発明は、複数回前までのデータを格納す
る複数個のシフトレジスタを具備するとともに各シフト
レジスタの格納データに基づいて符号化を行なう符号化
器からの符号化データを取込み、該符号化データにおい
て生じる複数のステートへ遷移し得る各パスメトリック
と、前回の生き残りパスとに基づいて今回の生き残りパ
スを選択し、復号を行なうビタビ復号器において、前記
各シフトレジスタに新たに入力されるデータのうち、少
なくとも一つを用いて前記今回の生き残りパスを選択す
ることを特徴とする。
【0032】本願第2の発明は、受信信号を入力する入
力端子と、入力された受信信号からブランチメトリック
を計算するブランチメトリック計算回路と、該ブランチ
メトリックと前復号ステージでの各ステートの生き残り
パスとそのパスメトリックとを受入し、更新された生き
残りパスとパスメトリックとを出力するACS回路と、
各ステートの生き残りパスとそのパスメトリックとを記
憶するパスおよびメトリックメモリと、該パスおよびメ
トリックメモリにアドレス信号を供給するアドレス制御
回路とを有するビタビ復号器であって、符号のメモリ長
をm、生き残りパスの打ち切り長をL、パスメトリック
を表現するビット数をNとした際に、前記パスおよびメ
トリックメモリは、2m ワード×(L+N)ビットの一
つのRAMで構成され、各ワードに各ステートの生き残
りパスとそのパスメトリックとを同時に記憶することを
特徴とする。
【0033】本願第3の発明は、1ステージの復号処理
が2×2m 個の単位処理からなり、それぞれの単位処理
では、前復号ステージでの所定のステートの生き残りパ
スとそのパスメトリックとをパスおよびメトリックメモ
リから読み出す処理、または更新された生き残りパスと
パスメトリックとを前記パスおよびメトリックメモリに
書き込む処理を行うことを特徴とする。
【0034】本願第4の発明は、メモリ長mの畳み込み
符号化器により符号化され、伝送路を介して伝送された
情報ビット系列を受信し復号する畳み込み符号の復号器
において、受信信号を記憶するメモリと、前記受信信号
の一部又は全部を入力とし、2m 個の状態の各々に対し
て各状態が符号化器の初期状態である確からしさを計算
する初期状態推定手段と、前記初期状態推定手段にて得
られた確からしさを示すデータと前記メモリの記憶内容
とに基づいて、伝送された情報ビット系列を推定するビ
タビ復号器と、を有することを特徴とする。
【0035】本願第5の発明は、情報をKビット毎にブ
ロック化し、各ブロックのKビットの情報のうち最初の
mビットをあらかじめ畳み込み符号化器に入力した状態
で符号化を始め、残りのK−mビットと最初のmビット
を順次畳み込み符号化器に入力して符号化を行い、符号
化器の出力のNビットを送信する通信システムにおい
て、受信信号を前記符号化器の出力順にR0 ,R1
…,RN-1 として該受信信号を記憶し、(i+N)個の
受信信号RN-i+h(modN) ,RN-i+h+1(modN) ,…,R
N-1+h(modN) ,Rh(modN) ,Rh+1(modN) ,…,R
N-1+h(modN) (iは任意の正整数,hは0又は自然数)
をこの順番で出力するメモリと、上記メモリから出力さ
れた(i+N)個の受信信号を受入しビタビ復号を行う
ビタビ復号器とを有することを特徴とする。
【0036】本願第6の発明は、情報をKビット毎にブ
ロック化し、各ブロックのKビットの情報のうち最初の
mビットをあらかじめ畳み込み符号化器に入力した状態
で符号化を始め、残りのK−mビットと最初のmビット
を順次畳み込み符号化器に入力して符号化を行い、符号
化器の出力のNビットを送信する通信システムにおい
て、受信信号を前記符号化器の出力順にR0 ,R1
…,RN-1 として該受信信号を記憶し、(i+N+j)
個の受信信号RN-i+h(modN) ,RN-i+h+1(modN) ,…,
N-1+h(modN) ,Rh(modN) ,Rh+1(modN) ,…,R
N-1+h(modN) ,Rh(mo dN) ,Rh+1(modN) ,…,R
h+j-1(modN) (i,jは任意の正整数,hは0又は自然
数)をこの順番で出力するメモリと、上記メモリから出
力された(i+N+j)個の受信信号を受入しビタビ復
号を行うビタビ復号器とを有することを特徴とする。
【0037】本願第7の発明は、情報をKビット毎にブ
ロック化し、各ブロックのKビットの情報のうち最初の
mビットをあらかじめ畳み込み符号化器に入力した状態
で符号化を始め、残りのK−mビットと最初のmビット
を順次畳み込み符号化器に入力して符号化を行い、符号
化器の出力のNビットをインターリーブして送信する通
信システムにおいて、受信信号を前記符号化器の出力順
にR0 ,R1 ,…,RN-1 として該受信信号を記憶し、
符号化器の出力順に並べ直して、(i+N)個の受信信
号RN-i+h(modN) ,RN-i+h+1(modN) ,…,R
N-1+h(modN) ,Rh(modN ) ,Rh+1(modN) ,…,R
N-1+h(modN) (iは任意の正整数)をこの順番で出力す
るデインターリーバと、上記デインターリーバから出力
された(i+N)個の受信信号を受入しビタビ復号を行
うビタビ復号器とを有することを特徴とする。本願第8
の発明は、S0 ,S1 ,S2 ,…,SM-1 のM個の状態
を有する畳み込み符号化器によって符号化され、伝送路
を介して伝送された情報ビット系列を受信し復号する畳
み込み符号の復号器において、前記各状態S0 ,S1
2 ,…,SM-1 ごとに設けられたM個のビタビ復号器
と、前記M個のビタビ復号器の出力から一つを選択する
出力決定回路と、を有することを特徴とする。
【0038】本願第9の発明は、畳み込み符号化器によ
って符号化され、伝送路を介して伝送された情報ビット
系列を受信し復号する畳み込み符号の復号器において、
受信信号を記憶する記憶手段と、トレリスの初期状態を
制御する信号を出力する制御回路と、前記受信信号を入
力とし前記制御回路からの信号に応じてトレリスの初期
状態を変えて復号を行なうビタビ復号器と、該ビタビ復
号器における各初期状態毎の復号結果から出力信号を決
定する出力決定回路と、を有することを特徴とする。
【0039】
【作用】上述の如く構成された本願第1の発明のビタビ
復号器では、生き残りパスを更新する際に新たに付加さ
れるビットとして、遷移先のステートを表現するビット
のうち特定の位置にあるビットが用いられる。そして、
このビットは遷移先のステートを表現するビットのうち
新しい方のビットに対応している。このため、復号遅延
時間を従来より短くすることができ、特に、遷移先のス
テートを表現するビットのうち、符号化器において最も
新しい情報を示す位置にあるビットを用いれば、復号遅
延時間を打切り長と等しくすることができる。
【0040】従って、誤り率を劣化させることなく、復
号遅延時間を短くすることができる。
【0041】また、本願第2,3の発明のビタビ復号器
では、パスメトリックの更新と生き残りパスの更新を同
じタイミングで行うことにより、メトリックメモリとパ
スメモリを共通のアドレスデコーダを有する一つのRA
Mで構成することを可能にし、これによりメモリ部分の
回路規模を小さくすることができる。
【0042】また、本願第4,5,6,7の発明の畳み
込み符号の復号器では、トレリスの最初と以後の状態が
同じであることに着目し、まずトレリスの途中から最後
までの復号(i個の受信信号RN-i+h(modN) ,R
N-i+h+1(modN) ,…,RN-1+h(modN ) の復号)を行った
後に、トレリス全体の復号(N個の受信信号
h(modN) ,Rh+1(modN) ,…,RN-1+h(modN) の復
号)を行う。すなわち、まずトレリスの途中から最後ま
での復号により最後の状態Sx を推定し(SX のパスメ
トリック(尤度)が他の状態のパスメトリックより高く
なる)、続けてトレリス全体の復号を行うため、トレリ
スの最初の状態がSX であるパスのパスメトリックが高
くなり、正しい復号が行われる確率が高くなる。この結
果、復号情報の平均誤り率が低くなる。このとき、トレ
リスの最後の状態は、推定された状態SX とすればよ
い。
【0043】さらに、復号情報の誤り率を改善させるた
めには、トレリス全体の復号に続けて、トレリスの最初
から途中までの復号(j個の受信信号Rh(modN) ,R
h+1(mo dN) ,…,Rh+j-1(modN) の復号)をすればよ
い。この復号により、最後の状態をSx に限定せず、他
の候補もそこまでのパスメモリに応じた確率で選択され
るようになるため、より誤り率が改善される。ここで、
jはパスメモリの打ち切り長とほぼ等しい長さでよい。
【0044】また、符号化データをインターリーブして
伝送するシステムでは、受信信号を記憶し所定の順番で
出力するメモリはデインターリーバの機能を含んでお
り、その回路は従来のデインターリーバとほぼ同一であ
るため、上記のような復号を行っても回路規模の増加は
ない。
【0045】更に、本願第8,9の発明では、トレリス
の最初、最後の状態が不確定な場合に、すべての初期状
態についてビタビ復号を行なう。そして、各復号結果か
ら最尤のものを選択しこれを出力とする。従って、復号
情報の誤り率を小さくすることができるようになる。
【0046】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の第1実施例を示す構成図であり、
本発明が適用されたビタビ復号器を示している。同図に
おいて、ブランチメトリック計算回路9は、入力端子8
から入力される受信信号r0 ,r1 のブランチメトリッ
クを計算し、これをACS回路10に出力する。
【0047】ACS回路10は、ブランチメトリックの
累積で計算されるパスメトリックから、各ステートに遷
移し得る最尤のパスを選択する。例えば、図16のトレ
リス線図においては、第t−1ステージのS0 へ遷移し
得る最尤のパスを選択するため、第t−2ステージでの
0 のパスメトリックにブランチ101のブランチメト
リックを加えた値と、第t−2ステージでのS1 のパス
メトリックにブランチ103のブランチメトリックを加
えた値とが比較され、加算結果の小さい方(尤度の高い
方)が選択される。ここで、前ステージでのパスメトリ
ックは、パスメトリックメモリ11から読み出され、更
新された新しいパスメトリックが再度パスメトリックメ
モリ11に書き込まれる。
【0048】また、第2のパスメモリ15からは図16
のトレリスの第t−2ステージでのS0 とS1 の生き残
りパスが読み出され、前述のパスメトリックの比較結果
に基づいてパスが選択される。選択された生き残りパス
は、最も古い1ビットのみが出力信号生成回路13に出
力され、残りのビットは遷移先のステートを示す新たな
1ビットとともに、再度第2のパスメモリ15に書き込
まれる。このとき、生き残りパスの更新の際に付加され
る1ビットは、遷移先のステートを表現するν−1個の
ビットの内、最も新しく符号化器に入力される情報を示
すビットとする。このビットは、生き残りパスの選択結
果に関係なく、遷移先のステートによってのみ決まる。
従って、これによって最尤の生き残りパスを選択でき
る。例えば、図16のトレリス線図では、S0 およびS
1 の生き残りパスに新たに付加されるビットは「0」,
2 およびS3 の生き残りパス新たに付加されるビット
は「1」である。
【0049】そして、第2のパスメモリ15から出力さ
れる2ν個のビットは、出力信号生成回路13に供給さ
れる。このとき、選択されたパスがマージしている場合
には、これらのビットはすべてのパスで同一となるが、
マージしていないときには適当な判別法によって出力ビ
ットを決める。その後、この出力ビットは出力端子14
から出力されるのである。
【0050】つまり、従来のビタビ復号器では、生き残
りパスを更新する際に新たに付加されるビットは、前ス
テージがとり得る二つのステートのうち、どちらから遷
移したものかを示すビットであった。そして、このビッ
トは、符号化器で符号化される情報の一つを表すもので
あり、符号化器のステートが遷移する際にシフトレジス
タから捨てられるビットに対応している。すなわち、ス
テートが遷移する際に指定され得る最も古いビットを示
している。このため、復号情報は(打切り長+拘束長−
1)だけ遅延されていた。これは図2に示す生き残りパ
スの状態図からも理解されるように、復号器の遅延時間
は、復号時刻t0 からt2 までの時間、即ち(打切り長
+拘束長−1)となっている。
【0051】これに対して、本実施例のビタビ復号器で
は、生き残りパスを更新する際に付加されるビットとし
て、遷移先のステートを表現するビットのうち符号化器
において最も新しい情報を示す位置にあるビットを用い
ている。したがって、図2に示すように、復号器の遅延
時間が復号時刻t0 からt1 までの時間、即ち、打切り
長となっている。このため、復号遅延時間を打切り長と
等しくすることができ、従来と比較して、復号遅延時間
が(拘束長−1)だけ小さくなる。また、このとき打切
り長は変更されないので、従来のビタビ復号器に比べて
誤り率が劣化するということはない。
【0052】図3は本発明の第2実施例を示す構成図で
あり、本発明が適用されたビタビ復号器を示している。
【0053】同図に示すように、入力端子21から軟判
定または硬判定された受信信号111が入力される。こ
れらの受信信号は、ブランチメトリック計算回路22に
供給され、トレリス上の各ブランチのブランチメトリッ
ク112が計算される。これらのブランチメトリック1
12はACS回路23に供給される。ACS回路23
は、ブランチメトリックの累積で計算されるパスメトリ
ックから、各ステートに遷移し得る中で最尤のパスを選
択する。すなわち、前ステージでのパスメトリックにブ
ランチメトリックを加えることにより、そのステートに
遷移可能な全てのパスのパスメトリックを計算・比較
し、最大尤度のパスメトリックを選択する。ここで、前
ステージでのパスメトリック113は、パスおよびメト
リックメモリ24から読み出され、更新されたパスメト
リック114が再度パスおよびメトリックメモリ24に
書き込まれる。
【0054】一方、パスメトリックの読み出しと同時に
同じアドレスに書き込まれている生き残りパス(前ステ
ージでの生き残りパス)115が、パスおよびメトリッ
クメモリ24から読み出される。読み出された生き残り
パスは、ACS回路23で前述のパスメトリックの比較
結果に基づいて最尤なパスが選択され、パスの中の最も
古い1ビット117が出力信号生成回路25に渡され
る。残りのビットと新たに付加される1ビットとからな
る更新された生き残りパス116は、再度パスおよびメ
トリックメモリ24に書き込まれる。更新された生き残
りパスがパスおよびメトリックメモリ24に書き込まれ
るタイミングは、更新されたパスメトリックが書き込ま
れるタイミングに等しい。
【0055】ACS回路23から出力される2m 個の生
き残りパスの最古ビットは、出力信号生成回路25に入
力される。パスがマージしている場合にはこれらのビッ
トはすべて等しい値となるが、異なる場合には適当な判
定法によって出力ビット118を決める。ここで生成さ
れた出力信号は出力端子26から出力される。
【0056】ここで、パスおよびメトリックメモリ24
は、アドレス制御回路27から出力されるアドレス信号
119で制御される一つのRAMであり、符号のメモリ
長をm、パスメモリの打ち切り長をL(通常、拘束長の
4〜5倍)、パスメトリックを表現するビット数をNと
すると、2m ワードP(L+N)ビットの容量を要す
る。例えばメモリ長6(拘束長7)の符号であれば64
ワード×(28+8)ビット=2,304ビット程度の
大きさのメモリを要するが、これ一つのLSI内部RA
Mで構成する場合には12,948ゲートで構成でき
る。従来のようにパスメモリとメトリックメモリを別に
構成する場合(13,634ゲート)に比べて、回路規
模を低減することができる。
【0057】図4は、パスおよびメトリックメモリ24
の一構成法を示した図である。アドレス制御回路27か
ら出力されるアドレス信号119は、mビットで表現さ
れ、アドレスデコーダ28に供給される。メモリセルア
レイ30は2m ワードのデータを保持する。ここで、1
ワードのビット数は(L+N)である。インプットバッ
ファ29は、ACS回路23で更新されたパスメトリッ
クと生き残りパスを同時に受入する。アウトプットバッ
ファ31はメモリセルアレイ30から読み出されたパス
メトリックと生き残りパスを同時にACS回路23に出
力する。
【0058】さらに詳細に、本実施例の動作を図5のタ
イムチャートを用いて説明する。図16で示したトレリ
ス線図で示される畳み込み符号を用いている場合には、
各復号ステージは8個の単位時間に分けられ、それぞれ
において以下のような処理がパスよびメトリックメモリ
24に対して行われる。
【0059】(1)前ステージのs0へ遷移する生き残
りパスとそのパスメトリックを読みだす (2)前ステージのs1へ遷移する生き残りパスとその
パスメトリックを読みだす (3)現ステージのs0へ遷移する生き残りパスとその
パスメトリックを書き込む (4)現ステージのs2へ遷移する生き残りパスとその
パスメトリックを書き込む (5)前ステージのs2へ遷移する生き残りパスとその
パスメトリックを読みだす (6)前ステージのs3へ遷移する生き残りパスとその
パスメトリックを読みだす (7)現ステージのs1へ遷移する生き残りパスとその
パスメトリックを書き込む (8)現ステージのs3へ遷移する生き残りパスとその
パスメトリックを書き込む ここで、アドレス制御回路27は (1)前ステージのs0のアドレス (2)前ステージのs1のアドレス (3)現ステージのs0のアドレス (4)現ステージのs2のアドレス (5)前ステージのs2のアドレス (6)前ステージのs3のアドレス (7)現ステージのs1のアドレス (8)現ステージのs3のアドレス をアドレス信号として出力する。ただし、現ステージの
s0のアドレスは前ステージのs0のアドレスと同じ、
現ステージのs2のアドレスは前ステージのs1のアド
レスと同じ、現ステージのs1のアドレスは前ステージ
のs2のアドレスと同じ、現ステージのs3のアドレス
は前ステージのs3のアドレスと同じ、となるように、
アドレス信号を生成する。一般に、各ステージの復号処
理は2×2m 個の単位動作に分けることができる。この
場合には、ビタビ復号器の内部の動作周波数は情報伝送
速度の2×2m 倍となり、ACS回路23を時分割多重
使用することができるため、ACS回路23の回路規模
削減も可能になる。
【0060】図6は本発明の第3実施例を示す構成図で
あり、本発明が適用された畳み込み符号の復号器を含む
通信システムを示している。同図において、送信側では
入力端子60から情報ビット系列が入力され、メモリ長
mの畳み込み符号化器61に供給される。ここで、畳み
込み符号化器61の最初の状態はわかっていないものと
する(例えば、符号化器61にはあらかじめmビットの
情報が入力されているものとする)。符号化器61の出
力ビット系列は、変調器62により変調され通信路を介
して伝送される。そして、復調器63で復調された受信
信号はメモリ64に供給され記憶される。メモリ64
は、まず受信信号の一部または全部を初期状態推定回路
65に供給する。初期状態推定回路65では、符号化器
でとりうる2m 個の状態の各々に対して、その状態が符
号化器の初期状態である確率(確からしさ)を計算す
る。初期状態推定回路65で計算された確からしさは、
トレリスのパスメトリックの初期値としてビタビ復号器
66に供給される。さらにビタビ復号器66には、メモ
リ64から受信信号が符号化器の出力順に供給され、伝
送された情報ビット系列が推定される。推定された情報
ビット系列は出力端子67から出力される。
【0061】次に、初期状態推定回路65の具体的な構
成例について説明する。なお、畳み込み符号化器のメモ
リ長はmとし、Kビットの情報のうち最初のmビットを
あらかじめ畳み込み符号化器61に入力した状態で符号
化を始め、残りのK−ビットと最初のmビットを順次畳
み込み符号化器61に入力して符号化を行うものとす
る。また、符号化器出力をNビットとし、これに対応す
るN個の受信信号をR0,R1 ,R2 ,…,RN-1 とす
る。この符号化の場合には、初期状態推定回路65は通
常のビタビ復号器のブランチメトリック計算回路とAC
S回路(パスメトリック更新回路)とから構成すること
ができる。すなわち、生き残りパスの更新回路やパスメ
モリを必要としない以外は、通常のビタビ復号器と同様
の構成となる。初期状態推定回路65に入力される受信
信号は、N個の受信信号のうち、途中から最後までのR
N-i ,RN-i+1 ,RN-i+2 ,…,RN-1 とすればよい。
iはN以下の正整数であり、iが大きいほど初期状態を
正しく推定する確率が高くなり、復号情報の信頼性は高
くなる。また、i個の受信信号が初期状態推定回路65
に入力された時点での、各状態の生き残りパスのパスメ
トリックは、それぞれ、各状態が初期状態である確から
しさを表している。このため、これらの値をそのままビ
タビ復号器66に入力し、ビタビ復号器66におけるパ
スメトリックの初期値とすればよい。
【0062】このように構成された第3実施例において
は、初期状態の推定が高い確率で行なえるようになるの
で復号情報の誤り率を低減することができる。
【0063】また、図6の初期状態推定回路65は次の
ように構成することもできる。いま、受信信号を符号化
器の出力順にR1 ,R2 ,…,RN とする。メモリ64
は、i個の受信信号Ri ,Ri-1 ,…,R2 ,R1 (i
は任意の正整数)をこの順に初期状態推定回路65に供
給する。初期状態推定回路65は、第iステージから第
0ステージへ向かって、通常とは逆向きにトレリスをた
どりながら、各ステートの生き残りパスのパスメトリッ
クを計算していく。このとき、ブランチメトリックは通
常のビタビ復号と同様に計算され、また各ステートの生
き残りパスは、トレリスを通常と逆向きに見て一つのス
テートにマージする複数のパスのうち最も尤度の高いパ
スが選ばれるように選択される。ここで、最初の第iス
テージでは、すべてのステートのパスメトリックを等し
くしておく方がよい。初期状態推定回路65は、以上の
処理を終了したときの第0ステージにおける各ステート
の生き残りパスのパスメトリックを出力する。この値
は、各々、そのステートが符号化器の初期状態である確
率(確からしさ)を表している。
【0064】図7は本発明の第4実施例を示す構成図で
あり、本発明が適用された畳み込み符号の復号器を含む
通信システムを示している。同図において、送信側で
は、入力端子41からKビットを1ブロックとする情報
がシリアルに入力される。信号121は、Kビットの情
報I0 ,I1 ,…,Ik-1 である。スイッチ42は最
初、入力端子41側に接続されており、遅延回路43に
はKビットの情報のうちの最初のmビットのみが供給さ
れKビット分だけ遅延される。信号122は、Kビット
分遅延されたmビットの情報I0 ,I1 ,…,Im-1
あり、信号122が出力されるときにスイッチ42が遅
延回路側に接続される。この結果、信号123は(K+
m)ビットの情報I0 ,I1 ,…,Ik-1 ,I0
1 ,…,Im-1となる。信号123は畳み込み符号化
器44に入力され、最初のmビットは単に符号化器内の
シフトレジスタに入力される。(m+1)ビット目以降
のKビットの信号が入力されるたびに、符号化器44か
ら出力される信号124が送信信号となる。
【0065】いま、符号化後のビット数をNとすると、
信号124はC0 ,C1 ,…,CN- 1 である。信号12
4は、符号化器44から出力された順に、変調器45に
供給され、通信路を介して伝送される。受信側では、復
調器46で復調された受信信号125が一旦メモリ47
に記憶される。このとき、受信信号をR0 ,R1 ,…,
N-1 とする。メモリ47は受信信号を記憶すると共
に、(i+N+j)個の信号126RN-i ,RN-i+1
…,RN-1 ,R0 ,R1 ,…,RN-1 ,R0 ,R1
…,Rj-1 (i,jは任意の正整数)をこの順番で出力
する。ここで、iは最初の状態を推定するのに必要な復
号ステージ数であり、jはビタビ復号器のパスメモリの
打ち切り長である。
【0066】そして、信号126はビタビ復号器48に
供給され、ビタビ復号器48では、まず最初のiビット
の復号でトレリスの終端状態の推定を行う。すなわち、
iステージ分の復号を行なった結果が各状態が終端状態
である確からしさがパスメトリックの形で、ビタビ復号
器48に与えられる。このパスメトリックをそのまま用
いて、トレリス全体の復号を行うことにより、初期状態
が不確定であることによる誤り率の劣化を防ぐことがで
きる。また、トレリス全体の復号後に続けて、トレリス
の最初から打ち切り長分だけ復号を行うことにより、最
後の状態まで最尤復号を行うことが可能になる。この結
果、従来の復号より復号情報の誤り率を低くすることが
できる。
【0067】図8は、本発明の第5実施例に係る畳み込
み符号の復号器を示した図である。同図において、送信
側では、入力端子50からKビットを1ブロックとする
情報がシリアルに入力される。スイッチ51は最初、入
力端子50側に接続されており、遅延回路52にはKビ
ットの情報のうちの最初のmビットのみが供給されKビ
ット分だけ遅延される。遅延された信号が出力されると
きにスイッチ51が遅延回路側に接続される。そして、
(K+m)ビットの信号は畳み込み符号化器53に入力
される。最初のmビットは単に符号化器内のシフトレジ
スタに入力され、(m+1)ビット目以降のKビットの
信号が入力されるたびに、符号化器53から符号化デー
タが出力される。
【0068】いま、符号化後のビット数をNとし、符号
化器の出力信号をC0 ,C1 ,…,CN-1 とする。この
信号はインターリーバ54に入力され、インターリーブ
された信号が変調器55に供給され、通信路を介して伝
送される。受信側では、復調器56で復調された受信信
号がデインターリーバ57に記憶される。このとき、符
号化データのC0 ,C1 ,…,CN-1 に対応する受信信
号をR0 ,R1 ,…,RN-1 とする。デインターリーバ
57は受信信号を記憶すると共に、(i+N+j)個の
信号RN-i ,RN-i+1 ,…,RN-1 ,R0 ,R1 ,…,
N-1 ,R0 ,R1 ,…,Rj-1 (i,jは任意の正整
数)をこの順番で出力するデインターリーバ57から出
力された信号はビタビ復号器58に供給される。ビタビ
復号器58では、まず最初のiビットの復号でトレリス
の終端状態を推定し、続いてトレリス全体の復号を行う
ことにより、初期状態が不確定であることにより誤り率
の劣化を防ぐことができる。
【0069】また、トレリス全体の復号後に続けて、ト
レリスの最初から打ち切り長分だけ復号を行うことによ
り、最後の状態まで最尤復号を行うことが可能になる。
この結果、従来の復号より復号情報の誤り率を低くする
ことができる。この実施例においてデインターリーバ5
7は、従来の回路とほぼ同一の回路で構成されるため、
本発明を適用したことによる回路規模の増加はほとんど
ない。
【0070】また、i,jが大きいほど誤り率特性は改
善されるが、復号に要する演算量や遅延時間が大きくな
るため、適用する畳み込み符号によって適当な値に設定
する必要がある。iは最初の状態を推定するのに必要な
復号ステージ数である。図9に、メモリ長6(拘束長
7),符号化率1/2の符号において、iを0,20,
40とした場合のEb /N0 対復号誤り率の関係を示
す。i=0は従来の復号器の特性を示している。この図
から、この符号ではi=20程度で十分であることがわ
かる。また、jはビタビ復号器のパスメモリの打ち切り
長である。これは、符号化率1/2の符号であれば拘束
長の4〜5倍程度の大きさとすればよい。また、iやj
はK以上であっても構わない。
【0071】なお、本実施例では請求項5,6に示した
hの値(hは0又は自然数)を0とした場合の例につい
て示したが、hを0以外とし(即ち、自然数)トレリス
の途中の状態を終端状態とみなして同様の復号を行なう
ことも可能である。
【0072】図10は本発明の第6実施例に係る畳み込
み符号の復号器を示す構成図である。この例は前述した
第3〜第5実施例と同様に初期状態が不確定な符号化器
により畳み込み符号化されたデータの復号器であり、図
7に示した例のメモリ47とビタビ復号器48の代わり
に取付けるものである。即ち、図10の端子81は図7
の復調器46の出力側と接続され、図10の端子84は
図7の端子49と接続されて構成される。
【0073】図10において、端子81から入力された
受信信号はM個のビタビ復号器82a〜82nに供給さ
れる。ここで、Mは符号化器において存在し得る状態の
数であり、メモリ長mの畳み込み符号の場合はM=2m
となる。また、符号化器において存在し得る状態を
0 ,S1 ,S2 ,…,SM-1 とすると、M個のビタビ
復号器82a〜82nのトレリスの初期状態はそれぞ
れ、S0 ,S1 ,S2 ,…,SM-1 とされる。即ち、各
ビタビ復号器82a〜82nにおいてトレリスの各初期
状態について同時並行的にビタビ復号を行なうのであ
る。
【0074】その後、各ビタビ復号器82a〜82nは
復号情報とその尤度(確からしさ)を出力決定回路83
に出力する。そして、出力決定回路83では、各ビタビ
復号器82a〜82nにおける復号結果から最も尤度の
高い復号情報を選択し、これを出力端子84から出力す
る。
【0075】このような構成によれば、トレリスの初期
状態が不明な場合でも短時間で誤り率の低い符号情報を
得ることができる。また、この実施例で送信情報が予め
誤り検出符号化されている場合には、出力決定回路83
において各ビタビ復号器82a〜82nの復号情報を誤
り検出復号することにより、出力情報を決定することが
できる。そして、この場合には各ビタビ復号器82a〜
82nは出力決定回路83に復号情報の尤度を出力する
必要はない。
【0076】図11は第6実施例の変形例を示す構成図
である。同図において、入力端子85から復調された受
信信号が入力され、記憶回路86に記憶される。この受
信信号はビタビ復号器88に渡されビタビ復号される。
ここで、ビタビ復号器88のトレリスの初期状態は制御
回路87から与えられる。ビタビ復号器88では、トレ
リスの初期状態を変えて複数回のビタビ復号を行う。す
なわち、まず状態S0をトレリスの初期状態としてビタ
ビ復号を行い、ついでS1 ,S2 ,…,SM-1と順次初
期状態を変えてビタビ復号を行う。それぞれの初期状態
で復号される度に、記憶回路86から受信信号がビタビ
復号器88に入力され、復号情報とその尤度が出力決定
回路89に出力される。出力決定回路89では最も尤度
の高い復号情報を選択し、出力端子90から出力する。
【0077】即ち、図10の実施例が複数のビタビ復号
器で同時並行的に各初期状態毎のビタビ復号を行なった
のに対し、この例では一つのビタビ復号器88を用いて
各初期状態毎のビタビ復号を時系列的に行なうものであ
る。従って、図10に示した実施例と同様の効果が得ら
れる。
【0078】なお、図11の実施例においても送信情報
があらかじめ誤り検出符号化されている場合には、同様
に処理することができる。すなわち、出力決定回路89
は、ビタビ復号器88の復号情報を誤り検出複合するこ
とにより、出力情報にするか否かを決定する。このと
き、ビタビ復号器88は復号情報の尤度を出力決定回路
89に出力する必要はない。また、ビタビ復号器88
は、M個の初期状態のすべてに対してビタビ復号を行う
必要はなく、出力決定回路89において出力情報が決定
した段階(誤り検出復号して誤りが検出されなかったと
き)で、処理を中止することができる。これにより計算
量を低減することができる。
【0079】さらに、図7の実施例の場合と同様に、符
号化器の初期状態が不確定でありこれが終端状態と等し
い場合にも、図10と図11の復号器を適用することが
できる。図10の場合には、M個のビタビ復号器82a
〜82nの各々は、トレリスの初期状態と終端状態とを
等しい状態にする必要がある。また、図11において
は、制御回路87でビタビ復号器88の初期状態を設定
するとともに、初期状態と同じ状態に終端させるように
する必要がある。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1の発明で
は、生き残りパスを更新する際に付加されるビットとし
て、ステートが遷移する際に指定され得る最も古いビッ
トを用いず、新しい方のビットを用いている。従って、
復号遅延時間を従来よりも短くすることができる。
【0081】特に、遷移先のステートを表現するビット
のうち符号化器において最も新しい情報を示す位置にあ
るビットを用いた場合には、復号遅延時間を打切り長と
等しくすることができる。このとき、打切り長を短くし
ているわけではないので、従来と比較して誤り率が劣化
することはない。従って、誤り率を劣化させることな
く、復号遅延時間を短くすることができるようになる。
【0082】また、本願第2,第3の発明では、パスメ
トリックと生き残りパスの更新を同じタイミングで行う
ことにより、従来は別々に設けていたメトリックメモリ
とパスメモリを、共通のアドレスデコーダを有する一つ
のRAMで構成することが可能になる。その結果、回路
規模を小さくすることが可能になる。
【0083】また、本願第4,第5,第6,第7の発明
では、復号時に不確定なトレリスの終端状態を推定する
ことができるため、従来の復号器を用いた場合より復号
情報の誤り率を低くすることができる。
【0084】更に、本願第8,第9の発明では、すべて
の初期状態についてのビタビ復号を行ない、この復号結
果から最尤のものを選択しているので、低い誤り率で復
号情報を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るビタビ復号器の構成
を示すブロック図である。
【図2】生き残りパスの状態を示す説明図である。
【図3】本発明の第2実施例に係るビタビ復号器の構成
を示すブロック図である。
【図4】第2実施例のビタビ復号器において用いるパス
およびメトリックメモリの構成例を示す図である。
【図5】第2実施例におけるビタビ復号器の動作を示す
タイミングチャートである。
【図6】本発明の第3実施例に係る畳み込み符号の復号
器の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第4実施例に係る畳み込み符号の復号
器の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第5実施例に係る畳み込み符号の復号
器の構成を示すブロック図である。
【図9】従来における復号器と、第4、第5実施例にお
ける復号器との誤り率特性を比較する特性図である。
【図10】本発明の第6実施例に係る畳み込み符号の復
号器の構成を示すブロック図である。
【図11】第6実施例の変形例を示す構成図である。
【図12】最初と最後の状態をS0 に終端させる場合の
トレリス線図である。
【図13】情報の最初の2ビットが1,0の場合のトレ
リス線図である。
【図14】符号化器の構成を示すブロック図である。
【図15】符号化器のステート遷移とそのときの入出力
を示す図である。
【図16】符号化器のトレリス線図である。
【図17】従来のビタビ復号器の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
9 ブランチメトリック計算回路 10 ACS回路 11 パスメトリックメモリ 13 出力信号生成回路 15 第2のパスメモリ 22 ブランチメトリック計算回路 23 ACS回路 24 パスおよびメトリックメモリ 25 出力信号生成回路 27 アドレス制御回路 43 遅延回路 44 畳み込み符号化器 47 メモリ 48 ビタビ復号器 54 インターリーバ 57 デインターリーバ 65 初期状態推定回路 82 ビタビ復号器 83 出力決定回路 86 記憶回路 87 制御回路 88 ビタビ復号器 89 出力決定回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数回前までのデータを格納する複数個
    のシフトレジスタを具備するとともに各シフトレジスタ
    の格納データに基づいて符号化を行なう符号化器からの
    符号化データを取込み、該符号化データにおいて生じる
    複数のステートへ遷移し得る各パスメトリックと、前回
    の生き残りパスとに基づいて今回の生き残りパスを選択
    し、復号を行なうビタビ復号器において、 前記各シフトレジスタに新たに入力されるデータのう
    ち、少なくとも一つを用いて前記今回の生き残りパスを
    選択することを特徴とするビタビ復号器。
  2. 【請求項2】 受信信号を入力する入力端子と、入力さ
    れた受信信号からブランチメトリックを計算するブラン
    チメトリック計算回路と、該ブランチメトリックと前復
    号ステージでの各ステートの生き残りパスとそのパスメ
    トリックとを受入し、更新された生き残りパスとパスメ
    トリックとを出力するACS回路と、各ステートの生き
    残りパスとそのパスメトリックとを記憶するパスおよび
    メトリックメモリと、該パスおよびメトリックメモリに
    アドレス信号を供給するアドレス制御回路とを有するビ
    タビ復号器であって、 符号のメモリ長をm、生き残りパスの打ち切り長をL、
    パスメトリックを表現するビット数をNとした際に、前
    記パスおよびメトリックメモリは、2m ワード×(L+
    N)ビットの一つのRAMで構成され、各ワードに各ス
    テートの生き残りパスとそのパスメトリックとを同時に
    記憶することを特徴とするビタビ復号器。
  3. 【請求項3】 1ステージの復号処理が2×2m 個の単
    位処理からなり、それぞれの単位処理では、前復号ステ
    ージでの所定のステートの生き残りパスとそのパスメト
    リックとをパスおよびメトリックメモリから読み出す処
    理、または更新された生き残りパスとパスメトリックと
    を前記パスおよびメトリックメモリに書き込む処理を行
    うことを特徴とするビタビ復号器。
  4. 【請求項4】 メモリ長mの畳み込み符号化器により符
    号化され、伝送路を介して伝送された情報ビット系列を
    受信し復号する畳み込み符号の復号器において、 受信信号を記憶するメモリと、前記受信信号の一部又は
    全部を入力とし、2m個の状態の各々に対して各状態が
    符号化器の初期状態である確からしさを計算する初期状
    態推定手段と、前記初期状態推定手段にて得られた確か
    らしさを示すデータと前記メモリの記憶内容とに基づい
    て、伝送された情報ビット系列を推定するビタビ復号器
    と、 を有することを特徴とする畳み込み符号の復号器。
  5. 【請求項5】 情報をKビット毎にブロック化し、各ブ
    ロックのKビットの情報のうち最初のmビットをあらか
    じめ畳み込み符号化器に入力した状態で符号化を始め、
    残りのK−mビットと最初のmビットを順次畳み込み符
    号化器に入力して符号化を行い、符号化器の出力のNビ
    ットを送信する通信システムにおいて、 受信信号を前記符号化器の出力順にR0 ,R1 ,…,R
    N-1 として該受信信号を記憶し、(i+N)個の受信信
    号RN-i+h(modN) ,RN-i+h+1(modN) ,…,R
    N-1+h(modN) ,Rh(modN) ,Rh+1(modN) ,…,R
    N-1+h(modN) (iは任意の正整数,hは0又は自然数)
    をこの順番で出力するメモリと、 上記メモリから出力された(i+N)個の受信信号を受
    入しビタビ復号を行うビタビ復号器とを有することを特
    徴とする畳み込み符号の復号器。
  6. 【請求項6】 情報をKビット毎にブロック化し、各ブ
    ロックのKビットの情報のうち最初のmビットをあらか
    じめ畳み込み符号化器に入力した状態で符号化を始め、
    残りのK−mビットと最初のmビットを順次畳み込み符
    号化器に入力して符号化を行い、符号化器の出力のNビ
    ットを送信する通信システムにおいて、 受信信号を前記符号化器の出力順にR0 ,R1 ,…,R
    N-1 として該受信信号を記憶し、(i+N+j)個の受
    信信号RN-i+h(modN) ,RN-i+h+1(modN) ,…,R
    N-1+h(modN) ,Rh(modN) ,Rh+1(modN) ,…,R
    N-1+h(modN) ,Rh(modN ) ,Rh+1(modN) ,…,R
    h+j-1(modN) (i,jは任意の正整数,hは0又は自然
    数)をこの順番で出力するメモリと、 上記メモリから出力された(i+N+j)個の受信信号
    を受入しビタビ復号を行うビタビ復号器とを有すること
    を特徴とする畳み込み符号の復号器。
  7. 【請求項7】 情報をKビット毎にブロック化し、各ブ
    ロックのKビットの情報のうち最初のmビットをあらか
    じめ畳み込み符号化器に入力した状態で符号化を始め、
    残りのK−mビットと最初のmビットを順次畳み込み符
    号化器に入力して符号化を行い、符号化器の出力のNビ
    ットをインターリーブして送信する通信システムにおい
    て、 受信信号を前記符号化器の出力順にR0 ,R1 ,…,R
    N-1 として該受信信号を記憶し、符号化器の出力順に並
    べ直して、(i+N)個の受信信号RN-i+h(mo dN) ,R
    N-i+h+1(modN) ,…,RN-1+h(modN) ,Rh(modN) ,R
    h+1(modN) ,…,RN-1+h(modN) (iは任意の正整数)
    をこの順番で出力するデインターリーバと、 上記デインターリーバから出力された(i+N)個の受
    信信号を受入しビタビ復号を行うビタビ復号器とを有す
    ることを特徴とする畳み込み符号の復号器。
  8. 【請求項8】 S0 ,S1 ,S2 ,…,SM-1 のM個の
    状態を有する畳み込み符号化器によって符号化され、伝
    送路を介して伝送された情報ビット系列を受信し復号す
    る畳み込み符号の復号器において、 前記各状態S0 ,S1 ,S2 ,…,SM-1 ごとに設けら
    れたM個のビタビ復号器と、 前記M個のビタビ復号器の出力から一つを選択する出力
    決定回路と、 を有することを特徴とする畳み込み符号の復号器。
  9. 【請求項9】 畳み込み符号化器によって符号化され、
    伝送路を介して伝送された情報ビット系列を受信し復号
    する畳み込み符号の復号器において、 受信信号を記憶する記憶手段と、トレリスの初期状態を
    制御する信号を出力する制御回路と、前記受信信号を入
    力とし前記制御回路からの信号に応じてトレリスの初期
    状態を変えて復号を行なうビタビ復号器と、該ビタビ復
    号器における各初期状態毎の復号結果から出力信号を決
    定する出力決定回路と、を有することを特徴とする畳み
    込み符号の復号器。
JP16046792A 1991-07-30 1992-06-19 ビタビ復号器及び畳み込み符号の復号器 Pending JPH05335973A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0720303A2 (en) * 1994-12-29 1996-07-03 AT&T Corp. In-place present state/next state registers
US6160779A (en) * 1997-10-14 2000-12-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Information recording and reproducing device and method
JP2008017503A (ja) * 1996-04-09 2008-01-24 Thomson Multimedia Sa トレリス符号化されたビデオ・データを処理するためのシステムおよび方法
JP2014027502A (ja) * 2012-07-27 2014-02-06 Japan Radio Co Ltd 受信装置及び受信方法

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