JP4692751B2 - ターボ復号器及びそれを備えた通信システム - Google Patents

ターボ復号器及びそれを備えた通信システム Download PDF

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本発明はターボ符号により符号化されたデータ列を復号するためのターボ復号器及びそれを備えた通信システムに関する。
C. Berruo等によって提案されたタ−ボ符号(特許文献1参照)は、シャノン限界に迫る誤り訂正能力をもつ符号として脚光をあび、第三世代の移動通信システムで採用されたW−CDMA方式やCDMA−2000方式でも用いられている。
ターボ復号に適用される軟出力復号アルゴリズムとしては、周知の最大事後確率復号(以下、Maximum A posterior Probability:MAPと称す)法が現在のところ最良であると言われている。しかしながら、MAP法をそのまま適用した装置は、その回路規模や処理量が格段に大きくなってしまう。そのため、一般には、ある時点を通る最尤パスとして、その時点のシンボルを“1”と考えたときに最大となるパスの尤度、及び“0”と考えたときに最大となるパスの尤度のみを選択することでMAP法の処理を簡略化したMax−log−MAPアルゴリズムが用いられる。
Max−log−MAPアルゴリズムでは、まず受信デ−タ列のシンボル毎の信頼度情報(外部情報)を導出する。次に、得られた外部情報を使って再度Max−log−MAPアルゴリズムを実行し、直前に導出した外部情報を更新する。この復号処理を複数回繰り返すことで誤り訂正能力を高めていく。復号デ−タは、最終的に得られた各シンボルの外部情報を硬判定することで導出できる。
図4はタ−ボ符号を用いる通信システムの一構成例を示すブロック図である。
図4に示すように、ターボ符号を用いる通信システムでは、送信装置1に、ターボ符号器20及び変調器21を備え、受信装置2に、復調器23、受信データ用メモリ部4及びターボ復号器5を備え、送信装置1と受信装置2とが伝送路22を介して接続される構成である。
ターボ符号器20は、送信対象となるデータ列INFを符号化し、データ列INF_T、Parity1_T及びParity2_Tをそれぞれ出力する。タ−ボ符号器20から出力されたデータ列INF_T、Parity1_T及びParity2_Tは、変調器21によって変調され、伝送路22を介して送信される。伝送路22を介して送信された信号は受信装置2の復調器23へ入力される。復調器23は伝送路22で加わった雑音を含む信号からINF_R、Parity1_R及びParity2_Rの軟判定受信デ−タ列を復調し、復調した軟判定受信デ−タ列を受信デ−タ用メモリ部104へ格納する。
ターボ復号器5は、受信デ−タ用メモリ部104から軟判定受信デ−タ列INF_R、Parity1_R及びParity2_Rを読み出し、それらの軟判定受信デ−タ列を基に復号処理を行ってデータ列INF_Dを再生する。
図5は図4に示したターボ符号器の一構成例を示すブロック図である。なお、図5は符号化系列を発生するK=3のタ−ボ符号器の構成例を示している。
図5に示すように、タ−ボ符号器20は、第1の要素符号器2010、第2の要素符号器2011、及びインターリーバ2012を有する構成である。
インターリーバ2012は、符号化対象となるデ−タ列INFのビット列の並び替えを行う。
第1の要素符号器2010は、第1のレジスタ2002、第2のレジスタ2003、第1の排他的論理和回路2006及び第2の排他的論理和回路2007を有する構成である。
第2の要素符号器2011は、第1のレジスタ2004、第2のレジスタ2005、第1の排他的論理和回路2008及び第2の排他的論理和回路2009を有する構成である。
第1の要素符号器2010及び第2の要素符号器2011は、入力ビットと該入力ビットを論理演算することで得られるパリティビットとを入力ビット毎にそれぞれ出力する。但し、第2の要素符号器2011では入力ビットを出力しない。
第1の要素符号器2010に入力されたデータ列INFは、第1の排他的論理和回路2006によってビット毎に第1のレジスタ2002の出力値と第2のレジスタ2003の出力値との排他的論理和が演算され、その演算結果が第1のレジスタ2002に格納される。また、第2のレジスタ2003の出力値と第1の排他的論理和回路2006の出力値とが第2の排他的論理和回路2007に入力され、その演算結果がパリティビットとして出力される。第2の要素符号器2011も第1の要素符号器2010と同様の論理演算を実行するため、ここではその説明を省略する。
図6は図5に示したターボ符号器による符号化前のデ−タ列と符号化後のデ−タ列を示す模式図である。
図6に示すように、送信対象となるデ−タ列INFは、nビットの情報系列(I1、I2、…、In)に対して図5に示した第1の要素符号器2010及び第2の要素符号器2011を状態00に終端させるために用いる4つのTailビットIn+1、In+2、In+3、In+4が付加された構成である。In+1、In+2ビットは第1の要素符号器2010を状態00に終端させるために使用され、In+3、In+4ビットは第2の要素符号器2011を状態00に終端させるために使用される。
デ−タ列INFがタ−ボ符号器20へ入力されると、最初に第1の要素符号器2010で符号化され、データ系列INF_T及びParity1_Tがそれぞれ出力される。また、データ系列INFは、インターリーバ2012によってビット列が並び替えられ、第2の要素符号器2011へ供給される。第2の要素符号器2011はインターリーバ2012から出力されたデータ列を符号化し、データ系列Parity2_Tを出力する。結果として、タ−ボ符号器20からはデータ系列INF_T、Parity1_T及びParity2_Tがそれぞれ出力される。なお、第1の要素符号器2010、第2の要素符号器2011の符号化開始前の初期状態は状態00である。
図7は図5に示したターボ符号器のα演算処理を示すトレリス遷移図である。
図7は入力ビットに対する第1の要素符号器2010が備える第1のレジスタ2002及び第2のレジスタ2003、並びに第2の要素符号器2011が備える第1のレジスタ2004及び第2のレジスタ2005の格納ビットと符号器出力ビットを表現したα演算用トレリス遷移図である。
図7に示す丸内の数字のうち、左側が第1のレジスタ2002(または第1のレジスタ2004)の格納ビット、右側が第2のレジスタ2003(または第2のレジスタ2005)の格納ビットを示している。以下、丸内の数字を状態00、状態01、状態10、状態11と呼ぶことにする。また、図7の丸どうしを結ぶ線は、実線が入力ビット“0”を表し、点線が“1”を表している。さらに、丸どうしを結ぶ線の近傍に配置した2つの数字は、第1の要素符号器の2010(または第2の要素符号器2011)の出力ビットを表し、左側は第1の要素符号器の2010の入力がそのまま出力されたビットを表し、左側はパリティビットを表している。例えば、第1の要素符号器の2010が状態11にあるとき、第1の要素符号器の2010に“1”が入力されると、状態11から状態11へ遷移し、出力ビットが“10”となることが、このα演算用トレリス遷移図から容易に読み取ることができる。図7に示すα演算用トレリス遷移図は、タ−ボ符号化前のデ−タ列を順次入力した場合のタ−ボ符号器の状態遷移及び出力値をそれぞれ表している。すなわち、タ−ボ符号化前のデ−タ列の始点から終点までの状態遷移及び出力値を示している。
図8は図5に示したターボ符号器のβ演算処理を示すトレリス遷移図である。
図8に示すβ演算用トレリス遷移図は、タ−ボ符号化前のデ−タ列の終点から始点までの状態遷移及び出力値をそれぞれ表している。
図9は、図5に示したターボ符号器による処理結果を示す、t=k、t=k+1時刻のシンボル選択時に尤度が最大となるパスを示すトレリス線図である。図9では、t=k時点でシンボル“0”、k+1時点でシンボル“0”を通るパス中で、最も尤度が高いパス(太線)を示している。同様に、t=k時点でシンボル“0”、k+1時点でシンボル“1”を通るパス、t=k時点でシンボル"1"、k+1時点でシンボル"0"を通るパス、t=k時点でシンボル"1"、t+1時点でシンボル"1"を通るパスの中で最も尤度が高いパス(太線)を示している。
図10は従来のターボ復号器の構成を示すブロック図である。
図10に示すように、従来のターボ復号器105は、第1の軟出力復号器1051、第2の軟出力復号器1053、第1のインターリーバ処理部1052、第2のインターリーバ処理部1058、デインターリーバ処理部1054、第1の外部情報用メモリ部1055、第2の外部情報用メモリ部1056及び硬判定処理部1057を有する構成である。
図10に示すターボ復号器105は、受信用デ−タ用メモリ部4から軟判定受信デ−タL1_u(T)、L1_p(T)及びL2_p(t)をそれぞれ読み出して復号処理を行う。L1_u(T)は時点tにおけるINF_Rに対応する軟判定受信デ−タであり、L1_p(t)は時点tにおけるParity1_Rに対応する軟判定受信デ−タである。また、L2_p(t)は、時点tにおけるParity2_Rに対応する軟判定受信デ−タであり、第2のインターリーバ処理部1058によるインターリーブ処理後に対応する軟判定受信デ−タとなるように読み出される。
第1の軟出力復号器1051は、受信デ−タ用メモリ部4から読み出した時点tにおける軟判定受信データL1_u(t)及びL1_p(t)(t=1、…、n+4)と、第1の外部情報用メモリ部1055から読み出した外部情報L1E_u(t)とを用いて復号処理を行い、その結果を外部情報L1EE_u(t)として出力する。なお、第1の外部情報用メモリ部1055の初期値は全て"0"である。
第1のインターリーバ処理部1052は、第1の軟出力復号器1051で導出された外部情報L1EE_u(t)のビット列を並び替え、その結果を外部情報L2E_u(j)として第2の外部情報用メモリ部1056へ格納する。
第2のインターリーバ処理部1058は、受信データ用メモリ部4から読み出した軟判定受信データL1_u(t)のビット列を並び替え、情報信号L2_u(t)として出力する。
第1の軟出力復号器1051で全てのシンボルの外部情報L1EE_u(t)が導出されると、次に第2の軟出力復号器1052が復号処理を開始する。
第2の軟出力復号器1053は、第1の軟出力復号器1051と同様に、第2のインターリーバ処理部1058から出力される、時点tにおける情報信号L2_u(t)(t=1、…、n+4)と、第2の外部情報用メモリ部1056から読み出した外部情報L2E_u(t)と、受信データ用メモリ部4から読み出した情報信号L2_p(t)とを用いて復号を行い、その結果を外部情報L2EE_u(t)として出力する。
デインターリーバ処理部1054は、第2の軟出力復号器1053で導出された外部情報L2EE_u(t)のビット列の並び順を元に戻し、その結果を外部情報L1E_u(j)として第1の外部情報用メモリ部1055へ格納する。ここまでの処理で1回目の復号処理が完了したことになる。以上説明した復号処理を複数回繰り返した後、第1の外部情報用メモリ部1055から順次読み出された外部情報L1E_u(t)を硬判定処理部1057で硬判定することで再生デ−タ列INF_Dを得ることができる。
次に、図10に示した第1の軟出力復号器1051及び第2の軟出力復号器1053の動作について説明する。
図11は図10に示したタ−ボ復号器が備える軟出力復号器の構成を示すブロック図である。
図11に示すように、第1の軟出力復号器1051及び第2の軟出力復号器1053は、Γ演算器130、外部情報演算器132、α演算器131、β演算器133及びβ累積メトリックメモリ134を備えている。なお、図11に示す構成が第1の軟出力復号器1051の場合は、図中の“*”を“1”とし、第2の軟出力復号器1053の場合は、図中の“*”を“2”とすればよい。
以下では、第1の軟出力復号器1051を例に軟出力復号器の動作を説明する。第2の軟出力復号器1053も第1の軟出力復号器1051と同様の処理を実行するため、ここではその説明を省略する。
なお、時点k−1までの累積メトリックα00_k−1、α01_k−1、α10_k−1、α11_k−1、及び時点nから時点kまでの累積メトリックβ00_k、β01_k、β10_k、β11_kは既に導出され、第1の外部情報用メモリ部1055には外部情報L1E_u(k)が既に格納されているものとする。
まず、第1の軟出力復号器1051は、Γ演算器130により受信デ−タ用メモリ部4から読み出したL1_u(k)及びL1_p(k)と、第1の外部情報用メモリ部1055から読み出したL1E_u(k)を用いて、時点kにおける枝メトリックΓ00_k、Γ01_k、Γ10_k、Γ11_kをそれぞれ求める。
具体的には、受信デ−タL1_u(k)、L1_p(k)が、図7に示したα演算用トレリス遷移図の遷移間での各出力値であると仮定したときの確からしさを数値化したものと、各遷移間の入力ビットと仮定したときの外部情報L1E_u(k)との確からしさを加算したものとなる。例えば、出力値が"00"(このときの入力ビットは"0")の時点kはΓ00#kと表している。α演算器131は、
α00_00_k=α00_k−1+Γ00_k
α00_11_k=α00_k−1+Γ11_k
α01_10_k=α01_k−1+Γ10_k
α01_01_k=α01_k−1+Γ01_k
α10_11_k=α10_k−1+Γ11_k
α10_00_k=α10_k−1+Γ00_k
α11_01_k=α11_k−1+Γ01_k
α11_10_k=α11_k−1+Γ10_k
を導出し、外部情報演算器132に出力するとともに、次のk+1時点におけるα演算のために、
α00_k←Max{α00_k−1+Γ00_k、α00_k−1+Γ11_k}
α01_k←Max{α01_k−1+Γ10_k、α01_k−1+Γ01_k}
α10_k←Max{α10_k−1+Γ11_k、α10_k−1+Γ00_k}
α11_k←Max{α11_k−1+Γ01_k、α11_k−1+Γ10_k}
の演算を実行する。ここで、a←Max[b、c]は、b、cのうち、尤度の高い方をaに格納することを示している。
β演算器133は、事前にα演算と同様な処理によりn時点から第1時点までのβ演算を実行し、全時点におけるβ00_t、β01_t、β10_t、β11_tをβ累積メトリックメモリ134へ格納しておく。
外部情報演算器132は、β累積メトリックメモリ134から所望のβ00_k、β01_k、β10_k、β11_kを読み出し、α演算器131の演算結果を用いて、以下に示す演算を実行する。
1.k時点においてシンボル“0”を通るパスの中から尤度が最も高い始点から終点までの累積メトリックを導出する。
L1_0_k←Max{α00_00_k+β00_k、α01_01_k+β11_k、α10_00_k+β01_k、α11_01_t+β10_k}
2.k時点においてシンボル“1”を通るパスの中から尤度が最も高い始点から終点までの累積メトリックを導出する。
L1_1_k←Max{α00_11_k+β01_k、α01_10_k+β10_k、α10_11_k+β11_k、α11_10_t+β11_k}
3.外部情報L1EE_u(k)を求める。
L1EE_u(k)=(L1_0#k−L1_1_k)−L1_u(k)−L1E_u(k)
導出したL1EE_u(k)は、第1のインターリーバ処理部1052によって処理され、その結果であるL2E_u(j)(j=1、…、n)が第2の外部情報用メモリ部1056に格納される。
上述したように、ターボ復号器では、Max−log−MAPアルゴリズムの処理を繰り返し実行するため、復号処理に時間を要し、高速なデ−タ伝送システムへ適用することに不向きであった。
そこで、ターボ復号を高速に処理するための手法が従来から検討され、例えば特許文献2には、軟出力復号器により外部情報L1EE_u(k)及びL1EE_u(k+1)を同時に導出することで処理速度を向上させる技術が記載されている。
すなわち、特許文献2では、軟出力復号器が有するα演算器により、時点kにおけるα00_00_k、α00_11_k、α01_10_k、α01_01_k、α10_11_k、α10_00_k、α11_01_k、α11_10_kを導出するだけでなく、時点k+1におけるα00_00_k+1、α00_11_k+1、α01_10_k+1、α01_01_k+1、α10_11_k+1、α10_00_k+1、α11_01_k+1、α11_10_k+1も同時に導出している。
そして、外部情報演算器は、β累積メトリックメモリ134から所望のβ00_k、β01_k、β10_k、β11_kと共に、β00_k+1、β01_k+1、β10_k+1、β11_k+1も同時に読み出している。
さらに、外部情報演算器は、
L1_0_k←Max{α00_00_k+β00_k、α01_01_k+β11_k、α10_00_k+β01_k、α11_01_t+β10_k}
L1_1_k←Max{α00_11_k+β01_k、α01_10_k+β10_k、α10_11_k+β11_k、α11_10#k+β11_k}
の演算と共に、
L1_0_K+1←Max{α00_00_k+1+β00_k+1、α01_01_k+1+β11_k+1、α10_00_k+1+β01_k+1、α11_01_k+1+β10_k+1}
L1_1_k+1←Max{α00_11_k+1+β01_k+1、α01_10_k+1+β10_k+1、α10_11_k+1+β11_k+1、α11_10_k+1+β11_k+1}
の演算を同時に実行することで、最終的にL1EE_u(k)及びL1EE_u(k+1)それぞれを導出している。
また、ターボ復号を高速に処理するための他の技術が特許文献3で提案されている。
特許文献3では、受信デ−タ用メモリ部4からL1_u(k)及びL1_p(k)と、L1_u(k+1)及びL1_p(k+1)とを同時に読み出し、2シンボル単位で復号することでターボ復号処理を高速に実行することが記載されている。
米国特許第5406570号明細書 米国特許出願公開2004/0044946号明細書 特開2004−222038号公報
しかしながら上記したような従来のターボ復号器のうち、特許文献2に記載されたターボ復号器では、軟出力復号器から出力される外部情報量が増大するため、外部情報用メモリとの伝送帯域の増加を抑制する目的で外部情報を圧縮してビット数を削減している。そのため、ビットエラーレートが悪化する問題がある。
一方、特許文献3に記載されたターボ復号器では、デインターリーブ処理によってL1E_u(k)及びL1E_u(k+1)を同時に読み出すことができるように、L2EE_u(j)及びL2EE_u(j+1)を外部情報用メモリ部へ同時に書き込むことが難しく、インターリーブ処理によってL2E_u(k)及びL2E_u(k+1)を同時に読み出すことができるように、L1EE_u(j)及びL1EE_u(j+1)を外部情報用メモリ部へ同時に書き込むことが難しいという問題がある。
そのため、外部情報用メモリ部に対する外部情報の書き込み処理及び読み出し処理が複雑になり、外部情報用メモリ部に対するアクセスに長い時間を要し、2シンボル単位で復号することによる処理の高速化の効果が低減してしまう。
本発明は上記したような従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものであり、複数シンボル毎に外部情報を導出する場合でも、ビットエラーレートが劣化することなく高速に復号できるターボ復号器及びそれを備えた通信システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明のターボ復号器は、mを2のべき乗としたとき、
復調後のデータが格納される受信用デ−タ用メモリ部からmシンボル単位で軟判定受信デ−タをそれぞれ読み出して復号処理を行うターボ復号器であって、
前記軟判定受信デ−タを複数シンボル単位で復号する2つの軟出力復号器と、
前記軟出力復号器から出力される外部情報をmシンボル単位毎に同時に書き込むためのm個の分割メモリ、及びインターリーブまたはデインターリーブにより前記外部情報の並び順が変わることで、同時に書き込むまたは同時に読み出す前記外部情報の組み合わせに、偶数番目と奇数番目の外部情報の個数が等しくない組み合わせが発生したとき、m/2個を越える偶数番目または奇数番目の外部情報を格納するために用いるm/2個の補助メモリを備えた2つの外部情報用メモリ部と、
を有し、
前記補助メモリに格納する外部情報の該当する前記分割メモリのアドレスに、前記補助メモリの引数アドレスが格納される構成である。
一方、本発明の通信システムは、送信対象のデータ列をターボ符号により符号化するターボ符号器、及び前記ターボ符号器から出力されたデータ列を変調する変調器を備えた送信装置と、
前記送信装置から伝送線路を介して受信したデータ列を復調する復調器、及び前記復調器で復調されたデータ列を復号する上記ターボ復号器を備えた受信装置と、
を有する。
上記のように構成されたターボ復号器及び通信システムでは、mシンボル単位の外部情報を同時に格納するために、2つの外部情報用メモリ部にそれぞれm個の分割メモリを有し、さらにm/2個の補助メモリを有することで、軟出力復号器と外部情報用メモリ部間の伝送帯域が増加する。
本発明によれば、mシンボル単位の外部情報を同時に格納するために、2つの外部情報用メモリ部にそれぞれm個の分割メモリを有し、さらにm/2個の補助メモリを有することで、軟出力復号器と外部情報用メモリ部間の伝送帯域が増加するため、mシンボル毎に外部情報を導出するターボ復号器でも、ビットエラーレートが劣化することなく高速に復号できる。
次に本発明について図面を参照して説明する。
図1は本発明のターボ復号器の一構成例を示すブロック図であり、図2は図1に示したタ−ボ復号器が備える外部情報用メモリ部の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本発明のターボ復号器5は、第1の軟出力復号器51、第2の軟出力復号器53、第1のインターリーバ処理部52、第2のインターリーバ処理部58、デインターリーバ処理部54、第1の外部情報用メモリ部55、第2の外部情報用メモリ部56及び硬判定処理部57を有する構成である。
本発明のターボ復号器5は、上記特許文献3と同様に、受信用デ−タ用メモリ部4から2シンボル単位で軟判定受信デ−タをそれぞれ読み出して復号処理を行う。すなわち、{(L1_u(t)、L1_u(t+1))、(L1_p(t)、L1_p(t+1))}、または{(L2_u(t)、L2_u(t+1))、(L2_p(t)、L2_p(t+1))}の組み合わせで軟判定受信デ−タを取得して復号処理を行う。
ここで、L1_u(t)は時点tにおけるINF_Rに対応する軟判定受信デ−タであり、L1_u(t+1)は時点t+1におけるINF_Rに対応する軟判定受信デ−タである。L1_p(t)は時点tにおけるParity1_Rに対応する軟判定受信デ−タであり、L1_p(t+1)は時点t+1におけるParity1_Rに対応する軟判定受信デ−タである。また、L2_p(t)は時点tにおけるParity2_Rに対応する軟判定受信デ−タであり、L2_p(t+1)は時点t+1におけるParity2_Rに対応する軟判定受信デ−タである。L2_p(t)及びL2_p(t+1)は、第2のインターリーバ処理部58によるインターリーブ処理後に対応する軟判定受信デ−タとなるように受信データ用メモリ部4から読み出される。
第1の軟出力復号器51は、受信デ−タ用メモリ部4から読み出した2シンボル分の軟判定データL1_u(t)、L1_u(t+1)、L1_p(t)及びL1_p(t+1)(t=1、…、n+4)と、第1の外部情報用メモリ部55から読み出した外部情報L1E_u(t)及びL1E_u(t+1)とを用いて復号を行い、その結果を外部情報L1EE_u(t)及びL1EE_u(t+1)として出力する。なお、第1の外部情報用メモリ部55の初期値は全て"0"である。
第1のインターリーバ処理部52は、第1の軟出力復号器51で導出された外部情報L1EE_u(t)及びL1EE_u(t+1)のビット列を並び替え、その結果を外部情報L2E_u(j)及びL2E_u(j+1)として第2の外部情報用メモリ部56へ格納する。
第2のインターリーバ処理部58は、受信データ用メモリ部4から読み出した軟判定受信データL1_u(t)及びL1_u(t+1)のビット列を並び替え、情報信号L2_u(t)及びL2_u(t+1)として出力する。
第1の軟出力復号器51で全てのシンボルの外部情報L1EE_u(t)及びL1EE_u(t+1)が導出されると、次に第2の軟出力復号器53が復号処理を開始する。
第2の軟出力復号器53は、2シンボル分の軟判定データL2_u(t)、L2_u(t+1)、L1_p(t)及びL1_p(t+1)(t=1、…、n+4)と、第2の外部情報用メモリ部56から読み出した外部情報L2E_u(t)、L2E_u(t+1)と、受信データ用メモリ部4から読み出した情報信号L2_p(t)及びL2_p(t+1)とを用いて復号処理を実行し、その復号結果を外部情報L2EE_u(t)及びL2EE_u(t+1)として出力する。
デインターリーバ処理部54は、第2の軟出力復号器53で導出された外部情報L2EE_u(t)、L2EE_u(t+1)のビット列の並び順を元に戻し、その結果を外部情報L1E_u(j)、L1E_u(j+1)として第1の外部情報用メモリ部55へ格納する。ここまでの処理で1回目の復号処理が完了したことになる。以上説明した復号処理を複数回繰り返した後、第1の外部情報用メモリ部55から順次読み出された外部情報L1E_u(t)を硬判定処理部57で硬判定することで再生デ−タ列INF_Dが得られる。
ところで、本発明のターボ復号器5では、上述したように受信用デ−タ用メモリ部4から2シンボル単位で軟判定受信デ−タをそれぞれ読み出して復号処理を行うため、デインターリーブ処理によってL1E_u(k)及びL1E_u(k+1)を同時に読み出すことができるように、L2EE_u(j)及びL2EE_u(j+1)を外部情報用メモリ部へ同時に書き込むことが難しく、インターリーブ処理によってL2E_u(k)及びL2E_u(k+1)を同時に読み出すことができるように、L1EE_u(j)及びL1EE_u(j+1)を外部情報用メモリ部へ同時に書き込むことが難しいという問題がある。
そこで、本発明のターボ復号器では、第1の軟出力復号器51及び第2の軟出力復号器53から2シンボル単位で出力される外部情報をそれぞれ第1の外部情報用メモリ部55及び第2の外部情報用メモリ部56に同時に格納するために、第1の外部情報用メモリ部55及び第2の外部情報用メモリ部56それぞれn/2ワードのメモリ領域を持つ2つの分割メモリ551、552を備える。但し、インターリーバ及びデインターリーバ処理によりデータ列の並び順が変更されるため、第1の外部情報用メモリ部55及び第2の外部情報用メモリ部56にそれぞれ2つの分割メモリを備えるだけでは、2シンボル分の外部情報を同時に書き込み/読み込むことができない場合がある。そのため、本発明では、図2に示すように、第1の外部情報用メモリ部55及び第2の外部情報用メモリ部56に、n/2ワードのメモリ領域をもつ補助メモリ553をさらに備える構成とする。なお、図2に示す構成が第1の外部情報用メモリ部55の場合は、図中の"*"を"1"とし、第2の外部情報用メモリ部56の場合は、図中の"*"を"2"とすればよい。
図2において、例えば、デインターリーブまたはインターリーブ処理後の偶数番目(2k)の外部情報を分割メモリ551のアドレスk番地に格納し、奇数番目(2k+1)の外部情報を分割メモリ552のアドレスk番地に格納する例を考える。ここで、格納する2つの外部情報が(偶数番目、偶数番目)または(奇数番目、奇数番目)となった場合、分割メモリ551と分割メモリ552に同時に書き込むことはできない。このような場合、本発明では、デインターリーブまたはインターリーブ処理前の並び順に対して後順の外部情報を(偶数番目、偶数番目)または(奇数番目、奇数番目)の順に補助メモリ553のアドレスの0番地から順に格納し、残りの外部情報は分割メモリ551または分割メモリ552の該当するアドレスに格納する。
ここで、分割メモリ551と分割メモリ552のアドレスk番地から外部情報を同時に読み出すとき、(偶数番目、偶数番目)または(奇数番目、奇数番目)の組で外部情報を読み出す場合は、外部情報が書き込まれていない。
そこで、予めターボ復号を開始する前に、この外部情報が書き込まれていないアドレスに、本来書き込まれるべき外部情報が補助メモリ553のどのアドレスに書き込まれているかを示す情報を格納する。例えば、インターリーブ処理(n=10)によって外部情報の並びが、
インターリーブ前→インターリーブ後
0→4
1→7
2→6
3→1
4→3
5→9
6→8
7→5
8→2
9→0
に変更された場合、4番目、5番目の外部情報がインターリーブによって3番目、9番目((奇数番目、奇数番目)の組)へ移行し、8番目、9番目の外部情報がインターリーブ後に2番目、0番目((偶数番目、偶数番目)の組)へ移行している。
この場合、インターリーブ前の5番目の外部情報は、補助メモリ553のアドレス0番地へ書き込まれているため、ターボ復号を開始する前に分割メモリ552のアドレス4番地(9=2×4+1)に"0"(補助メモリ553のアドレス0番地を指す)を書き込む。
また、インターリーブ前の9番目の外部情報は、補助メモリ553の1番地に書き込まれているため、ターボ復号を開始する前に分割メモリ551のアドレス0番地(0=2×0)に"1"(補助メモリ553のアドレス1番地)を書き込む。さらに、分割メモリ551、分割メモリ552には、予め外部情報の書き込みを表すビットを付加しておき(書き込み「未」のときは"1")、分割メモリ551のアドレス0番地、分割メモリ552のアドレス4番地に、このビットを"1"に設定する。
したがって、分割メモリ551と分割メモリ552のアドレス0番地から外部情報を同時に読み出す場合は、分割メモリ551のアドレス0番地には外部情報の書き込みを表すビットが“1”になっているため、分割メモリ551のアドレス0番地に格納されている値“1”を引数にして、補助メモリ553のアドレス1番地から外部情報を読み出し、インターリーブ後の0番地、1番地の外部情報を同時に読み出す。
次に、分割メモリ551及び分割メモリ552のアドレス1番地に格納された外部情報を読み出す場合は、外部情報書き込みを表すビットが“0”であるため、分割メモリ551と分割メモリ552からそのままインターリーブ後の2番目、3番目の外部情報を同時に読み出せばよい。
以上は、インターリーブ後の外部情報に関して、第1の外部情報用メモリ部56の書き込み読み出しに関して説明したが、第2の外部情報用メモリ部56についてもターボ復号開始前に同様な処理を行えばよい。
このように、本発明のターボ復号器では、2シンボル単位の外部情報を同時に格納するために第1外部情報用メモリ部55及び第2の外部情報用メモリ部56にそれぞれ2つの分割メモリ551、552を有し、さらに補助メモリ553を有することで、各軟出力復号器と外部情報用メモリ部間の伝送帯域が増加するため、本発明のように2シンボル毎に外部情報を導出するターボ復号器でも、ビットエラーレートが劣化することなく高速に復号できる。
次に、図1に示した第1の軟出力復号器51及び第2の軟出力復号器53の動作について説明する。
図3は図1に示したタ−ボ復号器が備える軟出力復号器の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、第1の軟出力復号器51及び第2の軟出力復号器53は、Γ演算器30、外部情報演算器32、α演算器31、β演算器33及びβ累積メトリックメモリ34をそれぞれ備えている。なお、図3に示す構成が第1の軟出力復号器51の場合は、図中の“*”を“1”とし、第2の軟出力復号器53の場合は、図中の“*”を“2”とすればよい。
以下では、第1の軟出力復号器51を例にして軟出力復号器の動作を説明する。第2の軟出力復号器53も第1の軟出力復号器51と同様の処理を実行するため、ここではその説明を省略する。
なお、時点k−1までの累積メトリックα00_k−1、α01_k−1、α10_k−1、α11_k−1、時点nから時点k+1までの累積メトリックβ00_k+1、β01_k+1、β10_k+1、β11_k+1、並びに時点nから時点kまでの累積メトリックβ00_k、β01_k、β10_k、β11_kは既に導出され、第1の外部情報用メモリ部55には外部情報L1E_u(k)及びL1E_u(k+1)が既に格納されているものとする。
まず、第1の軟出力復号器51は、Γ演算器30により、受信デ−タ用メモリ部4から読み出したL1_u(k)、L1_u(k+1)、L1_p(k)、L1_p(k+1)と第1の外部情報用メモリ部55から読み出したL1E_u(k)、L1E_u(k+1)とを用いて、時点k及び時点k+1における枝メトリックΓ00_k、Γ01_k、Γ10_k、Γ11_kとΓ00_k+1、Γ01_k+1、Γ10_k+1、Γ11_k+1とをそれぞれ求める。
具体的には、受信デ−タL1_u(k)、L1_p(k)が、図7に示したα演算用トレリス遷移図の遷移間での各出力値であったと仮定したときの確からしさを数値化したものと、各遷移間の入力ビットと仮定したときの外部情報L1E_u(k)との確からしさを加算したものとなる。
α演算器31は、
α00_00_k=α00_k−1+Γ00_k
α00_11_k=α00_k−1+Γ11_k
α01_10_k=α01_k−1+Γ10_k
α01_01_k=α01_k−1+Γ01_k
α10_11_k=α10_k−1+Γ11_k
α10_00_k=α10_k−1+Γ00_k
α11_01_k=α11_k−1+Γ01_k
α11_10_k=α11_k−1+Γ10_k
を導出して外部情報演算器32に出力すると共に、k+1時点におけるα演算のために、
α00_k←Max{α00_k−1+Γ00_k、α00_k−1+Γ11_k}
α01_k←Max{α01_k−1+Γ10_k、α01_k−1+Γ01_k}
α10_k←Max{α10_k−1+Γ11_k、α10_k−1+Γ00_k}
α11_k←Max{α11_k−1+Γ01_k、α11_k−1+Γ10_k}
の演算を実行する。
また、
α00_00_k+1=α00_k+Γ00_k+1
α00_11_k+1=α00_k+Γ11_k+1
α01_10_k+1=α01_k+Γ10_k+1
α01_01_k+1=α01_k+Γ01_k+1
α10_11_k+1=α10_k+Γ11_k+1
α10_00_k+1=α10_k+Γ00_k+1
α11_01_k+1=α11_k+Γ01_k+1
α11_10_k+1=α11_k+Γ10_k+1
を導出して外部情報演算器32に出力すると共に、k+2時点でのα演算のために、
α00_k+1←Max{α00_k+Γ00_k+1、α00_k+Γ11_k+1}
α01_k+1←Max{α01_k+Γ10_k+1、α01_k+Γ01_k+1}
α10_k+1←Max{α10_k+Γ11_k+1、α10_k+Γ00_k+1}
α11_k+1←Max{α11_k+Γ01_k+1、α11_k+Γ10_k+1}
の演算を実行する。
β演算器33は、事前にα演算と同様の処理によりn時点から1時点までのβ演算を実行し、全時点のβ00_t、β01_t、β10_t、β11_t、β00_t+1、β01_t+1、β10_t+1、β11_t+1をβ累積メトリックメモリ34へ格納しておく。
外部情報演算器32は、β累積メトリックメモリ34から所望のβ00_k、β01_k、β10_k、β11_kと共に、β00_k+1、β01_k+1、β10_k+1、β11_k+1を同時に読み出し、α演算器31の演算結果を用いて、以下に示す演算を実行する。
1−1.k時点においてシンボル"0"を通るパスの中から尤度が最も高い始点から終点までの累積メトリックを導出する。
L1_0_k←Max{α00_00_k+β00_k、α01_01_k+β11_k、α10_00_k+β01_k、α11_01_t+β10_k}
2−1.k時点においてシンボル"1"を通るパスの中から尤度が最も高い始点から終点までの累積メトリックを導出する。
L1_1_k←Max{α00_11_k+β01_k、α01_10_k+β10_k、α10_11_k+β11_k、α11_10_t+β11_k}
3−1.外部情報L1EE_u(k)を求める。
L1EE_u(k)=(L1_0_k−L1_1_k)−L1_u(k)−L1E_u(k)
同様に、
1−2.k+1時点においてシンボル"0"を通るパスの中から尤度が最も高い始点から終点までの累積メトリックを導出する。
L1_0_k+1←Max{α00_00_k+1+β00_k+1、α01_01_k+1+β11_k+1、α10_00_k+1+β01_k+1、α11_01_k+1+β10_k+1}
2−2.k+1時点においてシンボル"1"を通るパスの中から尤度が最も高い始点から終点までの累積メトリックを導出する。
L1_1_k+1←Max{α00_11_k+1+β01_k+1、α01_10_k+1+β10_k+1、α10_11_k+1+β11_k+1、α11_10_k+1+β11_k+1}
3−2.外部情報L1EE_u(k+1)を求める。
L1EE_u(k+1)=(L2_0_k+1−L2_1_k+1)−L1_u(k+1)−L1E_u(k+1)
導出したL1EE_u(k)及びL1EE_u(k+1)は、第1のインターリーバ処理部52によって処理され、その結果であるL2E_u(j)及びL2E_u(j+1)(j=1、…、n)が第2の外部情報用メモリ部56に格納される。
なお、上記説明では、第1の外部情報用メモリ部55及び第2の外部情報用メモリ部56から外部情報を2シンボル毎に読み出す例を示したが、第1の外部情報用メモリ部55及び第2の外部情報用メモリ部56から外部情報をmシンボル(mは2のべき乗)毎に読み出す構成も可能である。その場合、第1の外部情報用メモリ部55及び第2の外部情報用メモリ部56が備える分割メモリの数をm、分割メモリのサイズをn/m、補助メモリの数をm/2、補助メモリのメモリサイズをn/mとすればよい。
例えば、m=4の場合、第1の外部情報用メモリ部55及び第2の外部情報用メモリ部56にそれぞれ4つの分割メモリを備え、4つの分割メモリのうち、2つの分割メモリにインターリーブ(デインターリーブ)後の偶数番目の外部情報を格納し、残り2つの分割メモリにインターリーブ(デインターリーブ)後の奇数番目の外部情報を格納する。
また、2つの補助メモリには、読み出す/書き込む外部情報が(偶数番目、偶数番目、偶数番目、偶数番目)、(奇数番目、偶数番目、偶数番目、偶数番目)、(奇数番目、奇数番目、奇数番目、偶数番目)、(奇数番目、奇数番目、奇数番目、奇数番目)の各組み合わせのいずれかになったときに、4つの分割メモリに同時に書き込むことができない外部情報を格納する。そして、上述したm=2の場合と同様に、ターボ復号開始前に分割メモリに書き込むことができない外部情報の該当するアドレスに補助メモリの引数アドレスを格納する。
このような構成にすると、各軟出力復号器と外部情報用メモリ部間の伝送帯域がより増加するため、ビットエラーレートが劣化することなくターボ復号処理をさらに高速に実行できる。
本発明のターボ復号器の一構成例を示すブロック図である。 図1に示したタ−ボ復号器が備える外部情報用メモリ部の構成を示すブロック図である。 図1に示したタ−ボ復号器が備える軟出力復号器の構成を示すブロック図である。 タ−ボ符号を用いる通信システムの一構成例を示すブロック図である。 図4に示したターボ符号器の一構成例を示すブロック図である。 図5に示したターボ符号器による符号化前のデ−タ列と符号化後のデ−タ列を示す模式図である。 図5に示したターボ符号器のα演算処理を示すトレリス遷移図である。 図5に示したターボ符号器のβ演算処理を示すトレリス遷移図である。 図5に示したターボ符号器による処理結果を示す、t=k、t=k+1時刻のシンボル選択時に尤度が最大となるパスを示すトレリス線図である。 従来のターボ復号器の構成を示すブロック図である。 図10に示したタ−ボ復号器が備える軟出力復号器の構成を示すブロック図である。
符号の説明
4 受信データ用メモリ部
5 ターボ復号器
30 Γ演算器
31 α演算器
32 外部情報演算器
33 β演算器
34 β累積メトリックメモリ
51 第1の軟出力復号器
52 第1のインターリーバ処理部
53 第2の軟出力復号器
54 デインターリーバ処理部
55 第1の外部情報用メモリ部
56 第2の外部情報用メモリ部
57 硬判定処理部
58 第2のインターリーバ処理部
551、552 分割メモリ
553 補助メモリ

Claims (3)

  1. mを2のべき乗としたとき、
    復調後のデータが格納される受信用デ−タ用メモリ部からmシンボル単位で軟判定受信デ−タをそれぞれ読み出して復号処理を行うターボ復号器であって、
    前記軟判定受信デ−タを複数シンボル単位で復号する2つの軟出力復号器と、
    前記軟出力復号器から出力される外部情報をmシンボル単位毎に同時に書き込むためのm個の分割メモリ、及びインターリーブまたはデインターリーブにより前記外部情報の並び順が変わることで、同時に書き込むまたは同時に読み出す前記外部情報の組み合わせに、偶数番目と奇数番目の外部情報の個数が等しくない組み合わせが発生したとき、m/2個を越える偶数番目または奇数番目の外部情報を格納するために用いるm/2個の補助メモリを備えた2つの外部情報用メモリ部と、
    を有し、
    前記補助メモリに格納する外部情報の該当する前記分割メモリのアドレスに、前記補助メモリの引数アドレスが格納されるターボ復号器。
  2. m=2である請求項1記載のターボ復号器。
  3. 送信対象のデータ列をターボ符号により符号化するターボ符号器、及び前記ターボ符号器から出力されたデータ列を変調する変調器を備えた送信装置と、
    前記送信装置から伝送線路を介して受信したデータ列を復調する復調器、及び前記復調器で復調されたデータ列を復号する請求項1または2記載のターボ復号器を備えた受信装置と、
    を有する通信システム。
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