JP3262219B2 - 無線通信装置及びその同期引き込み方法 - Google Patents

無線通信装置及びその同期引き込み方法

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JP3262219B2
JP3262219B2 JP14542898A JP14542898A JP3262219B2 JP 3262219 B2 JP3262219 B2 JP 3262219B2 JP 14542898 A JP14542898 A JP 14542898A JP 14542898 A JP14542898 A JP 14542898A JP 3262219 B2 JP3262219 B2 JP 3262219B2
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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信装置及び
そのビット同期引き込み方法(位相追従方法)、特に、
無線選択呼び出し受信装置及びそのビット同期引き込み
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図12に従来の無線通信装置の一例を示
す。この無線通信装置は無線選択呼び出し受信装置10
0として構成されている。無線選択呼び出し受信装置1
00は、無線信号を受信するアンテナ101と、アンテ
ナ101から無線信号を受信する受信回路102と、受
信回路102から送られてきた信号をデコードするデコ
ーダ103と、からなる。
【0003】アンテナ101が受信した無線信号は受信
装置102により復調され、復調出力信号105として
デコーダ103に送られる。
【0004】デコーダ103は、データ取り込みクロッ
クを発生するクロック発生回路106と、データ取り込
みクロックの位相を補正する位相差補正回路107と、
クロック発生回路106からデータ取り込みクロックを
受信し、このデータ取り込みクロックに従って、受信回
路102から復調出力信号105を受信するデータ取り
込み回路108と、取り込んだデータを格納するデータ
格納メモリ109と、を備えている。
【0005】無線選択呼び出し受信装置においては、デ
ータ取り込み回路が適切なタイミングで受信信号を受信
することができるように、受信信号とデータ取り込みク
ロックとの間で位相同期制御が行われる。図12に示し
た従来の無線通信装置においては、この位相同期制御
は、受信信号(すなわち、復調出力信号105)とデー
タ取り込みクロックとの間の位相差に関係なく、データ
取り込みクロックの位相を一定の補正量で補正すること
により、行われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この方法によれば、受
信信号とデータ取り込みクロックとの間の位相差が一定
の補正量よりも大きい場合には効果を奏するが、受信信
号とデータ取り込みクロックとの間の位相差が、設定さ
れた補正量よりも小さくなった場合であっても、補正量
は一定値のままであるので、位相同期の精度は低下す
る。
【0007】補正量を最初から小さい値に設定しておけ
ば、この問題をある程度解決することはできるが、逆
に、位相追従度が悪くなるという新たな問題を生じてし
まう。
【0008】本発明は、このような従来の無線通信装置
の問題点に鑑みてなされたものであり、受信信号とデー
タ取り込みクロックとの間の位相同期制御の精度の向上
と位相追従度の向上を両立させることができる無線通信
装置及びその同期引き込み方法を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
【0010】この目的を達成するため、本発明のうち、
請求項1は、データ取り込みクロックに従って無線信号
を受信する無線通信装置において、受信した無線信号と
データ取り込みクロックとの間の位相差に応じて、デー
タ取り込みクロックの位相補正量を変化させる位相差補
正回路を備えていることを特徴とする無線通信装置を提
供する。
【0011】請求項1に係る無線通信装置によれば、デ
ータ取り込みクロックの位相は、従来の無線通信装置の
ように、常に一定の補正量で補正されることはなく、無
線信号とデータ取り込みクロックとの間の位相差に応じ
て補正量が適切な値に変えられる。このため、無線信号
の受信精度を高めることができる。また、最大補正量制
御回路によって、位相補正量の最大値である最大位相補
正量を設定することができ、この最大位相補正量の範囲
内においてデータ取り込みクロックの位相の補正量を決
定することができる。補正量の最大範囲を限定すること
によって、受信精度を所望の範囲に調節することができ
る。
【0012】また、請求項1に記載されているように、
位相差補正回路は、位相差が最大補正量制御回路により
設定された最大位相補正量よりも大きい場合には、最大
位相補正量に相当する量の補正を行い、位相差が最大補
正量制御回路により設定された最大位相補正量よりも小
さい場合には、該位相差に相当する量の補正を行うよう
に設定される。
【0013】このような位相差補正回路の機能により、
一回の補正時に極度に大きな補正が行われることを防ぐ
ことができる。
【0014】請求項2に記載されているように、最大補
正量制御回路が設定する最大位相補正量は変更すること
ができる請求項3又は4に記載されているように、本無
線通信装置には、データ取り込みクロックを発生させる
ためのパルス信号を供給する発振器を設けることができ
る。この発振器は固定周波数の発振器であることが好ま
しく、この発振器を用いる場合には、その発振器のパル
ス数を用いることが好ましい。例えば、最大位相補正量
及び位相差は、該発振器が発するパルス信号の数に換算
された値として検出することができる。
【0015】このように、最大位相補正量及び位相差を
パルス数の換算値で表すことにより、パルス数を基準と
して位相同期制御を行うことができるようになり、位相
同期制御が行いやすくなる。
【0016】請求項5に記載されているように、位相差
補正回路は、位相差と最大位相補正量とを比較する比較
器と、この比較器による比較結果に従って、位相差と最
大位相補正量のうちの小さい方の値を選択し、その値を
位相補正量とする選択器と、から構成することができ
る。
【0017】このような構成により、請求項1に記載し
たような位相差補正回路の機能を達成することができ
る。なお、この構成は位相差補正回路の構成の一例にす
ぎず、他の構成を用いることもできる。
【0018】最大補正量制御回路は、請求項6に記載さ
れているように、例えば、それぞれ大きさが異なる複数
の補正量を格納する格納手段と、これら複数の補正量の
何れか一つを選択する選択手段と、から構成することが
できる。
【0019】このように、最大補正量制御回路は、複数
の補正量を有することによって、例えば、請求項7に記
載されているように、無線信号の受信開始直後において
は、第一の補正量を選択し、無線信号内の同期信号が検
出された後は、第一の補正量よりも小さい第二の補正量
を選択する補正量制御を実行することができる。
【0020】通常、受信開始直後においては、受信信号
とデータ取り込みクロックとの間の位相は大きくずれて
いると考えられるため、大きな補正量(第一の補正量)
を選択し、同期信号検出後は、小さな補正量(第二の補
正量)を選択することが好ましい。
【0021】また、請求項8に記載されているように、
最大補正量制御回路には、位相差検出回路が検出した位
相差と、複数の補正量のうち最も大きい第一の補正量
と、を入力しておくことができる。これによって、最大
補正量制御回路は、第一の補正量を選択している場合で
あっても、位相差が第一の補正量よりも小さくなった場
合には、データ取り込みクロックの位相の補正量を第一
の補正量よりも小さい第三の補正量に切り替えるように
することができる。
【0022】この場合、請求項9に記載されているよう
に、データ取り込みクロックの位相は同期信号の受信完
了まで第三の補正量により補正されるものであることが
好ましい。
【0023】すなわち、同期信号の受信完了までは第三
の補正量を用い、同期信号の受信完了後においては、例
えば、第三の補正量よりも小さい他の補正量(例えば、
請求項7に記載した第二の補正量)を用いることが好ま
しい。このように、位相差の大きさに合わせて補正量を
段階的に小さくすることにより、位相制御の精度を上げ
ることができる。
【0024】この場合、請求項10に記載されているよ
うに、第三の補正量は第一の補正量の次に小さい補正量
であることが望ましい。
【0025】同期信号を受信する前の段階では、ノイズ
によって、偶発的に位相が同期される可能性が残るた
め、位相補正量を第一の補正量の次に小さい補正量であ
る第三の補正量に切り替えることにより、偶発的に位相
が同期されるおそれを回避することができる。
【0026】上述の本発明に係る無線通信装置はどのよ
うな形式のものにも適用することができる。請求項11
に記載されているように、本発明に係る無線通信装置は
無線選択呼び出し受信装置として構成することが好まし
い。
【0027】請求項12は、無線信号を受信し、該無線
信号に応じた受信信号を出力する受信回路と、データ取
り込みクロックを発生するクロック発生回路と、該デー
タ取り込みクロックに従って受信信号を取り込むデータ
取り込み回路と、を備える無線通信装置において、受信
信号とデータ取り込みクロックとの間の位相差を検出す
る位相差検出回路と、該位相差検出回路により検出され
た位相差に応じてデータ取り込みクロックの位相補正量
を変化させる位相差補正回路と、位相補正量の最大値で
ある最大位相補正量を設定する最大補正量制御回路と、
を備えていることを特徴とする無線通信装置を提供す
る。
【0028】この無線通信装置によれば、位相差に応じ
た位相補正量の調節と、最大補正量の制御を同時に行う
ことができ、無線信号の受信精度を高めることができる
とともに、位相追従の速度を向上させた同期引き込み
(位相追従)を行うことが可能になる。
【0029】さらに請求項12に記載されているよう
に、本無線通信装置は、クロック発生回路にパルス信号
を供給する発振器と、パルス信号を分周する分周器と、
をさらに備え、位相差補正回路は、位相差が最大補正量
制御回路により設定された最大位相補正量よりも大きい
場合には、最大位相補正量に相当する量の補正を行い、
位相差が最大補正量制御回路により設定された最大位相
補正量よりも小さい場合には、該位相差に相当する量の
補正を行うものであることを特徴とする
【0030】請求項17に記載されているように、位相
差検出回路は、位相差として、受信信号の変化点とデー
タ取り込みクロックの立ち上がりエッジとの間の位相差
を検出するものであることが好ましい。
【0031】請求項18に記載されているように、パル
ス信号を分周する分周器を設ける場合には、位相差補正
回路は、パルス信号の分周数を1回だけ変えることによ
り、データ取り込みクロックの位相補正を行うようにす
ることができる。
【0032】請求項19に記載されているように、位相
差補正回路は、受信信号の変化点とデータ取り込みクロ
ックの立ち上がりエッジとを同期させ、かつ、データ取
り込み回路がデータ取り込みクロックの立ち下がりエッ
ジにおいて受信信号を取り込むように、データ取り込み
クロックの位相を補正するものであることが好ましい。
【0033】位相差補正回路のこのような機能によっ
て、受信信号の復調波形(後述するように、正弦波を描
いている)のシンボルの中心(EYEが最も開いた箇
所)において受信信号を取り込むことができ、ひいて
は、受信精度を高めることができる。
【0034】請求項20に記載されているように、最大
補正量制御回路は、受信信号内の同期信号を検出する同
期信号検出回路と、それぞれ大きさが異なる複数の補正
量を格納する格納手段と、複数の補正量の中からデータ
取り込みクロックの位相補正量を決定する補正量制御回
路と、を備えるものとすることができる。
【0035】この場合、請求項21に記載されているよ
うに、補正量制御回路は、受信信号の受信開始直後にお
いては、第一の補正量を選択し、同期信号検出回路が同
期信号を検出した後は、第一の補正量よりも小さい第二
の補正量を選択するように構成することができる。
【0036】受信開始直後においては、受信信号とデー
タ取り込みクロックとの間の位相は大きくずれているこ
とが多いため、大きな補正量(第一の補正量)を選択
し、同期信号検出後に、小さな補正量(第二の補正量)
を選択すればよい。
【0037】請求項22に記載されているように、補正
量制御回路は、第二の補正量を選択した後に、一時的に
第一の補正量を選択するようにすることができる。
【0038】信号方式によっては、シンボルレートが途
中で入れ替わり、その時点で位相がずれることがあるの
で、そのような場合には、一時的に大きな補正量を再び
選択するようにしておくことが好ましい。
【0039】請求項27は、データ取り込みクロックに
従って無線信号を受信する第一の過程と、受信した無線
信号とデータ取り込みクロックとの間の位相差に応じ
て、データ取り込みクロックの位相の補正量を変化させ
る第二の過程と、を備える無線通信装置の同期引き込み
方法を提供する。
【0040】本同期引き込み方法によれば、データ取り
込みクロックの位相は、従来の無線通信装置のように、
常に一定の補正量で補正されることはなく、無線信号と
データ取り込みクロックとの間の位相差に応じて補正量
が適切な値に変えられる。このため、無線信号の受信精
度を高めることができる。
【0041】本同期引き込み方法は、さらに、位相補正
量の最大値である最大位相補正量を設定する第三の過程
をさらに備えることができる。この場合、第二の過程に
おいては、最大位相補正量の範囲内においてデータ取り
込みクロックの位相の補正が行われる。
【0042】第二の過程においては、位相差が最大位相
補正量よりも大きい場合には、最大位相補正量に相当す
る量の補正が行われ、位相差が最大位相補正量よりも小
さい場合には、該位相差に相当する量の補正が行われ
る。
【0043】さらに、請求項28に記載されているよう
に、最大位相補正量を変更する第四の過程をさらに設け
ることができる。
【0044】また、請求項29に記載されているよう
に、それぞれ大きさが異なる複数の補正量を予め用意し
ておき、第二の過程においては、これら複数の補正量の
何れか一つの補正量を選択し、その補正量をもってデー
タ取り込みクロックの位相を補正するようにすることも
できる。 例えば、第二の過程においては、無線信号の
受信開始直後においては、第一の補正量が選択され、無
線信号内の同期信号が検出された後は、第一の補正量よ
りも小さい第二の補正量が選択されるようにすることが
できる。
【0045】さらに、請求項31に記載されているよう
に、第二の過程において、第一の補正量が選択されてい
る場合であっても、位相差が第一の補正量よりも小さく
なった場合には、データ取り込みクロックの位相の補正
量を第一の補正量よりも小さい補正量に切り替えること
ができる。
【0046】この場合、請求項32に記載されているよ
うに、データ取り込みクロックの位相の補正量が第一の
補正量よりも小さい補正量に切り替えられる際には、デ
ータ取り込みクロックの位相の補正量は第一の補正量の
次に小さい第三の補正量に切り替えられることが好まし
い。
【0047】データ取り込みクロックの位相の補正量を
第三の補正量に切り替える場合には、請求項33に記載
されているように、データ取り込みクロックの位相は同
期信号の受信完了まで第三の補正量により補正されるよ
うにすることが好ましい。
【0048】請求項34は、無線信号を受信し、該無線
信号に応じた受信信号を出力する第一の過程と、データ
取り込みクロックを発生する第二の過程と、受信信号と
データ取り込みクロックとの間の位相差を検出する第三
の過程と、位相補正量の最大値である最大位相補正量を
設定する第四の過程と、位相差に応じてデータ取り込み
クロックの位相の補正量を変化させる第五の過程と、該
データ取り込みクロックに従って受信信号を取り込む第
六の過程と、を備える線選択呼び出し受信装置の同期引
き込み方法を提供する。
【0049】本同期引き込み方法によれば、位相差に応
じた位相補正量の調節と、最大位相補正量の制御を同時
に行うことができ、無線信号の受信精度を高めることが
できるとともに、位相追従の速度を向上させた同期引き
込み(位相追従)を行うことが可能である。
【0050】また請求項34に記載されているように、
第五の過程は、例えば、位相差と最大位相補正量とを比
較する過程と、その比較結果に従って、位相差と最大位
相補正量のうちの小さい値を選択し、それを位相補正量
とする過程と、から構成することができる。
【0051】第三の過程においては、例えば、受信信号
の変化点とデータ取り込みクロックの立ち上がりエッジ
との間の位相差が検出される。
【0052】請求項36に記載されているように、第五
の過程においては、例えば、受信信号の変化点とデータ
取り込みクロックの立ち上がりエッジとを同期させ、か
つ、受信信号がデータ取り込みクロックの立ち下がりエ
ッジにおいて取り込まれるように、データ取り込みクロ
ックの位相補正が行われる。
【0053】第五の過程においては、受信信号の受信開
始直後においては、第一の補正量が選択され、受信信号
内の同期信号が検出された後は、第一の補正量よりも小
さい第二の補正量が選択されるようにすることができ
る。
【0054】この場合、第五の過程において、第二の補
正量が選択された後に、一時的に第一の補正量を選択す
るようにしてもよい。
【0055】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る無線通信装
置の第一の実施形態のブロック図である。本実施形態に
係る無線通信装置は無線選択呼び出し受信装置として構
成されている。
【0056】第一の実施形態に係る無線通信装置は、無
線信号を受信するアンテナ1と、アンテナ1から無線信
号を受信する受信回路2と、受信回路2が発する出力信
号をデコードするデコーダ6と、からなる。
【0057】受信回路2はIF検波回路(図1では図示
せず。図2参照。)を備えており、受信回路2がアンテ
ナ1から受信した無線信号は、IF検波回路によって、
復調出力4とコンパレータ出力5に変換され、それぞれ
デコーダ6に出力される。
【0058】図2にIF検波回路3の一例を示す。アン
テナ1において受信された無線信号は、ミキサ40によ
り周波数変換され、次いで、ディスクリミネータ41に
より電圧信号に変換される。さらに、ロウパスフィルタ
42により高調波成分が取り除かれる。この結果として
得られる出力信号が復調出力4である。さらに、このよ
うにして得られた復調出力4の振幅の中間電圧を基準電
圧として、復調出力4をコンパレータ43でコンパレー
トすることにより得られた信号がコンパレータ出力5で
ある。
【0059】デコーダ6は、コンパレータ出力5とデー
タ取り込みクロックとしてのシンボルレートクロックと
の間の位相差を検出する位相差検出回路7と、シンボル
レートクロックの位相補正量を決定する位相差補正回路
8と、データ取り込みクロックとしてのシンボルレート
クロックを発するシンボルレートクロック発生器12
と、シンボルレートクロック発生器12にパルス信号を
供給する発振器10と、発振器10が発するパルス信号
を分周する分周器11と、位相差補正回路8により位相
補正されたシンボルレートクロックに従って復調出力4
を取り込むデータ取り込み回路13と、取り込んだデー
タを格納するデータ格納メモリ14と、からなってい
る。
【0060】位相差検出回路7は、コンパレータ出力5
の変化点とシンボルレートクロックの立ち上がりエッジ
との間の位相差を検出する。位相差検出回路7により検
出される位相差は、発振器10が発するパルス信号のパ
ルス数の換算値として検出される。シンボルレートクロ
ックも発振器10が発するパルス信号を分周器11によ
り分周することにより作られる。
【0061】位相差補正回路8は、位相差検出回路7で
検出された位相差に応じて、シンボルレートクロックの
位相の補正量を決定する。この時のシンボルレートクロ
ックの位相補正は、分周器11の分周数を1回だけ変え
ることによって行われる。
【0062】データ取り込み回路13は、シンボルレー
トクロックの立ち下がりエッジで受信信号すなわち復調
出力4を取り込み、取り込んだ復調出力4をデータ格納
メモリ14に順次格納する。
【0063】デコーダ6には報知回路16が接続されて
おり、デコーダ6の外部に存在するCPU15は、自己
の呼び出しメッセージがデータ格納メモリ14に格納さ
れると、呼び出しのあった旨を知らせる信号を報知回路
16から受信する。
【0064】図3は、本実施形態における位相差補正回
路8の構成例を示すブロック図である。
【0065】図3に示すように、位相差補正回路8は、
制御回路8aと、制御回路8aに接続されている制御マ
ップ8bとを備えている。制御マップ8bには、事前の
テストによって規定された位相差と適正な補正量との関
係が格納されている。
【0066】制御回路8aは、位相差検出回路7から位
相差を表す位相差信号7aを受信すると、制御マップ8
bにアクセスし、位相差信号7aによって表される位相
差に対応する補正量を選択する。このようにして選択さ
れた補正量がシンボルレートクロックの位相を補正する
ための補正量として用いられる。制御回路8aはこのよ
うにして選択された補正量を表すシンボルレートクロッ
ク位相補正量信号8cをシンボルレートクロック発生器
12に送信する。
【0067】以下に、図1に示した本実施形態に係る無
線通信装置の動作について説明する。
【0068】アンテナ1において受信された無線信号は
受信回路2を経て復調出力4及びコンパレータ出力5と
してデータ取り込み回路13及び位相差検出回路7にそ
れぞれ送信される。
【0069】位相差検出回路7は、コンパレータ出力5
の変化点とシンボルレートクロックの立ち上がりエッジ
との間の位相差を、発振器10が発するパルス信号のパ
ルス数の換算値として、検出する。検出された位相差
は、図3に示すように、位相差信号7aとして位相差補
正回路8に送られ、位相差に応じたシンボルレートクロ
ック位相の補正量が決定される。決定された補正量はシ
ンボルレートクロック位相補正量信号8cとしてシンボ
ルレートクロック発生器12に送られる。
【0070】位相差補正回路8からシンボルレートクロ
ック位相補正量信号8cを受信したシンボルレートクロ
ック発生器12は、シンボルレートクロック位相補正量
信号8cが表す位相補正量に従ってシンボルレートクロ
ックの位相を補正した後、シンボルレートクロックをデ
ータ取り込み回路13に送信する。
【0071】位相差補正回路8により位相補正されたシ
ンボルレートクロックを受信したデータ取り込み回路1
3は、そのシンボルレートクロックに従って復調出力4
を取り込む。取り込んだデータはデータ格納メモリ14
に格納される。以上のように、本実施形態に係る無線通
信装置によれば、データ取り込みクロックの位相は、従
来の無線通信装置とは異なり、常に一定の補正量で補正
されることはなく、無線信号とデータ取り込みクロック
との間の位相差に応じて補正量が適切な値に変えられ
る。このため、無線信号の受信精度を高めることができ
る。
【0072】図4は、本発明に係る無線通信装置の第二
の実施形態のブロック図である。本実施形態に係る無線
通信装置は、第一の実施形態の場合と同様に、無線選択
呼び出し受信装置として構成されている。
【0073】本実施形態に係る無線通信装置は、無線信
号を受信するアンテナ1と、アンテナ1から無線信号を
受信する受信回路2と、受信回路2が発する出力信号を
デコードするデコーダ6と、からなる。
【0074】受信回路2は、第一の実施形態の場合と同
様に、図2に示したIF検波回路を備えており、受信回
路2がアンテナ1から受信した無線信号は、IF検波回
路によって、復調出力4とコンパレータ出力5に変換さ
れ、それぞれデコーダ6に出力される。
【0075】デコーダ6は、コンパレータ出力5とデー
タ取り込みクロックとしてのシンボルレートクロックと
の間の位相差を検出する位相差検出回路7と、シンボル
レートクロックの位相補正量を決定する位相差補正回路
8と、最大位相補正量を設定する最大補正量制御回路9
と、データ取り込みクロックとしてのシンボルレートク
ロックを発するシンボルレートクロック発生器12と、
シンボルレートクロック発生器12にパルス信号を供給
する発振器10と、発振器10が発するパルス信号を分
周する分周器11と、位相差補正回路8により位相補正
されたシンボルレートクロックに従って復調出力4を取
り込むデータ取り込み回路13と、取り込んだデータを
格納するデータ格納メモリ14と、からなっている。
【0076】位相差検出回路7は、コンパレータ出力5
の変化点とシンボルレートクロックの立ち上がりエッジ
との間の位相差を検出する。位相差検出回路7により検
出される位相差は、発振器10が発するパルス信号のパ
ルス数の換算値として検出される。シンボルレートクロ
ックも発振器10が発するパルス信号を分周器11によ
り分周することにより作られる。
【0077】位相差補正回路8は、位相差検出回路7で
検出された位相差と、最大補正量制御回路9により決め
られた最大位相補正量とを比較し、何れか小さい値の方
を位相補正量として選択する。すなわち、位相差の方が
大きければ、最大位相補正量の大きさだけシンボルレー
トクロックの位相を補正し、最大位相補正量の方が大き
ければ、位相差の大きさだけシンボルレートクロックの
位相を補正する。この時のシンボルレートクロックの位
相補正は、分周器11の分周数を1回だけ変えることに
よって行われる。このように、位相差補正回路8が1回
の動作で位相補正する大きさは最大補正量制御回路9に
よりその最大量が決められる。
【0078】なお、最大補正量制御回路9が設定する最
大位相補正量も発振器10のパルス信号のパルス数の換
算値として表される。
【0079】また、最大補正量制御回路9により決めら
れる最大位相補正量は、必要に応じて切り替えることが
可能である。
【0080】データ取り込み回路13は、シンボルレー
トクロックの立ち下がりエッジで受信信号すなわち復調
出力4を取り込み、取り込んだ復調出力4をデータ格納
メモリ14に順次格納する。
【0081】デコーダ6には報知回路16が接続されて
おり、デコーダ6の外部に存在するCPU15は、自己
の呼び出しメッセージがデータ格納メモリ14に格納さ
れると、呼び出しのあった旨を知らせる信号を報知回路
16から受信する。
【0082】図5は、本実施形態における位相差補正回
路8の構成例を示すブロック図である。
【0083】図5に示すように、位相差補正回路8は、
比較器20とセレクタ21とから構成されている。比較
器20は、位相差を表す位相差信号7aを位相差検出回
路7から受信し、さらに、最大位相補正量を表す最大位
相補正量信号9aを最大補正量制御回路9から受信し、
位相差と最大位相補正量との大きさを比較する。セレク
タ21は、比較器20の比較結果20aを受けて、最大
位相補正量及び位相差のうちの常に小さい方を選択し
て、これをシンボルレートクロックの位相の補正量と
し、その補正量を表すシンボルレートクロック位相補正
量信号21aをシンボルレートクロック発生器12に送
信する。
【0084】図6は、本実施形態における最大補正量制
御回路9の構成例を示すブロック図である。
【0085】図6に示すように、最大補正量制御回路9
は、データ取り込み回路13から発せられた「0」と
「1」の2値信号を受信し、アンテナ1及び受信回路2
を介して受信した無線信号内の同期信号を検出する同期
信号検出回路30と、シンボルレートクロックの位相補
正量を決定する補正量制御回路31と、補正量制御回路
31に内蔵されているタイミングカウンタ32と、第1
の補正量34及び第2の補正量35を格納しているメモ
リ36と、補正量制御回路31から発せられる信号に従
って第1の補正量34と第2の補正量35の何れか一方
を選択するセレクタ33と、から構成されている。
【0086】補正量制御回路31は、セレクタ33を介
して、第1の補正量34と第2の補正量35の何れか一
方を選定することにより、シンボルレートクロックの最
大位相補正量を切り替える。ここでは、第1の補正量3
4を大きな補正量、第2の補正量35を小さな補正量と
する(第1の補正量34>第2の補正量35)。無線信
号の受信開始直後には、無線信号とシンボルレートクロ
ックとの間の位相が大きくずれていると考えられるの
で、補正量制御回路31は、第1の補正量34(大きな
補正量)を選ぶ制御を行い、同期検出回路30により同
期信号が検出されると、第2の補正量(小さな補正量)
を選ぶ制御を行う。通常、無線通信装置の無線信号にお
いては、初めに同期信号が送られ、それに続けてメッセ
ージ信号が送られる。このため、同期信号が検出された
後は、大きな補正量でシンボルレートクロックの位相を
補正する必要はなく、小さな補正量を選択すれば足り
る。
【0087】また、タイミングカウンタ32は、第2の
補正量(小さな補正量)に切り替えた後でも、一時的に
第1の補正量(大きな補正量)に切り替える制御を行
う。これは、信号方式によっては、途中でシンボルレー
トなどが切り替わり、その時点において位相ずれが生じ
ることがあるので、そのタイミングでは一時的に大きな
補正量で位相補正を行う方が好ましいためである。
【0088】次に、図4に示した本実施形態に係る無線
通信装置の動作について説明する。
【0089】図7に示すように、通常、受信信号の復調
波形は正弦波(SIN波)を描いているため、各シンボ
ルの中心(EYEの最も開いた場所)で信号を取り込む
ことにより、受信精度を高めることができる。本実施形
態に係る無線通信装置においては、位相ずれが大きな範
囲では位相追従度を上げ、かつ、受信精度もある程度維
持する制御を行い、位相ずれが小さな範囲では受信精度
を重視した制御を行う。
【0090】図7を参照して、以下、位相差補正回路8
の動作を説明する。
【0091】図7に示すように、復調出力4の波形は正
弦波(SIN波)を描いており、ここでは、1シンボル
の長さを発振器10の100パルス分に相当するものと
している。コンパレータ出力5は各シンボル毎にハイレ
ベルとローレベルを繰り返している。すなわち、コンパ
レータ出力5のハイレベルとローレベルとの間の変換点
は、各シンボルの境界を示しており、シンボルレートク
ロックは、受信信号と同じレートのクロック(発振器1
0からのパルス信号を100分周することにより得られ
るクロック)となっている。
【0092】コンパレータ出力5の変化点とシンボルレ
ートクロックの立ち上がりエッジを同期させ、かつ、シ
ンボルレートクロックの立ち下がりエッジで復調波形を
取り込めば、EYEの最も開いた場所で受信信号を取り
込むことができる。
【0093】ここでは、最大補正量制御回路9が設定す
る最大位相補正量を8(発振器10からのパルスに換算
して8パルス分)として説明する。
【0094】図7に示すように、エッジAとコンパレー
タ出力5との位相差は20パルスである。位相差補正回
路8は、図5に示したように、位相差と最大位相補正量
とを比較して小さい方の値をシンボルレートクロックの
位相補正量として選定する。ここでは、位相差20パル
スに対して最大位相補正量は8パルスであるから、最大
位相補正量8パルスが位相補正量として選定される。こ
のため、位相差補正回路8は8パルス分だけ、シンボル
レートクロックの位相補正を行う。
【0095】これにより、エッジAの次のエッジBとコ
ンパレータ出力5との位相差は12パルスになる(20
−8=12)。この場合でも、まだ最大位相補正量(8
パルス)の方が位相差(12パルス)よりも小さいの
で、位相差補正回路8は、次の位相補正においても、8
パルス分だけシンボルレートクロックの位相補正を行
う。
【0096】これにより、エッジBの次のエッジCとコ
ンパレータ出力5との位相差は4パルスになる(12−
8=4)。すなわち、この段階で初めて、位相差(4パ
ルス)の方が最大位相補正量(8パルス)よりも小さく
なる。このため、位相差補正回路8は、次の位相補正に
おいては、4パルス分だけの位相補正を行い、エッジC
の次のエッジDの立ち上がりとコンパレータ出力5のレ
ベル変換点との位相を合わせる。
【0097】以上のようにして、コンパレータ出力5の
変化点とシンボルレートクロックの立ち上がりエッジD
が同期される。このエッジDの次に到来する立ち下がり
エッジにおいて、復調波形を取り込むことにより、EY
Eの最も開いた場所で受信信号を取り込むことができ
る。
【0098】次いで、図8を参照して、最大補正量制御
回路9の動作を説明する。
【0099】ここでは仮の信号フォーマットを用いて説
明する。図8に示すように、初めにプリアンブル信号A
が送られ、それに続いて、同期信号A、メッセージ信号
A、プリアンブル信号B、同期信号B、メッセージ信号
Bがこの順に送られてくるものとし、プリアンブル信号
Bの送信開始時にシンボルレートXからシンボルレート
Yに切り替わるものとする。
【0100】プリアンブル信号とは、位相同期を行うた
めに送られてくる「1」「0」「1」「0」・・の連続
パターンであり、同期信号とは、同期信号に続いて送ら
れてくるメッセージ信号の開始位置を示すための固定パ
ターンである。
【0101】無線通信装置は受信動作開始後に同期信号
Aを探し始めるが、同期信号Aが送られてくる前(すな
わち、プリアンブル信号Aの受信中)までには位相同期
を完了させなくてはならないため、最大位相補正量とし
て大きい補正量A1を設定する。
【0102】ただし、最大位相補正量を大きく設定する
と、ノイズなどによりコンパレータ出力5の変化点が大
きくずれた時にもそれに追従して大きな位相補正をして
しまうので、位相同期の精度が落ちる危険性がある。そ
こで、同期信号Aを検出したタイミングで最大位相補正
量を小さな補正量A2に切り替える。ここに、A1>A
2である。同期信号Aを検出した時点で位相同期はほぼ
完了したと見なすことができるので、この後の段階で
は、すなわち、メッセージ信号Aの受信中においては、
大きな位相補正を行う必要はないからである。
【0103】また、プリアンブル信号Bの受信開始時点
においてシンボルレートが切り替わるので、ここで位相
が再びずれるおそれがある。そこで、あらかじめタイミ
ングカウンタ32を用意しておき、プリアンブル信号B
の受信中は最大位相補正量を大きく設定する制御を行
い、最大位相補正量として補正量A3(A3>A2)を
選択する。これにより、位相ずれに速く追従させること
ができる。なお、通常、各信号が送られてくるタイミン
グは固定されているので、最初の同期信号の開始位置が
分かれば、その後に送られてくる信号のタイミングは予
め予測することが可能である。
【0104】プリアンブル信号Bの後に受信する同期信
号B、メッセージ信号Bの段階では、位相補正量を小さ
く設定する制御を行い、最大位相補正量として補正量A
4(A3>A4)を選択する。このような制御を行うこ
とにより、位相同期の精度を上げることができる。
【0105】なお、最大位相補正量を大きくする場合に
選択した最大位相補正量A1及びA3は同じ値の補正量
を用いてもよく、同様に、最大位相補正量を小さくする
場合に選択した最大位相補正量A2及びA4は同じ値の
補正量を用いてもよい。
【0106】以上のように、本実施形態によれば、無線
通信装置の受信感度を向上させることが可能である。本
無線通信装置においては、位相同期の精度と追従度を適
度に調整することにより、復調波形の最もEYEの開い
た箇所で受信信号を取り込むことが可能となり、受信信
号の電界強度が弱くなり、EYEが除々に閉じてきて
も、受信信号を誤判定する確率が少なくなるからであ
る。
【0107】図9は、最大補正量制御回路の他の構成例
を示すブロック図である。
【0108】図9に示すように、最大補正量制御回路9
Aは、データ取り込み回路13から発せられた「0」と
「1」の2値信号を受信し、アンテナ1及び受信回路2
を介して受信した無線信号内の同期信号を検出する同期
信号検出回路30と、シンボルレートクロックの位相補
正量を決定する補正量制御回路31と、補正量制御回路
31に内蔵されているタイミングカウンタ32と、第1
の補正量34、第2の補正量35及び第3の補正量40
を格納しているメモリ36と、補正量制御回路31から
発せられる信号に従って第1の補正量34、第2の補正
量35及び第3の補正量40の何れか一を選択するセレ
クタ33と、から構成されている。
【0109】第3の補正量40は、大きな補正量である
第1の補正量34と小さな補正量である第2の補正量3
5との中間の値に設定されている。
【0110】図10は、本最大補正量制御回路9Aの動
作の例を示すタイミングチャートである。
【0111】本最大補正量制御回路9Aにおいては、図
9に示すように、位相差検出回路7が検出した位相差を
表す位相差信号7aと、第1の補正量34(大きな補正
量)と、同期信号が検出されたか否かを示す同期信号検
出信号30aと、が補正量制御回路31に入力されてい
る。
【0112】図8に示した制御の場合と同様に、補正量
制御回路31は受信動作開始後においては最大位相補正
量として第1の補正量34を設定する。
【0113】図8に示した制御の場合では、同期信号A
が検出されるまで大きい第1の補正量34が維持されて
いたが、同期信号Aの検出前の段階において、位相差が
第1の補正量34よりも小さくなることがある。このよ
うな場合には、その時点において、補正量制御回路31
は位相追従がほぼ完了したものと判断し、最大位相補正
量を第1の補正量34から第3の補正量40(中間の補
正量)に切り替える。
【0114】ここで、第1の補正量34(大きな補正
量)から第2の補正量(小さな補正量)に切り替えない
のは、ノイズにより、位相が偶然に一致する可能性があ
るため、同期信号を検出する前に、小さな位相補正量に
切り替えることは危険であるからである。
【0115】次いで、同期信号Aを検出した時点で最大
位相補正量を第2の補正量35(小さな補正量)に切り
替える。
【0116】以後、図8に示した制御の場合と同様に、
プリアンブル信号Bの受信中は第1の補正量34を選択
する制御を行い、同期信号B、メッセージ信号Bを受信
する段階では、第2の補正量35を選択する制御を行
う。
【0117】このように、最大補正量制御回路9Aが大
きい第1の補正量34を選択している場合であっても、
位相差が第1の補正量34よりも小さくなった場合に
は、シンボルレートクロックの位相の補正量を中間の第
3の補正量40に切り替えることにより、同期信号の検
出に対しても位相追従の精度を高めるという効果を奏す
る。
【0118】図11は、本発明に係る無線通信装置の同
期引き込み方法の一実施形態を示すフローチャートであ
る。なお、本実施形態に係る無線通信装置は無線選択呼
び出し受信装置を構成するものである。
【0119】先ず、ステップ110において、本無線通
信装置は無線信号を受信する。
【0120】次いで、ステップ120において、データ
取り込みクロックとしてのシンボルレートクロックを発
生させる。
【0121】この後、ステップ130において、受信信
号とシンボルレートクロックとの間の位相差を検出し、
さらに、ステップ140において、シンボルレートクロ
ックの位相の補正量の最大値である最大位相補正量を決
定する。ステップ130とステップ140の先後は問わ
ない。 次いで、ステップ150において、位相差に応
じてシンボルレートクロックの位相補正量を変化させ
る。具体的には、位相差と最大位相補正量とを比較し
(ステップ151)、それらのうちの小さい方の値を位
相補正量として選定する(ステップ152)。
【0122】この後、ステップ160において、位相補
正されたシンボルレートクロックに従って、受信信号が
取り込まれる。
【0123】なお、ステップ150における位相補正量
の変更の具体例を以下に挙げる。
【0124】先ず、大きな補正量として第1の補正量と
小さな補正量として第2の補正量を予め用意する。先
ず、ステップ153に示すように、受信信号の受信開始
直後においては、第一の補正量を選択する。次いで、ス
テップ154に示すように、受信信号内の同期信号が検
出された後は、第二の補正量を選択する。なお、必要に
応じて、第二の補正量を選択した後に、一時的に第一の
補正量を選択することもある(ステップ155)。
【0125】以上のように、本実施形態に係る同期引き
込み方法よれば、位相差に応じて位相補正量を変化さ
せ、さらに、最大位相補正量の制御を行うことにより、
無線信号の受信精度を高くすることができる。このた
め、位相追従の速度と精度の両方を向上させた同期引き
込み(位相追従)を行うことが可能である。
【0126】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る無線通信装
置及びそのビット同期引き込み(位相追従)方法は、無
線信号に対する受信機のデータ取り込みクロックの位相
追従を行う際に、位相差に応じて位相補正量を変化さ
せ、さらに、必要ある場合には、最大位相補正量の制御
を行うことにより、無線信号の受信精度を高くすること
ができる。これにより、位相追従の速さと精度の両方を
兼ね備えた同期引き込み(位相追従)を行うことが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無線通信装置の第一の実施形態の
ブロック図である。
【図2】受信回路の一構成例のブロック図である。
【図3】位相差補正回路の一構成例のブロック図であ
る。
【図4】本発明に係る無線通信装置の第二の実施形態の
ブロック図である。
【図5】位相差補正回路の一構成例のブロック図であ
る。
【図6】最大補正量制御回路の一構成例のブロック図で
ある。
【図7】位相差補正回路の動作を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図8】図6に示した最大補正量制御回路の動作を説明
するためのタイミングチャートである。
【図9】最大補正量制御回路の他の構成例のブロック図
である。
【図10】図9に示した最大補正量制御回路の動作を説
明するためのタイミングチャートである。
【図11】本発明に係る無線通信装置の同期引き込み方
法の一実施形態のフローチャートである。
【図12】従来の無線通信装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 受信回路 3 IF検波回路 4 復調出力 5 コンパレータ出力 6 デコーダ 7 位相差検出回路 8 位相差補正回路 9 最大補正量制御回路 9A 最大補正量制御回路 10 発振器 11 分周器 12 シンボルレートクロック発生器 13 データ取り込み回路 14 データ格納メモリ 15 CPU 16 報知回路 20 比較器 21 セレクタ 30 同期信号検出回路 31 補正量制御回路 32 タイミングカウンタ 33 セレクタ 34 第1の補正量 35 第2の補正量 36 メモリ 40 第3の補正量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 7/033

Claims (41)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ取り込みクロックに従って無線信
    号を受信する無線通信装置において、受信した前記無線
    信号と前記データ取り込みクロックとの間の位相差に応
    じて、前記データ取り込みクロックの位相補正量を変化
    させる位相差補正回路と、前記位相補正量の最大値であ
    る最大位相補正量を設定し、該最大位相補正量の範囲内
    において前記データ取り込みクロックの位相の補正を行
    う最大補正量制御回路とを備えた無線通信装置におい
    て、 前記位相差補正回路は、位相差が前記最大補正量制御回
    路により設定された最大位相補正量よりも大きい場合に
    は、前記最大位相補正量に相当する量の補正を行い、位
    相差が前記最大補正量制御回路により設定された最大位
    相補正量よりも小さい場合には、該位相差に相当する量
    の補正を行うものであることを特徴とする無線通信装
    置。
  2. 【請求項2】 前記最大補正量制御回路が設定する最大
    位相補正量は変更することができるものであることを特
    徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  3. 【請求項3】 前記無線通信装置は、前記データ取り込
    みクロックを発生させるためのパルス信号を供給する発
    振器を備えており、前記最大位相補正量は、該発振器が
    発するパルス信号の数に換算された値として検出される
    ものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の無
    線通信装置。
  4. 【請求項4】 前記無線通信装置は、前記データ取り込
    みクロックを発生させるためのパルス信号を供給する発
    振器を備えており、前記位相差は、該発振器が発するパ
    ルス信号の数に換算された値として検出されるものであ
    ることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載
    の無線通信装置。
  5. 【請求項5】 前記位相差補正回路は、前記位相差と前
    記最大位相補正量とを比較する比較器と、該比較器によ
    る比較結果に従って、前記位相差と前記最大位相補正量
    のうちの小さい方の値を選択し、その値を位相補正量と
    する選択器と、からなるものであることを特徴とする請
    求項1乃至4の何れか一項に記載の無線通信装置。
  6. 【請求項6】 前記最大補正量制御回路は、それぞれ大
    きさが異なる複数の補正量を格納する格納手段と、これ
    ら複数の補正量の何れか一つを選択する選択手段と、を
    備えるものであることを特徴とする請求項1乃至5の何
    れか一項に記載の無線通信装置。
  7. 【請求項7】 前記最大補正量制御回路は、前記無線信
    号の受信開始直後においては、第一の補正量を選択し、
    前記無線信号内の同期信号が検出された後は、前記第一
    の補正量よりも小さい第二の補正量を選択するものであ
    ることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載
    の無線通信装置。
  8. 【請求項8】 前記最大補正量制御回路には、前記位相
    差検出回路が検出した前記位相差と、前記複数の補正量
    のうち最も大きい第一の補正量と、が入力されており、
    前記最大補正量制御回路は、前記第一の補正量を選択し
    ている場合であっても、前記位相差が前記第一の補正量
    よりも小さくなった場合には、前記データ取り込みクロ
    ックの位相の補正量を前記第一の補正量よりも小さい第
    三の補正量に切り替えることを特徴とする請求項6又は
    7に記載の無線通信装置。
  9. 【請求項9】 前記データ取り込みクロックの位相は前
    記同期信号の受信完了まで前記第三の補正量により補正
    されるものであることを特徴とする請求項8に記載の無
    線通信装置。
  10. 【請求項10】前記第三の補正量は前記第一の補正量の
    次に小さい補正量であることを特徴とする請求項8又は
    9に記載の無線通信装置。
  11. 【請求項11】前記無線通信装置は無線選択呼び出し受
    信装置を構成するものであることを特徴とする請求項1
    乃至10の何れか一項に記載の無線通信装置。
  12. 【請求項12】無線信号を受信し、該無線信号に応じた
    受信信号を出力する受信回路と、データ取り込みクロッ
    クを発生するクロック発生回路と、該データ取り込みク
    ロックに従って前記受信信号を取り込むデータ取り込み
    回路と、を備える無線通信装置において、前記受信信号
    と前記データ取り込みクロックとの間の位相差を検出す
    る位相差検出回路と、該位相差検出回路により検出され
    た位相差に応じて前記データ取り込みクロックの位相補
    正量を変化させる位相差補正回路と、前記位相補正量の
    最大値である最大位相補正量を設定する最大補正量制御
    回路と、前記クロック発生回路にパルス信号を供給する
    発振器と、前記パルス信号を 分周する分周器とを備えて
    いる無線通信装置において、前記位相差補正回路は、位相差が前記最大補正量制御回
    路により設定された最大位相補正量よりも大きい場合に
    は、前記最大位相補正量に相当する量の補正を行い、位
    相差が前記最大補正量制御回路により設定された最大位
    相補正量よりも小さい場合には、該位相差に相当する量
    の補正を行うものであることを特徴とする 無線通信装
    置。
  13. 【請求項13】 前記最大補正量制御回路が設定する最
    大位相補正量は変更することができるものであることを
    特徴とする請求項12に記載の無線通信装置。
  14. 【請求項14】 前記無線通信装置は、前記クロック発
    生回路にパルス信号を供給する発振器を備えており、前
    記最大位相補正量は、該発振器が発するパルス信号の数
    に換算された値として検出されるものであることを特徴
    とする請求項12乃至13の何れか一項に記載の無線通
    信装置。
  15. 【請求項15】 前記無線通信装置は、前記クロック発
    生回路にパルス信号を供給する発振器を備えており、前
    記位相差は、該発振器が発するパルス信号の数に換算さ
    れた値として検出されるものであることを特徴とする請
    求項12乃至14の何れか一項に記載の無線通信装置。
  16. 【請求項16】 前記位相差補正回路は、前記位相差と
    前記最大位相補正量とを比較する比較器と、該比較器に
    よる比較結果に従って、前記位相差と前記最大位相補正
    量のうちの小さい方の値を選択し、その値を位相補正量
    とする選択器と、からなるものであることを特徴とする
    請求項12乃至15の何れか一項に記載の無線通信装
    置。
  17. 【請求項17】 前記位相差検出回路は、前記受信信号
    の変化点と前記データ取り込みクロックの立ち上がりエ
    ッジとの間の位相差を検出するものであることを特徴と
    する請求項12乃至16の何れか一項に記載の無線通信
    装置。
  18. 【請求項18】 前記位相差補正回路は、前記パルス信
    号の分周数を1回だけ変えることにより、前記データ取
    り込みクロックの位相補正を行うものであることを特徴
    とする請求項12乃至17の何れか一項に記載の無線通
    信装置。
  19. 【請求項19】 前記位相差補正回路は、前記受信信号
    の変化点と前記データ取り込みクロックの立ち上がりエ
    ッジとを同期させ、かつ、前記データ取り込み回路が前
    記データ取り込みクロックの立ち下がりエッジにおいて
    前記受信信号を取り込むように、前記データ取り込みク
    ロックの位相を補正するものであることを特徴とする請
    求項12乃至18の何れか一項に記載の無線通信装置。
  20. 【請求項20】 前記最大補正量制御回路は、前記受信
    信号内の同期信号を検出する同期信号検出回路と、それ
    ぞれ大きさが異なる複数の補正量を格納する格納手段
    と、前記複数の補正量の中から前記データ取り込みクロ
    ックの位相補正量を決定する補正量制御回路と、を備え
    るものであることを特徴とする請求項12乃至19の何
    れか一項に記載の無線通信装置。
  21. 【請求項21】 前記補正量制御回路は、前記受信信号
    の受信開始直後においては、第一の補正量を選択し、前
    記同期信号検出回路が前記同期信号を検出した後は、前
    記第一の補正量よりも小さい第二の補正量を選択するも
    のであることを特徴とする請求項20に記載の無線通信
    装置。
  22. 【請求項22】 前記補正量制御回路は、前記第二の補
    正量を選択した後に、一時的に前記第一の補正量を選択
    することがあることを特徴とする請求項21に記載の無
    線通信装置。
  23. 【請求項23】 前記補正量制御回路には、前記位相差
    検出回路が検出した前記位相差と、前記複数の補正量の
    うち最も大きい第一の補正量とが入力されており、前記
    補正量制御回路は、前記第一の補正量を選択している場
    合であっても、前記位相差が前記第一の補正量よりも小
    さくなった場合には、前記データ取り込みクロックの位
    相の補正量を前記第一の補正量よりも小さい第三の補正
    量に切り替えることを特徴とする請求項20乃至22に
    記載の無線通信装置。
  24. 【請求項24】 前記データ取り込みクロックの位相は
    前記同期信号の受信完了まで前記第三の補正量により補
    正されるものであることを特徴とする請求項23に記載
    の無線通信装置。
  25. 【請求項25】 前記第三の補正量は前記第一の補正量
    の次に小さい補正量であることを特徴とする請求項23
    又は24に記載の無線通信装置。
  26. 【請求項26】 前記無線通信装置は無線選択呼び出し
    受信装置を構成するものであることを特徴とする請求項
    21乃至24の何れか一項に記載の無線通信装置。
  27. 【請求項27】 データ取り込みクロックに従って無線
    信号を受信する第一の過程と、 受信した前記無線信号
    と前記データ取り込みクロックとの間の位相差に応じ
    て、前記データ取り込みクロックの位相の補正量を変化
    させる第二の過程と、 前記位相補正量の最大値である最大位相補正量を設定す
    る第三の過程とを備え、前記第二の過程においては、前
    記最大位相補正量の範囲内において前記データ取り込み
    クロックの位相の補正を行う無線通信装置の同期引き込
    み方法において、 前記第二の過程においては、位相差が前記最大位相補正
    量よりも大きい場合には、前記最大位相補正量に相当す
    る量の補正を行い、位相差が前記最大位相補正量よりも
    小さい場合には、該位相差に相当する量の補正を行うも
    のであることを特徴とする無線通信装置の同期引き込み
    方法。
  28. 【請求項28】 前記最大位相補正量を変更する第四の
    過程をさらに備えることを特徴とする請求項27に記載
    の無線通信装置の同期引き込み方法。
  29. 【請求項29】 それぞれ大きさが異なる複数の補正量
    が予め用意されており、前記第二の過程においては、こ
    れら複数の補正量の何れか一を選択し、その補正量をも
    って前記データ取り込みクロックの位相が補正されるも
    のであることを特徴とする請求項27又は28に記載の
    無線通信装置の同期引き込み方法。
  30. 【請求項30】 前記第二の過程においては、前記無線
    信号の受信開始直後においては、第一の補正量が選択さ
    れ、前記無線信号内の同期信号が検出された後は、前記
    第一の補正量よりも小さい第二の補正量が選択されるも
    のであることを特徴とする請求項29に記載の無線通信
    装置の同期引き込み方法。
  31. 【請求項31】 前記第二の過程においては、前記第一
    の補正量が選択されている場合であっても、前記位相差
    が前記第一の補正量よりも小さくなった場合には、前記
    データ取り込みクロックの位相の補正量は前記第一の補
    正量よりも小さい補正量に切り替えられることを特徴と
    する請求項29又は30に記載の無線通信装置の同期引
    き込み方法。
  32. 【請求項32】 前記データ取り込みクロックの位相の
    補正量が前記第一の補正量よりも小さい補正量に切り替
    えられる際には、前記データ取り込みクロックの位相の
    補正量は前記第一の補正量の次に小さい第三の補正量に
    切り替えられることを特徴とする請求項31に記載の無
    線通信装置の同期引き込み方法。
  33. 【請求項33】 前記データ取り込みクロックの位相は
    前記同期信号の受信完了まで前記第三の補正量により補
    正されるものであることを特徴とする請求項32に記載
    の無線通信装置の同期引き込み方法。
  34. 【請求項34】 無線信号を受信し、該無線信号に応じ
    た受信信号を出力する第一の過程と、データ取り込みク
    ロックを発生する第二の過程と、前記受信信号と前記デ
    ータ取り込みクロックとの間の位相差を検出する第三の
    過程と、前記位相補正量の最大値である最大位相補正量
    を設定する第四の過程と、前記位相差に応じて前記デー
    タ取り込みクロックの位相の補正量を変化させる第五の
    過程と、前記第五の過程において位相が補正されたデー
    タ取り込みクロックに従って前記受信信号を取り込む第
    六の過程と、を備える無線通信装置の同期引き込み方法
    において、 前記第五の過程は、前記位相差と前記最大位相補正量と
    を比較する過程と、その比較結果に従って、前記位相差
    と前記最大位相補正量のうちの小さい値を選択し、それ
    を位相補正量とする過程と、からなるものであることを
    特徴とする無線通信装置の同期引き込み方法。
  35. 【請求項35】 前記第三の過程においては、前記受信
    信号の変化点と前記データ取り込みクロックの立ち上が
    りエッジとの間の位相差が検出されるものであることを
    特徴とする請求項34に記載の無線通信装置の同期引き
    込み方法。
  36. 【請求項36】 前記第五の過程においては、前記受信
    信号の変化点と前記データ取り込みクロックの立ち上が
    りエッジとを同期させ、かつ、前記受信信号が前記デー
    タ取り込みクロックの立ち下がりエッジにおいて取り込
    まれるように、前記データ取り込みクロックの位相が補
    正されるものであることを特徴とする請求項34又は3
    5に記載の無線通信装置の同期引き込み方法。
  37. 【請求項37】 前記第五の過程においては、前記受信
    信号の受信開始直後においては、第一の補正量が選択さ
    れ、前記受信信号内の同期信号が検出された後は、前記
    第一の補正量よりも小さい第二の補正量が選択されるも
    のであることを特徴とする請求項34乃至36の何れか
    一項に記載の無線通信装置の同期引き込み方法。
  38. 【請求項38】 前記第五の過程においては、前記第二
    の補正量を選択した後に、一時的に前記第一の補正量が
    選択されることがあることを特徴とする請求項37に記
    載の無線通信装置の同期引き込み方法。
  39. 【請求項39】 前記第五の過程においては、前記第一
    の補正量が選択されている場合であっても、前記位相差
    が前記第一の補正量よりも小さくなった場合には、前記
    データ取り込みクロックの位相の補正量が前記第一の補
    正量よりも小さい第三の補正量に切り替えられることを
    特徴とする請求項37又は38に記載の無線通信装置の
    同期引き込み方法。
  40. 【請求項40】 前記データ取り込みクロックの位相は
    前記同期信号の受信完了まで前記第三の補正量により補
    正されるものであることを特徴とする請求項30に記載
    の無線通信装置の同期引き込み方法。
  41. 【請求項41】 前記無線通信装置は無線選択呼び出し
    受信装置を構成するものであることを特徴とする請求項
    27乃至40の何れか一項に記載の無線通信装置の同期
    引き込み方法。
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