JP3218113B2 - タイミング再生回路 - Google Patents

タイミング再生回路

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JP3218113B2
JP3218113B2 JP05377593A JP5377593A JP3218113B2 JP 3218113 B2 JP3218113 B2 JP 3218113B2 JP 05377593 A JP05377593 A JP 05377593A JP 5377593 A JP5377593 A JP 5377593A JP 3218113 B2 JP3218113 B2 JP 3218113B2
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は無線通信分野における
復調装置に用いるタイミング再生回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の復調装置に用いられるタイミング
再生回路として、例えば、“π/4シフトQPSK遅延
検波復調器用タイミング再生方式の検討”,電子情報通
信学会秋季大会論文集B−236(1991.8)に記載され
たものがある。図17は、上記の文献に示されたタイミ
ング再生回路を示す構成ブロック図である。図におい
て、100は受信信号を遅延検波し、Iチャネル,Qチ
ャネルの検波後データを出力する遅延検波回路、200
はタイミング再生回路、210は位相比較回路、211
はIチャネル,Qチャネルのデータのゼロクロスを検出
するゼロクロス検出回路、212はIチャネル,Qチャ
ネルのデータの位相と再生クロックの位相とを比較し
て、再生クロックの位相の進み遅れを判定する位相判定
回路、220はループフィルタ、230はハングアップ
を回避するキックオフ回路、240は分周回路、250
は発振器、300はリタイミング回路である。
【0003】次に動作について説明する。通常、復調装
置においては、タイミング再生回路を用いて受信信号の
ナイキスト点を検出し、ナイキスト点を立上がりでたた
く再生クロックを生成する。図17において、π/4シ
フトQPSK変調信号である受信信号は遅延検波回路1
00に入力される。遅延検波回路100において、受信
信号は遅延検波され、Iチャネル,Qチャネルの検波後
2倍オーバーサンプリングデータが出力される。Iチャ
ネル,Qチャネルデータはタイミング再生回路200に
入力される。タイミング再生回路200において、Iチ
ャネル,Qチャネルのデータは位相比較回路210とキ
ックオフ回路230に入力される。位相比較回路210
において、Iチャネル,Qチャネルのデータはゼロクロ
ス検出回路211と、位相判定回路212に入力され
る。
【0004】図18は図17の位相比較回路210の動
作を説明する図である。位相比較回路210内のゼロク
ロス検出回路211では、再生クロックの立上がりエッ
ジで、Iチャネル,Qチャネルのデータが検出される。
Iチャネル,Qチャネルデータを(1,−1)の2値と
し、現在検出されたIチャネル,Qチャネルの値をそれ
ぞれNI ,NQ 、1クロック過去に検出されたIチャネ
ル,Qチャネルの値をそれぞれNI ′,NQ ′とする
と、図18に示すように、NI ×NI ′<0あるいはN
Q ×NQ ′<0が成立した場合に、信号にゼロクロスが
生じたと判定し、ゼロクロス検出回路211からゼロク
ロス検出信号が出力される。
【0005】位相判定回路212では、再生クロックの
立上がりエッジと立下がりエッジで、Iチャネル,Qチ
ャネルのデータが検出される。Iチャネル,Qチャネル
データを(1,−1)の2値とし、立上がりエッジで現
在検出されたIチャネル,Qチャネルの値を、NI ,N
Q とし、1/2クロック過去の立下がりエッジで検出さ
れたIチャネル,Qチャネルの値をZI ,ZQ とする
と、図18に示すように、NI ×ZI >0、あるいはN
Q ×ZQ >0であれば、信号のナイキスト点に対してク
ロックの立上がりが進んでおり、NI ×ZI <0、ある
いはNQ ×ZQ <0であれば、信号のナイキスト点に対
してクロックの立上がりが遅れている。位相判定回路2
12からは、このクロックの位相の進み遅れを表わす位
相判定信号が出力される。
【0006】ループフィルタ220では、ゼロクロス検
出回路211の出力であるゼロクロス検出信号と、位相
判定回路212の出力である位相判定信号によって、ク
ロックの位相を制御するUP信号、DOWN信号が出力
される。ループフィルタ220には、アップダウンカウ
ンタが内蔵されている。位相の制御はゼロクロスが検出
され、かつクロックの立上がりが進んでいる場合は、カ
ウンタはダウンカウントされる。またゼロクロスが検出
され、かつクロックの立上がりが遅れている場合は、カ
ウンタはアップカウントされていく。カウンタの初期値
をフィルタ定数Nと称すると、カウンタの値が0になっ
たらクロックの立上がりを遅らせるDOWN信号が出力
され、カウンタの値が2Nになったらクロックの立上が
りを進ませるUP信号が出力される。その後カウンタは
初期値Nにリセットされる。フィルタ定数Nは同期引込
み時には同期引込み特性を向上させるため小さな値と
し、定常時にはジッタを抑制するため大きな値としてい
る。
【0007】キックオフ回路230では、ハングアップ
が生じる条件が数回検出された場合に、位相反転信号が
出力される。ハングアップとは、プリアブルパターンの
入力時に再生クロックの立上がりが、信号のナイキスト
点に対して180°ずれた点をたたいている場合に、ゼ
ロクロスが検出されず再生クロックの位相制御が不能と
なる状態であり、図19に示すように、NI ×NI ′>
0で、且つNI ×ZI<0の状態と、NQ ×NQ ′>0
で、且つNQ ×ZQ <0の状態が交互に数回成立した場
合に、ハングアップが生じたと判定される。
【0008】分周回路240は、カウンタで構成されて
おり、発振器250から供給される原振クロックで動作
する。分周回路240では、カウンタ出力の最上位ビッ
トが再生クロックとして、その次の上位ビットが2倍再
生クロックとしてそれぞれ出力される。ループフィルタ
220の出力であるUP信号が入力された場合は、カウ
ンタを1カウント多く進め、ループフィルタ220の出
力であるDOWN信号が入力された場合は、カウンタを
1カウント停止させる。またキックオフ回路230の出
力である位相反転信号が入力された場合は、カウンタの
値を再生クロックの位相が180°反転するような値に
変換する。
【0009】リタイミング回路300では、分周回路2
40から出力される再生クロックによって、遅延検波回
路100から出力されるIチャネル,Qチャネルデータ
のナイキスト点がたたかれ、それぞれIチャネル,Qチ
ャネル復調データとして出力される。
【0010】また、分周回路240から出力される2倍
再生クロックは遅延検波回路100に入力され、遅延検
波のタイミングに用いられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のタイミング再生
回路は以上のように構成されていて、再生クロックの位
相制御に、信号のナイキスト点に対して再生クロックの
立上がりが進んでいるか遅れているかを示す2値の位相
判定信号とゼロクロス検出信号を1シンボル毎に使用す
るため情報量が少なく、同期の引込み時、特にゼロクロ
スが1シンボル毎にあるとは限らないランダムパターン
受信時では、再生クロックの同期制御は緩やかに行われ
て、同期引込み時間が長くかかり、それが原因で受信特
性の劣化を招く可能性があり、また、ハングアップを回
避するためのキックオフ回路など付加回路を設ける必要
があるという課題があった。
【0012】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、同期引込み時に、プリアンブルパ
ターンであっても、ランダムパターンであっても、同期
の引込み時間を短縮できるとともに、定常時のジッタも
抑制することができ、また、ハングアップが生じている
ことを判定するまでの時間を省くことができるタイミン
グ再生回路を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の請求項1に係るタイミング再生回路は、
1シンボルmサンプリングして得られる入力信号の振幅
情報より、上記mサンプル点でそれぞれ上記入力信号の
1/2シンボル前との変化から得られるゼロクロスの有
無をゼロクロス信号として出力し、かつ1/2シンボル
前の上記各サンプル点と上記ゼロクロスした点までの推
定距離を算出するゼロクロス距離算出手段と、上記ゼロ
クロス距離算出手段が出力する推定距離信号を任意の平
均化数をKとするKシンボル分、時系列に並べて、かつ
該K個の上記時系列推定距離信号から平均値を得て、開
始サンプリングタイミングを変えて該平均値を複数個得
平均値算出手段と、上記平均値算出手段が出力する複
数の平均値から再生クロックのゼロクロス点と、上記入
力信号のゼロクロス点との位相差とを求める位相差算出
手段と、 上記位相差算出手段が出力する上記位相差を打
ち消すよう再生クロックを位相制御して出力する分周回
路とを備えた。
【0014】また更に、位相差算出手段に換えて、平均
値算出手段が出力する複数の平均値からゼロクロス点ま
での推定最小絶対値情報を検出出力する比較手段を備え
て、 分周回路は、上記比較手段が出力する最小絶対値情
報をゼロクロス点として、再生タイミングと位相を制御
して再生クロックを出力する分周回路とした
【0015】または、1シンボルmサンプリングして得
られる入力信号の振幅情報より、上記mサンプル点で上
記入力信号の1/2シンボル前との変化から得られるゼ
ロクロスの有無をゼロクロス信号として出力し、かつ1
/2シンボル前の上記各サンプル点と上記ゼロクロスし
た点までの所定合成振幅値を得るゼロクロス振幅算出手
段と、 上記ゼロクロス振幅算出手段が出力する上記所定
合成振幅値を任意の平均化数をKとしてKシンボル分、
時系列に並べて、かつ該K個の上記所定合成振幅値から
平均値を得て、開始サンプリングタイミングを変えて該
平均値を複数個得る平均値算出手段と、上記平均値算出
手段が出力する複数の平均値と、各平均値の有効性情報
の組み合せで、再生クロックのゼロクロス点と上記入力
信号のゼロクロス点との推定位相差情報を求める簡易判
定変換手段と、 上記簡易判定変換手段が出力する上記推
定位相差情報に基づいて再生クロックを位相制御して出
力する位相制御手段とを備えた。
【0016】または、1シンボルmサンプリングして得
られる入力信号の振幅情報より、上記mサンプル点で上
記入力信号の1/2シンボル前との変化から得られるゼ
ロクロスの有無をゼロクロス信号として出力し、かつ1
/2シンボル前の上記各サンプル点と上記ゼロクロスし
た点までの推定距離を算出するゼロクロス距離算出手段
と、上記ゼロクロス距離算出手段が出力するmサンプル
分から得られる推定距離信号を、任意の平均化数Kシン
ボル分、時系列に並べて逐次平均化処理、または移動平
均化処理をして距離の平均値を得て、該得た距離の平均
値により目標ゼロクロス点との位相差を求める平均位相
差算出手段と、上記平均位相差算出手段が出力する上記
位相差を打ち消すよう再生クロックを制御する分周回路
とを備えた。
【0017】
【作用】以上のように構成されたこの発明の請求項1に
係るタイミング再生回路では、1シンボルmサンプリン
グして得られる入力信号の振幅情報より、上記mサンプ
ル点でそれぞれゼロクロス点までの推定距離を算出し、
算出した上記推定距離の平均値をシンボル数Kを平均回
数として求め、算出した上記平均値を再生クロックの立
上がり点から次に生じるゼロクロス点までの平均距離に
変換してゼロクロス点の位置を算出して、再生クロック
の立下がり点と信号のゼロクロス点との位相差を求め、
同期引込み時の再生クロックの位相を制御することによ
り、同期引込み時に、プリアンブルパターンであって
も、ランダムパターンであっても、同期の引込み時間を
短縮できるとともに、ハングアップが生じていることを
判定するまでの時間を省くことができるとともに、上記
1シンボルmサンプリングして得られる入力信号の振幅
情報より、上記mサンプル点でそれぞれゼロクロス点ま
での推定距離の最上位ビットとゼロクロス検出信号をも
とに、アップダウンカウンタを制御して、定常時の受信
信号のゼロクロス点と再生クロックの立下がり点を一致
させるように、再生クロックの位相を制御することによ
り、定常時のジッタを抑制することができる。
【0018】また、この発明の請求項2に係るタイミン
グ再生回路では、1シンボルmサンプリングして得られ
る入力信号の振幅情報より、上記mサンプル点でそれぞ
れゼロクロス点までの推定距離を算出し、算出した上記
推定距離の平均値をシンボル数Kを平均回数として求
め、m個の上記平均値の絶対値のうち最小値を検出し、
上記最小値を示すサンプル点をゼロクロス点に最も近い
点と判定し、上記最小値を示すサンプル点を再生クロッ
クの立下がり点となるように同期引込み時の再生クロッ
クの位相を制御することにより、同期引込み時に、プリ
アンブルパターンであっても、ランダムパターンであっ
ても、同期の引込み時間を短縮できるとともに、ハング
アップが生じていることを判定するまでの時間を省くこ
とができるとともに、上記1シンボルmサンプリングし
て得られる入力信号の振幅情報より、上記mサンプル点
でそれぞれゼロクロス点までの推定距離の最上位ビット
とゼロクロス検出信号をもとに、アップダウンカウンタ
を制御して、定常時の受信信号のゼロクロス点と再生ク
ロックの立下がり点を一致させるように、再生クロック
の位相を制御することにより、定常時のジッタを抑制す
ることができる。
【0019】また、この発明の請求項3に係るタイミン
グ再生回路では、検波出力のIチャネル,Qチャネルの
軟判定データを1シンボルmサンプリングし、各サンプ
ル点で1シンボル前と2分の1シンボル前と現在の3つ
のサンプル点のサンプル値を参照して2分の1シンボル
前のサンプル点とゼロクロス点との位相差に対応する合
成振幅値を求め、各シンボル毎に得られた上記mサンプ
ル点での上記合成振幅値を直列並列変換してm列のデー
タ系列とし、各データ系列についてシンボル数Kを平均
回数として平均化処理し、得られた各データ系列のm個
の平均値の最上位ビットと上記の各平均値の有効性を示
すゼロクロス検出信号とを入力として、3値判定変換し
た3値情報をもとに再生クロックの立下がりとゼロクロ
ス点との推定位相差を出力し、同期引込み時の再生クロ
ックの位相を制御することにより、同期引込み時に、プ
リアンブルパターンであっても、ランダムパターンであ
っても、同期の引込み時間を短縮できるとともに、ハン
グアップが生じていることを判定するまでの時間を省く
ことができるとともに、上記1シンボルmサンプリング
して得られる入力信号の振幅情報より、上記の2分の1
シンボル前のサンプル点とゼロクロス点との位相差に対
応する合成振幅値の最上位ビットとゼロクロス検出信号
をもとに、アップダウンカウンタを制御して、定常時の
受信信号のゼロクロス点と再生クロックの立下がり点を
一致させるよう再生クロックの位相を制御することによ
り、定常時のジッタを抑制することができる。
【0020】また、この発明の請求項4に係るタイミン
グ再生回路では、1シンボルmサンプリングして得られ
る入力信号の振幅情報より、上記mサンプル点でそれぞ
れゼロクロス点までの推定距離を算出し、各シンボル毎
に得られた上記mサンプル点からゼロクロス点までの推
定距離を直列並列変換してm列のデータ系列とし、上記
m列のデータ系列について1シンボル毎にサンプル点か
らゼロクロス点までの推定距離を再生クロックの立上が
り点からゼロクロス点までの距離に変換し、1シンボル
毎に上記のm個の変換値の平均を算出して再生クロック
の立上がり点からゼロクロス点まで推定距離を求め、得
られた推定距離の数Nを平均回数として1シンボ毎に上
記平均回数NがK以下の同期引込み時の場合は逐次平均
化処理を行い、上記平均回数NがKより大きい定常時の
場合は平均回数Kで移動平均化処理を行い、1シンボル
毎に上記平均化処理で算出される距離の平均値を求め
て、再生クロックの位相制御量を1シンボル毎に算出
し、信号のナイキスト点と再生クロックの立上がり点を
一致させるように再生クロックの位相を制御することに
より、同期引込み時に、プリアンブルパターンであって
も、ランダムパターンであっても、同期の引込み時間を
短縮でき、且つハングアップが生じていることを判定す
るまでの時間を省くことができるとともに、定常時に、
ジッタを抑制することができる。
【0021】
【実施例】実施例1.以下、図を参照して実施例1につ
いて説明する。図1は、この発明のタイミング再生回路
の実施例1を示す構成ブロック図である。図において、
220はループフィルタ、240aは分周回路、260
はゼロクロス距離算出手段を構成するゼロクロス距離算
出回路であり、1シンボルmサンプリングされた入力信
号の振幅情報より、上記mサンプル点からゼロクロス点
までの推定距離をそれぞれ求める。270は平均値算出
手段を構成する平均値算出回路であり、各シンボルにつ
いてそれぞれ上記mサンプル点から信号のゼロクロス点
までの推定距離の平均距離を求める。280は各サンプ
ル点からゼロクロス点までの推定距離の平均値から、再
生クロックの立上がりとゼロクロス点との位相差を算出
する位相差算出回路である。285は上記位相差算出回
路280と分周回路240aとを有する同期引込み時の
ゼロクロス点位相制御手段、265aはループフィルタ
220と分周回路240aとを有する定常時の定常時位
相制御手段である。なお、従来の図17と同一部分には
同一符号を付してその説明を省略する。
【0022】次に動作について説明する。以下、本実施
例ではm=4の場合を例に説明する。受信信号は遅延検
波回路100により、再生クロックの4倍の周期である
4倍再生クロックで検波され、検波後の位相データθか
ら同相(Ich)軟判定データ、直交(Qch)軟判定
データが出力される。このIch,Qchの4倍オーバ
ーサンプリングデータは、各信号の振幅情報を2の補数
で表現したものであり、タイミング再生回路200内の
ゼロクロス距離算出回路260に入力される。
【0023】図2は、ゼロクロス距離算出回路260に
おけるベースバンド波形(曲線)と4倍オーバーサンプ
リングデータの一例を示す図である。ゼロクロス距離算
出回路260では、4倍再生クロックでIch,Qch
の軟判定データを1/2シンボル間隔で3点続けてモニ
タする。図に示すように、Ich,Qchの現在の軟判
定データをYi ,Yq とし、1シンボル前の軟判定デー
タをXi ,Xq とし、1/2シンボル前の軟判定データ
をZi ,Zq とすると、ゼロクロス距離算出回路260
では、それぞれ以下のような各条件に対応して、
DATA,CR信号が求まる。
【0024】(a)Ich,Qchの一方だけがゼロク
ロスしている場合。 Xi ×Yi <0,Xq ×Yq >0,Xi >0の場合、 CR=1,ZDATA=−2×Zii ×Yi <0,Xq ×Yq >0,Xi <0の場合、 CR=1,ZDATA=2×Zii ×Yi >0,Xq ×Yq <0,Xq >0の場合、 CR=1,ZDATA=−2×Zqi ×Yi >0,Xq ×Yq <0,Xq <0の場合、 CR=1,ZDATA=2×Zq (b)Ich,Qchの両方がゼロクロスしている場
合。 Xi ×Yi <0,Xq ×Yq <0, 且つ、Xi >0,Xq >0の場合、 CR=1,ZDATA=−Zi −Zqi ×Yi <0,Xq ×Yq <0, 且つ、Xi >0,Xq <0の場合、 CR=1,ZDATA=−Zi +Zqi ×Yi <0,Xq ×Yq <0, 且つ、Xi <0,Xq <0の場合、 CR=1,ZDATA=Zi +Zqi ×Yi <0,Xq ×Yq <0, 且つ、Xi <0,Xq >0の場合、 CR=1,ZDATA=Zi −Z (c)Ich,Qchの両方がゼロクロスしていない場
合。 X×Yi >0,Xq ×Yq >0の場合、 CR=0,ZDATA=0 ここで、CR信号は、前後1シンボルの振幅をモニタ
し、振幅値が負から正、または正から負に変化した場合
は論理“1”とし、ゼロクロスが発生しない場合は論理
“0”とするゼロクロス発生信号である(以下、ゼロク
ロス発生信号をCR信号と呼ぶ)。そして、ZDATAは1
シンボル前のサンプル値Xi ,Xq 、1/2シンボル前
のサンプル値Zi ,Zq 、現在のサンプル値Yi
q 、及びゼロクロス検出信号に関する、上記(a)
(b)(c)の各条件のもとで算出される1/2シンボ
ル前のサンプル点とゼロクロス点との位相差に対応する
i ,Zq の合成振幅値である。以上のような動作を、
4倍オーバーサンプル間隔で繰り返すことにより、Z
DATA,CR信号が4倍オーバーサンプリングデータとし
て出力される。
【0025】図3は、ランダムパターン入力時のゼロク
ロス距離算出回路260の動作を説明するタイミングチ
ャートである。Ich,Qchの曲線はベースバンド波
形、●印はナイキスト点、○印はゼロクロス点を示し、
各棒グラフはIch,Qchの4倍オーバーサンプリン
グデータを示している。図3に示すように、各サンプル
点で得られるZDATAの値は、○印のゼロクロス点の位置
から、前後1/2シンボル内にある各サンプル点までの
距離と一定の関係にある。
【0026】図4は各サンプル点で得られるZDATAと各
サンプル点からゼロクロス点までの距離Zθとの関係を
示す図である。各サンプル点で算出されたZDATAは、図
4に示す関係に基づいて、各サンプル点からゼロクロス
点までの距離Zθに変換される。
【0027】以上のようにして、ゼロクロス距離算出回
路260から1シンボル毎に4サンプル点について出力
されるZθと、ゼロクロス発生信号(CR信号)は平均
値算出回路270に入力される。また、後述の当該タイ
ミング再生回路出力の再生クロックと、4倍再生クロッ
クも平均値算出回路270に入力される。平均値算出回
路270では、各サンプル点からゼロクロス点までの距
離Zθは直列並列変換され、4列のデータ系列になり、
各データ系列について平均回数Kでそれぞれ平均化処理
が行なわれ、平均値θ1 ,θ2 ,θ3 ,θ4 を出力す
る。
【0028】Zθを、i(i=1〜K)シンボル目の再
生クロックの立上がり点から順に、Zθ1i,Zθ2i,Z
θ3i,Zθ4iとし、同様に、ゼロクロス発生信号(CR
信号)をiシンボル目の再生クロックの立上がり点から
順に、CR1i,CR2i,CR3i,CR4iとすると、平均
値算出回路270から出力される4つの平均値θ1 ,θ
2 ,θ3 ,θ4 は、それぞれ以下の式で表される。
【0029】
【数1】
【0030】ここで、上記の各データ系列の中の特定の
系列jで、ゼロクロス発生を示すCRjiが全て0である
場合は、その系列jの平均値θj を無効とする。平均値
算出回路270からは、各データ系列の有効性を示すC
θ1 ,Cθ2 ,Cθ3 ,Cθ4 が出力される。特定の系
列jでCRijが全て0である場合は、Cθj は論理
“0”を、それ以外の場合は論理“1”を出力する。以
上のようにして、平均値算出回路270から出力される
各データ系列の平均値θ1 ,θ2 ,θ3 ,θ4 と、平均
値の有効性を示すCθ1 ,Cθ2 ,Cθ3 ,Cθ4 は、
位相差算出回路280に入力される。
【0031】図5は位相差算出回路280の動作を説明
する図である。位相差算出回路280では、各サンプル
点からゼロクロス点までの平均距離θ1 ,θ2 ,θ3
θ4 を、再生クロックの立上がり点から次に生じるゼロ
クロス点までの平均距離θ1 ′,θ2 ′,θ3 ′,
θ4 ′に変換する。4つの平均値θ1 ,θ2 ,θ3 ,θ
4 は、1シンボル内における●印のナイキスト点、○印
のゼロクロス点に対して、図5に示すような4通りの位
置関係が考えられる。図5の4通りの位置関係に対応し
て、変換式は以下のよう表せる。
【0032】θ1 ′=(T+θ1 )mod T θ2 ′=(5T/4+θ2 )mod T θ3 ′=(T/2+θ3 ) θ4 ′=(3T/4+θ4 )mod T ここで、シンボル周期をtS (s)、再生クロックの最
小位相制御量をtP (s)として、tS /tP で表す整
数Tを、1シンボル分の距離と呼ぶ。
【0033】次に、上記の式で得られた再生クロックの
立上がり点から次のゼロクロス点までの各平均距離
θ1 ′,θ2 ′,θ3 ′,θ4 ′と、上記の各平均値の
有効性を示すCθ1 ,Cθ2 ,Cθ3 ,Cθ4 とを、次
式に代入することによって、再生クロックの立下がり点
と信号のゼロクロス点との位相差、即ち、再生クロック
の立上がり点と、信号のナイキスト点との位相差Δθが
求まる。
【0034】Δθ ={(Cθ1 ×θ1 ′+Cθ2 ×θ2 ′+Cθ3 ×θ3 ′+Cθ4 ×θ4 ′) /(Cθ1 +Cθ2 +Cθ3 +Cθ4 )} −T/2 ここで、Cθ1 ,Cθ2 ,Cθ3 ,Cθ4 が全て0であ
る場合は、Δθは無効なデータとする。位相差算出回路
280では、Δθとともに、Δθの有効性を示すCΔθ
信号を出力する。CΔθ信号は、Cθ1 ,Cθ2 ,Cθ
3 ,Cθ4 が全て0である場合、論理“0”を出力し、
それ以外は論理“1”を出力する。以上のように、ゼロ
クロス距離算出回路260から、平均値算出回路27
0、位相差算出回路280を経て、Δθ,CΔθを出力
する過程は、復調装置、タイミング再生回路のリセット
直後や、データ受信直後などのシンボル同期引込み時に
行われる。
【0035】分周回路240aでは、発振器250から
出力される原振クロックによって回路内のnビットカウ
ンタがダウンカウントする。上記カウンタの最上位ビッ
トが再生クロックとして、上位3番目のビットが4倍再
生クロックとして、常時出力する。そして、シンボル同
期引込み時には、Δθを入力し、カウンタがオール
“0”になるとき、Δθの値をカウンタにロードするこ
とによって、再生クロックの立下がり点をゼロクロス点
に一致するように(即ち、再生クロックの立上がり点を
ナイキスト点に一致するように)、再生クロックを制御
することができる。
【0036】図6は分周回路240aにおけるシンボル
同期引込み時の動作を説明する図である。ここでは、例
として、分周回路240aのダウンカウンタを4ビット
ダウンカウンタとし、位相差算出回路280で再生クロ
ックの立上がり点と、信号のナイキスト点との位相差Δ
θが算出され、Δθ=2(2の補数表現で“001
0”)がロードされる場合のカウンタの動作を示す。図
6に示すように、Δθ=2が算出され、CΔθが論理
“1”で、且つ、4ビットカウンタが1から0に変化す
る時に、カウンタに2がロードされる。よって、再生ク
ロックの立上がり点からナイキスト点までの距離Δθだ
け、再生クロックの立上がりが移動し、再生クロックの
立上がり点がナイキスト点をたたくように位相制御され
る。
【0037】以上のようにして、Δθによるシンボル同
期引込み時の位相制御が完了した後に、ループフィルタ
220と分周回路240aを有する定常時位相制御手段
により定常時の再生クロックの位相制御が行なわれる。
ループフィルタ220では、ゼロクロス距離算出回路2
60から出力されるZDATAの最上位ビットZm とCR信
号が入力され、分周回路240aを制御するUP信号,
DOWN信号が出力される。ループフィルタ220は、
アップダウンカウンタで構成され、4倍オーバサンプリ
ングデータであるZm ,CR信号のうち、再生クロック
の立下がりの値であるZm ′CR′信号が、アップダウ
ンカウンタに入力される。アップダウンカウンタの初期
値をNとすると、アップダウンカウンタは以下のような
動作をする。
【0038】Zm ′=0,CR′=1の場合;1カウン
トアップする。 Zm ′=1,CR′=1の場合;1カウントダウンす
る。 CR′=0の場合;Zm ′の値の如何にかかわらず、カ
ウントを停止する。
【0039】即ち、ゼロクロスが生じているCR′=1
の状態で、2の補数で表現されるZDATAの最上位ビット
m ′=0である場合、ZDATAの値は正であり、よって
ゼロクロス点に対して位相が進んでいることを意味す
る。またCR′=1の状態で、Zm ′=1である場合、
DATAの値は負であり、よってゼロクロス点に対して位
相が遅れていることを意味する。以上の動作によって、
ループフィルタの定数をNとして、アップダウンカウン
タの値が2Nになったら、ループフィルタ220から、
UP信号が分周回路240aに出力され、アップダウン
カウンタの値が0になったら、ループフィルタ220か
らDOWN信号が分周回路240aに出力される。UP
信号,DOWN信号のどちらかが出力されると、アップ
ダウンカウンタの値はNにリセットされ、再び同じ動作
が繰り返される。
【0040】分周回路240aでは、ループフィルタ2
20からのUP信号,DOWN信号によって、定常時の
再生クロックの位相の制御が行われる。図7は分周回路
240aにおける定常時の動作を説明する図である。こ
こでは、例として、分周回路240aを構成する4ビッ
トアップダウンカウンタに、UP信号,DOWN信号が
入力する場合のカウンタの動作を示す。図7に示すよう
に、UP信号が入力すると、カウンタが1から0に変化
するときに、カウンタに15がロードされ、再生クロッ
クの位相が遅らされる。また、DOWN信号が入力する
と、カウンタが1から0に変化するときに、カウンタに
1がロードされ、再生クロックの位相の制御が行われ
る。以上のような動作によって、定常時の再生クロック
の位相が進められる。
【0041】ジッタ量を制御するには、ループフィルタ
220の定数Nを変えることにより行うことができ、N
の値を大きくすることにより、その量を低減することが
できる。
【0042】以上のようなタイミング再生回路200の
動作によって位相制御出力された、4倍再生クロック、
再生クロックは、それぞれ遅延検波回路100、リタイ
ミング回路300に入力される。
【0043】遅延検波回路100では、4倍再生クロッ
クによって検波が行われ、4倍再生クロックに同期した
Ich、Qchの4倍オーバーサンプリングの軟判定デ
ータが出力することができる。
【0044】リタイミング回路300では、遅延検波回
路100の出力で4倍オーバーサンプリングのIch,
Qchの軟判定データの内、最上位ビットが入力され、
タイミング再生回路200からの再生クロックの立上が
りで、そのナイキスト点に相当するデータが検出され、
Iチャネル,Qチャネルの復号データが出力される。
【0045】本実施例では1シンボル4サンプルの各点
で独立して再生クロックの立上がり点と、信号のナイキ
スト点との位相差を求めているため、4サンプル点の1
つが位相差180度付近をサンプルしてハングアップが
生じた場合でも、その他の3つのサンプル点と、信号の
ナイキスト点との位相差を求め、3つの平均を算出し、
Δθを求めることが可能であり、ハングアップが生じて
いることを判定するまでの時間を省くことができる。
【0046】なお、上記実施例では検波に遅延検波方式
を用いた場合について説明したが、他の検波方式、例え
ば同期検波方式、準同期検波方式などであってもよい。
また、上記実施例では、1シンボル4サンプルのデータ
を用いてタイミング再生を行っているが、サンプル数は
2以上であれば、幾つであってもよい。
【0047】実施例2.次に、図を参照して実施例2に
ついて説明する。図8は、この発明のタイミング再生回
路の実施例2を示す構成ブロック図である。図におい
て、240bは分周回路、260はゼロクロス距離算出
手段を構成するゼロクロス距離算出回路、270は平均
値算出手段を構成する平均値算出回路、281は比較器
である。286は上記位相比較器281と分周回路24
0bとを有する同期引込み時のゼロクロス点位相制御手
段、265bはループフィルタ220と分周回路240
bとを有する定常時の定常時位相制御手段である。な
お、図17及び図1と同一部分は同一符号を付してその
説明を省略する。
【0048】次に動作について説明する。実施例1と同
様に、シンボルクロック引込み時において、遅延検波回
路100から出力されるIch,Qchの軟判定データ
はタイミング再生回路200内のゼロクロス距離算出回
路260に入力し、各サンプル点からゼロクロス点まで
の距離であるZθ,及びゼロクロス発生信号であるCR
信号を出力する。次いで、上記Zθ,CR信号は平均値
算出回路270に入力し、各サンプル点からゼロクロス
点までの平均距離θ1 ,θ2 ,θ3 ,θ4 ,及び上記平
均距離の有効性を示すCθ1 ,Cθ2 ,Cθ3 ,Cθ4
を出力する。
【0049】上記平均距離θ1 ,θ2 ,θ3 ,θ4 ,及
び上記平均距離の有効性を示すCθ1 ,Cθ2 ,C
θ3 ,Cθ4 は、比較器281に入力される。比較器2
81では、θ1 ,θ2 ,θ3 ,θ4 の絶対値である|θ
1 |,|θ2|,|θ3 |,|θ4 |の中で、最小値を
示す|θj |を検出し出力する。出力する番号j−1を
2ビットの選択信号(以下、SEL信号と呼ぶ)で示
す。このSEL信号は分周回路240bに入力する。但
し、番号jに対応するCθj が0であれば、そのθj
値は無効とし比較の対象から外す。また、もしCθ1
Cθ2 ,Cθ3 ,Cθ4 の全ての値が0である場合は、
シンボル数Kまでの区間にゼロクロスが生じていないこ
とを意味し、SEL信号は0を選択し、制御を行わな
い。
【0050】分周回路240bでは、シンボル同期引込
み時に、比較器281から出力されるSEL信号によっ
て再生クロックの位相制御を行う。図9は図8の分周回
路240bにおけるシンボル同期引込み時の動作を説明
するタイミングチャートである。平均値算出回路270
において算出し出力されるθ1 ,θ2 ,θ3 ,θ4 の値
は、実施例1で説明したように、入力信号を1シンボル
4サンプリングした場合の各サンプル点からゼロクロス
点までの平均距離であり、その距離の絶対値が最小とな
るサンプル点が、4つのサンプル点の中でゼロクロス点
に最も近い点であるといえる。よって、分周回路240
bでは、図9に示すように4通りのSEL信号に対して
制御を行う。図において、●印は信号のナイキスト点、
○印は信号のゼロクロス点である。平均値算出回路27
0から出力されるθ1 ,θ2 ,θ3 ,θ4 として、例え
ば、図9に示すような値とした場合、その絶対値が最小
となるサンプル点jが再生クロックの立下がりとなるよ
うに、再生クロックの位相を制御する。図9(a)の例
では、j=2のサンプル点で得られたθ2 が最小値であ
るため、θ1 ,θ2 ,θ3 ,θ4 の入力後、1シンボル
以内に再生クロックの立下がりがj=2となるように、
再生クロックの位相の制御を行う。
【0051】分周回路240bの動作の具体例として、
分周回路240b内のカウンタを4ビットカウンタとす
ると、|θj |の最小値を示すサンプル点jに対応して
ダウンカウンタの値が0になるとき、以下の値をカウン
タにロードする。 j=1の時、8をロードする。 j=2の時、12をロードする。 j=3の時、0をロードする。 j=4の時、4をロードする。
【0052】実施例2における、定常時の再生クロック
の制御は、実施例1と同様に、ループフィルタ220か
ら出力されるUP信号,DOWN信号で分周回路240
bを制御することによって行われ、定常時のジッタを低
減することができる。
【0053】以上のように、本実施例2では、実施例1
で用いた位相差算出回路280の替わりに、単純な比較
器281を用いることにより、比較器281によるシン
ボル同期引込み後の再生クロックと信号の位相差は±π
/4以内となるものの、実施例1より回路規模を小さく
できる利点がある。
【0054】なお、上記実施例では、検波に遅延検波方
式を用いた場合について説明したが、他の検波方式、例
えば同期検波方式、準同期検波方式などであってもよ
い。また、上記実施例では、1シンボル4サンプリング
したデータを用いてタイミング再生を行っているが、1
シンボル2サンプリング以上であれば同様のことがいえ
る。
【0055】実施例3.次に、図を参照して実施例3に
ついて説明する。図10は、この発明のタイミング再生
回路の実施例3を示す構成ブロック図である。図におい
て、240cは分周回路、260aはゼロクロス振幅算
出手段を構成するゼロクロス振幅算出回路、270aは
平均値算出手段を構成する平均値算出回路、282は3
値判定変換回路である。287は上記3値判定変換回路
282と分周回路240cとを有する同期引込み時のゼ
ロクロス点位相制御手段、265cはループフィルタ2
20と分周回路240cとを有する定常時の定常時位相
制御手段である。なお、図17及び図1と同一部分は同
一符号を付してその説明を省略する。
【0056】次に動作について説明する。シンボルクロ
ック引込み時において、遅延検波回路100から出力さ
れるIch,Qchの軟判定データはタイミング再生回
路200内のゼロクロス振幅算出回路260aに入力さ
れ、上記のIch,Qchの軟判定データを1シンボル
4サンプリングし、各サンプル点で1シンボル前のサン
プル値Xi ,Xq 、1/2シンボル前のサンプル値
i ,Zq 、現在のサンプル値Yi ,Yq 、及びゼロク
ロス検出信号に関する実施例1で説明したのと同様の条
件のもとで算出した1/2シンボル前のサンプル点とゼ
ロクロス点との位相差に対応するZi ,Zq の合成振幅
値であるZDATAを求める。
【0057】ゼロクロス振幅算出回路260aから出力
するZDATAとCR信号は、平均値算出回路270aに入
力する。また当該タイミング再生回路200の出力であ
る再生クロックと、4倍再生クロックも平均値算出回路
270aに入力する。平均値算出回路270aでは、ゼ
ロクロス振幅算出回路260aから出力するZDATAを直
列並列変換して4列のデータ系列とし、各データ系列に
ついて最大、平均回数Kでそれぞれ平均化処理を行う。
4列に直列並列変換されたZDATAを再生クロックの立上
がり点から順に、ZD1i,ZD2i,ZD3i,ZD4i(但
しi=1〜K)とし、同様にCR信号も、再生クロック
の立上がり点から順に、CR1i,CR2i,CR3i,CR
4iとすると、平均値算出回路270aにおいて求める各
データ系列の平均値D1 ,D2 ,D3 ,D4 は、それぞ
れ以下の式による。
【0058】
【数2】
【0059】平均値算出回路270aでは、以上のよう
にして求めた各データ系列の平均値D1 ,D2 ,D3
4 の最上位ビットDm1,Dm2,Dm3,Dm4を出力す
る。但し、上記のデータ系列の中の特定データ系列j
で、ゼロクロスがなく、ゼロクロス発生信号CRjiがシ
ンボル数Kの全てで、論理“0”である場合は、そのデ
ータ系列の平均値Dj を無効とする。また、平均値算出
回路270aからは各データ系列の平均値のDmjの有効
性を示すCθ1 ,Cθ2 ,Cθ3 ,Cθ4 を出力する。
特定のデータ系列jでCRjiが全て、論理“0”である
場合はCθj =0とし、それ以外はCθj =1を出力す
る。
【0060】平均値算出回路270aから出力する、各
データ系列の平均値Dm1,Dm2,Dm3,Dm4,及び上記
平均値の有効性を示すCθ1 ,Cθ2 ,Cθ3 ,Cθ4
は3値判定変換回路282に入力し、以下の式により3
値の値をとるθj に変換され出力される。
【0061】Dmj=0,Cθj =1の場合;θj =0 Dmj=0,Cθj =0の場合;θj =1 Dmj=1,Cθj =0の場合;θj =1 Dmj=1,Cθj =1の場合;θj =2 ここで、Dmjは平均値算出回路270aから出力される
各データ系列の平均値D1 ,D2 ,D3 ,D4 の最上位
ビットを示し、論理“0”,“1”の2つの場合があ
る。Cθj は平均値算出回路270aから出力される上
記各データ系列の平均値D1 ,D2 ,D3 ,D4 の有効
性を示すCθ1 ,Cθ2 ,Cθ3 ,Cθ4 であり、特定
のデータ系列jでCRjiが全て0である場合は論理
“0”とし、それ以外は論理“1”の2つの場合があ
る。
【0062】この変換は、Cθj が論理“1”の時はゼ
ロクロスが生じているため、Dmjの値は有効とする場合
(θj =0,θj =2)と、Cθj が論理“0”の時は
ゼロクロスが生じていないため、Dmjの値は無効とする
場合(θj =1)の、計3値への変換である。更に、3
値の値をとる上記のθj を、ROMに入力し、θ1 〜θ
4 の各3値情報から再生クロックの立下がりとゼロクロ
ス点との推定位相差Δθが、位相で(π/4),(3π
/4),(−π/4),(−3π/4),0に相当する
値で出力される。
【0063】分周回路240cにおいて、実施例1と異
なる点はCΔθの入力が無いことだけであり、シンボル
同期引込み時にΔθを入力すると、実施例1と同様に、
Δθだけ再生クロックの位相が制御される。実施例1の
分周回路240に入力されるCΔθは、4つのサンプル
点で得られたCθ1 ,Cθ2 ,Cθ3 ,Cθ4 が全て0
である場合、Δθを無効とする信号であるが、同様の作
用を3値判定変換回路282において、θ1 ,θ2 ,θ
3 ,θ4 の各3値情報が全て1で無効である場合、再生
クロックの位相制御量Δθを0とすることで行っている
ので、分周回路240cではCΔθ信号は必要ない。
【0064】分周回路240cのカウンタをの4ビット
カウンタとすると、3値判定変換回路282から、図1
3に示すようなROMテーブルに基づいて、入力データ
パターン(θ1 ,θ2 ,θ3 ,θ4 )に対する出力デー
タである再生クロックの位相制御量Δθが出力される。
よって、再生クロックの位相制御量Δθは、位相が(π
/4),(3π/4),(−π/4),(−3π/
4),0に対応して2,6,14,10,0となる。
【0065】次に、本実施例3の動作について図を参照
して説明する。図11,図12は図10のタイミング再
生回路の動作を説明するタイミングチャートである。図
において、●印は信号のナイキスト点、○印は信号のゼ
ロクロス点である。いま、図11に示すような平均値D
1 ,D2 ,D3 ,D4 が平均値算出回路270aで算出
され、また、各平均値データの有効性を示すCθ1 ,C
θ2 ,Cθ3 ,Cθ4 が平均値算出回路270aから出
力された場合、3値判定変換回路282において、図に
示すようなθj (j=1〜4)=“2200”が得られ
る。ROMテーブルに“2200”を入力すると、Δθ
=14が得られ、分周回路240cにおいて、カウンタ
が1から0に変化する際に、カウンタに14をロードす
ることにより、再生クロックの立上がり点がナイキスト
点に一致するように再生クロックの位相制御を行うこと
ができる。
【0066】また、図12に示すような平均値D1 ,D
2 ,D3 ,D4 が平均値算出回路270aで算出され、
また、各平均値データの有効性を示すCθ1 ,Cθ2
Cθ3 ,Cθ4 が平均値算出回路270aから出力され
た場合、3値判定変換回路282において、θ4 に情報
の無効を示す論理“1”が含まれるθj (j=1〜4)
=“2001”が得られる。この場合でも、ROMテー
ブルに“2001”を入力するとΔθ=10が得られ、
分周回路240cにおいて、カウンタが1から0に変化
する際に、カウンタに10をロードすることにより、再
生クロックの位相の制御が行われる。このようにθ
j (j=1〜4)の1つに論理“1”が発生しても、そ
れ以外のパターンからゼロクロス点の位置が推測できる
場合は、再生クロックの位相の制御が行われる。但し、
ゼロクロス点の位置が推測できない場合はΔθ=0が出
力され、位相の制御が行われない。シンボル同期引込み
時には、以上のような動作によって再生クロックの位相
の制御が行われる。
【0067】また実施例3における、定常時の再生クロ
ックの制御は、実施例1と同様に、ループフィルタ22
0から出力されるUP信号、DOWN信号で分周回路2
40bを制御することによって行われる。
【0068】以上のように実施例3では、シンボル同期
引込み時において、平均値算出回路270aで、実施例
1の平均値算出回路270のようにZDATAからZθへの
変換を行わず、かつ平均化された各軟判定データの最上
位ビットだけを出力し、また実施例1の位相差算出回路
280の替わりに、単純な3値判定変換回路282を用
いることで、同期引込み後の再生クロックと受信信号と
の位相差は±π/4以内となるものの、実施例1より回
路規模を小さくできる。また、本実施例では1シンボル
4サンプルの各点で独立して再生クロックの立上がり点
と、信号のナイキスト点との位相差を求めているため、
4サンプル点の1つが位相差180度付近をサンプルし
てハングアップが生じる場合でも、その他の3つのサン
プル点と、信号のナイキスト点との位相差を求め、3つ
の平均を算出し、Δθを求めることが可能であり、キッ
クオフが生じていることを判定するまでの時間を省くこ
とができる。
【0069】なお、上記実施例では検波に遅延検波方式
を用いた場合について説明したが、他の検波方式、例え
ば同期検波方式、準同期検波方式などであってもよい。
また、上記実施例では、1シンボル4サンプルのデータ
を用いてタイミング再生を行っているが、サンプル数は
2以上であれば幾つであってもよい。
【0070】実施例4.次に、図を参照して実施例4に
ついて説明する。図14は、この発明のタイミング再生
回路の実施例4を示す構成ブロック図である。図におい
て、240dは位相制御手段を構成する分周回路、26
0はゼロクロス距離算出手段を構成するゼロクロス距離
算出回路、271は変換回路、283は平均位相差算出
回路である。288は上記変換回路271と平均位相差
算出回路283とを有する平均位相差算出手段である。
なお、図17及び図1と同一部分は同一符号を付してそ
の説明を省略する。
【0071】次に動作について説明する。実施例1と同
様に、シンボル同期引込み時に遅延検波回路100から
出力されるIch,Qchの軟判定データはタイミング
再生回路内のゼロクロス距離算出回路260に入力し、
シンボル周期の4倍のデータであるZθ,CR信号が変
換回路271に出力される。
【0072】変換回路271では、ゼロクロス距離算出
回路260から得られたZθについて、同期引込み時に
最初の再生クロックの立上がりから順に、Zθ1i,Zθ
2i,Zθ3i,Zθ4iとし、これを直列並列変換して4列
のデータ系列として出力し、また、CR信号について
も、同様にCR1i,CR2i,CR3i,CR4iを直列並列
変換して4列のデータ系列として出力し、それぞれ平均
位相差算出回路283に入力される。ここで、iはタイ
ミング再生回路が動作開始してからのシンボル番号であ
る。
【0073】平均位相差算出回路283では、1シンボ
ル分の各サンプル点から得られたデータZθ1i,Z
θ2i,Zθ3i,Zθ4iをそれぞれ再生クロックの立上が
りからゼロクロス点までの推定距離Zθ1i′,Z
θ2i′,Zθ3i′,Zθ4i′に変換し、1シンボル毎に
4つの変換値の平均を算出して再生クロックの立上がり
点からゼロクロス点までの推定距離を求める。そして得
られた推定距離の数をNとすると、平均回数Nがある定
数K以下の同期引込み時の場合は逐次平均化処理を行
い、平均回数NがKより大きい定常時の場合は、平均回
数Kで移動平均化処理を行い、1シンボル毎に平均化処
理で算出される距離の平均値を出力する。
【0074】先ず、1シンボル分の各サンプル点から得
られたデータZθ1i,Zθ2i,Zθ3i,Zθ4iをそれぞ
れ再生クロックの立上がりからゼロクロス点までの推定
距離Zθ1i′,Zθ2i′,Zθ3i′,Zθ4i′に変換す
る。本実施例では1シンボル分の各サンプル点から得ら
れたデータZθ1i,Zθ2i,Zθ3i,Zθ4iを次式に代
入して、Zθ1iが得られるサンプル点から、過去1シン
ボル以内にあるゼロクロス点までの負の推定距離をそれ
ぞれ算出する。
【0075】Zθ1i′=(T+Zθ1i)mod T−T Zθ2i′={(5T/4)+Zθ2i}mod T−T Zθ3i′={(T/2)+Zθ3i}−T Zθ4i′={(3T/4)+Zθ4i)}mod T−T 但し、各推定距離は2の補数で表現され、Tは1シンボ
ル分の距離と呼び、シンボル周期をtS (s)、再生ク
ロックの最小位相制御量をtP (s)として、tS /t
P で表せる整数である。
【0076】次に、1シンボル毎に4つの変換値である
Zθ1i′,Zθ2i′,Zθ3i′,Zθ4i′の平均を算出
して再生クロックの立上がり点からゼロクロス点までの
推定距離を求める。本実施例では、上記の式で得られる
各距離Zθ1i′,Zθ2i′,Zθ3i′,Zθ4i′と、変
換回路271からの信号であるCR1i,CR2i,C
3i,CR4iを次式に代入して、i番目の1シンボル分
のデータから得られるZθ1iのサンプル点から過去のゼ
ロクロス点までの負の平均距離ZΔθi ′を求める。
【0077】ZΔθi ′ ={(CR1i×Zθ1i′+CR2i×Zθ2i′ +CR3i×Zθ3i′+CR4i×Zθ4i′)} /{(CR1i+CR2i+CR3i+CR4i)}
【0078】本方式では、1シンボル毎に再生クロック
の位相の制御を行うため、制御完了毎にサンプルクロッ
クの周期が乱れた場合、正常な位相制御が行われないの
で、サンプリングを停止する必要がある。本実施例で
は、データをサンプルするサンプルクロックの周期はシ
ンボル周期の4倍で動作するが、制御完了後のサンプル
クロックの周期はシンボル周期の4倍にならない場合が
ある。よって位相制御直後のサンプルクロックの周期
が、シンボル周期の4倍でない場合は、その次のサンプ
ルクロックが立上がるまでの間、4倍でないサンプルク
ロックによって得られるデータを無効とするEN信号を
出力する。上記EN信号が“0”である場合は、サンプ
リングされたデータが無効であることを示す。EN信号
は、平均位相差算出回路283から変換回路271に入
力され、“0”である場合、変換回路271に入力され
るZθとCRを無効なデータとし、直列並列変換は行わ
ずに除去する。即ち、“0”の間サンプリングを停止す
る。EN信号の“0”の出力時間は、位相の制御量を4
で除算した時の余りに、再生クロックの最小位相制御量
P (s)を乗算した時間となる。
【0079】また、CR1i,CR2i,CR3i,CR4i
全て0である場合は、ZΔθi ′は無効なデータである
ことを示すCΔθi を出力する。CΔθi は、CR1i
CR2i,CR3i,CR4iが全て“0”である場合“0”
とし、それ以外は“1”とする。以上のようにして、1
シンボル間のデータから算出される、Zθ1iのサンプル
点から過去のゼロクロス点までの負の平均距離ZΔ
θi ′は、(i−1)シンボル以前のEN信号が“0”
でサンプリングが停止される時間の和によって、1シン
ボル毎に値が変化していく。よって、次式のように(i
−1)シンボル以前のEN信号の“0”である時間の和
をTで除し、余りをZΔθi ′から引くことによって、
サンプリングが停止された時間だけ値を補正する必要が
ある。補正された値をZΔθi とすると、ZΔθi は次
式で求まる。
【0080】
【数3】
【0081】但し、Ep は、pシンボル目のEN信号の
“0”である時間を表したものであり、(i−1)シン
ボル目に分周器240dにロードされる制御量をAΔθ
i-1とすると、次のiシンボル目に出力されるEi は次
式で求まる。
【0082】Ei =(AΔθi-1 +1)mod 4
【0083】次に得られた推定距離の数Nを平均回数と
し、Nがある定数K以下の同期引込み時の場合は逐次平
均化処理を行い、平均回数NがKより大きい定常時の場
合は、平均回数Kで移動平均化処理を行い、1シンボル
毎に平均化処理で算出される距離の平均値を出力する。
本実施例では、推定距離の数Nは、iシンボル目から過
去KシンボルまでのCΔθm (m=i−K〜i)の内、
“1”である数であり、1シンボル毎に算出されるZΔ
θm とCΔθm を、次式に代入することで、平均回数N
によるZΔθm(m=i−K〜i)の平均値Δθi が求
まる。また、平均回数Nは最大Kまでとし、N=Kとな
った後は1シンボル毎に過去Kシンボルまでの移動平均
を行っていく。本実施例では、平均位相差算出回路28
3内に設けた2つのK段シフトレジスタに、ZΔθm
CΔθm を1シンボルずつ入力し、各レジスタの値の合
計を算出し除算することにより、平均化処理を行う。
【0084】即ち、シンボル同期引込み時の動作では、
初めに上記K段シフトレジスタをリセットし、ZΔθm
(m=i−K〜i),CΔθm (m=i−K〜i)が入
力されるレジスタをオール“0”とする。次に、1シン
ボル毎に算出されるZΔθi とCΔθi は、N段シフト
レジスタに、1シンボルずつ入力される。そしてmシン
ボル目のZΔθi が有効なデータであることを示すCΔ
θi =1であれば、それに対応するZΔθi は、有効な
データとして平均化処理に使用される。また、ZΔθm
とCΔθm がK段シフトレジスタに全て蓄えられた定常
時では、シフトレジスタには現在得られたデータから、
過去Kシンボル分までのデータが、常に入力され、それ
らのデータから平均位相差Δθi が1シンボル毎に算出
される。そして、次のシンボルで新しいデータが算出さ
れたら、シフトレジスタ内のデータを1ビットシフト
し、最も古いデータを捨て、算出された新しいデータを
シフトレジスタの最初の段に入力することで、Kシンボ
ルによる移動平均を行っていく。よって、iシンボル目
に得られる平均位相差Δθi は以下の式で得られる。
【0085】
【数4】
【0086】以上のようにして求まるΔθi は、分周器
240dに入力される。Δθi は、制御の開始前のクロ
ックの位相と、信号の位相との位相差に対応する。よっ
て分周器240dでは、内部に制御用の制御カウンタ
と、無制御にカウント動作する基準カウンタを設け、制
御開始前では基準カウンタからは制御カウンタと同一の
値を出力する。そして、制御カウンタがデータのロード
によって制御された後も、基準カウンタは制御されずに
ダウンカウント動作が続けられる。Δθi が求まった時
の基準カウンタの値をCNi とすると、次式で求まるA
Δθi を次の原振クロックで制御カウンタにロードする
ことで制御を行う。
【0087】AΔθi =(T+CNi +Δθi −1)mo
d T
【0088】分周回路240dでは、Δθi が算出され
る毎にAΔθi の値を、回路内の制御カウンタにロード
することで、再生クロックの制御を行う。但し、CΔθ
i (1〜N)の値が全て“0”である場合は、ゼロクロ
スがNシンボル間生じていないことを意味するため、A
Δθi =0をロードし、制御を行わない。
【0089】具体例を図15,図16に示す。図15,
図16は、図14のタイミング再生回路のシンボル同期
引込み時の動作を説明するタイミングチャートである。
図15から図16へ連続しているタイミングチャートで
あり、1シンボル目から5シンボル目のはじめまでを示
している。分周回路240dでは、2つの4ビットカウ
ンタを使用し、T=16でカウンタの値の範囲は0〜1
5とする。図において●印は信号のナイキスト点であ
る。
【0090】先ず、1シンボル目では、Zθ11,Z
θ21,Zθ31,Zθ41,及びCR11,CR21,CR31
CR41から、ZΔθ1 ′が2の補数表現で“−4”と求
まる。E1 は制御が行われる前であるため、“0”であ
る。また、この時の制御開始前の制御カウンタと、同一
の値を示す基準カウンタの値は“0”である。ZΔθ1
は、“−4”となり、その平均であるΔθ1 も“−4”
となる。故に、AΔθ1 は(16−0−4−1)mod 1
6=11となり、次のクロックで制御カウンタに“1
1”をロードする。また、E2 は(11+1)mod 4=
0となる。
【0091】次の2シンボル目では、1シンボル目と同
様にして、ZΔθ2 ′が“−6”と求まる。また、ZΔ
θ2 はE1 +E2 =0であるため、“−6”となる。よ
って、ZΔθ1 とZΔθ2 の平均をとるΔθ2 は(−4
−6)/2=−5となる。故に、AΔθ3 は(16−0
−5−1)mod 16=10となり、次のクロックで制御
カウンタに“10”をロードする。また、E3 は(10
+1)mod 4=3となる。
【0092】次の3シンボル目では、E3 =3であるた
め、初めのZθ13のデータは、制御カウンタに“10”
がロードされてから3カウント後の4倍再生クロックの
立上がりによって検出される。3シンボル目では、ZΔ
θ3 ′が“−13”と求まる。また、ZΔθ3 は、E1
+E2 +E3 =3であるため、(−13+3−16)mo
d 16=−10となる。よって、ZΔθ1 ,ZΔθ2
ZΔθ3 の平均をとるΔθ3 は(−4−6−10)/3
=−6.67となり、約6となる。故に、AΔθ3
(16−3−6−1)mod 16=6となり、次のクロッ
クで制御カウンタに“6”をロードする。また、E4
(6+1)mod 4=3となる。
【0093】次の4シンボル目では、E4 =3であるた
め、Zθ14のデータは、制御カウンタに“6”がロード
されてから3カウント後の4倍再生クロックの立上がり
によって検出される。4シンボル目では、ZΔθ4 ′が
“−14”と求まる。また、ZΔθ4 は、E1 +E2
3 +E4 =6であるため、(−14+6−16)mod
16=−8となる。よって、ZΔθ1 ,ZΔθ2 ,ZΔ
θ3 ,ZΔθ4 の平均をとるΔθ4 は(−4−6−10
−8)/4=−7となる。故に、AΔθ4 は(16+1
0−7−1)mod 16=2となり、次のクロックで制御
カウンタに“2”をロードする。また、E5 は(2+
1)mod 4=3となる。
【0094】本具体例では、ナイキスト点と再生クロッ
クとの初期位相差がπ程度であるものが、2シンボル以
内で(π/3)、3シンボル以内で(π/4)、4シン
ボル以内で(π/8)、そして5シンボル以内で0に、
その位相差を縮めている。
【0095】以上のようにして、シンボル数がシフトレ
ジスタの段数に相当するKになるまでZΔθi ,CΔθ
i のデータは蓄積され、その中の有効なデータを用いて
平均位相差Δθi が求まる。そしてそれ以降は、現在得
られたデータから過去Nシンボルまでの、データの移動
平均化処理を行っていく。本実施例では、K段シフトレ
ジスタに蓄えられたCΔθi の内、“1”の数が多いほ
ど位相制御は緩やかに行われ、“1”の数が少ないほど
位相制御は敏速に行われる。よって、リセット時などの
シンボル同期引込み時では、CΔθi が“1”である数
が少ないため位相制御は敏速に行われ、同期引込み時間
が短縮される。また、定常時ではCΔθi が“1”であ
る数が多いため位相制御は緩やかに行われ、ジッタが低
減される。
【0096】以上のように、実施例4では、実施例1で
用いたループフィルタ220を必要とせず、平均位相差
算出回路283によって、同期引込み時と定常時の両方
の位相制御を行うことができる。また、実施例1のよう
に、シンボル同期引込み時に、数シンボルのデータから
初期位相差の平均を算出するまでの間、位相制御が停止
していることはなく、最初の1シンボル分のデータが入
力されて直ぐに同期引込みの動作が開始される。よっ
て、実施例1より更にシンボル同期引込み時間を短縮す
ることができる。
【0097】なお、上記実施例では検波に遅延検波方式
を用いた場合について説明したが、他の検波方式、例え
ば同期検波方式、準同期検波方式などであってもよい。
また、上記実施例では1シンボル4サンプルのデータを
用いてタイミング再生を行っているが、サンプル数は2
以上であれば、幾つであってもよい。
【0098】
【発明の効果】以上のように請求項1に係る発明によれ
ば、1シンボルmサンプリングして得られる入力信号の
振幅情報より、ゼロクロス点までの推定距離を算出する
ゼロクロス距離算出手段と、算出したゼロクロス点まで
の推定距離の平均値をKシンボル分、開始サンプリング
タイミングを変えて複数個得る平均値算出手段と、平均
値算出手段が出力する複数の平均値から再生クロックの
ゼロクロス点と、入力信号のゼロクロス点との位相差と
を求める位相差算出手段と、位相差算出手段が出力する
位相差を打ち消すよう再生クロックを位相制御して出力
する分周回路とを備えたので、同期引き込み時にプリア
ンプルパターンであっても、ランダムパターンであって
も、同期の引き込み時間を短縮できるとともに、定常時
のジッタも抑圧することができ、また、ハングアップが
生じしていることを判定するまでの時間を省くことがで
きるタイミング再生回路を得ることができる。
【0099】また、請求項2に係る発明によれば、位相
差算出手段に換えて、平均値算出手段が出力する複数の
平均値からゼロクロス点までの推定最小絶対値情報を検
出出力する比較手段を備えて、 分周回路は、上記比較手
段が出力する最小絶対値情報をゼロクロス点として、再
生タイミングと位相を制御して再生クロックを出力する
分周回路としたので、同期引き込み時にプリアンプルパ
ターンであっても、ランダムパターンであっても、同期
の引き込み時間を短縮できるとともに、定常時のジッタ
も抑圧することができ、また、ハングアップが生じして
いることを判定するまでの時間を省くことができるタイ
ミング再生回路を得ることができる。
【0100】また、請求項3に係る発明は、1シンボル
mサンプリングして得られる入力信号の振幅情報より、
ゼロクロス信号を出力し、かつ所定合成振幅値を得るゼ
ロクロス振幅算出手段と、ゼロクロス振幅算出手段が出
力する上記所定合成振幅値をKシンボル分得て、このK
個の所定合成振幅値から平均値を得て、かつ開始サンプ
リングタイミングを変えて該平均値を複数個得る平均値
算出手段と、上記平均値算出手段が出力する複数の平均
値と、各平均値の有効性情報の組み合せで、再生クロッ
クのゼロクロス点と上記入力信号のゼロクロス点との推
定位相差情報を求める簡易判定変換手段と、上記簡易判
定変換手段が出力する上記推定位相差情報に基づいて再
生クロックを位相制御して出力する位相制御手段とを備
えたので、同期引き込み時にプリアンプルパターンであ
っても、ランダムパターンであっても、同期の引き込み
時間を短縮できるとともに、定常時のジッタも抑圧する
ことができ、また、ハングアップが生じしていることを
判定するまでの時間を省くことができるタイミング再生
回路を得ることができる。
【0101】また、請求項4に係る発明は、1シンボル
mサンプリングして得られる入力信号の振幅情報より、
ゼロクロス信号を出力し、かつ推定距離を算出するゼロ
クロス距離算出手段と、上記ゼロクロス距離算出手段が
出力するmサンプル分から得られる推定距離信号を、K
シンボル分並べて逐次平均化処理、または移動平均化処
理をして距離の平均値を得て、この得た距離の平均値に
より目標ゼロクロス点との位相差を求める平均位相差算
出手段と、上記平均位相差算出手段が出力する上記位相
差を打ち消すよう再生クロックを制御する分周回路とを
備えたので、同期引き込み時にプリアンプルパターンで
あっても、ランダムパターンであっても、同期の引き込
み時間を短縮できるとともに、定常時のジッタも抑圧す
ることができ、また、ハングアップが生じしていること
を判定するまでの時間を省くことができるタイミング再
生回路を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のタイミング再生回路の実施例1を示
す構成ブロック図である。
【図2】図1のタイミング再生回路内のゼロクロス距離
算出回路におけるベースバンド波形と4倍サンプリング
データの一例を示す図である。
【図3】図1のタイミング再生回路内のゼロクロス距離
算出回路におけるランダムパターン入力時の動作を説明
するタイミグチャートである。
【図4】図1のタイミング再生回路内の平均値算出回路
におけるZDATAからZθへの変換関数の例を示す図であ
る。
【図5】図1のタイミング再生回路内の位相差算出回路
の動作を説明する図である。
【図6】図1のタイミング再生回路内の分周回路におけ
るシンボル同期引込み時の動作を説明するタイミングチ
ャートである。
【図7】図1のタイミング再生回路内の分周回路におけ
る定常時の動作を説明するタイミングチャートである。
【図8】この発明のタイミング再生回路の実施例2を示
す構成ブロック図である。
【図9】図8のタイミング再生回路内の分周回路におけ
るシンボル同期引込み時の動作を説明するタイミングチ
ャートである。
【図10】この発明のタイミング再生回路の実施例3を
示す構成ブロック図である。
【図11】図10のタイミング再生回路の動作を説明す
るタイミングチャートである。
【図12】図10のタイミング再生回路の動作を説明す
るタイミングチャートである。
【図13】図10のタイミング再生回路内の3値判定変
換回路の入力データに対する出力データ(位相制御量)
を示す図である。
【図14】この発明のタイミング再生回路の実施例4を
示す構成ブロック図である。
【図15】図14のタイミング再生回路におけるシンボ
ル同期引込み時の動作を説明するタイミングチャートで
ある。
【図16】図14のタイミング再生回路におけるシンボ
ル同期引込み時の動作を説明するタイミングチャートで
ある。(図15のタイミングチャートの続き)
【図17】従来のタイミング再生回路を示す構成ブロッ
ク図である。
【図18】図17のタイミング再生回路内の位相比較回
路の動作を説明する図である。
【図19】図17のタイミング再生回路内の位相比較回
路におけるハングアップ判定動作を説明する図である。
【符号の説明】
100 遅延検波回路 200 タイミング再生回路 210 位相比較回路 211 ゼロクロス検出回路 212 位相判定回路 220 ループフィルタ 230 キックオフ回路 240,240a,240b,240c,240d 分
周回路 250 発振器 260 ゼロクロス距離算出回路 260a ゼロクロス振幅算出回路 265a,265b,265c 定常時位相制御手段 270,270a 平均値算出回路 271 変換回路 280 位相差算出回路 281 比較器 282 3値判定変換回路 283 平均位相差算出回路 285,286,287 ゼロクロス点位相制御手段 300 リタイミング回路

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1シンボルmサンプリングして得られる
    入力信号の振幅情報より、上記mサンプル点でそれぞれ
    上記入力信号の1/2シンボル前との変化から得られる
    ゼロクロスの有無をゼロクロス信号として出力し、かつ
    1/2シンボル前の上記各サンプル点と上記ゼロクロス
    した点までの推定距離を算出するゼロクロス距離算出手
    段と、上記ゼロクロス距離算出手段が出力する推定距離信号を
    任意の平均化数をKとするKシンボル分、時系列に並べ
    て、かつ該K個の上記時系列推定距離信号から平均値を
    得て、開始サンプリングタイミングを変えて該平均値を
    複数個得る 平均値算出手段と、上記平均値算出手段が出力する複数の平均値から再生ク
    ロックのゼロクロス点と、上記入力信号のゼロクロス点
    との位相差とを求める位相差算出手段と、 上記位相差算出手段が出力する上記位相差を打ち消すよ
    う再生クロックを位相制御して出力する分周回路とを備
    えた ことを特徴とするタイミング再生回路。
  2. 【請求項2】 位相差算出手段に換えて、平均値算出手
    段が出力する複数の平均値からゼロクロス点までの推定
    最小絶対値情報を検出出力する比較手段を備えて、 分周回路は、上記比較手段が出力する最小絶対値情報を
    ゼロクロス点として、再生タイミングと位相を制御して
    再生クロックを出力する分周回路としたことを特徴とす
    る請求項1記載の タイミング再生回路。
  3. 【請求項3】 1シンボルmサンプリングして得られる
    入力信号の振幅情報より、上記mサンプル点で上記入力
    信号の1/2シンボル前との変化から得られるゼロクロ
    スの有無をゼロクロス信号として出力し、かつ1/2シ
    ンボル前の上記各サンプル点と上記ゼロクロスした点ま
    での所定合成振幅値を得るゼロクロス振幅算出手段と、 上記ゼロクロス振幅算出手段が出力する上記所定合成振
    幅値を任意の平均化数をKとしてKシンボル分、時系列
    に並べて、かつ該K個の上記所定合成振幅値から平均値
    を得て、開始サンプリングタイミングを変えて該平均値
    を複数個得る 平均値算出手段と、上記平均値算出手段が出力する複数の平均値と、各平均
    値の有効性情報の組み合せで、再生クロックのゼロクロ
    ス点と上記入力信号のゼロクロス点との推定位相差情報
    を求める簡易判定変換手段と、 上記簡易判定変換手段が出力する上記推定位相差情報に
    基づいて再生クロックを位相制御して出力する位相制御
    手段とを備えた ことを特徴とするタイミング再生回路。
  4. 【請求項4】 1シンボルmサンプリングして得られる
    入力信号の振幅情報より、上記mサンプル点で上記入力
    信号の1/2シンボル前との変化から得られるゼロクロ
    スの有無をゼロクロス信号として出力し、かつ1/2シ
    ンボル前の上記各サンプル点と上記ゼロクロスした点ま
    での推定距離を算出するゼロクロス距離算出手段と、上記ゼロクロス距離算出手段が出力するmサンプル分か
    ら得られる推定距離信号を、任意の平均化数Kシンボル
    分、時系列に並べて逐次平均化処理、または移動平均化
    処理をして距離の平均値を得て、該得た距離の平均値に
    より目標ゼロクロス点との位相差を求める 平均位相差算
    出手段と、上記平均位相差算出手段が出力する上記位相差を打ち消
    すよう再生クロックを制御する分周回路とを備えた こと
    を特徴とするタイミング再生回路。
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