JP2536428B2 - 同期検出回路 - Google Patents

同期検出回路

Info

Publication number
JP2536428B2
JP2536428B2 JP5248792A JP24879293A JP2536428B2 JP 2536428 B2 JP2536428 B2 JP 2536428B2 JP 5248792 A JP5248792 A JP 5248792A JP 24879293 A JP24879293 A JP 24879293A JP 2536428 B2 JP2536428 B2 JP 2536428B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
input
clock
output
integration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5248792A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0787071A (ja
Inventor
勝則 前川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP5248792A priority Critical patent/JP2536428B2/ja
Publication of JPH0787071A publication Critical patent/JPH0787071A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2536428B2 publication Critical patent/JP2536428B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Dc Digital Transmission (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は同期検出回路に係り、特
にディジタル通信用のクロック再生回路用の同期検出回
路に関する。
【0002】ディジタル通信システムの受信機におい
て、復調されたディジタル信号の符号識別を行うために
は受信信号に同期したクロック信号が必要となる。この
クロック信号を受信信号から再生するために、クロック
再生回路が設けられる。かかるクロック再生回路には、
受信信号と同期させたクロック信号を出力するために、
受信信号と出力クロック信号とが同期しているか否か
(クロック再生回路が同期状態にあるか否か)を確実に
判定する同期検出回路が必要とされる。
【0003】
【従来の技術】クロック再生回路用の同期検出回路とし
て、位相同期ループを構成するディジタル位相比較器の
出力信号の周波数スペクトラムが再生クロックと同期外
れを生じているか否かにより変化することを利用して同
期外れを検出するようにした同期検出回路が、従来より
知られている(特開昭60−158725号公報)。
【0004】図6はこの従来の同期検出回路の一例のブ
ロック図を示す。同図において、入力端子1は位相同期
ループ60を介して同期検出回路70に接続されてい
る。位相同期ループ60は位相比較器61の出力位相誤
差電圧をループフィルタ62により平滑化した後電圧制
御発振器63の制御電圧として印加し、電圧制御発振器
63より位相比較器61へ供給される電圧制御発振器6
3の出力発振周波数を可変制御する構成で、周知のフェ
ーズ・ロックト・ループ(PLL)回路を構成してい
る。
【0005】同期検出回路70は低域フィルタ71、検
波器72、直流増幅器73、シュミット回路74及び表
示回路75よりなり、位相比較器61の出力位相誤差電
圧の低周波数帯域の信号成分に基づいて位相同期ループ
60の同期状態を検出する。すなわち、位相比較器61
は電圧制御発振器63の出力発振周波数が入力端子1を
介して入力される受信信号の周波数に追従して変化して
いる同期状態時には、位相比較器61の2入力信号の位
相差によるビートを含まない位相誤差電圧を出力するの
に対し、これら2入力信号が同期外れ状態にあるとき
は、位相誤差電圧中にそれら2入力信号の差の周波数の
逆数に相当する周期のビートが生じる。
【0006】このビートは位相同期ループ60の同期状
態時の位相誤差電圧よりもかなり大なるレベルの低周波
数成分を含むため、同期検出回路70内の低域フィルタ
71はこの低周波数成分を濾波して検波器72に出力す
る。検波器72により包絡線検波された信号は、直流増
幅器73により直流増幅されてシュミット回路74に入
力されここで所定レベル以上であるかどうか判定され、
所定レベル以上のときは同期外れ状態であるとして表示
回路75により表示される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
の同期検出回路は受信信号が入力されない場合、位相比
較器61よりビートが出力されないため、非同期状態で
あるにも拘らず、同期状態であるという誤った判定をす
る欠点がある。また、位相比較器61として受信信号の
レベルにより出力レベルが変化するような位相比較器を
使用した場合、受信信号のレベルに応じてシュミット回
路74の動作点を変更する必要があり、確実な同期/非
同期の判定が困難である。
【0008】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
再生クロックの前縁のタイミングで入力データを積分し
た信号と、再生クロックの前縁を中心に所定時間進んだ
又は遅れたタイミングで入力データを積分した信号との
振幅比が、同期している時と同期が外れている時とで変
化する現象を利用することにより、上記の課題を解決し
た同期検出回路を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、位相同期ループに入力される入力データの
クロックを再生して再生クロックを得るクロック再生手
段と、再生クロックの前縁のタイミングで入力データの
積分を開始し、再生クロックの周期に等しい時間単位で
積分を行う第1の積分手段と、再生クロックの前縁に対
して所定時間ずれたタイミングで入力データの積分を開
始し、再生クロックの周期に等しい時間単位で積分を行
う第2の積分手段と、第1の積分手段の出力信号から2
値の符号を判定して復調信号を出力する符号判定器と、
復調信号の立ち上がり及び立ち下がりの各遷移を検出し
て遷移検出パルスを出力する遷移検出器と、第1及び第
2の積分手段の両出力信号の振幅を遷移検出パルスのタ
イミングで比較する振幅比較手段と、振幅比較手段の比
較結果に応じて同期検出信号を出力すると共に、同期検
出信号を記憶する同期状態記憶器とを有する構成とした
ものである。
【0010】
【作用】位相同期ループが入力データに対して同期状態
にある時と同期状態にない時とでは、上記の第1の積分
手段の出力積分信号振幅と第2の積分手段の出力積分信
号の振幅との差が、上記遷移検出パルスのタイミングに
おいて大きく変化する。そこで、本発明では振幅比較器
により第1及び第2の積分手段の両出力信号の振幅を遷
移検出パルスのタイミングで比較し、その比較結果に基
づいて上記同期状態記憶器より同期検出信号を出力す
る。位相同期ループの入力データがない時は、同期状態
にない時と同じとなる。
【0011】また、本発明では前記再生クロックがクロ
ック入力端子に入力され、前記遷移検出パルスがクリア
端子に入力され、再生クロックが所定数入力される間に
遷移検出パルスが一度も入力されない時に信号を出力す
るカウンタを設け、カウンタの出力信号により前記同期
状態記憶器の記憶内容を同期状態記憶器から非同期状態
を示す同期検出信号が出力されるように設定するように
したため、入力データが入力されない時でも非同期状態
を検出することができる。
【0012】更に、本発明では前記位相同期ループ内の
位相比較器は、再生クロックの前縁に対して所定時間早
いタイミングで前記入力データの積分を開始し、再生ク
ロックの周期に等しい時間単位で積分を行う第1の積分
器と、再生クロックの前縁に対して所定時間遅いタイミ
ングで入力データの積分を開始し、再生クロックの周期
に等しい時間単位で積分を行う第2の積分器と、第1及
び第2の積分器の両出力信号の振幅差を検出して誤差信
号として出力する誤差信号生成手段とより構成されると
きは、第1の積分器又は第2の積分器を前記第2の積分
手段として用いるようにしているため、同期検出回路の
一部と位相同期ループの一部とを共用することができ
る。
【0013】
【実施例】次に、本発明の一実施例について説明する。
図1は本発明の一実施例のブロック図を示す。本実施例
の同期検出回路30は位相同期ループ10と復調回路2
0の出力信号が供給される。位相同期ループ10は位相
比較器11、ループフィルタ12及び電圧制御発振器1
3よりなる。
【0014】位相同期ループ10の位相比較器11は、
受信信号(受信データ)aを積分する積分器111a及
び111bと、この積分器111a及び111bの出力
信号を受信データaのビット周期(シンボル時間)に等
しい期間T保持するサンプルホールド回路112a及び
112bと、サンプルホールド回路112a及び112
bの出力信号を絶対値化する全波整流器113a及び1
13bと、受信データaのパルス幅Tに等しい周期でタ
イミングがΔTずつずれた3種類の制御パルスを発生す
るタイミング発生器114と、全波整流器113a及び
113bの各出力信号の振幅差を得るための加算器11
5とより構成されている。
【0015】復調回路20はタイミング発生器114か
らの中心位相の制御パルスにより積分・放電を繰り返す
積分器21と、積分器21の出力信号を上記期間T保持
するサンプルホールド回路22と、このサンプルホール
ド回路22の出力信号を一定のしきい値を基に「1」、
「0」を識別する符号判定器23と、同期ステータス信
号により符号判定器23の出力信号をオン、オフするス
イッチ回路24とより構成されている。積分器21とサ
ンプルホールド回路22とは前記第1の積分手段を構成
している。
【0016】同期検出回路30は、サンプルホールド回
路22の出力信号を絶対値化する全波整流器31と、符
号判定器23から出力される復調信号の遷移を検出して
遷移検出パルスを出力する遷移検出器32と、全波整流
器31、113bの各出力信号を遷移検出器35から遷
移検出パルスが出力された時入力信号をサンプルした後
所定時間保持するサンプルホールド回路33及び34
と、これらのサンプルホールド回路33及び34の両出
力信号の振幅を比較する振幅比較器35と、復調信号の
遷移と遷移の間のクロック数をカウントするカウンタ3
6と、振幅比較器35及びカウンタ36の両出力信号の
論理和をとるOR回路37と、OR回路37の出力信号
によりリセットされ、振幅比較器35から出力される比
較結果を記憶する同期状態記憶部38とより構成されて
いる。
【0017】図2は本発明の一実施例の回路図を示す。
同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付してあ
る。図2において、全波整流器31は2の補数表現の4
ビットバイナリデータを絶対値化する排他的論理和回路
311、312及び313と加算器314とからなる。
【0018】遷移検出器32は、図1の符号判定器23
から端子51を介して入力される復調信号を、図1のタ
イミング発生器114から端子52を介して入力される
制御パルスによりラッチするD型フリップフロップ32
1と、この制御パルスの位相反転パルスにより上記復調
信号をラッチするためのインバータ322及びD型フリ
ップフロップ323と、D型フリップフロップ321及
び323の出力信号の論理積をとるAND回路324及
び325と、AND回路324及び325の出力信号の
論理和をとるOR回路326とよりなる。
【0019】サンプルホールド回路33及び34は4ビ
ットのラッチ回路からなる。振幅比較器35は入力デー
タの上位3ビットと上位2ビットとの加算を行うことに
より、入力データの3/4倍のデータを得る4ビット加
算器351と、4ビット加算器351の出力データとサ
ンプルホールド回路34の出力とを比較するコンパレー
タ352と、コンパレータ352の出力信号の論理和を
とるOR回路353と、OR回路353の出力信号と遷
移検出器32の出力信号との論理積をとるAND回路3
54とより構成されている。
【0020】同期状態記憶器38は、AND回路38
1、8ビットシフトレジスタ382及びインバータ38
3とよりなる。シフトレジスタ382は遷移検出器32
の出力パルスによってカウントアップし、振幅比較器3
5から出力されるセット信号により入力がセットされ、
AND回路354とカウンタ36の両出力信号の論理和
をとるOR回路37の出力信号によりリセットされる。
この同期状態記憶器38内のシフトレジスタ382から
端子42へ同期検出信号が出力される。カウンタ36は
端子52を介して入力される制御パルスによりカウント
アップし、遷移検出器32の出力パルスによりリセット
される64進カウンタである。
【0021】次に、図3乃至図5のタイムチャートを併
せ参照して本実施例の動作について説明する。まず、図
1に示した位相同期ループ10及び復調回路20の動作
について図3のタイムチャートと共に説明する。図3
(A)に示すようにビット周期Tの受信データaは図1
の位相同期ループ10内の積分器111a及び111b
にそれぞれ入力され、ここでタイミング発生器114か
らの制御パルスによりビット周期Tに等しい期間積分さ
れる。ただし、積分器111aの積分開始時間は推定さ
れる信号の変化点(すなわち、後述する再生クロックj
の前縁で、ここでは立ち上がり)に対し、ΔTだけ早く
され(アーリゲート)、積分器111bのそれはΔTだ
け遅くされている(レイトゲート)。
【0022】これにより、積分器111aからは図3
(B)にbで示す如き積分信号が出力されてサンプルホ
ールド回路112aに供給され、ここでタイミング発生
器114の出力制御パルスにより、積分開始時点(積分
終了時点)のレベルがサンプリングされた後上記期間T
だけレベルが保持されることにより、図3(E)にeで
示すパルス(アーリ信号)が得られる。
【0023】同様に、他方の積分器111bからは図3
(C)にcで示す如き積分信号が出力されてサンプルホ
ールド回路112bに供給され、ここでタイミング発生
器114の出力制御パルスにより、積分開始時点(積分
終了時点)のレベルがサンプリングされた後上記期間T
だけレベルが保持されることにより、図3(F)にfで
示すパルス(レイト信号)が得られる。
【0024】サンプルホールド回路112a及び112
bの両出力パルスe及びfは、全波整流器113a、1
13bによりレベルが絶対値化された後、加算器115
に供給される。加算器115は2入力信号の一方の信号
を極性反転して他方の信号と加算することにより、加算
器115からは全波整流器113aと113bの両出力
信号の振幅差に比例した、図3(H)に示す如き誤差信
号hが取り出される。
【0025】この誤差信号hはループフィルタ12を通
して電圧制御発振器13に制御電圧として印加され、そ
の出力発振周波数を可変制御する。この電圧制御発振器
13の出力信号はタイミング発生器114に基準信号と
して印加される。これにより、電圧制御発振器13の出
力信号周波数は上記誤差信号hに比例して制御され、受
信データaのクロック信号に同期するように制御され
る。
【0026】また、復調回路20ではまず、端子1を介
して入力された受信データaを、積分器21によりタイ
ミング発生器114よりの制御パルスに基づき前記期間
T毎に積分する。この積分器21の積分開始時間は、推
定される信号の変化点であり、これにより積分器21か
らは図3(D)にdで示す信号が取り出される。サンプ
ルホールド回路22はこの積分信号dを入力信号として
受け、タイミング発生器114の出力制御パルスによ
り、積分開始時点(積分終了時点)のレベルをサンプリ
ングした後上記期間Tだけレベルを保持することによ
り、図3(G)にgで示すパルス(オンタイム信号)を
出力する。
【0027】符号判定器23は、上記のオンタイム信号
gと所定のしきい値とをレベル比較し、それにより
「1」、「0」の論理値の判定を行い、図4(A)及び
図5(A)に示すような信号iを出力する。スイッチ回
路24は後述する同期検出信号(同期ステータス)oが
「同期」状態を示す論理値の時はオンとなり、上記の出
力信号iを復調信号として端子41へ出力する。一方、
スイッチ回路24は同期検出信号oが「非同期」状態を
示す論理値の時はオフとなり、符号判定器23の出力信
号iの端子41への通過を阻止する。
【0028】上記の積分器21の積分開始タイミング及
びサンプルホールド回路22のホールドタイミングは、
前記したようにタイミング発生器114の出力制御パル
スにより制御される。例えば、ΔT=T/4に設定した
場合、位相同期ループ10が受信データaに同期してい
るときには、復調信号iの変化点におけるアーリ信号e
及びレイト信号fの振幅が図3に示すように、オンタイ
ム信号gの振幅の1/2倍になる。
【0029】次に、同期検出回路30の動作について図
1、図2、図4及び図5と共に説明する。符号判定器2
3から取り出された復調信号iは、図2の端子51を介
して遷移検出器32内のD型フリップフロップ321の
データ入力端子Dに入力される。このD型フリップフロ
ップ321は、図1のタイミング発生器114から積分
器21及びサンプルホールド回路22に供給される制御
パルスと同じ制御パルスjが図2の端子52を介してク
ロック入力端子に印加される。この制御パルスjは図4
(B)及び図5(B)に示す如く、復調信号i(図4
(A)、図5(A))の信号変化点に同期した、周期T
で、かつ、一定幅のパルスで、再生クロックである。
【0030】D型フリップフロップ321はこの復調信
号iを再生クロックjの前縁(ここでは立ち上がり)で
ラッチした信号をそのQ出力端子よりD型フリップフロ
ップ323のデータ入力端子Dに印加する。D型フリッ
プフロップ323はそのデータ入力端子Dの入力信号
を、インバータ322により極性反転した信号の立ち上
がり、すなわち再生クロックjの後縁(ここでは立ち下
がり)でラッチした信号をそのQ出力端子より出力す
る。また、D型フリップフロップ321、323はその
Q出力端子の出力信号と逆極性の信号をそのQバー出力
端子より出力する。
【0031】従って、AND回路324によりD型フリ
ップフロップ321のQ出力端子の出力信号とD型フリ
ップフロップ323のQバー出力端子の出力信号との論
理積をとると、復調信号iの立ち上がり部分に同期し
た、再生クロックjのパルス幅と同じパルス幅のパルス
が得られる。同様に、AND回路325によりD型フリ
ップフロップ323のQ出力端子の出力信号とD型フリ
ップフロップ321のQバー出力端子の出力信号との論
理積をとると、復調信号iの立ち下がり部分に同期し
た、再生クロックjのパルス幅と同じパルス幅のパルス
が得られる。
【0032】そこで、これらAND回路324及び32
5の両出力パルスをOR回路32を通すと、図3(C)
及び図4(C)に示す如く、復調信号iの立ち上がり及
び立ち下がりのそれぞれの信号変化点に対応した位置に
のみ現れるパルスkが取り出される。このパルスkは遷
移検出パルスとして図2のカウンタ36のクリア端子
と、サンプルホールド回路33、34の各クロック端子
と、AND回路354及び381にそれぞれ入力され
る。
【0033】一方、前記オンタイム信号gは2の補数表
現の4ビットバイナリデータである。このオンタイム信
号gの最上位の符号ビットと下位の各ビットとの排他的
論理和を図2に示す全波整流器31内の排他的論理和回
路311、312及び313によりとられた信号が4ビ
ット加算器314の入力端子A0、A1及びA2にそれ
ぞれ入力される。また、オンタイム信号gの最上位の符
号ビットは加算器314の桁上げ信号入力端子Aiにも
入力される。
【0034】これにより、オンタイム信号gが正数の場
合はそのまま加算器314より出力され、負数の場合は
各ビットの「1」と「0」の値が反転され、更に「1」
が加算されて加算器314より出力される。すなわち、
4ビット加算器314の出力端子からは、オンタイム信
号gの絶対値が取り出される。この4ビット加算器31
4から出力されたオンタイム信号gの絶対値はサンプル
ホールド回路33の4ビット入力端子に入力され、ここ
で前記遷移検出パルスkの立ち下がりのタイミングでラ
ッチされて出力される。
【0035】サンプルホールド回路33の出力信号は、
上位の3ビットが加算器35の入力端子A2〜A0に入
力され、上位の2ビットが加算器35の入力端子B1及
びB0に入力される。これにより、サンプルホールド回
路33の出力信号は、右へ1ビットシフトされて1/2
倍された値と、右へ2ビットシフトされて1/4倍され
た値との加算が加算器35において行われ、それにより
3/4倍の加算結果が加算器35より取り出されてコン
パレータ352の第1の4ビット入力端子A0〜A3に
入力される。
【0036】一方、図1の全波整流器113bより取り
出されたレイト信号の絶対値は、図2のサンプルホール
ド回路34の4ビット入力端子に入力され、ここで前記
遷移検出パルスkの立ち下がりのタイミングでラッチさ
れて出力され、更にコンパレータ352の第2の4ビッ
ト入力端子B0〜B3に入力される。コンパレータ35
2は、これらの第1の4ビット入力端子A0〜A3に入
力された第1の値(オンタイム信号gの絶対値の3/4
倍の値)Aと第2の4ビット入力端子B0〜B3に入力
されたレイト信号の絶対値Bとを大小比較し、その比較
結果に応じて3つの出力端子のどれか一つよりハイレベ
ルの信号を出力する。
【0037】ここで、図1に示した位相同期ループ10
が受信データaに同期していない時には、オンタイム信
号gとレイト信号fの振幅に差がなくなるため、コンパ
レータ352はA=B、あるいはA<Bなる比較結果を
得、図2に示した出力端子A=B、あるいはA<Bより
ハイレベルの信号を出力し、出力端子A>Bからは図5
(E)に示す如くローレベルの同期セット信号nを出力
する。従って、この非同期状態時はOR回路353の出
力信号はハイレベルとなり、AND回路354をゲート
「開」状態とする。
【0038】これにより、前記遷移検出パルスkがAN
D回路354を通して図5(F)に示す如くクリア信号
mとして取り出され、更にOR回路37を通過してシフ
トレジスタ382のクリア端子に印加され、これをクリ
アする。このクリアにより、シフトレジスタ382の各
段のフリップフロップのQ出力端子はそれぞれローレベ
ルとなり、8段目のフリップフロップのQ出力端子QH
から出力端子42には図5(F)に示す如くローレベル
の同期検出信号oが出力される。この同期検出信号oが
ローレベルであることにより、位相同期ループ10が受
信データaと非同期状態であることがわかる。
【0039】また、本実施例では64進カウンタ36の
クロック入力端子CKには再生クロックjが入力される
ようにされているが、64進カウンタ36はクリア入力
端子CLに遷移検出パルスkが入力されており、また出
力端子CRに出力するキャリー信号が、OR回路37を
通してシフトレジスタ382のクリア入力端子CLに加
えられる。従って、再生クロックの64周期の期間以上
復調信号iに遷移がない場合、64進カウンタ36から
出力されるキャリー信号によりシフトレジスタ382が
クリアされ、出力端子42へ出力される同期検出信号o
が非同期状態を示すローレベルとなる。
【0040】次に、非同期状態にある位相同期ループ1
0が同期状態になった時の動作について説明する。非同
期状態の時は同期信号oがローレベルであり、インバー
タ383によりハイレベルとされた後AND回路381
に入力され、これをゲート「開」状態とする。これによ
り、前記遷移検出パルスkがAND回路381を通して
シフトレジスタ382のクロック入力端子CKに入力さ
れる。
【0041】一方、位相同期ループ10が受信データa
に同期している時は、復調信号iの信号変化点において
オンタイム信号gの振幅がレイト信号fの振幅の2倍に
なるので、コンパレータ352の出力端子A>Bより出
力される同期セット信号nが図4(E)に示す如くハイ
レベルとなる。この同期セット信号nはシフトレジスタ
382のシリアルデータ入力端子SIに入力される。
【0042】同期セット信号nが上記のようにハイレベ
ルに切り替わると、遷移検出パルスkがAND回路38
1を通してシフトレジスタ382のクロック入力端子C
Kに入力される毎に、シリアルデータ入力端子SIのハ
イレベルの入力が1段出力側に進められる。従って、図
4(C)に示すように、同期セット信号nがハイレベル
に切り替わってから8個目の遷移パルスkが入力された
時点で、シフトレジスタ382の8段目のフリップフロ
ップのQ出力端子QH から出力端子42に出力される同
期検出信号oが図4(F)に示す如くハイレベルに切り
替わる。
【0043】また、これと同時にインバータ383の出
力信号がローレベルとなるため、AND回路381がゲ
ート「閉」状態に切り替わり、これ以降の遷移検出パル
スkのシフトレジスタ382のクロック入力端子CKへ
の入力が禁止される。従って、これ以降は、位相同期ル
ープ10の同期状態が維持されている限り、シフトレジ
スタ382より出力される同期検出信号oは同期状態を
示すハイレベルに保持される。
【0044】このように、本実施例によれば、受信デー
タaと再生クロックjとが同期したことを同期検出信号
oにより確実に検出することができる。従って、本実施
例によれば、誤動作を防止するために確実なデータの伝
送が特に要求される、人工衛星の制御用データの伝送に
適用した場合、同期検出信号oにより非同期時の誤った
データの出力を確実に抑圧することができ、出力側回路
の誤動作を防止するのに有効である。
【0045】なお、上記実施例では、ΔT=T/4とし
た場合について説明したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、タイミング発生器114の構成を実施例
と異ならせることにより、任意の値に設定することが可
能である。また、加算器314及び351のビット数、
サンプルホールド回路33及び34を構成するラッチ回
路のビット数、シフトレジスタ382の段数、カウンタ
36の設定カウント値なども所望の適宜の値に設定する
ようにしてもよいことは勿論である。
【0046】更に、オンタイム信号gとレイト信号fの
振幅を比較して同期判定を行うように説明したが、オン
タイム信号gとアーリ信号eの振幅を比較するようにし
ても同様に同期判定を行うことができる。また、マイク
ロプロセッサにより上記の実施例のアルゴリズムをソフ
トウェアにより処理することも可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
再生クロックの前縁のタイミングで入力データを積分し
た信号と、再生クロックの前縁を中心に所定時間進んだ
又は遅れたタイミングで入力データを積分した信号との
振幅比が、位相同期ループが同期している時と同期が外
れている時とで変化することに着目し、振幅比較器によ
り第1及び第2の積分手段の両出力信号の振幅を遷移検
出パルスのタイミングで比較した比較結果に基づいて同
期状態記憶器より同期検出信号を出力するようにしたた
め、確実に同期/非同期の判定ができる。
【0048】 また、本発明によれば、再生クロックが
所定数入力される間に遷移検出パルスが一度も入力され
ない時に、同期状態記憶器から非同期状態を示す同期検
出信号が出力されるように設定することにより、入力デ
ータが入力されない時でも非同期状態を検出できるよう
にしたため、位相同期ループ非同期状態であるにも拘
らず、同期状態と誤って判定することを防止することが
でき、正確な同期検出ができる。
【0049】更に、本発明によれば、同期検出回路の一
部を位相同期ループの一部と共用することができるよう
な構成としたため、同期検出回路専用の回路部分を極力
少なくでき、これにより簡単な回路構成とすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図である。
【図2】本発明の一実施例の回路図である。
【図3】図1の動作説明用タイムチャートである。
【図4】図1及び図2の非同期時から同期時の動作説明
用タイムチャートである。
【図5】図1及び図2の同期時から非同期時の動作説明
用タイムチャートである。
【図6】従来の一例のブロック図である。
【符号の説明】
1 受信データ入力端子 10 位相同期ループ 11 位相比較器 13 電圧制御発振器 20 復調回路 21、111a、111b 積分器 22、33、34、112a、112b サンプルホー
ルド回路 23 符号判定器 24 スイッチ回路 30 同期検出回路 31、113a、113b 全波整流器 32 遷移検出器 35 振幅比較器 36 64進カウンタ 38 同期状態記憶器 114 タイミング発生器 115、314、351 加算器 351 コンパレータ 382 シフトレジスタ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位相同期ループに入力される入力データ
    のクロックを再生して再生クロックを得るクロック再生
    手段と、 該再生クロックの前縁のタイミングで該入力データの積
    分を開始し、該再生クロックの周期に等しい時間単位で
    積分を行う第1の積分手段と、 該再生クロックの前縁に対して所定時間ずれたタイミン
    グで該入力データの積分を開始し、該再生クロックの周
    期に等しい時間単位で積分を行う第2の積分手段と、 前記第1の積分手段の出力信号から2値の符号を判定し
    て復調信号を出力する符号判定器と、 該復調信号の立ち上がり及び立ち下がりの各遷移を検出
    して遷移検出パルスを出力する遷移検出器と、 前記第1及び第2の積分手段の両出力信号の振幅を該遷
    移検出パルスのタイミングで比較する振幅比較手段と、 該振幅比較手段の比較結果に応じて同期検出信号を出力
    すると共に、該同期検出信号を記憶する同期状態記憶器
    とを有することを特徴とする同期検出回路。
  2. 【請求項2】 前記再生クロックがクロック入力端子に
    入力され、前記遷移検出パルスがクリア端子に入力さ
    れ、該再生クロックが所定数入力される間に該遷移検出
    パルスが一度も入力されない時に信号を出力するカウン
    タを設け、該カウンタの出力信号により前記同期状態記
    憶器の記憶内容を該同期状態記憶器から非同期状態を示
    す同期検出信号が出力されるように設定することを特徴
    とする請求項1記載の同期検出回路。
  3. 【請求項3】 前記位相同期ループ内の位相比較器は、
    前記再生クロックの前縁に対して所定時間早いタイミン
    グで前記入力データの積分を開始し、該再生クロックの
    周期に等しい時間単位で積分を行う第1の積分器と、前
    記再生クロックの前縁に対して所定時間遅いタイミング
    で該入力データの積分を開始し、該再生クロックの周期
    に等しい時間単位で積分を行う第2の積分器と、該第1
    及び第2の積分器の両出力信号の振幅差を検出して誤差
    信号として出力する誤差信号生成手段とよりなり、前記
    第1の積分器又は前記第2の積分器を前記第2の積分手
    段として用いることを特徴とする請求項1記載の同期検
    出回路。
JP5248792A 1993-09-09 1993-09-09 同期検出回路 Expired - Lifetime JP2536428B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5248792A JP2536428B2 (ja) 1993-09-09 1993-09-09 同期検出回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5248792A JP2536428B2 (ja) 1993-09-09 1993-09-09 同期検出回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0787071A JPH0787071A (ja) 1995-03-31
JP2536428B2 true JP2536428B2 (ja) 1996-09-18

Family

ID=17183471

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5248792A Expired - Lifetime JP2536428B2 (ja) 1993-09-09 1993-09-09 同期検出回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2536428B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112468118A (zh) * 2020-11-17 2021-03-09 北京北方华创微电子装备有限公司 电路组件、信号检测方法和半导体工艺设备

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0787071A (ja) 1995-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1398899B1 (en) Synchronization equipment
JP3414052B2 (ja) 位相変調信号復調方式
US5455840A (en) Method of compensating a phase of a system clock in an information processing system, apparatus employing the same and system clock generator
US5430772A (en) Bit synchronizer for NRZ data
JP3669796B2 (ja) ディジタルpll回路
EP0102662A2 (en) Non-PLL concurrent carrier and clock synchronization
JP3033520B2 (ja) クロック抽出回路
US6137332A (en) Clock signal generator and data signal generator
JP2536428B2 (ja) 同期検出回路
JPH06338916A (ja) データ端末
JP3729366B2 (ja) パケットfsk受信機用クロック再生回路
US4760344A (en) Phase shift keying signal demodulation method and apparatus
US7961832B2 (en) All-digital symbol clock recovery loop for synchronous coherent receiver systems
JP3147147B2 (ja) 搬送波再生回路、周波数誤差検出方法および多値直交振幅復調装置
US5235290A (en) Method and apparatus for smoothing out phase fluctuations in a monitored signal
JP3048134B2 (ja) クロック信号再生装置
JP3540393B2 (ja) コスタスループ
JP3462786B2 (ja) デジタル復調装置
JP3702281B2 (ja) データ識別装置
JPH06197138A (ja) ディジタルクロック再生回路
JPS596102B2 (ja) 搬送波再生回路
JPH07201137A (ja) 位相同期ループのロック検出方法及びロック検出装置
JP2523992B2 (ja) タイミング再生回路
JPS588623B2 (ja) 単一の4相変調搬送波上で2つの独立に調時された2進デ−タ信号を伝送する通信装置
JP2003018002A (ja) クロック信号再生回路

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070708

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080708

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090708

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100708

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110708

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110708

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120708

Year of fee payment: 16

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120708

Year of fee payment: 16

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130708

Year of fee payment: 17