JPH07201137A - 位相同期ループのロック検出方法及びロック検出装置 - Google Patents

位相同期ループのロック検出方法及びロック検出装置

Info

Publication number
JPH07201137A
JPH07201137A JP35536893A JP35536893A JPH07201137A JP H07201137 A JPH07201137 A JP H07201137A JP 35536893 A JP35536893 A JP 35536893A JP 35536893 A JP35536893 A JP 35536893A JP H07201137 A JPH07201137 A JP H07201137A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clock
phase
lock
locked loop
sample values
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35536893A
Other languages
English (en)
Inventor
Erukosebitsuchi Murato
ムラト・エルコセビッチ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP35536893A priority Critical patent/JPH07201137A/ja
Publication of JPH07201137A publication Critical patent/JPH07201137A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【構成】 A/D変換器11は、DPLL2からの再生
クロックに基づいたサンプリングクロックに同期して再
生信号をディジタル信号に変換する。シフトレジスタ1
2は、サンプル値を順次遅延する。比較器13、14
は、互いに近傍の少なくとも2つのサンプル値を比較す
る。コントローラ15は、比較器13、14からの比較
結果のうち、クロックパターン毎に得られるクロックパ
ターンのエッジ近傍の同じ比較結果の回数を計数すると
共に、所定時間内の回数が所定の閾値以上のとき、DP
LL2がロック状態又はノンロック状態であると検出す
る。 【効果】 小さな回路規模で、従来の装置に比して信頼
性が高く位相同期ループのロック状態を検出することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、位相同期ループのロッ
ク検出方法及びロック検出装置に関し、例えばディスク
装置のクロック再生回路等に用いられている位相同期ル
ープのロック検出方法及びロック検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】位相同期ループ(以下、PLL:Phase
Locked Loop という)やディジタルPLL(以下、DP
LLという)は、入力信号の周波数に一致した周波数の
信号(例えばクロック)を発生する回路であり、種々の
装置、例えば通信装置やディスク装置等に広く用いられ
ている。例えばハードディスク装置で用いられているP
LLは、所謂サンプル・サーボ・フォーマットを有する
磁気ディスクを磁気ヘッドを用いて再生し、データとは
独立して離散的に挿入されたクロック再生用のクロック
パターンに相当する再生信号からクロックを再生するよ
うになっている。そして、データの書込及び読出は、こ
の再生されたクロックに同期して行われる。
【0003】原理的には、PLLは、電圧制御発振器
(以下、VCO:Votage ControlledOscillatorとい
う)と、このVCOが発振する信号と入力信号の位相を
比較してその差に応じた電圧を発生する位相比較器(Ph
ase comparator)と、位相比較器の出力から高周波成分
やノイズを除去してVCOに制御電圧を供給するループ
フィルタ(Loop Filter)とから構成され、その動作モー
ドとして、VCOの発振周波数を所謂キャプチャレンジ
に引き込んでいる状態である所謂捕獲(Capture)モード
51と、引込みが完了して、VCOの発振周波数が入力
信号の周波数に追従している状態である所謂追従(トラ
ッキング:Tracking)モード(あるいはロック(Lock)
モード)52とがある。
【0004】具体的には、例えばハードディスク装置に
おいて電源を投入すると、PLLの動作モードは、図5
に示すように、スリープモード50から捕獲モード51
に遷移し、この捕獲モード51において、例えば磁気デ
ィスクの記録面に予め設けられた所謂ユニークパターン
を用いて引込みを開始する。すなわちユニークパターン
は、クロックパターンの存在位置(時刻)を示し、同期
が確立していないときでも容易に検出できるようになっ
ており、ユニークパターンの再生信号に基づいてクロッ
クパターンを検出して、引込みを開始する。そして、引
込みが完了する(ロック状態となる)と、PLLの動作
モードは追従モード52に遷移する。この追従モード5
2において、ロックが外れると、PLLの動作モード
は、再び捕獲モード51に遷移する。
【0005】ところで、PLLのキャプチャレンジ、所
謂ロックレンジ、引込時間(pull-in time) 等は、上述
のループフィルタの帯域幅や所謂ループゲイン等によっ
て定まり、例えば捕獲モードにおいて引込みを速くする
ために帯域幅を広くしたり、ループゲインを高める必要
がある。一方、例えば追従モードにおいては外部雑音に
よる影響を小さくして系が安定に動作するようにするた
めに、ループフィルタの帯域幅を狭くする必要がある。
すなわち、PLLでは、その動作モードに対応してルー
プフィルタの特性やループゲインを制御することが行わ
れている。
【0006】そして、従来の装置では、ループフィルタ
特性等の制御のために必要とされるPLLの動作モード
の検出、すなわちPLLがロック状態かノンロック状態
かの検出は、上述した位相比較器の出力に基づいて行わ
れていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、位相比較器の
出力を用いる方法では、再生信号のS/N(Signal toN
oise ratio)が低い場合に、信頼度に欠ける、また時間
的な遅れが大きいという問題があった。
【0008】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、小さな回路規模で、従来の装置に比して
信頼性が高く位相同期ループのロック状態を検出するこ
とができる位相同期ループのロック検出方法及びロック
検出装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る第1の位相同期ループのロック検出方
法は、データとは独立してクロック再生用のクロックパ
ターンが離散的に挿入されたサンプル・サーボ・フォー
マットを有する再生信号からクロックを再生する位相同
期ループのロック検出方法であって、位相同期ループで
再生されるクロックに基づいたサンプリングクロックに
同期して再生信号をディジタル信号に変換し、クロック
パターンに対応したサンプル値のうちのクロックパター
ンのエッジ近傍の少なくとも2つのサンプル値を比較
し、クロックパターン毎に得られる同じ比較結果の回数
を計数し、所定時間内の回数が所定の閾値以上のとき、
位相同期ループがロック状態であると検出することを特
徴とする。
【0010】また、本発明に係る第2の位相同期ループ
のロック検出方法は、第1の位相同期ループのロック検
出方法において、クロックパターンのエッジ近傍の少な
くとも2つのサンプル値を、正規の位相に対して進み位
相の2つのサンプル値と遅れ位相の2つのサンプル値と
し、進み位相の2つのサンプル値を比較すると共に、遅
れ位相の2つのサンプル値を比較して、第1の位相同期
ループのロック検出方法における比較結果とすることを
特徴とする。
【0011】また、本発明に係る第3の位相同期ループ
のロック検出方法は、第1の位相同期ループのロック検
出方法又は第2の位相同期ループのロック検出方法にお
いて、ロック状態の際に、比較結果が反転した後、同じ
比較結果の回数が所定時間内に所定の閾値以上となった
とき、ノンロック状態とすることを特徴とする。
【0012】また、本発明に係る第1の位相同期ループ
のロック検出装置は、データとは独立してクロック再生
用のクロックパターンが離散的に挿入されたサンプル・
サーボ・フォーマットを有する再生信号からクロックを
再生する位相同期ループのロック検出装置であって、位
相同期ループで再生されるクロックに基づいたサンプリ
ングクロックに同期して再生信号をディジタル信号に変
換するアナログ/ディジタル変換手段と、アナログ/デ
ィジタル変換手段からのクロックパターンに対応したサ
ンプル値のうちのクロックパターンのエッジ近傍の少な
くとも2つのサンプル値を比較する比較手段と、比較手
段からのクロックパターン毎に得られる同じ比較結果の
回数を計数する計数手段と、所定時間内の回数が所定の
閾値以上のとき、位相同期ループがロック状態であると
検出するロック検出手段とを備えることを特徴とする。
【0013】また、本発明に係る第2の位相同期ループ
のロック検出装置は、第1の位相同期ループのロック検
出装置において、比較手段が、クロックパターンのエッ
ジ近傍であって、正規の位相に対して進み位相の2つの
サンプル値を比較すると共に、遅れ位相の2つのサンプ
ル値を比較して比較結果を求め、比較結果を計数手段に
供給することを特徴とする。
【0014】また、本発明に係る第3の位相同期ループ
のロック検出装置は、第1の位相同期ループのロック検
出装置又は第2の位相同期ループのロック検出装置にお
いて、ロック状態の際に、比較手段で検出される比較結
果が反転した後、計数手段で計数される同じ比較結果の
回数が所定時間内に所定の閾値以上となったとき、ロッ
ク検出手段がノンロック状態であると検出することを特
徴とする。
【0015】
【作用】本発明では、位相同期ループで再生されるクロ
ックに基づいたサンプリングクロックに同期して再生信
号をディジタル信号に変換し、クロックパターンに対応
したサンプル値のうちのクロックパターンのエッジ近傍
の少なくとも2つのサンプル値を比較し、クロックパタ
ーン毎に得られる同じ比較結果の回数を計数し、所定時
間内の回数が所定の閾値以上のとき、位相同期ループが
ロック状態であると検出する。
【0016】また、本発明では、クロックパターンのエ
ッジ近傍であって、正規の位相に対して進み位相の2つ
のサンプル値を比較すると共に、遅れ位相の2つのサン
プル値を比較し、クロックパターン毎に得られる進み位
相の比較結果が同じであって、クロックパターン毎に得
られる遅れ位相の比較結果が同じである回数を計数し、
所定時間内の回数が所定の閾値以上のとき、位相同期ル
ープがロック状態であると検出する。
【0017】また、本発明では、ロック状態において、
比較結果が反転した後、同じ比較結果の回数が所定時間
内に所定の閾値以上となったとき、ノンロック状態とす
る。
【0018】
【実施例】以下、本発明に係る位相同期ループのロック
検出方法及びロック検出装置の一実施例を図面を参照し
ながら説明する。この実施例は、データとは独立してク
ロック再生用のクロックパターンが離散的に挿入された
サンプル・サーボ・フォーマットを有する再生信号から
クロックを再生する、例えば所謂ディジタル位相同期ル
ープ(以下、DPLLという)のロック検出装置に、本
発明を適用したものである。
【0019】本発明を適用したロック検出装置は、例え
ば図1に示すように、DPLL2で再生されるクロック
に基づいたサンプリングクロックに同期して再生信号を
ディジタル信号に変換するアナログ/ディジタル(以
下、A/Dという)変換器11と、該A/D変換器11
からのサンプル値を遅延するタップ付のシフトレジスタ
12と、該シフトレジスタ12の各段の出力により、互
いに近傍の少なくとも2つのサンプル値を比較する比較
器13、14と、該比較器13、14からの比較結果の
うち、上記クロックパターン毎に得られる該クロックパ
ターンのエッジ近傍の同じ比較結果の回数を計数すると
共に、所定時間内の回数が所定の閾値以上のとき、上記
DPLL2がロック状態又はノンロック状態であると検
出するコントローラ15と、該コントローラ15にウィ
ンドウパルスを供給するタイマ16とを備える。
【0020】そして、DPLL2には、例えば磁気ヘッ
ドを用いて磁気ディスクを再生することにより得られる
再生信号がA/D変換器1によりサンプリングされると
共に、ディジタル信号に変換されて供給される。このD
PLL2は、一般的なDPLLと同じ回路構成を有し、
再生信号のうちのクロックパターンのエッジに同期した
クロックを再生する(以下、再生クロックという)よう
になっている。この再生クロックはサンプリングクロッ
クとしてA/D変換器1に供給される。
【0021】A/D変換器11は、DPLL2で再生さ
れる再生クロックに基づいたサンプリングクロック、例
えば再生クロックをそのままサンプリングクロックとし
て再生信号をサンプリングすると共に、ディジタル信号
に変換し(以下、サンプリング毎に得られるディジタル
信号をサンプル値という)、サンプル値をシフトレジス
タ12に供給する。シフトレジスタ12は、サンプル値
をサンプリングクロックに同期して遅延し、比較器1
3、14は、シフトレジスタ12の各段の出力により、
互いに近傍の少なくとも2つのサンプル値の大小を比較
する。ところで、このようにA/D変換器11のサンプ
リングクロックを再生クロックとして、A/D変換器1
1のサンプリングクロックをA/D変換器1のサンプリ
ングクロックと同じものとする場合は、A/D変換器1
の出力をシフトレジスタ12に供給するようにして、A
/D変換器11を削除してもよい。また、サンプリング
クロックとしては、上述の再生クロックに限定されるも
のではなく、再生クロックに同期し、整数の周波数を有
するクロックを用いることもできる。
【0022】シフトレジスタ12は、具体的には例えば
上述の図1に示すように、4段の遅延器12a、12
b、12c、12dからなり、サンプル値をサンプリン
グクロックに同期して順次遅延し、各段の出力を比較器
13、14に供給する。ここで、A/D変換器11の出
力及び遅延器12a〜12dの各出力をサンプル値S
K+2 、SK+1 、SK 、SK-1 、SK-2 とすると、比較器
13には、互いに近傍の少なくとも2つのサンプル値、
例えばサンプル値SK+2 とサンプル値SK が供給され、
比較器14には、互いに近傍の少なくとも2つのサンプ
ル値、例えばサンプル値SK とサンプル値SK-2 が供給
される。
【0023】比較器13は、サンプル値SK+2 とサンプ
ル値SK を比較して比較結果をコントローラ15に供給
し、比較器14は、サンプル値SK とサンプル値SK-2
を比較して比較結果をコントローラ15に供給する。具
体的には、例えば図2に示すように、サンプリングクロ
ック、すなわち再生クロックがクロックパターンのエッ
ジに同期しているときは、サンプル値SK は、サンプル
値SK-2 、SK+2 より常に大きく、比較器13、14は
それぞれ論理「1」(以下、単に「1」という)を出力
する。一方、例えば再生クロックの位相がクロックパタ
ーンのエッジより1クロック以上進んでいるときは、比
較器13は「1」を出力し、比較器14は「0」を出力
する。また、例えば再生クロックの位相がクロックパタ
ーンのエッジより1クロック以上遅れているときは、比
較器13は「0」を出力し、比較器14は「1」を出力
する。すなわちクロックパターンのエッジに対して再生
クロックの位相が1クロック以上ずれると、比較器1
3、14のいずれか一方の出力が「0」となる。なお、
例えば、比較器13にサンプル値SK+2 とサンプル値S
K+1 を供給し、比較器14にサンプル値SK-1 とサンプ
ル値SK-2 を供給するようにしても、比較器13、14
により再生クロックの位相進み及び位相遅れを検出する
ことができる。換言すると、正規の位相に対して進み位
相の2つのサンプル値と遅れ位相の2つのサンプル値を
それぞれに比較することにより、再生クロックの位相進
みと位相遅れを同時に検出することができる。
【0024】コントローラ15は、例えば図3に示すよ
うに、上記比較器13、14の各出力の論理積を求める
論理積(以下、ANDという)回路21と、該AND回
路21の出力を上記タイマ16からのウィンドウパルス
に同期して遅延する縦続接続された遅延器22、23、
24と、該遅延器22の出力と遅延器23の出力の排他
的論理和を求める排他的論理和(以下、EXORとい
う)回路25と、該EXOR回路25の出力によりリセ
ットされ、上記タイマ16からのウィンドウパルスを計
数するカウンタ26と、該カウンタ26のカウント値が
所定値Nを超えたかを検出する比較器27と、該比較器
27の出力と遅延器24の出力の論理積を求めAND回
路28と、上記遅延器24の出力を反転するインバータ
(以下、NOTという)回路29と、上記比較器27の
出力とNOT回路29の出力の論理積を求めるAND回
路30と、上記AND回路28の出力によりセットさ
れ、AND回路30の出力によりリセットされるレジス
タ31とを備える。
【0025】そして、AND回路21は、比較器13、
14の各出力の論理積を求め、得られる論理積を、タイ
マ16からのウィンドウパルスに同期して動作する遅延
器22に供給する。
【0026】タイマ16は、例えば図4に示すように、
上記DPLL2からの再生クロックを計数するカウンタ
32と、該カウンタ32のカウント値を所定値Mと比較
する比較器33とから構成され、このタイマ16は、再
生クロックをカウントして、周期がデータとは独立して
離散的に挿入されたクロックパターンの間隔であって、
位相が比較器13、14の比較結果のうちのクロックパ
ターンのエッジ近傍に対応する比較結果を抽出するウィ
ンドウパルスを生成し、このウィンドウパルスを遅延器
22〜24に供給する。
【0027】遅延器22〜24は、例えば所謂Dプリッ
プフロップからなり、ウィンドウパルスに同期してAN
D回路21から供給される論理積を順次遅延する。かく
して、遅延器22〜24には、クロックパターンのエッ
ジ近傍のサンプル値SK+2 とサンプル値SK の比較結果
と、サンプル値SK とサンプル値SK-2 の比較結果との
倫理積が、順次に記憶される。具体的には、AND回路
21は、クロックパターンのエッジに対する再生クロッ
クの位相ずれが1クロック以内のときは「1」を出力
し、1クロック以上ずれると「0」を出力し、遅延器2
2〜24には、クロックパターン毎に得られる論理積が
若い順に記憶される。ここで、遅延器22〜24の各出
力を比較値D1 、D2 、D3 (D1 が最新の値である)
とし、比較値Dの値が「1」のときロック状態とし、
「0」のときノンロック状態とする。
【0028】EXOR回路25は、遅延器22、23の
各比較値D1 、D2 の排他的論理和を求め、この論理演
算結果をリセット信号としてカウンタ26に供給する。
すなわち、クロックパターン毎に得られる比較値Dの連
続する2つ比較値D1 、D2が異なるとき、例えばクロ
ックパターンのエッジに対する再生クロックの位相ずれ
が1クロック以内(比較値D2 が「1」)であって、次
のクロックパターンのエッジに対する再生クロックの位
相ずれが1クロック以上(比較値D1 が「0」)のと
き、又はクロックパターンのエッジに対する再生クロッ
クの位相ずれが1クロック以上(比較値D2 が「0」)
であって、次のクロックパターンのエッジに対する再生
クロックの位相ずれが1クロック以内(比較値D1
「1」)のとき、カウンタ26をリセットする。換言す
ると、EXOR回路25は、ロック状態からノンロック
状態又はノンロック状態からロック状態に変化したと
き、カウンタ26をリセットする。
【0029】このカウンタ26は、タイマ16から供給
されるウィンドウパルスをカウントし、そのカウント値
を比較器27に供給する。かくして、カウンタ26は、
連続するロック状態又はノンロック状態の数をカウント
し、比較器27は、ロック状態又はノンロック状態がN
回連続すると「1」を出力する。
【0030】AND回路28は、比較器27の出力と遅
延器24の出力の論理積を求め、すなわちロック状態が
N回連続したときに「1」を出力する。一方、AND回
路30は、比較器27の出力とインバータ回路29で反
転された遅延器24の出力の論理積を求め、すなわちノ
ンロック状態がN回連続したときに「1」を出力する。
なお、ロック状態又はノンロック状態がN回連続しない
ときは、AND回路28、30は、「0」を出力する。
そして、AND回路28の出力はセット信号として、A
ND回路30の出力はリセット信号としてレジスタ31
に供給される。
【0031】レジスタ31は、例えば所謂SRプリップ
フロップからなり、AND回路28の出力が「1」のと
き、セットされてロック状態を示す「1」を出力し、A
ND回路30の出力が「1」のとき、リセットされてノ
ンロック状態を示す「0」を出力する。すなわち、セッ
ト信号及びリセット信号はロック状態又はノンロック状
態がN回連続しないと出力されないことから、例えばノ
ンロック状態において、ロック状態がN回連続したとき
に初めてロック状態が検出されたとすることができ、正
しくロック状態の検出ができる。また、例えばロック状
態において、雑音等によりノンロック状態が検出されて
も、それがN回連続しないときはロック状態とし、誤っ
てノンロック状態と検出するのを防止することができ
る。また、このロック検出装置は、上述の図1に示す回
路構成のように、従来の装置に比して回路規模が小さ
い。
【0032】そして、レジスタ31の出力は、DPLL
2に供給される。DPLL2では、レジスタ31の出力
に基づいて、具備する所謂ループフィルタの帯域幅やル
ープゲイン等を制御して、所謂キャプチャレンジ、ロッ
クレンジ、引込み時間等を制御する。例えばノンロック
状態、すなわち所謂捕獲(Capture)モードにおいては引
込みを速くするために帯域幅を広くしたり、ループゲイ
ンを高め、例えばロック状態、すなわち所謂追従(トラ
ッキング:Tracking)モード(あるいはロック(Lock)
モード)においては外部雑音による影響を小さくして系
が安定に動作するようにループフィルタの帯域幅を狭く
する制御を行う。
【0033】ところで、上述の実施例では、ロック状態
又はノンロック状態がN回連続したときに初めてロック
状態又はノンロック状態を検出するようにしているが、
所定時間内のロック状態又はノンロック状態がN回あっ
たときに、ロック状態の検出又はノンロック状態の検出
とすることもできる。具体的には、例えば上述のカウン
タ26を所定時間でリセットすると共に、このカウンタ
26でEXOR回路25の出力をカウントし、所定時間
内のロック状態又はノンロック状態がN回あったとき
に、ロック状態の検出又はノンロック状態の検出とす
る。このような構成においても、上述の実施例と同様な
効果を得ることができる。
【0034】なお、本発明は、上述の実施例のみに限定
されるものではなく、例えばPLLのロック状態又はノ
ンロック状態の検出に本発明を適用できることは言うま
でもない。
【0035】
【発明の効果】以上の説明で明かなように、本発明で
は、位相同期ループで再生されるクロックに基づいたサ
ンプリングクロックに同期して再生信号をディジタル信
号に変換し、クロックパターンに対応したサンプル値の
うちのクロックパターンのエッジ近傍の少なくとも2つ
のサンプル値を比較し、クロックパターン毎に得られる
同じ比較結果の回数を計数し、所定時間内の回数が所定
の閾値以上のとき、位相同期ループがロック状態である
と検出することにより、小さな回路規模で、従来の装置
に比して信頼性が高く位相同期ループのロック状態を検
出することができる。
【0036】また、本発明では、クロックパターンのエ
ッジ近傍であって、正規の位相に対して進み位相の2つ
のサンプル値を比較すると共に、遅れ位相の2つのサン
プル値を比較し、クロックパターン毎に得られる進み位
相の比較結果が同じであって、クロックパターン毎に得
られる遅れ位相の比較結果が同じである回数を計数し、
所定時間内の回数が所定の閾値以上のとき、位相同期ル
ープがロック状態であると検出することにより、位相同
期ループの位相進みと位相遅れを同時に検出することが
できる。
【0037】また、本発明では、ロック状態において、
比較結果が反転した後、同じ比較結果の回数が所定時間
内に所定の閾値以上となったとき、ノンロック状態とす
ることにより、従来に比して簡単な回路規模で、信頼性
が高く位相同期ループのノンロックを検出することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したロック検出装置の具体的な回
路構成を示すブロック図である。
【図2】クロックパターンの再生信号の波形を示す波形
図である。
【図3】上記ロック検出装置を構成するコントローラの
具体的な回路構成を示すブロック図である。
【図4】上記ロック検出装置を構成するタイマの具体的
な回路構成を示すブロック図である。
【図5】PLLの動作モードの遷移を示す状態遷移図で
ある。
【符号の説明】
2・・・DPLL 11・・・A/D変換器 12・・・シフトレジスタ 13、14・・・比較器 15・・・コントローラ 16・・・タイマ 22〜24・・・遅延器 25・・・EXOR回路 26・・・カウンタ 27・・・比較器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データとは独立してクロック再生用のク
    ロックパターンが離散的に挿入されたサンプル・サーボ
    ・フォーマットを有する再生信号からクロックを再生す
    る位相同期ループのロック検出方法であって、 上記位相同期ループで再生されるクロックに基づいたサ
    ンプリングクロックに同期して再生信号をディジタル信
    号に変換し、 上記クロックパターンに対応したサンプル値のうちの該
    クロックパターンのエッジ近傍の少なくとも2つのサン
    プル値を比較し、 上記クロックパターン毎に得られる同じ比較結果の回数
    を計数し、 所定時間内の上記回数が所定の閾値以上のとき、上記位
    相同期ループがロック状態であると検出することを特徴
    とする位相同期ループのロック検出方法。
  2. 【請求項2】 前記クロックパターンのエッジ近傍の少
    なくとも2つのサンプル値を、正規の位相に対して進み
    位相の2つのサンプル値と遅れ位相の2つのサンプル値
    とし、 進み位相の2つのサンプル値を比較すると共に、遅れ位
    相の2つのサンプル値を比較して、前記比較結果とする
    ことを特徴とする請求項1記載の位相同期ループのロッ
    ク検出方法。
  3. 【請求項3】 ロック状態において、前記比較結果が反
    転した後、同じ比較結果の回数が前記所定時間内に所定
    の閾値以上となったとき、ノンロック状態とすることを
    特徴とする請求項1又は請求項2記載の位相同期ループ
    のロック検出方法。
  4. 【請求項4】 データとは独立してクロック再生用のク
    ロックパターンが離散的に挿入されたサンプル・サーボ
    ・フォーマットを有する再生信号からクロックを再生す
    る位相同期ループのロック検出装置であって、 上記位相同期ループで再生されるクロックに基づいたサ
    ンプリングクロックに同期して再生信号をディジタル信
    号に変換するアナログ/ディジタル変換手段と、 該アナログ/ディジタル変換手段からの上記クロックパ
    ターンに対応したサンプル値のうちの該クロックパター
    ンのエッジ近傍の少なくとも2つのサンプル値を比較す
    る比較手段と、 該比較手段からの上記クロックパターン毎に得られる同
    じ比較結果の回数を計数する計数手段と、 所定時間内の上記回数が所定の閾値以上のとき、上記位
    相同期ループがロック状態であると検出するロック検出
    手段とを備えることを特徴とするロック検出装置。
  5. 【請求項5】 前記比較手段は、クロックパターンのエ
    ッジ近傍であって、正規の位相に対して進み位相の2つ
    のサンプル値を比較すると共に、遅れ位相の2つのサン
    プル値を比較して前記比較結果を求め、該比較結果を前
    記計数手段に供給することを特徴とする請求項4記載の
    位相同期ループのロック検出装置。
  6. 【請求項6】 ロック状態において、前記比較手段で検
    出される比較結果が反転した後、前記計数手段で計数さ
    れる同じ比較結果の回数が前記所定時間内に所定の閾値
    以上となったとき、ロック検出手段はノンロック状態で
    あると検出することを特徴とする請求項4又は請求項5
    記載の位相同期ループのロック検出装置。
JP35536893A 1993-12-29 1993-12-29 位相同期ループのロック検出方法及びロック検出装置 Pending JPH07201137A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35536893A JPH07201137A (ja) 1993-12-29 1993-12-29 位相同期ループのロック検出方法及びロック検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35536893A JPH07201137A (ja) 1993-12-29 1993-12-29 位相同期ループのロック検出方法及びロック検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07201137A true JPH07201137A (ja) 1995-08-04

Family

ID=18443528

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35536893A Pending JPH07201137A (ja) 1993-12-29 1993-12-29 位相同期ループのロック検出方法及びロック検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07201137A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7508281B2 (en) 2006-06-29 2009-03-24 Nihon Dempa Kogyo., Ltd Frequency synthesizer
US7696798B2 (en) * 2008-02-08 2010-04-13 Sun Microsystems, Inc. Method and apparatus to generate system clock synchronization pulses using a PLL lock detect signal

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7508281B2 (en) 2006-06-29 2009-03-24 Nihon Dempa Kogyo., Ltd Frequency synthesizer
US7696798B2 (en) * 2008-02-08 2010-04-13 Sun Microsystems, Inc. Method and apparatus to generate system clock synchronization pulses using a PLL lock detect signal

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3017247B2 (ja) データ同期器内いウインドストローブを導入する新規な方法
US6411665B1 (en) Phase locked loop clock extraction
US4365210A (en) Data and clock recovery system having a phase-locked-loop and which controls dynamic loop response of a data stream of unknown data format
JP2003224471A (ja) Pll回路および光通信受信装置
JP2002198808A (ja) Pll回路および光通信受信装置
JP3346445B2 (ja) 識別・タイミング抽出回路
JP2002198807A (ja) Pll回路および光通信受信装置
JP3931477B2 (ja) クロック再生/識別装置
JP3553753B2 (ja) パルス信号復調用pll装置
JPH07201137A (ja) 位相同期ループのロック検出方法及びロック検出装置
JPS5923496B2 (ja) タイミング抽出方式
US7023944B2 (en) Method and circuit for glitch-free changing of clocks having different phases
JPH04215338A (ja) Pll回路
JPH10228730A (ja) クロック生成回路
JP2001094420A (ja) 位相ロック・ループ回路
JP2636349B2 (ja) 位相制御回路
JP2000101554A (ja) サンプリングクロック再生回路
JPH0247653Y2 (ja)
JP3003471B2 (ja) クロック切替回路
JP3042009B2 (ja) Pll周波数シンセサイザ
JP2810288B2 (ja) クロック再生装置
JPS6347389B2 (ja)
JPH04105435A (ja) データ復調装置
JP2792054B2 (ja) クロック抽出回路
KR200154149Y1 (ko) 디지탈 변조장치의 클럭발생용 위상동기루프의 록 검출장치

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040323

A02 Decision of refusal

Effective date: 20040713

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02