JP3048134B2 - クロック信号再生装置 - Google Patents

クロック信号再生装置

Info

Publication number
JP3048134B2
JP3048134B2 JP34851897A JP34851897A JP3048134B2 JP 3048134 B2 JP3048134 B2 JP 3048134B2 JP 34851897 A JP34851897 A JP 34851897A JP 34851897 A JP34851897 A JP 34851897A JP 3048134 B2 JP3048134 B2 JP 3048134B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
clock signal
output
oscillator
exclusive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP34851897A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11168456A (ja
Inventor
直樹 光谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP34851897A priority Critical patent/JP3048134B2/ja
Priority to US09/203,320 priority patent/US6356612B1/en
Publication of JPH11168456A publication Critical patent/JPH11168456A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3048134B2 publication Critical patent/JP3048134B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION, OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/08Details of the phase-locked loop
    • H03L7/085Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal
    • H03L7/091Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal the phase or frequency detector using a sampling device
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
    • H04L7/02Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information
    • H04L7/033Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information using the transitions of the received signal to control the phase of the synchronising-signal-generating means, e.g. using a phase-locked loop
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
    • H04L7/02Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information
    • H04L7/033Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information using the transitions of the received signal to control the phase of the synchronising-signal-generating means, e.g. using a phase-locked loop
    • H04L7/0334Processing of samples having at least three levels, e.g. soft decisions

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビット列信号か
ら、同ビット列信号に同期したクロック信号を再生する
クロック信号再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば衛星通信に用いる復調装置では、
送信されてきた信号を受信復調して得られた、ビット列
信号である復調データ信号から、同復調データ信号に同
期したクロック信号がまず再生され、その後、再生され
たクロック信号を用いて復調データ信号のメモリへの書
き込みや、復調データ信号に対する符号誤り訂正の処理
などが行われる。
【0003】図6は復調データ信号の一例を示すタイミ
ングチャートである。復調データ信号は一般に、伝送路
の帯域が制限されていることなどの理由から、図6に示
した送信前のビット列信号に比べ大きく鈍った波形とな
っており、クロック信号はこのようなビット列信号から
再生される。なお、送信前のビット列信号において、ロ
ーレベルはビット値が0であることを表し、ハイレベル
はビット値が1であることを表している。したがって、
図6に例示した信号は各ビット値が0、1を交互に繰り
返す信号となっている。
【0004】クロック信号の再生方式として従来より種
々の方法が提案されているが、中でも、復調したデータ
信号をA/D変換器でサンプリングしてデジタル化し、
PLL(フェーズロックループ)によりサンプリングの
タイミングを調整することでクロック信号を得る方式が
広く用いられている。図4は従来の方式にもとづくクロ
ック信号再生装置の一例を示すブロック図、図5は図4
のクロック信号再生装置の動作を示すタイミングチャー
トである。図4において、発振器102(VCXO)は
制御電圧により周波数が変化するクロック信号104を
生成し、A/D変換器106にサンプリングクロックと
して供給する。発振器102が生成するクロック信号1
04の周波数は、入力端子108を通じて入力される上
記復調データ信号のビットレートの約2倍に相当する周
波数となっている。A/D変換器106は、発振器10
2からのクロック信号104の立ち上がりで、入力端子
108からの復調データ信号110をサンプリングし、
デジタル信号に変換する。なお、通常の復調データ信号
では、図6に例示した信号のように各ビット値が0、1
を交互に繰り返すのではなく、データの内容によってビ
ット値の配列は様々である。したがって、図5ではこの
ことを表す形で復調データ信号110が表現されてい
る。
【0005】データ変化方向検出部112は、A/D変
換器106の出力信号の最上位ビット(MSB)にもと
づいて、復調データ信号110の変化方向を表す論理信
号を出力する。具体的には、データ変化方向検出部11
2は、図5において、クロック信号104の1つおきの
立ち上がりのタイミングAでA/D変換器106の出力
信号を調べ、復調データ信号110の1ビット分の期間
中(クロック信号104の2周期分の期間中)に復調デ
ータ信号110が大きくなった場合は例えば論理”0”
の変化方向検出信号を出力し、一方、復調データ信号1
10の1ビット分の期間中に復調データ信号110が小
さくなった場合は例えば論理”1”の変化方向検出信号
を出力する。
【0006】一方、位相誤差検出部114は、図5に示
したタイミングB(隣接する上記タイミングAの中間の
サンプリングクロックの立ち上がり)におけるA/D変
換器106の出力信号にもとづき、復調データ信号11
0とクロック信号104との位相誤差の大きさを表す信
号を出力する。
【0007】乗算器116(XOR)は具体的には排他
的論理和回路から成り、データ変化方向検出部112の
出力信号と位相誤差検出部114の出力信号との排他的
論理和をとり、結果を表す信号を出力する。そして、D
/A変換器118は乗算器116の出力信号をアナログ
信号に変換し、ローパスフィルタ120(LPF)はそ
の低域周波数成分のみを通過させ、制御電圧として発振
器102に供給する。
【0008】したがって、復調データ信号110とクロ
ック信号104との間に位相差があると、発振器102
には、データ変化方向検出回路が出力する変化方向信号
にもとづく増減方向にクロック信号104の周波数を変
化させるべく、制御電圧が供給される。その結果、復調
データ信号110とクロック信号104との位相差が解
消され、1/2分周器121からは、再生されたクロッ
ク信号として、周波数が復調データ信号110のビット
レートに相当し、位相が復調データ信号110に対して
固定されたクロック信号105が得られ、出力端子12
2を通じて出力される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のクロ
ック再生方式では、A/D変換器106において復調デ
ータ信号110のビットレートの2倍に相当する周波数
でサンプリングを行う必要があるため、例えば復調デー
タ信号110がビットレート100Mbps以上の高速
データの場合には、A/D変換器106の動作速度は2
倍の200MHz以上でなければならず、極めて高価
で、かつ消費電力の大きいA/D変換器を用いなければ
ならなくなる。さらに、発振器102も同様に200M
Hz以上で発振可能なものを用いる必要があり、A/D
変換器106と同様、極めて高価で、かつ消費電力の大
きいものとなる。そのため、復調データ信号がビットレ
ート100Mbps以上の高速データである場合には、
従来の方式では実用的なクロック信号再生装置を構成す
ることは実際上困難である。本発明はこのような問題を
解決するためになされたもので、その目的は、必要なA
/D変換器の動作速度および発振器の発振周波数を従来
の半分にしたクロック信号再生装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、ビット列信号を入力とするクロック信号再生
装置において、前記ビット列信号のビットレートにほぼ
相当する周波数で発振し、与えられた制御電圧に応じて
周波数が変化するクロック信号を生成する発振器と、前
記クロック信号の1周期の間に前記ビット列信号の振幅
が大きくなったか小さくなったかを表す変化方向信号を
前記クロック信号に同期して出力する信号変化方向検出
回路と、前記ビット列信号を前記クロック信号に同期し
てサンプリングし、デジタル信号に変換するA/D変換
器と、前記A/D変換器が出力する前記デジタル信号の
大きさに応じた前記制御電圧を前記発振器に供給し、前
記デジタル信号が大きいほど前記制御電圧を高くするか
あるいは逆に低くするかを前記信号変化方向検出回路が
出力する前記変化方向信号にもとづいて切り換える発振
器制御回路とを備えて、前記発振器が生成した前記クロ
ック信号を前記ビット列信号から再生したクロック信号
として出力し、前記信号変化方向検出回路は、前記ビッ
ト列信号が所定のレベル以上か否かを表す論理信号を出
力する比較器と、前記クロック信号に同期して前記比較
器の出力信号を保持する第1のラッチと、前記クロック
信号に同期して前記第1のラッチの出力信号を保持する
第2のラッチと、前記第1および第2のラッチの出力信
号の排他的論理和をとる第1の排他的論理和回路と、前
記第1のラッチおよび前記第1の排他的論理和回路の出
力信号の排他的論理和をとる第2の排他的論理和回路と
を備え、前記第2の排他的論理和回路の出力信号を前記
変化方向信号として出力する構成とした。
【0011】本発明のクロック信号再生装置では、発振
器は、ビット列信号のビットレートにほぼ相当する周波
数で発振し、与えられた制御電圧に応じて周波数が変化
するクロック信号を生成する。信号変化方向検出回路
は、発振器が生成したクロック信号の1周期の間に前記
ビット列信号が大きくなったか小さくなったかを表す変
化方向信号をクロック信号に同期して出力する。一方、
A/D変換器は、ビット列信号をクロック信号に同期し
サンプリングしてデジタル信号に変換し、そして、発振
器制御回路は、A/D変換器が出力するデジタル信号の
大きさに応じた制御電圧を発振器に供給し、前記デジタ
ル信号が大きいほど制御電圧を高くするかあるいは逆に
低くするかを信号変化方向検出回路が出力する変化方向
信号にもとづいて切り換える。その結果、発振器が生成
するクロック信号の周波数は常にビット列信号のビット
レートに相当する周波数となり、位相もビット列信号に
対して固定されたものとなる。そして、このクロック信
号再生装置では、従来のようにA/D変換器が出力する
デジタル信号によってビット列信号の変化方向を検出す
る必要がないので、A/D変換器は従来の半分の周波数
で動作させればよく、したがってまた発振器も従来の半
分の周波数のクロック信号を生成すればよい。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を実施例
にもとづき図面を参照して説明する。図1は本発明によ
るクロック信号再生装置を示すブロック図、図2は図1
のクロック信号再生装置の動作を示すタイミングチャー
トである。このクロック信号再生装置2は、衛星通信に
用いられる復調装置を構成し、衛星通信により送られて
きた信号を受信復調して得られたビット列信号である復
調データ信号110から、復調データ信号110に同期
したクロック信号を生成するものであり、発振器4(V
CXO)、信号変化方向検出回路6、A/D変換器8
(A/D)、ならびに発振器制御回路10を含んで構成
されている。
【0013】発振器4は、電圧制御水晶発振器であっ
て、周波数が復調データ信号110のビットレートにほ
ぼ相当し、1周期中の論理”1”の期間の長さと論理”
0”の期間の長さとがほぼ等しく、与えられた制御電圧
5に応じて周波数が変化するクロック信号12を生成す
る。発振器4は、詳しくは、正の制御電圧5が印加され
ると、クロック信号12の周波数をその電圧の大きさに
応じて高くし、逆に負の制御電圧5が印加されると、ク
ロック信号12の周波数をその電圧の大きさに応じて低
くする。
【0014】信号変化方向検出回路6は、このクロック
信号12の1周期の間に、入力端子14を通じて入力さ
れた復調データ信号110が大きくなったか小さくなっ
たかを表す変化方向信号7をクロック信号12に同期し
て出力する。A/D変換器8は、入力端子14を通じて
入力された復調データ信号110を、クロック信号12
に同期してサンプリングし、デジタル信号に変換する。
発振器制御回路10は、A/D変換器8が出力するデジ
タル信号9の大きさに応じた制御電圧を発振器4に供給
し、デジタル信号9が大きいほど制御電圧を高くするか
あるいは逆に低くするかを信号変化方向検出回路が出力
する変化方向信号7にもとづいて切り換える。
【0015】信号変化方向検出回路6は、より詳しく
は、比較器16、反転回路18、第1および第2のラッ
チ20、22(D)、第1および第2の排他的論理和回
路24、26(XOR)により構成されている。比較器
16は、復調データ信号110が所定のレベル以上か否
かを表す論理信号、本実施例では復調データ信号110
の最大値と最小値との中間の値以上か否かを表す論理信
号を出力する。そして、第1のラッチ20は、反転回路
18により反転されたクロック信号12の立ち上がりに
同期して比較器16の出力信号を保持し、第2のラッチ
22は、同じく反転回路18により反転されたクロック
信号12の立ち上がりに同期して第1のラッチ20の出
力信号を保持する。
【0016】また、第1の排他的論理和回路24は、第
1および第2のラッチ20、22の出力信号の排他的論
理和をとり、第2の排他的論理和回路26は、第1のラ
ッチ20および第1の排他的論理和回路24の出力信号
の排他的論理和をとる。そして、第2の排他的論理和回
路26の出力信号が変化方向信号7として発振器制御回
路10に出力される。
【0017】一方、発振器制御回路10は、詳しくは、
第3の排他的論理和回路28(XOR)、D/A変換器
30(D/A)、ならびにローパスフィルタ32(LP
F)により構成されている。第3の排他的論理和回路2
8は、A/D変換器8の出力信号9の各ビットと変化方
向信号との排他的論理和をとり、D/A変換器30は、
第3の排他的論理和回路28の出力信号をアナログ信号
に変換する。そして、ローパスフィルタ32は、D/A
変換器30の出力信号の低域周波数成分のみを通過させ
制御電圧5として発振器4に出力する。
【0018】次に、このように構成されたクロック信号
再生装置2の動作について図2を適宜参照して説明す
る。なお、図2のタイミングチャートは、復調データ信
号110に対してクロック信号12が同期している場合
を示している。復調データ信号110に対してクロック
信号12が同期していない場合は、復調データ信号11
0を表す概ね正弦波の曲線34、36の交点のタイミン
グと、クロック信号12の立ち上がりのタイミングとが
ずれた状態となる。
【0019】まず、信号変化方向検出回路6は次のよう
にしてクロック信号12の1周期の間に復調データ信号
110が大きくなったか小さくなったかを表す変化方向
信号7を生成する。比較器16は、入力端子14を通じ
て入力された復調データ信号110を、その最大値と最
小値の中間の値と比較し、復調データ信号110が上記
中間値以上のときは論理”1”の信号を出力し、一方、
復調データ信号110が中間値より小さいときは論理”
0”の信号を出力する。
【0020】第1のラッチ20は、反転回路18の出力
クロック信号の立ち上がり(したがってクロック信号1
2の立ち下り)で比較器16の出力信号を取り込んで保
持し、第2のラッチ22は、同じタイミングで第1のラ
ッチ20の出力信号を取り込んで保持する。したがっ
て、第2のラッチ22には第1のラッチ20が保持して
いる直近(例えば図2のタイミングT3)の比較器16
の出力信号より1クロック分前(例えば図2のタイミン
グT1)の比較器16の出力信号が保持されることにな
る。そして、第1の排他的論理和回路24は、第1およ
び第2のラッチ20、22の出力信号の排他的論理和を
とるので、直近に保持された比較器16の出力信号と1
クロック分前に保持された比較器16の出力信号とで論
理値が異なっている場合、したがって比較器16の出力
信号がクロック信号12の1クロック分の期間中に変化
した場合にのみ論理”1”の信号を出力する。すなわ
ち、第1の排他的論理和回路24は次表のケース1、2
のとき論理”1”を出力し、それ以外は論理”0”を出
力する。
【0021】
【表1】
【0022】第2の排他的論理和回路26は、さらにこ
の第1の排他的論理和回路24の出力信号と第1のラッ
チ20の出力信号との排他的論理和をとるので、第1の
ラッチ20の出力信号が論理”0”の場合は、第1の排
他的論理和回路24の出力信号をそのまま出力し、一
方、第1のラッチ20の出力信号が論理”1”の場合
は、第1の排他的論理和回路24の出力信号を反転させ
て出力する。したがって、クロック信号12の1クロッ
ク分の期間中に比較器16の出力信号が変化し、かつ直
近の値が論理”1”のときは、第2の排他的論理和回路
26は変化方向信号7として論理”0”の信号を出力
し、一方、上記期間中に比較器16の出力信号が変化
し、かつ直近の値が論理”0”のときは、第2の排他的
論理和回路26は変化方向信号7として論理”1”の信
号を出力する。
【0023】すなわち、信号変化方向検出回路6は、ク
ロック信号12の1クロック分の期間中に、(1)比較
器16の出力信号が論理”0”から論理”1”に変化し
たときは、論理”0”の変化方向信号7を出力し、
(2)比較器16の出力信号が論理”1”から論理”
0”に変化したときは、論理”1”の変化方向信号7を
出力する。
【0024】次にA/D変換器8の動作について説明す
る。A/D変換器8は、入力端子14を通じて入力され
た復調データ信号110を、クロック信号12に同期し
て、詳しくはクロック信号12の立ち上がりでサンプリ
ングし、デジタル信号9に変換する(図2参照)。ここ
で、A/D変換器8は、復調データ信号110の最大値
と最小値との中間の値を基準とするので、復調データ信
号110の値がこの中間値より大きいときは正の値のデ
ジタル信号9を出力し、逆に復調データ信号110の値
が中間値より小さいときは負の値のデジタル信号9を出
力する。そして、復調データ信号110の値が中間値に
等しいときは値が零のデジタル信号を出力する。
【0025】図3の(A)は復調データ信号110の上
昇局面においてA/D変換器8が出力するデジタル信号
9の値を示す説明図、(B)は復調データ信号110の
上昇局面においてA/D変換器8が出力するデジタル信
号9の値を示す説明図である。図3の(A)および
(B)においてタイミングT2はクロック信号12の立
ち上がりのタイミングであり(図2参照)、A/D変換
器8はこのタイミングT2で復調データ信号110をサ
ンプリングする。
【0026】図3の(A)において復調データ信号D2
はクロック信号12と位相が一致しており、タイミング
T2で上記中間値をとるので、この場合、A/D変換器
8が出力するデジタル信号9の値は零である。一方、復
調データ信号D1はクロック信号12に対して位相が進
んでおり、このときA/D変換器8の出力は正(+Δ
V)となる。また、復調データ信号D3はクロック信号
12に対して位相が遅れており、このときA/D変換器
8の出力は負(−ΔV)となる。
【0027】また、図3の(B)において復調データ信
号D5はクロック信号12と位相が一致しており、タイ
ミングT2で上記中間値をとるので、この場合、A/D
変換器8が出力するデジタル信号9の値は零である。一
方、復調データ信号D4はクロック信号12に対して位
相が進んでおり、このときA/D変換器8の出力は負
(−ΔV)となる。また、復調データ信号D6はクロッ
ク信号12に対して位相が遅れており、このときA/D
変換器8の出力は正(+ΔV)となる。
【0028】次に、発振器制御回路10の動作について
説明する。発振器制御回路10を構成する第3の排他的
論理和回路28は、A/D変換器8の出力信号9の各ビ
ットと変化方向信号7との排他的論理和をとる。したが
って、A/D変換器8からのデジタル信号は、変化方向
信号が論理”0”のときはそのままの符号で第3の排他
的論理和回路28から出力され、一方、変化方向信号が
論理”1”のときは符号が反転されて第3の排他的論理
和回路28から出力される。したがって、図3の(A)
の場合はA/D変換器8からのデジタル信号9はそのま
ま出力され、図3の(B)の場合はA/D変換器8から
のデジタル信号9は符号が反転されて出力される。D/
A変換器30は、このような第3の排他的論理和回路2
8の出力信号をアナログ信号に変換し、そして、ローパ
スフィルタ32は、D/A変換器30の出力信号の低域
周波数成分のみを通過させ制御電圧5として発振器4に
出力する。
【0029】次に、全体を通して動作を説明する。ま
ず、図3の(A)に示したように、復調データ信号11
0がクロック信号12の立ち上がり近傍で上昇局面にあ
る場合について説明する。この場合には、図2において
タイミングT2で復調データ信号110が上昇局面にあ
るので、タイミングT3で変化方向検出回路は論理”
0”の変化方向信号を出力する。そのため、復調データ
信号110の位相が復調データ信号D1(図3の
(A))のようにクロック信号12に対して進んでいる
場合は、上述のように発振器制御回路10はタイミング
T3において正の制御電圧を発振器4に供給する。その
結果、発振器4は制御電圧の大きさに応じてクロック信
号12の周波数を高くし、したがって、クロック信号1
2の位相は進んで、復調データ信号D1の位相に接近す
る。
【0030】また、復調データ信号110の位相が復調
データ信号D3のようにクロック信号12に対して遅れ
ている場合は、発振器制御回路10は負の制御電圧を発
振器4に供給する。その結果、発振器4は制御電圧の大
きさに応じてクロック信号12の周波数を低くし、した
がって、クロック信号12の位相は遅れて、復調データ
信号D3の位相に接近する。
【0031】次に、図3の(B)に示したように復調デ
ータ信号110がクロック信号12の立ち上がり近傍で
下降局面にある場合について説明する。この場合には、
図2においてタイミングT2で復調データ信号110が
下降局面にあるので、タイミングT3で変化方向検出回
路は論理”1”の変化方向信号を出力する。そのため、
復調データ信号110の位相が復調データ信号D4のよ
うにクロック信号12に対して進んでいる場合は、上述
のように発振器制御回路10はタイミングT3において
正の制御電圧を発振器4に供給する。その結果、発振器
4は制御電圧の大きさに応じてクロック信号12の周波
数を高くし、したがって、クロック信号12の位相は進
んで、復調データ信号D4の位相に接近する。
【0032】また、復調データ信号110の位相が復調
データ信号D6のようにクロック信号12に対して遅れ
ている場合は、発振器制御回路10は負の制御電圧を発
振器4に供給する。その結果、発振器4は制御電圧の大
きさに応じてクロック信号12の周波数を低くし、した
がって、クロック信号12の位相は遅れて、復調データ
信号D6の位相に接近する。
【0033】したがって、発振器4が生成するクロック
信号12の周波数は常に復調データ信号110のビット
レートに相当する周波数となり、位相もビット列信号に
対して固定されたものとなる。出力端子122からは、
発振器4が生成したこのようなクロック信号12が復調
データ信号110から再生したクロック信号として出力
される。
【0034】そして、本実施例のクロック信号再生装置
2では、従来のようにA/D変換器8が出力するデジタ
ル信号によって復調データ信号110の変化方向を検出
する必要がないので、A/D変換器8は従来の半分の周
波数で動作させればよく、したがってまた発振器4も従
来の半分の周波数のクロック信号12を生成すればよ
い。そのため、復調データ信号110がビットレート1
00Mbps以上の高速データ信号である場合でも、特
別に高性能のA/D変換器8および発振器4を用いる必
要がなく、実用的なクロック信号再生装置2を構成する
ことができる。
【0035】以上、本発明について実施例をもとに説明
したが、これはあくまでも一例であり、本発明はこの例
に限定されることなく種々の形態で実施することができ
る。例えば、発振器4として、電圧制御水晶発振器を用
いる代りに通常の電圧制御発振器を用い、より周波数の
高い復調データ信号にも対応できるよう図ることも可能
である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明のクロック信
号再生装置では、発振器は、ビット列信号のビットレー
トにほぼ相当する周波数で発振し、与えられた制御電圧
に応じて周波数が変化するクロック信号を生成する。信
号変化方向検出回路は、発振器が生成したクロック信号
の1周期の間に前記ビット列信号が大きくなったか小さ
くなったかを表す変化方向信号をクロック信号に同期し
て出力する。一方、A/D変換器は、ビット列信号をク
ロック信号に同期しサンプリングしてデジタル信号に変
換し、そして、発振器制御回路は、A/D変換器が出力
するデジタル信号の大きさに応じた制御電圧を発振器に
供給し、前記デジタル信号が大きいほど制御電圧を高く
するかあるいは逆に低くするかを信号変化方向検出回路
が出力する変化方向信号にもとづいて切り換える。その
結果、発振器が生成するクロック信号の周波数は常にビ
ット列信号のビットレートに相当する周波数となり、位
相もビット列信号に対して固定されたものとなる。
【0037】そして、このクロック信号再生装置では、
従来のようにA/D変換器が出力するデジタル信号によ
ってビット列信号の変化方向を検出する必要がないの
で、A/D変換器は従来の半分の周波数で動作させれば
よく、したがってまた発振器も従来の半分の周波数のク
ロック信号を生成すればよい。そのため、復調データ信
号がビットレート100Mbps以上の高速データ信号
である場合でも、特別に高性能のA/D変換器および発
振器を用いる必要がなく、実用的なクロック信号再生装
置を構成することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるクロック信号再生装置を示すブロ
ック図である。
【図2】図1のクロック信号再生装置の動作を示すタイ
ミングチャートである。
【図3】(A)は復調データ信号の上昇局面におけるA
/D変換器が出力するデジタル信号の値を示す説明図、
(B)は復調データ信号の上昇局面におけるA/D変換
器が出力するデジタル信号の値を示す説明図である。
【図4】従来の方式にもとづくクロック信号再生装置の
一例を示すブロック図である。
【図5】図4のクロック信号再生装置の動作を示すタイ
ミングチャートである。
【図6】復調データ信号の一例を示すタイミングチャー
トである。
【符号の説明】
2……クロック信号再生装置、4……発振器、6……信
号変化方向検出回路、8……A/D変換器、10……発
振器制御回路、16……比較器、18……反転回路、2
0……第1のラッチ、22……第2のラッチ、24……
第1の排他的論理和回路、26……第2の排他的論理和
回路、28……第3の排他的論理和回路、30……D/
A変換器、32……ローパスフィルタ。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビット列信号を入力とするクロック信号
    再生装置において、 前記ビット列信号のビットレートにほぼ相当する周波数
    で発振し、与えられた制御電圧に応じて周波数が変化す
    るクロック信号を生成する発振器と、 前記クロック信号の1周期の間に前記ビット列信号の振
    幅が大きくなったか小さくなったかを表す変化方向信号
    を前記クロック信号に同期して出力する信号変化方向検
    出回路と、 前記ビット列信号を前記クロック信号に同期してサンプ
    リングし、デジタル信号に変換するA/D変換器と、 前記A/D変換器が出力する前記デジタル信号の大きさ
    に応じた前記制御電圧を前記発振器に供給し、前記デジ
    タル信号が大きいほど前記制御電圧を高くするかあるい
    は逆に低くするかを前記信号変化方向検出回路が出力す
    る前記変化方向信号にもとづいて切り換える発振器制御
    回路とを備え、 前記発振器が生成した前記クロック信号を前記ビット列
    信号から再生したクロック信号として出力前記信号変化方向検出回路は、 前記ビット列信号が所定のレベル以上か否かを表す論理
    信号を出力する比較器と、 前記クロック信号に同期して前記比較器の出力信号を保
    持する第1のラッチと、 前記クロック信号に同期して前記第1のラッチの出力信
    号を保持する第2のラッチと、 前記第1および第2のラッチの出力信号の排他的論理和
    をとる第1の排他的論理和回路と、 前記第1のラッチおよび前記第1の排他的論理和回路の
    出力信号の排他的論理和をとる第2の排他的論理和回路
    とを備えて、 前記第2の排他的論理和回路の出力信号を前記変化方向
    信号として出力する ことを特徴とするクロック信号再生
    装置。
  2. 【請求項2】 前記A/D変換器は前記クロック信号の
    立ち上がりまたは立ち下りのタイミングで前記ビット列
    信号をサンプリングし、前記第1および第2のラッチ
    は、前記クロック信号における前記A/D変換器と逆の
    遷移タイミングで、入力された信号を保持することを特
    徴とする請求項1記載のクロック信号再生装置。
  3. 【請求項3】 前記発振器制御回路は、 前記A/D変換器の出力信号の各ビットと前記変化方向
    信号との排他的論理和をとる第3の排他的論理和回路
    と、 前記第3の排他的論理和回路の出力信号をアナログ信号
    に変換するD/A変換器と、 前記D/A変換器の出力信号の低域周波数成分のみを通
    過させ前記制御電圧として前記発振器に出力するローパ
    スフィルタと、 を備えたことを特徴とする請求項1記載のクロック信号
    再生装置。
  4. 【請求項4】 前記発振器は電圧制御水晶発振器または
    電圧制御発振器であることを特徴とする請求項1記載の
    クロック信号再生装置。
  5. 【請求項5】 前記ビット列信号は、衛星通信により受
    信した信号を復調して得られる信号であることを特徴と
    する請求項1記載のクロック信号再生装置。
JP34851897A 1997-12-02 1997-12-02 クロック信号再生装置 Expired - Lifetime JP3048134B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34851897A JP3048134B2 (ja) 1997-12-02 1997-12-02 クロック信号再生装置
US09/203,320 US6356612B1 (en) 1997-12-02 1998-12-01 Clock signal reproducing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34851897A JP3048134B2 (ja) 1997-12-02 1997-12-02 クロック信号再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11168456A JPH11168456A (ja) 1999-06-22
JP3048134B2 true JP3048134B2 (ja) 2000-06-05

Family

ID=18397557

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34851897A Expired - Lifetime JP3048134B2 (ja) 1997-12-02 1997-12-02 クロック信号再生装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6356612B1 (ja)
JP (1) JP3048134B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7436921B1 (en) * 2004-11-05 2008-10-14 Rockwell Collins, Inc. Frequency sampling phase detector
DE102008029458B4 (de) * 2008-06-20 2019-02-07 Carl Zeiss Microscopy Gmbh Verfahren zum Aufzeichnen von Impulssignalen

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61146031A (ja) 1984-12-20 1986-07-03 Nec Corp クロツク再生回路
US4789996A (en) * 1988-01-28 1988-12-06 Siemens Transmission Systems, Inc. Center frequency high resolution digital phase-lock loop circuit
JPH07193564A (ja) 1993-12-25 1995-07-28 Nec Corp クロック再生装置および再生方法
US5598396A (en) * 1995-02-15 1997-01-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical disk reproducing apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
US6356612B1 (en) 2002-03-12
JPH11168456A (ja) 1999-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3000334B2 (ja) デジタル・デコード装置及び方法
CA2138730C (en) Clock signal regeneration method and apparatus
JP3669796B2 (ja) ディジタルpll回路
JP3048134B2 (ja) クロック信号再生装置
JP3729366B2 (ja) パケットfsk受信機用クロック再生回路
US7136446B2 (en) Method and apparatus for data and clock recovery in a biphase-coded data signal
JP2795761B2 (ja) Msk信号復調回路
JP2560113B2 (ja) データ復調回路
JP2536428B2 (ja) 同期検出回路
JP3252670B2 (ja) Psk搬送波信号再生装置
JPH07177194A (ja) 復調回路
JPS6058618B2 (ja) バイポ−ラ符号再生回路
JPS63229933A (ja) 位相同期回路
JP2964917B2 (ja) 周波数掃引回路
JPS6247030B2 (ja)
JPS61142842A (ja) 搬送波引込み補助方式
JP3097582B2 (ja) 周波数掃引回路
JPS637050A (ja) 高速タイミング抽出回路
JP2760123B2 (ja) ディジタル位相同期回路
JPH0795257A (ja) 同期検波復調装置の搬送波再生回路
JPH08329604A (ja) デジタルオーディオインターフェース
JPH05276206A (ja) 周波数検波復調装置
JPS58129864A (ja) 位相変調信号の復調装置
JPH01238221A (ja) クロック再生回路
JPS59107674A (ja) 2相psk復調装置の基準搬送波再生回路