JPH07177194A - 復調回路 - Google Patents

復調回路

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JPH07177194A
JPH07177194A JP5319384A JP31938493A JPH07177194A JP H07177194 A JPH07177194 A JP H07177194A JP 5319384 A JP5319384 A JP 5319384A JP 31938493 A JP31938493 A JP 31938493A JP H07177194 A JPH07177194 A JP H07177194A
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data
sweep
synchronization
signal
circuit
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JP5319384A
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Inventor
Yoshihiko Taki
慶彦 滝
Koji Takahashi
耕治 高橋
Toshiyuki Takizawa
俊之 滝沢
Takashi Okada
岡田  隆
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Fujitsu Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 準同期検波方式の復調回路に関し、比較的簡
単な構成により位相雑音を低減し、且つ位相同期保持範
囲を拡大する。 【構成】 発振周波数が一定の発振器1と、この発振器
1の出力信号を用いて受信変調波信号を復調する復調部
2と、復調信号の位相回転を補正する複素演算部3と、
同期判定部4と、位相比較部5と、ループフィルタ6
と、ディジタル電圧制御発振器7と、スイープ回路8と
を備えた準同期検波方式の復調回路に於いて、スイープ
回路8を、スイープデータを出力するアキュムレータ9
と、第1,第2のセレクタ10,12と、レジスタ11
と、検出制御部13とにより構成し、同期外れ時は、高
速クロック信号CLK1に従って加算用の設定データD
Aをアキュムレータ9により累算し、同期引込みによ
り、低速クロック信号CLK2に従って減算用の設定デ
ータDBを累算させて、スイープデータを零とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同期引込み範囲を拡大
できる準同期検波方式の復調回路に関する。QAM(直
交振幅変調)方式やPSK(位相変調)方式等の受信変
調波信号を復調する復調回路は、電圧制御発振器を含む
搬送波再生回路により受信変調波信号の搬送波に位相同
期した搬送波を再生し、この再生搬送波を用いて受信変
調波信号を同期検波して復調する構成が一般的である。
このような同期検波方式の復調回路に対して、発振周波
数が一定の発振器の出力信号を用いて受信変調波信号の
復調を行う準同期検波方式の復調回路が知られている。
この準同期検波方式の復調回路に於ける同期引込み範囲
の拡大と動作の安定化とが要望されている。
【0002】
【従来の技術】図4は従来例の復調回路の説明図であ
り、同期検波方式による一般的な構成を示し、51はハ
イブリッド回路(H)、52,53は位相検波器、54
は90°ハイブリッド回路(H)、55は電圧制御発振
器(VCO)、56,57はAD変換器(A/D)、5
8は同期判定部、59は排他的オア回路、60はループ
フィルタ、61はスイープ回路、62はコンデンサ、6
3はトランスバーサル等化器(TRV)である。このト
ランスバーサル等化器63は、ディジタル多重無線装置
等に於いては設けられるが、その他の場合は省略される
場合があるから、点線で示している。
【0003】QAMやPSK等の受信変調波信号はハイ
ブリッド回路51により分岐され、それぞれ位相検波器
52,53に入力されて、90°ハイブリッド回路54
によりπ/2の位相差となった電圧制御発振器55の出
力信号により同期検波され、I,Qの直交信号に復調さ
れ、AD変換器56,57によりディジタル信号に変換
される。又必要に応じてトランスバーサル等化器63に
より等化され、図示を省略した次段の回路へ転送され
る。
【0004】又排他的オア回路59により再生搬送波と
受信変調波の搬送波との位相差を求め、ループフィルタ
60を介して電圧制御発振器55の制御電圧とし、電圧
制御発振器55の出力信号の再生搬送波位相を受信変調
波信号の搬送波位相に同期化させる。即ち、電圧制御発
振器55を含む位相同期ループ(PLL)が構成されて
いる。
【0005】このような位相同期ループの同期状態を、
復調されたI,Q信号を基に同期判定部58により監視
し、同期外れと判定するとスイープ回路61を起動す
る。スイープ回路61は、正弦波,三角波,鋸歯状波等
の波形のスイープ電圧を発生して、コンデンサ62を介
して電圧制御発振器55の制御電圧として加える。それ
により、電圧制御発振器55は出力周波数をスイープす
ることになり、同期引込み動作が開始される。同期判定
部58は同期引込みと判定すると、スイープ回路61の
動作を停止させる。
【0006】図5は従来例の復調回路の説明図であり、
スイープ回路をディジタル回路により構成した場合を示
し、図4と同一符号は同一部分を示す。又64は1ビッ
トの遅延回路(T)、65は加算器、66はセレクタ、
67はデータ設定部、68はDA変換器(D/A)であ
る。
【0007】電圧制御発振器55の発振周波数がずれて
同期外れとなると、同期判定部58は前述の場合と同様
にスイープ回路61を起動する。即ち、セレクタ66を
介してデータ設定部67のデータを加算器65に加える
ことにより、この加算器65と遅延回路64とにより累
算器を構成しているから、順次データが加算されて増加
し、最大値に達すると、最小値に戻ることになる。この
累算されたデータはDA変換器68によりアナログ信号
に変換され、コンデンサ62を介して電圧制御発振器5
5の制御電圧となる。
【0008】例えば、データ設定部67に20ビット構
成のデータが設定され、加算器65と遅延回路64とに
よる累算器により順次累算され、その上位10ビットを
DA変換器68によりアナログ信号に変換する構成とす
ることができるものであり、その場合のスイープ電圧
は、最大値となった後に最小値となる変化の鋸歯状波形
となる。
【0009】前述の同期検波方式の復調回路は、受信変
調波信号の搬送波位相の変動に対して位相同期ループ
(PLL)内の電圧制御発振器55の出力信号位相を追
従するように制御するもので、その為には位相同期ルー
プ(PLL)の応答特性を高くする必要がある。これに
対して、電圧制御発振器55に相当する発振器の発振周
波数を一定として復調する準同期検波方式の復調回路が
知られている。
【0010】図6は先に提案した準同期検波方式の復調
回路を示し、70は復調部、71はハイブリッド回路
(H)、72,73は位相検波器、74は90°ハイブ
リッド回路(H)、75は発振器、76,77はAD変
換器(A/D)、78は同期判定部、79は排他的オア
回路等による乗算器、80はループフィルタ、81はデ
ィジタル処理によるスイープ回路、82は加算器、83
は遅延回路(T)、84は加算器、85はデータ設定
部、86はディジタル電圧制御発振器(VCO)、87
は複素演算部、88はトランスバーサル等化器(TR
V)である。
【0011】発振器75は、受信変調波信号の搬送波周
波数と同一又は近似した一定の周波数で発振するもので
あり、その出力信号を90°ハイブリッド回路74を介
して位相検波器72,73に加えて、ハイブリッド回路
71により分岐された受信変調波信号を復調する。この
復調信号は、受信変調波信号の搬送波周波数と、発振器
75の発振周波数との差に対応して位相回転する信号と
なる。
【0012】そこで、この位相回転する復調信号に対し
て、ディジタル電圧制御発振器86からのsin,co
sの信号を基に、複素演算部87に於いて補正演算を施
すものであり、この複素演算部87は無限移相器に相当
するものである。又ディジタル電圧制御発振器86は、
ループフィルタ80を介した制御データによってsi
n,cosの信号をリードオンリメモリから読出す構成
とすることができる。
【0013】この複素演算部87により位相補正された
復調信号は、そのまま或いはトランスバーサル等化器8
8により等化されたI,Qの直交復調信号となる。又乗
算器79により周波数及び位相の誤差成分が求められ、
ループフィルタ80を介してディジタル電圧制御発振器
86の制御データとなる。従って、複素演算部87とデ
ィジタル電圧制御発振器86とループフィルタ80とを
含む位相同期ループが形成されており、周波数及び位相
の誤差成分が零となるように、ディジタル電圧制御発振
器86の出力信号が制御される。
【0014】このような準同期検波方式の復調回路に於
いても、同期検波方式の復調回路と同様に、同期判定回
路78の同期外れの判定信号によって起動されるスイー
プ回路81を設けることが考えられる。このスイープ回
路81は、図5に示すスイープ回路61と同様にデータ
設定部85の設定データを、加算器84と1ビット分の
遅延回路83とにより累算してスイープデータを出力
し、加算器82を介してディジタル電圧制御発振器86
の制御データとして加えるものである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】図6に示す準同期検波
方式の復調回路は、スイープ回路81を含めてディジタ
ル処理による構成であるから、集積回路化することも容
易となる。しかし、同期判定部78の同期外れの判定信
号によりスイープ回路81が起動されてスイープデータ
を出力し、ディジタル電圧制御発振器86のスイープ動
作により、位相同期ループ(PLL)が同期状態となる
と、同期判定部78の同期引込みの判定信号によりスイ
ープ回路81の動作が停止される。その時、加算器84
と遅延回路83とによる累算器の出力データがホールド
された状態となる。
【0016】このホールドされたスイープデータが、そ
の後に、ループフィルタ80を介した制御データに加算
されることになるから、位相雑音が大きくなる問題があ
り、又ホールドされたスイープデータが最大値近傍の場
合には、周波数及び位相の誤差成分が僅かに大きくなっ
た場合に位相同期外れを生じる欠点がある。即ち、位相
同期保持範囲が狭くなる問題があった。本発明は、比較
的簡単な構成により位相雑音を低減し、且つ位相同期保
持範囲を拡大することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の復調回路は、図
1を参照して説明すると、受信変調波信号を、発振周波
数が一定の発振器1の出力信号を用いて復調する復調部
2と、この復調部2の出力信号の位相補正を行う複素演
算部3と、この複素演算部3の出力信号を基に同期外れ
か否かを判定する同期判定部4と、複素演算部3の出力
信号を基に周波数及び位相の誤差成分を求める位相比較
部5と、この位相比較部5の出力信号をループフィルタ
6を介して制御データとして加え、出力信号を複素演算
部3に加えるディジタル電圧制御発振器7(VCO)
と、このディジタル電圧制御発振器7の出力信号をスイ
ープさせるスイープ回路8とを備えた準同期検波方式の
復調回路に於いて、スイープ回路8は、同期判定部4の
同期外れの判定信号による加算用の設定データを累算し
て制御データに加算するスイープデータを出力し、同期
判定部4の同期引込みの判定信号による減算用の設定デ
ータを累算してスイープデータを零又は零近傍の値とす
るアキュムレータ9(ACC)を備えている。
【0018】又スイープ回路8は、スイープデータを出
力するアキュムレータ9と、加算用の設定データDAと
減算用の設定データDBとを選択する第1のセレクタ1
0と、この第1のセレクタ10により選択された設定デ
ータを加えるレジスタ11と、高速クロック信号CLK
1と低速クロック信号CLK2とを選択する第2のセレ
クタ12と、同期判定部4の判定信号とスイープデータ
とが入力されて、同期外れ時に加算用の設定データDA
をレジスタ11に設定し、この設定データDAを高速ク
ロック信号CLK1に従ってアキュムレータ9により累
算させてスイープデータを出力させ、同期引込み時には
減算用の設定データDBをレジスタ11に設定し、この
設定データDBを低速クロック信号CLK2に従ってア
キュムレータ9により累算させてスイープデータを零又
は零近傍の値とする検出制御部13とを備えることがで
きる。
【0019】又スイープ回路8の検出制御部13は、同
期判定部4の同期引込みの判定信号が加えられた時点、
及びこの同期引込みの判定信号が加えられている期間に
於けるアキュムレータ9から出力されるスイープデータ
が零又は零近傍の値の時に、レジスタ11をクリアする
構成とすることができる。
【0020】
【作用】発振器1と復調部2と複素演算部3と同期判定
部4と位相比較部5とループフィルタ6とディジタル電
圧制御発振器7とは、先に提案した準同期検波方式の復
調回路と同様に動作するものである。又スイープ回路8
は、同期判定部4の同期外れの判定信号により起動さ
れ、加算用のデータDAを高速クロック信号CLK1に
従ってアキュムレータ9に於いて累算することにより、
スイープデータを出力し、加算器14を介してディジタ
ル電圧制御発振器7の制御データとするものである。又
同期判定部4の同期引込みの判定信号により、加算用の
データDAの累算を停止させる。その時に、アキュムレ
ータ9の出力のスイープデータがホールドされた状態と
なる。そこで、減算用の設定データDBを低速クロック
信号CLK2に従ってアキュムレータ9に於いて累算す
る。即ち、ホールドされたスイープデータは、減算用の
設定データDBに従って順次減少して零又は零近傍の値
となる。従って、同期引込みの正常状態に於ける位相雑
音を低減し、且つ位相同期の維持範囲を拡大することが
できる。
【0021】又スイープ回路8は、同期判定部4の同期
外れの判定信号が検出制御部13に加えられると、第1
のセレクタ10により加算用の設定データDAを選択さ
せ、第2のセレクタ12により高速クロック信号CLK
1を選択させ、加算用の設定データDAはレジスタ11
に設定されるから、アキュムレータ9は、高速クロック
信号CLK1に従って加算用の設定データDAを累算
し、その累算結果をスイープデータとして、加算器14
を介してディジタル電圧制御発振器7の制御データとし
て加える。又同期判定部4の同期引込みの判定信号によ
り、検出制御部13は、レジスタ11をクリアする。従
って、その時点ではスイープデータはホールドされる。
そして、第1のセレクタ10により減算用の設定データ
DBを選択させ、第2のセレクタ12により低速クロッ
ク信号CLK2を選択させる。アキュムレータ9は、低
速クロック信号CLK2に従ってレジスタ11に設定さ
れた減算用の設定データDBを累算するから、スイープ
データは位相同期ループが充分に追従できるように、ゆ
っくりと減少することになる。そして、零又は零近傍の
値となると、検出制御部13はレジスタ11をクリアす
る。
【0022】又検出制御部13は、同期判定部4の同期
引込みの判定信号が加えられると、レジスタ11をクリ
アする。それによって、アキュムレータ9の入力は零と
なるから、その時点のスイープデータをホールドするこ
とになる。そして、前述のように、レジスタ11に減算
用の設定データDBが設定されるから、スイープデータ
は徐々に減少する。そして、検出制御部13は、同期引
込みの判定信号が加えられている期間に於いて、スイー
プデータが零又は零近傍の値となったことを検出する
と、レジスタ11をクリアする。従って、スイープデー
タは零を維持するから、位相同期ループ(PLL)から
スイープ回路8を切離した場合に相当することになる。
【0023】
【実施例】図2は本発明の実施例の説明図であり、21
は発振器、22は復調部、23は複素演算部、24は同
期判定部、25は乗算器、26はループフィルタ、27
はディジタル電圧制御発振器、28はスイープ回路であ
る。
【0024】又29はアキュムレータ、30は第1のセ
レクタ、31はレジスタ、32は第2のセレクタ、33
は検出制御部、34は加算器、35は複素演算部23に
加えるsin,cosのデータを格納したリードオンリ
メモリ(ROM)、36は遅延回路(T)、37は加算
器、38,39は乗算器、40,42は加算器、41は
遅延回路(T)、DAは加算用の設定データ、DBは減
算用の設定データ、CLK1は高速クロック信号、CL
K2は低速クロック信号、α,βはフィルタ係数を示
す。
【0025】復調部22は、図6に示す復調部70と同
様な構成を有するものであり、又トランスバーサル等化
器は図示を省略しているが、図6に示す構成と同様に複
素演算部23の後段にトランスバーサル等化器を設ける
ことも可能であり、又復調部22と複素演算部23との
間に設けることも可能である。又ループフィルタ26
は、乗算器38と加算器40と遅延回路41との経路に
よりローパスフィルタを構成し、又乗算器39の経路に
よりハイパスフィルタを構成している。この場合のロー
パスフィルタは、位相同期ループを周波数変動に追従さ
せる為のものであり、又ハイパスフィルタは、位相同期
ループを位相変動に追従させる為のものである。
【0026】又ディジタル電圧制御発振器27は、リー
ドオンリメモリ35と遅延回路36と加算器37とによ
り構成され、制御データが加算器37と遅延回路36と
による累算器により累算されてリードオンリメモリ35
のアドレスとなり、それによって、複素演算部23に加
える為のsin,cosの信号が読出される。
【0027】又スイープ回路28は、図1に示す構成と
同様に、アキュムレータ29と、第1,第2のセレクタ
30,32と、レジスタ31と、検出制御部33とから
構成され、第1のセレクタ30により加算用の設定デー
タDAと減算用の設定データDBとを選択してレジスタ
31に設定し、又第2のセレクタ32により高速クロッ
ク信号CLK1と低速クロック信号CLK2とを選択す
るものである。そして、アキュムレータ29は、選択さ
れたクロック信号に従ってレジスタ31に設定された設
定データを累算するものである。
【0028】ディジタル電圧制御発振器27を含む位相
同期ループ(PLL)が位相同期引込み状態の場合は、
ループフィルタ26を介した制御データが、加算器34
を介してディジタル電圧制御発振器27に加えられ、周
波数及び位相の誤差成分が零となるようなsin,co
sの信号がリードオンリメモリ35から読出されて、複
素演算部23に加えられる。
【0029】同期判定部24に於いて同期外れと判定す
ると、同期外れの判定信号をスイープ回路28に加え
る。それによって、検出制御部33は、第1のセレクタ
30により加算用の設定データDAを選択させてレジス
タ31に加え、第2のセレクタ32により高速クロック
信号CLK1を選択させてアキュムレータ29に加え、
アキュムレータ29はレジスタ31に設定された加算用
の設定データDAを高速クロック信号CLK1に従って
累算して、スイープデータを加算器34を介してディジ
タル電圧制御発振器27の制御データとして加える。
【0030】そして、同期判定部24が同期引込みと判
定すると、同期引込みの判定信号をスイープ回路28に
加える。それによって、検出制御部33は、レジスタ3
1をクリアする。それにより、アキュムレータ29の出
力のスイープデータはその時点の値にホールドされる。
そして、検出制御部33は、第1のセレクタ30により
減算用の設定データDBを選択させてレジスタ31に加
え、又第2のセレクタ32により低速クロック信号CL
K2を選択させてアキュムレータ29に加え、アキュム
レータ29は、レジスタ31に設定された減算用の設定
データDBを低速クロック信号CLK2に従って累算す
る。即ち、スイープデータは、減算用の設定データDB
により低速クロック信号CLK2の速度で徐々に減少す
る。
【0031】検出制御部33は、アキュムレータ29の
出力のスイープデータを監視し、同期判定部24の同期
引込みの判定信号が加えられている期間に於いて零又は
予め定めた零近傍の値となると、レジスタ31をクリア
する。それにより、スイープデータの値は零又は零近傍
の値を継続することになる。即ち、位相同期ループ(P
LL)からスイープ回路28を切離した場合と等価とな
り、位相雑音を低減し、且つ位相同期引込み状態を安定
に維持することができる。
【0032】図3は本発明の実施例のスイープ回路の説
明図であり、図2と同一符号は同一部分を示し、43は
最小値検出部、44〜46はアンド回路、47はインバ
ータ、48はオア回路、49はモノマルチバイブレー
タ、SWDはスイープデータ、DSは同期判定部の判定
信号を示す。又加算用の設定データDAを+1(2の補
数表現で“000・・・001”)、減算用の設定デー
タDBを−1(2の補数表現で“111・・・11
0”)とし、低速クロック信号CLK2を、高速クロッ
ク信号CLK1に対して数1000分の1或いはそれ以
下の低速とすることができる。
【0033】最小値検出部43は、スイープデータSW
Dが例えば零を検出する為の複数ビット入力のオア回路
により構成することができる。或いは2の補数演算を行
う場合の符号ビットを含む上位複数ビットを加えるゲー
ト回路により構成し、零近傍の値を検出する構成とする
ことができる。即ち、零又は零近傍の値のスイープデー
タSWDの最小値を検出した時に“0”の出力信号とな
り、その他の値のスイープデータSWDの時は、“1”
の出力信号となる。又同期判定部の判定信号DSは、同
期外れの判定信号の時に“1”となり、同期引込みの判
定信号の時に“0”となる。
【0034】又レジスタ31は、クリア端子CLに
“0”の信号が加えられるとクリアされる構成を有し、
又アキュムレータ29は、データ端子Dに加えられる設
定データをクロック端子CKに加えられるクロック信号
に従って累算する構成を有するものであり、既に知られ
ている各種の構成を採用することができる。又第1のセ
レクタ30は、アンド回路45の出力信号が“0”の時
に加算用の設定データDAを選択し、“1”の時に減算
用の設定データDBを選択する。又第2のセレクタ32
は、アンド回路46の出力信号が“0”の時に高速クロ
ック信号CLK1を選択し、“1”の時に低速クロック
信号CLK2を選択する。
【0035】又モノマルチバイブレータ49は、同期判
定部の“1”の同期外れの判定信号から“0”の同期引
込みの判定信号に変化した時にトリガされて、設定時間
幅の“0”の信号を出力し、それ以外は“1”の信号を
出力して、アンド回路44に入力する。又判定信号DS
はオア回路48を介してアンド回路44に、又インバー
タ47を介してアンド回路46にそれぞれ加えられる。
【0036】同期判定部から“1”の同期外れの判定信
号DSが検出制御部33に加えられると、アンド回路4
5,46の出力信号は“0”となり、第1のセレクタ3
0により加算用の設定データDAが選択されてレジスタ
31に加えられ、第2のセレクタ32により高速クロッ
ク信号CLK1が選択されてアキュムレータ29のクロ
ック端子CKに加えられる。従って、アキュムレータ2
9は、レジスタ31に設定された加算用の設定データが
データ端子Dに加えられ、高速クロック信号に従って累
算し、スイープデータSWDを出力する。
【0037】ディジタル電圧制御発振器27(図2参
照)は、スイープデータSWDに従って出力信号をスイ
ープすることになり、位相同期ループ(PLL)の位相
同期引込み動作を行い、同期判定部24により同期引込
みを判定すると、“0”の同期引込みの判定信号DSが
検出制御部33に加えられる。この“1”から“0”へ
変化する判定信号DSによりモノマルチバイブレータ4
9から“0”の信号が出力され、最小値検出部43の出
力信号が“1”の場合でも、アンド回路44の出力信号
は、モノマルチバイブレータ49の設定時間幅に於いて
“0”となり、レジスタ31はクリアされる。それによ
り、アキュムレータ29のデータ端子Dには零が入力さ
れるから、その時点のスイープデータの値にホールドさ
れる。
【0038】又アンド回路46は、最小値検出部43の
出力信号が“0”でなければ、出力信号が“1”とな
り、同様に、アンド回路45の出力信号も“1”とな
る。従って、第1のセレクタ30により減算用の設定デ
ータDBが選択されてレジスタ31に加えられ、第2の
セレクタ32により低速クロック信号CLK2が選択さ
れてアキュムレータ29のクロック端子CKに加えられ
る。
【0039】従って、アキュムレータ29は、レジスタ
31に設定された減算用の設定データDBによりスイー
プデータSWDの減算を、低速クロック信号CLK2に
従って行うことになり、スイープデータSWDは、位相
同期ループ(PLL)の応答特性に比較して充分に遅い
速度で減少し、例えば、数10ミリ秒〜数秒後に零又は
零近傍の値となる。このような最小値となると、最小値
検出部43の出力信号が“0”となり、それによって、
アンド回路44〜46の出力信号は“0”となるから、
レジスタ31はクリアされる。レジスタ31がクリアさ
れることにより、アキュムレータ29のデータ端子Dに
零が入力されるから、スイープデータSWDは零又は零
近傍の値にホールドされる。
【0040】そして、最小値検出部43の出力信号は
“0”を継続するから、レジスタ31はクリアされたま
まとなる。即ち、加算器34を介してディジタル電圧制
御発振器に加えられるスイープデータSWDは零又は零
近傍の値となり、スイープ回路を位相同期ループから切
離した場合に相当し、位相雑音を低減すると共に、安定
な位相同期状態を保持することができる。
【0041】このような同期引込み状態から、受信変調
波信号の搬送波周波数又は位相の大きな変動の為に位相
同期ループ(PLL)の同期が外れて、“1”の同期外
れの判定信号DSが加えられると、アンド回路44の出
力信号が“1”となり、第1のセレクタ30により選択
された加算用の設定データDAがレジスタ31に設定さ
れて、アキュムレータ29のデータ端子Dに加えられ、
第2のセレクタ32により選択された高速クロック信号
CLK1がアキュムレータ29のクロック端子CKに加
えられ、加算用のデータDAの累算が開始され、スイー
プデータSWDがディジタル電圧制御発振器に加えられ
て位相同期引込み動作が開始される。又最小値検出部4
3の出力信号は、スイープデータSWDが零又は零近傍
の値以外は“1”となり、又モノマルチバイブレータ4
9の出力信号は“1”を継続するから、レジスタ31は
クリアされないから、“0”の同期引込みの判定信号D
Sが加えられるまで、スイープ動作が継続される。
【0042】本発明は前述の実施例にのみ限定されるも
のではなく、例えば、スイープ回路28は実施例以外の
各種の論理構成とすることが可能であり、又アキュムレ
ータ29の前段に3−1セレクタを設け、加算用の設定
データDAと零と減算用の設定データDBとを選択する
構成とし、同期外れの判定信号により加算用の設定デー
タをアキュムレータ29に入力して、高速のクロック信
号CLK1により累算を開始し、又同期引込みの判定信
号により減算用の設定データDBをアキュムレータ29
に入力して、低速のクロック信号CLK2により累算を
開始し、スイープデータSWDが零又は零の近傍の値を
検出した時に、零を選択してアキュムレータ29に入力
する構成とすることができる。又各部の機能をマイクロ
プロセッサ等の演算処理機能によって実現することも可
能である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、準同期
検波方式の復調回路に於いて、同期判定部4の同期外れ
の判定信号によりスイープ回路8を起動し、加算用の設
定データDAをアキュムレータ9により累算してスイー
プデータを出力し、それにより、ディジタル電圧制御発
振器7から複素演算部3に加える信号をスイープして同
期引込み動作を開始し、同期判定部4の同期引込みの判
定信号によりスイープ回路8の動作を停止させるもので
あるが、その時点のスイープデータを減算用の設定デー
タDBに従って徐々に減少させて、零又は零近傍の値と
するものである。従って、正常時に於いては、スイープ
回路8は位相同期ループ(PLL)から切離された状態
となり、位相雑音の低減並びに動作の安定化を図ること
ができる利点がある。
【0044】又スイープ回路8を、アキュムレータ9
と、第1,第2のセレクタ10,12と、レジスタ11
と、検出制御部13とにより構成したことにより、第1
のセレクタ10は、加算用の設定データDAと減算用の
設定データDBとを選択し、第2のセレクタ12は、高
速クロック信号CLK1と低速クロック信号CLK2と
を選択し、同期引込み動作時は、加算用の設定データD
Aを高速クロック信号CLK1に従ってアキュムレータ
9により累算してスイープデータを形成し、同期引込み
の判定信号が加えられた時は、減算用の設定データDB
を低速クロック信号CLK2に従ってアキュムレータ9
により累算して、スイープデータを徐々に減少させるこ
とができる。そして、検出制御部13によりスイープデ
ータが零又は零近傍の値となったことを検出した時に、
レジスタ11をクリアして、スイープ回路8の動作を停
止させる。従って、比較的簡単な構成により準同期検波
方式の復調回路に於けるスイープ動作が可能となる利点
がある。
【0045】又検出制御部13は、同期引込み動作を開
始した後に、同期引込みの判定信号が加えられた時に、
レジスタ11をクリアし、それによって、次の減算用の
設定データをレジスタ11に設定でき、スイープデータ
を徐々に減少させることができる。又スイープデータが
零又は零近傍の値を検出した時に、レジスタ11をクリ
アして、スイープデータを零又は零近傍の値にホールド
することができ、位相雑音を低減すると共に、位相同期
ループ(PLL)の同期引込み状態を安定に維持できる
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の実施例の説明図である。
【図3】本発明の実施例のスイープ回路の説明図であ
る。
【図4】従来例の復調回路の説明図である。
【図5】従来例の復調回路の説明図である。
【図6】先に提案した準同期検波方式の復調回路の説明
図である。
【符号の説明】
1 発振器 2 復調部 3 複素演算部 4 同期判定部 5 位相比較部 6 ループフィルタ 7 ディジタル電圧制御発振器(VCO) 8 スイープ回路 9 アキュムレータ(ACC) 10 第1のセレクタ 11 レジスタ 12 第2のセレクタ 13 検出制御部 14 加算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝沢 俊之 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 岡田 隆 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信変調波信号を、発振周波数が一定の
    発振器(1)の出力信号を用いて復調する復調部(2)
    と、該復調部(2)の出力信号の位相補正を行う複素演
    算部(3)と、該複素演算部(3)の出力信号を基に同
    期外れか否かを判定する同期判定部(4)と、前記複素
    演算部(3)の出力信号を基に周波数及び位相の誤差成
    分を求める位相比較部(5)と、該位相比較部(5)の
    出力信号をループフィルタ(6)を介して制御データと
    して加え、出力信号を前記複素演算部(3)に加えるデ
    ィジタル電圧制御発振器(7)と、該ディジタル電圧制
    御発振器(7)の出力信号をスイープさせるスイープ回
    路(8)とを備えた準同期検波方式の復調回路に於い
    て、 前記スイープ回路(8)は、前記同期判定部(4)の同
    期外れの判定信号による加算用の設定データを累算して
    前記制御データに加算するスイープデータを出力し、前
    記同期判定部(4)の同期引込みの判定信号による減算
    用の設定データを累算して前記スイープデータを零又は
    零近傍の値とするアキュムレータ(9)を備えたことを
    特徴とする復調回路。
  2. 【請求項2】 前記スイープ回路(8)は、前記スイー
    プデータを出力するアキュムレータ(9)と、加算用の
    設定データと減算用の設定データとを選択する第1のセ
    レクタ(10)と、該第1のセレクタ(10)により選
    択された設定データを加えるレジスタ(11)と、高速
    クロック信号と低速クロック信号とを選択する第2のセ
    レクタ(12)と、前記同期判定部(4)の判定信号と
    前記スイープデータとが入力されて、同期外れ時には前
    記加算用の設定データを前記レジスタ(10)に設定
    し、該設定データを前記高速クロック信号に従って前記
    アキュムレータ(9)により累算させて前記スイープデ
    ータを出力させ、同期引込み時には前記減算用の設定デ
    ータを前記レジスタ(10)に設定し、該設定データを
    前記低速クロック信号に従って前記アキュムレータ
    (9)により累算させて前記スイープデータを零又は零
    近傍の値とする検出制御部(13)とを備えたことを特
    徴とする請求項1記載の復調回路。
  3. 【請求項3】 前記スイープ回路(8)の前記検出制御
    部(13)は、前記同期判定部(4)の同期引込みの判
    定信号が加えられた時点、及び該同期引込みの判定信号
    が加えられている期間に於ける前記アキュムレータ
    (9)から出力されるスイープデータが零又は零近傍の
    値の時に、前記レジスタ(11)をクリアする構成を有
    することを特徴とする請求項2記載の復調回路。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1998056148A1 (fr) * 1997-06-06 1998-12-10 Kabushiki Kaisha Kenwood Circuit de reproduction de porteuse
US6411658B1 (en) 1998-07-22 2002-06-25 Nec Corporation Demodulation device
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JP2006217054A (ja) * 2005-02-01 2006-08-17 Fujitsu Ltd 周波数同期または位相同期を自動確立する無線受信装置

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