JP2000327367A - プラズマディスプレーパネル用材料及びガラス組成物 - Google Patents

プラズマディスプレーパネル用材料及びガラス組成物

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Kazuo Hatano
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    • C03C8/00Enamels; Glazes; Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions
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    • C03C8/08Frit compositions, i.e. in a powdered or comminuted form containing phosphorus

Abstract

(57)【要約】 【課題】 Ag電極との反応による黄変が起こりにく
く、誘電体層の形成に好適なプラズマディスプレーパネ
ル用材料とガラス組成物を提供する。 【解決手段】 P25を0.2〜20重量%含有するガ
ラス粉末を使用する。特に、重量百分率でBaO+Ca
O+Bi23 2〜45%、ZnO 5〜45%、B2
3 10〜40%、SiO2 1〜15%、PbO 0
〜55%、P250.2〜20%の組成を有するものが
好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラズマディスプレ
ーパネル用材料に関し、特にプラズマディスプレーパネ
ルの透明誘電体層の形成に用いられるプラズマディスプ
レーパネル用材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレーパネルは、自己発
光型のフラットディスプレーであり、軽量薄型、高視野
角等の優れた特性を備えており、また大画面化が可能で
あることから、最も将来性のある表示装置の一つとして
注目されている。
【0003】このプラズマディスプレーパネルの前面ガ
ラス板には、プラズマ放電用の走査電極が形成され、そ
の上に放電維持のために膜厚約30〜40μmの透明な
誘電体層が形成される。走査電極にはAgが広く用いら
れ、また透明誘電体層はガラス粉末を主成分とする誘電
体材料を用いて形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
誘電体材料では、ガラスとAg電極が反応して誘電体層
が黄色に着色(黄変)する現象が生じ、透過率が低下す
るという問題がある。
【0005】本発明の目的は、Ag電極との反応による
黄変が起こりにくく、誘電体層の形成に好適なプラズマ
ディスプレーパネル用材料とガラス組成物を提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のプラズマディス
プレーパネル用材料は、ガラス粉末を構成成分として含
み、プラズマディスプレーパネルの誘電体層の形成に用
いられるプラズマディスプレーパネル用材料であって、
該ガラス粉末が、P25を0.2〜20重量%含有する
ガラスからなることを特徴とする。
【0007】また本発明のプラズマディスプレーパネル
用ガラス組成物は、重量百分率でBaO+CaO+Bi
23 2〜45%、ZnO 5〜45%、B23 10
〜40%、SiO2 1〜15%、PbO 0〜55
%、P25 0.2〜20%の組成を有することを特徴
とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のプラズマディスプレーパ
ネル用材料は、P25を0.2〜20重量%含有するガ
ラス粉末を主成分とする。P25を上記範囲で含むこと
により、電極材にAgを使用した場合でも、形成される
誘電体層が黄色に黄変しにくく、高い透過率を得ること
ができる。
【0009】また誘電体用途には、電極との反応性以外
にも、熱膨張係数がガラス板に適合すること、50
0〜600℃で焼成できること、誘電体層は高い耐電
圧を有するとともに、高い透明性を有する必要があるた
め、泡が少ないこと等の特性を満たすことが重要であ
る。
【0010】このような条件を満たすガラス粉末とし
て、重量百分率でBaO+CaO+Bi23 2〜45
%、ZnO 5〜45%、B23 10〜40%、Si
21〜15%、PbO 0〜55%、P25 0.2
〜20%の組成を有するものを使用することができる。
また上記成分の他にも、例えば黄変をより一層抑える目
的でCuO、Bi23、Sb23、CeO2を合量で3
%まで添加しても良い。なおこのガラス組成物は、Ag
電極が形成された前面ガラス基板の透明誘電体層形成用
として好適なものであるが、この用途に限られるもので
はなく、例えばCr−Cu−Cr電極が形成された前面
ガラス基板の透明誘電体層形成材料や、背面ガラス基板
のアドレス保護誘電体形成材料や、隔壁材料等にも使用
することができる。
【0011】上記範囲の中でも、BaO+CaO+Bi
23 2〜20%、ZnO 5〜35%、B23 10
〜40%、SiO2 1〜15%、PbO 25〜55
%、P25 0.2〜20%の組成を有するもの(ガラ
スA)や、BaO 15〜45%、ZnO 20〜45
%、B23 15〜35%、SiO2 3〜15%、P
bO 0〜24.5%、P25 0.2〜20%の組成
を有するもの(ガラスB)が好適に使用できる。
【0012】ガラスAは、軟化点付近の粘性変化が急
(ショートなガラス)であり、泡の大半が焼成初期の比
較的低い温度で抜けるため、残存泡数が少ないという特
徴がある。以下、ガラスAの組成範囲を限定した理由を
述べる。
【0013】BaO、CaO、及びBi23は、軟化点
を低下させるとともに、脱泡性に影響する高温粘性を調
整するための成分であり、その含有量は合量で2〜20
%、好ましくは3〜18%である。これら成分の合量が
2%より少ないと上記効果を得ることが困難になり、2
0%より多いと軟化点が低下しすぎて焼成時に発泡しや
すくなるとともに、熱膨張係数が高くなりすぎる。
【0014】ZnOは熱膨張係数を低下させるととも
に、軟化点を下げる成分であり、その含有量は5〜35
%、好ましくは10〜30%である。ZnOが5%より
少ないと上記効果を得ることができず、35%より多い
と焼成時に失透しやすくなる。
【0015】B23はガラス化範囲を広げる成分であ
り、その含有量は10〜40%、好ましくは15〜35
%である。B23が10%より少ないとガラス化が困難
になり、40%より多いとガラスが分相しやすくなって
好ましくない。
【0016】SiO2はガラスの骨格を形成する成分で
あり、その含有量は1〜15%、好ましくは2〜13%
である。SiO2 が1%より少ないとガラス化が困難に
なり、15%より多いと軟化点が高くなりすぎ、またガ
ラスの粘性変化が緩やかになりすぎて泡が抜けにくくな
る。
【0017】PbOは軟化点を下げる成分であり、その
含有量は25〜55%、好ましくは30〜50%であ
る。PbOが25%より少ないと軟化点が高くなり、焼
成後にガラス中に泡が多数残存しやすくなり、55%よ
り多いと熱膨張係数が高くなりすぎる。
【0018】P25の含有量は0.2〜20%、好まし
くは1〜15%である。P25が0.2%より少ないと
その効果がなく、20%より多いとガラスの耐水性が悪
くなる。
【0019】また(ガラスB)は、焼成初期に抜けずに
残った泡が、温度上昇に伴って大泡に成長しないよう
に、ガラスAに比べて粘性変化が緩やかになるように調
整したものである。このためガラスAよりも大泡の数を
少なくできるというメリットがある。以下、ガラスBの
組成範囲を上記のように限定した理由を述べる。
【0020】BaOは脱泡性に影響を与える高温粘性を
調整するとともに、熱膨張係数を上昇させる成分であ
り、その含有量は15〜45%、好ましくは20.5〜
40%である。BaOが15%より少ないと脱泡性が低
下し、またガラスの熱膨張係数が低くなりすぎて高歪点
ガラスのそれと適合しなくなる。一方、BaOが45%
より多いと熱膨張係数が高くなりすぎて高歪点ガラスに
適合しなくなる。
【0021】ZnOは軟化点を低下させるとともに、熱
膨張係数を調整する成分であり、その含有量は20〜4
5%、好ましくは22〜42%である。ZnOが20%
より少ないと上記効果を得ることができず、45%より
多いと熱膨張係数が低くなりすぎる。
【0022】B23はガラスの骨格を形成するとともに
ガラス化範囲を広げる成分であり、その含有量は15〜
40%、好ましくは16〜33%である。B23が15
%より少ないと、焼成時にガラスが結晶化しやすくな
り、40%より多いとガラスの軟化点が高くなりすぎて
600℃以下での焼成が困難になる。
【0023】SiO2はガラスの骨格を形成する成分で
あり、その含有量は3〜15%、好ましくは4〜13%
である。SiO2 が3%より少ないと焼成時にガラスが
結晶化しやすくなる。一方、15%より多いと軟化点が
高くなりすぎ、またガラスの粘性変化が緩やかになりす
ぎて泡が抜けにくくなる。
【0024】PbOは軟化点を下げる成分であり、その
含有量は0〜24.5%、好ましくは0〜24%であ
る。PbOが24.5%より多いと粘性変化が急激にな
りすぎて泡が成長し易くなり、焼成後に30μmクラス
の大泡が残存してしまう。
【0025】P25の含有量は0.2〜20%、好まし
くは1〜15%である。P25が0.2%より少ないと
その効果がなく、20%より多いとガラスの耐水性が悪
くなる。
【0026】本発明において使用するガラス粉末の粒度
は、平均粒径D50が3.0μm以下、最大粒径DMAX
20μm以下であることが好ましい。平均粒径D50又は
最大粒径DMAXがその上限を超えると、粉末間の隙間が
大きくなるために大泡が残存しやすくなる。
【0027】また本発明のプラズマディスプレーパネル
用材料は、焼成後の強度の改善や外観の調節のために、
上記ガラス粉末に加えて、アルミナ、ジルコン、ジルコ
ニア、酸化チタン等のセラミック粉末を添加することが
できる。なおセラミック粉末の最大粒径DMAXは15μ
m以下であることが好ましい。
【0028】ガラス粉末とセラミック粉末の割合は、ガ
ラス粉末90〜100重量%、セラミック粉末0〜10
重量%である。なおセラミック粉末が10%より多いと
可視光が散乱して不透明になりやすく好ましくない。
【0029】次に本発明のプラズマディスプレーパネル
材料の使用方法を説明する。この材料は、例えばペース
トやグリーンシートの形態で使用することができる。
【0030】ペーストの形態で使用する場合、上述した
ガラス粉末やセラミック粉末とともに、樹脂、可塑剤、
溶剤等を使用する。
【0031】ガラス粉末及びセラミック粉末の含有量は
30〜90重量%、特に50〜80重量%の範囲にある
ことが好ましい。
【0032】樹脂は、乾燥後の膜強度を高め、また柔軟
性を付与する成分であり、その含有量は0.1〜20重
量%、特に0.5〜10重量%の範囲にあることが好ま
しい。樹脂としてはポリブチルメタアクリレート、ポリ
ビニルブチラール、ポリメチルメタアクリレート、ポリ
エチルメタアクリレート、エチルセルロース等が使用可
能であり、これらを単独あるいは混合して使用する。
【0033】可塑剤は、乾燥速度をコントロールすると
ともに、乾燥膜に柔軟性を与える成分であり、その含有
量は0〜10重量%、特に0〜9重量%の範囲にあるこ
とが好ましい。可塑剤としてはブチルベンジルフタレー
ト、ジオクチルフタレート、ジイソオクチルフタレー
ト、ジカプリルフタレート、ジブチルフタレート等が使
用可能であり、これらを単独あるいは混合して使用す
る。
【0034】溶剤は材料をペースト化するための成分で
あり、その含有量は10〜30重量%、特に15〜25
重量%の範囲にあることが好ましい。溶剤としては、例
えばターピネオール、ジエチレングリコールモノブチル
エーテルアセテート、2,2,4−トリメチル−1,3
−ペンタジオールモノイソブチレート等を単独または混
合して使用することができる。
【0035】上記材料を用いてペーストを作製するに
は、まずガラス粉末、セラミック粉末、樹脂、可塑剤、
溶剤等を用意し、続いて各成分を所定の割合で混練すれ
ばよい。
【0036】続いてこのペーストを用いて誘電体層を形
成する方法の一例について説明する。まず、プラズマデ
ィスプレーパネルに用いられる前面ガラス板を用意す
る。次にペーストをスクリーン印刷法や一括コート法等
を用いて塗布し、膜厚30〜100μmの塗布層を形成
する。なお前面ガラス板には予め電極が形成されてお
り、ペーストの塗布はその上に行う。続いて塗布層を8
0〜120℃程度の温度で乾燥させる。その後、500
〜600℃で5〜15分間焼成することにより、誘電体
層を形成することができる。
【0037】グリーンシートの形態で使用する場合、上
記ガラス粉末とともに、樹脂、可塑剤等を使用する。
【0038】ガラス粉末及びセラミック粉末の含有量は
60〜80重量%、特に65〜77重量%の範囲にある
ことが好ましい。
【0039】樹脂は、グリーンシートに必要な強度と柔
軟性、及び自己接着性を付与するための材料であり、そ
の混合割合は5〜30重量%、好ましくは10〜25重
量%である。樹脂としては、ポリブチルメタアクリレー
ト、ポリビニルブチラール、ポリメチルメタアクリレー
ト、ポリエチルメタアクリレート、エチルセルロース等
が使用可能であり、これらを単独あるいは混合して使用
する。
【0040】可塑剤は、グリーンシートに柔軟性を高め
るとともに自己接着性を付与するために添加する成分で
あり、その混合割合は0〜10重量%、好ましくは0.
1〜7重量%である。可塑剤としてはブチルベンジルフ
タレート、ジオクチルフタレート、ジイソオクチルフタ
レート、ジカプリルフタレート、ジブチルフタレートが
使用可能であり、これらを単独あるいは混合して使用す
る。
【0041】上記材料を用いてグリーンシートを作製す
るには、まずガラス粉末、セラミック粉末、樹脂、可塑
剤等を用意し、各成分を所定の割合で混合する。次いで
トルエン等の主溶媒や、イソプロピルアルコール等の補
助溶剤を添加してスラリーとし、このスラリーをドクタ
ーブレード法によって、ポリエチレンテレフタレート
(PET)等のフィルム上にシート成形する。このとき
乾燥後のシート厚が約20〜100μmとなるように成
形することが好ましい。その後、乾燥させることによっ
て溶媒や溶剤を除去し、グリーンシートを得ることがで
きる。
【0042】続いてこのグリーンシートを用いて誘電体
層を形成する方法の一例について説明する。まず、プラ
ズマディスプレーパネルに用いられる前面ガラス板を用
意する。前面ガラス板には、予め電極が形成されてお
り、その上に本発明の材料を熱圧着によって接着する。
熱圧着は、50〜200℃で1〜5kgf/cm2 条件
で行うことが好ましい。その後、500〜600℃で5
〜15分間焼成することにより、誘電体層を形成するこ
とができる。
【0043】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を説明する。
【0044】表1、2は、本発明の実施例(試料No.
1〜9)及び比較例(試料No.10、11)を示して
いる。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】各試料は次のようにして調製した。まず表
に示す組成となるようにガラス原料を調合し、白金坩堝
に入れて1300℃で2時間溶融した後、溶融ガラスを
薄板状に成形した。次いでこれを粉砕し、分級して平均
粒径D50が3.0μm以下、最大粒径DMAXが20μm
以下のガラス粉末からなる試料を得、ガラスの軟化点を
測定した。さらにNo.8のガラス粉末についてはアル
ミナ粉末と混合して試料とした。なお平均粒径D50及び
最大粒径DMAXは、日機装株式会社製のレーザー回折式
粒度分布計「マイクロトラックSPA」を用いて確認し
た。
【0048】得られた試料について、熱膨張係数、焼成
温度、焼成後のガラス膜厚、Ag電極との反応による黄
変の有無、及びガラス膜中に残存する直径30μm以上
の大泡の個数を評価した。結果を各表に示す。
【0049】表から明らかなように、本発明の実施例で
あるNo.1〜9の各試料がAg電極との反応による黄
変が認められなかったのに対し、比較例であるNo.1
0、11の試料はP25を含まないために黄変が発生し
た。
【0050】なおガラスの軟化点はマクロ型示差熱分析
計を用いて測定し、第一の変曲点の値を転移点、第四の
変曲点の値を軟化点とした。熱膨張係数は、各試料を粉
末プレス成型し、焼成した後、直径4mm、長さ40m
mの円柱状に研磨加工し、JIS R3102に基づい
て測定した後、30〜300℃の温度範囲における値を
求めた。ガラス膜厚、Ag電極との反応による黄変の有
無、及び大泡数は次のようにして測定した。まず各試料
をエチルセルロースの5%ターピネオール溶液に混合
し、3本ロールミルにて混練してペースト化した。次い
でこのペーストを、約30μmのガラス膜が得られるよ
うに、1.7mm厚のソーダライムガラス板上にスクリ
ーン印刷法で塗布し、電気炉に入れた後、焼成温度で1
0分間保持した。このようにして得られたガラス膜につ
いて、デジタルマイクロメータにて膜厚を確認した。大
泡の個数は、焼成されたガラス膜の表面を実体顕微鏡
(30倍)にて観察し、3×4cmの範囲の30μm以
上の大泡をカウントした。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のプラズマ
ディスプレーパネル用材料は、Ag電極との反応による
黄変が生じにくいため、透過率の高い透明誘電体層を形
成することができる。
【0052】それゆえ、特にプラズマディスプレーパネ
ルの透明誘電体層の形成材料として好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 應冶 雅彦 滋賀県大津市晴嵐2丁目7番1号 日本電 気硝子株式会社内 (72)発明者 波多野 和夫 滋賀県大津市晴嵐2丁目7番1号 日本電 気硝子株式会社内 Fターム(参考) 4G062 AA08 AA09 AA15 BB01 BB04 BB09 DA03 DA04 DB01 DC04 DC05 DD02 DD03 DD04 DE03 DE04 DE05 DF01 DF02 DF03 DF04 DF05 DF06 EA01 EB01 EC01 ED01 EE01 EE02 EE03 EE04 EE05 EF01 EG04 EG05 FA01 FA10 FB01 FC01 FD01 FE01 FF01 FG01 FH01 FJ01 FK01 FL01 GA01 GA02 GA03 GA04 GA05 GA10 GB01 GC01 GD01 GE01 HH01 HH03 HH05 HH07 HH09 HH11 HH13 HH15 HH17 HH20 JJ01 JJ03 JJ05 JJ07 JJ10 KK01 KK03 KK05 KK07 KK10 MM07 NN26 PP01 PP03 PP04 PP05 PP13 PP14 5C040 GD07 KA09 KA10 KA11 KB03 KB19 KB28 MA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス粉末を構成成分として含み、プラ
    ズマディスプレーパネルの誘電体層の形成に用いられる
    プラズマディスプレーパネル用材料であって、該ガラス
    粉末が、P25を0.2〜20重量%含有するガラスか
    らなることを特徴とするプラズマディスプレーパネル用
    材料。
  2. 【請求項2】 ガラス粉末90〜100%とセラミック
    粉末0〜10%からなることを特徴とする請求項1のプ
    ラズマディスプレーパネル用材料。
  3. 【請求項3】 重量百分率でBaO+CaO+Bi23
    2〜45%、ZnO 5〜45%、B23 10〜4
    0%、SiO2 1〜15%、PbO 0〜55%、P2
    5 0.2〜20%の組成を有することを特徴とする
    プラズマディスプレーパネル用ガラス組成物。
  4. 【請求項4】 重量百分率でBaO+CaO+Bi23
    2〜20%、ZnO 5〜35%、B23 10〜4
    0%、SiO2 1〜15%、PbO 25〜55%、
    25 0.2〜20%の組成を有することを特徴とす
    る請求項3のプラズマディスプレーパネル用ガラス組成
    物。
  5. 【請求項5】 重量百分率でBaO 15〜45%、Z
    nO 20〜45%、B23 15〜35%、SiO2
    3〜15%、PbO 0〜24.5%、P25 0.
    2〜20%の組成を有することを特徴とする請求項3の
    プラズマディスプレーパネル用ガラス組成物。
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