JP2000318010A - コアピン冷却用装置 - Google Patents
コアピン冷却用装置Info
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Abstract
て、成形品を製造する場合に、溶融樹脂により、過昇温
になったコアピンを選択的に適切な温度に冷却させるた
めに用いる、コアピン冷却用装置を提供する。 【解決手段】固定型52と可動型53が開いている際
に、型締エリア外Reから型締エリア内Riへ移動し
て、コアピン55・・・に接触して、コアピン55・・
・を熱伝導によって強制冷却させる熱伝導による冷却ブ
ロック3を備える。
Description
に係り、より詳しくは、コアピン部が形成された射出成
形金型を用いて、成形品を製造する場合に、溶融樹脂に
より、過昇温になったコアピンを選択的に適切な温度に
冷却させるために用いる、コアピン冷却用装置に関す
る。
形品が作られている。
されたものがある。
ピン部を設けた射出成形金型を用いて成形されている。
品を製造する射出成形金型の一例を概略的に示す構成図
である。
動型53とを備える。
ズル54が接触されるようになっている。
て、型締めと、型開きができるように、固定型52に対
して、移動自在に設けられる。
は、必要により、これらを冷却するための、熱交換媒体
(冷媒)が流通循環されるようになっている。
2が取り付けられる固定側取付板を、また、59で示す
部材は、可動型53が取り付けられる可動側取付板を、
各々、示している。
有する成形品を製造する際には、例えば、可動型53
に、管状部の中空を形成するコアピン(雄型)55、5
5’が突出するように設けられ、固定型52に、コアピ
ン(雄型)55、55’の各々が収容される雌型部5
6、56’が設けられる。
部の外形形状にされており、コアピン(雄型)55、5
5’の各々の外径は、管状部内に形成する中空の形状に
されている。
状部を有する成形品を製造する方法について説明する。
60の先端部に、溶融樹脂を貯える。
させて、可動型53と固定型52とを型締めした状態に
する。
に、コアピン(雄型)55、55’が収容された状態に
なる。
内部に、熱交換媒体(冷媒)が流通循環できるようにさ
れている場合にあっては、固定型52及び可動型53の
各々を冷却するために、熱交換媒体(冷媒)を流通循環
させる。
に前進させるとともに、ノズル54を固定型52に接触
させる(ノズルタッチ工程)。
60に設けられている、スクリュー又はプランジャーを
ノズル54方向に前進させ、射出機(図示せず。)のシ
リンダー60の先端部に貯えられている溶融樹脂を、型
締めされた金型51内に射出する。
各々と、雌型部56、56’の各々内に収容されている
コアピン(雄型)55、55’の各々との間に形成され
ている空間内に、溶融樹脂が射出される(射出工程)。
は、冷却固化される(冷却工程)。
ず。)又はプランジャー(図示せず。)が回転駆動さ
れ、これにより、次の射出工程に用いる溶融樹脂が、シ
リンダー60の先端部に貯えられ、スクリュー又はプラ
ンジャー自身は、次の射出工程に備えた位置まで、シリ
ンダー60内を後退する。
型51内で所要の形状となる。
向に移動することで、可動型53と固定型52とが開い
た状態にされる。
うにされている場合にあっては、可動型53に設けられ
ている、エジェクターが油圧手段等により可動型53の
表面から突出することで、可動型53から成形品が取り
出される。このようにして、可動型53から取り出され
た成形品は、その後、可動型から自然落下し、シュータ
(図示せず。)により、射出成形機の外に移送された
り、また、射出成形機上に、成形品の自動取出しロボッ
トが設置されている場合にあっては、自動取出しロボッ
トにより、射出成形機の外の所定の場所に移送される
(取出工程)。
造コストは、単位時間当たりの成形品の製造数に正の関
係で相関しており、成形品の製造コストを低く抑えるた
めには、単位時間当たりの成形品の製造個数を増加させ
る必要がある。
1に、コアピン55、55’を設けているような場合に
あっては、コアピン55、55’の各々は、射出成形工
程において、溶融樹脂により被覆された状態になるため
に、溶融樹脂の熱が蓄積して、金型51の、コアピン5
5、55’以外の部分に比べて、温度が高い状態(過昇
温の状態)になる。金型51のコアピン55、55’の
温度が、高くなっている状態で、樹脂成形品を製造した
場合には、コアピン55、55’の抜き取りを行う際
に、管状部の形状が崩れたり、寸法不良になって、成形
品に不良品ができてしまう。
するのを防止するため、過昇温状態になったコアピン5
5、55’の温度が所定の温度になるまで、次の射出工
程を待つ必要があり、単位時間当たりの成形品の製造個
数を多くすることができない、という問題があった。
になっているコアピン55、55’に、コアピン冷却用
スプレー手段を用いて、冷却用の空気等の気体や、液体
窒素や冷却液等の液体の熱交換媒体(冷媒)(以下、
「熱交換媒体(冷媒)」という。)を、直接スプレーす
ることにより、コアピン55、55’を急激に、強制的
に、冷却し、次の射出工程の開始を早く行えるようにす
るような工夫が、既に、なされている。
コアピン冷却用スプレー手段から、窒素ガス等の熱交換
媒体(冷媒)をスプレーする方法では、コアピン冷却用
スプレー手段からスプレーされた熱交換媒体(冷媒)
が、コアピン55、55’以外の部分にも飛散してしま
い、金型51のコアピン55、55’以外の部分の温度
が所定の温度より低くなってしまい、このような方法で
は、薄肉成形部での樹脂の流れ不良や、金型温度の制御
不良が発生する等の欠点がある。
めになされたものであって、射出成形金型に、コアピン
部が形成されている場合に、射出成型時に、過昇温の状
態になりがちなコアピンのみを選択的に適切な温度に冷
却することができるようにした、コアピン冷却用装置を
提供することを目的とする。
ン冷却用装置は、固定型と可動型の少なくとも一方に、
コアピンを突出させた射出成形金型の、コアピンを冷却
する、コアピン冷却用装置であって、固定型と可動型が
開いている際に、型締エリア外から型締エリア内へ移動
して、コアピンに接触して、コアピンを熱伝導によって
強制冷却させる熱伝導による冷却ブロックを備える。
ン」は、金型表面から突出するように設けられ、溶融樹
脂により被覆される突出部を意味する。
樹脂により被覆されるため、金型の他の部分に比べ、熱
の逃げ場がないために、金型の他の部分に比べ、過昇温
された状態になる。
られたコアピンを熱伝導による冷却ブロックにより冷却
するようにしている。これにより、射出成形工程におい
て、射出成形金型のコアピンの温度が、金型のコアピン
以外の他の部分に比べ過昇温になった場合に、熱伝導に
よる冷却ブロックをコアピンに接触させることで、コア
ピンの温度を下げることができる。この結果、従来のよ
うに、コアピンの温度が、自然に冷えるまで待つ必要が
なくなる。
て、熱交換媒体(冷媒)をスプレーする場合と対比すれ
ば、このコアピン冷却用装置では、熱伝導による冷却ブ
ロックをコアピンに接触させるようにしているので、熱
交換媒体(冷媒)をコアピンにスプレーした場合に問題
となる、熱交換媒体(冷媒)が、金型のコアピン以外の
部分に飛散して、金型のコアピン以外の部分を過度に冷
却することがない。
ば、過昇温状態になったコアピンのみを選択的に早期に
所定の温度にすることができるので、不良品の発生を低
減しつつ、且つ、樹脂成形品を製造する際の樹脂成形サ
イクルを早くできる。この結果、このコアピン冷却装置
を用いれば、単位時間当たりの樹脂成形品の製造個数を
多くできるため、樹脂成形品の製造コストを低くするこ
とがでる。
流通循環されている熱交換媒体(冷媒)によらず、コア
ピンを冷却できるため、コアピンの径が小さい場合に、
特に、有効である。
請求項1に記載のコアピン冷却用装置の、冷却ブロック
が、高い熱伝導性と柔軟性とを合わせ持つ塊状体である
ことを特徴とする。
と、熱伝導による冷却ブロックが、コアピンの形状に従
って変形し、コアピンを包み込むようになる。これによ
り、コアピンに対する熱伝導による冷却ブロックの接触
面積が大きくなり、冷却ブロック側に、熱伝導により、
コアピンに蓄積された熱が放熱されるため、コアピンの
温度を効率よく下げることができる。
導による冷却ブロックを、柔軟性を有する塊状体にして
いるので、熱伝導による冷却ブロックをコアピンに押し
当てても、コアピンが変形したり、折れたりしない。
ば、射出成形サイクルを早くしても、成形品の管状部等
が不良になることがない。この結果、射出成形効率を高
くすることで、成形品の製造コストを引き下げることが
可能になる。
を、異なる形状のコアピンが取り付けられた金型に交換
したり、コアピンの取り付け位置が異なる金型等に交換
しても、その都度、コアピン冷却装置を交換する必要が
ない、という効果もある。
ことが好ましい。
ば、銅、金、鉄、アルミニウム、形状記憶合金(例え
ば、NiTi合金(商品名:ニチノール(Nitino
l))等)等が挙げられる。これらのうち、耐摩耗性に
優れたものが、特に好ましい。また、これらは、単独で
あっても、また、熱硬化性樹脂等の耐熱性樹脂(エラス
トマーのものが好ましい。)との複合部材であってもよ
い。
手が容易な、熱伝導性の高い金属素材を含むもので構成
しているので、コアピン冷却用装置の製造コストを低く
抑えることができる。
は、高い熱伝導性と柔軟性とを合わせ持つ塊状体として
好ましい具体例を提案する実施態様項であり、いずれ
も、請求項1又は請求項2に記載のコアピン冷却用装置
の効果と同様の効果を奏する。
請求項2に記載のコアピン冷却用装置の、塊状体が、金
属繊維の不織布、編織物又は多孔質体である。
設けることで、編状又はスポンジ状にしたものをいう。
て、柔軟性を持っているものを用いているので、塊状体
をコアピンに接触させても、コアピンが曲がったり、折
れたりしない。
請求項2に記載のコアピン冷却用装置の、塊状体が、熱
伝導性の高い金属素材で構成された袋体に、気体等の熱
交換媒体を充填させたバルーン体である。
充填せず、金型の型締めエリア内の所定の位置に移動さ
せた後、袋体内に熱交換媒体を充填して、バルーン体と
してもよい。
油等の液体であってもよい。
体」は、金属皮膜で作られたもの、金属皮膜を多数積層
した積層皮膜で作られたもの、金属皮膜とエラストマー
な熱硬化性樹脂とを張り合わせたラミネート構造のも
の、金属繊維でできた袋の裏面に、袋の気孔を塞ぐため
に、エラストマーな熱硬化性樹脂皮膜を塗工したもの、
金属繊維でできた袋の気孔を塞ぐために、金属繊維でで
きた袋生地内に、エラストマーな熱硬化性樹脂を含浸さ
せたもの等を、その具体例としてあげることができる。
に、熱交換媒体を圧入することで、袋体を風船のように
しているので、袋体をコアピンに押し当てると、袋体
が、コアピンの形状に従って変形する。
も、コアピンが曲がったり、折れたりしない。
り、コアピンと袋体との間の接触面積が増加する。これ
により、コアピンに蓄積された熱が速やかに袋体側に熱
伝導し、熱交換媒体と熱交換されるので、過昇温状態の
コアピンが速やかに冷却される。
請求項2に記載のコアピン冷却用装置の、塊状体が、熱
伝導性の高い多数の触毛子が熱交換用の冷却板に設けら
れた構造体である。
鉄、アルミニウム、形状記憶合金(例えば、NiTi合
金(商品名:ニチノール(Nitinol))等)等で
作られたものでもよい。
熱伝導性の高い多数の触毛子が熱交換用の冷却板に設け
られた構造体にしているので、塊状体をコアピンに押し
当てると、コアピンに接触した触毛子の各々が、コアピ
ンにより弾性変形する。これにより、塊状体を、コアピ
ンに押し当てても、コアピンが曲がったり、折れたりす
ることがない。
各々は、弾性変形し、コアピンに接触した状態になるの
で、コアピンに蓄積した熱が、熱伝導により、スムーズ
に触毛子側へと放熱され、触毛子側へ伝わった熱は、そ
の後、冷却板により放熱されることになる。このため、
このコアピン冷却用装置では、塊状体を、過昇温の状態
になっているコアピンに押し当てることで、コアピンの
スムーズな冷却を実現できる。
の型開き幅には限度があり、コアピンが長いような場合
にあっては、コアピンの軸方向(即ち、可動型の型開き
方向又は型締め方向)から、コアピン冷却用装置の冷却
ブロックをコアピンに押し当てるのが難しくなる場合が
ある。
直交する方向(即ち、可動型の型開き方向又は型締め方
向に直交する方向)から、コアピン冷却用装置の冷却ブ
ロックをコアピンに押し当てる方が有利となる場合があ
る。
明の一実施例を、更に詳しく説明する。
の構成を概略的に説明する図であり、図1(a)は、本
発明に係るコアピン冷却用装置が、射出成形金型の型締
めエリア外にある状態を模式的に示す図であり、また、
図1(b)は、図1(a)に示すコアピン冷却用装置
が、射出成形金型の型締めエリア内に移動して、コアピ
ンを冷却している状態を模式的に示す図である。
形金型の構成は、図6に示した射出成形金型51と同様
のものを例示しているので、相当する部材装置について
は、相当する参照符号を付して、その説明を省略する。
により、可動型53に出没可能に設けられたエジェクタ
ーを示している。
けられる他の部材(例えば、ガイドピン等)や、固定型
52に、通常、設けられる他の部材(例えば、ガイドブ
ッシュ等)については、説明を容易とするために、図示
するのを省略している。
(a)及び図1(b)に示すように、型締めエリア外R
eと型締めエリア内Riとの間を移動自在に設けられて
いる。
動は、多軸ロボット手段等(図示せず。)により達成さ
れている。
交換用の冷却板2と、冷却板2に設けられ、コアピン5
5・・・を熱伝導によって強制冷却させる、熱伝導によ
る冷却ブロック3とを備える。
の一例としての、3軸ロボット手段(図示せず。)のア
ームを示している。
導性と柔軟性とを合わせ持つ塊状体で構成されている。
ック3を、柔軟性を有する塊状体にしているので、冷却
ブロック3をコアピン55・・・に押し当てても、コア
ピン55・・・が変形したり、折れたりしない。
述したように、柔軟な塊状体で構成されているので、例
えば、図1(b)に示したように、コアピン55・・・
に接触すると、コアピン55・・・の形状に対応するよ
うに、その形状が変形し、コアピン55・・・を包み込
むように、コアピン55・・・に対する接触面積が大き
くなる。
素材を用いているので、冷却ブロック3を冷却しておけ
ば、コアピン55・・・に、冷却ブロック3を接触させ
ることで、コアピン55・・・の熱が、上記冷却ブロッ
ク3により奪われることで、コアピン55・・・を、選
択的に、所定の温度まで下げることができる。
れば、射出成形サイクルを早くしても、成形品の管状部
が不良にならない。この結果、射出成形効率を高くする
ことで、成形品の製造コストを引き下げることが可能に
なる。
ば、コアピン55・・・の内部に熱交換媒体(冷媒)を
流通循環させるための流通孔を設ける必要がないため、
特に、コアピン55・・・の各々の径が小さい場合に、
有効である。
53を、異なる形状のコアピンが取り付けられた金型に
交換したり、コアピンの取り付位置が異なる金型等に交
換しても、その都度、コアピン冷却装置1を交換する必
要がない、という効果もある。
大して概略的に示す構成図である。
導性と柔軟性とを合わせ持つ塊状体である限り、例え
ば、銅、金、鉄、アルミニウム、形状記憶合金(例え
ば、NiTi合金(商品名:ニチノール(Nitino
l))等)等で作られていてもよく、また、金属素材と
熱硬化性樹脂等の耐熱性樹脂との複合部材であってもよ
い。
属繊維の不織布で、綿のように作られていてもよく、柔
軟性を有する限り、金属繊維の編織物であってもよい。
された多孔質体であってもよい。
の一例を拡大して概略的に示す構成図である。
導性と柔軟性とを合わせ持つ塊状体である限り、図3に
示したような、熱伝導性の高い金属素材で構成された袋
体4に、熱交換媒体(冷媒)5を充填させたバルーン体
であってもよい。
ても、金属皮膜を多数積層した積層皮膜でできたもので
あっても、金属皮膜と、ゴムのように弾性を有する熱硬
化性樹脂とを張り合わせたラミネート構造のものであっ
ても、金属繊維でできた袋の裏面に、袋の気孔を塞ぐた
めに、ゴムのように弾性を有する熱硬化性樹脂皮膜を塗
工したものであっても、金属繊維でできた袋の気孔を塞
ぐために、金属繊維でできた袋生地内に、ゴムのように
弾性を有する熱硬化性樹脂を含浸させたものであっても
よい。
に、熱交換媒体を圧入することで、袋体を風船のように
している。
に押し当てると、袋体4が、コアピン55・・・の形状
に従って変形する。
充填せず、袋体4を、金型51の型締めエリア内Riの
所定の位置に移動させた後、袋体4内に熱交換媒体を充
填し、袋体4を膨らまして、バルーン体にしてもよい。
例に限られず、冷却ブロック3の塊状体が、熱伝導性の
高い多数の触毛子が熱交換用の冷却板に設けられた構造
体であってもよい。
ブロック3の塊状体は、熱伝導性の高い多数の金属線
が、ブラシ状に熱交換用の冷却板に植毛されたものであ
ってもよい。
柔らかくされている必要がある。
ルミニウム、形状記憶合金(例えば、NiTi合金(商
品名:ニチノール(Nitinol))等)等で作られ
ていてもよい。
を、熱伝導性の高い多数の触毛子が熱交換用の冷却板に
設けられた構造体にしているので、塊状体をコアピン5
5・・・に押し当てると、コアピン55・・・に接触し
た触毛子の各々が、コアピン55・・・により弾性変形
する。これにより、塊状体を、コアピン55・・・に押
し当てても、コアピン55・・・が曲がったり、折れた
りすることがない。
た触毛子の各々は、弾性変形し、コアピン55・・・に
接触した状態になるので、コアピン55・・・に蓄積し
た熱が、熱伝導により、スムーズに触毛子側へと放熱さ
れ、触毛子側へ伝わった熱は、その後、冷却板により放
熱されることになる。このため、このコアピン冷却用装
置1では、塊状体を、過昇温の状態になっているコアピ
ン55・・・に押し当てることで、コアピンのスムーズ
な冷却を実現できる。
発明の実施の形態の欄の後段部分において、詳しく説明
するので、ここでの説明は省略する。
出成形法により、管状部を有する成形品を製造する方法
を例示的に説明する。
ロボット手段(図示せず。)が用いられている場合を例
にして、説明する。
(a)及び図1(b)に示すように、固定型52と可動
型53が開いている際に、型締エリア外Reから型締エ
リア内Riへ移動して、コアピン冷却用装置1を、コア
ピン55・・・に接触させて、コアピン55・・・を熱
伝導によって強制冷却し、再び、型締エリア外Reへ退
避するようになっている。
段(図示せず。)の動作、及び、コアピン冷却用装置1
の動作を、説明する。
却工程及び取出工程からなる射出成形サイクルの作業中
に、可動型53から成形品が取り出されると、3軸ロボ
ット手段(図示せず。)が、可動型53から成形品が取
り出されたことを検知して、予め設定されたプログラム
に従って、コアピン冷却用装置1を、型締めエリア外R
eから型締めエリア外Ri内へ移動させ、コアピン冷却
用装置1の熱伝導による冷却ブロック3を可動型53に
設けられているコアピン55・・・に押しつける。
業中は、冷却手段により、指定の温度に冷却されてい
る。
センサが内蔵してあり、コアピン55・・・内に設けら
れた温度センサが所定の温度を検知すると、3軸ロボッ
ト手段(図示せず。)が、コアピン55・・・の温度が
所定の温度になったと判断し、予め設定されたプログラ
ムに従って、コアピン冷却用装置1を、型締めエリア内
Riから型締めエリア外Reの所定の位置に退避させ
る。
締めエリア内Riから型締めエリア外Reに移動したと
いう信号を、ロボット手段(図示せず。)から受信する
と、可動型53を固定型52方向へ移動させるという、
次工程の型締め工程を開始する。
に設けられたコアピン55・・・を熱伝導により冷却す
るようにしている。これにより、射出成形工程におい
て、射出成形金型51のコアピン55・・・の温度が、
金型51のコアピン55・・・以外の部分に比べ高くな
れば、冷却ブロック3を、コアピン55・・・に接触さ
せることで、コアピン55・・・の温度を選択的に所定
の温度迄、強制的に下げることができる。
ら熱を受け取ることで、過昇温状態になったコアピン5
5・・・の温度が、所定の温度に、自然に冷えるのを待
つ必要がなくなる。
段(図示せず。)を用いて、熱交換媒体(冷媒)をスプ
レーする場合と対比すれば、このコアピン冷却用装置1
では、熱伝導による冷却ブロック3をコアピン55・・
・に接触させるようにしているので、熱交換媒体(冷
媒)をコアピン55・・・にスプレーした場合に問題と
なる、熱交換媒体(冷媒)が、金型51のコアピン55
・・・以外の部分に飛散して、金型51のコアピン55
・・・以外の部分を過度に冷却することがない。
ば、過昇温状態になったコアピン55・・・を選択的に
所定の温度迄強制的に冷却できる。
れば、過昇温状態になったコアピン55・・・を選択的
に所定の温度迄強制的に冷却できた分、射出成形効率を
高くすることができるため、成形品の製造コストを引き
下げることが可能になる。
伝導による冷却ブロック3を、高い熱伝導性と柔軟性と
を合わせ持つ塊状体にしているので、熱伝導による冷却
ブロック3をコアピン55・・・に接触させると、熱伝
導による冷却ブロック3が、コアピン55・・・の形状
に従って変形し、これにより、コアピン55・・・に対
する熱伝導による冷却ブロック3の接触面積が大きくな
るため、このコアピン冷却用装置1は、コアピン55・
・・の温度を効率よく下げることができる。
用いれば、不良品の発生を低減しつつ、射出成形サイク
ルを早くすることができる結果、成形品の製造コストを
引き下げることが可能になる。
に、その径が小さいため、蓄熱していても、コアピン自
体に貯えられている熱容量が、さほど大きくないため、
コアピン55・・・の各々の表面に、熱の放散を助ける
部材、即ち、コアピン冷却用装置1を接触させれば、直
ちに、温度が低下する。
機構は、さほど大がかりなものにする必要はない。
却機構としては、種々の方法が考えられ、特に限定され
ることはないが、そのような冷却機構としては、以下の
ような冷却手段を、その好ましい例としてあげることが
できる。
換用の冷却板2内に流通循環してもよく、また、図3に
示したような、熱伝導による冷却ブロック3として、熱
伝導性の高い金属素材で構成された袋体4に、熱交換媒
体(冷媒)5を充填させたバルーン体を用いる場合にあ
っては、袋体4内へ、熱交換媒体(冷媒)5を流通循環
させるようにしてもよい。
ように、窒素ガス等の熱交換媒体(冷媒)をスプレーす
るスプレー噴霧口を、コアピン冷却用装置1方向に設け
た、スプレー手段(図示せず。)を設け、熱伝導による
冷却ブロック3に、スプレー手段(図示せず。)を用い
て、液体窒素等の熱交換媒体(冷媒)をスプレーするよ
うにしてもよい。
用の冷却板2に密着させ、ポンプと、熱交換器と、ペル
チェ素子との間に熱交換媒体を流通循環し、ペルチェ素
子により、冷却板2を冷却するようにしてもよい。
固定型52との型開き幅には限度があり、コアピン55
・・・が長いような場合にあっては、図1、図2及び図
3に示したような、コアピン55・・・の軸方向(即
ち、可動型の型開き方向又は型締め方向)から、コアピ
ン冷却用装置1、1の冷却ブロック3、3をコアピン5
5・・・に押し当てるのが難しくなる場合がある。
ピン冷却用装置をコアピンに、容易に、接触させる方法
について説明する。
冷却用装置の動作を概略的に説明する説明図である。
装置の駆動部(以下、動作装置という。)の動作を概略
的に示す説明図であり、図5(a)は、コアピン冷却用
装置の動作装置がコアピンの上方位置にある状態を模式
的に示す説明図であり、図5(b)は、コアピン冷却装
置がコアピンを冷却している状態を模式的に示す説明図
である。
ために、管状部を有する成形品を製造する場合を例にし
て、説明する。
は、3軸ロボット手段(図示せず。)のアーム11の下
端に取り付けられた取付本体22と、エアシリンダー等
により取付本体22に伸び縮み可能に設けられたアーム
部23、23と、アーム部23、23の各々の先端に取
り付けられたコアピン冷却用装置1、1’とを備える。
却板2、2’と、冷却板2、2’の各々の表面に取り付
けられた、熱伝導による冷却ブロック3、3’とを備え
る。
ック3、3’の各々の形状は、円筒体をその軸方向に概
ね1/2に切断したような半円柱形状にしている。
ック3、3’の各々の凹部(内周面)で、コアピン5
5、55’を冷却するようになっている。
成形サイクルの、あるサイクルの成形品の取り出し工程
が終了した後の状態から説明する。
が終了した後においては、可動型53と固定型52と
は、型開きされた状態になっている(図1(a)を参
照)。
示せず。)は、型締めエリア外Reから型締めエリア内
Riに、コアピン冷却用装置1、1’の動作装置21を
移動させる。
作は、以下の点を除けば、コアピン冷却用装置1を取り
付けた3軸ロボット手段(図示せず。)の動作と同様で
ある。
は、射出成形作業中に、可動型53から成形品が取り出
されると、3軸ロボット手段(図示せず。)が、可動型
53から成形品が取り出されたことを検知して、予め設
定されたプログラムに従って、コアピン冷却用装置1、
1’を、型締めエリア外Reから型締めエリア内Riへ
移動させ、コアピン冷却用装置1の熱伝導による冷却ブ
ロック3を可動型53に設けられているコアピン55、
55’に押しつけるようになっている。
示せず。)は、コアピン55、55’に対して、コアピ
ン55、55’の軸方向に直交する方向(この例では、
金型51の上方向から下方向)に、コアピン冷却用装置
1、1’の動作装置21を接近させている点で、コアピ
ン55、55’に対して、コアピン55、55’の軸方
向にコアピン冷却用装置1を接近させるようにした、コ
アピン冷却用装置1を取り付けた3軸ロボット手段(図
示せず。)と動作が異なっている。
動作装置21は、コアピン55、55’の上方位置にあ
る時は、アーム部23、23’を縮めた状態にしてお
り、コアピン55、55’への近接を容易にしている
(図4(a)及び図5(a)を参照)。
5’の上方に近接した位置まで、コアピン冷却用装置
1、1’の動作装置21を下降させると、動作装置21
が、予め設定されたプログラムに従って、アーム部2
3、23’の各々を伸ばして、コアピン55、55’
に、冷却ブロック3、3’の各々を押し当てる(図4
(b)及び図5(b)を参照)。
になると、3軸ロボット手段(図示せず。)は、予め設
定されたプログラムに従って、アーム部23、23を縮
めた状態にしてから、アーム11を上方に上昇させ、そ
の後、型締めエリア外Ri内から型締めエリア外Reへ
と、コアピン冷却用装置1、1’の動作装置21を退避
させる。
る。
あっては、可動型と固定型との型開き幅の限度から、コ
アピン55、55’の先端と、固定型の表面との間の隙
間が小さくなり、コアピン55、55’の軸方向からコ
アピン55、55’に、コアピン冷却用装置1を押しつ
けるのが困難になるが、図4及び図5に示したように、
コアピン55、55’の軸方向に直交する方向(即ち、
可動型の型開き方向又は型締め方向に直交する方向)か
ら、コアピン冷却用装置1、1’の冷却ブロック3、
3’をコアピン55、55’に押し当てれば、コアピン
55、55’の軸方向に直交する方向には、十分な空間
があるために、コアピン55、55’に、コアピン冷却
用装置1、1’を接近させ、押しつけるのが容易となる
ため、有利となる場合がある。
5、55’のみを選択的に所定の温度迄冷却できる。
を用いれば、成形品の管状部が不良になることを低減し
つつ、射出成形サイクルを早くすることができる。この
結果、射出成形効率を高くすることで、成形品の製造コ
ストを引き下げることが可能になる。
に、その上方から下方にコアピン冷却用装置1、1’を
接触させ、上方向に退避させる例を示したが、コアピン
55、55’に、その横方からコアピン冷却用装置1、
1’を接触させ、横方向に退避させるようにしてもよ
い。
1、1’の動作装置21に2台のコアピン冷却用装置
1、1’を設けた例を説明したが、これは単なる例示で
あって、コアピン冷却用装置の動作装置21には、少な
くとも、1台のコアピン冷却用装置1が取り付けられて
いればよい。
1の可動型53にコアピン55が設けられている場合を
中心にして説明したが、金型51の固定型52にコアピ
ン5が設けられている場合も、このコアピン冷却用装置
1は、適用可能であり、その適用の仕方も、金型51の
可動型53にコアピン55が設けられている場合と同様
であるので、金型51の固定型52にコアピン55を設
けている場合の、コアピン冷却用装置1の説明は、省略
する。
に記載のコアピン冷却用装置では、金型に設けられたコ
アピンを熱伝導による冷却ブロックにより冷却するよう
にしている。これにより、射出成形工程において、射出
成形金型のコアピンの温度が、金型のコアピン以外の他
の部分に比べ過昇温になった場合に、熱伝導による冷却
ブロックをコアピンに接触させることで、コアピンの温
度を下げることができる。この結果、従来のように、コ
アピンの温度が、自然に冷えるまで待つ必要がなくな
る。
て、熱交換媒体(冷媒)をスプレーする場合と対比すれ
ば、このコアピン冷却用装置では、熱伝導による冷却ブ
ロックをコアピンに接触させるようにしているので、熱
交換媒体(冷媒)をコアピンにスプレーした場合に問題
となる、熱交換媒体(冷媒)が、金型のコアピン以外の
部分に飛散して、金型のコアピン以外の部分を過度に冷
却することがない。
ば、過昇温状態になったコアピンのみを選択的に早期に
所定の温度にすることができるので、不良品の発生を低
減しつつ、且つ、樹脂成形品を製造する際の樹脂成形サ
イクルを早くできる。この結果、このコアピン冷却装置
を用いれば、単位時間当たりの樹脂成形品の製造個数を
多くできるため、樹脂成形品の製造コストを低くするこ
とがでる。
流通循環されている熱交換媒体(冷媒)によらず、コア
ピンを冷却できるため、コアピンの径が小さい場合に、
特に、有効である。
は、熱伝導による冷却ブロックを、柔軟性を有する塊状
体にしているので、熱伝導による冷却ブロックをコアピ
ンに押し当てても、コアピンが変形したり、折れたりし
ない。
させると、熱伝導による冷却ブロックが、コアピンの形
状に従って変形し、これにより、コアピンに対する熱伝
導による冷却ブロックの接触面積が大きくなり、冷却ブ
ロック側に、コアピンに蓄積された熱が放熱されるた
め、コアピンの温度を効率よく下げることができる。
ば、成形品の管状部が不良になるといったような不良品
の発生を低減しつつ、射出成形サイクルを早くでき、こ
の結果、射出成形効率を高くすることで、成形品の製造
コストを引き下げることが可能になる。
を、異なる形状のコアピンが取り付けられた金型に交換
したり、コアピンの取り付位置の異なる金型等に交換し
ても、その都度、コアピン冷却装置を交換する必要がな
い、という効果もある。
は、高い熱伝導性と柔軟性とを合わせ持つ塊状体として
好ましい具体例を提案する実施態様項であり、いずれ
も、請求項1又は請求項2に記載のコアピン冷却用装置
と同様の効果を奏する。
的に説明する図であり、図1(a)は、本発明に係るコ
アピン冷却用装置が、射出成形金型の型締めエリア外に
ある状態を模式的に示す図であり、また、図1(b)
は、図1(a)に示すコアピン冷却用装置が、射出成形
金型の型締めエリア内に移動して、コアピンを冷却して
いる状態を模式的に示す図である。
して概略的に示す構成図である。
拡大して概略的に示す構成図である。
動作を概略的に説明する説明図であり、図4(a)は、
コアピン冷却用装置の動作装置がアームを縮めている状
態を、また、図4(b)は、コアピン冷却用装置の動作
装置がアームを伸ばしている状態を、各々、示してい
る。
的に示す説明図であり、図5(a)は、コアピン冷却用
装置の動作装置がコアピンの上方位置にある状態を模式
的に示す説明図であり、図5(b)は、コアピン冷却用
装置の動作装置に設けられたコアピン冷却用装置がコア
ピンを冷却している状態を模式的に示す説明図である。
的に説明する構成図である。
Claims (5)
- 【請求項1】固定型と可動型の少なくとも一方に、コア
ピンを突出させた射出成形金型の、前記コアピンを冷却
する、コアピン冷却用装置であって、 前記固定型と前記可動型が開いている際に、型締エリア
外から型締エリア内へ移動して、前記コアピンに接触し
て、前記コアピンを熱伝導によって強制冷却させる熱伝
導による冷却ブロックを備える、コアピン冷却用装置。 - 【請求項2】前記冷却ブロックが、高い熱伝導性と柔軟
性とを合わせ持つ塊状体であることを特徴とする、請求
項1に記載のコアピン冷却用装置。 - 【請求項3】前記塊状体が、金属繊維の不織布、編織物
又は多孔質体である、請求項2に記載のコアピン冷却用
装置。 - 【請求項4】前記塊状体が、熱伝導性の高い金属素材で
構成された袋体に、気体等の熱交換媒体を充填させたバ
ルーン体である、請求項2に記載のコアピン冷却用装
置。 - 【請求項5】前記塊状体が、熱伝導性の高い多数の触毛
子が熱交換用の冷却板に設けられた構造体である、請求
項2に記載のコアピン冷却用装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP12889899A JP4034004B2 (ja) | 1999-05-10 | 1999-05-10 | コアピン冷却用装置 |
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JP12889899A JP4034004B2 (ja) | 1999-05-10 | 1999-05-10 | コアピン冷却用装置 |
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JP4034004B2 JP4034004B2 (ja) | 2008-01-16 |
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ID=14996089
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010083122A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Mitac Precision Technology (Kunshan) Corp | 高速射出成形システム |
JP2010083123A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Mitac Precision Technology (Kunshan) Corp | 複合式高速成形システム |
CN113043563A (zh) * | 2021-03-15 | 2021-06-29 | 鹰星精密工业(深圳)有限公司 | 一种注塑模高效温控组件及方法 |
CN114953392A (zh) * | 2022-05-26 | 2022-08-30 | 上海继尔新材料科技有限公司 | 一种汽车扎带加工挤压成型设备 |
-
1999
- 1999-05-10 JP JP12889899A patent/JP4034004B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4653209B2 (ja) * | 2008-09-30 | 2011-03-16 | 漢達精密電子(昆山)有限公司 | 複合式高速成形システム |
JP4653208B2 (ja) * | 2008-09-30 | 2011-03-16 | 漢達精密電子(昆山)有限公司 | 高速射出成形システム |
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CN114953392A (zh) * | 2022-05-26 | 2022-08-30 | 上海继尔新材料科技有限公司 | 一种汽车扎带加工挤压成型设备 |
CN114953392B (zh) * | 2022-05-26 | 2024-02-27 | 上海继尔新材料科技有限公司 | 一种汽车扎带加工挤压成型设备 |
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