JP3346920B2 - 光ディスクの成形装置 - Google Patents

光ディスクの成形装置

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JP3346920B2 JP27614994A JP27614994A JP3346920B2 JP 3346920 B2 JP3346920 B2 JP 3346920B2 JP 27614994 A JP27614994 A JP 27614994A JP 27614994 A JP27614994 A JP 27614994A JP 3346920 B2 JP3346920 B2 JP 3346920B2
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/263Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs
    • B29C45/2642Heating or cooling means therefor

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクの成形装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、光ディスクは樹脂材料の射出
成形で製作しており、その成形装置は、接離自在な一対
の金型の一方にスタンパが装着されている。
【0003】そこで、このような光ディスクの成形方法
及び成形装置1を図5に基づいて以下に説明する。ま
ず、この成形装置1は、一対の金型として固定金型2と
可動金型3とを有している。前記固定金型2は位置不動
に支持されており、前記可動金型3は前記固定金型2に
接離自在に支持されている。
【0004】前記固定金型2は、分厚い円盤状に形成さ
れており、外周部に段差4が形成されている。さらに、
中央部には樹脂材料の射出用のノズル孔5aが形成され
ており、このノズル孔5aにホッパー(図示せず)が連
結されている。
【0005】前記可動金型3も、分厚い円盤状に形成さ
れており、中心には油圧パンチ6が貫通されている。さ
らに、表面の中央部と外周部とには、ホルダ7,8が装
着されており、これらのホルダ7,8によりスタンパ9
が着脱自在に装着されている。
【0006】そして、前記可動金型3を前記固定金型2
に接合すると、前記ホルダ8と前記段差4とが密着し、
前記スタンパ9に対向するキャビティ10が形成され
る。
【0007】なお、前記金型2,3には、冷媒が流通さ
れる多数の流路11が内部に形成されており、これらの
流路11には冷媒用のポンプ(図示せず)が連結されて
いる。
【0008】つぎに、上述のような構造の成形装置1に
よる光ディスクの成形方法を以下に説明する。まず、固
定金型2から可動金型3を離反させ、この可動金型3に
スタンパ9をホルダ7,8により装着する。つぎに、可
動金型3を固定金型2に一体に接合させてキャビティ1
0を形成し、このキャビティ10にノズル孔5aから溶
融した樹脂材料(図示せず)を射出する。
【0009】つぎに、この射出の完了後にノズル孔5a
のゲート5bを油圧パンチ6により閉止し、キャビティ
10に射出された樹脂材料を金型2,3と共に冷媒によ
り強制的に冷却する。この冷却により樹脂材料は凝固す
るので、この凝固後に可動金型3を固定金型2から離反
させ、可動金型3の表面に付着した樹脂材料を金型中心
からのエアブロー(図示せず)により剥離させること
で、この凝固した樹脂材料として光ディスク(図示せ
ず)が得られる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した成形装置1に
よる成形方法では、キャビティ10に射出した樹脂材料
を凝固させて光ディスクを得る。
【0011】このように光ディスクを成形する場合、樹
脂材料の温度は、射出時には高いことが望ましく、凝固
時には低いことが望ましいことが知られている。
【0012】つまり、樹脂材料の温度が射出時に高い
と、スタンパの凹凸が樹脂材料に良好に転写され、樹脂
材料の流動抵抗が低く、光ディスクのスキン層が薄くな
る。一方、樹脂材料の温度が凝固時に低いと、凝固に要
する時間が短縮される。
【0013】しかし、多量の金属からなる金型2,3は
熱容量が大きいため、樹脂材料はキャビティ10に射出
された途端に冷却される。
【0014】つまり、キャビティ10に射出した樹脂材
料の熱の移動を考慮すると、樹脂材料からキャビティ1
0の表面、キャビティ10の表面から金型2,3の内
部、金型2,3の内部から冷媒となる。樹脂材料からキ
ャビティ10の表面への熱の移動は、熱伝達であるが、
樹脂材料とキャビティ10の表面との温度差が大きいの
で迅速に行なわれる。キャビティ10の表面から金型
2,3の内部への熱の移動は、これが熱伝導であるため
に迅速に行なわれる。金型2,3の内部から冷媒への熱
の移動は、温度差が小さい熱伝達であるために遅い。こ
のように、キャビティ10に射出した樹脂材料の熱は、
熱容量が大きい金型2,3の内部に迅速に移動する。
【0015】上述のような課題を解決するため、特開昭
61−249721号公報、特開昭61−252122号公報、特開平5-
318454号公報、特開平3-119534号公報などが提案されて
いる。
【0016】例えば、特開昭61−249721号公報に開示さ
れた成形装置では、金型の内部でキャビティと対向する
位置にペルチェ効果素子を連設しておき、これらのペル
チェ効果素子によりキャビティを加熱する。しかし、ペ
ルチェ効果素子の発生熱量に比較して金型の熱容量が大
きいため、ペルチェ効果素子が発生する熱は大部分が金
型の内部に逃げることになり、キャビティを効果的に加
熱することは困難である。
【0017】また、特開昭61−252122号公報と特開平5-
318454号公報とに開示された成形装置では、樹脂材料の
射出時には金型に冷媒を流通させず、樹脂材料の凝固時
のみ金型に冷媒を流通させる。しかし、この場合も金型
の熱容量が大きいため、樹脂材料の熱は冷媒の流通とは
無関係に金型に逃げることになる。
【0018】そして、特開平3-119534号公報に開示され
た成形装置では、スタンパを熱伝導率が低い材料で形成
することにより、樹脂材料からスタンパへの熱伝導とス
タンパから金型への熱伝導とを低減させる。しかし、こ
れでは樹脂材料の凝固に時間を要し、光ディスクの生産
性が低下する。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項記載の発明は、
接離自在に対向配置された一対の金型の少なくとも一方
の表面にスタンパを装着し、一対の前記金型を一体に接
合させた状態でキャビティに樹脂材料を射出し、この射
出完了後に前記樹脂材料を冷却させて凝固させ、この凝
固後に前記金型を離反させて前記樹脂材料からなる光デ
ィスクを取り出す光ディスクの成形装置において、前記
スタンパが装着される前記金型が、熱容量が小さく前記
スタンパを支持するスタンパ支持部と、熱容量が大きく
前記スタンパ支持部に接離自在な温度調節部とを有し、
前記温度調節部を前記スタンパ支持部に接離自在に支持
する接離支持機構を設け、前記スタンパ支持部と前記温
度調節部とをスライド自在な密閉構造として形成し、前
記スタンパ支持部と前記温度調節部との間隙を真空にし
た。
【0020】
【作用】請求項記載の発明は、接離支持機構によりス
タンパ支持部から温度調節部を離反させた状態でキャビ
ティに樹脂材料を射出することにより、キャビティに樹
脂材料を射出する時点ではスタンパの熱容量を小さくし
て樹脂材料の温度低下を防止し、射出完了後に接離支持
機構によりスタンパ支持部に温度調節部を接触させて樹
脂材料を凝固させることにより、樹脂材料を凝固させる
時点ではスタンパの熱容量を大きくして樹脂材料を冷却
する。また、スライド自在な密閉構造として形成された
スタンパ支持部と温度調節部との間隙を真空にしたこと
により、樹脂材料の射出時には真空によりスタンパと温
度調節部とを断熱しておく。
【0021】
【実施例】本発明の参考例を図1に基づいて以下に説明
する。なお、本参考例で示す光ディスクの成形方法及び
成形装置12に関し、一従来例として前述した光ディス
クの成形方法及び成形装置1と同一の部分は、同一の名
称及び符号を利用して詳細な説明は省略する。
【0022】まず、本参考例の成形装置12では、可動
金型13がスタンパ支持部であるスタンパ支持プレート
14と温度調節部である温度調節プレート15とを有し
ている。
【0023】この温度調節プレート15は、容積的には
前記可動金型13の大部分を占めており、分厚い円盤状
に形成されているので熱容量が大きい。その内部には冷
媒の流路11や油圧パンチ6が配置されており、表面の
外周部には段部16が形成されている。
【0024】前記スタンパ支持プレート14は、極薄い
円盤状に形成されているので熱容量が小さく、その表面
の中央部と外周部とには、ホルダ7,8が一体に装着さ
れている。中央部のホルダ7には油圧パンチ6が貫通し
ており、その裏面の外周部にはリブ状の凸部17が形成
されている。
【0025】そして、前記スタンパ支持プレート14と
前記温度調節プレート15とは、接離支持機構(図示せ
ず)により接離自在に支持されている。
【0026】なお、前記スタンパ支持プレート14の凸
部17の内周面と前記温度調節プレート15の段部16
の外周面とは所定の間隙を介して対向するが、この間隙
に多数のベアリング18が配置されているので前記スタ
ンパ支持プレート14と前記温度調節プレート15とは
円滑にスライドする。
【0027】また、前記スタンパ支持プレート14の凸
部17の後面は前記温度調節プレート15の段部16の
前面に所定の間隙を介して対向するが、この間隙には位
置保持機構であるスプリング19が圧入されているた
め、前記スタンパ支持プレート14と前記温度調節プレ
ート15とは弾発的に離反している。
【0028】なお、樹脂材料の射出後の保圧は50(kgf/
cm2)以下であるが、前記スプリング19は、キャビティ
10の表面に 100(kgf/cm2)の応力が作用しても、前記
スタンパ支持プレート14と前記温度調節プレート15
とを弾発的に離反させるように形成されている。このた
め、前記スプリング19は、前記金型2,13を一体に
接合してキャビティ10に樹脂材料を射出する状態で
も、この樹脂材料の射出の保圧に抗して前記スタンパ支
持プレート14と前記温度調節プレート15とを離反し
た位置に保持する。
【0029】このような構成において、本参考例の成形
装置12による光ディスクの成形方法を以下に説明す
る。
【0030】まず、固定金型2から可動金型13を離反
させてスタンパ支持プレート14にスタンパ9をホルダ
7,8により装着し、可動金型13を固定金型2に一体
に接合させてキャビティ10にノズル孔5aから溶融し
た樹脂材料を射出する。この時、スタンパ支持プレート
14はスプリング19の弾発力により温度調節プレート
15から離反しているので、この間隙が断熱層として作
用することになり、スタンパ9には熱容量が小さいスタ
ンパ支持プレート14のみが一体化されている。このた
め、キャビティ10に射出される樹脂材料の温度低下が
軽減され、樹脂材料は高温を維持したままキャビティ1
0に充填される。
【0031】つぎに、樹脂材料の射出が完了すると、ゲ
ート5bを油圧パンチ6により閉止してから金型2,1
3を接合する圧力を高め、スプリング19を圧縮して可
動金型13のスタンパ支持プレート14に温度調節プレ
ート15を圧接させる。すると、スタンパ9にスタンパ
支持プレート14と温度調節プレート15とが一体化さ
れるので、その熱容量が大きくなってキャビティ10内
の樹脂材料が急速に冷却される。特に、温度調節プレー
ト15の流路11には冷媒が流通されているので、温度
調節プレート15は常時低温に維持されており、樹脂材
料は極めて急速に冷却される。
【0032】そして、このような冷却により樹脂材料が
凝固してから、可動金型13を固定金型2から離反さ
せ、可動金型13の表面に付着した樹脂材料をエアブロ
ー(図示せず)により剥離させることで、この凝固した
樹脂材料として光ディスク(図示せず)が得られる。
【0033】本参考例の成形装置12による成形方法で
は、樹脂材料の射出時には、スプリング19によりスタ
ンパ支持プレート14から温度調節プレート15が離反
した位置に保持されるので、キャビティ10に連続する
部分の熱容量が低減されることになり、キャビティ10
に射出される樹脂材料が高温に維持される。このため、
樹脂材料の流動抵抗が低く維持されるので、樹脂材料の
射出を迅速に行なうことができ、スタンパ9の凹凸が樹
脂材料に良好に転写され、スキン層が薄く高品質な光デ
ィスクが成形される。
【0034】しかも、樹脂材料の凝固時には、スタンパ
支持プレート14に温度調節プレート15が接触してキ
ャビティ10に連続する部分の熱容量が増大するので、
樹脂材料が急速に冷却されて迅速に凝固することにな
り、光ディスクが良好な生産性で成形される。
【0035】さらに、樹脂材料の射出時にスタンパ支持
プレート14と温度調節プレート15とを離反した位置
に保持する位置保持機構がスプリング19により形成さ
れているので、金型2,13の接合の圧力を高めるだけ
でスタンパ支持プレート14と温度調節プレート15と
を圧接することができ、単純な構造でスタンパ支持プレ
ート14と温度調節プレート15とを接離させることが
できる。
【0036】しかし、本発明は上記参考例に限定される
ものではなく、樹脂材料の射出時にスタンパ支持プレー
ト14と温度調節プレート15とを離反した位置に保持
する位置保持機構を、油圧装置や機械的な保持装置によ
り形成することも可能である。
【0037】つぎに、本発明の実施例を図2に基づい
て以下に説明する。なお、本実施例で示す光ディスクの
成形方法及び成形装置20に関し、参考例として前述し
た光ディスクの成形方法及び成形装置12と同一の部分
は、同一の名称及び符号を利用して詳細な説明は省略す
る。
【0038】まず、本実施例の成形装置20も、可動金
型21がスタンパ支持部であるスタンパ支持プレート2
2と温度調節部である温度調節プレート23とを有して
いるが、前記スタンパ支持プレート22と前記温度調節
プレート23とがスライド自在な密閉構造として形成さ
れている。
【0039】より詳細には、前記温度調節プレート23
の表面の外周部には二段の段部24が形成されており、
前記スタンパ支持プレート22の裏面の外周部にも二段
の凸部25が形成されている。前記凸部25と前記段部
24との外側の間隙にベアリング19が配置され、内側
の間隙にはOリング26が圧入されている。また、前記
温度調節プレート23の表面の中央部には凹部27が形
成されており、この凹部27と油圧パンチ6との間隙に
もOリング28が圧入されている。さらに、前記スタン
パ支持プレート22の中央部のホルダ7が大径に形成さ
れており、このホルダ7と油圧パンチ6との間隙にもO
リング29が圧入されている。
【0040】また、前記スタンパ支持プレート22の前
記凸部25には、前記スタンパ支持プレート22と前記
温度調節プレート23との間隙と外部とを連通する貫通
孔30が形成されており、この貫通孔30にチューブ3
1で真空ポンプ(図示せず)が連結されている。この真
空ポンプにより前記スタンパ支持プレート22と前記温
度調節プレート23との間隙の空気が吸引され、この間
隙が真空とされている。
【0041】なお、樹脂材料の射出後の保圧は50(kgf/
cm2)以下であるが、前記スプリング19は、前記スタン
パ支持プレート22と前記温度調節プレート23との間
隙を真空としたままキャビティ10の表面に100(kgf/c
m2)の応力が作用しても、前記スタンパ支持プレート2
2と前記温度調節プレート23とを弾発的に離反させる
ように形成されている。
【0042】このような構成において、本実施例の成形
装置20では、スタンパ支持プレート22と温度調節プ
レート23との間隙が真空なので、この間隙が良好な断
熱層として作用する。このため、キャビティ10に連続
する部分の熱容量が良好に低減されるので、キャビティ
10に射出される樹脂材料が高温に維持されることにな
り、樹脂材料の流動抵抗が低く維持されるので、樹脂材
料の射出を迅速に行なうことができ、スタンパ9の凹凸
が樹脂材料に良好に転写され、スキン層が薄く高品質な
光ディスクが成形される。
【0043】なお、スタンパ支持プレート22と温度調
節プレート23とを一体に接合する場合にも、その間隙
が真空なので良好に密着する。このため、樹脂材料の凝
固時には、キャビティ10に連続する部分の熱容量が良
好に増大するので、樹脂材料が急速に冷却されて迅速に
凝固することになり、光ディスクが良好な生産性で成形
される。
【0044】また、本実施例の成形装置20は、スタン
パ支持プレート22の貫通孔30に真空ポンプが常時連
結されているので、スタンパ支持プレート22と温度調
節プレート23との間隙を所望のタイミングで真空にす
ることができる。しかし、本発明は上記実施例に限定さ
れるものではなく、スタンパ支持プレート22と温度調
節プレート23との密閉構造が良好ならば、その間隙を
成形装置20の組立時に真空にしておけば良い。
【0045】つぎに、本発明の別の参考例を図3に基づ
いて以下に説明する。なお、本参考例で示す光ディスク
の成形方法及び成形装置32に関し、実施例として前
述した光ディスクの成形方法及び成形装置20と同一の
部分は、同一の名称及び符号を利用して詳細な説明は省
略する。
【0046】まず、本参考例の成形装置32も、可動金
型33がスタンパ支持部であるスタンパ支持プレート3
4と温度調節部である温度調節プレート35とを有して
いるが、これらのプレート34,35は密閉構造として
形成されていない。
【0047】そして、前記スタンパ支持プレート34の
凸部25と前記温度調節プレート35の段部24との外
側の間隙にベアリング19が配置されているが、内側の
間隙にはスタンパ加熱機構である電磁コイル36が配置
されている。この電磁コイル36は、前記温度調節プレ
ート35の段部24に巻回されており、高周波電流を出
力する駆動回路(図示せず)が接続されている。
【0048】このような構成において、本参考例の成形
装置32では、樹脂材料の射出時に、駆動回路が電磁コ
イル36に高周波電流を印加するので、この電磁コイル
36がスタンパ支持プレート34と共にスタンパ9を誘
導加熱する。このため、キャビティ10に射出される樹
脂材料が高温に加熱されることになり、樹脂材料の流動
抵抗が低く維持されるので、樹脂材料の射出を迅速に行
なうことができ、スタンパ9の凹凸が樹脂材料に良好に
転写され、スキン層が薄く高品質な光ディスクが成形さ
れる。
【0049】つぎに、本発明のさらに別の参考例を図4
に基づいて以下に説明する。なお、本参考例で示す光デ
ィスクの成形方法及び成形装置37に関し、最初の参考
例として前述した光ディスクの成形方法及び成形装置1
2と同一の部分は、同一の名称及び符号を利用して詳細
な説明は省略する。
【0050】まず、本参考例の成形装置37は、射出圧
縮成形を可能としたもので、可動金型38が、スタンパ
支持プレート14と温度調節部である圧縮駒39と円筒
部40とを有している。前記圧縮駒39は、第一の実施
例の温度調節プレート15と同様に形成されており、前
記スタンパ支持プレート14と共に前記円筒部40の内
部にベアリング41を介してスライド自在に装着されて
いる。また、前記スタンパ支持プレート14は、前記可
動金型38に対して着脱自在に形成されており、その表
面にはホルダ7,8が一体に装着されている。
【0051】このような構成において、本参考例の成形
装置37による成形方法では、樹脂材料の射出の完了後
に、圧縮駒39の圧力を高めることにより、射出圧縮成
形により光ディスクを製作することができる。このた
め、スタンパ9の凹凸が樹脂材料に良好に転写されるの
で、光ディスクが高品質に成形される。
【0052】さらに、樹脂材料の射出時には、スプリン
グ19の弾発力によりスタンパ支持プレート14と圧縮
駒39とが離反しているが、射出の完了後に可動金型3
8の圧縮駒39の圧力を上昇させることにより、スタン
パ支持プレート14に圧縮駒39とが圧接されるので、
金型2,38の接合の圧力を高める必要はない。
【0053】また、本参考例の成形装置37による成形
方法では、スタンパ9をスタンパ支持プレート14に装
着する場合、このスタンパ支持プレート14を可動金型
38から取り外すことができる。このため、スタンパ支
持プレート14にスタンパ9を装着する作業をクリーン
な環境で行なうことができるので、スタンパ9の微細な
凹凸を清浄に維持して光ディスクの歩留りを向上させる
ことができる。
【0054】さらに、スタンパ9を可動金型38に容易
に装着することができるので、作業の能率を向上させる
ことができる。
【0055】
【発明の効果】請求項記載の発明は、スタンパが装着
される金型が、熱容量が小さくスタンパを支持するスタ
ンパ支持部と、熱容量が大きくスタンパ支持部に接離自
在な温度調節部とを有し、温度調節部をスタンパ支持部
に接離自在に支持する接離支持機構を設け、前記スタン
パ支持部と前記温度調節部とをスライド自在な密閉構造
として形成し、前記スタンパ支持部と前記温度調節部と
の間隙を真空にしたので、樹脂材料の射出時には接離支
持機構によりスタンパ支持部から温度調節部を離反させ
ておくことにより、この時点でのキャビティに連続する
部分の熱容量を小さくして樹脂材料の温度低下を防止す
ることができ、これによって樹脂材料の流動抵抗を低く
維持して射出を迅速に行なうことができることから、
タンパの凹凸樹脂材料に良好に転写されて光ディスク
を高品質に成形することができ、また、樹脂材料の凝固
時には接離支持機構によりスタンパ支持部に温度調節部
を接触させることにより、この時点でのキャビティに連
続する部分の熱容量を大きくして樹脂材料を冷却するこ
とができ、これによって樹脂材料を迅速に凝固させて光
ディスクの生産性を向上させることができ、さらに、ス
タンパ支持部と温度調節部との間隙が真空となることに
より、樹脂材料の射出時にキャビティに連続する部分の
熱容量を真空の断熱により極めて小さくすることがで
き、これによってキャビティに射出される樹脂材料を高
温に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例の成形装置を示す縦断側面図で
ある。
【図2】本発明の一実施例の成形装置を示す縦断側面図
である。
【図3】別の参考例の成形装置を示す縦断側面図であ
る。
【図4】さらに別の参考例の成形装置を示す縦断側面図
である。
【図5】一従来例の成形装置を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
2,13,21,33,38 金型 7,8 ホルダ 9 スタンパ 10 キャビティ 12,20,32,37 成形装置 14,22,34 スタンパ支持部 15,23,35,39 温度調節部 19 位置保持機構 36 スタンパ加熱機構、電磁
コイル
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−183320(JP,A) 特開 昭57−135137(JP,A) 特開 昭63−78720(JP,A) 特開 平5−177640(JP,A) 特開 昭62−25020(JP,A) 特開 昭54−57570(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/74 B29C 33/00 - 33/76

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接離自在に対向配置された一対の金型の
    少なくとも一方の表面にスタンパを装着し、一対の前記
    金型を一体に接合させた状態でキャビティに樹脂材料を
    射出し、この射出完了後に前記樹脂材料を冷却させて凝
    固させ、この凝固後に前記金型を離反させて前記樹脂材
    料からなる光ディスクを取り出す光ディスクの成形装置
    において、前記スタンパが装着される前記金型が、熱容
    量が小さく前記スタンパを支持するスタンパ支持部と、
    熱容量が大きく前記スタンパ支持部に接離自在な温度調
    節部とを有し、前記温度調節部を前記スタンパ支持部に
    接離自在に支持する接離支持機構を設け、前記スタンパ
    支持部と前記温度調節部とをスライド自在な密閉構造と
    して形成し、前記スタンパ支持部と前記温度調節部との
    間隙を真空にしたことを特徴とする光ディスクの成形装
    置。
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