JP2000307263A - 蓋体を具えた電気機器 - Google Patents
蓋体を具えた電気機器Info
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Abstract
に於いて、簡素な構成で、蓋体の枢支部の浮き上がりを
防止することにある。 【解決手段】電気機器は、蓋体4から突出した枢軸31を
キャビネット2に回動自在に嵌めて、蓋体4は、枢軸31の
軸方向に直交して、キャビネット2から外向きに突出し
た前進位置と、キャビネット2内に収納された後退位置
との間で水平移動可能に設けられている。キャビネット
2と蓋体4の間には、開き状態の蓋体4の後退を規制する
ストッパ機構が設けられている。蓋体4の枢支部近傍に
はカム面42が形成され、該カム面42は、後退位置にある
蓋体4の閉じ状態にてキャビネット2に押さえられる第1
当たり面43と、前記ストッパ機構を構成する第2当たり
面44を具える。
Description
機器、特に乾電池を収容するケースの上面開口を覆う蓋
体を具えた電気機器に関する。
図である。キャビネット(2)の側部は一段凹んで電池ケ
ース(1)を形成し、該電池ケース(1)には、複数本の乾
電池(9)(9)が挿入される。該電池ケース(1)の上面開
口は蓋体(4)にて覆われる。乾電池(9)(9)は周知の如
く、電池ケース(1)内に設けられた圧縮バネ(図2参照)
により上向きに付勢される。蓋体(4)は外向きに突出し
た軸(49)が、キャビネット(2)の側部に開設された長孔
(29)に嵌まって水平移動可能かつ回動自在に設けられて
いる。以下の記載にて、蓋体(4)がキャビネット(2)か
ら突出する向きを前方、キャビネット(2)に向けて引込
む向きを後方とする。蓋体(4)の裏面には、乾電池(9)
の極に接する端子板(6)が設けられ、蓋体(4)の自由端
部には鉤片(40)が設けられている。電池ケース(1)に
は、蓋体(4)の閉じ位置にて鉤片(40)に係合する爪片(1
2)が立設している。開いた蓋体(4)を閉じて鉤片(40)と
爪片(12)を係合させるには、蓋体(4)を一旦前進させて
から、図8(b)に示すように、蓋体(4)を軸(49)を中心
として下降回動させ、鉤片(40)を爪片(12)の前方に対向
させる。蓋体(4)を長孔(29)に沿って後退させると、図
8(a)に示すように、鉤片(40)と爪片(12)が係合して、
蓋体(4)がキャビネット(2)にロックされる。
に対して後退した状態で、蓋体(4)を閉じようとする
と、鉤片(40)が爪片(12)の上端に当たり、蓋体(4)をキ
ャビネット(2)にロックすることができない。また、蓋
体(4)を強く閉じると、鉤片(40)が爪片(12)に衝突して
爪片(12)を破損させる虞れもある。この点に鑑みて、前
進した蓋体(4)の回動移行路の側方にて、軸(49)の下方
にストッパ片(21)をキャビネット(2)に設けて、前進位
置でしか蓋体(4)を開閉できない工夫が成されている。
図8(a)に示すように、後退位置では蓋体(4)の下端は
ストッパ片(21)に対向しており、蓋体(4)は開き方向に
回動できない。前進位置では、図8(b)に示すように、
蓋体(4)はストッパ片(21)には当たらず、蓋体(4)を開
閉方向に回動できる。然るに、開いた蓋体(4)を後退さ
せようとしても、蓋体(4)はストッパ片(21)に当たって
後退できない。蓋体(4)は前進位置でしか開閉できない
から、閉じ状態にて鉤片(40)は爪片(12)の上端に当たる
虞れはなく、蓋体(4)がキャビネット(2)にロックされ
ない状態を予め防ぐことができる。
する電池ケース(1)にあっては、蓋体(4)の閉じ位置に
て多数の乾電池が端子板(6)を上向き付勢しているか
ら、蓋体(4)が浮き上がりやすくなる。蓋体(4)は先端
部にて鉤片(40)と爪片(12)が係合しているが、枢支部で
は軸(49)がキャビネット(2)の長孔(29)に嵌まっている
だけであるから、蓋体(4)が浮くことにより、蓋体(4)
が外れ易くなる。従って、蓋体(4)の閉じ状態にて蓋体
(4)の枢支部の浮き上がりを防止する必要があるが、蓋
体(4)の浮き上がり防止に新たに部品を追加すると、部
品を配備する空間が必要であり、構成が複雑になる。本
発明の目的は、蓋体を前進させてから蓋体を開閉する電
気機器に於いて、簡素な構成で、蓋体の枢支部の浮き上
がりを防止することにある。
(2)又は蓋体(4)の一方から突出した枢軸(31)を他方に
嵌めて、蓋体(4)は、枢軸(31)の軸方向に直交して、キ
ャビネット(2)から外向きに突出した前進位置と、キャ
ビネット(2)内に収納された後退位置との間で水平移動
可能に設けられている。キャビネット(2)と蓋体(4)の
間には、開き状態の蓋体(4)の後退を規制するストッパ
機構が設けられている。蓋体(4)の枢支部近傍にはカム
面(42)が形成され、該カム面(42)は、後退位置にある蓋
体(4)の閉じ状態にてキャビネット(2)に押さえられる
第1当たり面(43)と、前記ストッパ機構を構成する第2
当たり面(44)を具える。
蓋体(4)の閉じ状態にてキャビネット(2)に押さえら
れ、蓋体(4)の枢支部がキャビネット(2)から浮き上が
ることを防ぐ。また、第2当たり面(44)は、キャビネッ
ト(2)に接して開き状態の蓋体(4)の後退を規制する。
即ち、蓋体(4)の枢支部の浮き上がり防止と、開き状態
の蓋体(4)の後退の規制の両動作を両当たり面(43)(44)
を含むカム面(42)にて行うことができる。カム面(42)
は、蓋体(4)の枢支部近傍に形成されており、これによ
り、簡素な機構で蓋体(4)の浮き上がり防止と、開き状
態の蓋体(4)の後退の規制を行うことができる。また、
カム面(42)は蓋体(4)の枢支部近傍に形成されているか
ら、蓋体(4)の枢支部の浮き上がりを効果的に防止でき
る。
図を用いて詳述する。図1は、キャビネット(2)の斜視
図であり、上下逆にして示す。本例に関わる電気機器は
デジタルスチルカメラに関し、キャビネット(2)の背面
には、撮像した画像を表示する液晶パネル(25)が設けら
れている。キャビネット(2)の側部は、一段凹んで電池
ケース(1)を形成し、電池ケース(1)の上面には、蓋体
(4)が回動自在に設けられている。蓋体(4)は、電池ケ
ース(1)に開設された電池収納開口(10)に被さり、該電
池収納開口(10)は1本の乾電池が縦向きに挿入される小
開口(11)(11)を4つ連ねて形成される。蓋体(4)の自由
端部には鉤片(40)(40)が設けられ、電池ケース(1)の上
面にて鉤片(40)(40)に対応する位置には爪片(12)(12)が
立設している。従来と同様に、蓋体(4)は前進位置にて
開閉方向に回動し、鉤片(40)と爪片(12)は、閉じ状態の
蓋体(4)が前進位置から後退位置に移動して係合する。
また、乾電池交換時には、後記のロックレバー(5)を押
して、蓋体(4)を前進させて開く。
0)が設けられ、各端子板(6)(60)には乾電池の正極と負
極が接する。負極が接する箇所には、端子板(6)(60)の
裏側から誤挿入防止突起(50)(50)が設けられている。誤
挿入防止突起(50)(50)は絶縁体にて形成されて、蓋体
(4)又は後記するロックレバー(5)から端子板(6)を貫
通し、先端が端子板(6)の表面と略同一面内に位置す
る。図2は、電池ケース(1)の側面断面図であり、左側
の乾電池(9)が誤挿入された状態を示す。電池収納開口
(10)の各小開口(11)奥部には、乾電池(9)を上向きに付
勢する圧縮バネ(90)が設けられている。誤挿入防止突起
(50)に対向する小開口(11)には、乾電池(9)は負極を上
にして挿入され、該負極が端子板(6)に接する。然る
に、誤って正極を上にして挿入したときは、誤挿入防止
突起(50)と乾電池(9)の正極が接する。正極は、誤挿入
防止突起(50)により端子板(6)との当接が妨げられるか
ら、端子板(6)に電流が流れず、装置に通電されない。
これにより、乾電池(9)の誤挿入が判る。
て電池収納開口(10)の内側には、嵌合爪(13)が設けら
れ、該嵌合爪(13)は後記するように、蓋体(4)の不用意
な前進を規制する為に設けられている。図3は、蓋体
(4)の裏面図であり、図示しない端子板(6)(60)はこの
上に被さる。蓋体(4)の裏面には、中央部に窓孔(30)を
開設した回動部材(3)と、該窓孔(30)内に位置するロッ
クレバー(5)を設けている。回動部材(3)は後端部から
キャビネット(2)に回動自在に嵌まる枢軸(31)(31)を内
向きに突出しており、蓋体(4)は回動部材(3)上を前後
に移動する。即ち、蓋体(4)は回動部材(3)とともにキ
ャビネット(2)上を回動し、且つ回動部材(3)に沿って
前後移動する。蓋体(4)からは窓孔(30)内に位置する壁
片(41)(41)が立設し、回動部材(3)は窓孔(30)の前端部
から突片(32)を内向きに突出している。壁片(41)の前端
が突片(32)の先端に接すると、蓋体(4)の前進が規制さ
れる。蓋体(4)の後端部には、カム面(42)が形成され、
該カム面(42)は蓋体(4)の前進位置にてキャビネット
(2)に接近して蓋体(4)が開き状態のまま後退すること
を防ぐ。
きに突出した受け軸(51)の両端が壁片(41)(41)に回動自
在に嵌まって、蓋体(4)と同じ面内を回動する。ロック
レバー(5)は図4に示すように、受け軸(51)の後側に係
止片(52)及びその両側にバネ片(53)(53)を設けており、
係止片(52)が前記電池ケース(1)上の嵌合爪(13)に引掛
かる。受け軸(51)からは支持板(54)が前向きに突出して
おり、該支持板(54)の一方の面からは前記誤挿入防止突
起(50)が、他方の面からは使用者が押す押圧釦(55)が夫
々突出している。
の蓋体(4)の後退位置と前進位置を示す側面断面図であ
り、図1のA−A線で破断している。ロックレバー(5)
の押圧釦(55)は蓋体(4)に開設された透孔(45)に嵌ま
り、該押圧釦(55)の先端は蓋体(4)の上面と同一面内又
は内側に位置する。ロックレバー(5)の係止片(52)が電
池ケース(1)上の嵌合爪(13)に引掛って、蓋体(4)は前
進を規制されている。図5(a)、(b)にあっては、図示の
便宜上、ロックレバー(5)のバネ片(53)を省くが、バネ
片(53)は蓋体(4)の裏面に接して、ロックレバー(5)を
時計方向、即ち押圧釦(55)が蓋体(4)に嵌まる向きに付
勢している。
て、蓋体(4)は開かない。蓋体(4)の後端部はカム面(4
2)を形成している。カム面(42)は、水平面内に位置する
第1当たり面(43)と該第1当たり面(43)の下側に位置す
る円弧状の第2当たり面(44)を一体に設けている。キャ
ビネット(2)は、第1当たり面(43)に被さる押さえ片(2
0)と、該押さえ片(20)の下方に位置して前方に向かって
下向き円弧形に形成されたストッパ片(21)を設ける。該
ストッパ片(21)は電池ケース(1)の上面に繋がる。蓋体
(4)は図5(a)に示す後退位置では、閉じ状態にて押さ
え片(20)が第1当たり面(43)に接する。これにより、蓋
体(4)の枢支部である枢軸(31)が上向きに付勢されて
も、蓋体(4)の浮き上がりは防止される。また、蓋体
(4)の第2当たり面(44)は、ストッパ片(21)の上端部に
接して、蓋体(4)は後退位置から後退しない。
ックレバー(5)の押圧釦(55)を押し込む。ロックレバー
(5)は反時計方向に回動し、係止片(52)と嵌合爪(13)の
嵌合が外れて、蓋体(4)は前進可能になる。蓋体(4)の
前進完了後に、ロックレバー(5)の押し込みを解除す
る。ロックレバー(5)はバネ片(53)により時計方向に付
勢されて、押圧釦(55)が透孔(45)に再び嵌まる。尚、ロ
ックレバー(5)の誤挿入防止突起(50)は乾電池の負極を
一旦圧縮バネ(90)に抗して押すが、蓋体(4)が前進し
て、ロックレバー(5)の押し込みが解除されると、乾電
池は元の位置に復帰する。
前進位置にて蓋体(4)の第1当たり面(43)は押さえ片(2
0)から脱出し、使用者は蓋体(4)を手で開くことができ
る。蓋体(4)を枢軸(31)を中心に開閉している途中で
は、第2当たり面(44)はストッパ片(21)に接近してお
り、仮に蓋体(4)を後退させても、第2当たり面(44)が
ストッパ片(21)に接して後退を妨げる。従って、蓋体
(4)は前進位置でしか開閉できないから、閉じ状態にて
鉤片(40)は爪片(12)の上端に当たる虞れはない。これに
より、蓋体(4)とキャビネット(2)がロックされない状
態を予め防ぐことができる。尚、蓋体(4)の回動中に、
第2当たり面(44)がストッパ片(21)を擦ってもよいが、
使用者が蓋体(4)の回動に抵抗感を感じる問題がある。
拡大した断面側面図である。蓋体(4)の第2当たり面(4
4)の一端がストッパ片(21)に当接し、蓋体(4)はこれ以
上の回動を規制される。電池収納開口(10)が露出し、乾
電池の交換ができる。蓋体(4)の開き完了状態から蓋体
(4)を閉じて後退させるには、上記と逆の動作を行えば
よい。
上がり防止と、開き状態の蓋体(4)の後退の規制の両動
作を両当たり面(43)(44)を含むカム面(42)にて行うこと
ができる。カム面(42)は、蓋体(4)の枢支部近傍に形成
されており、これにより、簡素な機構で蓋体(4)の浮き
上がり防止と、開き状態の蓋体(4)の後退の規制を行う
ことができる。更に、押さえ片(20)とストッパ片(21)
は、何れも蓋体(4)の枢支部近傍に位置しており、キャ
ビネット(2)上に接近して設けることができるから、押
さえ片(20)を設けても、キャビネット(2)は大型化しな
い。また、誤挿入防止突起(50)の1つをロックレバー
(5)上に設けており、蓋体(4)上の面積を有効に利用し
ている。換言すれば、蓋体(4)を大型化することなく、
誤挿入防止突起(50)を設けている。
は蓋体(4)から内向きに突出しており、キャビネット
(2)の外部からは見えない。これにより、外部からの見
栄えがよくなる。また、従来にあっては、蓋体(4)の軸
(49)がキャビネット(2)の長孔(29)に沿って移動するが
(図8参照)、蓋体(4)が僅かに傾いた際に軸(49)が長孔
(29)の周縁に引掛かり、使用者が蓋体(4)の前後移動時
に抵抗感を感じることがある。然るに、本例にあって
は、蓋体(4)は回動部材(3)の上面に沿って移動するか
ら、蓋体(4)が回動部材(3)の上面内で、多少傾いても
前後移動時に抵抗感を感じることはない。
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本
発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲
に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは
勿論である。
示す。
入された状態を示す。
進位置を図1のA−A線で破断した側面断面図である。
図である。
閉じ状態を、(b)は蓋体の開き状態を夫々示す。
Claims (3)
- 【請求項1】 キャビネット(2)又は蓋体(4)の一方か
ら突出した枢軸(31)を他方に回動自在に嵌めて、蓋体
(4)は枢軸(31)の軸方向に直交して、キャビネット(2)
から外向きに突出した前進位置と、キャビネット(2)内
に収納された後退位置との間で水平移動可能に設けら
れ、キャビネット(2)と蓋体(4)の間には、開き状態の
蓋体(4)の後退を規制するストッパ機構が設けられた電
気機器に於いて、 蓋体(4)の枢支部近傍にはカム面(42)が形成され、該カ
ム面(42)は、後退位置にある蓋体(4)の閉じ状態にてキ
ャビネット(2)に押さえられる第1当たり面(43)と、前
記ストッパ機構を構成する第2当たり面(44)を具えるこ
とを特徴とする電気機器。。 - 【請求項2】 蓋体(4)はキャビネット(2)の電池収納
開口(10)に被さり、蓋体(4)の電池収納開口(10)との対
向面内には、キャビネット(2)に対して係脱可能に設け
られ蓋体(4)の後退位置にてキャビネット(2)に係止し
て蓋体(4)の前進を規制するロックレバー(5)が配備さ
れ、該ロックレバー(5)には電池収納開口(10)に挿入さ
れるべき乾電池の誤挿入を防ぐ誤挿入防止突起(50)が設
けられている請求項1に記載の電気機器。 - 【請求項3】 キャビネット(2)からは、後退位置にあ
る蓋体(4)の閉じ状態にて第1当たり面(43)を押さえる
押さえ片(20)が突出している請求項1又は2に記載の電
気機器。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP11573199A JP3263680B2 (ja) | 1999-04-23 | 1999-04-23 | 蓋体を具えた電気機器 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
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Publications (2)
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Family
ID=14669712
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---|---|---|---|
JP11573199A Expired - Fee Related JP3263680B2 (ja) | 1999-04-23 | 1999-04-23 | 蓋体を具えた電気機器 |
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- 1999-04-23 JP JP11573199A patent/JP3263680B2/ja not_active Expired - Fee Related
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