JP2000305123A - ブレ軽減機能付きカメラ - Google Patents

ブレ軽減機能付きカメラ

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JP2000305123A
JP2000305123A JP11118021A JP11802199A JP2000305123A JP 2000305123 A JP2000305123 A JP 2000305123A JP 11118021 A JP11118021 A JP 11118021A JP 11802199 A JP11802199 A JP 11802199A JP 2000305123 A JP2000305123 A JP 2000305123A
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exposure
shake
camera
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blur
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Tatsuya Sato
佐藤  達也
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Olympus Optical Co Ltd
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/38Releasing-devices separate from shutter
    • G03B17/40Releasing-devices separate from shutter with delayed or timed action
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2207/00Control of exposure by setting shutters, diaphragms, or filters separately or conjointly
    • G03B2207/005Control of exposure by setting shutters, diaphragms, or filters separately or conjointly involving control of motion blur

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】カメラ内の動作衝撃による影響を受けにくい形
で手ブレの検出を行い、この結果を用いてブレ軽減でき
るブレ軽減機能付きカメラを提供すること。 【解決手段】露光開始指示部55による露光開始指示動
作に応答して、ミラー駆動部61によりクイックリター
ンミラー62がアップ状態になるよう駆動される。この
後、ブレ検出演算部01がブレ状態を検出・演算し、露
光開始判定部02は、このブレ検出演算部01の出力か
ら露光開始許可すべきかの判定を行う。露光開始判定部
02により露光が許可されると、シャッタ装置03を駆
動し実際の露光が開始する。ここで、ミラー駆動部61
でのミラー駆動完了から、ブレ検出演算部01、もしく
は露光開始判定部02の動作開始までの時間に関する情
報が動作時間情報記憶部65に記憶してある。よって、
ブレ検出演算部01又は露光開始判定部02は、この記
憶情報に従って動作開始し、上述した処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラブレの小さ
いタイミングで露光動作を開始するようにしたブレ軽減
機能付きカメラに係り、特に、そのようなカメラにおけ
る露光動作開始判断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カメラブレの小さいタイミン
グで露光動作を開始するようにしたブレ軽減機能付きカ
メラに関しては、種々の提案がなされている。
【0003】例えば、特開平4−175735号公報に
は、一眼レフレックスカメラのミラーアップ振動による
カメラブレ防止のため、この振動が減衰するまでの時間
が経過した後に露光動作を開始するようにしたカメラの
ブレ防止装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平4−175735号公報のように、ミラーアップ時
の振動による影響を防止するために待ち時間を設けるこ
とで、カメラブレは収束するかもしれないが、実際に問
題となる手ブレについては対応できているとは言えな
い。
【0005】また、十分に減衰するまでの時間は、機種
にもよるが、相当長いものであり、従って、この特開平
4−175735号公報に開示された手法では、タイム
ラグが長くなってしまう。
【0006】「手ブレ」に対応するために、露光開始前
のブレ状態を判断し、ブレが小さくなった状態で露光動
作を開始するカメラが種々考えられている(ブレ軽減/
露光タイミング制御方式)。
【0007】この場合、ミラーアップが完了時点でブレ
の検出を行うわけであるが、この際、ミラーアップ時の
動作衝撃をブレ検出手段が検出(サンプリング)してし
まうと、以降のブレ検出処理(ブレ予測演算)に誤りを
生じる恐れがある。このことは、ブレの軽減効果を落と
すことにつながる場合がある。
【0008】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、カメラ内の動作衝撃による影響を受けにくい形で手
ブレの検出を行い、この結果を用いてブレ軽減できるブ
レ軽減機能付きカメラを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明によるブレ軽減機能付きカ
メラは、カメラの動作制御を行うカメラ制御手段と、カ
メラのブレ状態を検出して処理演算を行うブレ検出演算
手段と、上記ブレ検出演算手段の出力に応答して露光時
のブレを軽減するために露光動作開始判定を行う露光開
始判定手段と、上記露光開始判定手段の判定結果に応答
して露光動作を開始する露光開始手段と、上記カメラ制
御手段の指示に応答してカメラの可動部材を駆動する可
動部材駆動手段と、上記ブレ検出演算手段の動作開始タ
イミング情報を記憶した動作時間情報記憶手段と、を備
えることを特徴とする。
【0010】即ち、請求項1に記載の発明のブレ軽減機
能付きカメラによれば、カメラのブレ状態を検出して処
理演算を行うブレ検出演算手段の動作開始タイミング情
報を動作時間情報記憶手段に記憶しておき、この記憶情
報に従ってブレ検出演算手段の動作が開始されるように
なっている。従って、記憶されたブレ検出演算手段の動
作開始タイミング情報を適切な値としておくことで、カ
メラ内の動作衝撃による影響を受けにくい形で手ブレの
検出を行い、この結果を用いてブレ軽減できるブレ軽減
機能付きカメラを提供できる。
【0011】また、請求項2に記載の発明によるブレ軽
減機能付きカメラは、カメラの動作制御を行うカメラ制
御手段と、カメラのブレ状態を検出して処理演算を行う
ブレ検出演算手段と、上記ブレ検出演算手段の出力に応
答して露光時のブレを軽減するために露光動作開始判定
を行う露光開始判定手段と、上記露光開始判定手段の判
定結果に応答して露光動作を開始する露光開始手段と、
上記カメラ制御手段の指示に応答してカメラの可動部材
を駆動する可動部材駆動手段と、上記露光開始判定手段
の動作開始タイミング情報を記憶した動作時間情報記憶
手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】即ち、請求項2に記載の発明のブレ軽減機
能付きカメラによれば、露光動作開始判定を行う露光開
始判定手段の動作開始タイミング情報を動作時間情報記
憶手段に記憶しておき、この記憶情報に従ってブレ検出
演算手段の動作が開始されるようになっている。従っ
て、記憶された露光開始判定手段の動作開始タイミング
情報を適切な値としておくことで、カメラ内の動作衝撃
による影響を受けにくい形で手ブレの検出を行い、この
結果を用いてブレ軽減できるブレ軽減機能付きカメラを
提供できる。
【0013】なお、上記請求項1または請求項2に記載
の発明によるブレ軽減機能付きカメラにおいて、上記動
作時間情報記憶手段は、書換え可能な不揮発性メモリで
構成されることができる。
【0014】また、上記請求項1または請求項2に記載
の発明によるブレ軽減機能付きカメラにおいて、上記動
作時間情報記憶手段の記憶データは、上記可動部材の駆
動完了後にカメラ内部で発生する振動の収束時間よりも
短いものである。
【0015】さらに、上記請求項1または請求項2に記
載の発明によるブレ軽減機能付きカメラにおいて、上記
露光開始判定手段は、上記可動部材駆動手段の駆動後で
あって、且つ、上記ブレ検出演算手段または上記露光開
始判定手段が動作を開始するまでの間に、露光開始判定
に用いる所定レジスタを初期化するのが好ましい。
【0016】また、上記請求項1乃至請求項5の何れか
に記載の発明によるブレ軽減機能付きカメラにおいて、
上記可動部材は、一眼レフレックスカメラのメインミラ
ーである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0018】図1の(A)は、本発明の一実施の形態に
係るブレ軽減機能付きカメラの概念図である。
【0019】ブレ検出演算手段としてのブレ検出演算部
01は、手ブレの検出/状態の演算処理を行う。これ
は、撮影画面のX軸及びY軸それぞれに対応して、2セ
ット用意される。露光開始判定手段としての露光開始判
定部02は、上記ブレ検出演算部01からの出力、即ち
手ブレ状態から、現在のブレ状態が大きいか小さいかを
判定し、ブレの小さい状態の時に露光開始許可するもの
である。露光開始手段としてのシャッタ装置03は、上
記露光開始判定部02での判断結果に応じて作動し、露
光を行う。カメラ制御手段としてのカメラ制御部06
は、上記ブレ検出演算部01及び露光開始判定部02の
動作制御のほか、当該カメラ全体の制御をも行う。可動
部材駆動手段としてのミラー駆動部61は、露光動作の
ため不図示のレンズからの入射光が不図示の撮像面(フ
ィルム)に到達できるように、不図示の可動部材として
のメインミラー(クイックリターンミラー)を所定位置
駆動する(ミラーアップ動作)。また、露光が終了した
ならば、そのミラーを所定の位置に戻す(ミラーダウン
動作)。動作時間情報記憶手段としての動作時間情報記
憶部65は、上記ミラー駆動部61の駆動動作に連動し
て、ブレ検出演算部01、もしくは露光開始判定部02
の動作開始に関する時間情報を記憶している。
【0020】このような構成のブレ軽減機能付きカメラ
での動作を簡単に説明すると、不図示の露光開始指示動
作に応答して、ミラー駆動部61によりミラーがアップ
状態になるよう駆動される。この後、ブレ検出演算部0
1がブレ状態を検出・演算し、露光開始判定部02は、
このブレ検出演算部01の出力から露光開始許可すべき
かの判定を行う。露光開始判定部02により露光が許可
されると、シャッタ装置03を駆動し実際の露光が開始
する。ここで、ミラー駆動部61でのミラー駆動完了か
ら、ブレ検出演算部01、もしくは露光開始判定部02
の動作開始までの時間に関する情報が動作時間情報記憶
部65に記憶してある。よって、ブレ検出演算部01、
もしくは露光開始判定部02は、この記憶情報に従って
動作開始し、上述した処理を行う。
【0021】図1の(B)は、図1の(A)の構成を、
より詳しく展開した図である。
【0022】図1の(B)に示すように、ブレ検出演算
部01内には、ブレセンサ71、サンプリング部72、
及びブレ演算部73が含まれている。ブレセンサ71
は、ブレ状態そのものを検出するものであり、公知の振
動ジャイロ(角速度センサ)等が考えられる。サンプリ
ング部72は、ブレセンサ71の出力を取り込むもので
あり、CPUのA/D変換入力ポート等が考えられる。
ブレ演算部73は、サンプリングした情報からブレとは
関係のない不要周波数成分の除去(フィルタ処理)等を
行うものである。
【0023】また、ブレ検出制御部56は、このような
ブレ検出演算部01でのブレ検出・演算動作を制御する
ものである。
【0024】さらに、カメラ制御手段06には、露光開
始指示部(第2レリーズ)55の指示信号が入力される
ようになっている。また、可動部材としてのクイックリ
ターンミラー62は、露光開始指示部55の操作を受け
てミラー駆動部61により駆動されるものである。動作
状態モニタ部63は、このクイックリターンミラー62
の動作位置状態をモニタするものであり、例えばミラー
アップスイッチ(MUSW)が考えられる。
【0025】この図1の(B)に示す構成における動作
は、基本的に図1の(A)での動作と同様であり、露光
開始指示部55の操作指示に応じて一連の処理が開始さ
れることになる。動作状態モニタ部(MUSW)63
は、クイックリターンミラー62の動作位置状態をチェ
ックし、所定位置(ミラーアップ状態)になったなら
ば、その旨の情報をカメラ制御部06に伝える。カメラ
制御部06は、これを受けて、動作時間情報記憶部65
に記憶してある時間が経過したか否かを判断する。経過
した場合には、ブレ検出制御部56を介してブレ検出演
算部01の動作開始を、もしくは露光開始判定部02の
動作開始を制御するものである。その後の動作は、図1
の(A)について述べたものと同様である。
【0026】図2は、本発明の一実施の形態に係るブレ
軽減機能付きカメラを適用した一眼レフレックスカメラ
の主要部を示す図である。
【0027】即ち、上記ブレ検出演算部01には、第1
のブレセンサ11、第2のブレセンサ12、第1のサン
プリング部13、第2のサンプリング部14、第1のブ
レ演算部15、及び第2のブレ演算部16が含まれる。
なおここで、「第1」及び「第2」とはそれぞれX軸及
びY軸に対応したものである。
【0028】第1及び第2のブレセンサ11,12は、
公知の振動ジャイロ(角速度センサ)等が使用される。
第1及び第2のサンプリング部13,14は、マイクロ
コンピュータ(CPU)のA/D入力ポートが使用され
る。即ち、この第1及び第2のサンプリング部13,1
4以降の、EEPROM等で構成される記憶部を除い
た、後述するような各部は、CPUで実現される。
【0029】第1及び第2のブレ演算部15,16は、
サンプリングしたブレ状態データに対し、不要周波数成
分除去のためのフィルタ演算等を行うものである。これ
ら2つのブレ演算部15,16の出力は、露光開始判定
部02、流し撮り判定部07、ブレ予測部08、及びブ
レ状態判断部51に送られる。
【0030】なお、上記第1及び第2のブレセンサ1
1,12は、図3の(A)に示すような形で、カメラボ
ディ81内に配置される。ここで、同図において、参照
番号74はレリーズボタンであり、参照番号82はレン
ズである。
【0031】流し撮り判定部07は、上記ブレ検出演算
部01からの出力状態に基づいて流し撮り判定を行うも
のであり、第1の流し撮り判定部31と第2の流し撮り
判定部32とが含まれる。ここで、「第1」及び「第
2」はそれぞれX軸及びY軸に対応したものである。こ
こでの流し撮り判定結果は、露光開始判定方法変更部0
4に送られる。
【0032】ブレ予測部08は、上記ブレ検出演算部0
1の出力に基づいてブレ状態の予測を行う。この中に
は、第1のブレ情報記憶部41、第2のブレ情報記憶部
42、第1のブレ予測演算部43、及び第2のブレ予測
演算部44が含まれる。ここで、「第1」及び「第2」
はそれぞれX軸及びY軸に対応したものである。第1及
び第2のブレ情報記憶部41,42は、対応する第1及
び第2のブレ予測演算部43,44で演算するために、
過去のブレ状態データを記憶しておくために用いられ
る。第1及び第2のブレ予測演算部43,44では、対
応する第1及び第2のブレ情報記憶部41,42に記憶
してある現在/過去のブレ情報を基に、少し先のブレ状
態を演算により予測するものである。具体的には、本発
明の出願人による特開平5−204012号公報に開示
されているような方法が用いられる。これを簡単に述べ
ると、以下のような式により予測演算が行われる。
【0033】BL(t+m)=Ka*BL(t)+Kb*BL(t-10)+Kc*BL(t-2
0) ここで、BL(t+m)は現在よりm[mSEC]先の
ブレ状態値、BL(t)は現在のブレ状態値、BL(t
−10)は現在より10[mSEC]前のブレ状態値、
BL(t−20)は現在より20[mSEC]前のブレ
状態値である。また、Ka,Kb,Kcは予測演算の為
の係数である。この演算により、現在とそれ以前の2点
のブレ情報から、少し先のブレ状態を予測できる。式、
係数自体はXもYも共通である。
【0034】このようにして予測演算した結果は、露光
開始判定部02に送られる。また、ブレ情報記憶状態モ
ニタ部45は、第1及び第2のブレ情報記憶部41,4
2に記憶されているブレ状態データが所定数(所定時間
分)に蓄積されているかをチェックするものである。こ
こでチェックされた結果は、露光開始判定方法変更部0
4に送られ、露光開始判定部02における露光開始判定
方法変更のための判断材料となる。
【0035】ブレ状態判断部51は、上記ブレ検出演算
部01からのブレ状態データと、焦点距離情報検出部5
2からの焦点距離情報、及び露光時間情報検出部53か
らの露光時間情報を基に、現在の像ブレ量を演算するも
のである。そして、その演算結果は、カメラ制御部06
に送られ、更に、ファインダ内表示部67内の状態告知
部66にて、現在のブレ状態(レベル)が告知(表示)
される。
【0036】カメラ制御部06は、当該カメラ全体の制
御を行うものである。図2では、特に本発明に関連する
部分についてのみの記載であり、それ以外の部分は省略
してある。
【0037】露光準備指示部54(第1レリーズ)及び
露光開始指示部55(第2レリーズ)の操作出力は、こ
のカメラ制御部06に入力される。2段押し型のレリー
ズボタン74の1段目の押下操作に応答して、露光準備
指示部54は第1レリーズ信号を発生し、カメラ制御部
06は、この第1レリーズ信号が入力されると、既知の
AE,AF,レンズ繰出し等を行い、カメラの撮影準備
動作を行う。またこれと同じタイミングで、発生ブレレ
ベルの告知を行うために、カメラ制御部06は、ブレ検
出制御部56に指示を出し、上記ブレ検出演算部01を
動作させる。
【0038】そして、レリーズボタン74の2段目の押
下操作に応答して、露光開始指示部55は第2レリーズ
信号を発生し、この第2レリーズ信号が入力されると、
カメラ制御部06は、露光のための動作を行う。即ち、
当該カメラが一眼レフレックスカメラの場合、ミラー駆
動部61は、クイックリターンミラー62を駆動し、レ
ンズ82からの入射光が撮像面(フィルム)に到達でき
るようにする。ここで動作状態モニタ部63は、上記ク
イックリターンミラー62の動作状態をモニタするため
の手段である。この他、不図示の絞り装置が、必要に応
じた絞り値となるように駆動される。ミラー62及び絞
りが所定状態になったのを受けて露光動作するために、
シャツタ駆動部64によりシャッタ装置03が駆動(動
作)する。そして、所定の露光時間経過後、露光を終了
し、ミラー62及び絞りは所定の位置に駆動され、フィ
ルム巻上げ動作が行われ、一連の露光動作が終了する。
【0039】本実施の形態に係るカメラでは、この時に
ブレ軽減機能が動作する。具体的には、前述のミラー動
作完了からブレの検出動作を開始し、ブレ状態を監視し
て所定のアルゴリズムにてブレが小さくなったことを判
断し、シャッタ装置03の動作を許可するものである。
以後、この一連の動作のことを露光開始タイミング制御
とする。この際、ミラー62のアップ動作が完了する際
に衝撃が発生するが、ここでのブレ検出結果をそのまま
使用すると、前述したブレ予測演算結果に影響がでる可
能性がある。このことはブレの軽減効果の低下につなが
る。よって、ブレの検出動作を開始するタイミングを考
慮する必要がある。このタイミングに関する情報が記憶
してあるのが、動作時間情報記憶部65である。この時
間情報は固定値として保持していても良いし、EEPR
OM等のメモリに記憶させておくことも可能である。
【0040】上述した露光開始タイミング制御は、露光
開始判定部02及び露光開始判定制御部05により行わ
れる。露光開始判定制御部05には、必要に応じ露光開
始判定部02での露光開始判定方法を変更するための露
光開始判定方法変更部04が設けられている。また、露
光開始方法設定部21、露光開始判定時間設定部22、
及び露光開始判定レベル設定部23も併せて設けられて
おり、露光開始判定部02は基本的にこれら設定部2
1,22,23に設定されているパラメータに基づき露
光開始判定を行う。
【0041】即ち、露光開始方法設定部21には、露光
開始判定のためのアルゴリズム(詳細は後述)が設定さ
れる。露光開始判定時間設定部22には、露光開始判定
のためのパラメータのうち、X,Y2軸間のブレ状態判
定許可時間の情報が設定されている。判定許可時間が大
きく設定されていれば、露光開始許可発生の頻度が高く
なり、小さければ低くなる。露光開始判定レベル設定部
23には、露光開始判定のためのパラメータのうち、ブ
レ状態の判定レベル(スレッシュ)情報が設定されてい
る。判定レベルが大きく設定されていれば、露光開始許
可発生の頻度が高くなり、小さければ低くなる。これら
は、必要に応じて設定される。
【0042】露光開始タイミング制御は、ブレが小さく
なる時点で露光開始を許可するのが基本的な考えである
が、ブレが小さくならない場合は露光開始ができないこ
とになる。このままでは、いつまでたっても露光開始で
きず、撮影者はカメラが誤動作したものと勘違いする恐
れがある。よって、所定の時間が経過したらブレ状態に
関係なく露光開始タイミング制御を停止することが一般
的である。また、上述した所定の時間に達していなくて
も露光開始許可がし易いように、換言すれば遅延時間
(レリーズタイムラグ)が短くなるように、制御をする
ことが考えられる。具体的には、露光開始タイミング制
御を開始した時点からの時間に応じて、露光開始判定時
間設定部22又は露光開始判定レベル設定部23に設定
してある、露光開始判定部02での露光開始判定のパラ
メータを変更するものである。また、露光開始タイミン
グ制御が、或る一定時間以上行われていること(即ち、
ブレが小さい状態ではないこと)を、ファインダ内表示
部67内の状態告知部66により告知することで、撮影
者に喚起を促すことができる。
【0043】これらを行うために、露光開始判定制御部
05内には、更に、発生遅延時間計時部24、遅延限界
時間設定部25、及び遅延時間情報記憶部26が設けら
れている。ここで、発生遅延時間計時部24は、露光開
始タイミング制御を行っている時間、即ち発生遅延時間
を計時するものである。遅延限界時間設定部25は、上
述した露光開始タイミング制御を終了する所定の時間情
報を設定するものである。遅延時間情報記憶部26は、
遅延限界時間よりも短い所定の時間を記憶しているもの
であり、前述した露光開始タイミング制御時間に応じて
露光開始判定時間設定部22等の設定情報の変更,状態
告知部66による告知動作の判断材料として使用され
る。これら発生遅延時間計時部24、遅延限界時間設定
部25、及び遅延時間情報記憶部26は、露光開始判定
方法変更部04に接続され、ここで時間に関する判断が
行われる。
【0044】図4は、上記構成のカメラの動作フローチ
ャートである。
【0045】即ち、電池の装着或いは図示しない電源ス
イッチの投入により動作が開始されると、まず、イニシ
ャライズが行われ(ステップS01)、その後、露光準
備指示部54の操作による第1レリーズ信号(1R)の
ON待ちとなる(ステップS02)。
【0046】1RがONされると、露光時間情報検出部
53によって測光(AE)を行うと共に(ステップS0
3)、焦点距離情報検出部52によって測距(AF)を
行い(ステップS04)、そのAFで得られた焦点距離
情報に従ってレンズ82の駆動(レンズドライブ:L
D)を行う(ステップS05)。そして、LDがOKか
の判断を行う(ステップS06)。NGの場合には、1
RがOFFするのを待って(ステップS11)、上記ス
テップS02に戻る。
【0047】これに対して、LDがOKであると判断さ
れた場合には、ブレ検出演算部01により、ブレの検出
及び演算を行う(ステップS07)。そして、そのブレ
検出演算結果を受けて、ブレ状態判断部51でブレ量演
算が行われ、状態告知部66で現在のブレレベル状態の
告知が行われる(ステップS08)。
【0048】このブレレベル状態の告知(表示)例につ
いて、図3の(B)を参照して説明を行う。同図に示す
ように、ファインダ内表示部67は、測距点を示すガイ
ド76を備えたファインダ視野枠75の下方に設けられ
ており、このファインダ内表示部67内には、状態告知
部66のほか、露光時間や絞り値等を表示する撮影情報
表示部77、不図示のブレ軽減モード設定手段によりブ
レ軽減モードであるか否かを表示するブレ軽減モード表
示部78設けられている。状態告知部66は、同図に示
すような3段階表示可能なものが考えられ、ブレが小さ
い状態の場合は(a)、中間が(b)、ブレが大きい場
合は(C)のような形態での点灯表示が行われる。つま
り、その時のブレレベル状況に応じて、表示は変化す
る。
【0049】このようなブレ状態告知の後、露光開始指
示部55の操作による第2レリーズ信号(2R)がON
されたかどうかの判断が行われる(ステップS09)。
ここで、2RがOFFの場合には、1RのOFFの判断
が行われ(ステップS12)、まだ1RがONされてい
る状態であれば、上記ステップS07に戻り、上記ブレ
検出演算並びにブレ状態告知が繰り返される。また、1
RがOFFでれば、上記ステップS02に戻る。
【0050】而して、2RがONされたならば、詳細は
後述するような露光制御が行われ(ステップS10)、
この露光制御終了後、上記ステップS02に戻る。
【0051】上記ステップS10で実行される“露光制
御”動作は、図5乃至図7に示す一連のフローチャート
のようにして行われる。
【0052】即ち、まず、ブレ検出演算部01でのブレ
検出演算動作を停止すると共に、状態告知部66でのブ
レ状態告知を停止する(ステップS101)。そして、
ミラー駆動部61によりクイックリターンミラー62を
アップ駆動し(ステップS102)、また、図示しない
絞り機構を絞り込み駆動する(ステップS103)。
【0053】ここで、ミラーアップSWの状態変化が発
生したか否かの判断を行う(ステップS104)。これ
は、動作状態モニタ部63からの情報で判断する。変化
するまで、この判断を繰り返す。
【0054】そして、ミラーアップSWの状態変化が発
生したならば、次に、ブレ検出動作を開始するためのタ
イミング(時間)情報を読み出す(ステップS10
5)。これは、動作時間情報記憶部65に記憶されてい
る情報である。
【0055】次に、これ以降の露光タイミング制御関連
で使用するRAM(カウンタ)/フラグ類(各カウンタ
/フラグの名称,意味については、図5を参照のこと)
のクリア(初期設定)を行う(ステップS106)。
【0056】そして、上記S105で読み込んだ時間が
経過したかの判断を行う(ステップS107)。その時
間が経過するまで、この判断を繰り返す。
【0057】ここで、上述した時間を待つことに関し
て、図8のタイムチャートを参照して説明する。同図
は、上から、ミラーアップ動作に伴う振動状態(位置変
化状態)を表した波形と、ミラーアップSW状態の波形
(上記動作状態モニタ部63の出力信号が相当)と、露
光タイミング制御関連のRAM/フラグをクリアしてい
るタイミングの波形(上記ステップS106)と、ブレ
検出動作(サンプリング)のOFF/ON状態を表した
波形とを示している。なお、横軸は、時間軸である。
【0058】ここで、実際にミラーアップ動作に伴う振
動が収束する時間は図に示したようなものであるが、こ
のような長い時間(数百mSEC)待ってからブレ検出
(サンプリング)を開始したのでは、タイムラグが非常
に長くなる。そのため、ミラーアップ動作に伴う振動が
発生しても、ブレ検出処理上問題のない時間が経過した
ならば、ブレ検出動作を開始するようにしている。この
時間は、実際にミラーアップに伴う振動が収束するまで
の時間よりも短いものである。この時間が、上記動作時
間情報記憶部65に記憶されている。
【0059】而して、上記ステップS107で検出開始
時間が経過したと判断されたならば、次に、ブレ検出周
期タイマをスタートする(ステップS111)。これは
一定周期でブレ情報をサンプリング出来るようにするた
めである。
【0060】そして、第1のブレ情報サンプリング部1
3により像面X軸方向対応のブレ情報サンプリングを行
い(ステップS112)、また、第2のブレ情報サンプ
リング部14によって像面Y軸方向対応のブレ情報サン
プリングを行う(ステップS113)。次に、第1のブ
レ演算部15により像面X軸方向対応のブレ演算処理を
行い(ステップS114)、また、第2のブレ演算部1
6によって像面Y軸方向対応のブレ演算処理を行う(ス
テップS115)。そして、これら第1及び第2のブレ
演算部15,16で演算されたブレ情報を用いて、流し
撮り判定部07にて流し撮り判定を行う(ステップS1
16)。この流し撮り判定の方法については、後述す
る。
【0061】次に、上記第1のブレ演算部15で演算さ
れた像面X軸方向対応のブレ情報を第1のブレ情報記憶
部41に記憶すると共に(ステップS117)、上記第
2のブレ演算部16で演算された像面Y軸方向対応のブ
レ情報記憶を第2のブレ情報記憶部42に記憶する(ス
テップS118)。そしてその後、ブレ情報記憶状態モ
ニタ部45として構成されたブレ予測演算用データ蓄積
数カウンタB_COUNTAの内容をインクリメントし
て(ステップS119)、その結果のブレ予測演算用デ
ータ蓄積数カウンタB_COUNTAの内容が、所定値
以上か否かを判断する(ステップS120)。これによ
り、第1及び第2のブレ情報記憶部41,42に、所定
数(時間)以上のブレ情報が記憶されているか否かを判
断できることになる。ここで、所定値以上と判断した場
合はステップS122に進み、そうでない場合はステッ
プS121に進む。
【0062】即ち、ブレ情報が所定数記憶されないうち
は、ブレ予測による露光開始判定が行えない。そこで、
所定数(時間)以上のブレ情報がまだ記憶されていない
と判断した場合には、露光開始判定部02は、上記ブレ
検出演算部01の出力、即ち現在のブレ情報を使用した
露光開始判定Aを実施する(ステップと121)。この
露光開始判定Aの詳細については後述するが、この露光
開始判定Aにおいて露光開始すべきと判定された場合に
は、先幕走行開始許可フラグF_GOFLAGが「1」
となる。
【0063】これに対して、所定数(時間)以上のブレ
情報が記憶された場合には、ブレ予測による露光開始判
定が可能となる。そこで、この場合には、第1のブレ予
測演算部43により像面X軸方向対応のブレ予測演算を
行い(ステップS122)、また、第2のブレ予測演算
部44によって像面Y軸方向対応のブレ予測演算を行う
(ステップS123)。そして、露光開始判定部02に
より、これらブレ予測演算結果を使用した露光開始判定
Bが行われる(ステップS124)。この露光開始判定
Bの詳細については後述するが、この露光開始判定Bに
おいても、露光開始すべきと判定された場合には、上記
先幕走行開始許可フラグF_GOFLAGが「1」とな
る。
【0064】而して、上記露光開始判定A又はBを実行
後、この先幕走行開始許可フラグF_GOFLAGが
「1」か否かを判断する(ステップS125)。そし
て、この先幕走行開始許可フラグF_GOFLAGが
「1」でないと判別された場合には、発生遅延時間カウ
ンタB_COUNTBの内容をインクリメントする(ス
テップS126)。なお、上記ステップS111から後
述するステップS136までの処理周期が一定時間であ
るとすると、これは、発生遅延時間計時部24で時間計
時しているのと同じことになる。
【0065】そして、次に、この発生遅延時間カウンタ
B_COUNTBの内容が「150」以上となったか否
かを判断する(ステップS127)。これは、上記ステ
ップS111から後述するステップS136までの一連
の処理周期が例えば2mSEC毎であるとすれば、露光
開始タイミング制御をスタートしてから300mSEC
経過したか否かを判断することになる。ここでの時間に
対応した情報は、遅延限界時間設定部25に設定されて
いるものである。
【0066】ここで、発生遅延時間カウンタB_COU
NTBの内容がまだ「150」に達していないと判断さ
れた場合には、更に、このカウンタB_COUNTBの
内容が「51」以上か否かを判断する(ステップS12
8)。これは、上記ステップS111から後述するステ
ップS136までの一連の処理周期が2mSEC毎であ
るとすれば、露光開始タイミング制御をスタートしてか
ら100mSEC経過したか否かを判断することにな
る。ここでの時間に対応した情報は、遅延時間情報記憶
部26に記憶されている。ここで、その時間が経過して
いない場合、即ち、発生遅延時間カウンタB_COUN
TBの内容がまだ「51」に達していないと判断された
場合には、上記ステップS111でスタートしたブレ検
出周期タイマが所定時関を計時するのを待つ(ステップ
S129)。そして、その所定時間が経過したならば、
上記ステップS111に戻り、上記の一連の処理を繰り
返し行う。ここでのタイマ所定時間は、例えば2mSE
Cとする。
【0067】こうして、上記ステップS111乃至ステ
ップS129のループが50回繰り返された後、51回
目で、上記ステップS128にて発生遅延時間カウンタ
B_COUNTBの内容が「51」以上と判断される。
この場合には、次に、その発生遅延時間カウンタB_C
OUNTBの内容が「100」以下か否かを更に判断す
る(ステップS130)。これは、上記ステップS11
1から後述するステップS136までの一連の処理周期
が2mSEC毎であるとすれば、露光開始タイミング制
御をスタートしてから200mSEC経過したか否かを
判断することになる。ここでの時間に対応した情報は、
遅延時間情報記憶部26に記憶されている。
【0068】200mSEC未満の場合はステップS1
31に進み、200mSEC以上の場合はステップS1
34に進む。これにより、露光開始タイミング制御を開
始してから102mSEC〜200mSECの場合にス
テップS131乃至ステップS133が実行され、ま
た、露光開始タイミング制御を開始してから102mS
EC〜200mSECの場合にステップS134乃至ス
テップS136が実行されることになる。
【0069】即ち、発生遅延時間カウンタB_COUN
TBの内容が「100」以下と判断された場合には、ま
ず、ファインダ内表示部67内の状態告知部66により
第1の遅延状態告知を行う(ステップS131)。これ
は、露光開始タイミング制御を開始してから102mS
EC以上経過した旨の告知を行うものである。例えば、
図3の(B)において(a)で示したような1個の表示
点灯が考えられる。
【0070】そして次に、上記発生遅延時間カウンタB
_COUNTBの内容が「51」であるか否かを判別し
(ステップS132)、そうであれば次のステップS1
33に進み、そうでなければ上記ステップS129に進
む。即ち、このカウンタB_COUNTBの内容が「5
1」であれば、露光開始判定時間の変更、もしくは、露
光開始判定レベルの変更を行う(ステップS133)。
これは、露光開始判定時間設定部22に設定してある判
定許可時間情報を変更(大きく)する、もしくは、露光
開始判定レベル設定部23に設定してあるブレ状態の判
定レベル(スレッシュ)を変更(大きく)するものであ
る。これにより、露光開始タイミング制御によりブレ軽
減を行いつつも、露光開始許可を行い易くし、結果とし
て発生遅延時間が少しでも短くなることを想定してい
る。そしてこの変更処理後、上記ステップS129に進
む。
【0071】こうして、上記ループが更に50回繰り返
された後、最初から数えて101回目で、上記ステップ
S130にて上記発生遅延時間カウンタB_COUNT
Bの内容が「100」以下出ないと判断される。この場
合には、次に、ファインダ内表示部67内の状態告知部
66により第2の遅延状態告知を行う(ステップS13
4)。これは露光開始タイミング制御を開始してから2
00mSEC以上経過した旨の告知を行うものである。
例えば、図3の(B)において(b)で示したような2
個の表示点灯が考えられる。これは、上記ステップS1
31での第1の遅延状態告知に比べ、警告の意味合いが
強くなる。
【0072】そして次に、上記発生遅延時間カウンタB
_COUNTBの内容が「101」であるか否かを判別
し(ステップS135)、そうであれば次のステップS
136に進み、そうでなければ上記ステップS129に
進む。即ち、このカウンタB_COUNTBの内容が
「101」であれば、露光開始判定時間の変更、もしく
は、露光開始判定レベルの変更を再び行う(ステップS
136)。これは、露光開始判定時間設定部22に設定
してある判定許可時間情報を変更(上記ステップ133
で変更したものよりも大きく)する、もしくは、露光開
始判定レベル設定部23に設定してあるブレ状態の判定
レベル(スレッシュ)を変更(上記ステップ133で変
更したものよりも大きく)するものである。これによ
り、露光開始タイミング制御によりブレ軽減を行いつつ
も、上記ステップ133の時よりも露光開始許可を行い
易くし、結果として発生遅延時間が少しでも短くなるこ
とを想定している。
【0073】このようにして、上記ループを150回ま
で繰り返すうちに、上記ステップS125において先幕
走行開始許可フラグF_GOFLAGが「1」となった
と判断された場合には、露光を開始するので、上記ステ
ップS131又はステップS134で行われたファイン
ダ内表示部67内の状態告知部66によるブレ状態の告
知をオフする(ステップS137)。
【0074】これに対して、上記ループを150回繰り
返しても上記先幕走行開始許可フラグF_GOFLAG
が「1」とならない場合には、上記ステップS127で
発生遅延時間カウンタB_COUNTBの内容が「15
0」以上となった、即ち遅延限界時間が経過して、露光
タイミング制御終了すべき時であると判断される。この
場合には、遅延限界時間超過フラグF_OVERを
「1」にした後(ステップS138)、上記ステップS
137に進む。
【0075】上記ステップS137においてブレ状態告
知をオフした後は、まず、シャッタ装置03の先幕動作
を開始する(ステップS139)。つまり、露光が開始
される。そして、露光時間情報検出部53で検出した所
定の露光時間が経過したか否かを判断する(ステップS
140)。
【0076】ここで、まだ上記所定の露光時間が経過し
ていないと判断された場合には、露光中のブレ状態を検
出しておいて、露光後にこれの告知を行うための処理を
行う。即ち、まず、上記ステップS111でスタートし
たブレ検出周期タイマが所定時間経過したか否かを判断
する(ステップS14)。この所定時間を経過したなら
ば、第1のブレ情報サンプリング部13で像面X軸方向
対応のブレ情報サンプリングを行うと共に(ステップS
142)、第2のブレ情報サンプリング部14で像面Y
軸方向対応のブレ情報サンプリングを行う(ステップS
143)。そして、第1のブレ演算部15で像面X軸方
向対応のブレ演算処理を行い(ステップS144)、ま
た、第2のブレ演算部16で像面Y軸方向対応のブレ演
算処理を行う(ステップS145)。その後、これら第
1及び第2のブレ演算部15,16で演算されたブレ情
報値を基に、ブレ状態判断部51にて、像ブレ量の演算
を行って(ステップS146)、上記ステップS140
に戻る。なお、像ブレ量の演算方法としては、例えば、
上記第1及び第2のブレ演算部15,16からの露光中
のブレ情報値を積分するような形が挙げられる。
【0077】そして、上記ステップS140において、
所定露光時間が経過したと判断された場合には、シャッ
タ装置03の後幕動作を開始する(ステップS14
7)。つまり、露光を終了する。次に、ミラー駆動部6
1によりクイックリターンミラー62のミラーダウン駆
動を行い(ステップS148)、図示しない絞り機構を
絞り開放駆動した後(ステップS149)、図示しない
フィルム駆動機構によりフィルム巻上げ動作を行う(ス
テップS150)。そして、これらステップS148乃
至ステップS150の動作処理が終了したか否かを判断
し(ステップS151)、終了した場合には、露光中の
ブレ状態と、露光開始タイミング制御状態に関する情報
(遅延限界時間を経過してブレ状態に関係なく露光開始
したか否か)とについての露光後告知を行う(ステップ
S152)。ここでの具体的な方法については、後述す
る。その後、この“露光制御”動作を終了し、メインル
ーチンに戻る(RETURN)。
【0078】なお、上記ステップS127,ステップS
128及びステップS132,ステップS130,及び
ステップS135において、「150」,「51」,
「100」,及び「101」という値にしたが、本発明
は、これらの値(時間)に限定されるわけではない。上
述したものと考え方が一致していれば、勿論他の値でも
構わない。
【0079】次に、上記ステップS116における“流
し撮り判定”の方法について説明する。
【0080】図9の(A)乃至(C)は、通常手持ち撮
影時と流し撮り時のブレ検出結果(波形)の違いを表し
た図である。これら(A)乃至(C)共に縦軸は発生ブ
レ角速度[DEG/SEC]に対応した電圧値[V]で
あり、ブレ角速度が±0の場合の電圧がVre fとなって
いる。また、横軸は時間である。なお、図9の(A)
は、通常の手持ち状態の例であり、図9の(B)及び
(C)は流し撮り状態の例である。
【0081】図9の(A)に示すように、通常手持ち状
態の場合は、ブレ角速度が±0をクロスするタイミング
が発生し易い。これに対して、流し撮り状態の場合は、
ある所定の方向にカメラを動かしている(振っている)
ので、図9の(B)及び(C)に示すように、±0をク
ロスする頻度が少ない(無い)ことになる。なお、図9
の(B)はゆっくりした速度でカメラを動かしている状
態であり、図9の(C)はブレ検出のアナログ処理系が
飽和するくらい速い速度でカメラ動かしている状態であ
る。
【0082】図10及び図11は、上記ステップS11
6における“流し撮り判定”判定方法を説明するための
一連のフローチャートを示している。
【0083】即ち、まず、現在の像面X軸対応のブレ状
態値(第1のブレ演算部15の出力)が+符号か否かを
判断する(ステップS201)。つまり、ブレ状態値が
図9の(A)乃至(C)で説明した縦軸Vref より上側
の電圧値であるか否かを判断する。+符号の場合は次の
ステップS202に、そうでない場合は後述するステッ
プS209に進む。
【0084】現在の像面X軸対応のブレ状態値が+符号
の場合には、現在のブレ状態(X)値の符号状態を示す
ブレ状態(X)値符号状態フラグF_XDIRNを
「1」に設定する(ステップS202)。そして、一つ
前のサンプリングしたブレ状態(X)値の符号状態を示
すブレ状態(X)値符号状態フラグF_XDIROが
「1」(+符号)であるか否かの判断を行う(ステップ
S203)。このブレ状態(X)値符号状態フラグF_
XDIROが「1」の場合は、現在のブレ状態値と一つ
前にサンプリングしたブレ状態値とが同一符号であるこ
とになるので、次のステップS204に進み、そうでな
い場合は±0をクロスしたことになるので、後述するス
テップS207に進む。
【0085】即ち、ブレ状態(X)値符号状態フラグF
_XDIROが「1」の場合には、ブレ状態(X)値+
方向存在数カウンタB_XDIRPの内容をインクリメ
ントし(ステップS204)、その結果として、該カウ
ンタB_XDIRPの内容が所定値以上となったか否か
を判断する(ステップS205)。このカウンタB_X
DIRPの内容が所定値以上でなければ直ちに後述する
ステップS216に進むが、それが所定値以上の場合に
は、像面X軸方向が流し撮り状態にあると判断して、X
方向流し撮り状態フラグF_XBLを「1」に設定して
から(ステップS206)、そのステップS216に進
む。
【0086】また、上記ステップS203において、ブ
レ状態(X)値符号状態フラグF_XDIROが「1」
でないと判別された場合、即ち、±0レベルをクロスし
たことを受けて、ブレ状態(X)値+方向存在数カウン
タB_XDIRPの内容、及び、ブレ状態(X)値−方
向存在数カウンタB_XDIRMの内容を、それぞれク
リア(ゼロ)にする(ステップS207)。そして、X
方向流し撮り状態フラグF_XBLを「0」に設定した
後(ステップS208)、後述するステップS216に
進む。
【0087】一方、上記ステップS201で、現在の像
面X軸対応のブレ状態値が+符号でないと判断された場
合には、次に、現在のブレ状態(X)値の符号状態を示
すブレ状態(X)値符号状態フラグF_XDIRNを
「0」に設定する(ステップS209)。そして、一つ
前のサンプリングしたブレ状態(X)値の符号状態を示
すブレ状態(X)値符号状態フラグF_XDIROが
「0」(−符号)であるか否かの判断を行う(ステップ
S210)。このブレ状態(X)値符号状態フラグF_
XDIROが「0」の場合は、現在のブレ状態値と一つ
前にサンプリングしたブレ状態値とが同一符号であるこ
とになるので、次のステップS211に進み、そうでな
い場合は±0をクロスしたことになるので、後述するス
テップS214に進む。
【0088】即ち、ブレ状態(X)値符号状態フラグF
_XDIROが「0」の場合には、ブレ状態(X)値−
方向存在数カウンタB_XDIRMの内容をインクリメ
ントし(ステップS211)、その結果として、該カウ
ンタB_XDIRMの内容が所定値以上となったか否か
を判断する(ステップS212)。このカウンタB_X
DIRMの内容が所定値以上でなければ直ちに後述する
ステップS216に進むが、それが所定値以上の場合に
は、像面X軸方向が流し撮り状態にあると判断して、X
方向流し撮り状態フラグF_XBLを「1」に設定して
から(ステップS213)、そのステップS216に進
む。
【0089】また、上記ステップS210において、ブ
レ状態(X)値符号状態フラグF_XDIROが「0」
でないと判別された場合、即ち、±0レベルをクロスし
たことを受けて、ブレ状態(X)値+方向存在数カウン
タB_XDIRPの内容、及び、ブレ状態(X)値−方
向存在数カウンタB_XDIRMの内容を、それぞれク
リア(ゼロ)にする(ステップS214)。そして、X
方向流し撮り状態フラグF_XBLを「0」に設定した
後(ステップS215)、後述するステップS216に
進む。
【0090】なお、これらステップS201乃至ステッ
プS215の処理は、流し撮り判定部07内の第1の流
し撮り判定部31で行われる。
【0091】そして次に、これと同様の処理を像面Y軸
方向についても行う。
【0092】即ち、まず、現在の像面Y軸対応のブレ状
態値(第2のブレ演算部16の出力)が+符号か否かを
判断する(ステップS216)。つまり、ブレ状態値が
図9の(A)乃至(C)で説明した縦軸Vref より上側
の電圧値であるか否かを判断する。+符号の場合は次の
ステップS217に、そうでない場合は後述するステッ
プS224に進む。
【0093】現在の像面Y軸対応のブレ状態値が+符号
の場合には、現在のブレ状態(Y)値の符号状態を示す
ブレ状態(Y)値符号状態フラグF_YDIRNを
「1」に設定する(ステップS217)。そして、一つ
前のサンプリングしたブレ状態(Y)値の符号状態を示
すブレ状態(Y)値符号状態フラグF_YDIROが
「1」(+符号)であるか否かの判断を行う(ステップ
S218)。このブレ状態(Y)値符号状態フラグF_
YDIROが「1」の場合は、現在のブレ状態値と一つ
前にサンプリングしたブレ状態値とが同一符号であるこ
とになるので、次のステップS219に進み、そうでな
い場合は±0をクロスしたことになるので、後述するス
テップS222に進む。
【0094】即ち、ブレ状態(Y)値符号状態フラグF
_YDIROが「1」の場合には、ブレ状態(Y)値+
方向存在数カウンタB_YDIRPの内容をインクリメ
ントし(ステップS219)、その結果として、該カウ
ンタB_YDIRPの内容が所定値以上となったか否か
を判断する(ステップS220)。このカウンタB_Y
DIRPの内容が所定値以上でなければ直ちに後述する
ステップS231に進むが、それが所定値以上の場合に
は、像面Y軸方向が流し撮り状態にあると判断して、Y
方向流し撮り状態フラグF_YBLを「1」に設定して
から(ステップS221)、そのステップS231に進
む。
【0095】また、上記ステップS218において、ブ
レ状態(Y)値符号状態フラグF_YDIROが「1」
でないと判別された場合、即ち、±0レベルをクロスし
たことを受けて、ブレ状態(Y)値+方向存在数カウン
タB_YDIRPの内容、及び、ブレ状態(Y)値−方
向存在数カウンタB_YDIRMの内容を、それぞれク
リア(ゼロ)にする(ステップS222)。そして、Y
方向流し撮り状態フラグF_YBLを「0」に設定した
後(ステップS223)、後述するステップS231に
進む。
【0096】一方、上記ステップS216で、現在の像
面Y軸対応のブレ状態値が+符号でないと判断された場
合には、次に、現在のブレ状態(Y)値の符号状態を示
すブレ状態(Y)値符号状態フラグF_YDIRNを
「0」に設定する(ステップS224)。そして、一つ
前のサンプリングしたブレ状態(Y)値の符号状態を示
すブレ状態(Y)値符号状態フラグF_YDIROが
「0」(−符号)であるか否かの判断を行う(ステップ
S225)。このブレ状態(Y)値符号状態フラグF_
YDIROが「0」の場合は、現在のブレ状態値と一つ
前にサンプリングしたブレ状態値とが同一符号であるこ
とになるので、次のステップS226に進み、そうでな
い場合は±0をクロスしたことになるので、後述するス
テップS229に進む。
【0097】即ち、ブレ状態(Y)値符号状態フラグF
_YDIROが「0」の場合には、ブレ状態(Y)値−
方向存在数カウンタB_YDIRMの内容をインクリメ
ントし(ステップS226)、その結果として、該カウ
ンタB_YDIRMの内容が所定値以上となったか否か
を判断する(ステップS227)。このカウンタB_Y
DIRMの内容が所定値以上でなければ直ちに後述する
ステップS231に進むが、それが所定値以上の場合に
は、像面Y軸方向が流し撮り状態にあると判断して、Y
方向流し撮り状態フラグF_YBLを「1」に設定して
から(ステップS228)、そのステップS231に進
む。
【0098】また、上記ステップS225において、ブ
レ状態(Y)値符号状態フラグF_YDIROが「0」
でないと判別された場合、即ち、±0レベルをクロスし
たことを受けて、ブレ状態(Y)値+方向存在数カウン
タB_YDIRPの内容、及び、ブレ状態(Y)値−方
向存在数カウンタB_YDIRMの内容を、それぞれク
リア(ゼロ)にする(ステップS229)。そして、Y
方向流し撮り状態フラグF_YBLを「0」に設定した
後(ステップS230)、後述するステップS231に
進む。
【0099】なお、これらステップS216乃至ステッ
プS230の処理は、流し撮り判定部07内の第2の流
し撮り判定部32で行われる。
【0100】このようにして、X軸方向及びY軸方向に
ついての処理が終了したならば、次に、現在のブレ状態
(X)値の符号状態を示すブレ状態(X)値符号状態フ
ラグF_XDIRNの内容を、一つ前のサンプリングし
たブレ状態(X)値の符号状態を示すブレ状態(X)値
符号状態フラグF_XI工ROに書き込む(ステップS
231)。また、現在のブレ状態(Y)値の符号状態を
示すブレ状態(Y)値符号状態フラグF_YDIRNの
内容を、一つ前のサンプリングしたブレ状態(Y)値の
符号状態を示すブレ状態(Y)値符号状態フラグF_Y
DIROに書き込む(ステップS232)。
【0101】その後、X方向流し撮り状態フラグF_X
BLが「1」であるか否かを判断し(ステップS23
3)、そのフラグF_XBLが「0」の場合には、後述
するステップS236に進む。これに対して、そのフラ
グF_XBLが「1」の場合、つまり、X軸方向の流し
撮り状態である場合には、第1のブレ演算部15の出力
値及び第1のブレ予測演算部43の出力値に関係なく、
現在のブレ状態値(X)及びブレ予測値(X)を所定レ
ベル(ゼロ)として扱うことを決定する(ステップS2
34)。そして、この流し撮り状態であることを受け
て、遅延限界時間設定部25に設定されている遅延限界
時間情報を変更(小さく)する(ステップS235)。
【0102】その後、あるいは、上記ステップS233
でX方向流し撮り状態フラグF_XBLが「0」である
と判断された場合には、次に、Y方向流し撮り状態フラ
グF_YBLが「1」であるか否かを判断し(ステップ
S236)、そのフラグF_YBLが「0」の場合に
は、RETURNに進む。これに対して、そのフラグF
_YBLが「1」の場合、つまり、Y軸方向の流し撮り
状態である場合には、第2のブレ演算部16の出力値及
び第2のブレ予測演算部44の出力値に関係なく、現在
のブレ状態値(Y)及びブレ予測値(Y)を所定レベル
(ゼロ)として扱うことを決定する(ステップS23
7)。そして、この流し撮り状態であることを受けて、
遅延限界時間設定部25に設定されている遅延限界時間
情報を変更(小さく)した後(ステップS238)、R
ETURNとなる。
【0103】なお、これらステップS233乃至ステッ
プS238の処理は、露光開始判定制御部05で行われ
る。これにより、流し撮り撮影時には、その流し撮りと
は関係のない軸方向のブレ状態値及びブレ予測値につい
てのみ、実質的な露光開始判定が行われることになり、
流し撮り時における不要な遅延発生時間を減少できる。
【0104】次に、上記ステップS124における“露
光開始判定B”の具体例について説明する。
【0105】まず、1つ目の例について、図12のフロ
ーチャートを基に説明する。
【0106】即ち、まず、第1のブレ予測演算部43か
らの出力に基づいて、ブレ状態値(X)がゼロレベルを
クロスしているか否かを判断する(ステップS30
1)。これは、図13の(A)における縦軸±0レベ
ル、即ちブレ角速度がゼロになったか否かを判断するも
のである。ゼロレベルをクロスしていない場合は、後述
するステップS305に進む。
【0107】これに対して、ゼロレベルをクロスしてい
る場合には、X方向ブレ状態フラグF_XFLAGを
「1」に設定する(ステップS302)。そしてここ
で、Y方向のブレ状態フラグF_YFLAGが「0」か
否かを判断する(ステップS303)。これは、予測さ
れたブレ状態値(Y)が(後述する露光開始判定許可時
間内に)ゼロをクロスしている状態であるか否かを判断
するものである。このY方向のブレ状態フラグF_YF
LAGが「0」でない場合、即ちクロスして「1」であ
る場合には、後述するステップS314に進む。また、
そのフラグF_YFLAGが「0」の場合、即ち、予測
されたブレ状態値(Y)がゼロレベルをクロスしていな
い場合には、露光開始判定のためのタイマをリセット/
スタートする(ステップS304)。
【0108】その後、あるいは、上記ステップS301
でブレ状態値(X)がゼロレベルをクロスしていないと
判断された場合には、次に、第2のブレ予測演算部44
からの出力に基づいて、予測されたブレ状態値(Y)が
ゼロレベルをクロスしているか否かを判断する(ステッ
プS305)。これは、図13の(A)における縦軸±
0レベル、即ちブレ角速度がゼロになったか否かを判断
するものである。ゼロレベルをクロスしていない場合
は、後述するステップS309に進む。
【0109】これに対して、ゼロレベルをクロスしてい
る場合には、Y方向ブレ状態フラグF_YFLAGを
「1」に設定する(ステップS306)。そしてここ
で、X方向のブレ状態フラグF_XFLAGが「0」か
否かを判断する(ステップS307)。これは、予測さ
れたブレ状態値(X)が(後述する露光開始判定許可時
間内に)ゼロをクロスしている状態であるか否かを判断
するものである。このX方向のブレ状態フラグF_XF
LAGが「0」でない場合、即ちクロスして「1」であ
る場合には、後述するステップS314に進む。また、
そのフラグF_XFLAGが「0」の場合、即ち、予測
されたブレ状態値(X)がゼロレベルをクロスしていな
い場合には、露光開始判定のためのタイマをリセット/
スタートする(ステップS308)。
【0110】その後、あるいは、上記ステップS305
でブレ状態値(Y)がゼロレベルをクロスしていないと
判断された場合には、次に、露光開始判定時間設定部2
2に設定してある露光開始判定時間情報を読み出す(ス
テップS309)。そして、上記ステップS304もし
くはステップS308でスタートしたタイマの時間が、
この読み出された露光開始判定時間以上になったか否か
の判断を行う(ステップS310)。即ち、露光開始判
定許可時間内に予測されたブレ状態値(X),(Y)が
共にゼロレベルをクロスできたか否かを判断することに
なる。ここで、タイマがその読み出した露光開始判定時
間に到達していない場合には、RETURNに進む。
【0111】これに対して、その露光開始判定時間以上
になった場合には、ブレが大きい状態であると判断し
て、X方向のブレ状態フラグF_XFLAGを「0」に
すると共に(ステップS311),Y方向のブレ状態フ
ラグF_YFLAGを「0」にする(ステップS31
2)。これは、ブレがゼロをクロスしていない状態を意
味する。そして、上記ステップS304又はステップS
308でスタートしたタイマをストップして(ステップ
S313)、RETURNに進む。これは、ブレが小さ
い状態から離れているため、もしくは後述する露光開始
判定が終了ししたためである。
【0112】一方、上記ステップS303でY方向ブレ
状態フラグF_YFLAGが「1」と判断された場合、
及び上記ステップS307でX方向ブレ状態フラグF_
XFLAGが「1」と判断された場合においては、これ
らの判断がされるということは、X,Y共に予測された
ブレ状態値が露光開始判定時間内に共にゼロレベルをク
ロスしていることであるので、露光開始すべきと判断す
る。そこで、このような場合には、先幕走行開始許可フ
ラグF_GOFLAGを「1」に設定する(ステップS
314)。これにより、前述したステップS125にて
露光開始が許可されることになる。その後、上記ステッ
プS313に進み、タイマをストップして、RETUR
Nに進む。
【0113】以上のことを図13の(A)を参照して説
明すると、タイミングTが、先幕走行開始許可フラグF
_GOFLAGを「1」に設定する時点となる。なお、
同図中の「△t」が露光開始判定許可時間となる。
【0114】次に、上記ステップS124における“露
光開始判定B”の2つ目の具体例について、図14のフ
ローチャートを参照して説明する。
【0115】即ち、まず、露光開始判定レベル設定部2
3に設定されている露光開始判定レベル情報の読み出し
を行う(ステップS321)。これは、図13の(B)
における縦軸上にある「TH+」,「TH−」に当たる
ものであり、ブレの許容値である。なお、この中間にあ
る±0レベルがブレ角速度がゼロのレベルである。
【0116】そして、第1のブレ予測演算部43からの
出力に基づいて、予測されたブレ状態値(X)が上述し
た「TH+」〜「TH−」内にあるか否かの判断を行う
(ステップS322)。ここで、そのレベル範囲内の場
合は、X方向ブレ状態フラグF_XFLAGを「1」に
設定し(ステップS323)、そうでない場合には、そ
のX方向ブレ状態フラグF_XFLAGを「0」に設定
する(ステップS324)。
【0117】次に、第2のブレ予測演算部44からの出
力に基づいて、予測されたブレ状態値(Y)が上述した
「TH+」〜「TH−」内にあるか否かの判断を行う
(ステップS325)。ここで、そのレベル範囲内の場
合は、Y方向ブレ状態フラグF_YFLAGを「1」に
設定し(ステップS326)、そうでない場合は、Y方
向ブレ状態フラグを「0」に設定する(ステップS32
7)。
【0118】そしてその後、上記X方向ブレ状態フラグ
F_XFLAGとY方向ブレ状態フラグF_YFLAG
とが共に「1」であるか否かの判断を行う(ステップS
328)。つまり、予測されたブレ状態値(X),
(Y)が共に許容レベル「TH+」〜「TH−」内にあ
るか否かの判断を行うことになる。この状態でない場合
には、RETURNに進むが、この状態である場合に
は、先幕走行開始許可フラグF_GOFLAGを「1」
に設定する(ステップS329)。これにより、前述し
たステップS125にて、露光開始が許可されることに
なる。その後、RETURNに進む。
【0119】以上のことを図13の(B)にて説明する
と、タイミングTが、先幕走行開始許可フラグF_GO
FLAGを「1」に設定する時点となる。
【0120】次に、上記ステップS121における“露
光開始判定A”の具体例について説明する。
【0121】まず、1つ目の例について、図15のフロ
ーチャートを基に説明する。なお、この図15は、上記
“露光開始判定B”についての図12と同様の部分があ
るため、ここでは、異なる部分についてのみ説明を行う
ものとする。
【0122】即ち、図12におけるステップS301及
びステップS305では、予測されたブレ状態値
(X),(Y)に基づき判断を行っているが、図15で
は、現在のブレ状態値(X),(Y)、即ち第1のブレ
演算部15及び第2のブレ演算部16の出力に基づき判
断を行っている(ステップS401,ステップS40
5)。
【0123】また、上記ステップS303及びステップ
S307に対応するステップS403及びステップS4
07において、X方向ブレ状態フラグF_XFLAG及
びY方向ブレ状態F_YFLAGが「1」と判断した場
合以降の処理が異なる。以下にこれを説明する。
【0124】即ち、X方向又はY方向ブレ状態フラグF
_XFLAG又はF_YFLAGが「1」と判断された
場合には、まず、ブレ小連続状態カウンタB_ZCOU
NTの内容をインクリメントする(ステップS41
5)。そして、このカウンタB_ZCOUNTの内容が
所定値以上か否かを判断する(ステップS416)。所
定値以上の場合には、先幕走行開始許可フラグF_GO
FLAGを「1」に設定した後(ステップS417)、
ステップS414(図12のステップS313に相当)
に進む。また、所定値に達していないと判断されたとき
には、図12のステップS304及びS308と同様
に、露光開始判定のためのタイマをリセット/スタート
した後(ステップS418)、RETURNに進む。
【0125】また、図12のステップS310と同様の
判定がされた後(ステップS410)、上記ステップS
311及びステップS312に対応するステップS41
1及びステップS412の後に、上記ブレ小連続状態カ
ウンタB_ZCOUNTの内容をゼロにする処理が加え
られている(ステップS413)。この意味としては、
ブレがゼロをクロスした状態から時間的に離れてしまっ
たからである。
【0126】以上述べたことの特徴は、図12(露光開
始判定B)では予測されたブレ状態値(X),(Y)
が、共に露光開始判定時間内にゼロレベルをクロスした
際に露光開始許可しているのに対し、図15(露光開始
判定A)では、現在のブレ状態値(X),(Y)が露光
開始判定時間内に複数回ゼロレベルをクロスした際に露
光開始を許可している点である。これにより、ブレ予測
演算の為の記憶すべきブレ状態値が所定数(所定時間
分)に満たなくとも、露光開始判定が行える。この場
合、本来予測した結果で判定を行うのが望ましいが、そ
れが出来ないため通常(露光開始判定B)よりも厳しい
条件で判定を行っている。
【0127】以上のことを図16の(A)にて説明する
と、タイミングTが、先幕走行開始許可フラグF_GO
FLAGを「1」に設定する時点となる。なお、同図中
の「△t」が露光開始判定許可時間となる。即ち、露光
開始判定時間内に所定回数以上ゼロレベルをクロスする
ことにより露光開始を許可している。
【0128】なお、本例では、上記ステップS416の
所定値は「4」となっているが、この値以外でも構わな
い。また、図15を変形することにより、X,Yそれぞ
れが所定回数以上ゼロレベルをクロスすることにより、
露光開始許可を行うようにすることも可能である。
【0129】次に、上記ステップS121における“露
光開始判定A”の2つ目の具体例について、図17のフ
ローチャートを参照して説明する。なお、この図17
は、上記“露光開始判定B”についての図14と同様の
部分があるため、ここでは、異なる部分についてのみ説
明を行うものとする。
【0130】即ち、図14におけるステップS322及
びステップS325では、予測されたブレ状態値
(X),(Y)に基づき判断を行っているが、図17で
は、現在のブレ状態値(X),(Y)、即ち第1のブレ
演算部15及び第2のブレ演算部16の出力に基づき判
断を行っている(ステップS422,ステップS42
5)。
【0131】また、上記ステップS328に対応するス
テップS428において、X方向ブレ状態フラグF_X
FLAG及びY方向ブレ状態F_YFLAGが共に
「1」と判断した場合、及びそうでないと判断した場合
以降の処理が異なる。以下にこれを説明する。
【0132】即ち、X方向ブレ状態フラグF_XFLA
G及びY方向ブレ状態F_YFLAGが共に「1」と判
断した場合には、まず、ブレ小連続状態カウンタB_Z
COUNTの内容をインクリメントする(ステップS4
29)。そして、このインクリメント後のブレ小連続状
態カウンタB_ZCOUNTの内容が所定値以上か否か
を判断する(ステップS430)。所定値以上の場合に
は、先幕走行開始許可フラグF_GOFLAGを「1」
に設定してから(ステップS431)、RETURNに
進む。また、所定値に達していない場合には、そのまま
RETURNに進む。
【0133】一方、上記ステップS428でX方向ブレ
状態フラグF_XFLAG及びY方向ブレ状態F_YF
LAGが共に「1」でないと判断した場合には、ブレ小
連続状態カウンタB_ZCOUNTの内容をゼロにする
(ステップS432)。これは、ブレがゼロをクロスし
た状態から時間的に離れてしまったからである。その
後、RETURNに進む。
【0134】以上述べたことの特徴は、図14(露光開
始判定B)では予測されたブレ状態値(X),(Y)が
共に露光開始判定レベル内に存在した際に露光開始許可
しているのに対し、図17(露光開始判定A)では、現
在のブレ状態値(X),(Y)が露光開始判レベル内に
連続して複数回存在した際に露光開始を許可している点
である。これにより、ブレ予測演算の為の記憶すべきブ
レ状態値が所定数(所定時間分)に満たなくとも、露光
開始判定が行える。この場合、本来予測した結果で判定
を行うのが望ましいが、それが出来ないため通常(露光
開始判定B)よりも厳しい条件で判定を行っている。
【0135】以上のことを図16の(B)にて説明する
と、タイミングTが、先幕走行開始許可フラグF_GO
FLAGを「1」に設定する時点となる。即ち、露光開
始判定レベル内に連続して所定回数以上ブレ状態値
(X),(Y)が存在することにより、露光開始を許可
している。
【0136】なお、本例では、上記ステップS430の
所定値は「4」となっているが、この値以外でも構わな
い。
【0137】次に、前述のステップS152における
“露光後ブレ告知”の方法を、図18のフローチャート
に従って説明する。
【0138】即ち、まず、露光中のブレ状態値が、所定
レベルA未満か否かの判断を行う(ステップS50
1)。所定レベルA未満の場合には、告知パターンAを
設定し(ステップS502)、その後、後述するステッ
プS506に進む。
【0139】また、所定レベルA未満でない場合には、
次に、上記露光中のブレ状態が所定レベルB未満か否か
の判断を行う(ステップS503)。所定レベルB未満
の場合は、告知パターンBを設定した後(ステップS5
04)、後述するステップS506に進む。これに対し
て、所定レベルB未満でない場合には、告知パターンC
を設定した後(ステップS505)、後述するステップ
S506に進む。
【0140】ここで、告知パターンとしては、図3の
(B)に示すようようなものが考えられる。即ち、告知
パターンAならば同図中に(a)で示すようなパター
ン、パターンBならば同図中に(b)で示すパターン、
そして、パターンCならば同図中に(c)で示すような
パターンが考えられる。
【0141】なお、上記ステップS501及びステップ
S503で用いられる露光中のブレ状態値は、前述した
ステップS146で演算した最終的な結果を使用する。
また、所定レベルA及び所定レベルBについては、例え
ばしよ低レベルAならば35mmフィルム面上で50μ
m、所定レベルBならば100μmといった数値に相当
する値が考えられる。要は、ブレが気にならないレベル
か、若干気になるレベルか、非常に気になるレベルであ
るか、といったレベルで分別できれば良い。
【0142】こうして、告知パターンの設定が行われた
ならば、次に、露光後ブレ告知を所定時間行うためのタ
イマをスタートする(ステップS506)。そしてその
後、遅延限界時間超過フラグF_OVERが「0」であ
るか否かの判断を行う(ステップS507)。
【0143】ここで、遅延限界時間超過フラグF_OV
ERが「0」であれば、超過無し、つまり、ブレが小さ
くなったことを受けて露光が行われたということである
ので、上記ステップS502,S504,又はS505
で設定した告知パターンに基づき、状態告知部66の点
灯を行う(ステップS508)。
【0144】一方、上記遅延限界時間超過フラグF_O
VERが「1」の場合は、超過有り、つまり、ブレは小
さくなっていないが故障と間違われないために露光を開
始した場合であるので、上記ステップS502,S50
4,又はS505で設定した告知パターンに基づき状態
告知部66の点滅(制御)を行う(ステップS50
9)。ここで点滅を行うのは、遅延限界時間を超過して
露光が行われた(つまりブレが小さくない状態で露光し
た)ので、撮影者が狙ったタイミングで撮影できていお
らず、しかもブレ写真の可能性が高いということを、撮
影者に告知するためである。
【0145】こうして、状態告知部の点灯又は点滅を開
始した後、上記ステップS506で設定した告知時間タ
イマが所定時間経過したか否かの判断を行う(ステップ
S510)。そして、まだその所定時間を経過していな
い場合は、上記ステップS507に戻る。なお、ここで
の所定時間は、例えば300mSEC等が考えられる。
【0146】こうして、上記所定時間を経過したなら
ば、状態告知部66による露光後ブレ告知をOFF(消
灯)した後(ステップS511)、RETURNに進
む。
【0147】以上、一実施の形態に基づいて本発明を説
明したが、本発明は上述した一実施の形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応
用が可能である。
【0148】例えば、上記一実施の形態では、ブレ予測
演算用データ蓄積数カウンタB_COUNTAの値に応
じて二つの露光動作開始判定方法を選択使用して露光動
作開始判定を行うようにしているが、二つ以上の露光動
作開始判定方法を備えても良いし、また、上記カウンタ
B_COUNTAの値だけでなく時間等、何らかの所定
のタイミングに応じて判定方法を選択使用すれば良い。
【0149】また、上記一実施の形態では、一眼レフレ
ックスカメラに適用した場合を例に説明したが、これに
限定されるものではない。また、フィルムを使用しない
で撮像素子によって被写体像を撮像し、記憶媒体にその
画像を記憶する所謂ディジタルカメラにおいても同様に
適用可能である。
【0150】ここで、本発明の要旨をまとめると以下の
ようになる。
【0151】(1) 露光シーケンスに応じて作動する
可動部材(例えば、上記クイックリターンミラー62に
相当)と、上記可動部材の作動時間に係るデータを記憶
する記憶手段(例えば、上記動作時間情報記憶部65に
相当)と、レリーズ操作に応答して、上記記憶手段に記
憶された時間が経過した後にカメラのブレを検出するブ
レ検出手段(例えば、上記ブレ検出演算部01に相当)
と、レリーズ操作からの経過時間を計時するタイマ手段
(例えば、上記カメラ制御手段05に相当)と、上記検
出されたブレデータが所定の判定基準値を満足する場
合、または上記タイマー手段が所定時間の計時を完了し
た際に露光動作を開始するように制御する制御手段(例
えば、上記露光開始判定部02に相当)と、を具備した
ことを特徴とするブレ軽減機能付きカメラ。
【0152】(2) 上記記憶手段は、書換え可能な不
揮発性メモリであることを特徴とする(1)に記載のブ
レ軽減機能付きカメラ。
【0153】(3) 上記可動部材は、一眼レフレック
スカメラのメインミラー(例えば、上記クイックリター
ンミラー62に相当)であることを特徴とする(1)に
記載のブレ軽減機能付きカメラ。
【0154】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
カメラ内の動作衝撃による影響を受けにくい形で手ブレ
の検出を行い、この結果を用いてブレ軽減できるブレ軽
減機能付きカメラを提供することができる。
【0155】即ち、本発明では、手ブレ状態に基づき露
光動作開始判定する際に、カメラ機構(ミラー)の動作
状態/時間に基づいて手ブレ情報のサンプリング,検出
処理を開始することで、手ブレの検出精度を確保し、ブ
レ軽減効果の低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の一実施の形態に係るブレ軽減
機能付きカメラの概念図であり、(B)は(A)の構成
をより詳しく展開した図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るブレ軽減機能付き
カメラを適用した一眼レフレックスカメラの主要部を示
す図である。
【図3】(A)は第1及び第2のブレセンサのカメラボ
ディへの搭載位置を説明するための図であり、(B)は
ブレレベル状態の告知(表示)例を示す図である。
【図4】図2のカメラの動作フローチャートである。
【図5】図4中の“露光制御”動作を説明するための一
連のフローチャートの第1の部分を示す図である。
【図6】図4中の“露光制御”動作を説明するための一
連のフローチャートの第2の部分を示す図である。
【図7】図4中の“露光制御”動作を説明するための一
連のフローチャートの第3の部分を示す図である。
【図8】ブレ検出開始までの待ち時間を説明するための
タイミングチャートである。
【図9】通常手持ち撮影時と流し撮り時のブレ検出結果
(波形)の違いを表した図であり、(A)は通常の手持
ち状態の例であり、(B)及び(C)は流し撮り状態の
例である。
【図10】図6中の“流し撮り判定”動作を説明するた
めの一連のフローチャートの前半部分を示す図である。
【図11】図6中の“流し撮り判定”動作を説明するた
めの一連のフローチャートの後半部分を示す図である。
【図12】図6中の“露光開始判定B”動作の例を説明
するためのフローチャートである。
【図13】(A)は図12の“露光開始判定B”動作の
例を説明するためのX軸方向及びY軸方向のブレ角速度
の関係を示す図であり、(B)図14の“露光開始判定
B”動作の別の例を説明するためのX軸方向及びY軸方
向のブレ角速度の関係を示す図である。
【図14】図6中の“露光開始判定B”動作の別の例を
説明するためのフローチャートである。
【図15】図6中の“露光開始判定A”動作の例を説明
するためのフローチャートである。
【図16】(A)は図15の“露光開始判定A”動作の
例を説明するためのX軸方向及びY軸方向のブレ角速度
の関係を示す図であり、(B)図17の“露光開始判定
A”動作の別の例を説明するためのX軸方向及びY軸方
向のブレ角速度の関係を示す図である。
【図17】図6中の“露光開始判定A”動作の別の例を
説明するためのフローチャートである。
【図18】図7中の“露光後ブレ告知”動作を説明する
ためのフローチャートである。
【符号の説明】
01 ブレ検出演算部 02 露光開始判定部 03 シャッタ装置 04 露光開始判定方法変更部 05 露光開始判定制御部 06 カメラ制御部 07 流し撮り判定部 08 ブレ予測部 11,12 ブレセンサ 13,14 ブレ情報サンプリング部 15,16 ブレ演算部 21 露光開始方法設定部 22 露光開始判定時間設定部 23 露光開始判定レベル設定部 24 発生遅延時間計時部 25 遅延限界時間設定部 26 遅延時間情報記憶部 31,32 流し撮り状態判定部 41,42 ブレ情報記憶部 43,44 ブレ予測演算部 45 ブレ情報記憶状態モニタ部 51 ブレ状態判断部 52 焦点距離情報検出部 53 露光時間情報検出部 54 露光準備指示部(第1レリーズ) 55 露光開始指示部(第2レリーズ) 56 ブレ検出制御部 61 ミラー駆動部 62 クイックリターンミラー 63 動作状態モニタ部 64 シャツタ駆動部 65 動作時間情報記憶部 66 状態告知部 67 ファインダ内表示部 77 撮影情報表示部 78 ブレ軽減モード表示部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラの動作制御を行うカメラ制御手段
    と、 カメラのブレ状態を検出して処理演算を行うブレ検出演
    算手段と、 上記ブレ検出演算手段の出力に応答して露光時のブレを
    軽減するために露光動作開始判定を行う露光開始判定手
    段と、 上記露光開始判定手段の判定結果に応答して露光動作を
    開始する露光開始手段と、 上記カメラ制御手段の指示に応答してカメラの可動部材
    を駆動する可動部材駆動手段と、 上記ブレ検出演算手段の動作開始タイミング情報を記憶
    した動作時間情報記憶手段と、 を具備することを特徴とするブレ軽減機能付きカメラ。
  2. 【請求項2】 カメラの動作制御を行うカメラ制御手段
    と、 カメラのブレ状態を検出して処理演算を行うブレ検出演
    算手段と、 上記ブレ検出演算手段の出力に応答して露光時のブレを
    軽減するために露光動作開始判定を行う露光開始判定手
    段と、 上記露光開始判定手段の判定結果に応答して露光動作を
    開始する露光開始手段と、 上記カメラ制御手段の指示に応答してカメラの可動部材
    を駆動する可動部材駆動手段と、 上記露光開始判定手段の動作開始タイミング情報を記憶
    した動作時間情報記憶手段と、 を具備することを特徴とするブレ軽減機能付きカメラ。
  3. 【請求項3】 上記動作時間情報記憶手段は、書換え可
    能な不揮発性メモリであることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載のブレ軽減機能付きカメラ。
  4. 【請求項4】 上記動作時間情報記憶手段の記憶データ
    は、上記可動部材の駆動完了後にカメラ内部で発生する
    振動の収束時間よりも短いことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載のブレ軽減機能付きカメラ。
  5. 【請求項5】 上記露光開始判定手段は、上記可動部材
    駆動手段の駆動後であって、且つ、上記ブレ検出演算手
    段または上記露光開始判定手段が動作を開始するまでの
    間に、露光開始判定に用いる所定レジスタを初期化する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のブレ
    軽減機能付きカメラ。
  6. 【請求項6】 上記可動部材は、一眼レフレックスカメ
    ラのメインミラーであることを特徴とする請求項1乃至
    請求項5の何れかに記載のブレ軽減機能付きカメラ。
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