JP2000278559A - 電子カメラ - Google Patents

電子カメラ

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JP2000278559A
JP2000278559A JP11083969A JP8396999A JP2000278559A JP 2000278559 A JP2000278559 A JP 2000278559A JP 11083969 A JP11083969 A JP 11083969A JP 8396999 A JP8396999 A JP 8396999A JP 2000278559 A JP2000278559 A JP 2000278559A
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さおり 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 専用の検知機構を要せず無駄な電力消費もな
く、撮影者に解り易くて使い易い「露光不良検出システ
ム」機能を有する電子カメラを提供すること。 【解決手段】 被写体像を光電変換する撮像素子23を
有し、被写体の輝度を検出するための測光手段(測光セ
ンサ37)と、この測光手段の出力から算出した被写体
輝度に関する第1のデータと、撮像素子の出力から算出
した上記被写体輝度に関する第2のデータとに基づいて
露光、撮影が正常に行われたか否かを判定する判定手段
(制御回路35)と、この判定手段によって露光が正常
に行なわれていないと判定できた場合に所定の警告を行
う警告手段(表示回路34)とを備えた電子カメラを形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電子カメラ、デジ
タルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、被写体像をCCDやCMOSなど
の撮像素子上に結像して電気的に静止画像を記録するよ
うな電子撮像機能を有するいわゆる「デジタルカメラ」
と呼ばれる電子スチルカメラが提供されはじめている。
この種の電子カメラでは通常、撮像画像をモニタ表示し
てその画像が正しく撮像されたかどうかを確認するよう
になっている。このような従来の電子カメラにおいて
は、撮像素子と被写体像の間に機械的なシャッタ手段を
設け、撮像素子が有する電気的なシャッタ機能と共に機
械的なシャッタ手段を併用することにより、この撮像素
子のスミア等の影響を低減して、質の良い画像を撮像で
きるように構成されたものが提案されている。
【0003】一方、従来からの「銀塩カメラ」と呼ばれ
る一般的なカメラにおいて、特にいわゆる「一眼レフ」
カメラにおいては、シャッタの開動作及び閉動作を電気
的に検出し、銀塩フィルムへの露光が正常に行われたか
否かを検出および表示する技術が採用されており、例え
ばフォーカルプレーンシャッタを含むシャッタ機構の走
行状態を専用に検出する為の検出素子によって、銀塩フ
ィルムへの露光が正常に行われたか否かを検出し表示す
るように構成されているものも提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
電子スチルカメラの場合には次のような不具合がある。
例えばカメラを使用の際に故障などになり、正常な撮影
が機構的に不可能となるときがあり、この様な場合に対
応して、モニタ表示機能をもつ電子スチルカメラでは、
撮像した画像をモニタに表示出力し、撮影者はその画像
をモニタ上でチェックすることでその撮影が正常に行わ
れたかどうかを確認できるようになっている。
【0005】しかしこのような場合、例えばシャッタが
作動しない等のカメラの動作不良が発生したならば、そ
れは撮影者自身がその原因を判断しなければならず、実
際その撮影者は自分の撮影方法(例えば設定操作)に問
題があるのか又は、カメラ機構自体の動作上に不具合が
あるのかの判別が難しいという問題がある。さらにはカ
メラ自体の動作不良による失敗画像であってもその画像
はメモリに記録され表示出力されるので、消費電力的に
無駄であるばかりか、撮影者はわざわざその画像記録を
消去しなければならず、その分の手間が余分にかかって
しまう。
【0006】一方、従来の銀塩カメラでは、シャッタの
機能不良を検知するため専用の検知機構を備えている故
に、シャッタ機構の異常検出は自動的にできるが、この
為には専用のシャッタ検出素子、例えばシャッタPI等
が必要となる故に、そのコストやその設置スペースにお
いて不利であるという問題がある。
【0007】そこで本発明の目的とする処は、例えばシ
ャッタ等の動作不良を検出するために、専用の検知機構
等の設置コスト及び設置スペース上の無駄がなく、電力
消費の無駄を省き、撮影者にわかり易くて手間のいらな
い、「露光不良検出システム」機能を有した電子スチル
カメラ(デジタルカメラ)を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した現状に
鑑みてなされたものであり、上記問題を解決し目的を達
成するため本発明の電子カメラでは、撮影直前の例えば
測光時の被写体の輝度(即ち被写体から反射された光
量)と、撮影時(即ち露光したであろう瞬間)の被写体
の輝度とに注目し、これらの輝度の差の大きさによって
シャッタ機構等の動作状態(例えば開閉状態)を判断で
きるという着想から生まれたものである。そして、もし
この輝度差がかなりある場合にはカメラに何らかの故障
が発生したとみなして、その故障に対処すべく警告が必
要となるとして、次のような手段を講じている。
【0009】例えば第1の発明によれば、被写体像を電
気信号に変換するための撮像素子を有する電子カメラに
おいて、被写体の輝度を検出するための測光手段と、こ
の測光手段の出力から算出した被写体輝度に関する第1
のデータと、撮像素子の出力から算出した被写体輝度に
関する第2のデータとに基づいて、撮影、例えば露光が
正常に行われたか否かを判定する判定手段と、この判定
手段によって露光が正常に行なわれていないと判定され
た場合に所定の警告を行う警告手段とを備えた電子カメ
ラを提案する。
【0010】また、第2の発明によれば、同様な撮像素
子を有する電子カメラにおいて、被写体の輝度を検出す
るための測光手段と、撮像素子へ入射する被写体光を遮
光するために開閉可能なシャッタ手段と、上記測光手段
の出力から算出した露光前の被写体輝度に関する第1の
データとこのシャッタ手段を開状態にしたときの撮像素
子の出力から算出した露光時の被写体輝度に関する第2
のデータとに基づきそのシャッタ手段が正常に動作した
か否かを判定する判定手段と、この判定手段によって上
記シャッタ手段が正常に動作していないと判定された場
合に所定の警告を行う警告手段とを備えた電子カメラを
提案する。
【0011】また上記判定手段は、第1のデータと第2
のデータとの差が所定値以上の場合に、露光が正常に行
なわれていないか或いはシャッタ手段が正常に動作して
いないと判定することを特徴にもつような上記第1又は
第2の発明に記載した電子カメラを提案する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる複数の実施
形態を挙げ、関連する図面を参照しながら詳しく説明す
る。 (第1実施形態例)カメラの測光手段としてのAEセン
サと、撮像手段としての撮像素子と、シャッタを含むシ
ャッタ手段とを少なくとも有する電子カメラを一例とし
て説明する。図1には、撮影レンズを通過した被写体像
をファインダで観察可能ないわゆる「一眼レフ」タイプ
の電子カメラシステムに本発明を適用した場合のカメラ
の構成をブロック図で示している。
【0013】交換レンズ1は、カメラボディ31に着脱
可能な例えばズームレンズである。被写体像を結像させ
るためのこの交換レンズ1の撮影レンズ群は、前段から
順にレンズ101、レンズ2、レンズ4およびレンズ1
02から構成されており、この撮影レンズ群中のレンズ
2とレンズ4の間には絞り機構3が配置されている。こ
の絞り機構3は、絞り駆動回路12の出力に従って動作
する絞りモータ10によって駆動制御されるように構成
されており、この絞り機構3の絞りの初期位置や停止位
置は、これに接続されている絞りエンコーダ7によって
検出され、その検出された位置情報はレンズ制御回路1
4に入力されて上記絞り駆動回路12にフィードバック
されるように構成されている。
【0014】レンズ2は、ズーム駆動回路11の出力に
従って動作するレンズモータ9によって駆動制御され
る。そしてこのレンズ2の初期位置や停止位置は、ズー
ムエンコーダ6によって検出され、その検出された位置
情報はレンズ制御回路14に入力され上記ズーム駆動回
路11にフィードバックされるように構成されている。
一方、レンズ4は、フォーカス駆動回路13の出力に従
って動作するフォーカスモータ5によって駆動制御され
る。フォーカス駆動に従って変化するこのレンズ4の初
期位置や停止位置は、フォーカスエンコーダ8によって
検出され、その検出された位置情報はレンズ制御回路1
4に入力され上記フォーカス駆動回路13にフィードバ
ックされるように構成されている。
【0015】レンズ制御回路14は、フォーカスエンコ
ーダ8、絞りエンコーダ7及びズームエンコーダ6に接
続され、それぞれの出力に基づいて、ズーム駆動回路1
1、絞り駆動回路12及びフォーカス駆動回路13を統
括的に制御すると共に、その統括制御に必要な様々な演
算等の処理を行うように構成されている。
【0016】また交換レンズ1のレンズ制御回路14
は、通信ライン15と、カメラボディ31側と接触する
通信コンタクト16を端面に露出して有し、この通信コ
ンタクト16を介してカメラボディ31と随時通信を行
い、交換レンズ1内の種々の回路の制御に反映すると共
に、交換レンズ1側の状態をカメラボディ31に逐次送
信可能に形成されている。
【0017】さらにこの交換レンズ1内には、不揮発性
メモリ33がレンズ制御回路14からアクセス可能に配
置されており、交換レンズ1固有のデータを記憶してい
る。尚、この例では、上記不揮発性メモリ33は書き換
え可能な例えばEEPROMで構成されている。
【0018】同様に、いわゆるデジタルカメラであるカ
メラボディ31は次のように構成されている。すなわ
ち、上述の交換レンズ1を通過した破線で示す被写体光
が、中央近傍をハーフミラーとする可動ミラー17に入
射するように光路上に配置され、更にこの可動ミラー1
7の中央背面部分にはサブミラー18が破線で示す如く
下方にその被写体光を反射するように設けられている。
【0019】またこのサブミラー18の反射光の方向で
ある鉛直方向には、2つの光学系から成る二像分離のた
めのセパレータ光学系19が配置されている。この一方
の光学系を成すセパレータ光学系19により結像される
位置にはラインセンサ20が配置され、このラインセン
サ20はラインセンサ駆動回路28に接続されている。
そしてこれらサブミラー18、セパレータ光学系19お
よびラインセンサ20等によって公知技術「位相差法」
による焦点検出装置が構成されており、カメラボディ3
1を統括制御する制御回路35に接続している。
【0020】カメラボディ31は前述の交換レンズ1と
電気的/物理的に接続できるように通信コンタクト39
をその端面に露出して有し、この通信コンタクト39と
通信ライン38を介して制御回路35と接続している。
【0021】この制御回路35はラインセンサ駆動回路
28を介して入力した信号に基づいて、得られた二像の
間隔を求め、フォーカスのずれ量を通信ライン38と通
信コンタクト39を介して交換レンズ1側のレンズ制御
回路14に送信することができるように構成されてい
る。そしてこのレンズ制御回路14は、合焦位置にレン
ズを駆動するために、カメラボディ31より送信された
フォーカスのずれ量から交換レンズ1内の撮影レンズ4
の駆動量を演算し、前述のフォーカス駆動を行い、適宜
なフォーカス調整を行うように構成されている。
【0022】一方、ミラーダウン状態の可動ミラー17
の反射光路(鉛直方向の破線)上には、観察時の視野を
規定する焦点板24と、図示しないファインダへ被写体
光の一部を導くペンタプリズム25及びファインダ接眼
光学系26が図示の如く配置されている。
【0023】また可動ミラー17の後方にはフォーカル
プレーンシャッタ21が、さらに、シャッタ21の後方
には光学的なローパスフィルター22及び被写体像を撮
像してイメージ信号に変換する撮像素子23がそれぞれ
配置されている。シャッタ手段としてのフォーカルプレ
ーンシャッタ21にはシャッタ駆動回路29が接続さ
れ、このシャッタ駆動回路の制御によって適宜に開閉駆
動される。また可動ミラー17にはミラー駆動回路27
が接続され、これによってミラーアップ/ダウン駆動さ
れる。
【0024】可動ミラー17が上昇(ミラーアップと称
す)し、フォーカルプレーンシャッタ21が開状態とな
ると、撮像素子23上に被写体像が結像し、所定のタイ
ミング信号によって撮像が開始される。撮像を終了する
ためフォーカルプレーンシャッタ21が閉状態となる
と、この撮像素子23の撮像を終了し、撮像素子23の
光量蓄積データが画像処理回路42に転送される。撮像
素子23は画像処理回路42によって制御され、結像さ
れた被写体像をアナログ映像信号に変換処理した後、メ
モリに記憶する。尚、画像処理回路42についての詳細
は後述する(図2参照)。
【0025】カメラボディ31内の制御回路35にはさ
らに、ストロボ回路32、表示回路34およびスイッチ
入力回路36がそれぞれ接続されており、ストロボ回路
32は、被写体照明用に補助光として動作するストロボ
の発光を駆動制御する。警告手段としても用いる表示回
路34は、例えば液晶ユニットを用いた表示出力を駆動
制御する。またスイッチ入力回路36は、図示しない各
種操作スイッチのそれぞれの状態を検出してこれらの情
報を制御回路35に入力する。尚、ここで各種操作スイ
ッチとは、例えば被写体像の露光指示のためのレリーズ
スイッチなどである。本第1実施形態例のカメラのレリ
ーズスイッチは、押圧により二段階のON状態を有する
二段階スイッチとなっている。詳しくは、レリーズスイ
ッチの半押し操作により、最初に1st.レリーズスイ
ッチ(1RSW)がON状態となり、更にこの状態のス
イッチを押し込むと2nd.レリーズスイッチ(2RS
W)がON状態となるような構造のスイッチ要素で構成
されている。よって、カメラ操作者,即ち撮影者により
レリーズスイッチがON操作されると、このカメラの制
御回路35はスイッチ入力回路36を介してそれを検出
し、撮像素子への露光動作を開始するように制御されて
いる。
【0026】また、ペンタプリズム25と接眼レンズ2
6上方には、被写体の輝度を測光する測光センサ37が
設けられており、これに接続された測光センサ駆動回路
41によって駆動制御され、被写体光の輝度が測光でき
るように構成されている。つまり、可動ミラー17によ
って反射された被写体光の輝度がこの測光センサ37で
測定可能になっている。
【0027】交換レンズ1が装着されている場合は、カ
メラボディ31は通信コンタクト39および通信ライン
38を介してその交換レンズ1との通信を行なってい
る。なお、カメラボディ31側の電源30は、このカメ
ラボディ31内の回路へ電力を供給すると共に、通信コ
ンタクト39を介して交換レンズ1に対しても電源供給
が可能な構成にもなっている。
【0028】また、測光センサ37のセンサ面に隣接し
て、図示の集光レンズが設けられており、被写体光をセ
ンサ面に結像している。測光センサ37の視野等につい
ては詳しく後述する。上述のミラー駆動回路27、ライ
ンセンサ駆動回路28、シャッタ駆動回路29、画像処
理回路42、測光センサ駆動回路41、表示回路34、
ストロボ回路32、スイッチ入力回路36は、それぞれ
制御回路35により制御されている。
【0029】図2には、上述した画像処理回路42の詳
細な構成が示されている。この画像処理回路42は、こ
の回路を統括的に制御するコントロール部51と、撮像
素子23からのアナログ画像信号をデジタル画像信号に
変換するA/D変換部52と、後述する所定の処理を行
う画像処理部53と、処理済み信号を一時的に記憶して
おくバッファメモリ54と、電子画像の記憶保持のため
の外部メモリ55から構成されている。
【0030】画像処理回路42ではカメラボディ31の
制御回路35により制御されるコントロール部51の制
御によって、画像処理関連の動作を適宜制御している。
例えば、撮像素子23は結像された被写体像をアナログ
映像信号に変換し、画像処理回路42に出力する。また
画像処理回路42では、上記アナログ信号処理信号のデ
ジタル信号への変換をA/D変換部52で行い、「シェ
ーディング補正」、「色補正」等の各種補正や、「画像
圧縮」等の処理を含む所定の画像処理を画像処理部53
で実行し、上記の処理済み信号をバッファメモリ54に
記憶した後、さらに外部メモリ55に転送して記録す
る。外部メモリ55は、カメラ本体31に対して装着自
在であり、電気的に書き換えもでき、カメラ本体31の
電源がオフ(OFF)しても電子画像の記憶が保持され
るので、電子画像の記録に用いられる。
【0031】以上説明したバッファメモリ54、外部メ
モリ55、画像処理回路53、撮像素子23の動作は、
カメラボディ31側の制御回路35によって通信制御さ
れているコントロール回路51により制御される。また
画像処理部53、バッファメモリ54、外部メモリ5
5、および補正値等を記憶する外部メモリ55は共通の
データバスで接続されており、各種データの授受が相互
に可能な構成となっている。
【0032】ここで、図3(a)にはカメラのファイン
ダに位置している測光センサ37の被写体に対する視野
範囲を示し、詳しくは図3(a)に、AEセンサ等から
成る測光手段(測光センサ37)がこの視野範囲に対応
して九分割されていることを示している。すなわち、測
光センサ37の受光素子は図示する如く9つのパターン
に分割されており、このセンサを構成する9個のセンサ
が視野内の輝度を領域A〜Iの9つの部分でそれぞれ感
知し、「被写体輝度」を測光することが可能となってい
ることがわかる。
【0033】ところで、本実施形態では、露光前に上記
測光センサ37の作動により被写体輝度の測光を行うと
ともに、露光によって撮像素子23を介して撮像時に撮
像データから露光時の被写体の輝度に相当する値をAE
評価値(測光評価値)として求め、種々に利用してい
る。
【0034】図3(b)には、上述の撮像の際にAE評
価値を求める場合の測光値の範囲を示している。すなわ
ち、視野範囲の鉛直方向を3つの領域、即ち領域α、領
域βおよび領域γに分割して、露光の際の撮像データか
らAE評価値を求めるように構成されていることがわか
る。
【0035】ここで図3(b)のような領域に分割され
ているのは、本実施形態のような撮像素子では撮像素子
が通常水平方向の撮像データを蓄積、転送することか
ら、水平方向に分割した方がAE評価値を算出しやすい
ためである。また、図3(a)のように測光センサが分
割されているのは、より細かく被写体輝度を検出すると
ともに、図3(b)に対応した水平方向3分割のAE評
価値と比較演算しやすいようにするためである。
【0036】なお、上記「被写体輝度」とは、視野全体
の反射光量を意味している。これによりこの光量を検知
することで露光量を決定することができ、更に露光前の
被写体輝度測光値と露光の際の被写体輝度に対応するA
E評価値を比較することで、シャッタ21が正常に動作
したかを検出することができる。
【0037】以下からは、第1実施形態例の電子カメラ
に係わる制御について説明する。まず図4のフローチャ
ートにはカメラシーケンスのメインルーチンを例示す
る。最初にステップS1において、カメラ内の種々の初
期化を行う(S1)。
【0038】ステップS2において、ダメージフラグの
値(1又は0)に基づき、ダメージ、即ち故障の有無を
判定し(S2)、もし1である場合には後述するサブル
ーチン『ダメージ処理』(図9参照)を実行する。一
方、0の場合は通常のカメラとしての表示を行い、カメ
ラ動作を行う期間を計時するための表示タイマをここで
スタートさせる(S4)。
【0039】ステップS5において、この表示タイマが
満了したか否かを判定し、もし満了した場合には、「ス
タンバイ」、即ちカメラの待機状態の為の所定の準備を
行い(S11)、所定のスタンバイ状態でカメラを待機
させる(S12)。一方、まだこの表示タイマが満了し
ていない場合には、ステップS6からS9に至る通常の
カメラとしての動作処理いを行う。ステップS6におい
て所定の表示処理を行う(S6)。
【0040】そして、ステップS7において、カメラが
何らかの操作がされたかを判定し(S7)、もし操作さ
れた場合にはその操作に対応するような所定のカメラ動
作に関する処理を実行してから(S8)、次のステップ
9に進む。ステップ9では、ここで特にレリーズに対し
手動操作されたか否かの判定を行い(S9)、操作され
た場合は次に詳述する『レリーズ処理』(図5参照)を
実行してから(S10)、再びステップS5に戻って、
前述の表示タイマが満了するまで同様な処理ステップ
(S5〜S12)を繰り返す。
【0041】図5のフローチャートには、上述のサブル
ーチン『レリーズ処理』の動作手順を示している。すな
わち、ステップS21において、1st.レリーズがO
N操作されたか否かを判定し(S21)、もし否の場合
は上述したメインルーチンにリターンする。 一方、1
st.レリーズがON操作された場合には、ステップS
22において、被写体に対する焦点検出を行い(S2
2)、その検出された合焦点までのレンズ駆動を行い
(S23)、その後、被写体に対する測光を行う(S2
4)。
【0042】尚、この測光は前述の測光センサ37を用
いて、測光センサ37の分割された各エリアのセンサが
検知した光量に応じた光電流を電圧変換する従来の測光
方式を適用して行う。また、測光センサ37を用いて検
出された値は制御回路35において一時的に保持され、
下記の露出演算に使用する。
【0043】続いて、ステップS25では、撮像素子に
対する最適な露光のための露出演算を行う(S25)。
詳しくは、測光センサ37の各センサで測光した被写体
輝度と撮像素子23の感度に基づき、次式によって絞り
値とシャッタ速度を決定する。すなわち、 EV(露出値)=AV(露出時絞り)+TV(露出時シャッタ速度) =BV(1st.レリーズ時測光輝度)+X(撮像素子感度) 。
【0044】また、ステップS26においては、2n
d.レリーズがON操作されたか否かの判定を行い(S
26)、否の場合は、ステップS27で再び1st.レ
リーズがON操作されたか否かを判定する(S27)。
もし否の場合はメインルーチンにリターンするが、1s
t.レリーズがON操作された場合には、上記ステップ
S26に戻って再度ステップS26から実行する。
【0045】後述するサブルーチン『再測光』を実行す
る(S28)。尚、ここでは1st.レリーズ操作時に
測光動作を行うが、1st.レリーズで当該被写体にA
Eロックおよびフォーカスロックし、2nd.レリーズ
操作時にはフレーミングを変えて撮影する可能性がある
ので、この2nd.レリーズ操作後に再度測光を行う。
またこの測光結果は露出演算には利用せず、後述のよう
にエラー(故障)検出のために用いる。その後、ステッ
プS29において、露光のためのミラーアップを行い
(S29)、ステップS30において、最適露出のため
の絞りの絞り込み動作を行う(S30)。
【0046】またステップS31においては、露光のた
めフォーカルプレーンシャッタを開くように指示を行
う。(つまり、フォーカルプレーンシャッタの先幕の走
行を開始する)(S31)。そして続くステップS32
では撮影のための撮像指示を行う(S32)。具体的に
は、撮像秒時を画像処理部に送信し撮像開始を指示す
る。画像処理部は撮像素子で被写体像の撮像動作を開始
して、所定撮像秒時後、その撮像素子のアナログ信号を
転送し各種の画像処理を行う。このように、所定秒時
後、信号の転送を行う電子シャッタに加えて、フォーカ
ルプレーンシャッタにより機械的なシャッタによる被写
体光の遮断を行うのは、スミア防止等の為である。そし
て画像処理部では、撮像信号をA/D変換と各種画像処
理を行い、バッファメモリに撮像した画像データを記憶
する。なお、本実施形態においては、画像処理の際には
前述した図3(b)中のβエリアの輝度値の算出やAE
評価データの作成も行われ、同時にバッファメモリに記
憶され、その後は、撮像終了と共にβエリアのAE評価
データを制御回路へ送信する。尚、ここでの撮像素子2
3上のβエリアは、図3(a)中の測光センサ37の
D,E,Fエリアの総和に相当するものである。このβ
エリアが横長形状になっている理由は、撮像素子のデー
タの読出し方法に対応して画像処理部の処理を簡略化す
るためである。またこのβエリアに対応可能なようにそ
の測光センサの分割エリアを決定している。
【0047】前述のように本実施形態では、測光センサ
37のD,E,Fエリアの露光前の測光値と撮像素子2
3のβエリアのデータより算出された露光中の測光値と
を比較することにより、正常にシャッタ開閉が行われた
かどうかを検出可能としている。
【0048】ステップS33においては、所定の秒時が
経過したか否かを行い(S33)、所定時間だけ待機す
る。その後、ステップS34において、そのシャッタを
閉じる指示を行う(つまり、フォーカルプレーンシャッ
タの後幕の走行を開始する。)(S34)。
【0049】ステップS35においては、これまでアッ
プされていたミラーをダウン動作させる(S35)。そ
して、絞りを開放する動作を行う(S36)。続いて、
ステップS37においては、後述するサブルーチン『撮
像エラー評価』(図7参照)を実行する(S37)。
尚、この撮像エラー評価により正常に撮影又は露光が行
われたかが評価・判断される。
【0050】ステップS38においては、当該被写体の
撮像データをメモリ内に記憶することの指示を行うと共
に(S38)、ステップS39では、例えば表示手段と
しての液晶表示デバイス上にその被写体像をモニタ表示
する(S39)。そしてメインルーチンにリターンす
る。
【0051】図6のフローチャートには、上述のサブル
ーチン『再測光』の動作手順を示している。すなわち、
まずステップS41において、再度測光しようとする被
写体に対応する視野内のエリアの選択を、複数に分割さ
れて構成された測光センサ37から行う(S41)。本
実施形態では、中央のエリアであるD,E,Fエリアを
選択する。
【0052】ステップS42では、そのエリアに対応す
る測光センサで得られた被写体の輝度も測定して(S4
2)、その輝度に基づき「ファインダAE評価値」を算
出する(S43)。そして上述の『レリーズ処理』にリ
ターンする。尚、ここで言う「ファインダAE評価値」
とは、撮影直前の被写体輝度値をファインダ光学系にあ
る測光センサ37を用いて測光した際の測光結果に基づ
く評価値である。
【0053】図7のフローチャートには、前述したサブ
ルーチン『撮像エラー評価』の手順を示している。すな
わち、ステップS51においては、露光の際の撮像素子
23により得られた輝度に基づくAE評価値(本実施形
態では撮像素子23にCCDを用いているので、CCD
AE評価値を記すことにする。)と、上記の露光直前に
測光センサ37より得られた「ファインダAE評価値」
との大小比較を行う(S51)。詳しくは、再測光にお
いて被写体輝度からファインダAE評価値があらかじめ
算出されているので、これに対して、画像処理部で撮像
した画像データに基づくCCDAE評価値を撮像終了後
に算出して、制御回路に送信する。ただし、撮像時と再
測光時では絞り値が異なるので同一条件に変換してそれ
らAE評価値を比較する。即ち、下記の評価値BV1,
BV2を次式に従って算出し、共に再測光時の絞り値相
当の輝度に変換して比較を行う。即ち、 BV1=BV(再測光時のファインダAE評価値) BV2=BV(撮像時のCCDAE評価値)+{AV1(撮像時の絞り値) −AV2(再測光時の絞り値)}。
【0054】ステップS52においては、第1のデータ
としての「ファインダ輝度」と第2のデータとしての
「CCD輝度」(同様にCCDAE評価値からの算出結
果をCCD輝度を記す。)との大小比較を行う(S5
2)。ここで大きいことは、つまり輝度が明るいことを
意味する。すなわち、ファインダ輝度に対してCCD輝
度が所定値以上少ない(即ち暗い)場合には、シャッタ
が開かなかったことが予想される。そこで次のステップ
S53において、輝度差がその所定値以上であるか否か
を判定し(S53)、もし否であればステップS57に
進む。一方、ステップS53において所定値以上であっ
た場合は、ステップS54において、シャッタ開エラー
表示を行うと共に、撮影が失敗したことを表示し(S5
4)、ステップS55において、シャッタ開エラーを示
すフラグを1にセットする(S55)。そして、後述す
るサブルーチン『ダメージ処理』(図9参照)を実行す
る。
【0055】ステップS57においては再び、CCD輝
度とファインダ輝度との大小比較を行い(S57)、も
しCCD輝度がファインダ輝度以下であれば、リターン
する。一方ここで、CCD輝度がファインダ輝度以上で
あれば、次にステップS58において、輝度差が所定値
以上であるか否かを判定し(S58)、もし否であれば
リターンする。
【0056】そして、ステップS58において所定値以
上である場合には、ステップS59において、シャッタ
閉エラー表示を行うと共に、撮影が失敗であることを表
示し(S59)、ステップS60では、シャッタ閉エラ
ーを示すフラグを1にセットする(S60)。その後、
後述するサブルーチン『ダメージ処理』(図9参照)を
実行する。すなわち、破線で囲まれた処理ステップで
は、ファインダ輝度に対してCCD輝度が所定値以上明
るいので、シャッタが閉じなかったことが予想される。
【0057】このように、上述のような評価基準に従っ
て、露光直前の測光センサ37(AEセンサ)の測光時
の被写体輝度と、撮像・露光時の撮像素子出力の輝度と
を比較し、両方の輝度の差が所定値より大きかった場合
には、シャッタ機構の故障発生と判断し、エラーシーケ
ンス(例えば、シャッタエラー表示)を行うことがわか
る。
【0058】図9のフローチャートに、上述のサブルー
チン『ダメージ処理』の動作手順を示している。すなわ
ち、まずステップS91において、ダメージフラグを1
にセットする(S91)。ステップS92において、い
わゆる「シャッタ閉エラー」か否かの判定を行い(S9
2)、否である場合はステップS99に移行する。
【0059】一方、ステップS92においてシャッタ閉
エラーであった場合に、ステップS93において、その
エラーが一回目であるか否かを判定し(S93)、1回
目であった場合には、更に輝度差の評価を行う(S9
4)。つまり、エラーが一回目、即ち、撮影でエラーと
なった場合、特に「シャッタ閉エラー」であれば、メカ
ニカルシャッタの閉状態はスミア防止に用いている故
に、このメカニカルシャッタと電子シャッタとを併用し
ていれば、ある程度その映像が使用できる可能性があ
る。そこでこのような場合には、露出した画像データを
救済するために補正処理を行って、その旨を表示して知
らせるようにしている。
【0060】すなわち、続くステップS95において、
その画像データの補正処理が可能か否かを判定し(S9
5)、否である場合はステップS100に移行するが、
もし補正可能であれば、ステップS96において補正処
理を指示すると共に(S96)、その補正された画像デ
ータの記憶指示を行う(S97)。そして更に、シャッ
タ閉エラーである旨の表示及び、補正した画像データを
記憶した旨の表示を行って、次のステップS101に移
行する。
【0061】またステップS99においては、いわゆる
「シャッタ開エラー」があるか否かの判定を行い(S9
9)、否の場合はステップS101に移行する。ステッ
プS100においては、後述のサブルーチン『再トラ
イ』を実行する(S100)。
【0062】その後、エラーが有るか否かを判定し(S
101)、もし有れば故障発生とみなし、ステップS1
02にてスタンバイ状態となる(S102)。一方、エ
ラーが無ければ、ステップS103において、ダメージ
フラグを0にセットし(S103)、エラー表示の消去
を行い(S104)、図4のカメラメインシーケンスの
スタートから実行する。
【0063】また図10のフローチャートには、サブル
ーチン『再トライ』の動作手順を示している。すなわ
ち、ステップS111において、前述したサブルーチン
『再測光』をコールして実行する(S111)。
【0064】ステップS112では、最適な露光のため
の露出演算を行う(S112)。続いて、ステップS1
13において、露光のためのミラーアップを行い(S1
13)、ステップS114にて、絞りを最適露出のため
絞り込み動作させる(S114)。またステップS11
5においては、露光のためフォーカルプレーンシャッタ
を開くように指示を行う(S115)。
【0065】ステップS116において、被写体の所定
部分、例えば図3(b)中のβエリアのみにおける撮像
を指示する(S116)。つまり、撮像秒時を画像処理
部に送信し撮像開始を指示すると、画像処理部は撮像素
子で被写体像の撮像動作を開始し、所定撮像秒時後、そ
の撮像素子のアナログ信号を転送し各種の画像処理を前
述同様に行う。
【0066】その後、所定の秒時が経過したか否かを行
い、所定時間だけ待機してから(S117)、シャッタ
を閉じるように指示を行う(S118)。またステップ
S119においては、これまでアップされていたミラー
をダウン動作させる(S119)。そして絞りを開放す
る動作を行う(S120)。ステップS121におい
て、撮像素子23により得られた輝度に基づくCCDA
E評価値と、前述の「ファインダAE評価値」との大小
比較を前述同様に行う(S121)。
【0067】ステップS122において、第2のデータ
としての「CCD輝度」と、第1のデータとしての「フ
ァインダ輝度」の大小比較を行う(S122)。すなわ
ち、ファインダ輝度に対してCCD輝度が所定値以上少
ない(暗い)場合には、再度、シャッタが開かなかった
ことが予想される。そこで次のステップS123におい
て、輝度差がその所定値以上であるか否かを判定し(S
123)、もし否であればステップS124に進み、シ
ャッタ開エラーフラグを0にセットする(S124)。
【0068】次にステップS125において再び、CC
D輝度とファインダ輝度との大小比較を行い(S12
5)、もしCCD輝度がファインダ輝度以上でなけれ
ば、シャッタ閉エラーフラグを0にセットして(S12
6)、その後、再トライ回数をカウントした後(S13
6)リターンするが、ステップS125においてCCD
輝度がファインダ輝度以上であった場合は、ステップS
131に進む。
【0069】また、上記ステップS123の判定におい
て、輝度差が所定値より大きい場合に、ステップS12
7で、再トライが一回目であるか否かを判定し、まだ一
回目であれば、それまでのエラー表示を続け(S12
9)、ステップS130に移行する。一方、一回目でな
ければ、シャッタ開エラーのみ示す表示を行い(S12
8)、続くステップS130において、シャッタ開エラ
ーを示すフラグを1にセットしてから(S130)、ス
テップS136に進む。
【0070】ステップS131においては、CCD輝度
がファインダ輝度以上で且つその輝度差が所定値以上で
あるか否かを判定し(S131)、否であればステップ
S126に進むが、その輝度差が所定値以上である場合
には次のステップS132で、再トライが一回目である
か否かを判定し(S132)、否であればシャッタ閉エ
ラーを示す表示を行い(S134)、一方、まだ一回目
であればそれ旨のエラー表示を続ける(S133)。そ
して、ステップS135で、シャッタ閉エラーを示すフ
ラグを1にセットし(S135)、その後、ステップS
136に進む。
【0071】ここで、エラー表示続行(ステップS12
9,S133)とは現在の表示を続けて表示することで
あり、シャッタ開エラー表示(S128)、シャッタ閉
エラー表示(S134)とは、撮影失敗表示を消してそ
れぞれの表示のみとなることを示す。
【0072】(作用効果1)このように、第1実施形態
例のカメラによれば、例えばシャッタ機構の故障によっ
て例えばシャッタ等の動作不良を起こし、例えば未露光
などの不具合が発生した場合においては、本発明の電子
カメラのいわゆる「露光不良検出システム」機能が働く
ことがわかる。
【0073】例えば、測光等のため測光センサで得られ
た撮影直前の被写体輝度に関する第1のデータと、撮影
時における被写体輝度に関する第2のデータとの差が所
定値よりも小さい場合は、撮影動作(露光も含む)が正
常に行なわれたか、或いはシャッタが正常に開閉され、
未露光等はなかったと判定できる。また、上記第1のデ
ータが第2のデータよりも所定値以上大きい場合には、
シャッタが正常に開状態とならず未露光となったと判定
でき、反対に、上記第2のデータが第1のデータよりも
所定値以上大きい場合には、シャッタが正常に閉状態と
ならず露光オーバー等が生じたと判定できる。
【0074】詳しくは、撮像素子であるCCDによって
感知した輝度が、ファインダ光学系による輝度に対して
所定値以上あれば、例えばシャッタ機構に何らかの異常
(故障)が発生したと判定する。そして、上記のように
異常判定された状態に対しては、警告を行う。
【0075】このように、露光時に撮像素子で得られる
輝度と、露光直前に輝度の差に基づいて、電子カメラの
撮影時の不具合のその原因を判定することが可能となる
ので、撮影者自身がその原因を追求する面倒がまったく
なくなることがわかる。
【0076】また、従来のカメラのように専用のシャッ
タ動作に関する専用の検出素子を含んだ検知機構を設置
する必要がなくなるので、その検知機構のコスト及びそ
の設置スペースも不要となる。また、未露光時に撮像し
た画像データは記憶・表示しないので従来に比べて電力
消費もかからない。さらに従来の電子スチルカメラのよ
うな不要な画像を消去する等の手間もかからなくなる。
【0077】(第2実施形態例)次に、「レンズシャッ
タ式」の電子カメラに本発明を適用した例を挙げて、第
2実施形態例として説明する。図11には、いわゆる
「二眼」タイプの形態の電子カメラシステムに本発明を
適用した場合のカメラシステム301のブロック構成図
が示されている。
【0078】このタイプのカメラシステム301では、
被写体像を結像させるための専用の撮影レンズ群は、前
段からレンズ301、レンズ302、レンズ303およ
びレンズ304にて構成され、この撮影レンズ群中に
は、セクタシャッタ305が図示の如く配置されてい
る。このセクタシャッタ305は、シャッタ駆動回路3
06の出力に従って動作するシャッタプランジャ307
によって駆動制御され、通常状態での撮像素子311へ
の被写体光の遮光を行い、露光時には撮像素子311へ
の被写体光の光量調整を行うために設けられている。
【0079】シャッタ手段としてのシャッタ305の動
作は、シャッタ検知回路308によって検出され、その
検出された情報は制御回路309に入力され上記シャッ
タ駆動回路306にフィードバックされるように構成さ
れている。また、シャッタ検知回路308は、光検出素
子である処のフォトインタラプタ(以下PIと略記す
る)及びその専用検出回路で構成されており、シャッタ
が開いたか否かを検出できるようになっている。
【0080】撮影レンズ群を構成するレンズ302,3
03は、フォーカスズーム駆動回路310の出力に従っ
て動作するレンズモータ311によって駆動制御されて
いる。またレンズ302の初期位置や停止位置は、ズー
ムエンコーダ312によって検出され、レンズ303の
初期位置や停止位置は、フォーカスエンコーダ320に
よって検出されるように構成されている。そして、それ
ぞれ検出された位置情報は制御回路309に入力された
上記フォーカスズーム駆動回路310にフィードバック
される。また撮影レンズ群の後方には、光学的なローパ
スフィルタ313と、被写体像を撮像してイメージ信号
に変換する撮像素子311が配置されている。
【0081】以上の如く構成された二眼カメラは、およ
そ次のように動作する。すなわち、セクタシャッタ30
5が開いた状態となると、撮像素子23上に被写体像が
結像し、所定のタイミング信号によって撮像が開始され
る。撮像を終了するためにセクタシャッタ305が閉状
態となると、撮像素子の撮像を終了し、撮像素子の光量
蓄積データが画像処理回路に転送される。撮像素子31
1は画像処理回路313によって制御され、結像された
被写体像をアナログ映像信号に変換処理した後、メモリ
に記憶する。スイッチ入力回路314は各種操作スイッ
チの状態を検出して制御回路に入力する。尚、ここで各
種操作スイッチとは、例えばレリーズスイッチなどであ
る。
【0082】カメラ操作者によりレリーズスイッチがO
N操作されると、制御回路309はスイッチ入力回路3
14を介してそれを検出し認識すると、所定の撮像素子
への露光動作を開始させる。またこのカメラ301に
も、前述の一眼レフカメラと同様に被写体照明用のスト
ロボ回路315が設けられているので、図示しないスト
ロボの発光が必要な場合には、補助光として動作するよ
うに駆動制御される。
【0083】このカメラでは、撮影レンズ群の上方に、
被写体の輝度を測光する為の測光センサ316と、測光
センサ316の分光感度を視感度と同じに調整する為の
赤外カットフィルタ317とが設けられている。またこ
の赤外カットフィルタ317に隣接した前方には、撮影
レンズ群のレンズ301〜304とほぼ同様に被写体像
を測光センサ316に結像するよう配置されて成る結像
レンズ318が設けられている。同様に、撮影レンズ群
の更に上方にはファインダレンズ319が設けられ、撮
影者は被写体像をこのレンズ319(接眼レンズ)を介
して観察できる。
【0084】また、撮影レンズ群の上方には被写体距離
測定のための投光回路322と、この投光回路322か
らの光を平行光束にするための投光レンズ323と、投
光レンズの光を受光する受光センサ325と、前述の投
光回路の光を受光センサに結像する受光レンズ324が
設けられ、測距センサ駆動回路326の制御により、公
知の「三角測量の原理」を適用して「アクティブ測距」
が可能に構成されている。この測距センサ駆動回路32
6は制御回路309の統括制御により被写体距離を検出
し、制御回路309はその結果に基づいてフォーカスズ
ーム駆動回路310を介した駆動モータ311によって
レンズ302を光軸上に平行移動させ、その被写体にピ
ントを合わせる。またこのカメラボディ301用の電源
30は、この二眼カメラ内の各回路へ所定の電力を適宜
供給している。
【0085】図12のフローチャートには、第2実施形
態例におけるサブルーチン『レリーズ処理』の動作の手
順を示している。すなわち、ステップS151におい
て、被写体に対する焦点検出を行い(S151)、その
検出された合焦点までのレンズ駆動を行い(S15
2)、その後、被写体に対する測光を行う(S15
3)。
【0086】ステップS154では、最適な露光のため
の露出演算を行う(S154)。続くステップS155
においては、シャッタ不良による未露光の時間制限をす
る未露光リミットタイマを初期値にセットしてから、ス
タートさせる(S155)。その後ステップS156に
おいて、シャッタを開くように指示して駆動させる(S
156)。
【0087】ステップS157においては、例えばPI
センサ(フォトインタラプタ)の出力の大きさに基づ
き、シャッタの開閉状態を判定する(S157)。もし
シャッタが閉じていれば、ステップS158において、
未露光リミットタイマの制限時間が満了したか否かを判
定し(S158)、まだ満了していなければ再び上記ス
テップS157に戻って。矢印の如く繰り返す。一方、
制限時間が満了すると、シャッタ開エラーの発生を示す
表示と共に、撮影(露光)の失敗を示す表示を行う(S
159)。そして、シャッタ開エラーフラグを1にセッ
トした後(S160)、エラーがあった場合の処理を実
行する。
【0088】上記ステップS157の判定で、シャッタ
が開いたと判断した場合には、ステップS162にて撮
影のための撮像指示を行う(S162)。そしてステッ
プS163では、所定の秒時が経過したか否かを行い
(S163)、所定時間だけ待機し、その後ステップS
164において、そのシャッタを閉じる指示を行う(S
164)。ステップS165においては、これまでの一
連の撮像動作を終了する指示を行う(S165)。
【0089】続いて、ステップS166においては、前
述したサブルーチン『撮像エラー評価』(図8参照)と
同様の機能をもつサブルーチンを実行する(S16
6)。尚、この撮像エラー評価により正常に撮影又は露
光が行われたかが同様に評価・判断される。ステップS
167においては、当該被写体の撮像データをメモリ内
に記憶することの指示を行うと共に(S167)、続く
ステップS168では、例えば液晶表示デバイス上にそ
の被写体像をモニタ表示する(S168)。そしてメイ
ンルーチン(図4参照)にリターンする。
【0090】(作用効果2)このように、第2実施形態
例の「二眼」タイプのカメラによれば、1つの検出素子
を備えてはいるが、この素子自体は単純で且つ設置スペ
ースやコストにはほとんど影響しないものである。そし
てこの例の二眼カメラでも、図12の『レリーズ処理』
中のステップS115〜S161の各処理手順が主に加
わり、このカメラとしては実質的に第1実施形態例とほ
ぼ同等な作用効果が得られることがわかる。
【0091】(変形例1)例えば、前述したと同様に測
光手段としての測光センサと、撮像手段としての撮像素
子と、2つの異なる光路を通る被写体輝度の輝度を例え
ば同時に検出してもよく、この場合は、この測光手段が
得た輝度出力と撮像手段が得た輝度出力とを同時に取得
し、前述した様に比較してその輝度差が所定値よりもが
大きい場合に、同様なエラーシーケンスおよびエラー表
示を行うように構成してもよい。この場合は、輝度は時
間的に同時に検出されるので、より正確である。
【0092】(その他の変形例)このほかにも、本発明
を適用するに際しそのカメラの種類に伴なう機構的なわ
ずかな相違はある場合にも、本発明は、その要旨を逸脱
しない範囲であれば種々の変形実施が可能である。
【0093】以上、実施形態に基づいて説明してきた
が、本明細書中には次のような発明が含まれている。 (1) 被写体像を電気信号に変換する撮像素子をもつ
電子カメラにおいて、被写体の輝度を検出する測光手段
と、上記測光手段の出力から算出した撮影前の被写体輝
度に関する第1のデータと、上記撮像素子の出力から算
出した撮影時の被写体輝度に関する第2のデータとに基
づき、撮影後に露光が正常に行われたか否かを判定する
判定手段と、上記判定手段によって露光が正常に行なわ
れていないと判定された場合に、警告を行う警告手段
と、を具備する電子カメラを提供できる。
【0094】(2) 被写体像を電気信号に変換する撮
像素子をもつ電子カメラにおいて、被写体の輝度を検出
する測光手段と、上記測光手段の出力から算出した撮影
前の被写体輝度に関する第1のデータと、上記撮像素子
の出力から算出した撮影時の被写体輝度に関する第2の
データとを撮影後に比較する比較手段と、上記比較手段
の出力結果に基づいて、露光が正常に行われたか否かを
判定する判定手段と、上記判定手段によって露光が正常
に行なわれていないと判定された場合に、警告を行う警
告手段と、を具備する電子カメラを提供できる。
【0095】(3) 被写体像を電気信号に変換する撮
像素子をもつ電子カメラにおいて、被写体の輝度を検出
する測光手段と、上記撮像素子へ入射する被写体光を遮
光するために開閉可能なシャッタ手段と、撮影前に上記
測光手段の出力から算出した撮影前の被写体輝度に関す
る第1のデータと、上記シャッタ手段を開状態としたと
きの上記撮像素子の出力から算出した撮影時の被写体輝
度に関する第2のデータとを比較する比較手段と、上記
比較手段の比較結果に基づいて、上記シャッタ手段が正
常に開閉動作されたか否かを判定する判定手段と、上記
判定手段によって上記シャッタ手段が正常に開閉されて
いないと判定された場合に、警告動作を行う警告手段
と、を具備する電子カメラを提供できる。
【0096】(4) 被写体像を電気信号に変換する撮
像素子をもつ電子カメラにおいて、被写体の輝度を検出
する測光手段と、上記撮像素子へ入射する被写体光を遮
光するために開閉可能なシャッタ手段と、上記撮像素子
で撮像した画像データを記憶する記憶手段と、撮影前に
上記測光手段の出力から算出したその撮影前の被写体輝
度に関する第1のデータと、上記シャッタ手段を開状態
にしたときの上記撮像素子の出力から算出した露光時の
被写体輝度に関する第2のデータとを比較する比較手段
と、上記判定手段の比較結果に基づいて、上記シャッタ
手段が正常に開閉されたか否かを判定する判定手段と、
を具備し、上記判定手段によって上記シャッタ手段が正
常に開閉されていなかったと判定され場合には、上記記
憶手段に当該データを記憶しないことを特徴とする電子
カメラを提供できる。
【0097】(5) 上記判定手段は、上記第1のデー
タと上記第2のデータとの差が所定値よりも小さい場
合、撮影が正常に行なわれている、或いは上記シャッタ
手段が正常に開閉されていると判定することを特徴とす
る、(1)〜(4)の何れかに記載の電子カメラを提供
できる。 (6) 上記判定手段は、上記第1のデータが上記第2
のデータよりも所定値以上大きい場合には、上記シャッ
タ手段が正常に開状態とならなかったと判定し、上記第
2のデータが上記第1のデータよりも所定値以上大きい
場合には、上記シャッタ手段が正常に閉状態とならなか
ったと判定し、上記警告手段は、上記判定された状態に
対して異なる警告を行うことを特徴とする(1)〜
(5)の何れかに記載の電子カメラを提供できる。
【0098】(7) 上記警告手段による警告は、視覚
的なエラー表示を行うことを特徴とする、(1)〜
(6)の何れかに記載の電子カメラを提供できる。
【0099】その他にも本明細書中には次の発明も含ま
れている。例えば、 (8) 電気的に被写体像を記録可能なデジタルカメラ
であって、光学的な像を電気的に撮像する撮像手段と、
被写体光の輝度を測光する測光手段と、撮影以前に上記
測光手段から出力された値に基づいた撮影前の被写体輝
度に関する第1のデータと、撮影以後に上記撮像手段か
ら出力された値に基づいた撮影時の被写体輝度に関する
第2のデータと、上記第1のデータと上記第2のデータ
を比較する比較手段と、上記比較手段に基づいて露光動
作が正常に行われたか否かを判定する判定手段と、上記
判定手段の判定結果に基づいて、撮影が正常に行われな
かった場合には、エラー表示を行うエラー表示手段と、
を有することを特徴とするデジタルカメラを提供する。
これで、測光手段(測光センサ)と得られた撮像データ
からエラー発生の検出を行える。
【0100】(9) 電気的に被写体像を記録可能なデ
ジタルカメラであって、光学的な像を電気的に撮像する
撮像手段と、被写体光の輝度を測光する測光手段と、上
記撮像手段と被写体との間に配され、上記被写体光と上
記撮像手段の間で遮光可能なシャッタ手段と、撮影前に
上記測光素子の出力された値に基づいた撮影前の被写体
輝度に関する第1のデータと、上記シャッタ手段が開
き、上記撮像手段に被写体光が入射したときに上記撮像
手段から出力された値に基づいた撮影時の被写体輝度に
関する第2のデータと、上記第1のデータと第2のデー
タを比較する比較手段と、上記比較手段に基づいて上記
シャッタ手段が正常に開閉されたか否かを判定する判定
手段と、上記撮像手段で撮像した当該被写体に関する画
像データを記憶する記憶手段と、上記判定手段の判定結
果に基づいて、上記シャッタ手段が正常に開閉されなか
ったと判定された場合は、所定のエラー表示を行うと共
に、上記記憶手段は当該画像データの記憶動作を行わな
いことを特徴とするデジタルカメラ。
【0101】これで、測光手段と撮像手段の輝度差の大
きさに基づいてシャッタ手段の異常、すなわち「シャッ
タエラー」の有無を判定し、エラーが有った場合にはそ
の得られた画像データ(即ち、撮像イメージ)の記憶動
作を禁止できる。
【0102】(10) 上記判定手段は上記第1および
上記第2のデータの差が所定閾値より大きい場合には、
露光が正常に行われなかったか又は上記シャッタ手段が
正常に開閉されなかったと判定することを特徴とする、
(8)又は(9)に記載のデジタルカメラを提供でき
る。 (11) 上記判定手段は、上記第1のデータの方が第
2のデータよりも所定閾値以上、即ち測光時の被写体光
の方が明るい場合には、上記シャッタ手段の開時のエラ
ー、即ちシャッタが開かなかったと判定し、上記第1の
データの方が上記第2のデータよりも所定閾値以上、即
ち露光時の被写体光の方が暗いことを示す場合には、上
記シャッタ手段の閉時のエラー、即ちシャッタが閉じな
かったと判定し、それぞれの判定に基づいたエラー処理
を行うことを特徴とする、(9)又は(10)に記載の
カメラを提供できる。
【0103】(12) 電気的に映像を記録可能なデジ
タルカメラであって、光学的な像を電気的に撮像する撮
像手段と、被写体光の輝度を測光する測光手段と、上記
撮像手段と被写体の間に配され、上記被写体光と撮像素
子の間の遮光可能なシャッタ手段と、上記シャッタ手段
が開いたか否かを検出するシャッタ開検出手段と、撮影
前に上記測光手段の出力された値に基づいた撮影時の被
写体輝度に関する第1のデータと、上記撮像手段で撮像
した被写体に関する画像データを記憶する記憶手段と、
上記シャッタ手段が開き、上記撮像手段に被写体光が入
射したときに上記撮像手段から出力された値に基づいた
撮影時の被写体輝度に関する第2のデータと、上記第1
のデータと上記第2のデータを比較する比較手段と、上
記比較手段に基づいて上記シャッタ手段が正常に開閉さ
れたか否かを判定する判定手段と、上記撮像手段は、上
記シャッタ開検出手段が上記シャッタ手段が開いたこと
を検出した場合には所定の撮像動作を行い、上記判定手
段の判定結果に基づいて、上記シャッタ手段が正常に開
閉されなかった場合には、所定のエラー表示を行い、一
方、上記記憶手段は当該被写体の撮像イメージデータの
記憶は行わない特徴のデジタルカメラを提供できる。こ
れで、測光手段と撮像手段とでそれぞれ得られた輝度の
差(輝度差)に基づいてシャッタ開検出手段がシャッタ
エラーの発生を判定し、このエラーの発生があった場合
には、当該被写体の撮像イメージの電子的記憶動作を禁
止できる。
【0104】(13) 上記測光手段(AEセンサ)の
測光時の被写体輝度と、撮像・露光時の上記撮像素子が
出力した被写体輝度とを比較し、両方の被写体輝度の差
が所定値より大きかった場合には、シャッタ機構の故障
発生と判断して、エラーシーケンス(例えばシャッタエ
ラー表示)を行うことを特徴とするデジタルカメラを提
供できる。
【0105】
【発明の効果】このように、シャッタ機構の故障に起因
する未露光などの不具合が発生した場合において、いわ
ゆる「露光不良検出システム」機能を有する本発明の電
子カメラにより、専用の検知機構の設置コスト及び設置
スペースの無駄がなく、表示の為の無駄な電力消費もせ
ず、撮影者にわかり易く手間のいらない電子カメラを提
供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態例としての「一
眼レフ」タイプの電子カメラシステムの構成を示すブロ
ック構成図。
【図2】図2は、画像処理回路の詳細な構成を示すブロ
ック構成図。
【図3】 図3(a)〜(b)は被写体の輝度を検出す
る際の視野を示し、図3(a)は、測光センサの検出範
囲が九分割されている構造を示す説明図、図3(b)
は、撮像素子の検出範囲が三分割されている構造を示す
説明図。
【図4】図4は、第1実施形態例のカメラシーケンスの
メインルーチンを示すフローチャート。
【図5】図5は、サブルーチン『レリーズ処理』の動作
手順を示すフローチャート。
【図6】図6は、サブルーチン『再測光』の動作手順を
示すフローチャート。
【図7】図7は、サブルーチン『撮像エラー評価』の動
作手順を示すフローチャート。
【図8】図8は、サブルーチン『ダメージ処理』の動作
手順を示すフローチャート。
【図9】図9は、サブルーチン『再トライ』の動作手順
を示すフローチャート。
【図10】図10は、本発明の第2実施形態としての
「二眼」タイプの電子カメラシステムを示すブロック構
成図。
【図11】図11は、同じく第2実施形態におけるサブ
ルーチン『レリーズ処理』の動作手順を示すフローチャ
ート。
【符号の説明】
1…交換レンズ、 2…撮影レンズ(前段)、 3…絞り機構、 4…撮影レンズ(後段)、 5…フォーカスモータ、 6…ズームエンコーダ、 7…絞りエンコーダ、 8…フォーカスエンコーダ、 9…レンズモータ、 10…絞りモータ、 11…ズーム駆動回路、 12…絞り駆動回路、 13…フォーカス駆動回路、 14…レンズ制御回路(交換レンズ側)、 15…通信ライン、 16…通信コンタクト、 17…可動ミラー、 18…サブミラー、 19…セパレータ光学系、 20…ラインセンサ、 21…フォーカルプレーンシャッタ、 22…ローパスフィルタ、 23…撮像素子、 24…焦点板、 25…ペンタプリズム、 26…ファインダ接眼光学系、 27…ミラー駆動回路、 28…ラインセンサ駆動回路、 29…シャッタ駆動回路、 30…電源(カメラボディ側)、 31…カメラボディ、 32…ストロボ回路、 33…不揮発性メモリ、 34…表示回路、 35…制御回路(カメラボディ側)、 36…スイッチ入力回路、 37…測光センサ、 38…通信ライン、 39…通信コンタクト、 41…測光センサ駆動回路、 42…画像処理回路。
フロントページの続き Fターム(参考) 2H002 BB06 BB09 CC06 DB02 DB04 DB06 DB07 DB19 DB25 DB26 FB21 FB22 FB71 FB84 HA08 HA21 JA07 2H054 AA01 2H102 AB18 AB21 BA27 5C022 AA13 AB01 AB12 AB22 AB66 AB67 AC18 AC42 AC52 AC69

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体像を電気信号に変換するための撮
    像素子を有する電子カメラにおいて、 被写体の輝度を検出するための測光手段と、 上記測光手段の出力から算出した被写体輝度に関する第
    1のデータと、上記撮像素子の出力から算出した上記被
    写体輝度に関する第2のデータとに基づいて、露光が正
    常に行われたか否かを判定する判定手段と、 上記判定手段によって露光が正常に行なわれていないと
    判定された場合に、所定の警告を行う警告手段と、を具
    備することを特徴とする電子カメラ。
  2. 【請求項2】 被写体像を電気信号に変換するための撮
    像素子を有する電子カメラにおいて、 被写体の輝度を検出するための測光手段と、 上記撮像素子へ入射する被写体光を遮光するために開閉
    可能なシャッタ手段と、 上記測光手段の出力から算出した露光前の被写体輝度に
    関する第1のデータと、上記シャッタ手段を開状態にし
    たときの上記撮像素子の出力から算出した露光時の被写
    体輝度に関する第2のデータとに基づいて、上記シャッ
    タ手段が正常に動作したか否かを判定する判定手段と、 上記判定手段によって上記シャッタ手段が正常に動作し
    ていないと判定された場合に、所定の警告を行う警告手
    段と、を具備することを特徴とする電子カメラ。
  3. 【請求項3】 上記判定手段は、上記第1のデータと上
    記第2のデータとの差が所定値以上の場合、露光が正常
    に行なわれていないか、或いは上記シャッタ手段が正常
    に動作していないと判定することを特徴とする、請求項
    1又は請求項2に記載の電子カメラ。
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KR20160054075A (ko) * 2014-11-05 2016-05-16 주식회사 소모홀딩스엔테크놀러지 열 영상 카메라의 셔터 자가 진단 방법과 이를 이용하는 열 영상 카메라

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KR101631241B1 (ko) * 2014-11-05 2016-06-17 주식회사 소모에너지엔테크놀러지 열 영상 카메라의 셔터 자가 진단 방법과 이를 이용하는 열 영상 카메라

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