JP3590815B2 - 振れ補正カメラ - Google Patents

振れ補正カメラ Download PDF

Info

Publication number
JP3590815B2
JP3590815B2 JP09030694A JP9030694A JP3590815B2 JP 3590815 B2 JP3590815 B2 JP 3590815B2 JP 09030694 A JP09030694 A JP 09030694A JP 9030694 A JP9030694 A JP 9030694A JP 3590815 B2 JP3590815 B2 JP 3590815B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shake
shake correction
time
angular velocity
focus adjustment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP09030694A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07294998A (ja
Inventor
圭史 浦田
末之 大石
辰男 天沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP09030694A priority Critical patent/JP3590815B2/ja
Publication of JPH07294998A publication Critical patent/JPH07294998A/ja
Priority to US08/797,281 priority patent/US5758202A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3590815B2 publication Critical patent/JP3590815B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Focusing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、カメラに生じた振れを検出し、その検出結果に基づいて振れを補正して撮影を行う振れ補正カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラに生じた振れを検出してその振れを補正できるようにした振れ補正カメラが知られている。この種のカメラでは、振れによって生じた角速度や加速度等を測定するセンサと、センサを駆動およびセンサ出力の検出を行うセンサ回路とをカメラ内に設けている。
【0003】
センサは振れ量に応じた信号を出力するが、その信号振幅は一般に小さいため、センサ出力を増幅する増幅器がセンサ回路内に設けられている。センサ回路の振れ検出感度を向上させるためには、増幅器の増幅率を大きくすればよいが、センサ出力の直流成分の変動、増幅器の持つ入力オフセット電圧等により、その増幅率にも一定の上限がある。したがって、一般には、センサ出力の直流成分をカットして増幅器に入力し、センサ出力の交流成分の振幅の代償によって振れ量を検出している。
【0004】
しかし、直流成分をカットして増幅すると、増幅された信号の基準レベルすなわち振れがない場合の信号レベルを容易に検出できなくなる。この基準レベルを求めるためには、例えば振れ周期に対して余裕のある時間の増幅回路の出力の平均値を求め、それを基準レベルとすればよい。従って、平均をとる時間が長ければ長いほど、この基準レベルの精度は向上する。
【0005】
ところで、センサは電源投入直後、しばらくその出力が安定するまで時間を要する。それ故にセンサ出力が安定していないときには正確な振れ補正動作(撮影レンズ系の一部を光軸に直交する方向にシフト駆動する)を行なうことができないので、出力が安定するまでの間は振れ補正動作を禁止することが望ましい。しかしながら、この間にすべての撮影動作を禁止してしまっては撮影シーケンスに遅延を来してしまう。そこで、この待機時間を利用して振れ補正動作以外の撮影準備動作(例えば、測光・測距演算、露出演算、測距演算に基づくレンズ駆動など)を行なうようにすれば撮影シーケンスが円滑に進む。つまり、センサの起動後に前述した撮影準備動作を順次行なわせ、その動作が実行されている間にセンサの安定時間を稼ごうということである。そして、これら撮影準備動作の終了に伴って振れ補正動作を実行させればよい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、撮影準備動作に必要な時間が毎回の撮影時にセンサ出力を安定させるに十分な時間となるわけではない。例えば、測距演算に基づくレンズ駆動時間が極めて短い場合(強制無限モードの場合は焦点調節情報検出が行われずレンズ駆動時間も短い)には振れ補正動作に不安を残してしまう。したがって、精度の良い基準レベルを検出しないままでは振れ補正を精度良く行なうことはできない。
【0007】
また、撮影準備動作に必要な時間がセンサ出力を安定させるに十分な時間であったとしても、焦点調節のためのレンズ駆動時間は撮影状況によって変化するのであるから、これに伴って振れ補正動作を開始するまでの時間(ひいてはレリーズタイムラグを一定時間に維持できない)も自ずと変化してしまい、撮影者にとってカメラが扱いにくいものとなってしまう。
【0008】
本発明の目的は、振れ検出を開始してからフォーカスレンズの駆動時間の大小にかかわらず、該フォーカスレンズの駆動が終了し所定時間以上が経過した後に振れ補正を開始することで、精度の高い振れ補正を行ない、かつレリーズ時のタイムラグを一定時間以上とするようにした振れ補正カメラを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1による振れ補正カメラは、振れを検出する振れ検出装置と、少なくとも露光中に前記振れ検出装置による検出結果に基づいて前記振れ補正動作を行う振れ補正装置と、撮影処理を開始する撮影準備装置と、焦点調節情報を検出し該検出結果に基づいて出力信号を発生する焦点調節情報検出装置と、前記出力信号に基づいて焦点調節を行なう焦点調節装置と、前記撮影準備装置による撮影処理の開始応じて前記焦点調節情報検出装置及び前記振れ検出装置を起動し、前記撮影処理が開始されてから所定時間が経過するまでの間に前記焦点調節装置によって合焦状態を得るも、該所定時間が経過するまでの間は前記振れ補正装置の動作を禁止し、前記焦点調節装置が合焦状態を得るまでに要する時間の如何に関わらず、前記所定時間の経過を待って前記振れの補正動作を開始させる振れ補正制御装置とを含むものである。
【0010】
請求項2による振れ補正カメラは、前記所定時間に関する値を記憶する記憶装置を含むものである。
【0012】
【作用】
請求項1によれば、撮影処理が開始されてから所定時間が経過するまでの間に焦点調節装置によって合焦状態を得るも、該所定時間が経過するまでの間は振れ補正装置の動作を禁止し、焦点調節装置が合焦状態を得るまでに要する時間の如何に関わらず、常に一定時間以上の経過を待って振れの補正動作を開始させる。これによって、所定時間が経過するまでの間に振れを検出するための基準レベルを精度良く算出する時間を確保することが可能となり、その検出した振れ量に基づいて振れ補正を行うことにより、振れ補正の精度を向上させることができ、レリーズ時のタイムラグを一定とするようにした振れ補正カメラを提供することができる。
【0013】
請求項2によれば、この所定時間を記憶装置(不揮発性メモリ)に記憶させたことにより、そのカメラを使用するユーザーの使い方により、レリーズタイムラグ優先、または手振れ補正優先にと設定を容易に変更できる。例えば、サービス窓口等でユーザーの希望によりこの設定を変えることが可能となる。
【0015】
【実施例】
図1は本発明による振れ補正カメラの一実施例のブロック図である。1は撮影レンズ群であり、の4枚のレンズで構成される。このうち、101は光軸上を移動可能なフォーカスレンズ、102は図示のX軸(水平)方向、Y軸(鉛直)方向を移動可能な振れ補正レンズ(以下、補正レンズと呼ぶ)であり、補正レンズ102の手前にはシャッタ103が配設されている。2は振れ量を検出して補正レンズの移動制御を行うCPUである。CPU2は、タイマ、A/D変換器およびカウンタ等が一体となったワンチップマイクロコンピュータで構成され、カメラの全シーケンスを制御する。
【0016】
3はシャッタを開閉させるモータ、4は補正レンズをX軸方向に移動させるモータ、5は補正レンズをY軸方向に移動させるモータ、6はフォーカスレンズを光軸方向に移動させるモータである。7〜10はそれぞれモータ3〜6を駆動するためのモータ駆動回路である。各モータ駆動回路7〜10は、モータ駆動量に応じてパルス幅を変えるいわゆるデューティ駆動によって各モータ3〜6を駆動する。この際、各モータ駆動回路7〜10には、CPU2から駆動方向信号と駆動デューティ信号が入力される。この駆動方向信号によってモータ3〜6の駆動方向が、駆動デューティ信号によってモータ3〜6の駆動量が指示される。モータ4、5の回転は、不図示の補正レンズ駆動メカ系により直線運動に変換され、これにより補正レンズ102は、撮影レンズ群1の光軸に直交する2軸である図示のX軸、Y軸方向にそれぞれ移動する。モータ6の回転は、不図示のフォーカスレンズ駆動メカ系により直線運動に変換され、これによりフォーカスレンズ101は、撮影レンズ群1の光軸方向に移動する。
【0017】
11は被写体輝度を測定する測光回路、12は焦点調節情報を検出する焦点調節情報検出回路、13は振れ状態を表示する振れ表示器である。14はカメラ各部に電源を投入するメインスイッチ、15は不図示のレリーズボタンの半押しでオンする半押しスイッチ、16はレリーズボタンの全押しでオンするレリーズスイッチである。メインスイッチ14はいったんオン位置あるいはオフ位置にセットされると、その状態を保持する。一方、レリーズボタンが操作されると、該ボタンの操作中に限り、半押しスイッチ15またはレリーズスイッチ16がオンする。
【0018】
17は補正レンズのX軸方向の位置を検出するレンズ位置検出回路、18は補正レンズのY軸方向の位置を検出するレンズ位置検出回路、19はフォーカスレンズの位置を検出するレンズ位置検出回路である。各レンズ位置検出回路17〜19からは、各レンズの移動量に応じたパルスが出力され、CPU2はこのパルス数を計測することにより、各レンズの位置および移動量を検出する。また、所定時間単位の移動量により、各レンズの移動速度を検出する。
【0019】
20は撮影処理に必要な調整値等のデータを記憶する不揮発性メモリ(例えば、EPROM)であり、CPU2は必要に応じて記憶されている内容を読み出す。21はX軸方向の振れによる角速度を検出する角速度検出回路、22はY軸方向の振れによる角速度を検出する角速度検出回路である。各角速度検出回路21、22の出力は、各速度の大きさに応じて変化し、一般には角速度が大きいほど、出力の振幅が大きくなる。
【0020】
図2は角速度検出回路21、22の一実施例の回路図である。図2において、201は振れによって生じた角速度を検出する角速度センサ、202は角速度センサ201の出力に含まれる高周波成分ノイズを除去するローパスフィルタである。203は、ローパスフィルタ202の出力に含まれる低周波成分ノイズを除去するとともに、ローパスフィルタ202の出力を増幅するハイパスフィルタ&増幅器である。ハイパスフィルタ&増幅器203内部のコンデンサCと抵抗R1がハイパスフィルタを構成し、オペアンプOPが増幅器を構成する。オペアンプOPの出力は図1に示すCPU2に入力される。また、オペアンプOPの片方の入力端子には、角速度検出回路を初期化する目的でアナログスイッチSWが接続されている。
【0021】
図3はCPU2によるメイン処理を示すフローチャートである。CPU2はメインスイッチ14がオンすると、このフローチャートの処理を開始する。図3のステップS1では、CPU2内部のレジスタ等の初期化を行う。ステップS2では、半押しスイッチ15がオンか否かを判定する。判定が肯定されるとステップS3に進み、後述する図4の撮影処理を行ってステップS4に進む。
【0022】
ステップS2の判定が否定されるとステップS4に進み、メインスイッチ14がオンか否かを判定する。判定が肯定されるとステップS2に戻り、判定が否定されると処理を終了する。また、不図示ではあるが角速度検出回路の電源オンから所定時間、CPU2によりアナログスイッチSWをオンすることで角速度検出回路を初期化しているものとする。
【0023】
図4、5は図3のステップS3の撮影処理の詳細を示すフローチャートである。
図4のステップS11ではバッテリチェックを行う。すなわち、不図示のバッテリの電圧値を測定し、その電圧値が動作可能電圧であるか否かを判定する。バッテリの電圧値を正確に測定するためには、バッテリに負荷を加えた状態で測定するのが望ましいため、例えばモータ駆動回路7を駆動させた状態でバッテリ電圧を測定する。このステップS11の判定が否定されるとリターンし、判定が肯定されるとステップS12に進む。ステップS12では不揮発性メモリ20から振れ補正禁止タイマの所定時間を読み込む。
【0024】
ステップS13では角速度検出回路21、22を起動する。つまり、電源をオンする。これにより、角速度検出回路21、22から振れに応じた角速度信号が出力される。また、この時点から角速度ゼロに相当する電圧レベル(以下、角速度ゼロ電圧と呼ぶ)の算出を開始する。なお、ここで角速度ゼロ電圧を求めるのは、角速度検出回路21、22の出力電圧から角速度ゼロ電圧を引くことにより、正確な角速度が求まるためである。ステップS14ではステップS12で読み込まれた設定時間に応じた振れ補正禁止タイマをスタートさせる。この設定時間は、例えば約1100msである。
【0025】
ステップS15では、測光回路11に信号を送り、測光処理を開始する。ステップS16では、焦点調節情報検出回路12に信号を送り、焦点検出処理を行なう。ステップS17では、測光結果に基づきAE演算を行って、絞り値およびシャッタ速度を求める。ステップS18では、焦点検出結果に基づいてFM演算を行って、電子閃光装置(不図示)の発光タイミング等を求める。
【0026】
ステップS19では、角速度検出回路21、22の出力が安定する時間(例えば300ms)を確保するため、(1)式に基づいてウエイト時間(以下、角速度検出回路安定時間と呼ぶ)T1を求め、この時間だけステップS19に留まる。
T1=300ms−(測光処理時間+焦点調節情報検出時間)・・・(1)
このステップS19では、測光および焦点調節情報検出に要する時間にかかわらず、角速度検出回路21、22を起動してから300msが経過するまでウエイトする。これにより、例えば強制無限モードや長秒時モードが選択されて、測光処理または焦点検出処理が短時間に終了しても、角速度検出回路21、22に
電源を供給してから300ms経過後にステップS19以降の処理が行われる。ステップS20では、ステップS16の焦点検出結果に基づいてフォーカスレンズ101を移動させる。このフォーカスレンズ101の移動に要する時間は約250〜500msである。これは、強制無限モードや無限焦点検出時が約250ms、最至近焦点検出時が約500msである。ステップS21では、角速度検出回路21、22の出力に基づいて振れ量を算出し、振れ量に応じた信号を振れ状態表示器13に送る。これにより、振れ状態表示器13は振れ量に応じた表示を行う。具体的には、例えば振れ量に応じて振れ状態表示器内部のLEDの点滅速度を変化させる。
【0027】
ステップS22では、レリーズスイッチ16がオンか否かを判定する。判定が否定されるとステップS23に進み、半押しスイッチ15がオンか否かを判定する。判定が肯定されるとステップS24に進み、角速度検出回路21、22の出力に基づいて振れ状態表示器13の振れ表示を更新した後、ステップS22に戻る。
【0028】
ステップS23の判定が否定されるとステップS25に進み、角速度検出回路21、22に信号を送って角速度検出を停止させる。つまり、電源をオフする。ステップS26では、振れ補正禁止タイマの計測を停止させてステップS27に進む。ステップS27で振れ状態表示器13の表示を消灯させてリターンする。一方、ステップS22の判定が肯定されると図5のステップS28に進み、セルフモードか否かを判定する。セルフモードとは、レリーズスイッチ16がオンになった後、セルフタイマによって指定された時間が経過した後に、シャッタ103を作動させるモードをいう。
【0029】
ステップS28の判定が否定されるとステップS29に進み、赤目モードか否かを判定する。赤目とは、電子閃光装置の光が被写体人物の眼底の毛細血管に反射して目が赤く撮影されることをいう。このため、露光前に電子閃光装置から弱い光を被写体人物に照射(以下、プリ発光と呼ぶ)して瞳孔を閉じさせてから露光を行うようにしたものが、赤目モードである。この赤目モードが選択されている場合にはステップS30に進み、露光前1秒間のプリ発光を行う。赤目モードが選択されていない場合にはステップS31に進み、レリーズボタンの押下による振れがなくなるまでウエイトをかける。以下、このウエイト時間をショック回避時間T2と呼ぶ。ここで、ショック回避時間T2を設けたのは、レリーズボタンの押下によって生じる大きな手振れが収まってから露光を行わせるため、ショック回避時間が経過した後に振れ補正処理を開始するようにしたものである。一方、ステップS28の判定が肯定されるとステップS32に進み、セルフタイマによって予め指定された時間だけタイマ計測を行う。
【0030】
ステップS30〜S32の処理が終わると、いずれもステップS33に進み、振れ表示器13の表示を消灯させる。ステップS34では、補正レンズを所定の初期位置であるリセット位置から撮影レンズ群1の所定の中央位置に移動させる。ステップS35に進み、振れ補正禁止タイマがタイムアップしたか否かを判定する。判定が否定されるとステップS35に留まり、判定が肯定されるとステップS36に進む。このステップS35の判定を設けたのは、角速度ゼロ電圧が精度良く求まり、かつ角速度検出回路21、22の起動からのタイムラグを一定時間以上確保した後に、ステップS36以降の振れ補正処理を行うようにするためである。なお、角速度ゼロ電圧の演算は、例えばCPU2に所定時間ごとにタイマ割り込みをかけ、そのタイマ割り込み処理の中で行う。
【0031】
ステップS35の判定が肯定されるとステップS36に進み、振れ補正処理を開始する。具体的には、角速度検出回路21、22の出力と、演算した角速度ゼロ電圧とに基づいて、振れ量に応じた真の角速度を求め、これにより補正レンズの移動量を演算して、モータ駆動回路8、9に駆動方向信号と駆動デューティ信号を出力する。
【0032】
ステップS37では、補正レンズ102の制御が安定するまでの時間(以下、助走制御時間と呼ぶ)T3だけウエイトする。すなわち、振れ補正処理を開始した直後は、補正レンズ駆動メカ系等の応答遅れ等により、補正レンズ102の制御が不安定になるため、このような状態でシャッタ103を開閉すると、ぶれの大きい撮影画像が得られるおそれがある。そこで、助走制御時間を設けて、補正レンズ102の制御が安定した後にシャッタ103を開閉させる。この助走制御時間は、例えば20ms程度である。
【0033】
ステップS38では、シャッタ103を開くためのシャッタ開処理を行う。そして、前述したAE演算によって演算された所定時間が経過した後、ステップS39に進んでシャッタ103を閉じるためのシャッタ閉処理を行う。ステップS40では、振れ補正処理を停止する。すなわち、モータ駆動回路8、9への信号送出を停止し、補正レンズ102を停止させる。ステップS41では、角速度検出回路21、22に信号を送り、角速度検出を停止させる。つまり電源をオフする。ステップS42では、補正レンズ102を所定の初期位置であるリセット位置に待避させる。ステップS43では、フォーカスレンズ101を所定の初期位置であるリセット位置に待避させる。ステップS44では、不図示のフイルム給送回路に信号を送り、フイルムを巻き上げてリターンする。
【0034】
図6は、図4に続く撮影処理の第2の実施例の詳細を示すフローチャートである。
図6において、図5との違いを説明すると、図5では、ステップS35で振れ補正レンズを所定の中央位置に移動し、ステップS36で振れ補正禁止タイマがタイムアップしたか否かの判断をしているが、図6では、ステップS51で振れ補正禁止タイマがタイムアップしたか否かの判断をしてから、ステップ52で振れ補正レンズを所定の中央位置に移動している。図5の例では、角速度検出回路の起動から振れ補正処理開始までの時間を、図6の例では、角速度検出回路の起動から補正レンズの所定の中央位置への移動までの時間をステップS14で設定した時間以上確保している。ここで、補正レンズの所定の中央位置への移動にかかる時間は、それほどばらつくことはないので、図6のようにしても良いという理由からである。
【0035】
また、上記ステップ以外のステップは、ステップS28〜S33がそれぞれステップS45〜S50に、ステップS36〜S44がそれぞれステップS53〜61に対応している。
このように、角速度検出回路21、22を起動してから、所定時間、例えば1100msが経過した後、振れ補正処理を開始するようにしたため、角速度ゼロに相当する角速度ゼロ電圧を精度良くも止めるだけの時間が確保され、その値に基づいて真の角速度が求まった後に、振れ補正処理を行うことができ、振れ補正処理の精度が向上する。また、焦点調節の時間に拘わらず、角速度検出回路21、22の起動からのタイムラグを一定時間以上確保することができ、撮影者に使いやすくすることができる。付言するならば、一気押し(レリーズ釦の半押後、直ちにこれを全押しすること)の場合には、このタイムラグは一定値となり、さらに撮影者にとっては使いやすい。
【0036】
なお、上記実施例の角速度検出回路安定時間T1、ショック回避時間T2、助走制御時間T3および振れ補正禁止タイマ時間を不揮発性メモリ20に格納しておき、CPU2が図3のステップS1の初期化処理を行う際に、上記各時間を読み込むようにしてもよい。あるいは、上記各時間を何種類か用意して、それらの中から撮影者が選択できるようにしてもよく、または、各時間を自由に変更できるようにしてもよい。例えば、振れ補正禁止タイマ時間を長くすることにより角速度ゼロ電圧の算出時間が長くなり、より正確な角速度ゼロ電圧を求めることができ、振れ補正の精度が上がる。
【0037】
図4、5の撮影処理では、バッテリチェックを行った後に振れ検出処理を行っているが、バッテリチェックを行わず、レリーズボタンの半押しにより即座に振れ検出処理を行ってもよい。
また、振れ検出処理を開始してから振れ補正禁止タイマの計測を開始しているが、バッテリチェックに要する時間は約20msと短いため、レリーズボタンの半押しにより即座に振れ補正禁止タイマの計測を開始して、その後にバッテリチェック、振れ検出処理を行ってもよい。この場合、レリーズボタンの一気押し(半押しスイッチのオン後、即座にレリーズスイッチのオン)をした場合、半押しスイッチのオンから振れ補正処理の開始までのタイムラグを一定とすることになる。
【0038】
上記実施例では、振れによって生じた角速度を角速度検出回路によって検出する例を示したが、角速度検出回路21、22の代わりに、角速度以外の加速度や位置変化等を検出するセンサ回路を設けてもよい。
図4、5の撮影処理では、角速度検出回路安定時間T1が経過した後、振れ表示を行っているが、振れ補正禁止タイマの計測を開始してから角速度ゼロ電圧の算出に要する最短時間(例えば、900ms)を経過した後に振れ表示を行ってもよい。これにより、振れ表示の信頼性がより向上する。
【0039】
上記実施例の焦点調整情報検出回路の焦点検出方法としては、被写体距離を測定する測距法に基づくものや、撮影レンズの焦点面の様子を調べる焦点検出法に基づくもの等、各種の方法が適用できる。
このように構成された実施例にあっては、角速度検出回路21、22が振れ検出手段に、補正レンズ102が振れ補正手段に、図5のステップS38〜S45が制御手段に、CPU2が基準レベル算出手段に、不揮発性メモリ20が記憶手段に、半押しスイッチ15が撮影準備手段にそれぞれ対応する。
【0040】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明は以下の作用効果を達成する。
請求項1によれば、振れ検出装置が起動されてから所定時間が経過するまでの間に焦点調節装置によっし合焦状態を得るも、該所定時間が経過するまでの間は振れ補正装置の動作を禁止し、焦点調節装置が合焦状態を得るまでに要する時間の如何に関わらず、常に一定時間以上の経過を待って前記振れの補正動作を開始させる。これによって、所定時間が経過するまでの間に振れを検出するための基準レベルを精度良く算出する時間を確保することが可能となり、その検出した振れ量に基づいて振れ補正を行うことにより、振れ補正の精度を向上させることができ、レリーズ時のタイムラグを一定時間以上確保するようにした振れ補正カメラを提供することができる。
【0041】
請求項2によれば、この所定時間を記憶装置(不揮発性メモリ)に記憶させたことにより、そのカメラを使用するユーザーの使い方により、レリーズタイムラグ優先、または手振れ補正優先にと設定を容易に変更できる。例えば、サービス窓口等でユーザーの希望によりこの設定を変えることが可能となる。
請求項3によれば、撮影処理が開始されてから所定時間が経過するまでの間に焦点調節装置によって合焦状態を得るも、該所定時間が経過するまでの間は振れ補正装置の動作を禁止し、焦点調節装置が合焦状態を得るまでに要する時間の如何に関わらず、常に一定時間以上の経過を待って振れの補正動作を開始させる。これによって、所定時間が経過するまでの間に振れを検出するための基準レベルを精度良く算出する時間を確保することが可能となり、その検出した振れ量に基づいて振れ補正を行うことにより、振れ補正の精度を向上させることができ、レリーズ時のタイムラグを一定とするようにした振れ補正カメラを提供することができる。
【0042】
請求項4によれば、この所定時間を記憶装置(不揮発性メモリ)に記憶させたことにより、そのカメラを使用するユーザーの使い方により、レリーズタイムラグ優先、または手振れ補正優先にと設定を容易に変更できる。例えば、サービス窓口等でユーザーの希望によりこの設定を変えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による振れ補正カメラの一実施例のブロック図である。
【図2】図1に示す角速度検出回路の一実施例の回路図である。
【図3】図1に示すCPUのメイン処理を示すフローチャートである。
【図4】図1に示すCPUの撮影処理を示すフローチャートである。
【図5】図4に続くフローチャートである。
【図6】図4に続くフローチャートである。
【符号の説明】
1 撮影レンズ群
2 CPU
3〜6 モータ
7〜10 モータ駆動回路
11 測光回路
12 焦点調節情報検出回路
13 振れ状態表示器
14 メインスイッチ
15 半押しスイッチ
16 レリーズスイッチ
17〜19 レンズ位置検出回路
20 不揮発性メモリ
21,22 角速度検出回路

Claims (2)

  1. 振れを検出する振れ検出装置と、
    少なくとも露光中に前記振れ検出装置による検出結果に基づいて前記振れ補正動作を行う振れ補正装置と、
    撮影処理を開始する撮影準備装置と、
    焦点調節情報を検出し該検出結果に基づいて出力信号を発生する焦点調節情報検出装置と、
    前記出力信号に基づいて焦点調節を行なう焦点調節装置と、
    前記撮影準備装置による撮影処理の開始応じて前記焦点調節情報検出装置及び前記振れ検出装置を起動し、前記撮影処理が開始されてから所定時間が経過するまでの間に前記焦点調節装置によって前記合焦状態を得るも、該所定時間が経過するまでの間は前記振れ補正装置の動作を禁止し、前記焦点調節装置が前記合焦状態を得るまでに要する時間の如何に関わらず、前記所定時間の経過を待って前記振れの補正動作を開始させる振れ補正制御装置とを含むことを特徴とする振れ補正カメラ。
  2. 請求項1に記載された振れ補正カメラにおいて、
    前記所定時間に関する値を記憶する記憶装置を含むことを特徴とする振れ補正カメラ。
JP09030694A 1994-02-03 1994-04-27 振れ補正カメラ Expired - Lifetime JP3590815B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09030694A JP3590815B2 (ja) 1994-04-27 1994-04-27 振れ補正カメラ
US08/797,281 US5758202A (en) 1994-02-03 1997-02-07 Camera capable of reducing image blur

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09030694A JP3590815B2 (ja) 1994-04-27 1994-04-27 振れ補正カメラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07294998A JPH07294998A (ja) 1995-11-10
JP3590815B2 true JP3590815B2 (ja) 2004-11-17

Family

ID=13994863

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09030694A Expired - Lifetime JP3590815B2 (ja) 1994-02-03 1994-04-27 振れ補正カメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3590815B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001311975A (ja) * 2000-04-28 2001-11-09 Fuji Photo Optical Co Ltd 像ブレ防止装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2961761B2 (ja) * 1989-09-14 1999-10-12 ミノルタ株式会社 光学装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07294998A (ja) 1995-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8259182B2 (en) Optical apparatus and camera system having a function of moving a focus lens in an optical axis direction to reduce focus shake generated in the optical axis direction
US6272289B1 (en) Camera
US6757488B2 (en) Control apparatus for image blur correction
JP2897413B2 (ja) ぶれ検出機能付カメラ
US5589904A (en) Camera which performs motion compensation for sequential photographs by continuously detecting motion until the final photograph is taken
US6263161B1 (en) Image blur prevention apparatus
JP3590815B2 (ja) 振れ補正カメラ
JPH07218970A (ja) カメラ
US5617166A (en) Camera capable of reducing image blur
JPH04348329A (ja) カメラの画像振れ防止装置
US5758202A (en) Camera capable of reducing image blur
JPH07281241A (ja) 振れ補正機能付きカメラ
US5239334A (en) Camera
JP2897414B2 (ja) ぶれ防止機能付カメラ
JP2590873B2 (ja) 焦点検出装置を備えたカメラ
JPH07218957A (ja) 手振れ補正カメラ
JPH07218956A (ja) 手振れ補正カメラ
JP4194156B2 (ja) 防振制御装置
JP2696923B2 (ja) 自動焦点調節装置
JPH07281243A (ja) 手振れ補正カメラ
JPH08190115A (ja) ズームカメラ
JPH055828A (ja) カメラの焦点検出装置
JPH04181932A (ja) ぶれ検出機能付カメラ
JPH11282037A (ja) 像振れ補正機能付き装置、一眼レフカメラ用交換レンズ、及び一眼レフカメラシステム
JP3333015B2 (ja) ブレ防止カメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040330

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040719

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100903

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903

Year of fee payment: 9

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term