JPH07218957A - 手振れ補正カメラ - Google Patents

手振れ補正カメラ

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JPH07218957A
JPH07218957A JP1167194A JP1167194A JPH07218957A JP H07218957 A JPH07218957 A JP H07218957A JP 1167194 A JP1167194 A JP 1167194A JP 1167194 A JP1167194 A JP 1167194A JP H07218957 A JPH07218957 A JP H07218957A
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JP
Japan
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camera
correction
camera shake
exposure
shake correction
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Application number
JP1167194A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Amanuma
辰男 天沼
Sueyuki Ooishi
末之 大石
Yoshio Imura
好男 井村
Toshiyuki Nakamura
敏行 中村
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 手振れ補正手段による手振れ補正を開始して
から所定時間が経過するまで露光手段による露光を禁止
することにより、撮影画像のぶれを抑える。 【構成】 CPU2、モータ駆動回路8,9、振れ表示
器13、角速度検出回路21,22、補正レンズ102
を有する手振れ補正カメラに適用され、レリーズボタン
が半押しされると、CPU2はバッテリチェックを行っ
た後、角速度検出回路21,22を起動する。その後測
光・焦点検出処理を行い、角速度検出回路21,22の
起動してから所定時間経過後に振れ表示器13に手振れ
量を表示する。レリーズボタンが全押しされてから所定
時間経過後にモータ駆動回路8,9に信号を送って補正
レンズ102を移動させ、その所定時間経過後にシャッ
タ開閉処理を行う。これにより、手振れ表示と手振れ補
正の精度が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラに生じた手振れ
を検出し、その検出結果に基づいて手振れを補正して撮
影を行う手振れ補正カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】カメラに生じた手振れを検出してその手
振れを補正できるようにした手振れ補正カメラが知られ
ている。この種のカメラでは、手振れによって生じた角
速度や加速度等をセンサによって検出し、その検出結果
に基づいて補正レンズを移動させて、手振れを補正す
る。この補正レンズを移動させる手振れ補正処理は、レ
リーズボタンが全押しになると開始され、シャッタが開
いてから所定時間経過後に閉じるまでの間継続して行わ
れる。
【0003】以下、手振れ補正処理について簡単に説明
する。CPUから出力された補正レンズ移動指示信号は
モータ駆動回路に入力され、モータ駆動回路によってモ
ータ駆動信号に変換されてモータに入力される。モータ
の回転運動は補正レンズ駆動メカ系により直線運動に変
換されて補正レンズを移動させる。これにより、CPU
からの指示に基づき補正レンズが直交する2軸上を移動
して手振れを補正する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レリー
ズボタンが全押しされてCPUから移動指示信号が出力
された当初は、モータ駆動回路の信号遅延、モータの回
転むらおよび駆動メカ系の振動等により、補正レンズが
安定に移動しない。このため、手振れ補正処理を開始す
ると同時にシャッタを開閉させて露光処理を行うと、ぶ
れの大きい撮影画像が得られるおそれがある。
【0005】本発明の目的は、手振れ補正手段による手
振れ補正を開始してから所定時間が経過するまでは、露
光手段による露光を禁止することにより、撮影画像のぶ
れを抑えるようにした手振れ補正カメラを提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】実施例を示す図1に対応
づけて本発明を説明すると、本発明は、カメラに生じた
手振れを検出する手振れ検出手段21,22と、少なく
とも露光中に、検出された手振れを打ち消す補正を行う
手振れ補正手段102と、露光を行う露光手段103と
を備えた手振れ補正カメラに適用され、手振れ補正手段
102による補正が開始されてから所定時間が経過する
まで、露光手段103による露光を禁止する禁止手段2
を備えることにより、上記目的は達成される。請求項2
に記載の発明は、請求項1に記載された手振れ補正カメ
ラにおいて、所定時間を、手振れ補正手段102の出力
が安定するまでの時間としたものである。請求項3に記
載の発明は、請求項1または請求項2に記載された手振
れ補正カメラにおいて、所定時間に関する値を記憶する
記憶手段20を設け、手振れ補正手段102による補正
が開始される前に、記憶手段20に記憶された所定時間
に関する値を読み込むように禁止手段2を構成したもの
である。
【0007】
【作用】請求項1に記載の発明では、手振れ補正手段1
02による補正が開始されてから所定時間が経過するま
で、露光手段103による露光は禁止手段2によって禁
止される。請求項3に記載の発明では、記憶手段20に
記憶されている所定時間に関する情報は、手振れ補正手
段102による補正が開始される前に禁止手段2によっ
て読み込まれる。
【0008】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0009】
【実施例】図1は本発明による手振れ補正カメラの一実
施例のブロック図である。1は撮影レンズ群であり、の
4枚のレンズで構成される。このうち、101は光軸上
を移動可能なフォーカスレンズ、102は図示のX軸
(水平)方向、Y軸(鉛直)方向を移動可能な手振れ補
正レンズ(以下、補正レンズと呼ぶ)であり、補正レン
ズ102の手前にはシャッタ103が配設されている。
2は手振れ量を検出して補正レンズの移動制御を行うC
PUである。CPU2は、タイマ、A/D変換器および
カウンタ等が一体となったワンチップマイクロコンピュ
ータで構成され、カメラの全シーケンスを制御する。
【0010】3はシャッタを開閉させるモータ、4は補
正レンズをX軸方向に移動させるモータ、5は補正レン
ズをY軸方向に移動させるモータ、6はフォーカスレン
ズを光軸方向に移動させるモータである。7〜10はそ
れぞれモータ3〜6を駆動するためのモータ駆動回路で
ある。各モータ駆動回路7〜10は、モータ駆動量に応
じてパルス幅を変えるいわゆるデューティ駆動によって
各モータ3〜6を駆動する。この際、各モータ駆動回路
7〜10には、CPU2から駆動方向信号と駆動デュー
ティ信号が入力される。この駆動方向信号によってモー
タ3〜6の駆動方向が、駆動デューティ信号によってモ
ータ3〜6の駆動量が指示される。各モータ3〜6の回
転は、不図示の補正レンズ駆動メカ系により直線運動に
変換され、これにより補正レンズ102は、撮影レンズ
群1の光軸に直交する2軸である図示のX軸、Y軸方向
にそれぞれ移動する。
【0011】11は被写体輝度を測定する測光回路、1
2は焦点調節情報を検出する焦点調節情報検出回路、1
3は手振れ状態を表示する振れ表示器である。14はカ
メラ各部に電源を供給するメインスイッチ、15は不図
示のレリーズボタンの半押しでオンする半押しスイッ
チ、16はレリーズボタンの全押しでオンするレリーズ
スイッチである。メインスイッチ14はいったんオン位
置あるいはオフ位置にセットされると、その状態を保持
する。一方、レリーズボタンが操作されると、該ボタン
の操作中に限り、半押しスイッチ15またはレリーズス
イッチ16がオンする。
【0012】17は補正レンズのX軸方向の位置を検出
するレンズ位置検出回路、18は補正レンズのY軸方向
の位置を検出するレンズ位置検出回路、19はフォーカ
スレンズの位置を検出するレンズ位置検出回路である。
各レンズ位置検出回路17〜19からは、各レンズの移
動量に応じたパルスが出力され、CPU2はこのパルス
数を計測することにより、各レンズの位置および移動量
を検出する。また、所定時間単位の移動量により、各レ
ンズの移動速度を検出する。
【0013】20は撮影処理に必要な調整値等のデータ
を記憶するEEPROMであり、CPU2は必要に応じ
て記憶されている内容を読み出す。21はX軸方向の手
振れによる角速度を検出する角速度検出回路、22はY
軸方向の手振れによる角速度を検出する角速度検出回路
である。各角速度検出回路21,22の出力は、角速度
の大きさに応じて変化し、一般には角速度が大きいほ
ど、出力の振幅が大きくなる。
【0014】図2は角速度検出回路21,22の一実施
例の回路図である。図2において、201は手振れによ
って生じた角速度を検出する角速度センサ、202は角
速度センサ201の出力に含まれる高周波成分ノイズを
除去するローパスフィルタである。203は、ローパス
フィルタ202の出力に含まれる低周波成分ノイズを除
去するとともに、ローパスフィルタ202の出力を増幅
するハイパスフィルタ&増幅器である。ハイパスフィル
タ&増幅器203内部のコンデンサCと抵抗R1がハイ
パスフィルタを構成し、オペアンプOPが増幅器を構成
する。オペアンプOPの出力は図1に示すCPU2に入
力される。また、オペアンプOPの片方の入力端子に
は、オペアンプ出力のオフセット値を低減する目的でア
ナログスイッチSWが接続されている。
【0015】図3はCPU2によるメイン処理を示すフ
ローチャートである。CPU2はメインスイッチ14が
オンすると、このフローチャートの処理を開始する。図
3のステップS1では、CPU2内部のレジスタ等の初
期化を行う。ステップS2では、半押しスイッチ15が
オンか否かを判定する。判定が肯定されるとステップS
3に進み、後述する図4の撮影処理を行ってステップS
4に進む。ステップS2の判定が否定されるとステップ
S4に進み、メインスイッチ14がオンか否かを判定す
る。判定が肯定されるとステップS2に戻り、判定が否
定されると処理を終了する。
【0016】図4,5は図3のステップS3の撮影処理
の詳細を示すフローチャートである。図4のステップS
11ではバッテリチェックを行う。すなわち、不図示の
バッテリの電圧値を測定し、その電圧値が動作可能電圧
であるか否かを判定する。バッテリの電圧値を正確に測
定するためには、バッテリに負荷を加えた状態で測定す
るのが望ましいため、例えばモータ駆動回路7を駆動さ
せた状態でバッテリ電圧を測定する。このステップS1
1の判定が否定されるとリターンし、判定が肯定される
とステップS12に進む。ステップS12では角速度検
出回路21,22を起動する。これにより、角速度検出
回路21,22から手振れに応じた角速度信号が出力さ
れる。ステップS13ではタイマ計測を開始する。この
タイマでは、角速度ゼロに相当する電圧レベル(以下、
角速度ゼロ電圧と呼ぶ)が算出されるまでの時間(以
下、角速度ゼロ算出時間と呼ぶ)が計測される。この角
速度ゼロ算出時間は実験等によって求められ、例えば約
900msである。なお、ここで角速度ゼロ電圧を求め
るのは、角速度検出回路21,22の出力電圧から角速
度ゼロ電圧を引くことにより、正確な角速度が求まるた
めである。
【0017】ステップS14では、フラグを「0」に初
期設定する。このフラグは、前述したタイマがタイムア
ップ(例えば900ms経過)したか否かを示すもので
あり、タイムアップすると、「0」から「1」に変化す
る。ステップS15では、測光回路11に信号を送り、
測光処理を開始する。ステップS16では、焦点調節情
報検出回路12に信号を送り、焦点検出処理を開始す
る。ステップS17では、測光結果に基づきAE演算を
行って、絞り値およびシャッタ速度を求める。ステップ
S18では、焦点検出結果に基づいてFM演算を行っ
て、電子閃光装置使用時の撮影可能距離を求める。
【0018】ステップS19では、角速度検出回路2
1,22の出力が安定する時間を確保するため、(1)
式に基づいてウェイト時間(以下、角速度検出回路安定
時間と呼ぶ)T1を求め、この時間だけステップS19
に留まる。
【数1】 T1=300ms−(測光処理時間+焦点調節情報検出時間)・・・(1) このステップS19では、測光および焦点調節情報検出
に要する時間にかかわらず、角速度検出回路21,22
を起動してから300msが経過するまでウェイトす
る。これにより、例えば強制無限モードや長秒時モード
が選択されて、測光処理または焦点検出処理が短時間に
終了しても、角速度検出回路21,22に電源を供給し
てから300ms経過後にステップS19以降の処理が
行われる。
【0019】ステップS20では、ステップS16の焦
点検出結果に基づいてフォーカスレンズ101を移動さ
せる。このフォーカスレンズ101の移動に要する時間
は約100msである。ステップS21では、角速度検
出回路21,22の出力に基づいて手振れ量を算出し、
手振れ量に応じた信号を振れ状態表示器13に送る。こ
れにより、振れ状態表示器13は手振れ量に応じた表示
を行う。具体的には、例えば手振れ量に応じて振れ状態
表示器内部のLEDの点滅速度を変化させる。
【0020】ステップS22では、フラグが「1」か否
かを判定する。判定が否定されるとステップS23に進
み、タイマがタイムアップしたか否かを判定する。判定
が肯定されるとステップS24に進み、フラグを「1」
にセットしてステップS25に進む。一方、ステップS
22の判定が肯定された場合およびステップS23の判
定が否定された場合はいずれもステップS25に進み、
レリーズスイッチ16がオンか否かを判定する。判定が
否定されるとステップS26に進み、半押しスイッチ1
5がオンか否かを判定する。判定が肯定されるとステッ
プS27に進み、角速度検出回路21,22の出力に基
づいて振れ状態表示器13の手振れ表示を更新した後、
ステップS22に戻る。
【0021】ステップS26の判定が否定されるとステ
ップS28に進み、角速度検出回路21,22に信号を
送って角速度検出を停止させる。ステップS29では、
フラグが「1」か否かを判定する。判定が否定されると
ステップS30に進み、タイマ計測を停止させてステッ
プS31に進む。ステップS29の判定が肯定されると
ステップS31に進み、振れ状態表示器13の表示を消
灯させてリターンする。
【0022】一方、ステップS25の判定が肯定される
と図5のステップS32に進み、セルフモードか否かを
判定する。セルフモードとは、レリーズスイッチ16が
オンになった後、セルフタイマによって指定された時間
が経過した後に、シャッタ103を作動させるモードを
いう。
【0023】ステップS32の判定が否定されるとステ
ップS33に進み、赤目モードか否かを判定する。赤目
とは、電子閃光装置の光が被写体人物の眼底の毛細血管
に反射して目が赤く撮影されることをいう。このため、
露光前に電子閃光装置から弱い光を被写体人物に照射
(以下、プリ発光と呼ぶ)して瞳孔を閉じさせてから露
光を行うようにしたものが、赤目モードである。この赤
目モードが選択されている場合にはステップS34に進
み、露光前1秒間のプリ発光を行う。赤目モードが選択
されていない場合にはステップS35に進み、レリーズ
ボタンの押下による振れがなくなるまでウェイトをかけ
る。以下、このウェイト時間をショック回避時間T2と
呼ぶ。ここで、ショック回避時間T2を設けたのは、レ
リーズボタンの押下時の手振れは一時的であり、この期
間中に補正レンズ102を移動させても、露光中の手振
れを補正したことにはならないためである。また、補正
レンズ102を無駄に移動させることになり、バッテリ
を無駄に消費することになるため、ショック回避時間が
経過した後に手振れ補正処理を開始するようにしたもの
である。一方、ステップS32の判定が肯定されるとス
テップS36に進み、セルフタイマによって予め指定さ
れた時間だけタイマ計測を行う。
【0024】ステップS34〜S36の処理が終わる
と、いずれもステップS37に進み、振れ表示器13の
表示を消灯させる。ステップS38では、フラグが
「1」か否かを判定する。判定が否定されるとステップ
S39に進み、タイマがタイムアップしたか否かを判定
する。判定が否定されるとステップS39に留まり、判
定が肯定されるとステップS40に進む。このステップ
S38,S39の判定を設けたのは、角速度ゼロ電圧が
求まった後に、ステップS40以降の手振れ補正処理を
行うようにするためである。なお、角速度ゼロ電圧の演
算は、例えばCPU2に所定時間ごとにタイマ割り込み
をかけ、そのタイマ割り込み処理の中で行う。
【0025】ステップS38の判定が肯定されるとステ
ップS40に進み、補正レンズをリセット位置から撮影
レンズ群1の光軸上に移動させる。ステップS41で
は、手振れ補正処理を開始する。具体的には、角速度検
出回路21,22の出力と、演算した角速度ゼロ電圧と
に基づいて、手振れ量に応じた真の角速度を求め、これ
により補正レンズの移動量を演算して、モータ駆動回路
8,9に駆動方向信号と駆動デューティ信号を送出す
る。
【0026】ステップS42では、補正レンズ102の
移動が安定するまでの時間(以下、助走制御時間と呼
ぶ)T3だけウェイトする。すなわち、手振れ補正処理
を開始した直後は、モータ駆動回路8,9の信号遅延や
補正レンズ駆動メカ系の振動等により、補正レンズ10
2の移動が不安定になるため、このような状態でシャッ
タ103を開閉すると、ぶれの大きい撮影画像が得られ
るおそれがある。そこで、助走制御時間を設けて、補正
レンズ102の移動が安定した後にシャッタ103を開
閉させる。この助走制御時間は、例えば20ms程度で
ある。
【0027】ステップS43では、シャッタ103を開
くためのシャッタ開処理を行う。そして、前述したAE
演算によって演算された所定時間が経過した後、ステッ
プS44に進んでシャッタ103を閉じるためのシャッ
タ閉処理を行う。ステップS45では、手振れ補正処理
を停止する。すなわち、モータ駆動回路8,9への信号
送出を停止し、補正レンズ102を停止させる。ステッ
プS46では、角速度検出回路21,22に信号を送
り、角速度検出を停止させる。ステップS47では、補
正レンズ102をリセット位置に待避させる。ステップ
S48では、フォーカスレンズ101をリセット位置に
待避させる。ステップS49では、不図示のフィルム給
送回路に信号を送り、フィルムを巻き上げてリターンす
る。
【0028】このように、上記実施例によれば、レリー
ズボタンが半押しされると、まずバッテリ電圧を測定
し、バッテリ電圧値が所定値未満のときには手振れ検出
処理を行わないようにしたため、バッテリ電圧が低いた
めに手振れ検出の精度が落ちるという問題が回避され
る。一方、バッテリ電圧値が所定値以上の場合には、引
き続いて手振れ検出処理を行うようにしたため、測光・
焦点調節情報検出処理を行う前に、手振れ検出処理を開
始することができる。また、角速度検出処理を開始した
後所定時間T1が経過した後に手振れ量を表示するよう
にしたため、角速度検出回路21,22の出力が不安定
な状態で手振れ量を表示することが回避され、振れ表示
器13の手振れ表示の信頼性が向上する。
【0029】さらに、レリーズボタンが全押しされてか
ら所定時間T2が経過した後、手振れ補正処理を開始す
るようにしたため、レリーズボタンの押下によって一時
的な手振れが生じても手振れ補正処理は行われず、バッ
テリの消費電力の低減が図れる。さらに、角速度検出回
路21,22を起動してから、所定時間例えば900m
sが経過した後、手振れ補正処理を開始するようにした
ため、角速度ゼロに相当する角速度ゼロ電圧が求まり、
その値に基づいて真の角速度が求まった後に、手振れ補
正処理を行うことができ、手振れ補正処理の精度が向上
する。さらに、手振れ補正処理を開始してから所定時間
T3が経過した後、シャッタ103を開閉して露光処理
を行うようにしたため、補正レンズ102の初期駆動時
のぶれ等の影響を回避できる。
【0030】なお、上記実施例の角速度検出回路安定時
間T1、ショック回避時間T2、助走制御時間T3およ
び角速度ゼロ算出時間をEEPROM20に格納してお
き、CPU2が図3のステップS1の初期化処理を行う
際に、上記各時間を読み込むようにしてもよい。あるい
は、上記各時間を何種類か用意して、それらの中から撮
影者が選択できるようにしてもよく、または、各時間を
自由に変更できるようにしてもよい。上記実施例では、
バッテリの電圧値が所定値よりも小さい場合には撮影処
理を中止するようにしているが、バッテリ消費量の大き
い手振れ検出処理と手振れ補正処理のみを中止し、測光
処理と焦点調節情報検出処理は行うようにしてもよい。
【0031】図4,5の撮影処理では、バッテリチェッ
クを行った後に手振れ検出処理を行っているが、バッテ
リチェックを行わず、レリーズボタンの半押しにより即
座に手振れ検出処理を行ってもよい。上記実施例では、
手振れによって生じた角速度を角速度検出回路によって
検出する例を示したが、角速度検出回路21,22の代
わりに、角速度以外の加速度や位置変化等を検出するセ
ンサ回路を設けてもよい。図4,5の撮影処理では、角
速度検出回路安定時間T1が経過した後、手振れ表示を
行っているが、角速度ゼロ算出時間を計測するタイマが
タイムアップするまでウェイトし、タイムアップした後
手振れ表示を行ってもよい。これにより、手振れ表示の
信頼性がより向上する。上記実施例の焦点調節情報検出
回路の焦点検出方法としては、被写体距離を測定する測
距法に基づくものや、撮影レンズの焦点面の様子を調べ
る焦点検出法に基づくもの等、各種の方式が適用でき
る。
【0032】このように構成された実施例にあっては、
角速度検出回路21,22が手振れ検出手段に、補正レ
ンズ102が手振れ補正手段に、シャッタ103が露光
手段に、図5のステップS42が禁止手段に、EEPR
OM20が記憶手段に、それぞれ対応する。
【0033】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、手振れ補正を開始してから所定時間が経過するま
では露光を禁止するようにしたため、手振れ補正開始後
しばらくの間補正レンズの移動が不安定であっても、撮
影に影響を与えることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による手振れ補正カメラの一実施例のブ
ロック図である。
【図2】図1に示す角速度検出回路の一実施例の回路図
である。
【図3】図1に示すCPUのメイン処理を示すフローチ
ャートである。
【図4】図1に示すCPUの撮影処理を示すフローチャ
ートである。
【図5】図4に続くフローチャートである。
【符号の説明】 1 撮影レンズ群 2 CPU 3〜6 モータ 7〜10 モータ駆動回路 11 測光回路 12 焦点調節情報検出回路 13 振れ状態表示器 14 メインスイッチ 15 半押しスイッチ 16 レリーズスイッチ 17〜19 レンズ位置検出回路 20 EEPROM 21,22 角速度検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 敏行 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラに生じた手振れを検出する手振れ
    検出手段と、 少なくとも露光中に、前記検出された手振れを打ち消す
    補正を行う手振れ補正手段と、 露光を行う露光手段と、を備えた手振れ補正カメラにお
    いて、 前記手振れ補正手段による補正が開始されてから所定時
    間が経過するまで、前記露光手段による露光を禁止する
    禁止手段を備えることを特徴とする手振れ補正カメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された手振れ補正カメラ
    において、 前記所定時間は、前記手振れ補正手段の出力が安定する
    までの時間であることを特徴とする手振れ補正カメラ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載された手
    振れ補正カメラにおいて、 前記所定時間に関する値を記憶する記憶手段を設け、 前記禁止手段は、前記手振れ補正手段による補正が開始
    される前に、前記記憶手段に記憶された前記所定時間に
    関する値を読み込むことを特徴とする手振れ補正カメ
    ラ。
JP1167194A 1994-02-03 1994-02-03 手振れ補正カメラ Pending JPH07218957A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1167194A JPH07218957A (ja) 1994-02-03 1994-02-03 手振れ補正カメラ
US08/375,688 US5617166A (en) 1994-02-03 1995-01-20 Camera capable of reducing image blur

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1167194A JPH07218957A (ja) 1994-02-03 1994-02-03 手振れ補正カメラ

Publications (1)

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JPH07218957A true JPH07218957A (ja) 1995-08-18

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JP1167194A Pending JPH07218957A (ja) 1994-02-03 1994-02-03 手振れ補正カメラ

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JP (1) JPH07218957A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014157369A (ja) * 2014-05-23 2014-08-28 Nikon Corp 像ブレ補正装置、レンズ鏡筒及びカメラシステム
JP2016139147A (ja) * 2016-03-14 2016-08-04 株式会社ニコン 振れ補正カメラ、補正レンズ及カメラシステム

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