JP2000303732A - ダブルアクション機構及びアンチセフト機構付車両ドアラッチ装置 - Google Patents

ダブルアクション機構及びアンチセフト機構付車両ドアラッチ装置

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JP2000303732A
JP2000303732A JP11318888A JP31888899A JP2000303732A JP 2000303732 A JP2000303732 A JP 2000303732A JP 11318888 A JP11318888 A JP 11318888A JP 31888899 A JP31888899 A JP 31888899A JP 2000303732 A JP2000303732 A JP 2000303732A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダブルアクション機構とアンチセフト機構と
を両立させる。 【構成】 ロックレバー34に連結されるキー側軸48
Aおよびインサイドロックボタン36に連結されるボタ
ン側軸48Bとを備えたアクチュエータユニット37A
と、インサイド開扉ハンドル28の最初の開扉操作でロ
ックレバー34をアンロック位置Aに復帰させ2回目の
開扉操作でドアを開扉させるダブルアクション機構27
とを有する。キー側軸48Aとボタン側軸48Bとの間
にはアンチセフト機構75を設ける。ダブルアクション
機構27は、アンチセフト機構75を介してロックレバ
ー34をアンロック位置Aに復帰させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両ドアラッチ装置に
関するものであり、特に、ダブルアクション機構及びア
ンチセフト機構を備えたドアラッチ装置に関するもので
ある。ダブルアクション機構とは、ドアラッチ装置の防
犯性を向上させると期待されている機構で、ドアのイン
サイド開扉ハンドル側に関連的に設けられ、ドアラッチ
装置がロック状態にあるときに、インサイド開扉ハンド
ルが操作されると最初はロック状態のみを解除し、つづ
いてインサイド開扉ハンドルの2回目の操作が行われる
とドアを開くようにした機構である。このダブルアクシ
ョン操作により防犯性が向上すると期待されている。
【0002】
【従来技術】前記ダブルアクション機構は、欧州市場に
置いてしばしば採用されており、例えば、ドイツ特許43
13248C2 号公報には、車両ドアのアウトサイド開扉ハン
ドルで作動するオープンレバー(4) と、前記オープンレ
バー(4) の開扉作動を可能にするアンロック位置と不能
にするロック位置とに切り替わるロックレバー(6) と、
前記ドアのインサイド開扉ハンドルにより初期位置から
開扉位置に向けて開扉回転するインナーレバー(5) と、
前記インナーレバー(5) の前記開扉回転により前記オー
プンレバー(4) を作動させる解放レバー(9) と、一端を
前記ロックレバー(6) に連結し前記インナーレバー(5)
の前記開扉回転を前記解放レバー(9) に伝達する連結位
置と伝達させない非連結位置とに変位自在でありバネ(1
8)の弾力で前記非連結位置から前記連結位置に向けて付
勢される長いスライドリンク(14)とを備え、前記インナ
ーレバー(5) が開扉操作されると前記ロックレバー(6)
は前記アンロック位置に戻され前記スライドリンク(14)
は前記連結位置に戻されるものにおいて、前記スライド
リンク(14)は、前記インナーレバー(5) が前記初期位置
から前記開扉位置に向けて回転すると前記インナーレバ
ー(5) との当接により前記非連結位置から前記連結位置
へ戻されるとともに前記ロックレバー(6) を前記アンロ
ック位置に復帰させるダブルアクション機構付車両ドア
ラッチ装置について記載している。また、従来、車両ド
アラッチ装置には、車両ドアの開扉ハンドルによる開扉
を不能にするロック位置と前記開扉を可能にするアンロ
ック位置とに切り替わるロックレバーが設けられ、前記
ロックレバーは前記ドアのインサイドロックボタンに接
続されている。前記ロックレバーは、インサイドロック
ボタンが不法にアンロック操作されると比較的容易にア
ンロックされてしまうため、車両ドアラッチ装置にイン
サイドロックボタンのアンロック操作を不能にするアン
チセフト機構が設けられることがある。本発明が対象と
している前記アンチセフト機構は、インサイドロックボ
タンとロックレバーとの間に、インサイドロックボタン
がアンロック操作されたとき、その操作力をロックレバ
ーに全く伝えない空振機構を設けたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記ダブルアクション
機構と前記アンチセフト機構とは、互いの相性が悪いも
のであった。即ち、前記アンチセフト機構は、インサイ
ドロックボタンのアンロック操作を無効とすることによ
り、窓ガラスを割って直接インサイドロックボタンがア
ンロック操作されてもアンロックにならないようにする
ものであるところ、前記ダブルアクション機構は、イン
サイド開扉ハンドルを回転させるとアンロックにできる
機構であるから、アンチセフト機構の目的が損なわれて
しまう。
【0004】
【課題を解決するための手段】よって、本発明は、車両
ドアのアウトサイド開扉ハンドル25による前記ドアの
開扉を不能にするロック位置Bと前記ドアの前記開扉を
可能にするアンロック位置Aとに切り替わるロックレバ
ー34と、前記ロックレバー34に連結され内蔵モータ
47Aの動力で回転することにより前記ロックレバー3
4を前記ロック位置Bと前記アンロック位置Aとに切替
えるキー側軸48Aおよび前記ドアのインサイドロック
ボタン36に連結されるボタン側軸48Bとを備え前記
キー側軸48Aと前記ボタン側軸48Bとが一体的に回
転するアンチセフト解除状態および前記ボタン側軸48
Bのアンロック回転を前記キー側軸48Aに伝達しない
アンチセフト状態に切り替わるアクチュエータユニット
37Aと、前記ロックレバー34が前記ロック位置Bに
あるときに前記ドアのインサイド開扉ハンドル28が開
扉操作されると前記ロックレバー34を前記ロック位置
Bから前記アンロック位置Aに復帰させ前記ロックレバ
ー34がアンロック位置Aにあるときに前記インサイド
開扉ハンドル28が前記開扉操作されると前記ドアを開
扉させるダブルアクション機構27とからなり、前記ダ
ブルアクション機構27による前記ロックレバー34の
前記ロック位置Bから前記アンロック位置Aへの前記復
帰は前記ボタン側軸48Bを経由して行われるように構
成したダブルアクション機構及びアンチセフト機構付車
両ドアラッチ装置としたものである。また、本発明は、
解放レバー61の開扉回転若しくは車両ドアのアウトサ
イド開扉ハンドル25の開扉操作で開扉作動するオープ
ンレバー24と、前記オープンレバー24の前記開扉作
動による前記ドアの開扉を可能にするアンロック位置A
と前記ドアの前記開扉を不能にするロック位置Bとに切
り替わるロックレバー34と、前記ロックレバー34が
前記ロック位置Bにあるときに前記ドアのインサイド開
扉ハンドル28の開扉操作で開扉回転すると前記ロック
レバー34を前記ロック位置Bから前記アンロック位置
Aに復帰させ前記ロックレバー34が前記アンロック位
置Aにあるときに前記インサイド開扉ハンドル28の前
記開扉操作で開扉回転すると前記解放レバー61を開扉
回転させるインナーレバー55と、前記ロックレバー3
4を内臓モータ47Aの動力で前記アンロック位置Aと
前記ロック位置Bとに切り替えるアクチュエータユニッ
ト37Aとを有するものにおいて、前記ロックレバー3
4は前記アクチュエータユニット37Aの前記モータ4
7Aにより回転するキー側軸48Aに連結し、前記ドア
のインサイドロックボタン36は前記アクチュエータユ
ニット37Aのボタン側軸48Bに連結し、前記アクチ
ュエータユニット37Aには前記キー側軸48Aと前記
ボタン側軸48Bとを一体回転するように連結するアン
チセフト解除状態および前記ボタン側軸48Bのアンロ
ック回転を前記キー側軸48Aに伝達しないアンチセフ
ト状態に切り替わるアンチセフト機構75を設け、前記
インナーレバー55は前記ロックレバー34が前記ロッ
ク位置Bにあるときに前記インサイド開扉ハンドル28
の前記開扉操作で開扉回転すると前記ボタン側軸48B
をアンロック回転させるように構成したダブルアクショ
ン機構及びアンチセフト機構付車両ドアラッチ装置とし
たものである。
【0005】
【実施例】本発明の実施例を図により説明する。本発明
による車両ドアラッチ装置は、ドア(図示なし)に取付
られるラッチアッシー1と、車体(図示なし)に固定さ
れるストライカ2とを有する。ラッチアッシー1は、ド
アが閉じられるとストライカ2と係合するラッチ3と、
ラッチ3とストライカ2との係合を保持するラチェット
4とを有する。ラッチ3は、合成樹脂製のラッチボディ
5の表面に形成された凹部6内の上部にラッチ軸7によ
り回転自在に収納され、ラチェット4は凹部6内の下部
にラチェット軸8により回転自在に収納される。
【0006】前記ラッチ3は、ラッチバネ9の弾力によ
り図1において時計回転方向に付勢される。ラッチ3
は、ドアが開いているときはアンラッチ位置にあって、
バネ9の弾力で前記ラッチボディ5のダンパー10に当
接している。前記ラチェット4は、ラチェットバネ11
の弾力により反時計回転方向に付勢される。ラチェット
4は、ドアが開扉位置にあるときは、ラッチ3のアンラ
ッチ部分12に当接する。ドアが前記開扉位置から閉扉
位置に向けて移動すると、前記ストライカ2はラッチボ
ディ5に形成された水平通路13に進入してラッチ3の
U型溝14に当接し、これにより、ラッチ3はラッチバ
ネ9の弾力に抗して反時計回転する。ラッチ3が前記ア
ンラッチ位置からハーフラッチ位置に回転すると、ラチ
ェット4はラッチ3の第1ステップ15に係合してドア
はハーフ閉扉位置となり、また、ラッチ3が図1に示さ
れたフルラッチ位置に至ると、ラチェット4はラッチ3
の第2ステップ16に係合して、ドアはフル閉扉位置に
保持される。
【0007】前記ラチェット4は、前記ラッチボディ5
の開口17を介してラッチボディ5の背面側に突出する
ラチェットピン18を有する。ラチェットピン18は、
ラチェット4が前記第1ステップ15または前記第2ス
テップ16に当接または係合しているとき(閉扉時)
は、開口17内の上部に位置し(図1〜図3参照)、ラ
チェット4がアンラッチ部分12に当接しているとき
(開扉時)は、開口17内の下部側に移動する(図4、
図5参照)。なお、ラチェット4が第1ステップ15と
第2ステップ16との間の大径部19に当接していると
きも、ピン18は開口17内の下部に移動する。
【0008】前記ラッチボディ5の背面には、図7のよ
うに、金属バックプレート20が取付けられる。バック
プレート20は、ラッチボディ5の背面と実質的に平行
の平行プレート21と、平行プレート21から直角に後
方に屈曲させた屈曲プレート22とを備える。23はラ
ッチボディ5の裏面に後方に突出するように形成した水
平膨出部(図2)であり、前記水平通路13は水平膨出
部23の正面側の空間を利用して形成される。
【0009】図2のように、前記ラッチボディ5の裏面
で前記水平膨出部23の上部位置には、前記ラッチ軸7
に回転自在に取付けられたオープンレバー24が配設さ
れる。オープンレバー24の室外側端部にはドアのアウ
トサイド開扉ハンドル25が連結される。オープンレバ
ー24の室内側端部には当接部26を形成し、当接部2
6は後述するダブルアクション機構27(以下DA機構
と略するときがある)を介してドアのインサイド開扉ハ
ンドル28に連結する。オープンレバー24は、バネ2
9の弾力で図2において時計回転方向に付勢され、開扉
ハンドル25、28の操作により反時計回転する。前記
オープンレバー24の室外側には、ラッチボディ5の上
下方向に長いオープンリンク30の上端がピン31で連
結される。オープンリンク30は前記水平膨出部23よ
り室外側に位置させ、ラッチボディ5の前後方向におい
て水平膨出部23とは重合しないようにする。オープン
リンク30の中間部分には切欠部32(図6)が形成さ
れる。切欠部32の上縁部には、前記ラッチボディ5に
向けて屈曲させた水平当接面33が形成される。
【0010】前記ラッチボディ5の裏面で前記水平膨出
部23の下部位置には、前記ラチェット軸8に回転自在
に取付けられるロックレバー34が配設される。ロック
レバー34の室外側端部にはドアのキーシリンダー35
が連結され、室内側端部はドアのインサイドロックボタ
ン36にアクチュエータユニット37(以下ACTユニ
ットという)を介して連結する。ロックレバー34の斜
め下方に伸びる下部アーム38には、略水平の連結リン
ク39の右端がピン40で連結され、連結リンク39の
左端は前記オープンリンク30の下端にピン41で連結
される。
【0011】前記ロックレバー34は、前記キーシリン
ダー35、ロックボタン36又はアクチュエータユニッ
ト37の操作で前記ラチェット軸8を中心に回転するこ
とにより図2に示されたアンロック位置Aと図3に示さ
れたロック位置Bとに変位し、この変位により、前記オ
ープンリンク30も上部のピン31を中心に下部が左右
に移動して、同様にアンロック位置Aとロック位置Bと
の間で変位する。しかし、本実施例においては、ロック
レバー34(オープンリンク30)がアンロック位置A
からロック位置Bに変位できるのは、後述するようにド
アが閉まっている時だけである。ロックレバー34(お
よびオープンリンク30)は、周知のようにオーバーセ
ンターバネ42の弾力によりその死点を境にアンロック
位置Aとロック位置Bのいずれか一方に保持される。
【0012】前記オープンリンク30が図2のようにア
ンロック位置Aにあると、前記切欠部32に形成された
前記水平当接面33は、前記ラチェットピン18と係合
可能に上下方向に対峙する。したがって、オープンリン
ク30を前記オープンレバー24の回転により下動させ
ると、水平当接面33はラチェットピン18に当接して
前記ラチェット4を前記ラチェットバネ11の弾力に抗
して図1において時計回転させ、これにより、前記ラッ
チ3はラチェット4による拘束から解放されて、ドアは
開扉される。
【0013】前記ロックレバー34の回転で前記オープ
ンリンク30がロック位置Bにシフトすると、前記水平
当接面33は、図3のように、前記ラチェットピン18
の側方に移動して両者の対峙状態は解除される。したが
って、図3のロック状態では、オープンリンク30を下
動させても、ドアを開くことはできない。
【0014】前記オープンリンク30には、前記切欠部
32の下面に連なり前記ラッチボディ5に向けて屈曲す
る垂直当接面43(図6)を形成し、ラッチボディ5の
下部にはラッチボディ5から一体的に後方に突出させた
ブロック体44を形成する。垂直当接面43とブロック
体44は、協働してドアが開いているときのロックレバ
ー34(オープンリンク30)のアンロック位置Aから
ロック位置Bへの変位を規制する。以下説明すると、開
扉状態のときは、前述したように、前記ラチェット4は
前記ラッチ3の前記アンラッチ部分12に当接するか
ら、前記ラチェットピン18は、図4のように、前記開
口17の下部に変移して、垂直当接面43の室外側に左
右に並んで位置する。このため、オープンリンク30を
アンロック位置Aからロック位置Bへ移動させようとす
ると、垂直当接面43がラチェットピン18と当接し、
もってオープンリンク30のロック位置Bへの移動は規
制される。また、図4の状態で、開扉ハンドル25、2
8によりオープンレバー24を回転させてオープンリン
ク30を下動させると、垂直当接面43は図5のように
ラチェットピン18より下方に移動して、当接面43と
ラチェットピン18との係合可能状態は解除される。し
かし、このようにオープンリンク30を下動させたとき
は、オープンリンク30の下端45がブロック体44の
室内側に臨むようになり、これによりオープンリンク3
0のロック位置Bへの変位は規制される。従って、本実
施例においては、ドアが開いているときは、ドアラッチ
装置をロック状態に切り替えることはできない。
【0015】図7〜図14は、第1実施例に掛かる構成
を示しており、前記ACTユニット37は前記ラッチボ
ディ5又は前記バックプレート20に取付けられる。A
CTユニット37は、そのケース46から外方に突出し
内臓のモータ47の動力で回転するロック軸48を備
え、ロック軸48には回転レバー49を固定する。回転
レバー49の一端には、前記インサイドロックボタン3
6を連結し、回転レバー49の他の端部には突起50を
形成する。
【0016】前記バックプレート20の前記屈曲プレー
ト22には、前記ラッチボディ5の左右方向に伸びる支
持軸51により作動レバー52(図11)を軸支する。
作動レバー52のフック53には前記回転レバー49の
前記突起50を係合させ、作動レバー52の二股部54
には前記ロックレバー34の室内側端部を係合させて、
これにより、内臓モータ47の動力またはインサイドロ
ックボタン36の操作で回転レバー49を回転させる
と、作動レバー52とロックレバー34は前記オーバー
センターバネ42の弾力に抗して一体的にアンロック位
置Aとロック位置Bとに変位するようにする。
【0017】前記ダブルアクション機構27は、図7の
ように前記屈曲プレート22に取付けられる。DA機構
27はドアラッチ装置の防犯性を向上させる機構で、前
述のように、前記インサイド開扉ハンドル28と前記オ
ープンレバー24との間に関連的に設けられ、特に、ヨ
ーロッパに置いてしばしば採用されている機構である。
DA機構27の理解を容易にするため先に基本的作用を
説明すると、DA機構27は前記ロックレバー34がア
ンロック位置Aにあるときにインサイドハンドル28が
開扉操作されたときは、オープンレバー24を回転させ
てドアを開扉させるが、前記ロックレバー34がロック
位置Bにあるときにインサイドハンドル28が開扉操作
されたときは、ロックレバー34をロック位置Bからア
ンロック位置Bに切り替えるのみで、オープンレバー2
4は回転させない。つまり、DA機構27を備えたドア
ラッチ装置では、インサイドハンドル28の1回目の操
作でロックが解除されてインサイドロックボタン36が
アンロック位置に戻され、つづいて2回目の操作をする
とドアを開くことができる。このダブルアクションによ
り防犯性が向上すると期待されている。
【0018】前記DA機構27の構造について説明する
と、55は前記屈曲プレート22に前記支持軸51と平
行の取付軸56で軸支され前記インサイド開扉ハンドル
28に連結されたインナーレバー(図12)であり、イ
ンサイドハンドル28が非操作のときは、インサイドハ
ンドル28側のバネにより図7の初期位置に保持され
る。インナーレバー55にはプッシュアーム57と、フ
ック58と、フック58に連なる規制面59とが形成さ
れる。プッシュアーム57は、図7のように、ロック位
置Bにある作動レバー52の係合突起60の近傍に位置
し、前記インサイド開扉ハンドル28の開扉操作でイン
ナーレバー55が反時計回転すると、係合突起60に当
接して作動レバー52を反時計回転させ、これにより前
記ロックレバー34をロック位置Bからアンロック位置
Aに変位させる。
【0019】前記取付軸56には前記インナーレバー5
5と重合するように解放レバー61(図13)が軸支さ
れる。解放レバー61には当接アーム62と、前記フッ
ク58と一部が重合し前記取付軸56の半径方向に伸び
る長孔63とが形成される。長孔63には前記ラッチボ
ディ5の上下方向に伸びるスライドリンク64(図1
4)の上端に形成したスライドピン65をスライド自在
に係合させる。スライドリンク64の下端には連結ピン
66を設け、連結ピン66は前記作動レバー52に形成
した前記支持軸51を中心とする円弧スロット67にス
ライド自在に係合させる。解放レバー61はバネ68に
より図7に置いて時計回転方向に付勢され、常時は屈曲
プレート22に取り付けたストッパー69に当接する。
スライドリンク64と作動レバー52との間にはスライ
ドリンク64を下方方向に付勢するバネ70を介在させ
る。
【0020】図7のロック状態では、前記スライドリン
ク64の前記連結ピン66はバネ70の弾力で前記円弧
スロット67の一端71に当接し、このとき前記スライ
ドピン65は前記長孔63内の上部に位置し、前記イン
ナーレバー55の前記フック58からは離間している。
この状態で、前記キーシリンダ35等をアンロック操作
して前記ロックレバー34をアンロック位置Aに変移さ
せると、ロックレバー34に係合している前記作動レバ
ー52は図7において反時計回転して、図8のようにア
ンロック位置Aに変位し、また、スライドリンク64は
連結ピン66がバネ70の弾力で作動レバー52のスロ
ット67の一端71に押し付けられているから作動レバ
ー52のアンロック回転に追従して下動し、これにより
スライドピン65は長孔63内の下部に移動してインナ
ーレバー55のフック58に係合する。
【0021】前記取付軸56には、更にサブレバー72
を軸支する。サブレバー72の一端には前記当接アーム
62と係合可能のサブ突起73が設けられ、他端の係合
部74は前記オープンレバー24の室内側端部に係合可
能に対峙させる。なお、サブレバー72は、前記解放レ
バー61と一体的に1つのレバーとして形成することも
可能であるが、後述するチャイルドロック機構との関係
で、解放レバー61から分離形成してある。
【0022】しかして、図8のアンロック状態に置い
て、前記インサイド開扉ハンドル28の開扉操作により
前記インナーレバー55を反時計回転させると、前記ス
ライドピン65がインナーレバー55の前記フック58
に係合しているため、スライドピン65を介して前記解
放レバー61も反時計回転し、これにより解放レバー6
1の前記当接アーム62は前記サブレバー72のサブ突
起73に当接して、サブレバー72を反時計回転させ
る。すると、サブレバー72の下部の係合部74は前記
オープンレバー24の端部に当接してオープンレバー2
4を回転させ、ドアを開扉させる。このように、アンロ
ック状態にあっては、スライドピン65とフック58と
の係合によりインサイド開扉ハンドル28の回転が直ち
にオープンレバー24に伝達される。
【0023】これに対して、図7のロック状態におい
て、前記インサイド開扉ハンドル28の開扉操作により
前記インナーレバー55を反時計回転させると、スライ
ドピン65とフック58とが非係合であるため解放レバ
ー61は回転せず、その代わりに、インナーレバー55
の前記プッシュアーム57が前記作動レバー52の前記
係合突起60に当接して作動レバー52を徐々に反時計
回転させ、これにより前記ロックレバー34を前記オー
バーセンターバネ42の弾力に抗してロック位置Bから
アンロック位置Aに向けて徐々に変位させ、同時にイン
ナーレバー55の規制面59が前記長孔63と重合する
位置に移動して、図9の状態となる。図9の状態では、
ロックレバー34と連動して変位する作動レバー52は
オーバーセンターバネ42の死点を越えていないため、
いまだにオーバーセンターバネ42の弾力でロック位置
B側に付勢されている。この状態で、インナーレバー5
5が更に反時計回転すると、図10のように作動レバー
52はプッシュアーム57に押されてアンロック位置A
に変位する。なお、スライドピン65は規制面59に当
接した状態のままである。
【0024】ロック状態が解除された図10の状態で、
いったんインサイド開扉ハンドル28を初期位置に戻す
と、インナーレバー55は時計回転するから、スライド
ピン65は規制面59から解放されてフック58の入り
口に臨み、これによりスライドリンク64はバネ70の
弾力で下動して、スライドピン65はフック58に係合
し、図8のアンロック状態となる。このとき、ばね70
は弾力的に拡張するだけで圧縮はされない。図8の状態
に復帰したら、インサイド開扉ハンドル28を再度開扉
操作して、すでに説明したようにフック58とスライド
ピン65の係合を介してオープンレバー24を回転させ
ると、ドアを開扉できる。
【0025】つぎに、前記ダブルアクション機構27を
備えたドアラッチ装置にアンチセフト機構を付加した実
施例について、図15〜図24を用いて説明する。図1
5において、37Aは前記ラッチボディ5又は前記バッ
クプレート20に取付けられたアンチセフト機構75を
内蔵したモータ式アクチュータユニットである。ACT
ユニット37Aは、そのケース46Aから外方に突出す
るキー側軸48Aとボタン側軸48Bとを備え、キー側
軸48Aにはキー側レバー49A(図20)を固定し、
ボタン側軸48Bにはボタン側レバー49B(図21)
を固定する。キー側レバー49Aの先端にはキー側突起
50Aを形成する。ボタン側レバー49Bの一端には前
記インサイドロックボタン36を連結し、他端にはボタ
ン側突起50Bを形成する。
【0026】図7に示した作動レバー52に相当する部
材は、キー側作動レバー52A(図22)とボタン側作
動レバー52B(図23)の2個に分割し、それぞれ支
持軸51に軸支させる。キー側作動レバー52Aのキー
側フック53A(図17参照)には、前記キー側レバー
49Aの前記キー側突起50Aを係合させ、前記キー側
作動レバー52Aの二股部54Aには前記ロックレバー
34の室内側端部を係合させる。前記ボタン側作動レバ
ー52Bのフック53Bには、前記ボタン側レバー49
Bの前記突起50Bを係合させる。
【0027】前記インナーレバー55の前記プッシュア
ーム57に当接する係合突起60Bは、ボタン側作動レ
バー52Bに設け、前記作動レバー52A、52Bの双
方には、前記スライドリンク64の連結ピン66がそれ
ぞれスライド自在に係合する円弧スロット67A、67
Bをそれぞれ形成する。前記作動レバー52A、52B
は、常時は、前記バネ70の弾力により円弧スロット6
7A、67Bが互いに重合する関係にある。
【0028】前記ACTユニット37Aの内部構造は本
願の要旨と直接関係しないため詳細な説明は省略する
が、特開平6−336115号公報や特開平7−118
26号公報等に記載されたものが利用でき、内臓モータ
47Aの動力で前記キー側軸48Aを回転させると、ロ
ックレバー34はアンロック位置Aとロック位置Bとに
変位する。ACTユニット37Aに内蔵したアンチセフ
ト機構75は、アンチセフト状態とアンチセフト解除状
態とに切り替わることにより、キー側軸48Aとボタン
側軸48Bとを係脱可能の連結するもので(図24参
照)、アンチセフト解除状態にあっては、両軸48A、
48Bは一体的に連結され、したがって、前記インサイ
ドロックボタン36の操作によりアンチセフト機構75
を介してロックレバー34をロック位置B若しくはアン
ロック位置Aに切り替えることができるが、アンチセフ
ト状態に切り替わると、ボタン側軸48Bのアンロック
回転はキー側軸48Aには伝達されず、このため、イン
サイドロックボタン36のアンロック操作でロックレバ
ー34をロック位置Bからアンロック位置Aに切り替え
ることはできなくなる。図15〜図19の残余の構成
は、図7に示した構成と同一である。
【0029】しかして、前記ロックレバー34がロック
位置Bにある図15の状態では、前記スライドリンク6
4の前記連結ピン66は前記バネ70の弾力で前記円弧
スロット67A、67Bの一端71A、71Bに当接
し、このとき前記スライドピン65は前記長孔63内の
上部に位置し、前記インナーレバー55の前記フック5
8からは離間している。このロック状態において、前記
アンチセフト機構75をアンチセフト解除状態に切り替
え(この切り替えにより動く部材はケース46A内のア
ンチセフト機構75のみである)、前記インサイドロッ
クボタン36をアンロック操作すると、ボタン側レバー
49Bを介してボタン側軸48B及びボタン側作動レバ
ー52Bはアンロック回転する。更に、ボタン側軸48
Bのアンロック回転はアンチセフト機構75を介してキ
ー側軸48Aに伝わり、キー側レバー49Aとキー側作
動レバー52Aを介して前記ロックレバー34をアンロ
ック回転させるから、ドアラッチ装置はアンロック状態
(図16参照)に切り替わる。また、このアンロック状
態への切替では、スライドリンク64はバネ70の弾力
で両作動レバー52A、52Bのアンロック変移に追従
下動し、これにより、スライドピン65は長孔63内の
下部に移動して、スライドピン65はインナーレバー5
5のフック58に係合する。
【0030】これに対して、図15のロック状態におい
て前記アンチセフト機構75をアンチセフト状態に切り
替えてから、前記インサイドロックボタン36をアンロ
ック操作すると、ボタン側レバー49Bを介してボタン
側軸48B及びボタン側作動レバー52Bはアンロック
回転するが、アンチセフト機構75はボタン側軸48B
のアンロック回転をキー側軸48Aに伝達しないため、
図17のように、キー側レバー49Aはアンロック回転
せず、したがって、ロックレバー34(キー側作動レバ
ー52A)はロック位置Bにオーバーセンターバネ42
の弾力で保持される。なお、スライドリンク64は、そ
の連結ピン66と、回転しないキー側作動レバー52A
の円弧スロット67Aの一端71Aとの当接により下動
せず、したがって、スライドピン65とフック58とは
非係合のままとなる。図17の状態において、インサイ
ドロックボタン36がアンロック操作から解放される
と、バネ70の弾力で、ボタン側作動レバー52Bは時
計回転して図16の状態に復帰する。
【0031】しかして、図15のロック状態において前
記アンチセフト機構75をアンチセフト解除状態に切り
替えてから、前記インサイド開扉ハンドル28の開扉操
作により前記インナーレバー55を反時計回転させたと
きは、インナーレバー55の前記プッシュアーム57が
前記ボタン側作動レバー52Bの前記係合突起60Bに
当接して作動レバー52Bを徐々に反時計回転させる。
すると、ボタン側レバー49Bを介してボタン側軸48
Bが回転し、ボタン側軸Bの回転はアンチセフト機構7
5を介してキー側軸48Aに伝達され、キー側レバー4
9Aを介してキー側作動レバー52Aを反時計回転させ
る。これにより前記ロックレバー34を前記オーバーセ
ンターバネ42の弾力に抗してロック位置Bからアンロ
ック位置Aに向けて徐々に変位させる。同時に、インナ
ーレバー55の回転でその規制面59は前記長孔63と
重合する位置に移動して、図18の状態となる。図18
の状態では、ロックレバー34と連動して変位するキー
側作動レバー52Aはオーバーセンターバネ42の死点
を越えていないため、いまだにオーバーセンターバネ4
2の弾力でロック位置B側に付勢されている。この状態
で、インナーレバー55が更に反時計回転すると、アン
チセフト機構75を介してキー側作動レバー52Aはア
ンロック回転して、図19のようにアンロック位置Aに
変位し、ロック状態は解除される。しかし、スライドピ
ン65は規制面59との当接によりフック58には係合
しない。
【0032】ロック状態が解除された図19の状態で、
いったんインサイド開扉ハンドル28を開扉位置から初
期位置に戻すと、インナーレバー55は時計回転するか
ら、スライドピン65は規制面59から解放されてフッ
ク58の入り口に臨み、これによりスライドリンク64
はバネ70の弾力で下動して、スライドピン65はフッ
ク58に係合し、図16のアンロック状態となる。この
状態で、インサイド開扉ハンドル28を再度開扉操作す
ると、フック58とスライドピン65の係合を介して前
記解放レバー61が反時計回転し、これにより解放レバ
ー61の前記当接アーム62は前記サブレバー72のサ
ブ突起73に当接して、サブレバー72を反時計回転さ
せる。すると、サブレバー72の下部の係合部74は前
記オープンレバー24の端部に当接してオープンレバー
24を回転させ、ドアを開扉させる。
【0033】しかして、図15のロック状態において前
記アンチセフト機構75をアンチセフト状態に切り替え
てから、前記インサイド開扉ハンドル28の開扉操作に
より前記インナーレバー55を反時計回転させたとき
は、インナーレバー55の前記プッシュアーム57が前
記ボタン側作動レバー52Bの前記係合突起60Bに当
接して作動レバー52Bを徐々に反時計回転させる。す
ると、ボタン側レバー49Bの回転によりインサイドロ
ックボタン36はアンロック位置に戻されるが、ボタン
側レバー49Bの回転によりボタン側軸48Bが回転し
ても、アンチセフト機構75はボタン側軸48Bのアン
ロック回転をキー側軸48Aに伝達しないため(図17
参照)、キー側レバー49Aはアンロック回転しない。
したがって、キー側作動レバー52Aおよびロックレバ
ー34はロック位置Bに保持されたままとなり、ドアラ
ッチ装置はロック状態に保たれ、インサイド開扉ハンド
ル28を再度操作しても開扉できない。
【0034】図25は、図7のドアラッチ装置にチャイ
ルドロック機構76を付加したものである。チャイルド
ロック機構76は、前記屈曲プレート22に軸77で軸
支されたL型レバー78と、L型レバー78の先端にピ
ン79で連結したチャイルドリンク80とを有し、L型
レバー78にはドアの外板(図示なし)から外方に突出
する操作ノブ81を形成する。チャイルドリンク80に
は前記サブ突起73に代わるサブ突起73Aを植設し、
前記サブレバー72にはサブ突起73Aがスライド自在
に係合する長孔82を設ける。サブ突起73Aは、L型
レバー78を操作ノブ81により回転させると、長孔8
2内をスライドして、前記解放レバー61の当接アーム
62と対峙する非チャイルドロック位置と、当接アーム
62と対峙しないチャイルドロック位置とに変位する。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明は、車両ドアのア
ウトサイド開扉ハンドル25による前記ドアの開扉を不
能にするロック位置Bと前記ドアの前記開扉を可能にす
るアンロック位置Aとに切り替わるロックレバー34
と、前記ロックレバー34に連結され内蔵モータ47A
の動力で回転することにより前記ロックレバー34を前
記ロック位置Bと前記アンロック位置Aとに切替えるキ
ー側軸48Aおよび前記ドアのインサイドロックボタン
36に連結されるボタン側軸48Bとを備え前記キー側
軸48Aと前記ボタン側軸48Bとが一体的に回転する
アンチセフト解除状態および前記ボタン側軸48Bのア
ンロック回転を前記キー側軸48Aに伝達しないアンチ
セフト状態に切り替わるアクチュエータユニット37A
と、前記ロックレバー34が前記ロック位置Bにあると
きに前記ドアのインサイド開扉ハンドル28が開扉操作
されると前記ロックレバー34を前記ロック位置Bから
前記アンロック位置Aに復帰させ前記ロックレバー34
がアンロック位置Aにあるときに前記インサイド開扉ハ
ンドル28が前記開扉操作されると前記ドアを開扉させ
るダブルアクション機構27とからなり、前記ダブルア
クション機構27による前記ロックレバー34の前記ロ
ック位置Bから前記アンロック位置Aへの前記復帰は前
記ボタン側軸48Bを経由して行われるように構成した
ダブルアクション機構及びアンチセフト機構付車両ドア
ラッチ装置、および、解放レバー61の開扉回転若しく
は車両ドアのアウトサイド開扉ハンドル25の開扉操作
で開扉作動するオープンレバー24と、前記オープンレ
バー24の前記開扉作動による前記ドアの開扉を可能に
するアンロック位置Aと前記ドアの前記開扉を不能にす
るロック位置Bとに切り替わるロックレバー34と、前
記ロックレバー34が前記ロック位置Bにあるときに前
記ドアのインサイド開扉ハンドル28の開扉操作で開扉
回転すると前記ロックレバー34を前記ロック位置Bか
ら前記アンロック位置Aに復帰させ前記ロックレバー3
4が前記アンロック位置Aにあるときに前記インサイド
開扉ハンドル28の前記開扉操作で開扉回転すると前記
解放レバー61を開扉回転させるインナーレバー55
と、前記ロックレバー34を内臓モータ47Aの動力で
前記アンロック位置Aと前記ロック位置Bとに切り替え
るアクチュエータユニット37Aとを有するものにおい
て、前記ロックレバー34は前記アクチュエータユニッ
ト37Aの前記モータ47Aにより回転するキー側軸4
8Aに連結し、前記ドアのインサイドロックボタン36
は前記アクチュエータユニット37Aのボタン側軸48
Bに連結し、前記アクチュエータユニット37Aには前
記キー側軸48Aと前記ボタン側軸48Bとを一体回転
するように連結するアンチセフト解除状態および前記ボ
タン側軸48Bのアンロック回転を前記キー側軸48A
に伝達しないアンチセフト状態に切り替わるアンチセフ
ト機構75を設け、前記インナーレバー55は前記ロッ
クレバー34が前記ロック位置Bにあるときに前記イン
サイド開扉ハンドル28の前記開扉操作で開扉回転する
と前記ボタン側軸48Bをアンロック回転させるように
構成したダブルアクション機構及びアンチセフト機構付
車両ドアラッチ装置としたため、従来相性の悪さで両立
させることが難しかったダブルアクション機構とアンチ
セフト機構とを合理的に組合わせることができる効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ラッチアッシーの正面図。
【図2】 アンロック状態のラッチアッシーの背面
図。
【図3】 ロック状態におけるレバー類の関係図。
【図4】 アンロック状態で開扉状態におけるレバー
類の関係図。
【図5】 アンロック状態で開扉状態のときにオープ
ンリンクを下動させた関係図。
【図6】 オープンリンクの一部拡大図。
【図7】 ロック状態におけるラッチアッシーの側面
図。
【図8】 アンロック状態におけるレバー類の関係
図。
【図9】 図7の状態からインナーレバーを若干開扉
回転させた状態図。
【図10】 図9の状態から更にインナーレバーを回転
させた状態図。
【図11】 作動レバーの平面図。
【図12】 インナーレバーの平面図。
【図13】 解放レバーの平面図。
【図14】 スライドリンクの平面図。
【図15】 アンチセフト機構を設けたラッチアッシー
のロック状態を示す側面図。
【図16】 アンチセフト機構を設けたラッチアッシー
のアンロック状態におけるレバー類の関係図。
【図17】 アンチセフト状態を説明する関係図。
【図18】 図15の状態からインナーレバーを若干開
扉回転させた状態図。
【図19】 図18の状態から更にインナーレバーを回
転させた状態図。
【図20】 キー側レバーの平面図。
【図21】 ボタン側レバーの平面図。
【図22】 キー側作動レバーの平面図。
【図23】 ボタン側作動レバーの平面図。
【図24】 アンチセフト機構を説明する略図。
【図25】 チャイルドロック機構を設けたラッチアッ
シーの側面図。
【符号の説明】
1…ラッチアッシー、2…ストライカ、3…ラッチ、4
…ラチェット、5…ラッチボディ、6…凹部、7…ラッ
チ軸、8…ラチェット軸、9…ラッチバネ、10…ダン
パー、11…ラチェットバネ、12…アンラッチ部分、
13…水平通路、14…U型溝、15…第1ステップ、
16…第2ステップ、17…開口、18…ラチェットピ
ン、19…大径部、20…金属バックプレート、21…
平行プレート、22…屈曲プレート、23…水平膨出
部、24…オープンレバー、25…アウトサイド開扉ハ
ンドル、26…当接部、27…ダブルアクション機構、
28…インサイド開扉ハンドル、29…バネ、30…オ
ープンリンク、31…ピン、32…切欠部、33…水平
当接面、34…ロックレバー、35…キーシリンダー、
36…インサイドロックボタン、37、37A…アクチ
ュエータユニット、38…下部アーム、39…連結リン
ク、40、41…ピン、42…オーバーセンターバネ、
43…垂直当接面、44…ブロック体、45…下端、4
6、46A…ケース、47、47A…モータ、48…ロ
ック軸、48A…キー側軸、48B…ボタン側軸、49
…回転レバー、49A…キー側レバー、49B…ボタン
側レバー、50、50A、50B…突起、51…支持
軸、52…作動レバー、52A…キー側作動レバー、5
2B…ボタン側作動レバー、53、53A、53B…フ
ック、54、54A…二股部、55…インナーレバー、
56…取付軸、57…プッシュアーム、58…フック、
59…規制面、60、60B…係合突起、61…解放レ
バー、62…当接アーム、63…長孔、64…スライド
リンク、65…スライドピン、66…連結ピン、67…
円弧スロット、68…バネ、69…ストッパー、70…
バネ、71…一端、72…サブレバー、73、73A…
サブ突起、74…係合部、75…アンチセフト機構、7
6…チャイルドロック機構、77…軸、78…L型レバ
ー、79…ピン、80…チャイルドリンク、81…操作
ノブ、82…長孔。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両ドアのアウトサイド開扉ハンドル2
    5による前記ドアの開扉を不能にするロック位置Bと前
    記ドアの前記開扉を可能にするアンロック位置Aとに切
    り替わるロックレバー34と、前記ロックレバー34に
    連結され内蔵モータ47Aの動力で回転することにより
    前記ロックレバー34を前記ロック位置Bと前記アンロ
    ック位置Aとに切替えるキー側軸48Aおよび前記ドア
    のインサイドロックボタン36に連結されるボタン側軸
    48Bとを備え前記キー側軸48Aと前記ボタン側軸4
    8Bとが一体的に回転するアンチセフト解除状態および
    前記ボタン側軸48Bのアンロック回転を前記キー側軸
    48Aに伝達しないアンチセフト状態に切り替わるアク
    チュエータユニット37Aと、前記ロックレバー34が
    前記ロック位置Bにあるときに前記ドアのインサイド開
    扉ハンドル28が開扉操作されると前記ロックレバー3
    4を前記ロック位置Bから前記アンロック位置Aに復帰
    させ前記ロックレバー34がアンロック位置Aにあると
    きに前記インサイド開扉ハンドル28が前記開扉操作さ
    れると前記ドアを開扉させるダブルアクション機構27
    とからなり、前記ダブルアクション機構27による前記
    ロックレバー34の前記ロック位置Bから前記アンロッ
    ク位置Aへの前記復帰は前記ボタン側軸48Bを経由し
    て行われるように構成したダブルアクション機構及びア
    ンチセフト機構付車両ドアラッチ装置。
  2. 【請求項2】 解放レバー61の開扉回転若しくは車両
    ドアのアウトサイド開扉ハンドル25の開扉操作で開扉
    作動するオープンレバー24と、前記オープンレバー2
    4の前記開扉作動による前記ドアの開扉を可能にするア
    ンロック位置Aと前記ドアの前記開扉を不能にするロッ
    ク位置Bとに切り替わるロックレバー34と、前記ロッ
    クレバー34が前記ロック位置Bにあるときに前記ドア
    のインサイド開扉ハンドル28の開扉操作で開扉回転す
    ると前記ロックレバー34を前記ロック位置Bから前記
    アンロック位置Aに復帰させ前記ロックレバー34が前
    記アンロック位置Aにあるときに前記インサイド開扉ハ
    ンドル28の前記開扉操作で開扉回転すると前記解放レ
    バー61を開扉回転させるインナーレバー55と、前記
    ロックレバー34を内臓モータ47Aの動力で前記アン
    ロック位置Aと前記ロック位置Bとに切り替えるアクチ
    ュエータユニット37Aとを有するものにおいて、前記
    ロックレバー34は前記アクチュエータユニット37A
    の前記モータ47Aにより回転するキー側軸48Aに連
    結し、前記ドアのインサイドロックボタン36は前記ア
    クチュエータユニット37Aのボタン側軸48Bに連結
    し、前記アクチュエータユニット37Aには前記キー側
    軸48Aと前記ボタン側軸48Bとを一体回転するよう
    に連結するアンチセフト解除状態および前記ボタン側軸
    48Bのアンロック回転を前記キー側軸48Aに伝達し
    ないアンチセフト状態に切り替わるアンチセフト機構7
    5を設け、前記インナーレバー55は前記ロックレバー
    34が前記ロック位置Bにあるときに前記インサイド開
    扉ハンドル28の前記開扉操作で開扉回転すると前記ボ
    タン側軸48Bをアンロック回転させるように構成した
    ダブルアクション機構及びアンチセフト機構付車両ドア
    ラッチ装置。
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