JP4346251B2 - 車両用ドアロック装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用ドアロック装置に関し、特に、キーあるいはシルコンノブによるアンロック操作を行わずに、ドアインナハンドルの操作のみで開扉し得るように構成された車両用ドアロック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両用ドアロック装置は、ドアインナハンドルを車内から不用意に操作してもドアが開かないようにするために、ラッチとストライカとの係合を解除する向きの変位をラチェットポールに与えるためのラチェットレバーのドアインナハンドルとの連結が、ドアの内側に設けられたシルコンノブを操作することによって切断されるようになっている。これによれば、降車の際にシルコンノブをアンロック位置にしなければ、ドアを開くことができない。
【0003】
一方、ドアロックが掛かった状態であっても、ドアインナハンドルを引くだけで(シルコンノブをアンロック位置にせずに)、開扉操作を行えるようにした、所謂ワンモーション開扉機構が運転席のみに採用されることがある(特開平7−54527号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記公報に開示された従来形式のドアロック装置は、ドアインナハンドルに連結されるドアインナハンドル連動レバー、あるいはラッチ部材とストライカとの係合を解除する向きの変位をラチェットポールに与えるためのラチェットレバーが、ワンモーション開扉機構の有無によってそれぞれ異なる部品が必要であった。そのため、形状が類似した2種類の部品を取り扱わねばならず、運転席とその他の席とのドアロック装置の組立工程における部品管理が煩雑になりがちである上、組み立てエラー排除のための対策も必要であった。
【0005】
本発明は、このような従来技術の問題点を解消すべく案出されたものであり、その主な目的は、ワンモーション開扉機構の有無に関わらず部品を極力共通化して部品管理を簡略化し、かつ誤組の要因を排除し得るように構成された車両用ドアロック装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような目的を果たすために、本発明においては、ドアロック装置を、車体側に設けられたストライカ(2)に係合・離脱可能なラッチ(5)、ラッチとストライカとの係合状態を保持するためのラチェットポール(6)、ラッチからストライカを離脱させる向きの変位をラチェットポールに与えるためのラチェットレバー(12)、ドアアウタハンドルにその一端が連結され且つその中間部が軸支されたオープンレバー(10)、オープンレバーの他端にその一端が当接可能であり且つその他端がドアインナハンドルに連結されるドアインナハンドル連動レバー(16)、オープンレバーとラチェットレバーの一端との間を連結可能なオープンリンク(13)、オープンリンクを介したラチェットレバーとオープンレバーとの連結・非連結の状態選択を行うためのロック/アンロック設定手段(ロック/アンロック駆動レバー18・ロック/アンロック設定レバー20)、及びロック/アンロック設定手段とシルコンノブとの間を連結するためのシルコンノブ連動レバー(17)を有すると共に、前記ドアインナハンドル連動レバーとの連結部(上端24U)、前記ラチェットレバーとの連結部(下端24L)、及びロック位置にある前記シルコンノブ連動レバーとの連結部(27)を備えるワンモーションリンク(24)をも有し、前記オープンレバーの回転力が、前記オープンリンクを介して前記ラチェットレバーの一端に伝達される以前に前記ワンモーションリンクを介して前記ラチェットレバーの他端に伝達されることを特徴とするものとした。
【0007】
このようにすれば、運転席と他の席とのそれぞれに設けるロック装置の構成部品の違いが、ワンモーションリンクの有無だけになる。しかもワンモーションリンクの有無を見分けるだけでワンモーション開扉機構付きであるか否かを容易に判別することができる。そして、シルコンノブ連動レバーの回動によってロック/アンロック設定手段が作動した際に、ラチェットレバーの一端にオープンリンクが円滑に係合する。
【0009】
さらに、ワンモーションリンクの移動方向の案内手段を有するものとすれば、ワンモーションリンクの作動円滑性を確実化し得る。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して本発明について詳細に説明する。
【0011】
図1〜図3は、本発明が適用されるドアロック装置のラッチ機構を、カバープレートを除去した状態でドアの端面側から見た形態を示している。このラッチ機構1は、基本的には公知形式のものであり、車体のピラーに固定されたストライカ2を進入させるためのスロット3が形成されたケーシング4と、ケーシング4の内部に回転可能に支持されたラッチ5およびラチェットポール6とからなっている。
【0012】
ラッチ5は、ストライカ2に押されて回転可能であり、かつ図示されないばね手段によってアンロック方向へ常時弾発付勢されている。またラッチ5には、ストライカ2を受け止めるためのノッチ7が形成されている。そしてラチェットポール6は、ラッチ5のアンロック方向へ回動を阻止するために、ラッチ5の外周の適所に設けられた一対のラチェット爪8a・8bのいずれか一方に引っ掛かるようにされている。またラチェットポール6は、ラチェット爪8a・8bに引っ掛かる向きへの回転力が図示されないばね手段によって与えられており、スロット3に対するストライカ2の進入を許容する向きについてのラッチ5の回動は妨げないが、ストライカ2が離脱する向きについては、両ラチェット爪8a・8bのいずれか一方に引っ掛かってラッチ5の回転を阻止し、これによってストライカ2とラッチ5との係合状態を保持するようにされている。
【0013】
上記ラッチ機構1によると、完全閉扉状態においては、ラチェットポール6がフルラッチ側のラチェット爪8aに引っ掛かり、ラッチ5のノッチ7内にストライカ2を保持した状態が保持される(図1参照)。この状態から、ドアハンドル(図示せず)を操作してラチェットポール6をフルラッチ側のラチェット爪8aから引き離すと(図2参照)、アンロック方向へとラッチ5が回転し、ストライカ2がノッチ7から離脱して開扉可能となる(図3参照)。
【0014】
図4〜図7は、上記ラッチ機構1の背面側を、後記するリンクケーシングを除去して示している。この背面側には、ラッチ5の支持軸9と同軸上であり、かつラッチ5と無関係に回動可能なように、シーソー式のオープンレバー10が支持されている。またラチェットポール6の支持軸11と同軸上でラチェットポール6と実質的に一体回動可能なように、シーソー式のラチェットレバー12が支持されている。
【0015】
オープンレバー10の図4における左端10Lには、図示されていないリンクロッドを介してドアアウタハンドルが連結されており、ドアアウタハンドルの操作により、図4において反時計回りにオープンレバー10が回転駆動されるようになっている。またオープンレバー10の図4における右端10Rの下面には、後記するドアインナハンドル連動レバーの作用端が当接している。このオープンレバー10は、その支持軸9上にねじりばねが設けられており、外力が加わらない限りロック位置を保持するようにされている。
【0016】
オープンレバー10における左端10L(ドアアウタハンドルとの連結端)と支持軸9との中間部には、板材で形成されたオープンリンク13が、その上端を中心に揺動可能なように連結されている。このオープンリンク13の下端には、図10に示すように、ラチェットレバー12の図4における左端12Lを係合させるためのフック部14が形成されている。
【0017】
ラッチ機構1の背面側は、リンクケーシング15で覆われている。このリンクケーシング15は、図7に示すように、ラッチ機構1の背面を覆う部分から直角に立ち上げられており、そのドアの内側(車室側)を向く面には、上記ドアインナハンドル連動レバー16と、シルコンノブ連動レバー17と、ロック/アンロック駆動レバー18とが、それぞれ回動可能に支持されている。なお、図7〜図9は、ケーシング4を除去した状態を示している。
【0018】
ドアインナハンドル連動レバー16は、L字形をなしており、その曲折中心である支点16Mがリンクケーシング15の上部に軸支され、その作用端16Lがラッチ機構1のケーシング4の背面へ向けて突出されてオープンレバー10の右端10Rの下面に当接し、上方へ向けて突出した力端16Uが、図示されていないリンクロッドを介してドアインナハンドルに連結されている。そしてドアインナハンドルの操作により、図7において反時計回りに回転駆動され、この回転力でオープンレバー10を図4において反時計回りに回転駆動するようにされている。
【0019】
シルコンノブ連動レバー17は、その中間部17Mがリンクケーシング15の中間部に軸支され、その上端17Uが図示されていないリンクロッドを介してシルコンノブに連結され、その下端17Lにロック/アンロック駆動レバー18が連結されており、シルコンノブの操作に応じて回動し、ロック位置とアンロック位置との間でロック/アンロック駆動レバー18を回動駆動するようにされている。
【0020】
ロック/アンロック駆動レバー18の支持軸19は、ラッチ機構1のケーシング4の背面に沿って水平方向に延在しており、その一端に上記ロック/アンロック駆動レバー18が固着され、その中間部に、図10に示すように、オープンリンク13の下端のフック部14とラチェットレバー12の図4における左端12Lとの係合・非係合を選択するためのロック/アンロック設定レバー20が固着され、その他端に、ドアキーのシリンダ錠に図示されないリンクロッドを介して連結されるドアキー連動レバー21が取り付けられている。
【0021】
ここでロック/アンロック駆動レバー18には、ロック位置とアンロック位置とでクリック感を与えるためのねじりばねからなるクリックスプリング22が当接している。またロック/アンロック設定レバー20の遊端は、オープンリンクの13の下端部にフック部14と隣接して形成された上下方向の長孔23に係合している。
【0022】
ドアインナハンドル連動レバー16の作用端16Lには、ラッチ機構1のケーシング4の背面に摺動可能に取り付けられたワンモーションリンク24の上端24Uが連結されている。このワンモーションリンク24は、上方から見た断面形状がL字形をなしており、リンクケーシング15に一体形成されたガイド部25に係合する摺動部24Sが、ラッチ機構1のケーシング4の背面と平行をなし、その下端24Lが、ラチェットレバー12の図4における右端12Rの下面に対向している。そしてラッチ機構1のケーシング4の背面と直角をなすサイド部24Fの下部には、シルコンノブ連動レバー17の中間部17Mに突設された突起26との連結部27が形成されている。この連結部27は、閉扉状態時には、シルコンノブ連動レバー17側の自由な動きを妨げず、シルコンノブ連動レバー17がロック位置にある時は、ドアインナハンドル連動レバー16の開扉方向運動に連れて上方へ移動する際に、シルコンノブ連動レバー17の中間部17Mに突設された突起26と係合し、シルコンノブ連動レバー17をアンロック位置へと回動させるようになっている。
【0023】
ワンモーションリンク24の上下移動を案内するガイド部25は、図7及び図11に示したように、摺動部24Sの主に下部の両面を挟み込む把持部25aと、摺動部24Sの主に上部を案内する溝部25bと、ワンモーションリンク24の摺動がたを除去するための弾発片部25cとからなっている。またワンモーションリンク24のサイド部24Fには、シルコンノブ連動レバー17の中間部17Mに設けられた爪28と、その回転中心に設けられた突起29とが係合する透かし孔30が上記連結部27と連続して形成されており、上記ガイド部25とこれらとの相互作用によってワンモーションリンク24が円滑に上下動するようにされている。
【0024】
次に、上記の運転席用ワンモーションリンク付きドアロック装置の作動要領について説明する。先ず、閉扉状態にあっては、ラッチ部材5のノッチ7内にストライカ2が受容され、かつフルラッチ側のラチェット爪8aにラチェットポール6が引っ掛かった状態に保持されている(図1の状態)。この状態で、ドアの内側に設けられたシルコンノブを操作して(例えば押し下げる)シルコンノブ連動レバー17をロック位置へ回すと、これに連結されたロック/アンロック駆動レバー18がロック位置へと回動し、これと同軸的に連結されたロック/アンロック設定レバー20がロック位置へと回動する(図10−bの矢印A参照)。これにより、ロック/アンロック設定レバー20に連結されたオープンリンク13のフック部14がラチェットレバー12の左端12Lとの連結を断つ向きに変位する(図10−bの状態)。この各部の一連の動作は、ドアの外面に設けられたキーシリンダ錠をロック操作することによっても同様に与えられる。
【0025】
ロック状態でドアアウタハンドルを操作すると、オープンレバー10が図4における反時計回りに回動するが、これはドアインナハンドル連動レバー16の作用端16Lからオープンレバー10の右端10Rが離れ、かつオープンリンク13を下向きに変位させる運動である。しかるに、現状においてはオープンリンク13のフック部14はラチェットレバー12の左端12Lとの連結を断たれており、このドアアウタハンドルの操作によるオープンリンク13の下向き変位はラッチ機構1の運動には何の影響も及ぼさない。つまり、キーシリンダ錠またはシルコンノブの操作によるロック状態では、ドアアウタハンドルを操作しても、ドアを開くことはできない。
【0026】
他方、ドアインナハンドルを開操作すると、ドアインナハンドル連動レバー16が図7における反時計方向へ回動する。これによりオープンレバー10の右端10Rがドアインナハンドル連動レバー16の作用端16Lで押し上げられ、オープンレバー10が反時計回りに回動し、かつオープンリンク13が下向きに変位する。しかしながら、上記の通り、これらの運動だけではラッチ機構1には何の影響も及ぼさない。
【0027】
ところで、ドアインナハンドル連動レバー16の作用端16Lには、ワンモーションリンク24が連結されており、このワンモーションリンク24が、ドアインナハンドル連動レバー16の反時計方向への回動によって上方へと変位する(図5・図8参照)。これにより、ワンモーションリンク24の下端24Lに連結されたラチェットレバー12、つまりラチェットポール6がアンロック方向へと強制的に回動駆動される。ラチェットポール6がラチェット爪8aから外れると(図2の状態)、ラッチ部材5はストライカ2との係合状態を保持できなくなるので、開扉が可能となる。またこれと同時に、ワンモーションリンク24の連結部27に突起26が係合しているのでシルコンノブ連動レバー17がアンロック方向へと回動させられ、これに連れてロック/アンロック駆動レバー18もアンロック方向へと回動させられる(図8参照)。そしてドアインナハンドルの回動範囲に対してワンモーションリンク24は実質的に直結されているが、ワンモーションリンク24とシルコンノブ連動レバー17の突起26との連結部27にはオーバーストロークに対する逃げが設けてあるので、連動誤差があったとしても機械的に無理な力が各部に加わらずに済む(図9参照)。
【0028】
運転席以外のドアロック装置には、単にワンモーションリンク24を取り外したものを用いれば良い。ワンモーションリンク24が無いと、ロック状態でドアインナハンドルを操作しても、その動きがラチェットレバー12に伝わらないので、ラチェットポール6によるラッチ部材保持力が解除されない。この状態においては、シルコンノブを操作するかキーシリンダを操作してシルコンノブ連動レバー17をアンロック位置へと回動させると、ロック/アンロック設定レバー20が回動してオープンリンク13の下端、つまりフック部14がケーシング4側へ振り出し(図10−bの矢印B参照)、ラチェットレバー12の左端12Lにオープンリンク13のフック部14を連結させる。この状態で、ドアアウタハンドルまたはドアインナハンドルの操作によるオープンレバー10の反時計方向の回転がオープンリンク13を介してラチェットレバー12の図4における反時計方向の回動に変換される。これにより、ラチェットレバー12と一体回動するラチェットポール6がラッチ部材5から外れ、ストライカ2への保持力が解除されて開扉可能となる。
【0029】
以上のようにして、単にワンモーションリンク24の有無だけで、運転席のワンモーションアンロック機能と、他のドアのドアインナハンドル操作キャンセル機能とに対応することができる。
【0030】
ところで、上記構成の運転席用ドアロック装置においては、ワンモーションリンク24の下端24Lがラチェットレバー12の右端12Rと常時係合可能であるのに対し、オープンリンク13は、シルコンノブの位置がアンロック状態の時にのみラチェットレバー12の左端12Lに係合可能である。そしてドアインナハンドルを操作した場合は、シルコンノブの位置に関わらず、ワンモーションリンク24の下端24Lがラチェットレバー12の右端12Rを引き上げてラッチ5をフリーにする。この時、シルコンノブがロック位置にある場合は、ドアインナハンドル連動レバー16の開扉方向回動に連れてワンモーションリンク24が上動すると、シルコンノブ連動レバー17がアンロック位置へと回動する。これに連れてロック/アンロック設定レバー20が回動し、オープンリンク13がラチェットレバー12の左端12Lにフック部14を連結させる位置へ向けて揺動する。
【0031】
ここで、特にロック状態時にドアインナハンドルを操作した際のオープンレバー10の回動によるオープンリンク13とワンモーションリンク24とのラチェットレバー12に対する係合タイミングが問題となる。と言うのは、オープンレバー10が回動した際に、オープンリンク13の下端がワンモーションリンク24よりも先にラチェットレバー12と係合するように各部の寸法が設定されていたとすると、ロック状態時のオープンリンク13は、静止しているラチェットレバー12の左端12Lに対し、そのフック部14を下動させつつ揺動して連結させることになる(図10−b参照)。従って、この場合は、ラチェットレバー12の左端12Lにフック部14の軌跡が干渉しないように、ラチェットレバー12の左端12Lとフック部14との間に大きなクリアランスを設けておかなくてはならない。そこで、本発明においては、ワンモーションリンク24の方が先にラチェットレバー12に回転力を伝えるように各部の寸法を設定してある。具体的には、ワンモーションリンク24の下端24Lがラチェットレバー12の右端12Rに当接してラチェットレバー12が回動を開始する時点で、オープンリンク13のフック部14とラチェットレバー12の左端12Lとの間に隙間Gが開くようにしている(図5参照)。このようにすれば、オープンリンク13は、アンロック方向への回転を既に開始したラチェットレバー12の左端12Lに対してフック部14を連結させることになるので、ラチェットレバー12の左端12Lとフック部14との間に設けるクリアランスを小さくすることができる。
【0032】
【発明の効果】
以上詳述した通り本発明によれば、単にワンモーションリンクの有無だけで、運転席のワンモーションアンロック機能と、他のドアのドアインナハンドル操作キャンセル機能とに対応することができるので、従来構造に比して部品の共通化を推進する上に多大な効果を奏することができる。またこの構成によれば、ワンモーションリンクの有無を容易に見分けられるので、組み付けエラーを排除する上にも効果的である。上記構成に加えて、オープンレバーの回転力が、オープンリンクを介してラチェットレバーの一端に伝達される以前にワンモーションリンクを介してラチェットレバーの他端に伝達されるものとすれば、シルコンノブ連動レバーの回動によってロック/アンロック設定手段が作動してラチェットレバーの一端にオープンリンクが係合する際に干渉せずに済む。さらに、ワンモーションリンクの移動方向の案内手段を設けるものとすれば、ワンモーションリンクの作動円滑性を確実化し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】カバープレートを除去して示す閉扉状態のラッチ機構の正面図
【図2】カバープレートを除去して示す開扉開始状態のラッチ機構の正面図
【図3】カバープレートを除去して示す開扉状態のラッチ機構の正面図
【図4】リンクケーシングを除去して示す閉扉状態のラッチ機構の背面図
【図5】リンクケーシングを除去して示す開扉開始状態のラッチ機構の背面図
【図6】リンクケーシングを除去して示す開扉状態のラッチ機構の背面図
【図7】閉扉状態のロック装置のリンクケーシング側の側面図
【図8】開扉開始状態のロック装置のリンクケーシング側の側面図
【図9】開扉状態のロック装置のリンクケーシング側の側面図
【図10】(a)はアンロック状態での非開扉操作時を、(b)はロック状態時を、(c)はアンロック状態での開扉操作時をそれぞれ示す図4中のX−X線に沿う切断面図
【図11】ワンモーションリンクとガイド部との関係を示す要部斜視図
【符号の説明】
1 ラッチ機構
2 ストライカ
5 ラッチ
6 ラチェットポール
10 オープンレバー
12 ラチェットレバー
13 オープンリンク
16 ドアインナハンドル連動レバー
18 ロック/アンロック駆動レバー
20 ロック/アンロック設定レバー
24 ワンモーションリンク
25 ガイド部
27 連結部

Claims (2)

  1. 車体側に設けられたストライカに係合・離脱可能なラッチと、該ラッチと前記ストライカとの係合状態を保持するためのラチェットポールと、該ラチェットポールに前記ラッチから前記ストライカを離脱させる向きの変位を与えるべくその中間部を軸支されたラチェットレバーと、その一端がドアアウタハンドルに連結され且つその中間部が軸支されたオープンレバーと、該オープンレバーの他端にその一端が当接可能であり且つその他端がドアインナハンドルに連結されるドアインナハンドル連動レバーと、前記オープンレバーと前記ラチェットレバーの一端との間を連結可能なオープンリンクと、該オープンリンクを介した前記ラチェットレバーと前記オープンレバーとの間の連結・非連結の状態選択を行うためのロック/アンロック選択手段と、該ロック/アンロック選択手段とシルコンノブとの間を連結するためのシルコンノブ連動レバーとを有する車両用ドアロック装置であって、
    前記ドアインナハンドル連動レバーとの連結部と、前記ラチェットレバーの他端との連結部と、ロック位置にある前記シルコンノブ連動レバーとの連結部とを備えるワンモーションリンクをさらに有し、
    前記オープンレバーの回転力が、前記オープンリンクを介して前記ラチェットレバーの一端に伝達される以前に前記ワンモーションリンクを介して前記ラチェットレバーの他端に伝達されることを特徴とする車両用ドアロック装置。
  2. 前記ワンモーションリンクの移動方向の案内手段を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用ドアロック装置。
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