JP2002266540A - 車両用ドアロック装置 - Google Patents

車両用ドアロック装置

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JP2002266540A
JP2002266540A JP2001061490A JP2001061490A JP2002266540A JP 2002266540 A JP2002266540 A JP 2002266540A JP 2001061490 A JP2001061490 A JP 2001061490A JP 2001061490 A JP2001061490 A JP 2001061490A JP 2002266540 A JP2002266540 A JP 2002266540A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ワンモーション開扉機構の有無に関わらず部
品を極力共通化して構成された車両用ドアロック装置を
提供する。 【解決手段】 ドアロック装置を、ラッチ、ラチェット
ポール、ラチェットレバー、オープンレバー、オープン
レバーの他端に当接可能であり且つその他端がドアイン
ナハンドルに連結されるドアインナハンドル連動レバ
ー、オープンレバーとラチェットレバーの一端との間を
連結可能なオープンリンク、オープンリンクを介したラ
チェットレバーとオープンレバーとの連結・非連結の状
態選択を行うためのロック/アンロック設定手段、及び
ロック/アンロック設定手段とシルコンノブとの間を連
結するためのシルコンノブ連動レバーを有すると共に、
ドアインナハンドル連動レバーとの連結部、ラチェット
レバーとの連結部、及びロック位置にあるシルコンノブ
連動レバーとの連結部を備えるワンモーションリンクを
も有するものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ドアロック
装置に関し、特に、キーあるいはシルコンノブによるア
ンロック操作を行わずに、ドアインナハンドルの操作の
みで開扉し得るように構成された車両用ドアロック装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用ドアロック装置は、ドアインナハ
ンドルを車内から不用意に操作してもドアが開かないよ
うにするために、ラッチとストライカとの係合を解除す
る向きの変位をラチェットポールに与えるためのラチェ
ットレバーのドアインナハンドルとの連結が、ドアの内
側に設けられたシルコンノブを操作することによって切
断されるようになっている。これによれば、降車の際に
シルコンノブをアンロック位置にしなければ、ドアを開
くことができない。
【0003】一方、ドアロックが掛かった状態であって
も、ドアインナハンドルを引くだけで(シルコンノブを
アンロック位置にせずに)、開扉操作を行えるようにし
た、所謂ワンモーション開扉機構が運転席のみに採用さ
れることがある(特開平7−54527号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記公報に
開示された従来形式のドアロック装置は、ドアインナハ
ンドルに連結されるドアインナハンドル連動レバー、あ
るいはラッチ部材とストライカとの係合を解除する向き
の変位をラチェットポールに与えるためのラチェットレ
バーが、ワンモーション開扉機構の有無によってそれぞ
れ異なる部品が必要であった。そのため、形状が類似し
た2種類の部品を取り扱わねばならず、運転席とその他
の席とのドアロック装置の組立工程における部品管理が
煩雑になりがちである上、組み立てエラー排除のための
対策も必要であった。
【0005】本発明は、このような従来技術の問題点を
解消すべく案出されたものであり、その主な目的は、ワ
ンモーション開扉機構の有無に関わらず部品を極力共通
化して部品管理を簡略化し、かつ誤組の要因を排除し得
るように構成された車両用ドアロック装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を果たす
ために、本発明においては、ドアロック装置を、車体側
に設けられたストライカ(2)に係合・離脱可能なラッ
チ(5)、ラッチとストライカとの係合状態を保持する
ためのラチェットポール(6)、ラッチからストライカ
を離脱させる向きの変位をラチェットポールに与えるた
めのラチェットレバー(12)、ドアアウタハンドルに
その一端が連結され且つその中間部が軸支されたオープ
ンレバー(10)、オープンレバーの他端にその一端が
当接可能であり且つその他端がドアインナハンドルに連
結されるドアインナハンドル連動レバー(16)、オー
プンレバーとラチェットレバーの一端との間を連結可能
なオープンリンク(13)、オープンリンクを介したラ
チェットレバーとオープンレバーとの連結・非連結の状
態選択を行うためのロック/アンロック設定手段(ロッ
ク/アンロック駆動レバー18・ロック/アンロック設
定レバー20)、及びロック/アンロック設定手段とシ
ルコンノブとの間を連結するためのシルコンノブ連動レ
バー(17)を有すると共に、前記ドアインナハンドル
連動レバーとの連結部(上端24U)、前記ラチェット
レバーとの連結部(下端24L)、及びロック位置にあ
る前記シルコンノブ連動レバーとの連結部(27)を備
えるワンモーションリンク(24)をも有することを特
徴とするものとした。
【0007】このようにすれば、運転席と他の席とのそ
れぞれに設けるロック装置の構成部品の違いが、ワンモ
ーションリンクの有無だけになる。しかもワンモーショ
ンリンクの有無を見分けるだけでワンモーション開扉機
構付きであるか否かを容易に判別することができる。
【0008】特に、上記構成において、オープンレバー
の回転力が、オープンリンクを介してラチェットレバー
の一端に伝達される以前にワンモーションリンクを介し
てラチェットレバーの他端に伝達されるものとすれば、
シルコンノブ連動レバーの回動によってロック/アンロ
ック設定手段が作動した際に、ラチェットレバーの一端
にオープンリンクが円滑に係合する。
【0009】さらに、ワンモーションリンクの移動方向
の案内手段を有するものとすれば、ワンモーションリン
クの作動円滑性を確実化し得る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明について詳細に説明する。
【0011】図1〜図3は、本発明が適用されるドアロ
ック装置のラッチ機構を、カバープレートを除去した状
態でドアの端面側から見た形態を示している。このラッ
チ機構1は、基本的には公知形式のものであり、車体の
ピラーに固定されたストライカ2を進入させるためのス
ロット3が形成されたケーシング4と、ケーシング4の
内部に回転可能に支持されたラッチ5およびラチェット
ポール6とからなっている。
【0012】ラッチ5は、ストライカ2に押されて回転
可能であり、かつ図示されないばね手段によってアンロ
ック方向へ常時弾発付勢されている。またラッチ5に
は、ストライカ2を受け止めるためのノッチ7が形成さ
れている。そしてラチェットポール6は、ラッチ5のア
ンロック方向へ回動を阻止するために、ラッチ5の外周
の適所に設けられた一対のラチェット爪8a・8bのい
ずれか一方に引っ掛かるようにされている。またラチェ
ットポール6は、ラチェット爪8a・8bに引っ掛かる
向きへの回転力が図示されないばね手段によって与えら
れており、スロット3に対するストライカ2の進入を許
容する向きについてのラッチ5の回動は妨げないが、ス
トライカ2が離脱する向きについては、両ラチェット爪
8a・8bのいずれか一方に引っ掛かってラッチ5の回
転を阻止し、これによってストライカ2とラッチ5との
係合状態を保持するようにされている。
【0013】上記ラッチ機構1によると、完全閉扉状態
においては、ラチェットポール6がフルラッチ側のラチ
ェット爪8aに引っ掛かり、ラッチ5のノッチ7内にス
トライカ2を保持した状態が保持される(図1参照)。
この状態から、ドアハンドル(図示せず)を操作してラ
チェットポール6をフルラッチ側のラチェット爪8aか
ら引き離すと(図2参照)、アンロック方向へとラッチ
5が回転し、ストライカ2がノッチ7から離脱して開扉
可能となる(図3参照)。
【0014】図4〜図7は、上記ラッチ機構1の背面側
を、後記するリンクケーシングを除去して示している。
この背面側には、ラッチ5の支持軸9と同軸上であり、
かつラッチ5と無関係に回動可能なように、シーソー式
のオープンレバー10が支持されている。またラチェッ
トポール6の支持軸11と同軸上でラチェットポール6
と実質的に一体回動可能なように、シーソー式のラチェ
ットレバー12が支持されている。
【0015】オープンレバー10の図4における左端1
0Lには、図示されていないリンクロッドを介してドア
アウタハンドルが連結されており、ドアアウタハンドル
の操作により、図4において反時計回りにオープンレバ
ー10が回転駆動されるようになっている。またオープ
ンレバー10の図4における右端10Rの下面には、後
記するドアインナハンドル連動レバーの作用端が当接し
ている。このオープンレバー10は、その支持軸9上に
ねじりばねが設けられており、外力が加わらない限りロ
ック位置を保持するようにされている。
【0016】オープンレバー10における左端10L
(ドアアウタハンドルとの連結端)と支持軸9との中間
部には、板材で形成されたオープンリンク13が、その
上端を中心に揺動可能なように連結されている。このオ
ープンリンク13の下端には、図10に示すように、ラ
チェットレバー12の図4における左端12Lを係合さ
せるためのフック部14が形成されている。
【0017】ラッチ機構1の背面側は、リンクケーシン
グ15で覆われている。このリンクケーシング15は、
図7に示すように、ラッチ機構1の背面を覆う部分から
直角に立ち上げられており、そのドアの内側(車室側)
を向く面には、上記ドアインナハンドル連動レバー16
と、シルコンノブ連動レバー17と、ロック/アンロッ
ク駆動レバー18とが、それぞれ回動可能に支持されて
いる。なお、図7〜図9は、ケーシング4を除去した状
態を示している。
【0018】ドアインナハンドル連動レバー16は、L
字形をなしており、その曲折中心である支点16Mがリ
ンクケーシング15の上部に軸支され、その作用端16
Lがラッチ機構1のケーシング4の背面へ向けて突出さ
れてオープンレバー10の右端10Rの下面に当接し、
上方へ向けて突出した力端16Uが、図示されていない
リンクロッドを介してドアインナハンドルに連結されて
いる。そしてドアインナハンドルの操作により、図7に
おいて反時計回りに回転駆動され、この回転力でオープ
ンレバー10を図4において反時計回りに回転駆動する
ようにされている。
【0019】シルコンノブ連動レバー17は、その中間
部17Mがリンクケーシング15の中間部に軸支され、
その上端17Uが図示されていないリンクロッドを介し
てシルコンノブに連結され、その下端17Lにロック/
アンロック駆動レバー18が連結されており、シルコン
ノブの操作に応じて回動し、ロック位置とアンロック位
置との間でロック/アンロック駆動レバー18を回動駆
動するようにされている。
【0020】ロック/アンロック駆動レバー18の支持
軸19は、ラッチ機構1のケーシング4の背面に沿って
水平方向に延在しており、その一端に上記ロック/アン
ロック駆動レバー18が固着され、その中間部に、図1
0に示すように、オープンリンク13の下端のフック部
14とラチェットレバー12の図4における左端12L
との係合・非係合を選択するためのロック/アンロック
設定レバー20が固着され、その他端に、ドアキーのシ
リンダ錠に図示されないリンクロッドを介して連結され
るドアキー連動レバー21が取り付けられている。
【0021】ここでロック/アンロック駆動レバー18
には、ロック位置とアンロック位置とでクリック感を与
えるためのねじりばねからなるクリックスプリング22
が当接している。またロック/アンロック設定レバー2
0の遊端は、オープンリンクの13の下端部にフック部
14と隣接して形成された上下方向の長孔23に係合し
ている。
【0022】ドアインナハンドル連動レバー16の作用
端16Lには、ラッチ機構1のケーシング4の背面に摺
動可能に取り付けられたワンモーションリンク24の上
端24Uが連結されている。このワンモーションリンク
24は、上方から見た断面形状がL字形をなしており、
リンクケーシング15に一体形成されたガイド部25に
係合する摺動部24Sが、ラッチ機構1のケーシング4
の背面と平行をなし、その下端24Lが、ラチェットレ
バー12の図4における右端12Rの下面に対向してい
る。そしてラッチ機構1のケーシング4の背面と直角を
なすサイド部24Fの下部には、シルコンノブ連動レバ
ー17の中間部17Mに突設された突起26との連結部
27が形成されている。この連結部27は、閉扉状態時
には、シルコンノブ連動レバー17側の自由な動きを妨
げず、シルコンノブ連動レバー17がロック位置にある
時は、ドアインナハンドル連動レバー16の開扉方向運
動に連れて上方へ移動する際に、シルコンノブ連動レバ
ー17の中間部17Mに突設された突起26と係合し、
シルコンノブ連動レバー17をアンロック位置へと回動
させるようになっている。
【0023】ワンモーションリンク24の上下移動を案
内するガイド部25は、図7及び図11に示したよう
に、摺動部24Sの主に下部の両面を挟み込む把持部2
5aと、摺動部24Sの主に上部を案内する溝部25b
と、ワンモーションリンク24の摺動がたを除去するた
めの弾発片部25cとからなっている。またワンモーシ
ョンリンク24のサイド部24Fには、シルコンノブ連
動レバー17の中間部17Mに設けられた爪28と、そ
の回転中心に設けられた突起29とが係合する透かし孔
30が上記連結部27と連続して形成されており、上記
ガイド部25とこれらとの相互作用によってワンモーシ
ョンリンク24が円滑に上下動するようにされている。
【0024】次に、上記の運転席用ワンモーションリン
ク付きドアロック装置の作動要領について説明する。先
ず、閉扉状態にあっては、ラッチ部材5のノッチ7内に
ストライカ2が受容され、かつフルラッチ側のラチェッ
ト爪8aにラチェットポール6が引っ掛かった状態に保
持されている(図1の状態)。この状態で、ドアの内側
に設けられたシルコンノブを操作して(例えば押し下げ
る)シルコンノブ連動レバー17をロック位置へ回す
と、これに連結されたロック/アンロック駆動レバー1
8がロック位置へと回動し、これと同軸的に連結された
ロック/アンロック設定レバー20がロック位置へと回
動する(図10−bの矢印A参照)。これにより、ロッ
ク/アンロック設定レバー20に連結されたオープンリ
ンク13のフック部14がラチェットレバー12の左端
12Lとの連結を断つ向きに変位する(図10−bの状
態)。この各部の一連の動作は、ドアの外面に設けられ
たキーシリンダ錠をロック操作することによっても同様
に与えられる。
【0025】ロック状態でドアアウタハンドルを操作す
ると、オープンレバー10が図4における反時計回りに
回動するが、これはドアインナハンドル連動レバー16
の作用端16Lからオープンレバー10の右端10Rが
離れ、かつオープンリンク13を下向きに変位させる運
動である。しかるに、現状においてはオープンリンク1
3のフック部14はラチェットレバー12の左端12L
との連結を断たれており、このドアアウタハンドルの操
作によるオープンリンク13の下向き変位はラッチ機構
1の運動には何の影響も及ぼさない。つまり、キーシリ
ンダ錠またはシルコンノブの操作によるロック状態で
は、ドアアウタハンドルを操作しても、ドアを開くこと
はできない。
【0026】他方、ドアインナハンドルを開操作する
と、ドアインナハンドル連動レバー16が図7における
反時計方向へ回動する。これによりオープンレバー10
の右端10Rがドアインナハンドル連動レバー16の作
用端16Lで押し上げられ、オープンレバー10が反時
計回りに回動し、かつオープンリンク13が下向きに変
位する。しかしながら、上記の通り、これらの運動だけ
ではラッチ機構1には何の影響も及ぼさない。
【0027】ところで、ドアインナハンドル連動レバー
16の作用端16Lには、ワンモーションリンク24が
連結されており、このワンモーションリンク24が、ド
アインナハンドル連動レバー16の反時計方向への回動
によって上方へと変位する(図5・図8参照)。これに
より、ワンモーションリンク24の下端24Lに連結さ
れたラチェットレバー12、つまりラチェットポール6
がアンロック方向へと強制的に回動駆動される。ラチェ
ットポール6がラチェット爪8aから外れると(図2の
状態)、ラッチ部材5はストライカ2との係合状態を保
持できなくなるので、開扉が可能となる。またこれと同
時に、ワンモーションリンク24の連結部27に突起2
6が係合しているのでシルコンノブ連動レバー17がア
ンロック方向へと回動させられ、これに連れてロック/
アンロック駆動レバー18もアンロック方向へと回動さ
せられる(図8参照)。そしてドアインナハンドルの回
動範囲に対してワンモーションリンク24は実質的に直
結されているが、ワンモーションリンク24とシルコン
ノブ連動レバー17の突起26との連結部27にはオー
バーストロークに対する逃げが設けてあるので、連動誤
差があったとしても機械的に無理な力が各部に加わらず
に済む(図9参照)。
【0028】運転席以外のドアロック装置には、単にワ
ンモーションリンク24を取り外したものを用いれば良
い。ワンモーションリンク24が無いと、ロック状態で
ドアインナハンドルを操作しても、その動きがラチェッ
トレバー12に伝わらないので、ラチェットポール6に
よるラッチ部材保持力が解除されない。この状態におい
ては、シルコンノブを操作するかキーシリンダを操作し
てシルコンノブ連動レバー17をアンロック位置へと回
動させると、ロック/アンロック設定レバー20が回動
してオープンリンク13の下端、つまりフック部14が
ケーシング4側へ振り出し(図10−bの矢印B参
照)、ラチェットレバー12の左端12Lにオープンリ
ンク13のフック部14を連結させる。この状態で、ド
アアウタハンドルまたはドアインナハンドルの操作によ
るオープンレバー10の反時計方向の回転がオープンリ
ンク13を介してラチェットレバー12の図4における
反時計方向の回動に変換される。これにより、ラチェッ
トレバー12と一体回動するラチェットポール6がラッ
チ部材5から外れ、ストライカ2への保持力が解除され
て開扉可能となる。
【0029】以上のようにして、単にワンモーションリ
ンク24の有無だけで、運転席のワンモーションアンロ
ック機能と、他のドアのドアインナハンドル操作キャン
セル機能とに対応することができる。
【0030】ところで、上記構成の運転席用ドアロック
装置においては、ワンモーションリンク24の下端24
Lがラチェットレバー12の右端12Rと常時係合可能
であるのに対し、オープンリンク13は、シルコンノブ
の位置がアンロック状態の時にのみラチェットレバー1
2の左端12Lに係合可能である。そしてドアインナハ
ンドルを操作した場合は、シルコンノブの位置に関わら
ず、ワンモーションリンク24の下端24Lがラチェッ
トレバー12の右端12Rを引き上げてラッチ5をフリ
ーにする。この時、シルコンノブがロック位置にある場
合は、ドアインナハンドル連動レバー16の開扉方向回
動に連れてワンモーションリンク24が上動すると、シ
ルコンノブ連動レバー17がアンロック位置へと回動す
る。これに連れてロック/アンロック設定レバー20が
回動し、オープンリンク13がラチェットレバー12の
左端12Lにフック部14を連結させる位置へ向けて揺
動する。
【0031】ここで、特にロック状態時にドアインナハ
ンドルを操作した際のオープンレバー10の回動による
オープンリンク13とワンモーションリンク24とのラ
チェットレバー12に対する係合タイミングが問題とな
る。と言うのは、オープンレバー10が回動した際に、
オープンリンク13の下端がワンモーションリンク24
よりも先にラチェットレバー12と係合するように各部
の寸法が設定されていたとすると、ロック状態時のオー
プンリンク13は、静止しているラチェットレバー12
の左端12Lに対し、そのフック部14を下動させつつ
揺動して連結させることになる(図10−b参照)。従
って、この場合は、ラチェットレバー12の左端12L
にフック部14の軌跡が干渉しないように、ラチェット
レバー12の左端12Lとフック部14との間に大きな
クリアランスを設けておかなくてはならない。そこで、
本発明においては、ワンモーションリンク24の方が先
にラチェットレバー12に回転力を伝えるように各部の
寸法を設定してある。具体的には、ワンモーションリン
ク24の下端24Lがラチェットレバー12の右端12
Rに当接してラチェットレバー12が回動を開始する時
点で、オープンリンク13のフック部14とラチェット
レバー12の左端12Lとの間に隙間Gが開くようにし
ている(図5参照)。このようにすれば、オープンリン
ク13は、アンロック方向への回転を既に開始したラチ
ェットレバー12の左端12Lに対してフック部14を
連結させることになるので、ラチェットレバー12の左
端12Lとフック部14との間に設けるクリアランスを
小さくすることができる。
【0032】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、単に
ワンモーションリンクの有無だけで、運転席のワンモー
ションアンロック機能と、他のドアのドアインナハンド
ル操作キャンセル機能とに対応することができるので、
従来構造に比して部品の共通化を推進する上に多大な効
果を奏することができる。またこの構成によれば、ワン
モーションリンクの有無を容易に見分けられるので、組
み付けエラーを排除する上にも効果的である。上記構成
に加えて、オープンレバーの回転力が、オープンリンク
を介してラチェットレバーの一端に伝達される以前にワ
ンモーションリンクを介してラチェットレバーの他端に
伝達されるものとすれば、シルコンノブ連動レバーの回
動によってロック/アンロック設定手段が作動してラチ
ェットレバーの一端にオープンリンクが係合する際に干
渉せずに済む。さらに、ワンモーションリンクの移動方
向の案内手段を設けるものとすれば、ワンモーションリ
ンクの作動円滑性を確実化し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】カバープレートを除去して示す閉扉状態のラッ
チ機構の正面図
【図2】カバープレートを除去して示す開扉開始状態の
ラッチ機構の正面図
【図3】カバープレートを除去して示す開扉状態のラッ
チ機構の正面図
【図4】リンクケーシングを除去して示す閉扉状態のラ
ッチ機構の背面図
【図5】リンクケーシングを除去して示す開扉開始状態
のラッチ機構の背面図
【図6】リンクケーシングを除去して示す開扉状態のラ
ッチ機構の背面図
【図7】閉扉状態のロック装置のリンクケーシング側の
側面図
【図8】開扉開始状態のロック装置のリンクケーシング
側の側面図
【図9】開扉状態のロック装置のリンクケーシング側の
側面図
【図10】(a)はアンロック状態での非開扉操作時
を、(b)はロック状態時を、(c)はアンロック状態
での開扉操作時をそれぞれ示す図4中のX−X線に沿う
切断面図
【図11】ワンモーションリンクとガイド部との関係を
示す要部斜視図
【符号の説明】
1 ラッチ機構 2 ストライカ 5 ラッチ 6 ラチェットポール 10 オープンレバー 12 ラチェットレバー 13 オープンリンク 16 ドアインナハンドル連動レバー 18 ロック/アンロック駆動レバー 20 ロック/アンロック設定レバー 24 ワンモーションリンク 25 ガイド部 27 連結部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側に設けられたストライカに係合・
    離脱可能なラッチと、該ラッチと前記ストライカとの係
    合状態を保持するためのラチェットポールと、該ラチェ
    ットポールに前記ラッチから前記ストライカを離脱させ
    る向きの変位を与えるべくその中間部を軸支されたラチ
    ェットレバーと、その一端がドアアウタハンドルに連結
    され且つその中間部が軸支されたオープンレバーと、該
    オープンレバーの他端にその一端が当接可能であり且つ
    その他端がドアインナハンドルに連結されるドアインナ
    ハンドル連動レバーと、前記オープンレバーと前記ラチ
    ェットレバーの一端との間を連結可能なオープンリンク
    と、該オープンリンクを介した前記ラチェットレバーと
    前記オープンレバーとの間の連結・非連結の状態選択を
    行うためのロック/アンロック選択手段と、該ロック/
    アンロック選択手段とシルコンノブとの間を連結するた
    めのシルコンノブ連動レバーとを有する車両用ドアロッ
    ク装置であって、 前記ドアインナハンドル連動レバーとの連結部と、前記
    ラチェットレバーの他端との連結部と、ロック位置にあ
    る前記シルコンノブ連動レバーとの連結部とを備えるワ
    ンモーションリンクをさらに有することを特徴とする車
    両用ドアロック装置。
  2. 【請求項2】 前記オープンレバーの回転力が、前記オ
    ープンリンクを介して前記ラチェットレバーの一端に伝
    達される以前に前記ワンモーションリンクを介して前記
    ラチェットレバーの他端に伝達されるようにしてなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の車両用ドアロック装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ワンモーションリンクの移動方向の
    案内手段を有することを特徴とする請求項1若しくは2
    に記載の車両用ドアロック装置。
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