JP3291372B2 - 車両用ドアロック装置 - Google Patents
車両用ドアロック装置Info
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Description
に関し、特にロックを解除せずにインサイドドアハンド
ルの操作のみで開扉し得る車両用ドアロック装置に関す
るものである。
イドドアハンドルを車内から不用意に操作してもドアが
開かないようにするために、ラッチとストライカとの係
合を解除する向きの変位をラチェットポールに与えるた
めのラチェットレバーが、ドアの内側に設けられたロッ
クノブを押し下げることにより、インサイドドアハンド
ルから切離されるようになっている。従って、降車の際
には、ロックノブをアンロック位置にしなければドアを
開くことができない。
が掛かった状態であっても、ロックノブを解除せずに、
インサイドドアハンドルを引くだけでドアを開放するこ
とができるようにした、所謂ワンモーション開扉機構が
採用されている。
−253886号公報に開示されているものが知られて
いる。この機構は、ラッチとストライカとの係合状態を
保持するためのラチェットポールに、これらの係合を解
除する向きの変位を与えるためのラチェットレバーに対
し、アウトサイドドアハンドル、或いはインサイドドア
ハンドルの操作力を伝達するためのオープンレバーを、
インナー側オープンレバーとアウター側オープンレバー
とに分割し、インナー側オープンレバーに連なるインサ
イドドアハンドルが操作された際には、ロックノブが押
し込まれた状態であっても、開扉操作が実行されるよう
に構成されている。また、本装置には、開扉状態でイン
サイドドアハンドルを引いた上でロックノブを押し下げ
ると、オープンレバーとラチェットレバーとが互いに非
連携となり、この状態でドアを閉じると自動的にドアが
ロックされる所謂キーレスロック機構が設けられてい
る。
開扉の時は、インサイドドアハンドルの引き操作によ
り、ロッキングレバーをロック位置からアンロック位置
へと回動させる必要があるが、キーレスロック操作の時
には、インサイドドアハンドルを引いた状態でロッキン
グレバーを上記とは逆にアンロック位置からロック位置
へ回動できるようにしなければならない。つまりインサ
イドドアハンドルを引いてロッキングレバーをアンロッ
ク位置に回動させた後は、インサイドドアハンドルとロ
ッキングレバーとの連結関係を断つようにしなければな
らない。
されたものであり、その主な目的は、キーレスロック操
作を容易に行えるワンモーション開扉機構を備えた車両
用ドアロック装置を提供することにある。
明によれば、車体側に設けられたストライカ(2)に係
脱可能なラッチ(5)と、該ラッチと前記ストライカと
の係合状態を保持するためのラチェットポール(7)
と、該ラチェットポールに前記ラッチと前記ストライカ
との係合を解除する向きの変位を与えるべく傾動可能に
軸支されたラチェットレバー(11)と、アウトサイド
ドアハンドルに連結され、かつ回動自在に軸支されたオ
ープンレバー(12)と、前記ラチェットレバーの端部
に当接可能な一端とインサイドドアハンドルに連結され
た他端を有し、かつ回動自在に軸支されたインサイドド
アハンドルレバー(16)と、前記ラチェットレバーと
前記オープンレバーとの連携、非連携の状態選択を行う
べくノブレバー(18)を介してロックノブに連結され
たロッキングレバー(13)とを備えた車両用ドアロッ
ク装置を、当該ドアロック装置の本体(バックプレート
の立ち上げ部15)にリンク部材(23)を介して連結
された一端と、前記インサイドドアハンドルレバーの回
動に伴って前記ロッキングレバーを施錠位置から解錠位
置へと回動させるべく前記ノブレバーに係合する他端と
を有する揺動レバー(22)が前記インサイドドアハン
ドルレバーに軸支されると共に、開扉操作に伴う前記揺
動レバーの前記他端側の移動軌跡が、開扉操作の作動限
にあっては前記ノブレバーの回動軌跡と干渉しないよう
に規定されているものとすることによって達成される。
が、ドアロック装置の本体をなすバックプレートの立ち
上げ部にリンク部材を介して連結されているため、イン
サイドドアハンドルレバーを開扉方向へ回動すると、揺
動レバーの下端、即ちノブレバーとの係合端は、下向き
に変位しつつ外向きに変位することとなる。これによ
り、インサイドドアハンドルを一杯に引き操作した状態
に於ては、揺動レバーがノブレバーの係合部と干渉しな
くなり、ノブレバーはロック位置へと自由に回動できる
ようになる。従って、インサイドドアハンドルレバーの
開扉操作時に、ロックノブを押してロッキングレバーを
ロック位置に回動することができることとなる。
に基づいて本発明の構成を詳細に説明する。
機構を示している。このラッチ機構1は、基本的には公
知形式のものであり、車体に固設されたストライカ2の
進入を許容すべくガイド溝3が凹設されたケーシング4
の内部に、ストライカ2に押圧されて回動可能であり、
かつ図示されないばね手段によって復帰方向に回動付勢
されたラッチ部材5と、ラッチ部材5の外周の適所に設
けられた一対のラチェット爪6a・6bに係合してラッ
チ部材5の復帰を阻止するラチェットポール7とを軸支
してなっている。
カ2に係合するノッチ8が形成されている。またラチェ
ットポール7は、ばね9によりラチェット爪6a・6b
に係合する向きに常時付勢されており、ガイド溝3にス
トライカ2が進入する方向についてのラッチ部材5の回
動は妨げないが、ストライカ2が離脱する方向について
は、両ラチェット爪6a・6bのいずれか一方に係合し
てラッチ部材5の回動を拘束し、これによってストライ
カ2とラッチ部材5との係合を保持するようにされてい
る。
に於てラチェットポール7とフルラッチ側のラチェット
爪6aとが係合し、ストライカ2をノッチ8内に受容し
た状態に保持する。この状態よりドアハンドル(図示せ
ず)を操作してラチェットポール7とフルラッチ側のラ
チェット爪6aとの係合を解くと、ラッチ部材5が復帰
回動してノッチ8からストライカ2が解放される。
プレート10が取付けられている。そしてこのバックプ
レート10には、ラチェットレバー11とオープンレバ
ー12とが同軸的に軸支され、かつこれらと別個にロッ
キングレバー13が軸支されている。
ェットポール7に連結されており、ラチェットレバー1
1を変位させることにより、ラチェット爪6a・6bと
の係合を解除する向きにラチェットポール7を変位させ
ることができるようになっている。
14が形成されており、後記する連結ロッドを介してロ
ッキングレバー13が係合している。
たオープンレバー12は、アウトサイドドアハンドル
(図示せず)にその一端12aが連結され、バックプレ
ート10の側部に折り曲げ形成された立ち上げ部15に
軸支されたインサイドドアハンドルレバー16を介して
インサイドドアハンドル(図示せず)にその他端12b
が連結されている。またこのオープンレバー12は、ド
アハンドルの開扉操作に抗する向きに引っ張りコイルば
ね17によって弾発付勢されている。
外面に設けられたキーシリンダ錠(図示せず)に連結さ
れ、その他端が立ち上げ部15に軸支されたノブレバー
18を介してドア内面に設けられたロックノブ(図示せ
ず)に連結されている。さらにロッキングレバー13の
第3の端部には、オープンレバー12に形成されたカム
孔19及びラチェットレバー11に形成された長孔14
に挿通される連結ロッド20がその端部に設けられた連
結片21が傾動可能に軸支されている。
は、回動時に連結ロッド20の上面を押圧する押圧部1
9aと、連結ロッド20と非係合にする逃げ溝19bと
が形成され、カム孔19の下縁には、連結ロッド20の
下面に係合して連結片21の横方向移動を阻止するため
の係合突起19cが形成されている。
アハンドルレバー16には、その回動中心から見て互い
に概ね対称となる位置に向けてそれぞれアームが延出さ
れており、一方のアーム端16aには、揺動レバー22
の中間部が軸支されている。そして他方のアーム端16
bは、前記したようにオープンレバー12の他端12b
に係合してインサイドドアハンドルの開扉操作力をオー
プンレバー12に伝達し得ると共に、ラチェットレバー
11の一端側に突設された突起11aに直接係合し得る
ようになっている。
された揺動レバー22は、立ち上げ部15に一端が軸支
されたリンク部材23の他端に形成された長孔24にそ
の上端がピン25を介して連結されており、その下端
は、ノブレバー18に形成された係合部26を押圧可能
にされている。また揺動レバー22は、その下端をノブ
レバー18の係合部26に係合させる向きに捩りコイル
ばね27によって弾発付勢されている。
る。先ず、閉扉状態にあっては、ストライカ2がノッチ
8内に受容され、かつラチェットポール7とフルラッチ
側のラチェット爪6aとが係合した状態に保持される
(図3の状態)。この状態でキーシリンダ錠またはロッ
クノブの操作により、ロッキングレバー13をロック位
置に回動させると、オープンレバー12に設けられたカ
ム孔19の押圧部19aから逃げ溝19bに対応する位
置に連結片21の連結ロッド20も変位する。この状態
(図4及び図5の状態)に於ては、アウトサイドドアハ
ンドルを引き操作してオープンレバー12を回動させて
も、カム孔19の押圧部19aは連結ロッド20を押圧
できないので、ラチェットレバー11を回動させること
ができず、ドアは開かない。
ドルを引くと、インサイドドアハンドルに連結されたイ
ンサイドドアハンドルレバー16が回動し(図5の矢印
A方向)、インサイドドアハンドルレバー16の一方の
アーム端16aに軸支された揺動レバー22の下端がノ
ブレバー18を押下げる(図5の矢印B方向)。すると
これと連動するロッキングレバー13がアンロック位置
に向けての回動を開始する(図4の矢印C方向)。
バー16の他方のアーム端16bがオープンレバー12
を回動させるので(図4の矢印D方向)、係合突起19
cが下動して連結ロッド20との係合が解除されるた
め、ロッキングレバー13が更に回動し、連結ロッド2
0がアンロック位置にまで変位可能となる。また、イン
サイドドアハンドルレバー16の他方のアーム端16b
の最先端部は、ラチェットレバー11の一端側の突起1
1aを直接押し上げ(図5の矢印E方向)、ラチェット
ポール7をラッチ部材5から離脱させる。するとラッチ
部材5はストライカ2を開放するので、ドアが開く。
チ部材5の外周面に当接して変位するので、ラチェット
レバー11もそれに連動して回動し、連結ロッド20を
押し下げている。従って連結ロッド20の下部がオープ
ンレバー12のカム孔19に形成された係合突起19c
に係合するため、ロッキングレバー13は回動できず、
開扉状態ではドアハンドルを引き操作しないとロックノ
ブをロック操作することができない。
はインサイドドアハンドルを引き操作したままロックノ
ブをロック位置に操作した後、ドアハンドルを戻してド
アを閉じれば、キーを使わずにドアをロックすることが
できる。ここでドアハンドルを引かないとロックノブを
ロック操作できないようにしているのは、ユーザーに意
識的な操作をさせることでドアを不用意にロックさせな
いようにし、これによってキーの車内への置き忘れを防
止するためである。
イドドアハンドルの引き操作により、ロッキングレバー
13をロック位置からアンロック位置へと回動させる必
要があるが、キーレスロック操作の時には、インサイド
ドアハンドルを引いた状態でロッキングレバー13を上
記とは逆にアンロック位置からロック位置へ回動できる
ようにしなければならない。つまりインサイドドアハン
ドルを引いてロッキングレバー13をアンロック位置に
回動させた後は、インサイドドアハンドルとロッキング
レバー13との連結関係を断つようにしなければならな
い。
2の上端を装置本体にリンク結合することにより、ノブ
レバー18をアンロック位置にまで押し下げると、図7
に示したように、ノブレバー18の係合部26から揺動
レバー22の下端が外れるようにしている。
3の上端が、リンク部材23を介してバックプレート1
0の立ち上げ部15に連結されているため、インサイド
ドアハンドルレバー16を開扉方向へ回動すると、揺動
レバー22の下端、即ちノブレバー18との係合端は、
下向きに変位しつつ外向きに変位することとなる。これ
により、図6及び図7に示したインサイドドアハンドル
を一杯に引き操作した状態に於ては、揺動レバー22が
ノブレバー18の係合部26と干渉しなくなり、ノブレ
バー18はロック位置へと自由に回動できるようにな
る。従って、インサイドドアハンドルレバー16の開扉
操作時に、ロックノブを押してロッキングレバー13を
ロック位置に回動することができることとなる。
ハンドルを戻す際には、ロック位置にあるノブレバーか
ら揺動レバー22を逃がす必要がある。そのために揺動
レバー22は、ノブレバーから離間する向きに回動可能
な構成にしてあり、その干渉関係が外れると、捩りコイ
ルばね27の作用によって元の位置に復帰するようにな
っている。なお、揺動レバー22の上端のピン25は、
リンク部材23側の長孔24内を変位するので、揺動レ
バー22側の回動がリンク部材23に影響を及ぼすこと
はない。
ドアハンドルを引いてロッキングレバーをアンロック位
置に回動させた後は、インサイドドアハンドルとロッキ
ングレバーとの連結関係が断たれるので、インサイドド
アハンドルレバーの開扉操作時に、ロックノブを押して
ロッキングレバーをロック位置に回動することができ
る。従って、キーレスロック操作とワンモーション開扉
操作との良好な操作性を両立する上に多大な効果を奏す
ることができる。
イカが係合する直前の状態を示す動作説明図。
説明図。
作説明図。
ーが少し引かれた状態を示す本発明装置の動作説明図。
方からの側面図。
ロックが解除された状態を示す本発明装置の動作説明
図。
方からの側面図。
Claims (1)
- 【請求項1】 車体側に設けられたストライカに係脱可
能なラッチと、該ラッチと前記ストライカとの係合状態
を保持するためのラチェットポールと、該ラチェットポ
ールに前記ラッチと前記ストライカとの係合を解除する
向きの変位を与えるべく傾動可能に軸支されたラチェッ
トレバーと、アウトサイドドアハンドルに連結され、か
つ回動自在に軸支されたオープンレバーと、前記ラチェ
ットレバーの端部に当接可能な一端とインサイドドアハ
ンドルに連結された他端とを有し、かつ回動自在に軸支
されたインサイドドアハンドルレバーと、前記ラチェッ
トレバーと前記オープンレバーとの連携、非連携の状態
選択を行うべくノブレバーを介してロックノブに連結さ
れたロッキングレバーとを備えた車両用ドアロック装置
であって、当該ドアロック装置の本体にリンク部材を介して連結さ
れた一端と、前記インサイドドアハンドルレバーの回動
に伴って前記ロッキングレバーを施錠位置から解錠位置
へと回動させるべく前記ノブレバーに係合する他端とを
有する揺動レバーが前記インサイドドアハンドルレバー
に軸支されると共に、 開扉操作に伴う前記揺動レバーの前記他端側の移動軌跡
が、開扉操作の作動限にあっては前記ノブレバーの回動
軌跡と干渉しないように規定されている ことを特徴とす
る車両用ドアロック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22639393A JP3291372B2 (ja) | 1993-08-18 | 1993-08-18 | 車両用ドアロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22639393A JP3291372B2 (ja) | 1993-08-18 | 1993-08-18 | 車両用ドアロック装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0754527A JPH0754527A (ja) | 1995-02-28 |
JP3291372B2 true JP3291372B2 (ja) | 2002-06-10 |
Family
ID=16844422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22639393A Expired - Fee Related JP3291372B2 (ja) | 1993-08-18 | 1993-08-18 | 車両用ドアロック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3291372B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102012025403A1 (de) * | 2012-12-21 | 2014-06-26 | Kiekert Aktiengesellschaft | Kraftfahrzeugtürverschluss |
-
1993
- 1993-08-18 JP JP22639393A patent/JP3291372B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0754527A (ja) | 1995-02-28 |
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