JP4051737B2 - 開閉体のレリーズ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、第1開閉体に対しさらに第2開閉体が独立して設けられた開閉体において、それら第1及び第2の両開閉体を個別にレリーズ(係止解除)操作するために用いられるレリーズ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、開閉体のレリーズ装置として、自動車のリヤ開口部の内、上部開口部を上部ガラスハッチにより、下部開口部を下部ゲートによりそれぞれ開閉可能に閉止し、それら上部ガラスハッチと下部ゲートとを一つのアウタハンドルにより個別にレリーズ操作可能にしたものが知られている(例えば、USP4,157,844号参照)。このものでは、上記アウタハンドルを上記下部ゲートを構成するパネル面に対し直交する軸(直交軸)の回りに回転可能に設け、このアウタハンドルを上記直交軸回りに右回りに回転操作することにより下部ゲートに対しレリーズ力が付与され、左回りに回転操作ことにより上部ガラスハッチに対しレリーズ力が付与されるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の開閉体のレリーズ装置においては、下部ゲートがその下端位置を水平に延びる第1水平軸回りに回転可能に取付けられて、いわゆる下開き形式に構成され、上部ガラスハッチがその上端位置を水平に延びる第2水平軸回りに回転可能に取付けられて、いわゆる上開き形式に構成されているため、上記アウタハンドルの回転操作を行っても、その回転操作はその下部ゲートの係止機構を解放(レリーズ)させるだけであり、下部ゲートの開操作を別に行う必要が生じる。すなわち、例えば上記アウタハンドルもしくは他の操作部を把持して下部ゲートに対し第1水平軸回りに下向きへの引き下げ操作力を作用させる必要がある。つまり、下部ゲートを閉状態から開状態に変換させるには、まず、上記アウタハンドルを直交軸回りに回転操作し、次に、上記第1水平軸回りに回転操作するという互いに異なる2つの回転方向の操作力を二段階に作用させる必要があり、開操作についての操作性に劣る傾向にある。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、第1の開閉体に対し第2の開閉体が設けられたものにおいて、その開操作についての操作性を向上させることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、自動車のリヤ開口部を開閉可能に覆うリフトゲートと、このリフトゲートの上部領域に形成された開口部を開閉可能に覆うガラスハッチとを個別にレリーズする開閉体のレリーズ装置を前提とする。
【0006】
そして、上記レリーズ装置は、上記リフトゲートを上記自動車に対し係脱可能に係止させてリフトゲートを閉状態に保持する第1係止機構と、
上記ガラスハッチを上記リフトゲートに対し係脱可能に係止させてガラスハッチを閉状態に保持する第2係止機構と、
これら第1及び第2の両係止機構による係止を個別にレリーズする単一の操作部材とを備え、
上記リフトゲートはその上端側位置を水平方向に延びるリフトゲート回転軸回りの回転により開閉されるように自動車に取付けられ、
上記操作部材は、上記リフトゲートに対しこのリフトゲート回転軸に平行に配設された操作部材回転軸回りに回転可能に設けられ、
上記操作部材と、第1及び第2の両係止機構とは、上記操作部材回転軸回りの引き操作により上記第1係止機構に対しレリーズ力が付与される一方、上記操作部材回転軸回りの押し操作により上記第2係止機構に対しレリーズ力が付与されるようにそれぞれ連係されている。
【0007】
上記の構成の場合、上記操作部材とリフトゲート回転軸とが共に水平方向に延びているため、リフトゲートを開操作する場合に、この操作部材回転軸の回りに回転操作すると、第1係止機構に対しレリーズ力が付与されてその係止がレリーズされ、このレリーズと同時にリフトゲートを開方向に回転させるようにすることが可能になる。ここで、リフトゲートが上端位置で水平軸回りに回転可能に取付けられた場合、または、左右一側端位置で垂直軸回りに回転可能に取付けられた場合のいずれにおいても、上記の如く、操作部材の操作部材回転軸がリフトゲート回転軸とに平行に配設されていれば、その操作部材回転軸が水平方向もしくは垂直方向等のいずれに延びていても、その操作部材の回転操作によって、上記リフトゲート回転軸である水平軸及び垂直軸の回りの開方向の回転力が付与され、これにより、操作部材を回転操作すれば、係止機構のレリーズ力と、リフトゲートの開操作力との両者が付与されることになり、開操作における操作性が向上する。
【0008】
また、上記操作部材を引き操作すれば第1係止機構に対しレリーズ力が付与され、上記の同じ操作部材を逆に押し操作すれば第2係止機構に対しレリーズ力が付与されることになる。そして、上記操作部材を引き側に回転操作すると、上記の如く第1係止機構がレリーズされると同時にリフトゲート自体が外方に引かれることになり、このため、そのリフトゲートの回転軸が水平方向もしくは垂直方向等のいずれの方向に延びていても上記リフトゲートは開方向に回転されることになる。従って、上記操作部材の少なくとも引き操作においては、同じ操作部材の同じ方向の回転操作により第1係止機構による係止のレリーズと、リフトゲートの開操作との双方を行うことが可能になる上に、レリーズ行程から開操作行程に連続的かつ有効に移行されることになり、操作性の向上が実現する。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、操作部材からの操作力を受けて作動される第1レリーズリンクと、この第1レリーズリンクの作動力を受けて従動され第1もしくは第2係止機構に対しレリーズ力を付与する第2レリーズリンクと、上記第1及び第2の両レリーズリンクの間に介装された切換機構とを備えるものとする。そして、上記切換機構を、上記第1レリーズリンクから第2レリーズリンクへの上記作動力の伝達を伝達状態と遮断状態とに相互に切換えるように構成するものである。
【0010】
上記の構成の場合、切換機構を遮断状態にすることにより操作部材を回転操作しても第1及び第2の両係止機構の係止をレリーズできないロック状態にすることが可能になる一方、上記切換機構を伝達状態にすることにより操作部材の回転操作によりレリーズされるアンロック状態にすることが可能になる。すなわち、切換機構を付加することにより第1及び第2の各係止機構をロック状態とアンロック状態とに相互に切換えることが可能になる。しかも、このようなロック機能を伴った本願発明のレリーズ装置を第1及び第2の両レリーズリンクと、両者間に介装した切換機構との簡易な構成で達成することが可能になる。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、第1及び第2の両レリーズリンクを、それぞれリフトゲートを構成するパネル面に直交する方向に延びる軸の回りに回転可能に配設するものである。加えて、操作部材に対し、上記パネル面に平行な回転軸の回りの回転操作力を上記パネル面に直交する軸の回りの回転作動力に変換して上記第1レリーズリンクに対し伝達する伝達部を備える構成とするものである。
【0012】
上記の構成の場合、ロック機能を伴う場合の構成としてリフトゲートに対しよりコンパクトに装着し得る構成が特定される。すなわち、第1及び第2の両レリーズリンクがリフトゲートのパネル面に直交する直交軸回りに回転可能に配設されているため、上記第1及び第2レリーズリンクは上記パネル面に対し平行に延びることになり、リフトゲートに対し第1及び第2レリーズリンク等をコンパクトに装着させることが可能になる。しかも、上記パネル面に平行な軸回りに回転操作される操作部材からの回転操作力がその伝達部により第1レリーズリンクに対し上記直交軸回りの回転作動力に変換されるため、操作部材による回転力を第2レリーズリンクによるレリーズ力として有効に作用させることが可能になる。
【0013】
また、請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明における第1レリーズリンクをその回転軸に対し操作部材の回転軸方向にスライド可能に保持させ、切換機構を、上記第1レリーズリンクのスライド位置変換により第1及び第2の両レリーズリンク間が係脱可能に結合される構成とするものである。
【0014】
上記の構成の場合、切換機構について好ましい構成が特定される。すなわち、第1レリーズリンクのスライド位置変換により第1及び第2の両レリーズリンク間に介装された切換機構が係脱され、上記両レリーズリンクが互いに係合されて結合されれば第1レリーズリンクから第2レリーズリンクへの作動力の伝達状態なり、上記両レリーズリンクが係合解除されれば遮断状態になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基いて説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明を被取付対象としての自動車のリヤ開口部に設けられた開閉体のレリーズ装置に適用した第1実施形態を示し、2は上記リヤ開口部3を開閉可能に覆う第1開閉体としてのリフトゲート、4はこのリフトゲート2の上部開口部5を開閉可能に覆う第2開閉体としてのガラスハッチ、6は上記リフトゲート2及びガラスハッチ4を個別にレリーズする操作部材としての単一の操作ハンドル、7は上記リフトゲート2及びガラスハッチ4を共にロック状態もしくはアンロック状態に切換えるキーシリンダである。
【0016】
上記リフトゲート2は、その上端縁と上記リヤ開口部3の上端開口縁とがヒンジ部材21,21により互いに連結されていわゆる上開き形式のゲートとして構成されており、上記ヒンジ部材21,21の第1水平軸X1 回りに回転されることにより、閉状態(図1に実線で示す状態)と、上方に跳ね上げられた開状態(同図に二点鎖線で示す状態)とに相互に変換可能になっている。また、上記リフトゲート2は、その下端部と上記リヤ開口部3の下端開口縁とが第1係止機構8により係脱可能に係止されて上記閉状態に保持される一方、上記開状態においては一対のステーダンパ22,22によりその開状態が支持されるようになっている。
【0017】
また、上記ガラスハッチ4は、その上端縁と上記上部開口部5の上側のリフトゲート2とがヒンジ部材41,41により互いに連結されていわゆる上開き形式のハッチとして構成されており、上記ヒンジ部材41,41の第2水平軸X2 回りに回転されることにより、閉状態(図1に実線で示す状態)と、上方に跳ね上げられた開状態(同図に一点鎖線で示す状態)とに変換可能になっている。また、上記ガラスハッチ4は、上記リフトゲート2と同様に、その下端部と上記上部開口部5の下側のリフトゲート2とが第2係止機構9により係脱可能に係止されて上記閉状態に保持される一方、上記開状態においては一対のステーダンパ42,42によりその開状態が支持されるようになっている。
【0018】
そして、上記操作ハンドル6は、リフトゲート2の上部開口部5の下側位置において、リフトゲート2を構成するパネル面23に対し平行に延びかつ少なくとも上記第1水平軸X1 と互いに平行な第3水平軸X3 回りに回転可能に配設され、この操作ハンドル6の回転操作により上記第1及び第2の両係止機構8,9による係止を個別にレリーズ(解除)し得るように上記第1及び第2の両係止機構8,9と互いに連係されている。また、上記キーシリンダ7により施錠操作をすると、上記操作ハンドル6を回転操作しても上記第1及び第2の両係止機構8,9による係止をレリーズし得ない状態に切換えられるようになっている。なお、上記の第1及び第2の各係止機構8,9は、例えばストライカー81,91(図2参照)と、このストライカー81,91に対し係脱可能に係合する図示省略のフック等とにより周知の構造を有するものである。
【0019】
次に、これらの操作ハンドル6と、第1及び第2の両係止機構8,9と、キーシリンダ7との相互の関係を図2及び図3に基づいて説明する。両図において、10は上記操作ハンドル6等をユニット化するための本体ケース、11はこの本体ケースをリフトゲート2に対し固定するブラケット、12は上記本体ケース10に対しその一端部が上記パネル面23に対し直交する第1直交軸Y1 回りに回転可能に取付けられた第1レリーズリンクとしての第1レリーズプレート、13(図3参照)はこの第1レリーズプレート12の他端部に対し一端部が上記第1直交軸Y1 と平行な軸の回りに回転自在に取付けられたロックロッドである。このロックロッド13の他端部は、キーシリンダ7(図3参照)の上記第1直交軸Y1 と平行な第2直交軸Y2 回りに揺動する揺動片71の端部に対し同じく上記に直交軸Y2 と平行な軸の回りに回転自在に取付けられている。
【0020】
また、上記図2及び図3において、14は上記本体ケース10に対し上記第1レリーズプレート12と同様に第1直交軸X1 回りに回転可能に取付けられた第2レリーズリンクとしての第2レリーズプレート、15は上端がこの第2レリーズプレート14に上記第1直交軸Y1 に平行な軸の回りに回転可能に取付けられたレリーズロッド、16(図3参照)は上記第1及び第2の両レリーズプレート12,14を所定の中立位置(図3に実線で示す位置)に戻し付勢するコイルスプリングである。
【0021】
上記レリーズロッド15は図2に示すように上記第2レリーズプレート14から下方に延びてその下端が第1係止機構8と接続され、このレリーズロッド15が下方に押し下げられることにより第1係止機構8を構成するフックがストライカー81から外れてレリーズされるようになっている。
【0022】
なお、図2において、43はガラスハッチ4の下端部に取付けられた取手、92は第2係止機構9の一部を構成するケース、93は第2係止機構9の機構本体を構成する作動片、24はナンバープレートランプ及び操作ハンドル6を遮蔽するリヤエンドガーニッシュ、51は上部開口部5の開口縁に沿って取付けられたシールリップである。上記作動片93はケース92に対し軸Y3 の回りに揺動可能に取付けられ、その揺動によりストライカー91に対するフックの係止をレリーズするようになっている。また、上記シールリップ51は、ガラスハッチ4が第2係止機構9により閉状態に保持された際に若干圧縮した状態になって、第2係止機構9がレリーズされた際にその弾性復元力により上記ガラスハッチ4を開方向に僅かに押し開くようになっている。
【0023】
図4に基づいてさらに詳細に説明すると、上記操作ハンドル6はリフトゲート2のパネル面23と平行に広がる操作片部61と、この操作片部61の上端縁に沿って貫通する取付孔62と、上記操作片部61の上端部の第3水平軸X3 方向の一側位置から略直交する方向に突出する伝達部63とからなり、軸棒64を本体ケース10及び上記取付孔62に挿通させて図示省略のC形もしくはE形止め輪で止めたり又はかしめ固定したりすることにより本体ケース10に対し第3水平軸X3 回りに回転可能に取付けられている。この状態では、上記操作ハンドル6は上記伝達部63の突出端部が後述の縦長孔104及び第1レリーズプレート12の横長孔124をそれぞれ貫通した状態とされる。
【0024】
上記本体ケース10の前向き面100には、第3水平軸X3 方向他側位置において3段階に小径化する第1〜第3ボス部101,102,103が前方に向けて同軸上に突出形成されるとともに、第3水平軸X3 方向一側位置において上下方向に長い縦長孔104が形成されている。また、上記前向き面100には上記第1ボス部101から連続してその外径と同じ上下幅の両側位置に段部105,105が形成され、上記第1ボス部101に外嵌されたコイルスプリング16の両端から延びた両延長端部が上記段部105,105を上下から挟んだ状態で配設され、その両延長端部は所定位置から屈曲して規制端161,161が第1直交軸Y1 方向(略前方)に突出されている。
【0025】
第1レリーズプレート12には、上記第2ボス部102に外嵌される横長孔121と、上記コイルスプリング16の両規制端161,161との関係で所定位置に形成された凸部122,122と、上記第1直交軸Y1 方向の略前方に突出する凸軸ピン123と、操作ハンドル6の伝達部63が挿通される横長孔124と、ロックロッド13の端部に連結された端部金具131が嵌挿される接続孔125とがそれぞれ形成されている。
【0026】
一方、第2レリーズプレート14には、上記第3ボス部103に外嵌される接続孔141と、上記凸軸ピン123が挿通される略横T字形の係合孔142と、レリーズロッド15の上端に連結された端部金具151が嵌挿される円弧状の縦長孔143と、上方に突出する作動部144とがそれぞれ形成されている。上記係合孔142は図5に示すように横孔部142aと、第1直交軸Y1 を中心とする所定長さの円弧状孔部142bとが連続したものであり、また、上記縦長孔143は上記第1直交軸Y1 を中心として円弧状に所定長さにわたり延びるものである。
【0027】
そしてキーシリンダ7(図3参照)にキー72が差し込まれて第2直交軸Y2 回りに回転操作(施錠)されることによりロックロッド13が引かれ、このロックロッド13により引かれて第1レリーズプレート12は図5に実線で示すアンロック状態から同図に一点鎖線で示すロック状態に図上左側にスライド位置変換するようになっている。この際、横長孔121が第2ボス部102に対しスライドし、凸軸ピン123が係合孔142の横後部142aから円弧状孔部142bまでスライドし、横長孔124が伝達部63に対しスライドすることになる。加えて、両凸部122,122がコイルスプリング16の両規制端161,161間を押し開くように潜り抜けることになり、この潜り抜ける際の上記両規制端161,161の弾性復元力を伴った拡縮により節度感が付与されるようになっている。そして、上記キー72により逆回りに回転操作(解錠)されることにより上記第1レリーズプレート12が上記とは逆にスライドしてアンロック状態に戻るようになっている。上記の凸軸ピン123と、係合孔142と、第1レリーズプレート12のスライド位置変換機構とによって操作ハンドル6の伝達部63からの回転操作力を第2レリーズプレート14に対し伝達する伝達状態と、遮断する遮断状態とに切換える切換機構が構成されている。つまり、上記凸軸ピン123が円弧状孔部142bに位置した状態(図5に一点鎖線で示す状態)で遮断状態になり操作ハンドル6を操作してもレリーズされないロック状態になる一方、上記凸軸ピン123が横孔部142aに位置した状態(同図に実線で示す状態)で伝達状態となり上記操作ハンドル6の回転操作によりレリーズが可能になるアンロック状態になる。なお、図5中144aは作動部144の頂部に設けられたゴム製の緩衝部材であり、第2係止機構9の作動片93との当接の際の打音防止等の機能を果たすものである。
【0028】
次に、上記のアンロック状態での作動について説明するに、操作ハンドル6を図2に実線で示す中立位置から二点鎖線で示す位置まで第3水平軸X3 回りに押し側に回転操作すると、伝達部63が図6に示すように第1レリーズプレート12の横長孔124の上縁を押し上げる側に回転し、これにより、第1レリーズプレート12は同図に実線で示す位置から二点鎖線で示す位置まで第1直交軸Y1 回りに時計方向に揺動回転することになる。この第1レリーズプレート12の揺動回転の駆動力が凸軸ピン123と係合孔142の横孔部142aの上縁との係合を介して第2レリーズプレート14に伝達され、第2レリーズプレート14も第1レリーズプレート12に従動して第1レリーズプレート12と共に上記第1直交軸Y1 回りに時計方向に揺動回転することになる。そして、この第2レリーズプレート14が揺動回転すると、その作動部144が上方の作動片93に当接してこの作動片93を第3直交軸Y3 回りに押し側に回転させることになり、この作動片93の揺動回転により、第2係止機構9(図2参照)によるストライカ91の係止がレリーズされることになる。この結果、ガラスハッチ4の閉状態の維持がレリーズ(解除)され、取手43によりガラスハッチ4を第2水平軸X2 回りに跳ね上げれば開状態にすることが可能になる。
【0029】
このようなガラスハッチ4のレリーズ操作の際には、第2レリーズプレート14が上記の如く第1直交軸Y1 回りに時計方向に揺動回転したとしても、レリーズロッド15との関係においては、円弧状の縦長孔143が上記レリーズロッド15の上端に対し移動するだけであり、レリーズロッド15は静止状態に保たれる。従って、上記操作ハンドル6の押し操作により、ガラスハッチ4側の第2係止機構9のみがレリーズされ、リフトゲート2側の第1係止機構8は係止状態に保たれることになる。
【0030】
また、上記のガラスハッチ4のレリーズ操作(操作ハンドル6の押し操作)の際に、第1及び第2の両レリーズプレート12,14が第1直交軸Y1 回りに時計方向に揺動回転すると、コイルスプリング16の一方(図6の下側)の規制端161は下側段部105(図3参照)により位置規制される一方、他方(図6の上側)の規制端161は上記両レリーズプレート12,14の揺動回転に伴って押し開かれることになる。このため、上記両レリーズプレート12,14は上記他方の規制端161からコイルスプリング16の復元力を受けて中立位置の側に戻し付勢を受けることになる。従って、操作ハンドル6を放せば上記両レリーズプレート12,14は上記戻し付勢力により中立位置に自動的に戻ることになる。
【0031】
なお、上記第1レリーズプレート12の揺動回転によりロックロッド13の第1レリーズプレート12の側の接続点も僅かに上方に移動することになるものの、揺動片71への接続点を中心として回転するだけであり揺動片71に対する影響は遊び程度の極僅かであり、揺動片71はアンロック状態(図3に実線で示す状態)に保たれる。このロックロッド13の状況は下記の操作ハンドル6の引き側の回転操作の場合も同様である。
【0032】
一方、上記中立位置の操作ハンドル6を上記とは逆に図2に一点鎖線で示す位置まで第3水平軸X3 回りに引き側に回転操作すると、伝達部63が図7に示すように第1レリーズプレート12の横長孔124の下縁を押し下げる側に回転し、これにより、第1レリーズプレート12は同図に実線で示す位置から一点鎖線で示す位置まで第1直交軸Y1 回りに反時計方向に揺動回転することになる。この第1レリーズプレート12の揺動回転の駆動力が凸軸ピン123と係合孔142の横孔部142aの下縁との係合を介して第2レリーズプレート14に伝達され、第2レリーズプレート14も第1レリーズプレート12に従動して第1レリーズプレート12と共に上記第1直交軸Y1 回りに反時計方向に揺動回転することになる。そして、この第2レリーズプレート14が揺動回転すると、縦長孔143の上端縁に当接していたレリーズロッド15の上端を押し下げることになり、このレリーズロッド15の押し下げにより、第1係止機構8(図2参照)によるストライカ81の係止がレリーズされることになる。この結果、リフトゲート2の閉状態の維持が解除されるとともに、上記操作ハンドル6の引き操作によりリフトゲート2に作用する力の向きがリフトゲート2の第1水平軸X1 回りに開作動される向きと合致するため、上記操作ハンドル6の引き操作によって第1係止機構8のレリーズと、リフトゲート2の開作動との両者が連続して行われることになる。つまり、操作ハンドル6の引き操作によって、リフトゲート2を閉状態に維持する第1係止機構8のレリーズに加え、リフトゲート2自体の開操作をも行うことができ、しかも、上記レリーズ行程からリフトゲート2の開操作行程へスムーズかつ連続して移行させることができ、これにより、操作性の向上を図ることができる。
【0033】
また、このようなリフトゲート2のレリーズ操作の際には、第2レリーズプレート14が上記の如く第1直交軸Y1 回りに反時計方向に揺動回転するため、作動部144は第2レリーズプレート14と共に作動片93から離れる側である下側に移動し、作動片93は元の状態に保たれる。これにより、第2係止機構9はストライカ91に対し係止した状態に維持され、ガラスハッチ4は閉状態に維持される。従って、上記操作ハンドル6の引き操作により、リフトゲート2側の第1係止機構8のみがレリーズされ、ガラスハッチ4側の第2係止機構9は係止状態に保たれることになる。
【0034】
さらに、上記のリフトゲート2のレリーズ操作(操作ハンドル6の引き操作)の際にも上記のガラスハッチ4のレリーズ操作の場合と同様に中立位置への戻し付勢力を受けることになる。すなわち、第1及び第2の両レリーズプレート12,14が第1直交軸Y1 回りに反時計方向に揺動回転すると、コイルスプリング16の他方(図7の上側)の規制端161は上側段部105(図3参照)により位置規制される一方、一方(図7の下側)の規制端161は上記両レリーズプレート12,14の揺動回転に伴って押し開かれることになる。このため、上記両レリーズプレート12,14は上記一方の規制端161からコイルスプリング16の復元力を受けて中立位置の側に戻し付勢を受けることになる。従って、操作ハンドル6を放せば上記両レリーズプレート12,14は上記戻し付勢力により中立位置に自動的に戻ることになる。
【0035】
次に、上記の操作ハンドル6の押し操作もしくは引き操作によりリフトゲート2もしくはガラスハッチ4のレリーズが可能なアンロック状態から、キー72(図3参照)の操作により施錠されてロック状態になった場合の作動について図8に基づいて説明する。このロック状態では凸軸ピン123が係合孔142内を横孔部142aから円弧状孔部142bの中央位置まで移動した状態が中立位置になる(図8の実線の凸軸ピン123参照)。
【0036】
上記のロック状態においては、操作ハンドル6を押し操作しても、第1レリーズプレート12が揺動回転するだけで、第2レリーズプレート14は中立位置に静止した状態に維持され、従って、作動片93及びレリーズロッド15に対しレリーズ力が付与されない状態になる。すなわち、上記操作ハンドル6の押し操作により、その操作ハンドル6の伝達部63が横長孔124の上縁を押し上げて第1レリーズプレート12が図8の実線の位置から一点鎖線の位置まで第1直交軸Y1 回りに時計方向に揺動回転されることになる。ところが、この第1レリーズプレート12の揺動回転に伴い凸軸ピン123も上記第1直交軸Y1 回りに揺動回転することになるものの、その凸軸ピン123は上記係合孔142の円弧状孔部142b内を移動するだけで第2レリーズプレート14には揺動回転に伴う駆動力を伝達しない遮断状態になっているため、第1レリーズプレート12が揺動回転されても第2レリーズプレート14は中立位置に静止した状態を維持することになる。
【0037】
一方、上記ロック状態において、上記操作ハンドル6を引き操作しても、上記の押し操作の場合と同様に、第1レリーズプレート12が揺動回転するだけで、第2レリーズプレート14は中立位置に静止した状態に維持され、従って、作動片93及びレリーズロッド15に対しレリーズ力が付与されない状態になる。すなわち、上記操作ハンドル6の引き操作により、伝達部63が横長孔124の下縁を押し下げて第1レリーズプレート12が図8の実線の位置から二点鎖線の位置まで第1直交軸Y1 回りに反時計方向に揺動回転されることになるものの、その第1レリーズプレート12の凸軸ピン123は上記係合孔142の円弧状孔部142b内を移動するだけで第2レリーズプレート14には揺動回転に伴う駆動力を伝達しない遮断状態になっている。このため、第1レリーズプレート12が揺動回転されても第2レリーズプレート14は中立位置に静止した状態を維持することになる。
【0038】
従って、ロック状態においては、操作ハンドル6を押し・引きのいずれの回転操作を行っても、そのレリーズのための操作力の伝達が第1及び第2の両レリーズプレート12,14間で遮断され、第1及び第2の両係止機構8,9のいずれに対してもレリーズ力は付与されずに係止状態を維持することになる。
<第2実施形態>
図9は、第1実施形態と同様に本発明を被取付対象としての自動車のリヤ開口部に設けられた開閉体のレリーズ装置に適用した第2実施形態を示す。本第2実施形態は、操作部材を同じ第3水平軸X3 回りに回転可能に配設した第1及び第2の一対の操作ハンドル6a,6b(以下、これらを操作ハンドル6′と総称することもある)により構成し、リフトゲート2をレリーズする第1係止機構8が上記第1操作ハンドル6aの引き操作により、また、ガラスハッチ4をレリーズする第2係止機構9が上記第2操作ハンドル6bの引き操作によりそれぞれレリーズされるようにしたものである。
【0039】
なお、以下の説明では第1実施形態と同一構成のものは第1実施形態と同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0040】
上記一対の操作ハンドル6a,6bは、好ましくは大小2つのもので構成され、互いに隣接して配置されて外観上1つの操作部材を構成するように統一されている。そして、大きい方の第1操作ハンドル6aを図10に実線で示す中立位置から一点鎖線で示す操作位置まで第3水平軸X3 回りに引き操作することにより、リフトゲート2を閉状態に係止する第1係止機構8がレリーズされる一方、小さい方の第2操作ハンドル6bを上記と同様に第3水平軸X3 回りに引き操作することにより、ガラスハッチ4を閉状態に係止する第2係止機構9がレリーズされるようになっている。
【0041】
以下、第2実施形態における一対の操作ハンドル6a,6bと、第1及び第2係止機構8,9との関係について説明すると、図11及び図12に示すように、上記一対の操作ハンドル6a,6bは各操作片部61,66に加えられる第3水平軸X3 回りの引き操作力を、第1レリーズプレート12′に対し第1直交軸Y1 回りの揺動回転力に変換する後述の伝達部63,68を備えており、アンロック状態において、上記第1レリーズプレート12′に対し上記各操作ハンドル6a,6bのいずれかの引き操作力が加えられることにより第1もしくは第2係止機構8,9に対し第2レリーズプレート14を介して選択的にレリーズ力が付与されるようになっている。
【0042】
図12において、上記第1操作ハンドル6aはリフトゲート2のパネル面23と平行に広がる操作片部61と、この操作片部61の上端縁に沿って貫通する取付孔62と、上記操作片部61の上端部の第3水平軸X3 方向の一側端位置(同図の左端位置)から略直交する方向に突出する伝達部63と、上記操作片部61の第3水平軸X3 方向の他側端位置(同図の右端位置)から突出する隔壁部65とから構成されている。また、上記第2操作ハンドル6bも第1操作ハンドル6aと同様に上記パネル面23と平行に広がる操作片部66と、その上端縁に祖貫通する取付孔67と、上記操作片部61の上端部の第3水平軸X3 方向の他側端位置(同図の右端位置)から上記伝達部63と同じ方向に突出する伝達部68と、上記操作片部66の第3水平軸X3 方向の一側端位置(同図の左端位置)から突出する隔壁部65とから構成されている。そして、これら第1及び第2の両操作ハンドル6a,6bに対し一つの軸棒64′が本体ケース10′及び上記取付孔62,67に挿通され第1実施形態と同様に止め輪もしくはかしめにより保持されることにより、上記両操作ハンドル6a,6bが本体ケース10′に対し同じ第3水平軸X3 回りに回転可能に取付けられている。この状態では、上記第1操作ハンドル6aは上記伝達部63の突出端部が本体ケース10′の後述の第1縦長孔104及び第1レリーズプレート12′の第1横長孔124をそれぞれ貫通した状態とされ、第2操作ハンドル6bは上記伝達部68の突出端部が第2縦長孔106及び第1レリーズプレート12′の第2横長孔126をそれぞれ貫通した状態とされている(図11参照)。
【0043】
上記本体ケース10′の前向き面100には、第3水平軸X3 方向中央位置よりも図11及び図12のやや右側位置において3段階に小径化する第1〜第3ボス部101,102,103が前方に向けて同軸上に突出形成されるとともに、上下方向に長い第1縦長孔104が第3水平軸X3 方向一側位置に、同様形状の第2縦長孔106が他側位置にそれぞれ形成されている。
【0044】
上記第1レリーズプレート12′には、上記第2ボス部102に外嵌される横長孔121と、コイルスプリング16の両規制端161,161との関係で所定位置に形成された凸部122,122と、上記第1直交軸Y1 方向の略前方に突出する凸軸ピン123と、上記横長孔121を挟んで第3水平軸X3 方向左側位置において第1操作ハンドル6aの伝達部63が挿通される第1横長孔124と、ロックロッド13の端部に連結された端部金具131が嵌挿される接続孔125と、上記横長孔121を挟んで第3水平軸X3 方向右側位置において第2操作ハンドル6bの伝達部68が挿通される第2横長孔126とがそれぞれ形成されている。
【0045】
そして、キーシリンダ7(図11参照)にキー72が差し込まれて第2直交軸Y2 回りに回転操作(施錠)されることによりロックロッド13が引かれ、このロックロッド13により引かれて第1レリーズプレート12′は図13に実線で示すアンロック状態から同図に一点鎖線で示すロック状態に図上左側に第1実施形態と同様にスライド位置変換するようになっている。この際、横長孔121が第2ボス部102に対しスライドし、凸軸ピン123が係合孔142の横後部142aから円弧状孔部142bまでスライドし、横長孔124が伝達部63に対し及び横長孔126が伝達部38に対しそれぞれスライドすることになる。加えて、両凸部122,122がコイルスプリング16の両規制端161,161間を押し開くように潜り抜けることになり、この潜り抜ける際の上記両規制端161,161の弾性復元力を伴った拡縮により節度感が付与されるようになっている。逆に、上記キー72により逆回りに回転操作(解錠)されることにより上記第1レリーズプレート12′が上記とは逆にスライドしてアンロック状態に戻るようになっており、この際にも、上記の節度感が付与される。
【0046】
上記の凸軸ピン123と、係合孔142と、第1レリーズプレート12′のスライド位置変換機構とによって各操作ハンドル6a,6bの伝達部63,68からの回転操作力を第2レリーズプレート14に対し伝達する伝達状態と、遮断する遮断状態とに切換える切換機構が構成されている。つまり、第1実施形態と同様に、上記凸軸ピン123が円弧状孔部142bに位置した状態(図13に一点鎖線で示す状態)で遮断状態になり操作ハンドル6を操作してもレリーズされないロック状態になる一方、上記凸軸ピン123が横孔部142aに位置した状態(同図に実線で示す状態)で伝達状態となり上記操作ハンドル6の回転操作によりレリーズが可能になるアンロック状態になる。
【0047】
次に、上記のアンロック状態での作動について説明するに、第2操作ハンドル6bを図10に実線で示す中立位置から一点鎖線で示す位置まで第3水平軸X3 回りに引き側に回転操作すると、伝達部68が図14に示すように第1レリーズプレート12′の第2横長孔126の下縁を押し下げる側に回転し、これにより、第1レリーズプレート12′は同図に実線で示す位置から二点鎖線で示す位置まで第1直交軸Y1 回りに時計方向に揺動回転することになる。この第1レリーズプレート12′の揺動回転の駆動力が凸軸ピン123と係合孔142の横孔部142aの上縁との係合を介して第2レリーズプレート14に伝達され、第2レリーズプレート14も第1レリーズプレート12に従動して第1レリーズプレート12と共に上記第1直交軸Y1 回りに時計方向に揺動回転することになる。そして、この第2レリーズプレート14が揺動回転すると、その作動部144が上方の作動片93に当接してこの作動片93を第3直交軸Y3 回りに押し側に回転させることになり、この作動片93の揺動回転により、第2係止機構9(図10参照)によるストライカ91の係止がレリーズされることになる。この結果、ガラスハッチ4の閉状態の維持がレリーズ(解除)され、取手43によりガラスハッチ4を第2水平軸X2 回りに跳ね上げれば開状態にすることが可能になる。なお、上記の第2操作ハンドル6bの引き操作により第1レリーズプレート12′が揺動し第1横長孔124も図14の上向きに移動して第1操作ハンドル6aの伝達部63を押し上げることになり、その第1操作ハンドル6aは第3水平軸X3 回りに空回りすることになる。
【0048】
このようなガラスハッチ4のレリーズ操作の際には、第2レリーズプレート14が上記の如く第1直交軸Y1 回りに時計方向に揺動回転したとしても、レリーズロッド15との関係においては、第1実施形態と同様に、円弧状の縦長孔143が上記レリーズロッド15の上端に対し上側に移動するだけであり、レリーズロッド15は静止状態に保たれる。従って、上記第2操作ハンドル6bの引き操作により、ガラスハッチ4側の第2係止機構9のみがレリーズされ、リフトゲート2側の第1係止機構8は係止状態に保たれることになる。
【0049】
また、上記のガラスハッチ4のレリーズ操作(第2操作ハンドル6bの引き操作)の際に、第1及び第2の両レリーズプレート12′,14が第1直交軸Y1 回りに時計方向に揺動回転すると、コイルスプリング16の一方(図14の下側)の規制端161は下側段部105(図12参照)により位置規制される一方、他方(図14の上側)の規制端161は上記両レリーズプレート12′,14の揺動回転に伴って押し開かれることになる。このため、上記両レリーズプレート12′,14は上記他方の規制端161からコイルスプリング16の復元力を受けて中立位置の側に戻し付勢を受けることになる。従って、第2操作ハンドル6bを放せば上記両レリーズプレート12′,14は上記戻し付勢力により中立位置に自動的に戻ることになる。
【0050】
なお、上記第1レリーズプレート12′の揺動回転によりロックロッド13の第1レリーズプレート12′の側の接続点も僅かに上方に移動することになるものの、揺動片71への接続点を中心として回転するだけであり揺動片71に対する影響は遊び程度の極僅かであり、揺動片71はアンロック状態(図11に実線で示す状態)に保たれる。このロックロッド13の状況は下記の第1操作ハンドル6aの引き側の回転操作の場合も同様である。
【0051】
一方、上記中立位置の第1操作ハンドル6aを上記第2操作ハンドル6bと同様に図10に一点鎖線で示す位置まで第3水平軸X3 回りに引き側に回転操作すると、伝達部63が図15に示すように第1レリーズプレート12′の第1横長孔124の下縁を押し下げる側に回転し、これにより、第1レリーズプレート12′は同図に実線で示す位置から一点鎖線で示す位置まで第1直交軸Y1 回りに反時計方向に揺動回転することになる。この第1レリーズプレート12′の揺動回転の駆動力が凸軸ピン123と係合孔142の横孔部142aの下縁との係合を介して第2レリーズプレート14に伝達され、第2レリーズプレート14も第1レリーズプレート12′に従動して第1レリーズプレート12′と共に上記第1直交軸Y1 回りに反時計方向に揺動回転することになる。そして、この第2レリーズプレート14が揺動回転すると、縦長孔143の上端縁に当接していたレリーズロッド15の上端を押し下げることになり、このレリーズロッド15の押し下げにより、第1係止機構8(図10参照)によるストライカ81の係止がレリーズされることになる。この結果、リフトゲート2の閉状態の維持が解除されるとともに、上記第1操作ハンドル6aの引き操作によりリフトゲート2に作用する力の向きがリフトゲート2の第1水平軸X1 回りに開作動される向きと合致するため、上記第1操作ハンドル6aの引き操作によって第1係止機構8のレリーズと、リフトゲート2の開作動との両者が連続して行われることになる。つまり、第1操作ハンドル6aの引き操作によって、第1実施形態の場合と同様に、リフトゲート2を閉状態に維持する第1係止機構8のレリーズに加え、リフトゲート2自体の開操作をも行うことができ、しかも、上記レリーズ行程からリフトゲート2の開操作行程へスムーズかつ連続して移行させることができ、これにより、操作性の向上を図ることができる。
【0052】
また、このようなリフトゲート2のレリーズ操作の際には、第2レリーズプレート14が上記の如く第1直交軸Y1 回りに反時計方向に揺動回転するため、作動部144は第2レリーズプレート14と共に作動片93から離れる側である下側に移動し、作動片93は元の状態に保たれる。これにより、第2係止機構9はストライカ91に対し係止した状態に維持され、ガラスハッチ4は閉状態に維持される。従って、上記第1操作ハンドル6aの引き操作により、リフトゲート2側の第1係止機構8のみがレリーズされ、ガラスハッチ4側の第2係止機構9は係止状態に保たれることになる。
【0053】
さらに、上記のリフトゲート2のレリーズ操作(第1操作ハンドル6aの引き操作)の際にもコイルスプリング16の図15の下側の規制端161によって上記のガラスハッチ4のレリーズ操作の場合と同様に中立位置への戻し付勢力を受けて、第1操作ハンドル6aを放せば自動的に中立位置に戻ることになる。また、このリフトゲート2のレリーズ操作の場合にも、上記第1操作ハンドル6aの引き操作により第1レリーズプレート12′が揺動して第2横長孔126が図15の上側に移動する結果、第2操作ハンドル6bの伝達部68が押し上げられることになり、その第2操作ハンドル6bは第3水平軸X3 回りに空回りすることになる。
【0054】
次に、上記の第1もしくは第2の各操作ハンドル6a,6bの引き操作によりリフトゲート2もしくはガラスハッチ4のレリーズが可能なアンロック状態から、キー72(図11参照)の操作により施錠されてロック状態になった場合の作動について図16に基づいて説明する。このロック状態では凸軸ピン123が係合孔142内を横孔部142aから円弧状孔部142bの中央位置まで移動した状態が中立位置になる(図16の実線の凸軸ピン123参照)。
【0055】
上記のロック状態においては、第1操作ハンドル6aを引き操作しても、また、第2操作ハンドル6bを引き操作しても第1レリーズプレート12′が揺動回転するだけで、第2レリーズプレート14は中立位置に静止した状態に維持され、従って、作動片93及びレリーズロッド15に対しレリーズ力が付与されない状態になる。
【0056】
すなわち、上記第1操作ハンドル6aを引き操作すると、その第1操作ハンドル6aの伝達部63が第1横長孔124の上縁を押し上げて第1レリーズプレート12′が図16の実線の位置から二点鎖線の位置まで第1直交軸Y1 回りに時計方向に揺動回転されることになる。ところが、この第1レリーズプレート12′の揺動回転に伴い凸軸ピン123も上記第1直交軸Y1 回りに揺動回転することになるものの、その凸軸ピン123は上記係合孔142の円弧状孔部142b内を移動するだけで第2レリーズプレート14には揺動回転に伴う駆動力を伝達しない遮断状態になっているため、第1レリーズプレート12′が揺動回転されても第2レリーズプレート14は中立位置に静止した状態を維持することになる。逆に上記第1操作ハンドル6aを押し操作すると、上記伝達部63が第1横長孔124の下縁を押し下げて第1レリーズプレート12′を第1直交軸Y1 回りに反時計方向に揺動回転させることになるものの(図16の実線の位置から一点鎖線の位置まで)、凸軸ピン123は円弧状孔部142b内を上記と同様に空回りするだけで第2レリーズプレート14には駆動力を伝達しない遮断状態になっているため第2レリーズプレート14は中立位置に静止した状態を維持することになる。また、第2操作ハンドル6bを引き操作しても、押し操作しても、いずれの場合も凸軸ピン123は上記の第1操作ハンドル6aの場合と同様に円弧状孔部142b内を上記と同様に空回りするだけで第2レリーズプレート14には駆動力は伝達されず、作動片93及びレリーズロッド15に対しレリーズ力が付与されない状態になっている。
【0057】
従って、ロック状態においては、第1及び第2操作ハンドル6a,6bを押し・引きのいずれの回転操作を行っても、そのレリーズのための操作力の伝達が第1及び第2の両レリーズプレート12′,14間で遮断され、第1及び第2の両係止機構8,9のいずれに対してもレリーズ力は付与されずに係止状態を維持することになる。
【0058】
上記の如く本第2実施形態の場合にも第1実施形態と同様の作用効果が得られる上に、リフトゲート2及びガラスハッチ4のいずれのレリーズ操作も、第1操作ハンドル6aの引き操作及び第2操作ハンドル6bの引き操作というようにいずれも引き操作により行うことができ、操作者にとってより自然な操作方向の操作で上記レリーズ操作を実現させることができる。これにより、第1実施形態の場合よりも操作性の向上を図ることができる。
<他の実施形態>
なお、本発明は上記第1,第2実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記第1,第2実施形態ではリフトゲート2が第1水平軸X1 回りに、ガラスハッチ4が第2水平軸X2 回りに、操作ハンドル6,6′が第3水平軸X3 回りにそれぞれ回転するように配設された場合を対象としているが、これに限らず、例えば図17に示すようにリフトゲート2′がその一側端部部で車体に対し垂直軸Z1 回りの回転可能に設けられ、ガラスハッチ4が上記実施例と同様に上開き形式で上記リフトゲート2′に対し設けられている場合、すなわち、リフトゲートが上記垂直軸Z1 回りに右開き形式のものであっても、操作ハンドル6または6′を上記リフトゲート2′の他側端部に対し第3水平軸X3 回りに回転可能に設けるようにしてもよい。この場合であっても、操作ハンドル6の押し操作により上記ガラスハッチ4がレリーズされ、引き操作によりリフトゲート2′がレリーズされるようにしておけば、または、操作ハンドル6′の各引き操作によりガラスハッチ4もしくはリフトゲート2′がレリーズされるようにしておけば、上記操作ハンドル6または6′の引き操作によりリフトゲート2′に作用する力がそのリフトゲート2′を垂直軸Z1 回りに開作動させるための力の向きと合致し、これにより、図17の場合でも操作ハンドル6または6′の引き操作を行うだけで、リフトゲート2′の係止機構のレリーズと、リフトゲート2′自体の開操作とを行うことができ、操作性の向上が図られる。
【0059】
また、上記実施形態では切換機構として第1レリーズプレート12から突出させた凸軸ピン123と、この凸軸ピン123が係合する第2レリーズプレート14の係合孔142と、第1レリーズプレート12のスライド位置変換機構とによって構成しているが、これに限らず、上記の場合とは逆に、凸軸ピンを第2レリーズプレート側に、上記と同様の係合孔を第1レリーズプレート側にそれぞれ設けるようにしてもよい。さらに、上記切換機構を図18に示すように第1レリーズプレート12″に設けた横孔部142a及び円弧状孔部142bからなる係合孔142と、第2レリーズプレート14′に設けた横孔142′と、これら横孔142′及び係合孔142にそれぞれ内嵌する凸軸部191を有するT字状のスライドバー19とにより構成し、スライドバー19を上記円弧状孔部142bと横孔部142aとの間を相互にスライドさせることにより第1レリーズプレート12″から第2レリーズプレート14′への駆動力の伝達状態と遮断状態との切換えを行なわせるようにしてもよい。この場合においても、上記係合孔142を第2レリーズプレート14′の側に、上記横孔142′を第1レリーズプレート12″の側にそれぞれ設けるようにしてもよい。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明における開閉体のレリーズ装置によれば、操作部材の回転操作によりリフトゲートとガラスハッチとを個別にレリーズすることができる。また、単一の操作部材を引き側に回転操作すると、第1係止機構がレリーズされると同時に、リフトゲート自体が外方に引かれるためそのリフトゲートの回転軸が水平方向もしくは垂直方向等のいずれの方向に延びていても上記リフトゲートを開方向に回転させことができる。従って、同じ操作部材の同じ方向の回転操作により第1係止機構による係止のレリーズと、リフトゲートの開操作との双方を行うことができる上に、レリーズ行程から開操作行程に連続的かつ有効に移行させることができ、開操作における操作性の向上を図ることができる。
【0061】
請求項2記載の発明によれば、切換機構を遮断状態にすることにより操作部材を回転操作しても第1及び第2の両係止機構の係止をレリーズできないロック状態にすることができる一方、上記切換機構を伝達状態にすることにより操作部材の回転操作によりレリーズされるアンロック状態にすることができる。すなわち、切換機構を付加することにより第1及び第2の各係止機構をロック状態とアンロック状態とに相互に切換えることができ、しかも、このようなロック機能を伴った本願発明のレリーズ装置を第1及び第2の両レリーズリンクと、両者間に介装した切換機構との簡易な構成で達成することができるようになる。
【0062】
請求項3記載の発明によれば、ロック機能を伴う場合の構成としてリフトゲートに対しよりコンパクトに装着し得る構成を特定することができる。すなわちリフトゲートに対し第1及び第2レリーズリンク等をコンパクトに装着させることができ、しかも、操作部材による回転力を第2レリーズリンクによるレリーズ力として有効に作用させることができるようになる。
【0063】
また、請求項4記載の発明によれば、切換機構について好ましい構成を特定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態を適用したリフトゲート等を示す自動車後部の部分斜視図である。
【図2】 図1のA−A線における一部省略拡大断面図である。
【図3】 第1実施形態を後側から見た斜視図である。
【図4】 図3のものの分解斜視図である。
【図5】 第1実施形態の中立位置における第1及び第2レリーズプレートの正面図である。
【図6】 アンロック状態で操作ハンドルを押し操作した場合の作動を示す図5対応図である。
【図7】 アンロック状態で操作ハンドルを引き操作した場合の作動を示す図5対応図である。
【図8】 ロック状態で操作ハンドルを押し・引き操作した場合の作動を示す図5対応図
である。
【図9】 第2実施形態を適用したリフトゲート等を示す図1対応図である。
【図10】 図9のB−B線における一部省略拡大断面図である。
【図11】 第2実施形態を後側から見た斜視図である。
【図12】 図11のものの分解斜視図である。
【図13】 第2実施形態の中立位置における第1及び第2レリーズプレートの正面図である。
【図14】 第2実施形態のアンロック状態で第2操作ハンドルを引き操作した場合の作動を示す図13対応図である。
【図15】 アンロック状態で第1操作ハンドルを引き操作した場合の作動を示す図13対応図である。
【図16】 ロック状態で第1もしくは第2操作ハンドルを引き操作した場合の作動を示す図13対応図である。
【図17】 リフトゲートの他の実施形態を示す正面説明図である。
【図18】 切換機構の他の実施形態を示す部分分解斜視図である。
【符号の説明】
2,2′ リフトゲート(第1開閉体)
3 リヤ開口部
4 ガラスハッチ(第2開閉体)
5 開口部
6,6′ 操作ハンドル(操作部材)
6a 第1操作ハンドル(第1操作部材)
6b 第2操作ハンドル(第2操作部材)
8 第1係止機構
9 第2係止機構
12,12′,12″ 第1レリーズプレート(第1レリーズリンク)
14,14′ 第2レリーズプレート(第2レリーズリンク)
23 パネル面
63,68 伝達部(操作部材の伝達部)
123 凸軸ピン(切換機構)
142 係合孔(切換機構)
X1 第1水平軸(第1開閉体の回転軸)
X2 第2水平軸(第2開閉体の回転軸)
X3 第3水平軸(操作部材回転軸)
Y1 第1直交軸(第1及び第2レリーズリンクの回転軸)
Claims (4)
- 自動車のリヤ開口部を開閉可能に覆うリフトゲートと、このリフトゲートの上部領域に形成された開口部を開閉可能に覆うガラスハッチとを個別にレリーズする開閉体のレリーズ装置において、
上記リフトゲートを上記自動車に対し係脱可能に係止させてリフトゲートを閉状態に保持する第1係止機構と、
上記ガラスハッチを上記リフトゲートに対し係脱可能に係止させてガラスハッチを閉状態に保持する第2係止機構と、
これら第1及び第2の両係止機構による係止を個別にレリーズする単一の操作部材とを備え、
上記リフトゲートはその上端側位置を水平方向に延びるリフトゲート回転軸回りの回転により開閉されるように自動車に取付けられ、
上記操作部材は、上記リフトゲートに対しこのリフトゲート回転軸に平行に配設された操作部材回転軸回りに回転可能に設けられ、
上記操作部材と、第1及び第2の両係止機構とは、上記操作部材回転軸回りの引き操作により上記第1係止機構に対しレリーズ力が付与される一方、上記操作部材回転軸回りの押し操作により上記第2係止機構に対しレリーズ力が付与されるようにそれぞれ連係されている
ことを特徴とする開閉体のレリーズ装置。 - 請求項1において、
操作部材からの操作力を受けて作動される第1レリーズリンクと、
この第1レリーズリンクの作動力を受けて従動され第1もしくは第2係止機構に対しレリーズ力を付与する第2レリーズリンクと、
上記第1及び第2の両レリーズリンクの間に介装された切換機構と
を備え、
上記切換機構は、上記第1レリーズリンクから第2レリーズリンクへの上記作動力の伝達を伝達状態と遮断状態とに相互に切換えるように構成されている
ことを特徴とする開閉体のレリーズ装置。 - 請求項2において、
第1及び第2の両レリーズリンクは、それぞれリフトゲートを構成するパネル面に直交する方向に延びる軸の回りに回転可能に配設され、
操作部材は、上記パネル面に平行な回転軸の回りの回転操作力を上記パネル面に直交する軸の回りの回転作動力に変換して上記第1レリーズリンクに対し伝達する伝達部を備えている
ことを特徴とする開閉体のレリーズ装置。 - 請求項3において、
第1レリーズリンクはその回転軸に対し操作部材の回転軸方向にスライド可能に保持され、
切換機構は、上記第1レリーズリンクのスライド位置変換により第1及び第2の両レリーズリンク間が係脱可能に結合されるように構成されている
ことを特徴とする開閉体のレリーズ装置。
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