JPH1130065A - 車両トランクのロック装置 - Google Patents

車両トランクのロック装置

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JPH1130065A
JPH1130065A JP20076197A JP20076197A JPH1130065A JP H1130065 A JPH1130065 A JP H1130065A JP 20076197 A JP20076197 A JP 20076197A JP 20076197 A JP20076197 A JP 20076197A JP H1130065 A JPH1130065 A JP H1130065A
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャンセルセットのやりなおし不用のロック
装置。 【構成】 キーシリンダ4に差込んだキーを逆転させる
とキャンセルセットされてリモコン操作ではトランク2
は開扉できなくなり、前記キーをオープン位置まで正転
させるとトランク2は開扉されるがキャンセルセットは
解除されず、キャンセルセットの解除はトランク開扉を
越えてさらに過剰正回転させると行なえるようにした車
両トランクのロック装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として車両トランク
のロック装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】車両のトランクは、リモコン操作で開扉で
きるのが通常だが、リモコン操作では開扉できないよう
になると、トランク内を他人に見られないですませら
れ、トランクの利用範囲が拡大する。そこで、従来か
ら、図2のようにキーシリンダaにキーを差込み、これ
を逆転させるとキャンセルセットになってリモコン操作
では開扉できないようにしたものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図2のもの
は、キーシリンダaに差込んだキーをオープン位置まで
正転させると開扉され、同時にキャンセルセットは解除
にもなる構成であるから、トランク内を他人に見せない
ためには、トランク開扉のたびにキャンセルセットをや
り直ししなければならず、この点が面倒であった。そこ
で、本願は、図3のようにキーシリンダに差込んだキー
を正転させてトランクをオープンさせても、キャンセル
セットは解除されず、キャンセルセットの解除は、キー
をオープン位置を越えて過剰正転させたとき始めてなる
ようにして、キャンセルセットのやりなおしは、しない
ですむようにしたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】よって、本発明は、キー
シリンダに差込んだキーを逆転させるとキャンセルセッ
トされてリモコン操作ではトランクは開扉できなくな
り、前記キーをオープン位置まで正転させるとトランク
は開扉されるがキャンセルセットは解除されず、キャン
セルセットの解除はトランク開扉を越えてさらに過剰正
回転させると行なえるようにした車両トランクのロック
装置としたものである。また、本発明は、トランクを閉
扉すると車体側のストライカに係合して回転するラッチ
と、該ラッチに係合して該ラッチの逆転を防止するラチ
ェットと、キー操作により回転して前記ラチェットを前
記ラッチより離脱させるキーオープンレバーと、リモコ
ン操作により回転して前記キーオープンレバーを連動回
転させるリモコンオープンレバーとからなり、前記リモ
コンオープンレバーと前記キーオープンレバーとの間に
は、前記リモコンオープンレバーと前記キーオープンレ
バーとの連係を断つキャンセルセット位置と前記リモコ
ンオープンレバーと前記キーオープンレバーを連係させ
るキャンセル解除位置との間切替る切替装置を設け、該
切替装置は、キーを逆転させるとキャンセルセットとな
り、キーをトランク開扉位置を越えて過剰正転させると
キャンセル解除となるよう構成した車両トランクのロッ
ク装置としたものである。また、請求項2において、前
記キーオープンレバー及び前記リモコンオープンレバー
の近傍に、キャンセルセット位置とキャンセル解除位置
の間回動するロックレバーを設けた車両トランクのロッ
ク装置としたものである。
【0005】
【実施例】本発明の一実施例を図面により説明すると、
図1において、1は車両、2はトランク、3はロック装
置、4はトランク2に取付けたキーシリンダ、5はリモ
コン用のオープナー、6はサイド扉である。前記ロック
装置3は、図4以降のように、金属板製ベースプレート
7にラッチ8を軸10で、ラチェット9を軸11で夫々
軸止した構造である。前記ラッチ8の外周には、車両1
側に固定されたストライカ12と係合する係合凹部13
と、前記ラチェット9の爪14が係合して前記ラッチ8
の逆転を防止するフルラッチ係合段部15が形成され、
前記ラッチ8は、金属板製ベースプレート7に形成した
ストライカ12の進入溝16に臨んで軸10で軸支され
ている。前記ラチェット9は、前記ラッチ8に向い合う
状態に軸11で軸支されており、バネ17で常時ラッチ
8側に弾着するように付勢されている。
【0006】図4において、前記ラッチ8及び前記ラチ
ェット9の上方位置には軸18によりキーシリンダ4の
キー操作で回転するキーオープンレバー19とオープナ
ー5のリモコン操作で回転するリモコンオープンレバー
20が同軸状態に軸支されている。なお、リモコンに
は、アクチュエータをスイッチ操作で駆動させるもの、
アクチュエータをキーレスエントリー装置で駆動させる
ものもある。前記キーオープンレバー19は、軸18よ
り上方に伸びるキー上方レバー21と、軸18より下方
に伸びるキー下方レバー22とを有し、キー上方レバー
21にはキーシリンダ4に連結するロッドが係合する係
合孔24を設ける。キー下方レバー22の最下端は軸1
8と平行に屈曲された当接部25を形成し、該当接部2
5は前記ラチェット9の上端部26に臨んでいてキー操
作でキーオープンレバー19を図4で左転させるとラチ
ェット9の上端部26をバネ17の弾力に抗して押して
ラチェット9の爪14をフルラッチ係合段部15より外
し解錠する。
【0007】前記キー下方レバー22には、軸18より
半径方向に伸びる長孔27が形成されており、長孔27
には係合ピン28が係合している。29は前記係合ピン
28を先端に形成した樹脂製のリンク杆で、リンク杆2
9の下部の基部ピン30はロックレバー31に軸支され
ている。ロックレバー31はキーオープンレバー19及
びリモコンオープンレバー20の側方位置に軸32で軸
支されており、先端側がやや下向きになるキャンセル解
除位置と、先端側がやや上向きになるキャンセルセット
位置の間、キー操作で変位する。
【0008】前記キーオープンレバー19のキー下方レ
バー22の側方にはキャンセル解除用の突出片33が形
成され、図3のように、キー操作で前記キーオープンレ
バー19を、前記ラチェット9の爪14がフルラッチ係
合段部15より外れるオープン位置を越えてキャンセル
解除位置まで過剰回転させると、図9のように、キーオ
ープンレバー19の突出片33でロックレバー31を押
して、先端がやや下向きのキャンセル解除位置にする。
なお、図8はオープン位置であるが、このときは、突出
片33はロックレバー31に当るだけで、ロックレバー
31は回転しない。前記キーオープンレバー19をキー
操作でキャンセルセット位置に逆回転させると、図7の
ように、前記当接部25で前記ロックレバー31をやや
上向きに回動させてキャンセルセットにする。
【0009】前記リモコンオープンレバー20は、運転
席にあるオープナー5とかスイッチまたはハンドルを操
作すると回転し、前記係合ピン28が長孔27の下に位
置するとこれに当接する当接部34を有し(図5)、当
接部34により係合ピン28を押してラチェット9を開
くが(図6)、係合ピン28が長孔27の上にある図7
のキャンセルセットのときは、空振りである。
【0010】
【作用】次に作用を述べる。図7は、キャンセルセット
したものである。この状態は、リモコンのオープナー5
を操作しても、キーシリンダ4を回転させうるキーがな
ければ、トランクは開かないので、トランク内を他人に
見られないで済む。即ち、キー操作で、キーオープンレ
バー19を図7のように逆に廻すと、キーオープンレバ
ー19の当接部25でロックレバー31を押上げるか
ら、図6では下向きであったロックレバー31を軸32
を中心に左転させ、リンク杆29を上動させてリンク杆
29の上端の係合ピン28を長孔27の上部に移行させ
る。すると、係合ピン28は当接部34から外れるの
で、この状態ではリモコンのオープナー5によりリモコ
ンオープンレバー20を回転させても、空振りでありト
ランクは開扉されない。
【0011】キャンセル解除は、図4のようになり、ト
ランク2を閉扉すると、車両1側のストライカ12はト
ランク2のラッチ8の凹部13に係合してラッチ8を回
転させ、ラチェット9はバネ17の弾力でその爪14が
フルラッチ係合段部15に係合してラッチ8の逆転を防
止し、図4の状態になる。図4の状態は、キャンセル解
除状態であり、ロックレバー31はやや下向きであっ
て、リンク杆29の係合ピン28は、長孔27の下に位
置しているので、リモコンオープンレバー20の当接部
34は係合ピン28に臨んでいるから、オープナー5を
操作してリモコンオープンレバー20を回転させると、
図6のようになって係合ピン28、長孔27を介し、キ
ーオープンレバー19を回転させ、キーオープンレバー
19の当接部25でラチェット9の上端部26をバネ1
7の弾力に抗して押してフルラッチ係合段部15より爪
14を外し、オープンとなってトランクはリモコンで解
錠開扉する。
【0012】前記図7のキャンセルセット状態でも、キ
ーがあるときは、キー操作でキーシリンダ4をオープン
位置まで回動させると、図8のようになって開扉でき
る。即ち、リモコンでは開扉できないが、キー操作だと
開扉できる。キー操作で、前記キーオープンレバー19
が図7のまま左転すると、キー下方レバー22の最下端
の当接部25で前記ラチェット9の上端部26をバネ1
7の弾力に抗して押してラチェット9の爪14をフルラ
ッチ係合段部15より外し、ラッチ8を自由にして解錠
する。
【0013】図8において、キー操作で前記キーオープ
ンレバー19を前記ラチェット9の爪14がフルラッチ
係合段部15より外れるオープン位置(図8)より更に
過剰回転させると(図9)、突出片33で前記ロックレ
バー31を押してやや下向きのキャンセル解除位置にす
る。
【0014】
【発明の効果】図2のものは、キーシリンダaに差込ん
だキーをオープン位置まで正転させると開扉され、同時
にキャンセルセットは解除にもなる構成であるから、ト
ランク内を他人に見せないためには、トランク開扉のた
びにキャンセルセットをやり直ししなければならず、こ
の点が面倒であった。しかるに、本発明は、キーシリン
ダ4に差込んだキーを逆転させるとキャンセルセットさ
れてリモコン操作ではトランク2は開扉できなくなり、
前記キーをオープン位置まで正転させるとトランク2は
開扉されるがキャンセルセットは解除されず、キャンセ
ルセットの解除はトランク開扉を越えてさらに過剰正回
転させると行なえるようにした車両トランクのロック装
置としたものであるから、トランク開扉のたびにキャン
セルセットのやり直しの必要がないので、一段と取扱容
易になる。また、本発明は、トランク2を閉扉すると車
体1側のストライカ12に係合して回転するラッチ8
と、該ラッチ8に係合して該ラッチ8の逆転を防止する
ラチェット9と、キー操作により回転して前記ラチェッ
ト9を前記ラッチ8より離脱させるキーオープンレバー
19と、リモコン操作により回転して前記キーオープン
レバー19を連動回転させるリモコンオープンレバー2
0とからなり、前記リモコンオープンレバー20と前記
キーオープンレバー19との間には、前記リモコンオー
プンレバー20と前記キーオープンレバー19との連係
を断つキャンセルセット位置と前記リモコンオープンレ
バー20と前記キーオープンレバー19を連係させるキ
ャンセル解除位置との間切替る切替装置を設け、該切替
装置は、キーを逆転させるとキャンセルセットとなり、
キーをトランク開扉位置を越えて過剰正転させるとキャ
ンセル解除となるよう構成した車両トランクのロック装
置としたものであるから、簡単な構成で実施できるの
で、製造も容易である。また、請求項2において、前記
キーオープンレバー19及び前記リモコンオープンレバ
ー20の近傍に、キャンセルセット位置とキャンセル解
除位置の間回動するロックレバー31を設けたものであ
るから、ロックレバー31の回動のみでキャンセルセッ
ト位置とキャンセル解除位置の切替ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トランクのある車両の斜視図。
【図2】公知例のキーシリンダの切替図。
【図3】本願のキーシリンダの切替図。
【図4】キャンセル解除位置のトランク閉扉状態図。
【図5】要部の分解図。
【図6】キャンセル解除位置のトランク開扉状態図。
【図7】キャンセルセット位置のトランク閉扉状態図。
【図8】キャンセルセット位置のトランク開扉状態図。
【図9】キャンセル解除位置のトランク開扉状態図。
【符号の説明】
1…車両、2…トランク、3…ハンドルケース、4…キ
ーシリンダ、5…オープナー、6…サイド扉、7…金属
板製ベースプレート、8…ラッチ、9…ラチェット、1
0…軸、11…軸、12…ストライカ、13…係合凹
部、14…爪、15…フルラッチ係合段部、16…進入
溝、17…バネ、18…軸、19…オープンレバー、2
0…リモコンオープンレバー、21…キー上方レバー、
22…キー下方レバー、24…係合孔、25…当接部、
26…上端部、27…長孔、28…係合ピン、29…リ
ンク杆、30…基部ピン、31…ロックレバー、32…
軸、33…突出片、34…当接部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キーシリンダに差込んだキーを逆転させ
    るとキャンセルセットされてリモコン操作ではトランク
    は開扉できなくなり、前記キーをオープン位置まで正転
    させるとトランクは開扉されるがキャンセルセットは解
    除されず、キャンセルセットの解除はトランク開扉を越
    えてさらに過剰正回転させると行なえるようにした車両
    トランクのロック装置。
  2. 【請求項2】 トランクを閉扉すると車体側のストライ
    カに係合して回転するラッチと、該ラッチに係合して該
    ラッチの逆転を防止するラチェットと、キー操作により
    回転して前記ラチェットを前記ラッチより離脱させるキ
    ーオープンレバーと、リモコン操作により回転して前記
    キーオープンレバーを連動回転させるリモコンオープン
    レバーとからなり、前記リモコンオープンレバーと前記
    キーオープンレバーとの間には、前記リモコンオープン
    レバーと前記キーオープンレバーとの連係を断つキャン
    セルセット位置と前記リモコンオープンレバーと前記キ
    ーオープンレバーを連係させるキャンセル解除位置との
    間切替る切替装置を設け、該切替装置は、キーを逆転さ
    せるとキャンセルセットとなり、キーをトランク開扉位
    置を越えて過剰正転させるとキャンセル解除となるよう
    構成した車両トランクのロック装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記キーオープンレ
    バー及び前記リモコンオープンレバーの近傍に、キャン
    セルセット位置とキャンセル解除位置の間回動するロッ
    クレバーを設けた車両トランクのロック装置。
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