JP2000301248A - 逐次絞り成形装置 - Google Patents

逐次絞り成形装置

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JP2000301248A
JP2000301248A JP11106017A JP10601799A JP2000301248A JP 2000301248 A JP2000301248 A JP 2000301248A JP 11106017 A JP11106017 A JP 11106017A JP 10601799 A JP10601799 A JP 10601799A JP 2000301248 A JP2000301248 A JP 2000301248A
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pin
forming
jig
stylus
shape
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JP11106017A
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Koichi Tozawa
幸一 戸沢
Kazuhiro Asahi
和弘 朝日
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下型として機能する治具に汎用性を持たせ
る。 【解決手段】 三次元方向に移動可能なスタイラス8と
組み合わされて下型として機能する治具2を、上下方向
に変位可能な多数のピン4の集合からなるピン集合体1
4をもって形成する。各ピン4は任意の高さ位置を自己
保持することが可能である。実際の成形品Pの成形に先
立ち、逐次成形用NCデータに基づいてそれぞれのピン
4の高さ位置を調整することにより、そのピン集合体1
4の先端面に、各ピン4の先端面の包絡面に相当する任
意の三次元形状の成形面14aを創成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対となった雌雄の
プレス成形型を用いることなく板金素材を所定の三次元
成形品形状に張り出し成形もしくは絞り成形成形するた
めの逐次絞り成形装置に関し、さらに詳しくは、下型側
については該下型に相当する治具を使用しつつも、上型
に代わる棒状のスタイラスを治具上の板金素材に当接さ
せた状態で前記治具の形状に倣って略等高線状に繰り返
し移動させることにより、前記板金素材を所定の三次元
成形品形状に成形するようにした逐次絞り成形装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】この種の逐次絞り成形装置としては、例
えば図7に示すように、下型に相当する治具51の上に
所定のフラットな板金素材(ブランク材)Wをセットす
るとともにその周縁部をテーブル52上の押さえ板53
にて加圧拘束し、NC制御にて駆動制御される棒状のス
タイラス54を板金素材Wに当接させた状態で前記治具
51の形状に倣って略等高線状に繰り返し移動させる一
方、上記スタイラス54の動きに同期して所定のピッチ
にて板金素材Wを順次下降させることにより、該板金素
材Wを所定の三次元成形品Pの形状に絞り成形するよう
にしたものが知られている(類似構造が例えば特開平1
0−76321号公報に記載されている)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の逐次
絞り成形装置の構造では、治具51自体に汎用性がな
く、成形すべき成形品Pの形状が変わるとその都度治具
51を造り直さなければならずコストアップが余儀なく
されるほか、治具51の形状修正にも柔軟に対応するこ
とができない。
【0004】また、図8に示すように、成形すべき成形
品Pの形状が複雑になるとその治具55の製作もNC加
工に頼らざるを得なくなるため、必然的に治具55の製
作のためのNC加工データが必要となり、逐次成形装置
の主たる目的である型製作工数の削減効果にもおのずと
限界がある。
【0005】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、とりわけ下型に相当する治具の使用を前提
としつつも、その治具自体に汎用性を持たせることであ
らゆる断面形状の成形品の成形に対応できるようにした
逐次絞り成形装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、下型として機能する治具と、この治具と対向するよ
うに配置されるとともにその位置が三次元方向に駆動制
御される棒状のスタイラスとを備え、前記治具上に板金
素材を位置決め載置した状態で、その板金素材に当接さ
せたスタイラスを治具の形状に倣って略等高線状に繰り
返し移動させつつ前記板金素材を所定量ずつ下降させる
ことにより、該板金素材を所定の三次元成形品形状に成
形するようにした逐次絞り成形装置において、前記治具
は、一つ一つが独立して上下移動可能な多数のピンの集
合体により形成されているとともに、成形すべき成形品
形状に応じて上記各ピンをスタイラスの動きにて変位さ
せることにより、上記ピン集合体の上端面には各ピンの
先端面の包絡面に相当する任意の成形面が創成可能とな
っていることを特徴としている。
【0007】請求項2に記載の発明は、前記請求項1に
記載の発明におけるピン集合体を形成している各ピン
は、スタイラスによって上下方向に変位させた場合にそ
の上下方向位置を自己保持する機能を有していることを
特徴としている。
【0008】請求項3に記載の発明は、前記請求項2に
記載の発明におけるピン集合体を形成している各ピン
は、液圧的にロックが可能な液体封入シリンダのピスト
ンに連結されていて、この液体封入シリンダは液圧ロッ
ク状態が解除されたときにピンを初期状態に復帰させる
復帰手段を有していることを特徴としている。
【0009】請求項4に記載の発明は、前記請求項1〜
3のずれかに記載の発明におけるスタイラスは、板金素
材を所定の成形品形状に成形する際に、予め設定された
逐次成形用NCデータに基づいて三次元方向に駆動制御
されるようになっている一方、前記ピン集合体の上端面
に任意の成形面を創成する際にも上記逐次成形用NCデ
ータに基づいてスタイラスが変位駆動されるものである
ことを特徴としている。
【0010】したがって、請求項1に記載の発明では、
所定の三次元形状の成形品を成形する際に必要な治具側
の二次元成形面形状を各ピンの太さに相当する幅でマト
リクス状に細分割した場合を想定し、成形すべき成形品
の断面形状に応じて、治具たるピン集合体を形成してい
る各ピンを一つずつ上下方向に変位させると、全てのピ
ンの上下方向の位置決めが完了した段階では、ピン集合
体の上端面には、各ピンの先端面の包絡面に相当する面
をもって所定形状の成形面が創成され、この成形面は上
記成形品の断面形状を忠実に反映したものとなる。
【0011】この場合、請求項2に記載の発明のよう
に、ピン集合体を形成している各ピンがその上下方向位
置を自己保持する機能を有していると、特定のピンを上
下に動かしてもそれに隣接する他のピンが同時に動いて
しまうようなことがなく、成形面の創成精度が高いもの
となる。しかも、請求項3に記載の発明のように、各ピ
ンがオイルのごとき非圧縮性流体をもって液圧的にロッ
クされるようになっていて、しかもそのロック状態を解
除されたときには各ピンが復帰手段にて自律的に初期状
態に復帰するようになっていると、別の成形面を創成す
る際の作業がきわめて容易となる。
【0012】そして、上記ピン集合体を形成している各
ピンの相対位置関係を保つべく各ピンを拘束すると、上
記成形品形状に応じた成形面が確定され、このピン集合
体をもって形成される治具を用いて従来と同様にスタイ
ラスを動かしながら成形を行うと、板金素材がその成形
面形状に応じた所定の三次元成形品形状に成形される。
【0013】特に、請求項4に記載の発明のように、板
金素材を所定の成形品形状に成形するにあたり、予め設
定された逐次成形用NCデータに基づいてスタイラスを
三次元方向に動かすことを前提とした装置では、上記の
ピン集合体の上端面に任意の成形面を創成する際にも上
記逐次成形用NCデータを用いてスタイラスを動かすよ
うにすると、治具成形面を創成するための専用のNCデ
ータを必要としない。
【0014】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、下型と
して機能する治具を多数のピンの集合体によって形成
し、各ピンを上下方向に変位させることでそのピン集合
体の上端面に任意の成形面を創成するようにしたことか
ら、あらゆる形状の成形面を創成することが可能であ
り、治具自体の汎用性が高く、治具の製造コストを著し
く低減できるほか、特に多品種少量生産用の成形装置と
してきわめて効果的である。
【0015】また、請求項2に記載の発明によれば、ピ
ン集合体を形成している各ピンがその上下方向位置を自
己保持する機能を有していることから、請求項1に記載
の発明と同様の効果のほかに、特定のピンを動かした場
合にそれに隣接する他のピンが同時に動いてしまうよう
なことがなくなり、各ピンの位置精度ひいては創成すべ
き成形面の形状精度が大幅に向上する効果がある。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、ピン集合
体を形成している各ピンは、液圧的にロックが可能とな
っている一方、液圧ロック状態が解除されたときには各
ピンが復帰手段のはたらきにより自律的に初期状態に復
帰するようになっているため、請求項1〜3のいずれか
に記載の発明と同様の効果のほかに、治具を繰り返し使
用するべく新たな成形面を創成する場合の操作が容易と
なる効果がある。
【0017】
【発明の実施の形態】図1〜6は本発明に係る逐次絞り
成形装置の好ましい実施の形態を示す図であって、特に
図1は装置全体の構成説明図を示している。
【0018】図1に示すように、ベース1上には下型と
して機能する汎用性のある治具2が設けられているほ
か、ベース1の四隅にはガイドポスト3が立設されてい
る。治具2は、図2にも示すように、先端が丸められた
多数の円柱状のピン4,4…を互いに隣接するように、
全体として平面視で略矩形状の配置となるように治具本
体部5に立設させて集合配置したもので、後述するよう
にピン集合体14を形成している各ピン4を上下方向に
変位させることにより、このピン集合体14の先端面側
に各ピン4の先端面の包絡面に相当するところの任意の
成形面14aを創成することができるようになってい
る。
【0019】前記ガイドポスト3にはアップダウンが可
能な例えば枠状のテーブル6が案内支持されているほ
か、テーブル6の上面には四隅あるいは四辺ごとに独立
した押さえ板7が配設されている。テーブル6は図示し
ないボールスクリューその他の駆動機構のはたらきによ
り昇降駆動されるようになっている一方、押さえ板7は
図示しない油圧シリンダ等にてクランプ,アンクランプ
駆動されて、成形対象となる板金素材Wを前記テーブル
6との間に加圧拘束するようになっている。
【0020】一方、治具2の上方には該治具2と協働し
て板金素材Wの成形を司る三次元方向に移動可能な棒状
のスタイラス8が配設されている。このスタイラス8は
キャリッジ9に上下動可能(Z方向に移動可能)に支持
されているとともに、キャリッジ9はビーム10に対し
て図1の左右方向(X方向)にスライド可能に案内支持
されていて、さらにビーム10は図示しない案内部材に
図1の紙面と直交方向(Y方向)にスライド可能に支持
されている。すなわち、スタイラス8はキャリッジ9に
内蔵されたZ方向駆動機構のはたらきにより上下方向に
変位駆動されるようになっているとともに、キャリッジ
は9ビーム10に内蔵されたX方向駆動機構のはたらき
によりX方向にスライド駆動されるようになっていて、
さらにビーム10は図示外の案内部材に内蔵されたY方
向駆動機構のはたらきによりY方向にスライド駆動され
るようになっている。上記の各駆動機構は例えばサーボ
モータとボールスクリュー等の動力伝達機構とをもって
構成され、予め設定されたNCデータをもとに駆動制御
されるようになっている。
【0021】前記汎用治具2としてのピン集合体14を
形成している各ピン4は、図3に示すように、非圧縮性
流体である所定のオイルが封入された液体封入シリンダ
11のピストン12にそれぞれ直結されていて、各液体
封入シリンダ11の液室13a,13bは治具本体部5
に直接形成されているものである。上記各液体封入シリ
ンダ11の上側の液室13aと下側の液室13bとは、
互いに並列関係にある逆止弁15と開閉弁16とを介し
て相互に接続されていて、その開閉弁16の遠隔操作に
よる開閉切り換えに応じて双方の液室13a,13b相
互間での封入オイルの通流方向が切り換えられるように
なっているとともに、下側の液室13bにはピン4を常
時上方に付勢する復帰手段たるリターンスプリング17
が設けられている。
【0022】そして、図4に示すように、各ピン4を初
期状態に保持するべく各ピン4に付帯している開閉弁1
6を開状態にした場合には、リターンスプリング17の
力Rがピン4の自重Gに打ち勝つ大きさに予め設定され
ていることから、封入オイルが上側の液室13aから下
側の液室13bに移動して各ピン4が最上昇位置まで押
し上げられ、それによって各ピン4の上端面の高さが全
て同じ高さに揃えられるようになっている(図6の
(A)に示す状態)。これとは逆に、図5に示すよう
に、ピン4の高さを調整するべく開閉弁16を閉状態と
した上でリターンスプリング17の力Rに打ち勝つ得る
大きさの外力Fをもってピン4を押し下げると、下側の
液室13bの封入オイルが逆止弁15を通して上側の液
室13aに流れ、ピン4が任意の位置となった時点で外
力Fを解除すれば逆止弁15の機能により封入オイルの
通流が阻止され、結果としてピン4が任意の高さ位置に
液圧的にロックされるようになっている。
【0023】ここで、上記逐次絞り成形装置にてその汎
用治具2の上端面に任意の成形面14aを創成する場合
の手順について説明する。
【0024】先ず、上記絞り成形装置にて成形すべき成
形品Pの形状が例えば図1に示す形状であるとすると、
成形品Pそのものの成形に先立って、汎用治具2たるピ
ン集合体14の上端面にその成形品Pの形状に対応する
三次元形状の成形面14aを創成する必要がある。
【0025】そこで、図6の(A)に示すように、ピン
集合体14を形成している各ピン4が初期状態にあって
全てのピン4の先端面の高さが最上昇位置に揃っている
状態で、同図(B)に示すようにあたかも所定形状に絞
り成形された後の成形品Pたる成形品形状データDをピ
ン集合体14の上に載置した状態、すなわち、少なくと
もその成形品Pの最下部Qがピン集合体14の上面に接
触するような状態を想定し、この状態に相当するところ
の逐次成形用NCデータを呼び出して、該逐次成形用N
Cデータに基づく軌跡でスタイラス8を三次元方向に動
かして、各ピン4を順次押し下げる。
【0026】なお、上記のように、少なくともその成形
品Pの最下部Qがピン集合体14の上面に接触するよう
な状態をつくり出しているのは、その後のスタイラス8
の動きにより各ピン4を押し下げた場合に、ピン4との
干渉によりスタイラス8が破損することがなく、かつ各
ピン4が押し下げ可能なストロークを確実に残している
状態を担保するためで、これにより、正規の成形面14
aを創成するにあたって少なくとも成形品Pの最下部Q
が接しているピン4Aを押し下げるべきストロークSが
特定される。同時に、そのストロークSから、同図
(C)〜(F)に示すように、ピン集合体14上に置か
れた成形品Pたる成形面データDをそのまま何段階かに
分けて下降させるべきオフセット量、すなわち逐次成形
用NCデータを何段階かに分けて下降させるべきオフセ
ット量Hが特定される。
【0027】先に説明した図6の(B)の状態は、成形
品Pの最下部Qに接触しているピン4Aが同図(F)の
正規位置よりも該ピン4Aの押し下げストロークSだけ
上方にオフセットしている状態にほかならないから、上
記のように逐次成形用NCデータに基づいてスタイラス
8を動かすと、そのスタイラス8は成形品P形状に倣っ
てこれを忠実に再現するような移動軌跡のもとで略等高
線状にトレースし、押し下げるべきストロークSが大き
なピン4から順にこれを所定量ずつ押し下げる。これに
より、同図(C)〜(E)に示すように、ピン集合体1
4を形成している各ピン4の先端面位置と正規位置との
差が次第に小さくなり、結果として、そのピン集合体1
4の先端面側に各ピン4の先端の包絡面をもって形成さ
れるところの成形面の形状が正規の成形面14aの形状
に徐々に近付くことになる。
【0028】すなわち、上記のスタイラス8の三次元的
な動きに同期して、上記逐次成形用NCデータそのもの
が適宜のタイミングで所定のオフセット量Hのもとで何
段階かに分けて下方にオフセットされることから、ピン
集合体14の先端面に形成される成形途中の成形面と正
規の成形面14aとの誤差が次第に小さくなる。
【0029】ここで、上記ピン集合体14を形成してい
る各ピン4は、図4に示したような初期状態にあって、
かつそれぞれのピン4に付帯している開閉弁16が閉状
態にあることから、図4ほか図5に示すように、リター
ンスプリング17の力に打ち勝つだけの押し下げ力Fを
もって各ピン4を押し下げると、液体封入シリンダ11
における下側の液室13bのオイルが逆止弁15を通し
て上側の液室13aに流れ込んでそのピン4の下降を許
容する一方、ピン4の押し下げ力Fを解除すれば直ちに
逆止弁15が閉じて油圧ロック状態となり、これにより
ピン4をその位置に自己保持することができる。
【0030】そして、上記のような逐次成形用NCデー
タに基づくスタイラス8の三次元的な動きとオフセット
量Hのもとでのその逐次成形用NCデータのオフセット
動作とを繰り返すことにより、図6の(F)のほか図1
に示すように、ピン集合体14の先端面には成形すべき
成形品Pの形状に忠実な三次元形状の先端面14aが創
成されることになる。
【0031】ここで、上記のような成形面14aが創成
された逐次絞り成形装置を用いて実際の加工を行う場合
の手順は基本的には従来のものと同様であって、図1に
示すように、下型に相当する治具2の上に所定の板金素
材Wをセットするとともにその周縁部を押さえ板7にて
加圧拘束し、逐次成形用NCデータに基づき駆動制御さ
れる棒状のスタイラス8を板金素材Wに当接させた状態
で前記治具2の形状に倣って略等高線状に繰り返し移動
させる一方、上記スタイラス8の動きに同期して所定の
オフセット量Hにて板金素材Wを順次下降させることに
より、該板金素材Wが所定の三次元成形品形状に絞り成
形されることになる。
【0032】また、図5に示すような各ピン4の自己保
持状態においても各ピン4にはリターンスプリング17
の力Rが作用していることから、例えば別の成形品形状
の成形面14aを創成するにあたって各ピン4を一旦初
期状態に戻すには、各開閉弁16を開状態とすれば上記
リターンスプリング17の復帰力Rのために各ピン4が
一斉に上昇して図4の初期状態に復帰する。
【0033】このように本実施の形態によれば、ピン集
合体14からなる治具2を汎用治具として使用すること
が可能であり、この治具2を繰り返し使用しつつ任意の
成形面14aを創成することができ、特に多品種少量生
産用の逐次絞り成形装置としてはきわめて有効なものと
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る逐次絞り成形装置の好ましい実施
の形態を示す図であって、その概略構成を示す側面説明
図。
【図2】図1のB方向矢視図。
【図3】図1に示すピン集合体を形成している各ピンの
A部の拡大断面図。
【図4】上記ピンが初期状態にあるときの作動説明図。
【図5】上記ピンが任意の高さ位置にて自己保持状態に
あるときの作動説明図。
【図6】図1に示すピン集合体に任意の成形面を創成す
る際の手順を示す工程説明図。
【図7】従来の逐次絞り成形装置の一例を示す構成説明
図。
【図8】従来の他の逐次絞り成形装置の構成を示す説明
図。
【符号の説明】
2…治具 4,4A…ピン 5…治具本体部 8…スタイラス 11…液体封入シリンダ 14…ピン集合体 14a…成形面 15…逆止弁 16…開閉弁 P…成形品 W…板金素材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下型として機能する治具と、この治具と
    対向するように配置されるとともにその位置が三次元方
    向に駆動制御される棒状のスタイラスとを備え、 前記治具上に板金素材を位置決め載置した状態で、その
    板金素材に当接させたスタイラスを治具の形状に倣って
    略等高線状に繰り返し移動させつつ前記板金素材を所定
    量ずつ下降させることにより、該板金素材を所定の三次
    元成形品形状に成形するようにした逐次絞り成形装置に
    おいて、 前記治具は、一つ一つが独立して上下移動可能な多数の
    ピンの集合体により形成されているとともに、 成形すべき成形品形状に応じて上記各ピンをスタイラス
    の動きにて変位させることにより、上記ピン集合体の上
    端面には各ピンの先端面の包絡面に相当する任意の成形
    面が創成可能となっていることを特徴とする逐次絞り成
    形装置。
  2. 【請求項2】 前記ピン集合体を形成している各ピン
    は、スタイラスによって上下方向に変位させた場合にそ
    の上下方向位置を自己保持する機能を有していることを
    特徴とする請求項1に記載の逐次絞り成形装置。
  3. 【請求項3】 前記ピン集合体を形成している各ピン
    は、液圧的にロックが可能な液体封入シリンダのピスト
    ンに連結されていて、この液体封入シリンダは液圧ロッ
    ク状態が解除されたときにピンを初期状態に復帰させる
    復帰手段を有していることを特徴とする請求項2に記載
    の逐次絞り成形装置。
  4. 【請求項4】 前記スタイラスは、板金素材を所定の成
    形品形状に成形する際に、予め設定された逐次成形用N
    Cデータに基づいて三次元方向に駆動制御されるように
    なっている一方、前記ピン集合体の上端面に任意の成形
    面を創成する際にも上記逐次成形用NCデータに基づい
    てスタイラスが変位駆動されるものであることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の逐次絞り成形装
    置。
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