JP2009279607A - 金属母材の成形方法 - Google Patents

金属母材の成形方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009279607A
JP2009279607A JP2008133030A JP2008133030A JP2009279607A JP 2009279607 A JP2009279607 A JP 2009279607A JP 2008133030 A JP2008133030 A JP 2008133030A JP 2008133030 A JP2008133030 A JP 2008133030A JP 2009279607 A JP2009279607 A JP 2009279607A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base material
mold
metal base
push rod
male
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008133030A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Kumagai
正樹 熊谷
Mineo Asano
峰生 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Light Metal Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Light Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Light Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Light Metal Industries Ltd
Priority to JP2008133030A priority Critical patent/JP2009279607A/ja
Publication of JP2009279607A publication Critical patent/JP2009279607A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】プレス成形に必要となる金型を低減すると共に、成形品の破断やしわ等の変形を防止しようとする。
【解決手段】金属の押棒4と、出没制御機構2より該押棒4を出没自在とし、且つ任意の位置で固定可能とするように複数拘束する保持部3から構成される型体1によるオス金型1a及びメス金型1bにより塑性成形を行うものであって、オス金型1aを構成する押棒4の先端を球面形状とした上で、オス金型1aを構成する複数の押棒4を部分ごとに反復して出没させながら金属母材6を打突し徐々に突出させることによって、金属母材は塑性流動が促され、順次塑性変形を起しつつ成形されるため、成形品における破断やしわ等の変形を防止できる。
【選択図】図4

Description

本願発明は、金属の押棒と、該押棒を複数拘束し、出没制御機構により出没自在とし、且つ任意の位置で固定可能とする保持部より構成される型体によってオス金型及びメス金型により塑性成形を行う金属母材の成形方法に関する。
従来、例えば自動車の部品において、外装のパネル材等は、オス金型及びメス金型によって板状の金属母材をプレス成形して製造する。そのため、一つの成形品に対して通常オス金型及びメス金型の二つが必要となり、多数の成形品では金型の数は膨大となる。また成形品の製造後も補修部品の製造ために膨大な数の金型は所定期間保管しなければならない。その結果、膨大な数の金型の製造及び保管のためのコストが必要となり、成形品の製造コストは著しく上昇するものとなる。
また、上記自動車の部品であっても、外装に関わらないインナー材やリンフォース材等は正確な成形は必要であるが、外観についてはそれほど重要視されないものである。そのため、外装材と同様にオス金型及びメス金型を使用してプレス成形をすると過剰品質となり、成形品の製造コスト上昇の原因となる。
そこで、膨大な数の金型に起因するコスト上昇を防止するために、夫々突出可能に複数配設された棒状の駒部材と、これらの駒部材の中の少なくとも1本を、前記所定形状を構成するよう突出した状態で、その突出状態を固定すべく駒部材を締め付ける締め付け手段とを具備する可変型機構が提案されている。
特開平2−235528号
上記可変型機構は、駒部材を締め付け手段により適宜固定することで様々な形状の金型を作り出すことができるので、多種類の部品を製造する型に対応することができる。そのため、多数の成形品に対応する膨大な金型の製造及び保管するコストを低減させることができる。
しかしながら、上記可変型を利用してプレス成形を行うと、従来のように金属母材に対して一度に圧力を加えるので、成形する金属母材において塑性変形が十分に行われず十分に展伸できないと成形品に破断やしわ等の変形が発生する。また前記駒部材に鋭い突起等が存在すると該突起等に圧力が集中して成形品の破断等が発生するものである。
そこで、本願発明は、金属母材のプレス成形に必要となる金型の数を削減することで成形品の製造コストの低減を図ると共に、成形品での破断やしわ等の変形を防止するものである。
上記課題を解決するため、第1の特徴として、
金属の押棒と、出没制御機構により該押棒を出没自在とし、且つ任意の位置で固定可能とするように複数拘束する保持部から構成される型体により成形品のオス金型及びメス金型を作成し、該オス金型及びメス金型により塑性成形を行う金属母材の成形方法であって、
前記オス金型を構成する押棒の先端を球面形状とした上で、
前記オス金型を構成する単数又は複数の押棒を、全面にわたり又は部分ごとに反復して出没させながら徐々に突出させることで、金属母材を打突しつつ順次塑性変形を起こさせ、メス金型により成形してなるものである。
そのため、押棒の出没による打突の衝撃力は該押棒の球面形状となっている先端に集中する。そして、この押棒の先端に集中した打突の衝撃力は金属母材に対して集中的に伝達される。その結果、該金属母材の塑性変形につながる塑性流動を促すとともに、成形する金属母材の加工硬化度を向上させることができる。
その上、押棒の打突により塑性流動が促された金属母材は、順次塑性変形を起こしながら均一に展伸してメス金型により成形される。その結果、成形品において破断やしわ等の変形を防止できる。ここで、金属母材の展伸性によっては、反復して押棒を金属母材に打突して成形するだけではなく、押棒を金属母材に当接するとともに連続して押圧することで成形するものであっても良いものである。
また、オス金型の押棒の出没の速度又は突出量、単位時間あたりの打突数、乃至は打突位置は出没制御機構により適宜変化させることができる。その結果、成形品における形状のみならず、厚さや加工硬化度を部分的に異なるものとすることができる。
なお、本願発明で成形する金属母材としてはアルミニウム合金が適しているものであるが、そのアルミニウム合金材は圧延材、押出材、鍛造材或いは鋳物のいずれを問わないものである。特に、成形する金属母材が、500℃前後から急冷する溶体化処理を施す熱処理合金(例えば、JIS 6000系や7000系等)であるとすると、成形品の加工硬化度はさらに高まるものとなる。
また、成形する上記金属母材に合わせて押棒の素材も適宜変更することで、簡易且つ確実に成形することができる。
そして、オス金型やメス金型の押棒を出没させるにあたっては、ローラー、液圧、クランクシャフト、電磁誘導、超音波の印加乃至は振動モーターを動力として利用し、また前記押棒を出没と同時に回転させるにあたっては、プラグ押し抜き、モーター駆動、歯車連動乃至はベルト連動を動力として利用するものである。
第2の特徴として、金属の押棒と、出没制御機構により該押棒を出没自在とし、且つ任意の位置で固定可能とするように複数拘束する保持部から構成される型体により成形品のオス金型を作成し、該金型により塑性成形を行う金属母材の成形方法であって、
前記オス金型を構成する押棒の先端を球面形状とした上で、
前記オス金型を構成する単数又は複数の押棒を、全面にわたり又は部分ごとに反復して出没させながら徐々に突出させることで、金属母材を打突しつつ順次塑性変形を起こさせるとともに、該金型により成形してなるものである。
そのため、成形する金属母材が管状であり、成形品のメス金型を直接内部に挿入して設置できない場合には、成形品の内周面形状に合わせて押棒の突出量を設定したオス金型において、突出した押棒を一旦保持部内に没入させることで、容易に管状の金属母材内部に該オス金型を挿入し、設置することができる。そして、該オス金型より押棒を前記設定量まで反復して出没させつつ金属母材を打突するとともに、押棒を突出させる。その結果、該押棒は金属母材において塑性流動を促し、順次塑性変形を起こさせる。しかもオス金型より突出する押棒は成形品の内周面形状を再現しているので、前記金属母材を成形することができる。
更に成形後は突出している押棒を保持部内に没入させることで、成形品内よりオス金型を容易に抜出することができる。
そして、第3の特徴として、第1及び第2の特徴を踏まえて、
前記オス金型を構成する単数又は複数の押棒を回転させてなるものである。
そのため、回転する押棒の先端と金属母材の表面との間では摩擦熱が発生し、該金属母材の表面は発生する摩擦熱によって加熱される。その結果、金属母材においては塑性流動がより円滑に促されて塑性変形が容易となるので、簡易且つ確実に成形品の成形を行うことができる。なお、押棒の回転数は押棒ごとに調整することが可能であって、通常の成形加工では加工中押棒の回転数は一定に保持するものであるが、例えば部分的に塑性変形の度合いを大きくさせる必要がある場合には、当該部分に対応する押棒の回転速度を増加させて金属母材の表面で発生する摩擦熱を大きくして塑性流動を更に促すことができるものとなる。
ここで上記押棒集合体の押棒の回転により発生する摩擦熱は、該摩擦熱により加熱された金属母材表面がプレス成形しやすい温度域とするものであり、特にアルミニウム合金材では約200〜550℃とすることが望ましいものである。
なお、押棒を回転させることで、該押棒と金属母材との間で摩擦熱を発生させる代わりに、押棒先端を別途加熱して成形を行っても良いものである。
その上、第4の特徴として、第1乃至第3の特徴を踏まえて、
前記金属母材を成形すると同時に、孔部を穿設してなるものである。
そのため、成形品の製造工程を省略するものであるので、製造作業の作業効率を向上させることができる。
本願発明は、金属母材を塑性成形に供し、その後も保管が必要となる金型の数を低減するとともに、塑性成形において金属母材の塑性流動を円滑に促しつつ順次塑性変形を起こしながら均一に展伸させて成形するため成形品の破断やしわ等の変形を防止し、更に塑性成形と同時に孔部をも穿設して成形品の製造工程を省略できるので、金属母材の簡易且つ確実な塑性成形を図り、成形品の製造コストをも低減させることができる優れた効果を有する。
以下において、本願発明の実施例について説明する。
なお、この実施例は、本願発明の好ましい一実施態様を説明するためのものであって、これにより本願発明が制限されるものでない。
まず、本願発明は、まず図1において示す型体1により成形品のオス金型1a及びメス金型1bを作成し、該オス金型1a及びメス金型1bにより板状又は管状の金属母材6を塑性成形してなるものである。
ここで、オス金型1a及びメス金型1bとなる該型体1は、出没制御機構2により該押棒4を出没自在とし、且つ任意の位置で固定可能とするように複数拘束する保持部3から構成されるものである。
そして、前記オス金型1aを構成する押棒4の先端5を球面形状とした上で、
前記オス金型1aを構成する単数又は複数の押棒4aを、全面にわたり又は部分ごとに反復して出没させながら徐々に突出させることで、金属母材6を打突しつつ順次塑性変形を起こさせ、メス金型1bにより成形品7に成形してなるものである。
そこで、上記型体1を使用して板状の金属母材6aを成形してドーム形状の成形品7aを製造するにあたっては、次のようにするものである。
まず、オス金型1aから圧力を受けて成形を行うメス金型1bの作成にあたっては、まず成形品7aの表面に対して前記型体1の押棒4当接させる。
その結果該押棒4は成形品7aの表面形状に沿って保持部3に対して出没するため、成形品7aの表面形状は正確に型体1の押棒4に転写される。
そして成形品7aの表面形状に従って出没した該押棒4を出没制御機構2により固定することで、型体1は成形品7aの表面形状を押棒4bに転写したメス金型1bとなる(図3参照)。
次に、上記メス金型1bに対して板状の金属母材6aを設置した上で、該金属母材4aを挟んでメス金型1bに対向する側にオス金型1aを配置する。
そして、前記オス金型1aの押棒4aは、出没制御機構2aにより、中央よりその同心円状に部分ごとに反復して出没、且つ回転しながら金属母材6aを打突して徐々にメス金型1b側へ突出するものである。また、上述のオス金型1aの押棒4aは、金属母材6aの展伸性によっては、出没制御機構2aにより、中央よりその同心円状に部分ごとに連続して突出させながら金属母材6aに当接しつつ押勢して徐々にメス金型1b側へ突出するものとしても良いものである。
このとき、該押棒4aの打突或いは押勢、及び回転により発生する摩擦熱によって、金属母材6aでは塑性流動が促されるので、容易に、しかも徐々に塑性変形を起こしながらメス金型1bにより成形されるものとなる。
その結果、破断やシワ等の変形がなく、均一の厚さで、且つ高い加工硬化度を有する成形品7aを得ることができる(図4参照)。
その上、前記オス金型1aとメス金型1bにより成形された成形品7aに孔部8を穿設する場合には、次のようにするものである。
すなわち、前記オス型1aとメス型1bにより成形された成形品7aに対して、オス金型1aの所定位置の押棒4a’を打突或いは押勢し、更にメス金型1b側に突出させると同時に、対向するメス金型1bの押棒4b’を保持部2へ没入させる。
その結果、前記オス金型1aの保持部2より突出する押棒4a’は成形品7aを貫通し、メス金型1b側へと打ち抜くので、該成形品7aにおいて孔部8が穿設されるものとなる(図5参照)。
そこで、実際に、まず鋼製(SH35)による一辺が5mmで、球面形状の先端の曲率Rが20mmの角棒からなる押棒4を100×100本を束ねて拘束した保持部3と、該押棒4には1本ずつ接続したアクチュエーター(図示せず)の出没量、突出量並びに固定の有無を制御する出没制御機構2からなる型体1によりオス金型1a及びメス金型1bを各々作製した。
そして、上記型体1により作製した該メス金型1bとともにオス金型1aによって、厚さ1mmのJIS 5083−Oのアルミニウム合金板6aを弁当箱形状の成形品7bに成形した。
なお、この成形にあたっては、まず成形品7bの隅部での板厚を確保できるように、該隅部に対応するオス金型1aの押棒4a”を550℃に加熱後すぐに反復して出没させながら突出させた。その後に、押棒4a全面を中心部から同心円状に、反復して0.3mmずつ保持部3より突出させるとともに0.2mm没入させ、且つ1サイクル0.1秒で打突しながら徐々にメス金型1b側に突出させた。
その結果、破断やシワ等の変形がなく、板厚がほぼ均一な深い造形を有する弁当箱形状の成形品7bを得ることができた(図6参照)。
次に、鋼製(SH35)による一辺が5mmで、球面形状の先端の曲率Rが10mmの角棒からなる押棒4を100×100本を束ねて拘束した保持部3と、該押棒4には1本ずつ接続したアクチュエーター(図示せず)の出没量、突出量並びに固定の有無を制御する出没制御機構2からなる型体1によりオス金型1a及びメス金型1bを各々作製した。
そして、上記型体1により作製した該メス金型1bとともにオス金型1aによって、厚さ1mmのJIS 6016−T4のアルミニウム合金板6aをドーム形状の成形品7aに成形した。
なお、この成形にあたっては、オス金型1aの千鳥位置にある複数の押棒4全面を交互に、反復して0.3mmずつ保持部3より突出させるとともに0.2mm没入させ、且つ1サイクル0.1秒で打突しながら徐々にメス金型1b側に突出させた。このとき、金属母材6aの加工度が高い部分ではその温度が250℃にまで上昇するものとなった。
その結果、破断やシワ等の変形がなく、通常の塑性成形に得られる成形品の2倍の成形高を有する成形品7aを得ることができた。
また、本願発明の金属母材の成形方法により管状の成形品7cを塑性成形により成形するにあたっては、次のようにするものである。
まず、図7において示すように、使用するオス金型9となる型体1’は、円筒形状である保持部10と該円筒形状の保持部10の内周面に、出没制御機構(図示せず)により出没自在とし、且つ任意の位置で固定可能とするように複数拘束する押棒11から構成される。
一方、使用するメス金型12となる型体1”は、上記円筒形状のオス金型9の内径より小さい外径を有する円筒形状である保持部13の外周面に、出没制御機構により出没自在とし、且つ任意の位置で固定可能とするように複数拘束する押棒14から構成される。
そこで、オス金型9から圧力を受けて成形を行うメス金型12の作製にあたっては、成形品7cの内周面に対して前記型体1”の押棒14を当接させる。
その結果、該押棒14は成形品7cの内周面形状に沿って保持部13から出没し、成形品7cの内周面形状は正確に型体1”の押棒14に転写される。
そして、成形品7cの内周面形状に従って出没した該押棒14を出没制御機構により固定することで、型体1”は成形品7cの内周面形状を押棒14に転写したメス金型12となる。
次に、管状の金属母材6b内部に治具(図示せず)により固持する上記メス金型12を中心に設置した上で、該金属母材6bを挟んで該メス金型12に対向するようにオス金型9を配置する。なお、前記オス金型9は金属母材6bの外周面全面にわたり配置されるものであっても、また外周面の一部のみに配置され、成形時に外周面に沿って順次移動するものであっても良いものである。
そして、前記オス金型9の押棒11は、出没制御機構により、部分ごとに反復して出没、且つ回転しながら前記金属母材6bの外周面を打突してメス金型12側に徐々に突出するものである。
このとき、該オス金型9の押棒11の打突及び回転により発生する摩擦熱によって、金属母材6bでは塑性流動が促されるので、容易に、しかも徐々に塑性変形を起こしながら、該金属母材6b内に設置されたメス金型12により成形されるものとなる。
その結果、破断やシワ等の変形がなく、均一の厚さで、且つ高い加工硬化度を有する成形品7cを得ることができる(図8参照)。
また、上記管状の金属母材6bの成形は、成形品7cの内周面形状を転写したメス金型12が該金属母材6b内に、オス金型9を該金属母材6b外に設置して行うものであるが、該メス金型12が金属母材6b外に、オス金型9を該金属母材6b内に設置して行うものであっても良いものである。
ところで、管状の成形品7dの内周面形状において部分的に内径が異なっていると、上述のように該成形品7dの内周面形状を転写したメス金型12を管状の金属母材6b内に直接挿入することができない。
そこで、上記のような場合において、上記管状の成形品7dの成形は次のようにして行うものである。
まず、使用する型体1”は、上述のように、円筒形状である保持部13の外周面に、出没制御機構により出没自在とし、且つ任意の位置で固定可能とするように複数拘束する押棒14から構成される。
そして、該型体1”は、金属母材6bに対して反復して出没、且つ回転しながら打突して塑性流動を促し、徐々に突出して塑性変形を起こすものである。
そこで、成形品7dの内周面に対して前記型体1”の押棒14を当接させることで、該押棒14は成形品7dの内周面形状に沿って保持部3bに対して出没するため、成形品7dの内周面形状は正確に該型体1”の押棒14に転写される。
そして、成形品7dの内周面形状に従って出没した該押棒14を出没制御機構(図示せず)により固定することで、型体1”は成形品7dの内周面形状を押棒14に転写したオス金型12となるものである。
なお、前記オス金型12の押棒14における反復して行う出没、回転及び突出は、保持部3b内の孔3b’内において充填封入される液体や気体を伝達媒体として、該孔3b’内に密嵌させるプラグ15の摺動によって発生する圧力により行うものである。
また、前記オス金型12の外周面に配設される各押棒14の突出量は成形品7dの内周面形状に合わせて突出量が出没制御機構により設定されている。その結果、すべての押棒14が保持部3bより突出すると、成形品7dの内周面形状が再現されるものである。
次に、予め成形品7dの内周面形状を転写したオス金型12は一旦プラグ15による圧力を解除して押棒14を保持部3b内に没入させる。そして管状の金属母材6b内部に治具(図示せず)により固持する上記オス金型12を中心に設置するものである。
そこで、該管状の金属母材6b内にオス金型12を設置した後に、前記プラグ15をメス金型12の保持部3bの孔3b’内を摺動させることで圧力が発生し、オス金型12を構成する保持部3bより押棒14が突出し、且つ回転しながら金属母材6bを打突して徐々に突出させるものである。
このとき、該押棒14の打突及び回転により発生する摩擦熱によって、金属母材6bにおいては塑性流動が促されるので、容易に、しかも徐々に塑性変形を起こしながら該オス金型12の保持部3bより所定の長さに突出した押棒14により成形されるものである。
その結果、破断やシワ等の変形がなく、均一の厚さで、且つ高い加工硬化度を有する成形品7dを得ることができる(図9参照)。
更に、塑性成形後は、オス金型12の保持部3b内の孔3b’内を摺動するプラグ15を抜出する等により押棒14に加わる圧力を解除することで、該保持部3bより突出している押棒14は保持部3b内に没入するものとなる。
その結果、該オス金型12の外径は小さくなり、容易に成形体7d内より抜出することができる。
本願発明は、外観性を重視しない自動車部品、例えばバンパーシステム、ステアリングハンガー、クラッシュボックス、カバー類乃至はヒートインシュレーターなどの自動車部品の製造において広く適用することができる。
本願発明の金属母材の成形方法において使用する型体の作動状況を示す正面図である。 該型体を構成する押棒の作動状態を示す要部拡大図である。 本願発明における実施例1の金属母材の成形方法において使用するメス金型の作製方法を示す模式図である。 本願発明における実施例1の金属母材の成形方法を示す模式図である。 本願発明における実施例1の金属母材の成形方法による成形品に対する孔部を穿設する方法を示す模式図である。 本願発明における実施例1の金属母材の成形方法により弁当箱形状の成形品の成形方法するを示す模式図である。 本願発明における実施例2の金属母材の成形方法において使用するオス金型とメス金型を示す斜視図である。 本願発明における実施例2の金属母材の成形方法を示す模式図である。 本願発明における実施例3の金属母材の成形方法を示す模式図である。
符号の説明
1、1’、1” 型体
1a オス金型
1b メス金型
2、2a、2b 出没制御装置
3、3a、3b 保持部
3b’ 孔
4、4a、4a’、4a”、4b、4b’ 押棒
5 (押棒の)先端
6 金属母材
6a (板状の)金属母材
6b (管状の)金属母材
7、7a、7b、7c、7d 成形品
8 孔部
9 オス金型
10 保持部
11 押棒
12 メス金型
13 保持部
14 押棒
15 プラグ

Claims (4)

  1. 金属の押棒と、出没制御機構により該押棒を出没自在とし、且つ任意の位置で固定可能とするように複数拘束する保持部から構成される型体により成形品のオス金型及びメス金型を作成し、該オス金型及びメス金型により塑性成形を行う金属母材の成形方法であって、
    前記オス金型を構成する押棒の先端を球面形状とした上で、
    前記オス金型を構成する単数又は複数の押棒を、全面にわたり又は部分ごとに反復して出没させながら徐々に突出させることで、金属母材を打突しつつ順次塑性変形を起こさせ、メス金型により成形してなることを特徴とする金属母材の成形方法。
  2. 金属の押棒と、出没制御機構により該押棒を出没自在とし、且つ任意の位置で固定可能とするように複数拘束する保持部から構成される型体により成形品のオス金型を作成し、該金型により塑性成形を行う金属母材の成形方法であって、
    前記オス金型を構成する押棒の先端を球面形状とした上で、
    前記オス金型を構成する単数又は複数の押棒を、全面にわたり又は部分ごとに反復して出没させながら徐々に突出させることで、金属母材を打突しつつ順次塑性変形を起こさせるとともに、該金型により成形してなることを特徴とする金属母材の成形方法。
  3. 前記オス金型を構成する単数又は複数の押棒を回転させてなることを特徴とする上記請求項1又は2記載の金属母材の成形方法。
  4. 前記金属母材を成形すると同時に、孔部を穿設してなることを特徴とする上記請求項1乃至3記載の金属母材の成形方法。

JP2008133030A 2008-05-21 2008-05-21 金属母材の成形方法 Pending JP2009279607A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008133030A JP2009279607A (ja) 2008-05-21 2008-05-21 金属母材の成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008133030A JP2009279607A (ja) 2008-05-21 2008-05-21 金属母材の成形方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009279607A true JP2009279607A (ja) 2009-12-03

Family

ID=41450630

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008133030A Pending JP2009279607A (ja) 2008-05-21 2008-05-21 金属母材の成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009279607A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016128189A (ja) * 2015-01-05 2016-07-14 ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company 自然時効する合金からなるワークの成形方法
JP2017051995A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 日産自動車株式会社 逐次形成方法、逐次成形装置及び逐次形成方法用工具
JP2017051996A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 日産自動車株式会社 逐次形成方法及び該逐次形成方法用工具

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4833870B1 (ja) * 1968-09-09 1973-10-17
JPH02235528A (ja) * 1989-03-07 1990-09-18 Canon Inc 可変型装置
JPH05337A (ja) * 1991-06-26 1993-01-08 Hitachi Ltd 棒状成形工具及び該工具を使用する回転成形装置及び回転成形方法
JPH0531539A (ja) * 1991-07-29 1993-02-09 Furukawa Electric Co Ltd:The 難加工金属薄板の加工方法
JPH06226365A (ja) * 1993-02-05 1994-08-16 Hitachi Ltd 曲面塑性加工装置
JPH0985355A (ja) * 1995-07-20 1997-03-31 Hitachi Ltd 金属板の逐次張出し成形方法及びその装置
JP2000301248A (ja) * 1999-04-14 2000-10-31 Nissan Motor Co Ltd 逐次絞り成形装置
JP2001137972A (ja) * 1999-11-12 2001-05-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ユニバーサル成形型

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4833870B1 (ja) * 1968-09-09 1973-10-17
JPH02235528A (ja) * 1989-03-07 1990-09-18 Canon Inc 可変型装置
JPH05337A (ja) * 1991-06-26 1993-01-08 Hitachi Ltd 棒状成形工具及び該工具を使用する回転成形装置及び回転成形方法
JPH0531539A (ja) * 1991-07-29 1993-02-09 Furukawa Electric Co Ltd:The 難加工金属薄板の加工方法
JPH06226365A (ja) * 1993-02-05 1994-08-16 Hitachi Ltd 曲面塑性加工装置
JPH0985355A (ja) * 1995-07-20 1997-03-31 Hitachi Ltd 金属板の逐次張出し成形方法及びその装置
JP2000301248A (ja) * 1999-04-14 2000-10-31 Nissan Motor Co Ltd 逐次絞り成形装置
JP2001137972A (ja) * 1999-11-12 2001-05-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ユニバーサル成形型

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016128189A (ja) * 2015-01-05 2016-07-14 ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company 自然時効する合金からなるワークの成形方法
JP2017051995A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 日産自動車株式会社 逐次形成方法、逐次成形装置及び逐次形成方法用工具
JP2017051996A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 日産自動車株式会社 逐次形成方法及び該逐次形成方法用工具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6206620B2 (ja) パネル状成形品の製造方法
EP1655089A4 (en) PROCESS FOR PRODUCING WHEEL, AND WHEEL
JP2012517901A (ja) プレス硬化金属コンポーネントの製造方法
JP2004524162A5 (ja)
JP2009279607A (ja) 金属母材の成形方法
JP5915937B2 (ja) 鍛造材の製造方法
EP1737590B1 (en) Method for local forming of a hollow workpiece
JP3205412B2 (ja) 拘束焼入れ装置および熱処理装置
JP2008518788A (ja) 表面の大きい金属板を形状付与された部分(例えば、車体の外板パネル)へ成形する方法
JP2012192414A (ja) 成形方法および成形装置
JP2006289453A (ja) プレス成形方法および成形装置
JP4550249B2 (ja) 車体パネルの製造方法
KR101159897B1 (ko) 프레스 경화용 금형의 냉각장치 및 이를 이용한 자동차 부품의 제조방법
CN106077276A (zh) 具有多个强度的冲压件的成形方法及热冲压成形装置
JP2006255750A (ja) 金属製構造部材およびその製造方法
JP2010253543A (ja) 成形方法および成形装置
JP2008000795A (ja) マグネシウム系合金のプレス成形方法
CN113319238B (zh) 一种复杂铝合金传动轴锻件多向锻造成形的方法
JP7215343B2 (ja) 端部が閉塞された管部材の製造方法
CN203304409U (zh) 能同时开孔的热成型模具
JP2018065166A (ja) レンチ製造プロセス
JP2009101378A (ja) ダイクエンチ工法におけるプレス加工装置
JP5586941B2 (ja) 鍛造加工方法および鍛造加工装置
JP4616173B2 (ja) 筒状金属の成型方法及び筒状金属の成型機及び筒状金属成型体
JP2006136931A (ja) ギヤ部材の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110331

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120314

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120731

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130326

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130730