JP2000292653A - 光ファイバケーブル用コネクタおよびコネクタ付光ファイバケーブル - Google Patents

光ファイバケーブル用コネクタおよびコネクタ付光ファイバケーブル

Info

Publication number
JP2000292653A
JP2000292653A JP11099376A JP9937699A JP2000292653A JP 2000292653 A JP2000292653 A JP 2000292653A JP 11099376 A JP11099376 A JP 11099376A JP 9937699 A JP9937699 A JP 9937699A JP 2000292653 A JP2000292653 A JP 2000292653A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
coating layer
connector
fiber cable
cable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11099376A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuichi Ishikawa
龍一 石川
Yasushi Watanabe
康 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP11099376A priority Critical patent/JP2000292653A/ja
Publication of JP2000292653A publication Critical patent/JP2000292653A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動的応力環境下で必要とされる引き抜き強度
を有し、コネクタ部の先端面より光ファイバの出射端が
突出したり凹んだりしない光ファイバケーブル用コネク
タを提供する。 【解決手段】 光ファイバ11の周上に少なくとも一次
被覆層12と二次被覆層13が順次形成されており、先
端部で一次被覆層12が露出されている光ファイバケー
ブル1を保持する光ファイバケーブル用コネクタであっ
て、光ファイバケーブル1が挿通される貫通孔21を有
し、貫通孔21の内面に、少なくとも露出されている一
次被覆層12に食い込み可能なリブ部24aと二次被覆
層13に食い込み可能なリブ部24bとが設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、鉄道車両
等の移動体内部に搭載される光通信システムに好適に用
いられる光ファイバケーブル用コネクタおよびコネクタ
付光ファイバケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】接続相手と着脱自在に嵌合可能な構造を
有し、光ファイバケーブルを保持する光ファイバケーブ
ル用コネクタ(以下、単に光コネクタということもあ
る)においては、コネクタ部の先端面と光ファイバの出
射端面とを一致させること、および光コネクタから光フ
ァイバケーブルが容易に抜けないようにすることが重要
である。
【0003】従来の光コネクタは、光ファイバの軸に対
して垂直方向から光ファイバケーブルケーブルの最も外
側の被覆層を噛み込む構造の保持具を備えたものが主流
であるが、光コネクタに光ファイバケーブルを保持させ
た状態で、光コネクタから光ファイバケーブルを40m
m/分の一定の相対速度で引き抜くときの抵抗力の最大
値で表わされる引き抜き強度は、一般的に市販されてい
るもので20Nから50N程度である。
【0004】しがしながら20Nから50N程度の引き
抜き強度では、例えば自動車や鉄道車両等の移動体内部
に搭載される光通信システムなど、動的な応力がかかる
環境で使用されるには引き抜き強度が不十分であり、引
き抜き強度を補うために接着等を施す必要がある。一般
に、動的応力環境下では60N〜100N、またはそれ
以上の引き抜き強度が必要とされる。また、従来の光コ
ネクタは、最も外側の被覆層のみを噛み込む方式である
ため、最外被覆層の内側の層には噛み込みがなく、最外
被覆層とその内側の層との間の密着力、あるいは光ファ
イバの外周部とその外周上の被覆層との間の密着力が不
十分だと、コネクタ部の先端面より光ファイバの出射端
面が突出し、または凹んでコネクタ部の先端面と光ファ
イバの出射端面とが一致しなくなるという問題があっ
た。一方、特開平10−282366号公報には、光フ
ァイバ芯線を収納する小径孔と、一次シースを収納する
中径孔と、二次シースを収納する大径孔とを有し、中径
孔と大径孔との段差面には大径孔方向に突出するツメ状
帯を有し、大径孔の内周面に光ファイバ光軸方向にのび
る複数のリブを備えた光ファイバ用フェルールが開示さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このフェルー
ルに光ファイバを固定した場合、フェルールがツメ状帯
を有しているため光ファイバを押し込む方向の力には強
いが、依然として光ファイバを引き抜く方向への力に対
する強度が十分ではなかった。また、フェルールと光フ
ァイバとの間の接着強度を高めるため、接着剤を使用す
ると、接着剤に含まれる可塑剤などが光ファイバにダメ
ージを与えるという問題があり、また、加工の際の生産
性が落ちるという問題があった。本発明は前記事情に鑑
みてなされたもので、厳しい動的応力環境下で必要とさ
れる100N以上の引き抜き強度を有し、コネクタ部の
先端面より光ファイバの出射端が突出したり凹んだりし
ない光ファイバケーブル用コネクタを提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の光ファイバケーブル用コネクタは、光ファイ
バケーブルが挿通される貫通孔を有し、その貫通孔内に
おいて複数の被覆層を有する光ファイバケーブルの先端
部を保持する光ファイバケーブル用コネクタであって、
前記貫通孔の内面には光ファイバケーブルの異なる被覆
層にそれぞれ食い込み可能な複数のリブ部が設けられて
いることを特徴とする。あるいは、光ファイバの周上に
少なくとも一次被覆層と二次被覆層が順次形成されてお
り、先端部で一次被覆層が露出されている光ファイバケ
ーブルを保持するための光ファイバケーブル用コネクタ
であって、光ファイバケーブルが挿通される貫通孔を有
し、該貫通孔の内面に、少なくとも前記露出されている
一次被覆層に食い込み可能なリブ部と前記二次被覆層に
食い込み可能なリブ部とが設けられていることを特徴と
する。前記リブ部の前記一次被覆層および二次被覆層の
それぞれに食い込み可能な深さが、各被覆層の厚さの1
0%以上90%以下であることが好ましい。前記リブ部
が、前記貫通孔の周方向に沿って設けられ、その断面形
状が三角形の凸条からなり、該三角形の頂角が30度以
上120度以下であることが好ましい。また、本発明の
コネクタ付光ファイバケーブルは、光ファイバケーブル
用コネクタに、光ファイバの周上に少なくとも一次被覆
層と二次被覆層が順次形成された光ファイバケーブルが
直接保持されており、前記コネクタから前記光ファイバ
ケーブルを40mm/分の一定の相対速度で引き抜くと
きの抵抗力の最大値で表わされる引き抜き強度が100
N以上であることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1および図2は本発明の光ファイバケーブル用コネク
タの一実施形態を角度を変えて示したものである。本発
明の光コネクタは、ケーブル保持部2とコネクタ部3か
らなる。図中符号1は光ファイバケーブル(以下、単に
光ケーブルということもある)である。
【0008】本発明で用いられる光ケーブル1は、好ま
しくは外径が1.5mm以下の光ファイバ11の周上
に、少なくとも一次被覆層12および二次被覆層13が
順次形成されたものである。一次被覆層12の厚さは1
20μm以上であることが好ましい。一次被覆層12お
よび二次被覆層13は複数の層で構成されていてもよい
が、本実施形態では各被覆層は一層からなっている。光
ファイバ11としては、例えば芯−鞘構造を有するもの
で、芯が1本のシングルコア構造のもの、又その外周部
に保護層を被覆してなるもの、あるいは芯が複数本存在
するマルチコア構造のもの等が挙げられる。本実施形態
においては、芯−鞘構造の光ファイバを用いる。光ケー
ブル1の一次被覆層12と二次被覆層13とは通常の剥
離手段によって任意の剥離長さで剥離できるように構成
される。一方、光ファイバ11の外周部すなわち鞘材と
一次被覆層12とは容易に剥離できないように構成され
る。一次被覆層12が複数層で構成されている場合は、
その各層間が容易に剥離できないように構成される。す
なわち、光ファイバ11の鞘材と一次被覆層12との間
は剥離する時の抵抗が大きいほど望ましく、一次被覆層
12と二次被覆層13との間は、剥離する時に適度な抵
抗があればよい。これらの剥離強度は光ファイバの引っ
張り強度の60〜90%の範囲から適宜選択される。ま
た二次被覆層13が複数の層で構成される場合には、そ
の各層間が一次被覆層12と二次被覆層13との間と同
様に剥離可能であることが好ましい。本実施形態におい
て光ケーブル1は、その出射端から所定の長さだけ二次
被覆層13が剥離されて一次被覆層12が露出された状
態で使用される。
【0009】ケーブル保持部2は、光ケーブル1が挿通
される貫通孔21を有しており、この貫通孔21に挿通
された光ケーブル1を保持するとともに、ケーブル保持
部2自体がコネクタ部3内に挿入され、嵌合されるもの
である。本実施形態のケーブル保持部2は中心軸に沿っ
て貫通孔21が設けられた略円錐形に形成されている。
ケーブル保持部2の中心軸と外周面との角度は、大きす
ぎるとケーブル保持部2をコネクタ部3内に挿入する際
の抵抗が大きくなり、挿入が困難になるという不都合が
生じるので45度未満が好ましく、0度すなわち円筒形
でもよい。ケーブル保持部2は好ましくは樹脂を用いて
形成される。本実施形態におけるケーブル保持部2は、
その中心軸を含む平面に沿って二つ割りした形状の2つ
の部材からなっており、これらの部材の接合面には互い
に係合する凹部22および凸部23が任意の複数の位置
に設けられている。
【0010】貫通孔21は、ケーブル保持部2をなす略
円錐形の先端側が光ケーブル1の一次被覆層12の外径
より若干大きい径を有する細径部21aとなっており、
底部側が光ケーブル1の二次被覆層13の外径より若干
大きい径を有する太径部21bとなっている。光ケーブ
ル1は貫通孔21内に、最終的に出射端面が光コネクタ
部3の先端面と一致するように挿通されるが、その状態
で光ケーブル1の先端側の一次被覆層12が露出された
部分が細径部21a内に保持され、二次被覆層13を有
する部分が太径部21b内に保持される。そして、貫通
孔21の細径部21aおよび太径部21bの内面には、
周方向に沿う凸条が1本以上設けられたリブ部24a,
24bがそれぞれ形成されている。このように周方向に
沿う凸条を設けることにより、光ケーブル1に引き抜き
力がかかった際に被覆層にかかる力を光ケーブル1の全
周に分散させることができる。このリブ部24a,24
bの凸条は先端が鋭利に形成され、好ましくは断面形状
が30〜120度の頂角を有する三角形に形成される。
特に被覆層への食い付きが良いという理由から二等辺三
角形であることがより好ましい。凸条の断面形状の頂角
は120度よりも大きいと被覆層への食い込みが不十分
であり、30度よりも小さいと光ケーブル1に引き抜き
力がかかった際に被覆層が裂けるおそれがある。また、
細径部21aのリブ部24aにおける凸条の高さは、光
ケーブル1をケーブル保持部2の貫通孔21内に挿通さ
せてケーブル保持部2をコネクタ部3内に挿入したとき
に、凸条が一次被覆層12の厚みの10%以上90%以
下にの深さまで食い込み可能となるように設定される。
細径部21aの凸条がこれより低いと十分な引き抜き強
度が得られず、これより高いと光コネクタと光ケーブル
1にねじれなどの力が加わった際に凸条が被覆層を破
り、光ファイバを傷つけるおそれがある。また、太径部
21bのリブ部24bにおける凸条の高さも同様の状態
で、凸条が二次被覆層13の厚みの10%以上90%以
下の深さまで食い込み可能となるように設定される。太
径部21bの凸条がこれより低いと十分な引き抜き強度
が得られず、これより高いとねじれ等の力が加わった際
に被覆層が裂けて引き抜き強度が低下するおそれがあ
る。尚、実際に凸条が被覆層に食い込む深さは被覆層の
材料等によって変化し得る。
【0011】また、ケーブル保持部2は、これをコネク
タ部3内に挿入した際にリブ部24a,24bが中心軸
方向へ押し付けられるように変形する構造に形成される
ことが好ましい。本実施形態では、ケーブル保持部2の
外周面には底部側に向かって拡径する段部2cが設けら
れており、この段部2cを境として底部2bの方が先端
部2aよりも外径が大きく形成されている。そして先端
部2aの外周面には突起25aが設けられており、この
突起25aは軸方向に沿って底部側へ向かって徐々に高
くなる傾斜面を有する。また、先端部2aの外周面には
突起25aの先端側および周方向両側に連なって突起2
5aを取り囲むように略コ字状に形成されたスリット2
6aが設けられている。すなわちスリット26aで囲ま
れている部分が片持ちバネ構造となっている。これによ
り、ケーブル保持部2をコネクタ部3内に挿入した際
に、突起25aがコネクタ部3の内周面に当接すること
によって、ケーブル保持部2の外周面のスリット26a
で分割された突起25aを有する部分が光ケーブル1の
中心軸方向へ押し付けられるようになっている。また、
ケーブル保持部2の底部2bの外周面にも上記先端部2
aの突起25aと同様の突起25bが設けられるととも
に、突起25bの周方向両側にはケーブル保持部2の底
部側の端面から段部2cの近傍にかけてスリット26b
が設けられており、2本のスリット26bによりはさま
れている突起25bを含む範囲が片持ちバネ構造となっ
ている。そしてケーブル保持部2をコネクタ部3内に挿
入した際に、突起25bがコネクタ部3の内周面に当接
することによって、ケーブル保持部2の外周面のスリッ
ト26bで分割された突起25bを有する部分が光ケー
ブル1の中心軸方向へ押し付けられるようになってい
る。
【0012】コネクタ部3は、好ましくは樹脂を用いて
形成され、その外面形状は接続相手となる各種光リンク
に対応した形状に形成される。コネクタ部3には、ケー
ブル保持部2が挿入される貫通孔31が設けられてお
り、その内面形状はケーブル保持部2の外周面の形状と
ほぼ同様の略円錐形に形成されている。また、コネクタ
部3には、挿入されたケーブル保持部2が簡単に抜けな
いように固定する構造が設けられており、例えば本実施
形態ではケーブル保持部2の外周面に爪状の返し27を
突設するとともに、これに対応する係合穴32をコネク
タ部3の内面に設けておき、ケーブル保持部2をコネク
タ部3内に挿入した際に、返し27と係合穴32とがガ
タなく嵌合されるように構成されている。また、コネク
タ部の貫通孔31の内面であって、ケーブル保持部2を
コネクタ部3内に挿入した際に、ケーブル保持部2の突
起25a,25bに当接する部分に凹凸はなく、内面の
他の部分と同様に平滑に形成されている。
【0013】このような構成の光コネクタに光ケーブル
1を保持させるには、まず光ケーブル1の先端部におい
て、所定の長さだけ二次被覆層13を除去して一次被覆
層12を露出させる。二次被覆層13を除去する長さ
は、ケーブル保持部2をコネクタ部3内にセットした状
態で、コネクタ部3の先端からケーブル保持部2の貫通
孔21の細径部21aと太径部21bとの境目までの長
さより若干長く設定される。次いで、ケーブル保持部2
をなす二つ割り部材の一方の部材の貫通孔21内に光ケ
ーブル1を入れ、その上にもう一方の部材を被せて接合
面の凹部22と凸部23とを係合させる。このとき、ケ
ーブル1の一次被覆層12が露出された部分が細径部2
1a内に保持され、二次被覆層13を有する部分が太径
部21b内に保持されるように光ケーブル1をセットす
る。またこの際、ケーブル保持部2の先端から光ケーブ
ル1の先端が若干突出していてもよい。続いて、光ケー
ブル1が挿通されたケーブル保持部2をコネクタ部3内
に挿入して、ケーブル保持部2の外周面に設けられてい
る爪状の返し27とコネクタ部3内面の係合孔32とを
嵌合させる。そして、コネクタ部3の先端面から光ケー
ブル1の先端が突出している場合は、これを切断する、
あるいは研磨するなど適宜の加工を施してコネクタ部3
の先端面と光ケーブル1の出射端面とを一致させる。
【0014】このようにして光ケーブル1が光コネクタ
にセットされた状態で、ケーブル保持部2の貫通孔21
内では、細径部21aのリブ部24aの凸条が光ケーブ
ル1の一次被覆層12に食い込み、かつ太径部21bの
リブ部24bの凸条が二次被覆層13に食い込んでいる
ので、光ケーブル1はケーブル保持部2から容易に抜け
ないようになっている。また、ケーブル保持部2はコネ
クタ部3内に固定されており簡単に抜けないようになっ
ている。したがって、光ケーブル1は、光コネクタに直
接保持された場合、すなわち接着剤等の他の補強手段を
介さない場合でも、強固に保持されており、動的応力環
境下で必要とされる100N以上の引き抜き強度が得ら
れる。ここで、本発明における引き抜き強度の値は、光
コネクタに光ケーブルをセットし、両者をしっかりと固
定した後、光コネクタから光ケーブルを40mm/分の
一定の相対速度で引き抜くときの抵抗力の最大値であ
る。また、細径部21aのリブ部24aの凸条が光ケー
ブル1の一次被覆層12へ食い込んでおり、かつ光ケー
ブル1の一次被覆層12と光ファイバ11の鞘材とは容
易に剥離できないように密着されているので、コネクタ
部3の先端面より光ファイバ11の出射端面が突出した
り凹んだりするのが防止される。
【0015】尚、上記実施形態ではリブ部24a,24
bに先端が鋭利な凸条を設けたが、凸条に限らず、先端
が鋭利で光ケーブルの被覆層に食い込み可能であれば任
意の形状に変更可能である。また、ケーブル保持部2を
コネクタ部3内に挿入したときにリブ部24a,24b
を中心軸方向へ押し付ける構造は、上記実施形態のもの
に限らず、例えば、ケーブル保持部2の外周面を片持ち
ばね構造となるようにスリットで分割し、ケーブル保持
部2をコネクタ部3内に嵌合させる時の嵌合代を調整す
ることで、リブ部24a,24bを中心軸方向へ押し付
ける力を調整するようにもできる。さらに、上記実施形
態では光ファイバ11の周上に一次被覆層12および二
次被覆層13の合計2層の被覆層が設けられた光ケーブ
ルを用いたが、一次被覆層および二次被覆層をそれぞれ
複数の層で構成することも可能であり、この場合は3種
類以上のリブ部を設け、それぞれ別の被覆層に適切な深
さで食い込むように、光コネクタを構成することも可能
である。
【0016】
【実施例】以下、具体的な実施例を示して本発明の効果
を明らかにする。 (実施例1)図1および2に示す構造の光コネクタを作
製し、実際に光ケーブル1をセットして引き抜き強度を
測定した。光ケーブル1は、1本の芯の周囲にフッ化ビ
ニリデン/テトラフルオロエチレン=80/20(mol
%)の共重合体からなる鞘材を有するシングルコア構造
のプラスチック光ファイバ11の周上にナイロン12か
らなる一次被覆層12を有し、その周上にナイロン12
からなる二次被覆層13を有するものを用いた。プラス
チック光ファイバ11の外径は1.0mm、一次被覆層
12の厚さは0.2mm、二次被覆層13の厚さは0.
4mmとした。ケーブル保持部2の貫通孔21の細径部
21aには、断面形状が底辺0.15mm、高さ0.1
25mmの二等辺三角形の凸条10本からなるリブ部2
4aを設け、太径部21bには、断面形状が底辺0.2
5mm、高さ0.225mmの二等辺三角形の凸条14
本からなるリブ部24bを設けた。ケーブル保持部2を
コネクタ部3内に挿入した状態で、細径部21aにおけ
る向かい合った凸条先端間の距離は1.1mm〜1.1
5mmの範囲であり、凸条の食い込みの深さは一次被覆
層の10%〜90%(凸条先端間距離1.04〜1.3
6mm)の範囲内となっている。太径部21bにおける
向かい合った凸条先端間の距離は1.67mm〜1.7
2mmの範囲であり、凸条の食い込みの深さは二次被覆
層の10%〜90%(凸条先端間距離1.04〜1.3
6mm)の範囲内となっている。このような構成の光コ
ネクタに光ケーブル1をセットして引き抜き強度を測定
したところ112Nであり、良好な結果が得られた。な
お、引き抜き強度の測定はJIS C5961 光ファ
イバコネクタ試験方法に準じて行った。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
コネクタの光ケーブルが挿通される貫通孔の内面に、光
ケーブルの異なる2層以上の被覆層それぞれに食い込み
可能なリブ部が設けられているので、光ケーブルは光コ
ネクタ内に強固に保持されて簡単に抜けないようになっ
ており、また光コネクタの先端面から光ファイバの出射
端面が突出したり凹んだりするのも防止される。またリ
ブ部が光ケーブルの各被覆層に食い込み可能な深さを、
各被覆層の厚さの10%以上90%以下とすることが好
ましく、これにより良好な引き抜き強度を達成するのに
好ましい被覆層への食い込み状態が得られる。またリブ
部は、光ケーブルが挿通される貫通孔の周方向に沿って
設けられた断面形状が三角形の凸条からなり、該三角形
の頂角が30度以上120度以下であることが好まし
く、これにより良好な引き抜き強度を達成するのに好ま
しい被覆層への食い込み状態が得られる。本発明の光コ
ネクタ付光ケーブルは、自動車、鉄道車両等の移動体内
部に搭載される光通信システム等、動的な応力がかかる
環境下で必要とされる100N以上の引き抜き強度を実
現することができる。したがって接着層の補強を必要と
しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ファイバケーブル用コネクタの一
実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】 図1の光ファイバケーブル用コネクタを角度
を変えて示した分解斜視図である。
【符号の説明】
1…光ファイバケーブル(光ケーブル)、2…ケーブル
保持部、3…コネクタ部、11…光ファイバ、12…一
次被覆層、13…二次被覆層、21…貫通孔、24a,
24b…リブ部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバケーブルが挿通される貫通孔
    を有し、その貫通孔内において複数の被覆層を有する光
    ファイバケーブルの先端部を保持する光ファイバケーブ
    ル用コネクタであって、前記貫通孔の内面には光ファイ
    バケーブルの異なる被覆層にそれぞれ食い込み可能な複
    数のリブ部が設けられていることを特徴とする光ファイ
    バケーブル用コネクタ。
  2. 【請求項2】 光ファイバの周上に少なくとも一次被覆
    層と二次被覆層が順次形成されており、先端部で一次被
    覆層が露出されている光ファイバケーブルを保持するた
    めの光ファイバケーブル用コネクタであって、 光ファイバケーブルが挿通される貫通孔を有し、該貫通
    孔の内面に、少なくとも前記露出されている一次被覆層
    に食い込み可能なリブ部と前記二次被覆層に食い込み可
    能なリブ部とが設けられていることを特徴とする光ファ
    イバケーブル用コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記リブ部の前記一次被覆層および二次
    被覆層のそれぞれに食い込み可能な深さが、各被覆層の
    厚さの10%以上90%以下であることを特徴とする請
    求項2記載の光ファイバケーブル用コネクタ。
  4. 【請求項4】 前記リブ部が、前記貫通孔の周方向に沿
    って設けられ、その断面形状が三角形の凸条からなり、
    該三角形の頂角が30度以上120度以下であることを
    特徴とする請求項1又は請求項2記載の光ファイバケー
    ブル用コネクタ。
  5. 【請求項5】 光ファイバケーブル用コネクタに、光フ
    ァイバの周上に少なくとも一次被覆層と二次被覆層が順
    次形成された光ファイバケーブルが直接保持されてお
    り、前記コネクタから前記光ファイバケーブルを40m
    m/分の一定の相対速度で引き抜くときの抵抗力の最大
    値で表わされる引き抜き強度が100N以上であること
    を特徴とするコネクタ付光ファイバケーブル。
JP11099376A 1999-04-06 1999-04-06 光ファイバケーブル用コネクタおよびコネクタ付光ファイバケーブル Withdrawn JP2000292653A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11099376A JP2000292653A (ja) 1999-04-06 1999-04-06 光ファイバケーブル用コネクタおよびコネクタ付光ファイバケーブル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11099376A JP2000292653A (ja) 1999-04-06 1999-04-06 光ファイバケーブル用コネクタおよびコネクタ付光ファイバケーブル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000292653A true JP2000292653A (ja) 2000-10-20

Family

ID=14245821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11099376A Withdrawn JP2000292653A (ja) 1999-04-06 1999-04-06 光ファイバケーブル用コネクタおよびコネクタ付光ファイバケーブル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000292653A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006126487A (ja) * 2004-10-28 2006-05-18 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ケーブルホルダ
JP2008216483A (ja) * 2007-03-01 2008-09-18 Advanced Cable Systems Corp 光ファイバケーブルおよびその通線方法
JP2008241729A (ja) * 2007-03-01 2008-10-09 Advanced Cable Systems Corp 光ファイバケーブルのコネクタ接続構造およびコネクタ接続端子の形成方法
EP1959282A3 (en) * 2004-10-12 2009-08-12 Corning Cable Systems LLC Fiber optic drop cables and preconnectorized assemblies having toning portions
JP2010128456A (ja) * 2008-12-01 2010-06-10 Sumitomo Electric Ind Ltd 光コネクタ
US7744286B2 (en) 2007-12-11 2010-06-29 Adc Telecommunications, Inc. Hardened fiber optic connection system with multiple configurations
USRE42522E1 (en) 2003-09-08 2011-07-05 Adc Telecommunications, Inc. Ruggedized fiber optic connection
US8770862B2 (en) 2007-01-24 2014-07-08 Adc Telecommunications, Inc. Hardened fiber optic connector
US10444443B2 (en) 2013-06-27 2019-10-15 CommScope Connectivity Belgium BVBA Fiber optic cable anchoring device for use with fiber optic connectors and methods of using the same

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USRE42522E1 (en) 2003-09-08 2011-07-05 Adc Telecommunications, Inc. Ruggedized fiber optic connection
EP1959282A3 (en) * 2004-10-12 2009-08-12 Corning Cable Systems LLC Fiber optic drop cables and preconnectorized assemblies having toning portions
EP2090912A1 (en) * 2004-10-12 2009-08-19 Corning Cable Systems LLC Fiber optic drop cables and preconnectorized assemblies having toning portions
JP2006126487A (ja) * 2004-10-28 2006-05-18 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ケーブルホルダ
US8770862B2 (en) 2007-01-24 2014-07-08 Adc Telecommunications, Inc. Hardened fiber optic connector
US11409057B2 (en) 2007-01-24 2022-08-09 Commscope Technologies Llc Hardened fiber optic connector
US10877224B2 (en) 2007-01-24 2020-12-29 Commscope Technologies Llc Fiber optic adapter
US9664862B2 (en) 2007-01-24 2017-05-30 Commscope Technologies Llc Hardened fiber optic connector
JP2008216483A (ja) * 2007-03-01 2008-09-18 Advanced Cable Systems Corp 光ファイバケーブルおよびその通線方法
JP2008241729A (ja) * 2007-03-01 2008-10-09 Advanced Cable Systems Corp 光ファイバケーブルのコネクタ接続構造およびコネクタ接続端子の形成方法
US10101538B2 (en) 2007-12-11 2018-10-16 Commscope Technologies Llc Hardened fiber optic connector compatible with hardened and non-hardened fiber optic adapters
US8414196B2 (en) 2007-12-11 2013-04-09 Adc Telecommunications, Inc. Optical fiber connection system with locking member
US8202008B2 (en) 2007-12-11 2012-06-19 Adc Telecommunications, Inc. Hardened fiber optic connection system with multiple configurations
US9482829B2 (en) 2007-12-11 2016-11-01 Commscope Technologies Llc Hardened fiber optic connector compatible with hardened and non-hardened fiber optic adapters
US7959361B2 (en) 2007-12-11 2011-06-14 Adc Telecommunications, Inc. Hardened fiber optic connection system
US7942590B2 (en) 2007-12-11 2011-05-17 Adc Telecommunications, Inc. Hardened fiber optic connector and cable assembly with multiple configurations
US10746939B2 (en) 2007-12-11 2020-08-18 Commscope Technologies Llc Hardened fiber optic connector compatible with hardened and non-hardened fiber optic adapters
US7744286B2 (en) 2007-12-11 2010-06-29 Adc Telecommunications, Inc. Hardened fiber optic connection system with multiple configurations
US11275220B2 (en) 2007-12-11 2022-03-15 Commscope Technologies Llc Hardened fiber optic connector compatible with hardened and non-hardened fiber optic adapters
US11867950B2 (en) 2007-12-11 2024-01-09 Commscope Technologies Llc Hardened fiber optic connector compatible with hardened and non-hardened fiber optic adapters
JP2010128456A (ja) * 2008-12-01 2010-06-10 Sumitomo Electric Ind Ltd 光コネクタ
US10444443B2 (en) 2013-06-27 2019-10-15 CommScope Connectivity Belgium BVBA Fiber optic cable anchoring device for use with fiber optic connectors and methods of using the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0563995B1 (en) Optical fiber connector
JPH0711614B2 (ja) 光ファイバ−用コネクタ−
JP2000292653A (ja) 光ファイバケーブル用コネクタおよびコネクタ付光ファイバケーブル
JPS6039608A (ja) 光フアイバケーブルのコネクタ
US7435012B1 (en) Fiber optic ferrule
JP4104688B2 (ja) 光ファイバケーブル端末構造及びそれに使用されるキャップ部材
JP3516256B2 (ja) フェルールの光ファイバ固定構造
JP2003307649A (ja) 光コネクタ用フェルール
JPS60143307A (ja) 光コネクタ用フエル−ル
JPS5814327Y2 (ja) 光フアイバ−ケ−ブル用コネクタ
JPS63104005A (ja) 光フアイバ用フエル−ル
JP3340397B2 (ja) 係止リング
JPS60170808A (ja) 簡易形光コネクタ
JP3533485B2 (ja) 光ファイバコードと単心光ファイバコネクタとの接続方法及び接続構造
JPS59202422A (ja) 光フアイバコネクタ
JP3157558B2 (ja) 光コネクタ用フェルール
JPS6017407A (ja) 光コネクタ
JPS6128172Y2 (ja)
JPH06148465A (ja) バンドルライトガイド用光コネクタ
JP3242210B2 (ja) 光ファイバヘッド
JPH02193108A (ja) 光コネクタ端末構造
JP3828841B2 (ja) テンションメンバのクランプ構造
JP3309200B2 (ja) レーザ加工用光ファイバコネクタ
JPS6217770Y2 (ja)
JPH02146910A (ja) 誘導キャップ構造体

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060606