JP2000289107A - インフレーション製膜装置および製膜方法並びに熱可塑性液晶ポリマーフィルム - Google Patents

インフレーション製膜装置および製膜方法並びに熱可塑性液晶ポリマーフィルム

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JP2000289107A JP11100034A JP10003499A JP2000289107A JP 2000289107 A JP2000289107 A JP 2000289107A JP 11100034 A JP11100034 A JP 11100034A JP 10003499 A JP10003499 A JP 10003499A JP 2000289107 A JP2000289107 A JP 2000289107A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製膜時にバブル4のネック7に捻じれが発生
するのを解消して、膜厚分布が均一な熱可塑性液晶ポリ
マーフィルム8を得ることができる製膜装置および製膜
方法を提供する。 【解決手段】 溶融液晶ポリマーを斜行マンドレル2を
経て環状ダイ3からチューブ状に押出し、内圧をかける
ことにより膨張させた後、冷却固化させて熱可塑性液晶
ポリマーフィルム8を得るインフレーション製膜装置に
おいて、環状ダイ3の内周壁と外周壁を、同一方向かつ
同一回転数で、溶融液晶ポリマーが斜行マンドレル2を
通過するときに発生する斜行流の流れ方向と逆方向に回
転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インフレーション
製膜装置および製膜方法並びに光学的異方性の溶融相を
形成し得る熱可塑性ポリマー(以下、これを熱可塑性液
晶ポリマーと称する)からなるフィルム(以下、これを
熱可塑性液晶ポリマーフィルムと称する)に関する。さ
らに詳しくは、本発明による熱可塑性液晶ポリマーフィ
ルムは、熱可塑性液晶ポリマーを原料とし、これに由来
する各種の優れた特性を発揮できるので、回路基板、特
に精密回路基板の電気絶縁材料などとして有用なもので
ある。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性液晶ポリマーフィルムは、(1)
金属箔と直接熱接着できる、(2) 耐熱性である、(3) 低
吸湿性である、(4) 熱寸法安定性に優れている、(5) 湿
度寸法安定性に優れている、(6) 高周波特性に優れてい
る、(7) 有毒なハロゲンや燐およびアンチモン等の難燃
剤を含有しなくても難燃性である、(8) 耐放射線性に優
れている、(9) 熱膨張係数を制御できる、(10)低温でも
しなやかであるなどの特長を有するために、回路基板の
電気絶縁材料として理想的な材料の一つとされている。
したがって、熱可塑性液晶ポリマーフィルムを電気絶縁
材料とする回路基板、特に精密回路基板の実現が要望さ
れている。
【0003】ところが、熱可塑性液晶ポリマー分子は、
製膜装置におけるダイのスリットから吐出させると、吐
出方向に分子が配向し、そのままでは分子の大部分が殆
ど同一方向(フィルムの長手方向、すなわちMD方向)
に配向する。したがって、得られるフィルムはMD方向
に裂け易いばかりでなく、MD方向とこれに直交する方
向(TD方向)とで、熱膨張係数や熱寸法変化率などの
物性の異なる熱可塑性液晶ポリマーフィルムとなる。つ
まり、MD方向とTD方向とで物性が異なることを異方
性、逆に殆ど等しいことを等方性と称すれば、上記の製
膜装置のダイから溶融ポリマーを吐出して得られる熱可
塑性液晶ポリマーフィルムは異方性である。
【0004】かかる異方性フィルムは、MD方向とTD
方向とで熱寸法変化率や熱膨張係数が異なるため、回路
基板、特に精密回路基板の絶縁材料として用いるとき、
回路基板の製造途中で、回路基板に反りや歪みが発生し
たり、回路基板上の回路配線が位置ずれを起したりす
る。
【0005】この異方性を緩和するため、従来より次の
ような種々の方法が提案されてきた。 (1)環状スリットの内外周壁が互いに反対方向に回転
する可動ダイリップを用いて溶融液晶ポリマーを吐出さ
せる、いわゆる回転ダイによるインフレーション製膜方
法(特表平3−504948号公報、特表平4−506
779号公報)。 (2)多層Tダイの各層の吐出方向を交差させる製膜方
法(特開平2−89617号公報、特開昭63−264
323号公報)。 (3)Tダイで横方向に磁場をかける製膜方法(特開昭
63−242513号公報)。 (4)Tダイなどを用いて得られる異方性液晶ポリマー
フィルムを、合成樹脂フィルムとラミネートし、このラ
ミネート体を横延伸(MD方向よりも大きい延伸倍率で
TD方向に延伸)する後加工方法(特開平7−3235
06号公報、特開平7−251438号公報、特開平9
−131789号公報)。 (5)静止環状ダイを用いて、溶融液晶ポリマーをチュ
ーブ状に吐出させ、チューブ内に気体を吹き込んで内部
から圧力をかけることにより膨張せしめて延伸させるイ
ンフレーション製膜方法(特開平2−3430号公報、
特開平2−88212号公報)などである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記(1)と(2)の
方法は、フィルムの表面と裏面における熱可塑性液晶ポ
リマー分子の配向方向が交差するので、厚さ方向の全体
としての配向バランスは保たれるが、特殊なダイから吐
出された溶融液晶ポリマーは、ダイから吐出された直後
の溶融状態から冷却固化され、半溶融状態を経てさらに
冷却されて固化に至るフィルム形成過程において、バブ
ルのネックとエクスパンドの表、裏面において収縮する
方向が交差する。このため、表面と裏面で方向の異なる
収縮応力が発生し、ネックとエクスパンドが捩れるよう
に応力が作用し、形状が変わり易くて不安定となり、長
時間安定した製膜が困難となるだけでなく、実用し得る
均一膜厚のフィルムが得られ難い。
【0007】上記(3)の方法は、物理化学的には異方
性緩和の効果が得られる可能性はあるが、磁場による作
用は小さいので、ポリマー分子の配向角を効果的に変化
させるためには長時間を必要とする。したがって、実際
の製膜時における異方性緩和には適用困難で、実用可能
な等方性フィルムを効果的に得ることは難しい。
【0008】上記(4)の方法は、異方性緩和という目
的に対しては有効であり、実用可能な等方性フィルムを
得ることができるが、生産効率の点で問題がある。
【0009】上記(5)の方法は、異方性をほぼ完全に
解消するために、バブルの内圧を大きくして横方向の延
伸倍率を大とすれば、環状ダイ吐出直後のネックに溶融
液晶ポリマーの収縮作用によって捻じれが発生し、ネッ
ク形状が製膜方向に対し変化し易くなる。このため、バ
ブルが不安定となり、得られるフィルムの膜厚分布が不
均一になり易い。しかし、この方法は生産効率が高いの
で、安価で実用可能な熱可塑性液晶ポリマーフィルムを
工業的に生産するのに適している。
【0010】そこで本発明者等は、上記(5)の方法を
利用し、これの問題となっているネックの捻じれを解消
してバブルの安定性を向上させ、得られるフィルムの膜
厚分布を小さくすることについて鋭意研究した結果、新
たな有効な手段を見出した。以下、このことについて、
図面を挙げて詳細に説明する。
【0011】図1は、インフレーション製膜を行う場合
の概略説明図である。図1(a)において、押出機1か
ら押出された溶融させた熱可塑性液晶ポリマー(以下、
これを溶融液晶ポリマーと称する)は、斜行マンドレル
2を経て環状ダイ3からチューブ状に吐出され、内部に
導入した気体の圧力で膨張してバブル4となる。そし
て、バブル4が冷却固化されて熱可塑性液晶ポリマーフ
ィルム8となり、複数のガイドローラによりターレット
ワインダー9へと案内される。
【0012】また、前記バブル4は、図1(b)のよう
に、液晶ポリマーの流れ方向に沿って、ネック7、エク
スパンド6、シリンダー5に分かれる。このネック7
は、ダイ3の環状スリットより吐出された溶融液晶ポリ
マーが形成する径の比較的小さいシリンダー状部分であ
る。バブル4に空気あるいは窒素などの気体を導入して
内圧を高めることにより、バブル4は径方向外方に膨張
して径を増大させる。実際に径が増大する領域をエクス
パンド6と称する。高温の溶融液晶ポリマーは、ダイ3
より吐出された直後より冷却され、ネック7の領域とエ
クスパンド6の領域において徐々に冷却されて固化す
る。冷却固化されてもはや径が変化しない領域をシリン
ダー5と称する。
【0013】上記の製膜装置による製膜時に、従来では
ネック7の不安定な動きが見られ、この現象は、その形
状の経時的変動による揺れや円周方向の回転などに起因
するものと考えられていた。そこで、これを解消するた
めに、溶融液晶ポリマーの温度分布、環状ダイ3の真円
性、円周方向の温度の均一性、ダイスリット間隔の円周
方向の均一性、ネック7およびエクスパンド6の領域に
おいて外周より接触する冷却風の温度、風速などの均一
性を図り、バブル4の周囲の環境条件を徹底的に改善し
た。それにもかかわらず、ネック7の不安定な動きは解
消されなかった。
【0014】本発明者らは、前記ネック7の動きを詳細
に観察し、測定して分析した結果、ネック7は、実際に
は形状が経時的に変動しているのではなく、またネック
7は円周方向に回転しているのでもないことを知り、ネ
ック7の本当の捻じれ原因を見出した。このネック7の
捻じれとは、図2の(a)に示すように、タオルを絞っ
たときに見られるような僅かな形状の捩れである。通常
の製膜時において実際に観察されるネック7の形状は、
図2(b)のように、詳細に観察しない限り捻じれ形状
であることが、判別できない程度のゆるやかな形状の歪
みである。
【0015】このネック7の捻じれ形状は、下方から上
方への移動70に伴って、あたかも理容店の赤青白のし
ま模様の回転塔のように、ネック7が方向72の向きに
回転しているように錯覚されていたことが判明した。さ
らに詳しく言えば、理容店の回転塔は捻じれ縞模様が回
転しており、縞模様が上方あるいは下方へ連続的に移動
しているように見える。一方、インフレーション製膜時
のネック7は、逆に捻じれ形状が上方に連続的に移動し
ているために、ネック7が回転しているように錯覚され
る。このことは、ネック長さを十分に大きくするような
押出条件あるいはバブル内圧を低下させるなどの条件を
採用することにより、捻じれ形状を激しく発生させれ
ば、明瞭に観察できる。捻じれ形状の上方への移動を考
慮すれば、ネック回転の錯覚の他に、ネック7の揺れ
(幅方向71の揺れ)の錯覚もあることが容易に理解さ
れる。
【0016】かかるネック7の捻じれは、熱可塑性液晶
ポリマー特有の現象であって、ポリエチレン、ポリプロ
ピレンなど通常のポリマーのインフレーション製膜時に
は観察されない。
【0017】そこで、何故に熱可塑性液晶ポリマーだけ
に捻じれが発生するかについて、さらに原因究明を行っ
たところ、溶融液晶ポリマーが斜行マンドレル2を流れ
るときに発生する斜行流に起因することを解明した。斜
行マンドレル2は、回転ダイ3における溶融液晶ポリマ
ーの流れ方向の上流側に配置され、押出機1から押出さ
れる溶融液晶ポリマーを混合および整流またはその何れ
かを行って、この溶融液晶ポリマーの流れを均一化する
ために設けられる。その典型的なものは、いわゆるスパ
イラルマンドレルと称されるものであり、以下、このス
パイラルマンドレル2に基づいて説明する。
【0018】このスパイラルマンドレル2は、図3に示
すように、内子21と外子22を備え、この内子21の
外周壁には同方向に延びる複数条の螺旋状の溝23を形
成している。そして、内子21の下方に設けた導入口2
4から導入する溶融液晶ポリマーを、溝23の内部また
はその周りに沿って案内させながら、内子21と外子2
2の間に設けたギャップ25の上端からダイ部3に導
き、マンドレル部エア通路26から導入された空気はダ
イ部エア通路25を経て溶融液晶ポリマー内部に入っ
て、バブル4を形成する。前記の各溝23は、マンドレ
ル2の下方から上方に行くに従って徐々に深さが浅くな
るように形成されている。このとき、ギャップ25にお
ける溶融液晶ポリマーの主たる流れは、溝23の内部を
流れる斜行流と、溝外を流れるか、溝23を乗り越えま
たは溝23から溢れ出るかして、垂直方向上方へと流れ
る垂直流である。また、溝23は、下方から上方に行く
に従って深さが徐々に浅くなるので、溝23内を斜行流
として流れる溶融液晶ポリマーは、上方へ進むに従って
溝外へ溢れ出して、垂直流となる。このように、マンド
レル2においては、斜行流と垂直流が互いに接触し、ま
た斜行流が垂直流に変わっていく過程で、溶融液晶ポリ
マーの混合・均一化が行われる。
【0019】また、斜行流は溝23に沿って流れると
き、斜め方向の剪断力を受けるので、剪断力の方向に配
向し易い液晶ポリマー分子は、斜めに配向する傾向にあ
る。一方、垂直流においては、剪断力が垂直方向に作用
するので、垂直流における液晶ポリマー分子は、垂直に
配向する傾向にある。これらのことは、スパイラルマン
ドレルだけでなく、全ての斜行マンドレルに共通して起
る。
【0020】しかしながら、溶融液晶ポリマーは剛直な
長い分子であるため、分子の向きをすばやく瞬間的に変
えることは難しい。このため、斜行流にある斜めに配向
している分子が垂直流に侵入したとしても、斜めに配向
したまま垂直に流れる傾向がある。むろん、しばらく垂
直流に存在すれば、垂直流に沿って配向するように、剪
断力が作用するので、いつまでも斜めに配向したままで
はなく、当初の傾きは緩和されて、より垂直方向に近い
配向になる。
【0021】そして、垂直に配向した溶融液晶ポリマー
分子と斜めに配向した溶融液晶ポリマー分子とが混在し
た垂直流が、マンドレル上端に達し、ダイ3を経て外部
に吐出されて、バブル4のネック7を形成することにな
る。すなわち、ネック7を構成する溶融液晶ポリマー分
子は、垂直に配向した分子と、斜め方向に傾いて配向し
た分子とからなり、ネック7の全体としては、平均して
垂直方向よりも斜め方向に傾いて配向した分子の方が多
い傾向にある。
【0022】さらに、溶融液晶ポリマーは、冷却される
と、液晶ポリマー分子の配向方向よりも、配向方向に対
し直交する方向に強い収縮が起こる。したがって、図4
のように、液晶ポリマー分子の配向方向73に対して直
交する方向で、ネック7に対しては斜め向きの冷却収縮
応力74が発生する。そして、この冷却収縮応力74が
ネック7に捻じれを与える原因となる。
【0023】つまり、ネック7の上端側は下部側に対し
冷却されて固くなりつつあり、しかも上端はエクスパン
ド6に固定されて回転できないのに対し、下端側は高温
溶融状態にあって柔らかいので、冷却収縮応力74によ
り円周方向への回転力を受ける。また、このとき溶融液
晶ポリマーは、回転力に完全に追従するほどには軟らか
くはないので、図2のように、ネック7には、タオルを
絞ったときのように捩じれが発生する。そして、このネ
ック7が捩じれたままの状態でエクスパンド6で膨張さ
れ、これが冷却固化されてシリンダー5となり、最終的
に熱可塑性液晶ポリマーフィルム8となるので、フィル
ム8に捩れが残って、この捩れがフィルム8の膜厚分布
を不均一にする。
【0024】そこで、製膜時にネックへの捻じれの発生
を防止するための研究を行ったところ、環状ダイの内周
壁と外周壁を、溶融液晶ポリマーが斜行マンドレルを通
過するときに発生する斜行流の流れ方向と逆方向に、同
方向かつ同回転数で回転させれば、斜行流にある斜め方
向に配向した溶融液晶ポリマー分子の配向姿勢が垂直方
向に矯正されて、ネックに発生する捻じれを解消できる
ことを見出し、本発明をなすに至った。しかして、本発
明の目的は、製膜時にネックに捻じれが発生するのを解
消して、膜厚分布が均一な熱可塑性液晶ポリマーフィル
ムを得るようにすることにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のインフレーション製膜装置は、溶融液晶
ポリマーを斜行マンドレルを経て環状ダイからチューブ
状に押出し、内圧をかけることにより膨張させた後、冷
却固化させて熱可塑性液晶ポリマーフィルムを得るイン
フレーション製膜装置であって、環状ダイの内周壁と外
周壁を、同一方向かつ同一回転数で、溶融液晶ポリマー
が斜行マンドレルを通過するときに発生する斜行流の流
れ方向と逆方向に回転させることを特徴とする。
【0026】上記の製膜装置による製膜時に、環状ダイ
の内周壁と外周壁を、溶融液晶ポリマーが斜行マンドレ
ルを通過するときに発生する斜行流の流れ方向と逆方向
に、同方向かつ同回転数で回転させることにより、斜行
流にある斜め方向に配向した溶融液晶ポリマー分子の配
向姿勢が垂直方向に矯正されるので、バブルのネックに
捻じれが発生しない。このため、得られる熱可塑性液晶
ポリマーフィルムは、膜厚分布が均一となって良好なも
のとなる。
【0027】本発明に使用される熱可塑性液晶ポリマー
の原料は特に限定されるものではないが、その具体例と
して、以下に例示する(1)から(4)に分類される化
合物およびその誘導体から導かれる公知のサーモトロピ
ック液晶ポリエステルおよびサーモトロピック液晶ポリ
エステルアミドを挙げることができる。但し、光学的に
異方性の溶融相を形成し得るポリマーを得るためには、
各々の原料化合物の組み合わせには適当な範囲があるこ
とは言うまでもない。
【0028】(1)芳香族または脂肪族ジヒドロキシ化
合物(代表例は表1参照)
【0029】
【表1】
【0030】(2)芳香族または脂肪族ジカルボン酸
(代表例は表2参照)
【0031】
【表2】
【0032】(3)芳香族ヒドロキシカルボン酸(代表
例は表3参照)
【0033】
【表3】
【0034】(4)芳香族ジアミン、芳香族ヒドロキシ
アミンまたは芳香族アミノカルボン酸(代表例は表4参
照)
【0035】
【表4】
【0036】これらの原料化合物から得られる熱可塑性
液晶ポリマーの代表例として表5に示す構造単位を有す
る共重合体(a)〜(e)を挙げることができる。
【0037】
【表5】
【0038】また、本発明に使用される熱可塑性液晶ポ
リマーとしては、フィルムの所望の耐熱性および加工性
を得る目的においては、約200〜約400℃の範囲
内、とりわけ約250〜約350℃の範囲内に融点を有
するものが好ましいが、フィルム製造の観点からは、比
較的低い融点のものが好ましい。したがって、より高い
耐熱性や融点が必要な場合には、一旦得られたフィルム
を加熱処理することによって、所望の耐熱性や融点にま
で高めることが有利である。加熱処理の条件の一例を説
明すれば、一旦得られたフィルムの融点が283℃の場
合でも、260℃で5時間加熱すれば、融点は320℃
になる。
【0039】さらに、以上の環状ダイには、溶融液晶ポ
リマーの流れ方向に複数に分割された分割回転部を設け
て、これらの分割回転部を、同一方向かつ同一回転数
で、溶融液晶ポリマーが斜行マンドレルを通過するとき
に発生する斜行流の流れ方向と逆方向に回転させ、この
とき流れ方向の上流側に配置する分割回転部の回転数に
対し、下流側の分割回転部の回転数を大とするようにし
てもよい。このようにすれば、環状ダイの構成が若干複
雑となるものの、バブルのネックに捻じれが発生するの
を一層確実に防止できて、より良好な熱可塑性液晶ポリ
マーフィルムが得られる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図5は、本発明に用いる環状ダイ
3の一例を示している。このダイ3は、図3に示すスパ
イラル(斜行)マンドレル2の溶融液晶ポリマー流れ方
向の下流側に組付けるもので、内子31と外子32を備
え、そのポリマー流れ方向の下流側には、本発明で言う
ところの内、外周壁を形成する回転部33を配置してい
る。この回転部33は、内子31に対向する円盤状の第
1分割部33a(内周壁)と、外子32に対向するドー
ナツ状の第2分割部33b(外周壁)とからなる。前記
の内子31、外子32と各分割部33a、33bの間に
は、スパイラルマンドレル2から供給される溶融液晶ポ
リマーが流れるギャップ34を形成し、また内子31と
第1分割部33aの中心には、バブル4に内圧をかける
ためのエア通路35を貫通して形成している。さらに、
各分割部33a、33bは、周方向に間隔を有して配置
された複数の連結具36により互いに結合して、第2分
割部33bに設けたギヤ37により一体回転させる。こ
のギヤ37は、モータ38に連結したモータギヤ39で
回転駆動させる。そして製膜時に、モータ38により各
分割部33a、33bを、同一方向かつ同一回転数で、
溶融液晶ポリマーが斜行マンドレルを通過するときに発
生する斜行流の流れ方向と逆方向に回転させる。
【0041】図6は、他の実施形態にかかる環状ダイ3
を示している。このダイ3は、内子31と外子32を備
え、その溶融液晶ポリマー流れ方向の上流側に第1回転
部41を、その下流側にさらに第2回転部42を配置す
るとともに、これら各回転部41、42に第1および第
2ギヤ43、44を設けている。そして、これらギヤ4
3、44をそれぞれ個別にモータに連結されたギヤ(図
示せず)に連結して、この各ギヤにより各回転部41、
42を、溶融液晶ポリマーがスパイラル(斜行)マンド
レル2(図3)を通過するときに発生する斜行流と逆方
向で同一方向に回転させ、このとき上流側の第1回転部
41に対して下流側の第2回転部42の回転数を大とす
る。これにより、溶融液晶ポリマーの回転が2段階で円
滑に抑制される。前記第1、第2回転部41、42は、
図5の場合と同じく2つの分割部41a、41bおよび
42a、42b(何れも内、外周壁)に分割されてお
り、これらを複数の連結具により互いに結合して、同一
方向に回転させるものとする。この場合も、内、外子3
1、32と各回転部41、42の分割部41a、41b
および42a、42bの間にギャップ45を形成し、ま
た内子31と各回転部41、42の中心には、エア通路
46を貫通して形成する。
【0042】次に、以上の環状ダイ3を用いて製膜する
ときの具体的な実施例を挙げて説明する。 実施例1 まず、環状ダイ3を組付ける斜行マンドレル2として
は、内子21の最上端部外形45mm、外子22の内径
50mm、溝23の本数4本、溝23のヘリカル角度1
8.5°、溝23の最大深さ8mm、溝23の最小深さ
0mm、溝23のピッチ14mmである(図3参照)。
【0043】また、環状ダイ3としては、図5のものを
用いた。このダイ3は、回転部33における第1分割部
33aの外径39mm、第2分割部33bの内径40m
m、回転部33の全体の厚み20mmである。これら各
分割部33a、33bには、円周方向に等間隔に8個の
連結用穴(直径6mm、深さ2mm)を形成し、これに
ステンレス製の連結具36を介入して連結することによ
り、それぞれ一体回転可能に固定している。このとき、
上記の斜行マンドレル2とダイ3を用いて、その回転部
33を回転させることなく、停止した状態で溶融液晶ポ
リマーを吐出させると、ポリマーが斜行マンドレル2を
通過するとき、反時計回りの斜行流が発生する。そし
て、バブル4のネック7においては、斜行流にある斜め
方向に配向したポリマー分子に対して直交する方向に強
い収縮応力が作用するので、ネック7にはポリマーの流
れ方向下流側(図の上方側)から見て時計回り方向の捩
れが発生する(図4および後述の比較例1参照)。
【0044】次に、環状ダイ3に設けた回転部33の各
分割部33a、33bを、溶融液晶ポリマーが斜行マン
ドレル2を通過するときに発生する斜行流の流れ方向と
は逆方向に、つまり同図の上方側から見て時計回り方向
に、同一方向に毎分0.25回転の同一回転数で回転さ
せる。そして、p−ヒドロキシ安息香酸と6−ヒドロキ
シ−2−ナフトエ酸の共重合物で、融点が280℃の熱
可塑性液晶ポリマーを吐出量20Kg/時で溶融押出
し、エア通路35からバブル4内にエアを吹き込むこと
により、横延伸倍率4.77倍、縦延伸倍率2.09倍
の条件でインフレーション製膜を行った。
【0045】実施例1によれば、バブル4のネック7に
捻じれが発生することなく、安定した製膜ができ、平均
膜厚50μm、膜厚分布±7%で、均一膜厚の良好な熱
可塑性液晶ポリマーフィルムが得られた。
【0046】比較例1 実施例1において、環状ダイ3の回転部33を回転停止
した以外は実施例1と同様にして、インフレーション製
膜を行った。この結果、製膜時にバブル4のネック7に
捻じれが観察され、得られた熱可塑性液晶ポリマーフィ
ルムの膜厚分布は±11%で膜厚が不均一となった。
【0047】実施例2 斜行マンドレル2として、実施例1と同じものを用い
た。また、環状ダイ3としては、図6に示すものを用い
た。このダイ3は、第1回転部41の厚み15mm、第
2回転部42の厚み5mmである。そして、第1および
第2回転部41、42を、それぞれ溶融液晶ポリマーの
流れの下流側から見て時計回り方向に回転させた。この
とき、第1回転部41は毎分0.15回転で、また第2
回転部42は毎分0.3回転の回転数で回転させた。そ
れ以外は、実施例1と同様にしてインフレーション製膜
を行った。
【0048】実施例2の製膜装置によれば、バブル4の
ネック7に捻じれが発生することなく、安定した製膜が
でき、平均膜厚50μm、膜厚分布±5%で、均一膜厚
の良好な熱可塑性液晶ポリマーフィルムが得られた。
【0049】比較例2実施例2において、環状ダイ3の
各回転部41、42を回転停止した他は実施例2と同様
にして、インフレーション製膜を行った。この結果、製
膜時にバブル4のネック7に捻じれが観察され、得られ
た熱可塑性液晶ポリマーフィルムの膜厚分布は±11%
で膜厚が不均一となった。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、製膜時にバブルのネッ
クに捻じれが発生するのを解消できて、膜厚分布が均一
な熱可塑性液晶ポリマーフィルムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インフレーション製膜を行う場合の概略説明図
で、(a)は同製膜装置の側面図、(b)は得られるバ
ブルを説明する側面図である。
【図2】従来の製膜時に発生するネックの捩じれ状態の
説明図で、(a)は捩じれ状態の模式図、(b)は製膜
時に実際に観察される捩じれ状態図である。
【図3】スパイラルマンドレルの断面図である。
【図4】従来の製膜時にネックに発生する収縮応力を説
明する側面図である。
【図5】本発明で用いる環状ダイの断面図である。
【図6】本発明で用いる別の環状ダイの断面図である。
【符号の説明】
2…斜行マンドレル、3…環状ダイ、4…バブル、7…
ネック、8…熱可塑性液晶ポリマーフィルム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 敏昭 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内 Fターム(参考) 4F207 AA24 AA29 AC07 AE01 AG01 AH36 KA01 KA17 KA19 KF01 KL80 KL88 4F210 AA24 AA29 AC07 AE01 AG01 AH36 QA01 QC07 QK01 QK12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的異方性の溶融相を形成し得る熱可
    塑性ポリマー(以下、これを熱可塑性液晶ポリマーと称
    する)からフィルムを作製するにあたり、溶融させた熱
    可塑性液晶ポリマーを斜行マンドレルを経て環状ダイか
    らチューブ状に押出し、内圧をかけることにより膨張さ
    せた後、冷却固化させて上記フィルムを得るインフレー
    ション製膜装置において、 環状ダイの内周壁と外周壁を、同一方向かつ同一回転数
    で、溶融させた熱可塑性液晶ポリマーが斜行マンドレル
    を通過するときに発生する斜行流の流れ方向と逆方向に
    回転させることを特徴とするインフレーション製膜装
    置。
  2. 【請求項2】 溶融させた熱可塑性液晶ポリマーを斜行
    マンドレルを経て環状ダイからチューブ状に押出し、内
    圧をかけることにより膨張させた後、冷却固化させて熱
    可塑性液晶ポリマーからなるフィルムを得るインフレー
    ション製膜方法において、 環状ダイの内周壁と外周壁を、同一方向かつ同一回転数
    で、溶融させた熱可塑性液晶ポリマーが斜行マンドレル
    を通過するときに発生する斜行流の流れ方向と逆方向に
    回転させることを特徴とするインフレーション製膜方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項2の製膜方法により得られる熱可
    塑性液晶ポリマーからなるフィルム。
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