JP2000288668A - 熱交換器用フィンの製造方法及び熱交換器フィン用金型 - Google Patents

熱交換器用フィンの製造方法及び熱交換器フィン用金型

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JP2000288668A JP11097992A JP9799299A JP2000288668A JP 2000288668 A JP2000288668 A JP 2000288668A JP 11097992 A JP11097992 A JP 11097992A JP 9799299 A JP9799299 A JP 9799299A JP 2000288668 A JP2000288668 A JP 2000288668A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 先端高さが揃ったカラーを容易に形成でき、
且つ構造が簡単な熱交換器フィン用金型を提供する。 【解決手段】 金属薄板10に形成した筒状部20にし
ごき加工を施して熱交換チューブ挿通用のカラー付透孔
を形成する、開閉可能に設けられた上型30と下型50
とから成る熱交換器フィン用金型において、該上型30
に装着されたダイ34と、下型50に固着され、ダイ3
4に挿入されて筒状部20にしごき加工を施すパンチ6
6とを具備し、且つダイ34とパンチ66によって筒状
部20にしごき加工を施す際に、ダイ34がパンチ66
に対し同一平面内で移動してダイ34の内壁面とパンチ
66の外壁面との間隔がダイ34の内壁面の全周に亘っ
て均一間隔に調整されるように、ダイ34が上型30に
形成された収納室内に所定の間隙を形成して遊嵌されて
いることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱交換器用フィンの
製造方法及び熱交換器用フィン用金型に関し、更に詳細
には金属薄板に熱交換用チューブを挿通するカラー付透
孔を形成する熱交換器用フィンの製造方法、及び金属薄
板に形成した筒状部にしごき加工を施し、熱交換用チュ
ーブを挿通するカラー付透孔を形成する熱交換器フィン
用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】温調器等の熱交換器の放熱部に使用され
ている熱交換器用フィンは、方形のアルミニウム薄板等
の金属薄板に複数個の所定高さのカラー付透孔が点設さ
れているものである。かかる熱交換器用フィンによって
形成された熱交換器の放熱部は、複数枚の熱交換器用フ
ィンが上下方向に各カラー付透孔を合致させて重合され
ていると共に、これらのカラー付透孔に亘って銅等の高
熱伝導度の金属から成る熱交換用チューブが挿通されて
一体化されている。この様な、熱交換器用フィンの製造
方法としては、図9(A)及び図9(B)に示す製造方
法が採用されている。図9(A)の製造方法では、先
ず、金属薄板100にピアス加工を施して穿設した穿設
孔をバーリング加工し、突出片102によって周縁が囲
まれている筒状部101を形成〔(a)の工程〕した
後、筒状部101の突出片102にしごき加工を施しつ
つ、突出片102を延展し、所定高さのカラー104に
形成する〔(b)(c)の工程〕。次いで、カラー10
4の先端部を折り曲げて鍔105を形成〔(d)の工
程〕してカラー付透孔を得ることができる。以下、図9
(A)の製造方法を、しごき加工方法と称することがあ
る。
【0003】また、図9(B)の製造方法は、次のよう
な工程から成る。先ず、金属薄板100に形成するカラ
ー付透孔の開口径よりも底面径が大径の円錐台状の浅容
器状凸部106を形成し〔(i)の工程〕、この浅容器
状凸部106の径を縮径しつつ高さを徐々に高くする絞
り加工を施す〔(ii)(iii)(iv) の工程〕。更に、
絞り加工によって所定高さに形成した容器状凸部109
にピアス加工を施して穿設孔を穿設した後、この穿設孔
をバーリング加工してカラー104を形成する〔(v)
の工程〕。次いで、カラー104の先端部を折り曲げて
鍔105を形成〔(vi)の工程〕してカラー付透孔を得
ることができる。以下、図9(B)の製造方法を、絞り
加工方法と称することがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図9に示す熱交換器用
フィンの製造方法による熱交換器用フィンは、プレス加
工によって製造することができる。この図9に示す熱交
換器用フィンの製造方法のうち、図9(A)のしごき加
工方法は、図9(B)の絞り加工方法に比較して、その
製造工程が短いため、プレス加工に用いる熱交換器フィ
ン用金型の小型化を図ることができる。かかる図9
(A)のしごき加工方法に用いる熱交換器フィン用金型
には、図10に示す熱交換器フィン用金型を用いること
ができる。図10は、熱交換器フィン用金型の部分断面
図である。この熱交換器フィン用金型は、上型300と
下型400とから構成され、上型300を構成するプレ
ート112、114によってダイ116が固定されてい
る。ダイ116は、先端が上型300の下面を形成する
プレート114の面から若干下方に突出するように設け
られ、ダイ116内にはバネ120によって下型400
の方向に付勢されたノックアウト118が、その外周面
をダイ116の内壁面に摺接させて挿入されている。ノ
ックアウト118は、後述する様に、ダイ116内にパ
ンチ128が進入し、筒状部101にしごき加工を施し
た後、後退するパンチ128に伴って移動し、ダイ11
6の内壁面に付着して残留するカラー104を押し出す
押出部材である。
【0005】また、下型300の基部を構成するプレー
ト122、124により固着された筒状部材126内に
挿入された部材132により、先端部が筒状部材126
から突出した状態でしごき加工用のパンチ128が下型
300に固着されている。このパンチ128の本体部の
径よりも細径に形成された、パンチ128の先端部13
8は、突出片102によって囲まれている筒状部101
へのパンチ128の案内部であり、しごき加工はパンチ
128の角部136によってなされる。この様に下型3
00の基部に固着されたパンチ128の先端部近傍に
は、付勢部材(図示せず)によって上型300の方向に
付勢され、基部との間に所定距離を置いてストリッパー
プレート130が設けられている。このストリッパープ
レート130には、パンチ128が通過可能の透孔13
4が穿設され、ストリッパープレート130に荷重が加
えられない状態のとき、パンチ128の先端がストリッ
パープレート130の上面以下となるように、ストリッ
パープレート130が位置調整される。
【0006】かかるストリッパープレート130の上面
に、突出片102によって周縁が囲まれている筒状部1
01が形成された金属板100を載置し、筒状部101
にしごき加工を施す。この際に、上型300が下方に移
動して、上型300に設けられている下型押圧部材(図
示せず)がストリッパープレート130に当接してスト
リッパープレート130を下方に押圧することによっ
て、基部との間の距離を短縮してパンチ128の先端
が、透孔134を通過しストリッパープレート130の
上面に突出する。更に、上型300を下方に移動するこ
とによって、ストリッパープレート130の上面から突
出したパンチ128の先端部は、ノックアウト118を
バネ120の付勢力に抗して上方に押し上げつつ、ダイ
116内に進入し、ダイ116の内壁面との間で筒状部
101にしごき加工を施す。その後、上型300が上方
に移動し、パンチ128の先端部がダイ116内から後
退する。その際に、ノックアウト118はバネ120の
付勢力によって、後退するパンチ128に当接しつつ下
型400の方向に降下し、ダイ116の内壁面に付着し
て残留しているカラー104を押し出す。
【0007】かかる図10に示す熱交換器フィン用金型
を用いた図9(A)のしごき加工方法によれば、金属薄
板100に対して直角に立設されたカラー104を形成
できる。このため、最終的に得られたカラー付透孔に挿
通された熱交換用チューブとの密着性を良好にできる。
しかし、図9(A)のしごき加工方法によって得られる
カラー104の高さは、金属薄板100の厚さに左右さ
れ易い。このため、近年の様に、熱交換器の軽量化等が
求められる場合は、熱交換器用フィンの軽量化を図ると
共に、熱交換器用フィンの強度等を維持すべく、従来よ
りも硬く且つ薄い金属薄板を用いることが必要となる。
この様に、従来よりも硬く且つ薄い金属薄板を用いて図
9(A)のしごき加工方法によってカラー付透孔を形成
すると、所定高さのカラーが得られ難くなるおそれがあ
る。また、図10に示す熱交換器フィン用金型におい
て、パンチ128の各々と、各パンチ128に対応する
ダイ116とを、その中心軸を完全に一致するように金
型に組み込むことは極めて困難であり、組込精度の範囲
内で両中心軸にずれが発生する。かかる両中心軸のずれ
が発生すると、ダイ116にパンチ128が挿入された
とき、ダイ116の内壁面とパンチ128の外壁面との
間隔が不均一となり、筒状部101の突出片102に及
ぼすしごきの程度が異なる。このため、パンチ128と
ダイ116との両中心軸のずれが大きくなると、得られ
たカラー付透孔は、図11に示す如く、カラー104の
周壁の肉厚が不均一となり、カラー104の先端が厚肉
の周壁方向に傾斜する傾斜端に形成されたアンバランス
カラーが発生することがある。
【0008】一方、図9(B)に示す絞り加工方法によ
れば、金属薄板100の厚さを実質的に維持しつつ所定
高さの容器状凸部109を形成できる。このため、従来
よりも硬く且つ薄い金属薄板を用いても、所定高さのカ
ラー104を形成できる。しかし、容器状凸部109
は、金属薄板100に形成した円錐台状の浅容器状凸部
106の径を縮径して高さを徐々に高くして形成したも
のである。このため、容器状凸部109にピアス加工及
びバーリング加工を施して形成した筒状部104は、そ
の縦断面形状が「ハ」字状であり、最終的に形成された
カラー付透孔も、図12に示す如く、その縦断面形状は
「ハ」字状となる。この様に、縦断面形状が「ハ」字状
のカラー付透孔に、熱交換用チューブ110を挿通する
と、カラーの内壁面と熱交換用チューブ110の外壁面
との間に隙間ができ易くなり、両者の密着性が低下す
る。そこで、本発明の課題は、従来よりも硬く且つ薄い
金属薄板を用いても、所定高さのカラー付透孔を容易に
形成できる熱交換器用フィンの製造方法、及び先端高さ
が揃った筒状部を容易に形成でき、且つ構造が簡単な熱
交換器用フィン用金型を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決するには、図9(B)の絞り加工方法において、絞
り加工によって形成した容器状凸部109にピアス加工
及びバーリング加工を施して筒状部104を形成した
後、筒状部104にしごき加工を施す際に、一対の金型
が型開状態から型閉状態に至るまでの間に、ピアス加
工、バーリング加工、及びしごき加工を、金型の同一箇
所で順次施すこと、或いはダイとパンチとによって筒状
部にしごき加工を施す際に、両者の中心軸のずれを自動
調整し得るように、ダイを金型の一方に遊嵌することが
有効と考え検討した結果、本発明に到達した。すなわ
ち、本発明は、金属薄板に形成した浅容器状凸部の径を
縮径する一段又は複数段の絞り加工によって所定高さの
容器状凸部を形成した後、前記容器状凸部にピアス加工
を施して穿設した穿設孔をバーリング加工によって筒状
部に形成し、次いで、前記筒状部にしごき加工を施して
熱交換用チューブを挿通する所定高さのカラー付透孔を
形成して成る熱交換器用フィンを製造する際に、該熱交
換器用フィンの製造用金型として、開閉可能に設けられ
た一対の金型を用い、前記一対の金型が型開状態から型
閉状態に至るまでの間に、前記金型の同一箇所におい
て、前記ピアス加工、バーリング加工、及びしごき加工
を順次施すことを特徴とする熱交換器用フィンの製造方
法にある。
【0010】更に、本発明は、金属薄板に形成した浅容
器状凸部の径を縮径する一段又は複数段の絞り加工によ
って所定高さの容器状凸部を形成した後、前記容器状凸
部にピアス加工を施して穿設した穿設孔をバーリング加
工して筒状部に形成し、次いで、前記筒状部にしごき加
工を施して熱交換用チューブを挿通する所定高さのカラ
ー付透孔を形成して成る熱交換器用フィンを製造する際
に、該熱交換器用フィンを製造する金型として、開閉可
能に設けられた一対の金型であって、前記金型の一方に
装着されたダイに挿入された前記筒状部に、他方の金型
に固着されたパンチを挿入して前記ダイとの間でしごき
加工を施す際に、前記ダイがパンチに対し同一平面内で
移動して前記ダイの内壁面とパンチの外壁面との間隔が
前記ダイの内壁面の全周に亘って均一間隔に調整される
ように、前記ダイが金型の一方に遊嵌されている熱交換
器フィン用金型を用いることを特徴とする熱交換器用フ
ィンの製造方法でもある。
【0011】また、本発明は、金属薄板に形成した筒状
部にしごき加工を施して熱交換用チューブ挿通用のカラ
ー付透孔を形成する、開閉可能に設けられた一対の金型
から成る熱交換器フィン用金型において、該金型の一方
に装着されたダイと、他方の金型に固着され、前記ダイ
に挿入されて前記金属薄板の筒状部にしごき加工を施す
パンチとを具備し、且つ前記ダイとパンチによって前記
筒状部にしごき加工を施す際に、前記ダイがパンチに対
し同一平面内で移動して前記ダイの内壁面とパンチの外
壁面との間隔が前記ダイの内壁面の全周に亘って均一間
隔に調整されるように、前記ダイが金型の一方に遊嵌さ
れていることを特徴とする熱交換器フィン用金型にあ
る。
【0012】更に、本発明は、金属薄板に形成した容器
状凸部にピアス加工を施して穿設した穿設孔をバーリン
グ加工して形成した筒状部に、しごき加工を施して熱交
換用チューブ挿通用のカラー付透孔を形成する、開閉可
能に設けられた一対の金型から成る熱交換器フィン用金
型であって、該金型の一方には、ダイと、先端部が他方
の金型の方向に突出するように前記ダイに挿入されて装
着された、前記容器状凸部にピアス加工を施すピアスパ
ンチとを具備し、前記他方の金型には、前記一対の金型
の型閉の際に、前記金型の一方に装着されて前記容器状
凸部にピアス加工を施したピアスパンチの先端部が挿入
される中空孔が形成されていると共に、前記ピアス加工
によって容器状凸部に穿設された穿設孔を筒状部に形成
するバーリング加工と、前記筒状部が挿入されたダイと
の間で筒状部に対するしごき加工とを施す筒状パンチが
固着され、且つ前記ダイと筒状パンチとにより金属薄板
の筒状部にしごき加工を施す際に、前記ダイが筒状パン
チに対し同一平面内で移動して前記ダイの内壁面と筒状
パンチの外壁面との間隔が前記ダイの内壁面の全周に亘
って均一間隔に調整されるように、前記ダイが金型の一
方に遊嵌されていることを特徴とする熱交換器フィン用
金型でもある。
【0013】本発明に係る熱交換器用フィンの製造方法
によれば、絞り加工によって形成した容器状凸部にピア
ス加工及びバーリング加工を施して筒状部を形成した
後、筒状部にしごき加工を施す際に、一対の金型が型開
状態から型閉状態に至るまでの間に、ピアス加工、バー
リング加工、及びしごき加工を、金型の同一箇所で順次
施す。このため、得られるカラーの高さを向上でき、従
来よりも硬く且つ薄い金属薄板を用いても、所定高さの
カラー付透孔を形成できる。更に、筒状部にしごき加工
を施すため、筒状部の縦断面形状が「ハ」字状であって
も、この筒状部にしごき加工を施すことによって矯正で
き、最終的に得られるカラーを金属薄板に直角に立設で
きる。しかも、ピアス加工、バーリング加工、及びしご
き加工を、金型の同一箇所で施すため、従来の絞り加工
方法に用いる熱交換器フィン用金型と略同サイズの熱交
換器フィン用金型とすることができ、且つ金型の各加工
工程への金属薄板の移動を不要にできるため、金属薄板
に形成した筒状部等の芯ずれの発生を可及的に防止で
き、かかる芯ずれに起因して発生するアンバランスカラ
ーの発生を防止できる。
【0014】また、本発明に係る熱交換器フィン用金型
においては、金型の一方に装着されたダイに挿入された
金属薄板に形成した筒状部に、他方の金型に固着された
パンチを挿入してしごき加工を施す際に、ダイがパンチ
に対し同一平面内で移動してダイの内壁面とパンチの外
壁面との間隔がダイの内壁面の全周に亘って均一間隔に
調整されるように、ダイが金型の一方に遊嵌されてい
る。このため、例え金型に装着されたダイとパンチと
が、その両中心軸にずれが発生しても、しごき加工の際
に、ダイがパンチに対して同一平面内で移動し、ダイの
内壁面とパンチの外壁面との間隔が、自動調整されて可
及的に均一間隔とすることができ、金属薄板に形成した
筒状部に及ぼすしごき程度を可及的に均一とすることが
できる結果、先端が同一高さのカラーを得ることができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明においては、図1に示す様
に、先ず、金属薄板10に浅容器状凸部12を形成する
〔図1(a)の工程〕。この浅容器状凸部12には、複
数段(図1では三段)の絞り加工を施して、浅容器状凸
部12の径を徐々に縮径し、所定高さの容器状凸部18
を形成する〔図1(b)(c)(d)〕。この容器状凸
部18は、浅容器状凸部12の径を縮径して形成された
ものであるため、容器状凸部18の壁部の厚さは、金属
薄板10と実質的に同一厚さである。次いで、この容器
状凸部18の上面にピアス加工によって穿設した穿設孔
をバーリング加工によって筒状部20に形成する〔図1
(e)〕。かかる筒状部20の壁部も、金属薄板10と
実質的に同一厚さである。その後、筒状部20にしごき
加工を施してカラー22を形成した後、カラー22の先
端部を曲折して鍔24を形成してカラー付透孔26を形
成する。かかるカラー付透孔26を形成する、開閉可能
に設けられた一対の金型には、金属薄板10の送り方向
に、図1(a)〜(g)の工程の各々に対応するダイや
パンチ等が順次装着されている。
【0016】しかし、図1に示す工程は、図9(B)に
示す絞り加工方法よりも工程数が多くなるため、熱交換
器フィン用金型が大型化し易い。この点、本発明におい
ては、ピアス加工及びバーリング加工の工程〔図1
(e)〕、及びしごき加工の工程〔図1(f)〕を、金
型の同一箇所で施すことによって、熱交換器フィン用金
型の大型化を可及的に防止している。この様に、ピアス
加工、バーリング加工、及びしごき加工を同一箇所で施
すことのできる熱交換器フィン用金型を図2に示す。図
2は、図1に示す製造工程によって熱交換器用フィンを
製造する熱交換器フィン用金型の部分断面図であって、
金属薄板10に絞り加工によって形成した所定高さの容
器状凸部18に、ピアス加工を施して穿設した穿設孔
を、バーリング加工によって筒状部20に形成した後、
筒状部20にしごき加工を施してカラー22を形成する
部分である。
【0017】この熱交換器フィン用金型は、開閉可能に
設けられた上型30と下型50とから構成され、上型3
0を構成するプレート31、32、33によって、ダイ
34とピアスパンチ36とが装着されている。ピアスパ
ンチ36は、その先端が下型50の方向に突出するよう
にダイ34内に挿入されてプレート31、32によって
固着されている。ダイ34は、先端が上型30の下面を
形成するプレート33の面から若干下方に突出するよう
に装着されており、且つ図3に示す様に、プレート3
1、33との間に形成された収納室35に、ダイ34の
側面側及び上面側に間隙38、39を形成して遊嵌され
ている。このため、ダイ34は、同一平面内で移動可能
である。このダイ34の移動幅は、ピアスパンチ36に
対して間隙38の幅である。また、下型50の基部を構
成するプレート51、52、53によって筒状パンチ5
4が固着されている。この筒状パンチ54には、上型3
0と下型50とが型閉される際に、上型30に固着され
たピアスパンチ36の先端部が挿入され、且つピアス加
工の際に発生する穿設屑が通過する中空孔55が形成さ
れている。かかる筒状パンチ54の先端部56は、筒状
パンチ54の本体部57の外径よりも細径に形成されて
おり、ピアスパンチ34によって形成された穿設孔への
案内部である。かかる先端部56と本体部57との間に
傾斜面に形成された傾斜部58は、ピアス加工によって
穿設された穿設孔にバーリング加工を施す部分であり、
バーリング加工によって形成された筒状部20にしごき
加工を施す部分は、傾斜部57と本体56との角部59
である。
【0018】かかる下型50の基部に固着された筒状パ
ンチ54の先端部56の近傍には、付勢部材としてのバ
ネ60によって上型30の方向に付勢され、基部との間
に所定距離を介してストリッパープレート62が設けら
れている。このストリッパープレート62には、筒状パ
ンチ54の本体部57が通過可能の透孔64が穿設さ
れ、ストリッパープレート64に荷重が加えられない状
態のとき、筒状パンチ54の先端がストリッパープレー
ト64の上面以下となるように、ストリッパープレート
64が位置調整されている。尚、図2に示す金型では、
図1(a)〜(d)の工程に対応する加工を施す部分
は、従来の絞り加工方法に用いる金型と同一構造であ
る。
【0019】図2に示す熱交換器フィン用金型の上型3
0と下型50との間に、容器状凸部18を形成した金属
薄板10を送り込み、上型30と下型50との型閉を開
始する。この際に、上型30の降下を開始すると、上型
30に設けられている下型押圧部材(図示せず)がスト
リッパープレート62に当接してバネ60の付勢力に抗
してストリッパープレート62を下方に押圧し、図4に
示す様に、下型50の透孔64を通過した筒状パンチ5
0の先端部56がストリッパープレート62の上面に突
出する。ストリッパープレート62の上面に突出した筒
状パンチ50の先端部56は、図2に示す様に、金属薄
板10に形成されら容器状凸部18内に挿入され、容器
状凸部18を位置調整する。更に、上型30を降下する
ことによって下方に押し下げられたストリッパープレー
ト64の上面から突出し且つ金属薄板10の容器状凸部
18に挿入された筒状パンチ54の先端部56の中空孔
55に、上型30に固着されたピアスパンチ36の先端
が挿入され、容器状凸部18の上面にピアス加工を施し
て穿設孔を穿設する。この穿設孔の開口面積は、容器状
凸部18の上面の面積よりも小面積である。尚、ピアス
加工によって発生した穿設屑は、筒状パンチ54の中空
孔55を経由して金型外に排出される。
【0020】上型30の降下を続行し、筒状パンチ54
の先端部56をストリッパープレート64の上面から更
に突出することによって、容器状凸部18の上面に穿設
された穿設孔に筒状パンチ54の傾斜部59によりバー
リング加工を施して筒状部20を形成する。引き続き上
型30の降下を続行することによって、図5に示す様
に、上型30に装着されたダイ34に挿入した筒状部2
0に、ダイ34と筒状パンチ54の角部59とによって
しごき加工を施す。かかるしごき加工の際に、ダイ34
と筒状パンチ54との両中心軸が完全に一致しているこ
とが、先端が同一高さに形成されたカラー22を得る上
で重要である。しかし、ダイ34と筒状パンチ54との
両中心軸を完全に一致するように、金型に組み込むこと
は至難のことである。
【0021】この点、ダイ34は、図3に示す様に、上
型30に形成された収納室35に間隙38、39を形成
して遊嵌されている。このため、しごき加工の際に、下
型50に固着されている筒状パンチ54に対しタイ34
は同一平面内で移動でき、ダイ34の内壁面と筒状パン
チ54の外壁面との間隔をダイ34の内壁面の全周に亘
って均一間隔に調整できる。つまり、金型に装着された
ダイ34と筒状パンチ54との両中心軸がずれている場
合、ダイ34の内壁面と筒状パンチ54の外壁面との間
隔が不均一となる。このため、かかるダイ34と筒状パ
ンチ54とによって筒状部20にしごき加工を施す際
に、ダイ34に対して加えられる力、特にダイ34の中
心軸に対して直角方向に加えられる力は、ダイ34の内
壁面と筒状パンチ54の外壁面との間隔が狭幅間隙の部
分から広幅間隙の部分の方向に偏向して加えられる。こ
の偏向した力が加えられるダイ34は、上型30の収納
室35に間隙38、39を形成して遊嵌されているた
め、力が加えられる方向に移動する。かかる移動が終了
すると、図6に示す様に、ダイ34と筒状パンチ54と
の両中心軸が一致し、且つダイ34の内壁面と筒状パン
チ54の外壁面との間隔がダイ34の内壁面の全周に亘
って均一間隔に調整されている。その結果、筒状部20
の全周に亘って均斉なしごき加工が施され、先端の高さ
が揃ったカラー22を得ることができる。
【0022】かかるしごき加工は、上型30と下型50
との型閉が終了した際に終了し、上型30と下型50と
の型開を開始する。上型30が上方に移動して筒状パン
チ54の先端部がダイ34から後退する際に、形成され
たカラー22は、ダイ34から抜き出される。図1に示
す熱交換器用フィンの製造方法では、筒状部20に施す
しごき加工におけるしごき率は、図9(A)に示すしご
き加工方法によって熱交換器用フィンを製造する場合に
比較して低いため、図2に示すダイ34及び筒状パンチ
54の近傍に通常に設けられているエジェクタピン(図
示せず)による金属薄板10に対する押圧力によってダ
イ34内からカラー22を容易に抜き出すことができ、
図10に示すノックアウト118を特に設ける必要はな
い。上型30と下型50との型開が終了したとき、スト
リッパープレート62上の金属薄板10を次の工程に順
送する。
【0023】図2〜図6に示す熱交換器フィン用金型
は、ピアス加工及びバーリング加工の工程〔図1
(e)〕、及びしごき加工の工程〔図1(f)〕を、金
型の同一箇所で施す金型であるが、ピアス加工、バーリ
ング加工、及びしごき加工の各工程を金型の別箇所で施
してもよい。この場合も、ダイとパンチとの両中心軸に
ずれが発生した状態で、筒状部20にしごき加工を施す
ことを防止し、筒状部20に均斉なしごき加工を施すべ
く図7に示す熱交換器フィン用金型を用いる。図7は、
金属薄板20に形成した筒状部20にしごき加工を施す
部分の部分断面図であり、図2〜図6に示す熱交換器フ
ィン用金型と同一部材には、同一番号を付して詳細な説
明を省略する。図7に示す熱交換器フィン用金型では、
上型30に設けられた収納室35に、ダイ34のみがダ
イ34の側面側及び上面側に間隙38、39(図3)を
形成して遊嵌されている。また、下型50には、型閉の
際に、上型30に装着されているダイ34に挿入された
筒状部20にしごき加工を施す中実体のパンチ66が固
着されている。
【0024】かかる図7に示す熱交換器フィン用金型に
よれば、上型30と下型50との型閉の際に、上型30
の降下を開始すると、上型30に設けられている下型押
圧部材(図示せず)がストリッパープレート62に当接
してバネ60の付勢力に抗してストリッパープレート6
2を下方に押圧し、下型50の透孔64を通過したパン
チ66の先端部56がストリッパープレート62の上面
に突出する。ストリッパープレート62の上面に突出し
たパンチ66の先端部は、金属薄板10の筒状部20内
に挿入される。更に、上型30を降下することによって
パンチ66の先端部をストリッパープレート64の上面
から更に突出することによって、上型30に装着された
ダイ34に挿入された筒状部20に、ダイ34とパンチ
66とによってしごき加工を施す。図7の熱交換器フィ
ン用金型では、ダイ34は、上型30に形成された収納
室35に間隙38、39を形成して遊嵌されている。こ
のため、ダイ34とパンチ66との両中心軸がずれて金
型に装着されている場合であっても、しごき加工を施す
際に、ダイ34は下型50に固着されているパンチ66
に対して同一平面内で移動し、ダイ34の内壁面とパン
チ66の外壁面との間隔をダイ34の内壁面の全周に亘
って均一間隔に自動調整できる。その結果、筒状部20
の全周に亘って均斉なしごき加工を施すことができ、先
端の高さが揃ったカラー22を得ることができる。
【0025】以上、述べてきた熱交換器フィン用金型
は、図1に示す熱交換器用フィンの製造方法に用いる金
型であるが、本発明に係る熱交換器フィン用金型は、図
9(A)に示すしごき加工方法にも適用できる。このし
ごき加工方法に適用し得る熱交換器フィン用金型を図8
に示す。図8は、金属薄板20にピアス加工及びバーリ
ング加工を施して形成した筒状部70の突出片72にし
ごき加工を施す部分の部分断面図であり、図2〜図6に
示す熱交換器フィン用金型と同一部材には、同一番号を
付して詳細な説明を省略する。図8に示す熱交換器フィ
ン用金型では、ダイ34は、上型30に設けられた収納
室35に、ダイ34の側面側及び上面側に間隙38、3
9(図3)を形成して遊嵌されている。更に、このダイ
34内には、ノックアウト68がダイ34の内壁面と摺
接して上下動可能に設けられており、このノックアウト
68は、上型30のプレート32に設けられた付勢部材
としてのバネ74によって、先端がダイ34の先端面か
ら突出するように下型50の方向に付勢されている。か
かるノックアウト68が挿通されたプレート32の通路
76の内壁面と、ノックアウト68の外周面との間に
は、ノックアウト68がダイ34と共に移動可能となる
ように間隙が形成されている。また、下型50には、型
閉の際に、上型30に装着されているダイ34に挿入さ
れた筒状部70の突出片72にしごき加工を施す中実体
のパンチ66が固着されている。
【0026】かかる図8に示す熱交換器フィン用金型に
よれば、上型30と下型50との型閉の際に、上型30
の降下を開始すると、上型30に設けられている下型押
圧部材(図示せず)がストリッパープレート62に当接
してバネ60の付勢力に抗してストリッパープレート6
2を下方に押圧し、下型50の透孔64を通過したパン
チ66の先端部56がストリッパープレート62の上面
に突出する。ストリッパープレート62の上面に突出し
たパンチ66の先端部は、金属薄板10の筒状部70内
に挿入される。更に、上型30を降下することによって
パンチ66の先端部をストリッパープレート64の上面
から更に突出することによって、ノックアウト68をバ
ネ74の下型50の方向への付勢力に抗して押し上げつ
つ、上型30に装着されたダイ34に挿入された筒状部
70の突出片72に、ダイ34とパンチ66とによって
しごき加工を施す。図8の熱交換器フィン用金型では、
ダイ34は上型30に形成された収納室35に間隙3
8、39を形成して遊嵌され、且つダイ34の内壁面に
摺接して上下動するノックアウト68の外周面と通路7
6の内壁面との間にも間隙が形成されている。このた
め、ダイ34とパンチ66との両中心軸がずれて金型に
装着されている場合であっても、筒状部70の突出片7
2にしごき加工を施す際に、ダイ34はノックアウト6
8と共に下型50に固着されているパンチ66に対して
同一平面内で移動でき、ダイ34の内壁面とパンチ66
の外壁面との間隔をダイ34の内壁面の全周に亘って均
一間隔に自動調整できる。その結果、筒状部20の全周
に亘って均斉なしごき加工を施すことができ、先端の高
さが揃ったカラーを得ることができる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、従来よりも硬く且つ薄
い金属薄板を用いても、均斉な所定高さのカラー付透孔
を金属薄板に垂直に形成でき、カラー付透孔に挿通され
た熱交換用チューブとの熱伝導性も良好とすることがで
きる結果、熱交換器の軽量化と熱効率の向上とを図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱交換器用フィンの製造方法の一
例を説明する工程図である。
【図2】本発明に係る熱交換器フィン用金型の一例を説
明する部分断面である。
【図3】図2に示す熱交換器フィン用金型の拡大部分断
面図である。
【図4】図2に示す熱交換器フィン用金型が型閉を開始
した直後の状態を説明する部分断面図である。
【図5】図2に示す熱交換器フィン用金型お型閉状態を
説明する部分断面図である。
【図6】型閉状態の図2に示す熱交換器フィン用金型の
拡大部分断面図である。
【図7】本発明に係る熱交換器フィン用金型の他の例を
説明する部分断面図である。
【図8】本発明に係る熱交換器フィン用金型の他の例を
説明する部分断面図である。
【図9】従来の熱交換器用フィンの製造方法を説明する
工程図である。
【図10】従来の熱交換器フィン用金型を説明する部分
断面図である。
【図11】従来の熱交換器フィン用金型によって形成さ
れることのあるカラーの縦断面図である。
【図12】従来の熱交換器用フィンの製造方法によって
形成されることのあるカラー付透孔の縦断面図である。
【符号の説明】
10 金属薄板 12 浅容器状凸部 18 容器状凸部 20、70 筒状部 22 カラー 24 鍔 26 カラー付透孔 30 上型 31、32、33、51、52、53 プレート 34 ダイ 35 収納室 36 ピアスパンチ 38、39 間隙 50 下型 54 筒状パンチ 55 中空孔 60、74 付勢部材としてのバネ 62 ストリッパープレート 66 パンチ 68 ノックアウト 72 筒状部70の突出片 76 ノックアウト68が挿通される通路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年4月19日(2000.4.1
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決するには、図9(B)の絞り加工方法において、絞
り加工によって形成した容器状凸部109にピアス加工
及びバーリング加工を施して筒状部104を形成した
後、筒状部104にしごき加工を施す際に、一対の金型
が型開状態から型閉状態に至るまでの間に、ピアス加
工、バーリング加工、及びしごき加工を、金型の同一箇
所で順次施すこと、及びダイとパンチとによって筒状部
にしごき加工を施す際に、両者の中心軸のずれを自動調
整し得るように、ダイを金型の一方に遊嵌することが有
効と考え検討した結果、本発明に到達した。すなわち、
本発明は、金属薄板に形成した浅容器状凸部の径を縮径
する一段又は複数段の絞り加工によって所定高さの容器
状凸部を形成した後、前記容器状凸部にピアス加工を施
して穿設した穿設孔をバーリング加工によって筒状部に
形成し、次いで、前記筒状部にしごき加工を施して熱交
換用チューブを挿通する所定高さのカラー付透孔を形成
して成る熱交換器用フィンを製造する際に、該熱交換器
用フィンの製造用金型として用いる、開閉可能に設けら
れた一対の金型として、前記金型の一方には、ダイと、
先端部が他方の金型の方向に突出するように前記ダイに
挿入されて装着された、前記容器状凸部にピアス加工を
施すピアスパンチとを具備し、前記他方の金型には、前
記一対の金型の型閉の際に、前記金型の一方に装着され
て前記容器状凸部にピアス加工を施したピアスパンチの
先端部が挿入される中空孔が形成され、且つ前記ピアス
加工によって容器状凸部に穿設された穿設孔を筒状部に
形成するバーリング加工と、前記筒状部が挿入されたダ
イとの間で筒状部に対するしごき加工とを施す筒状パン
チが固着された金型であって、前記ダイと筒状パンチと
によって金属薄板の筒状部にしごき加工を施す際に、前
記ダイが筒状パンチに対し同一平面内で移動して前記ダ
イの内壁面と筒状パンチの外壁面との間隔が前記ダイの
内壁面の全周に亘って均一間隔に調整されるように、前
記ダイが金型の一方に遊嵌されている熱交換器フィン用
金型を用い、前記一対の金型が型開状態から型閉状態に
至るまでの間に、前記金型の同一箇所において、前記ピ
アス加工、バーリング加工、及びしごき加工を順次施す
ことを特徴とする熱交換器用フィンの製造方法にある。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属薄板に形成した浅容器状凸部の径を
    縮径する一段又は複数段の絞り加工によって所定高さの
    容器状凸部を形成した後、 前記容器状凸部にピアス加工を施して穿設した穿設孔を
    バーリング加工によって筒状部に形成し、 次いで、前記筒状部にしごき加工を施して熱交換用チュ
    ーブを挿通する所定高さのカラー付透孔を形成して成る
    熱交換器用フィンを製造する際に、 該熱交換器用フィンの製造用金型として、開閉可能に設
    けられた一対の金型を用い、前記一対の金型が型開状態
    から型閉状態に至るまでの間に、前記金型の同一箇所に
    おいて、前記ピアス加工、バーリング加工、及びしごき
    加工を順次施すことを特徴とする熱交換器用フィンの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 金属薄板に形成した容器状凸部に穿設孔
    を穿設するピアス加工、前記穿設孔を筒状部に形成する
    バーリング加工、及び前記筒状部に対するしごき加工を
    施す、開閉可能に設けられた一対の金型として、 前記金型の一方には、ダイと、先端部が他方の金型の方
    向に突出するように前記ダイに挿入されて装着された、
    前記容器状凸部にピアス加工を施すピアスパンチとを具
    備し、前記他方の金型には、前記一対の金型の型閉の際
    に、前記金型の一方に装着されて前記容器状凸部にピア
    ス加工を施したピアスパンチの先端部が挿入される中空
    孔が形成され、且つ前記ピアス加工によって容器状凸部
    に穿設された穿設孔を筒状部に形成するバーリング加工
    と、前記筒状部が挿入されたダイとの間で筒状部に対す
    るしごき加工とを施す筒状パンチが固着された金型であ
    って、 前記ダイと筒状パンチとによって金属薄板の筒状部にし
    ごき加工を施す際に、前記ダイが筒状パンチに対し同一
    平面内で移動して前記ダイの内壁面と筒状パンチの外壁
    面との間隔が前記ダイの内壁面の全周に亘って均一間隔
    に調整されるように、前記ダイが金型の一方に遊嵌され
    ている熱交換器フィン用金型を用いる請求項1記載の熱
    交換器用フィンの製造方法。
  3. 【請求項3】 金属薄板に形成した浅容器状凸部の径を
    縮径する一段又は複数段の絞り加工によって所定高さの
    容器状凸部を形成した後、 前記容器状凸部にピアス加工を施して穿設した穿設孔を
    バーリング加工して筒状部を形成し、 次いで、前記筒状部にしごき加工を施して熱交換用チュ
    ーブを挿通する所定高さのカラー付透孔を形成して成る
    熱交換器用フィンを製造する際に、 該熱交換器用フィンを製造する金型として、開閉可能に
    設けられた一対の金型であって、前記金型の一方に装着
    されたダイに挿入された前記筒状部に、他方の金型に固
    着されたパンチを挿入して前記ダイとの間でしごき加工
    を施す際に、前記ダイが筒状パンチに対し同一平面内で
    移動して前記ダイの内壁面とパンチの外壁面との間隔が
    前記ダイの内壁面の全周に亘って均一間隔に調整される
    ように、前記ダイが金型の一方に遊嵌されている熱交換
    器フィン用金型を用いることを特徴とする熱交換器用フ
    ィンの製造方法。
  4. 【請求項4】 金属薄板に形成した筒状部にしごき加工
    を施して熱交換用チューブ挿通用のカラー付透孔を形成
    する、開閉可能に設けられた一対の金型から成る熱交換
    器フィン用金型において、 該金型の一方に装着されたダイと、他方の金型に固着さ
    れ、前記ダイに挿入されて前記金属薄板の筒状部にしご
    き加工を施すパンチとを具備し、 且つ前記ダイとパンチによって前記筒状部にしごき加工
    を施す際に、前記ダイがパンチに対し同一平面内で移動
    して前記ダイの内壁面とパンチの外壁面との間隔が前記
    ダイの内壁面の全周に亘って均一間隔に調整されるよう
    に、前記ダイが金型の一方に遊嵌されていることを特徴
    とする熱交換器フィン用金型。
  5. 【請求項5】 金属薄板に形成した容器状凸部にピアス
    加工を施して穿設した穿設孔をバーリング加工して形成
    した筒状部に、しごき加工を施して熱交換用チューブ挿
    通用のカラー付透孔を形成する、開閉可能に設けられた
    一対の金型から成る熱交換器フィン用金型であって、 該金型の一方には、ダイと、先端部が他方の金型の方向
    に突出するように前記ダイに挿入されて装着された、前
    記容器状凸部にピアス加工を施すピアスパンチとを具備
    し、 前記他方の金型には、前記一対の金型の型閉の際に、前
    記金型の一方に装着されて前記容器状凸部にピアス加工
    を施したピアスパンチの先端部が挿入される中空孔が形
    成されていると共に、前記ピアス加工によって容器状凸
    部に穿設された穿設孔を筒状部に形成するバーリング加
    工と、前記筒状部が挿入されたダイとの間で筒状部に対
    するしごき加工とを施す筒状パンチが固着され、 且つ前記ダイと筒状パンチとによって金属薄板の筒状部
    にしごき加工を施す際に、前記ダイが筒状パンチに対し
    同一平面内で移動して前記ダイの内壁面と筒状パンチの
    外壁面との間隔が前記ダイの内壁面の全周に亘って均一
    間隔に調整されるように、前記ダイが金型の一方に遊嵌
    されていることを特徴とする熱交換器フィン用金型。
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