JPH0557048B2 - - Google Patents

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JPH0557048B2
JPH0557048B2 JP24300590A JP24300590A JPH0557048B2 JP H0557048 B2 JPH0557048 B2 JP H0557048B2 JP 24300590 A JP24300590 A JP 24300590A JP 24300590 A JP24300590 A JP 24300590A JP H0557048 B2 JPH0557048 B2 JP H0557048B2
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die
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tapered
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Toshiki Myazawa
Masahide Sakaguchi
Hideki Okabe
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Hidaka Seiki KK
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は熱交換器用フインの製造金型に関し、
更に詳細には金属プレートの穿設孔の周縁に突出
加工して形成された突出片をポンチとダイスとで
プレス加工し、所定高さのカラーに形成する熱交
換器用フインの製造金型に関する。
(従来の技術) ラジエター等の自動車用熱交換器或いはルーム
クーラー等の家庭用熱交換器を構成する熱交換部
には、方形のアルミニウム薄板等の金属製プレー
トに複数個のカラー付透孔が点設されている熱交
換フインが使用されている。
かかるフインによつて構成される熱交換部は、
フインの複数枚が各フインのカラー付透孔の各々
を合致させて重合され、これらの透孔に亘つて銅
等の熱伝導度の高い金属から成る導管が挿入され
て一体化されている。
この様な熱交換器用フインの製造方法として
は、特公昭49−103808号公報等において提案され
ている。下記に示す工程から成る第9図に示す方
法が採用されている。
第9図に示す方法においては、先ず、金属製プ
レート体100に穿設加工及び突出加工(バーリ
ング加工)を行ない、突出片102によつて周縁
が囲まれる穿設孔101を形成する[aの工程]。
次いで、穿設孔101の開孔径を拡大しつつ突
出片102をしごき、所定の高さのカラー104
とするしごき加工(以下、アイアニング加工と称
することがある)を行なう[b,cの工程]。
第7図においては、アイアニング加工を二段階
で行なつており、各段階で使用されるポンチ及び
ダイスの径は異なるものである。
この様にして得られる所定高さのカラー104
は、その先端が折り曲げられて鍔105が形成さ
れる[dの工程]。
かかる製造工程のアイアニング加工は、第10
図に示すポンチとダイスとが使用される。
第10図において、金属製プレート100をダ
イス110とストリツパープレート112とによ
つて挟持して穿設孔101をダイス110の中空
部内に挿入する[第10図a]。
次いで、穿設孔101の下方から上昇し穿設孔
102を拡径しつつダイス110の中空部内に進
入するポンチ114によつて、突出片102をし
ごき、所定高さのカラー103を形成する[第1
0図b]。
かかる突出片102のしごきは、ポンチ114
がダイス110内に進入したとき、ポンチ114
の先端部に形成されている角部116と前記角部
116に対向するダイス110の内壁面との間で
行われる。
従つて、角部116はポンチ114のしごき部
であり、以下、しごき部と称することがある。
ところで、第10図に示すポンチとダイスとを
用いるアイアニング加工においては、加工油を使
用しつつ加工を行うことが必要であり、通常、前
記加工油として不揮発性加工油が採用される。
この様にアイアニング加工の加工油として、不
揮発性加工油を使用すると、得られる熱交換器用
フイン(以下、フインと称することがある)に不
揮発性加工油が付着するため、従来、フレオン
(商標)を使用しフインに付着する不揮発性加工
油を除去する洗浄が施されている。
しかし、最近の地球環境保全を目的とするフレ
オンガスの使用規制のため、フレオンを溶媒とし
て使用できなくなりつつある。
このため、本発明者等は、フレオンを使用する
ことなくフインを製造すべく、揮発性加工油を使
用してアイアニング加工することを試みた。
(発明が解決しようとする課題) 前述した様に、アイアニング加工の際に、揮発
性加工油を使用することによつて、得られるフイ
ンのフレオンによる洗浄を不要にできる。
しかしながら、揮発性加工油を使用してアイア
ニング加工すると、不揮発性加工油を使用した場
合に比較して、しごきによつて金属製プレートを
伸長できる割合を示すしごき率が低下するため、
得られるカラー付透孔のカラーの最高高さも低下
することが判明した。
特に、最近においては、薄く且つ高硬度の金属
製プレートを用いてフインを形成することも多く
なりつつあり、揮発性加工油の使用と相俟つてし
ごき率が著しく低下するため、所定の高さのカラ
ー付透孔の形成が困難となることがある。
また、最近は、熱交換器の熱交換性能を向上す
べく、親水剤から成る親水性コートがアルミニウ
ム等の金属板の両面に形成されている親水性金属
プレートが使用されつつある。
この親水性金属プレートに第10図に示すダイ
スとポンチとによつて、通常採用されているしご
き率でアイアニング加工を施すと、しごき面とな
るカラーの内側面の親水性コートが剥離すること
があることも判明した。
かかる親水性コートが剥離したカラー付透孔か
ら成るフインを用いた熱交換器は、当初予定して
いた熱交換性能を発揮できないことがある。
この様な親水性コートの剥離は、実質的なしご
き加工を施すことなく突出片を展延することがで
きれば防止できる。
そこで、本発明の目的は、実質的なしごき加工
を施すことなく突出片を展延して所定の高さのカ
ラー付透孔が容易に得られる熱交換器用フインの
製造金型を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者等は、第10図に示す従来のポンチと
ダイスとを用いてアイアニング加工を行う場合を
観察したところ、カラー103を高くするために
角部116のみを利用しているに過ぎないことを
知つた。
このため、本発明者等は、ポンチの外壁面とダ
イスの内壁面との圧縮に因る展延を利用すること
ができれば、実質的なしごき加工を施すことなく
突出片を展延して所定高さのカラー付透孔を形成
できるものと考えて鋭意検討した結果、本発明に
到達した。
即ち、本発明は、金属製プレートの穿設孔の周
縁を突出加工して形成された突出片をポンチとダ
イスとでプレス加工し、所定高さのカラーに形成
する熱交換器用フインの製造金型において、該ダ
イスの中空部に進入するポンチの先端部が先端方
向に次第に縮径するテーパ部に形成され、前記テ
ーパ部の先端径d、前記突出片がダイス中空部に
挿入されたとき、突出片が存在する範囲内におけ
るダイス中空部の最小内径D、及び突出片の板厚
tが下記式を満足し、且つポンチ先端部がダイ
ス中空部に進入したとき、前記テーパ部の外壁面
とダイス内壁面とが突出片と接触する領域内の両
壁面の全面、或いは前記両壁面の少なくとも一部
において、両壁面間の距離がポンチのダイス中へ
の進入に伴い前記突出片の板厚t以下に短縮され
るように、テーパ部の後端径φ、前記最小内径
D、及び突出片の板厚tが式を満足することを
特徴とする熱交換器用フインの製造金型にある。
(D−d)/2≧t … (D−φ)/2<t … (作用) 本発明の金型においては、ポンチがダイスの中
空部内に進入すると、ポンチのしごき部となる角
部等(例えば第10図の116)が金属製プレー
トの穿設孔の周縁に形成されている突出片と接触
してダイス内壁面との間で実質的に突出片をしご
くことなく通過する。
その後、更にポンチをダイス中に進入させる
と、突出片はテーパ部の外壁面と当接し、対応す
るダイス内壁面との間で展延され、その高さを高
くすることができる。
つまり、ダイス内壁面と対向し且つ突出片と当
接しているポンチの外壁面がテーパ面に形成され
ているため、両壁面の全面、或いは前記両壁面の
少なくとも一部において、両壁面間の距離がポン
チのダイス中への進入に伴い突出片の板厚以下に
短縮されるため、突出片は圧縮されて展延される
のである。
この様に、本発明の金型によれば、突出片に実
質的なしごき加工を施すことなく突出片を展延し
て所定高さのカラー付透孔を得ることができる。
(実施例) 本発明を図面によつて更に詳細に説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す断面図であ
り、ダイス210とストリツパープレート212
とによつて金属製プレート100が挟持されてい
る。
ダイス210の中空部内には、穿設孔101を
囲む突出片102が、その外壁面がダイス中空部
の内壁面近傍に位置するように、挿入される。
更に、穿設孔101の下方には、ストリツパー
プレート212の孔中にポンチ314が上下動自
在に挿入されている。
このポンチ314は、その外壁面において、先
端部に形成されている第1テーパ面322に連続
して第2テーパ面318が形成されているもので
ある。
かかる第2テーパ面318の傾斜角θは1〜4
度(1〜3度、特に1.5〜2度が好ましい)であ
り、第1テーパ面322よりも小角である。
このため、第2テーパ面318を形成する第2
テーパ部の先端径d(第1テーパ面322を形成
する第1テーパ部の後端径)、先端d、突出片1
02が挿入されたとき、突出片102が存在する
範囲内におけるダイス中空部の最小内径D、及び
突出片の板厚tが下記式を満足する。
(D−d)/2≧t … また、前記第2テーパ部の後端径φは、第2テ
ーパ部の先端径dよりも大径であり、且つ下記式
を満足するものである。
(D−φ)/2<t … 本実施例においては、かかるポンチ314が進
入するダイス214の中空部の内壁面にも、第1
テーパ面224と第2テーパ面220との二つの
テーパ面が形成されている。
第1テーパ面224はダイス210の入口部に
形成され、第2テーパ面220は第1テーパ面2
24に連続して形成されている。
この第2テーパ面220の傾斜角θ′はポンチ3
14の第2テーパ面318の傾斜角θと等しく1
〜4度(1〜3度、特に1.5〜2度が好ましい)
であり、第1テーパ面224よりも小角である。
かかるポンチ314の第1テーパ面322及び
ダイス210の第1テーパ面224は、ポンチ3
14或いは突出片102を案内するために形成さ
れているものである。
第1図の如く、突出片102が挿入されている
ダイス中空部にポンチ314の先端部を進入せし
めると、ポンチ314の第2テーパ部の先端径d
は式を満足するため、第1テーパ面322と第
2テーパ面318との境界である角部316は、
ダイス210の内壁面との間で突出片102に実
質的なしごき加工を施すことなく突出片102の
上端上方に突出する。
本実施例で用いるポンチ314の先端径dは、
式を満足し且つ突出片102の最小内径よりも
小径であるため、ポンチ314の外壁面と突出片
102の内側面とは、第2図aに示す様に、角部
316の下方の第2テーパ面318の途中におい
て初めて当接する。
本実施例においては、第2テーパ部の後端径φ
が式を満足するため、第2図に示す状態から更
にポンチ314をダイス210の中空部中に進入
させることによつて、第2図bに示す如く、ダイ
ス210の第2テーパ面220とポンチ314の
第2テーパ面318との距離を全面に亘つてポン
チ314のダイス210中への進入に伴い突出片
102の板厚t以下に短縮できる。
このため、第2テーパ面220,318に挟ま
れている突出片102は、前記テーパ面によつて
圧縮され展延されるのである。
このことを第3図を用いて説明する。
第3図は、角部316が突出片102の上端よ
りも上方に位置するポンチ314をポンチ31
4′の位置にダイス210中を上昇させた場合を
示す。
本実施例における第2テーパ面220,318
は、その傾斜角θ,θ′が共に等しいために平行で
ある。このため、両テーパ面間の最短距離は、両
テーパ面に垂直となる直線距離である。
ここで、ポンチ314における第2テーパ面2
20とダイス210における第2テーパ面318
との間の最短距離をt1、突出片102の高さをh1
とすると、ポンチ314をポンチ314′の位置
まで移動したとき、両テーパ面は平行状態を維持
しつつ両テーパ面間の最短距離はt1からt2に短縮
される。
このため、両テーパ面間に挟まれている突出片
102は、ポンチ314の移動に伴い両テーパ面
によつて圧縮されて展延され、突出片の厚さがt1
からt2と薄くなると共に、高さもh1からh2と高く
なる。
この様に第1〜3図に示す本実施例のポンチ3
14とダイス210とによれば、ポンチ314の
ダイス210中への進入によつて突出片102に
圧縮成形のみを施して突出片102を伸長するこ
とができる。
かかる圧縮成形においては、突出片102の両
面に実質的なしごき加工が施されず、親水性金属
プレートを使用する場合であつても、しごき加工
に因る親水性コートの剥離を防止することができ
る。
また、ダイス210中に進入するポンチ314
の進入量を調整することによつて、金属製プレー
ト100の厚さを一定に保ちつつ突出片102の
高さを容易に調整をすることができる。
この点、第10図に示す従来の金型において
は、金属製プレート100の厚さを一定に保ちつ
つ突出片102の高さを調整するためには、ダイ
ス110の内径及びポンチ114の外径を変更し
て調整しなければならず、ダイス110及びポン
チ114の交換を必要とする。
この様な第1〜3図に示す金型において、ポン
チ314の第2テーパ部の先端径dが突出片10
2の最小内径よりも小径であるが、式を満足す
る限り、前記最小内径よりも第2テーパ部の先端
径dが大径であつてもよい。
この場合、ポンチ314き先端部をダイス中空
部に進入させると、透孔101の内径を拡径しつ
つ突出片102に実質的なしごき加工を施すこと
なく突出片102をダイス中空部の壁面に押し付
ける。
また、第1〜3図に示す金型において、展延加
工を終了した突出片102を強制的にダイス21
0の中空部中から押し出すため、第4図に示す様
に、ポンチ314の上部にノツクアウト300を
設けてもよい。このノツクアウト300はポンチ
314によつて押し上げられ、展延加工の終了後
にダイス210の中空部の内壁面に沿つて降下す
るものである。
かかるノツクアウト300及びポンチ314に
は、加工油がミスト状態で混合されている空気に
よつて、突出片に加工油を供給するための加工油
供給孔302,304が穿設されている。
これら加工油供給孔302,304はどちらか
一方が穿設されているだけでもよく、加工油の供
給は展延加工が施されている間のみでよい。
勿論、第1〜3図に示す金型においては、加工
油供給孔をポンチ314に穿設することができ
る。
尚、本実施例の金型においては、加工油として
不揮発性加工油及び揮発性加工油を共に使用する
ことができるが、得られるフインに付着した加工
油除去のためのフレオン洗浄を必要としない揮発
性加工油を使用することが好ましい。
ところで、第1〜4図に示すダイス210とポ
ンチ314とにおいて、第1テーパ面224,3
22に続く第2テーパ面220,318の傾斜角
θ,θ′が等しいが、第2シーパ面220,318
の各傾斜角θ,θ′が互いに異なるの角度であつて
もよい。
また、ダイス210の第2テーパ面220が、
第5図に示す様に、垂直面であつてもよい。
第5図において、突出片102と接触している
第2テーパ面316,426の両壁面間の距離が
最短距離となる部分は、ダイス410の入口部に
在る第1テーパ面424と垂直面424との境界
となる角部428の位置に在る。
ここで、第5図において、ポンチ314の位置
にあるとき、両壁面間の最短距離、即ち角部42
8と角部428に対向するポンチの第2テーパ面
318との間の距離をt1とする。
この場合、ポンチ314をポンチ314′の位
置にまでダイス410中に進入させると、前記最
短距離はt1からt2まで短縮されるため、両壁面間
に挟まれている突出片102は圧縮され展延する
ことができるのである。
これに対して、第6図に示す如く、ポンチの先
端部に在る第1テーパ面522に続く面が垂直面
526であるとき、ダイス210に第1テーパ面
224と第2テーパ面220とが形成されていて
も、ポンチ514の第1テーパ面522と垂直面
526との角部516が突出片102の先端を越
えた場合、最早突出片102を圧縮して展延を図
ることはできない。
つまり、第6図に示すダイス210とポンチ5
14との間の最短距離は、ポンチ先端部に在る角
部516と角部516に対応するダイス210の
内壁面との間の距離であるためである。
従つて、第6図に示すダイス210とポンチ5
14とにおいて、角部516が突出片102の先
端を越えた場合には、ポンチ514をポンチ51
4′の位置に移動させても、最早突出片102と
接触する領域の両壁面間の距離は短縮されず、突
出片102に両壁面の圧縮に因る展延を施すこと
ができない。
以上、述べてきた第1〜第5図に示す本実施例
のダイスとポンチとから構成される金型は、パー
リング加工に使用する専用金型等と共に、第9図
に示す工程順に直列に並べて使用してもよいが、
第7図に示す金型中に組入れて用いることが好適
である。
第7図に示す金型は、上型を構成する上型基台
Xに筒状のブツシユ2が垂直下向きに固定されて
おり、このブツシユ2内には、先端部よりも後端
部の内径が大径の段付中空部が形成されている。
こ このブツシユ2の先端部は、展延加工の際に
使用されるダイスであり、その中空部の内壁面に
は、第1〜第5図に示す第1テーパ面224と傾
斜角θ′が2度の第2テーパ面とが形成されてい
る。
尚、先端部の中空部の主たる部分の内径は、形
成するカラー付透孔のカラーの外径と等しい。
この様なブツシユ2先端部の中空部に、外周面
が前記中空部の内壁面に摺接しつつ上下方向ち移
動可能で且つ上端にフランジ5有する筒状のノツ
クアウトブツシユ3が挿入されている。
前記フランジ5は、ブツシユ2の先端部の中空
部よりも大径の内径に形成されている後端部の中
空部壁面に沿つて上下動する。
また、ノツクアウトブツシユ3は、その内壁面
が上型基台Xに垂直下向きに固定されている棒状
のピアスポンチ1の先端部外周面と摺接して上下
方向に移動可能である。
かかるピアスポンチ1は、切歯部12を含む先
端部の外径が形成されるカラー付透孔よりも小径
である。
但し、切歯部12の外径は前記先端部の外径よ
りも、カラー付透孔を形成するプレートの板厚の
約5〜10%程小径である。これはプレートに小孔
を穿設する際に発生するバリを防止せんとするた
めである。
更に、ノツクアウトブツシユ3のフランジ5の
上面、ブツシユ2の壁面、及びピアスポンチ1の
外周面によつて囲まれている空間部は、導管9か
ら圧縮空気が供給されて一定の圧力に保たれてい
る圧縮空気室4である。この圧縮空気室4はノツ
クアウトブツシユ3を下方に常に付勢し、下死点
でブツシユ2の先端よりも下方にノツクアウトブ
ツシユ3の先端を位置するようにしている。
この様な上型において、上型基台Xはプレス装
置(図示せず)によつて上下方向に移動可能に設
けられている。
かかる上型に対する下型には、固定下型基台Y
に筒状のポンチ6が垂直上向きに固定されてい
る。
かかるポンチ6は、第1〜5図に示すポンチ3
14に相当し、その外周面には、第1テーパ面3
22(第7図において、13のテーパ面に相当)
と傾斜角θが2度の第2テーパ面318が形成さ
れている。
かかるポンチ6の先端部の中空部8は、その下
方に位置する中空部11の内径よりも小径の内径
を有し、且つ上型基台Xが降下するとき、ピアス
ポンチ1の先端部が外周面を中空部8の内壁面と
摺接しつつ降下する。
この様なポンチ6は、スプリング等の付勢部材
(図示せず)によつて上方向に付勢されている付
勢台7に遊嵌され、ポンチ6のテーパ状先端が付
勢台7の上面に突出している。
尚、第7図において、第1〜5図に示すポンチ
及びダイスの第2テーパ面は、傾斜角θ,θ′が2
度と小角であるために図示しなかつた。
かかる第7図に示す金型を用いてカラー付透孔
を成形する際の動作を第8図を用いて説明する。
先ず、第8図Aに示す様に、金属製プレート1
0をポンチ6に対して略直角になる様に置き、上
型基台Xをプレス装置等(図示せず)によつて降
下させる。
この際に、ノツクアウトブツシユ3は圧縮空気
室4に導管9を介して供給される圧縮空気によつ
て下方向に付勢されており、ノツクアウトブツシ
ユ3のフランジ5が圧縮空気室4の最下位置に位
置する。
かかる状態に在るノツクアウトブツシユ3は、
その先端面が金属製プレート10を介してポンチ
6の先端面と当接し、小孔を穿設する部分の金属
板状体を圧縮空気室4の圧力によつて固定する
[第8図A]。
この様にポンチ6の先端面と当接したノツクア
ウトブツシユ3は、上型基台Xと共に降下せず一
定の位置で停止状態となる。
一方、ノツクアウトブツシユ3のフランジ5は
圧縮空気室4内の圧力に抗して上型基台Xの降下
と共に圧縮空気室4の上方に移動することができ
るため、上型基台Xはノツクアウトブツシユ3の
停止状態を保ちつつピアスポンチ1及びブツシユ
2と共に降下する。
このため、ピアスポンチ1はポンチ6をダイス
として小孔を穿設することができる。
更に、ブツシユ2の先端面が金属製プレート1
0を付勢台7の上面に押し付け、穿設されている
小孔をポンチ6のテーパ面13によつてバーリン
グして小孔の周縁に突出部を形成する。この時、
ノツクアウトブツシユ3の先端面とポンチ6の先
端面とが直接当接する[第8図B]。
引続き、上型基台Xは、ブツシユ2の金属製プ
レート10及び付勢台7を押し下げつつ降下し、
ブツシユ2の内壁面とポンチ6の先端部外周面と
でバーリングによつて形成された突出部102
を、第2図b及び第3図に示す様に、展延加工を
施して所定の高さのカラーを形成する。
この際に、ピアスポンチ1が上型基台Xと共に
降下し、ピアスポンチ1の先端部はその外周面が
ポンチ6の先端部内壁面と摺接しつつ降下する
[第8図C]。
かかるピアスポンチ1の先端部は、ポンチ6の
先端部を内側から支承し、展延加工時にポンチ6
に加えられる外力に因るポンチ6の外径を縮径を
防止しているのである。
次いで、所定の高さのカラーが得られたとき、
上型基台Xの降下が停止し、上型基台Xは上昇す
るようになる。
上型基台Xの上昇の開始と共にピアスポンチ1
及びブツシユ2は上昇する。
一方、ノツクアウトブツシユ3はフランジ5が
圧縮空気室4の最下位置に達するまでポンチ6の
先端面に当接した状態を保ち、ブツシユ2の下端
面に付着して上昇する金属製プレート10を分離
する[第8図D]。
かかるノツクアウトブツシユ3は、上型基台X
が上昇してフランジ5が圧縮空気室4の最下位置
に達した後、上型基台Xと共に所定の位置まで上
昇する。
この様にして得られるカラー付透孔に、カラー
の高さを更に高くすべく、更に展延加工を施して
もよく、所定の高さのカラーが得られた後、必要
に応じてカラーの先端を折り曲げて鍔105を形
成する[第9図dの工程]。
かかる第7〜8図の金型においては、ノツクア
ウトブツシユ3が圧縮空気き圧力によつて付勢さ
れているが、スプリング等の付勢部材であつても
よい。
また、ピアスポンチ1の中央部に空気孔を設
け、前記空気孔から空気を吹き出して加工中に発
生する金属粉や熱を除去しつつ加工を行なつても
よい。
(発明の効果) 本発明によれば、実質的なしごき加工を施すこ
となく突出片を展延して所定の高さのカラー付透
孔を得ることができる。
このため、しごき加工に起因する不利益を解消
し、加工後に特別な洗浄を必要としない揮発性加
工油、及び親水性コートが両面に形成され熱交換
性能に優れている親水性金属製プレート等の工業
的使用を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す金型の断面
図、第2図は第1図に示す金型の動作を説明する
ための図、第3図は第1〜2図に示す金型の作用
を説明するための説明図、第4図及び第5図は他
の実施例を示す断面図、第6図は比較例を示す断
面図、第7図は第1〜5図に示す金型を使用した
熱交換器用フインの製造金型の一例を示す断面
図、第8図は第7図に示す製造金型の動作を説明
する説明図、第9図は熱交換器用フインの製造工
程を説明する工程図、及び第10図は従来のアイ
アニング金型の断面図を各々示す。 図において、100……金属製プレート、10
1……穿設孔、102……突出片、110,21
0,410……ダイス、220……ダイスの第2
テーパ面、224……ダイスの第1テーパ面、1
14,314,514……ポンチ、116,31
6,516……ポンチの角部、318……ポンチ
の第2テーパ面、322……ポンチの第1テーパ
面、θ,θ′……第2テーパ面の傾斜角、D……ダ
イス中空部径、d……テーパの先端径、φ……テ
ーパの後端径。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 金属製プレートの穿設孔の周縁を突出加工し
    て形成された突出片をポンチとダイスとでプレス
    加工し、所定高さのカラーに形成する熱交換器用
    フインの製造金型において、 該ダイスの中空部に進入するポンチの先端部が
    先端方向に次第に縮径するテーパ部に形成され、 前記テーパ部の先端径d、前記突出片がダイス
    中空部に挿入されたとき、突出片が存在する範囲
    内におけるダイス中空部の最小内径D、及び突出
    片の板厚tが下記式を満足し、 (D−d)/2≧t … 且つポンチ先端部がダイス中空部に進入したと
    き、前記テーパ部の外壁面とダイス内壁面とが突
    出片と接触する領域内の両壁面の全面、或いは前
    記両壁面の少なくとも一部において、両壁面間の
    距離がポンチのダイス中への進入に伴い前記突出
    片の板厚t以下に短縮されるように、テーパ部の
    後端径φ、前記最小内径D、及び突出片の板厚t
    が下記式を満足することを特徴とする熱交換器
    用フインの製造金型。 (D−φ)/2<t …
JP2243005A 1990-07-19 1990-09-13 熱交換器用フィンの製造金型 Granted JPH04123828A (ja)

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