JP2000279585A - パチンコ機の入賞装置 - Google Patents

パチンコ機の入賞装置

Info

Publication number
JP2000279585A
JP2000279585A JP11090156A JP9015699A JP2000279585A JP 2000279585 A JP2000279585 A JP 2000279585A JP 11090156 A JP11090156 A JP 11090156A JP 9015699 A JP9015699 A JP 9015699A JP 2000279585 A JP2000279585 A JP 2000279585A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
plunger
closing door
door
connecting member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11090156A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Suzuki
勝彦 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Naito Shokai KK
Original Assignee
Naito Shokai KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Naito Shokai KK filed Critical Naito Shokai KK
Priority to JP11090156A priority Critical patent/JP2000279585A/ja
Publication of JP2000279585A publication Critical patent/JP2000279585A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技盤面にピアノ線などを這わせ開閉扉を故
意に開ける不正行為を防止するようにした入賞装置を提
供する。 【解決手段】 取付基板9に球入口10を設けると共に
該球入口10に前後方向へ自在に回動して遊技者に不利
な閉状態と遊技者に有利な開状態とに変換する開閉扉1
4を装着し、取付基板9の裏側にはプランジャ37が進
退動することにより前記開閉扉14を前後方向へ回動さ
せるソレノイド32を配設してなる入賞装置8におい
て、前記プランジャ37先端に連結部材38を取着する
と共に該連結部材38と開閉扉14との間にこれらを連
係しかつプランジャ37の進退動作のみによって開閉扉
14を回動し得る連係ロック機構42を設けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不正な手段で開閉
扉が強制的に開かれ、故意に多くの入賞球を得ようとす
る不正行為を防止することができるようにしたパチンコ
機の入賞装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技盤面に、複数の図柄や数字が
変動する可表示装置と、打球が入賞することによって前
記複数の図柄や数字を変動させる始動入賞口と、その図
柄や数字がその停止時に特定の組合せになったとき「大
当り」としての権利が発生し一度に多くの入賞球が得ら
れる入賞装置とを備えたパチンコ機が有る。
【0003】前記入賞装置は、例えば図12に示される
ように、遊技盤面に当接して取り付けられる取付基板1
00に横長の球入口101が開設され、該球入口101
に常には前側へ回動するように重心が置かれ前後方向へ
自在に回動する開閉扉102が装着されている。一方、
前記取付基板100の裏側一側には進退動するプランジ
ャ103を有するソレノイド104が配設され、そのプ
ランジャ103の先端に後端で軸支105され垂直面内
で回動する作用杆106が支着されている。また、該作
用杆106の前端は前記開閉扉102の裏面一側から後
方へ突出する係合片107に上方から係合されている。
そして、ソレノイド104が消磁しているときは、プラ
ンジャ103がこれに巻回されたスプリング108の付
勢により前進して、作用杆106を下方へ回動すると共
にその前端により係合片107を押し下げ、開閉扉10
2を後方へ回動して遊技者に不利な閉状態としている。
また、ソレノイド104が励磁したときは、プランジャ
103がスプリング108の付勢に抗して後退し、これ
に伴い作用杆106が上方へ回動すると共に開閉扉10
2が前方へ回動して遊技者に有利な開状態となるように
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記開閉扉
102はその閉状態をプランジャ103に巻回されたス
プリング108の弾発力のみで保持しており、他に何ら
ロック機構を備えてないことから、開閉扉102を強制
的に開けると、これに伴い作用杆106を介してプラン
ジャ103が逆にスプリング108の付勢に抗して後退
するような構成となっている。このため、例えば遊技中
に遊技者がガラス枠の隙間などから細径のピアノ線など
を遊技盤面に這わせ、入賞装置の開閉扉を強制的に開か
せ故意に多くの入賞球を得ようとする不正行為が行なわ
れることが有った。
【0005】そこで、本発明は上記課題を解決すべくな
されたもので、開閉扉がプランジャの進退動作以外の動
作では開かないようにして不正行為を防止し、更には遊
技中に生ずる故障やメーカーからの出荷時などの点検に
は取付基板の前側から操作することにより簡単に開閉扉
が開けるようにして作業の容易化も図ることができるパ
チンコ機の入賞装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明に係るパチンコ機の入賞装置は、取付基板に
球入口を設けると共に該球入口に前後方向へ自在に回動
して遊技者に不利な閉状態と遊技者に有利な開状態とに
変換する開閉扉を装着し、取付基板の裏側にはプランジ
ャが進退動することにより前記開閉扉を前後方向へ回動
させるソレノイドを配設してなる入賞装置において、前
記プランジャ先端に連結部材を取着すると共に該連結部
材と開閉扉との間にこれらを連係しかつプランジャの進
退動作のみによって開閉扉を回動し得る連係ロック機構
を設けた構成からなる。これにより、遊技中に遊技客が
ガラス枠の隙間などからピアノ線などを遊技盤面に這わ
せ、入賞装置の開閉扉を強制的に開けようとしても、連
係ロック機構によりロックされプランジャが作動し得な
いので開閉扉が無用に開かれることはなく、これにより
不正防止が図られる。
【0007】また、取付基板に球入口を設けると共に該
球入口に前後方向へ自在に回動して遊技者に不利な閉状
態と遊技者に有利な開状態とに変換する開閉扉を装着
し、取付基板の裏側にはプランジャが進退動することに
より前記開閉扉を前後方向へ回動させるソレノイドを配
設してなる入賞装置において、前記ソレノイドをプラン
ジャが前後方向へ進退動するように取付基板に対して直
角に配置し、プランジャ先端に連結部材を取着すると共
に該連結部材と開閉扉との間にこれらを連係する連係ロ
ック機構を設けてなり、該連係ロック機構はプランジャ
の進退動作のみによって開閉扉を回動し得るように構成
され、また取付基板の前面であって連結部材と対向する
位置に、該連結部材を介して前記プランジャを取付基板
の前側から押動するための細径の操作杆が挿通し得る程
度の差込孔を開設した構成としても良い。そこで、遊技
中に生ずる故障やメーカーからの出荷時などには、取付
基板の前側から差込孔に操作杆を差し込み、その先端で
連結部材を押動する。これに伴いプランジャが後退し連
係ロック機構によってロックが外れると共に開閉扉を開
くように回動させる。これにより、入賞装置の点検・検
査作業が容易に行なえる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係るパチンコ機の
入賞装置の実施の形態を図面と共に説明する。図1は本
発明が適用されるパチンコ機の正面図、図2は入賞装置
の斜視図、図3はその分解斜視図である。このパチンコ
機は、特別遊技状態になったとき一度に多くの入賞球を
発生させる所謂フィーバータイプのものである。図1に
おいて1はパチンコ機の前面枠、2は遊技盤、3は遊技
盤2の前面を覆うガラス扉枠、4は前面枠1の前面下部
に設けられた打球操作ハンドルである。遊技盤2のガイ
ドレール5で囲われる遊技部2aには中央に3個の図柄
・数字などが変動表示される表示部6aを有する可変表
示装置6が装着され、その下方に打球が入賞することに
より表示部6aの各図柄・数字を変動させるための始動
入賞口7が装着されている。更に、その下方に前記図柄
・数字などが停止して、その組合せが特定の組合せ(例
えば「7,7,7」)に揃ったとき、特別遊技状態とな
り、一定の条件のもとに一度に多くの入賞球を発生させ
ることができる大型の入賞装置8が装着されている。
【0009】前記入賞装置8は遊技盤2の前面に取り付
けられる取付基板9を有し、該取付基板9の中央部分に
横長の球入口10が形成される。また、取付基板9の前
面に球入口10の両側に位置して一般入賞口11,11
が設けられ、取付基板9の裏面には前記球入口10を囲
うようにして後面が開口した中空状の箱枠12が一体に
形成される。13は箱枠12内に嵌入して取付基板9の
裏側に複数のねじによって取り付けられ前後端面が開口
する中箱枠であり、該中箱枠13の前面に前記球入口1
0を開閉する開閉扉14が配設されている。
【0010】前記開閉扉14の両側縁にはそれぞれ後側
へ直交状に屈曲する角度規制片15,15が設けられ、
該各角度規制片15の外側前部に軸ピン16が突設さ
れ、さらに一方(右側)の角度規制片15には外側下部
に係合突起17が突設される。18,18は中箱枠13
の前面両側にねじによって取り付けられる軸支板であ
り、それぞれ内側縁に設けた軸孔19,19に前記軸ピ
ン16,16を挿通させることにより開閉扉14が前後
方向へ自在に回動できるようになっている。また、中箱
枠13の底部には球受板20が配置され、該球受板20
は開閉扉14が前方へ回動したときほぼ同一面となるよ
うにして後方へ下傾されている。
【0011】21は前記中箱枠13の後面に接合される
後箱枠であり、中央に球受板20を転動する打球が入り
込む取入口24が開設されている。そして、その中に一
般入賞口25aとV入賞口25bとが右・左に配設され
る。また、両入賞口25a,25bの中間位置で後箱枠
21の前面に軸孔26を介して後記する取付枠28から
前方へ突出する水平軸30が設けられ、該水平軸30に
中箱枠13からの打球を一般入賞口25aまたはV入賞
口25bに振り分け入賞させる振分レバー27が設けら
れている。
【0012】28は前記後箱枠21の後面に接合される
取付枠であり、下部の左右側に前側の当接板28aの前
面から一部突出して前記一般入賞口25aとV入賞口2
5bとに介装され入賞球をカウントする球検出器29,
29が配設され、その中間位置に当接板28aから前方
へ突出しかつその先端に前記振分レバー27が回転自在
に軸支される水平軸30が設けられている。前記当接板
28aの裏側には振分レバー27を作動させるための第
1ソレノイド31と開閉扉14を作動させるための第2
ソレノイド32が配設される。なお、図示は省略するが
前記中箱枠13、後箱枠21及び取付枠28はいずれも
ビス締めにより接合されている。
【0013】第1ソレノイド31は横向きに配設され、
そのプランジャ33の先端に連動部材34aが取着され
ると共に水平軸30の後端に連動部材34bが取着さ
れ、これら連動部材34a,34bが互いに係合するこ
とによりプランジャ33の進退動作に伴い水平軸30が
正・逆回動するようになっている。そこで、第1ソレノ
イド31が消磁しているときは、プランジャ33に巻回
されたスプリング35により該プランジャ33が一側へ
付勢されて前進しており、これによって振分レバー27
が一側へ回転して一般入賞口25aを開けV入賞口25
bを閉じる位置で停止保持されている。
【0014】一方、この状態で第1ソレノイド31が励
磁されるとプランジャ33がスプリング35の付勢に抗
して後退し、これによって水平軸30が前記とは逆方向
へ回動され振分レバー27が一般入賞口25aを閉じV
入賞口25bを開ける位置で停止保持される。例えば、
遊技中に大当りといった特別遊技状態になると開閉扉1
4が開くが、このとき第1ソレノイド31が励磁して一
般入賞口25aを閉じV入賞口25bを開ける。これに
より、球入口10を介して中箱枠13内に入った打球は
球受板20上面を転動してV入賞口25bに入賞する。
この際、1個の打球がV入賞口25bへ入賞すると、直
ちに第1ソレノイド31が消磁して振分レバー27を再
び逆方向へ回動して元の一般入賞口25aを開けV入賞
口25bを閉じる位置に戻す。そして、残りの打球をす
べて一般入賞口25aに入賞させ、一般入賞口25aに
所定数の打球が入賞したとき、または所定時間経過後に
開閉扉14が後方へ回動して球入口10を閉じる。以後
一定条件のもと同じ動作が所定回数繰り返され一度に多
くの入賞球が発生するようにしている。このように、V
入賞口25bには1個の打球のみしか入賞させないの
は、入賞確率を概ね3分の1以下に押えるという規定が
有るからである。
【0015】前記第2ソレノイド32は取付枠28の裏
側を囲う金属製の囲枠36の一側内側であって、しかも
縦向きすなわち取付基板9に対して直角に配設される。
そして、前後方向へ進退動するプランジャ37の先端に
連結部材38が取着される。該連結部材38は側面L型
に形成され、水平板部38aの下面に垂直板部38bが
設けられると共に該垂直板部38bに下端で開放する縦
溝39が設けられている。連結部材38は後箱枠21の
一側に形成された開口溝40を介して中箱枠13の一側
に形成され前後両端が開放した側枠部41内に臨むよう
になっている。
【0016】しかして、42は前記連結部材38と開閉
扉14との間にこれらを連係しかつプランジャ37の進
退動作のみによって開閉扉14を回動させる連係ロック
機構であり、該連係ロック機構42は、係合突起17に
係合して開閉扉14を回動させる扉クランク片43と開
閉扉14の無用な開動作を阻止する扉ロック片44から
なる。一方、前記後箱枠21前面の開口溝40両側に設
けられた軸受部45,45間に支持杆46が水平に横架
され、前記各扉クランク片43と扉ロック片44とはそ
れぞれ扉ロック片44が内側に位置するようにして同軸
状に軸支される。
【0017】前記扉クランク片43は、側面逆L字型に
成形され後端部に支持杆46を挿通する軸孔47が設け
られ、内側面に該軸孔47と連通する軸筒47aが設け
られている。そして、上方に伸びる上向片43aの先端
内側面に前記連結部材38の縦溝39に係合する第1突
起48が突設されると共に前方に伸びる前向片43bの
先端には開閉扉14の係合突起17に係合する二股係合
部49が設けられている。一方、扉ロック片44は側面
略三角形状に成形され、その後端部に前記軸筒47aが
嵌入する軸孔50が突設される。また、上端部内側に前
記第1突起48より下側に位置して縦溝39に係合する
第2突起51が突設され、前端部下面に後方へ回動して
球入口10を閉じた状態の開閉扉14の係合突起17に
上から係合し得る切欠凹部52が設けられている。該切
欠凹部52と前記二股係合部49とは支持杆46からほ
ぼ同位置にある。これにより、図4に示されるようにプ
ランジャ37先端の連結部材38と開閉扉14とが連係
ロック機構42により連係される。前記取付枠28の当
接板28aにはその裏面に複数の支持杆53が突設さ
れ、これら支持杆53に配線基板54が取着されてい
る。
【0018】次に、図5に基づき連係ロック機構42の
作用を説明する。まず、特別遊技状態でないときは、図
5(a)に示すように第2ソレノイド32が消磁し、プ
ランジャ37がそのスプリング55の付勢により前方へ
前進しており、扉クランク片43と扉ロック片44とは
いずれも同図反時計方向へ回動しており、二股係合部4
9により係合突起17を押し下げ開閉扉14を後方へ回
動して球入口10を閉じている。また、このとき扉ロッ
ク片44の切欠凹部52は係合突起17に上から係合し
ている。
【0019】この状態で、特別遊技状態になると、図5
(b)に示すように第2ソレノイド32が励磁し、プラ
ンジャ37がそのスプリング55の付勢に抗して後退し
始め、扉クランク片43と扉ロック片44とが同図時計
方向に回動する。ただ第1突起48より第2突起51が
下方にある関係上、扉ロック片44の方が扉クランク片
43より速く回動し、これにより二股係合部49で係合
突起17を押し上げるより前に切欠凹部52との係合が
先に外れる。
【0020】そして、プランジャ37が後退し、図5
(c)に示されるように扉クランク43の二股係合部4
9により係合突起17が押し上げられ、開閉扉14が反
時計方向すなわち前方向へ回動して球入口10を開き、
一度に多くの打球を受け入れられるようになる。また、
第2ソレノイド32が消磁するとスプリング55の付勢
により図5(a)に示されるようにプランジャ37が前
進し扉クランク片43と扉ロック片44とが反時計方向
に回動して開閉扉14を図5(a)の元の閉状態に戻
す。
【0021】そこで、遊技中に客が遊技盤2面にピアノ
線などを這わせ、開閉扉14を故意に開け不正行為を行
うとする場合、図6に示すように軸ピン16の中心01
と支持杆46の中心02は同一高さ位置にあり、軸ピン
16の中心01と係合突起17の中心03間の距離0
1,03と係合突起17の中心03と支持杆46の中心
02間の距離03,02との和は三角形の定理から軸ピ
ン16の中心01と支持杆46の中心02間の距離0
1,02より長いので、開閉扉14を図6矢視方向へ強
制的に回動して球入口10を開けようとしても係合突起
17が切欠凹部52に係合したままロックされることと
なり、開閉扉14の回動が不可能となる。これにより、
不正行為が防止される。
【0022】本実施の形態にあっては、第2ソレノイド
32を取付基板9に対して前後方向で直角となるように
配設しているが、上下方向で平行に配設するようにして
も良く、また連係ロック機構42は扉クランク片43や
扉ロック片44の組合せ以外にロック機構を備えたもの
であれば、後で説明するような他の構成であっても良い
こと勿論である。
【0023】次に、メーカーからの出荷時の点検や、遊
技中に生ずる故障などにより作業者が遊技盤2の前側か
ら開閉扉14を開ける必要が有るが、この場合は第2ソ
レノイド32を取付基板9に対して前後方向で直角に配
置し、また図7(a)に示すように取付基板9の前面で
あって前記連結部材38の水平板部38aの前面と対向
する位置に、連結部材38を介して第2ソレノイド32
のプランジャ37を取付基板9の前側から押動するた
め、細径の操作杆56が挿通できる差込孔57が開設さ
れている。該差込孔57は操作杆56とほぼ同径位が好
ましい。これは、この差込孔57を介して不正行為が行
なわれにくくするためである。更に、本実施の形態のよ
うに取付基板9の球入口10両側に一般入賞口11,1
1が装着されているときは、その前面に取付基板9の差
込孔57と一直線状に連通する差込孔57aを開設する
ようにすれば、通常、前記一般入賞口11の前面とガラ
ス扉枠3のガラス板との隙間が非常に狭いことから、そ
の差込孔57aにピアノ線を挿入することはほとんど不
可能となり、不正防止を図る上においてより効果的とな
る。
【0024】そして、パチンコ機のガラス扉枠3を開
き、図7(b)に示すように前側から差込孔57aに操
作杆56を挿通し、水平板部38aを後方へ押動する。
これに伴いプランジャ37がスプリング55の付勢に抗
して後退し、連係ロック機構42が図5(c)と同じ動
作を行い開閉扉14を開放させる。また、操作杆56を
引き抜くとプランジャ37がスプリング55の付勢によ
り前進し、開閉扉14を回動させて球入口10を閉じ
る。
【0025】図8乃至図11は、本発明の他の実施の形
態に係るもので、図8は要部の斜視図、図9は同分解斜
視図である。なお、本実施の形態と同一部位は同じ番号
を付すことによって詳しい説明は省略する。この実施の
形態では、取付基板9の裏面一側に連係ロック機構60
が内装される中空箱体61が配設される。第2ソレノイ
ド32は取付基板9に対して前後後方で直角となるよう
に配置され、プランジャ37先端の連結部材62は前方
へ水平に突出する作用杆63を備え、その先端に斜下方
へ屈曲する係合凸部64が設けられている。また作用杆
63の外側面には作動片65が水平に突設されている。
【0026】前記中空箱体61は外側一側面が開放した
箱枠61aとその一側面を被う蓋体61bとからなる。
蓋体61bの上下端縁に係止片66,66が内側へ突設
しており、箱枠61aの上下端縁に設けられた係止凹部
67,67に係止するこにより中空箱体61が組み付け
られれる。前記作用杆63は中空箱体61の後端上部に
形成された挿通孔68を介して中空箱体61内に介入し
ており、作動片65は一側に開設された横長のガイド孔
69を介して外側に突出している。これは後記するよう
に点検・修理のため作業者が開閉扉14を開けるときに
使用するためである。
【0027】70は中空箱体61内に突軸71によって
回動自在に軸支される連係ロック機構60としての揺動
片であり、上部に前記係合凸部64が係合する凹窪状の
係合凹部72が設けられ、下端部の一側に突起73が設
けられると共に該突起73が中空箱体61の一側に開設
された弧状溝74を介して内側へ突出するようになって
いる。一方、開閉扉14一側の角度規制片15の後端縁
に円弧状の凹部75と該凹部75と連なってその下端部
に後方へ下傾する係合傾斜面76が形成されている。該
係合傾斜面76には突起73が当接して開閉扉14を開
閉させるようにしている。
【0028】そこで、第2ソレノイド32が消磁してい
るときは、スプリング55の付勢により作用杆63が前
方へ進出し、揺動片70が図10(a)反時計方向に回
動して突起73が係合傾斜面76に当接して開閉扉14
を押し下げ、該開閉扉14を同図時計方向に回動させて
球入口10を閉じている。
【0029】次に、特別遊技状態となって第2ソレノイ
ド32が励磁すると、図10(b)に示すように作用杆
63が後退し始め、係合凸部64と係合凹部72とが係
合していることから、揺動片70が同図時計方向に回動
して、突起73が係合傾斜面76から離れて凹部75に
到る。
【0030】更に、作用杆63の後退に伴い揺動片70
が時計方向に回動して突起73により開閉扉14を跳ね
上げ、図10(c)に示されるように該開閉扉14を反
時計方向に回動させて球入口10を開き、一度に多くの
打球を受け入れられるようになる。そして、第2ソレノ
イド32が消磁するとスプリング55の付勢により作用
杆63が前進し、揺動片70を反時計方向に回動して開
閉扉14を図10(a)の元の状態に戻す。
【0031】そこで、遊技中に客がピアノ線などで開閉
扉14を故意に開ける不正行為を行う場合、図11に示
されるように突起73と係合傾斜面76との接点04は
軸ピン16の中心05と突軸71の中心06とを結ぶ線
L1より下方位置にあり、しかも開閉扉14が開かれる
際に係合傾斜面76が突起73に及ぼす合力Fの方向が
接点04と突軸71の中心06を結ぶ線L2より下側を
向くように係合傾斜面76の傾斜角度が設定してある。
これにより、合力Fの垂直分力F1が中心06を向くと
すると、水平分力F2は下側を向き揺動片70を反時計
方向、すなわちプランジャ37を前進させる方向、に回
動させようと働くので、結果その位置で停止させられ、
開閉扉14の回動が不可能となる。これにより不正行為
が防止される。
【0032】次に、メーカーからの出荷時の点検や遊技
中に生ずる事故などにより作業者が遊技盤2の前側から
開閉扉14を開ける必要が有る場合は、図示は省略する
が本実施の形態における差込孔57,57aを作動片6
5の前面と対向位置させて設けるようにする。そこで、
該差込孔57,57aに操作杆56を差し込み作用杆6
3を押し込むことによりスプリング55の付勢に抗して
プランジャ37を強制的に後退させることができ、これ
により図10(c)に示されるように開閉扉14が開け
られる。
【0033】この他の実施の形態では、連係ロック機構
60を揺動片70のみで構成しているので、部品点数が
少なくて済み製作が容易となるばかりかコストの低廉が
図られる。
【0034】
【発明の効果】以上、述べたように本発明に係るパチン
コ機の入賞装置は、ソレノイドのプランジャ先端に連結
部材を取着すると共に該連結部材と開閉扉との間にこれ
らを連係しかつプランジャの進退動作のみによって開閉
扉を回動させる連係ロック機構を設けたので、遊技盤面
側から不正な手段で開閉扉を故意に開ける不正行為を確
実に防止できる。また、ソレノイドを取付基板に対し直
角に配置させると共に取付基板の前面であって連結部材
と対応する位置に細径の操作杆が挿通し得る程度の大き
さの差込孔を開設するようにすれば、ホールやメーカー
で故障または点検のため開閉扉を開けるときは遊技盤面
側からの手動操作によって開閉扉を容易に開くことがで
き、故障や点検のための作業が迅速かつ簡単に行なえる
という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるパチンコ機の正面図。
【図2】本発明に係る入賞装置の斜視図。
【図3】図2の分解斜視図。
【図4】本発明の要部を示す斜視図。
【図5】(a)〜(c)は作用を説明するための要部の
側面図。
【図6】不正防止の原理を示す説明図。
【図7】開閉扉を手動で開ける状態を説明するための要
部の側面図。
【図8】他の実施の形態に係る要部の斜視図。
【図9】図8の分解斜視図。
【図10】(a)〜(c)は作用を説明するための要部
の側面図。
【図11】不正防止の原理を示す説明図。
【図12】従来の入賞装置の斜視図。
【符号の説明】
8 入賞装置 9 取付基板 10 球入口 14 開閉扉 32 ソレノイド(第2ソレノイ
ド) 37 プランジャ 38 連結部材 42 連係ロック機構 56 操作杆 57,57a 差込孔 60 連係ロック機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付基板に球入口を設けると共に該球入
    口に前後方向へ自在に回動して遊技者に不利な閉状態と
    遊技者に有利な開状態とに変換する開閉扉を装着し、取
    付基板の裏側にはプランジャが進退動することにより前
    記開閉扉を前後方向へ回動させるソレノイドを配設して
    なる入賞装置において、 前記プランジャ先端に連結部材を取着すると共に該連結
    部材と開閉扉との間にこれらを連係しかつプランジャの
    進退動作のみによって開閉扉を回動し得る連係ロック機
    構を設けたことを特徴とするパチンコ機の入賞装置。
  2. 【請求項2】 取付基板に球入口を設けると共に該球入
    口に前後方向へ自在に回動して遊技者に不利な閉状態と
    遊技者に有利な開状態とに変換する開閉扉を装着し、取
    付基板の裏側にはプランジャが進退動することにより前
    記開閉扉を前後方向へ回動させるソレノイドを配設して
    なる入賞装置において、 前記ソレノイドをプランジャが前後方向へ進退動するよ
    うに取付基板に対し直角に配置し、プランジャ先端に連
    結部材を取着すると共に該連結部材と開閉扉との間にこ
    れらを連係する連係ロック機構を設けてなり、該連係ロ
    ック機構はプランジャの進退動作のみによって開閉扉を
    回動し得るように構成され、また取付基板の前面であっ
    て連結部材と対向する位置に、該連結部材を介して前記
    プランジャを取付基板の前側から押動するための細径の
    操作杆が挿通し得る程度の差込孔を開設したことを特徴
    とするパチンコ機の入賞装置。
JP11090156A 1999-03-30 1999-03-30 パチンコ機の入賞装置 Pending JP2000279585A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11090156A JP2000279585A (ja) 1999-03-30 1999-03-30 パチンコ機の入賞装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11090156A JP2000279585A (ja) 1999-03-30 1999-03-30 パチンコ機の入賞装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000279585A true JP2000279585A (ja) 2000-10-10

Family

ID=13990641

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11090156A Pending JP2000279585A (ja) 1999-03-30 1999-03-30 パチンコ機の入賞装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000279585A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001246072A (ja) * 2000-03-06 2001-09-11 Adachi Light Co Ltd パチンコ機の遊技球入賞装置
JP2002253775A (ja) * 2001-03-06 2002-09-10 Nippon Pachinko Buhin Kk 遊技機用入賞装置及びそれを用いた遊技機
JP2006167140A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Plm:Kk パチンコ機の入賞部品
JP2007330387A (ja) * 2006-06-13 2007-12-27 Newgin Corp 入賞装置
JP2009178449A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Nippon Pachinko Buhin Kk 遊技機用入賞装置及びそれを用いた遊技機
JP2012213424A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Kyoraku Sangyo Kk パチンコ遊技機
JP2017217258A (ja) * 2016-06-08 2017-12-14 株式会社平和 遊技機
JP2019195529A (ja) * 2018-05-10 2019-11-14 株式会社平和 パチンコ機

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6145983U (ja) * 1984-08-30 1986-03-27 奥村遊機株式会社 パチンコゲ−ム機
JPH10225555A (ja) * 1997-02-14 1998-08-25 Takao:Kk 入賞装置
JP2000176098A (ja) * 1998-12-15 2000-06-27 Sanyo Bussan:Kk 遊技機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6145983U (ja) * 1984-08-30 1986-03-27 奥村遊機株式会社 パチンコゲ−ム機
JPH10225555A (ja) * 1997-02-14 1998-08-25 Takao:Kk 入賞装置
JP2000176098A (ja) * 1998-12-15 2000-06-27 Sanyo Bussan:Kk 遊技機

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001246072A (ja) * 2000-03-06 2001-09-11 Adachi Light Co Ltd パチンコ機の遊技球入賞装置
JP2002253775A (ja) * 2001-03-06 2002-09-10 Nippon Pachinko Buhin Kk 遊技機用入賞装置及びそれを用いた遊技機
JP4603184B2 (ja) * 2001-03-06 2010-12-22 日本ぱちんこ部品株式会社 遊技機用入賞装置及びそれを用いた遊技機
JP2006167140A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Plm:Kk パチンコ機の入賞部品
JP2007330387A (ja) * 2006-06-13 2007-12-27 Newgin Corp 入賞装置
JP2009178449A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Nippon Pachinko Buhin Kk 遊技機用入賞装置及びそれを用いた遊技機
JP2012213424A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Kyoraku Sangyo Kk パチンコ遊技機
JP2017217258A (ja) * 2016-06-08 2017-12-14 株式会社平和 遊技機
JP2019195529A (ja) * 2018-05-10 2019-11-14 株式会社平和 パチンコ機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4976119B2 (ja) 遊技機用可変入賞装置及びそれを用いた遊技機
JP2008307103A (ja) 可変入賞装置及びそれを用いた遊技機
JP2000279585A (ja) パチンコ機の入賞装置
JP3650004B2 (ja) パチンコ機の入賞装置
JP4816228B2 (ja) パチンコ用の可変入賞装置
JP3814115B2 (ja) 可変入賞装置の防犯機構
JP3806799B2 (ja) 可変入賞装置の防犯機構
JP2001327687A (ja) パチンコ機の遊技球入賞装置
JP3072622B2 (ja) パチンコ台開閉検出装置
JP5586430B2 (ja) 遊技機用入賞装置及びそれを備えた遊技機
JP5557376B2 (ja) 遊技機用可変入賞装置及びそれを用いた遊技機
JP5750614B2 (ja) 遊技機の可変入賞装置
JP5500706B2 (ja) 可変入賞装置及びそれを用いた遊技機
JP5063199B2 (ja) 可変入賞装置及びそれを用いた遊技機
JP5197996B2 (ja) パチンコ機の入賞装置
JP2001286636A (ja) パチンコ機の遊技球入賞装置
JP3516970B2 (ja) パチンコ球受口器
JP2001299989A (ja) 遊技スイッチ装置
JP4456719B2 (ja) パチンコ機の遊技球入賞装置
JP4296309B2 (ja) 弾球遊技機の中枠
JP2978713B2 (ja) パチンコ機の入賞装置
JP4250919B2 (ja) 遊技機
JP2002018005A (ja) パチンコ機の遊技球入賞装置
JPH0545339Y2 (ja)
JP3927097B2 (ja) 弾球遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061003

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070220