JP2000273487A - 水洗トイレオンタンク用固形洗浄剤及びその製造方法 - Google Patents
水洗トイレオンタンク用固形洗浄剤及びその製造方法Info
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Abstract
れほど差のない速度で溶解し、しかも洗浄力に優れると
共に、膨潤が少なく、泡立ちが良好で、洗浄剤の一部が
小さな固まりで流出することも少ない、水洗トイレオン
タンク用固形洗浄剤及びかかる固形洗浄剤の製造方法を
提供する。 【解決手段】(a) 所定の一般式で示されるα−オレフィ
ンスルホン酸塩5〜80重量%と、(b) 融点が45℃以
上である非イオン界面活性剤1〜35重量%と、(c) 2
0℃で液状の疎水性物質0.5〜30重量%と、(d) 水
溶性の無機と有機の充填剤少なくとも1種以上の0〜8
3.5重量%が含まれていることを特徴とする水洗トイ
レオンタンク用固形洗浄剤及びこの洗浄剤を練り出し
(押し出し)成形、プレス成形、打錠成形にて製造する
方法である。。
Description
ンク用固形洗浄剤及びその製造方法、詳しくは、その溶
解速度が水温にあまり影響されないと共に膨潤も少な
く、洗浄力、泡立ち性に優れ、かつ洗浄剤の一部の小さ
な塊のままの流出がほとんどない、水洗トイレオンタン
ク用固形洗浄剤及びその製造方法に関する。
洗浄による清涼感や壮快感を高める観点から、種々の洗
浄剤が開発され使用されているが、これには貯水タンク
内に設置するいわゆるインタンク用洗浄剤と貯水タンク
上部の手洗い部分に収納容器と共に設置して使用するい
わゆるオンタンク用の洗浄剤がある。
ロピレンオキサイド、ポリブチレンオキサイド等の重合
体及びその誘導体、ポリエチレングリコ−ル、ポリプロ
ピレングリコ−ルの重合体及びその誘導体、グリセリン
脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等の非イオ
ン性界面活性剤を主剤とした洗浄剤がインタンク用及び
オンタンク用として使用されてきた。また、特開昭60
−127400号公報には、エチレンオキサイド(91
〜230モル付加物)ジステアレートと酸化ワックスを
基剤に用いることを特徴とした水洗トイレ用芳香洗浄剤
組成物が開示されている。
性剤を主剤とするトイレ用固形洗浄剤は、水を吸って著
しく膨潤するので、インタンク用とした場合はタンクの
排水口を塞いだり、オンタンク用とした場合は洗浄剤容
器の穴より洗浄剤が流出したりする不都合が生じ、また
水温により溶解速度が異なるので、夏場と冬場での使用
回数の差が大きいばかりか、色出も安定しない問題があ
り、更に、製造方法は溶融法(原料を加熱溶融して混合
し、その混合物を型に注入して冷却固化させて成型す
る)が主体であり、この方法では、無機塩等の沈降しや
すい成分を多量に配合することの困難性や、加熱溶融に
多大のエネルギ−を要しコスト高になる難点があった。
は、オンタンク、インタンク用に使用可能な水洗トイレ
用自動芳香洗浄剤用徐溶化剤が開示されており、この徐
溶化剤を用いて粉末化した原料を混合し押出成形して芳
香洗浄剤を製造する方法が記載されている。しかし、実
際には、押出成型時の摩擦が大きく製造が困難であり、
得られる芳香洗浄剤が非常に柔らかくて離型性が悪く成
形品の表面が荒れる問題の他、この洗浄剤は、前記非イ
オン界面活性剤を主剤とする洗浄剤と同様に、夏場と冬
場での使用可能回数の差が大きいばかりか、色出も安定
しない問題や、崩壊性を持つ場合が多く、洗浄剤の一部
が小さな塊のまま流出するといった使用上の問題があっ
た。
て、特開平8−283796号公報には、冬と夏との溶
解差の改善されたトイレ用インタンク固形洗浄剤組成物
が開示されており、この組成物は(1) 分子構造内に炭素
数約8〜約22のアルキル鎖をもつスルホネートおよび
サルフェ−卜の群から選ばれる有機硫酸反応生成物の水
溶性アルカリ金属塩である陰イオン界面活性剤約5〜約
80重量%と、(2) 非イオン界面活性剤約1〜約10重
量%と、(3) 水溶性アルカリ土類金属塩約5〜約50重
量%と、(4) カルボキシメチルセルロースのアルカリ金
属塩約3〜約30重量%と、(5) 20℃で液状の疎水性
物質約0.5〜約15重量%からなる洗浄剤組成物であ
る。
として用いる洗浄剤組成物でありタンク内に設置される
ので、芳香剤を配合しても充分な芳香は得られない。ま
た、この洗浄剤組成物をオンタンク用として使用した場
合、溶け難かったり、成形物の一部が小さな塊のまま流
出し、貯水タンクの手洗い部を汚してしまう等の問題が
あった。
用するために貯水タンクの重い蓋を開けなければいけな
い、また洗浄剤を投げ込んでタンク底に固定するまで水
を流すことができない、洗浄剤の残存程度の確認も蓋を
開けて内部を覗く必要があるので容易でないなどの不都
合があるのに対し、オンタンク用洗浄剤の場合は、手洗
部分に設置するだけですぐに使用でき、洗浄剤の残存程
度の確認も容易であり、さらに使用中、常に外気と接し
ているため芳香剤としての機能を十分発揮できるといっ
た利点がある。
形洗浄剤の冬と夏との溶解差を改善し、水温に影響され
難く一年を通じてそれほど差のない速度で溶解し、しか
も洗浄力に優れると共に、膨潤が少なく、泡立ちが良好
で、洗浄剤の一部が小さな固まりで流出することも少な
く、かつ混練(押し出し)性、成形性の良好な水洗トイ
レオンタンク用固形洗浄剤及びかかる固形洗浄剤を容易
に製造しうる方法を提供することを目的とする。
な従来の問題点を解決すべく鋭意研究を行なった結果、
少なくとも、所定の一般式で示されるα−オレフィンス
ルホン酸塩の適正量と、所定の非イオン界面活性剤の適
正量と、20℃で液状の疎水性物質の適正量と、水溶性
の無機と有機の充填剤の少なくとも1種以上の適正量か
らなる固形洗浄剤が、練り出し(押し出し)成形等によ
って容易に製造できると共に、該洗浄剤の溶解速度が水
温にあまり影響されないと共に、膨潤も少なく、洗浄力
に優れ、均一に溶解する等の特長を有することを見出
し、本発明を完成するに至った。
明は、(a) 一般式(1)で示されるα−オレフィンスル
ホン酸塩5〜80重量%と、(b) 融点が45℃以上であ
る非イオン界面活性剤1〜35重量%と、(c) 20℃で
液状の疎水性物質0.5〜30重量%と、(d) 水溶性の
無機有機の充填剤の少なくとも1種以上の0〜83.5
重量%が含まれていることを特徴とする水洗トイレオン
タンク用固形洗浄剤であり、 一般式; R−SO3 M・・・・・・・(1) (式中、Rは炭素数8〜22、Mはアルカリ金属であ
る。) 請求項2記載の発明は、練り出し(押し出し)成形、プ
レス成形、打錠成形して製造することを特徴とする請求
項1記載の水洗トイレオンタンク用固形洗浄剤の製造方
法である。
フィンスルホン酸塩(以下、単にスルホン酸塩という)
のRの炭素数は、8〜22であれば特に限定されない
が、8〜18のものを用いるのが好ましい。炭素数が2
3以上になると洗浄剤の使用後期にその保形性が保てな
くなり、炭素数が7以下であると水への溶解速度が著し
く速くなり洗浄剤の徐溶性が十分確保できなくなるから
である。また、スルホン酸塩の配合量は5〜80重量%
とする必要があるが、好ましくは10〜40重量%であ
る。5重量%未満では製造工程において混練時の摩擦が
大きく、均一な混練性に悪影響を与える恐れがあり、8
0重量%を越えると後述の液状疎水性物質や非イオン界
面活性剤のバインダー効果を抑制してしまい、洗浄剤の
保形性が損なわれる恐れがあるからである。
は、融点が45℃以上のものであれば特に限定されい
が、具体的には、以下のものが例示される。なお、融点
45℃以上を必要とするのは融点が45℃未満の非イオ
ン界面活性剤を用いると、保形性向上剤として機能しな
くなり、成形物の強度が十分でなくなるからである。
級アルコールエチレンオキサイド付加物、アルキルフエ
ノ一ルエチレンオキサイド付加物、脂肪酸エチレンオキ
サイド付加物、多価アルコール脂肪酸エステルエチレン
オキサイド付加物、高級アルキルアミンエチレンオキサ
イド付加物、脂肪酸アルカノ一ルアミドエチレンオキサ
イド付加物、油脂のエチレンオキサイド付加物、エチレ
ンオキサイド・プロピレンオキサイドのブロック共重合
体、エチレンオキサイド・プロピレンオキサイド・ブチ
レンオキサイド共重合体、グリセロールの脂肪酸エステ
ル、ベンタエリスリトールの脂肪酸エステル、ソルビト
ールの脂肪酸エステル、ソルビタンの脂肪酸エステル、
シヨ糖の脂肪酸エステル、多価アルコールのアルキルエ
ーテル、アルカノ一ルアミン類の脂肪酸アミド、さらに
高級アルコール、アルキルフェノ一ル、脂肪酸、多価ア
ルコール、高級アルキルアミン、脂肪酸アミド、油脂又
は脂肪酸アルカノ一ルアミド等の活性水素含有化合物に
ブチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドを
ブロック付加重合し、次いでエチレンオキサイドを付加
重合した共重合体などが挙げられるが、これらに限定さ
れるものではない。これらは単独でも2種以上を混合し
て用いてもよい。好ましくは製造過程における機械的撹
拌、混練、成形などの工程での摩擦を小さくする効果の
大きい高級アルコールのエチレンオキサイド付加物や脂
肪酸アミド、または洗浄剤の冬と夏との溶解差を小さく
する効果をもつエチレンオキサイド・プロピレンオキサ
イドのブロック共重合体やエチレンオキサイド・プロピ
レンオキサイド・ブチレンオキサイドのブロック共重合
体である。例えば、硬化牛脂アルコールのエチレンオキ
サイド付加物、ヤシ油脂肪酸モノエタノ一ルアミド等も
用いることができる。
れる洗浄剤の総重量に対して1〜35重量%、好ましく
は5〜20重量%であるが、1重量%未満の場合、製造
工程で生じる摩擦が大きくなり、練り出しが不可能にな
ったり、洗浄剤の使用時に溶解が著しく早かったり、洗
浄剤の一部が小さな塊のまま流出し貯水タンクの手洗い
部を汚してしまう恐れがあり、35重量%を超えると得
られる洗浄剤が水に対して著しく膨潤したり、製造過程
における発熱で混練物が液状となり成形を困難にさせる
等の問題が生じる。
で液状の疎水性物質であれば特に限定されないが、いわ
ゆるSP (SolubilityParameter)値が約12以下の20
℃で液状の疎水性物質の使用が好ましく、これらは単品
でも使用できるし、2種以上を混合して使用することも
可能である。2種以上を混合して使用する調合香料等の
場合はSP値が約12以下での物質が全体の70%以上
とするのが好ましい。けだし、水のSP値は23.4で
あり、SP値が12以下の物質であれば水とはほとんど
相溶性がないので、洗浄剤中に水が進入するのを防ぐ効
果をより高めることができるからである。結果的に洗浄
剤の水中における溶解度が遅くし、その徐溶性を十分確
保ことにつながると考えられる。
重量%、好ましくは5〜15重量%の範囲である。配合
量が30重量%を超える場合、成形物の耐熱性、保形性
が低下する恐れがある。0.5重量%未満では、成形時
の潤滑剤やバインダーとしての機能を招き、成形物の保
形性等に影響する共に、成形物の徐溶性の確保が困難に
なるからである。
−ベンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタ
ン、α−ピネン、β−ピネン、リモネン、テルピノ一レ
ン、ミルセン、p−サイメン等の炭化水素類、(2) ci
s−3−へキセノ一ル、リナロール、ゲラニオール、ネ
ロール、シトロネロール、ジメチルオクタノ一ノ一ル、
ヒドロキシシトロネロール、ミルセノ一ル、α−テルピ
ネオール、ボルネオール、ベンジルアルコール、β−フ
エニルエチルアルコール、シンナミックアルコール、ア
ニスアルコール、ジメチルベンジルカルビノ一ル、メチ
ルフエニルカルビノ一ル等のアルコール類、(3) n−ヘ
プチルアルデヒド、n−オクチルアルデヒド、n−ノニ
ルアルデヒド、n−デシルアルデヒド、n−ウンデシル
アルデヒド、ウンデシレンアルデヒド、ドデシルアルデ
ヒド、メチルノニルアルデヒド、nートリデシルアルデ
ヒド、シトラール、シトロネラール、ヒドロキシシトロ
ネラ一ル、ベンズアルデヒドフエニルアセトアルデヒ
ド、フエニルプロピルアルデヒド、シンナミックアルデ
ヒド、アニスアルデヒド、クミンアルデヒド、サリチル
アルデヒド、バニリン、エチルバニリン、γ−ウンデカ
ラクトン、メチルフェニルグリシド酸エチル、γ−ノニ
ルラクトン等のアルデヒド類、(4) メチル−n−アミル
ケトン、エチル−n−アミルケトン、メチル−n−ヘキ
シルケトン、メチルヘプテノン、1−カルボン、メント
ン、ピペリトン、アセトフエノン、ベンゾフエノン、ベ
ンジリデンアセトン、α−ヨノン、β−ヨノン、メチル
ヨノン、マルトール、ネロン、シスジヤスモン、クマリ
ン等のケトン類、(5) ムスコン、シベトン、シクロペン
タデカン、シクロペンタデカノリド、エチレンブラシレ
ート、12−オキサヘキサデカノリド、ムスクキシレ
ン、ムスクケトン、ムスクアンブレッド、ムスクチベテ
ン、モスケン等のムスク類、(6) アニソール、p−アセ
チルアニソール、ジフェニルオキサイド、ジメチルハイ
ドロキノン、アネトール、チモ一ル、オイゲノ一ル、サ
フロール、β−ナフトールメチルエーテル、バニトロー
プ等のフエノ一ル及びその誘導体、(7) 安息香酸、桂皮
酸、フェニル酢酸、ヒドロ桂皮酸等の酸類;(8) ギ酸ゲ
ラニル、ギ酸ベンジル、酢酸エチル、酢酸イソアミル、
酢酸シトロネリル、酢酸ゲラニル、酢酸リナリル、酢酸
ボルニル、酢酸ベンジル、酢酸フエニルエチル、酢酸イ
ソオイゲノ一ル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸リ
ナリル、プロピオン酸ゲラニル、プロピオン酸ベンジ
ル、酪酸エチル、酪酸イソアミル、酪酸ゲラニル、イソ
酪酸ベンジル、イソ吉草酸n−プロピル、イソ吉草酸ゲ
ラニル、カプロン酸エチル、カプロン酸イソアミル、カ
プリル酸エチル、ピルビン酸エチル、アセト酢酸エチ
ル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸ゲラニ
ル、桂皮酸ベンジル、フタル酸ジエチル、サリチル酸エ
チル、アニス酸メチル等のエステル類、(9) ローズオキ
サイド、オキサイドケトン、リナロールオキサイド、シ
ロネール等のオキサイド類、(10)インドール、スカトー
ル、6−メチルキノリン、7−メチルキノリン、6−イ
ソプロピルキノリン、イソブチルキノリン等の含窒素化
合物、等があげられるがこれらに限定されるわけではな
い。
おける機械撹拌、混練、成形などの工程で生ずる摩擦熱
によって溶けない)のものも含まれるが、これらはほか
の疎水性物質(c) と混合することにより液状にすること
により使用するごとができ、成形時のバインダー若しく
は潤滑剤等として機能する。
は、水溶性のものであれば特に限定されないが、以下の
ものが例示できる。ここで、水溶性とは、5℃および2
5℃の水に対する溶解度が0.5g/100ml以上の
ものをいう。
ルカリ金属の塩化物、炭酸塩、炭酸水素塩、硫酸塩、リ
ン酸塩、ホウ酸塩及びケイ酸塩が使用できる。例えば硫
酸ナトリウム、塩化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸
水素ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、ピロリン
酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム等の比較的水に溶けや
すいものからホウ砂等の比較的水に難溶性のものまで使
用できる。
10のカルボン酸、炭素数が2〜10のヒドロキシカル
ボン酸、ポリカルボン酸及びヒドロキシポリカルボン酸
等の有機酸並びににそれらの塩、炭素数が2〜10のア
ミノカルボン酸、アミノポリカルボン酸もしくはポリア
ミノカルボン酸又はそれらの塩等が使用できる。具体例
としては、例えばクエン酸、リンゴ酸、コハク酸、マレ
イン酸、フマール酸、グルコン酸、アジピン酸等の有機
酸及びそれらの塩、エチレンジアミン四酢酸(EDT
A)、ニトリロ三酢酸、ヒドロキシエチルイミノニ酢
酸、ジヒドロキシエチルグリシン、ヒドロキシエチレン
ジアミン三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、トリエ
チレンテトラミン六酢酸等のアミノポリカルボン酸及び
それらの塩等が使用できる。前記塩としては、例えばナ
トリウム塩などが挙げられる。また、ブドウ糖、シヨ
糖、果糖、乳糖などの糖類、尿素等も使用することがで
きる。
数8〜22のアルキル基を有するアニオン界面活性剤
(以下、アニオン界面活性剤という)、水溶性染料、常
温(約20℃)で液状の非イオン界面活性剤(以下、液
状非イオン界面活性剤という)、カルボキシメチルセル
ロ−スナトリウム、カルボキシメチルセルロ−スカリウ
ム等の水溶性高分子等を配合してもよい。
上の目的で配合され、かかる界面活性剤としては、炭素
数8〜22のアルキル基を有するアニオン界面活性剤で
あれば特に限定されないが次のものが例示される。
トリウム、アルカンスルホン酸ナトリウム、アルキル硫
酸エステルナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフ
エニルエ一テル硫酸エステルナトリウム、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、α−
グリセリンモノアルキルエーテルーα′−スルホン酸ナ
トリウム、α−スルホ脂肪酸メチルナトリウム、α−ア
シルーα′−スルホニルジグリセリドナトリウム、N−
アシルメチルタウリンナトリウム、脂肪酸イソプロパノ
一ルアミド硫酸エステルナトリウム及びN−アシルグル
タミン酸ナトリウム並びにこれらのカリウム塩及びリチ
ウム塩等が挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。
つけて清涼感、壮快感の使用感向上等の目的で、配合す
ることができる。かかる観点で用いることのできるもの
であれば特に限定されないが、具体例としては、青色1
号、青色2号、青色3号、黄色3号、黄色4号、黄色2
02号の(1)、赤色106号、赤色2号及び赤色3号
等が挙げられる。
上等の目的で配合することができる。このような非イオ
ン界面活性剤は、常温で液状であれば特に限定されない
が、具体的には高級アルコールエチレンオキサイド付加
物、アルキルフェノ一ルエチレンオキサイド付加物、脂
肪酸エチレンオキサイド付加物、多価アルコール脂肪酸
エステルエチレンオキサイド付加物、高級アルキルアミ
ンエチレンオキサイド付加物、脂肪酸アミドエチレンオ
キサイド付加物、油脂のエチレンオキサイド付加物、エ
チレンオキサイド・プロピレンオキサイドのブロック共
重合体、エチレンオキサイド・プロピレンオキサイド・
ブチレンオキサイド共重合体、グリセロールの脂肪酸エ
ステル、ペンタエリスリトールの脂肪酸エステル、ソル
ビトールの脂肪族エステル、ソルビタンの脂肪酸エステ
ル、シヨ糖の脂肪酸エステル、多価アルコールのアルキ
ルエーテル、アルカノ一ルアミン類の脂肪酸アミド等が
使用できる。
ボキシメチルカリウム等の水溶性高分子は、洗浄剤の溶
解調整、保形成向上等の目的で配合される。なお、本発
明のトイレオンタンク用固形洗浄剤には、前記の配合物
のほか、酵素、殺菌剤、キレート剤等も配合できる。
の具体例であるが、これに限定されるものではない。こ
れら水溶性の無機と有機の充填剤(d) は、水溶性無機充
填剤と水溶性有機充填剤の混合物であってもよい。
は、0〜83.5重量%であることを必要とする。8
3.5重量%を超えると、洗浄剤の保形性が失われ、塊
のまま流出し、貯水タンクの手洗い部を汚してしまう恐
れがあり、更に、溶解が著しく早くなったり、混練機内
の金属との摩擦が大きくなる恐れがある。
有機の充填剤(d) は、成形物の溶解速度調節剤、ビルダ
ー、pH調節剤、キレート剤、薬剤安定性向上剤、成形
性向上剤などの目的で配合するものであり、これを適正
量配合することによって、請求項1記載の固形洗浄剤対
する溶解速度調節や保形性向上等に、また請求項2記載
の製造方法に対する成形性向上等に寄与する。
トイレオンタンク用固形洗浄剤は、冬と夏との溶解差が
改善され、水温に影響され難く一年を通じてそれほど差
のない速度で溶解し、しかも洗浄力に優れると共に、膨
潤が少なく、泡立ちが良好で、洗浄剤の一部が小さな固
まりで流出することも少ない、そしてかかる構成の固形
洗浄剤は、練り出し(押し出し)成形、プレス成形、打
錠成形にて容易に製造することができる。
(a) が、洗浄力に優れ、泡立ちがよく、シリンダ−壁、
スクリュウ−、金型壁等の混練時や成形時に接する金属
との摩擦が少なく、これを配合することにより成形性が
良好となると考えられること、本発明に使用する非イ
オン界面活性剤(b) は、洗浄成分としてはもちろんのこ
と石灰石ケン分散剤、成形物の冷温水に対する溶解速度
調節剤、保形性向上剤として、また成形時のバインダー
または潤滑剤として機能すると考えられること、20
℃で液状の疎水性物質(c) は洗浄剤の溶解速度のコント
ロール、洗浄剤の水中での保形性向上、成形時のバイン
ダーあるいは潤滑剤(滑沢剤)として機能すること、
水溶性の無機または有機の充填剤(d) は、成形物の溶解
速度調節剤、ビルグー、pH調節剤、キレート剤、薬剤
安定性向上剤、成形性向上剤などとして機能すると考え
られることが相俟って、達成されると考えられる。さら
に、本発明に使用するスルホン酸塩(a) は、生分解性が
良好で、徐溶性に優れ、安価であるので、上記作用に加
えて、洗浄剤の生分解性、徐溶性、コストダウンに寄与
すると考えられる。
イレ用オンタンク固形洗浄剤は、(a) スルホン酸塩(但
し、一般式(1)中、Rは炭素数8〜18、Mはナトリ
ウム若しくはカリウムである)10〜40重量%と、
(b) 融点が45℃以上である非イオン界面活性剤5〜2
0重量%と、(c) 20℃で液状の疎水性物質5〜15重
量%を配合し(又はこれらに、(d) 水溶性の無機または
有機の充填剤の5〜70重量%を配合し)、練り出し
(押し出し)成形、プレス成形および打錠成型にて容易
に成形できる。
上記配合成分のうち粉末状成分をナフタミキサー、V型
ミキサー、リボンミキサー等の混合機に供給し、充分ド
ライブレンドした後、エクストルーダーまたはコンティ
ニアスニーダー等の練り機に導入して液体成分と撹拌、
混練し、混練物を押出成形する。ついで、押出成形され
た混練物をカットするか、若しくは押出造粒機などの成
形機に混練物を導入して任意の形に圧縮成形を行なうこ
とにより、本発明の水洗トイレオンタンク用固形洗浄剤
を製造することができる。
ンドしたのち、液体成分を添加し、再度ブレンドしたの
ち、練り機に導入し押出成形することもできる。
ライブレンドした後、そのまま直接打錠するかあるいは
一端、押し出し造粒機、スプレードライヤー、ぺレタイ
ザーなどで湿式又は乾式法にて顆粒状に造粒した後打錠
機に導入して打錠する。
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。なお、以下に記載する%は特に断りのない限
り重量%を意味する。
酸塩としての(a) AOS(C14〜C18)の35重量%
と、(b) 融点が45℃以上である非イオン界面活性剤と
してのEO・PO誘導体1の35重量%と、(c) 20℃
で液状の疎水性物質としてのフロ−ラル調調合香料の3
0重量%とを配合した水洗トイレオンタンク用洗浄剤で
あるが、これは次のようにして製造した。
キサ−(三井三池工業株式会社製)にて約3000rp
mで10秒程度撹拌し、続いて液体成分(c) を添加し、
再度10秒程度撹拌する。得られた混合物1kgを混練
機(栗本鉄工株式会社製 S1−KRCニ−ダ−)に
て、96rpmの速度で直径約20mmの円柱状に練り
出した。この時、下記評価試験(1) 、(2) を行った。こ
の場合、混練機の容器壁の温度(以下、調整温度とい
う)は、容器壁を取り巻くパイプに20℃の水を流し
て、20℃になるように調整した。得られた混練物を2
5g単位取りだし、油圧打錠機(理研精機株式会社製)
にて打錠圧100kgf/cm2 で直径30mmの円柱
状に打錠成型した。得られたサンプルは実施例1の洗浄
剤として、下記(3) 〜(5) の評価試験を行った。その結
果を、表1に示す。
配合した実施例2〜19の洗浄剤は、実施例1の場合と
同様に、配合成分を粉体成分と液体成分に分離して順次
混合し、実施例1と同様の成形条件にて練り出し、下記
評価試験(1),(2) を行い、打錠成形して直径30mmの
円柱状サンプルを作成した。得られたサンプルは、それ
ぞれ、実施例2〜19の洗浄剤として、下記評価試験
(3) 〜(5) を行った。その結果を、表1、2に示す。
配合した比較例1〜17の洗浄剤は、実施例1の場合と
同様に、配合成分を粉体成分と液体成分に分離して順次
混合し、実施例1と同様の成形条件にて練り出し、下記
評価試験(1),(2) を行い、打錠成形して直径30mmの
円柱状サンプルを作成した。得られたサンプルは、それ
ぞれ、比較例1〜17の洗浄剤として、下記評価試験
(3)〜(5)を行った。その結果を、表4、5に示
す。
整温度は20℃)にて混練したときの摩擦によって上昇
した混練物の最高値を測定し、その温度にて次のように
評価した。 ◎・・・その温度が50℃未満のもの、 ○・・・その温度が50℃以上65℃未満のもの、 ×・・・その温度が65℃以上のもの。
を混練機にて直径20mmの円柱状に練り出したときの
成形物の状態を目視にて観察し、次の評価をした。 ○・・・保形性がよく、指で押しても固く、表面が滑ら
かであるもの、 ×・・・脆く、表面にササクレができるもの、又は保形
性がなく柔らかすぎるもの(液状であるものを含む)。
ルをオンタンク用芳香洗浄剤容器(小林製薬株式会社製
「ブル−レットおくだけ」貝型容器)に入れ、家庭用水
洗トイレのロ−タンク(貯水量:9リットル、東陶機器
株式会社製 TOTO S721B)手洗い部に取り付
けた。ロ−タンクの流入水の温度を25℃又は5℃に維
持し、それぞれ1時間に1回の割合で自動的にフラッシ
ュするように設定し、試験開始の翌日、1週間後、2週
間後において、ロ−タンクの手洗い部に取り付けた洗浄
剤の形状を目視にて観察し、次の評価をした。 1・・・5℃又は25℃で評価した洗浄剤がほとんど膨
潤していないもの、 2・・・5℃又は25℃で評価した洗浄剤のどちらか一
方がやや膨潤しているもの、 3・・・5℃又は25℃で評価した洗浄剤のどちらか一
方でも著しく膨潤しているもの。
日、1週間後、2週間後において、便器の溜まり水の状
態を目視にて観察し、次の評価をした。 ○・・・泡の存在が確認できるもの、 ×・・・泡の存在がほとんど確認できず、洗浄剤を使用
していない場合とほぼ変わらない状態のもの。
日、1週間後、2週間後において、ロ−タンクの手洗い
部に取り付けた洗浄剤の状態を目視にて観察し、次の評
価をした。 ○・・・5℃又は25℃で評価した洗浄剤のどちらも液
タレが認められない、 ×・・・5℃又は25℃で評価した洗浄剤のどちらか一
方でも貝型容器の底から液タレが認めらる。
(炭素数14のα−オレフィンスルホン酸ナトリウム若
しくは炭素数14から炭素数18までのα−オレフィン
スルホン酸ナトリウムの混合物)、(b) 融点が45℃以
上の非イオン界面活性剤(エチレンオキサイド・アルキ
レンオキサイドブロック共重合体若しくはヤシ油脂肪酸
モノエタノ−ルアミド)、(c) 20℃で液状の疎水性物
質(フロ−ラル調調合香料)の適正量が配合された実施
例1〜9、(a)(b)(c) の成分にさらに(d) 水溶性の無機
又は有機の充填剤(硫酸ナトリウム、EDTA)の適正
量やその他の成分が配合された実施例10〜19のいず
れも、膨潤性、泡立ち性、液タレ性の評価も良好であ
り、また、成形時の混練性、成形性の評価も良好で容易
に製造できた。
の適正量が配合されない場合は、上記(1) 〜(5) の評価
試験の少なくとも一つが悪い。比較例14〜17は本発
明に係るα−オレフィンスルホン酸塩以外のアニオン界
面活性剤が含まれている場合であり、成形性又は泡立ち
性がわるくなっている。なお、比較例8は(a) 成分が配
合されていない従来の溶融法による処方であり、成形性
(練り出し)が著しく悪い。
ュ回数の評価を実施例と比較例の処方から抜き出して、
下記の通り実施した。その結果を表3、6に示す。 (6) フラッシュ回数;前記膨潤性試験と同様に設定し、
固形洗浄剤が無くなるまでのフラッシュ回数を調べた。
更に(d) 水溶性の無機及び有機の充填剤のうち少なくと
も1種の充填剤が適正量配合された実施例13〜18の
いずれもフラッシュ回数が多く、徐溶性を示すと共に、
温水冷水間でフラッシュ回数の差が少なくなっている。
一方、表6に示すように、(a)(b)(c) (d) の成分の配合
量が適正でない、比較例9、10はフラッシュ回数が少
ないものもあり、温水冷水間でフラッシュ回数の差が大
きくなっている。
レオンタンク用固形洗浄剤によれば、冬と夏との溶解差
が改善され、水温に影響され難く一年を通じてそれほど
差のない速度で溶解し、しかも洗浄力に優れると共に、
膨潤が少なく、泡立ちが良好で、洗浄剤の一部が小さな
固まりで流出することも少ない。また、かかる構成の固
形洗浄剤は、練り出し(押し出し)成形、プレス成形、
打錠成形にて容易に製造することができる。
(a) が、洗浄力に優れ、泡立ちがよく、シリンダ−壁、
スクリュウ−、金型壁等の混練時や成形時に接する金属
との摩擦が少なく、これを配合することにより成形性が
良好となると考えられること、本発明に使用する非イ
オン界面活性剤(b) は、洗浄成分としてはもちろんのこ
と石灰石ケン分散剤、成形物の冷温水に対する溶解速度
調節剤、保形性向上剤として、また成形時のバインダー
または潤滑剤として機能すると考えられること、20
℃で液状の疎水性物質(c) は洗浄剤の溶解速度のコント
ロール、洗浄剤の水中での保形性向上、成形時のバイン
ダーあるいは潤滑剤(滑沢剤)として機能すること、
水溶性の無機または有機の充填剤(d) は、成形物の溶解
速度調節剤、ビルグー、pH調節剤、キレート剤、薬剤
安定性向上剤、成形性向上剤などとして機能すると考え
られることが相俟って、達成されると考えられる。
Claims (2)
- 【請求項1】 (a) 一般式(1)で示されるα−オレフ
ィンスルホン酸塩5〜80重量%と、(b) 融点が45℃
以上である非イオン界面活性剤1〜35重量%と、(c)
20℃で液状の疎水性物質0.5〜30重量%と、(d)
水溶性の無機と有機の充填剤の少なくとも1種以上の0
〜83.5重量%が含まれていることを特徴とする水洗
トイレオンタンク用固形洗浄剤。 一般式; R−SO3 M・・・・・・・(1) (式中、Rは炭素数8〜22、Mはアルカリ金属であ
る。) - 【請求項2】 練り出し(押し出し)成形、プレス成
形、打錠成形して製造することを特徴とする請求項1記
載の水洗トイレオンタンク用固形洗浄剤の製造方法。
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