JP2000273498A - 水洗トイレ用固形洗浄剤 - Google Patents

水洗トイレ用固形洗浄剤

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JP2000273498A
JP2000273498A JP11076765A JP7676599A JP2000273498A JP 2000273498 A JP2000273498 A JP 2000273498A JP 11076765 A JP11076765 A JP 11076765A JP 7676599 A JP7676599 A JP 7676599A JP 2000273498 A JP2000273498 A JP 2000273498A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水温に影響されず、年間を通じてフラッシュ
洗浄毎に均一な徐溶性を示し、しかも生分解性に優れ、
トイレ汚れの原因となるスカムが生じない水洗トイレ用
固形洗浄剤を提供することを目的とする。 【解決手段】 少なくとも、(1) 炭素数8〜22のアル
キル基を持つ脂肪酸のアルカリ金属塩の3重量%〜80
重量%と、(2) 非イオン界面活性剤の1重量%〜30重
量%と、(3) カルボキシメチルセルロ−スのアルカリ金
属塩の3重量%〜30重量%と、(4) 炭素数12〜24
のアルキル基を持つ脂肪族高級アルコ−ル1重量%〜1
0重量%とが配合されてなる水洗トイレ用固形洗浄剤で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水洗トイレ用固形
洗浄剤、特に、水温に影響されない均一な溶解性(徐溶
性)を有し、年間を通じて多数回のフラッシュ洗浄が均
一に行い得る水洗トイレ用固形洗浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の徐溶性の水洗トイレ用固形洗浄剤
としては、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンア
ルキルエ−テルとその誘導体、ポリオキシエチレンアル
キルエ−テル、ポリエチレングリコ−ルとその誘導体、
アルカノ−ルアミド等の非イオン界面活性剤を主基材と
したものや、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム等
の陰イオン界面活性剤を主基材としたものが市販されて
いる。しかし、これらはトイレのフラッシュ洗浄におけ
る使用回数が夏場の温水(約25℃)と冬場の冷水(約
5℃)とで大きな差があり、メ−カ−設計通りの洗浄力
が得られず、特に、冬場において、洗浄力が大きく低下
するばかりか、溶け残りがトイレタンクの排水口を塞ぐ
問題があった。
【0003】これを改良するものとして、特開平8−2
83796号公報には、冬場と夏場の溶解度差を小さく
したトイレ用固形洗浄剤が開示されており、これはこれ
で、優れたものではあるが、水溶性アルカリ土類金属塩
を溶解調節剤として配合するため、洗浄成分として脂肪
酸のアルカリ金属塩を配合すると、スカム発生の問題が
あり、さらに、生分解性の観点からも改良が望まれてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、水
温に影響されず、年間を通じてフラッシュ洗浄毎に均一
な徐溶性を示し、しかも生分解性に優れ、トイレ汚れの
原因となるスカムが生じない水洗トイレ用固形洗浄剤を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め鋭意研究した結果、少なくとも、特定の脂肪酸のアル
カリ金属塩の所定量と、特定の脂肪族高級アルコ−ルの
所定量と、非イオン界面活性剤の所定量と、カルボキシ
メチルセルロ−スのアルカリ金属塩の所定量とを組み合
わせて配合すれば、前記問題を解決できる洗浄剤が得ら
れることを見出だし、本発明を完成させた。
【0006】すなわち、本発明のうち請求項1記載の発
明は、少なくとも、(1) 炭素数8〜22のアルキル基を
持つ脂肪酸のアルカリ金属塩の3重量%〜80重量%
と、(2) 非イオン界面活性剤の1重量%〜30重量%
と、(3) カルボキシメチルセルロ−スのアルカリ金属塩
の3重量%〜30重量%と、(4) 炭素数12〜24のア
ルキル基を持つ脂肪族高級アルコ−ル1重量%〜10重
量%とが配合されたことを特徴とする水洗トイレ用固形
洗浄剤である。
【0007】ここで、炭素数8〜22のアルキル基を持
つ脂肪酸のアルカリ金属塩としては、特に限定されない
が、1〜3価のアルカリ金属(Na、K、Li、Mg、
Ca、Ba、Al、Zn、Cd、Mn、Pb等)であっ
て、一般に金属石鹸と呼ばれるものが例示される。しか
るに、金属塩としては1価のものが好ましく、特にナト
リウム塩を用いるのが好ましい。具体的には、牛脂脂肪
酸ナトリウム又はカリウム、椰子油脂肪酸ナトリウム又
はカリウム、パ−ム油脂肪酸ナトリウム又はカリウムが
例示される。
【0008】この脂肪酸のアルカリ金属塩の配合量を3
重量%〜80重量%とするのは、3重量%未満では成形
性の観点から好ましくなく、一方、80重量%を超える
と、夏場と冬場の水温による洗浄剤の溶解度差を小さく
することが困難になるからである。
【0009】また、本発明に用いる非イオン界面活性剤
は、非イオン界面活性剤であれば、特に限定されない
が、いわゆる従来のポリエチレングリコ−ル型と多価ア
ルコ−ル型の双方を示すことができる。この場合、ポリ
エチレングリコ−ル型としてはR(又はAr)−O(C
2 4O)n Hのエ−テルとR(又はAr)−COO
(C2 4 O)n Hのエステル(但し、Rはアルキル
基、Arはアルキル基の結合したフェニル基である)等
を、多価アルコ−ル型としては、アルキレングリコ−
ル、グリセリン、ペンタエリトリット、ソルビト−ル、
ソルビタン、ショ糖等の多価アルコ−ルのエステルやア
ミド等を例示すことができる。
【0010】しかし、好ましくは、請求項2記載の発明
の如く、(1) 1官能アルキレンオキシド付加物として
の、ポリオキシエチレンアルキルエ−テル、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエ−テル、ポリオキシエチレ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミ
ン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリオキシエ
チレンポリオキシアルキレンアルキルエ−テル、ポリオ
キシエチレンポリオキシアルキレンアルキルフェニルエ
−テル、ポリオキシエチレンポリオキシアルキレン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシアルキレン
アルキルアミン、ポリオキシエチレンポリオキシアルキ
レンアルキルアミド、(2) 多官能アルキレンオキシド付
加物としての、多価アルコ−ルのエチレンオキシド付加
物(例えば、ポリアルキレンポリアミンのエチレンオキ
サイド付加物、ポリオキシエチレンポリオキシアルキレ
ングリコ−ル(具体的には、ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレングリコ−ル等)、エチレンジアミンテト
ラポリオキシエチレンポリオキシアルキレン(具体的に
は、エチレンジアミンテトラポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレン等)、多価アルコ−ルのエチレンオキシ
ド・アルキレンオキシド付加物(例えば、ポリアルキレ
ンポリアミンのエチレンオキシド・アルキレンオキシド
付加物等)、(3) ポリアルキレングリコ−ル脂肪酸エス
テル、(4) 脂肪酸アルカノ−ルアミド、(5) 多価アルコ
−ル脂肪酸エステル、(6) ポリオキシエチレン多価アル
コ−ル脂肪酸エステル、(7) ポリオキシエチレンポリオ
キシアルキレン多価アルコ−ル脂肪酸エステル、の一種
又は二種以上のものを用いるのがよい。なお、ここで、
ポリオキシアルキレンのモノマ−であるアルキレンオキ
シドとしては、プロピレンオキシド、ブチレンオキシ
ド、スチレンオキシドを用い、多価アルコ−ルとして
は、アルキレングリコ−ル(EG,PG,PEG,PP
G)、グリセリン、ソルビト−ル、ソルビタン、ポリグ
リセリン、ペンタエリスリト−ル、ショ糖を用いるのが
好適である
【0011】本発明に用いる非イオン界面活性剤の配合
量を1重量%〜30重量%とするのは、1重量%未満で
は夏場と冬場の水温による洗浄剤の溶解度差を小さくす
ることが困難になり、一方、30重量%を超えると、成
形性の面から好ましくないからである。好ましくは3重
量%〜15重量%とするのがよい。
【0012】本発明に用いるカルボキシメチルセルロ−
スのアルカリ金属塩としては、特に限定されないが、カ
ルボキシメチルセルロ−スのナトリウム塩、カリウム塩
が例示される。しかし、汎用性の面から言えばナトリウ
ム塩を用いるのが好ましい。このアルカリ金属塩の配合
量を3重量%〜30重量%とするのは、3重量%未満で
は洗浄剤を包み保護する機能が弱く、洗浄剤の溶解速度
が早くなり過ぎる場合があり、一方30重量%を超える
と水中において著しく膨潤し、タンクの排水口を塞ぐ弊
害が生じたり、洗浄剤の溶解速度が遅くなりすぎて洗浄
力不足となる場合があるからである。
【0013】本発明に用いる炭素数12〜24のアルキ
ル基を持つ脂肪族高級アルコ−ルとしては、特に限定さ
れないが、油脂の還元によって得られるものが例示され
る。故に汎用性の面から、炭素数14〜20のものを用
いるのが好ましい。この脂肪族高級アルコ−ル配合量を
1重量%〜10重量%とするのは、1重量%未満では洗
浄剤の溶解を遅延化するのが困難になり、徐溶性の目的
を十分達成できず、一方10重量%を超えると遅延効果
が大きくなり過ぎて溶解速度が遅くなりフラッシュ洗浄
毎の洗浄力が不足するからである。
【0014】本発明には、また、芳香機能の付加若しく
は向上のため、20℃で液状の疎水性香料(例えば、タ
−ピネオ−ル、リナロ−ル、シトロネロ−ル、シトラ−
ル、リモネン、レモングラス油、ラベンダ−油等やこれ
らの2種以上の混合物)が0.5重量%〜15重量%配
合されていてもよい。さらに、色素、増量剤(硫酸ナト
リウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の水溶
性無機塩等)、キレ−ト剤、酵素、消臭剤、撥水剤等が
適宜配合されていてもよい。
【0015】このように構成すると、カルボキシメチル
セルロ−スのアルカリ金属塩、炭素数6〜22のアルキ
ル基を持つ脂肪族高級アルコ−ル及び非イオン界面活性
剤による、洗浄剤の水に対する溶解調整作用や冷温水に
対する溶解性均一化作用が相俟って、本発明に係る水洗
トイレインタンク用固形洗浄剤は年間を通じてフラッシ
ュ洗浄毎に均一な徐溶性を示すと共に、天然由来の石鹸
構造である炭素数8〜22のアルキル基を持つ脂肪酸の
アルカリ金属塩を用いているので生分解性に優れ、しか
も溶解調節剤として従来の前記水溶性アルカリ土類金属
塩を用いる必要がないので、トイレ汚れの原因となるス
カムが生じない。
【0016】本発明のうち請求項3記載の発明は、請求
項1又は2記載の発明のうち、非イオン界面活性剤が温
水よりも冷水に対して大きな溶解度を示すものであるこ
とを特徴とする水洗トイレインタンク用固形洗浄剤であ
る。このような非イオン界面活性剤としては、ポリオキ
シエチレンポリオキシアルキレンアルキルエ−テル、ポ
リオキシエチレンポリオキシアルキレンアルキルフェニ
ルエ−テル、ポリオキシエチレンポリオキシアルキレン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシアルキ
レンアルキルアミン、ポリオキシエチレンポリオキシア
ルキレンアルキルアミド、ポリオキシエチレンポリアル
キレングリコ−ル(例えば、ポリオキシエチレンポリプ
ロピレングリコ−ル等)、エチレンジアミンテトラポリ
オキシエチレンポリオキシアルキレン(例えば、エチレ
ンジアミンテトラポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レン等)、多価アルコ−ルのエチレンオキシド・アルキ
レンオキシド付加物(例えば、ポリアルキレンポリアミ
ンのエチレンオキシド・アルキレンオキシド付加物等)
等が例示される。
【0017】これらの界面活性剤は、温水より冷水によ
く溶けるものであり、本来冷水よりも温水によく溶ける
他の配合剤に、これらの界面活性剤が配合されると、冷
温水に対する溶解調整作用をより好ましい方向(溶解均
一化の方向)に進めると考えられる。したがって、この
ような界面活性剤を用いれば、本発明に係る水洗トイレ
インタンク用固形洗浄剤の年間を通じての均一な徐溶性
が、より確実に達成できる。
【0018】本発明のうち請求項4記載の発明は、請求
項1、2又は3記載の発明のうち、前記カルボキシメチ
ルセルロ−スのアルカリ金属塩の1%水溶液の25℃の
溶液粘度が3000cps〜25000cpsであるこ
とを特徴とする水洗トイレ用固形洗浄剤である。溶液粘
度が3000cps〜25000cpsのものを用いる
のは、3000cps未満では固形洗浄剤の溶解速度が
速くなり過ぎる傾向にあり、25000cpsを超える
と、洗浄剤の膨潤が大きくなり過ぎる傾向にあるからで
ある。好ましい溶液粘度は3000cps〜20000
cps、より好まし溶液粘度は5000cps〜150
000cpsである。
【0019】このように構成すれば、固形洗浄剤の溶解
性が十分調整されると共に、膨潤による弊害を確実に防
止できる。そのため、この作用と非イオン界面活性剤や
脂肪族高級アルコ−ルの前記作用が相俟って、本発明に
係る水洗トイレ用固形洗浄剤の年間を通じての均一な徐
溶性が、更に確実に達成できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
するが、本発明はこの実施の形態に示す、水洗トイレイ
ンタンク用洗浄剤に限定されるものではない。
【0021】本発明の実施の形態に係る水洗トイレ用固
形洗浄剤は、少なくとも、(1) 炭素数12〜20のアル
キル基を持つ脂肪酸のナトリウム塩の10重量%〜70
重量%と、(2) ポリオキシエチレンアルキルエ−テル、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエ−
テル等のエ−テル型、ソルビタン脂肪酸エステル、プロ
ピレングリコ−ル脂肪酸エステル等のエステル型、又は
脂肪酸アルカノ−ルアミド等のアミド型の非イオン界面
活性剤の3重量%〜15重量%と、(3) 1%水溶液の2
5℃の溶液粘度が5000cps〜15000cpsで
あるカルボキシメチルセルロ−スのナトリウム塩の5重
量%〜25重量%と、(4) 炭素数12〜20のアルキル
基を持つ脂肪族高級アルコ−ル2重量%〜8重量%に香
料3重量%〜10重量%配合と硫酸ナトリウムを配合
し、合計量を100重量%に調整した配合物を、常法に
より混練し、金型に投入後、所定圧にてプレス成形すれ
ば製造できる。
【0022】以上の如くして製造された固形洗浄剤を、
水洗トイレのロ−タンク内に設置して使用すれば、固形
洗浄剤の溶解速度は、使用期間中、平均2g/1日(但
し、水洗トイレのロ−タンクとして貯水量9リットルM
東陶機器株式会社製TOTOS−721Bを使用し、フ
ラッシュ回数は1日に24回とする)以下の徐溶性を示
す共に、夏場の温水と冬場の冷水に対して、ほぼ均一な
溶解性(洗浄性)が確保される。また、生分解されやす
い炭素数14〜20のアルキル基を持つ脂肪酸のナトリ
ウム塩を用いているので生分解性に優れ、しかも、従来
の水溶性アルカリ土類金属に代わり、溶解調整剤として
脂肪族高級アルコ−ルを用いているので、トイレ汚れの
原因となるスカムが生じない。本発明の水洗トイレ用洗
浄剤は、特に、インタンク用に好適に用いることができ
る。
【0023】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。
【0024】(実施例1)表1に示すように、脂肪酸の
アルカリ金属塩としての牛脂脂肪酸ナトリウム10重量
%と、非イオン界面活性剤としてのポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレングリコ−ル5重量%及び椰子油モ
ノエタノ−ルアミド5重量%と、脂肪族高級アルコ−ル
としてのステアリルアルコ−ル3重量%とカルボキシメ
チルセルロ−スのナトリウム塩(粘度10000cp
s;25℃1%水溶液)10重量%に対し、グリ−ンフ
ロ−ラル調調合香料5重量%と色素(青色1号)3重量
%と増量剤として硫酸ナトリウム59重量%を配合し全
体で100重量%とした原料を、ヘンシルミキサ−(三
井三池株式会社製)にてブレンドする。次に、この混合
原料をKRCニ−ダ−(株式会社栗本鐵工所製)にて混
練し、この混練物60gを打錠型に入れ、100kg/
cm2 の圧力でプレス成形し、円筒形状の洗浄剤を作成
した。
【0025】(実施例2〜8)各配合成分を、表1に示
す配合割合で配合した原料を、実施例1と同様にして、
混合・混練し、混練物60gを成形し、実施例1と同形
状の各洗浄剤を得た。
【0026】(比較例1〜4)各配合成分を、表2に示
す配合割合で配合した原料を、実施例1と同様にして、
混合・混練し、混練物60gを成形し、実施例1と同形
状の各洗浄剤を得た。比較例1には本発明に用いる脂肪
酸のアルカリ金属塩が、比較例2には本発明に用いる非
イオン界面活性剤が、比較例3、4には本発明に用いる
脂肪族高級アルコ−ルが配合されていない。なお、比較
例4は溶解調整剤として従来の硫酸マグネシウムを配合
しいる。
【0027】(洗浄剤の評価方法)固形洗浄剤の水への
溶解性及びスカムの発生は次のようにして評価した。結
果は、前者を「使用回数(フラッシュ回数)」とし、後
者を「スカムの発生」として表1、2に示す。
【0028】固形洗浄剤の水への溶解性;実施例1〜
8、比較例1〜4の固形洗浄剤を、それぞれ、家庭用水
洗トイレのロ−タンク(貯水量9リットルM東陶機器株
式会社製TOTO S−721B)内の底部に設置し、
ロ−タンク内の水温及び流入水の水温を25℃(夏場の
水温として設定)又は5℃(冬場の水温として設定)に
維持し、それぞれを1時間に1回の割合でフラッシュし
た。洗浄剤がなくなるまでのフラッシュ回数を使用回数
とし、この使用回数を温水、冷水への固形洗浄剤の溶解
性の評価とした。
【0029】スカムの発生;上記溶解性試験のフラッシ
ュによる排水を目視観察し、スカムの浮遊の有無を調べ
た。スカムの浮遊が認められたものを「有」、認められ
ないものを「無」として評価した。
【0030】なお、カルボキシメチルセルロ−スのナト
リウム塩の溶液粘度は、B型粘度計を用い、次の条件で
測定した。 濃度;1%水溶液(液温25℃)、用いたロ−タ−;N
O.4、その回転数;30回転/分。
【0031】
【表1】
【0032】表1に示すように、実施例の洗浄剤は、い
ずれも使用回数が720回を超え、しかも、夏場の温水
と冬場の冷水に対する使用回数の差は、最大が実施例8
の48回であり、最小は0で差が認められないものであ
る。ところで、この種の洗浄剤の評価としては、一般需
要者のニ−ズからいって、60g程度の固形洗浄剤で1
カ月程度の使用できるものである事を必要とし、1時間
に1回の使用と仮定すると、使用回数としては720回
程度(又はそれ以上)であることが望まれる。本実施例
の固形洗浄剤は、かかる徐溶性を有する洗浄剤のフラッ
シュ毎の洗浄性を確保しつつ、冬場と夏場の冷温水によ
る溶解度差を非常に小さくし、かつスカムの発生を皆無
にしている。
【0033】
【表2】
【0034】しかるに、比較例1、3は、表2に示すよ
うに、非イオン界面活性剤若しくはカルボキシメチルセ
ルロ−スのアルカリ金属塩を配合しない場合であり、温
水と冷水に対する使用回数の差が100回を超えるばか
りでなく、最大の使用回数も、それぞれ、672回、3
60回と少ないし、比較例2は脂肪族高級アルコ−ルを
配合しない場合であり、前記使用回数の差は24回と少
ないが、最大の使用回数も504回と少ない。また、比
較例4は、使用回数は25℃で720回と多く、使用回
数の差も72回であって、溶解度差の均一化もある程度
達成するものであるが、スカムの発生を防止できない。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の洗浄剤に
よれば、カルボキシメチルセルロ−スのアルカリ金属
塩、炭素数12〜24のアルキル基を持つ脂肪族高級ア
ルコ−ル及び非イオン界面活性剤による、固形洗浄剤の
水に対する溶解調整作用や冷温水に対する溶解均一化作
用が相俟って、本発明に係る水洗トイレ用固形洗浄剤は
需要者のニ−ズに合う徐溶性を示すと共に、年間を通じ
てフラッシュ洗浄毎に均一な溶解性(洗浄性)を示す。
また、天然由来の石鹸構造である炭素数8〜22のアル
キル基を持つ脂肪酸のアルカリ金属塩を用いているので
生分解性に優れ、しかも溶解調節剤として従来の水溶性
アルカリ土類金属塩を用いる必要がないので、トイレ汚
れの原因となるスカムが生じない。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、(1) 炭素数8〜22のアル
    キル基を持つ脂肪酸のアルカリ金属塩の3重量%〜80
    重量%と、(2) 非イオン界面活性剤の1重量%〜30重
    量%と、(3) カルボキシメチルセルロ−スのアルカリ金
    属塩の3重量%〜30重量%と、(4) 炭素数12〜24
    のアルキル基を持つ脂肪族高級アルコ−ル1重量%〜1
    0重量%とが配合されたことを特徴とする水洗トイレ用
    固形洗浄剤。
  2. 【請求項2】 前記非イオン界面活性剤が、 (1) 1官能アルキレンオキシド付加物としての、ポリオ
    キシエチレンアルキルエ−テル、ポリオキシエチレンア
    ルキルフェニルエ−テル、ポリオキシエチレン脂肪酸エ
    ステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキ
    シエチレンアルキルアミド、ポリオキシエチレンポリオ
    キシアルキレンアルキルエ−テル、ポリオキシエチレン
    ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエ−テル、ポリ
    オキシエチレンポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、
    ポリオキシエチレンポリオキシアルキレンアルキルアミ
    ン、ポリオキシエチレンポリオキシアルキレンアルキル
    アミド、 (2) 多官能アルキレンオキシド付加物としての、多価ア
    ルコ−ルのエチレンオキシシド付加物、多価アルコ−ル
    のエチレンオキシド・アルキレンオキシド付加物、 (3) ポリアルキレングリコ−ル脂肪酸エステル、 (4) 脂肪酸アルカノ−ルアミド、 (5) 多価アルコ−ル脂肪酸エステル、 (6) ポリオキシエチレン多価アルコ−ル脂肪酸エステ
    ル、 (7) ポリオキシエチレンポリオキシアルキレン多価アル
    コ−ル脂肪酸エステル、の一種又は二種以上のものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の水洗トイレ用固形洗
    浄剤。
  3. 【請求項3】 前記非イオン界面活性剤が、温水よりも
    冷水に対して大きな溶解度を示すものであることを特徴
    とする請求項1記載の水洗トイレ用固形洗浄剤。
  4. 【請求項4】 前記カルボキシメチルセルロ−スのアル
    カリ金属塩の1%水溶液の25℃の溶液粘度が3000
    cps〜25000cpsであることを特徴とする請求
    項1、2又は3記載の水洗トイレ用固形洗浄剤。
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JP2005023176A (ja) * 2003-06-30 2005-01-27 Kobayashi Pharmaceut Co Ltd トイレ用固形洗浄剤
JP2010155939A (ja) * 2008-12-29 2010-07-15 Sanyo Chem Ind Ltd 徐溶解剤および水洗トイレット用洗浄剤
CN104762141A (zh) * 2014-01-05 2015-07-08 上海弥乐化工新材料有限公司 一种固体洁厕剂及其制备方法

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