JPH07305099A - 漂白剤組成物 - Google Patents

漂白剤組成物

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JPH07305099A
JPH07305099A JP1457595A JP1457595A JPH07305099A JP H07305099 A JPH07305099 A JP H07305099A JP 1457595 A JP1457595 A JP 1457595A JP 1457595 A JP1457595 A JP 1457595A JP H07305099 A JPH07305099 A JP H07305099A
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Kozo Ohira
晃三 大平
Akira Ogasawara
章 小笠原
Hironobu Shionome
博信 塩野目
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 苛酷な条件下で長期間保存した場合でも次亜
塩素酸アルカリ金属塩が分解する惧れのない、貯蔵安定
性に優れた、次亜塩素酸アルカリ塩を含有する漂白剤組
成物を提供すること。 【構成】 本発明の漂白剤組成物は、下記成分(a)及
び(b)を下記の量含有することを特徴とするものであ
る。 (a)次亜塩素酸アルカリ金属塩;0.1〜13重量% (b)下記〔化1〕の一般式で表される化合物及び
、並びにスルホン酸基を有する芳香族化合物のホル
ムアルデヒド縮合物又はその塩からなる水溶性ポリマー
からなる群から選ばれる1種又は2種以上;0.1〜3
重量% 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、貯蔵安定性に優れた、
次亜塩素酸アルカリ金属塩を含有する塩素系漂白剤組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、次亜塩素酸アルカリ金属塩を主基剤とする洗浄・漂
白剤組成物は多く知られている。現在、上記洗浄・漂白
剤組成物は、公共施設、社員食堂、一般食堂等で使用さ
れる食器の消毒;一般家庭の台所用品、衣料用品の漂
白;トイレや排管の洗浄、漂白、詰まり除去、除菌、除
臭;浴室等に発生するかび汚れの漂白等の目的に汎用さ
れている。しかし、上記洗浄・漂白剤組成物には、次亜
塩素酸アルカリ金属塩の分解が生じ易いという問題があ
り、貯蔵安定性の向上が要望されている。
【0003】そこで、上記洗浄・漂白剤組成物の貯蔵安
定性を向上させるために、数多くの試みが提案されてい
る。例えば、特開昭50−89280号公報には、次亜
塩素酸ソーダのアルカリ性水溶液に下記〔化4〕で表さ
れる特定の界面活性剤を配合することにより、次亜塩素
酸ソーダの分解を防止し貯蔵安定性を向上させた液体洗
浄漂白剤組成物が開示されている。また、特開昭52−
78905号公報には、次亜塩素酸塩含有洗浄剤組成物
において、界面活性剤として、ポリオキシエチレンアル
キルフェノールエーテル硫酸エステル塩及びアルキルジ
フェニルエーテルスルホン酸塩等の陰イオン界面活性剤
を配合することにより、次亜塩素酸塩の安定性を向上さ
せることが開示されている。また、特開昭52−900
6号公報には、次亜塩素酸塩含有液体洗浄漂白剤組成物
において、下記〔化5〕で表される界面活性剤が次亜塩
素酸塩の安定性に寄与することが記載されている。そし
て、一般に、洗浄剤組成物は、貯蔵時の品質劣化等には
特別な配慮はなされておらず、特に夏期においては高温
下に貯蔵される等苛酷な条件下に貯蔵される場合が多
い。
【0004】
【化4】
【0005】
【化5】
【0006】しかし、上記公報に記載されている次亜塩
素酸塩含有洗浄剤組成物は何れも、苛酷な条件下での長
期間に及ぶ貯蔵安定性は充分ではない。
【0007】従って、本発明の目的は、苛酷な条件下で
長期間保存した場合でも次亜塩素酸アルカリ金属塩が分
解する惧れのない、貯蔵安定性に優れた、次亜塩素酸ア
ルカリ金属塩を含有する漂白剤組成物を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
した結果、次亜塩素酸アルカリ金属塩及び特定の化合物
を特定量含有させた漂白剤組成物が、上記目的を達成し
得るものであることを知見した。
【0009】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、下記成分(a)及び(b)を下記の量含有すること
を特徴とする漂白剤組成物を提供するものである。 (a)次亜塩素酸アルカリ金属塩;0.1〜13重量% (b)下記〔化6〕(前記〔化1〕と同じ)の一般式で
表される化合物及び、並びに下記化合物からなる
群から選ばれる1種又は2種以上;0.1〜3重量%
【0010】
【化6】
【0011】スルホン酸基を有する芳香族化合物のホ
ルムアルデヒド縮合物又はその塩からなる水溶性ポリマ
【0012】以下、本発明の漂白剤組成物について詳述
する。
【0013】本発明に使用される成分(a)の次亜塩素
酸アルカリ金属塩としては、特に制限されるものではな
いが、次亜塩素酸カリウム及び次亜塩素酸ナトリウム等
が好ましく、またこれらを互いに任意の比率で混合した
ものも好ましい。
【0014】上記成分(a)の組成物中の含有量は、
0.1〜13重量%(以下、単に%で表す)、好ましく
は、安定性及び性能上の点より1〜7%である。上記含
有量が0.1%未満であると、漂白性能、特に漂白スピ
ードが不充分となり、また、13%を超えると、組成物
の系の分離等、配合安定性が得られなかったり、次亜塩
素酸臭が強くなったりすることから商品形態上好ましく
ない。
【0015】一般的に、次亜塩素酸アルカリ金属塩には
食塩が含まれているが、該食塩の含有量を好ましくは4
%以下、更に好ましくは0.1〜3%に減ずることも安
定性向上には有効である。尚、上記次亜塩素酸アルカリ
金属塩以外の次亜ハロゲン酸アルカリ金属塩は、コスト
や安定性の問題があり、本発明の組成物には適さない。
【0016】本発明に使用される成分(b)は、上記化
合物及び、並びにスルホン酸基を有する芳香族化
合物のホルムアルデヒド縮合物又はその塩からなる水溶
性ポリマーからなる群から選ばれる1種又は2種以上で
あり、安定化剤として含有されるものである。また、上
記成分(b)は、後述する成分(d)と併用することに
より、前記次亜塩素酸アルカリ金属塩〔成分(a)〕の
安定性向上効果を発揮する。
【0017】上記成分(b)の上記化合物で好ましい
ものとしては、ポリエチレングリコール(分子量100
〜10000)を硫酸化し、更にアルカリ金属水酸化物
で中和して得られるポリエチレングリコールジサルフェ
ートが挙げられる。上記ポリエチレングリコールジサル
フェートの原料である上記ポリエチレングリコールとし
ては、その分子量が特に300〜6000のものが前記
次亜塩素酸アルカリ金属塩〔成分(a)〕の安定化効果
に優れているで好ましい。
【0018】また、上記成分(b)の上記化合物で好
ましいものとしては、グリセリンにエチレンオキサイド
を3〜300モル付加し、これを更に硫酸化、中和した
化合物が挙げられる。また、上記化合物の一般式にお
いて、Rで示される末端アルコール残基を全て硫酸化し
たものが、前記次亜塩素酸アルカリ金属塩〔成分
(a)〕の安定化効果が大きいので好ましく、これらの
中でも三硫酸化物が好ましい。
【0019】また、上記成分(b)の上記化合物で好
ましいものとしては、メタクレゾールメチレンスルホン
酸−シェファー酸ホルマリン縮合物塩(例えば、「デモ
ールSSL」;花王(株)の商標名)、メタクレゾール
メチレンスルホン酸ホルマリン縮合物塩(例えば、「デ
モールSC30」;花王(株)の商標名)、ブチルナフ
タレンスルホン酸ホルマリン縮合物塩、クレオソート油
スルホン酸ホルマリン縮合物塩(例えば、「デモール
C」;花王(株)の商標名)、ナフタレンスルホン酸塩
ホルマリン縮合物塩(例えば、「デモールNL」;花王
(株)の商標名)、ブチルナフタレンスルホン酸・ナフ
タレンスルホン酸ホルマリン縮合物塩(例えば、「デモ
ールSNB」;花王(株)の商標名)等が挙げられる。
【0020】上記成分(b)の組成物中の含有量は、
0.1〜3%、好ましくは0.1〜1%である。上記含
有量が0.1%未満であると、安定化効果が発揮され
ず、また、3%を超えても、効果に変化がなく経済的で
ない。
【0021】本発明の組成物は、増粘させた系でも、良
好な貯蔵安定性を有する。本発明の組成物を増粘させた
系とするには、下記成分(c)及び成分(d)に属する
界面活性剤の何れか1種又は2種以上を使用することが
好ましい。また、該成分(c)及び成分(d)を混合し
て用いた場合は、それらのコンプレックスが形成され増
粘効果が向上するので更に好ましい。該成分(c)及び
成分(d)を混合して用いる場合、それらは、成分
(d)/〔成分(c)+成分(d)〕=〔1〜10〕/
10(重量比)となるように使用するのが好ましい。
【0022】(c)下記〔化7〕(前記〔化2〕と同
じ)の一般式で表される化合物〜からなる群から選
ばれる1種又は2種以上;0.1〜5重量%
【0023】
【化7】
【0024】(d)下記〔化8〕(前記〔化3〕と同
じ)の一般式で表される第三級アミンオキシド;0.1
〜5重量%
【0025】
【化8】
【0026】まず、上記成分(c)における上記化合物
〜の具体例を以下に示す。上記化合物であるアル
カンスルホネート(炭素数6〜22の直鎖又は分岐鎖の
アルカンスルホネート)としては、ドデシルスルホン酸
ナトリウム等が挙げられるが、通常、安価に入手可能な
炭素数10〜14程度のアルキル基を有するアルカンス
ルホン酸塩(特にナトリウム塩)の混合物が用いられ
る。上記化合物であるアルキルベンゼンスルホン酸塩
(炭素数6〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有す
るもの)としては、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム等が挙げられるが、通常、安価に入手可能な炭素数
10〜14程度のアルキル基を有するアルキルベンゼン
スルホン酸塩(特にナトリウム塩)の混合物が用いられ
る。
【0027】上記化合物であるポリオキシエチレンア
ルキルエーテル硫酸塩(炭素数6〜22の直鎖又は分岐
鎖のアルキル基を有するもの)としては、上記一般式
(化合物)において、R3 が炭素数6〜22、好まし
くは8〜18、更に好ましくは10〜14のアルキル基
であり、Aが好ましくはエチレン基、プロピレン基又は
ブチレン基、更に好ましくはエチレン基であり、m(付
加モル数)が0.5〜100、好ましくは1〜20、更
に好ましくは1〜10であるポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル硫酸塩が挙げられる。具体的には、ポリオキ
シエチレン(m=2.5)ラウリルエーテル硫酸ナトリ
ウム、ポリオキシエチレン(m=4.0)ラウリルエー
テル硫酸ナトリウム等が挙げられる。上記化合物であ
る脂肪酸塩(炭素数6〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキ
ル基を有するもの)としては、炭素数6〜22の直鎖ア
ルキル基を有する脂肪酸のアルカリ金属塩が好ましく、
具体的には、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸等の直鎖脂肪酸のナトリウム塩、カリ
ウム塩等が挙げられる。
【0028】上記化合物であるポリオキシエチレンア
ルキルエーテルカルボキシレート(炭素数6〜22の直
鎖又は分岐鎖のアルキル基を有するもの)の上記一般式
において、R5 で示される炭素数6〜22の直鎖又は分
岐鎖のアルキル基としては、ヘキシル基、オクチル基、
デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル
基、オクタデシル基等が挙げられ、特にドデシル基、テ
トラデシル基が好ましい。また、Aで示される炭素数1
〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基としては、炭素数
2〜4のものが好ましく、例えば、エチレン基、プロピ
レン基、イソプロピレン基、ブチレン基等が挙げられ、
特にエチレン基、イソプロピレン基が好ましい。また、
6 で示される炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキ
レン基としては、メチレン基、プロピレン基、イソプロ
ピレン基、ブチレン基等が挙げられ、特にメチレン基、
プロピレン基、イソプロピレン基が好ましい。また、M
で示されるアルカリ金属原子としては、例えば、ナトリ
ウム原子、カリウム原子等が挙げられ、特にナトリウム
原子が好ましく、アルカリ土類金属原子としては、カル
シウム、マグネシウム等が挙げられる。また、nとして
は、1〜50、特に1〜20の範囲のものが更に好まし
い。
【0029】また、上記化合物の具体例としては、ヘ
キシルポリオキシエチレンオキシ酢酸ナトリウム(p
〔酸化エチレンの付加モル数〕=3.8)、オクチルポ
リオキシエチレンオキシ酢酸ナトリウム(p=4.
5)、ドデシルポリオキシエチレンオキシ酢酸ナトリウ
ム(p=10)、ドデシルポリオキシプロピレンオキシ
酢酸ナトリウム(p=2)、ドデシルポリオキシエチレ
ンオキシプロピオン酸ナトリウム(p=5)、テトラデ
シルポリオキシエチレンオキシ酢酸ナトリウム(p=1
0)、ノニルフェニルポリオキシエチレンオキシ酢酸ナ
トリウム(p=6.0)等が挙げられ、このらのうち、
製造コストの点で特に、アルキル(炭素数8〜10の直
鎖又は分岐鎖)ポリオキシエチレン(p=1〜8)オキ
シ酢酸ナトリウム、アルキル(炭素数12〜14の直鎖
又は分岐鎖)ポリオキシエチレン(p=1〜20)オキ
シ酢酸ナトリウムのような混合物として使用することが
好ましい。
【0030】上記成分(c)における上記化合物〜
は、単独又は2種以上の混合物として使用できるが、配
合の簡易さ、コスト及び安定性等を詳細に考慮すると、
上記化合物、及びの混合物、特に、上記化合物
及びの混合物、又は上記化合物及びの混合物を使
用するのが好ましい。
【0031】上記成分(c)の組成物中の含有量は、好
ましくは0.1〜5%、更に好ましくは0.1〜3%で
ある。上記含有量が0.1%未満であると、後述の成分
(d)と併用しても増粘効果が発揮されない場合があ
り、また、5%を超えると、安定性上好ましくない。
【0032】次に、上記成分(d)の第三級アミンオキ
シドにおいて、R7 で示される炭素数8〜20のアルキ
ル基としては、オクチル基、デシル基、ドデシル基、テ
トラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基等が挙
げられ、これらのうち、ドデシル基及びテトラデシル基
が好ましい。また、上記成分(d)は、天然物から誘導
された炭素数の異なるアルキル基を有する第三級アミン
オキシドの混合物であってもよい。また、上記成分
(d)の第三級アミンオキシドにおけるR8 及びR9
示される炭素数1〜3のアルキル基としては、メチル
基、エチル基、プロピル基等が挙げられ、これらのう
ち、メチル基が好ましい。
【0033】上記成分(d)の第三級アミンオキシドの
具体例としては、ラウリルジメチルアミンオキシド、ミ
リスチルジメチルアミンオキシド、ヤシジメチルアミン
オキシド等が挙げられる。
【0034】上記成分(d)の組成物中の含有量は、好
ましくは0.1〜5%、更に好ましくは0.1〜3%で
ある。上記含有量が0.1%未満であると、増粘効果が
発揮されない場合があり、また、5%を超えると、安定
性上好ましくない。
【0035】また、上記成分(c)及び(d)の界面活
性剤は、前記次亜塩素酸アルカリ金属塩〔成分(a)〕
の水溶液中において安定で且つアルカリ水溶液に溶解可
能なものである。
【0036】本発明の組成物は、着色系とすることもで
き、着色系とする場合は、フタロシアニン系顔料〔成分
(e)〕を1種又は2種以上使用して着色系とすること
が好ましく、このように着色系とした場合においても、
非常に優れた貯蔵安定性を有する。また、上記フタロシ
アニン系顔料〔成分(e)〕としては、特に制限される
ものではないが、下記〔化9〕の一般式で表される化合
物が好ましい。
【0037】
【化9】
【0038】上記〔化9〕の一般式において、Xで示さ
れるハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原子、沃素
原子のうち1種又は2種以上の組み合わせが好ましく、
また、Mで示される金属原子としては、鉄原子、コバル
ト原子、銅原子のうち1種又は2種以上の組み合わせが
好ましく、これらのうち特に銅原子が好ましい。
【0039】上記フタロシアニン系顔料〔成分(e)〕
としては、上記〔化9〕の一般式におけるハロゲン置換
数nが0〜16、好ましくは6〜16、特に好ましくは
6〜8又は12〜16のものを単独で又は色調整したよ
うな混合顔料として好適に使用することができる。
【0040】上記フタロシアニン系顔料〔成分(e)〕
は、常温で水分散体であり、通常、その粒径が0.01
〜0.3μmのものが市販されており、該市販品を使用
することができる。
【0041】また、上記成分(e)の組成物中の含有量
は、好ましくは0.00001〜0.01%である。上
記含有量が0.00001%未満であると、着色の効果
が少なく、一方、0.01%を超えると、分散安定性が
低下する傾向にある。
【0042】本発明の組成物には、アルカリ剤を使用す
ることができ、該アルカリ剤を使用することで組成物の
安定性を調整することができる。上記アルカリ剤として
は、特に制限されるものではなく、例えば、苛性アルカ
リ及び珪酸塩等が挙げられる。上記苛性アルカリとして
は水酸化ナトリウム等が挙げられ、上記珪酸塩としては
メタ珪酸ナトリウム等が挙げられる。これらのアルカリ
剤は、単独で又は2種以上を混合して使用される。
【0043】上記アルカリ剤の組成物中の含有量は、好
ましくは0.1〜5%、更に好ましくは0.1〜2%で
ある。上記含有量が0.1%未満であると、組成物の系
の安定性が不良となる場合があり、また、5%を超える
と、皮膚や目粘膜に対し悪影響を及ぼすことが考えられ
たり、配合量の増加による効果の向上がなくなる傾向に
ある。
【0044】また、本発明の組成物には、更に、上記成
分(b)、(c)及び(d)の界面活性剤とは別の通常
使用されるような他の界面活性剤を配合することができ
る。上記他の界面活性剤としては、アルキル硫酸エステ
ル塩、上記成分(b)の化合物以外のアルキルベンゼ
ンスルホン酸塩やアルキルナフタレンスルホン酸塩、ア
ルキルスルホコハク酸塩、アルキルジフェニルエーテル
ジスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルアリル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテルスルホン酸塩等のアニオン性
界面活性剤(アミノ酸誘導体等の含窒素系アニオン性界
面活性剤は除く);ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、オキ
シエチレン/オキシプロピレンブロックコポリマー、低
級/高級アルコールのエチレンオキサイド/プロピレン
オキサイド付加物等のノニオン性界面活性剤(エステル
型、アミン型、アミド型及び糖骨格のノニオン性界面活
性剤を除く);スルホベタイン、カルボベタイン等の両
性界面活性剤及びカチオン性界面活性剤等が挙げられ、
これらの1種又は2種以上の組み合わせて使用すること
ができる。
【0045】更に、本発明の組成物に、公知の技術によ
り上記他の界面活性剤の2種以上を組み合わせたものや
NaCl、芒硝、カルシウム塩、マグネシウム塩等の無
機水溶性塩等の電解質を配合して増粘系とすることによ
り、本発明の安定性効果を更に向上させることも可能で
ある。
【0046】また、本発明の組成物中に痕跡量含有され
ている重金属をキレート剤によりトラップすることでも
更なる安定化を図ることができる。例えば、アミノホス
ホン酸−N−オキサイド、特に〔ニトリロトリス(メチ
レン)〕トリスホスホン酸−N−オキサイド、2−ホス
ホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸塩、1−ヒド
ロキシエタン−1,1−ジホスホン酸塩、架橋型ポリカ
ルボン酸塩等の適用が公知技術の応用例として挙げるこ
とができる。
【0047】尚、例えば、エチレンジアミン4酢酸塩や
ニトリロトリ酢酸塩等のアミノカルボン酸塩型;クエン
酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩等のオキシカルボン酸塩
型;コハク酸、グルタル酸、アジピン酸等のジカルボン
酸型;ピロリン酸塩、トリポリリン酸塩、ヘキサメタリ
ン酸塩等のホスフェート型等のキレート剤の適用は何れ
も次亜塩素酸水溶液中でそれ自体の分解が大きく好適で
はない。
【0048】本発明の組成物には、その他、洗浄性能を
向上させるビルダーとして、トルエンスルホン酸塩、キ
シレンスルホン酸塩、クメンスルホン酸塩、ナフタレン
スルホン酸塩等の芳香族スルホン酸塩;蛍光染料;BH
T等のラジカルスカベンジャー;炭酸カルシウム、シリ
カ、モンモリロナイト、スメクタイト等の研磨剤・にご
り剤;テルペンアルコール系香料に代表される香料等の
成分を配合することも可能である。尚、本発明の漂白剤
組成物は、通常、上記の必須成分(a)及び(b)とそ
れ以外の上記の任意成分にバランス量の水を加えて調製
される。
【0049】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。しかしながら、本発明はこれらの実施例によって
制限されるものではない。
【0050】実施例1 下記〔表1〕、〔表2〕及び〔表3〕に示す組成(組成
比単位は重量%)の各成分及びバランス量の水から各液
体漂白剤組成物を調製し、それぞれの貯蔵安定性、色安
定性及び粘度を下記の評価法及び評価基準に基づいて評
価した。それらの結果を下記〔表1〕、〔表2〕及び
〔表3〕に示す。
【0051】貯蔵安定性の評価法 調製した液体漂白剤組成物をポリエチレン製シリンダボ
トル(満注量725ml、底部肉厚0.6mm)に600ml
充填密封し、50℃で1ヶ月保存した後、外部に取り出
してシリンダボトルの膨らみを肉眼で観察した。 <貯蔵安定性の評価基準> ○:変化なし △:ボトル底部がやや膨らみ、ボトルのすわりが悪くな
る ×:ボトル底部が膨らみ、ボトルが倒れる(尚、ボトル
内の圧力が0.6kg/cm 2 以上となるとボトルがこの状
態となる)
【0052】色安定性の評価法 調製した着色系の液体漂白剤組成物をポリエチレン製シ
リンダボトル(満注量725ml、底部肉厚0.6mm)に
600ml充填密封し、50℃で1ヶ月保存した後、一部
分取し、この保存後のサンプルについて、保存前のサン
プルと対比して、色の変化を肉眼で観察した。 <色安定性の評価基準> ○:色の変化なし △:やや退色する ×:脱色する
【0053】粘度の評価法及び評価基準 調製した液体漂白剤組成物を、B型粘度計を用い、20
℃、60rpm、60秒後の粘度を測定し単位cP(セ
ンチポイズ)で表した。但し、1cP=10-3Nsm-2
である。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】上記〔表1〕、〔表2〕及び〔表3〕よ
り、本発明品1〜16は、増粘系、着色系、増粘・着色
系の何れの場合も貯蔵安定性に優れ、着色系、増粘・着
色系の場合は、色安定性にも優れたものであることが判
る。これに対し、比較品1〜7は、必須成分である前記
成分(b)を含有しないので、増粘系(比較品1及び
5)、着色系(比較品2、3及び6)、増粘・着色系
(比較品4及び7)の何れの場合も貯蔵安定性及び色安
定性が充分でないことが判る。
【0058】尚、本発明品1〜16のうち、増粘系及び
増粘・着色系の本発明品1〜7、11、12、14及び
15はトイレボウルクリーナー等に適している。非増粘
系の本発明品8〜10、13及び16は台所用、浴室用
カビ取り、排水管クリーナー等に適している。
【0059】
【発明の効果】本発明の漂白剤組成物は、苛酷な条件下
で長期間保存した場合でも次亜塩素酸アルカリ金属塩が
分解する惧れのない、貯蔵安定性に優れたものである
(請求項1)。本発明の漂白剤組成物は、特定の界面活
性剤を含有することにより、系を増粘させることがで
き、この増粘させた系でも貯蔵安定性に優れる(請求項
2)。本発明の漂白剤組成物は、フタロシアニン系顔料
を含有することにより、系を着色させることができ、こ
の着色させた系でも貯蔵安定性に優れ、且つ色安定性に
も優れる(請求項3)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 3/37 3/395 7/40 7/60 //(C11D 7/60 7:10 7:34)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記成分(a)及び(b)を下記の量含
    有することを特徴とする漂白剤組成物。 (a)次亜塩素酸アルカリ金属塩;0.1〜13重量% (b)下記〔化1〕の一般式で表される化合物及び
    、並びに下記化合物からなる群から選ばれる1種又
    は2種以上;0.1〜3重量% 【化1】 スルホン酸基を有する芳香族化合物のホルムアルデヒ
    ド縮合物又はその塩からなる水溶性ポリマー
  2. 【請求項2】 界面活性剤として、下記成分(c)及び
    (d)からなる群から選ばれる1種又は2種以上を含有
    する請求項1記載の漂白剤組成物。 (c)下記〔化2〕の一般式で表される化合物〜か
    らなる群から選ばれる1種又は2種以上;0.1〜5重
    量% 【化2】 (d)下記〔化3〕の一般式で表される第三級アミンオ
    キシド;0.1〜5重量% 【化3】
  3. 【請求項3】 フタロシアニン系顔料〔成分(e)〕を
    0.00001〜0.01重量%含有する請求項1又は
    2記載の漂白剤組成物。
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