JP3363314B2 - 着色漂白剤組成物 - Google Patents
着色漂白剤組成物Info
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Description
も貯蔵安定性に優れた、次亜塩素酸塩を含有する塩素系
漂白剤組成物に関し、詳しくは、適用部位がわかりやす
く着色され、しかも遊離のアルカリ成分の濃度が低く、
貯蔵安定性に優れた塩素系着色漂白剤組成物に関するも
のである。
り、次亜塩素酸塩を主基剤とする洗浄・漂白剤組成物は
多く知られている。現在、上記洗浄・漂白剤組成物は、
公共施設、社員食堂、一般食堂等で使用される食器の消
毒;一般家庭の台所用品、衣料用品の漂白;トイレや排
管の洗浄、漂白、詰まり除去、除菌、除臭;浴室等に発
生するかび汚れの漂白等の目的に汎用されている。しか
しながら、次亜塩素酸塩は強力な酸化剤であり、その取
扱いには十分な注意が必要である。そのため、使用者の
安全を考慮し、洗浄・漂白剤の適用部位を明確にするた
めに洗浄・漂白剤を着色することが行われている。
化漂白剤の着色において通常の色素では分解されて経時
に褪色しやすいため、着色剤の選定は重要である。従っ
て従来よりこの着色に用いる着色剤として種々の提案が
なされてきている。例えば、特開昭53−8604号公報には
置換塩素数0〜6の塩素化銅フタロシアニン顔料が、特
開昭54−88889 号公報、特開昭53−124182号公報及びE
P156438号明細書にはウルトラマリンブルーが、特開昭
57−212260号公報、特開昭60−18597 号公報、特開昭57
−212260号公報及びUSP3689421 号明細書には着色し
たラテックス粒子による着色方法が提案されており、ま
た特開昭62−81500 号公報にはカチオン染料が、特開昭
62−150318号公報には金属イオンによる着色方法がそれ
ぞれ開示されている。
術では、安全性の向上を図るべく苛性アルカリの濃度を
より低くした配合系を実施しようとした際の長期貯蔵安
定性、特に過酷な条件下での貯蔵安定性が必ずしも保証
されるものではないことがわかった。また、耐アルカリ
性、耐酸化性に優れたフタロシアニン系顔料にしても置
換ハロゲン数が特定範囲を越えると高温での貯蔵或いは
長期保存により褪色が進行するが、一般に、洗浄漂白剤
組成物は貯蔵時の品質劣化には特別な配慮はなされてお
らず、特に夏期においては高温下に貯蔵されることも予
想される。
件下での貯蔵安定性や経時的な褪色防止については更な
る改良が望まれている。従って、本発明の目的は、苛酷
な条件下で長期間保存した場合でも次亜塩素酸塩が分解
するおそれのない、貯蔵安定性に優れた着色漂白剤組成
物を提供することにある。
剤系において、長期間苛酷な条件下においても安定な着
色組成物を得るべく鋭意検討した結果、次亜塩素酸塩の
着色剤としてハロゲン化されていてもよいフタロシアニ
ン系顔料を用い、更に特定の化合物を配合することによ
り上記目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成し
た。
13重量%、 (b)成分0.00001 〜0.01重量%及び (c)成分
0.01〜10重量%を含有することを特徴とする着色漂白剤
組成物を提供するものである。 (a) 次亜塩素酸塩 (b) ハロゲン化されていてもよいフタロシアニン系顔料 (c) 下記一般式(I)で表される化合物 R1O(AO)nR2 (I) 〔式中、A は炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキレン
基を示し、n 個のA は同一でも異なっていてもよい。n
はアルキレンオキサイドの平均付加モル数を示す3〜20
0 の数である。R1及びR2は同一又は異なって、下記〜
から選ばれるいずれかの基を示す。但し、R1がで示
される基の場合は、R2は,,,又はで示され
る基である。
又は異なって1又は2、M は水素原子、アルカリ金属原
子又はアルカリ土類金属原子を示す。)〕
に説明する。
亜塩素酸塩を含有するが、この(a)成分の組成物中の含
有量は0.1 〜13重量%であり、好ましくは1〜6重量%
である。(a) 成分の含有量が 0.1重量%未満であると漂
白性能、特に漂白スピードが不充分となり、また13重量
%を超えると、分離等がおこり良好な配合安定性が得ら
れなかったり、次亜塩素酸塩臭が強くなったりすること
から商品形態上好ましくない。
リ金属塩が好ましく、特にカリウム塩又はナトリウム塩
が好ましい。またカリウム塩とナトリウム塩を互いに任
意の比率で混合したものも好適に用いられる。一般的に
次亜塩素酸塩には食塩が含まれるがこの含有量を5重量
%以下に減ずることも安定性向上には有効である。ま
た、他の次亜ハロゲン酸塩はコストや安全性の問題があ
り、本発明には適さない。
ロゲン化されていてもよいフタロシアニン系顔料を含有
する。ハロゲン化されていてもよいフタロシアニン系顔
料は、下記の一般式(II) C32H(16-m)XmN8M' (II) (式中、m は0〜16の数、X はハロゲン原子、M'は金属
原子を示す。)で表される化合物である。具体的にはX
はBr、I 、Clのうち1種または2種以上の組み合わせが
好ましく、特にClが好ましい。M'はFe、Co、Cuのうち1
種または2種以上の組み合わせが好ましく、特にCuが好
ましい。本発明においては前記一般式(II)で表される
フタロシアニン系顔料が有効であって、しかもハロゲン
置換数は0〜16のうちいずれのものでも好適に用いるこ
とができ、単独でも使用し得るし、色調整したような混
合顔料としても好適に使用しうる。
0.00001〜0.01重量%の範囲である。(b) 成分の含有量
が0.00001 重量%未満では着色の効果が少なく、一方、
0.01重量%を超える場合には分散安定性が低下する。前
記一般式(II)で表されるフタロシアニン顔料は常温
で、水分散体であり、粒径は0.01〜0.3 μm のものが通
常入手し得る。
記一般式(I)で表される化合物を含有する。この化合
物は、ポリアルキレングリコールの両末端を直鎖又は分
岐のアルキル基、シアノエチル基、リン酸基、カルボキ
シアルキル基、シアノプロピル基、ベンジル基などで修
飾することにより製造することができる。
は、以下に示すものが挙げられ、これらの1種又は2種
以上を用いることができる。
意味を示すが、A としてはエチレン基又はプロピレン基
が好ましく、特にエチレン基が好ましい。またM として
はアルカリ金属原子が好ましく、特にNaが好ましい。) これらのうち好ましいものとしては、ポリエチレングリ
コール(分子量 100〜10000)の両末端をメチルキャップ
して得られるジメチルポリエチレングリコールが挙げら
れる。上記ジメチルポリエチレングリコールの原料であ
る上記ポリエチレングリコールとしては、その分子量が
特に 300〜6000のものが前記次亜塩素酸塩の安定化効果
に優れており好ましい。
は(b) 成分のフタロシアニン顔料の分散剤として作用す
るものである。一般式(I)で表される化合物中のアル
キレングリコール鎖にあるエーテル酸素でフタロシアニ
ン顔料表面に吸着し、次亜塩素酸塩との反応を妨げてい
るものと考えられる。両末端が修飾されていないポリア
ルキレングリコールは水溶性が高いため、本発明の目的
には適さない。
01〜10重量%、好ましくは0.1 〜3重量%である。(c)
成分の含有量が0.01重量%未満であると安定化効果が発
揮されず、また10重量%を超えても効果に変化がなく経
済的でない。なお、上記(b) 成分と(c) 成分は、 (c)/
(b)(重量比)が10〜1000の範囲となるように組成物中に
配合するのが望ましい。
用いられるような界面活性剤を配合することができる。
界面活性剤としては、アルカンスルホン酸塩、脂肪酸
塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルス
ルホコハク酸塩・アルキルジフェニルエーテルジスルホ
ン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキ
ル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルアリー
ル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテルスルホン酸塩などのアニオン性界面活性剤
(アミノ酸誘導体等の含窒素系アニオンは除く);ポリ
オキシエチレンモノアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レンアルキルアリールエーテル、オキシエチレン/オキ
シプロピレンブロックコポリマー、低級/高級アルコー
ルのエチレンオキサイド/プロピレンオキサイド付加物
などのノニオン性界面活性剤(エステル型、糖骨格のも
の、アミン型、アミド型を除く);スルホベタイン、カ
ルボベタイン、アルキルジメチルアミンオキサイドなど
の両性界面活性剤あるいはカチオン界面活性剤の1種ま
たは2種以上の組み合わせを適量配合しうる。
剤の組合せや、NaCl、芒硝、カルシウム塩、マグネシウ
ム塩等の無機水溶性塩等の電解質の添加により増粘した
系で更に安定性の向上を図ることも可能である。また、
系中に痕跡量含有されている重金属をキレート剤により
トラップすることでも更なる安定化をはかることができ
る。かかるキレート剤としては、例えばアミノホスホン
酸−N−オキサイド、特に〔ニトリロトリス(メチレ
ン)〕トリスホスホン酸−N−オキサイド、2−ホスホ
ノブタン−1,2,4 −トリカルボン酸塩、1−ヒドロキシ
エタン−1,1 −ジホスホン酸塩、架橋型ポリカルボン酸
塩等を挙げることができる。
トリロトリ酢酸塩などのアミノカルボン酸型;クエン酸
塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩などのオキシカルボン酸型;
コハク酸、グルタル酸、アジピン酸などのジカルボン酸
塩型;ピロリン酸塩、トリポリリン酸塩、ヘキサメタリ
ン酸塩などのホスフェート型の金属封鎖剤等の適用はい
ずれも次亜塩素酸塩水溶液中でそれ自体の分解が大きい
ので好適ではない。
ダーとして、トルエンスルホン酸塩やキシレンスルホン
酸塩、クメンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩等
の芳香族スルホン酸塩;蛍光染料;BHTなどのラジカ
ルスカベンジャー;炭酸カルシウム、シリカ、モンモリ
ロナイト、スメクタイトなどの研磨剤・にごり剤;テル
ペンアルコール系に代表される香料などの成分を配合す
ることも可能である。尚、本発明の着色漂白剤組成物は
通常、上記の必須成分と任意成分にバランス量の水を加
えて調製される。
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
それぞれの貯蔵安定性及び貯蔵後の色安定性を下記方法
で評価した。結果を表1及び2に示す。尚、表1及び2
中、各成分の数字は重量%であり、バランスは全体を 1
00重量%とするための水の量である。また、(c) 成分に
おいて、EOはエチレンオキサイド鎖、POはプロピレンオ
キサイド鎖を示す。
剤組成物をポリエチレン製シリンダボトル(ハイターボ
トル:満注量725ml 、底部肉厚 0.6mm) に 600ml充填密
封し、40℃で3ケ月保存した後、外部に取り出してシリ
ンダボトルの膨らみを肉眼で観察し、下記基準で評価し
た。 ・評価基準 ○:変化なし △:ボトル底部がやや脹らみ、ボトルのすわりが悪くな
る ×:ボトル底部が脹らみ、ボトルが倒れる(なお、 0.6
kg/cm2以上の内圧でこの状態となる)。
サンプルを40℃で3ケ月保存後一部分取し、肉眼で観察
し、色に変化がなければ○、やや褪色していれば△、脱
色のときは×と採点した。
Claims (3)
- 【請求項1】 下記 (a)成分 0.1〜13重量%、 (b)成分
0.00001 〜0.01重量%及び (c)成分0.01〜10重量%を含
有することを特徴とする着色漂白剤組成物。 (a) 次亜塩素酸塩 (b) ハロゲン化されていてもよいフタロシアニン系顔料 (c) 下記一般式(I)で表される化合物 R1O(AO)nR2 (I) 〔式中、A は炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキレン
基を示し、n 個のA は同一でも異なっていてもよい。n
はアルキレンオキサイドの平均付加モル数を示す3〜20
0 の数である。R1及びR2は同一又は異なって、下記〜
から選ばれるいずれかの基を示す。但し、R1がで示
される基の場合は、R2は,,,又はで示され
る基である。また、R 1 及びR 2 のいずれか一方がで示さ
れる基で、他方がで示される基である場合を除く。 【化1】 (式中、x は1〜18の数、y 及びz は同一又は異なって
1又は2、M は水素原子、アルカリ金属原子又はアルカ
リ土類金属原子を示す。)〕 - 【請求項2】 (c) 成分が、下記式で表される化合物か
ら選ばれる1種又は2種以上である請求項1記載の着色
漂白剤組成物。 【化2】 (上記一連の式中、A 、n 及びM は前記の意味を示
す。) - 【請求項3】 (b) 成分と(c) 成分の配合割合が、 (c)
/(b)(重量比)=10〜1000である請求項1又は2記載の
着色漂白剤組成物。
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JP13642396A JP3363314B2 (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | 着色漂白剤組成物 |
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JPH09316494A JPH09316494A (ja) | 1997-12-09 |
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Family Applications (1)
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