JP2007177093A - スプレー容器入り洗浄剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】壁面などへの付着滞留性に優れ、しかもボリューム感がある泡を形成できる等、泡立ちのよい液体洗浄剤組成物を充填したトリガー式スプレーヤー容器入りのスプレー容器入り洗浄剤を提供する。
【解決手段】(a)界面活性剤 0.1〜10質量%、(b)ポリプロピレングリコールジ硫酸エステル又はその塩 0.05〜3質量%、及び水を含有する液体洗浄剤組成物を、トリガー式スプレーヤーを具備する容器に充填してなるスプレー容器入り洗浄剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、スプレー容器入り洗浄剤に関する。
従来、浴室の壁やバスタブなどの洗浄には、トリガー式スプレーヤーを用いて泡状に洗浄剤を洗浄対象物に付着させることが行われており、特に次亜塩素酸塩類を含有するカビ取り洗浄剤においては、泡状に付着させることでカビ取り効果を向上させることができる。また、ボリューム感のある泡を付着させることは洗浄効果を想起させる点からも好ましい。
一方、有効成分である洗浄剤や次亜塩素酸塩を洗浄対象物に付着滞留させることは、洗浄効果やカビ取り効果を向上させる目的から求められている。付着滞留性を向上させる方法としては、組成物の粘度を増加させる方法が知られており、例えば特許文献1には架橋型高分子化合物を応用する技術が開示されており、特許文献2にはケイ酸ナトリウムマグネシウムを応用する技術が開示されている。また、特許文献3には特定の界面活性剤と疎水性有機対イオンを併用する技術が開示されている。
一方、ポリアルキレングリコールジ硫酸エステルを含有する洗浄剤は例えば特許文献4、5に開示されている。
特開平6−235000号公報 特表平11−217596号公報 特開平11−279591号公報 特開昭62−89797号公報 特開平7−305099号公報
特許文献1〜3の技術により洗浄剤の対象物への付着性を向上させることが可能となるが、粘度を増加させると泡立ち性が著しく損なわれるため、ボリューム感のある泡を形成させることは困難である。即ち、トリガー式スプレーヤーを用いた場合に、付着滞留性が高く、しかもボリューム感のある泡を形成させる技術が強く求められる。また、特許文献4は液体洗浄剤のゲル化を防止する技術であり、特許文献5は次亜塩素酸の安定性を改善する技術であり、特定の化合物がトリガー式スプレーヤーを用いた場合の対象表面への付着性を改善し、且つボリューム感のある泡を提供できる手段については具体的に示唆されていない。
本発明は、液体洗浄剤をトリガー式スプレーヤーで用いて付着させた場合に、対象面の傾斜によって洗浄剤が流れやすいこと、一方で、付着性を向上させるために粘度を向上させた場合に、あわ立ちが低下すること、という課題を解決するものである。すなわち、本発明の課題は、トリガー式スプレーヤーで用いて処理する場合に、壁面などへの付着滞留性に優れ、しかもボリューム感がある泡を形成できる等、泡立ちの良いスプレー容器入り洗浄剤を提供することである。
本発明は、(a)界面活性剤 0.1〜10質量%、(b)ポリプロピレングリコールジ硫酸エステル又はその塩 0.05〜3質量%、及び水を含有する液体洗浄剤組成物を、トリガー式スプレーヤーを具備する容器に充填してなるスプレー容器入り洗浄剤に関する。
本発明のスプレー容器入り洗浄剤は、壁面などへの付着滞留性に優れ、しかもボリューム感がある泡を形成できる等、泡立ちにも優れている。
本発明のスプレー容器入り洗浄剤は、前記のように特定成分を含有する液体洗浄剤組成物をトリガー式スプレーヤーを具備した容器に充填してなるものである。以下液体洗浄剤組成物に含有される各成分につき詳述する。
本発明では(a)成分として界面活性剤を用いる。界面活性剤としては、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、及び両性界面活性剤、を挙げることができる。
陰イオン界面活性剤としては、炭素数10〜15のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩、炭素数10〜16のアルキル硫酸エステル塩、炭素数10〜16のアルキル基とオキシアルキレン基の平均付加モル数が1〜6のポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、炭素数10〜16のアルキル基とオキシアルキレン基の平均付加モル数が1〜12のポリオキシアルキレンアルキルエーテルメチルカルボン酸塩、炭素数8〜18の脂肪酸又はその塩、炭素数8〜16のアルカンスルホン酸塩、炭素数8〜16のオレフィンスルホン酸塩を具体的例として挙げることができる。塩としては、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属の塩、カルシウム又はマグネシウムなどのアルカリ土類金属の塩、モノエタノールアミンなどのアミン類の塩を挙げることができる。
非イオン界面活性剤としては、炭素数10〜18のアルキル基とオキシエチレン基の平均付加モル数が1〜12のポリオキシエチレンアルキルエーテル、炭素数10〜18であり、糖縮合度が平均1〜2のアルキルグリコシド、窒素原子に結合する基のうち1個又は2個が炭素数8〜18の炭化水素基、好ましくはアルキル基であり、残りが炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であるアミンオキシドを挙げることができる。かかるアミンオキシドは、炭素数8〜18、更に炭素数8〜16、特に炭素数10〜16のアルキル基を1個有することが好ましい。
陽イオン界面活性剤としては、窒素原子に結合する基のうち1個又は2個が炭素数8〜16のアルキル基であり、残りが炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基もしくはベンジル基である第4級アンモニウム塩を挙げることができる。
両性界面活性剤としては、アミド基で中断されてもよい炭素数8〜18のアルキル基を1つと炭素数1〜3のアルキル基を2つ有するN,N,N−トリアルキル−N−スルホプロピルアンモニウムベタイン、N,N,N−トリアルキル−N−(2-ヒドロキシスルホプロピル)アンモニウムベタイン、N,N,N−トリアルキル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタインを挙げることができる。
本発明のスプレー容器入り洗浄剤に用いられる液体洗浄剤組成物は、トリガー式スプレーヤーにより起泡することができるものである。従って界面活性剤も起泡性のものが選択される。特には、起泡性に優れた陰イオン界面活性剤を主界面活性剤として用いることが好ましい。また非イオン界面活性剤としてはアルキルグリコシドが起泡しやすく、他の界面活性剤との併用もしやすい。またアミンオキシドや両性界面活性剤は起泡性を向上させる性質を持っており、陰イオン界面活性剤と併用して用いることが好ましい。
好ましい陰イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキル硫酸エステル塩、脂肪酸塩を上げることができる。特にはアルキル基の炭素数が10〜18であり、これにオキシエチレン基の平均付加モル数が1〜6を有するポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、炭素数が10〜18のアルキル硫酸エステル塩、炭素数8〜18の脂肪酸塩が挙げられる。
好ましい界面活性剤の組み合わせとしては、炭素数8〜18、更には炭素数10〜14、特には炭素数10〜12の脂肪酸塩、及びアルキル基の炭素数が10〜18のアルキル硫酸エステル塩、から選ばれる一種以上(以下(a−1)とする)と、窒素原子に結合する基のうち1個又は2個がアミドプロピル基で結合されてもよい、炭素数8〜18、好ましくは10〜14の炭化水素基を有し、残りが炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であるアミンオキシド(以下(a−2)成分とする)との組み合わせが好ましい。陰イオン界面活性剤は、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩またはアルカノールアミン塩が好ましいが、安定性から考慮して、特に次亜塩素酸塩などの漂白剤と併用するような場合は、ナトリウム塩またはカリウム塩が好ましい。なお、界面活性剤は、洗浄力の向上のためにマグネシウム塩として配合してもよいが、硫酸マグネシウムなどの無機塩として配合しても同様な効果が得られる場合が多い。系中にマグネシウムイオンを組成物中に共存させることで粘度が向上する。
(a−1)及び(a−2)は、特に対象物への付着滞留性の点から、(a−1)成分/(a−2)成分を質量比9/1〜3/7で、好ましくは8/2〜4/6、特に好ましくは6/4〜4/6である。
本発明のスプレー容器入り洗浄剤は、容器に充填されている液体洗浄剤組成物をスプレーヤーで処理することによって得られる泡の付着性及び起泡性を改善する発明に関するが、前記の好ましい界面活性剤或いは界面活性剤の組み合わせは、低濃度でも増粘しやすいため、トリガーを引く操作を重くするという問題を生じる。通常粘度を下げるために、エタノールなどの水溶性有機溶剤の配合量を増やすなどの方法が提案されるが、その場合、泡の付着性と起泡性を低減してしまい多量の配合は好ましくない。しかしながら、本発明では、(b)成分を用いることにより、泡の付着性と起泡性を高め且つ、粘度も低下させることを可能とした。
本発明では(b)成分としてポリプロピレングリコールジ硫酸エステル又はその塩を用いる。好適な(b)成分としては、ポリプロピレングリコール部分の平均分子量が100以上4000以下、更に400以上2000以下のものである。なお、平均分子量はJIS K 0070に記載された方法に従い、水酸基価から算出したものを用いた。また、塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩が好ましい。
一般に液体洗浄剤の粘度を増加させると対象表面への付着滞留性が向上するが、ボリューム感のある泡を形成することができず、また、減粘剤を用いて粘度を低下させるとボリューム感のある泡は形成するが付着滞留性が低下する。本発明の(b)成分は、粘度を増加させ付着滞留性を向上させた液体洗浄剤の付着滞留性を維持しながら減粘させることができ、その結果、ボリューム感のある泡形成と付着滞留性を両立することができる。
本発明の液体洗浄剤組成物の20℃における粘度は、好ましくは3〜20mPa・s、より好ましくは3〜10mPa・s、最も好ましくは3〜8mPa・sである。ここで、粘度は、B型粘度計(TOKIMEC社製)を用い、ローターNo.1、20℃の条件で60rpm、1分攪拌後の粘度を測定したものである。
<液体洗浄剤組成物>
本発明の液体洗浄剤組成物は(a)成分を0.1〜10質量%、更に0.5〜5質量%含有することが好ましく、又液体漂白洗浄剤として使う場合、2.0質量%以下であるのが好ましい。また、(b)成分を0.05〜3.0質量%、更に0.05〜2.0質量%、特に0.1〜1.0質量%含有することが好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、さらに(c)次亜塩素酸アルカリ金属塩〔以下、(c)成分という〕、及び(d)アルカリ剤〔以下、(d)成分という〕を含有することが好ましい。特に、液体漂白剤やカビ取り洗浄剤として用いる場合にはこれら(c)成分と(d)成分を含有することが好ましい。
(c)成分の次亜塩素酸アルカリ金属塩としては、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウムが挙げられ、特に次亜塩素酸ナトリウムを含有することが好ましい。
また、(d)成分のアルカリ剤は、組成物のpHをアルカリ性にするために含有されるものであり、苛性アルカリ(アルカリ金属水酸化物)や珪酸塩等が挙げられる。苛性アルカリとしては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が珪酸塩としてはメタ珪酸ナトリウム等が使用されるが、これらのうち水酸化ナトリウムが好ましく使用される。
本発明の液体洗浄剤組成物をカビ取り洗浄剤として応用する場合、(c)成分を0.1〜5.0質量%、更に0.5〜4.0質量%、特に1.0〜3.0質量%含有することが好ましい。(d)成分の含有量は、ASTM D 2022−89記載の方法により測定される。すなわち、この方法は、漂白剤中の遊離アルカリ量を水酸化ナトリウム(NaOH)として測定するものであり、本発明においてもこの方法で得られた組成物中の遊離アルカリの量を組成物中の(d)成分の量とする。(d)成分は0.1〜1.0質量%、更に0.2〜0.8質量%、特に0.3〜0.7質量%配合することが好ましい。
本発明では(b)成分とともに、下記一般式(1)に表される化合物[以下(e)成分とする]を併用することにより、噴霧時の泡特性を向上することができる。
1−O(EO)n−X2 (1)
(式中、EOはエチレンオキシ基、nはアルキレンオキシ基の平均付加モル数を示し、10から100の数である。X1、X2は−SO3H、−CH2COOH、もしくはこれらのアルカリ金属塩、又は水素原子である。)
(e)成分を配合する場合には、泡特性の点から(b)成分/(e)成分の質量比は1〜10であることが好ましく、さらに好ましくは1〜5、特に好ましくは1〜3である。
本発明の液体洗浄剤組成物は上記(a)成分及び(b)成分を含有するが、カビ取り洗浄剤として用いる場合は、更に(c)成分、(d)成分、及び(e)成分を水に溶解させた水溶液の形態であることが好ましく、用いる水は微量に存在する金属などの成分を除いたイオン交換水などを使用することが好ましい。水の含有量は好ましくは80〜98質量%、特に90〜98質量%である。
さらに本発明の液体洗浄剤組成物は20℃におけるpHを7〜14に調整することが好ましく、(c)成分を含有するカビ取り洗浄剤に応用する場合には、20℃におけるpHを11〜14、更に12〜14、特に12.5〜13.5とすることが好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物には、その他の任意成分として、一般に洗浄剤に配合される成分を効果への影響を損なわないよう注意しながら配合することができる。
噴霧時における起泡力を向上させるために、任意成分としてクメンスルホン酸、キシレンスルホン酸、トルエンスルホン酸、またはこれらのアルカリ金属塩を配合することができる。これらの中でも、メタキシレンスルホン酸又はそのナトリウム塩が特に好ましい。組成物中の含有量は0.1〜3質量%が好ましく、0.2〜2質量%が特に好ましい。
有機汚れや無機汚れの洗浄力を向上させる目的で、一般に洗浄剤に配合されている水溶性溶剤やキレート剤を配合することができる。水溶性溶剤としては、炭素数1〜4のアルコールや総炭素数が2〜10のグリコール系化合物が好ましい。キレート剤としては、クエン酸などの有機酸やエチレンジアミン四酢酸やニトリル三酢酸などのアミン系化合物が好ましい。組成物中の含有量は0.1〜10質量%、特に0.5〜7質量%が好ましい。本発明の組成物を漂白剤組成物として使用する場合、特に次亜塩素酸塩を配合する場合には、次亜塩素酸塩の安定性の点から、これらの化合物の配合は、十分に検討した上で行われる。
香料を配合する場合は、特に(c)成分の次亜塩素酸アルカリ金属塩との併用の場合は安定な香料が選択されるべきである。この香料は単体香料及びそれらを組み合わせた配合香料であってもよい。香料は通常、組成物中に0.001〜0.5質量%含有されるが、安定性を損なう恐れがあるので、配合成分と配合量の決定には注意を要する。
界面活性剤水溶液への無機電解質〔但し、次亜塩素酸アルカリ金属塩を除く〕の配合は、溶液の粘度を増加させる。無機電解質としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、塩素酸ナトリウム、塩素酸カリウム、亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸カリウム、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウムが挙げられる。
<スプレー容器入り洗浄剤>
本発明のスプレー容器入り洗浄剤は、上記液体洗浄剤組成物を、泡形成機構を有するトリガー式スプレーヤーを具備する容器に充填してなる。トリガー式スプレーヤーとしては実公平6−34858号公報、特公昭63−2668号公報に記載のものを用いることができる。本発明では特に(i)泡形成機構を有し、(ii)吐出口の吐出面積が0.3〜0.7mm2であり、(iii)1回のストロークで0.3〜2.0gの液体漂白剤組成物を吐出するトリガー式スプレーヤーが好適である。
泡形成機構としては、好ましくはスピンエレメント及び直径4〜8mmの円形状の空間部分にじゃま板を数個設置された液体通過板を有するものが好適である。ここでスピンエレメントとは、スピンエレメントを通じて液状物の流れにスピンを与え、最後にノズルから噴出する機構であり、その詳細な構造としては特開平8−332422号公報や特開平8−108102号公報の図4(b)、特開2002−68265図1などを参考にすることができる。
泡形成機構のもう一つの部材である液体通過板は、直径5〜7mmの円形状の空間部分にじゃま板を好ましくは3〜8個設置されたものであり、通過する板を平面で見た場合に、好ましくは幅0.8〜1.2mm、長さ2〜4mmの長方形状のじゃま板が好適である。また、じゃま板を除いた空間部分に対するじゃま板の占める面積は30〜90面積%、好ましくは40〜80面積%、より好ましくは40〜70面積%が好適であり、このような液体通過板を設置することで、垂直表面への泡の付着滞留性が良好になる。
本発明に用いるスプレー容器入り洗浄剤の容器は、一般に使用されている容器を用いることができる。例えば、ポリエチレンを原料として得られるものであり、ブロー成型などによって製造することができる。容器の肉厚は底面と側面と異なってもよく、0.05〜2.0mmである。(c)成分の次亜塩素酸塩を配合する場合、光による分解を抑制するために容器は不透明である。不透明化のために容器に酸化チタン等を含有するものが用いられるが、その場合、容器は多層構造を有するものであり、特に最内側の液体洗浄剤組成物と接触する層は、金属物を含まないものが用いられる。容器に充填される液体洗浄剤組成物の量は、取り扱い上、200〜700mlが望ましい。また液の充填は、常識的な空隙を残して行われる。
本発明のスプレー容器入り洗浄剤は、前記トリガー式スプレーヤーを用いて浴室の壁や窓ガラスなどの垂直表面或いは傾斜した表面に泡状に付着させる。付着後は5〜120分放置することで、付着した部分に(a)成分や(c)成分が滞留し、長時間洗浄対象物に作用させることができる。付着後はそのまま濯いでもよく、スポンジなどの吸水性可撓性材料でこすり洗いしても差し支えない。
表1、2に示す液体洗浄剤組成物を調製し、粘度を測定した。その後、液体洗浄剤組成物はトリガー式スプレーヤーを備えた容器(花王カビとりハイターの容器とトリガーを使用)を充填された。後述する評価方法に従って、スプレー時の泡の状態を、泡比溶、泡の付着滞留性により評価した。結果を表1、2に示す。表2の組成物は、塩素系漂白剤として使用できる。
<粘度の評価>
表1、2の組成物について、B型粘度計(メーカー:TOKIMEC)を用い配合直後でローターNo.1、20℃、60rpm、60秒の条件で粘度を測定した(単位はmPa・s)。
<泡比容の測定>
表1、2に調製した液体洗浄剤組成物を花王(株)製カビとりハイタートリガー(噴霧量1g/回)を用いて、200mLのメスシリンダーに10回スプレーした時に出来る泡の容量(mL)を読みとる。また、その時の噴霧量(g)の下2ケタを天秤を用いて測定し、泡比容(mL/g)=泡の容量(mL)/噴霧量(g)の計算式で算出した。数値が大きい程、良好な効果感や視認性が得られる。
<泡の付着滞留性評価>
表1及び2に調整した液体洗浄剤組成物を、トリガー式スプレーヤーを用いて、10cm×10cmの陶器タイルが張られた浴室壁のタイル目地に沿って10cm離れたところから、横幅10cmの範囲内に横に4回噴霧し、泡が付着した位置から15秒後に泡が垂れ落ちた位置までの面積を算出した。但し、泡が消えている部分はカウントしないものとする。なお、泡立ちが少なく、付着滞留性の評価ができなかったもの(比較品2−1)、或いは、泡が消えるのが早く、泡持ちの悪いもの(比較品1−1)については、表中「−」として示した。
Figure 2007177093
Figure 2007177093
・脂肪酸塩1:カプリン酸ナトリウム(98%品)
・脂肪塩酸2:ルナックL−70(カプリン酸10、ラウリン酸76、ミリスチン酸14の組成比である脂肪酸の混合品)のナトリウム塩、花王(株)製
・ミリスチルジメチルアミンオキシド:ファーミン DM4098ミリスチルアミン(花王(株)製)と過酸化水素水(日本パーオキサイド社製)から合成したサンプル。
・化合物1:ポリプロピレングリコール400(三洋化成工業(株)、平均分子量402)と無水硫酸で合成したジ硫酸エステル型のナトリウム塩
・化合物2:ポリプロピレングリコール1000(三洋化成工業(株)、平均分子量984)と無水硫酸で合成したジ硫酸エステル型のナトリウム塩
・次亜塩素酸ナトリウム:次亜塩素酸ナトリウム、南海化学工業(株)製
・水酸化ナトリウム:48%液体苛性ソーダ、南海化学工業(株)製(表中の数値は、遊離した水酸化ナトリウム量を示す。)
・化合物3:ポリエチレングリコール1000(三洋化成工業(株)、分子量1020)無水硫酸で合成したジ硫酸エステル型のナトリウム塩
上記表1より、界面活性剤として脂肪酸のみを配合した系にポリプロピレングリコール硫酸ジエステルを加えることによって泡特性が改善され、噴霧時の泡立ち性や泡の持続性や付着性を向上できることが示唆される。また、表2は、界面活性剤としてアミンオキシドと脂肪酸塩を混合した界面活性剤系の配合例を示している。アミンオキシドと脂肪酸塩の組み合わせ、或いは無機電解質は系を増粘させるため、トリガーの引く操作を重くする傾向を示す。表2にて開示されている組成物は、増粘の影響がなく、好適な泡特性が得られていることがわかる。また、表2の組成物は次亜塩素酸塩を配合する例でもあり、カビ取り剤として有用である。

Claims (3)

  1. (a)界面活性剤 0.1〜10質量%、(b)ポリプロピレングリコールジ硫酸エステル又はその塩 0.05〜3質量%、及び水を含有する液体洗浄剤組成物を、トリガー式スプレーヤーを具備する容器に充填してなるスプレー容器入り洗浄剤。
  2. 液体洗浄剤組成物が、さらに(c)次亜塩素酸アルカリ金属塩、及び(d)アルカリ剤を含有する請求項1記載のスプレー容器入り洗浄剤。
  3. (b)成分のポリプロピレングリコールジ硫酸エステル塩のポリプロピレングリコール部分の平均分子量が、400以上2000以下である請求項1または2記載のスプレー容器入り洗浄剤。
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