JP6560851B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、排水口、排水管等に生じた汚れを除去するために用いられる洗浄剤組成物に関する。
浴室、浴槽、洗面台、台所等の硬質表面に付着したぬめり除去のため、次亜塩素酸アルカリ金属塩、アルカリ金属の水酸化物、および界面活性剤を主成分として含有する洗浄剤が使用され、酸化剤とアルカリ剤で除去している。ここで、ぬめりとは、食品廃棄物、排泄物、排泄物から生じる有機質汚物、微生物による汚れ、毛髪、泥石鹸カス、リン酸塩、炭酸塩などで構成される汚れをいう。
たとえば、特許文献1には、前記界面活性剤として、N−アシルサルコシン塩およびトリアルキルアミンオキシドを配合したぬめり取り剤が開示されている。しかしながら、タンパク質などで構成される強力なぬめりを分解し、除去することを目的とするものであって、とくに油汚れに対する洗浄力は充分ではなく、また、油汚れ洗浄を主目的としたものではないため、洗浄剤を泡状に吐出させることも開示されていない。
また、特許文献2には、前記界面活性剤として、脂肪族アルカリ金属塩およびアルキルアミンオキシドを配合した洗浄剤が開示されている。しかしながら、起泡性を有しているものの、泡の量(大きさ)だけでなく、泡の持続性も充分ではなかった。また、ぬめり取り効果も充分ではなく、満足できるものではなかった。
特開2003−055698号公報 特開2002−212594号公報
本発明は、泡立ちとともに泡の持続性(泡持ち)が高く、さらに保存安定性にも優れる洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、次亜塩素酸アルカリ金属塩、アルカリ金属の水酸化物、特定のアニオン界面活性剤、および、特定の両性界面活性剤を含有する洗浄剤組成物において、一般的に防錆剤として使用されるキレート剤を配合すると、保存安定性を維持したうえで泡立ちと泡持ちが改善されることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、(A)次亜塩素酸アルカリ金属塩、(B)アルカリ金属の水酸化物、(C)一般式(I)
Figure 0006560851
(式中、Rは炭素数10〜18の直鎖型又は分枝型のアルキル基であり、nは1〜2の整数を表し、Mはアルカリ金属である)で表されるアニオン界面活性剤、(D)一般式(II)
Figure 0006560851
(式中、Rは炭素数8〜20の直鎖型又は分枝型のアルキル基であり、R及びRは同一又は異なって炭素数1〜4の直鎖型又は分枝型のアルキル基である)で表される両性界面活性剤、および(E)キレート剤を含有する洗浄剤組成物に関する。
キレート剤(E)の濃度が0.01〜2重量%であることが好ましい。
キレート剤(E)がグルコン酸アルカリ金属塩であることが好ましい。
アニオン界面活性剤(C)がラウロイルメチル−β−アラニンナトリウムであり、両性界面活性剤(D)がラウリルジメチルアミンオキシドであることが好ましい。
また、本発明は、前記洗浄剤組成物を含む泡洗浄剤、および、該泡洗浄剤を泡状に硬質表面に付着させたのちに除去する工程を含む硬質表面の洗浄方法に関する。
本発明の洗浄剤組成物は、次亜塩素酸アルカリ金属塩、アルカリ金属の水酸化物、特定のアニオン界面活性剤、および、特定の両性界面活性剤を含有する洗浄剤組成物において、キレート剤を含有するため、洗浄剤組成物の保存安定性を維持したうえで、泡立ちと泡持ちに優れている。
グルコン酸ナトリウムの濃度に対する泡立ちの変化を示す図である。
本発明の洗浄剤組成物は、(A)次亜塩素酸アルカリ金属塩、(B)アルカリ金属の水酸化物、(C)一般式(I)
Figure 0006560851
(式中、Rは炭素数10〜18の直鎖型又は分枝型のアルキル基であり、nは1〜2の整数を表し、Mはアルカリ金属である)で表されるアニオン界面活性剤、(D)一般式(II)
Figure 0006560851
(式中、Rは炭素数8〜20の直鎖型又は分枝型のアルキル基であり、R及びRは同一又は異なって炭素数1〜4の直鎖型又は分枝型のアルキル基である)で表される両性界面活性剤、および、(E)キレート剤を含有する。
次亜塩素酸アルカリ金属塩(A)は特に限定されないが、たとえば次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム等が挙げられる。これらのなかでは、漂白・殺菌力が強く、排水口、排水管等に生じた汚れを効率的に除去することが可能な点で、次亜塩素酸ナトリウムが好ましい。
次亜塩素酸アルカリ金属塩(A)の組成物中の濃度は特に限定されないが、好ましくは0.1〜10重量%、より好ましくは3〜10重量%である。0.1重量%未満では、タンパク質分解能力が低下し洗浄力が弱まる。一方で、10重量%を超えると、洗浄剤組成物中の界面活性剤の保存安定性が低下する傾向がある。
アルカリ金属の水酸化物(B)は特に限定されないが、たとえば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が挙げられる。これらのアルカリ金属の水酸化物は、1種単独で使用してもよく、また2種類以上を組み合わせて使用してもよい。これらの中では、排水口、排水管等に生じた汚れに対する洗浄性をより向上させるという観点から、水酸化ナトリウムが好ましい。
アルカリ金属の水酸化物(B)の組成物中の濃度は特に限定されないが、好ましくは0.1〜5重量%、より好ましくは0.5〜5重量%、さらに好ましくは1〜5重量%である。0.1重量%未満では、洗浄剤組成物中の次亜塩素酸アルカリ金属塩の保存安定性が低下し、5重量%を超えると、洗浄剤組成物中の界面活性剤の保存安定性が低下する傾向がある。
アニオン界面活性剤(C)は、一般式(I)
Figure 0006560851
で表されるアニオン界面活性剤である。式中、Rは炭素数10〜18の直鎖型又は分枝型のアルキル基であり、たとえばデシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基等が挙げられる。nは、1〜2の整数を表す。Mはアルカリ金属であり、たとえばナトリウム、カリウム等が挙げられ、好ましくはナトリウムである。一般式(I)で表されるアニオン界面活性剤としては、たとえばラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ココイルサルコシンナトリウム、ミリストイルサルコシンナトリウム等が挙げられる。
アニオン界面活性剤(C)の組成物中の濃度は特に限定されないが、好ましくは0.01〜5重量%、より好ましくは0.05〜5重量%である。0.01重量%未満では、泡持ちが悪くなり、5重量%を超えると、洗浄剤組成物中の次亜塩素酸アルカリ金属塩の保存安定性及び泡立ちが低下する傾向がある。
両性界面活性剤(D)は、一般式(II)
Figure 0006560851
で表される両性界面活性剤である。一般式(II)中、Rは炭素数8〜20の直鎖型又は分枝型のアルキル基であり、たとえばデシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基等が挙げられる。R及びRは同一又は異なって炭素数1〜4の直鎖型又は分枝型のアルキル基であり、たとえばメチル基、エチル基、プロピル基等が挙げられ、好ましくはメチル基である。上記一般式(II)で表される両性界面活性剤としては、たとえばラウリルジメチルアミンオキシド、オクチルジメチルアミンオキシド、デシルジメチルアミンオキシド、ミリスチルジメチルアミンオキシド、ヤシジメチルアミンオキシド等が挙げられる。
両性界面活性剤(D)の組成物中の濃度は特に限定されないが、好ましくは0.1〜10重量%、より好ましくは0.1〜5重量%、さらに好ましくは0.3〜2重量%である。0.1重量%未満では、十分な泡立ちが得られず、油汚れに対する洗浄力が低下する。10重量%を超えると、洗浄剤組成物中の次亜塩素酸アルカリ金属塩の保存安定性が低下する傾向がある。
界面活性剤は、次亜塩素酸アルカリ金属塩存在化における保存安定性が良好であり、泡立ち、泡持ちの両方が優れている点で、アニオン界面活性剤(C)がラウロイルメチル−β−アラニンナトリウムで、両性界面活性剤(D)がラウリルジメチルアミンオキシドであることが好ましい。
キレート剤(E)は特に限定されないが、たとえばグルコン酸、酒石酸、メタ珪酸、クエン酸、オルト珪酸、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、ジヒドロキシエチルグリシン、ヒドロキシエチレンジアミン三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、及びそれらの塩等が挙げられる。塩としては、たとえばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩等が挙げられ、好ましくはナトリウム塩である。これらの中では、泡立ちを増加させ、次亜塩素酸アルカリ金属塩のステンレスに対する腐食を抑制する効果も優れている点からグルコン酸アルカリ金属塩が好ましい。
キレート剤(E)の組成物中の濃度は特に限定されないが、好ましくは0.01〜5重量%、より好ましくは0.01〜2重量%、さらに好ましくは0.01〜1重量%である。0.01重量%未満では、泡立ちの増加が見込めず、防錆効果も低い。5重量%を超えると、洗浄剤組成物中の次亜塩素酸アルカリ金属塩の保存安定性が低下する傾向がある。
溶媒としては例えば水が挙げられる。本発明で使用される水は、次亜塩素酸のアルカリ金属塩の安定性を高めるために、イオン交換水、精製水等のイオンを含んでいないものが好ましい。
また、本発明の洗浄剤組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、たとえば非塩素系漂白剤、増粘剤、浸透剤、消臭剤、殺菌剤、酵素、色素、染料、香料等を含有していてもよい。
また、本発明は、前記泡洗浄剤を泡状に硬質表面に付着させたのちに除去する工程を含む硬質表面の洗浄方法に関する。本発明の洗浄剤組成物は、硬質表面、たとえば浴室、浴槽、洗面台、台所等の排水口やその周辺、排水管に生じた汚れを洗浄するために用いられる。洗浄する際には、洗浄剤組成物を硬質表面に泡状に吐出して汚れに付着させた後に除去する。特に、本発明は、泡持ちが良く、傾斜面や垂直面を有する排水管に適用した場合に、排水管内の汚れに長時間付着させることができるので、排水管の洗浄に好適である。対象とする汚れは、食品廃棄物、排泄物、排泄物から生じる有機質汚物、微生物による汚れ、毛髪、泥石鹸カス、リン酸塩、炭酸塩などで構成される。
洗浄剤組成物を泡状に吐出させる方法は特に限定されず、洗浄剤組成物(液体)と気体とを一定の割合で混合し泡で吐出させる方法ならば何でもよい。例えば、メッシュ部材を有するノズルを経由して洗浄剤組成物を吐出するポンプフォームやトリガースプレー、容器に充填された液化ガスまたは圧縮ガスの圧力により洗浄剤組成物を泡状に吐出するエアゾール等が挙げられる。
洗浄剤組成物の泡を汚れに付着させる時間は特に限定されないが、たとえば15〜30分が好ましい。泡を除去する方法としては、たとえば水を流す等の方法が挙げられる。
以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下、実施例及び比較例で使用した各種薬品について、まとめて説明する。
次亜塩素酸アルカリ金属塩:次亜塩素酸ナトリウム、南海化学株式会社製「次亜塩素酸ソーダ」、濃度12重量%
アルカリ金属の水酸化物:水酸化ナトリウム、南海化学株式会社製「か性ソーダ(液体)」、濃度25重量%
アニオン界面活性剤:ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム、川研ファインケミカル株式会社製「アラノンALE」、濃度31.5重量%
両性界面活性剤:ラウリルジメチルアミンオキシド、第一工業製薬株式会社製「アモーゲンAOL」、濃度32重量%
キレート剤:グルコン酸ナトリウム、扶桑化学工業株式会社製「Sodium Gluconate」、濃度100重量%
実施例1および比較例1〜5
表1に記載した(A)次亜塩素酸ナトリウム、(B)水酸化ナトリウム、(C)ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム、(D)ラウリルジメチルアミンオキシド、(E)グルコン酸ナトリウム、水を表1に示した配合量で混合し、洗浄剤組成物を作製した。得られた洗浄剤組成物を用いて、以下の方法により発泡量、保存安定性、有効塩素濃度、および、泡の特性を評価した。
(発泡量)
50ml容のファルコンチューブに5mlの純水と5mlの洗浄剤組成物を入れ、キャップで密栓した。次いで、目盛を10に設定したボルテックスミキサー(VORTEX−GENIE 2、エムエス機器株式会社製)の振動板の中央にファルコンチューブを置き、20秒間振動させた。振動終了後、ファルコンチューブの下端を実験台上に軽く打ち付け、大きな気泡を除いた。この時点の液体と泡の総量を測定して、混合直後の発泡量(ml)とした。さらに10分間静置した時点の液体と泡の総量を測定して、混合10分後の発泡量(ml)とした。これらの結果を表1に示す。
(保存安定性)
小林製薬株式会社製のサニボン(登録商標)の空容器(ポリエチレン製、内部に細かいメッシュが設けられた吐出ノズルを備えた遮光ボトル)に洗浄剤組成物を充填し、40℃の恒温槽で1ヶ月間、または50℃の恒温槽で1週間保存し、洗浄剤組成物の析出の有無を目視で確認した。これらの結果を表1に示す。
〇:析出なし
×:析出あり
(洗浄剤組成物中の有効塩素濃度の測定)
40℃で1ヶ月保存したときに結晶の析出が認められなかった実施例1および比較例3の洗浄剤組成物について、下記の方法により有効塩素濃度を測定した。
洗浄剤組成物約1gを300ml容量のフラスコに0.01g以上の精度で秤量し、ヨウ化カリウム約1gを加え、約50mlの精製水で溶解させた。次に、酢酸5mlをピペットで正確に量り添加した。得られた溶液について、0.1Nチオ硫酸ナトリウムで滴定し、滴定に要した0.1Nチオ硫酸ナトリウムをV(ml)とし、有効塩素濃度を次式により算出した。これらの結果を表1に示す。
有効塩素濃度(%)=0.3545×V(ml)×f/洗浄剤組成物の秤量値(g)
(f:モル濃度係数)。
(ノズルから吐出された泡の特性)
小林製薬株式会社製のサニボン(登録商標)の空容器(ポリエチレン製、遮光ボトル)に洗浄剤組成物を400ml充填し、ノズル先端開口部を下にして容器の表裏中央部を10回押して洗浄剤組成物を吐出させ、形成された泡の特性を下記基準により評価した。また、吐出された泡の面積(cm)を算出した。これらの結果を表1に示す。なお、該容器のノズルの内部には泡形成用のメッシュ(200メッシュと30メッシュの積層構造でノズル先端開口部側に200メッシュを配置)が設けられており、このメッシュを洗浄剤組成物が通過することで泡が形成されやすくなる。
◎:5mm以下の気泡で構成されるキメが細かい泡
○:5超〜10mmの気泡で構成される泡
△:10超〜20mmの気泡で構成される泡
×:20超〜30mm以下の気泡で構成されるキメが粗い泡
Figure 0006560851
表1は、次亜塩素酸ナトリウム(A)と水酸化ナトリウム(B)を含有する洗浄剤組成物において、アニオン界面活性剤であるラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム(C)、両性界面活性剤であるラウリルジメチルアミンオキシド(D)、キレート剤であるグルコン酸ナトリウム(E)のうち1種以上を配合した洗浄剤組成物について得られた結果を示したものである。ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム(C)を単独で配合した比較例1では、保存安定性に優れるものの、泡立ちが悪く、さらにグルコン酸ナトリウム(E)と併用した比較例4でも、比較例1と同様の結果しか示さなかった。また、ラウリルジメチルアミンオキシド(D)を単独で配合した比較例2では、泡立ちは良いが、泡持ちおよび保存安定性も悪く、さらにグルコン酸ナトリウム(E)と併用した比較例5でも、比較例2と同様の結果しか示さなかった。一方で、成分(C)と成分(D)を併用した場合、比較例3に示すように、泡立ちと泡持ちが良く、洗浄剤組成物の保存安定性にも優れていた。さらに、成分(C)、成分(D)、成分(E)の3成分を併用すると、比較例3に比べて泡立ちがさらに良くなった。
実施例2〜6および比較例3
グルコン酸ナトリウム(E)の濃度を表2に示す濃度に変えたこと以外は実施例1と同じ組成の洗浄剤組成物を作製した。得られた洗浄剤組成物を用いて、前述の方法で混合直後の発泡量を測定し、以下の方法により洗浄力および漂白力を評価した。
(油汚れに対する洗浄力)
牛脂20g、大豆油10g、モノオレイン0.25g、オイルレッド0.1gをクロロホルム60mlに溶解させ人口汚垢を作製した。初期重量を測定したスライドガラスに人口汚垢を0.05ml付着させ、1昼夜風乾させた後のスライドガラスを試験片とした。試験片の重量(汚垢付き重量)を別途測定した。洗浄剤組成物40mlと水200mlとの混合物に試験片を浸漬し、30分後に試験片を引き上げ、水洗し、風乾した後に試験片の重量(洗浄後重量)を測定した(n=3)。洗浄剤組成物の洗浄力を下記式に基づいて算出した。得られた結果を表2に示す。
洗浄力(%)={(汚垢付き重量(g)−洗浄後重量(g))/(汚垢付き重量(g)−初期重量(g))}×100
(漂白力)
色彩色差計(CR−300、MINOLTA社製)で前もって色差を測定しておいた3cm角の大きさの紅茶汚染布(EMPA167、日本資材製)の四隅の一つを、長棒で支持されたクリップで固定し、長棒を300mlビーカーの開口部に架け渡してビーカーの内部に配置した。
小林製薬株式会社製のサニボン(登録商標)の空容器(ポリエチレン製、遮光ボトル)に洗浄剤組成物40mlを充填し、ノズル先端開口部を下にして容器の表裏中央部を押して洗浄剤組成物を泡状に吐出させ、上記紅茶汚染布に全量付着させた。3分後に紅茶汚染布を取り出し、水で充分にすすぎ、常温で乾燥させた後、色差を3箇所測定した(n=3)。得られた色差(CD)と、試験前の紅茶汚染布の色差(CD)を下記式に代入して、各布の漂白率を算出した。得られた結果を表2に示す。
漂白率(%)={(CD−CD)/CD}×100
Figure 0006560851
表2より、グルコン酸ナトリウム(E)を配合することで、1重量%までは配合量に比例して泡立ちも良くなったが、2重量%を超えると比較例3と同等の泡立ちとなった。また、グルコン酸ナトリウム(E)を配合することで、油汚れに対する洗浄力がやや向上したが、2重量%になると洗浄力が明らかに低下した。また、グルコン酸ナトリウムを配合しても漂白力は変わらないが、2重量%になると漂白力が低下した。
実施例7〜11
表3に記載した(A)次亜塩素酸ナトリウム、(B)水酸化ナトリウム、(C)ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム、(D)ラウリルジメチルアミンオキシド、(E)キレート剤、水を表3に示した配合量で混合し、洗浄剤組成物を作製した。得られた洗浄剤組成物を用いて、以下の方法により腐食性を評価した。
(腐食試験)
SUS304テストパネルに洗浄剤組成物を1滴垂らし、そのままのパネルと、ラップを被せて密着させたパネルを、それぞれ1晩室温で放置した。下記基準により該テストパネルの腐食状態を目視で評価した。これらの結果を表3に示す。
◎:腐食なし
○:一部がやや腐食
×:全体が腐食
Figure 0006560851
表3より、ラップがない条件では、酒石酸ナトリウムやクエン酸ナトリウムであっても防錆効果があったが、ラップを被せた厳しい条件では、グルコン酸ナトリウムしか防錆効果がなかった。なお、他のキレート剤では防錆効果が見られなかったが、洗浄力や漂白力は有しており、洗浄剤としては充分に利用可能である。

Claims (6)

  1. (A)次亜塩素酸アルカリ金属塩、
    (B)アルカリ金属の水酸化物、
    (C)一般式(I)
    Figure 0006560851
    (式中、Rは炭素数10〜18の直鎖型又は分枝型のアルキル基であり、nは1〜2の整数を表し、Mはアルカリ金属である)で表されるアニオン界面活性剤、
    (D)一般式(II)
    Figure 0006560851
    (式中、Rは炭素数8〜20の直鎖型又は分枝型のアルキル基であり、R及びRは同一又は異なって炭素数1〜4の直鎖型又は分枝型のアルキル基である)で表される両性界面活性剤、および
    (E)キレート剤
    を含有する洗浄剤組成物。
  2. キレート剤(E)の濃度が0.01〜2重量%である請求項1に記載の洗浄剤組成物。
  3. キレート剤(E)がグルコン酸アルカリ金属塩である請求項1または2に記載の洗浄剤組成物。
  4. アニオン界面活性剤(C)がラウロイルメチル−β−アラニンナトリウムであり、両性界面活性剤(D)がラウリルジメチルアミンオキシドである請求項1から3のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の洗浄剤組成物を含む泡洗浄剤。
  6. 請求項5記載の泡洗浄剤を泡状に硬質表面に付着させたのちに除去する工程を含む硬質表面の洗浄方法。
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