JP3410916B2 - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents
液体洗浄剤組成物Info
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は洗浄剤組成物に関す
る。更に詳細には、皮膚及び毛髪に対する刺激性、損傷
性が著しく緩和され、且つ起泡力、洗浄力も優れ、しか
もすすぎ性や使用時の手の感触の良好な洗浄剤組成物に
関する。
る。更に詳細には、皮膚及び毛髪に対する刺激性、損傷
性が著しく緩和され、且つ起泡力、洗浄力も優れ、しか
もすすぎ性や使用時の手の感触の良好な洗浄剤組成物に
関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】人体に
対する安全性意識が益々高まってきている今日、衣料用
洗浄剤、台所用洗浄剤、住居用洗浄剤、毛髪用洗浄剤及
び身体用洗浄剤などの人間の皮膚に触れる機会の多い洗
浄剤においては、皮膚に対する作用を温和にするために
様々な試みがなされており、例えば、組成物のpHを５〜
６（弱酸性）に調整し、人間の皮膚のpHに近付け、皮膚
に対してその作用が温和になるようにしたり、主洗浄基
剤にできるだけ低刺激性のものを使用する等の方法がと
られている。斯かる低刺激性洗浄基剤としては、アミノ
酸系の界面活性剤やアルキルリン酸系の界面活性剤等が
使用されている（特公昭50−40125 号、特公昭51−4260
23号、特公昭55−9033号、特公昭58−27319 号）。しか
し、これらの界面活性剤は、低刺激性ではあるものの、
単独では必ずしも充分な起泡力、洗浄力を発揮しえな
い、溶解性が悪い等の欠点を有している。また、台所用
洗浄剤においては、従来よりアルキルベンゼンスルホン
酸ナトリウムが、優れた洗浄性能をもつ基剤として広く
用いられているが、皮膚からの脱脂力が強く、手荒れが
起きやすいという難点を有している。
対する安全性意識が益々高まってきている今日、衣料用
洗浄剤、台所用洗浄剤、住居用洗浄剤、毛髪用洗浄剤及
び身体用洗浄剤などの人間の皮膚に触れる機会の多い洗
浄剤においては、皮膚に対する作用を温和にするために
様々な試みがなされており、例えば、組成物のpHを５〜
６（弱酸性）に調整し、人間の皮膚のpHに近付け、皮膚
に対してその作用が温和になるようにしたり、主洗浄基
剤にできるだけ低刺激性のものを使用する等の方法がと
られている。斯かる低刺激性洗浄基剤としては、アミノ
酸系の界面活性剤やアルキルリン酸系の界面活性剤等が
使用されている（特公昭50−40125 号、特公昭51−4260
23号、特公昭55−9033号、特公昭58−27319 号）。しか
し、これらの界面活性剤は、低刺激性ではあるものの、
単独では必ずしも充分な起泡力、洗浄力を発揮しえな
い、溶解性が悪い等の欠点を有している。また、台所用
洗浄剤においては、従来よりアルキルベンゼンスルホン
酸ナトリウムが、優れた洗浄性能をもつ基剤として広く
用いられているが、皮膚からの脱脂力が強く、手荒れが
起きやすいという難点を有している。
【０００３】その為、最近では、皮膚に対してより低刺
激なアルキルエトキシ硫酸ナトリウムを主洗浄基剤とし
た台所用洗浄剤が主流を占めるようになってきており、
更には第三級アミンオキサイドや高級脂肪酸ジエタノー
ルアミド等の補助界面活性剤を併用することにより諸性
能を更に向上させると同時に、皮膚に対する作用が、よ
りマイルド化されてきた。
激なアルキルエトキシ硫酸ナトリウムを主洗浄基剤とし
た台所用洗浄剤が主流を占めるようになってきており、
更には第三級アミンオキサイドや高級脂肪酸ジエタノー
ルアミド等の補助界面活性剤を併用することにより諸性
能を更に向上させると同時に、皮膚に対する作用が、よ
りマイルド化されてきた。
【０００４】しかしながら、このように各種洗浄剤の皮
膚に対する作用が従来に比べ、温和になってきてはいる
ものの、まだまだ充分満足しうる水準に達してはいない
のが現状である。
膚に対する作用が従来に比べ、温和になってきてはいる
ものの、まだまだ充分満足しうる水準に達してはいない
のが現状である。
【０００５】一方、糖誘導体界面活性剤であるアルキル
グリコシドは低刺激性界面活性剤であり、しかも非イオ
ン性界面活性剤であるにも拘わらず、それ自身安定な泡
を生成するだけでなく、他の陰イオン性界面活性剤に対
して泡安定剤として作用することが知られており、近年
注目されつつある。例えば、特開昭58−104625号公報に
はアルキルグリコシドと陰イオン性界面活性剤を含有す
る起泡性界面活性剤組成物、特開昭62−74999 号公報に
はアルキルグリコシド、陰イオン性界面活性剤及び脂肪
酸アルカノールアミドを含有する低刺激性かつ発泡力、
洗浄力の優れた食器手洗用液体洗剤組成物が記載されて
いる。しかしながら、これら洗浄剤組成物の諸性能は従
来のポリオキシエチレンアルキルエーテルを主剤とする
洗剤より優れてはいるものの、未だ十分でなく、特に洗
浄後のすすぎ性、手の感触において劣っているという問
題を有している。
グリコシドは低刺激性界面活性剤であり、しかも非イオ
ン性界面活性剤であるにも拘わらず、それ自身安定な泡
を生成するだけでなく、他の陰イオン性界面活性剤に対
して泡安定剤として作用することが知られており、近年
注目されつつある。例えば、特開昭58−104625号公報に
はアルキルグリコシドと陰イオン性界面活性剤を含有す
る起泡性界面活性剤組成物、特開昭62−74999 号公報に
はアルキルグリコシド、陰イオン性界面活性剤及び脂肪
酸アルカノールアミドを含有する低刺激性かつ発泡力、
洗浄力の優れた食器手洗用液体洗剤組成物が記載されて
いる。しかしながら、これら洗浄剤組成物の諸性能は従
来のポリオキシエチレンアルキルエーテルを主剤とする
洗剤より優れてはいるものの、未だ十分でなく、特に洗
浄後のすすぎ性、手の感触において劣っているという問
題を有している。
【０００６】更に、液体洗浄剤組成物のコンパクト化の
ためにはできるだけ濃厚な系とすることが望ましいが、
アルキルグリコシドを配合した液体洗浄剤組成物を濃縮
するとゲル化するため、実用化することが困難であっ
た。
ためにはできるだけ濃厚な系とすることが望ましいが、
アルキルグリコシドを配合した液体洗浄剤組成物を濃縮
するとゲル化するため、実用化することが困難であっ
た。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、皮膚や毛
髪に対する刺激性、損傷性が著しく緩和され、且つ起泡
力、洗浄力に優れ、更にすすぎ性や使用時の手の感触の
良好な液体洗浄剤組成物を得るために鋭意研究した結
果、アルキルグリコシド、陰イオン性界面活性剤、コハ
ク酸誘導体及び多価アルコールのポリオキシアルキレン
オキシド付加物をそれぞれ特定の比率で配合することに
より、目的とする液体洗浄剤組成物が得られることを見
いだし、本発明を完成するに至った。
髪に対する刺激性、損傷性が著しく緩和され、且つ起泡
力、洗浄力に優れ、更にすすぎ性や使用時の手の感触の
良好な液体洗浄剤組成物を得るために鋭意研究した結
果、アルキルグリコシド、陰イオン性界面活性剤、コハ
ク酸誘導体及び多価アルコールのポリオキシアルキレン
オキシド付加物をそれぞれ特定の比率で配合することに
より、目的とする液体洗浄剤組成物が得られることを見
いだし、本発明を完成するに至った。
【０００８】すなわち本発明は、次の成分 (a)〜(d)
を、 (a)＋(b) ＝20〜60重量％、 (a)／(b) ＝0.05〜10
（重量比）、 (c)／(d) ＝ 0.1〜10（重量比）、〔 (c)
＋(d)〕／〔 (a)＋(b) 〕＝0.05〜0.5 （重量比）の割
合で含有する液体洗浄剤組成物を提供するものである。 (a) 次の一般式（Ｉ）で表されるアルキルグリコシド R1(OR2)xGy （Ｉ） （式中、R1は炭素数８〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル
基もしくはアルケニル基又は総炭素数８〜20のアルキル
フェニル基を表し、R2は炭素数２〜４のアルキレン基
を、G は炭素数５〜６の還元糖に由来する残基を表し、
x はその平均値が０〜５となる数を表し、y はその平均
値が 1.0〜1.42となる数を表す。） (b) 陰イオン性界面活性剤 (c) 下記一般式（II）で表されるコハク酸誘導体
を、 (a)＋(b) ＝20〜60重量％、 (a)／(b) ＝0.05〜10
（重量比）、 (c)／(d) ＝ 0.1〜10（重量比）、〔 (c)
＋(d)〕／〔 (a)＋(b) 〕＝0.05〜0.5 （重量比）の割
合で含有する液体洗浄剤組成物を提供するものである。 (a) 次の一般式（Ｉ）で表されるアルキルグリコシド R1(OR2)xGy （Ｉ） （式中、R1は炭素数８〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル
基もしくはアルケニル基又は総炭素数８〜20のアルキル
フェニル基を表し、R2は炭素数２〜４のアルキレン基
を、G は炭素数５〜６の還元糖に由来する残基を表し、
x はその平均値が０〜５となる数を表し、y はその平均
値が 1.0〜1.42となる数を表す。） (b) 陰イオン性界面活性剤 (c) 下記一般式（II）で表されるコハク酸誘導体
【０００９】
【化２】
【００１０】（式中、R3は炭素数10〜14のアルキル基を
示し、X 及びY は各々水素原子、アルキル金属、アンモ
ニウム又はアルカノールアミンを示す。） (d) 平均分子量 300〜4000の多価アルコールのポリアル
キレンオキシド付加物以下に本発明に用いられる各成分
について説明する。
示し、X 及びY は各々水素原子、アルキル金属、アンモ
ニウム又はアルカノールアミンを示す。） (d) 平均分子量 300〜4000の多価アルコールのポリアル
キレンオキシド付加物以下に本発明に用いられる各成分
について説明する。
【００１１】本発明において使用される成分(a) のアル
キルグリコシドは上記一般式（１）で表される。式中、
R1の炭素数は、溶解性、起泡性、洗浄性等の観点より10
〜14が好ましい。R2の炭素数は水に対する溶解性等の観
点より２〜３が好ましい。
キルグリコシドは上記一般式（１）で表される。式中、
R1の炭素数は、溶解性、起泡性、洗浄性等の観点より10
〜14が好ましい。R2の炭素数は水に対する溶解性等の観
点より２〜３が好ましい。
【００１２】G は、使用される原料が単糖か２糖以上の
ものかによってその構造が決定される。原料について以
下に具体例を挙げる。単糖としてはグルコース、ガラク
トース、キシロース、マンノース、リキソース、アラビ
ノース等及びこれらの混合物などが挙げられ、２糖以上
のものとしてはマルトース、キシロビオース、ゲンチビ
オース、ラクトース、スクロース、ニゲロース、ツラノ
ース、ラフィノース、ゲンチアノース、メレジトース等
及びこれらの混合物などが挙げられる。これらのうち好
ましい単糖としては、それらの入手容易性の観点よりグ
ルコース、フルクトース等が挙げられ、２糖以上のもの
としてはマルトース、スクロースなどが挙げられる。
ものかによってその構造が決定される。原料について以
下に具体例を挙げる。単糖としてはグルコース、ガラク
トース、キシロース、マンノース、リキソース、アラビ
ノース等及びこれらの混合物などが挙げられ、２糖以上
のものとしてはマルトース、キシロビオース、ゲンチビ
オース、ラクトース、スクロース、ニゲロース、ツラノ
ース、ラフィノース、ゲンチアノース、メレジトース等
及びこれらの混合物などが挙げられる。これらのうち好
ましい単糖としては、それらの入手容易性の観点よりグ
ルコース、フルクトース等が挙げられ、２糖以上のもの
としてはマルトース、スクロースなどが挙げられる。
【００１３】x の値はアルキルグリコシドの水溶性と結
晶性との関係を示す指標となる。すなわち、x が大とな
るほど水溶性が向上し、従って結晶性が低下し、一方、
x が小となるほど水溶性が低下し、従って結晶性が向上
する。x はその平均値が０〜２であることが好ましい。
晶性との関係を示す指標となる。すなわち、x が大とな
るほど水溶性が向上し、従って結晶性が低下し、一方、
x が小となるほど水溶性が低下し、従って結晶性が向上
する。x はその平均値が０〜２であることが好ましい。
【００１４】y の平均値が１より大きい場合、つまりア
ルキルグリコシド（１）が２糖以上の糖鎖を親水性基と
して有する場合、糖鎖の結合様式は１−２、１−３、１
−４、１−６結合、更にα−、β−ピラノシド又はフラ
ノシド結合及びこれらの混合されたものであってもよ
い。なお、本発明においては、y 値の測定はプロトンＮ
ＭＲによる。
ルキルグリコシド（１）が２糖以上の糖鎖を親水性基と
して有する場合、糖鎖の結合様式は１−２、１−３、１
−４、１−６結合、更にα−、β−ピラノシド又はフラ
ノシド結合及びこれらの混合されたものであってもよ
い。なお、本発明においては、y 値の測定はプロトンＮ
ＭＲによる。
【００１５】本発明に用いられる(b) 成分の陰イオン性
界面活性剤は、(a) 成分との相溶性が良好で経済的であ
れば、いずれのものを用いても良く、特に限定されるも
のではない。(b) 成分として好適なものを以下に例示す
る。
界面活性剤は、(a) 成分との相溶性が良好で経済的であ
れば、いずれのものを用いても良く、特に限定されるも
のではない。(b) 成分として好適なものを以下に例示す
る。
【００１６】(1) 一般式(III) で表されるポリオキシア
ルキレンアルキルエーテル硫酸塩あるいはアルキル硫酸
塩 R4(R2O)mSO3M (III) （式中、R4は炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル
基を表し、R2は一般式（Ｉ）と同じでm は０〜７の数を
表し、M はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニ
ウム、またはアルカノールアミンを表す） (2) 一般式（IV）で表されるアルキルベンゼンスルホン
酸塩
ルキレンアルキルエーテル硫酸塩あるいはアルキル硫酸
塩 R4(R2O)mSO3M (III) （式中、R4は炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル
基を表し、R2は一般式（Ｉ）と同じでm は０〜７の数を
表し、M はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニ
ウム、またはアルカノールアミンを表す） (2) 一般式（IV）で表されるアルキルベンゼンスルホン
酸塩
【００１７】
【化３】
【００１８】〔式中、R5は炭素数８〜18のアルキル基ま
たはアルケニル基を表し、M は一般式(III) と同じであ
る。〕 (3) 一般式（V）で表されるα−スルホ脂肪酸エステル
塩
たはアルケニル基を表し、M は一般式(III) と同じであ
る。〕 (3) 一般式（V）で表されるα−スルホ脂肪酸エステル
塩
【００１９】
【化４】
【００２０】〔式中、R6は炭素数８〜18のアルキル基ま
たはアルケニル基を表し、R7は炭素数１〜３のアルキル
基を表し、M は一般式(III) と同じである。〕 (4) 炭素数10〜18のα−オレフィンスルホン酸塩 塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、ア
ンモニウム塩、アルカノールアミン塩等が挙げられる。
たはアルケニル基を表し、R7は炭素数１〜３のアルキル
基を表し、M は一般式(III) と同じである。〕 (4) 炭素数10〜18のα−オレフィンスルホン酸塩 塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、ア
ンモニウム塩、アルカノールアミン塩等が挙げられる。
【００２１】(5) 炭素数10〜18のアルカンスルホン酸塩
塩としてはアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アン
モニウム塩、アルカノールアミン塩等が挙げられる。
モニウム塩、アルカノールアミン塩等が挙げられる。
【００２２】これらの陰イオン性界面活性剤は単独で、
あるいは二種以上を混合して用いることができる。
あるいは二種以上を混合して用いることができる。
【００２３】(b) 成分は本発明洗浄剤組成物中に１〜40
重量％以上配合するのが好ましい。特に好ましい(b) 成
分の配合量の範囲は５〜20重量％である。
重量％以上配合するのが好ましい。特に好ましい(b) 成
分の配合量の範囲は５〜20重量％である。
【００２４】本発明では(c) 成分として上記一般式（I
I）で表されるコハク酸誘導体が特定比率で配合され
る。これにより、アルキルグリコシド及び陰イオン性界
面活性剤を含有する濃厚な液体洗浄剤組成物のすすぎ性
が改善される。コハク酸誘導体は、特開昭55−142099号
公報、特開昭50−142603号公報、特開昭58−196299号公
報、特開昭58−196296号公報、特開平２−113100号公報
等に、液体洗浄剤組成物の配合成分として記載されてい
る。しかしながら、本発明のように、(a) 成分のアルキ
ルグリコシド及び(b) 成分の陰イオン性界面活性剤との
併用系において、コハク酸誘導体を特定比率で配合する
ことにより、すすぎ性が向上することは全く知られてい
なかった。
I）で表されるコハク酸誘導体が特定比率で配合され
る。これにより、アルキルグリコシド及び陰イオン性界
面活性剤を含有する濃厚な液体洗浄剤組成物のすすぎ性
が改善される。コハク酸誘導体は、特開昭55−142099号
公報、特開昭50−142603号公報、特開昭58−196299号公
報、特開昭58−196296号公報、特開平２−113100号公報
等に、液体洗浄剤組成物の配合成分として記載されてい
る。しかしながら、本発明のように、(a) 成分のアルキ
ルグリコシド及び(b) 成分の陰イオン性界面活性剤との
併用系において、コハク酸誘導体を特定比率で配合する
ことにより、すすぎ性が向上することは全く知られてい
なかった。
【００２５】本発明の組成物における(d) 成分は、平均
分子量300 〜4000の多価アルコールのポリオキシアルキ
レンオキシド付加物である。
分子量300 〜4000の多価アルコールのポリオキシアルキ
レンオキシド付加物である。
【００２６】(d) 成分の原料となる多価アルコールとし
ては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ネ
オペンチルグリコールなどの２価アルコール、グリセリ
ン、ポリグリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタ
エリスリトール、ソルビトール等の３価以上のアルコー
ルが好適なものとして挙げられる。この中でエチレング
リコール又はグリセリンのポリプロピレンオキサイド付
加物が特に望ましい。また、多価アルコールがエチレン
グリコールのとき、アルキレンオキシドはプロピレンオ
キシドが好ましい。これらの(d) 成分は単独で又は２種
以上を混合して用いられる。
ては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ネ
オペンチルグリコールなどの２価アルコール、グリセリ
ン、ポリグリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタ
エリスリトール、ソルビトール等の３価以上のアルコー
ルが好適なものとして挙げられる。この中でエチレング
リコール又はグリセリンのポリプロピレンオキサイド付
加物が特に望ましい。また、多価アルコールがエチレン
グリコールのとき、アルキレンオキシドはプロピレンオ
キシドが好ましい。これらの(d) 成分は単独で又は２種
以上を混合して用いられる。
【００２７】(d) 成分を特定比率で配合することによ
り、アルキルグリコシド／陰イオン性界面活性剤／コハ
ク酸誘導体を含有する液体洗浄剤組成物の特性、すなわ
ち低温安定性、起泡性、すすぎ性、手荒れ防止性を損な
わずに、濃縮系のゲル化の問題を解決することができ
る。
り、アルキルグリコシド／陰イオン性界面活性剤／コハ
ク酸誘導体を含有する液体洗浄剤組成物の特性、すなわ
ち低温安定性、起泡性、すすぎ性、手荒れ防止性を損な
わずに、濃縮系のゲル化の問題を解決することができ
る。
【００２８】これらの効果の発現の為には、多価アルコ
ールのポリアルキレンオキシド付加物の平均分子量は 3
00〜4000、好ましくは 500〜2000の範囲内である必要が
あり、この範囲を逸脱した場合には、十分なゲル化防止
効果が発現しない。
ールのポリアルキレンオキシド付加物の平均分子量は 3
00〜4000、好ましくは 500〜2000の範囲内である必要が
あり、この範囲を逸脱した場合には、十分なゲル化防止
効果が発現しない。
【００２９】本発明の液体洗浄剤組成物は、上記成分
(a)〜(d) を、 (a)＋(b) ＝20〜60重量％、 (a)／(b)
＝0.05〜10（重量比）、 (c)／(d) ＝ 0.1〜10（重量
比）、〔(c)＋(d) 〕／〔 (a)＋(b) 〕＝0.05〜0.5
（重量比）の割合で含有する。各成分の比率がこれらの
範囲内にないと、皮膚及び毛髪に対する刺激性、損傷性
が低く、起泡力、洗浄力に優れ、すすぎ性や使用時の手
の感触の良好な洗浄剤組成物が得られず、また十分なす
すぎ性改善効果、ゲル化防止効果も得られない。
(a)〜(d) を、 (a)＋(b) ＝20〜60重量％、 (a)／(b)
＝0.05〜10（重量比）、 (c)／(d) ＝ 0.1〜10（重量
比）、〔(c)＋(d) 〕／〔 (a)＋(b) 〕＝0.05〜0.5
（重量比）の割合で含有する。各成分の比率がこれらの
範囲内にないと、皮膚及び毛髪に対する刺激性、損傷性
が低く、起泡力、洗浄力に優れ、すすぎ性や使用時の手
の感触の良好な洗浄剤組成物が得られず、また十分なす
すぎ性改善効果、ゲル化防止効果も得られない。
【００３０】
【発明の実施の形態】本発明の液体洗浄剤組成物には、
上記必須成分の他に、例えばポリオキシエチレン（平均
付加モル数４〜20）アルキル（C7〜C18 の直鎖又は分
岐）エーテル等の(a) 成分以外の非イオン性界面活性剤
などを、洗浄力や起泡力を向上させる目的で、適宜添加
配合することができる。また、本発明の洗浄剤組成物に
は、組成物の分離安定性、洗浄性能及び起泡性能を損な
わない範囲で他の任意成分を添加することができる。例
えば、エチルアルコールのような低級脂肪族アルコー
ル、トルエンスルホン酸やキシレンスルホン酸のナトリ
ウム塩やカリウム塩及び尿素などの可溶化剤、粘土鉱物
や水溶性高分子物質等の粘度調節剤、方解石、珪石、リ
ン酸カルシウム、ゼオライト、ポリエチレン、ナイロ
ン、ポリスチレン等の水不溶性研磨剤、グリセリン、ソ
ルビトール等の保湿剤、カチオン化セルロース等の感触
向上剤、その他酵素、香料、色素、防腐・防カビ剤等を
添加することができる。
上記必須成分の他に、例えばポリオキシエチレン（平均
付加モル数４〜20）アルキル（C7〜C18 の直鎖又は分
岐）エーテル等の(a) 成分以外の非イオン性界面活性剤
などを、洗浄力や起泡力を向上させる目的で、適宜添加
配合することができる。また、本発明の洗浄剤組成物に
は、組成物の分離安定性、洗浄性能及び起泡性能を損な
わない範囲で他の任意成分を添加することができる。例
えば、エチルアルコールのような低級脂肪族アルコー
ル、トルエンスルホン酸やキシレンスルホン酸のナトリ
ウム塩やカリウム塩及び尿素などの可溶化剤、粘土鉱物
や水溶性高分子物質等の粘度調節剤、方解石、珪石、リ
ン酸カルシウム、ゼオライト、ポリエチレン、ナイロ
ン、ポリスチレン等の水不溶性研磨剤、グリセリン、ソ
ルビトール等の保湿剤、カチオン化セルロース等の感触
向上剤、その他酵素、香料、色素、防腐・防カビ剤等を
添加することができる。
【００３１】本発明の液体洗浄剤組成物は、上記(a) 〜
(d) の必須成分と必要に応じて配合される任意成分を含
有し、通常バランス量の水を含有する。本発明の液体洗
浄剤組成物の原液のpH範囲は４〜10が好ましく、特にpH
５〜８が好ましい。
(d) の必須成分と必要に応じて配合される任意成分を含
有し、通常バランス量の水を含有する。本発明の液体洗
浄剤組成物の原液のpH範囲は４〜10が好ましく、特にpH
５〜８が好ましい。
【００３２】
【発明の効果】本発明の液体洗浄剤組成物は、濃厚な液
体組成物でありながら、低温安定性に優れ、溶液の固化
（ゲル化）が起こり難く、起泡性に優れ泡切れ（すすぎ
性）も早く、尚且つ手肌にマイルドである。
体組成物でありながら、低温安定性に優れ、溶液の固化
（ゲル化）が起こり難く、起泡性に優れ泡切れ（すすぎ
性）も早く、尚且つ手肌にマイルドである。
【００３３】
【実施例】以下実施例により本発明をより詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【００３４】実施例１
表１に示す組成の各液体洗浄剤組成物を調製し、以下の
試験を行った。その結果を表１に示す。
試験を行った。その結果を表１に示す。
【００３５】(1) すすぎ性試験
直径30cm、高さ12cmのバットに入れた濃度0.25％の試料
溶液３リットルを10分間回転攪拌を行い、泡立てバット
の底に取り付けたコックを開いて液のみを排出させる。
次に、水道水３リットルを入れ、同様に10分間回転攪拌
を行い排液させる。その操作をバット中に泡が全く認め
られなくなるまで水道水を替えて繰り返し行い、水道水
の取り替え回数で評価する。
溶液３リットルを10分間回転攪拌を行い、泡立てバット
の底に取り付けたコックを開いて液のみを排出させる。
次に、水道水３リットルを入れ、同様に10分間回転攪拌
を行い排液させる。その操作をバット中に泡が全く認め
られなくなるまで水道水を替えて繰り返し行い、水道水
の取り替え回数で評価する。
【００３６】(2) ゲル化防止能試験（被膜形成防止能）
各組成物50ｇを100ml ビーカーに入れ、そのまま20℃、
湿度40％の恒温・恒湿室に３日間放置し、放置後の状態
を次の基準で評価することにより判定した。 ○：変化なし △：うすく被膜形成 ×：完全に被膜形成。
湿度40％の恒温・恒湿室に３日間放置し、放置後の状態
を次の基準で評価することにより判定した。 ○：変化なし △：うすく被膜形成 ×：完全に被膜形成。
【００３７】(3) 手荒れ性試験
洗浄剤組成物濃度５％の洗剤溶液を調製し、液温を30℃
に保ち、毎日20分間手を浸漬した後、よく水洗する。こ
の操作を３日間繰り返す。被験者５人の手の状態を４日
後に次の基準により、目視判定して、平均点で示した。 ５点：手荒れが認められない。 ４点：手荒れがほんのわずかに認められる。 ３点：手荒れが若干認められる。 ２点：手荒れがかなり認められる。 １点：手荒れが著しく認められる。 平均点は４点以上であることが望ましい。
に保ち、毎日20分間手を浸漬した後、よく水洗する。こ
の操作を３日間繰り返す。被験者５人の手の状態を４日
後に次の基準により、目視判定して、平均点で示した。 ５点：手荒れが認められない。 ４点：手荒れがほんのわずかに認められる。 ３点：手荒れが若干認められる。 ２点：手荒れがかなり認められる。 １点：手荒れが著しく認められる。 平均点は４点以上であることが望ましい。
【００３８】(4) 低温安定性
組成物を100 mlガラスビンに充填し、−５℃の恒温室に
10日間保存後の外観を下記基準に従って判定した。 ○：外観変化なし △：白濁有 ×：分離もしくは沈殿生成
10日間保存後の外観を下記基準に従って判定した。 ○：外観変化なし △：白濁有 ×：分離もしくは沈殿生成
【００３９】
【表１】
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平１−217099（ＪＰ，Ａ)
特開 平６−17088（ＪＰ，Ａ)
特開 平１−266200（ＪＰ，Ａ)
特許3022272（ＪＰ，Ｂ２)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
C11D 1/68
C11D 1/83
Claims (2)
- 【請求項１】 次の成分 (a)〜(d) を、 (a)＋(b) ＝20
〜60重量％、 (a)／(b) ＝0.05〜10（重量比）、 (c)／
(d) ＝ 0.1〜10（重量比）、〔 (c)＋(d) 〕／〔 (a)＋
(b) 〕＝0.05〜0.5 （重量比）の割合で含有する液体洗
浄剤組成物。 (a) 次の一般式（Ｉ）で表されるアルキルグリコシド R1(OR2)xGy （Ｉ） （式中、R1は炭素数８〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル
基もしくはアルケニル基又は総炭素数８〜20のアルキル
フェニル基を表し、R2は炭素数２〜４のアルキレン基
を、G は炭素数５〜６の還元糖に由来する残基を表し、
x はその平均値が０〜５となる数を表し、y はその平均
値が 1.0〜1.42となる数を表す。） (b) 陰イオン性界面活性剤 (c) 下記一般式（II）で表されるコハク酸誘導体 【化１】 （式中、R3は炭素数10〜14のアルキル基を示し、X 及び
Y は各々水素原子、アルキル金属、アンモニウム又はア
ルカノールアミンを示す。） (d) 平均分子量 500〜2000の多価アルコールのポリアル
キレンオキシド付加物 - 【請求項２】 (d) 成分がエチレングリコール又はグリ
セリンのポリプロピレンオキシド付加物である請求項１
記載の液体洗浄剤組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33985096A JP3410916B2 (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 液体洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33985096A JP3410916B2 (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 液体洗浄剤組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10176184A JPH10176184A (ja) | 1998-06-30 |
| JP3410916B2 true JP3410916B2 (ja) | 2003-05-26 |
Family
ID=18331419
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33985096A Expired - Fee Related JP3410916B2 (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 液体洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3410916B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002129189A (ja) * | 2000-10-26 | 2002-05-09 | Teepol Ltd | 界面活性剤の可溶化方法およびそれによって得られる界面活性剤可溶化溶液、並びにそれを用いた液体洗浄剤組成物 |
-
1996
- 1996-12-19 JP JP33985096A patent/JP3410916B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10176184A (ja) | 1998-06-30 |
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