JPS62197494A - 水洗トイレ用洗浄剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ポリエチレングリコールおよびエチレンオキ
サイドとプロピレンオキサイドの共重合体を併せ用いる
ことにより、温度変化に対し、粘性の変化の比較的少な
い、輸送上ならびに保管上安定性の高い水洗トイレ用洗
浄剤に関する。

従来技術 水洗トイレ用洗浄剤は、下水道の完備や、水洗トイレの
発達と共に用いられるようになり、水洗トイレの便器や
貯水槽を容易、且つ手軽に清潔、清浄に保つ目的を以て
、また近年は、芳香剤を兼ねるような各種商品が市場に
でてきている。

現在市販されているものの多くは固形物で、これを貯水
槽の中に投入することによって、その内容成分を徐々に
水中に溶出させ、水洗時その流れによって洗浄せしめる
ものであり、貯水槽の上において、補給水によって再妾
瘉≠≠堵ヨ４内容成分を溶出せしめる方式のものも出て
きている。

これらは、ポリエチレングリコールを主剤としたものが
殆どであるが、多くの欠点を有しているため、ポリエチ
レングリコールにジベンジリデンソルビトール、尿素等
を添加したもの（特公昭５１−８６４５＞　、ポリオキ
シアルキレン化合物とイソシアネート化合物との反応生
成物である水溶性固形状ウレタン化合物を主体とするも
の（特公昭５８−３３９１６）、ポリアルキレングリコ
ールまたはこれと高級アルコールあるいはそのエチレン
オキサイド付加物及びベンズアルデヒドとソルビトール
の縮合物を主体とするもの（特公昭５８−５２３８）　
、ポリエチレングリコールの高級脂肪酸エステルを主成
分と！するもの（特開昭５８−１６８６９９）等、数多
くの報告がなされ、また一部商品化されてきている。

しかしながら、一般に温度変化に対する形状の変化につ
いての考慮が充分でなく、多くの問題を残している。

発明が解決しようとする問題点 洗浄性、徐溶性、芳香恨等のほが、商品としての温度変
化に対する形状の変化が少なく、商品としての価値の高
いものの出現が待たれていた。

問題点を解決するための手段 ポリエチレングリコールタイプは、本質的に水溶性が良
すぎるため、持続性が充分でない。そこで、分子量を上
げることにより、水溶性の度合いを調整することも可能
である。例えば、ポリエチレングリコール２０．０００
を主体に配合すると、水に対する溶解性が低くなり、持
続性は向上する反面、凝固点が高くなるために、加熱及
び流し込み充填などの作業性が悪くなる。更に、凝固し
てから常温に至るまでの温度差が大きいことから製品の
収縮も大きく、そのために、固化後の表面が大きく陥没
したり、空洞状態になるなど商品価値を損なう結果をも
たらす。

ポリエチレングリコールは、下表に示すものが多く用い
られるが、作業性及び製品の収縮状態から見ると、凝固
温度は４５℃〜５５℃の範囲、すなわちポリエチレング
リコール１　、５４０、同４，０００などが適当とおも
われるが、融点が５０℃〜５８℃と低いため、夏季の輸
送又は保管中に溶出する恐れがあり適当ではない。最も
望ましい条件としては、凝固温度４８℃のものを、５２
℃で流し込み充填できること、及び６５℃で溶出せず、
且つ７０℃においても粘性が高く、流動性に乏しいもの
があげられる。この解決策として、ポリエチレングリコ
ール６．０００と同２０．０００との混合組成が考えら
れるが、作業性の悪さ、収縮による陥没などにより、十
分な条件を満たすものとはいえない。

表−１ 平均分子量　　凝固点℃ ポリエチレングリコール　　　　１，５４０　　　１．
３００〜１．６００　　４３〜４７〃〃４，０００　３
，０００〜４．０００　５３〜５６〃〃６．０００　　
？、０００〜９．０００　５８〜６３〃〃２０，０００
　１５，０００〜２５．０００　６０〜６５本発明者は
、特に夏季などの温度変化（温度上昇）に対して溶出し
がたく、且つ洗浄性、持続性。

経済性などに優れたものを好条件のもとに製造して提供
すべく鋭意研究を重ねた結果、特定のポリエチレングリ
コールと特定のエチレンオキサイドとプロピレンオキサ
イドの共重合体を適当な割合で配合したものを主成分と
することにより、凝固点を低くし、且つ融点を高く保ち
、融解の後も高い粘度を維持する製品を得ることができ
、安定性。

機能性２作業性などの問題を解決することを得、ここに
本発明を完成したものである。

すなわち本発明は、ポリエチレングリコールおよびエチ
レンオキサイドとプロピレンオキサイドの共重合体を主
成分として配合してなることを特徴とする水洗トイレ用
洗浄剤である。

本発明の水洗トイレ用洗浄剤に用いられるポリエチレン
グリコールは、平均分子ｉｔ　１．３００〜３０．００
０のものを各々単独に、または混合して使用することが
できる。

エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの共重合体
は水溶性で、次の物性を有するものを用いることができ
る。

外観　　　　透明、粘稠 色相靜■へ　　１５０以下（ＪＩＳ　Ｋ　１５５７によ
る）比重　　　　１．０８〜１．ｌｏ ｐＨ６，５〜７．５（５０％水溶液、ガラス電極ｐ　Ｈ
計）粘度（４０℃）　１０，０００〜４０．０ＯＯｃｐ
ｓ（６０℃＞　　５．０００〜２０，０００（１００℃
）２．５００〜５，０００ （Ｂ型回転粘度計による） これらの物性のうち、特に水溶性と粘度条件が重要な因
子である。市販品の一部を以下に例示すると、 アデカカーボール　ＧＨ−１０（旭電化工業■製）アデ
カカーボール　５Ｈ−４５（旭電化工業■製）ニューボ
ール　７５Ｈ−９００００（三洋化成工業■製）ユニル
ープ　７５ＤＥ−３８００（日本油脂■製）ユニループ
　７５０Ｅ−２６２０（日本油脂＠肴製）等があげられ
る。

エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの共重合体
は、分子内に親水基と疎水基とを有する界面活性剤の構
造をもっているので、従来のポリエチレングリコール主
体の製品に比べ洗浄作用が大きく、香料、染料、その他
薬剤の分散性が良い。

また、洗浄力を付与するために、界面活性剤を配合する
例が多（、そのため、洗浄水が泡立ち不潔感を与えたが
、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの共重合
体は消泡作用があるので、洗浄力強化のために他の界面
活性剤を配合しても泡立ちが少ないという利点を有する
。さらに、本発明に用いられるエチレンオキサイドとプ
ロピレンオキサイドの共重合体は高分子であるため、便
器に被膜を形成するので汚れが付きにり＜、また汚物が
ついても落ちやすい。

本発明の水洗トイレ用洗浄剤は、ポリエチレングリコー
ルを５０〜９０重量％と、エチレンオキサイドとプロピ
レンオキサイドの共重合体を５０〜１０重量％の割合で
配合した混合物を４０重量％以上含有せしめたもので、
このほかに、必要に応じて一般に用いられる香料、染料
、無機塩類、界面活性剤。

殺菌消臭剤、増結剤、安定剤などを任意のυ１合で配合
することができる。

商品に清潔感を与えるために、一般に香料としてはメン
トール、カンファーを含む調合香料が、染料としては青
色１号、青色２号、青色２０５号。

緑色４０１号などの水溶性染料が用いられる。

界面活性剤としてはポリオキシエチレンアルキル（Ｃ１
２〜Ｃｌ８）−Ｃ−チル、ポリオキシアルキル（Ｃ８〜
Ｃｌ０）フェニルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリ
オキシプロピレン縮合物、ポリオキシエチレンソルビタ
ンモノ高級脂肪酸エステルなどの非イオン系界面活性剤
の中でＨＬ　Ｂ　８〜１６位のものが好ましい。

無機塩類としては尿素、硫酸ナトリウム、硫酸アンモニ
ウム、ケイ酸ナトリウム、トリポリ燐酸ナトリウムなど
を使用することができ、これらは増粘効果を期待するこ
とができると共に増量剤としても働く。

殺菌消臭剤としてはベンザルコニウムクロライド、安息
香酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム。

石炭酸、クレゾール、パラジクロールベンゼン。

ナフタレン、ラウリルメタアクリレート植物抽出エキス
などを用いることができる。

増粘剤としてはポリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン、カルボキシビニールポリマー。

カルボキシメチルセルローズナトリウム、ヒドロキシプ
ロピルセルローズ、メチルセルローズ、澱粉等を用いる
ことができる。

安定剤としてはエチレンジアミン四酢酸ナトリウム（Ｅ
ＤＴＡ）、　ブチルヒドロキシアニソールなどを用いる
ことができる。

実施例 以下に実施例及び比較例を以て本発明の詳細な説明する
。

実施例１ １、ポリエチレングリコ−）Ｌｉ　　４．０００　６３
′ｒｉＩ％２、エチレンオキサイドとプロピレン　２０
　〃オキサイドの共重合体（商品名ニ アデカボールＧＨ−１０、 旭電化工業■製） ３、ポリエチレングリコール６．０００　　　８〃４、
青色１号　　　　　　　　　　　　　４　〃５、レモン
系香料（高砂香料工業（！聯製）　５　〃上記処方に従
い、まづ１，２．３を混合しつつ８０℃に加熱し、ニー
ダ−で攪拌しなから４を加える。温度を６０℃に整えて
から、５を加えてよく攪拌したる後、５３℃にて容器に
流し込み放冷して、青色のワックス状固形の水洗トイレ
用洗浄剤を得た。

実施例２ １．エチレンオキサイドとプロピレン　４０重量％オキ
サイドの共重合体（商品名： ニューポール７５Ｈ−９００００゜ 三洋化成工業■製） ２、ポリエチレングリコール　４．０００　２０　　〃
３、ポリエチレングリコール２０．０００　２５　　〃
４、青色２０５号　　　　　　　　　　　７　〃５、硫
酸ナトリウム　　　　　　　　　　５　〃６、バラジク
ロルベンゼン　　　　　　　３　〃上記処方に従い、ま
づｌ、２．３を混合しつつ８０℃に加熱し、ニーダーで
攪拌しなから４，５を加える。温度を５５℃に整え、あ
らかじめ同温度に加熱した６を加えてよく攪拌したる後
、容器に流し込み放冷し、青色の軟質ワックス状の水洗
トイレ用洗浄剤を得た。

実施例３ １、エチレンオキサイドとプロピレン　１５重量％オキ
サイドの共重合体（商品名： ユニルーブ７５０Ｅ−３８００、 日本油脂（横裂） ２ｏポリエチレングリコール　６，０００　２０重量％
３、ポリエチレングリコール２０．０００　１４　　〃
４、緑色４０１号　　　　　　　　　　　３　〃５、ポ
リビニルピロリドン（商品名：　　３〜ＰＶＰ、に−３
０，、ＧＡＦ社製） ６、ジャスミン系香料　　　　　　　　４５　〃（高砂
香料工業９鶏製） 上記処方に従い、まづ１，２．３を混合しつつ８０℃に
加熱し、ニーダ−で攪拌しながら４．５を加える。温度
を５５℃に整えてから、あらかじめ５５℃に加温した６
を加えてよく攪拌したる後、５０℃にて容器に流し込み
放冷し、緑色の軟質ワックス状の水洗トイレ用洗浄剤を
得た。

これらの水洗トイレ用洗浄剤は、水洗トイレの流水タン
クの中間に吊るし、水位の上下により水溶液となって流
出するように設置するか、または水洗トイレの流水タン
クの上部におき、手洗い水の落下により、水溶液となっ
て流出するように設置する。

比較例 １、ポリエチレングリコール４，０００　　８１重量％
２、ポリエチレングリコール６．０００　　１０　　〃
３、青色１号　　　　　　　　　　　　　４　〃４、　
レモン系香料（高砂香料工業■製）　５〜上記処方に従
い、まづ１，２を混合しつつ８０℃に加熱し、ニーダ−
で攪拌しなから３を加える。

温度６０℃に整えてから、４を加えてよく撹拌したる後
、５７゛Ｃにて容器に流し込み放冷し、青色のワクス状
固形の水洗トイレ用洗浄剤を得た／（以下、比較品とい
う）。

以下に実施例１の水洗トイレ用洗浄剤と比較品との温度
条件による製品の外観上の比較を以下にのべる。実施例
１の製品は、５０〜６５℃の作業範囲、すなわち充填温
度から常温までの温度差が少ないので作業性が良く、商
品として収縮が少なく、良い外観を呈する。一方、比較
品は、温度の下降により、急激に粘度が上昇するので作
業性が悪いうえ、充填温度も高いので、収縮も大きくな
る。

次に温度上昇による安定性のテストの結果について述べ
る。

テストサンプルは、直径４０龍、深さ５０ｕのガラス瓶
に各４０ｇを流し込み充填し、２４時間経過したものを
所定温度の恒温器に入れて２時間後の状態を肉眼で評価
した。評価の結果は以下の通りである。

実施例１　　　　　　　　　比較品 ５０℃　全く変化なし　　　　　全く変化なし５５〃〃 ６０〃〃　　　　　　　　　表面にところどころ溶けた
点が見られた ６５〃　　表面にところどころ溶　周囲から少し溶は出
し、けた点が見られた　　　容器を傾けると流れた７０
〃　　周囲から約１／４量溶　全体が溶け、容器傾けげ
た状態だが、容器を　ると即座に流れた傾けても数沙間
は流れ ず、その後ゆっくりと 流れた 発明の効果 本発明の水洗トイレ用洗浄剤は、夏季等の温度変化（温
度上昇）に対し、粘性の変化が比較的少ないので、製造
時の作業性も良く、収縮による品質の低下もなく、輸送
時や保管時に商品のブレや溶出もなく、且つ、洗浄性、
持続性、経済性などに優れたものである。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）ポリエチレングリコールおよびエチレンオキサイ
   ドとプロピレンオキサイドの共重合体を主成分として配
   合してなることを特徴とする水洗トイレ用洗浄剤。
2. （２）エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの共
   重合体が、６０℃における粘度が５，０００乃至２０，
   ０００センチポイズの範囲にあるものである特許請求の
   範囲第１項記載の水洗トイレ用洗浄剤。
3. （３）ポリエチレングリコールを５０〜９０重量％、エ
   チレンオキサイドとプロピレンオキサイドの共重合体を
   ５０〜１０重量％の割合で配合してなる混合物を、４０
   重量％以上含有する特許請求の範囲第１項記載の水洗ト
   イレ用洗浄剤。